WO2022157826A1 - 熱間圧延ラインの制御装置 - Google Patents
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
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- B21B37/74—Temperature control, e.g. by cooling or heating the rolls or the product
- B21B37/76—Cooling control on the run-out table
Definitions
- the finishing mill 1 is provided downstream of the roughing mill (not shown).
- the ROT cooling device 2 is provided downstream of the finishing mill 1 .
- a pinch roll 3 is provided downstream of the ROT cooling device 2 .
- the winding coiler 4 is provided downstream of the pinch rolls 3 .
- heat input/output is calculated after virtually dividing the rolled material into cut plates of a certain length.
- the fixed length is set between 3m and 5m.
- the PID gain of the first PID controller is set taking into account the transport dead time to the winding thermometer 6 .
- the first PID controller receives an input of deviation information between the target value CT cmd and the measured value CT ka act of the winding temperature.
- the first PID controller calculates the correction value ⁇ CT k aim by multiplying the deviation between the target value CT cmd and the measured value CT ka act of the winding temperature by the PID gain.
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Abstract
巻取温度のフィードバック制御の応答性能を維持したうえで遷移沸騰領域での冷却の不安定化を抑制することができる熱間圧延ラインの制御装置を提供する。制御装置は、上流側のバンクのフィードフォワード制御における圧延材の目標温度の基準値を補正値により補正したうえで上流側のバンクによる圧延材の冷却を制御する。制御装置は、下流側のバンクのフィードバック制御における圧延材への冷却水量の基準値を前記フィードバック補正値算出部に算出された補正値により補正したうえで下流側のバンクのフィードバック制御による圧延材の冷却を制御する。
Description
本開示は、熱間圧延ラインの制御装置に関する。
特許文献1は、熱間圧延ラインの制御装置を開示する。当該制御装置によれば、遷移沸騰領域での冷却の不安定化を抑制し得る。
しかしながら、特許文献1に記載の制御装置においては、巻取温度計に近いフィードバックバンクが取り除かれる。このため、巻取温度のフィードバック制御の応答性能が低下する。
本開示は、上述の課題を解決するためになされた。本開示の目的は、巻取温度のフィードバック制御の応答性能を維持したうえで遷移沸騰領域での冷却の不安定化を抑制することができる熱間圧延ラインの制御装置を提供することである。
本開示に係る熱間圧延ラインの制御装置は、仕上圧延機により圧延された圧延材をROT冷却装置により注水して冷却した後に巻取コイラで巻き取る熱間圧延ラインにおいて、前記ROT冷却装置における上流側のバンクのフィードフォワード制御における圧延材の目標温度の基準値に対し、圧延材の巻取温度の目標値と実測値との偏差に基づいた補正値を算出するフィードフォワード補正値算出部と、前記ROT冷却装置における下流側のバンクのフィードバック制御における圧延材への冷却水量の基準値に対し、前記フィードフォワード補正値算出部により算出された補正値に応じた補正値を算出するフィードバック補正値算出部と、前記上流側のバンクのフィードフォワード制御における圧延材の目標温度の基準値を前記フィードフォワード補正値算出部により算出された補正値により補正したうえで前記上流側のバンクによる圧延材の冷却を制御し、前記下流側のバンクのフィードバック制御における圧延材への冷却水量の基準値を前記フィードバック補正値算出部に算出された補正値により補正したうえで前記下流側のバンクのフィードバック制御による圧延材の冷却を制御する制御部と、を備えた。
本開示によれば、制御装置は、上流側のバンクのフィードフォワード制御における圧延材の目標温度の基準値を補正値により補正したうえで上流側のバンクによる圧延材の冷却を制御する。制御装置は、下流側のバンクのフィードバック制御における圧延材への冷却水量の基準値を前記フィードバック補正値算出部に算出された補正値により補正したうえで下流側のバンクのフィードバック制御による圧延材の冷却を制御する。このため、巻取温度のフィードバック制御の応答性能を維持したうえで遷移沸騰領域での冷却の不安定化を抑制することができる。
実施の形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。
実施の形態1.
図1は実施の形態1における熱間圧延ラインの制御装置が適用される熱間圧延ラインの要部の構成図である。
図1は実施の形態1における熱間圧延ラインの制御装置が適用される熱間圧延ラインの要部の構成図である。
図1の熱間圧延ラインにおいて、仕上圧延機1は、図示されない粗圧延機の下流側に設けられる。ROT冷却装置2は、仕上圧延機1の下流側に設けられる。ピンチロール3は、ROT冷却装置2の下流側に設けられる。巻取コイラ4は、ピンチロール3の下流側に設けられる。
ROT冷却装置2は、注水装置を備える。ROT冷却装置2において、注水装置は、冷却水の供給系統で複数のバンクに区分される。複数のバンクは、熱間圧延ラインの長さ方向に並ぶ。複数のバンクの各々は、複数の注水バルブを備える。複数の注水バルブは、熱間圧延ラインの長さ方向に並ぶ。複数の注水バルブの各々に対し、複数のノズルが設けられる。複数のノズルは、熱間圧延ラインの幅方向に並ぶ。
仕上圧延機出側温度計5は、仕上圧延機1とROT冷却装置2との間に設けられる。巻取温度計6は、ROT冷却装置2とピンチロール3との間に設けられる。
仕上圧延機1は、圧延材を仕上圧延する。その後、仕上圧延機出側温度計5は、冷却前に当該圧延材の全長の初期温度をFDT実績値として計測する。その後、ROT冷却装置2は、一定の圧力で注水することで当該圧延材を冷却する。その後、巻取温度計6は、当該圧延材の全長の初期温度をCT実績値として計測する。その後、巻取コイラ4は、当該圧延材を巻き取る。圧延材の位置は、ライン速度を決定する仕上圧延機1の最終スタンドの周速vFM7と巻取コイラ4の周速vpcとに基づいてトラッキングされる。
制御装置7は、記憶部7aとフィードフォワード補正値算出部7bとフィードバック補正値算出部7cと制御部7dとを備える。
制御装置7は、制御部7dにより、切板kのFDT実績値を開始点として、最終的なCT予測値が目標値に到達するように、温度モデルを用いて各切板のROT冷却装置2の各バンクの入出側の温度の予測値を算出する。この際、最も下流側のバックにおいては、半分の注水バルブが予め開いている。
最終的なCT予測値が目標値と一致しない場合、制御装置7は、最下流のバンク以外の上流側の各バンクでの冷却水量の設定値を更新したうえで各切板のROT冷却装置2の各バンクの入出側の温度の予測値を算出する。
最終的なCT予測値が目標値と一致した場合、制御装置7は、最下流のバンク以外の上流側の各バンクでの冷却水量の設定値を基準値Vk
FF_refとする。
最下流のバンク以外の上流側において、各バンクは、冷却水量が基準値Vk
FF_refを満たすように開く注水バルブの数を決定することで各切板を冷却する。
図1においては、切板kに対し、上流側の1番目から5番目のバンクが使用される。この場合、制御装置7は、フィードフォワード補正値算出部7bにより、上流側のバンクのフィードフォワード制御における切板kの目標温度の基準値に対し、巻取温度の目標値CTcmdと実測値CTk-a
actとの偏差に基づいた補正値ΔCTk
aimを算出する。制御装置7は、次の(1)式を用いて温度モデルの目標値CTk
aimを算出する。
切板k-bに対し、制御装置7は、フィードバック補正値算出部7cにより、下流側のバンクのフィードバック制御における圧延材への冷却水量の基準値Vk-b
2nd_refに対し、フィードフォワード補正値算出部7bにより算出された補正値ΔCTk
aimに応じた補正値ΔVk-b
2nd_refを算出する。
巻取温度計6の直下を通過する切板が変化するたびに、巻取温度の実測値CTk-a
actに基づいて補正値ΔCTk
aimと補正値ΔVk-b
2nd_refとは変化する。
制御装置7は、記憶部7aにより、最下流以外のバンクにおいて使用されるバンクの中で、最下流となるバンクの冷却水量の実績値Vk
1st_actの情報を記憶する。
制御装置7は、制御部7dにより、上流側のバンクのフィードフォワード制御における目標温度の基準値をフィードフォワード補正値算出部7bにより算出された補正値ΔCTk
aimにより補正したうえで上流側のバンクによる各切板の冷却を制御する。
各切板が下流側のバンクに到達した際、制御装置7は、制御部7dにより、最下流のバンクのフィードバック制御における切板への冷却水量の基準値Vk-b
2nd_refをフィードバック補正値算出部7cに算出された補正値ΔVk-b
2nd_refに応じて補正した基準値Vk-b
2nd_ref_modで最下流のバンクのフィードバック制御による各切板の冷却を制御する。この際、補正値ΔVk-b
2nd_refは、各切板に対して冷却水量の実績値Vk
1st_actが採用されることもある。
次に、図2を用いて、圧延材の温度降下の履歴を説明する。
図2は実施の形態1における熱間圧延ラインの制御装置が適用される熱間圧延ラインの圧延材の温度降下の履歴を示す図である。
図2は実施の形態1における熱間圧延ラインの制御装置が適用される熱間圧延ラインの圧延材の温度降下の履歴を示す図である。
図2に示されるように、各バンクは、圧延材の材質を考慮して、予め設定された冷却速度の設定値を満たすように開く注水バルブの間隔を調整する。
次に、図3を用いて、水冷による熱流束を説明する。
図3は実施の形態1における熱間圧延ラインの制御装置が適用される熱間圧延ラインの水冷による熱流束を説明するための図である。
図3は実施の形態1における熱間圧延ラインの制御装置が適用される熱間圧延ラインの水冷による熱流束を説明するための図である。
図3に示されるように、圧延材の表面が膜沸騰の状態においては、水蒸気が圧延材の表面と冷却水との間に存在する。圧延材の表面の温度が下がると、圧延材の表面は、膜沸騰の状態から遷移沸騰の状態へと移行する。圧延材の表面の温度が更に下がると、圧延材の表面は、遷移沸騰の状態から核沸騰の状態に移行する。圧延材の表面が核沸騰の状態においては、圧延材の上面は、全体的に冷却水と接触する。その結果、蒸気泡が局所的に発生する。
圧延材の表面が遷移沸騰の状態においては、冷却開始時に温度の高い部分は、温度の低い部分に比べて熱流束が小さい。このため、冷却が遅れる。これに対し、温度の低い部分は、熱流束が大きい。このため、冷却が促進される。その結果、冷却開始時における温度の高い部分と温度の低い部分とにおいて、温度差が拡大する。
圧延材の表面が遷移沸騰の状態において冷却が行われる限り、局所的な温度むらは積算されて拡大する。その結果、冷却後の鋼板において、平坦度不良、残留応力のほか、硬度分布、強度分布などの材質むらが発生し得る。
次に、図4を用いて、温度モデルの考え方を説明する。
図4は実施の形態1における熱間圧延ラインの制御装置が適用される切板の斜視図である。
図4は実施の形態1における熱間圧延ラインの制御装置が適用される切板の斜視図である。
図4に示されるように、圧延材がROT冷却装置2の直下において搬送される際、熱の出入りは、圧延材を一定長の切板に仮想的に分割した上で計算される。例えば、一定長は、3mから5mの間で設定される。
熱の出入りの要素としては、水冷熱伝達、放射、相変態による発熱等が考えられる。例えば、水冷熱伝達のみが要素である場合、水冷による抜熱量Qwater(W)は、次の(2)式で表される。
(2)式において、hwは水冷熱伝達係数(W/mm2/℃)である。Awは冷却水と接触する切板の上下面の面積(mm2)である。Awは各バンクにおいて開く注水バルブの数で変化する。Tsurfは切板の表面温度(℃)である。Twは冷却水の温度(℃)である。
この際、各切板の温度変化は、次の(3)式で表される。
(3)式において、ΔTiはバンクiでの切板kの降下温度(℃)である。iはバンクの番号である。Δtはバンクiでの切板kの通過時間(s)である。lkは切板kの進行方向の長さ(mm)である。Hkは切板kの板厚(mm)である。Bkは切板kの幅(mm)である。ρは切板kの密度(kg/mm3)である。CPは切板kの比熱(J/kg/℃)である。
次に、図5を用いて、補正値ΔCTk
aimと補正後の基準値Vk-b
2nd_ref_modとの算出方法を説明する。
図5は実施の形態1における熱間圧延ラインの制御装置の要部のブロック図である。
図5は実施の形態1における熱間圧延ラインの制御装置の要部のブロック図である。
図5の左側において、第1PID制御器のPIDゲインは、巻取温度計6までの移送むだ時間を考慮して設定される。第1PID制御器は、巻取温度の目標値CTcmdと実測値CTk-a
actとの偏差の情報の入力を受け付ける。第1PID制御器は、巻取温度の目標値CTcmdと実測値CTk-a
actとの偏差に対してPIDゲインを乗じることで補正値ΔCTk
aimを算出する。
図5の右側において、第2PID制御器のPIDゲインは、巻取温度計6までの移送むだ時間を考慮して設定される。第2PID制御器は、巻取温度の目標値CTcmdと実測値CTk-a
actとの偏差の符号を反転させた値の情報の入力を受け付ける。第2PID制御器は、巻取温度の目標値CTcmdと実測値CTk-a
actとの偏差の符号を反転させた値に対してPIDゲインを乗じることで冷却水量の基準値Vk-b
2nd_refを算出する。補正後の基準値Vk-b
2nd_ref_modは、Vk-b
2nd_ref_modから実績値Vk
1st_actを減じることで算出される。
次に、図6を用いて、ROT冷却装置2における切板の温度の予測値を説明する。
図6は実施の形態1における熱間圧延ラインの制御装置により計算された切板の温度の予測値を示す図である。
図6は実施の形態1における熱間圧延ラインの制御装置により計算された切板の温度の予測値を示す図である。
図6は、一つのバンクにおいて切板の通過速度は一定であると仮定される場合の切板の温度の予測値を示す。切板が冷却される前に、制御装置7は、(2)式と(3)式とを用いて各バンクの入側および出側での各切板の温度の予測値を計算する。
FDT実績値が変化すると、各切板に対し、最下流以外のバンクにおいて、使用するバンクの数が変化する。その結果、最下流以外のバンクにおいて使用されるバンクの中で、最下流となるバンクも変化する。
図6に示されるように、補正値ΔCTaimが0よりも小さい場合、温度モデルの目標温度の設定値CTaimは、巻取温度の目標値CTcmdよりも小さくなる。この場合、最下流以外のバンクにおいて使用されるバンクの中で、最下流となるバンクは、より下流側のバンクとなる。
例えば、最下流以外のバンクにおいて使用されるバンクの中で、現時点において最下流となるバンクが上流側から4番目のバンクである場合、上流側から5番目のバンクの注水バルブが開くことで、最下流のバンク以外のバンクにおいて、冷却水量が増加する。
次に、図7を用いて、2つのフィードバック制御の非干渉化を説明する。
図7は実施の形態1における熱間圧延ラインの制御装置による2つのフィードバック制御の非干渉化を説明するための図である。
図7は実施の形態1における熱間圧延ラインの制御装置による2つのフィードバック制御の非干渉化を説明するための図である。
切板kが最も下流側のバンクの入側に到達した際、制御装置7は、最も下流側のバンクでの冷却水量の基準値Vk
2nd_refから実績値Vk
1st_actを差し引く。
次に、図8を用いて、最下流のバンクの冷却水量の大部分を他のバンク群に加算する方法を説明する。
図8は実施の形態1における熱間圧延ラインの制御装置による最下流のバンクの冷却水量の大部分を他のバンク群に加算する方法を説明するための図である。
図8は実施の形態1における熱間圧延ラインの制御装置による最下流のバンクの冷却水量の大部分を他のバンク群に加算する方法を説明するための図である。
冷却開始から一定時間経過後、最も下流側のバンクにおいて、切板k-bに対する冷却水量の基準値Vk-b
2nd_ref_modが予め設定された閾値よりも小さくならない場合、制御装置7は、冷却水量の基準値Vk-b
2nd_ref_modの一定割合(例えば、80%)を温度モデルにより目標温度の補正値ΔCTk-b
2ndに変換する。この際、目標温度の補正値ΔCTk-b
2ndは、0よりも小さい。
制御装置7は、(4)式を用いて切板kに対する温度モデルの目標値CTk
aimを補正する。
その結果、最下流のバンク以外のバンクでの切板kへの冷却水量が増加する。
次に、図9を用いて、制御装置7の動作を説明する。
図9は実施の形態1における熱間圧延ラインの制御装置の動作を説明する。
図9は実施の形態1における熱間圧延ラインの制御装置の動作を説明する。
ステップS1では、制御装置7は、切板kの巻取温度の目標値CTcmdと実測値CTk-a
actとの偏差に基づいた補正値ΔCTk
aimを算出する。その後、制御装置7は、ステップS2の動作を行う。ステップS2では、制御装置は、補正値ΔCTk
aimが0よりも小さいか否かを判定する。
ステップS2で補正値が0よりも小さい場合、制御装置は、ステップS3の動作を行う。ステップS3では、制御装置は、補正値ΔCTk
aimを確定する。
ステップS2で補正値が0よりも小さくない場合、制御装置は、ステップS4の動作を行う。ステップS4では、制御装置は、冷却水量の基準値Vk-b
2nd_refが0であるか否かを判定する。
ステップS4で冷却水量の基準値が0でない場合、制御装置は、ステップS5の動作を行う。ステップS5では、制御装置は、補正値ΔCTk
aimを0とする。その後、制御装置は、ステップS3において補正値を確定する。
ステップS4で冷却水量の基準値が0である場合、制御装置は、ステップS3において補正値を確定する。
以上で説明した実施の形態1によれば、制御装置7は、上流側のバンクのフィードフォワード制御における圧延材の目標温度の基準値を補正値により補正したうえで上流側のバンクによる圧延材の冷却を制御する。制御装置7は、下流側のバンクのフィードバック制御における圧延材への冷却水量の基準値を前記フィードバック補正値算出部に算出された補正値により補正したうえで下流側のバンクのフィードバック制御による圧延材の冷却を制御する。このため、巻取温度のフィードバック制御の応答性能を維持したうえで遷移沸騰領域での冷却の不安定化を抑制することができる。
また、制御装置7は、複数の切板の各々に対し、上記制御を行う。このため、遷移沸騰領域での冷却の不安定化をより確実に抑制することができる。
また、制御装置7は、下流側のバンクのフィードバック制御における冷却水量の基準値から上流側のバンクのフィードフォワード制御における圧延材の目標温度の基準値に対する補正値に応じた冷却水量の補正値を差し引いた冷却水量となるように下流側のバンクのフィードバック制御を行う。このため、2つのフィードバック制御の非干渉化を実現することができる。
また、上流側のバンクのフィードフォワード制御における圧延材の目標温度の基準値に対する補正値が0以上の場合および圧延材の巻取温度の目標値と実測値の偏差が0以下の場合、制御装置7は、各基準値の補正を行わない。このため、フィードバック制御に用いられる下流側のバンクの冷却水量を優先的に減らすことができる。
また、冷却開始から一定時間経過後、冷却水量の基準値が予め設定された閾値よりも小さくならない場合、制御装置7は、当該基準値の一定割合を温度モデルにより目標温度の補正値に変換する。このため、フィードバック制御に用いられる下流側のバンクの冷却水量を減らすことができる。
次に、図10を用いて、制御装置7の例を説明する。
図10は実施の形態1における熱間圧延ラインの制御装置のハードウェア構成図である。
図10は実施の形態1における熱間圧延ラインの制御装置のハードウェア構成図である。
制御装置7の各機能は、処理回路により実現し得る。例えば、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ100aと少なくとも1つのメモリ100bとを備える。例えば、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア200を備える。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ100aと少なくとも1つのメモリ100bとを備える場合、制御装置7の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ100bに格納される。少なくとも1つのプロセッサ100aは、少なくとも1つのメモリ100bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置7の各機能を実現する。少なくとも1つのプロセッサ100aは、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。例えば、少なくとも1つのメモリ100bは、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等である。
処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェア200を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。例えば、制御装置7の各機能は、それぞれ処理回路で実現される。例えば、制御装置7の各機能は、まとめて処理回路で実現される。
制御装置7の各機能について、一部を専用のハードウェア200で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。例えば、制御部7dの機能については専用のハードウェア200としての処理回路で実現し、制御部7dの機能以外の機能については少なくとも1つのプロセッサ100aが少なくとも1つのメモリ100bに格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現してもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア200、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで制御装置7の各機能を実現する。
実施の形態2.
図11は実施の形態2における熱間圧延ラインの制御装置の要部のブロック図である。なお、実施の形態1の部分と同一又は相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
図11は実施の形態2における熱間圧延ラインの制御装置の要部のブロック図である。なお、実施の形態1の部分と同一又は相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
実施の形態2においては、スミス法が適用される。
図11において、CTk
pre_1stは、仕上圧延機出側温度計5の直下にある切板kの現時点での巻取温度の予測値である。CTk
pre_1stは、切板k-aが仕上圧延機出側温度計5の直下にある際に算出された巻取温度の予測値である。CTk-b
pre_2ndは、切板k-bが最も下流側のバンクの入側に到達した時点での切板k-bの巻取温度の予測値である。CTk-a
pre_2ndは、切板k-aが最も下流側のバンクの入側に到達した際に算出された切板k-aの巻取温度の予測値である。これらの予測値の情報は、制御装置7の記憶部7aに記憶される。
図11の左側に示されるように、内側のフィードバックループにおいて、むだ時間を含まないCTk
pre_1stが入力される。外側のフィードバックループにおいて、CTk-a
actとCTk-a
pre_1stとの偏差がモデル予測誤差として入力される。補正値ΔCTk
aimは、これらの入力に基づいて算出される。
図11の右側に示されるように、内側のフィードバックループにおいて、むだ時間を含まないCTk-b
pre_2ndが入力される。外側のフィードバックループにおいて、CTk-a
actとCTk-a
pre_2ndとの偏差がモデル予測誤差として入力される。基準値Vk-b
2nd_refは、これらの入力に基づいて算出される。
以上で説明した実施の形態2によれば、スミス法が適用される。このため、制御ゲインを大きくすることができる。
以上のように、本開示の熱間圧延ラインの制御装置は、熱間圧延ラインに利用できる。
1 仕上圧延機、 2 ROT冷却装置、 3 ピンチロール、 4 巻取コイラ、 5 仕上圧延機出側温度計、 6 巻取温度計、 7 制御装置、 7a 記憶部、 7b フィードフォワード補正値算出部、 7c フィードバック補正値算出部、 7d 制御部、 100a プロセッサ、 100b メモリ、 200 ハードウェア
Claims (6)
- 仕上圧延機により圧延された圧延材をROT冷却装置により注水して冷却した後に巻取コイラで巻き取る熱間圧延ラインにおいて、前記ROT冷却装置における上流側のバンクのフィードフォワード制御における圧延材の目標温度の基準値に対し、圧延材の巻取温度の目標値と実測値との偏差に基づいた補正値を算出するフィードフォワード補正値算出部と、
前記ROT冷却装置における下流側のバンクのフィードバック制御における圧延材への冷却水量の基準値に対し、前記フィードフォワード補正値算出部により算出された補正値に応じた補正値を算出するフィードバック補正値算出部と、
前記上流側のバンクのフィードフォワード制御における圧延材の目標温度の基準値を前記フィードフォワード補正値算出部により算出された補正値により補正したうえで前記上流側のバンクによる圧延材の冷却を制御し、前記下流側のバンクのフィードバック制御における圧延材への冷却水量の基準値を前記フィードバック補正値算出部に算出された補正値により補正したうえで前記下流側のバンクのフィードバック制御による圧延材の冷却を制御する制御部と、
を備えた熱間圧延ラインの制御装置。 - 前記フィードフォワード補正値算出部は、圧延材を仮想的に分割した複数の切板の各々の目標温度の基準値に対し、巻取温度の目標値と実測値との偏差に基づいた補正値を算出し、
前記フィードバック補正値算出部は、前記複数の切板の各々の冷却水量の基準値に対し、前記フィードフォワード補正値算出部により算出された補正値に応じた補正値を算出し、
前記制御部は、前記複数の切板の各々に対し、前記上流側のバンクのフィードフォワード制御における目標温度の基準値を前記フィードフォワード補正値算出部により算出された補正値により補正したうえで前記上流側のバンクによる冷却を制御し、前記下流側のバンクのフィードバック制御における冷却水量の基準値を前記フィードバック補正値算出部に算出された補正値に応じて補正したうえで前記下流側のバンクのフィードバック制御による冷却を制御する請求項1に記載の熱間圧延ラインの制御装置。 - 前記制御部は、前記下流側のバンクのフィードバック制御における冷却水量の基準値から前記フィードフォワード補正値算出部により算出された補正値に応じた冷却水量の補正値を差し引いた冷却水量となるように前記下流側のバンクのフィードバック制御を行う請求項1または請求項2に記載の熱間圧延ラインの制御装置。
- 前記制御部は、前記フィードフォワード補正値算出部により算出された補正値が0以上の場合および圧延材の巻取温度の目標値と実測値の偏差が0以下の場合は、前記上流側のバンクのフィードフォワード制御における圧延材の目標温度の基準値を前記フィードフォワード補正値算出部により算出された補正値により補正せずに前記上流側のバンクによる冷却を制御し、前記下流側のバンクのフィードバック制御における圧延材への冷却水量の基準値を前記フィードバック補正値算出部に算出された補正値に応じて補正せずに前記下流側のバンクのフィードバック制御による冷却を制御する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の熱間圧延ラインの制御装置。
- 前記制御部は、冷却開始から一定時間経過後、冷却水量の基準値が予め設定された閾値よりも小さくならない場合に、当該基準値の一定割合を温度モデルにより目標温度の補正値に変換し、前記上流側のバンクのフィードフォワード制御における圧延材の目標温度の基準値を当該補正値により補正したうえで前記上流側のバンクによる圧延材の冷却を制御する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の熱間圧延ラインの制御装置。
- 前記フィードフォワード補正値算出部は、内側のフィードバックループにおいてむだ時間を含まない巻取温度の予測値の入力を受け付け、外側のフィードバックループにおいて巻取温度の実績値と予測値との偏差の入力を受け付け、これらの入力に基づいて前記上流側のバンクのフィードフォワード制御における圧延材の目標温度の基準値に対する補正値を算出し、
前記フィードバック補正値算出部は、内側のフィードバックループにおいてむだ時間を含まない巻取温度の予測値の入力を受け付け、外側のフィードバックループにおいて巻取温度の実績値と予測値との偏差の入力を受け付け、これらの入力に基づいて前記下流側のバンクのフィードバック制御における圧延材への冷却水量の基準値を算出する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の熱間圧延ラインの制御装置。
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