WO2022145186A1 - 発光装置およびその製造方法 - Google Patents

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Definitions

  • the distance measuring device of FIG. 1 includes a light emitting device 1, an image pickup device 2, and a control device 3.
  • the distance measuring device of FIG. 1 irradiates the subject with the light emitted from the light emitting device 1.
  • the image pickup apparatus 2 receives the light reflected by the subject and images the subject.
  • the control device 3 measures (calculates) the distance to the subject using the image signal output from the image pickup device 2.
  • the light emitting device 1 functions as a light source for the image pickup device 2 to take an image of a subject.
  • the light emitted from the plurality of light emitting elements 53 is transmitted from the front surface S1 to the back surface S2 in the substrate 51, and is incident on the plurality of lower small lenses 71 and the lower large lens 81.
  • the light emitted from each light emitting element 53 is incident on the corresponding lower small lens 71.
  • the light that has passed through the lower small lens 71 and the lower large lens 81 is incident on the upper large lens 82.
  • the light that has passed through the upper large lens 82 is incident on the correction lens 46 (FIG. 2).
  • the correction lens 46 of the present embodiment is arranged above the substrate 51 and the lens film 56, and is formed of a lens material separated from the substrate 51 and the lens film 56.
  • the performance of the ToF type distance measuring device can be improved without providing an auxiliary lens 46 or a diffractive optical element (DOE) in the light emitting side optical system 14. ..
  • DOE diffractive optical element
  • these lenses may be formed by a method other than lithography, reflow baking, and etching. These lenses may be formed, for example, by implants or by grayscale lithography and etching.
  • the front-stage lens includes a lens that corresponds to the light-emitting element at Na: 1, and the rear-stage lens includes a lens that corresponds to the light-emitting element at Nb: 1 (Na and Nb are different from each other 2). The above integer), the light emitting device according to (1).
  • Multiple light emitting elements are formed on the first surface side of the substrate, and One or more front-stage lenses to which light emitted from the plurality of light emitting elements is incident are formed on the second surface side of the substrate.
  • One or more rear-stage lenses to which light passing through the front-stage lens is incident is formed on a film provided on the surface of the front-stage lens.
  • the front lens includes a first lens and a second lens, and is formed so that a part of the surface of the second lens becomes the surface of the first lens, or
  • the rear lens includes a third lens and a fourth lens, and is formed so that a part of the surface of the fourth lens becomes the surface of the third lens. Manufacturing method of light emitting device.

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Abstract

[課題]複数の発光素子からの光を好適に成形することが可能な発光装置およびその製造方法を提供する。 [解決手段]本開示の発光装置(1)は、基板(51)と、基板(51)の第1面(S1)側に設けられた複数の発光素子(53)と、基板(51)の第2面(S2)側に設けられ、複数の発光素子(53)から出射された光が入射する1つ以上の前段レンズ(71、81)と、第1レンズ(71)の表面に設けられた膜(56)に設けられ、第1レンズ(71)を通過した光が入射する1つ以上の後段レンズ(82)とを備え、前段レンズ(71、81)は、第1レンズ(71)と第2レンズ(81)とを含み、第2レンズ(81)の表面の一部が第1レンズ(71)の表面となっている、または、後段レンズ(82)は、第3レンズと第4レンズとを含み、前記第4レンズの表面の一部が前記第3レンズの表面となっている。

Description

発光装置およびその製造方法
 本開示は、発光装置およびその製造方法に関する。
 半導体レーザーの一種として、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)等の面発光レーザーが知られている。一般に、面発光レーザーを利用した発光装置では、基板の表面または裏面に複数の発光素子が2次元アレイ状に設けられる。
特表2004-526194号公報
 上記のような発光装置では例えば、複数の発光素子から出射された光を、所望の形状の光(例えば平行光)に成形することが必要とされる。この場合、光を好適に成形するためにはどのように成形すればよいかが問題となる。
 そこで、本開示は、複数の発光素子からの光を好適に成形することが可能な発光装置およびその製造方法を提供する。
 本開示の第1の側面の発光装置は、基板と、前記基板の第1面側に設けられた複数の発光素子と、前記基板の第2面側に設けられ、前記複数の発光素子から出射された光が入射する1つ以上の前段レンズと、前記第1レンズの表面に設けられた膜に設けられ、前記第1レンズを通過した光が入射する1つ以上の後段レンズとを備え、前記前段レンズは、第1レンズと第2レンズとを含み、前記第2レンズの表面の一部が前記第1レンズの表面となっている、または、前記後段レンズは、第3レンズと第4レンズとを含み、前記第4レンズの表面の一部が前記第3レンズの表面となっている。これにより、例えば複数の発光素子からの光を前段レンズと後段レンズとを用いて好適にコリメートすることが可能となるなど、複数の発光素子からの光を好適に成形することが可能となる。例えば、基板の上方の補正レンズを用いずに前段レンズと後段レンズのみで光をコリメートすることや、光をコリメートするために前段レンズと後段レンズと共に用いる補正レンズの個数を低減することが可能となり、その結果、発光装置を小型化または低背化することが可能となる。
 また、この第1の側面において、前記第1レンズは、平面視で前記第2レンズ内に設けられていてもよく、または、前記第3レンズは、平面視で前記第4レンズ内に設けられていてもよい。これにより例えば、第2レンズの設置領域内に第1レンズを納めることや、第4レンズの設置領域内に第3レンズを納めることが可能となり、その結果、これらのレンズを小さい領域内に配置することが可能となる。
 また、この第1の側面において、前記発光素子と前記第1または第3レンズは、1:1で対応しており、前記発光素子と前記第2または第4レンズは、N:1で対応していてもよい(Nは2以上の整数)。これにより例えば、複数の発光素子からの光を、1つの発光素子ごとにレンズで成形することと、2つ以上の発光素子ごとにまとめてレンズで成形することが可能となる。
 また、この第1の側面において、前記前段レンズは、前記第1レンズと前記第2レンズとを含み、かつ、前記後段レンズは、前記第3レンズと前記第4レンズとを含んでいてもよい。これにより例えば、前段レンズにて2種類のレンズで光を成形し、かつ、後段レンズにて2種類のレンズで光を成形することが可能となる。
 また、この第1の側面において、前記前段レンズは、前記発光素子とNa:1で対応しているレンズを含み、前記後段レンズは、前記発光素子とNb:1で対応しているレンズを含んでいてもよい(NaとNbは、互いに異なる2以上の整数)。これにより例えば、光をまとめて成形する発光素子の個数の単位を、前段レンズと後段レンズとで異ならせることが可能となる。
 また、この第1の側面において、前記Nbの値は、前記Naの値よりも大きくてもよい。これにより例えば、光をまとめて成形する発光素子の個数の単位を、前段レンズよりも後段レンズの方が大きくすることが可能となり、その結果、前段レンズで個別的な成形をした後に後段レンズで包括的な成形をすることが可能となる。
 また、この第1の側面において、前記第1、第2、第3、または第4レンズは、凸レンズ、凹レンズ、フラットレンズ、およびバイナリレンズの少なくともいずれかを含んでいてもよい。これにより例えば、光の利用目的に合わせて適切なレンズで光を成形することが可能となる。
 また、この第1の側面において、前記前段レンズは、前記基板の一部として、前記基板の前記第2面に設けられていてもよい。これにより例えば、基板の加工により前段レンズを簡単に形成することが可能となる。
 また、この第1の側面において、前記基板は、ガリウム(Ga)およびヒ素(As)を含む半導体基板でもよい。これにより、基板を発光装置に適したものとすることが可能となる。
 また、この第1の側面において、前記複数の発光素子から出射された光は、前記基板内を前記第1面から前記第2面へと透過し、前記前段レンズに入射してもよい。これにより例えば、光が基板を透過して発光装置から出射される構造を実現することが可能となる。
 また、この第1の側面において、前記基板の前記第1面は、前記基板の表面であり、前記基板の前記第2面は、前記基板の裏面でもよい。これにより例えば、発光装置を裏面出射型とすることが可能となる。
 また、この第1の側面の発光装置は、前記基板の前記第1面側に前記複数の発光素子を介して設けられ、前記複数の発光素子を駆動する駆動装置をさらに備えていてもよい。これにより例えば、発光素子が設けられた基板を駆動装置上に積載することが可能となる。
 また、この第1の側面において、前記駆動装置は、前記複数の発光素子を個々の発光素子ごとに駆動させてもよい。これにより例えば、複数の発光素子から出射される光をより精密に制御することが可能となる。
 本開示の第2の側面の発光装置は、基板と、前記基板の第1面側に設けられた複数の発光素子と、前記基板の第2面側に設けられ、前記複数の発光素子から出射された光が入射する1つ以上のレンズとを備え、前記レンズは、第5レンズと第6レンズとを含み、前記第6レンズの表面の一部が前記第5レンズの表面となっている。これにより、例えば複数の発光素子からの光を第5レンズと第6レンズとを用いて好適にコリメートすることが可能となるなど、複数の発光素子からの光を好適に成形することが可能となる。例えば、基板の上方の補正レンズを用いずに第5レンズと第6レンズのみで光をコリメートすることや、光をコリメートするために第5レンズと第6レンズと共に用いる補正レンズの個数を低減することが可能となり、その結果、発光装置を小型化または低背化することが可能となる。
 また、この第2の側面において、前記第5および第6レンズは、前記基板の一部として、前記基板の前記第2面に設けられていてもよい。これにより例えば、基板の加工によりレンズを簡単に形成することが可能となる。
 また、この第2の側面において、前記第5および第6レンズは、前記基板の前記第2面側に設けられた膜に設けられていてもよい。これにより例えば、基板そのものは加工せずにレンズを形成することが可能となる。
 本開示の第3の側面の発光装置の製造方法は、基板の第1面側に複数の発光素子を形成し、前記基板の第2面側に、前記複数の発光素子から出射された光が入射する1つ以上の前段レンズを形成し、前記前段レンズの表面に設けられた膜に、前記前段レンズを通過した光が入射する1つ以上の後段レンズを形成することを含み、前記前段レンズは、第1レンズと第2レンズとを含み、前記第2レンズの表面の一部が前記第1レンズの表面となるように形成される、または、前記後段レンズは、第3レンズと第4レンズとを含み、前記第4レンズの表面の一部が前記第3レンズの表面となるように形成される。これにより、例えば複数の発光素子からの光を前段レンズと後段レンズとを用いて好適にコリメートすることが可能となるなど、複数の発光素子からの光を好適に成形することが可能となる。例えば、基板の上方の補正レンズを用いずに前段レンズと後段レンズのみで光をコリメートすることや、光をコリメートするために前段レンズと後段レンズと共に用いる補正レンズの個数を低減することが可能となり、その結果、発光装置を小型化または低背化することが可能となる。
 また、この第3の側面において、前記第1レンズは、前記第2レンズの形成後に形成されてもよく、または、前記第3レンズは、前記第4レンズの形成後に形成されてもよい。これにより例えば、レンズを精密に形成することが可能となる。
 また、この第3の側面において、前記第1レンズは、前記第2レンズと同時に形成されてもよく、または、前記第3レンズは、前記第4レンズと同時に形成されてもよい。これにより例えば、レンズを形成するための工程数を低減することが可能となる。
 また、この第3の側面において、前記前段レンズは、前記基板の前記第2面を加工することで、前記基板の一部として形成されてもよい。これにより例えば、基板の加工によりレンズを簡単に形成することが可能となる。
第1実施形態の測距装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の発光装置の構造の例を示す断面図である。 図2のBに示す発光装置の構造を示す断面図である。 第1実施形態の発光装置の構造を示す断面図である。 第1実施形態の発光装置の構造の例を示す平面図である。 第1実施形態の変形例の発光装置の構造を示す断面図である。 第1実施形態の別の変形例の発光装置の構造を示す断面図である。 第1実施形態の別の変形例の発光装置の構造を示す断面図である。 第1実施形態の別の変形例の発光装置の構造を示す断面図である。 第1実施形態の発光装置の製造方法を示す断面図(1/4)である。 第1実施形態の発光装置の製造方法を示す断面図(2/4)である。 第1実施形態の発光装置の製造方法を示す断面図(3/4)である。 第1実施形態の発光装置の製造方法を示す断面図(4/4)である。 第1実施形態の変形例の発光装置の製造方法を示す断面図(1/2)である。 第1実施形態の変形例の発光装置の製造方法を示す断面図(2/2)である。 第2実施形態の発光装置の構造を示す断面図である。 第2実施形態の発光装置の構造の例を示す平面図である。 第2実施形態の発光装置の構造の別の例を示す平面図である。 第3実施形態の発光装置の構造を示す断面図である。 第3実施形態の変形例の発光装置の構造を示す断面図である。
 以下、本開示の実施形態を、図面を参照して説明する。
 (第1実施形態)
 図1は、第1実施形態の測距装置の構成を示すブロック図である。
 図1の測距装置は、発光装置1と、撮像装置2と、制御装置3とを備えている。図1の測距装置は、発光装置1から発光された光を被写体に照射する。撮像装置2は、被写体で反射した光を受光して被写体を撮像する。制御装置3は、撮像装置2から出力された画像信号を用いて被写体までの距離を測定(算出)する。発光装置1は、撮像装置2が被写体を撮像するための光源として機能する。
 発光装置1は、発光部11と、駆動回路12と、電源回路13と、発光側光学系14とを備えている。撮像装置2は、イメージセンサ21と、画像処理部22と、撮像側光学系23とを備えている。制御装置3は、測距部31を備えている。
 発光部11は、被写体に照射するためのレーザー光を発光する。本実施形態の発光部11は、後述するように、2次元アレイ状に配置された複数の発光素子を備え、各発光素子は、VCSEL構造を有している。これらの発光素子から出射された光が、被写体に照射される。本実施形態の発光部11は、LD(Laser Diode)チップ41と呼ばれるチップ内に設けられている。
 駆動回路12は、発光部11を駆動する電気回路であり、電源回路13は、駆動回路12の電源電圧を生成する電気回路である。本実施形態では例えば、電源回路13が、測距装置内のバッテリから供給される入力電圧から電源電圧を生成し、駆動回路12が、この電源電圧を用いて発光部11を駆動する。本実施形態の駆動回路12は、LDD(Laser Diode Driver)基板42と呼ばれる基板内に設けられている。
 発光側光学系14は、種々の光学素子を備えており、これらの光学素子を介して発光部11からの光を被写体に照射する。同様に、撮像側光学系23は、種々の光学素子を備えており、これらの光学素子を介して被写体からの光を受光する。
 イメージセンサ21は、被写体からの光を撮像側光学系23を介して受光し、この光を光電変換により電気信号に変換する。イメージセンサ21は例えば、CCD(Charge Coupled Device)センサまたはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサである。本実施形態のイメージセンサ21は、上記の電子信号をA/D(Analog to Digital)変換によりアナログ信号からデジタル信号に変換し、デジタル信号としての画像信号を画像処理部22に出力する。また、本実施形態のイメージセンサ21は、フレーム同期信号を駆動回路12に出力し、駆動回路12は、フレーム同期信号に基づいて、発光部11をイメージセンサ21におけるフレーム周期に応じたタイミングで発光させる。
 画像処理部22は、イメージセンサ21から出力された画像信号に対し種々の画像処理を施す。画像処理部22は例えば、DSP(Digital Signal Processor)などの画像処理プロセッサを備えている。
 制御装置3は、図1の測距装置の種々の動作を制御し、例えば、発光装置1の発光動作や、撮像装置2の撮像動作を制御する。制御装置3は例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを備えている。
 測距部31は、イメージセンサ21から出力され画像処理部22により画像処理を施された画像信号に基づいて、被写体までの距離を測定する。測距部31は、測距方式として例えば、STL(Structured Light)方式またはToF(Time of Flight)方式を採用している。測距部31はさらに、上記の画像信号に基づいて、測距装置と被写体との距離を被写体の部分ごとに測定して、被写体の3次元形状を特定してもよい。
 (1)第1実施形態の発光装置1の構造
 図2は、第1実施形態の発光装置1の構造の例を示す断面図である。
 図2のAは、本実施形態の発光装置1の構造の第1の例を示している。この例の発光装置1は、上述のLDチップ41およびLDD基板42と、実装基板43と、放熱基板44と、補正レンズ保持部45と、1つ以上の補正レンズ46と、配線47とを備えている。
 図2のAは、互いに垂直なX軸、Y軸、およびZ軸を示している。X方向とY方向は横方向(水平方向)に相当し、Z方向は縦方向(垂直方向)に相当する。また、+Z方向は上方向に相当し、-Z方向は下方向に相当する。-Z方向は、厳密に重力方向に一致していてもよいし、厳密には重力方向に一致していなくてもよい。
 LDチップ41は、放熱基板44を介して実装基板43上に配置され、LDD基板42も、実装基板43上に配置されている。実装基板43は、例えばプリント基板である。本実施形態の実装基板43には、図1のイメージセンサ21や画像処理部22も配置されている。放熱基板44は、例えば酸化アルミニウム基板や窒化アルミニウム基板などのセラミック基板である。
 補正レンズ保持部45は、LDチップ41を囲むように放熱基板44上に配置されており、LDチップ41の上方に1つ以上の補正レンズ46を保持している。これらの補正レンズ46は、上述の発光側光学系14(図1)に含まれている。LDチップ41内の発光部11(図1)から発光された光は、これらの補正レンズ46により補正された後、被写体(図1)に照射される。図2のAは、一例として、補正レンズ保持部45に保持された2つの補正レンズ46を示している。
 配線47は、実装基板43の表面、裏面、内部などに設けられており、LDチップ41とLDD基板42とを電気的に接続している。配線47は例えば、実装基板43の表面や裏面に設けられたプリント配線や、実装基板43を貫通するビア配線である。本実施形態の配線47はさらに、放熱基板44の内部または付近を通過している。
 図2のBは、本実施形態の発光装置1の構造の第2の例を示している。この例の発光装置1は、第1の例の発光装置1と同じ構成要素を備えているが、配線47の代わりにバンプ48を備えている。
 図2のBでは、放熱基板44上にLDD基板42が配置されており、LDD基板42上にLDチップ41が配置されている。このようにLDチップ41をLDD基板42上に配置することにより、第1の例の場合に比べて、実装基板43のサイズを小型化することが可能となる。図2のBでは、LDチップ41が、LDD基板42上にバンプ48を介して配置されており、バンプ48によりLDD基板42と電気的に接続されている。
 以下、本実施形態の発光装置1について、図2のBに示す第2の例の構造を有しているとして説明する。ただし、以下の説明は、第2の例に特有の構造についての説明を除き、第1の例の構造を有する発光装置1にも適用可能である。
 図3は、図2のBに示す発光装置1の構造を示す断面図である。
 図3は、発光装置1内のLDチップ41とLDD基板42の断面を示している。図3に示すように、LDチップ41は、基板51と、積層膜52と、複数の発光素子53と、複数のアノード電極54と、複数のカソード電極55とを備えており、LDD基板42は、基板61と、複数の接続パッド62とを備えている。なお、図3では、後述するレンズ71、81、82の図示は省略されている(図4を参照)。
 基板51は、例えばGaAs(ガリウムヒ素)基板などの半導体基板である。図3は、-Z方向を向いている基板51の表面S1と、+Z方向を向いている基板51の裏面S2とを示している。表面S1は本開示の第1面の例であり、裏面S2は本開示の第2面の例である。
 積層膜52は、基板51の表面S1に積層された複数の層を含んでいる。これらの層の例は、n型半導体層、活性層、p型半導体層、および光反射層や、光の射出窓を有する絶縁層などである。積層膜52は、-Z方向に突出した複数のメサ部Mを含んでいる。これらのメサ部Mの一部が、複数の発光素子53となっている。
 発光素子53は、積層膜52の一部として、基板51の表面S1側に設けられている。本実施形態の発光素子53は、VCSEL構造を有しており、光を+Z方向に出射する。発光素子53から出射された光は、図3に示すように、基板51内を表面S1から裏面S2へと透過し、基板51から上述の補正レンズ46(図2)に入射する。このように、本実施形態のLDチップ41は、裏面出射型のVCSELチップとなっている。
 アノード電極54は、発光素子53の下面に形成されている。カソード電極55は、発光素子53以外のメサ部Mの下面に形成されており、メサ部M間に存在する積層膜52の下面まで延びている。各発光素子53は、対応するアノード電極54と対応するカソード電極55との間に電流が流れることで光を出射する。
 上述のように、LDチップ41は、LDD基板42上にバンプ48を介して配置されており、バンプ48によりLDD基板42と電気的に接続されている。具体的には、LDD基板42に含まれる基板61上に接続パッド62が形成されており、接続パッド62上にバンプ48を介してメサ部Mが配置されている。各メサ部Mは、アノード電極54またはカソード電極55を介してバンプ48上に配置されている。基板61は、例えばSi(シリコン)基板などの半導体基板である。
 LDD基板42は、発光部11を駆動する駆動回路12を含んでいる(図1)。図3は、駆動回路12に含まれる複数のスイッチSWを模式的に示している。各スイッチSWは、バンプ48を介して、対応する発光素子53と電気的に接続されている。本実施形態の駆動回路12は、これらのスイッチSWを個々のスイッチSWごとに制御(オンオフ)することができる。よって、駆動回路12は、複数の発光素子53を個々の発光素子53ごとに駆動させることができる。これにより、例えば測距に必要な発光素子53のみを発光させるなど、発光部11から出射される光を精密に制御することが可能となる。このような発光素子53の個別制御は、LDD基板42をLDチップ41の下方に配置することにより、各発光素子53を対応するスイッチSWと電気的に接続しやすくなったことで実現可能となっている。LDD基板42は、本開示の駆動装置の例である。
 図4は、第1実施形態の発光装置1の構造を示す断面図である。
 図4は、発光装置1内のLDチップ41の断面を示している。LDチップ41は、上述のように、基板51と、積層膜52と、複数の発光素子53と、複数のアノード電極54と、複数のカソード電極55とを備え、さらにレンズ膜56を備えている。ただし、図4では、アノード電極54およびカソード電極55の図示が省略されている。レンズ膜56は、本開示の膜の例である。
 本実施形態のLDチップ41は、基板51の表面S1側に複数の発光素子53を備えると共に、基板51の裏面S2側に複数の下部小型レンズ71、下部大型レンズ81、および上部大型レンズ82を備えている。下部小型レンズ71と下部大型レンズ81は、本開示の前段レンズの例であり、上部大型レンズ82は、本開示の後段レンズの例である。また、下部小型レンズ71は、本開示の第1レンズの例であり、下部大型レンズ81は、本開示の第2レンズの例である。
 下部小型レンズ71と下部大型レンズ81は、基板51の一部として、基板51の裏面S2に設けられている。本実施形態の下部大型レンズ81は、基板51の裏面S2にて、+Z方向に突出した大型の凸レンズとなっており、本実施形態の下部小型レンズ71は、基板51の裏面S2内の下部大型レンズ81の表面にて、+Z方向に突出した小型の凸レンズとなっている。よって、本実施形態では、下部大型レンズ81の表面の一部が、下部小型レンズ71の表面となっている。本実施形態の下部小型レンズ71と下部大型レンズ81は、基板51を裏面S2から加工することで形成されている。本実施形態によれば、基板51の加工により下部小型レンズ71と下部大型レンズ81とを簡単に形成することが可能となる。なお、下部小型レンズ71と下部大型レンズ81は、基板51に設けられる代わりに、基板51とレンズ膜56との間に設けられた別のレンズ膜に設けられていてもよい。
 上部大型レンズ82は、レンズ膜56の一部として、レンズ膜56の表面(上面)S3に設けられている。レンズ膜56は、基板51の裏面S2側にて、下部小型レンズ71の表面や下部大型レンズ81の表面に設けられている。レンズ膜56は、基板51と異なる材料で形成されており、例えば、発光素子53からの光に対して透明で、基板51と異なる屈折率を有する材料で形成されている。レンズ膜56は例えば、SiO膜(酸化シリコン膜)、SiON膜(酸窒化シリコン膜)、SiN膜(窒化シリコン膜)、SiOC膜(酸炭化シリコン膜)、SiC膜(炭化シリコン膜)、アモルファスSi(シリコン)膜などの無機膜や、有機膜である。本実施形態の上部大型レンズ82は、レンズ膜56の表面S3にて、+Z方向に突出した大型の凸レンズとなっている。
 下部小型レンズ71は、発光素子53と同様に、2次元アレイ状に配置されている。本実施形態の発光素子53と下部小型レンズ71は、1:1で対応しており、各下部小型レンズ71が、1つの発光素子53の+Z方向に配置されている。一方、本実施形態の発光素子53と下部大型レンズ81は、N:1で対応しており(Nは2以上の整数)、1つの下部大型レンズ81が、N個の発光素子53の+Z方向に配置されている。同様に、本実施形態の発光素子53と上部大型レンズ82は、N:1で対応しており、1つの上部大型レンズ82が、N個の発光素子53の+Z方向に配置されている。
 上記複数の発光素子53から出射された光は、基板51内を表面S1から裏面S2へと透過し、上記複数の下部小型レンズ71および下部大型レンズ81に入射する。例えば、各発光素子53から出射された光は、対応する下部小型レンズ71に入射する。これらの下部小型レンズ71および下部大型レンズ81を通過した光は、上部大型レンズ82に入射する。上部大型レンズ82を通過した光は、補正レンズ46(図2)に入射する。本実施形態の補正レンズ46は、基板51やレンズ膜56の上方に配置されており、基板51やレンズ膜56から離隔されたレンズ材料により形成されている。
 本実施形態では、下部小型レンズ71、下部大型レンズ81、上部大型レンズ82、および補正レンズ46が、発光素子53からの光を集束させ、さらに、この光をコリメートして平行光にしている。例えば、下部小型レンズ71および下部大型レンズ81が、発光素子53からの光を集束させ、上部大型レンズ82および補正レンズ46が、下部小型レンズ71および下部大型レンズ81からの光をコリメートして平行光にしている。補正レンズ46を通過した光は、被写体(図1)に照射される。なお、上部大型レンズ82のみで光を十分にコリメートできる場合には、発光装置1に補正レンズ46を設けなくてもよい。この場合には、上部大型レンズ82を通過した光が、被写体に照射される。
 なお、本実施形態の発光装置1は、レンズ膜56上に設けられた反射防止膜を備えていてもよい。反射防止膜は例えば、上部大型レンズ82の表面と、上部大型レンズ82の表面以外のレンズ膜56の表面S3とに設けられる。これにより、レンズ膜56の表面S3で光が反射することを抑制することが可能となる。
 また、本実施形態の発光装置1は、レンズ膜56上に設けられた無機膜(例えば遮光膜や反射膜)を備えていてもよい。この無機膜は例えば、上部大型レンズ82の表面以外のレンズ膜56の表面S3に設けられる。これにより、光が上部大型レンズ82以外のレンズ膜56の表面S3を通過することを抑制することが可能となる。
 以下、引き続き図4を参照して、本実施形態の発光装置1の作用効果をより詳細に説明する。
 図4は、下部大型レンズ81、上部大型レンズ82、および補正レンズ46(図2)の光学中心(中心軸)Aを示している。図4では、基板51の表面S1がXY平面に平行になっており、光学中心AがZ方向に平行になっている。
 本実施形態の発光装置1は、基板51の裏面S2に設けられた下部小型レンズ71を備えると共に、基板51の裏面S2に設けられた下部大型レンズ81と、レンズ膜56の表面S3に設けられた上部大型レンズ82とを備えている。これにより、補正レンズ46の収差を低減することが可能となる。理由は、下部大型レンズ81と上部大型レンズ82により、光学中心Aから遠い下部小型レンズ71から出射される光の拡がりが、光学中心Aに近い下部小型レンズ71から出射される光の拡がりに比べて抑えられ、補正レンズ46が下部小型レンズ71からの光をコリメートしやすくなるからである。これにより、高解像度の撮像装置2(図1)を実現することが可能となる。
 仮に下部大型レンズ81および上部大型レンズ82を設けないことにすると、光学中心Aから遠い下部小型レンズ71から出射される光の拡がりが、光学中心Aに近い下部小型レンズ71から出射される光の拡がりと同程度になる。その結果、補正レンズ46が、本実施形態の場合に比べて、下部小型レンズ71からの光をコリメートしにくくなり、補正レンズ46で収差が生じてしまう。具体的には、補正レンズ46の端部付近から出射される光の平行性が悪くなり、画像の端部にぼやけやゆがみが生じてしまう。一方、本実施形態によれば、補正レンズ46が下部小型レンズ71からの光をコリメートしやすくなり、補正レンズ46の収差を低減することが可能となる。
 加えて、本実施形態の発光装置1は、基板51の裏面S2に設けられた下部大型レンズ81と、レンズ膜56の表面S3に設けられた上部大型レンズ82という、2つの大型レンズを備えている。よって、本実施形態によれば、補正レンズ46の機能を、これらの大型レンズに担わせることが可能となる。例えば、補正レンズ46を用いずに下部小型レンズ71、下部大型レンズ81、および上部大型レンズ82のみで光をコリメートすることや、光をコリメートするために下部小型レンズ71、下部大型レンズ81、および上部大型レンズ82と共に用いる補正レンズ46の個数を低減することが可能となる。これにより、発光装置1を小型化または低背化することが可能となる。例えば、補正レンズ46が不要になる場合には、補正レンズ46用の全スペースを削除することが可能となり、補正レンズ46の個数が低減される場合には、補正レンズ46用の一部のスペースを削除することが可能となる。
 本実施形態によれば例えば、ToF方式の測距装置の性能を、発光側光学系14内に補助レンズ46や回折光学素子(DOE:Diffractive Optical Element)を設けずに向上させることが可能となる。発光側光学系14内に回折光学素子を設けないことで、測距装置の光利用効率を例えば20~30%向上させることが可能となる。
 なお、上述の作用効果は、下部小型レンズ71が凸レンズ以外のレンズである場合や、下部大型レンズ81が凸レンズ以外のレンズである場合や、上部大型レンズ82が凸レンズ以外のレンズである場合にも得ることができる。このような構成の詳細については後述する。
 図5は、第1実施形態の発光装置1の構造の例を示す平面図である。
 図5は、下部小型レンズ71、下部大型レンズ81、および上部大型レンズ82の平面形状を示している。平面視において、下部大型レンズ81と上部大型レンズ82は、概ね同じサイズを有しており、下部小型レンズ71は、下部大型レンズ81や上部大型レンズ82より小さいサイズを有している。具体的には、複数の下部小型レンズ71が、平面視で下部大型レンズ81内や上部大型レンズ82内に収容されている。これにより、これらのレンズを小さい領域内に配置することが可能となる。
 図5では、下部小型レンズ71が2次元アレイ状に配置されており、具体的には、正方格子状に配置されている。1つの下部大型レンズ81内の下部小型レンズ71の個数は、図5では25個であるが、25個以外でもよい。また、下部小型レンズ71は、正方格子状の配置以外の配置で2次元アレイ状に配置されていてもよい。
 (2)第1実施形態の変形例の発光装置1の構造
 図6~図9は、第1実施形態の変形例の発光装置1の構造を示す断面図である。
 図6のAに示す変形例では、下部小型レンズ71が凸レンズであり、下部大型レンズ81が凸レンズであり、上部大型レンズ82が凹レンズである。本変形例によれば、下部小型レンズ71および下部大型レンズ81で光を集束させ、上部大型レンズ82で光を拡散させることが可能となる。
 図6のBに示す変形例では、下部小型レンズ71がバイナリレンズであり、下部大型レンズ81が凸レンズであり、上部大型レンズ82が凸レンズである。このように、下部小型レンズ71、下部大型レンズ81、または上部大型レンズ82は、バイナリレンズでもよい。なお、下部大型レンズ81(凸レンズ)の上面に対する各下部小型レンズ71(バイナリレンズ)の突出部分の上端の高さ、すなわち、突出部分のZ方向の厚みは、突出部分同士で同じになっていてもよいし、突出部分同士で異なっていてもよい。
 図7のAに示す変形例では、下部小型レンズ71が凸レンズ、凹レンズ、またはフラットレンズであり、下部大型レンズ81が凸レンズであり、上部大型レンズ82が凸レンズである。このように、下部小型レンズ71、下部大型レンズ81、または上部大型レンズ82は、フラットレンズでもよい。凹レンズは凹型の表面を有し、凸レンズは凸型の表面を有するのに対し、フラットレンズは平坦な表面を有している。さらに、下部小型レンズ71は、2種類以上のレンズを含んでいてもよい。なお、フラットレンズである下部小型レンズ71の上面は、凸レンズである下部大型レンズ81の上面に対し突出または陥没していてもよいし、凸レンズである下部大型レンズ81の上面と一致していてもよい。
 図7のBに示す変形例では、下部小型レンズ71が凸レンズであり、下部大型レンズ81が凸レンズであり、上部大型レンズ82が凹レンズである。さらに、各下部小型レンズ71の位置が、線Cで示す位置から、線C’で示す位置にずれている。線Cは、下部小型レンズ71を等間隔で配置した場合の各下部小型レンズ71の位置を示す。よって、互いに隣接する線C同士の間隔は一定である。一方、線C’は、下部小型レンズ71を線Cよりも光学中心A(図4)の反対側にずらして配置した場合の各下部小型レンズ71の位置を示す。本変形例では、各下部小型レンズ71における線Cと線C’との距離が、光学中心Aからの距離に応じて増加している。これにより、補正レンズ46の収差を低減することが可能となる。
 図8のAに示す変形例の発光装置1は、上部大型レンズ82の代わりに、複数の上部小型レンズ72を備えている。各上部小型レンズ72は、レンズ膜56の一部として、レンズ膜56の表面S3に設けられている。本変形例の上部小型レンズ72は、レンズ膜56の表面S3にて、+Z方向に突出した小型の凸レンズとなっている。上部小型レンズ72は、発光素子53と同様に、2次元アレイ状に配置されている。本変形例の発光素子53と上部小型レンズ72は、1:1で対応しており、各上部小型レンズ72が、1つの発光素子53の+Z方向に配置されている。上部小型レンズ72は、本開示の後段レンズの例である。
 上記複数の発光素子53から出射された光は、基板51内を表面S1から裏面S2へと透過し、上記複数の下部小型レンズ71および下部大型レンズ81に入射する。例えば、各発光素子53から出射された光は、対応する下部小型レンズ71に入射する。これらの下部小型レンズ71および下部大型レンズ81を通過した光は、上部小型レンズ72に入射する。例えば、各下部小型レンズ71を通過した光は、対応する上部小型レンズ72に入射する。上部小型レンズ72を通過した光は、補正レンズ46(図2)に入射する。本変形例では、下部小型レンズ71、下部大型レンズ81、上部小型レンズ72、および補正レンズ46が、発光素子53からの光を集束させ、さらに、この光をコリメートして平行光にしている。なお、下部小型レンズ71、下部大型レンズ81、および上部小型レンズ72のみで光を十分にコリメートできる場合には、発光装置1に補正レンズ46を設けなくてもよい。
 本変形例の上部小型レンズ72は例えば、図5の下部小型レンズ71と同様に配置されてもよい。すなわち、複数の上部小型レンズ72が、平面視で下部大型レンズ81内に収容されてもよい。これにより、これらのレンズを小さい領域内に配置することが可能となる。
 図8のBに示す変形例では、下部小型レンズ71が凸レンズであり、下部大型レンズ81が凹レンズであり、上部小型レンズ72が凹レンズである。本変形例によれば、下部小型レンズ71で光を集束させ、下部大型レンズ81および上部小型レンズ72で光を拡散させることが可能となる。
 図9のAに示す変形例の発光装置1は、複数の上部小型レンズ72と上部大型レンズ82との両方を備えている。上部小型レンズ72と上部大型レンズ82は、レンズ膜56の一部として、レンズ膜56の表面S3に設けられている。本変形例の上部大型レンズ82は、レンズ膜56の表面S3にて、-Z方向に突出した大型の凹レンズとなっており、本変形例の上部小型レンズ72は、レンズ膜56の表面S3内の下部大型レンズ81の表面にて、+Z方向に突出した小型の凸レンズとなっている。よって、本変形例では、上部大型レンズ82の表面の一部が、上部小型レンズ72の表面となっている。上部小型レンズ72と上部大型レンズ82は、本開示の後段レンズの例である。また、上部小型レンズ72は、本開示の第3レンズの例であり、上部大型レンズ82は、本開示の第4レンズの例である。
 上記複数の発光素子53から出射された光は、基板51内を表面S1から裏面S2へと透過し、上記複数の下部小型レンズ71および下部大型レンズ81に入射する。例えば、各発光素子53から出射された光は、対応する下部小型レンズ71に入射する。これらの下部小型レンズ71および下部大型レンズ81を通過した光は、上部小型レンズ72および上部大型レンズ82に入射する。例えば、各下部小型レンズ71を通過した光は、対応する上部小型レンズ72に入射する。上部小型レンズ72および上部大型レンズ82を通過した光は、補正レンズ46(図2)に入射する。本変形例では、下部小型レンズ71、下部大型レンズ81、上部小型レンズ72、上部大型レンズ82、および補正レンズ46が、発光素子53からの光を集束および発散させ、さらに、この光をコリメートして平行光にしている。なお、下部小型レンズ71、下部大型レンズ81、上部小型レンズ72、および上部大型レンズ82のみで光を十分にコリメートできる場合には、発光装置1に補正レンズ46を設けなくてもよい。
 本変形例の下部小型レンズ71と上部小型レンズ72は例えば、図5の下部小型レンズ71と同様に配置されてもよい。すなわち、複数の下部小型レンズ71が、平面視で下部大型レンズ81内や上部大型レンズ82内に収容されてもよく、複数の上部小型レンズ72が、平面視で下部大型レンズ81内や上部大型レンズ82内に収容されてもよい。これにより、これらのレンズを小さい領域内に配置することが可能となる。
 図9のBに示す変形例では、下部小型レンズ71が凸レンズであり、下部大型レンズ81が凸レンズであり、上部小型レンズ72が凹レンズであり、上部大型レンズ82が凹レンズである。本変形例によれば、下部小型レンズ71および下部大型レンズ81で光を集束させ、上部小型レンズ72および上部大型レンズ82で光を拡散させることが可能となる。
 なお、下部小型レンズ71や下部大型レンズ81は、発光素子53の近くに設けられているため、光の経路を細かく制御できる。よって、下部小型レンズ71や下部大型レンズ81によれば、例えば光のビーム径や向きを個々の発光素子53ごとに細かく変更することが可能となる。一方、上部小型レンズ72や上部大型レンズ82は、発光素子53から遠くに設けられているため、補正レンズ46と同様に光の経路を大きく制御できる。よって、上部小型レンズ72や上部大型レンズ82によれば、例えば補正レンズ46と同様の機能を容易に実現することが可能となる。さらに、基板51上のレンズ(下部小型レンズ71や下部大型レンズ81)と、レンズ膜56上のレンズ(上部小型レンズ72や上部大型レンズ82)の両方を用いれば、上記の両方の効果を得ることが可能となる。
 (3)第1実施形態の発光装置1の製造方法
 図10~図13は、第1実施形態の発光装置1の製造方法を示す断面図である。
 まず、基板51の表面S1に積層膜52や発光素子53を形成した後(図10のA)、基板51の裏面S2にレジスト膜81’を形成し、レジスト膜81’のリソグラフィおよびリフローベークを行う(図10のB)。その結果、レジスト膜81’がリソグラフィによりパターニングされ、レジスト膜81’の形状が、リフローベークにより、下部大型レンズ81(凸レンズ)と同様の凸形状に変化する。
 次に、レジスト膜81’をエッチングマスクとして用いたエッチングにより、基板51を加工する(図11のA)。その結果、レジスト膜81’の形状が基板51に転写され、基板51の裏面S2に下部大型レンズ81が形成される。ただし、後述するように、下部大型レンズ81の表面の高さは、下部小型レンズ71を形成する際のエッチングにより低下することになる。
 次に、基板51の裏面S2にレジスト膜71’を形成し、レジスト膜71’のリソグラフィおよびリフローベークを行う(図11のB)。その結果、レジスト膜71’がリソグラフィによりパターニングされ、レジスト膜71’の形状が、リフローベークにより、下部小型レンズ71(凸レンズ)と同様の凸形状に変化する。
 次に、レジスト膜71’をエッチングマスクとして用いたエッチングにより、基板51を加工する(図12のA)。その結果、レジスト膜71’の形状が基板51に転写され、基板51の裏面S2内の下部大型レンズ81の表面に下部小型レンズ71が形成される。このように、本実施形態では、下部大型レンズ81の形成後に下部小型レンズ71が形成される。本実施形態の下部大型レンズ81と下部小型レンズ71は、基板51の裏面S2を加工することで、基板51の一部として形成される。
 次に、基板51の裏面S2のレンズ膜56を形成した後(図12のB)、レンズ膜56の表面(上面)S3にレジスト膜72’を形成し、レジスト膜72’のリソグラフィおよびリフローベークを行う(図13のA)。その結果、レジスト膜72’がリソグラフィによりパターニングされ、レジスト膜72’の形状が、リフローベークにより、上部小型レンズ72(凸レンズ)と同様の凸形状に変化する。
 次に、レジスト膜72’をエッチングマスクとして用いたエッチングにより、レンズ膜56を加工する(図13のB)。その結果、レジスト膜72’の形状がレンズ膜56に転写され、レンズ膜56の表面S3に上部小型レンズ72が形成される。本実施形態の上部小型レンズ72は、レンズ膜56の表面S3を加工することで、レンズ膜56の一部として形成される。このようにして、図8のAに示す半導体装置が製造される。
 なお、図11のA~図13のBに示す工程では、下部大型レンズ81、下部小型レンズ71、および上部小型レンズ72の少なくともいずれかとして、凹レンズ、フラットレンズ、またはバイナリレンズを形成してもよい。また、上部小型レンズ72の代わりに上部大型レンズ82をレンズ膜56に形成してもよい。
 (4)第1実施形態の変形例の発光装置1の製造方法
 図14および図15は、第1実施形態の変形例の発光装置1の製造方法を示す断面図である。
 まず、図11のA~図12のBの工程を行った後、レンズ膜56の表面(上面)S3にレジスト膜82’を形成し、レジスト膜82’のリソグラフィおよびリフローベークを行う(図14のA)。その結果、レジスト膜82’がリソグラフィによりパターニングされ、レジスト膜82’の形状が、リフローベークにより、上部大型レンズ82(凸レンズ)と同様の凸形状に変化する。
 次に、レジスト膜82’をエッチングマスクとして用いたエッチングにより、レンズ膜56を加工する(図14のB)。その結果、レジスト膜82’の形状がレンズ膜56に転写され、レンズ膜56の表面S3に上部大型レンズ82が形成される。ただし、後述するように、上部大型レンズ82の表面の高さは、上部小型レンズ72を形成する際のエッチングにより低下することになる。
 次に、レンズ膜56の表面S3にレジスト膜72’を形成し、レジスト膜72’のリソグラフィおよびリフローベークを行う(図15のA)。その結果、レジスト膜72’がリソグラフィによりパターニングされ、レジスト膜72’の形状が、リフローベークにより、上部小型レンズ72(凸レンズ)と同様の凸形状に変化する。
 次に、レジスト膜72’をエッチングマスクとして用いたエッチングにより、レンズ膜56を加工する(図15のB)。その結果、レジスト膜72’の形状がレンズ膜56に転写され、レンズ膜56の表面S3内の上部大型レンズ82の表面に上部小型レンズ72が形成される。このように、本実施形態では、上部大型レンズ82の形成後に上部小型レンズ72が形成される。本実施形態の上部大型レンズ82と上部小型レンズ72は、レンズ膜56の表面S3を加工することで、レンズ膜56の一部として形成される。このようにして、図9のAまたはBに示す半導体装置と似た半導体装置が製造される。
 なお、図14のA~図15のBに示す工程では、下部大型レンズ81、下部小型レンズ71、上部大型レンズ82、および上部小型レンズ72の少なくともいずれかとして、凹レンズ、フラットレンズ、またはバイナリレンズを形成してもよい。
 また、図11のA~図15Bに示す工程では、下部大型レンズ81と下部小型レンズ71とを同時に形成してもよいし、上部大型レンズ82と上部小型レンズ72とを同時に形成してもよい。例えば、基板51の裏面S2にレジスト膜を形成し、レジスト膜を下部大型レンズ81および下部小型レンズ71と同様の形状に加工し、このレジスト膜を用いて基板51を加工すれば、基板51に下部大型レンズ81と下部小型レンズ71とを同時に形成することができる。このようなレンズの同時形成には、下部大型レンズ81と下部小型レンズ71とを少ない工程数で形成できるという利点がある。一方、上述のようなレンズの順次形成には、下部大型レンズ81と下部小型レンズ71とを精密に形成できるという利点がある。これは、上部大型レンズ82と上部小型レンズ72とを同時に形成する場合にも同様である。
 また、これらのレンズは、リソグラフィ、リフローベーク、およびエッチング以外の手法により形成してもよい。これらのレンズは例えば、インプラントにより形成してもよいし、グレースケールリソグラフィおよびエッチングにより形成してもよい。
 以上のように、本実施形態の発光装置1は、基板51に設けられた1つ以上の前段レンズと、レンズ膜56に設けられた1つ以上の後段レンズとを備えており、前段レンズが、下部小型レンズ71と下部大型レンズ81とを含んでいる、または、後段レンズが、上部小型レンズ72と上部大型レンズ82とを含んでいる。よって、本実施形態によれば、例えば複数の発光素子53からの光を前段レンズと後段レンズとを用いて好適にコリメートすることが可能となるなど、複数の発光素子53からの光を好適に成形することが可能となる。例えば、補正レンズ48を用いずに前段レンズと後段レンズのみで光をコリメートすることや、光をコリメートするために前段レンズと後段レンズと共に用いる補正レンズ48の個数を低減することが可能となり、その結果、発光装置1を小型化または低背化することが可能となる。
 なお、本実施形態の発光装置1は、前段レンズとして下部小型レンズ71と下部大型レンズ81の一方のみを備え、後段レンズとして上部小型レンズ72と上部大型レンズ82の両方を備えていてもよい。このような発光装置1は例えば、図14のA~図15のBの工程を行う際に、図14のAの工程中でレジスト膜71’またはレジスト膜81’に関する工程を省略することで製造可能である。
 (第2実施形態)
 図16は、第2実施形態の発光装置1の構造を示す断面図である。
 本実施形態では、発光素子53と下部大型レンズ81がNa:1で対応しており(Naは2以上の整数)、発光素子53と上部大型レンズ82がNb:1で対応しており(Nbは2以上の整数)、NaとNbが互いに異なる整数となっている。これにより、下部大型レンズ81は、Na個の発光素子53からの光をまとめて成形することができ、上部大型レンズ82は、Nb個の発光素子53からの光をまとめて成形することができる。本実施形態によれば、光をまとめて成形する発光素子53の個数の単位を、下部大型レンズ81と上部大型レンズ82とで異ならせることが可能となる。
 本実施形態では、Nbの値が、Naの値よりも大きく設定されている。これにより、光をまとめて成形する発光素子53の個数の単位を、下部大型レンズ81よりも上部大型レンズ82の方が大きくすることが可能となる。本実施形態によれば、例えば下部大型レンズ81で光を細かく成形した後に、上部大型レンズ82で光を大きく成形することが可能となる。なお、発光装置1の使用目的によっては、Nbの値を、Naの値よりも小さく設定してもよい。
 なお、本実施形態の発光装置1は、下部小型レンズ71、下部大型レンズ81、および上部大型レンズ82だけでなく、上部小型レンズ72も備えていてもよい。また、本実施形態の発光装置1は、下部小型レンズ71の代わりに上部小型レンズ72を備えていてもよい。
 図17は、第2実施形態の発光装置1の構造の例を示す平面図である。
 図17は、下部小型レンズ71、下部大型レンズ81、および上部大型レンズ82の平面形状を示している。平面視において、下部大型レンズ81は、上部大型レンズ82より小さいサイズを有しており、下部小型レンズ71は、下部大型レンズ81より小さいサイズを有している。具体的には、複数の下部大型レンズ81が、平面視で1つの上部大型レンズ82内に収容されており、複数の下部小型レンズ71が、平面視で1つの下部大型レンズ81内に収容されている。
 図18は、第2実施形態の発光装置1の構造の別の例を示す平面図である。
 図18は、図17と同様に、下部小型レンズ71、下部大型レンズ81、および上部大型レンズ82の平面形状を示している。ただし、本変形例の下部大型レンズ81は、Y方向にライン状に延びる平面形状を有している。このような構造は例えば、複数の発光素子53をラインごとに発光させる場合に適用可能である。この場合、これらの発光素子53をラインごとに発光させ、ライン状の光をライン状の下部大型レンズ81で成形することで、光を好適に成形することが可能となる。なお、下部大型レンズ81は、Y方向ではなくX方向にライン状に延びる平面形状を有していてもよい。
 本実施形態によれば、下部大型レンズ81と上部大型レンズ82のサイズを異ならせることで、より多様な光の成形が可能となる。
 (第3実施形態)
 図19は、第3実施形態の発光装置1の構造を示す断面図である。
 本実施形態の発光装置1は、基板51は備えているが、レンズ膜56は備えていない。よって、本実施形態の発光装置1は、下部小型レンズ71や下部大型レンズ81は備えているが、上部小型レンズ72や上部大型レンズ82を備えていない。下部小型レンズ71は、本開示の第5レンズの例であり、下部大型レンズ81は、本開示の第6レンズの例である。
 例えば、下部小型レンズ71、下部大型レンズ81、および補正レンズ46(図2)だけで光を十分に成形できる場合には、本実施形態の構造を採用してもよい。これにより、レンズ膜56を形成する工程を省略することが可能となる。さらに、下部小型レンズ71および下部大型レンズ81だけで光を十分に成形できる場合には、本実施形態の発光装置1から補正レンズ46を削除してもよい。これにより、発光装置1を小型化または低背化することが可能となる。
 図20は、第3実施形態の変形例の発光装置1の構造を示す断面図である。
 本変形例の発光装置1は、レンズ膜56の表面S3に上部小型レンズ72や上部大型レンズ82は備えているが、基板51の裏面S2に下部小型レンズ71や下部大型レンズ81は備えていない。上部小型レンズ72は、本開示の第5レンズの例であり、上部大型レンズ82は、本開示の第6レンズの例である。
 例えば、上部小型レンズ72、上部大型レンズ82、および補正レンズ46(図2)だけで光を十分に成形できる場合で、かつ、基板51を加工したくない場合には、本変形例の構造を採用してもよい。基板51がGaAs基板である場合、GaAs基板は、発光素子53を高性能化することができるが、エッチングの際に損傷するおそれがある。この場合、基板51にレンズを形成する代わりにレンズ膜56にレンズを形成すれば、基板51がエッチングの際に損傷することを回避することが可能となる。さらに、上部小型レンズ72および上部大型レンズ82だけで光を十分に成形できる場合には、本実施形態の発光装置1から補正レンズ46を削除してもよい。これにより、発光装置1を小型化または低背化することが可能となる。
 本実施形態によれば、基板51およびレンズ膜56の一方のみにレンズを形成することで、例えば発光装置1の製造工程数を削減することや、基板51の損傷を抑制することが可能となる。
 なお、第1~第3実施形態の発光装置1は、測距装置の光源として使用されているが、その他の態様で使用されてもよい。例えば、これらの実施形態の発光装置1は、プリンタなどの光学機器の光源として使用されてもよいし、照明装置として使用されてもよい。
 以上、本開示の実施形態について説明したが、これらの実施形態は、本開示の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の変更を加えて実施してもよい。例えば、2つ以上の実施形態を組み合わせて実施してもよい。
 なお、本開示は、以下のような構成を取ることもできる。
 (1)
 基板と、
 前記基板の第1面側に設けられた複数の発光素子と、
 前記基板の第2面側に設けられ、前記複数の発光素子から出射された光が入射する1つ以上の前段レンズと、
 前記第1レンズの表面に設けられた膜に設けられ、前記第1レンズを通過した光が入射する1つ以上の後段レンズとを備え、
 前記前段レンズは、第1レンズと第2レンズとを含み、前記第2レンズの表面の一部が前記第1レンズの表面となっている、または、
 前記後段レンズは、第3レンズと第4レンズとを含み、前記第4レンズの表面の一部が前記第3レンズの表面となっている、
 発光装置。
 (2)
 前記第1レンズは、平面視で前記第2レンズ内に設けられている、または、
 前記第3レンズは、平面視で前記第4レンズ内に設けられている、
 (1)に記載の発光装置。
 (3)
 前記発光素子と前記第1または第3レンズは、1:1で対応しており、前記発光素子と前記第2または第4レンズは、N:1で対応している(Nは2以上の整数)、(1)に記載の発光装置。
 (4)
 前記前段レンズは、前記第1レンズと前記第2レンズとを含み、かつ、前記後段レンズは、前記第3レンズと前記第4レンズとを含む、(1)に記載の発光装置。
 (5)
 前記前段レンズは、前記発光素子とNa:1で対応しているレンズを含み、前記後段レンズは、前記発光素子とNb:1で対応しているレンズを含む(NaとNbは、互いに異なる2以上の整数)、(1)に記載の発光装置。
 (6)
 前記Nbの値は、前記Naの値よりも大きい、(5)に記載の発光装置。
 (7)
 前記第1、第2、第3、または第4レンズは、凸レンズ、凹レンズ、フラットレンズ、およびバイナリレンズの少なくともいずれかを含む、(1)に記載の発光装置。
 (8)
 前記前段レンズは、前記基板の一部として、前記基板の前記第2面に設けられている、(1)に記載の発光装置。
 (9)
 前記基板は、ガリウム(Ga)およびヒ素(As)を含む半導体基板である、(1)に記載の発光装置。
 (10)
 前記複数の発光素子から出射された光は、前記基板内を前記第1面から前記第2面へと透過し、前記前段レンズに入射する、(1)に記載の発光装置。
 (11)
 前記基板の前記第1面は、前記基板の表面であり、前記基板の前記第2面は、前記基板の裏面である、(1)に記載の発光装置。
 (12)
 前記基板の前記第1面側に前記複数の発光素子を介して設けられ、前記複数の発光素子を駆動する駆動装置をさらに備える、(1)に記載の発光装置。
 (13)
 前記駆動装置は、前記複数の発光素子を個々の発光素子ごとに駆動させる、(12)に記載の発光装置。
 (14)
 基板と、
 前記基板の第1面側に設けられた複数の発光素子と、
 前記基板の第2面側に設けられ、前記複数の発光素子から出射された光が入射する1つ以上のレンズとを備え、
 前記レンズは、第5レンズと第6レンズとを含み、前記第6レンズの表面の一部が前記第5レンズの表面となっている、発光装置。
 (15)
 前記第5および第6レンズは、前記基板の一部として、前記基板の前記第2面に設けられている、(14)に記載の発光装置。
 (16)
 前記第5および第6レンズは、前記基板の前記第2面側に設けられた膜に設けられている、(14)に記載の発光装置。
 (17)
 基板の第1面側に複数の発光素子を形成し、
 前記基板の第2面側に、前記複数の発光素子から出射された光が入射する1つ以上の前段レンズを形成し、
 前記前段レンズの表面に設けられた膜に、前記前段レンズを通過した光が入射する1つ以上の後段レンズを形成する、
 ことを含み、
 前記前段レンズは、第1レンズと第2レンズとを含み、前記第2レンズの表面の一部が前記第1レンズの表面となるように形成される、または、
 前記後段レンズは、第3レンズと第4レンズとを含み、前記第4レンズの表面の一部が前記第3レンズの表面となるように形成される、
 発光装置の製造方法。
 (18)
 前記第1レンズは、前記第2レンズの形成後に形成される、または、
 前記第3レンズは、前記第4レンズの形成後に形成される、
 (17)に記載の発光装置の製造方法。
 (19)
 前記第1レンズは、前記第2レンズと同時に形成される、または、
 前記第3レンズは、前記第4レンズと同時に形成される、
 (17)に記載の発光装置の製造方法。
 (20)
 前記前段レンズは、前記基板の前記第2面を加工することで、前記基板の一部として形成される、(17)に記載の発光装置の製造方法。
 1:発光装置、2:撮像装置、3:制御装置、
 11:発光部、12:駆動回路、13:電源回路、14:発光側光学系、
 21:イメージセンサ、22:画像処理部、23:撮像側光学系、31:測距部、
 41:LDチップ、42:LDD基板、43:実装基板、44:放熱基板、
 45:補正レンズ保持部、46:補正レンズ、47:配線、48:バンプ、
 51:基板、52:積層膜、53:発光素子、
 54:アノード電極、55:カソード電極、56:レンズ膜、
 61:基板、62:接続パッド、
 71:下部小型レンズ、71’:レジスト膜、
 72:上部小型レンズ、72’:レジスト膜、
 81:下部大型レンズ、81’:レジスト膜、
 82:上部大型レンズ、82’:レジスト膜

Claims (20)

  1.  基板と、
     前記基板の第1面側に設けられた複数の発光素子と、
     前記基板の第2面側に設けられ、前記複数の発光素子から出射された光が入射する1つ以上の前段レンズと、
     前記第1レンズの表面に設けられた膜に設けられ、前記第1レンズを通過した光が入射する1つ以上の後段レンズとを備え、
     前記前段レンズは、第1レンズと第2レンズとを含み、前記第2レンズの表面の一部が前記第1レンズの表面となっている、または、
     前記後段レンズは、第3レンズと第4レンズとを含み、前記第4レンズの表面の一部が前記第3レンズの表面となっている、
     発光装置。
  2.  前記第1レンズは、平面視で前記第2レンズ内に設けられている、または、
     前記第3レンズは、平面視で前記第4レンズ内に設けられている、
     請求項1に記載の発光装置。
  3.  前記発光素子と前記第1または第3レンズは、1:1で対応しており、前記発光素子と前記第2または第4レンズは、N:1で対応している(Nは2以上の整数)、請求項1に記載の発光装置。
  4.  前記前段レンズは、前記第1レンズと前記第2レンズとを含み、かつ、前記後段レンズは、前記第3レンズと前記第4レンズとを含む、請求項1に記載の発光装置。
  5.  前記前段レンズは、前記発光素子とNa:1で対応しているレンズを含み、前記後段レンズは、前記発光素子とNb:1で対応しているレンズを含む(NaとNbは、互いに異なる2以上の整数)、請求項1に記載の発光装置。
  6.  前記Nbの値は、前記Naの値よりも大きい、請求項5に記載の発光装置。
  7.  前記第1、第2、第3、または第4レンズは、凸レンズ、凹レンズ、フラットレンズ、およびバイナリレンズの少なくともいずれかを含む、請求項1に記載の発光装置。
  8.  前記前段レンズは、前記基板の一部として、前記基板の前記第2面に設けられている、請求項1に記載の発光装置。
  9.  前記基板は、ガリウム(Ga)およびヒ素(As)を含む半導体基板である、請求項1に記載の発光装置。
  10.  前記複数の発光素子から出射された光は、前記基板内を前記第1面から前記第2面へと透過し、前記前段レンズに入射する、請求項1に記載の発光装置。
  11.  前記基板の前記第1面は、前記基板の表面であり、前記基板の前記第2面は、前記基板の裏面である、請求項1に記載の発光装置。
  12.  前記基板の前記第1面側に前記複数の発光素子を介して設けられ、前記複数の発光素子を駆動する駆動装置をさらに備える、請求項1に記載の発光装置。
  13.  前記駆動装置は、前記複数の発光素子を個々の発光素子ごとに駆動させる、請求項12に記載の発光装置。
  14.  基板と、
     前記基板の第1面側に設けられた複数の発光素子と、
     前記基板の第2面側に設けられ、前記複数の発光素子から出射された光が入射する1つ以上のレンズとを備え、
     前記レンズは、第5レンズと第6レンズとを含み、前記第6レンズの表面の一部が前記第5レンズの表面となっている、発光装置。
  15.  前記第5および第6レンズは、前記基板の一部として、前記基板の前記第2面に設けられている、請求項14に記載の発光装置。
  16.  前記第5および第6レンズは、前記基板の前記第2面側に設けられた膜に設けられている、請求項14に記載の発光装置。
  17.  基板の第1面側に複数の発光素子を形成し、
     前記基板の第2面側に、前記複数の発光素子から出射された光が入射する1つ以上の前段レンズを形成し、
     前記前段レンズの表面に設けられた膜に、前記前段レンズを通過した光が入射する1つ以上の後段レンズを形成する、
     ことを含み、
     前記前段レンズは、第1レンズと第2レンズとを含み、前記第2レンズの表面の一部が前記第1レンズの表面となるように形成される、または、
     前記後段レンズは、第3レンズと第4レンズとを含み、前記第4レンズの表面の一部が前記第3レンズの表面となるように形成される、
     発光装置の製造方法。
  18.  前記第1レンズは、前記第2レンズの形成後に形成される、または、
     前記第3レンズは、前記第4レンズの形成後に形成される、
     請求項17に記載の発光装置の製造方法。
  19.  前記第1レンズは、前記第2レンズと同時に形成される、または、
     前記第3レンズは、前記第4レンズと同時に形成される、
     請求項17に記載の発光装置の製造方法。
  20.  前記前段レンズは、前記基板の前記第2面を加工することで、前記基板の一部として形成される、請求項17に記載の発光装置の製造方法。
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