WO2022038757A1 - 目標識別装置、目標識別方法及び目標識別プログラム - Google Patents

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    • G01S13/90Radar or analogous systems specially adapted for specific applications for mapping or imaging using synthetic aperture techniques, e.g. synthetic aperture radar [SAR] techniques

Definitions

  • the target can be identified regardless of the attitude of the target.
  • the time variation characteristic calculation unit 6 is realized by, for example, the time variation characteristic calculation circuit 23 shown in FIG.
  • the time variation characteristic calculation unit 6 acquires N feature quantities C 1 to CN from the feature quantity storage unit 5.
  • the time variation characteristic calculation unit 6 calculates the time variation characteristic TFC of the acquired feature quantities C 1 to CN.
  • the time variation characteristic calculation unit 6 outputs the time variation characteristic TFC to the target identification unit 7.
  • the four pixels existing around the pixel of interest are pixels above, below, to the left, or to the right of the pixel of interest.
  • the pixel existing above the pixel of interest is an adjacent pixel on the upper side in the vertical direction of the pixel of interest, and the pixel existing below the pixel of interest is an adjacent pixel on the lower side in the vertical direction of the pixel of interest. ..
  • the feature amount calculation processing unit 4 acquires N radar images Gn from the radar image storage unit 1 and N binarized images B n from the preprocessing unit 3.

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Abstract

観測時刻が互いに異なる複数のレーダ画像のそれぞれに映っている目標の特徴量を算出する特徴量算出部(2)と、特徴量算出部(2)により算出された特徴量の時間変動特性を算出する時間変動特性算出部(6)と、時間変動特性算出部(6)により算出された時間変動特性を用いて、目標を識別する目標識別部(9)とを備えるように、目標識別装置を構成した。

Description

目標識別装置、目標識別方法及び目標識別プログラム
 本開示は、目標を識別する目標識別装置、目標識別方法及び目標識別プログラムに関するものである。
 目標識別装置の中には、逆合成開口レーダ(ISAR:Inverse Synthetic Aperture Radar)により生成されたレーダ画像に映っている目標の特徴量を算出し、特徴量に基づいて、目標を識別する目標識別装置(以下、「従来の目標識別装置」という)がある。
 ところで、複数の艦級の中で、レーダ画像に映っている艦級と最も類似度が高い艦級を表示する目標類別装置がある(例えば、特許文献1を参照)。
 当該目標類別装置は、複数の艦級の特徴量を記憶している記憶部と、ISARにより生成された複数のレーダ画像のうち、いずれかのレーダ画像を類別対象として選択する画像選択部とを備えている。画像選択部は、オペレータからの指示に従って、いずれかのレーダ画像を類別対象として選択するものである。
 当該目標類別装置は、類別対象の特徴量を算出し、類別対象の特徴量と、記憶部により記憶されているそれぞれの艦級の特徴量との類似度を算出し、それぞれの類似度に基づいて、レーダ画像に映っている艦級と最も類似度が高い艦級を類別する類別処理を実施する。
特開2012-26976号公報
 従来の目標識別装置では、種類が互いに異なる目標であっても、目標の姿勢によっては、ほぼ同じ特徴量を算出してしまうことがある。したがって、目標の姿勢によっては、目標の特徴量を算出しても、目標を識別できないことがあるという課題があった。
 なお、特許文献1に記載されている類別処理を従来の目標識別装置に適用したとしても、オペレータにより選択されたレーダ画像に映っている艦級の姿勢によっては、当該艦級の特徴量が、他の艦級の特徴量とほぼ同じになるため、目標を識別することができないことがある。
 本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、目標の姿勢にかかわらず、目標を識別することができる目標識別装置、目標識別方法及び目標識別プログラムを得ることを目的とする。
 本開示に係る目標識別装置は、観測時刻が互いに異なる複数のレーダ画像のそれぞれに映っている目標の特徴量を算出する特徴量算出部と、特徴量算出部により算出された特徴量の時間変動特性を算出する時間変動特性算出部と、時間変動特性算出部により算出された時間変動特性を用いて、目標を識別する目標識別部とを備えるものである。
 本開示によれば、目標の姿勢にかかわらず、目標を識別することができる。
実施の形態1に係る目標識別装置を示す構成図である。 実施の形態1に係る目標識別装置のハードウェアを示すハードウェア構成図である。 目標識別装置が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。 図1に示す目標識別装置の処理手順である目標識別方法を示すフローチャートである。 前処理部3による2値化画像Bの生成処理を示すフローチャートである。 図6Aは、レーダ画像Gの一例を示す説明図、図6Bは、前処理部3により検出された目標のエッジを示す説明図、図6Cは、前処理部3による膨張処理後のエッジを示す説明図、図6Dは、前処理部3による穴埋め処理後の目標の存在領域を示す説明図、図6Eは、前処理部3による収縮処理後の目標の存在領域を示す説明図である。 特徴量算出処理部4による目標領域Rの抽出処理及び特徴量Cの算出処理を示す説明図である。 時間変動特性算出部6による時間変動特性TFCの算出例を示す説明図である。 実施の形態2に係る目標識別装置を示す構成図である。 実施の形態2に係る目標識別装置のハードウェアを示すハードウェア構成図である。 実施の形態3に係る目標識別装置を示す構成図である。 実施の形態3に係る目標識別装置のハードウェアを示すハードウェア構成図である。 実施の形態4に係る目標識別装置を示す構成図である。 実施の形態4に係る目標識別装置のハードウェアを示すハードウェア構成図である。 図13に示す目標識別装置の処理手順である目標識別方法を示すフローチャートである。
 以下、本開示をより詳細に説明するために、本開示を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
 図1は、実施の形態1に係る目標識別装置を示す構成図である。
 図2は、実施の形態1に係る目標識別装置のハードウェアを示すハードウェア構成図である。
 図1に示す目標識別装置は、レーダ画像格納部1、特徴量算出部2、時間変動特性算出部6及び目標識別部7を備えている。
 レーダ画像格納部1は、例えば、図2に示すレーダ画像格納回路21によって実現される。
 レーダ画像格納部1は、観測時刻が互いに異なるN枚のレーダ画像G(n=1,・・・,N)を格納している。Nは、2以上の整数である。レーダ画像格納部1により格納されているレーダ画像は、ISARにより生成されたISAR画像である。
 特徴量算出部2は、例えば、図2に示す特徴量算出回路22によって実現される。
 特徴量算出部2は、前処理部3、特徴量算出処理部4及び特徴量格納部5を備えている。
 特徴量算出部2は、レーダ画像格納部1から、観測時刻が互いに異なるN枚のレーダ画像Gを取得する。
 特徴量算出部2は、N枚のレーダ画像Gのそれぞれに映っている目標の特徴量C(n=1,・・・,N)を算出する。
 前処理部3は、レーダ画像格納部1から、観測時刻が互いに異なるN枚のレーダ画像Gを取得する。
 前処理部3は、それぞれのレーダ画像Gから目標の2値化画像Bを生成し、2値化画像Bを特徴量算出処理部4に出力する。
 特徴量算出処理部4は、前処理部3から出力された2値化画像Bを用いて、レーダ画像Gの中から、目標が存在している領域である目標領域Rを抽出する。
 特徴量算出処理部4は、目標領域Rに含まれている複数の画素の値から、目標の特徴量Cを算出する。目標の特徴量Cとしては、目標領域の重心、目標領域の形状、又は、目標領域の大きさ等が想定される。
 特徴量格納部5は、特徴量算出処理部4により算出されたN個の特徴量C~Cを格納する。
 時間変動特性算出部6は、例えば、図2に示す時間変動特性算出回路23によって実現される。
 時間変動特性算出部6は、特徴量格納部5から、N個の特徴量C~Cを取得する。
 時間変動特性算出部6は、取得した特徴量C~Cの時間変動特性TFCを算出する。
 時間変動特性算出部6は、時間変動特性TFCを目標識別部7に出力する。
 目標識別部7は、例えば、図2に示す目標識別回路24によって実現される。
 目標識別部7は、目標識別処理部8及び識別結果格納部10を備えている。
 目標識別部7は、時間変動特性算出部6により算出された時間変動特性TFCを用いて、目標を識別する。
 目標識別処理部8は、識別器9を備えている。
 識別器9は、時間変動特性と、艦種を示す教師データとを用いて、艦種を学習している学習モデルである。艦種は、目標の種類を意味する。
 目標識別処理部8は、時間変動特性算出部6により算出された時間変動特性TFCを識別器9に与えることによって、識別器9から、目標の識別結果として艦種を取得し、目標の識別結果を識別結果格納部10に出力する。
 識別結果格納部10は、目標の識別結果を格納する。
 図1では、目標識別装置の構成要素であるレーダ画像格納部1、特徴量算出部2、時間変動特性算出部6及び目標識別部7のそれぞれが、図2に示すような専用のハードウェアによって実現されるものを想定している。即ち、目標識別装置が、レーダ画像格納回路21、特徴量算出回路22、時間変動特性算出回路23及び目標識別回路24によって実現されるものを想定している。
 ここで、レーダ画像格納回路21は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、あるいは、DVD(Digital Versatile Disc)が該当する。
 また、特徴量算出回路22、時間変動特性算出回路23及び目標識別回路24のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
 目標識別装置の構成要素は、専用のハードウェアによって実現されるものに限るものではなく、目標識別装置が、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現されるものであってもよい。
 ソフトウェア又はファームウェアは、プログラムとして、コンピュータのメモリに格納される。コンピュータは、プログラムを実行するハードウェアを意味し、例えば、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)が該当する。
 図3は、目標識別装置が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。
 目標識別装置が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、レーダ画像格納部1がコンピュータのメモリ31上に構成される。特徴量算出部2、時間変動特性算出部6及び目標識別部7におけるそれぞれの処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムがメモリ31に格納される。そして、コンピュータのプロセッサ32がメモリ31に格納されているプログラムを実行する。
 また、図2では、目標識別装置の構成要素のそれぞれが専用のハードウェアによって実現される例を示し、図3では、目標識別装置がソフトウェア又はファームウェア等によって実現される例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、目標識別装置における一部の構成要素が専用のハードウェアによって実現され、残りの構成要素がソフトウェア又はファームウェア等によって実現されるものであってもよい。
 次に、図1に示す目標識別装置の動作について説明する。
 図4は、図1に示す目標識別装置の処理手順である目標識別方法を示すフローチャートである。
 まず、前処理部3は、レーダ画像格納部1から、観測時刻が互いに異なるN枚のレーダ画像Gを取得する。
 図1に示す目標識別装置では、説明の簡単化のため、N枚のレーダ画像Gに映っている目標は、同一の目標であるものとする。
 前処理部3は、それぞれのレーダ画像Gから目標の2値化画像Bを生成する(図4のステップST1)。
 以下、前処理部3による2値化画像Bの生成処理を具体的に説明する。
 図5は、前処理部3による2値化画像Bの生成処理を示すフローチャートである。
 前処理部3は、図6Aに示すようなレーダ画像G内の輝度勾配を算出する。輝度勾配を算出する処理自体は、公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
 図6Aは、レーダ画像Gの一例を示す説明図である。図6Aにおいて、レーダ画像Gは、x-y平面上の2次元画像である。x軸は、レンジビンを示し、y軸は、ドップラー周波数を示している。
 レーダ画像Gにおいて、輝度勾配が閾値以上である曲線は、目標の輪郭であるエッジを表している可能性が高い。
 前処理部3は、レーダ画像Gにおいて、輝度勾配が閾値以上である曲線を目標のエッジとして検出する(図5のステップST11)。
 図6Bは、前処理部3により検出された目標のエッジを示す説明図である。
 図6Bに示す目標のエッジは、目標の輪郭である可能性が高い。しかし、図6Bに示す目標のエッジは、目標の輪郭を正確に表すものではない。
 図6Bに示す目標のエッジを含む領域は、“1”の画素で表されており、エッジを含まない領域は、“0”の画素で表されている。
 前処理部3は、目標の正確な輪郭を求めるため、検出したエッジを膨張させる処理を行う(図5のステップST12)。エッジの膨張処理は、エッジを水平方向に膨張させる処理と、エッジを垂直方向に膨張させる処理との双方を含んでいる。水平方向は、レーダ画像のx軸と平行な方向である。垂直方向は、レーダ画像のy軸と平行な方向である。
 図6Cは、前処理部3による膨張処理後のエッジを示す説明図である。
 前処理部3によって、エッジが膨張されることによって、目標の輪郭とのギャップが低減される。前処理部3によって膨張されたエッジが表している、目標が存在する領域内には、多数の穴が存在している。穴は、“0”の画素で表されている。
 前処理部3は、図6Dに示すように、目標が存在する領域内に存在している穴を埋める処理を行う(図5のステップST13)。
 即ち、前処理部3は、“1”の画素によって囲まれている“0”の画素を“1”に変換することによって、目標が存在する領域内に存在している穴を埋める。
 図6Dは、前処理部3による穴埋め処理後の目標の存在領域を示す説明図である。
 前処理部3は、穴埋め処理後の目標の存在領域が、レーダ画像Gにおける目標の存在領域と揃うように、穴埋め処理後の目標の存在領域を収縮させる処理を行う(図5のステップST14)。ステップST12によるエッジの膨張処理によって、目標の存在領域が拡大されているため、目標の存在領域を収縮させる処理を行うことによって、穴埋め処理後の目標の存在領域を、レーダ画像Gにおける目標の存在領域に揃える必要がある。
 即ち、前処理部3は、目標のエッジを表しているそれぞれの“1”の画素を注目画素とし、注目画素の周囲に存在している4つの画素のうち、いずれか1つ以上の画素が“0”の画素であれば、注目画素を“0”の画素に置き換える処理を行う。注目画素の周囲に存在している4つの画素は、注目画素の上、下、左、又は、右に存在している画素である。なお、注目画素の上に存在している画素は、注目画素における垂直方向上側の隣接画素であり、注目画素の下に存在している画素は、注目画素における垂直方向下側の隣接画素である。注目画素の左に存在している画素は、注目画素における水平方向左側の隣接画素であり、注目画素の右に存在している画素は、注目画素における水平方向右側の隣接画素である。
 図6Eは、前処理部3による収縮処理後の目標の存在領域を示す説明図である。
 前処理部3は、収縮処理後の目標の存在領域を目標の2値化画像Bとして特徴量算出処理部4に出力する。
 特徴量算出処理部4は、レーダ画像格納部1から、N枚のレーダ画像Gを取得し、前処理部3から、N枚の2値化画像Bを取得する。
 特徴量算出処理部4は、2値化画像B(n=1,・・・,N)を用いて、レーダ画像Gの中から、目標が存在している領域である目標領域Rを抽出する。
 即ち、特徴量算出処理部4は、図7に示すように、2値化画像Bをレーダ画像Gのマスク画像として用いることにより、レーダ画像Gの中から、目標領域Rを抽出する。
 特徴量算出処理部4が、2値化画像Bをレーダ画像Gのマスク画像として用いることにより、目標が存在している領域の外側に存在している領域の不要な信号を除外することができる。不要な信号としては、ノイズ、又は、クラッタ等が想定される。
 図7は、特徴量算出処理部4による目標領域Rの抽出処理及び特徴量Cの算出処理を示す説明図である。
 特徴量算出処理部4は、それぞれの目標領域Rに含まれている複数の画素の値から、目標の特徴量Cを算出する(図4のステップST2)。
 目標領域Rに含まれている複数の画素の値としては、例えば、振幅値が用いられる。目標の特徴量Cとしては、目標領域の重心、目標領域の形状、又は、目標領域の大きさ等が想定される。図7の例では、目標の特徴量Cとして、目標領域の重心が算出されている。
 特徴量算出処理部4は、N個の特徴量C~Cを特徴量格納部5に格納する。
 図1に示す目標識別装置では、特徴量算出処理部4が、1つの目標領域Rに含まれている複数の画素の値から、1つの特徴量Cを算出している。しかし、これは一例に過ぎず、特徴量算出処理部4が、1つの目標領域Rに含まれている複数の画素の値から、複数の特徴量Cを算出するようにしてもよい。
 時間変動特性算出部6は、特徴量格納部5から、それぞれのレーダ画像Gに係る特徴量Cを取得する。
 時間変動特性算出部6は、図8に示すように、特徴量C~Cの時間変動特性TFCを算出する(図4のステップST3)。
 時間変動特性算出部6は、時間変動特性TFCを目標識別部7に出力する。
 特徴量C~Cの時間変動特性TFCは、特徴量C~Cの時間変動に関する統計量であり、例えば、N個の特徴量C~Cの平均、又は、N個の特徴量C~Cの分散が想定される。
 図8は、時間変動特性算出部6による時間変動特性TFCの算出例を示す説明図である。
 目標の姿勢は、目標の動揺によって変化する。目標の姿勢が変化することによって、ISARにより取得される反射信号の信号形状が変化するため、艦種が互いに異なる目標であっても、ほぼ同じ特徴量を算出してしまうことがある。
 図8の例では、艦種Shと艦種Shとは、異なる艦種であるが、時刻t=1のときには、ほぼ同じ特徴量であることを示している。時刻t=2のときには、艦種Shの特徴量Cと、艦種Shの特徴量Cとが異なっている。
 即ち、時刻t=1のときの、艦種Shによって反射された信号のドップラー拡がりと、艦種Shによって反射された信号のドップラー拡がりとが、ほぼ同じであるため、艦種Shの特徴量Cと、艦種Shの特徴量Cとが、ほぼ同じである。
 時刻t=2のときの、艦種Shによって反射された信号のドップラー拡がりと、艦種Shによって反射された信号のドップラー拡がりとが、大きく異なるため、艦種Shの特徴量Cと、艦種Shの特徴量Cとが、大きく異なっている。
 目標識別部7は、時間変動特性算出部6から、時間変動特性TFCを取得する。
 目標識別部7は、時間変動特性TFCを用いて、目標を識別する(図4のステップST4)。
 目標識別部7は、目標の識別結果を識別結果格納部10に出力する。
 即ち、目標識別部7は、目標識別処理部8を備えており、目標識別処理部8は、識別器9を備えている。例えば、識別器9は、艦種を示す教師データを用いて、艦種と学習データの時間変動特性とを学習している。
 目標識別処理部8は、時間変動特性算出部6から、時間変動特性TFCを取得する。
 目標識別処理部8は、時間変動特性TFCを識別器9に与えることによって、識別器9から、目標の艦種を示す目標の識別結果を取得する。
 目標識別処理部8は、目標の識別結果を識別結果格納部10に格納する。
 識別結果格納部10に格納されている目標の識別結果は、例えば、図示せぬ表示装置に表示される。
 以上の実施の形態1では、観測時刻が互いに異なる複数のレーダ画像のそれぞれに映っている目標の特徴量を算出する特徴量算出部2と、特徴量算出部2により算出された特徴量の時間変動特性を算出する時間変動特性算出部6と、時間変動特性算出部6により算出された時間変動特性を用いて、目標を識別する目標識別部7とを備えるように、目標識別装置を構成した。したがって、目標識別装置は、目標の姿勢にかかわらず、目標を識別することができる。
 図1に示す目標識別装置では、当該目標識別装置が、ISARを搭載している哨戒機に搭載されているものを想定している。しかし、これは一例に過ぎず、当該目標識別装置が、例えば、哨戒機の母艦に搭載されているものであってもよい。目標識別装置が母艦に搭載されている場合、ISARを搭載している哨戒機が、ISARにより生成されたレーダ画像を母艦に送信する。また、母艦が、目標識別装置による目標の識別結果を哨戒機に送信する。
 図1に示す目標識別装置では、目標の姿勢の変化が原因で、艦種が互いに異なる目標が、ほぼ同じ特徴量を算出してしまうことに対処するために、時間変動特性算出部6が、特徴量算出部2により算出された特徴量の時間変動特性を算出している。
 図1に示す目標識別装置では、時間変動特性算出部6が、特徴量算出部2により算出された特徴量の時間変動特性を算出しているため、目標の姿勢以外の変化が原因で、艦種が互いに異なる目標が、ほぼ同じ特徴量を算出してしまう場合でも、目標を識別することができる。
実施の形態2.
 実施の形態2では、特徴量算出部41が、目標の特徴量として、種類が互いに異なる複数の特徴量を算出する目標識別装置について説明する。つまり、特徴量算出部41により算出される特徴量の数が複数である場合の目標識別装置について説明する。
 図9は、実施の形態2に係る目標識別装置を示す構成図である。図9において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
 図10は、実施の形態2に係る目標識別装置のハードウェアを示すハードウェア構成図である。図10において、図2と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
 図9に示す目標識別装置は、レーダ画像格納部1、特徴量算出部41、時間変動特性算出部43及び目標識別部44を備えている。
 特徴量算出部41は、例えば、図10に示す特徴量算出回路25によって実現される。
 特徴量算出部41は、前処理部3、特徴量算出処理部42及び特徴量格納部5を備えている。
 特徴量算出部41は、レーダ画像格納部1から、観測時刻が互いに異なるN枚のレーダ画像Gを取得する。
 特徴量算出部41は、N枚のレーダ画像Gのそれぞれに映っている目標の特徴量Cとして、種類が互いに異なる複数の特徴量Cn,j(n=1,・・・,N:j=1,・・・,J)を算出する。jは、種類を示す識別子である。
 特徴量算出処理部42は、図1に示す特徴量算出処理部4と同様に、前処理部3から出力された2値化画像Bを用いて、レーダ画像Gの中から、目標が存在している領域である目標領域Rを抽出する。
 特徴量算出処理部42は、目標領域Rに含まれている複数の画素の値から、種類が互いに異なる複数の特徴量Cn,jを算出する。特徴量算出処理部42は、例えば、特徴量Cn,1として、目標領域の重心を算出し、特徴量Cn,2として、目標領域の形状を算出し、特徴量Cn,3として、目標領域の大きさを算出する。
 時間変動特性算出部43は、例えば、図10に示す時間変動特性算出回路26によって実現される。
 時間変動特性算出部43は、特徴量格納部5から、(N×J)個の特徴量Cn,jを取得する。
 時間変動特性算出部43は、(N×J)個の特徴量Cn,jのうち、種類jについてのN個の特徴量C1,j~CN,jの時間変動特性TFCを算出する。
 時間変動特性算出部43は、全ての種類j(j=1,・・・,J)について時間変動特性TFCを算出し、J個の時間変動特性TFC~TFCを目標識別部44に出力する。
 目標識別部44は、例えば、図10に示す目標識別回路27によって実現される。
 目標識別部44は、目標識別処理部45及び識別結果格納部10を備えている。
 目標識別部44は、時間変動特性算出部43により算出されたJ個の時間変動特性TFC~TFCを用いて、目標を識別する。
 目標識別処理部45は、識別器46を備えている。
 識別器46は、J個の時間変動特性と、艦種を示す教師データとを用いて、艦種を学習している学習モデルである。
 目標識別処理部45は、時間変動特性算出部43により算出された時間変動特性TFC~TFCを識別器46に与えることによって、識別器46から、目標の識別結果として艦種を取得し、目標の識別結果を識別結果格納部10に出力する。
 図9では、目標識別装置の構成要素であるレーダ画像格納部1、特徴量算出部41、時間変動特性算出部43及び目標識別部44のそれぞれが、図10に示すような専用のハードウェアによって実現されるものを想定している。即ち、目標識別装置が、レーダ画像格納回路21、特徴量算出回路25、時間変動特性算出回路26及び目標識別回路27によって実現されるものを想定している。
 特徴量算出回路25、時間変動特性算出回路26及び目標識別回路27のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
 目標識別装置の構成要素は、専用のハードウェアによって実現されるものに限るものではなく、目標識別装置が、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現されるものであってもよい。
 目標識別装置が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、レーダ画像格納部1が図3に示すメモリ31上に構成される。特徴量算出部41、時間変動特性算出部43及び目標識別部44におけるそれぞれの処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムがメモリ31に格納される。そして、図3に示すプロセッサ32がメモリ31に格納されているプログラムを実行する。
 また、図10では、目標識別装置の構成要素のそれぞれが専用のハードウェアによって実現される例を示し、図3では、目標識別装置がソフトウェア又はファームウェア等によって実現される例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、目標識別装置における一部の構成要素が専用のハードウェアによって実現され、残りの構成要素がソフトウェア又はファームウェア等によって実現されるものであってもよい。
 次に、図9に示す目標識別装置の動作について説明する。
 特徴量算出処理部42は、レーダ画像格納部1から、N枚のレーダ画像Gを取得し、前処理部3から、N枚の2値化画像Bを取得する。
 特徴量算出処理部42は、図1に示す特徴量算出処理部4と同様に、2値化画像Bを用いて、レーダ画像Gの中から、目標が存在している領域である目標領域Rを抽出する。
 特徴量算出処理部42は、目標領域Rに含まれている複数の画素の値から、種類が互いに異なる複数の特徴量Cn,jを算出する。
 特徴量算出処理部42は、例えば、特徴量Cn,1として、目標領域の重心を算出し、特徴量Cn,2として、目標領域の形状を算出し、特徴量Cn,3として、目標領域の大きさを算出する。
 時間変動特性算出部43は、特徴量格納部5から、(N×J)個の特徴量Cn,jを取得する。
 時間変動特性算出部43は、(N×J)個の特徴量Cn,jのうち、種類jについてのN個の特徴量C1,j~CN,jの時間変動特性TFCを算出する。
 時間変動特性算出部43は、全ての種類j(j=1,・・・,J)について時間変動特性TFCを算出し、J個の時間変動特性TFC~TFCを目標識別部44に出力する。
 目標識別部44の目標識別処理部45は、識別器46を備えている。識別器46は、J個の時間変動特性を学習に用いている。
 目標識別処理部45は、時間変動特性算出部43から、J個の時間変動特性TFC~TFCを取得する。
 目標識別処理部45は、J個の時間変動特性TFC~TFCを識別器46に与えることによって、識別器46から、目標の艦種を示す目標の識別結果を取得する。
 目標識別処理部45は、目標の識別結果を識別結果格納部10に格納する。
 識別結果格納部10に格納されている目標の識別結果は、例えば、図示せぬ表示装置に表示される。
 以上の実施の形態2では、特徴量算出部41が、目標の特徴量として、種類が互いに異なる複数の特徴量を算出し、時間変動特性算出部43が、特徴量算出部41により算出されたそれぞれの特徴量の時間変動特性を算出し、目標識別部44が、時間変動特性算出部43により算出された複数の時間変動特性を用いて、目標を識別するように、図9に示す目標識別装置を構成した。したがって、図9に示す目標識別装置は、図1に示す目標識別装置よりも、目標の識別精度を高めることができる。
実施の形態3.
 実施の形態3では、目標識別部51が、変動特性記憶部52、目標識別処理部53及び識別結果格納部10を備えている目標識別装置について説明する。
 図11は、実施の形態3に係る目標識別装置を示す構成図である。図11において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
 図12は、実施の形態3に係る目標識別装置のハードウェアを示すハードウェア構成図である。図12において、図2と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
 図11に示す目標識別装置は、レーダ画像格納部1、特徴量算出部2、時間変動特性算出部6及び目標識別部51を備えている。
 目標識別部51は、例えば、図12に示す目標識別回路28によって実現される。
 目標識別部51は、変動特性記憶部52、目標識別処理部53及び識別結果格納部10を備えている。
 目標識別部51は、時間変動特性算出部6により算出された時間変動特性TFCを用いて、目標を識別する。
 変動特性記憶部52は、艦種が互いに異なるK個の目標におけるそれぞれの特徴量の時間変動特性TFC’~TFC’を記憶している。Kは、2以上の整数である。
 また、変動特性記憶部52は、K個の目標の識別情報を記憶している。
 目標識別処理部53は、変動特性記憶部52により記憶されているK個の時間変動特性TFC’~TFC’の中で、時間変動特性算出部6により算出された時間変動特性TFCとの類似度が最も大きい時間変動特性TFCmaxを特定する。
 目標識別処理部53は、変動特性記憶部52から、特定した時間変動特性TFCmaxに係る目標の識別情報を取得し、目標の識別結果として、目標の識別情報を識別結果格納部10に出力する。
 図11では、目標識別装置の構成要素であるレーダ画像格納部1、特徴量算出部2、時間変動特性算出部6及び目標識別部51のそれぞれが、図12に示すような専用のハードウェアによって実現されるものを想定している。即ち、目標識別装置が、レーダ画像格納回路21、特徴量算出回路22、時間変動特性算出回路23及び目標識別回路28によって実現されるものを想定している。
 特徴量算出回路22、時間変動特性算出回路23及び目標識別回路28のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
 目標識別装置の構成要素は、専用のハードウェアによって実現されるものに限るものではなく、目標識別装置が、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現されるものであってもよい。
 目標識別装置が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、レーダ画像格納部1が図3に示すメモリ31上に構成される。特徴量算出部2、時間変動特性算出部6及び目標識別部51におけるそれぞれの処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムがメモリ31に格納される。そして、図3に示すプロセッサ32がメモリ31に格納されているプログラムを実行する。
 また、図12では、目標識別装置の構成要素のそれぞれが専用のハードウェアによって実現される例を示し、図3では、目標識別装置がソフトウェア又はファームウェア等によって実現される例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、目標識別装置における一部の構成要素が専用のハードウェアによって実現され、残りの構成要素がソフトウェア又はファームウェア等によって実現されるものであってもよい。
 次に、図11に示す目標識別装置の動作について説明する。
 目標識別部51以外は、図1に示す目標識別装置と同様であるため、ここでは、目標識別部51の動作のみを説明する。
 目標識別処理部53は、時間変動特性算出部6から時間変動特性TFCを取得し、変動特性記憶部52からK個のTFC’(k=1,・・・,K)を取得する。
 目標識別処理部53は、それぞれのTFC’(k=1,・・・,K)と、時間変動特性TFCとの類似度D(k=1,・・・,K)を算出する。類似度Dの算出処理自体は、公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
 目標識別処理部53は、K個の類似度D~Dを互いに比較し、K個の類似度D~Dの中で、最も大きな類似度Dmaxを特定する。
 そして、目標識別処理部53は、変動特性記憶部52により記憶されているK個の時間変動特性TFC’~TFC’の中で、類似度Dが最も大きい類似度Dmaxに係る時間変動特性TFCmaxを特定する。
 目標識別処理部53は、変動特性記憶部52から、特定した時間変動特性TFCmaxに係る目標の識別情報を取得し、目標の識別結果として、目標の識別情報を識別結果格納部10に出力する。
 以上より、実施の形態3に係る目標識別装置は、実施の形態1に係る目標識別装置と同様に、目標の姿勢にかかわらず、目標を識別することができる。
実施の形態4.
 実施の形態4では、目標の方位角情報を用いる目標識別装置について説明する。
 図13は、実施の形態4に係る目標識別装置を示す構成図である。図13において、図1、図9及び図11と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
 図14は、実施の形態4に係る目標識別装置のハードウェアを示すハードウェア構成図である。図14において、図2と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
 方位角格納部61は、例えば、図14に示す方位角格納回路71によって実現される。
 方位角格納部61は、ISARによって観測された目標の方位角Azを格納している。
 アスペクト角算出部62は、例えば、図14に示すアスペクト角算出回路72によって実現される。
 アスペクト角算出部62は、方位角格納部61から、目標の方位角Azを取得する。
 アスペクト角算出部62は、目標の方位角Azから、目標のアスペクト角Asを算出し、目標のアスペクト角Asを目標識別部63に出力する。目標のアスペクト角Asは、目標の方位角Azと目標の進行方向とのなす角である。目標の進行方向は、アスペクト角算出部62において既値である。
 目標識別部63は、例えば、図14に示す目標識別回路73によって実現される。
 目標識別部63は、変動特性記憶部64、目標識別処理部65及び識別結果格納部10を備えている。
 目標識別部63は、アスペクト角算出部62により算出されたアスペクト角Asと、時間変動特性算出部6により算出された時間変動特性TFCとを用いて、目標を識別する。
 変動特性記憶部64は、艦種が互いに異なるK個の目標のアスペクト角がM種類あるものとして、それぞれのアスペクト角に係るK個の目標におけるそれぞれの特徴量の時間変動特性TFC’1,1~TFC’K,Mを記憶している。KとMは、それぞれ2以上の整数である。m=1,・・・,Mであり、mは、アスペクト角の種類を示す識別子である。また、変動特性記憶部64は、(K×M)個の目標の識別情報を記憶している。
 目標識別処理部65は、時間変動特性算出部6から時間変動特性TFCを取得する。
 目標識別処理部65は、変動特性記憶部64から、アスペクト角算出部62により算出されたアスペクト角Asに対応するK個の時間変動特性TFC’~TFC’を取得する。
 目標識別処理部65は、それぞれのTFC’(k=1,・・・,K)と、時間変動特性TFCとの類似度D(k=1,・・・,K)を算出する。類似度Dの算出処理自体は、公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
 目標識別処理部65は、K個の類似度D~Dを互いに比較し、K個の類似度D~Dの中で、最も大きな類似度Dmaxを特定する。
 目標識別処理部65は、アスペクト角Asに対応するK個の時間変動特性TFC’~TFC’の中で、類似度Dが最も大きい類似度Dmaxに係る時間変動特性TFCmaxを特定する。
 目標識別処理部65は、変動特性記憶部64から、特定した時間変動特性TFCmaxに係る目標の識別情報を取得し、目標の識別結果として、目標の識別情報を識別結果格納部10に出力する。
 図13では、目標識別装置の構成要素であるレーダ画像格納部1、特徴量算出部2、時間変動特性算出部6、方位角格納部61、アスペクト角算出部62及び目標識別部63のそれぞれが、図14に示すような専用のハードウェアによって実現されるものを想定している。即ち、目標識別装置が、レーダ画像格納回路21、特徴量算出回路22、時間変動特性算出回路23、方位角格納回路71、アスペクト角算出回路72及び目標識別回路73によって実現されるものを想定している。
 特徴量算出回路22、時間変動特性算出回路23、方位角格納回路71、アスペクト角算出回路72及び目標識別回路73のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
 目標識別装置の構成要素は、専用のハードウェアによって実現されるものに限るものではなく、目標識別装置が、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現されるものであってもよい。
 目標識別装置が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、レーダ画像格納部1及び方位角格納部61が図3に示すメモリ31上に構成される。特徴量算出部2、時間変動特性算出部6、アスペクト角算出部62及び目標識別部63におけるそれぞれの処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムがメモリ31に格納される。そして、図3に示すプロセッサ32がメモリ31に格納されているプログラムを実行する。
 また、図14では、目標識別装置の構成要素のそれぞれが専用のハードウェアによって実現される例を示し、図3では、目標識別装置がソフトウェア又はファームウェア等によって実現される例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、目標識別装置における一部の構成要素が専用のハードウェアによって実現され、残りの構成要素がソフトウェア又はファームウェア等によって実現されるものであってもよい。
 次に、図13に示す目標識別装置の動作について説明する。
 図15は、図13に示す目標識別装置の処理手順である目標識別方法を示すフローチャートである。
 方位角格納部61、アスペクト角算出部62及び目標識別部63以外は、図1に示す目標識別装置と同様であるため、ここでは、アスペクト角算出部62及び目標識別部63の動作について説明する。
 アスペクト角算出部62は、方位角格納部61から、目標の方位角Azを取得する。
 アスペクト角算出部62は、目標の方位角Azから、目標のアスペクト角Asを算出し、目標のアスペクト角Asを目標識別部63に出力する(図15のステップST21)。
 目標のアスペクト角Asは、目標の方位角Azと目標の進行方向とのなす角である。目標の進行方向は、アスペクト角算出部62において既値である。
 目標識別部63は、アスペクト角算出部62により算出されたアスペクト角Asと、時間変動特性算出部6により算出された時間変動特性TFCとを用いて、目標を識別する(図15のステップST22)。
 以下、目標識別部63による目標の識別処理を具体的に説明する。
 目標識別処理部65は、時間変動特性算出部6から、時間変動特性TFCを取得し、アスペクト角算出部62から、目標のアスペクト角Asを取得する。
 目標識別処理部65は、変動特性記憶部64により記憶されている(K×M)個の時間変動特性TFC’1,1~TFC’K,Mの中から、アスペクト角Asに対応するK個の時間変動特性TFC’~TFC’を取得する。
 M種類のアスペクト角(m=1,・・・,M)の中で、アスペクト角Asと最も近いアスペクト角が、例えば、m=3のアスペクト角であるとする。この場合、目標識別処理部65は、(K×M)個の時間変動特性TFC’1,1~TFC’K,Mの中から、アスペクト角Asに対応するK個の時間変動特性TFC’~TFC’として、時間変動特性TFC’1,3,TFC’2,3,・・・,TFC’K,3を取得する。
 目標識別処理部65は、それぞれの時間変動特性TFC’(k=1,・・・,K)と、時間変動特性TFCとの類似度D(k=1,・・・,K)を算出する。
 目標識別処理部65は、K個の類似度D~Dを互いに比較し、K個の類似度D~Dの中で、最も大きな類似度Dmaxを特定する。
 目標識別処理部65は、アスペクト角Asに対応するK個の時間変動特性TFC’~TFC’の中で、類似度Dが最も大きい類似度Dmaxに係る時間変動特性TFCmaxを特定する。
 目標識別処理部65は、変動特性記憶部64に記憶されている(K×M)個の目標の識別情報の中から、特定した時間変動特性TFCmaxに係る目標の識別情報を取得し、目標の識別結果として、目標の識別情報を識別結果格納部10に出力する。
 以上の実施の形態4に係る目標識別装置は、実施の形態3に係る目標識別装置と同様に、目標の姿勢にかかわらず、目標を識別することができる。
 なお、本開示は、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
 本開示は、目標を識別する目標識別装置、目標識別方法及び目標識別プログラムに適している。
 1 レーダ画像格納部、2 特徴量算出部、3 前処理部、4 特徴量算出処理部、5 特徴量格納部、6 時間変動特性算出部、7 目標識別部、8 目標識別処理部、9 識別器、10 識別結果格納部、21 レーダ画像格納回路、22 特徴量算出回路、23 時間変動特性算出回路、24 目標識別回路、25 特徴量算出回路、26 時間変動特性算出回路、27 目標識別回路、28 目標識別回路、31 メモリ、32 プロセッサ、41 特徴量算出部、42 特徴量算出処理部、43 時間変動特性算出部、44 目標識別部、45 目標識別処理部、46 識別器、51 目標識別部、52 変動特性記憶部、53 目標識別処理部、61 方位角格納部、62 アスペクト角算出部、63 目標識別部、64 変動特性記憶部、65 目標識別処理部、71 方位角格納回路、72 アスペクト角算出回路、73 目標識別回路。

Claims (8)

  1.  観測時刻が互いに異なる複数のレーダ画像のそれぞれに映っている目標の特徴量を算出する特徴量算出部と、
     前記特徴量算出部により算出された特徴量の時間変動特性を算出する時間変動特性算出部と、
     前記時間変動特性算出部により算出された時間変動特性を用いて、前記目標を識別する目標識別部と
     を備えた目標識別装置。
  2.  前記目標識別部は、前記時間変動特性算出部により算出された時間変動特性を識別器に与えることによって、前記識別器から、前記目標の識別結果を取得することを特徴とする請求項1記載の目標識別装置。
  3.  前記特徴量算出部は、それぞれのレーダ画像から目標の2値化画像を生成し、前記2値化画像を用いて、それぞれのレーダ画像の中から目標が存在している領域を抽出し、前記領域に含まれている複数の画素の値から、前記目標の特徴量を算出することを特徴とする請求項1記載の目標識別装置。
  4.  前記特徴量算出部は、前記目標の特徴量として、種類が互いに異なる複数の特徴量を算出し、
     前記時間変動特性算出部は、前記特徴量算出部により算出されたそれぞれの特徴量の時間変動特性を算出し、
     前記目標識別部は、前記時間変動特性算出部により算出された複数の時間変動特性を用いて、前記目標を識別することを特徴とする請求項1記載の目標識別装置。
  5.  前記目標識別部は、
     複数の目標におけるそれぞれの特徴量の時間変動特性を記憶している変動特性記憶部と、
     前記変動特性記憶部により記憶されている複数の時間変動特性の中で、前記時間変動特性算出部により算出された時間変動特性との類似度が最も大きい時間変動特性を特定し、特定した時間変動特性に係る目標の識別情報を出力する目標識別処理部とを備えていることを特徴とする請求項1記載の目標識別装置。
  6.  前記目標の方位角から、前記目標のアスペクト角を算出するアスペクト角算出部を備え、
     前記目標識別部は、
     目標のアスペクト角が複数あり、それぞれのアスペクト角に係る複数の目標におけるそれぞれの特徴量の時間変動特性を記憶している変動特性記憶部と、
     前記変動特性記憶部により記憶されている複数の時間変動特性の中から、前記アスペクト角算出部により算出されたアスペクト角に対応する複数の時間変動特性を取得し、取得した複数の時間変動特性の中で、前記時間変動特性算出部により算出された時間変動特性との類似度が最も大きい時間変動特性を特定し、特定した時間変動特性に係る目標の識別情報を出力する目標識別処理部とを備えていることを特徴とする請求項1記載の目標識別装置。
  7.  特徴量算出部が、観測時刻が互いに異なる複数のレーダ画像のそれぞれに映っている目標の特徴量を算出し、
     時間変動特性算出部が、前記特徴量算出部により算出された特徴量の時間変動特性を算出し、
     目標識別部が、前記時間変動特性算出部により算出された時間変動特性を用いて、前記目標を識別する
     目標識別方法。
  8.  特徴量算出部が、観測時刻が互いに異なる複数のレーダ画像のそれぞれに映っている目標の特徴量を算出する処理手順と、
     時間変動特性算出部が、前記特徴量算出部により算出された特徴量の時間変動特性を算出する処理手順と、
     目標識別部が、前記時間変動特性算出部により算出された時間変動特性を用いて、前記目標を識別する処理手順と
     をコンピュータに実行させるための目標識別プログラム。
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