WO2021044851A1

WO2021044851A1 - 情報処理装置、及び情報処理方法

Info

Publication number: WO2021044851A1
Application number: PCT/JP2020/031379
Authority: WO
Inventors: 佐藤　正彦; 秀彰宮原
Original assignee: ソニー株式会社
Priority date: 2019-09-03
Filing date: 2020-08-20
Publication date: 2021-03-11
Also published as: US12019941B2; US20220276822A1; JPWO2021044851A1

Abstract

本技術は、簡便かつ確実に画面共有を行うことができるようにする情報処理装置、及び情報処理方法に関する。画面共有を行う共有元機器から送信されてくるメッセージに基づいて、画面共有の候補となる共有候補機器としての自機を識別する識別情報を生成し、自機に関する機器情報を共有元機器に提供し、生成した識別情報を出力する処理部を備える情報処理装置が提供される。本技術は、画面共有を行う機器に適用することができる。

Description

情報処理装置、及び情報処理方法

　本技術は、情報処理装置、及び情報処理方法に関し、特に、簡便かつ確実に画面共有を行うことができるようにした情報処理装置、及び情報処理方法に関する。

　近年、コンテンツを視聴可能な機器が多様化しており、ユーザがコンテンツを視聴する方法は様々である。

　例えば、機器の間で画面を共有してコンテンツを視聴する方法がある。この種の画面共有に関する技術としては、特許文献１に開示されている技術などが知られている。

特開2016-71637号公報

　ところで、機器の間で画面共有を行うに際しては、簡便かつ確実に画面共有を行うことが求められる。

　本技術はこのような状況に鑑みてなされたものであり、簡便かつ確実に画面共有を行うことができるようにするものである。

　本技術の一側面の情報処理装置は、画面共有を行う共有元機器から送信されてくるメッセージに基づいて、画面共有の候補となる共有候補機器としての自機を識別する識別情報を生成し、前記自機に関する機器情報を前記共有元機器に提供し、生成した前記識別情報を出力する処理部を備える情報処理装置である。

　本技術の一側面の情報処理方法は、情報処理装置が、画面共有を行う共有元機器から送信されてくるメッセージに基づいて、画面共有の候補となる共有候補機器としての自機を識別する識別情報を生成し、前記自機に関する機器情報を前記共有元機器に提供し、生成した前記識別情報を出力する情報処理方法である。

　本技術の一側面の情報処理装置、及び情報処理方法においては、画面共有を行う共有元機器から送信されてくるメッセージに基づいて、画面共有の候補となる共有候補機器としての自機を識別する識別情報が生成され、前記自機に関する機器情報が前記共有元機器に提供され、生成された前記識別情報が出力される。

　本技術の一側面の情報処理装置は、画面共有の候補となる共有候補機器に関する機器情報を取得し、前記共有候補機器を識別する識別情報を取得し、取得した前記機器情報及び前記識別情報に基づいて、複数の前記共有候補機器の中から、画面共有の対象となる共有対象機器を決定する処理部を備える情報処理装置である。

　本技術の一側面の情報処理方法は、情報処理装置が、画面共有の候補となる共有候補機器に関する機器情報を取得し、前記共有候補機器を識別する識別情報を取得し、取得した前記機器情報及び前記識別情報に基づいて、複数の前記共有候補機器の中から、画面共有の対象となる共有対象機器を決定する情報処理方法である。

　本技術の一側面の情報処理装置、及び情報処理方法においては、画面共有の候補となる共有候補機器に関する機器情報が取得され、前記共有候補機器を識別する識別情報が取得され、取得された前記機器情報及び前記識別情報に基づいて、複数の前記共有候補機器の中から、画面共有の対象となる共有対象機器が決定される。

　なお、本技術の一側面の情報処理装置は、独立した装置であってもよいし、１つの装置を構成している内部ブロックであってもよい。

現状の画面共有方式を説明する図である。現状の画面共有方式を説明する図である。本技術を適用した情報処理システムの一実施の形態の構成の例を示す図である。本技術を適用した情報処理装置の一実施の形態の構成の例を示すブロック図である。図４の処理部の機能的構成の例を示すブロック図である。本技術を適用した情報処理装置の一実施の形態の構成の例を示すブロック図である。図６の処理部の機能的構成の例を示すブロック図である。画面共有方式の第１の例を示す図である。画面共有方式の第１の例の処理の流れを示すフローチャートである。デバイスディスクリプションの記述の例を示す図である。画像ファイルのアドレスの記述の例を示す図である。画面共有方式の第２の例を示す図である。画面共有方式の第２の例の処理の流れを示すフローチャートである。画面共有方式の第３の例を示す図である。画面共有方式の第３の例の処理の流れを示すフローチャートである。ランダム番号の記述の例を示す図である。画面共有方式の第４の例を示す図である。画面共有方式の第４の例の処理の流れを示すフローチャートである。２次元コードの値の記述の例を示す図である。画面共有方式の第５の例を示す図である。画面共有方式の第５の例の処理の流れを示すフローチャートである。音波パターンファイルのアドレスの記述の例を示す図である。画面共有方式の第６の例を示す図である。画面共有方式の第６の例の処理の流れを示すフローチャートである。発光パターンファイルのアドレスの記述の例を示す図である。画面共有方式の第７の例を示す図である。画面共有方式の第７の例の処理の流れを示すフローチャートである。フィンガプリントファイルのアドレスの記述の例を示す図である。複数の画面共有方式を提供する場合のデバイスディスクリプションの記述の例を示す図である。画面共有方式の第８の例の処理の流れを示すフローチャートである。本開示の一実施形態の全体的な構成の例を示すブロック図である。本開示の一実施形態の全体的な構成の別の例を示すブロック図である。本開示の一実施形態の全体的な構成の別の例を示すブロック図である。本開示の実施形態に係るシステム構成の第１の例を示すブロック図である。本開示の実施形態に係るシステム構成の第２の例を示すブロック図である。本開示の実施形態に係るシステム構成の第３の例を示すブロック図である。本開示の実施形態に係るシステム構成の第４の例を示すブロック図である。本開示の実施形態に係るシステム構成の第５の例を示すブロック図である。本開示の実施形態に係るシステム構成のより具体的な例の一つとして、クライアント－サーバシステムを示す図である。本開示の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。

　以下、図面を参照しながら本技術の実施の形態について説明する。なお、説明は以下の順序で行うものとする。

１．本技術の実施の形態
２．変形例

＜１．本技術の実施の形態＞

（現状の画面共有方式）
　ある機器が他の機器と画面を共有して、動画や静止画等のコンテンツを表示する方式としては、図１及び図２に示すような方式がある。

　図１では、スマートフォン等の情報機器１０が、テレビ受像機等の表示機器２０－１乃至２０－３のいずれかと画面共有を行う場合を示している。すなわち、ユーザの手元にある情報機器１０の画面に表示された動画等のコンテンツをソース（Source）として、画面共有の候補となる表示機器２０－１乃至２０－３のいずれかに表示させる操作が行われる。

　図１において、情報機器１０と表示機器２０－１乃至２０－３は、UPnP(Universal Plug and Play)に対応した機器であり、無線LAN(Local Area Network)等のホームネットワークを介して接続されている。

　情報機器１０では、動画等の画面共有を行うに際して、表示機器２０－１乃至２０－３から取得したデバイスディスクリプションに基づき、各表示機器２０を示したフレンドリ名（FriendlyName）の一覧（"TV xyz"，"TV abc"，"TV qrp"）が、選択画面Ａ１１として表示される（図２）。

　これにより、ユーザは、情報機器１０に表示された選択画面Ａ１１によりフレンドリ名を確認することはできるが、各フレンドリ名がどの表示機器２０に対応しているかを識別することはできず、各表示機器２０を見分けることは困難である。

　そのため、ユーザが、情報機器１０の選択画面Ａ１１の一覧からフレンドリ名を選択した場合に、例えば、所望の表示機器２０－３とは別の表示機器２０－１又は表示機器２０－２と画面共有が行われる可能性がある。

　また、上述した特許文献１では、ある機器が、表示画面を共有する他の機器のステータスを当該他の機器から受信することは開示されている（段落0006の記載）。しかしながら、機器のステータスだけでは、他の機器が複数存在する場合にどの機器であるかを識別することは困難である。そのため、ユーザの操作によっては、意図しない側の機器と画面共有がなされてしまう恐れがある。

　そこで、本技術では、情報機器１０で表示可能な動画等のコンテンツを、画面共有の候補となる複数の表示機器２０のいずれかに表示させる際に、簡便かつ確実に、所望の表示機器２０と画面共有を行うことが可能となる画面共有方式（以下、新方式ともいう）を提案する。以下、図３乃至図３０を参照しながら、新方式の詳細な内容を説明する。

　なお、図１等では、情報機器１０と表示機器２０－１乃至２０－３がDLNA（登録商標）(Digital Living Network Alliance)の規格に対応した機器である場合を想定すれば、情報機器１０がDMC(Digital Media Controller)機器として動作し、表示機器２０－１乃至２０－３がDMR(Digital Media Renderer)機器として動作しているとも言える。DLNAは、UPnPをベースに策定されている。

（システムの構成）
　図３は、本技術を適用した情報処理システムの一実施の形態として、コンテンツ再生システム１の構成の例を示している。

　図３において、情報機器１０と、表示機器２０－１乃至２０－Ｎ（Ｎ：２以上の整数）と、ルータ３０は、ネットワーク８０を介して相互に接続される。ネットワーク８０は、ユーザの自宅や会社の会議室等の所定の空間に構築された無線LAN等のホームネットワークを含む。

　情報機器１０は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、リモートコントローラ、ウェアラブル機器、携帯音楽プレイヤ、ゲーム機、又はパーソナルコンピュータなど、所定のユーザインターフェース（UI：User Interface）を有する機器である。

　情報機器１０は、所定のユーザインターフェースに対するユーザの操作に応じた各種の動作を行う。例えば、情報機器１０は、ユーザの操作に応じて、ネットワーク８０を介して表示機器２０－１乃至２０－Ｎのいずれかとの間で画面共有を行うことが可能である。

　表示機器２０－１は、テレビ受像機、ディスプレイ装置、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、又はプロジェクタなどの所定の表示機能を有する機器である。また、表示機器２０－１は、ディスプレイを有する冷蔵庫等の家電機器や、ディスプレイを有するスマートスピーカ（スマートディスプレイ）等の音響機器などであってもよい。

　表示機器２０－１は、ネットワーク８０を介して情報機器１０との間で画面共有を行うことが可能である。

　表示機器２０－２乃至２０－Ｎは、表示機器２０－１と同様に、テレビ受像機等の機器としてそれぞれ構成される。表示機器２０－２乃至２０－Ｎのそれぞれは、情報機器１０との間で画面共有を行うことが可能である。

　なお、以下の説明では、表示機器２０－１乃至２０－Ｎを、特に区別する必要がない場合には、単に表示機器２０と称する。また、以下の説明では、表示機器２０がテレビ受像機である場合を例示する。

　また、図３において、ルータ３０は、ネットワーク９０に接続可能である。ネットワーク９０は、インターネット、イントラネット、又は携帯電話網等の通信網を含む。ルータ３０は、ネットワーク８０とネットワーク９０を接続して、ネットワーク間でやり取りされるデータを中継する。

　ネットワーク９０には、配信サーバ４０－１乃至４０－Ｍ（Ｍ：１以上の整数）などの外部のサーバが接続される。

　配信サーバ４０－１は、１又は複数のサーバから構成され、データセンタ等に設置される。配信サーバ４０－１は、動画配信サービス等のサービスを行う事業者などにより提供される。配信サーバ４０－１は、情報機器１０又は表示機器２０からの要求に応じて、ネットワーク９０等を介して動画等の通信コンテンツを配信する。

　配信サーバ４０－２乃至４０－Ｍのそれぞれは、配信サーバ４０－１と同様に、情報機器１０又は表示機器２０からの要求に応じて、動画等の通信コンテンツを配信する。なお、以下の説明では、配信サーバ４０－１乃至４０－Ｍを、特に区別する必要がない場合には、単に配信サーバ４０と称する。

　情報機器１０又は表示機器２０は、通信コンテンツの配信要求を、ネットワーク９０等を介して配信サーバ４０に送信する。情報機器１０又は表示機器２０は、配信サーバ４０からネットワーク９０等を介して送信されてくるストリーミングデータを受信して処理し、動画等の通信コンテンツの映像と音声を出力する。

　また、表示機器２０は、送出機５０から電波塔等を介して送信される放送信号を、アンテナを介して受信可能である。表示機器２０は、ユーザの選局操作に応じた放送信号を受信して処理し、テレビ番組等の放送コンテンツの映像と音声を出力する。

（情報機器の構成）
　図４は、本技術を適用した情報処理装置の一実施の形態として、図３の情報機器１０の構成の例を示している。

　図４において、情報機器１０は、処理部１００、入力部１０１、出力部１０２、メモリ１０３、記憶部１０４、通信部１０５、センサ１０６、カメラ１０７、及び電源部１０８から構成される。

　処理部１００は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサなどから構成される。処理部１００は、各部の動作の制御や、各種の演算処理を行う中心的な処理装置（制御装置）である。

　入力部１０１は、物理的なボタン１１１やマイクロフォン１１２などの入力装置である。入力部１０１は、ユーザの操作に応じた操作データを、処理部１００に供給する。処理部１００は、入力部１０１からの操作データに基づき、各部の動作を制御する。

　出力部１０２は、ディスプレイ１２１やスピーカ１２２などの出力装置である。出力部１０２は、処理部１００からの制御に従い、各種のデータに応じた情報を出力する。

　ディスプレイ１２１は、処理部１００からの映像データに応じた映像を表示する表示部である。なお、ディスプレイ１２１は、その画面の表面にユーザの指が接触（タッチ）したときにその接触位置（所定の点の位置）に応じた操作データを処理部１００に供給する入力部とともにタッチパネルとして構成されてもよい。

　スピーカ１２２は、処理部１００からの音声データに応じた音声（音）を出力する。

　メモリ１０３は、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリである。メモリ１０３は、処理部１００により処理される各種のデータを一時的に記憶する。

　記憶部１０４は、不揮発性メモリ等の半導体メモリを含む補助記憶装置である。記憶部１０４は、内部ストレージとして構成されてもよいし、メモリカード等の外部ストレージであってもよい。記憶部１０４は、処理部１００からの制御に従い、各種のデータを記憶する。

　通信部１０５は、無線LAN、セルラー方式の通信（例えばLTE-Advancedや5G等）、若しくは近距離無線通信（例えばBluetooth（登録商標）等）などの無線通信、又は有線通信に対応した通信モジュールを含む通信装置である。通信部１０５は、処理部１００からの制御に従い、ネットワーク８０等を介して他の機器と通信を行う。

　具体的には、通信部１０５は、処理部１００からの制御に従い、ネットワーク８０を介して表示機器２０との間で各種のデータをやり取りする。

　また、通信部１０５は、ネットワーク８０等を介して配信サーバ４０に、動画等の通信コンテンツの配信を要求する。通信部１０５は、配信サーバ４０からネットワーク９０等を介して送信されてくるストリーミングデータを受信し、処理部１００に供給する。

　処理部１００は、通信部１０５からのストリーミングデータに対してデコード等の処理を施すことで、動画等の通信コンテンツの映像がディスプレイ１２１に表示され、その音声がスピーカ１２２から出力される。

　センサ１０６は、各種のセンサデバイス等から構成される。センサ１０６は、ユーザやその周辺などのセンシングを行い、その結果得られるセンシングデータを、処理部１００に供給する。処理部１００は、センサ１０６からのセンシングデータに基づいて、各種の処理を行う。

　ここで、センサ１０６としては、加速度を測定する加速度センサや、角度（姿勢）や角速度、角加速度を測定するジャイロセンサ、生物の持つ心拍数、体温、又は姿勢といった情報を測定する生体センサ、磁場（磁界）の大きさや方向を測定する磁気センサ、近接するものを測定する近接センサなどを含めることができる。

　カメラ１０７は、光学系やイメージセンサ、信号処理回路などから構成される。カメラ１０７は、被写体を撮像し、その結果得られる撮像データを、処理部１００に供給する。処理部１００は、カメラ１０７からの撮像データに基づいて、各種の処理を行う。

　電源部１０８は、二次電池等の電池と電源管理回路から構成され、処理部１００を含む各部に電力を供給する。

　図５は、図４の処理部１００の機能的構成の例を示している。

　図５において、処理部１００は、機器情報取得部１３１、識別情報取得部１３２、共有対象機器決定部１３３、提示制御部１３４、及び通信制御部１３５を含む。

　機器情報取得部１３１は、表示機器２０により提供される機器情報を取得し、共有対象機器決定部１３３に供給する。

　機器情報は、画面共有の候補となる共有候補機器に関する情報である。機器情報は、デバイスディスクリプションを含む。ここで、情報機器１０が、画面共有を行う共有元機器となる場合には、共有候補機器は、ネットワーク８０に接続された複数の表示機器２０である。

　識別情報取得部１３２は、表示機器２０により生成された識別情報を取得し、共有対象機器決定部１３３に供給する。

　識別情報は、共有候補機器を識別する情報である。識別情報は、画像、テキスト、又はコードなどに関する情報を含む。また、デバイスディスクリプション等の機器情報は、識別情報に関する情報（例えば画像ファイルのアドレス等）を含む。

　共有対象機器決定部１３３は、機器情報取得部１３１により取得された機器情報、及び識別情報取得部１３２により取得された識別情報に基づいて、複数の表示機器２０の中から、画面共有の対象となる表示機器２０を決定する。

　ここで、共有対象機器決定部１３３により決定された表示機器２０は、複数の共有候補機器の中から、画面共有の対象として選択された共有対象機器であると言える。

　なお、共有対象機器決定部１３３により実行される共有対象機器を決定するための処理の詳細は、後述する、画面共有方式の第１の例乃至第８の例で説明する。

　提示制御部１３４は、ディスプレイ１２１やスピーカ１２２等の出力部１０２を制御して、各種のデータに応じた情報の提示を行う。

　通信制御部１３５は、通信部１０５を制御して、ネットワーク８０等を介して他の機器との間で行われる通信を行う。

（表示機器の構成）
　図６は、本技術を適用した情報処理装置の一実施の形態として、図３の表示機器２０の構成の例を示している。

　図６において、表示機器２０は、処理部２００、チューナ２０１、信号入力部２０２、データ処理部２０３、ディスプレイ２０４、スピーカ２０５、通信部２０６、操作受付部２０７、及び出力部２０８から構成される。

　処理部２００は、CPU等のプロセッサなどから構成される。処理部２００は、各部の動作の制御や各種の演算処理を行う中心的な処理装置（制御装置）であり、表示機器２０の各部の動作を制御する。

　チューナ２０１は、アンテナを介して受信した放送信号に対して復調処理等の処理を行い、その結果得られるデータを、データ処理部２０３に供給する。ここでの放送信号は、地上波放送や衛星放送、ケーブルテレビ放送などの放送方式に従って放送コンテンツを伝送する。

　信号入力部２０２は、HDMI（登録商標）(High Definition Multimedia Interface)や、USB(Universal Serial Bus)等の所定の規格に準拠したインターフェースとして構成される。

　すなわち、所定の規格に準拠したインターフェースを介して、録画機（録画再生機）やネットワークストレージにより録画された録画コンテンツや、半導体メモリや光ディスク等の記録媒体に記録された記録コンテンツなどのデータが、信号入力部２０２に入力され、データ処理部２０３に供給される。

　データ処理部２０３は、システムオンチップ（SoC：System on a chip）等から構成される。データ処理部２０３は、チューナ２０１又は信号入力部２０２から供給されるデータに対してデコード等の処理を行い、その結果得られる映像データをディスプレイ２０４に供給し、音声データをスピーカ２０５に供給する。

　ディスプレイ２０４は、例えば液晶表示部やOLED(Organic Light Emitting Diode)表示部等の表示部から構成される。ディスプレイ２０４は、処理部２００からの制御に従い、データ処理部２０３から供給される映像データを処理して、テレビ番組等の放送コンテンツの映像や、各種の画面等の情報を表示する。

　スピーカ２０５は、処理部２００からの制御に従い、データ処理部２０３から供給される音声データを処理して、テレビ番組等の放送コンテンツの音声（音）を出力する。

　通信部２０６は、無線LAN等の無線通信、又は有線通信に対応した通信モジュールを含む通信装置である。通信部２０６は、処理部２００からの制御に従い、ネットワーク８０等を介して他の機器と通信を行う。

　具体的には、通信部２０６は、処理部２００からの制御に従い、ネットワーク８０を介して情報機器１０との間で各種のデータをやり取りする。

　また、通信部２０６は、ネットワーク８０等を介して配信サーバ４０に、動画等の通信コンテンツの配信を要求する。通信部２０６は、配信サーバ４０からネットワーク９０等を介して配信されてくるストリーミングデータを受信し、処理部２００を介してデータ処理部２０３に供給する。

　データ処理部２０３は、通信部２０６からのストリーミングデータに対してデコード等の処理を施すことで、動画等の通信コンテンツの映像がディスプレイ２０４に表示され、その音声がスピーカ２０５から出力される。

　操作受付部２０７は、例えば近距離無線通信モジュールや赤外線受光モジュール等から構成される。操作受付部２０７は、リモートコントローラ２１から送信される無線信号や赤外線信号等の信号を受信（受光）し、操作データとして処理部２００に供給する。

　処理部２００は、操作受付部２０７からの操作データに応じたコマンドに基づき、各部の動作を制御する。なお、近距離無線通信としては、Bluetooth（登録商標）等の規格に準拠した通信を行うことができる。また、リモートコントローラ２１として、情報機器１０が用いられてもよい。

　出力部２０８は、例えばLEDランプや電源ランプ等の光を発するデバイスや、ブザーやスピーカ等の音を出力するデバイスなどから構成される。出力部２０８は、処理部２００からの制御に従い、光や音などを出力する。

　図７は、図６の処理部２００の機能的構成の例を示している。

　図７において、処理部２００は、機器情報提供部２３１、識別情報生成部２３２、出力制御部２３３、及び通信制御部２３４を含む。

　機器情報提供部２３１は、デバイスディスクリプション等の機器情報を、情報機器１０に提供する。また、機器情報提供部２３１は、識別情報生成部２３２により生成された識別情報に関する情報を、機器情報に含める。

　識別情報生成部２３２は、情報機器１０からのメッセージに基づいて、識別情報（画像、テキスト、又はコードなどに関する情報）を生成し、機器情報提供部２３１、及び出力制御部２３３に供給する。

　出力制御部２３３は、ディスプレイ２０４、スピーカ２０５、又は出力部２０８を制御して、識別情報生成部２３２により生成された識別情報（画像、テキスト、又はコードなどに関する情報）を出力する。

　なお、機器情報提供部２３１、識別情報生成部２３２、及び出力制御部２３３の詳細は、後述する、画面共有方式の第１の例乃至第８の例で説明する。

　通信制御部２３４は、通信部２０６を制御して、ネットワーク８０等を介して他の機器との間で行われる通信を行う。

　コンテンツ再生システム１は、以上のように構成される。

　以下、コンテンツ再生システム１により提供される新方式に対応した画面共有方式として、画面共有方式の第１の例乃至第８の例を順に説明する。

（第１の例）
　図８は、画面共有方式の第１の例を示している。

　この画面共有方式の第１の例では、画面共有を行うに際して、情報機器１０と複数の表示機器２０のそれぞれに、共通の画像（同一又は対応する画像）を表示することで、当該共通の画像によって複数の表示機器２０を識別可能にして、画面共有がなされるようにする。

　すなわち、図８では、ユーザが手に持っている情報機器１０から、より大きな画面を有する表示機器２０への画面共有を行う場合に、情報機器１０の選択画面Ａ２１の一覧には、表示機器２０－１乃至２０－３の画面にそれぞれ表示された画像Ｂ２１－１乃至Ｂ２１－３に対応した縮小画像が表示されている。

　ユーザは、情報機器１０の選択画面Ａ２１の一覧の縮小画像を、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれの画面上に重畳表示された画像Ｂ２１－１乃至Ｂ２１－３と見比べることで、画面共有の候補となる表示機器２０を識別して、画面共有の対象となる表示機器２０を選択することができる。

　図９は、画面共有方式の第１の例の処理の流れを示すフローチャートである。

　図９において、情報機器１０の各処理ステップは、処理部１００により実行される。また、表示機器２０の各処理ステップは、処理部２００により実行される。

　ユーザにより共有元機器としての情報機器１０が操作され、共有候補機器としての複数の表示機器２０の検索操作が行われた場合（Ｓ１１１）、情報機器１０では、ステップＳ１３１乃至Ｓ１３６の処理が実行され、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれでは、ステップＳ１５１乃至Ｓ１５５の処理が実行される。

　すなわち、情報機器１０は、UDP(User Datagram Protocol)を利用して、M-searchメッセージをネットワーク８０にブロードキャストで送信する（Ｓ１３１）。M-searchメッセージを受信した表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれは、M-searchレスポンスを、ネットワーク８０を介して情報機器１０に送信する（Ｓ１５１）。

　ここで、M-searchメッセージは、ネットワークに接続された機器の探索を行うためのメッセージである。M-searchレスポンスは、M-searchメッセージを受信した機器から送られる応答のメッセージである。

　M-searchレスポンスは、デバイスディスクリプションを取得するためのURL(Uniform Resource Locator)を記述した"LOCATION"などをパラメータとして含む。デバイスディスクリプションは、対象の機器に関する情報を含む。なお、M-searchメッセージとM-searchレスポンスの詳細は、下記の文献に開示されている。

　文献：UPnP Device Architecture 2.0 Document Revision Date: February 20, 2015

　情報機器１０は、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれから受信したM-searchレスポンスに基づき、各表示機器２０のIPアドレスとデバイスディスクリプションのURLを、メモリ１０３に格納する（Ｓ１３２）。

　情報機器１０は、記憶しているデバイスディスクリプションのURL（指定URL）に従い、表示機器２０－１乃至２０－３から提供される各表示機器２０のデバイスディスクリプションを取得する（Ｓ１３３，Ｓ１５２）。

　図１０は、デバイスディスクリプションの記述の例を示している。

　デバイスディスクリプションには、deviceType要素、friendlyName要素、manufacturer要素、manufacturerURL要素、modelDescription要素、modelName要素、modelNumber要素、modelURL要素、serialNumber要素、UDN要素、UPC要素、及びiconList要素が記述される。

　deviceType要素には、機器のタイプが記述される。friendlyName要素には、任意の文字列等からなるテキストであるフレンドリ名が記述される。manufacturer要素には、製造者（メーカ）が記述される。manufacturerURL要素には、製造者のサイトのURLが記述される。

　modelDescription要素には、型（モデル）のタイトルが記述される。modelName要素には、型名が記述される。modelNumber要素には、型番が記述される。modelURL要素には、型のサイトのURLが記述される。serialNumber要素には、シリアル番号が記述される。UDN要素には、UUID(Universally Unique Identifier)が記述される。UPC要素には、UPC(Universal Product Code)が記述される。

　iconList要素は、mimetype要素、width要素、height要素、depth要素、及びurl要素からなるicon要素を１又は複数含む。mimetype要素には、アイコンのMIMEタイプが記述される。width要素とheight要素には、アイコンの水平方向と垂直方向のピクセル数が記述される。depth要素には、アイコンの色深度が記述される。url要素には、アイコンのURLが記述される。

　なお、ここでは、説明を簡略化するため、各表示機器２０が自己のデバイスディスクリプションをそれぞれ保持している場合を例示するが、デバイスディスクリプションは、他の機器が保持してもよい。

　図９の説明に戻り、情報機器１０は、UDPを利用して、切り替えメッセージを、ネットワーク８０にブロードキャストで送信する（Ｓ１３４）。切り替えメッセージは、"switch to selection mode"であるメッセージを含む。

　この切り替えメッセージを受信した表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれは、画像ファイルを生成する（Ｓ１５３）。

　この画像ファイルとしては、例えば、放送局やサービスのマーク等のコンテンツを表す画像や、コンテンツの静止画サムネイルや動画サムネイルなどを生成することができる。なお、この画像ファイルとしては、表示機器２０があらかじめ記憶している静止画や動画のファイルを用いたり、動画から切り出した静止画のファイルや、外部から取得した静止画のファイルなどを用いたりしてもよい。

　表示機器２０－１乃至２０－３は、生成した画像ファイルを、デバイスディスクリプションに記述されるdisplaySource要素のurl要素に指定されるアドレスに格納する（Ｓ１５４）。

　図１１は、画像ファイルのアドレスの記述の例を示している。図１１においては、デバイスディスクリプションのdisplaySource要素のurl要素として、"relative address value/filename"であるフィールドの相対アドレスとファイル名が記述されている。

　このとき、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれは、生成した画像ファイルを、相対アドレス（relative address value）で指定される場所に、指定されたファイル名（filename）を付けて格納する。

　なお、displaySource要素のurl要素に記述される相対アドレスは、URLBase要素が記述されている場合には、当該URLBase要素に記述されたURLからの相対アドレスを意味し、URLBase要素が記述されていない場合には、ルート（該当デバイスのIPアドレス）からの相対アドレスを意味する。これらの関係は、後述する相対アドレスでも同様とされる。

　図９の説明に戻り、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれは、生成した画像ファイルに応じた生成画像（図８の画像Ｂ２１－１乃至Ｂ２１－３）を、ディスプレイ２０４の画面上に重畳表示する（Ｓ１５５）。

　情報機器１０は、記憶している指定URLに従い、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれにより格納された画像ファイルを取得する（Ｓ１３５）。情報機器１０は、デバイスディスクリプションのfriendlyName要素に応じたフレンドリ名（例えば機器の名称）と、取得した画像ファイルに応じた取得画像（図８の画像Ｂ２１－１乃至Ｂ２１－３の縮小画像）を、選択画面Ａ２１（図８）に表示する（Ｓ１３６）。

　これにより、ユーザは、情報機器１０の選択画面Ａ２１に表示された取得画像を、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれの画面上に重畳表示された生成画像と見比べることで、各表示機器２０を識別して、共有対象機器としての所望の表示機器２０を選択する操作を行うことができる（Ｓ１１２）。

　情報機器１０は、選択画面Ａ２１に対するユーザ操作に基づいて共有対象機器が決定された場合、当該共有対象機器としての表示機器２０のIPアドレスを、メモリ１０３に格納する（Ｓ１３７）。

　これにより、複数の表示機器２０（共有候補機器）の中から、情報機器１０（共有元機器）と画面共有を行う表示機器２０（共有対象機器）が決定され、情報機器１０（共有元機器）では、記憶しているIPアドレスに基づき、選択された表示機器２０（共有対象機器）とデータをやり取りすることで、画面共有が行われる。

　以上のように、画面共有方式の第１の例では、情報機器１０のディスプレイ１２１と、表示機器２０－１乃至２０－３のディスプレイ２０４に、共通の画像が表示されるため、ユーザは、各機器のディスプレイに表示された画像を確認するだけで、簡便かつ確実に、情報機器１０と画面共有を行う表示機器２０を選択することができる。

　なお、上述した説明では、共有候補機器として、３台の表示機器２０－１乃至２０－３が存在する場合を例示したが、共有候補機器の数は、３台に限定されず、２台又は４台以上であってもよい。また、共有候補機器には、同一の種類の機器に限らず、他の種類の機器が混在していても構わない。また、情報機器１０は、共有候補機器が１台しかない場合にも選択画面Ａ２１を表示することができ、画面共有方式の第１の例乃至第８の例で説明する画面共有方式を実施することが可能である。

（第２の例）
　図１２は、画面共有方式の第２の例を示している。

　この画面共有方式の第２の例では、画面共有を行うに際して、情報機器１０と複数の表示機器２０のそれぞれに、共通のフレンドリ名（同一又は対応するテキスト）を表示することで、当該共通のフレンドリ名によって複数の表示機器２０を識別可能にして、画面共有がなされるようにする。

　すなわち、図１２では、情報機器１０から表示機器２０への画面共有を行う場合に、情報機器１０の選択画面Ａ２２の一覧には、表示機器２０－１乃至２０－３の画面にそれぞれ表示されたテキストＢ２２－１乃至Ｂ２２－３に対応したテキスト（"TV xyz"，"TV abc"，"TV qrp"）が表示されている。ここでは、フレンドリ名として、例えば機器の名称のテキストを記述することができる。

　ユーザは、情報機器１０の選択画面Ａ２２の一覧のテキストを、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれの画面上に重畳表示されたテキストＢ２２－１乃至Ｂ２２－３と見比べることで、画面共有の候補となる表示機器２０を識別して、画面共有の対象となる表示機器２０を選択することができる。

　図１３は、画面共有方式の第２の例の処理の流れを示すフローチャートである。

　図１３において、情報機器１０の各処理ステップは、処理部１００により実行される。また、表示機器２０の各処理ステップは、処理部２００により実行される。

　表示機器２０（共有候補機器）の検索操作が行われた場合（Ｓ２１１）、情報機器１０（共有元機器）では、ステップＳ２３１乃至Ｓ２３５の処理が実行され、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれでは、ステップＳ２５１乃至Ｓ２５３の処理が実行される。

　ステップＳ２３１乃至Ｓ２３３，Ｓ２５１乃至Ｓ２５２においては、図９のステップＳ１３１乃至Ｓ１３３，Ｓ１５１乃至Ｓ１５２と同様に、情報機器１０と表示機器２０－１乃至２０－３との間で、M-searchメッセージとM-searchレスポンスがやり取りされ、情報機器１０では、各表示機器２０から提供されるデバイスディスクリプションが取得される。

　情報機器１０は、UDPを利用して、切り替えメッセージを、ネットワーク８０にブロードキャストで送信する（Ｓ２３４）。

　この切り替えメッセージを受信した表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれは、自己のデバイスディスクリプションのfriendlyName要素に応じたフレンドリ名（図１２のテキストＢ２２－１乃至Ｂ２２－３）を、ディスプレイ２０４の画面上に重畳表示する（Ｓ２５３）。

　一方で、情報機器１０は、取得したデバイスディスクリプションに基づき、friendlyName要素に応じたフレンドリ名（図１２のテキストＢ２２－１乃至Ｂ２２－３に対応したテキスト）を、選択画面Ａ２２（図１２）に表示する（Ｓ２３５）。

　これにより、ユーザは、情報機器１０の選択画面Ａ２２に表示されたフレンドリ名（テキスト）を、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれの画面上に重畳表示されたフレンドリ名（テキスト）と見比べることで、各表示機器２０を識別して、共有対象機器としての所望の表示機器２０を選択することができる（Ｓ２１２）。

　情報機器１０は、選択画面Ａ２２に対するユーザ操作に基づいて共有対象機器が決定された場合、当該共有対象機器としての表示機器２０のIPアドレスを、メモリ１０３に格納する（Ｓ２３６）。そして、情報機器１０では、記憶しているIPアドレスに基づき、選択された表示機器２０（共有対象機器）とデータをやり取りすることで、画面共有が行われる。

　以上のように、画面共有方式の第２の例では、情報機器１０のディスプレイ１２１と、表示機器２０－１乃至２０－３のディスプレイ２０４に、共通のテキストが表示されるため、ユーザは、各機器のディスプレイに表示されたテキストを確認するだけで、簡便かつ確実に、情報機器１０と画面共有を行う表示機器２０を選択することができる。

（第３の例）
　図１４は、画面共有方式の第３の例を示している。

　この画面共有方式の第３の例では、画面共有を行うに際して、情報機器１０と複数の表示機器２０のそれぞれに、共通のランダム番号（機器ごとに固有のランダム番号）を表示することで、当該共通のランダム番号によって複数の表示機器２０を識別可能にして、画面共有がなされるようにする。

　すなわち、図１４では、情報機器１０から表示機器２０への画面共有を行う場合に、情報機器１０の選択画面Ａ２３の一覧には、表示機器２０－１乃至２０－３の画面にそれぞれ表示されたランダム番号Ｂ２３－１乃至Ｂ２３－３に対応したランダム番号（"41248"，"11136"，"38767"）が表示されている。

　ユーザは、情報機器１０の選択画面Ａ２３の一覧のランダム番号を、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれの画面上に重畳表示されたランダム番号Ｂ２３－１乃至Ｂ２３－３と見比べることで、画面共有の候補となる表示機器２０を識別して、画面共有の対象となる表示機器２０を選択することができる。

　図１５は、画面共有方式の第３の例の処理の流れ示すフローチャートである。

　図１５において、情報機器１０の各処理ステップは、処理部１００により実行される。また、表示機器２０の各処理ステップは、処理部２００により実行される。

　表示機器２０（共有候補機器）の検索操作が行われた場合（Ｓ３１１）、情報機器１０（共有元機器）では、ステップＳ３３１乃至Ｓ３３６の処理が実行され、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれでは、ステップＳ３５１乃至Ｓ３５５の処理が実行される。

　ステップＳ３３１乃至Ｓ３３３，Ｓ３５１乃至Ｓ３５２においては、図９のステップＳ１３１乃至Ｓ１３３，Ｓ１５１乃至Ｓ１５２と同様に、情報機器１０と表示機器２０－１乃至２０－３との間で、M-searchメッセージとM-searchレスポンスがやり取りされ、情報機器１０では、各表示機器２０から提供されるデバイスディスクリプションが取得される。

　情報機器１０は、UDPを利用して、切り替えメッセージを、ネットワーク８０にブロードキャストで送信する（Ｓ３３４）。

　この切り替えメッセージを受信した表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれは、ランダム番号を生成する（Ｓ３５３）。このランダム番号の生成方法としては、例えば乱数を用いる方法など、様々な方法を用いることができる。ただし、ランダム番号の生成に際しては、他の共有候補機器で生成されるランダム番号と異なる番号が生成されるようにする。

　表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれは、生成したランダム番号（の値）を、デバイスディスクリプションに格納する（Ｓ３５４）。

　図１６は、ランダム番号の記述の例を示している。図１６においては、デバイスディスクリプションのdeviceID要素として、"random number value"であるランダム番号（の値）が記述されている。

　図１５の説明に戻り、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれは、生成したランダム番号（図１４のランダム番号Ｂ２３－１乃至Ｂ２３－３）を、ディスプレイ２０４の画面上に重畳表示する（Ｓ３５５）。

　情報機器１０は、記憶している指定URLに従い、各表示機器２０により提供されるデバイスディスクリプションに格納されたランダム番号を取得する（Ｓ３３５）。情報機器１０は、取得したランダム番号（図１４のランダム番号Ｂ２３－１乃至Ｂ２３－３に対応したランダム番号）を、フレンドリ名とともに選択画面Ａ２３（図１４）に表示する（Ｓ３３６）。

　これにより、ユーザは、情報機器１０の選択画面Ａ２３に表示されたランダム番号を、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれの画面上に重畳表示されたランダム番号と見比べることで、各表示機器２０を識別して、共有対象機器としての所望の表示機器２０を選択する操作を行うことができる（Ｓ３１２）。

　情報機器１０は、選択画面Ａ２３に対するユーザ操作に基づいて共有対象機器が決定された場合、当該共有対象機器としての表示機器２０のIPアドレスを、メモリ１０３に格納する（Ｓ３３７）。そして、情報機器１０では、記憶しているIPアドレスに基づき、選択された表示機器２０（共有対象機器）とデータをやり取りすることで、画面共有が行われる。

　以上のように、画面共有方式の第３の例では、情報機器１０のディスプレイ１２１と、表示機器２０－１乃至２０－３のディスプレイ２０４に、共通のランダム番号が表示されるため、ユーザは、各機器のディスプレイに表示されたランダム番号を確認するだけで、簡便かつ確実に、情報機器１０と画面共有を行う表示機器２０を選択することができる。

　なお、上述した説明では、ランダム番号を表示する場合を例示したが、ランダム番号に限らず、ユニークな文字列やコードなどを表示してもよい。

（第４の例）
　図１７は、画面共有方式の第４の例を示している。

　この画面共有方式の第４の例では、画面共有を行うに際して、複数の表示機器２０に２次元コード（例えばQRコード（登録商標）等）をそれぞれ表示して、所望の表示機器２０に表示された２次元コードを情報機器１０により読み取ることで、情報機器１０と所望の表示機器２０との間で画面共有がなされるようにする。

　すなわち、図１７では、情報機器１０から表示機器２０への画面共有を行う場合に、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれの画面上には、機器ごとに固有の２次元コードＢ２４－１乃至Ｂ２４－３が表示されている。

　このとき、情報機器１０では、ユーザの操作に応じて、２次元コード読み取りアプリＡ２４が起動される。２次元コード読み取りアプリＡ２４は、カメラ１０７の撮影機能等を利用して２次元コードを読み取るための専用のアプリケーションである。また、このとき、２次元コード読み取りアプリＡ２４は、ユーザによるアプリケーションの起動選択に基づいて起動されてもよいし、表示機器２０の画面上に２次元コードが表示されることに応じて自動的に起動されてもよい。

　例えば、ユーザは、２次元コード読み取りアプリＡ２４が起動された情報機器１０をかざして、画面共有の候補となる表示機器２０－１乃至２０－３のうち、画面共有の対象としたい表示機器２０－３の画面上の２次元コードＢ２４－３を読み取ることで、画面共有の対象となる表示機器２０－３を選択することができる。

　図１８は、画面共有方式の第４の例の処理の流れを示すフローチャートである。

　図１８において、情報機器１０の各処理ステップは、処理部１００により実行される。また、表示機器２０の各処理ステップは、処理部２００により実行される。

　表示機器２０（共有候補機器）の検索操作が行われた場合（Ｓ４１１）、情報機器１０（共有元機器）では、ステップＳ４３１乃至Ｓ４３５の処理が実行され、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれでは、ステップＳ４５１乃至Ｓ４５５の処理が実行される。

　ステップＳ４３１乃至Ｓ４３３，Ｓ４５１乃至Ｓ４５２においては、図９のステップＳ１３１乃至Ｓ１３３，Ｓ１５１乃至Ｓ１５２と同様に、情報機器１０と表示機器２０－１乃至２０－３との間で、M-searchメッセージとM-searchレスポンスがやり取りされ、情報機器１０では、各表示機器２０から提供されるデバイスディスクリプションが取得される。

　情報機器１０は、UDPを利用して、切り替えメッセージを、ネットワーク８０にブロードキャストで送信する（Ｓ４３４）。

　この切り替えメッセージを受信した表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれは、２次元コードを生成する（Ｓ４５３）。この２次元コードを生成する際には、例えば２次元コードを生成するためのAPI(Application Programming Interface)を利用したり、２次元コードを生成するサービスを利用したりすることができる。２次元コードは、水平方向と垂直方向に情報を持つ表示方式のコードであり、例えば、現在広く普及しているQRコード（登録商標）を利用することができる。

　表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれは、生成した２次元コードの値（文字列）を、デバイスディスクリプションに格納する（Ｓ４５４）。

　図１９は、２次元コードの値の記述の例を示している。図１９においては、デバイスディスクリプションの2dCode要素として、"2d code value"である２次元コードの値が記述されている。

　図１８の説明に戻り、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれは、生成した２次元コード（図１７の２次元コードＢ２４－１乃至Ｂ２４－３）を、ディスプレイ２０４の画面上に重畳表示する（Ｓ４５５）。

　情報機器１０は、記憶している指定URLに従い、各表示機器２０により提供されるデバイスディスクリプションに格納された２次元コードの値を取得する（Ｓ４３５）。

　ここで、ユーザによって、２次元コード読み取りアプリＡ２４（図１７）が起動された情報機器１０が、共有対象機器としての所望の表示機器２０の画面上に表示された２次元コードにかざされて、２次元コードの撮影操作が行われた場合（Ｓ４１２）、情報機器１０では、次のような処理が行われる。

　すなわち、情報機器１０は、共有対象機器としての所望の表示機器２０の画面上の２次元コードを撮像し、撮影した２次元コードの画像をデコードする（Ｓ４３６）。

　また、情報機器１０は、デコードで得られる２次元コードの値と、取得したデバイスディスクリプションから得られる２次元コードの値とを比較し、その比較結果に応じて、共有対象機器としての表示機器２０を決定する（Ｓ４３７）。

　さらに、情報機器１０は、当該共有対象機器としての表示機器２０のIPアドレスを、メモリ１０３に格納する（Ｓ４３８）。そして、情報機器１０では、記憶しているIPアドレスに基づき、選択された表示機器２０（共有対象機器）とデータをやり取りすることで、画面共有が行われる。

　以上のように、画面共有方式の第４の例では、表示機器２０－１乃至２０－３のディスプレイ２０４に２次元コードが表示されるため、ユーザは、所望の表示機器２０のディスプレイ２０４に表示された２次元コードを、情報機器１０のカメラ１０７により撮影するだけで、簡便かつ確実に、情報機器１０と画面共有を行う表示機器２０を選択することができる。

　なお、上述した説明では、２次元コードを読み取るに際して２次元コード読み取りアプリＡ２４を用いた場合を例示したが、情報機器１０が有する他の機能によって、２次元コードが読み取られるようにしてもよい。

（第５の例）
　図２０は、画面共有方式の第５の例を示している。

　この画面共有方式の第５の例では、画面共有を行うに際して、複数の表示機器２０から音（音波）をそれぞれ出力して、当該音波を情報機器１０により検知することで、情報機器１０と所望の表示機器２０との間で画面共有がなされるようにする。

　すなわち、図２０では、情報機器１０から表示機器２０への画面共有を行う場合に、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれから音波Ｂ２５－１乃至Ｂ２５－３が出力されている。

　このとき、情報機器１０では、マイクロフォン１１２やセンサ１０６等の機能を利用して、表示機器２０－１乃至２０－３から出力された音波Ｂ２５－１乃至Ｂ２５－３を検知することができる。

　例えば、ユーザは、情報機器１０を移動させて、画面共有の候補となる表示機器２０－１乃至２０－３のうち、画面共有の対象としたい表示機器２０－３から出力される音波Ａ２５を検知することで、画面共有の対象となる表示機器２０－３を選択することができる。

　図２１は、画面共有方式の第５の例の処理の流れを示すフローチャートである。

　図２１において、情報機器１０の各処理ステップは、処理部１００により実行される。また、表示機器２０の各処理ステップは、処理部２００により実行される。

　表示機器２０（共有候補機器）の検索操作が行われた場合（Ｓ５１１）、情報機器１０（共有元機器）では、ステップＳ５３１乃至Ｓ５３５の処理が実行され、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれでは、ステップＳ５５１乃至Ｓ５５５の処理が実行される。

　ステップＳ５３１乃至Ｓ５３３，Ｓ５５１乃至Ｓ５５２においては、図９のステップＳ１３１乃至Ｓ１３３，Ｓ１５１乃至Ｓ１５２と同様に、情報機器１０と表示機器２０－１乃至２０－３との間で、M-searchメッセージとM-searchレスポンスがやり取りされ、情報機器１０では、各表示機器２０から提供されるデバイスディスクリプションが取得される。

　情報機器１０は、UDPを利用して、切り替えメッセージを、ネットワーク８０にブロードキャストで送信する（Ｓ５３４）。

　この切り替えメッセージを受信した表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれは、音波パターンファイルを生成する（Ｓ５５３）。この音波パターンファイルは、音波パターン生成器により逐次生成されるようにするほか、表示機器２０があらかじめ保持しているファイルを用いたり、外部から取得したファイルなどを用いたりしてもよい。

　表示機器２０－１乃至２０－３は、生成した音波パターンファイルを、デバイスディスクリプションに記述されるrenderPattern要素のurl要素に指定されるアドレスに格納する（Ｓ５５４）。

　図２２は、音波パターンファイルのアドレスの記述の例を示している。図２２においては、デバイスディスクリプションのrenderPattern要素のurl要素として、"relative address value/filename"であるフィールドの相対アドレスとファイル名が記述されている。

　このとき、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれは、生成した音波パターンファイルを、相対アドレス（relative address value）で指定される場所に、指定されたファイル名（filename）を付けて格納する。

　図２１の説明に戻り、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれは、生成した音波パターンファイルに応じた音波（図２０の音波Ｂ２５－１乃至Ｂ２５－３）を、スピーカ２０５又は出力部２０８等から出力する（Ｓ５５５）。

　情報機器１０は、記憶している指定URLに従い、各表示機器２０により提供されるデバイスディスクリプションに格納された音波パターンファイルを取得する（Ｓ５３５）。

　ここで、ユーザによって、情報機器１０が、共有対象機器としての所望の表示機器２０に近づけられ、音の検知操作が行われた場合（Ｓ５１２）、情報機器１０では、次のような処理が行われる。

　すなわち、情報機器１０は、共有対象機器としての所望の表示機器２０から出力される音波を検知し、検知した音波をパターンファイル化する（Ｓ５３６）。

　また、情報機器１０は、検知した音波のパターンのファイルと、取得した音波パターンファイルとを比較し、その比較結果に応じて、共有対象機器としての表示機器２０を決定する（Ｓ５３７）。

　さらに、情報機器１０は、当該共有対象機器としての表示機器２０のIPアドレスを、メモリ１０３に格納する（Ｓ５３８）。そして、情報機器１０では、記憶しているIPアドレスに基づき、選択された表示機器２０（共有対象機器）とデータをやり取りすることで、画面共有が行われる。

　以上のように、画面共有方式の第５の例では、表示機器２０－１乃至２０－３のスピーカ２０５等から音波が出力されるため、ユーザは、所望の表示機器２０のスピーカ２０５等から音波を、情報機器１０のマイクロフォン１１２やセンサ１０６等により検知するだけで、簡便かつ確実に、情報機器１０と画面共有を行う表示機器２０を選択することができる。

（第６の例）
　図２３は、画面共有方式の第６の例を示している。

　この画面共有方式の第６の例では、画面共有を行うに際して、複数の表示機器２０から光をそれぞれ出力して、当該光を情報機器１０により検知することで、情報機器１０と所望の表示機器２０との間で画面共有がなされるようにする。

　すなわち、図２３では、情報機器１０から表示機器２０への画面共有を行う場合に、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれから光Ｂ２６－１乃至Ｂ２６－３が出力されている。

　このとき、情報機器１０では、センサ１０６やカメラ１０７等の機能を利用して、表示機器２０－１乃至２０－３から出力された光Ｂ２６－１乃至Ｂ２６－３を検知することができる。

　例えば、ユーザは、情報機器１０を移動させて、画面共有の候補となる表示機器２０－１乃至２０－３のうち、画面共有の対象としたい表示機器２０－３から出力される光Ａ２６を検知することで、画面共有の対象となる表示機器２０－３を選択することができる。

　図２４は、画面共有方式の第６の例の処理の流れを示すフローチャートである。

　図２４において、情報機器１０の各処理ステップは、処理部１００により実行される。また、表示機器２０の各処理ステップは、処理部２００により実行される。

　表示機器２０（共有候補機器）の検索操作が行われた場合（Ｓ６１１）、情報機器１０（共有元機器）では、ステップＳ６３１乃至Ｓ６３５の処理が実行され、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれでは、ステップＳ６５１乃至Ｓ６５５の処理が実行される。

　ステップＳ６３１乃至Ｓ６３３，Ｓ６５１乃至Ｓ６５２においては、図９のステップＳ１３１乃至Ｓ１３３，Ｓ１５１乃至Ｓ１５２と同様に、情報機器１０と表示機器２０－１乃至２０－３との間で、M-searchメッセージとM-searchレスポンスがやり取りされ、情報機器１０では、各表示機器２０により提供されるデバイスディスクリプションが取得される。

　情報機器１０は、UDPを利用して、切り替えメッセージを、ネットワーク８０にブロードキャストで送信する（Ｓ６３４）。

　この切り替えメッセージを受信した表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれは、発光パターンファイルを生成する（Ｓ６５３）。この発光パターンファイルは、発光パターン生成器により逐次生成されるようにするほか、表示機器２０があらかじめ保持しているファイルを用いたり、外部から取得したファイルなどを用いたりしてもよい。

　表示機器２０－１乃至２０－３は、生成した発光パターンファイルを、デバイスディスクリプションに記述されるrenderPattern要素のurl要素に指定されるアドレスに格納する（Ｓ６５４）。

　図２５は、発光パターンファイルのアドレスの記述の例を示している。表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれは、生成した発光パターンファイルを、相対アドレス（relative address value）で指定される場所に、指定されたファイル名（filename）を付けて格納する。

　図２４の説明に戻り、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれは、生成した発光パターンファイルに応じた光（図２３の光Ｂ２６－１乃至Ｂ２６－３）を、出力部２０８やディスプレイ２０４等から出力する（Ｓ６５５）。

　情報機器１０は、記憶している指定URLに従い、各表示機器２０により提供されるデバイスディスクリプションに格納された発光パターンファイルを取得する（Ｓ６３５）。

　ここで、ユーザによって、情報機器１０が、共有対象機器としての所望の表示機器２０に近づけられ、光の検知操作が行われた場合（Ｓ６１２）、情報機器１０では、次のような処理が行われる。

　すなわち、情報機器１０は、共有対象機器としての所望の表示機器２０から出力される光を検知し、検知した光をパターンファイル化する（Ｓ６３６）。

　また、情報機器１０は、検知した光のパターンのファイルと、取得した発光パターンファイルとを比較し、その比較結果に応じて、共有対象機器としての表示機器２０を決定する（Ｓ６３７）。

　さらに、情報機器１０は、当該共有対象機器としての表示機器２０のIPアドレスを、メモリ１０３に格納する（Ｓ６３８）。そして、情報機器１０では、記憶しているIPアドレスに基づき、選択された表示機器２０（共有対象機器）とデータをやり取りすることで、画面共有が行われる。

　以上のように、画面共有方式の第６の例では、表示機器２０－１乃至２０－３の出力部２０８等から光が出力されるため、ユーザは、所望の表示機器２０の出力部２０８等から光を、情報機器１０のセンサ１０６やカメラ１０７等により検知するだけで、簡便かつ確実に、情報機器１０と画面共有を行う表示機器２０を選択することができる。

（第７の例）
　図２６は、画面共有方式の第７の例を示している。

　この画面共有方式の第７の例では、画面共有を行うに際して、複数の表示機器２０から音（音波）及び画像の少なくとも一方を出力して、当該音（音波）及び画像の少なくとも一方のフィンガプリントを情報機器１０により抽出することで、情報機器１０と所望の表示機器２０との間で画面共有がなされるようにする。

　すなわち、図２６では、情報機器１０から表示機器２０への画面共有を行う場合に、表示機器２０－１乃至２０－３から、音波Ｂ２７－１乃至Ｂ２７－３がそれぞれ出力されている。このとき、情報機器１０では、マイクロフォン１１２やセンサ１０６等の機能を利用して、表示機器２０－１乃至２０－３から出力された音波Ｂ２７－１乃至Ｂ２７－３を取り込むことができる。

　また、図２６では、表示機器２０－１乃至２０－３に、画像Ｃ２７－１乃至Ｃ２７－３がそれぞれ表示されている。このとき、情報機器１０では、カメラ１０７やセンサ１０６等の機能を利用して、表示機器２０－１乃至２０－３に表示された画像Ｃ２７－１乃至Ｃ２７－３を取り込むことができる。

　例えば、ユーザは、情報機器１０を移動させて、画面共有の候補となる表示機器２０－１乃至２０－３のうち、画面共有の対象としたい表示機器２０－３から出力される音波Ａ２７を取り込んで、当該音波Ａ２７から抽出されるフィンガプリントを用いることで、画面共有の対象となる表示機器２０－３を選択することができる。

　図２７は、画面共有方式の第７の例の処理の流れを示すフローチャートである。

　図２７において、情報機器１０の各処理ステップは、処理部１００により実行される。また、表示機器２０の各処理ステップは、処理部２００により実行される。

　表示機器２０（共有候補機器）の検索操作が行われた場合（Ｓ７１１）、情報機器１０（共有元機器）では、ステップＳ７３１乃至Ｓ７３５の処理が実行され、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれでは、ステップＳ７５１乃至Ｓ７５５の処理が実行される。

　ステップＳ７３１乃至Ｓ７３３，Ｓ７５１乃至Ｓ７５２においては、図９のステップＳ１３１乃至Ｓ１３３，Ｓ１５１乃至Ｓ１５２と同様に、情報機器１０と表示機器２０－１乃至２０－３との間で、M-searchメッセージとM-searchレスポンスがやり取りされ、情報機器１０では、各表示機器２０により提供されるデバイスディスクリプションが取得される。

　情報機器１０は、UDPを利用して、切り替えメッセージを、ネットワーク８０にブロードキャストで送信する（Ｓ７３４）。

　この切り替えメッセージを受信した表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれは、音（音波）及び画像の少なくとも一方から得られるフィンガプリントに基づき、フィンガプリントファイルを生成する（Ｓ７５３）。

　表示機器２０－１乃至２０－３は、生成したフィンガプリントファイルを、デバイスディスクリプションのsoundSource要素又はdisplaySource要素のurl要素に指定されるアドレスに格納する（Ｓ７５４）。

　図２８は、フィンガプリントファイルのアドレスの記述の例を示している。

　音波のフィンガプリントファイルは、soundSource要素のurl要素の相対アドレス（relative address value）で指定される場所に、指定されたファイル名（filename）を付けて格納される。画像のフィンガプリントファイルは、displaySource要素のurl要素の相対アドレス（relative address value）で指定される場所に、指定されたファイル名（filename）を付けて格納される。

　図２７の説明に戻り、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれは、生成したフィンガプリントファイルに応じた音波及び画像の少なくとも一方を出力する（Ｓ７５５）。

　具体的には、表示機器２０－１乃至２０－３では、音波のフィンガプリントファイルに基づき、スピーカ２０５等から音波（図２６の音波Ｂ２７－１乃至Ｂ２７－３）が出力されるとともに、画像のフィンガプリントファイルに基づき、画像（図２６の画像Ｃ２７－１乃至Ｃ２７－３）がディスプレイ２０４等に表示される。

　情報機器１０は、記憶している指定URLに従い、各表示機器２０により提供されるデバイスディスクリプションに格納されたフィンガプリントファイルを取得する（Ｓ７３５）。

　ここで、ユーザによって、情報機器１０が、共有対象機器としての所望の表示機器２０に近づけられ、音又は画像の取り込み操作が行われた場合（Ｓ７１２）、情報機器１０では、次のような処理が行われる。

　すなわち、情報機器１０は、共有対象機器としての所望の表示機器２０から出力される音波又は画像を取得し、当該音波又は画像からフィンガプリントを抽出する（Ｓ７３６）。

　また、情報機器１０は、抽出したフィンガプリントと、取得したフィンガプリントファイルから得られるフィンガプリントを比較して、その比較結果に応じて、共有対象機器としての表示機器２０を決定する（Ｓ７３７）。

　なお、各表示機器２０では、音波に関するファイルの相対アドレスを、デバイスディスクリプションに記述しているため、情報機器１０では、当該相対アドレスに従い、音波に関するファイルを取得し、取り込んだ音波と比較し、一致するかどうかの判定を行うことができる。

　また、各表示機器２０側で、音波の特徴点を検出してその特徴点検出情報を、デバイスディスクリプションに記述しておくことで、情報機器１０では、相対アドレスに従い取得される特徴点検出情報に基づき、取り込んだ音波の特徴点と比較・判定するようにしてもよい。

　また、各表示機器２０側で、音声（音波）にウォータマークを挿入し、そのウォータマークのパラメータのファイルを生成して当該ファイルの相対アドレスをデバイスディスクリプションに記述することで、情報機器１０では、当該相対アドレスに従い、ウォータマークのパラメータのファイルを取得し、取り込んだ音声（音波）から抽出されるウォータマークと比較・判定するようにしてもよい。

　さらに、各表示機器２０では、画像又は動画に関するファイルの相対アドレスを、デバイスディスクリプションに記述し、情報機器１０では、当該相対アドレスに従い、画像又は動画に関するファイルを取得し、取り込んだ画像や動画との比較・判定を行うことができる。

　また、各表示機器２０側で、画像の特徴点を検出してその特徴点検出情報を、デバイスディスクリプションに記述しておくことで、情報機器１０では、相対アドレスに従い取得される特徴点検出情報に基づき、取り込んだ画像の特徴点と比較・判定するようにしてもよい。

　また、情報機器１０と表示機器２０の両方又はどちらか一方における特徴点検出処理は、情報機器１０と表示機器２０の両方又はどちらか一方とネットワーク８０又はネットワーク９０を介して接続されたサーバのような外部機器で行われてもよい。この場合、情報機器１０と表示機器２０の両方又はどちらか一方は、取得した音波又は画像の情報を外部機器へ送信し、外部機器で検出された音波又は画像の特徴点検出情報を取得することで、特徴点検出情報のデバイスディスクリプションへの記載や特徴点の比較・判定の処理を行ってもよい。情報機器１０は、外部機器で行われたフィンガプリントや特徴点の比較・判定の処理を基に、共有対象機器としての表示機器２０を決定する処理を行ってもよい。

　また、各表示機器２０側で、動画にウォータマークを挿入し、そのウォータマークのパラメータのファイルを生成して当該ファイルの相対アドレスをデバイスディスクリプションに記述することで、情報機器１０では、当該相対アドレスに従い、ウォータマークのパラメータのファイルを取得し、取り込んだ動画（画像）から抽出されるウォータマークと比較・判定するようにしてもよい。

　情報機器１０は、当該共有対象機器としての表示機器２０のIPアドレスを、メモリ１０３に格納する（Ｓ７３８）。そして、情報機器１０では、記憶しているIPアドレスに基づき、選択された表示機器２０（共有対象機器）とデータをやり取りすることで、画面共有が行われる。

　以上のように、画面共有方式の第７の例では、表示機器２０－１乃至２０－３のスピーカ２０５やディスプレイ２０４等から音波や画像が出力されるため、ユーザは、所望の表示機器２０から出力される音波や画像を、情報機器１０のマイクロフォン１１２やカメラ１０７等により取り込むだけで、簡便かつ確実に、情報機器１０と画面共有を行う表示機器２０を選択することができる。

（第８の例）
　ところで、上述した説明では、新方式に対応した各画面共有方式のそれぞれが単独で実施される場合を説明したが、複数の画面共有方式を用意して、各種の条件に応じて、複数の画面共有方式の中から、より適切な画面共有方式が実施されてもよい。

　図２９は、複数の画面共有方式を提供する場合のデバイスディスクリプションの記述の例を示している。

　図２９において、デバイスディスクリプションには、上述した図１０と同様に、deviceType要素、friendlyName要素、manufacturer要素、manufacturerURL要素、modelDescription要素、modelName要素、modelNumber要素、modelURL要素、serialNumber要素、UDN要素、UPC要素、及びiconList要素が記述される。

　また、図２９において、デバイスディスクリプションには、displaySource要素、soundSource要素、deviceID要素、qrCode要素、及びrenderPattern要素が追加されている。

　displaySource要素は、picture_url要素、及びfingerprint_url要素を含む。picture_url要素は、上述した画面共有方式の第１の例に対応する要素であって、画像ファイルを格納する際の相対アドレスとファイル名が指定される。fingerprint_url要素は、上述した画面共有方式の第７の例に対応する要素であって、画像フィンガプリントファイルを格納する際の相対アドレスとファイル名が指定される。

　soundSource要素は、fingerprint_url要素を含む。fingerprint_url要素は、上述した画面共有方式の第７の例に対応する要素であって、音フィンガプリントファイルを格納する際の相対アドレスとファイル名が指定される。

　deviceID要素は、上述した画面共有方式の第３の例に対応する要素であって、ランダム番号が指定される。qrCode要素は、上述した画面共有方式の第４の例に対応する要素であって、２次元コードの値が指定される。

　renderPattern要素は、soundEmission_url要素、及びlightEmission_url要素を含む。soundEmission_url要素は、上述した画面共有方式の第５の例に対応する要素であって、音波パターンファイルを格納する際の相対アドレスとファイル名が指定される。lightEmission_url要素は、上述した画面共有方式の第６の例に対応する要素であって、発光パターンファイルを格納する際の相対アドレスとファイル名が指定される。

　このように、上述したデバイスディスクリプション（図２９）には、表示機器２０ごとに、実装されている画面共有方式に対応した要素が記述されるので、情報機器１０では、各表示機器２０から取得されたデバイスディスクリプション（図２９）に基づき、各表示機器２０が実装している画面共有方式を認識して、より適切な画面共有方式を実施することができる。

　図３０は、画面共有方式の第８の例の処理の流れを示すフローチャートである。なお、図３０において、各処理ステップは、情報機器１０の処理部１００により実行される。

　情報機器１０は、UDPを利用して、M-searchメッセージをネットワーク８０にブロードキャストで送信する（Ｓ８３１）。

　情報機器１０は、表示機器２０－１乃至２０－３のそれぞれから受信したM-searchレスポンスに基づき、各表示機器２０のIPアドレスとデバイスディスクリプションのURLを、メモリ１０３に格納する（Ｓ８３２）。

　情報機器１０は、記憶している指定URLに従い、各表示機器２０により提供されるデバイスディスクリプションを取得する（Ｓ８３３）。

　情報機器１０は、UDPを利用して、切り替えメッセージを、ネットワーク８０にブロードキャストで送信する（Ｓ８３４）。

　情報機器１０は、記憶している指定URLに従い、各表示機器２０により提供されるデバイスディスクリプションを取得する（Ｓ８３５）。ここで取得されるデバイスディスクリプションには、表示機器２０ごとに、実装されている画面共有方式に対応した要素が追加されている（図２９）。

　情報機器１０は、各表示機器２０により提供されるデバイスディスクリプション（図２９）に基づき、サポートされている画面共有方式を多数決で決定する（Ｓ８３６）。

　この決定に際しては、各表示機器２０のデバイスディスクリプション（図２９）から、各表示機器２０が実装している画面共有方式を認識可能であるため、最も多くの表示機器２０が実装している画面共有方式を選択することができる。

　このとき、最も多い画面共有方式が同数で複数存在する場合には、あらかじめ設定された優先度などに従い、実施される画面共有方式を選択することができる。具体的には、例えば、画面共有方式の第７の例よりも、画面共有方式の第４の例のほうが、優先度が高い場合には、フィンガプリントを用いた方式よりも、２次元コードを用いた方式が優先される。

　なお、画面共有方式の決定方法として、多数決を用いた方法は一例であり、例えば、ユーザにより設定された設定情報や、過去の履歴情報などを用いて、画面共有方式を決定してもよい。

　情報機器１０は、決定した画面共有方式のプロセスを開始する（Ｓ８３７）。

　以上のように、画面共有方式の第８の例では、各表示機器２０で実装されている画面共有方式が異なる場合でも、より適切な画面共有方式が選択されるため、ユーザは、より確実に、情報機器１０と画面共有を行う表示機器２０を選択することができる。

＜２．変形例＞

（システムの他の構成）
　上述した構成は、コンテンツ再生システム１の構成の一例であって、図示しない他の機器を追加したり、あるいは図示した機器を取り除いたりするなどして、他の構成を採用してもよい。

　例えば、コンテンツ再生システム１においては、情報機器１０又は表示機器２０は、ルータ３０を介さずに、インターネットや携帯電話網等のネットワーク９０に接続（直接接続）して、配信サーバ４０から配信されるストリーミングデータを受信してもよい。

　また、上述した説明では、スマートフォン等の情報機器１０から、テレビ受像機等の表示機器２０に画面共有を行う場合を示したが、その逆に、テレビ受像機等の表示機器２０から、スマートフォン等の情報機器１０に画面共有が行われるようにしてもよい。この場合にも、上述した新方式に対応した画面共有方式が用いられる。

　また、上述したコンテンツ再生システム１の構成では、あるユーザの自宅等の所定の空間内に情報機器１０と複数の表示機器２０が設けられた場合を例示したが、他のユーザの自宅等の他の空間内でも同様に、情報機器１０と複数の表示機器２０が設けられてもよい。

　なお、上述した説明では、情報機器１０と表示機器２０が通信コンテンツを受信（再生）する場合を中心に説明したが、放送コンテンツや録画コンテンツ等の他のコンテンツが受信（再生）される場合に、新方式に対応した画面共有方式を用いてもよい。

　また、上述した説明では、画面共有時に、情報機器１０の選択画面として、機器の名称等のフレンドリ名が表示される場合を示したが、例えば、各種のステータス（光の色や温度等）や機種番号など、機器の名称以外のテキストが（同時に）表示されてもよい。例えば、選択画面Ａ２１上の表示機器２０を示したフレンドリ名とともに、対応する表示機器２０上で現在再生されているコンテンツの名称や概要を表示したり、表示機器２０によって行われている処理に関する情報が表示されたりするようにしてもよい。

　また、上述した説明では、表示機器２０－１乃至２０－Ｎが全てテレビ受像機である場合を例示したが、勿論、テレビ受像機以外の機器であってもよい。さらに、表示機器２０－１乃至２０－Ｎは、テレビ受像機等の同一種類の機器のみで構成される場合に限らず、テレビ受像機とディスプレイ装置などの複数種類の機器から構成されるようにしてもよい。例えば、表示機器２０が情報機器１０と画面共有可能な冷蔵庫であり、情報機器１０上に表示される選択画面Ａ２１に、表示機器２０である冷蔵庫が出力するコンテンツや冷蔵庫のディスプレイに表示された料理のレシピに関する情報が表示されるようにしてもよい。

　また、本開示しおいて、システムとは、複数の構成要素（装置、モジュール（部品）等）の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び１つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている１つの装置は、いずれも、システムである。

　また、各構成要素の通信形態も任意である。換言すれば、各構成要素は、ネットワーク８０又はネットワーク９０として、インターネット、イントラネット、携帯電話網などの通信網を介して接続されてもよく、さらには、ローカルネット（LAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)）等を介して接続されてもよい。さらに、各構成要素は、有線で接続されてもよく、あるいは無線で接続されてもよい。なお、ネットワーク８０とネットワーク９０は、同一のネットワークであってもよい。

（全体的な構成）
　図３１は、本開示の一実施形態の全体的な構成の例を示すブロック図である。

　図３１を参照すると、情報機器１０（又は表示機器２０）に対応したシステム１０は、入力部１０１と、処理部１００と、出力部１０２とを含む。入力部１０１、処理部１００、及び出力部１０２は、後述するシステム１０の構成例に示されるように、１又は複数の情報処理装置によって実現される。

　なお、以下の説明では、情報機器１０に対応したシステム１０の構成を代表して説明するが、表示機器２０に対応したシステムについても同様に構成することができる。

（入力部の例）
　入力部１０１は、例えば、操作入力装置、センサ、又は外部サービスから情報を取得するソフトウェアなどを含み、ユーザ、周辺環境、又は他のサービスから、さまざまな情報の入力を受け付ける。

　操作入力装置は、例えば、ハードウェアボタン、キーボード、マウス、タッチパネル、タッチセンサ、近接センサ、加速度センサ、角速度センサ、温度センサなどを含み、ユーザによる操作入力を受け付ける。また、操作入力装置は、ユーザのジェスチャ又は音声によって表現される操作入力を受け付ける、カメラ（撮像素子）又はマイクロフォンなどを含んでもよい。

　なお、入力部１０１には、操作入力装置によって取得される信号又はデータを操作コマンドに変換するプロセッサ又は処理回路が含まれてもよい。あるいは、入力部１０１は、操作入力装置が取得した信号又はデータを、操作コマンドに変換することなくインターフェース１５０に出力してもよい。その場合、操作入力装置が取得した信号又はデータは、例えば処理部１００で操作コマンドに変換される。

　センサは、加速度センサ、角速度センサ、地磁気センサ、照度センサ、温度センサ、又は気圧センサなどを含み、装置にかかる加速度や角速度、方位、照度、温度、気圧などを検出する。上述した各種センサは、例えばセンサを含む装置がユーザによって携帯又は装着されている場合に、各種情報をユーザに関する情報、例えばユーザの運動や向きなどを示す情報として検出することができる。

　また、センサは、他にも、脈拍、発汗、脳波、触覚、嗅覚、味覚など、ユーザの生体情報を検出するセンサを含んでもよい。入力部１０１には、これらのセンサによって検出された情報、及び／又は後述するカメラやマイクロフォンによって検出された画像又は音声のデータを解析することによってユーザの感情を示す情報を取得する処理回路が含まれてもよい。あるいは、上述した情報及び／又はデータは解析を経ずにインターフェース１５０に出力され、例えば処理部１００において解析が実行されてもよい。

　さらに、センサは、カメラ、マイクロフォン、上述した各種センサなどにより、ユーザ又は装置の近傍の画像又は音声をデータとして取得してもよい。また、センサは、屋内又は屋外の位置を検出する位置検出手段を含んでもよい。

　位置検出手段は、具体的には、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機、例えばGPS(Global Positioning System)受信機、GLONASS(Global Navigation Satellite System)受信機、BDS(BeiDou Navigation Satellite System)受信機及び／又は通信装置などを含み得る。

　通信装置は、例えばWi-fi（登録商標）、MIMO(Multi-Input Multi-Output)、セルラー通信（例えば携帯基地局を使った位置検出、フェムトセル）、又は近距離無線通信（例えばBLE(Bluetooth Low Energy)、Bluetooth（登録商標））、LPWA(Low Power Wide Area)などの技術を利用して位置を検出する。

　上述したようなセンサがユーザの位置や状況（生体情報を含む）を検出する場合、センサを含む装置は、例えばユーザによって携帯又は装着されている。あるいは、センサを含む装置がユーザの生活環境に設置されているような場合にも、ユーザの位置や状況（生体情報を含む）を検出することが可能であり得る。例えば、室内などに固定して設置されたカメラによって取得されたユーザの顔を含む画像を解析することによって、ユーザの脈拍を検出することができる。

　なお、入力部１０１には、センサによって取得される信号又はデータを所定の形式に変換する（例えば、アナログ信号をデジタル信号に変換したり、画像又は音声のデータをエンコードしたりする）プロセッサ又は処理回路が含まれてもよい。あるいは、入力部１０１は、取得された信号又はデータを、所定の形式に変換することなくインターフェース１５０に出力してもよい。その場合、センサが取得した信号又はデータは、処理部１００で操作コマンドに変換される。

　外部サービスから情報を取得するソフトウェアは、例えば、外部サービスのAPI(Application Program Interface)を利用して、外部サービスによって提供される各種の情報を取得する。ソフトウェアは、例えば外部サービスのサーバから情報を取得してもよいし、クライアント装置で実行されているサービスのアプリケーションソフトウェアから情報を取得してもよい。

　ソフトウェアによって、例えば、ユーザ又は他のユーザがソーシャルメディアなどの外部サービスに投稿したテキストや画像などの情報が取得され得る。

　取得される情報は、必ずしもユーザ又は他のユーザによって意図的に投稿されたものでなくてもよく、例えばユーザ又は他のユーザが実行した操作のログなどであってもよい。また、取得される情報は、ユーザ又は他のユーザの個人的な情報には限らず、例えばニュース、天気予報、交通情報、POI(Point Of Interest)、又は広告などのように、不特定多数のユーザに向けて配信される情報であってもよい。

　また、外部サービスから取得される情報には、上述した各種センサによって取得された情報、例えば加速度、角速度、方位、高度、照度、温度、気圧、脈拍、発汗、脳波、触覚、嗅覚、味覚、その他の生体情報、感情、位置情報などが、外部サービスと連携する他のシステムに含まれるセンサによって検出され、外部サービスに投稿されることによって生成された情報が含まれてもよい。

　インターフェース１５０は、入力部１０１と処理部１００との間のインターフェースである。例えば、入力部１０１と処理部１００とが別個の装置で実現される場合、インターフェース１５０は、有線又は無線の通信インターフェースを含み得る。また、インターネットが入力部１０１と処理部１００の間に介在することもあり得る。

　より具体的には、有線又は無線の通信インターフェースは、3G/LTE/5Gなどのセルラー通信、Wi-Fi（登録商標）、Bluetooth（登録商標）、NFC(Near Field Communication)、イーサネット（登録商標）、HDMI（登録商標）(High-Definition Multimedia Interface)、USB(Universal Serial Bus)などを含み得る。

　また、入力部１０１と処理部１００の少なくとも一部とが同一の装置で実現される場合、インターフェース１５０は、装置内のバスや、プログラムモジュール内でのデータ参照などを含み得る（以下、これらを装置内のインターフェースともいう）。

　また、入力部１０１が複数の装置に分散して実現される場合、インターフェース１５０は、それぞれの装置のための異なる種類のインターフェースを含み得る。例えば、インターフェース１５０は、通信インターフェースと装置内のインターフェースとの両方を含んでもよい。

（処理部の例）
　処理部１００は、入力部１０１によって取得された情報に基づいてさまざまな処理を実行する。より具体的には、例えば、処理部１００は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのプロセッサ又は処理回路を含む。

　また、処理部１００は、プロセッサ又は処理回路において実行されるプログラム、及び処理において読み書きされるデータを一時的又は永続的に格納するメモリ又はストレージ装置を含んでもよい。

　なお、処理部１００は、単一の装置内の単一のプロセッサ又は処理回路によって実現されてもよいし、複数の装置、又は同一の装置内の複数のプロセッサ若しくは処理回路に分散して実現されてもよい。

　処理部１００が分散して実現される場合、図３２及び図３３に示す例のように、処理部１００の分割された部分の間にはインターフェース１７０が介在する。インターフェース１７０は、上述したインターフェース１５０と同様に、通信インターフェース、又は装置内のインターフェースを含み得る。

　なお、後述する処理部１００の詳細な説明では、処理部１００を構成する個々の機能ブロックを例示するが、インターフェース１７０は、任意の機能ブロックの間に介在し得る。つまり、処理部１００が複数の装置、又は複数のプロセッサ若しくは処理回路に分散して実現される場合、機能ブロックをどのように各装置、各プロセッサ又は各処理回路に振り分けるかは、別途の記載がない限り任意である。

（出力部の例）
　出力部１０２は、処理部１００から提供された情報を、ユーザ（入力部１０１のユーザと同じユーザであってもよいし、異なるユーザであってもよい）、外部装置、又は他のサービスに出力する。例えば、出力部１０２は、出力装置、制御装置、又は外部サービスに情報を提供するソフトウェアなどを含み得る。

　出力装置は、処理部１００から提供された情報を、ユーザ（入力部１０１のユーザと同じユーザであってもよいし、異なるユーザであってもよい）の視覚や聴覚、触覚、嗅覚、味覚などの感覚によって知覚される形式で出力する。例えば、出力装置はディスプレイであり、情報を画像によって出力する。

　なお、ディスプレイは、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの反射型又は自発光型のディスプレイには限らず、ウェアラブル装置などで用いられるような、ユーザの眼に画像表示光を導光する導光部材と光源との組み合わせをも含む。また、出力装置はスピーカを含み、情報を音声によって出力してもよい。その他にも、出力装置は、プロジェクタやバイブレータなどを含んでもよい。

　制御装置は、処理部１００から提供された情報に基づいて装置を制御する。制御される装置は、出力部１０２を実現する装置に含まれてもよいし、外部装置であってもよい。より具体的には、例えば、制御装置は制御コマンドを生成するプロセッサ又は処理回路を含む。

　外部装置が制御される場合、出力部１０２は、さらに、制御コマンドを外部装置に送信する通信装置を含み得る。制御装置は、例えば、処理部１００から提供された情報を印刷物として出力するプリンタを制御する。制御装置は、処理部１００から提供された情報の、ストレージ装置又はリムーバブル記録媒体への書き込みを制御するドライバを含んでもよい。

　あるいは、制御装置は、処理部１００から提供された情報を出力又は記録する装置以外の装置を制御してもよい。例えば、制御装置は、照明装置を制御して照明を点灯させたり、テレビを制御して画像を消したり、オーディオ装置を制御して音量を調節したり、ロボットを制御してその動き等を制御したりしてもよい。

　また、制御装置は、入力部１０１に含まれる入力装置を制御してもよい。すなわち、制御装置は、入力装置により所定の情報を取得するよう制御することができる。また、制御装置が入力装置と同一の装置で実現されてもよい。これにより、入力装置が、他の入力装置を制御することも可能となる。例えば、複数台のカメラ装置がある場合に、通常は省電力目的で一つだけ起動しているが、人物を認識した際には、起動している一つのカメラ装置が、接続する他のカメラ装置を起動するよう制御する。

　外部サービスに情報を提供するソフトウェアは、例えば、外部サービスのAPIを利用して、処理部１００から提供された情報を外部サービスに提供する。ソフトウェアは、例えば外部サービスのサーバに情報を提供してもよいし、クライアント装置で実行されているサービスのアプリケーションソフトウェアに情報を提供してもよい。

　提供される情報は、必ずしもすぐに外部サービスに反映されるものでなくてよく、例えばユーザが外部サービスに投稿又は送信するための候補として提供されてもよい。

　より具体的には、例えば、ソフトウェアは、クライアント装置で実行されているブラウザソフトウェアにおいて、ユーザが入力する検索キーワードやURL(Uniform Resource Locator)の候補として用いられるテキストを提供してもよい。また、例えば、ソフトウェアは、ユーザに代わって、ソーシャルメディアなどの外部サービスに、テキスト、画像、動画、音声などを投稿してもよい。

　インターフェース１６０は、処理部１００と出力部１０２との間のインターフェースである。例えば、処理部１００と出力部１０２とが別個の装置で実現される場合、インターフェース１６０は、有線又は無線の通信インターフェースを含み得る。

　また、処理部１００の少なくとも一部と出力部１０２とが同一の装置で実現される場合、インターフェース１６０は、上述した装置内のインターフェースを含み得る。また、出力部１０２が複数の装置に分散して実現される場合、インターフェース１６０は、それぞれの装置のための異なる種類のインターフェースを含み得る。例えば、インターフェース１６０は、通信インターフェースと装置内のインターフェースとの両方を含んでもよい。

（システム構成）
　以上、本開示の一実施形態について説明した。上述したように、本実施形態に係るシステム１０は、入力部１０１と、処理部１００と、出力部１０２とを含み、これらの構成要素は、１又は複数の情報処理装置によって実現される。以下では、システム１０を実現する情報処理装置の組み合わせの例について、より具体的な例とともに説明する。

（第１の例）
　図３４は、本開示の実施形態に係るシステム構成の第１の例を示すブロック図である。

　図３４を参照すると、システム１０は、情報処理装置１１を含む。入力部１０１、処理部１００、及び出力部１０２は、いずれも情報処理装置１１において実現される。情報処理装置１１は、以下で説明するように端末装置又はサーバであり得る。

　この第１の例において、情報処理装置１１は、本開示の実施形態に係る機能の実現のためにネットワークを介して外部装置と通信しない、スタンドアロンの装置であってもよい。

　なお、情報処理装置１１は、他の機能のために外部装置と通信してもよく、従って必ずしもスタンドアロンの装置でなくてもよい。入力部１０１と処理部１００との間のインターフェース１５０Ａ、及び処理部１００と出力部１０２との間のインターフェース１６０Ａは、いずれも装置内のインターフェースであり得る。

　第１の例において、情報処理装置１１は、例えば端末装置であり得る。この場合、入力部１０１は、入力装置、センサ、外部サービスから情報を取得するソフトウェアなどを含み得る。外部サービスから情報を取得するソフトウェアは、例えば、端末装置で実行されているサービスのアプリケーションソフトウェアからデータを取得する。

　処理部１００は、端末装置が備えるプロセッサ又は処理回路がメモリ又はストレージ装置に格納されたプログラムに従って動作することによって実現される。出力部１０２は、出力装置、制御装置、外部サービスに情報を提供するソフトウェアなどを含み得る。外部サービスに情報を提供するソフトウェアは、例えば、端末装置で実行されているサービスのアプリケーションソフトウェアに情報を提供し得る。

　あるいは、第１の例において、情報処理装置１１は、サーバであってもよい。この場合、入力部１０１は、外部サービスから情報を取得するソフトウェアを含み得る。外部サービスから情報を取得するソフトウェアは、例えば、外部サービスのサーバ（情報処理装置１１自身であってもよい）からデータを取得する。

　処理部１００は、端末装置が備えるプロセッサがメモリ又はストレージ装置に格納されたプログラムに従って動作することによって実現される。出力部１０２は、外部サービスに情報を提供するソフトウェアなどを含み得る。外部サービスに情報を提供するソフトウェアは、例えば、外部サービスのサーバ（情報処理装置１１自身であってもよい）に情報を提供する。

（第２の例）
　図３５は、本開示の実施形態に係るシステム構成の第２の例を示すブロック図である。

　図３５を参照すると、システム１０は、情報処理装置１１，１２を含む。入力部１０１及び出力部１０２は、情報処理装置１１において実現される。一方、処理部１００は、情報処理装置１２において実現される。

　情報処理装置１１と情報処理装置１２とは、本開示の実施形態に係る機能を実現するために、ネットワークを介して通信する。入力部１０１と処理部１００との間のインターフェース１５０Ｂ及び処理部１００と出力部１０２との間のインターフェース１６０Ｂは、いずれも装置間の通信インターフェースであり得る。

　第２の例において、情報処理装置１１は、例えば端末装置であり得る。この場合、入力部１０１は、上述した第１の例と同様に、入力装置、センサ、外部サービスから情報を取得するソフトウェアなどを含み得る。出力部１０２も、上述した第１の例と同様に、出力装置、制御装置、外部サービスに情報を提供するソフトウェアなどを含み得る。

　あるいは、情報処理装置１１は、外部サービスとの間で情報をやりとりするためのサーバであってもよい。この場合、入力部１０１は、外部サービスから情報を取得するソフトウェアを含み得る。また、出力部１０２は、外部サービスに情報を提供するソフトウェアを含み得る。

　また、第２の例において、情報処理装置１２は、サーバ又は端末装置であり得る。処理部１００は、情報処理装置１２が備えるプロセッサ又は処理回路がメモリ又はストレージ装置に格納されたプログラムに従って動作することによって実現される。

　情報処理装置１２は、例えばサーバとして専用される装置であってもよい。この場合、情報処理装置１２は、データセンタなどに設置されてもよいし、家庭内に設置されてもよい。あるいは、情報処理装置１２は、他の機能については端末装置として利用可能であるが、本開示の実施形態に係る機能に関しては入力部１０１及び出力部１０２を実現しない装置であってもよい。

　以下の例において、情報処理装置１２は、上述したような意味において、サーバであってもよいし、端末装置であってもよい。

　一例として、情報処理装置１１がウェアラブルデバイスであり、情報処理装置１２がウェアラブルデバイスにBluetooth（登録商標）などで接続されたモバイルデバイスであるような場合を考える。

　ウェアラブルデバイスがユーザによる操作入力を受け付け（入力部１０１）、当該操作入力に基づいて送信されたリクエストに基づいてモバイルデバイスが処理を実行し（処理部１００）、処理の結果をウェアラブルデバイスから出力する（出力部１０２）ような場合、ウェアラブルデバイスは、上述した第２の例における情報処理装置１１として、モバイルデバイスは情報処理装置１２として、それぞれ機能しているといえる。

（第３の例）
　図３６は、本開示の実施形態に係るシステム構成の第３の例を示すブロック図である。

　図３６を参照すると、システム１０は、情報処理装置１１Ａ，１１Ｂ，１２を含む。入力部１０１は、情報処理装置１１Ａにおいて実現される。出力部１０２は、情報処理装置１１Ｂにおいて実現される。また、処理部１００は、情報処理装置１２において実現される。

　情報処理装置１１Ａ，１１Ｂと情報処理装置１２とは、本開示の実施形態に係る機能を実現するために、ネットワークを介してそれぞれ通信する。入力部１０１と処理部１００との間のインターフェース１５０Ｂ及び処理部１００と出力部１０２との間のインターフェース１６０Ｂは、いずれも装置間の通信インターフェースであり得る。

　ただし、第３の例では、情報処理装置１１Ａと情報処理装置１１Ｂとが別個の装置であるために、インターフェース１５０Ｂ，１６０Ｂは、それぞれ異なる種類のインターフェースを含み得る。

　第３の例において、情報処理装置１１Ａ，１１Ｂは、例えば端末装置であり得る。この場合、入力部１０１は、上述した第１の例と同様に、入力装置、センサ、外部サービスから情報を取得するソフトウェアなどを含み得る。出力部１０２も、上述した第１の例と同様に、出力装置、制御装置、外部サービスに情報を提供するソフトウェアなどを含み得る。

　あるいは、情報処理装置１１Ａ，１１Ｂのうちの一方又は両方は、外部サービスからの情報の取得、及び外部サービスへの情報の提供のためのサーバであってもよい。この場合、入力部１０１は、外部サービスから情報を取得するソフトウェアを含み得る。また、出力部１０２は、外部サービスに情報を提供するソフトウェアを含み得る。

　また、第３の例において、情報処理装置１２は、上述した第２の例と同様に、サーバ又は端末装置であり得る。処理部１００は、情報処理装置１２が備えるプロセッサ又は処理回路がメモリ又はストレージ装置に格納されたプログラムに従って動作することによって実現される。

　上述した第２の例では、入力部１０１を実現する情報処理装置１１Ａと、出力部１０２を実現する情報処理装置１１Ｂとが別個の装置である。従って、例えば、第１のユーザが所持又は使用する端末装置である情報処理装置１１Ａによって取得された入力に基づく処理の結果を、第１のユーザとは異なる第２のユーザが所持又は使用する端末装置である情報処理装置１１Ｂから出力するといったような機能が実現できる。

　また、第１のユーザが所持又は使用する端末装置である情報処理装置１１Ａによって取得された入力に基づく処理の結果を、その時点では第１のユーザの手元にない（例えば留守中の自宅に設置されている）端末装置である情報処理装置１１Ｂから出力するといったような機能も実現できる。あるいは、情報処理装置１１Ａと情報処理装置１１Ｂは、いずれも同じユーザによって所持又は使用される端末装置であってもよい。

　例えば、情報処理装置１１Ａ，１１Ｂが、ユーザの異なる部位に装着されるウェアラブルデバイスである場合や、ウェアラブルデバイスとモバイルデバイスとの組み合わせであるような場合、これらのデバイスを連携させた機能をユーザに提供することができる。

（第４の例）
　図３７は、本開示の実施形態に係るシステム構成の第４の例を示すブロック図である。

　図３７を参照すると、システム１０は、情報処理装置１１，１２を含む。第４の例において、入力部１０１及び出力部１０２は、情報処理装置１１において実現される。一方、処理部１００は、情報処理装置１１及び情報処理装置１２に分散して実現される。

　情報処理装置１１と情報処理装置１２とは、本開示の実施形態に係る機能を実現するために、ネットワークを介して通信する。

　上述したように、この第４の例では、処理部１００が、情報処理装置１１と情報処理装置１２との間で分散して実現される。

　より具体的には、処理部１００は、情報処理装置１１で実現される処理部１００Ａ，１００Ｃと、情報処理装置１２で実現される処理部１００Ｂとを含む。処理部１００Ａは、入力部１０１からインターフェース１５０Ａを介して提供される情報に基づいて処理を実行し、処理の結果を処理部１００Ｂに提供する。この意味において、処理部１００Ａは、前処理を実行するともいえる。

　一方、処理部１００Ｃは、処理部１００Ｂから提供される情報に基づいて処理を実行し、処理の結果を、インターフェース１６０Ａを介して出力部１０２に提供する。この意味において、処理部１００Ｃは、後処理を実行するともいえる。

　なお、図示された例では、前処理を実行する処理部１００Ａと後処理を実行する処理部１００Ｃとが両方示されているが、実際にはこのうちのいずれか一方の処理部だけが存在してもよい。

　つまり、情報処理装置１１は、前処理を実行する処理部１００Ａを実現するが、後処理を実行する処理部１００Ｃを実現せず、処理部１００Ｂから提供される情報は、そのまま出力部１０２に提供されてもよい。同様に、情報処理装置１１は、後処理を実行する処理部１００Ｃを実現するが、前処理を実行する処理部１００Ａを実現しなくてもよい。

　処理部１００Ａと処理部１００Ｂとの間、及び処理部１００Ｂと処理部１００Ｃとの間には、それぞれインターフェース１７０Ｂが介在する。インターフェース１７０Ｂは、装置間の通信インターフェースである。

　一方、情報処理装置１１が処理部１００Ａを実現する場合、インターフェース１５０Ａは、装置内のインターフェースである。同様に、情報処理装置１１が処理部１００Ｃを実現する場合、インターフェース１６０Ａは、装置内のインターフェースである。

　なお、上述した第４の例は、処理部１００Ａ又は処理部１００Ｃのうちの一方又は両方が情報処理装置１１が備えるプロセッサ又は処理回路によって実現される点を除いては、上述した第２の例と同様である。つまり、情報処理装置１１は、端末装置、又は外部サービスとの間で情報をやり取りするためのサーバであり得る。また、情報処理装置１２は、サーバ又は端末装置であり得る。

（第５の例）
　図３８は、本開示の実施形態に係るシステム構成の第５の例を示すブロック図である。

　図３８を参照すると、システム１０は、情報処理装置１１Ａ，１１Ｂ，１２を含む。入力部１０１は、情報処理装置１１Ａにおいて実現される。出力部１０２は、情報処理装置１１Ｂにおいて実現される。また、処理部１００は、情報処理装置１１Ａ，１１Ｂ及び情報処理装置１２に分散して実現される。

　情報処理装置１１Ａ，１１Ｂと情報処理装置１２とは、本開示の実施形態に係る機能を実現するために、ネットワークを介してそれぞれ通信する。

　図示されているように、この第５の例では、処理部１００が、情報処理装置１１Ａ，１１Ｂと情報処理装置１２との間で分散して実現される。より具体的には、処理部１００は、情報処理装置１１Ａで実現される処理部１００Ａと、情報処理装置１２で実現される処理部１００Ｂと、情報処理装置１１Ｂで実現される処理部１００Ｃとを含む。

　このような処理部１００の分散については、上述した第４の例と同様である。ただし、この第５の例では、情報処理装置１１Ａと情報処理装置１１Ｂとが別個の装置であるために、インターフェース１７０Ｂ１，１７０Ｂ２は、それぞれ異なる種類のインターフェースを含み得る。

　なお、第５の例は、処理部１００Ａ又は処理部１００Ｃのうちの一方又は両方が情報処理装置１１Ａ又は情報処理装置１１Ｂが備えるプロセッサ又は処理回路によって実現される点を除いては、上述した第３の例と同様である。

　つまり、情報処理装置１１Ａ，１１Ｂは、端末装置、又は外部サービスとの間で情報をやり取りするためのサーバであり得る。また、情報処理装置１２は、サーバ又は端末装置であり得る。また、以降の例では、入力部と出力部を有する端末又はサーバにおける処理部は省略して記載するが、いずれの例においても、いずれか又は全ての装置が処理部を有していてもよい。

（クライアント－サーバシステムの例）
　図３９は、本開示の実施形態に係るシステム構成のより具体的な例の一つとして、クライアント－サーバシステムを示す図である。図示された例では、情報処理装置１１（又は情報処理装置１１Ａ，１１Ｂ）が端末装置であり、情報処理装置１２がサーバである。

　図示されているように、端末装置には、例えば、モバイルデバイス１１－１、車載デバイス１１－３、テレビ受像機１１－４、デジタルカメラ１１－５、CE(Consumer Electronics)デバイス１１－６、サインボード１１－７などが含まれ得る。

　モバイルデバイス１１－１は、スマートフォン、タブレット、又はノートPC(Personal Computer)などを含む。ウェアラブルデバイス１１－２は、アイウェア又はコンタクトレンズ型端末、腕時計型端末、腕輪型端末、指輪型端末、ヘッドセット、衣服取付型又は衣服一体型端末、靴取付型又は靴一体型端末、若しくはネックレス型端末などを含む。

　車載デバイス１１－３は、ウェアラブルデバイス１１－２、カーナビゲーションシステムやリアシートエンターテインメントシステムなどを含む。CEデバイス１１－６は、レコーダ、ゲーム機、エアコンディショナー、冷蔵庫、洗濯機、若しくはデスクトップPCなどを含む。サインボード１１－７は、ロボット装置、設備に付帯して設置されるセンサなどを含むデバイス、又は街頭に設置されるデジタルサインボード（デジタルサイネージ）などを含む。

　これらの情報処理装置１１（端末装置）は、ネットワークを介して情報処理装置１２（サーバ）と通信する。端末装置とサーバとの間のネットワークは、上述した例におけるインターフェース１５０Ｂ、インターフェース１６０Ｂ、又はインターフェース１７０Ｂにあたる。さらに、これらの装置は、装置相互間で個別に連係動作してもよいし、すべての装置が連係動作可能なシステムが構築されていてもよい。

　なお、図３９に示した例は、システム１０がクライアント－サーバシステムにおいて実現される例を理解しやすくするために示されたものであり、システム１０がこのようなクライアント－サーバシステムに限定されないのは、上述したそれぞれの例で説明された通りである。

　つまり、例えば、情報処理装置１１，１２の両方が端末装置であってもよいし、情報処理装置１１，１２の両方がサーバであってもよい。情報処理装置１１が情報処理装置１１Ａ，１１Ｂを含む場合、情報処理装置１１Ａ，１１Ｂのうちの一方が端末装置であり、他方がサーバであってもよい。

　また、情報処理装置１１が端末装置である場合も、端末装置の例は、上述した端末装置１１－１乃至１１－７には限られず、他の種類の端末装置が含まれてもよい。

（ハードウェア構成）
　次に、図４０を参照して、本開示の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成について説明する。図４０は、本開示の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。

　情報処理装置９００は、CPU(Central Processing Unit)９０１、ROM(Read Only Memory)９０３、及びRAM(Random Access Memory)９０５を含む。また、情報処理装置９００は、ホストバス９０７、ブリッジ９０９、外部バス９１１、インターフェース９１３、入力装置９１５、出力装置９１７、ストレージ装置９１９、ドライブ９２１、接続ポート９２３、通信装置９２５を含んでもよい。

　さらに、情報処理装置９００は、必要に応じて、撮像装置９３３、及びセンサ９３５を含んでもよい。情報処理装置９００は、CPU９０１に代えて、又はこれとともに、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はFPGA(Field Programmable Gate Array)などの処理回路を有してもよい。

　CPU９０１は、演算処理装置及び制御装置として機能し、ROM９０３、RAM９０５、ストレージ装置９１９、又はリムーバブル記録媒体９２７に記録された各種プログラムに従って、情報処理装置９００内の動作全般又はその一部を制御する。

　ROM９０３は、CPU９０１が使用するプログラムや演算パラメータなどを記憶する。RAM９０５は、CPU９０１の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータなどを一次記憶する。CPU９０１、ROM９０３、及びRAM９０５は、CPUバスなどの内部バスにより構成されるホストバス９０７により相互に接続されている。さらに、ホストバス９０７は、ブリッジ９０９を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス９１１に接続されている。

　入力装置９１５は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ及びレバーなど、ユーザによって操作される装置である。入力装置９１５は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、情報処理装置９００の操作に対応した携帯電話などの外部接続機器９２９であってもよい。

　入力装置９１５は、ユーザが入力した情報に基づいて入力信号を生成してCPU９０１に出力する入力制御回路を含む。ユーザは、この入力装置９１５を操作することによって、情報処理装置９００に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。

　出力装置９１７は、取得した情報をユーザに対して視覚や聴覚、触覚などの感覚を用いて通知することが可能な装置で構成される。出力装置９１７は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの表示装置、スピーカ又はヘッドフォンなどの音声出力装置、若しくはバイブレータなどであり得る。出力装置９１７は、情報処理装置９００の処理により得られた結果を、テキスト若しくは画像などの映像、音声若しくは音響などの音声、又はバイブレーションなどとして出力する。

　ストレージ装置９１９は、情報処理装置９００の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置９１９は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、又は光磁気記憶デバイスなどにより構成される。ストレージ装置９１９は、例えばＣＰＵ９０１が実行するプログラムや各種データ、及び外部から取得した各種のデータなどを格納する。

　ドライブ９２１は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体９２７のためのリーダライタであり、情報処理装置９００に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ９２１は、装着されているリムーバブル記録媒体９２７に記録されている情報を読み出して、RAM９０５に出力する。また、ドライブ９２１は、装着されているリムーバブル記録媒体９２７に記録を書き込む。

　接続ポート９２３は、機器を情報処理装置９００に接続するためのポートである。接続ポート９２３は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポートなどであり得る。

　また、接続ポート９２３は、RS-232Cポート、光オーディオ端子、HDMI（登録商標）(High-Definition Multimedia Interface)ポートなどであってもよい。接続ポート９２３に外部接続機器９２９を接続することで、情報処理装置９００と外部接続機器９２９との間で各種のデータが交換され得る。

　通信装置９２５は、例えば、通信ネットワーク９３１に接続するための通信デバイスなどで構成された通信インターフェースである。通信装置９２５は、例えば、LAN(Local Area Network)、Bluetooth（登録商標）、Wi-Fi、又はWUSB(Wireless USB)用の通信カードなどであり得る。

　また、通信装置９２５は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、又は、各種通信用のモデムなどであってもよい。通信装置９２５は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの所定のプロトコルを用いて信号などを送受信する。

　また、通信装置９２５に接続される通信ネットワーク９３１は、有線又は無線によって接続されたネットワークであり、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信又は衛星通信などを含み得る。

　撮像装置９３３は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)又はCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子、及び撮像素子への被写体像の結像を制御するためのレンズなどの各種の部材を用いて実空間を撮像し、撮像画像を生成する装置である。撮像装置９３３は、静止画を撮像するものであってもよいし、また動画を撮像するものであってもよい。

　センサ９３５は、例えば、加速度センサ、角速度センサ、地磁気センサ、照度センサ、温度センサ、気圧センサ、又は音センサ（マイクロフォン）などの各種のセンサである。

　センサ９３５は、例えば情報処理装置９００の筐体の姿勢など、情報処理装置９００自体の状態に関する情報や、情報処理装置９００の周辺の明るさや騒音など、情報処理装置９００の周辺環境に関する情報を取得する。また、センサ９３５は、GPS(Global Positioning System)信号を受信して装置の緯度、経度及び高度を測定するＧＰＳ受信機を含んでもよい。

　以上、情報処理装置９００のハードウェア構成の一例を示した。上述した各構成要素は、汎用的な部材を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。かかる構成は、実施する時々の技術レベルに応じて適宜変更され得る。

　なお、本開示において、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に行われる必要はない。すなわち、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、並列的あるいは個別に実行される処理（例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理）も含む。また、プログラムは、１のコンピュータ（プロセッサ）により処理されるものであってもよいし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであってもよい。

　なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。

　また、本技術は、以下のような構成をとることができる。

（１）
　　画面共有を行う共有元機器から送信されてくるメッセージに基づいて、画面共有の候補となる共有候補機器としての自機を識別する識別情報を生成し、
　　前記自機に関する機器情報を前記共有元機器に提供し、
　　生成した前記識別情報を出力する
　処理部を備える
　情報処理装置。
（２）
　前記機器情報は、前記識別情報に関する情報を含む
　前記（１）に記載の情報処理装置。
（３）
　前記処理部は、
　　生成した前記識別情報の表示を制御し、
　　前記機器情報に基づいて、生成した前記識別情報を前記共有元機器に提供する
　前記（２）に記載の情報処理装置。
（４）
　前記識別情報は、画像、テキスト、又はコードを含む
　前記（３）に記載の情報処理装置。
（５）
　前記識別情報は、前記共有元機器のディスプレイに表示された画像と対応する
　前記（４）に記載の情報処理装置。
（６）
　表示部をさらに備え、
　前記処理部は、前記表示部への前記識別情報の表示を制御し、
　前記識別情報は、前記共有元機器のディスプレイに表示される
　前記（４）に記載の情報処理装置。
（７）
　前記処理部は、
　　前記自機を識別する２次元コードを生成し、
　　生成した前記２次元コードの表示を制御し、
　　前記２次元コードに関する情報を含む前記機器情報を前記共有元機器に提供する
　前記（２）乃至（６）のいずれかに記載の情報処理装置。
（８）
　前記処理部は、
　　前記自機を識別する音又は光に関する情報を生成し、
　　前記音又は前記光の出力を制御し、
　　前記音又は前記光に関する情報を含む前記機器情報を前記共有元機器に提供する
　前記（２）乃至（７）のいずれかに記載の情報処理装置。
（９）
　前記処理部は、
　　前記自機を識別する音又は画像に関する情報を生成し、
　　前記音の出力又は前記画像の表示を制御し、
　　前記音又は前記画像に関する情報を含む前記機器情報を前記共有元機器に提供する
　前記（２）乃至（８）のいずれかに記載の情報処理装置。
（１０）
　前記機器情報は、複数の方式に対応した前記識別情報に関する情報を含む
　前記（２）乃至（９）のいずれかに記載の情報処理装置。
（１１）
　情報処理装置が、
　画面共有を行う共有元機器から送信されてくるメッセージに基づいて、画面共有の候補となる共有候補機器としての自機を識別する識別情報を生成し、
　前記自機に関する機器情報を前記共有元機器に提供し、
　生成した前記識別情報を出力する
　情報処理方法。
（１２）
　　画面共有の候補となる共有候補機器に関する機器情報を取得し、
　　前記共有候補機器を識別する識別情報を取得し、
　　取得した前記機器情報及び前記識別情報に基づいて、複数の前記共有候補機器の中から、画面共有の対象となる共有対象機器を決定する
　処理部を備える
　情報処理装置。
（１３）
　前記機器情報は、前記識別情報に関する情報を含む
　前記（１２）に記載の情報処理装置。
（１４）
　前記処理部は、
　　取得した前記機器情報に基づいて、前記識別情報を取得し、
　　取得した前記識別情報の表示を制御し、
　　ユーザの操作に応じて、表示された前記識別情報に応じた前記共有対象機器を決定する
　前記（１３）に記載の情報処理装置。
（１５）
　前記識別情報は、画像、テキスト、又はコードを含む
　前記（１４）に記載の情報処理装置。
（１６）
　前記識別情報は、前記共有対象機器のディスプレイに表示された画像と対応する
　前記（１５）に記載の情報処理装置。
（１７）
　前記処理部は、
　　ユーザの操作に応じて、前記共有候補機器に表示された２次元コードの読み取りを制御し、
　　読み取られた前記２次元コード、及び前記機器情報に基づいて、前記共有対象機器を決定する
　前記（１３）乃至（１６）のいずれかに記載の情報処理装置。
（１８）
　前記処理部は、
　　前記共有候補機器から出力される音又は光に関する物理量の検知を制御し、
　　検知された前記物理量のパターン、及び前記機器情報に基づいて、前記共有対象機器を決定する
　前記（１３）乃至（１７）のいずれかに記載の情報処理装置。
（１９）
　前記処理部は、
　　前記共有候補機器から出力される音又は画像からフィンガプリントを抽出し、
　　抽出した前記フィンガプリント、及び前記機器情報に基づいて、前記共有対象機器を決定する
　前記（１３）乃至（１８）のいずれかに記載の情報処理装置。
（２０）
　前記機器情報は、複数の方式に対応した前記識別情報に関する情報を含み、
　前記処理部は、前記機器情報により特定される特定の方式に従い、前記共有対象機器を決定する
　前記（１３）乃至（１９）のいずれかに記載の情報処理装置。

　１　コンテンツ再生システム，　１０　情報機器，　２０，２０－１乃至２０－Ｎ　表示機器，　２１　リモートコントローラ，　３０　ルータ，　４０，４０－１乃至４０－Ｍ　配信サーバ，　５０　送出機，　８０　ネットワーク，　９０　ネットワーク，　１００　処理部，　１０１　入力部，　１０２　出力部，　１０３　メモリ，　１０４　記憶部，　１０５　通信部，　１０６　センサ，　１０７　カメラ，　１０８　電源部，　１１１　ボタン，　１１２　マイクロフォン，　１２１　ディスプレイ，　１２２　スピーカ，　１３１　機器情報取得部，　１３２　識別情報取得部，　１３３　共有対象機器決定部，　１３４　提示制御部，　１３５　通信制御部，　２００　処理部，　２０１　チューナ，　２０２　信号入力部，　２０３　データ処理部，　２０４　ディスプレイ，　２０５　スピーカ，　２０６　通信部，　２０７　操作受付部，　２０８　出力部，　２３１　機器情報提供部，　２３２　識別情報生成部，　２３３　出力制御部，　２３４　通信制御部，　９０１　CPU

Claims

　　画面共有を行う共有元機器から送信されてくるメッセージに基づいて、画面共有の候補となる共有候補機器としての自機を識別する識別情報を生成し、
　　前記自機に関する機器情報を前記共有元機器に提供し、
　　生成した前記識別情報を出力する
　処理部を備える
　情報処理装置。
　前記機器情報は、前記識別情報に関する情報を含む
　請求項１に記載の情報処理装置。
　前記処理部は、
　　生成した前記識別情報の表示を制御し、
　　前記機器情報に基づいて、生成した前記識別情報を前記共有元機器に提供する
　請求項２に記載の情報処理装置。
　前記識別情報は、画像、テキスト、又はコードを含む
　請求項３に記載の情報処理装置。
　前記識別情報は、前記共有元機器のディスプレイに表示された画像と対応する
　請求項４に記載の情報処理装置。
　表示部をさらに備え、
　前記処理部は、前記表示部への前記識別情報の表示を制御し、
　前記識別情報は、前記共有元機器のディスプレイに表示される
　請求項４に記載の情報処理装置。
　前記処理部は、
　　前記自機を識別する２次元コードを生成し、
　　生成した前記２次元コードの表示を制御し、
　　前記２次元コードに関する情報を含む前記機器情報を前記共有元機器に提供する
　請求項２に記載の情報処理装置。
　前記処理部は、
　　前記自機を識別する音又は光に関する情報を生成し、
　　前記音又は前記光の出力を制御し、
　　前記音又は前記光に関する情報を含む前記機器情報を前記共有元機器に提供する
　請求項２に記載の情報処理装置。
　前記処理部は、
　　前記自機を識別する音又は画像に関する情報を生成し、
　　前記音の出力又は前記画像の表示を制御し、
　　前記音又は前記画像に関する情報を含む前記機器情報を前記共有元機器に提供する
　請求項２に記載の情報処理装置。
　前記機器情報は、複数の方式に対応した前記識別情報に関する情報を含む
　請求項２に記載の情報処理装置。
　情報処理装置が、
　画面共有を行う共有元機器から送信されてくるメッセージに基づいて、画面共有の候補となる共有候補機器としての自機を識別する識別情報を生成し、
　前記自機に関する機器情報を前記共有元機器に提供し、
　生成した前記識別情報を出力する
　情報処理方法。
　　画面共有の候補となる共有候補機器に関する機器情報を取得し、
　　前記共有候補機器を識別する識別情報を取得し、
　　取得した前記機器情報及び前記識別情報に基づいて、複数の前記共有候補機器の中から、画面共有の対象となる共有対象機器を決定する
　処理部を備える
　情報処理装置。
　前記機器情報は、前記識別情報に関する情報を含む
　請求項１２に記載の情報処理装置。
　前記処理部は、
　　取得した前記機器情報に基づいて、前記識別情報を取得し、
　　取得した前記識別情報の表示を制御し、
　　ユーザの操作に応じて、表示された前記識別情報に応じた前記共有対象機器を決定する
　請求項１３に記載の情報処理装置。
　前記識別情報は、画像、テキスト、又はコードを含む
　請求項１４に記載の情報処理装置。
　前記識別情報は、前記共有対象機器のディスプレイに表示された画像と対応する
　請求項１５に記載の情報処理装置。
　前記処理部は、
　　ユーザの操作に応じて、前記共有候補機器に表示された２次元コードの読み取りを制御し、
　　読み取られた前記２次元コード、及び前記機器情報に基づいて、前記共有対象機器を決定する
　請求項１３に記載の情報処理装置。
　前記処理部は、
　　前記共有候補機器から出力される音又は光に関する物理量の検知を制御し、
　　検知された前記物理量のパターン、及び前記機器情報に基づいて、前記共有対象機器を決定する
　請求項１３に記載の情報処理装置。
　前記処理部は、
　　前記共有候補機器から出力される音又は画像からフィンガプリントを抽出し、
　　抽出した前記フィンガプリント、及び前記機器情報に基づいて、前記共有対象機器を決定する
　請求項１３に記載の情報処理装置。
　前記機器情報は、複数の方式に対応した前記識別情報に関する情報を含み、
　前記処理部は、前記機器情報により特定される特定の方式に従い、前記共有対象機器を決定する
　請求項１３に記載の情報処理装置。