WO2021033623A1 - 光学素子、光学ユニット及び光学素子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
高い精度で位置合わせができる光学素子、光学ユニット及び光学素子の製造方法を提供する。光学素子は、例えば、ガラス材料で形成されたレンズ本体3または赤外カットフィルムと、レンズ本体3の外周部31に配置され、樹脂材料で形成されたコバ部4と、を備え、コバ部4は、レンズ本体3の光軸の方向に突設されている。
Description
本発明は、光学機器に使用される光学素子に関する。特に、スマートフォンを含む携帯用電子機器のカメラ、デジタルスチルカメラやビデオカメラに利用されるレンズに関する。また、本発明は、携帯用電子機器のカメラ、デジタルスチルカメラやビデオカメラに利用される赤外線カットフィルタとしても適用可能である。
携帯用電子機器のような小型のカメラにおいては、レンズの光軸調整、位置決めなどが行い易いため、樹脂材料で形成されたコバ部を有する樹脂レンズが使用されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
ガラス材料で形成されたレンズは、樹脂材料で形成されたレンズでは実現が難しい屈折率を得ることが可能であるので、樹脂材料で形成されたレンズでは得ることが難しいメリットを得ることができる。例えば、ガラス材料で形成されたレンズは、樹脂材料で形成されたレンズに比べて高屈折率を得ることも可能である。この場合には、レンズの低背化、取り込む光量の増加などメリットが多い。ところが、ガラス材料で形成されたレンズは、高い精度での位置合わせが困難である。また、レンズ以外の光学部材である赤外線カットフィルタも、レンズと同様に高い精度での位置合わせが困難である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高い精度で位置合わせができる、光学部材を有する光学素子、光学ユニット及び製造方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る光学素子は、光学部材と、前記光学部材の外周部に配置され、樹脂材料で形成されたコバ部と、を備え、前記コバ部は、前記光学部材の光軸の方向に突設されている。
前記光学部材は、ガラス材料で形成されたレンズ本体または赤外線カットフィルタであることが好ましい。
前記コバ部は、前記光学部材及び前記コバ部を内部の空間に収容する鏡筒の内周面と当接して位置決めする第一位置決め面と、前記光学部材の光軸の方向において隣接する他の光学素子のコバ部と当接して位置決めする第二位置決め面と、を有することが好ましい。
前記第一位置決め面は、1面以上の平面または自由曲面で形成され、前記第二位置決め面は、1面以上の平面または自由曲面で形成されていることが好ましい。
前記コバ部は、1面以上で前記光学部材と接合されていることが好ましい。
前記レンズ本体は、アッベ数が15以上30以下の範囲では、屈折率が1.65以上2.1以下であることが好ましく、屈折率が1.7以上2.0以下であることがより好ましい。
前記レンズ本体は、アッベ数が30以上45以下の範囲では、屈折率が1.55以上2.0以下であることが好ましく、屈折率が1.6以上1.95以下であることがより好ましい。
前記レンズ本体は、アッベ数が45以上60以下の範囲では、屈折率が1.50以上1.85以下であることが好ましく、屈折率が1.55以上1.8以下であることがより好ましい。
前記コバ部は、UV硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、または、熱可塑性樹脂で形成される、ことが好ましい。
前記コバ部と一体として成型され、前記光学部材の少なくとも1つの主面を覆って配置された被覆部、を有する、ことが好ましい。
前記コバ部は、光学的に透明な樹脂材料で形成される、ことが好ましい。
前記コバ部は、ジルコニアまたはチタニアを含む高屈折率材料を分散させた樹脂材料で形成される、ことが好ましい。
前記光学素子は、レンズであることが好ましい。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る光学ユニットは、上記の光学素子と、前記レンズ本体及び前記コバ部を内部の空間に収容する鏡筒と、を備える。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る光学素子の製造方法は、ガラス材料でレンズ本体を成型し、前記レンズ本体の外周部に、樹脂材料で、前記レンズ本体の光軸の方向に突設させてコバ部を成型する。
本発明によれば、高い精度で位置合わせができる、光学部材を有する光学素子、光学ユニット及び光学素子の製造方法を提供ができる。
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第一実施形態]
<レンズユニット>
図1は、第一実施形態に係るレンズユニット1の模式的な断面図である。図1に示すように、レンズユニット1は、レンズ2と、樹脂材料で形成された樹脂レンズ8と、レンズ2と樹脂レンズ8とを内部の空間に収容する鏡筒9とを含む。本実施形態では、レンズユニット1は、レンズ2と樹脂レンズ8との2枚のレンズを有するものとして説明するが、レンズの枚数及び組み合わせはこれに限定されない。レンズユニット1におけるレンズ2及び樹脂レンズ8の配置も図1に示す配置に限定されない。レンズユニット1は、1枚以上のレンズ2と、1枚以上の樹脂レンズ8とを適宜組み合わせて構成すればよい。レンズユニット1は、2枚以上のレンズ2を組み合わせて構成してもよい。なお、レンズユニット1を、光学ユニットと呼び、レンズ2を、光学素子と呼び、樹脂レンズ8を、レンズ2とは別の、他の光学素子と呼ぶこともできる。
<レンズユニット>
図1は、第一実施形態に係るレンズユニット1の模式的な断面図である。図1に示すように、レンズユニット1は、レンズ2と、樹脂材料で形成された樹脂レンズ8と、レンズ2と樹脂レンズ8とを内部の空間に収容する鏡筒9とを含む。本実施形態では、レンズユニット1は、レンズ2と樹脂レンズ8との2枚のレンズを有するものとして説明するが、レンズの枚数及び組み合わせはこれに限定されない。レンズユニット1におけるレンズ2及び樹脂レンズ8の配置も図1に示す配置に限定されない。レンズユニット1は、1枚以上のレンズ2と、1枚以上の樹脂レンズ8とを適宜組み合わせて構成すればよい。レンズユニット1は、2枚以上のレンズ2を組み合わせて構成してもよい。なお、レンズユニット1を、光学ユニットと呼び、レンズ2を、光学素子と呼び、樹脂レンズ8を、レンズ2とは別の、他の光学素子と呼ぶこともできる。
<レンズ>
図2は、第一実施形態に係るレンズ2の模式的な断面図である。図2に示すように、レンズ2は、ガラス材料で形成されたレンズ本体3と、レンズ本体3の外周部に配置され、樹脂材料で形成されたコバ部4とを備える。レンズ2の光軸をLとする。ここでの径方向は、3の光軸Lを中心とした場合の径方向である。
図2は、第一実施形態に係るレンズ2の模式的な断面図である。図2に示すように、レンズ2は、ガラス材料で形成されたレンズ本体3と、レンズ本体3の外周部に配置され、樹脂材料で形成されたコバ部4とを備える。レンズ2の光軸をLとする。ここでの径方向は、3の光軸Lを中心とした場合の径方向である。
図3は、ガラス材料及び樹脂材料の光学特性を説明する図である。図3に示すように、ガラス材料は、樹脂材料に比べて、屈折率やアッベ数などの光学特性を柔軟に調整することが可能であり、例えば、樹脂材料に比べて高屈折率で低アッベ数のものを含む。これらにより、レンズの材料にガラス材料を用いることによって、高屈折率かつ低アッベ数のレンズが作成可能になる。なお、樹脂材料のうち、例えば、シクロオレフィン共重合体(COC)、シクロオレフィンポリマー(COP)、ポリカーボネート(PC)が、携帯用電子機器の高画素のカメラのレンズ本体に用いられる。樹脂材料は、携帯用電子機器の他に車載カメラ、監視カメラのレンズ本体などに用いられる。
レンズ本体3は、レンズ2のうち、レンズとしての機能を発揮する部分である。より詳しくは、レンズ本体3は、アッベ数が15以上30以下の範囲では、屈折率が1.65以上2.1以下であることが好ましく、屈折率が1.7以上2.0以下であることがより好ましい。
より詳しくは、レンズ本体3は、アッベ数が30以上45以下の範囲では、屈折率が1.55以上2.0以下であることが好ましく、屈折率が1.6以上1.95以下であることがより好ましい。
さらに、レンズ本体3は、アッベ数が45以上60以下の範囲では、屈折率が1.50以上1.85以下であることが好ましく、屈折率が1.55以上1.8以下であることがより好ましい。
レンズ本体3は、例えば、B2O3、La2O3、SiO2、BaO、ZnO、P2O5、K2Oの材料を1つ以上含むガラス材料で形成されている。B2O3は、ガラスの骨格を形成して、ガラスの安定性を高める。B2O3は、アッベ数を大きくできる。La2O3は、屈折率を高くする。La2O3は、アッベ数を大きくできる。La2O3は、高屈折率低分散なガラスを得るために有用である。SiO2は、ガラスの骨格を形成して、ガラスの安定性を高め、耐失透性を上げる。SiO2は、アッベ数を大きくできる。BaOは、ガラスの屈折率を高くする。BaOは、ガラスの安定化及び化学的耐久性を高める。ZnOは、ガラスの溶解温度、成形温度を低くできる。P2O5は、ガラスを形成する主成分である。P2O5は、ガラスの粘性を高める。K2Oは、軟化点付近における失透性を悪化させることなく、液相温度を低下させて、Tiイオン及びNbイオンの還元に起因するガラスの着色を抑制する。このような材料を用途に応じて適宜組み合わせて、所望のガラス材料を得ることができる。
レンズ本体3は、両凸レンズ、両凹レンズ、平凸レンズ、平凹レンズ、凸レンズ、凹レンズのいずれの形状であってもよい。本実施形態では、レンズ本体3は、一例として、両凸レンズとして説明する。
レンズ本体3は、径方向の外側に向かって突設された外周部31を有する。外周部31は、レンズ本体3の光軸Lの方向の中間部に配置されている。外周部31は、円環形状に形成されている。外周部31は、例えば、レンズ本体3をモールド成型する場合、ガラス材料を金型で押圧した際に、レンズ本体3の径方向の外側にはみ出した部分である。外周部31は、3のレンズとしての機能を発揮する部分でなく、光軸Lの方向の両面が、3の光軸Lの方向の面に対して非連続の形状となっている。
コバ部4は、樹脂材料で形成されている。本実施形態では、コバ部4は、UV(Ultraviolet)硬化性樹脂を含む光硬化性樹脂である。光硬化性樹脂としては、モノマー、光重合開始剤等で構成される。モノマーとしては、ラジカル重合タイプの場合、アクリルモノマー、ビニルモノマー、等があり、イオン重合タイプの場合、エポキシモノマー、ビニルエーテルモノマー等がある。例えばラジカル重合タイプの場合、ラジカル系の光重合開始剤を含ませ、この光重合開始剤のラジカル重合により反応硬化させることができる。またイオン重合タイプとして、例えばエポキシ系樹脂を使用する場合、樹脂組成物に例えばカチオン系の光重合開始剤を含ませ、この光重合開始剤のカチオン重合により反応硬化させることができる。
本実施形態では、コバ部4には、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を用いてもよい。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、熱硬化性ポリイミド、ポリイミド 前駆体であるポリアミック酸、アクリル樹脂、フエノール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、多官能シアン酸エステル樹脂、多官能マレイミドーシアン酸エステル樹脂、多官能性マレイミド樹脂、ビニルエステル樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラニン樹脂、グアナミン樹脂、メラミンー尿素共縮合樹脂が挙げられる。熱可塑性樹脂の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン樹脂、ノルボルネン樹脂、ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリアリルエーテル樹脂等が挙げられる。
コバ部4の樹脂と接するレンズ本体3の表面は、シランカップリング剤またはプライマーの少なくともどちらかによって予め表面処理されていてもよい。
コバ部4は、レンズ2のうち、位置合わせ機能を発揮する部分である。コバ部4は、レンズ本体3の径方向の外側及び光軸Lの方向に向かって突設された、L字形状に形成されている。コバ部4は、レンズ本体3の外周部31の外径より外側まで突設されている。コバ部4は、外周部31より光軸Lの方向に突設されている。本実施形態では、コバ部4は、外周部31より光軸Lの方向における光源側に突設されている。
コバ部4は、レンズ本体3の外周部31と、1面以上で接合されている。本実施形態では、コバ部4は、外周部31の周面31aと周面31bと周面31cと接合されている。コバ部4は、外周部31のすべての周面を覆っている。本実施形態では、コバ部4がレンズ本体3の周縁に形成された後、外周部31は外部に露出せず、コバ部4によって被覆されている。周面31aは、外周部31の光軸Lの方向における一方の面であり、周面31cは、外周部31の光軸Lの方向における他方の面であり、周面31bは、外周部31の径方向の外側における面である。
コバ部4は、鏡筒9内においてレンズ2の位置決めをする。より詳しくは、コバ部4は、鏡筒9とレンズ2との位置決めと、光軸Lの方向において隣接する樹脂レンズ8とレンズ2との位置決めをする。コバ部4は、鏡筒9とレンズ2との位置決めする、1面以上の第一位置決め面41と、光軸L1方向において隣接する樹脂レンズ8の周面とレンズ2との位置決めする、1面以上の第二位置決め面42とを有する。
第一位置決め面41は、平面または自由曲面で形成されている。本実施形態では、第一位置決め面41は、第一位置決め面41aと第一位置決め面41bとを含む。第一位置決め面41aは、鏡筒9の内周面9aと面状に当接する。第一位置決め面41bは、鏡筒9の内周面9bと面状に当接する。第一位置決め面41aと第一位置決め面41bとは、法線が交差する平面形状である。本実施形態では、第一位置決め面41aは、光軸Lと平行な直線を含む平面である。本実施形態では、第一位置決め面41bは、レンズ本体3の径方向と平行な直線を含む平面である。第一位置決め面41aと第一位置決め面41bとの区別を要しない場合、第一位置決め面41という。第一位置決め面41の形状は一例であり、これに限定されず、鏡筒9の内周面9a、内周面9bに合わせて適宜形成すればよい。
第二位置決め面42は、平面または自由曲面で形成されている。本実施形態では、第二位置決め面42は、第二位置決め面42aと第二位置決め面42bと第二位置決め面42cとを含む。第二位置決め面42aは、樹脂レンズ8のコバ部81の周面81aと面状に当接する。第二位置決め面42bは、樹脂レンズ8のコバ部81の周面81bと面状に当接する。第二位置決め面42cは、樹脂レンズ8のコバ部81の周面81cと面状に当接する。第二位置決め面42aと第二位置決め面42bと第二位置決め面42cとは、法線が交差する平面形状である。本実施形態では、第二位置決め面42a及び第二位置決め面42cは、レンズ本体3の径方向と平行な直線を含む平面である。本実施形態では、第二位置決め面42bは、光軸Lと平行な直線を含む平面である。第二位置決め面42aと第二位置決め面42bと第二位置決め面42cとの区別を要しない場合、第二位置決め面42という。第二位置決め面42の形状は一例であり、これに限定されず、樹脂レンズ8のコバ部81の周面81aと周面81bと周面81cとに合わせて適宜形成すればよい。
コバ部4は、レンズ2の光軸Lの上に配置される部分がない場合、光学的に透明でなくてもよい。コバ部4は、レンズ2における迷光を低減するために、光吸収性がレンズ本体3に比べて高いことが好ましい。コバ部4は、レンズ2における迷光を低減するために、例えば、黒色であることが好ましい。コバ部4は、温度変化による歪みを低減するため、熱膨張係数がレンズ本体3と同程度であることが好ましい。
<レンズの製造方法>
次に、図4を用いて、レンズ2の製造方法・作用について説明する。図4は、第一実施形態に係るレンズ2の製造方法を示すフローチャートである。まず、ガラス材料でレンズ本体3を成型する(ステップS11)。より詳しくは、ガラス材料で形成されたガラス粗材を使用して、モールド成型によってレンズ本体3を成型する。レンズ本体3のモールド成型時、レンズ本体3の径方向の外側に向かってガラス粗材が図示しない金型のレンズ面からはみ出して、径方向の外側に向かって外周部31が形成されている。形成された外周部31は、大きさ及び形状が不揃いである。そこで、ステップS12を実行する前に、外周部31の大きさ及び形状を整える加工を実行してもよい。
次に、図4を用いて、レンズ2の製造方法・作用について説明する。図4は、第一実施形態に係るレンズ2の製造方法を示すフローチャートである。まず、ガラス材料でレンズ本体3を成型する(ステップS11)。より詳しくは、ガラス材料で形成されたガラス粗材を使用して、モールド成型によってレンズ本体3を成型する。レンズ本体3のモールド成型時、レンズ本体3の径方向の外側に向かってガラス粗材が図示しない金型のレンズ面からはみ出して、径方向の外側に向かって外周部31が形成されている。形成された外周部31は、大きさ及び形状が不揃いである。そこで、ステップS12を実行する前に、外周部31の大きさ及び形状を整える加工を実行してもよい。
ステップS11を実行した後、コバ部4を成型する(ステップS12)。より詳しくは、ステップS11で作成したレンズ本体3の外周部31に、樹脂材料で、レンズ本体3の光軸Lの方向に向かって突設させてコバ部4を成型する。
<コバ部の製造方法の一例>
図5は、第一実施形態に係るレンズ2の製造方法のうち、ステップS12で示すコバ部4を成型する方法の一例を説明する模式図である。UV硬化を使用して、コバ部4を成型する方法について説明する。図5では、金型Mの保持面Maによって、レンズ本体3と金型Mとの位置合わせを行う。
図5は、第一実施形態に係るレンズ2の製造方法のうち、ステップS12で示すコバ部4を成型する方法の一例を説明する模式図である。UV硬化を使用して、コバ部4を成型する方法について説明する。図5では、金型Mの保持面Maによって、レンズ本体3と金型Mとの位置合わせを行う。
ステップS12においては、まず、図5(a)に示すように、ステップS11で成型したレンズ本体3を金型Mに載置する。金型Mの保持面Maは、レンズ本体3のレンズ面3aと同一の曲率を有する曲面形状に形成されている。これにより、レンズ本体3を金型Mに載置することによって、レンズ本体3の光軸Lが、金型Mの保持面Maの中心軸と一致する。レンズ本体3を金型Mに載置することによって、レンズ本体3と金型Mとが位置合わせされる。金型Mと、金型Mに載置されたレンズ本体3の外周部31との間には、空間S1が形成されている。
図5(a)において、レンズ本体3のレンズ面3a側へ樹脂材料がまわり込むことを規制する場合、レンズ本体3のレンズ面3aと金型Mの保持面Maとを密着させる。例えば、保持面Maを介してレンズ面3aを吸引してもよいし、レンズ本体3をレンズ面3b側からレンズ面3a側へ押圧してもよい。本実施形態では、レンズ面3a側への樹脂材料のまわり込みを規制する場合について説明する。
図5(a)に示す処理を実行した後、図5(b)に示すように、金型Mとレンズ本体3との間の空間S1に、UV硬化性を有する樹脂材料を、図示しない注入口から注入して充填する。レンズ本体3のレンズ面3b側からUV照射を行って、樹脂材料をUV硬化させる。レンズ本体3のレンズ面3aと金型Mの保持面Maとが密着しているので、レンズ面3aと保持面Maとの間への樹脂材料の進入が規制される。
図5(b)に示す処理を実行した後、図5(c)に示すように、UV硬化によって樹脂材料が硬化した後、金型Mから、一体として成型されたレンズ本体3とコバ部4とを有するレンズ2を取り外す。
<レンズユニットの組み立て方法>
図1に示すように、上記のようにして製造されたレンズ2と樹脂レンズ8とを、鏡筒9に組み付けて、レンズユニット1が組み立てられる。より詳しくは、レンズ2を鏡筒9の内側へ、第一位置決め面41bが鏡筒9の内周面9bに当接するまで挿入する。第一位置決め面41aは、鏡筒9の内周面9aと当接している。
図1に示すように、上記のようにして製造されたレンズ2と樹脂レンズ8とを、鏡筒9に組み付けて、レンズユニット1が組み立てられる。より詳しくは、レンズ2を鏡筒9の内側へ、第一位置決め面41bが鏡筒9の内周面9bに当接するまで挿入する。第一位置決め面41aは、鏡筒9の内周面9aと当接している。
そして、樹脂レンズ8を鏡筒9の内側へ、レンズ2に当接するまで挿入する。第二位置決め面42aが樹脂レンズ8のコバ部81の周面81aと当接し、第二位置決め面42bが周面81bと当接し、第二位置決め面42cが周面81cと当接する。このようにして、レンズユニット1が組み立てられる。
以上説明したように、本実施形態は、レンズ2が、ガラス材料で形成されたレンズ本体3と、樹脂材料で形成されたコバ部4とを備える。本実施形態によれば、レンズ本体3をガラス材料で構成するので、高屈折率かつ低アッベ数のレンズ2を得る樹脂材料で製造するよりも簡単に得ることができる。
本実施形態では、レンズ本体3は、アッベ数が15以上30以下の範囲、アッベ数が30以上45以下の範囲、及び、アッベ数が45以上60以下の範囲において、それぞれ樹脂材料では実現が難しい屈折率のガラス材料を使用することができる。このようにして、本実施形態によれば、樹脂材料で形成されたレンズでは実現が困難な光学特性を有するレンズ2が得られるので、レンズ2の設計の自由度を向上できる。本実施形態によれば、例えば、樹脂材料で形成されたレンズに比べてガラス材料で形成されたレンズ本体3を用いた場合、レンズ2及びレンズユニット1を低背化できる。
本実施形態では、レンズ本体3がガラス材料で形成されているので、レンズ本体3が樹脂材料で形成された場合に比べて、レンズ2内に取り込む光量を増加できる。
本実施形態は、レンズ本体3がガラス材料で形成されているので、レンズ本体3が樹脂材料で形成された場合に比べて、光劣化及び吸湿性が低減されるので、レンズ2を様々な環境で使用できる。
本実施形態では、コバ部4が樹脂材料で形成されているので、容易に高い精度で加工できる。本実施形態によれば、レンズ2と樹脂レンズ8のような他のレンズとの位置決め、及び、レンズ2と鏡筒9との位置決めを高い精度で行うことができる。
本実施形態は、コバ部4がレンズ本体3を覆わないように配置されるので、樹脂材料は光学的な特性が問われない。本実施形態によれば、コバ部4の材料選択の自由度を広げることができる。
本実施形態では、コバ部4がレンズ本体3の径方向の外側及び光軸Lの方向に向かって突設されている。本実施形態では、コバ部4が第一位置決め面41と第二位置決め面42とを有する。本実施形態によれば、コバ部4によって、レンズ2と鏡筒9との位置決めと、レンズ2と光軸Lの方向において隣接する樹脂レンズ8との位置決めとを高い精度で行うことができる。
本実施形態では、コバ部4がレンズ本体3と外周部31の周面31aと周面31bと周面31bとで接合されている。本実施形態によれば、レンズ2を一体として成型できる。
本実施形態によれば、レンズ本体3のレンズ面3aと金型Mの保持面Maとで位置合わせをして、コバ部4を成型できる。
[第二実施形態]
図6は、第二実施形態に係るレンズ2Aの模式的な断面図である。図7は、第二実施形態に係るレンズ2Aの製造方法のうち、コバ部4Aを成型する方法の他の例を説明する模式図である。以下の説明においては、レンズ2Aと同様の構成要素には、同一の符号または対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6は、第二実施形態に係るレンズ2Aの模式的な断面図である。図7は、第二実施形態に係るレンズ2Aの製造方法のうち、コバ部4Aを成型する方法の他の例を説明する模式図である。以下の説明においては、レンズ2Aと同様の構成要素には、同一の符号または対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。
<コバ部>
コバ部4Aは、コバ部4Aと一体として形成され、レンズ本体3の少なくとも1つのレンズ面3aまたはレンズ面3bを覆って配置された被覆部43Aを有する。本実施形態では、被覆部43Aは、レンズ面3aを覆って配置されている。光軸Lの方向において、被覆部43Aとレンズ本体3とが重なって配置されている。
コバ部4Aは、コバ部4Aと一体として形成され、レンズ本体3の少なくとも1つのレンズ面3aまたはレンズ面3bを覆って配置された被覆部43Aを有する。本実施形態では、被覆部43Aは、レンズ面3aを覆って配置されている。光軸Lの方向において、被覆部43Aとレンズ本体3とが重なって配置されている。
レンズ面3aまたはレンズ面3bを覆って配置された被覆部43Aを有する場合、言い換えると、光学面にも樹脂が積層されている場合、第一実施形態で例示したコバ部4の樹脂材料から、光学的に透明な樹脂を選択することが望ましい。また、ガラスと樹脂との界面での屈折率やアッベ数の差が大きい場合、ガラスと樹脂の屈折率差による界面反射が起きる可能性があり、樹脂とガラスの屈折率を近づけることが望ましい。樹脂の屈折率がガラスに比べて低い場合は、透明樹脂にチタニア(TiO2)やジルコニア(ZrO)などの金属酸化物を含む高屈折率材料を分散させて屈折率を上げてもよい。
このように、被覆部43Aを有するコバ部4Aは、所定の光学特性を有する。より詳しくは、コバ部4Aは、光学的に透明である。コバ部4Aは、レンズ本体3と光学特性が近似することが好ましい。コバ部4Aは、レンズ本体3との屈折率差Δnが小さいほど好ましい。
第一位置決め面41Aは、第一位置決め面41Aaと第一位置決め面41Abとを含む。第一位置決め面41Aaと第一位置決め面41Abとは、鏡筒9の内周面と面状に当接する。
第二位置決め面42Aは、第二位置決め面42Aaと第二位置決め面42Abとを含む。第二位置決め面42Aaと第二位置決め面42Abとは、樹脂レンズ8のコバ部81の周面と面状に当接する。
<コバ部の製造方法>
図7を使用して、UV硬化を使用して、レンズ2Aを成型する方法の他の例について説明する。図7では、金型Mの保持面Mbによって、レンズ本体3の外周部31と金型Mとの位置合わせを行う。
図7を使用して、UV硬化を使用して、レンズ2Aを成型する方法の他の例について説明する。図7では、金型Mの保持面Mbによって、レンズ本体3の外周部31と金型Mとの位置合わせを行う。
ステップS12においては、まず、図7(a)に示すように、成型したレンズ本体3を金型Mに載置する。金型Mの保持面Mbで、レンズ本体3の外周部31を保持する。金型Mの保持面Mbの内径は、外周部31の内径と一致する。これにより、レンズ本体3の外周部31を金型Mの保持面Mbに載置することによって、レンズ本体3の光軸Lが、金型Mの保持面Maの中心軸と一致する。本実施形態では、レンズ面3a側への樹脂材料のまわり込みを規制しない。
図7(a)に示す処理を実行した後、図7(b)に示すように、金型Mとレンズ本体3との間の空間S1に、UV硬化性を有する樹脂材料を、図示しない注入口から注入して充填する。レンズ面3a側への樹脂材料のまわり込みが規制されていないので、レンズ本体3の外周部31と金型Mとの隙間をまわり込んで、金型Mとレンズ本体3のレンズ面3aとの間の空間S2へも、樹脂材料が充填される。レンズ本体3のレンズ面3b側からUV照射を行って、樹脂材料をUV硬化させる。
図7(c)に示すように、図7(b)でUV硬化によって樹脂材料が硬化した後、金型Mから、一体として成型されたレンズ本体3とコバ部4Aとを有するレンズ2Aを取り外す。
以上説明したように、本実施形態に係るレンズ2Aは、コバ部4Aと一体として成型され、レンズ本体3のレンズ面3aを覆って配置された被覆部43Aを有する。本実施形態によれば、コバ部4Aの成型時、レンズ面3a側への樹脂材料のまわり込みを規制しなくても、レンズ2Aを製造できる。
本実施形態によれば、レンズ本体3の外周部31を金型Mの保持面Mbに載置することによって位置合わせをして、コバ部4Aを成型できる。
[第三実施形態]
図8は、第三実施形態に係るレンズ2Bの模式的な断面図である。図9は、第三実施形態に係るレンズ2Bの製造方法のうち、コバ部4Bを成型する方法の他の例を説明する模式図である。
図8は、第三実施形態に係るレンズ2Bの模式的な断面図である。図9は、第三実施形態に係るレンズ2Bの製造方法のうち、コバ部4Bを成型する方法の他の例を説明する模式図である。
<コバ部>
コバ部4Bは、レンズ本体3の少なくとも1つのレンズ面3aまたはレンズ面3bを覆って配置された被覆部43Bを有する。本実施形態では、コバ部4Bの被覆部43Bは、レンズ面3aを覆って配置されている。光軸Lの方向において、被覆部43Bとレンズ本体3とが重なって配置されている。
コバ部4Bは、レンズ本体3の少なくとも1つのレンズ面3aまたはレンズ面3bを覆って配置された被覆部43Bを有する。本実施形態では、コバ部4Bの被覆部43Bは、レンズ面3aを覆って配置されている。光軸Lの方向において、被覆部43Bとレンズ本体3とが重なって配置されている。
被覆部43Bを有するコバ部4Bは、所定の光学特性を有する。コバ部4Bは、光学的に透明である。コバ部4Bは、レンズ本体3と光学特性が近似することが好ましい。
第一位置決め面41Bは、第一位置決め面41Baと第一位置決め面41Bbと第一位置決め面41Bcと第一位置決め面41Bdとを含む。第一位置決め面41Bは、鏡筒9の内周面と面状に当接する。
第二位置決め面42Bは、第二位置決め面42Baと第二位置決め面42Bbとを含む。第二位置決め面42Bは、樹脂レンズ8のコバ部81の周面と面状に当接する。
<コバ部の製造方法>
図9を使用して、UV硬化を使用して、レンズ2Bを成型する方法の他の例について説明する。図9では、金型Mの保持面Mcによって、レンズ本体3の外周部31と金型Mとの位置合わせを行う。本実施形態では、レンズ本体3の外周部31は、切削加工などによって大きさ及び形状が高い精度で加工されている。外周部31は、周方向において外径が同一である。
図9を使用して、UV硬化を使用して、レンズ2Bを成型する方法の他の例について説明する。図9では、金型Mの保持面Mcによって、レンズ本体3の外周部31と金型Mとの位置合わせを行う。本実施形態では、レンズ本体3の外周部31は、切削加工などによって大きさ及び形状が高い精度で加工されている。外周部31は、周方向において外径が同一である。
ステップS12においては、まず、図9(a)に示すように、成型したレンズ本体3を金型Mに載置する。金型Mの保持面Mbで、レンズ本体3の外周部31の下部を保持する。金型Mの保持面Mcで、外周部31の周面31bを保持する。金型Mの保持面Mcの径は、外周部31の外径と一致する。これにより、レンズ本体3の外周部31を金型Mの保持面Mcが保持することによって、レンズ本体3の光軸Lが、金型Mの保持面Maの中心軸と一致する。本実施形態では、レンズ面3a側への樹脂材料のまわり込みを規制しない。
図9(a)に示す処理を実行した後、図9(b)に示すように、金型Mとレンズ本体3との間の空間S1に、UV硬化性を有する樹脂材料を、図示しない注入口から注入して充填する。レンズ面3a側への樹脂材料のまわり込みが規制されていないので、レンズ本体3の外周部31と金型Mとの隙間をまわり込んで、金型Mとレンズ本体3のレンズ面3aとの間の空間S2へも、樹脂材料が充填される。レンズ本体3のレンズ面3b側からUV照射を行って、樹脂材料をUV硬化させる。
図9(c)に示すように、図9(b)でUV硬化によって樹脂材料が硬化した後、金型Mから、一体として成型されたレンズ本体3とコバ部4Bとを有するレンズ2Bを取り外す。
以上説明したように、本実施形態によれば、外周部31の周面31bと金型Mの保持面Mcとで位置合わせをして、コバ部4Bを成型できる。
[第四実施形態]
図10は、第四実施形態に係るレンズ2Cの製造方法のうち、コバ部4Cを成型する方法の他の例を説明する模式図である。
図10は、第四実施形態に係るレンズ2Cの製造方法のうち、コバ部4Cを成型する方法の他の例を説明する模式図である。
<コバ部の製造方法>
図10を使用して、射出成型によって、レンズ2Cを成型する方法の一例について説明する。図10では、金型Mの保持面Maによって、レンズ本体3のレンズ面3aと金型Mとの位置合わせを行う。金型Nの保持面Naによって、レンズ本体3のレンズ面3bと金型Nとの位置合わせを行う。
図10を使用して、射出成型によって、レンズ2Cを成型する方法の一例について説明する。図10では、金型Mの保持面Maによって、レンズ本体3のレンズ面3aと金型Mとの位置合わせを行う。金型Nの保持面Naによって、レンズ本体3のレンズ面3bと金型Nとの位置合わせを行う。
ステップS12においては、まず、図10(a)に示すように、成型したレンズ本体3を金型Mに載置する。金型Mの保持面Maで、レンズ本体3のレンズ面3aを保持する。金型Mの保持面Maは、レンズ本体3のレンズ面3aと同一の曲率を有する曲面形状に形成されている。上側から、金型Nの保持面Naを、レンズ本体3のレンズ面3bに載置する。金型Mと、金型Mに載置されたレンズ本体3の外周部31との間には、空間S1が形成されている。
図10(a)において、レンズ本体3のレンズ面3a側へ樹脂材料がまわり込むことを規制する場合、レンズ本体3のレンズ面3aと金型Mの保持面Maとを密着させ、レンズ面3bと金型Nの保持面Naとを密着させる。本実施形態では、レンズ面3a側への樹脂材料のまわり込みを規制する場合について説明する。
図10(a)に示す処理を実行した後、図10(b)に示すように、金型Mとレンズ本体3との間の空間S1に、高温で溶かした樹脂材料を、図示しない注入口から流し込む。空間S1に樹脂材料が充填されたら、冷却して樹脂材料を硬化させる。
図10(c)に示すように、図10(b)で樹脂材料が硬化した後、金型M及び金型Nから、一体として成型されたレンズ本体3とコバ部4Cとを有するレンズ2Cを取り外す。
以上説明したように、本実施形態によれば、射出成型によって、コバ部4Cを成型できる。
[変形例1]
図11は、レンズ2の変形例を説明する模式的な断面図である。レンズ2Dのコバ部4Dは、レンズ本体3のレンズ面3a及びレンズ面3bを覆って配置された被覆部43Dを有する。
図11は、レンズ2の変形例を説明する模式的な断面図である。レンズ2Dのコバ部4Dは、レンズ本体3のレンズ面3a及びレンズ面3bを覆って配置された被覆部43Dを有する。
コバ部4Dは、光学的に透明である。コバ部4Dは、レンズ本体3と光学特性が近似することが好ましい。コバ部4Dは、レンズ本体3との屈折率差Δnが小さいほど好ましい。
第一位置決め面41Dは、第一位置決め面41と同様の形状である。第二位置決め面42Dは、第二位置決め面42と同様の形状である。
[変形例2]
図12は、レンズ2の変形例を説明する模式的な断面図である。レンズ2Eのコバ部4Eは、レンズ本体3の外周部31と2つの面で接合されている。より詳しくは、コバ部4Eは、外周部31の周面31aと周面31bと接合され、周面31cとは接合されていない。
図12は、レンズ2の変形例を説明する模式的な断面図である。レンズ2Eのコバ部4Eは、レンズ本体3の外周部31と2つの面で接合されている。より詳しくは、コバ部4Eは、外周部31の周面31aと周面31bと接合され、周面31cとは接合されていない。
[変形例3]
図13は、レンズ2の変形例を説明する模式的な断面図である。レンズ2Fのコバ部4Fは、レンズ本体3の外周部31と1つの面で接合されている。より詳しくは、コバ部4Fは、外周部31の周面31bと接合され、周面31aと周面31cとは接合されていない。
図13は、レンズ2の変形例を説明する模式的な断面図である。レンズ2Fのコバ部4Fは、レンズ本体3の外周部31と1つの面で接合されている。より詳しくは、コバ部4Fは、外周部31の周面31bと接合され、周面31aと周面31cとは接合されていない。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態の内容により実施形態が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。なお、各実施形態におけるレンズの形状と、製造方法との組み合わせは一例であり、限定されない。
コバ部4の製造方法は、上記に限定されず、例えば、圧縮成型、3Dプリンタを使用して成型してもよい。3Dプリンタの造形方法は限定されず、例えば、光造形、材料押出堆積法(FDM:Fused Deposition Modeling)、バインダージェッティング、粉末焼結積層造形などが挙げられる。
第一位置決め面41aと第一位置決め面41bとがなす角度は、例えば、90°以上180未満での範囲で、適宜変えることができる。
第二位置決め面42aと第二位置決め面42b、第二位置決め面42bと第二位置決め面42cがなす角度は、例えば、90°以上180未満での範囲で、適宜変えることができる。
図14、図15を用いて、レンズユニット1の他の形状を説明する。図14は、レンズユニット1の変形例を説明する模式的な断面図である。図15は、レンズユニット1の変形例を説明する模式的な断面図である。図14に示すレンズユニット1Xは、レンズ2Xと、樹脂レンズ8Xと、鏡筒9Xとを有する。レンズ2Xは、凸レンズであるレンズ本体3Xと、コバ部4Xとを有する。図15に示すレンズユニット1Yは、レンズ2Yと、樹脂レンズ8Yと、鏡筒9Yとを有する。レンズ2Yは、凸レンズであるレンズ本体3Yと、コバ部4Yとを有する。コバ部4Yの第二位置決め面42Ybと第二位置決め面42Ycがなす角度は、第二位置決め面42Xと異なり鈍角である。
図16を用いて、レンズユニット1の他の配置の一例を説明する。図16は、レンズユニット1の変形例を説明する模式的な断面図である。図16に示すレンズユニット1Zは、光軸Lの光源側から、レンズ2Z、樹脂レンズ8Zが並んで配置されている。
[第五実施形態]
図17は、赤外線カットフィルタの模式的な断面図である。図17は、図5(c)のレンズ本体3を赤外線カットフィルタ5に置換した模式的な断面図である。つまり、図17は、赤外線カットフィルタ5とコバ部4とを含む赤外線カットフィルタユニットを示している。赤外線カットフィルタユニットが、上記実施形態のレンズ2に対応する。赤外線カットフィルタ5は、板状の部材であり、一方の表面の端部近傍が周面51aとなり、端部の厚さ方向の面が端面51bとなり、他方の表面の端部近傍が周面51cとなる。つまり、周面51aは、外周部の光軸Lの方向における一方の面である。周面51bは、外周部の径方向の外側における面である。周面51cは、外周部の光軸Lの方向における他方の面である。
図17は、赤外線カットフィルタの模式的な断面図である。図17は、図5(c)のレンズ本体3を赤外線カットフィルタ5に置換した模式的な断面図である。つまり、図17は、赤外線カットフィルタ5とコバ部4とを含む赤外線カットフィルタユニットを示している。赤外線カットフィルタユニットが、上記実施形態のレンズ2に対応する。赤外線カットフィルタ5は、板状の部材であり、一方の表面の端部近傍が周面51aとなり、端部の厚さ方向の面が端面51bとなり、他方の表面の端部近傍が周面51cとなる。つまり、周面51aは、外周部の光軸Lの方向における一方の面である。周面51bは、外周部の径方向の外側における面である。周面51cは、外周部の光軸Lの方向における他方の面である。
コバ部4は、赤外線カットフィルタ5の周面51aと周面51bと周面51cと接合されている。本実施形態では、コバ部4は、赤外線カットフィルタ5の周縁に形成される。赤外線カットフィルタ5は、外周部が外部に露出せず、コバ部4に被覆される。
本実施形態の赤外線カットフィルタ5は、透明基材に吸収層および光反射層が積層される。赤外線カットフィルタ5は、吸収層および光反射層をそれぞれ1層有しても、一方を2層以上有してもよく、両方を2層以上有してもよい。また、吸収層および光反射層は、透明基材の同一主面上に有してもよく、異なる主面上に有してもよい。吸収層と光反射層を同一主面上に有する場合、これらの積層順は限定されない。
透明基材は、可視光を透過する材料であれば特に制限されず、近赤外域や近紫外域において吸収特性を有するものでもよい。例えば、ガラスや結晶等の無機材料や、樹脂等の有機材料が挙げられる。なお、透明基材の形状は、とくに限定されず、ブロック状、板状、フィルム状でもよい。また、透明基材は、光学フィルタとしての光学特性、機械特性等長期にわたる信頼性に係る形状安定性の観点、フィルタ製造時のハンドリング性等から無機材料が好ましい。加工性の観点から、ガラスが好ましい。
透明基材に使用できる樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン樹脂、ノルボルネン樹脂、ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリアリルエーテル樹脂等が挙げられる。
透明基材に使用できるガラスとしては、フツリン酸塩系ガラスやリン酸塩系ガラス等にCuO等を添加した吸収型ガラス、ソーダライムガラス、ホウケイ酸ガラス、無アルカリガラス、石英ガラス等が挙げられる。
吸収層は、赤外線吸収剤および紫外線吸収剤の少なくとも1種を含む1層または多層構造の透明樹脂を有する。
吸収層に使用できる透明樹脂は、具体的に、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、エン・チオール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリパラフェニレン樹脂、ポリアリーレンエーテルフォスフィンオキシド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、環状オレフィン樹脂、ポリエステル樹脂からなる群より選択される少なくとも1種からなることが好ましい。
赤外線吸収剤は、波長600~800nmに吸収極大を持つ近赤外線吸収性の色素である。赤外線吸収色素は公知の近赤外線吸収性の色素を使用でき、スクアリリウム色素、フタロシアニン色素およびシアニン色素が好ましい。スクアリリウム色素としては、例えば、特許文献3(WO2014/088063)、特許文献5(WO2013/054864)、特許文献6(WO2014/002864)等に記載されているスクアリリウム色素を使用できる。フタロシアニン色素としては、例えば、特開2008-181028号公報、特開2008-051985号公報、特開2013-190553号公報、WO2013/054864等に記載されているフタロシアニン色素を使用できる。シアニン色素としては、例えば、特許文献5(WO2013/054864)等に記載されているシアニン色素を使用できる。ただし、本発明における赤外線吸収色素は、公知の色素に限られるものではない。
紫外線吸収剤としては、メロシアニン系色素、オキサゾール系色素、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリシレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、オキザニリド系紫外線吸収剤、ニッケル錯塩系紫外線吸収剤、無機系紫外線吸収剤等が挙げられる。
紫外線吸収剤の具体例としては、H.W.Sands社のSDA3382およびMSA3144、QCR Solutions社のUV386AおよびUV386BやUV386A、Chiba社のTINUVIN479(以上、商品名)、等が例示できる。
透明樹脂からなる吸収層は、吸収剤が均一濃度に分散されるとともに有効面内で均一な分光透過率が得られる膜厚に設定する。透明樹脂材料および成膜方法にもよるが、膜厚は1~50μmが好ましく、材料使用量低減および含有異物の影響軽減の観点から2~20μmがさらに好ましい。
吸収剤を室温で攪拌・溶解して透明樹脂中に均一濃度に分散する塗工液を作製し、スピンコートやダイコートなどの成膜方法により支持基板上に均一な膜厚に塗布した後、加熱乾燥させて、支持基板から剥離させた乾燥塗布膜が吸収層となる。あるい、支持基板の代わりに透明基材を用いて、透明基材から吸収層を剥離させずに、そのまま赤外線カットフィルタとして使用してもよい。
光反射層は、低屈折率の誘電体膜と高屈折率の誘電体膜とを交互に積層した誘電体多層膜から構成される。ここで、低屈折率と高屈折率とは、隣接する層の屈折率に対して低い屈折率と高い屈折率を有することを意味する。高屈折率の誘電体膜は、好ましくは、屈折率(nd)が1.6以上であり、より好ましくは2.2以上2.5以下である。高屈折率の誘電体膜材料としては、例えばTa2O5、TiO2、Nb2O5等が挙げられる。これらのうち、成膜性、屈折率等における再現性、安定性等の点から、TiO2が好ましい。一方、低屈折率の誘電体膜は、好ましくは、屈折率が1.6未満であり、より好ましくは1.45以上1.55未満であり、より一層好ましくは1.45~1.47である。低屈折率の誘電体膜材料としては、例えばSiOxNy等が挙げられる。成膜の再現性、安定性、経済性等の点から、SiO2が好ましい。誘電体多層膜は、例えば、CVD法、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンアシスト蒸着等の真空成膜プロセスや、スプレー法、ディップ法等の湿式成膜プロセス等を使用できる。
光反射層が2層の場合、組み合わせる2層は、同一でも異なってもよい。また、吸収層が2層の場合、2層の吸収層は、同一でも異なってもよい。吸収層が赤外線カットフィルタの最表面の構成をとる場合には、吸収層上で入射光の反射による可視光透過率損失が発生するため、吸収層上に反射防止層を設けることが好ましい。さらに、2層の吸収層が異なる場合、一方が、赤外線吸収剤を含む透明樹脂からなる近赤外線吸収層であり、他方が、紫外線吸収剤を含む透明樹脂からなる近紫外線吸収層であってもよい。
このように、光学素子は、本実施形態のように、レンズ本体、赤外カットフィルタを光学部材に用いることで、上記効果をより好適に得ることができるが、これに限定されない。光学素子は、レンズと赤外線カットフィルタユニット以外の光を透過する各種光学部素子に適用することもできる。つまり光学部材として、レンズ本体や、赤外線カットフィルタ以外の部材を用いてもよい。
1 レンズユニット(光学ユニット)
2 レンズ(光学素子)
3 レンズ本体
31 外周部
4 コバ部
41 第一位置決め面
42 第二位置決め面
5 赤外線カットフィルタ
8 樹脂レンズ
9 鏡筒
9a 内周面
9b 内周面
M 金型
Ma 保持面
2 レンズ(光学素子)
3 レンズ本体
31 外周部
4 コバ部
41 第一位置決め面
42 第二位置決め面
5 赤外線カットフィルタ
8 樹脂レンズ
9 鏡筒
9a 内周面
9b 内周面
M 金型
Ma 保持面
Claims (16)
- 光学部材と、
前記光学部材の外周部に配置され、樹脂材料で形成されたコバ部と、
を備え、
前記コバ部は、前記光学部材の光軸の方向に突設されている、
光学素子。 - 前記光学部材は、ガラス材料で形成されたレンズ本体である、請求項1に記載の光学素子。
- 前記光学部材は、赤外線カットフィルタである、請求項1に記載の光学素子。
- 前記コバ部は、前記光学部材及び前記コバ部を内部の空間に収容する鏡筒の内周面と当接して位置決めする第一位置決め面と、前記光学部材の光軸の方向において隣接する他の光学素子のコバ部と当接して位置決めする第二位置決め面と、を有する請求項1から3のいずれか一項に記載の光学素子。
- 前記第一位置決め面は、1面以上の平面または自由曲面で形成され、
前記第二位置決め面は、1面以上の平面または自由曲面で形成されている、請求項4に記載の光学素子。 - 前記コバ部は、1面以上で前記光学部材と接合されている請求項1から5のいずれか一項に記載の光学素子。
- 前記レンズ本体は、アッベ数が15以上30以下の範囲では、屈折率が1.65以上2.1以下であることが好ましく、屈折率が1.7以上2.0以下であることがより好ましい、請求項2に記載の光学素子。
- 前記レンズ本体は、アッベ数が30以上45以下の範囲では、屈折率が1.55以上2.0以下であることが好ましく、屈折率が1.6以上1.95以下であることがより好ましい、請求項2に記載の光学素子。
- 前記レンズ本体は、アッベ数が45以上60以下の範囲では、屈折率が1.50以上1.85以下であることが好ましく、屈折率が1.55以上1.8以下であることがより好ましい、請求項2に記載の光学素子。
- 前記コバ部は、UV硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、または、熱可塑性樹脂で形成される、請求項1から9のいずれか一項に記載の光学素子。
- 前記コバ部と一体として成型され、前記光学部材の少なくとも1つの面を覆って配置された被覆部、を有する、請求項1から10のいずれか一項に記載の光学素子。
- 前記コバ部は、光学的に透明な樹脂材料で形成される、請求項10に記載の光学素子。
- 前記コバ部は、ジルコニアまたはチタニアを含む高屈折率材料を分散させた樹脂材料で形成される、請求項11または12に記載の光学素子。
- 前記光学素子は、レンズである、請求項2に記載の光学素子。
- 請求項1から14のいずれか一項に記載の光学素子と、
前記光学部材及び前記コバ部を内部の空間に収容する鏡筒と、
を備える光学ユニット。 - ガラス材料でレンズ本体を成型し、
前記レンズ本体の外周部に、樹脂材料で、前記レンズ本体の光軸の方向に突設させてコバ部を成型する、
光学素子の製造方法。
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