WO2020153045A1 - 表示装置および表示方法 - Google Patents

Abstract

表示装置（１００）は、リスト（Ｌ）の一部を表示するとともに、リスト（Ｌ）の表示中、スクロール操作を受け付けると、リスト（Ｌ）をスクロールするタッチスクリーン（３）と、タッチスクリーン（３）を制御する制御部（１）と、を備え、制御部（１）は、リスト（Ｌ）のスクロール速度が速いほど、１画面に表示されるリスト（Ｌ）の項目数を多くする。

Description

表示装置および表示方法

　本発明は、表示装置および表示方法に関する。

　スマートフォンおよびタブレットコンピューターなどの表示装置は、種々の画面を表示する。表示装置に表示される画面には、表示内容をスクロールすることが可能なものがある（たとえば、特許文献１参照）。

　特許文献１の表示装置は、タッチスクリーンを備える。特許文献１の表示装置は、タッチスクリーンがユーザーからスクロール操作を受け付けると、画面の表示内容をスクロールする。

特開２０１７－１８２４９７号公報

　たとえば、表示装置は、複数の項目を含むリストの一部を表示しているとき（複数の項目のうち所定数の項目を表示しているとき）、スクロール操作を受け付ける。現在表示中の所定数の項目の中にユーザー所望の項目が存在しないとき、スクロール操作を行うことにより、リストがスクロールされる（リストの表示範囲が変更される）ので、ユーザー所望の項目を表示させることができる。

　ここで、タッチスクリーンを備える表示装置では、フリック操作をスクロール操作として受け付ける。このような表示装置は、たとえば、スクロール操作としてのフリック操作の移動速度が速いほど、リストのスクロール速度を速くし、スクロール操作としてのフリック操作の移動速度が遅いほど、リストのスクロール速度を遅くする。

　リストのスクロール速度が比較的速いとき、１画面に表示されるリストの項目数が少なければ、リストの複数の項目のうち画面に表示された項目が直ぐに表示範囲から外れる。したがって、リストのスクロール中にユーザー所望の項目が表示されても、当該項目をユーザーが見落とすという不都合が生じ得る。このような不都合を抑制するには、スクロール操作を行うとき、スクロール操作としてのフリック操作の移動速度を遅くすれば良い。しかし、ユーザーからすると、スクロール操作（フリック操作）の移動速度に注意を払わなければならないのは、煩わしく利便性が悪い。

　本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、リストをスクロールするときの利便性を向上させることが可能な表示装置および表示方法を提供することを目的とする。

　上記目的を達成するため、本発明の第１の局面による表示装置は、複数の項目を含むリストの一部を表示するとともに、リストの表示中、予め定められたスクロール操作を受け付けると、リストをスクロールするタッチスクリーンと、タッチスクリーンを制御する制御部と、を備える。制御部は、リストのスクロール速度が速いほど、１画面に表示されるリストの項目数を多くする。

　本発明の第２の局面による表示方法は、複数の項目を含むリストの一部を表示するステップと、リストの表示中、予め定められたスクロール操作を受け付けると、リストをスクロールするステップと、リストのスクロール速度が速いほど、１画面に表示されるリストの項目数を多くするステップと、を備える。

　本発明の構成では、リストをスクロールするときの利便性を向上させることができる。

本発明の一実施形態による表示装置の構成を示す図 本発明の一実施形態による表示装置に表示されるリスト画面を示す図 本発明の一実施形態による表示装置が行うリストのスクロールについて説明するための図 本発明の一実施形態による表示装置が行う表示変更処理（１画面に表示する項目数を増やす場合の処理）について説明するための図 本発明の一実施形態による表示装置が行う表示変更処理（１画面に表示する項目数を減らす場合の処理）について説明するための図 本発明の一実施形態による表示装置がスクロール停止操作を受け付けたときに行う処理について説明するための図 本発明の一実施形態による表示装置が復帰操作を受け付けたときに行う処理について説明するための図 本発明の一実施形態による表示装置が表示する報知情報を示す図

　以下に、本発明の一実施形態による表示装置について説明する。たとえば、スマートフォンおよびタブレットコンピューターなどの携帯端末に本発明が適用される。また、画像形成装置の操作パネルに本発明を適用することもできる。

＜表示装置の構成＞
　図１に示すように、本実施形態の表示装置１００は、制御部１と記憶部２とを備える。制御部１は、ＣＰＵのような処理回路を含む。記憶部２は、不揮発性メモリー（ＲＯＭ）および揮発性メモリー（ＲＡＭ）を含む。制御部１は、制御用プログラムおよび制御用データに基づき、表示装置１００の各部を制御する。記憶部２は、制御部１に接続される。制御用プログラムおよび制御用データは記憶部２に記憶される。

　また、表示装置１００は、タッチスクリーン３を備える。タッチスクリーン３は、液晶表示パネルおよびタッチパネルを含む。タッチスクリーン３は、画面を表示し、表示画面に対する操作をユーザーから受け付ける。ユーザーの指およびタッチペンなどの接触体をタッチスクリーン３に接触させるタッチ操作が表示画面に対する操作として受け付けられる。タッチ操作には、タップ操作（タッチスクリーン３を接触体で叩くような操作）やフリック操作（タッチスクリーン３を接触体で払うような操作）がある。

　タッチスクリーン３は、制御部１に接続される。制御部１は、タッチスクリーン３の表示動作（後述するリストＬのスクロールを含む）を制御する。また、制御部１は、タッチスクリーン３の表示画面に対するタッチ操作を検知する。制御部１は、表示画面に配されたソフトウェアボタンに対するタップ操作を検知すると、操作対象のソフトウェアボタンに割り当てられた処理を行う。

　また、表示装置１００は、通信部４を備える。通信部４は、表示装置１００をインターネットなどのネットワークに接続するための通信インターフェースである。通信部４は、通信用回路および通信用メモリーなどを含む。通信部４は、制御部１に接続される。制御部１は、通信部４を用いて、ネットワークに接続された外部機器と通信する。

＜リストのスクロール＞
　タッチスクリーン３は、表示内容をスクロールすることが可能なスクロール対応画面を表示する。タッチスクリーン３は、スクロール対応画面の表示中、ユーザーから予め定められたスクロール操作を受け付ける。タッチスクリーン３が表示し得るスクロール対応画面は種々ある。たとえば、図２に示すようなリスト画面ＬＳがある。

　リスト画面ＬＳには、複数の項目Ｌｉを含むリストＬが配される。たとえば、リストＬには、記憶部２に記憶された複数のファイルの各ファイル名（「項目」に相当）がリストアップされる。あるいは、リストＬには、記憶部２に記憶された複数のアドレス（「項目」に相当）がリストアップされる。以下、図２に示すリスト画面ＬＳを例にとって説明する。

　制御部１は、リストＬの表示中、いずれかの項目Ｌｉを選択する項目選択操作の受け付けをタッチスクリーン３に行わせる。タッチスクリーン３は、いずれかの項目Ｌｉの表示領域に対するタップ操作を項目選択操作としてユーザーから受け付ける。

　制御部１は、タッチスクリーン３が項目選択操作を受け付けると、項目選択操作で選択された項目Ｌｉを認識し、所定処理を行う。たとえば、表示中のリストＬに複数のファイル名がリストアップされている場合、いずれかのファイル名に対して項目選択操作が行われると、制御部１は、項目選択操作で選択されたファイル名に対応するファイルを開く（当該ファイルに対応するアプリケーションを起動する）。

　また、表示中のリストＬに複数のアドレスがリストアップされている場合、いずれかのアドレスに対して項目選択操作が行われると、制御部１は、項目選択操作で選択されたアドレスをデータの送信先に設定する。その後、タッチスクリーン３が送信指示をユーザーから受け付けると、制御部１は、通信部４を用いて、項目選択操作で選択されたアドレスにデータを送信する。

　ここで、リスト画面ＬＳには、リストＬにリストアップされた複数の項目Ｌｉのうち所定数の項目Ｌｉだけが表示される（リストＬの一部だけが表示される）。リスト画面ＬＳに他の項目Ｌｉを表示させるには、リストＬをスクロールする必要がある。リスト画面ＬＳはスクロール対応画面であるので、リストＬをスクロールすることができる。なお、タッチスクリーン３は、リストＬの複数の項目Ｌｉのうち、２つ以上の項目Ｌｉを１画面に表示する。

　制御部１は、リストＬの表示中、タッチスクリーン３に対してスクロール操作が行われたか否かを判断する。制御部１は、スクロール操作が行われたと判断すると、タッチスクリーン３にスクロール指示を与える。タッチスクリーン３は、制御部１からスクロール指示を受けると、リストＬをスクロールする。タッチスクリーン３が行うリストＬのスクロールは慣性スクロールである。これにより、リストＬが所定方向の一方側または一方側とは逆の他方側にスクロールされる。

　なお、リスト画面ＬＳでは、リスト画面ＬＳの上下方向（項目Ｌｉが並ぶ方向）が所定方向となる。リストＬを上方向（所定方向の一方側に向かう方向）にスクロールさせることもできるし、リストＬを下方向（所定方向の一方側とは逆の他方側に向かう方向）にスクロールさせることもできる。

　制御部１は、リストＬの表示中、タッチスクリーン３に対するフリック操作（タッチスクリーン３を接触体で所定方向に払うような操作）を検知すると、スクロール操作が行われたと判断する。すなわち、タッチスクリーン３は、フリック操作をスクロール操作として受け付ける。スクロール操作が行われたと判断したとき、制御部１は、スクロール操作としてのフリック操作の移動方向（上方向および下方向のいずれに接触体が移動したか）を認識する。そして、制御部１は、スクロール操作としてのフリック操作の移動方向に基づき、リストＬのスクロール方向を設定する。タッチスクリーン３は、制御部１が設定したスクロール方向にリストＬをスクロールする。

　たとえば、図３に示すように、リストＬの或る範囲（破線で囲まれた範囲）が表示されているときには、リストＬの他の範囲は表示されない。リストＬの他の範囲を表示させるには、リストＬのスクロールが必要である。以下の説明では、リストＬのうち表示されている範囲を表示範囲と称し、符号３０を付す。

　図３の左図に示す状態において、上向きのフリック操作（タッチスクリーン３に接触させた接触体を上方向に移動させてタッチスクリーン３から離す操作）をユーザーが行ったとする。

　タッチスクリーン３に対して上向きのフリック操作が行われたことを検知すると、制御部１は、スクロール操作が行われたと判断する。この場合、制御部１は、スクロール方向を上方向に設定する。そして、制御部１は、リストＬの上方向へのスクロールをタッチスクリーン３に行わせる（表示範囲３０を下方向に移動させる）。これにより、図３の左図から右図に示す状態にすることができる。ユーザーからは、リストＬが上方向にスクロールしているように見える。

　また、図３の右図に示す状態において、下向きのフリック操作（タッチスクリーン３に接触させた接触体を下方向に移動させてタッチスクリーン３から離す操作）をユーザーが行ったとする。

　タッチスクリーン３に対して下向きのフリック操作が行われたことを検知すると、制御部１は、スクロール操作が行われたと判断する。この場合、制御部１は、スクロール方向を下方向に設定する。そして、制御部１は、リストＬの下方向へのスクロールをタッチスクリーン３に行わせる（表示範囲３０を上方向に移動させる）。これにより、図３の右図から左図に示す状態にすることができる。ユーザーからは、リストＬが下方向にスクロールしているように見える。

　また、制御部１は、リストＬの表示中、タッチスクリーン３に対するスクロール操作（フリック操作）を検知すると、リストＬのスクロール速度を設定する。たとえば、制御部１は、スクロール操作としてのフリック操作の移動速度が速いほど、リストＬのスクロール速度を速くする（スクロール操作としてのフリック操作の移動速度が遅いほど、リストＬのスクロール速度を遅くする）。たとえば、制御部１は、スクロール操作としてのフリック操作の開始から終了までの時間およびスクロール操作としてのフリック操作の開始位置から終了位置までの距離に基づき、スクロール操作としてのフリック操作の移動速度を認識する。

　制御部１は、タッチスクリーン３にリストＬのスクロールを開始させて以降、リストＬのスクロール速度を徐々に減速させ、最終的にリストＬのスクロールを停止させる。言い換えると、制御部１は、タッチスクリーン３に慣性スクロールを行わせる。

　なお、制御部１は、タッチスクリーン３にリストＬのスクロールを開始させて以降、リストＬのスクロールの停止前にタッチスクリーン３に対するスクロール操作を再検知すると（リストＬのスクロール中にタッチスクリーン３に対するスクロール操作を再検知すると）、再検知したスクロール操作としてのフリック操作の移動速度に応じたスクロール速度でタッチスクリーン３にリストＬのスクロールを行わせる。

　たとえば、リストＬのスクロール速度が遅くなったとき（リストＬのスクロールが停止されそうなとき）、スクロール操作としてのフリック操作を再度行うことにより、リストＬのスクロール速度を速くすることができる。したがって、リストＬのスクロールが開始されて以降、スクロール操作を繰り返すことにより、所望の項目Ｌｉが表示されるまで、リストＬのスクロールを続行させることができる。

＜表示する項目数＞
　制御部１は、タッチスクリーン３にリストＬのスクロールを開始させて以降（リストＬのスクロール中）、表示変更処理を行うことにより、１画面に表示されるリストＬの項目数を変更する。制御部１は、リストＬのスクロール速度に応じて、１画面に表示されるリストＬの項目数を変更する。

　具体的には、制御部１は、リストＬのスクロール速度が速いほど、１画面に表示されるリストＬの項目数を多くする。すなわち、制御部１は、リストＬのスクロール速度が遅いほど、１画面に表示されるリストＬの項目数を少なくする。

　また、表示変更処理を行うとき、制御部１は、１画面に表示される２つ以上の項目Ｌｉの各表示領域のサイズを変更する。１画面に表示されるリストＬの項目数を表示変更処理前よりも多くする場合、制御部１は、１画面に表示される２つ以上の項目Ｌｉの各表示領域のサイズを表示変更処理前よりも小さくする。一方で、１画面に表示されるリストＬの項目数を表示変更処理前よりも少なくする場合、制御部１は、１画面に表示される２つ以上の項目Ｌｉの各表示領域のサイズを表示変更処理前よりも大きくする。すなわち、制御部１は、リストＬのスクロール速度が速いほど、１画面に表示される２つ以上の項目の各表示領域のサイズを小さくする（リストＬのスクロール速度が遅いほど、１画面に表示される２つ以上の項目の各表示領域のサイズを大きくする）。

　たとえば、リストＬのスクロール中、制御部１は、予め定められた複数の異なるレベルから、リストＬの現在のスクロール速度に対応するレベルを認識する。そして、制御部１は、リストＬのスクロール速度のレベルが切り替わるごとに、表示変更処理を行う。

　制御部１に表示変更処理を行わせるため、複数のレベルのそれぞれごとに、１画面に表示すべきリストＬの項目数が予め定められる。レベルと項目数との対応関係を示すスクロール情報２０は記憶部２に記憶される（図１参照）。スクロール情報２０では、リストＬのスクロール速度が速いほど、対応する項目数が多くなるように、各レベルに対応する項目数が定義される。たとえば、制御部１は、標準速度に対応する第１レベル、標準速度よりも速い中速に対応する第２レベル、および、中速よりも速い高速に対応する第３レベルから、リストＬの現在のスクロール速度に対応するレベルを認識する。この例では、第１レベルに対応する項目数が最も少なく、第３レベルに対応する項目数が最も多い。

　以下の説明では、便宜上、第１レベルに対応する項目数を「４」とし、第３レベルに対応する項目数を「８」とする。また、第２レベルに対応する項目数を「６」とする。

　制御部１は、表示変更処理を行うとき（リストＬのスクロール速度のレベルが切り替わったとき）、リストＬのスクロール速度の現在のレベル（切り替わり後のレベル）を認識する。そして、制御部１は、スクロール情報２０に基づき、現在のレベルに対応する項目数を認識し、当該認識した項目数を１画面に表示されるリストＬの項目数に設定する。

　なお、制御部１は、タッチスクリーン３にリストＬを表示させるとき、１画面に表示されるリストＬの項目数を予め定められた標準数に設定する。たとえば、第１レベルに対応する項目数が標準数に設定される。したがって、リストＬのスクロールの開始以降、リストＬのスクロール速度が第１レベルに維持されていれば、１画面に表示されるリストＬの項目数はリストＬのスクロールの開始前の状態に維持される。

　以下に、図４および図５を参照し、制御部１により行われる表示変更処理について説明する。以下の説明では、ユーザーがスクロール操作を繰り返し行ったとする。その結果として、リストＬのスクロール速度が第１レベルから、第２レベルおよび第３レベルの順に切り替わったとする。

　なお、制御部１は、タッチスクリーン３にリストＬのスクロールを開始させるとき、スクロール操作としてのフリック操作の移動速度に基づき、リストＬのスクロール速度を設定する。このときに設定されたリストＬのスクロール速度が第１レベルであれば、１画面に表示されるリストＬの項目数が「４」となる（図４の上図参照）。以降、リストＬのスクロール中にスクロール操作が繰り返し行われることにより、リストＬのスクロール速度のレベルが切り替わっていく。

　制御部１は、リストＬのスクロール速度が第１レベルから第２レベルに切り替わったとき、表示変更処理を行う。このとき、制御部１は、第２レベル（切り替わり後のレベル）に対応する項目数が「６」であることをスクロール情報２０に基づき認識する。したがって、図４の上図および中段図に示すように、１画面に表示されるリストＬの項目数が「４」から「６」に変化する。

　また、制御部１は、リストＬのスクロール速度が第２レベルから第３レベルに切り替わったとき、表示変更処理を行う。このとき、制御部１は、第３レベル（切り替わり後のレベル）に対応する項目数が「８」であることをスクロール情報２０に基づき認識する。したがって、図４の中段図および下図に示すように、１画面に表示されるリストＬの項目数が「６」から「８」に変化する。

　ここで、リストＬのスクロール速度が第３レベルに切り替わって以降、ユーザーがスクロール操作を行わなかったとする。この場合、タッチスクリーン３によるリストＬのスクロールは慣性スクロールであるので、リストＬのスクロール速度が徐々に減速していく。結果的に、リストＬのスクロール速度が第３レベルから、第２レベルおよび第１レベルの順に切り替わる。

　制御部１は、リストＬのスクロール速度が第３レベルから第２レベルに切り替わったとき、表示変更処理を行う。このとき、制御部１は、第２レベル（切り替わり後のレベル）に対応する項目数が「６」であることをスクロール情報２０に基づき認識する。したがって、図５の上図および中段図に示すように、１画面に表示されるリストＬの項目数が「８」から「６」に変化する。

　また、制御部１は、リストＬのスクロール速度が第２レベルから第１レベルに切り替わったとき、表示変更処理を行う。このとき、制御部１は、第１レベル（切り替わり後のレベル）に対応する項目数が「４」であることをスクロール情報２０に基づき認識する。したがって、図５の中段図および下図に示すように、１画面に表示されるリストＬの項目数が「６」から「４」に変化する。

＜スクロールの停止＞
　制御部１は、リストＬのスクロール中、予め定められたスクロール停止操作をタッチスクリーン３が受け付けたことを検知すると、リストＬのスクロールを停止する。タッチスクリーン３は、リストＬのスクロール中、リスト画面ＬＳに対するタップ操作をスクロール停止操作として受け付ける。

　ここで、制御部１は、タッチスクリーン３がスクロール停止操作を受け付けたことを検知したとき、スクロール停止操作の検知時点で表示されていた２つ以上の項目Ｌｉの全てをタッチスクリーン３に表示させたまま、リストＬのスクロールを停止する。たとえば、図６に示すように、リストＬのスクロール速度が第３レベルのときにスクロール停止操作が行われたとする。この場合には、１画面に８つの項目Ｌｉが表示された状態でリストＬのスクロールが停止される。図示しないが、リストＬのスクロール速度が第２レベルのときにスクロール停止操作が行われた場合には、１画面に６つの項目Ｌｉが表示された状態でリストＬのスクロールが停止される。リストＬのスクロール速度が第１レベルのときにスクロール停止操作が行われた場合には、１画面に４つの項目Ｌｉが表示された状態でリストＬのスクロールが停止される。

　また、制御部１は、１画面に表示されるリストＬの項目数がリストＬのスクロールの開始前の時点とリストＬのスクロールの停止時点とで異なっている場合、予め定められた復帰操作の受け付けをタッチスクリーン３に行わせる。たとえば、タッチスクリーン３は、図６の下図に示すように、復帰ボタンＢ（「元に戻す」と表記されたソフトウェアボタン）を表示し、復帰ボタンＢに対する操作を復帰操作として受け付ける。

　なお、１画面に表示されるリストＬの項目数がリストＬのスクロールの開始前の時点とリストＬのスクロールの停止時点とで異なっているということは、リストＬのスクロールの停止時点の方がリストＬのスクロールの開始前の時点よりも、１画面に表示されるリストＬの項目数が多くなっているということである。すなわち、リストＬのスクロール速度が第２レベルまたは第３レベルのときに、スクロール停止操作が行われたということである。

　制御部１は、タッチスクリーン３が復帰操作を受け付けたことを検知すると、１画面に表示されるリストＬの項目数をリストＬのスクロールの開始前の状態に復帰させる。すなわち、制御部１は、１画面に表示されるリストＬの項目数を減らす。

　たとえば、リストＬのスクロール速度が第３レベルのとき、ユーザーがスクロール停止操作を行ったとする。この場合、図７に示すように、１画面に８つの項目Ｌｉが表示された状態でリストＬのスクロールが停止される。それ以降、ユーザーが復帰操作を行うことにより、１画面に表示されるリストＬの項目数が８つから４つに変化する。

＜スクロール速度の報知＞
　制御部１は、リストＬのスクロール中、リストＬのスクロール速度の現在のレベルを報知する報知情報３００（図８参照）をタッチスクリーン３に表示させる。たとえば、図８に示すように、タッチスクリーン３は、リスト画面ＬＳ上に報知情報３００をポップアップ表示する。

　報知情報３００は、複数のレベル（第１レベル、第２レベルおよび第３レベル）にそれぞれ対応する複数のレベル画像Ｇを含む。図８では、第１レベルに対応するレベル画像Ｇに符号Ｇ１を付し、第２レベルに対応するレベル画像Ｇに符号Ｇ２を付し、第３レベルに対応するレベル画像Ｇに符号Ｇ３を付す。

　タッチスクリーン３は、報知情報３００を表示するとき、複数のレベル画像ＧのうちリストＬのスクロール速度の現在のレベルに対応するレベル画像Ｇを強調表示する（図８では、強調表示するレベル画像Ｇを白黒反転させる）。言い換えると、タッチスクリーン３は、現在のレベルに対応するレベル画像Ｇの表示色を他のレベル画像Ｇとは異ならせる。

　すなわち、現在のレベルが第１レベルのときには、レベル画像Ｇ１が強調表示される（図８の上図参照）。現在のレベルが第２レベルのときには、レベル画像Ｇ２が強調表示される（図８の中段図参照）。現在のレベルが第３レベルのときには、レベル画像Ｇ３が強調表示される（図８の下図参照）。たとえば、現在のレベルに対応するレベル画像Ｇ以外のレベル画像Ｇは薄いグレーで表示される。

　なお、報知情報３００として、複数のレベル画像Ｇのうち現在のレベルに対応するレベル画像Ｇだけが表示されてもよい（他のレベル画像Ｇが表示されなくてもよい）。この場合には、たとえば、現在のレベルが第３レベルであれば、レベル画像Ｇ３だけが報知情報３００として表示される。

　また、タッチスクリーン３は、報知情報３００を表示するとき、複数のレベル画像Ｇのうち現在のレベルに対応するレベル画像Ｇ（強調表示するレベル画像Ｇ）の表示色をレベルごとに異ならせる。たとえば、現在のレベルが第１レベルのときには、レベル画像Ｇ１が第１の色で表示される。現在のレベルが第２レベルのときには、レベル画像Ｇ２が第１の色とは異なる第２の色で表示される。現在のレベルが第３レベルのときには、レベル画像Ｇ３が第１および第２の各色とは異なる第３の色で表示される。

　本実施形態の表示装置１００は、上記のように、複数の項目Ｌｉを含むリストＬの一部を表示するとともに、リストＬの表示中、スクロール操作を受け付けると、リストＬをスクロールするタッチスクリーン３と、タッチスクリーン３を制御する制御部１と、を備える。制御部１は、リストＬのスクロール速度が速いほど、１画面（リスト画面ＬＳ）に表示されるリストＬの項目数を多くする。

　本実施形態の構成では、リストＬのスクロール速度が比較的速くても、リストＬの複数の項目Ｌｉのうちリスト画面ＬＳに表示された項目Ｌｉが直ぐに表示範囲３０から外れるのを抑制することができる。したがって、リストＬのスクロール中にユーザー所望の項目が表示されたにもかかわらずユーザーが当該項目を見落とす、という不都合が生じるのを抑制することができる。また、ユーザーからすると、スクロール操作としてのフリック操作の移動速度を遅くするなどの対策をとらなくてもよい（フリック操作の移動速度に注意を払わなくてもよい）ので、利便性が良い。

　また、本実施形態の構成では、上記のように、制御部１は、リストＬのスクロール速度が速いほど、１画面に表示される２つ以上の項目の各表示領域のサイズを小さくする。これにより、１画面に表示されるリストＬの項目数を多くすることができる。

　なお、上記の構成では、リストＬのスクロール速度が遅いほど、１画面に表示されるリストＬの項目数が少なくなる。すなわち、リストＬのスクロール速度が遅いほど、１画面に表示される２つ以上の項目Ｌｉの各表示領域のサイズが大きくなる。ここで、表示中の各項目Ｌｉの内容（ファイル名やアドレス）をしっかり確認したいとき、ユーザーはリストＬのスクロール速度を比較的遅い速度に維持する。したがって、リストＬのスクロール速度が遅い場合には、表示中の各項目Ｌｉの表示領域のサイズを大きくする（１画面に表示されるリストＬの項目数を少なくする）のが好ましい。

　また、本実施形態の構成では、上記のように、制御部１は、リストＬのスクロール中、タッチスクリーン３がスクロール停止操作を受け付けたことを検知すると、スクロール停止操作の検知時点で表示されていた２つ以上の項目Ｌｉの全てをタッチスクリーン３に表示させたまま、リストＬのスクロールを停止する。これにより、ユーザー所望の項目Ｌｉが表示されたときにスクロール停止操作を行えば、ユーザー所望の項目Ｌｉが表示された状態でリストＬのスクロールを停止させることができる。

　また、本実施形態の構成では、上記のように、制御部１は、１画面に表示されるリストＬの項目数がリストＬのスクロールの開始前の時点とリストＬのスクロールの停止時点とで異なっている場合（１画面に表示されるリストＬの項目数が増えている場合）、タッチスクリーン３が復帰操作を受け付けたことを検知すると、１画面に表示されるリストＬの項目数をリストＬのスクロールの開始前の状態に復帰させる。これにより、容易に、リストＬの表示形態を元に戻すことができる。

　また、本実施形態の構成では、上記のように、制御部１は、リストＬのスクロール中、予め定められた複数の異なるレベルから、リストＬのスクロール速度の現在のレベルを認識し、当該認識した現在のレベルを報知する報知情報３００をタッチスクリーン３に表示させる。この構成では、リストＬのスクロール速度の現在のレベルを知ることができる。言い換えると、１画面に表示されるリストＬの項目数をさらに増やすことができるか否か（１画面に表示されるリストＬの項目数をさらに減らすことができるか否か）を知ることができる。これにより、ユーザーにとっては利便性が良い。

　また、本実施形態の構成では、上記のように、タッチスクリーン３は、リストＬのスクロール速度の現在のレベルに対応するレベル画像Ｇを強調表示するとともに、強調表示するレベル画像Ｇの表示色をレベルごとに異ならせる。これにより、リストＬのスクロール速度の現在のレベルが一目で分かるようになる。

　今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。

Claims (7)

1. 　複数の項目を含むリストの一部を表示するとともに、前記リストの表示中、予め定められたスクロール操作を受け付けると、前記リストをスクロールするタッチスクリーンと、
   　前記タッチスクリーンを制御する制御部と、を備え、
   　前記制御部は、前記リストのスクロール速度が速いほど、１画面に表示される前記リストの項目数を多くすることを特徴とする表示装置。
2. 　前記制御部は、前記リストのスクロール速度が速いほど、１画面に表示される前記項目の各表示領域のサイズを小さくすることを特徴とする請求項１に記載の表示装置。
3. 　前記制御部は、前記リストのスクロール中、前記タッチスクリーンが予め定められたスクロール停止操作を受け付けたことを検知すると、前記スクロール停止操作の検知時点で表示されていた前記項目の全てを前記タッチスクリーンに表示させたまま、前記リストのスクロールを停止することを特徴とする請求項１に記載の表示装置。
4. 　前記制御部は、１画面に表示される前記リストの項目数が前記リストのスクロールの開始前の時点と前記リストのスクロールの停止時点とで異なっている場合、前記タッチスクリーンが予め定められた復帰操作を受け付けたことを検知すると、１画面に表示される前記リストの項目数を前記リストのスクロールの開始前の状態に復帰させることを特徴とする請求項３に記載の表示装置。
5. 　前記制御部は、前記リストのスクロール中、予め定められた複数の異なるレベルから、前記リストのスクロール速度の現在の前記レベルを認識し、前記リストのスクロール速度の現在の前記レベルを報知する報知情報を前記タッチスクリーンに表示させることを特徴とする請求項１に記載の表示装置。
6. 　前記報知情報は、複数の前記レベルにそれぞれ対応する複数のレベル画像を含み、
   　前記タッチスクリーンは、複数の前記レベル画像のうち前記リストのスクロール速度の現在の前記レベルに対応する前記レベル画像を強調表示するとともに、強調表示する前記レベル画像の表示色を前記レベルごとに異ならせることを特徴とする請求項５に記載の表示装置。
7. 　複数の項目を含むリストの一部を表示するステップと、
   　前記リストの表示中、予め定められたスクロール操作を受け付けると、前記リストをスクロールするステップと、
   　前記リストのスクロール速度が速いほど、１画面に表示される前記リストの項目数を多くするステップと、を備えることを特徴とする表示方法。

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