WO2020031978A1

WO2020031978A1 - 画像表示装置、画像表示システム、及び移動体

Info

Publication number: WO2020031978A1
Application number: PCT/JP2019/030774
Authority: WO
Inventors: 薫草深
Original assignee: 京セラ株式会社
Priority date: 2018-08-08
Filing date: 2019-08-05
Publication date: 2020-02-13

Abstract

画像表示装置は、表示パネルと第１バリアパネルと第２バリアパネルとコントローラとを備える。第１バリアパネルは、画像光を第１利用者と第２利用者とに分けるように構成される。第２バリアパネルは、画像光を右眼と左眼とに分けるように構成される。表示パネルは、第１表示領域を形成可能に構成され、第１右眼画像を第１右眼視認領域に表示可能に構成され、第１左眼画像を第１左眼視認領域に表示可能に構成され、第２右眼画像を第２右眼視認領域に表示可能に構成され、第２左眼画像を第２左眼視認領域に表示可能に構成される。第２バリアパネルは、視差バリア領域を形成可能に構成され、各視認領域が第１表示領域の異なる位置となるように構成される。コントローラは、第１表示領域に表示するフレームを４枚のサブフレームを含む１枚の統合フレームとして表示パネルに表示させるように構成される。

Description

画像表示装置、画像表示システム、及び移動体

関連出願へのクロスリファレンス

　本出願は、日本国特許出願２０１８－１４９１６６号（２０１８年８月８日出願）の優先権を主張するものであり、当該出願の開示全体を、ここに参照のために取り込む。

　本開示は、画像表示装置、画像表示システム、及び移動体に関する。

　従来、バリアによって画像光の進行方向を規定することによって、複数の利用者に異なる画像を視認させるデュアルビューを実現する構成が知られている。この技術は、例えば、特表２０１３－５２１５１５号公報に記載されている。

　本開示の一実施形態に係る画像表示装置は、表示パネルと、第１バリアパネルと、第２バリアパネルと、コントローラとを備える。前記表示パネルは、複数のフレームを表示可能に構成される。前記第１バリアパネルは、前記表示パネルに重なって位置する。前記第１バリアパネルは、前記表示パネルから射出される画像光の少なくとも一部の進行方向を第１利用者と第２利用者とに分ける、第１透光部と第１減光部とを形成可能に構成される。前記第２バリアパネルは、前記表示パネル及び前記第１バリアパネルに重なって位置する。前記第２バリアパネルは、前記表示パネル及び前記第１バリアパネルから射出される画像光の少なくとも一部の進行方向を前記第１利用者及び前記第２利用者それぞれの右眼と左眼とに分ける、第２透光部と第２減光部とを形成可能に構成される。前記コントローラは、前記表示パネル並びに前記第１バリアパネル及び前記第２バリアパネルを制御可能に構成される。前記表示パネルは、前記第１利用者に視認される第１利用者視認領域及び前記第２利用者に視認される第２利用者視認領域を含む第１表示領域を形成可能に構成される。前記表示パネルは、前記第１利用者の右眼で視認される第１右眼画像を前記第１利用者視認領域の第１右眼視認領域に表示可能に構成される。前記表示パネルは、前記第１利用者の左眼で視認される第１左眼画像を前記第１利用者視認領域の第１左眼視認領域に表示可能に構成される。前記表示パネルは、前記第２利用者の右眼で視認される第２右眼画像を前記第２利用者視認領域の第２右眼視認領域に表示可能に構成される。前記表示パネルは、前記第２利用者の左眼で視認される第２左眼画像を前記第２利用者視認領域の第２左眼視認領域に表示可能に構成される。前記第２バリアパネルは、前記第１表示領域に対応する視差バリア領域を形成可能に構成される。前記第２バリアパネルは、前記第１右眼視認領域と前記第１左眼視認領域と前記第２右眼視認領域と前記第２左眼視認領域とが前記第１表示領域の異なる位置となるように、前記視差バリア領域に前記第２透光部及び前記第２減光部を形成するように構成される。前記コントローラは、前記第１表示領域に表示する、連続する４枚のフレームを４枚のサブフレームを含む１枚の統合フレームとして表示するように構成される。前記コントローラは、前記第１利用者及び前記第２利用者が前記１枚の統合フレームに含まれる各サブフレームで表示される画像を合わせて１枚の視差画像として視認するように、前記表示パネルと前記第１バリアパネルと前記第２バリアパネルとを制御可能に構成される。前記コントローラは、前記第１表示領域における視差画像の表示と、前記視差バリア領域における前記第２透光部及び前記第２減光部の形成とを前記統合フレーム毎に制御可能に構成される。

　本開示の一実施形態に係る画像表示システムは、画像表示装置と反射部材とを備える。前記画像表示装置は、表示パネルと、バリアパネルと、コントローラとを備える。前記表示パネルは、複数のフレームを表示可能に構成される。前記第１バリアパネルは、前記表示パネルに重なって位置する。前記第１バリアパネルは、前記表示パネルから射出される画像光の少なくとも一部の進行方向を第１利用者と第２利用者とに分ける、第１透光部と第１減光部とを形成可能に構成される。前記第２バリアパネルは、前記表示パネル及び前記第１バリアパネルに重なって位置する。前記第２バリアパネルは、前記表示パネル及び前記第１バリアパネルから射出される画像光の少なくとも一部の進行方向を前記第１利用者及び前記第２利用者それぞれの右眼と左眼とに分ける、第２透光部と第２減光部とを形成可能に構成される。前記コントローラは、前記表示パネル並びに前記第１バリアパネル及び前記第２バリアパネルを制御可能に構成される。前記表示パネルは、前記第１利用者に視認される第１利用者視認領域及び前記第２利用者に視認される第２利用者視認領域を含む第１表示領域を形成可能に構成される。前記表示パネルは、前記第１利用者の右眼で視認される第１右眼画像を前記第１利用者視認領域の第１右眼視認領域に表示可能に構成される。前記表示パネルは、前記第１利用者の左眼で視認される第１左眼画像を前記第１利用者視認領域の第１左眼視認領域に表示可能に構成される。前記表示パネルは、前記第２利用者の右眼で視認される第２右眼画像を前記第２利用者視認領域の第２右眼視認領域に表示可能に構成される。前記表示パネルは、前記第２利用者の左眼で視認される第２左眼画像を前記第２利用者視認領域の第２左眼視認領域に表示可能に構成される。前記第２バリアパネルは、前記第１表示領域に対応する視差バリア領域を形成可能に構成される。前記第２バリアパネルは、前記第１右眼視認領域と前記第１左眼視認領域と前記第２右眼視認領域と前記第２左眼視認領域とが前記第１表示領域の異なる位置となるように、前記視差バリア領域に前記第２透光部及び前記第２減光部を形成するように構成される。前記コントローラは、前記第１表示領域に表示する、連続する４枚のフレームを４枚のサブフレームを含む１枚の統合フレームとして表示するように構成される。前記コントローラは、前記第１利用者及び前記第２利用者が前記１枚の統合フレームに含まれる各サブフレームで表示される画像を合わせて１枚の視差画像として視認するように、前記表示パネルと前記第１バリアパネルと前記第２バリアパネルとを制御可能に構成される。前記コントローラは、前記第１表示領域における視差画像の表示と、前記視差バリア領域における前記第２透光部及び前記第２減光部の形成とを前記統合フレーム毎に制御可能に構成される。前記反射部材は、前記画像光を反射し、前記利用者の左眼及び右眼に到達させるように構成される。

　本開示の一実施形態に係る移動体は、画像表示システムを搭載している。前記画像表示システムは、画像表示装置と反射部材とを備える。前記画像表示装置は、表示パネルと、バリアパネルと、コントローラとを備える。前記表示パネルは、複数のフレームを表示可能に構成される。前記第１バリアパネルは、前記表示パネルに重なって位置する。前記第１バリアパネルは、前記表示パネルから射出される画像光の少なくとも一部の進行方向を第１利用者と第２利用者とに分ける、第１透光部と第１減光部とを形成可能に構成される。前記第２バリアパネルは、前記表示パネル及び前記第１バリアパネルに重なって位置する。前記第２バリアパネルは、前記表示パネル及び前記第１バリアパネルから射出される画像光の少なくとも一部の進行方向を前記第１利用者及び前記第２利用者それぞれの右眼と左眼とに分ける、第２透光部と第２減光部とを形成可能に構成される。前記コントローラは、前記表示パネル並びに前記第１バリアパネル及び前記第２バリアパネルを制御可能に構成される。前記表示パネルは、前記第１利用者に視認される第１利用者視認領域及び前記第２利用者に視認される第２利用者視認領域を含む第１表示領域を形成可能に構成される。前記表示パネルは、前記第１利用者の右眼で視認される第１右眼画像を前記第１利用者視認領域の第１右眼視認領域に表示可能に構成される。前記表示パネルは、前記第１利用者の左眼で視認される第１左眼画像を前記第１利用者視認領域の第１左眼視認領域に表示可能に構成される。前記表示パネルは、前記第２利用者の右眼で視認される第２右眼画像を前記第２利用者視認領域の第２右眼視認領域に表示可能に構成される。前記表示パネルは、前記第２利用者の左眼で視認される第２左眼画像を前記第２利用者視認領域の第２左眼視認領域に表示可能に構成される。前記第２バリアパネルは、前記第１表示領域に対応する視差バリア領域を形成可能に構成される。前記第２バリアパネルは、前記第１右眼視認領域と前記第１左眼視認領域と前記第２右眼視認領域と前記第２左眼視認領域とが前記第１表示領域の異なる位置となるように、前記視差バリア領域に前記第２透光部及び前記第２減光部を形成するように構成される。前記コントローラは、前記第１表示領域に表示する、連続する４枚のフレームを４枚のサブフレームを含む１枚の統合フレームとして表示するように構成される。前記コントローラは、前記第１利用者及び前記第２利用者が前記１枚の統合フレームに含まれる各サブフレームで表示される画像を合わせて１枚の視差画像として視認するように、前記表示パネルと前記第１バリアパネルと前記第２バリアパネルとを制御可能に構成される。前記コントローラは、前記第１表示領域における視差画像の表示と、前記視差バリア領域における前記第２透光部及び前記第２減光部の形成とを前記統合フレーム毎に制御可能に構成される。前記反射部材は、前記画像光を反射し、前記利用者の左眼及び右眼に到達させるように構成される。

図１は、一実施形態に係る画像表示装置の構成例を示す側面図である。図２は、一実施形態に係る画像表示装置の構成例を示すブロック図である。図３は、表示パネルの構成例を示す平面図である。図４は、第１利用者視認領域と第２利用者視認領域との構成例を示す平面図である。図５は、第１バリアパネルの構成例を示す平面図である。図６は、第２バリアパネルの構成例を示す平面図である。図７は、利用者から見た画像表示装置の見え方の一例を示す図である。図８は、左眼画像に含まれるサブ左眼画像の一例を示す図である。図９は、右眼画像に含まれるサブ右眼画像の一例を示す図である。図１０は、第１サブフレームにおける表示パネルの表示例を示す図である。図１１は、第２サブフレームにおける表示パネルの表示例を示す図である。図１２は、第３サブフレームにおける表示パネルの表示例を示す図である。図１３は、第４サブフレームにおける表示パネルの表示例を示す図である。図１４は、第１バリア領域の制御のタイミングを表すタイミングチャートである。図１５は、第２バリア領域の制御のタイミングを表すタイミングチャートである。図１６は、一実施形態に係る画像表示システムの構成例を示す図である。

　図１及び図２に示されるように、一実施形態に係る画像表示装置１０は、表示パネル２０と、第１バリアパネル３０と、第２バリアパネル４０と、コントローラ５０とを備える。表示パネル２０は、第１利用者７１及び第２利用者７２に視認させる画像を表示可能に構成される。第１利用者７１及び第２利用者７２は、利用者７０と総称される。

　第１バリアパネル３０は、表示パネル２０から射出される画像光の一部を第１利用者７１の左眼７１Ｌ及び右眼７１Ｒに到達させ、画像光の他の一部を第２利用者７２の左眼７２Ｌ及び右眼７２Ｒに到達させるように構成される。つまり、第１バリアパネル３０は、画像光の少なくとも一部の進行方向を第１利用者７１及び第２利用者７２それぞれに分けるように構成される。第１利用者７１の左眼７１Ｌ及び第２利用者７２の左眼７２Ｌは、左眼７０Ｌと総称される。第１利用者７１の右眼７１Ｒ及び第２利用者７２の右眼７２Ｒは、右眼７０Ｒと総称される。

　第２バリアパネル４０は、利用者７０に向かう画像光の一部を左眼７０Ｌに到達させ、他の一部を右眼７０Ｒに到達させるように構成される。つまり、第２バリアパネル４０は、利用者７０に向かう画像光をさらに左眼７０Ｌ及び右眼７０Ｒに分けるように構成される。

　第２バリアパネル４０によって限定された方向に進む画像光は、利用者７０の左眼７０Ｌ及び右眼７０Ｒそれぞれに異なる画像光として到達しうる。その結果、利用者７０は、左眼７０Ｌ及び右眼７０Ｒそれぞれで異なる画像を視認しうる。つまり、画像表示装置１０は、利用者７０の両眼に対して視差画像を投影するように構成されうる。視差画像は、利用者７０の左眼７０Ｌ及び右眼７０Ｒそれぞれに投影される画像であって、利用者７０の両眼に視差を与える画像であるとする。利用者７０は、左眼７０Ｌと右眼７０Ｒとで視差画像を見ることによって、画像を立体視できる。利用者７０の両眼に視差を与える方向は、視差方向ともいう。視差方向は、利用者７０の左眼７０Ｌ及び右眼７０Ｒが並ぶ方向に対応する。

　図１に示されるように、第１バリアパネル３０は、利用者７０から見て、表示パネル２０よりも近い側に位置してよい。第２バリアパネル４０は、利用者７０から見て、表示パネル２０よりも遠い側に位置してよい。第１バリアパネル３０及び第２バリアパネル４０それぞれの位置は、交換されてもよい。第１バリアパネル３０及び第２バリアパネル４０は両方とも、利用者７０から見て、表示パネル２０よりも近い側に位置してよいし、表示パネル２０よりも遠い側に位置してよい。第１バリアパネル３０及び第２バリアパネル４０が表示パネル２０に対して一方の側に位置する場合、第１バリアパネル３０及び第２バリアパネル４０のどちらが表示パネル２０の近くに位置してもよい。

　コントローラ５０は、画像表示装置１０の各構成部に接続され、各構成部を制御可能に構成される。コントローラ５０は、第１コントローラ５１と第２コントローラ５２と第３コントローラ５３とを含んでよい。第１コントローラ５１は、表示パネル２０を制御可能に構成されてよい。第２コントローラ５２は、第１バリアパネル３０を制御可能に構成されてよい。第３コントローラ５３は、第２バリアパネル４０を制御可能に構成されてよい。第１コントローラ５１と第２コントローラ５２と第３コントローラ５３とは、同期可能に構成されてよい。第１コントローラ５１、第２コントローラ５２及び第３コントローラ５３は、マスタ及びスレーブの関係として制御可能に構成されてよい。第１コントローラ５１、第２コントローラ５２及び第３コントローラ５３のうちの１つがマスタとして制御可能に構成されるとともに、他の２つがスレーブとして制御可能に構成されてよい。コントローラ５０は、第１コントローラ５１、第２コントローラ５２及び第３コントローラ５３の上位に位置し、第１コントローラ５１、第２コントローラ５２及び第３コントローラ５３を制御する上位コントローラをさらに含んでもよい。

　コントローラ５０は、例えばプロセッサとして構成されてよい。コントローラ５０は、１以上のプロセッサを含んでよい。プロセッサは、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサ、及び特定の処理に特化した専用のプロセッサを含んでよい。専用のプロセッサは、特定用途向けＩＣ（ＡＳＩＣ：Application Specific Integrated Circuit）を含んでよい。プロセッサは、プログラマブルロジックデバイス（ＰＬＤ：Programmable Logic Device）を含んでよい。ＰＬＤは、ＦＰＧＡ（Field-Programmable Gate Array）を含んでよい。コントローラ５０は、１つ又は複数のプロセッサが協働するＳｏＣ（System-on-a-Chip）、及びＳｉＰ（System In a Package）のいずれかであってよい。コントローラ５０は、記憶部を備え、記憶部に各種情報、又は画像表示装置１０の各構成部を動作させるためのプログラム等を格納するように構成されてよい。記憶部は、例えば半導体メモリ等で構成されてよい。記憶部は、コントローラ５０のワークメモリとして機能するように構成されてよい。

　表示パネル２０は、複数の第１左眼画像と、複数の第１右眼画像と、複数の第２左眼画像と、複数の第２右眼画像と、平面画像２４（図１０～図１３参照）とを表示可能に構成される。複数の第１左眼画像は、第１利用者７１の左眼７１Ｌで視認される。複数の第１右眼画像は、第１利用者７１の右眼７１Ｒで視認される。複数の第２左眼画像は、第２利用者７２の左眼７２Ｌで視認される。複数の第２右眼画像は、第２利用者７２の右眼７２Ｒで視認される。複数の第１左眼画像及び複数の第２左眼画像は、複数の左眼画像と総称される。複数の第１右眼画像及び複数の第２右眼画像は、複数の右眼画像と総称される。複数の第１左眼画像及び複数の第１右眼画像は、複数の第１利用者画像と総称される。複数の第２左眼画像及び複数の第２右眼画像は、複数の第２利用者画像と総称される。複数の第１利用者画像及び複数の第２利用者画像は、複数の利用者画像と総称される。平面画像２４は、第１利用者７１及び第２利用者７２の両眼で視認される。

　図３に示されるように、表示パネル２０は、第１表示領域２１と、第２表示領域２２とを形成可能に構成される。第１表示領域２１は、第１利用者７１に視認される複数の第１利用者視認領域２１１と、第２利用者７２に視認される複数の第２利用者視認領域２１２とを有する。図４に示されるように、複数の第１利用者視認領域２１１は、複数の第１右眼視認領域２１１Ｒと複数の第１左眼視認領域２１１Ｌとを有する。複数の第２利用者視認領域２１２は、複数の第２右眼視認領域２１２Ｒと複数の第２左眼視認領域２１２Ｌとを有する。複数の第１右眼視認領域２１１Ｒと複数の第２右眼視認領域２１２Ｒとは、複数の右眼視認領域２１Ｒと総称される。複数の第１左眼視認領域２１１Ｌと複数の第２左眼視認領域２１２Ｌとは、複数の左眼視認領域２１Ｌと総称される。

　表示パネル２０は、複数の第１右眼視認領域２１１Ｒに複数の第１右眼画像を表示可能に構成され、複数の第１左眼視認領域２１１Ｌに複数の第１左眼画像を表示可能に構成される。つまり、表示パネル２０は、複数の第１右眼視認領域２１１Ｒと複数の第１左眼視認領域２１１Ｌとに、第１利用者７１に対する視差画像を表示可能に構成される。表示パネル２０は、複数の第２右眼視認領域２１２Ｒに複数の第２右眼画像を表示可能に構成され、複数の第２左眼視認領域２１２Ｌに複数の第２左眼画像を表示可能に構成される。つまり、表示パネル２０は、複数の第２右眼視認領域２１２Ｒと複数の第２左眼視認領域２１２Ｌとに、第２利用者７２に対する視差画像を表示可能に構成される。複数の右眼視認領域２１Ｒと複数の左眼視認領域２１Ｌとは、Ｘ軸方向に並んでいる。本実施形態において、視差方向は、Ｘ軸方向に対応づけられるとする。Ｘ軸方向は、水平方向又は第１方向ともいう。Ｙ軸方向は、垂直方向又は第２方向ともいう。複数の左眼視認領域２１Ｌと複数の右眼視認領域２１Ｒとは、図３に例示されているように間隔をあけて位置していてもよいし、互いに隣接していてもよい。表示パネル２０は、第２表示領域２２に平面画像２４を表示可能に構成される。

　複数の左眼視認領域２１Ｌ及び複数の右眼視認領域２１Ｒは、図４に示されるように、Ｙ軸方向に沿って延在してよいし、Ｙ軸方向に対して所定角度で傾斜する方向に延在してもよい。言い換えれば、複数の左眼視認領域２１Ｌ及び複数の右眼視認領域２１Ｒは、視差方向に交差する方向に沿って延在してよい。複数の左眼視認領域２１Ｌ及び複数の右眼視認領域２１Ｒは、視差方向の成分を含む所定方向に沿って交互に並んでもよい。左眼視認領域２１Ｌと右眼視認領域２１Ｒとが交互に並ぶピッチは、視差画像ピッチともいう。

　第１バリアパネル３０は、複数の第１左眼画像及び複数の第１右眼画像に係る画像光を第１利用者７１の左眼７１Ｌ及び右眼７１Ｒに到達させるように構成される。第１バリアパネル３０は、複数の第２左眼画像及び複数の第２右眼画像に係る画像光を第２利用者７２の左眼７２Ｌ及び右眼７２Ｒに到達させるように構成される。第２バリアパネル４０は、複数の第１左眼画像及び複数の第２左眼画像に係る画像光を利用者７０の左眼７０Ｌに到達させるように構成されるとともに、複数の第１右眼画像及び複数の第２右眼画像に係る画像光を利用者７０の右眼７０Ｒに到達させるように構成される。第１バリアパネル３０及び第２バリアパネル４０は、アクティブバリアとして機能するように構成される。

　図５に示されるように、第１バリアパネル３０は、第１バリア領域３１と、第２バリア領域３２とを形成可能に構成される。第１バリアパネル３０が利用者７０から見て表示パネル２０よりも近い側に位置する場合、第１バリアパネル３０は、表示パネル２０から射出される画像光の透過率を制御可能に構成される。第１バリア領域３１は、視差画像を表示する第１表示領域２１に対応し、第１表示領域２１から射出される画像光の透過率を制御可能に構成される。第１バリア領域３１は、視差バリア領域ともいう。第１バリア領域３１は、複数の第１透光部３１Ｔと、複数の第１減光部３１Ｓとを形成可能に構成される。複数の第１透光部３１Ｔは、表示パネル２０から第１バリアパネル３０に入射する光を透過させるように構成される。複数の第１透光部３１Ｔは、第１透過率以上の透過率で光を透過させるように構成されてよい。第１透過率は、例えば１００％であってよいし、１００％に近い値であってよい。複数の第１減光部３１Ｓは、表示パネル２０から第１バリアパネル３０に入射する光を減じるように構成される。複数の第１減光部３１Ｓは、第２透過率以下の透過率で光を透過させるように構成されてよい。第２透過率は、例えば０％であってよいし、０％に近い値であってよい。第１透過率は、第２透過率よりも大きい。第１透過率は、複数の第１減光部３１Ｓを透過した光と十分なコントラストが確保できる範囲であれば、５０％より小さい値、例えば、１０％などであってよい。第２透過率は、複数の第１透光部３１Ｔを透過した光と十分なコントラストが確保できる範囲であれば、０％近傍より大きい値、例えば、１０％などであってよい。十分なコントラストの比は、例えば１００：１であってよい。

　第１バリアパネル３０が利用者７０から見て表示パネル２０よりも遠い側に位置する場合、第１バリアパネル３０は、表示パネル２０に入射する光の透過率を制御可能に構成される。複数の第１透光部３１Ｔは、表示パネル２０に入射する光を透過させるように構成される。複数の第１減光部３１Ｓは、表示パネル２０に入射する光を減じるように構成される。このようにすることで、第１バリア領域３１は、第１表示領域２１に入射する光の透過率を制御可能に構成される。表示パネル２０から射出される画像光の強度は、入射する光の強度に基づいて制御される。表示パネル２０から射出される画像光の進行方向は、入射する光の進行方向に基づいて制御される。

　複数の第１透光部３１Ｔは、複数の第１左眼画像及び複数の第１右眼画像に係る画像光を第１利用者７１の左眼７１Ｌ及び右眼７１Ｒに到達させるように構成される。複数の第１透光部３１Ｔは、複数の第２左眼画像及び複数の第２右眼画像に係る画像光を第２利用者７２の左眼７２Ｌ及び右眼７２Ｒに到達させるように構成される。複数の第１減光部３１Ｓは、複数の第１左眼画像及び複数の第１右眼画像に係る画像光を第２利用者７２の左眼７２Ｌ及び右眼７２Ｒに到達させない又は到達させにくくするように構成される。複数の第１減光部３１Ｓは、複数の第２左眼画像及び複数の第２右眼画像に係る画像光を第１利用者７１の左眼７１Ｌ及び右眼７１Ｒに到達させない又は到達させにくくするように構成される。第１バリアパネル３０は、第１利用者７１が複数の第１右眼画像及び複数の第１左眼画像を視認する一方で、第２利用者７２が複数の第１右眼画像及び複数の第１左眼画像を視認しない又は視認しにくくなるように構成されうる。第１バリアパネル３０は、第２利用者７２が複数の第２右眼画像及び複数の第２左眼画像を視認する一方で、第１利用者７１が複数の第２右眼画像及び複数の第２左眼画像を視認しない又は視認しにくくなるように構成されうる。複数の第１透光部３１Ｔ及び複数の第１減光部３１Ｓは、第１利用者７１及び第２利用者７２それぞれに視認させる画像光の方向を規定するように構成される。

　第１バリアパネル３０は、複数の第１透光部３１Ｔと複数の第１減光部３１ＳとがＸ軸方向に交互に並ぶように複数の第１透光部３１Ｔと複数の減光部３１Ｓとを形成するように構成される。第１バリアパネル３０は、複数の第１透光部３１Ｔと複数の第１減光部３１Ｓとの境界が図５に例示されているようにＹ軸方向に沿ったりＹ軸方向に対して所定角度で傾斜する方向に沿ったりするように複数の第１透光部３１Ｔと複数の第１減光部３１Ｓとを形成するように構成されてもよい。第１バリアパネル３０は、複数の第１透光部３１Ｔと複数の第１減光部３１Ｓとの境界が第１利用者７１と第２利用者７２とが並ぶ方向に沿うように複数の第１透光部３１Ｔと複数の第１減光部３１Ｓとを形成するように構成されてもよい。言い換えれば、第１バリアパネル３０は、複数の第１透光部３１Ｔと複数の第１減光部３１Ｓとが第１利用者７１と第２利用者７２とが並ぶ方向の成分を含む所定方向に沿って交互に並ぶように複数の第１透光部３１Ｔと複数の第１減光部３１Ｓとを形成するように構成されてよい。

　複数の第１透光部３１Ｔ及び複数の第１減光部３１Ｓの形状は、複数の第１利用者視認領域２１１及び複数の第２利用者視認領域２１２の形状に基づいて定まってよい。逆に言えば、複数の第１利用者視認領域２１１及び複数の第２利用者視認領域２１２の形状は、複数の第１透光部３１Ｔ及び複数の第１減光部３１Ｓの形状に基づいて定まってよい。

　第２バリア領域３２は、平面画像２４を表示する第２表示領域２２に対応し、第２表示領域２２から射出される画像光の透過率を制御可能に構成される。第２バリア領域３２は、平面バリア領域ともいう。

　図６に示されるように、第２バリアパネル４０は、第３バリア領域４１と、第４バリア領域４２とを形成可能に構成される。第２バリアパネル４０が利用者７０から見て表示パネル２０よりも遠い側に位置する場合、第２バリアパネル４０は、表示パネル２０に入射する光の透過率を制御可能に構成される。第３バリア領域４１は、視差画像を表示する第１表示領域２１に対応し、第１表示領域２１に入射する光の透過率を制御可能に構成される。第３バリア領域４１は、視差バリア領域ともいう。第３バリア領域４１は、複数の第２透光部４１Ｔと、複数の第２減光部４１Ｓとを有する。複数の第２透光部４１Ｔは、第２バリアパネル４０から表示パネル２０に向かう光を透過させるように構成される。複数の第２透光部４１Ｔは、第３透過率以上の透過率で光を透過させるように構成されてよい。第３透過率は、例えば１００％であってよいし、１００％に近い値であってよい。複数の第２減光部４１Ｓは、第２バリアパネル４０から表示パネル２０に向かう光を減じるように構成される。複数の第２減光部４１Ｓは、第４透過率以下の透過率で光を透過させるように構成されてよい。第４透過率は、例えば０％であってよいし、０％に近い値であってよい。第３透過率は、第４透過率よりも大きい。第３透過率は、複数の第２減光部４１Ｓを透過した光と十分なコントラストが確保できる範囲であれば、５０％より小さい値、例えば、１０％などであってよい。第４透過率は、複数の第２透光部４１Ｔを透過した光と十分なコントラストが確保できる範囲であれば、０％近傍より大きい値、例えば、１０％などであってよい。十分なコントラストの比は、例えば１００：１であってよい。

　第２バリアパネル４０が利用者７０から見て表示パネル２０よりも近い側に位置する場合、第２バリアパネル４０は、表示パネル２０から射出される画像光の透過率を制御可能に構成される。複数の第２透光部４１Ｔは、表示パネル２０から射出される画像光を透過させるように構成される。複数の第２減光部４１Ｓは、表示パネル２０から射出される画像光を減じるように構成される。このようにすることで、第３バリア領域４１は、第１表示領域２１から射出される画像光の透過率を制御可能に構成される。

　第２バリアパネル４０は、複数の第１左眼画像及び複数の第２左眼画像に係る画像光を利用者７０の左眼７０Ｌに到達させるように、複数の第２透光部４１Ｔを形成するように構成される。第２バリアパネル４０は、複数の第１右眼画像及び複数の第２右眼画像に係る画像光を利用者７０の右眼７０Ｒに到達させるように、複数の第２透光部４１Ｔを形成するように構成される。第２バリアパネル４０は、複数の第１左眼画像及び複数の第２左眼画像に係る画像光を利用者７０の右眼７０Ｒに到達させない又は到達させにくくするように複数の第２減光部４１Ｓを形成するように構成される。第２バリアパネル４０は、複数の第１右眼画像及び複数の第２右眼画像に係る画像光を利用者７０の右眼７０Ｒに到達させない又は到達させにくくするように複数の第２減光部４１Ｓを形成するように構成される。第２バリアパネル４０は、利用者７０が左眼７０Ｌで複数の第１左眼画像及び複数の第２左眼画像を視認する一方で、利用者７０が右眼７０Ｒで複数の第１左眼画像及び複数の第２左眼画像を視認しない又は視認しにくくなるように構成されうる。第２バリアパネル４０は、利用者７０が右眼７０Ｒで複数の第１右眼画像及び複数の第２右眼画像を視認する一方で、利用者７０が左眼７０Ｌで複数の第１左眼画像及び複数の第２左眼画像を視認しない又は視認しにくくなるように構成されうる。第２バリアパネル４０は、利用者７０の左眼７０Ｌ及び右眼７０Ｒそれぞれに視認させる画像光の方向を規定するように複数の第２透光部４１Ｔ及び複数の第２減光部４１Ｓを形成するように構成される。

　第２バリアパネル４０は、複数の第２透光部４１Ｔと複数の第２減光部４１ＳとがＸ軸方向に交互に並ぶように複数の第２透光部４１Ｔと複数の第２減光部４１Ｓとを形成するように構成される。第２バリアパネル４０は、複数の第２透光部４１Ｔと複数の第２減光部４１Ｓとの境界が図６に例示されているようにＹ軸方向に沿ったりＹ軸方向に対して所定角度で傾斜する方向に沿ったりするように複数の第２透光部４１Ｔと複数の第２減光部４１Ｓとを形成するように構成されてもよい。第２バリアパネル４０は、複数の第２透光部４１Ｔと複数の第２減光部４１Ｓとの境界が視差方向に交差する方向に沿うように複数の第２透光部４１Ｔと複数の第２減光部４１Ｓとを形成するように構成されてもよい。言い換えれば、第２バリアパネル４０は、複数の第２透光部４１Ｔと複数の第２減光部４１Ｓとが視差方向の成分を含む所定方向に沿って交互に並ぶように複数の第２透光部４１Ｔと複数の第２減光部４１Ｓとを形成するように構成されてよい。

　複数の第２透光部４１Ｔ及び複数の第２減光部４１Ｓの形状は、複数の右眼視認領域２１Ｒ及び複数の左眼視認領域２１Ｌの形状に基づいて定まってよい。逆に言えば、複数の右眼視認領域２１Ｒ及び複数の左眼視認領域２１Ｌの形状は、複数の第２透光部４１Ｔ及び複数の第２減光部４１Ｓの形状に基づいて定まってよい。

　第４バリア領域４２は、平面画像２４を表示する第２表示領域２２に対応し、第２表示領域２２に入射する光の透過率を制御可能に構成される。第４バリア領域４２は、平面バリア領域ともいう。

　第１バリアパネル３０及び第２バリアパネル４０は、液晶シャッターで構成されてよい。液晶シャッターは、印加する電圧に基づいて光の透過率を制御可能に構成されうる。液晶シャッターは、複数の画素で構成され、各画素における光の透過率を制御可能に構成されてよい。液晶シャッターは、光の透過率が高い領域又は光の透過率が低い領域を任意の形状に形成するように構成されうる。第１バリアパネル３０が液晶シャッターで構成される場合、複数の第１透光部３１Ｔは、第１透過率以上の透過率を有してよい。複数の第１減光部３１Ｓは、第２透過率以下の透過率を有してよい。第２バリアパネル４０が液晶シャッターで構成される場合、複数の第２透光部４１Ｔは、第３透過率以上の透過率を有してよい。複数の第２減光部４１Ｓは、第４透過率以下の透過率を有してよい。

　表示パネル２０並びに第１バリアパネル３０及び第２バリアパネル４０はそれぞれ、複数の画素を有する。表示パネル２０の複数の画素の配列ピッチと、第１バリアパネル３０の複数の画素の配列ピッチと、第２バリアパネル４０の複数の画素の配列ピッチとは、同じであってよいし、異なっていてもよい。本実施形態において、表示パネル２０の複数の画素の配列ピッチと、第１バリアパネル３０の複数の画素の配列ピッチと、第２バリアパネル４０の複数の画素の配列ピッチとは同じであるとする。この場合、表示パネル２０の各画素と、第１バリアパネル３０の各画素と、第２バリアパネル４０の各画素とが対応づけられる。第１バリアパネル３０の各画素は、複数の第１透光部３１Ｔ及び複数の第１減光部３１Ｓのいずれかに制御可能に構成されてよい。第２バリアパネル４０の各画素は、複数の第２透光部４１Ｔ及び複数の第２減光部４１Ｓのいずれかに制御可能に構成されてよい。コントローラ５０は、表示パネル２０の各画素の制御と、それに対応づけられる第１バリアパネル３０及び第２バリアパネル４０の各画素の制御とを同期可能に構成されてよい。互いに対応づけられる表示パネル２０と第１バリアパネル３０と第２バリアパネル４０との各画素の制御が同期可能に構成されることによって、画質が向上しうる。

　第２表示領域２２に含まれる複数の画素の少なくとも一部は、黒を表示可能に構成されてもよい。黒を表示している画素で形成される領域は、黒表示領域ともいう。コントローラ５０は、第１バリアパネル３０又は第２バリアパネル４０において、第２表示領域２２に含まれる黒表示領域に対応する領域に複数の第１減光部３１Ｓ又は複数の第２減光部４１Ｓを形成させるように構成されてよい。このようにすることで、黒表示領域における画像光の透過率がより一層低くなる。その結果、黒表示領域は、利用者７０から見てより一層黒く見える。

　図７に例示される構成において、第１バリアパネル３０は、第１利用者７１の左眼７１Ｌ及び右眼７１Ｒ、並びに、第２利用者７２の左眼７２Ｌ及び右眼７２Ｒと、表示パネル２０との間に位置している。第２バリアパネル４０は、第１利用者７１及び第２利用者７２から見て、表示パネル２０より遠い側に位置している。第１バリアパネル３０及び第２バリアパネル４０は、表示パネル２０に沿って位置している。第１バリアパネル３０及び第２バリアパネル４０は、表示パネル２０に重なって位置しているともいえる。

　第１利用者７１の左眼７１Ｌ及び右眼７１Ｒ、並びに、第２利用者７２の左眼７２Ｌ及び右眼７２Ｒと、第１バリアパネル３０との間の距離は、観察距離ともいい、Ｐとして表されている。第１利用者７１の両眼と第１バリアパネル３０との間の距離は、第１観察距離ともいう。第２利用者７２の両眼と第１バリアパネル３０との間の距離は、第２観察距離ともいう。第１観察距離と第２観察距離とは、同じであったり、異なったりしうる。第１透光部３１Ｔと第１減光部３１ＳとがＸ軸方向に交互に並ぶピッチは、第１バリアピッチともいう。左眼７１Ｌと右眼７１Ｒとの間の距離、又は、左眼７２Ｌと右眼７２Ｒとの間の距離は、眼間距離ともいい、Ｅとして表されている。第１バリアパネル３０と表示パネル２０との間の距離は、第１ギャップともいい、ｇ１として表されている。第２バリアパネル４０と表示パネル２０との間の距離は、第２ギャップともいい、ｇ２として表されている。

　表示パネル２０は、複数の第２透光部４１Ｔが光を透過することによって第１利用者７１の左眼７１Ｌから視認可能な複数の第１左眼視認領域２１１Ｌを形成するように構成される。表示パネル２０は、複数の第２減光部４１Ｓが光を減じることによって第１利用者７１の左眼７１Ｌから視認できなくなっている又は視認しにくくなっている複数の第１左眼非視認領域２２１Ｌを形成するように構成される。表示パネル２０は、複数の第１左眼視認領域２１１Ｌと複数の第１左眼非視認領域２２１ＬとがＸ軸方向に交互に並ぶように複数の第１左眼視認領域２１１Ｌと複数の第１左眼被視認領域２２１Ｌとを形成するように構成される。第１左眼視認領域２１１Ｌと第１左眼非視認領域２２１Ｌとの境界の位置は、第２透光部４１Ｔと第２減光部４１Ｓとの間の境界の位置と、第２バリアパネル４０から利用者７０の両眼までの距離（Ｐ＋ｇ１＋ｇ２）と、第２ギャップ（ｇ２）とによって定まる。

　表示パネル２０は、複数の第２透光部４１Ｔが光を透過することによって第１利用者７１の右眼７１Ｒから視認可能な複数の第１右眼視認領域２１１Ｒを形成するように構成される。表示パネル２０は、複数の第２減光部４１Ｓが光を減じることによって第１利用者７１の右眼７１Ｒから視認できなくなっている又は視認しにくくなっている複数の第１右眼非視認領域２２１Ｒを形成するように構成される。表示パネル２０は、複数の第１右眼視認領域２１１Ｒと複数の第１右眼非視認領域２２１ＲとがＸ軸方向に交互に並ぶように複数の第１右眼視認領域２１１Ｒと複数の第１右眼被視認領域２２１Ｒとを形成するように構成される。第１右眼視認領域２１１Ｒと第１右眼非視認領域２２１Ｒとの境界の位置は、第２透光部４１Ｔと第２減光部４１Ｓとの間の境界の位置と、第２バリアパネル４０から利用者７０の両眼までの距離（Ｐ＋ｇ１＋ｇ２）と、第２ギャップ（ｇ２）とによって定まる。

　表示パネル２０は、複数の第２透光部４１Ｔが光を透過することによって第２利用者７２の左眼７２Ｌから視認可能な複数の第２左眼視認領域２１２Ｌを形成するように構成される。表示パネル２０は、複数の第２減光部４１Ｓが光を減じることによって第２利用者７２の左眼７２Ｌから視認できなくなっている又は視認しにくくなっている複数の第２左眼非視認領域２２２Ｌを形成するように構成される。表示パネル２０は、複数の第２左眼視認領域２１２Ｌと複数の第２左眼非視認領域２２２ＬとがＸ軸方向に交互に並ぶように複数の第２左眼視認領域２１２Ｌと複数の第２左眼被視認領域２２２Ｌとを形成するように構成される。第２左眼視認領域２１２Ｌと第２左眼非視認領域２２２Ｌとの境界の位置は、第２透光部４１Ｔと第２減光部４１Ｓとの間の境界の位置と、第２バリアパネル４０から利用者７０の両眼までの距離（Ｐ＋ｇ１＋ｇ２）と、第２ギャップ（ｇ２）とによって定まる。

　表示パネル２０は、複数の第２透光部４１Ｔが光を透過することによって第２利用者７２の右眼７２Ｒから視認可能な複数の第２右眼視認領域２１２Ｒを形成するように構成される。表示パネル２０は、複数の第２減光部４１Ｓが光を減じることによって第２利用者７２の右眼７２Ｒから視認できなくなっている又は視認しにくくなっている複数の第２右眼非視認領域２２２Ｒを形成するように構成される。表示パネル２０は、複数の第２右眼視認領域２１２Ｒと複数の第２右眼非視認領域２２２ＲとがＸ軸方向に交互に並ぶように複数の第２右眼視認領域２１２Ｒと複数の第２右眼被視認領域２２２Ｒとを形成するように構成される。第２右眼視認領域２１２Ｒと第２右眼非視認領域２２２Ｒとの境界の位置は、第２透光部４１Ｔと第２減光部４１Ｓとの間の境界の位置と、第２バリアパネル４０から利用者７０の両眼までの距離（Ｐ＋ｇ１＋ｇ２）と、第２ギャップ（ｇ２）とによって定まる。

　表示パネル２０は、各第１左眼画像が各第１左眼視認領域２１１Ｌに一致するように、視差画像を表示可能に構成されてよい。表示パネル２０は、各第１右眼画像が各第１右眼視認領域２１１Ｒに一致するように、視差画像を表示可能に構成されてよい。表示パネル２０は、各第２左眼画像が各第２左眼視認領域２１２Ｌに一致するように、視差画像を表示可能に構成されてよい。表示パネル２０は、各第２右眼画像が各第２右眼視認領域２１２Ｒに一致するように、視差画像を表示可能に構成されてよい。つまり、表示パネル２０は、第２透光部４１Ｔと第２減光部４１Ｓとの間の境界の位置と、第２バリアパネル４０から利用者７０の両眼までの距離（Ｐ＋ｇ１＋ｇ２）と、第２ギャップ（ｇ２）とに基づいて、視差画像を表示可能に構成されてよい。

　複数の第１左眼視認領域２１１Ｌと複数の第１右眼視認領域２１１ＲとがＸ軸方向に沿って少なくとも一部で重複する場合、複数の第１左眼画像の一部が右眼７１Ｒに投影されたり、複数の第１右眼画像の一部が左眼７１Ｌに投影されたりする、クロストークが発生する。この場合、第１利用者７１がクロストークを感知する。複数の第２左眼視認領域２１２Ｌと複数の第２右眼視認領域２１２ＲとがＸ軸方向に沿って少なくとも一部で重複する場合にも、クロストークが発生する。この場合、第２利用者７２がクロストークを感知する。クロストークは、第１利用者７１及び第２利用者７２に対して投影される視差画像の画質を悪化させる。

　複数の第１左眼視認領域２１１Ｌと複数の第１右眼視認領域２１１Ｒとが互いに重複せずにＸ軸方向に交互に並ぶ場合、クロストークが低減されうる。複数の第２左眼視認領域２１２Ｌと複数の第２右眼視認領域２１２Ｒとが互いに重複せずにＸ軸方向に交互に並ぶ場合、クロストークが低減されうる。第１利用者７１の左眼７１Ｌ及び右眼７１Ｒがそれぞれ複数の第１左眼画像及び複数の第１右眼画像だけを視認できる状態は、第１観察距離が適視距離（ＯＶＤ：Optimal Viewing Distance）である場合に実現されうる。第２利用者７２の左眼７２Ｌ及び右眼７２Ｒがそれぞれ複数の第２左眼画像及び複数の第２右眼画像だけを視認できる状態は、第２観察距離がＯＶＤである場合に実現されうる。適視距離は、眼間距離（Ｅ）と第１ギャップ（ｇ１）と第２ギャップ（ｇ２）と第２バリアピッチと視差画像ピッチとに基づいて決定される。言い換えれば、コントローラ５０は、観察距離（Ｐ）がＯＶＤとなるように、表示パネル２０と第２バリアパネル４０とを制御可能に構成されてよい。コントローラ５０は、観察距離（Ｐ）がＯＶＤとなるように、第２バリアパネル４０における複数の第２透光部４１Ｔ及び複数の第２減光部４１Ｓの形状及び位置を制御可能に構成されてよい。コントローラ５０は、観察距離（Ｐ）がＯＶＤとなるように、表示パネル２０に表示させる複数の第１右眼画像及び複数の第１左眼画像並びに複数の第２右眼画像及び複数の第２左眼画像の形状及び位置を制御可能に構成されてよい。

　コントローラ５０は、第１バリアパネル３０の複数の第１透光部３１Ｔ及び複数の第１減光部３１Ｓを制御可能に構成され、第１利用者７１と第２利用者７２とに異なる画像を視認させるように構成されうる。コントローラ５０は、第１利用者７１の両眼が複数の第１利用者視認領域２１１を視認し、且つ、第２利用者７２の両眼が複数の第２利用者視認領域２１２を視認するように、複数の第１透光部３１Ｔを制御可能に構成される。コントローラ５０は、第１利用者７１の両眼が複数の第２利用者視認領域２１２を視認せず又は視認しにくくなり、且つ、第２利用者７２の両眼が複数の第１利用者視認領域２１１を視認しない又は視認しにくくなるように、複数の第１減光部３１Ｓを制御可能に構成される。各第１利用者視認領域２１１は、複数の第１左眼視認領域２１１Ｌ及び複数の第１右眼視認領域２１１Ｒを含む。各第２利用者視認領域２１２は、複数の第２左眼視認領域２１２Ｌ及び複数の第２右眼視認領域２１２Ｒを含む。

　画像表示装置１０は、第１利用者７１及び第２利用者７２の眼の位置を取得するカメラ等の構成をさらに備えてもよい。コントローラ５０は、第１利用者７１及び第２利用者７２の眼の位置に基づいて、表示パネル２０と第１バリアパネル３０と第２バリアパネル４０とを制御可能に構成されてよい。コントローラ５０が第１利用者７１及び第２利用者７２の眼の位置に基づいて第１表示領域２１と第１バリア領域３１と第３バリア領域４１とを制御可能に構成されることによって、クロストークがより一層低減されうる。コントローラ５０が利用者７０の眼の位置に基づいて第２表示領域２２と第２バリア領域３２と第４バリア領域４２とを制御可能に構成されることによって、黒表示領域が利用者７０から見てより一層黒く見える。

　表示パネル２０は、表示する画像を逐次更新可能に構成される。表示パネル２０が表示画像を更新する場合、表示パネル２０が動画を表示しているとみなされうる。表示パネル２０は、複数のフレームを順次表示可能に構成されることによって、動画を表示しうる。本実施形態において、表示パネル２０の表示領域全体が１枚のフレームとみなされる。表示領域全体が１枚のフレームである場合、表示パネル２０は、表示面の全面に表示する画像を順次更新可能に構成されることによって、複数のフレームを順次表示可能に構成される。表示パネル２０が単位時間に表示するフレームの数は、フレームレートともいう。フレームレートは、表示パネル２０が１秒間に表示するフレームの数として表されてよい。

　表示パネル２０は、第１表示領域２１に表示する複数の第１右眼画像と複数の第１左眼画像と複数の第２右眼画像と複数の第２左眼画像とを含む視差画像と、第２表示領域２２に表示する平面画像２４とを合わせて、１枚のフレームとして表示可能に構成される。

　視差画像は、図８に例示される複数の左眼画像の少なくとも一部と、図９に例示される複数の右眼画像の少なくとも一部とを含む。

　図８に例示される複数の左眼画像は、複数の第１サブ左眼画像２３１Ｌと複数の第２サブ左眼画像２３２Ｌと複数の第３サブ左眼画像２３３Ｌと複数の第４サブ左眼画像２３４Ｌとを含む。複数の第１サブ左眼画像２３１Ｌと複数の第２サブ左眼画像２３２Ｌと複数の第３サブ左眼画像２３３Ｌと複数の第４サブ左眼画像２３４Ｌとは、複数のサブ左眼画像と総称される。複数のサブ左眼画像は単に複数のサブ画像ともいう。複数のサブ左眼画像は、互いに重ならない。本実施形態において、複数のサブ左眼画像は、Ｙ軸方向に延在し、複数の左眼画像の中でＸ軸方向に並ぶとする。各サブ左眼画像のＸ軸方向の画素数は、各左眼画像のＸ軸方向の画素数に対して、１／４以下になっているとする。言い換えると、フル画素の左眼画像は、フル画素の１／４以下の画素数の４つのサブ左眼画像に分けられる。

　図９に例示される複数の右眼画像は、複数の第１サブ右眼画像２３１Ｒと複数の第２サブ右眼画像２３２Ｒと複数の第３サブ右眼画像２３３Ｒと複数の第４サブ右眼画像２３４Ｒとを含む。複数の第１サブ右眼画像２３１Ｒと複数の第２サブ右眼画像２３２Ｒと複数の第３サブ右眼画像２３３Ｒと複数の第４サブ右眼画像２３４Ｒとは、複数のサブ右眼画像と総称される。複数のサブ右眼画像は単に複数のサブ画像ともいう。複数のサブ右眼画像は、互いに重ならない。本実施形態において、複数のサブ右眼画像は、Ｙ軸方向に延在し、複数の右眼画像の中でＸ軸方向に並ぶとする。各サブ右眼画像のＸ軸方向の画素数は、各右眼画像のＸ軸方向の画素数に対して、１／４以下になっているとする。言い換えると、フル画素の右眼画像は、フル画素の１／４以下の画素数の４つのサブ右眼画像に分けられる。

　複数の第１サブ左眼画像２３１Ｌと複数の第１サブ右眼画像２３１Ｒとは、互いに重ならない。このようにすることで、表示パネル２０は、複数の第１サブ左眼画像２３１Ｌと複数の第１サブ右眼画像２３１Ｒとを同時に表示可能に構成されうる。複数の第２サブ左眼画像２３２Ｌと複数の第２サブ右眼画像２３２Ｒとは、互いに重ならない。このようにすることで、表示パネル２０は、複数の第２サブ左眼画像２３２Ｌと複数の第２サブ右眼画像２３２Ｒとを同時に表示可能に構成されうる。複数の第３サブ左眼画像２３３Ｌと複数の第３サブ右眼画像２３３Ｒとは、互いに重ならない。このようにすることで、表示パネル２０は、複数の第３サブ左眼画像２３３Ｌと複数の第３サブ右眼画像２３３Ｒとを同時に表示可能に構成されうる。複数の第４サブ左眼画像２３４Ｌと複数の第４サブ右眼画像２３４Ｒとは、互いに重ならない。このようにすることで、表示パネル２０は、複数の第４サブ左眼画像２３４Ｌと複数の第４サブ右眼画像２３４Ｒとを同時に表示可能に構成されうる。

　図８に例示される複数の左眼画像は、複数の第１左眼画像及び複数の第２左眼画像に対応するとする。複数の第１左眼画像と複数の第２左眼画像とは、異なっていてもよい。複数の第１左眼画像と複数の第２左眼画像とが異なる場合でも、各第１左眼画像を分割した複数のサブ左眼画像と、各第２左眼画像を分割した複数のサブ左眼画像とは、互いに重ならないように表示されうる。

　図９に例示される複数の右眼画像は、複数の第１右眼画像及び複数の第２右眼画像に対応するとする。複数の第１右眼画像と複数の第２右眼画像とは、異なっていてもよい。複数の第１右眼画像と複数の第２右眼画像とが異なる場合でも、各第１右眼画像を分割した複数のサブ右眼画像と、各第２右眼画像を分割した複数のサブ右眼画像とは、互いに重ならないように表示されうる。

　図１０に示されるように、コントローラ５０は、表示パネル２０に、複数の第１サブ左眼画像２３１Ｌと複数の第１サブ右眼画像２３１Ｒと複数の第３サブ左眼画像２３３Ｌと複数の第３サブ右眼画像２３３Ｒとを１枚の視差画像として第１表示領域２１に含むフレームを表示させるように構成される。コントローラ５０は、表示パネル２０において、複数の第１サブ左眼画像２３１Ｌの表示領域が複数の第１左眼視認領域２１１Ｌを含み、且つ、複数の第１サブ右眼画像２３１Ｒの表示領域が複数の第１右眼視認領域２１１Ｒを含むように第２バリアパネル４０を制御可能に構成される。コントローラ５０は、表示パネル２０において、複数の第３サブ左眼画像２３３Ｌの表示領域が複数の第２左眼視認領域２１２Ｌを含み、且つ、複数の第３サブ右眼画像２３３Ｒの表示領域が複数の第２右眼視認領域２１２Ｒを含むように第２バリアパネル４０を制御可能に構成される。

　図１１に示されるように、コントローラ５０は、表示パネル２０に、複数の第２サブ左眼画像２３２Ｌと複数の第２サブ右眼画像２３２Ｒと複数の第４サブ左眼画像２３４Ｌと複数の第４サブ右眼画像２３４Ｒとを１枚の視差画像として第１表示領域２１に含むフレームを表示させるように構成される。コントローラ５０は、表示パネル２０において、複数の第２サブ左眼画像２３２Ｌの表示領域が複数の第１左眼視認領域２１１Ｌを含み、且つ、複数の第２サブ右眼画像２３２Ｒの表示領域が複数の第１右眼視認領域２１１Ｒを含むように第２バリアパネル４０を制御可能に構成される。コントローラ５０は、表示パネル２０において、複数の第４サブ左眼画像２３４Ｌの表示領域が複数の第２左眼視認領域２１２Ｌを含み、且つ、複数の第４サブ右眼画像２３４Ｒの表示領域が複数の第２右眼視認領域２１２Ｒを含むように第２バリアパネル４０を制御可能に構成される。

　図１２に示されるように、コントローラ５０は、表示パネル２０に、複数の第１サブ左眼画像２３１Ｌと複数の第１サブ右眼画像２３１Ｒと複数の第３サブ左眼画像２３３Ｌと複数の第３サブ右眼画像２３３Ｒとを１枚の視差画像として第１表示領域２１に含むフレームを表示させるように構成される。コントローラ５０は、表示パネル２０において、複数の第１サブ左眼画像２３１Ｌの表示領域が複数の第１左眼視認領域２１１Ｌを含み、且つ、複数の第１サブ右眼画像２３１Ｒの表示領域が複数の第１右眼視認領域２１１Ｒを含むように第２バリアパネル４０を制御可能に構成される。コントローラ５０は、表示パネル２０において、複数の第３サブ左眼画像２３３Ｌの表示領域が複数の第２左眼視認領域２１２Ｌを含み、且つ、複数の第３サブ右眼画像２３３Ｒの表示領域が複数の第２右眼視認領域２１２Ｒを含むように第２バリアパネル４０を制御可能に構成される。図１２に例示される構成は、図１０に例示される構成に対して、第１左眼視認領域２１１Ｌと第２左眼視認領域２１２Ｌとが入れ替わっているとともに、第１右眼視認領域２１１Ｒと第２右眼視認領域２１２Ｒとが入れ替わっている点で異なる。

　図１３に示されるように、コントローラ５０は、表示パネル２０に、複数の第２サブ左眼画像２３２Ｌと複数の第２サブ右眼画像２３２Ｒと複数の第４サブ左眼画像２３４Ｌと複数の第４サブ右眼画像２３４Ｒとを１枚の視差画像として第１表示領域２１に含むフレームを表示させるように構成される。コントローラ５０は、表示パネル２０において、複数の第２サブ左眼画像２３２Ｌの表示領域が複数の第１左眼視認領域２１１Ｌを含み、且つ、複数の第２サブ右眼画像２３２Ｒの表示領域が複数の第１右眼視認領域２１１Ｒを含むように第２バリアパネル４０を制御可能に構成される。コントローラ５０は、表示パネル２０において、複数の第４サブ左眼画像２３４Ｌの表示領域が複数の第２左眼視認領域２１２Ｌを含み、且つ、複数の第４サブ右眼画像２３４Ｒの表示領域が複数の第２右眼視認領域２１２Ｒを含むように第２バリアパネル４０を制御可能に構成される。図１３に例示される構成は、図１１に例示される構成に対して、第１左眼視認領域２１１Ｌと第２左眼視認領域２１２Ｌとが入れ替わっているとともに、第１右眼視認領域２１１Ｒと第２右眼視認領域２１２Ｒとが入れ替わっている点で異なる。

　図１０～図１３に例示される各画像と各視認領域との位置関係は、コントローラ５０が表示パネル２０と第１バリアパネル３０と第２バリアパネル４０とを制御可能に構成されることによって実現されうる。

　利用者７０が図１０～図１３に例示されるフレームをそれぞれ単独で見た場合、利用者７０が視認する左眼画像及び右眼画像それぞれのＸ軸方向の画素数は、フル画素の１／４倍以下になっている。

　利用者７０が図１０～図１３に例示されるフレームを合わせて見ることができる場合、利用者７０は、各サブ左眼画像を合わせた左眼画像と、各サブ右眼画像を合わせた右眼画像とを視認できる。利用者が視認する各左眼画像は、各サブ左眼画像より大きい画素数を有しうる。利用者が視認する各左眼画像は、フル画像とされうる。利用者が視認する各右眼画像は、各サブ右眼画像より大きい画素数を有しうる。利用者が視認する各右眼画像は、フル画像とされうる。

　コントローラ５０は、表示パネル２０に図１０～図１３の各フレームを連続する４枚のフレームとして表示させ、利用者７０に視認させるように、表示パネル２０と第１バリアパネル３０と第２バリアパネル４０とを制御可能に構成される。このようにすることで、利用者７０は、各フレームの残像を合わせて１枚の画像として視認しうる。その結果、ある実施形態において、利用者７０は、フル画素の左眼画像とフル画素の右眼画像とが両方とも表示されているように認識しうる。利用者７０の眼における残像を利用した画像の合成は、人感合成ともいう。

　コントローラ５０は、表示パネル２０に図１０～図１３の各フレームを連続する４枚のフレームとして表示させる場合、第１表示領域２１に位置する部分を４枚のサブフレームとして表示させるように構成される。サブフレームは、視差画像を含むとともに、利用者画像を含む。図１０のフレームのうち、第１表示領域２１に位置する部分は、第１サブフレームともいう。図１１のフレームのうち、第１表示領域２１に位置する部分は、第２サブフレームともいう。図１２のフレームのうち、第１表示領域２１に位置する部分は、第３サブフレームともいう。図１３のフレームのうち、第１表示領域２１に位置する部分は、第４サブフレームともいう。コントローラ５０は、１枚のフレームが４枚のサブフレームを含むように、表示パネル２０にフレームを表示させるように構成される。つまり、コントローラ５０は、第１表示領域２１に連続して表示する４枚のフレームを、第１サブフレームと第２サブフレームと第３サブフレームと第４サブフレームとを含む１枚の統合フレームとして表示パネル２０に表示させるように構成される。コントローラ５０は、第１表示領域２１に表示されている視差画像及び利用者画像に合わせて、第１バリア領域３１及び第３バリア領域４１を制御可能に構成されてよい。コントローラ５０は、第１バリア領域３１によって形成されている複数の第１利用者視認領域２１１及び複数の第２利用者視認領域２１２に合わせて、第１表示領域２１に表示させる複数の利用者画像を制御可能に構成されてよい。コントローラ５０は、第３バリア領域４１によって形成されている複数の右眼視認領域２１Ｒ及び複数の左眼視認領域２１Ｌに合わせて、第１表示領域２１に表示させる視差画像を制御可能に構成されてよい。

　コントローラ５０は、各サブフレームの表示を変更するタイミングにおいて、複数の左眼画像の表示位置と複数の右眼画像の表示位置とを交換可能に構成されてよい。複数の左眼画像の表示位置は、複数の左眼画像の表示属性に含まれる。複数の右眼画像の表示位置は、複数の右眼画像の表示属性に含まれる。

　コントローラ５０は、表示するフレームのうち、第２表示領域２２に位置する部分に平面画像２４を含む平面画像フレームを表示可能に構成される。コントローラ５０は、第２表示領域２２に表示されている平面画像２４に合わせて、第１バリアパネル３０の第２バリア領域３２と第２バリアパネル４０の第４バリア領域４２とを制御可能に構成される。

　コントローラ５０は、表示パネル２０に図１０～図１３のフレームを、連続する４枚のフレームとして表示させる場合、第２表示領域２２に位置する部分を、連続する４枚の平面画像フレームとして制御可能に構成される。

　１枚のフレームは、第１表示領域２１と第２表示領域２２とに同時に表示される。つまり、第１表示領域２１に表示する部分におけるフレームレートと、第２表示領域２２に表示する部分におけるフレームレートとは同一となるように構成される。第１表示領域２１に表示される統合フレームのサブフレームのフレームレートは、第２表示領域２２に表示される平面画像フレームのフレームレートと同一となるように構成される。言い換えれば、第１表示領域２１に表示される統合フレームのフレームレートは、第２表示領域２２に表示される平面画像フレームのフレームレートの１／４倍以下となるように構成される。

　本実施形態に係る画像表示装置１０は、第１表示領域２１において、利用者７０にフル画素からの画素劣化が少ない視差画像を視認させるように構成されうるとともに、第２表示領域２２において、利用者７０に大きいフレームレートの平面画像２４を視認させるように構成されうる。その結果、画像表示装置１０の画質が向上する。

　コントローラ５０は、各サブフレームにおいて、複数の第１左眼視認領域２１１Ｌと複数の第２左眼視認領域２１２Ｌと複数の第１右眼視認領域２１１Ｒと複数の第２右眼視認領域２１２Ｒとが互いに重ならないように、第１バリアパネル３０及び第２バリアパネル４０を制御可能に構成されてよい。コントローラ５０は、形成された各視認領域に対応する画像を、表示パネル２０に表示させるように構成されてよい。

　本実施形態において、コントローラ５０は、１枚の統合フレームを表示している間、新たな統合フレームを表示するまで、利用者７０の眼の位置が同じであるとして、表示パネル２０と第１バリアパネル３０と第２バリアパネル４０とを制御可能に構成されてよい。つまり、統合フレーム内の各サブフレームを表示している間に利用者７０の眼の位置が移動したとしても、各サブフレームにおける眼の位置が同じであるとして、各視認領域が形成されるように構成されてよい。

　コントローラ５０は、新たな統合フレームを表示させる場合、利用者７０の眼の位置に基づいて、新たな統合フレームの各サブフレームにおいて、各視認領域を形成するように構成されてよい。

　仮に、１枚の統合フレームを表示している間に、各サブフレームで利用者７０の眼の位置が異なる場合において、それぞれのサブフレームが表示される時点での眼の位置に基づいて各視認領域が形成されるとする。この場合、各サブフレームで表示される画像が他のサブフレームで表示される画像に対してずれる現象が起こりうる。この現象が発生した場合、複数のサブ右眼画像又は複数のサブ左眼画像が少なくとも一部で重複しうる。この場合、クロストークが発生しうる。その結果、利用者７０から見た視差画像の画質が低下する。

　本実施形態に係る画像表示装置１０によれば、１枚の統合フレームが表示されている間、利用者７０の眼の位置が同じであるとして制御される。このようにすることで、クロストークが発生しにくくなるとともに、利用者７０から見た画像の質が低下しにくくなる。

　コントローラ５０は、表示パネル２０に第１表示領域２１に位置する部分を、４枚のサブフレームを含む１枚の統合フレームとして表示させるように構成される。コントローラ５０は、第１表示領域２１に対応する第１バリア領域３１を、サブフレームの変更、及び、統合フレームの変更に合わせて制御可能に構成される。つまり、コントローラ５０は、第１バリア領域３１をサブフレーム毎に制御可能に構成される。コントローラ５０は、図１４に示されるように、各サブフレームを２つの期間に分けて、第１バリア領域３１を制御可能に構成されてよい。図１４において、期間が右方向に位置するほど、時刻が進んでいるとする。

　コントローラ５０は、第１サブフレームを表示している期間をＰ１及びＰ２で表される２つの期間に分けて、第１バリア領域３１を制御可能に構成されてよい。Ｐ１で表される期間は、第１サブフレームの開始から所定の時間が経過するまでの期間に対応する。Ｐ２で表される期間は、Ｐ１で表される期間の終了から第１サブフレームの終了までの期間に対応し、第１サブフレームから第２サブフレームへの変更のタイミングを含む。Ｐ２で表される期間は、サブフレーム変更期間ともいう。

　コントローラ５０は、第２サブフレームを表示している期間をＰ３及びＰ４で表される２つの期間に分けて、第１バリア領域３１を制御可能に構成されてよい。Ｐ３で表される期間は、第２サブフレームの開始から所定の時間が経過するまでの期間に対応する。Ｐ４で表される期間は、Ｐ３で表される期間の終了から第２サブフレームの終了までの期間に対応し、第２サブフレームから第３サブフレームへの変更のタイミングを含む。Ｐ４で表される期間は、サブフレーム変更期間ともいう。

　コントローラ５０は、第３サブフレームを表示している期間をＰ５及びＰ６で表される２つの期間に分けて、第１バリア領域３１を制御可能に構成されてよい。Ｐ５で表される期間は、第３サブフレームの開始から所定の時間が経過するまでの期間に対応する。Ｐ６で表される期間は、Ｐ５で表される期間の終了から第３サブフレームの終了までの期間に対応し、第３サブフレームから第４サブフレームへの変更のタイミングを含む。Ｐ６で表される期間は、サブフレーム変更期間ともいう。

　コントローラ５０は、第４サブフレームを表示している期間をＰ７及びＰ８で表される２つの期間に分けて、第１バリア領域３１を制御可能に構成されてよい。Ｐ７で表される期間は、第４サブフレームの開始から所定の時間が経過するまでの期間に対応する。Ｐ８で表される期間は、Ｐ７で表される期間の終了から第４サブフレームの終了までの期間に対応し、第４サブフレームから第１サブフレームへの変更のタイミングを含む。つまり、Ｐ８で表される期間は、表示中の統合フレームから新たな統合フレームへの変更のタイミングを含む。Ｐ８で表される期間は、フレーム変更期間ともいう。

　コントローラ５０は、１枚の統合フレームを表示している期間をＰ１からＰ８までで表される８つの期間に分けて第１バリア領域３１を制御可能に構成されてよい。

　コントローラ５０は、Ｐ１で表される期間において、第１サブフレームに対応する複数の右眼視認領域２１Ｒ及び複数の左眼視認領域２１Ｌが第１表示領域２１に形成されるように、第２バリアパネル４０を制御可能に構成される。コントローラ５０は、複数の第１利用者視認領域２１１及び複数の第２利用者視認領域２１２が第１表示領域２１に形成されるように、第１バリアパネル３０を制御可能に構成される。コントローラ５０は、形成した各領域に対応する画像が第１表示領域２１に表示されるように、表示パネル２０を制御可能に構成される。

　コントローラ５０は、Ｐ２で表される期間において、Ｐ１で表される期間における、表示パネル２０、第１バリアパネル３０及び第２バリアパネル４０それぞれの状態を維持するように構成される。

　コントローラ５０は、Ｐ３で表される期間において、表示パネル２０と第１バリアパネル３０と第２バリアパネル４０とを、第２サブフレームの表示に基づいて制御可能に構成される。

　コントローラ５０は、Ｐ４で表される期間において、Ｐ３で表される期間における、表示パネル２０、第１バリアパネル３０及び第２バリアパネル４０それぞれの状態を維持するように構成される。

　コントローラ５０は、Ｐ５で表される期間において、表示パネル２０と第１バリアパネル３０と第２バリアパネル４０とを、第３サブフレームの表示に基づいて制御可能に構成される。

　コントローラ５０は、Ｐ６で表される期間において、Ｐ５で表される期間における、表示パネル２０、第１バリアパネル３０及び第２バリアパネル４０それぞれの状態を維持するように構成される。

　コントローラ５０は、Ｐ７で表される期間において、表示パネル２０と第１バリアパネル３０と第２バリアパネル４０とを、第４サブフレームの表示に基づいて制御可能に構成される。

　コントローラ５０は、Ｐ８で表される期間において、第１バリアパネル３０の第１バリア領域３１の全体に第１減光部３１Ｓを形成し、第１バリア領域３１の全体を黒表示にするように構成される。コントローラ５０は、第２バリアパネル４０の第３バリア領域４１の全体に第２減光部４１Ｓを形成し、第３バリア領域４１の全体を黒表示にするように構成されてもよい。Ｐ８で表される期間に付されている斜線のハッチングは、第１バリア領域３１の全体を黒表示にすることに対応している。

　コントローラ５０は、Ｐ８で表される期間の制御を終了し、１つの統合フレームの表示を終了するように構成される。コントローラ５０は、新たにＰ１で表される期間の制御を開始し、新たな統合フレームを表示するように構成される。表示される統合フレームが切り替えられるタイミングの前に、第１バリア領域３１の全体又は第３バリア領域４１の全体が黒表示にされることによって、利用者７０は、切り替えられる前に表示されていたフレームの残像を感じにくくなる。その結果、画質が向上する。

　コントローラ５０は、Ｐ８で表される期間において、第１バリア領域３１の各画素の透過率を、複数の第１透光部３１Ｔにおける透過率よりも低く設定するように構成されてよい。第１バリア領域３１の透過率が複数の第１透光部３１Ｔにおける透過率よりも低くされることによっても、利用者７０は、切り替えられる前に表示されていたフレームの残像を感じにくくなる。その結果、画質が向上する。コントローラ５０は、Ｐ８で表される期間において、第３バリア領域４１の各画素の透過率を、複数の第２透光部４１Ｔにおける透過率よりも低く設定するように構成されてもよい。

　コントローラ５０は、Ｐ２、Ｐ４及びＰ６で表される期間において、第１バリア領域３１の状態を維持するように構成される。つまり、コントローラ５０は、１枚の統合フレームが表示されている間のサブフレームの切り替えのタイミングで、第１バリア領域３１を黒表示にしたり、第１バリア領域３１の透過率を低くしたりしないように構成される。このようにすることで、利用者７０は、各サブフレームで表示されていた画像の残像を感じやすくなる。利用者７０が残像を感じやすくなることで、利用者７０は、各サブフレームの残像を合成した、フル画素の右眼画像及び左眼画像並びにフル画素の第１利用者画像及び第２利用者画像を視認しているように感じる。その結果、画質が向上する。

　コントローラ５０は、統合フレームを８つに分けた期間毎に第１バリアパネル３０と第２バリアパネル４０とを制御することによって、利用者７０がサブフレーム間の残像を感じやすくなる状況を生成するように構成されうる。このようにすることで、コントローラ５０は、利用者７０が統合フレーム間の残像を感じにくくなる状況を生成するように構成されうる。その結果、画質が向上する。

　コントローラ５０は、第２表示領域２２に位置する部分に平面画像２４を含む平面画像フレームを表示させるように構成される。コントローラ５０は、第２表示領域２２に対応する第２バリア領域３２を、平面画像フレームの変更に合わせて制御可能に構成される。つまり、コントローラ５０は、第２バリア領域３２を平面画像フレーム毎に制御可能に構成される。コントローラ５０は、図１５に示されるように、各平面画像フレームを２つの期間に分けて制御可能に構成されてよい。図１１において、期間が右方向に位置するほど、時刻が進んでいるとする。コントローラ５０は、平面画像フレームを表示している期間をＰ９及びＰ１０で表される２つの期間に分けて、表示パネル２０と第１バリアパネル３０と第２バリアパネル４０とを制御可能に構成されてよい。Ｐ９で表される期間は、平面画像フレームの開始から所定の時間が経過するまでの期間に対応する。Ｐ１０で表される期間は、Ｐ９で表される期間の終了から平面画像フレームの終了までの期間に対応し、表示中の平面画像フレームから新たな平面画像フレームへの変更のタイミングを含む。

　コントローラ５０は、Ｐ９で表される期間において、平面画像フレームに表示されている平面画像２４に含まれる黒表示に対応するように、第１バリアパネル３０の第２バリア領域３２に複数の第１減光部３１Ｓを形成するように構成される。コントローラ５０は、第２バリアパネル４０の第４バリア領域４２に複数の第２減光部４１Ｓを形成させるように構成されてもよい。

　コントローラ５０は、Ｐ１０で表される期間において、第２バリア領域３２の全体に第１減光部３１Ｓを形成し、第２バリア領域３２の全体を黒表示にするように構成される。Ｐ１０で表される期間に付されている斜線のハッチングは、第２バリア領域３２の全体を黒表示にすることに対応している。

　コントローラ５０は、Ｐ１０で表される期間の制御を終了し、１つの平面画像フレームの表示を終了するように構成される。コントローラ５０は、新たにＰ９で表される期間の制御を開始し、新たな平面画像フレームを表示するように構成される。表示される平面画像フレームが切り替えられるタイミングの前に、第２バリア領域３２の全体が黒表示にされることによって、利用者７０は、一時的に黒画像を視認する。利用者７０は、一時的に黒画像を視認することによって、切り替えられる前に表示されていたフレームの残像を感じにくくなる。その結果、画質が向上する。

　コントローラ５０は、Ｐ１０で表される期間において、第２バリア領域３２の各画素の透過率を、複数の第１透光部３１Ｔにおける透過率よりも低く設定するように構成されてよい。第２バリア領域３２の透過率が複数の第１透光部３１Ｔにおける透過率よりも低くされることによって、利用者７０が視認する画像の輝度が一時的に低下する。画像の輝度が一時的に低下することによって、利用者７０は、切り替えられる前に表示されていたフレームの残像を感じにくくなる。その結果、画質が向上する。画像の輝度が低下している表示状態は、低輝度表示ともいう。コントローラ５０は、Ｐ１０で表される期間において、第４バリア領域４２の各画素の透過率を、複数の第２透光部４１Ｔにおける透過率よりも低く設定するように構成されてもよい。

　コントローラ５０は、平面画像フレームを２つに分けた期間毎に第１バリアパネル３０と第２バリアパネル４０とを制御可能に構成されることによって、利用者７０が平面画像フレーム間の残像を感じにくくなる状況を生成しうる。その結果、画質が向上する。

　第２バリア領域３２を制御するＰ９で表される期間は、第１バリア領域３１を制御する、Ｐ１、Ｐ３、Ｐ５及びＰ７で表される期間のいずれかと一致するように構成される。第２バリア領域３２を制御するＰ１０で表される期間は、第１バリア領域３１を制御する、Ｐ２、Ｐ４、Ｐ６及びＰ８で表される期間のいずれかと一致するように構成される。Ｐ１０で表される期間は、平面画像フレーム変更期間ともいう。平面画像フレーム変更期間は、サブフレーム変更期間及びフレーム変更期間のいずれかと一致するように構成される。

　コントローラ５０は、フレーム変更期間において、第１バリア領域３１の全体を黒表示又は低輝度表示にするように構成されるとともに、第２バリア領域３２の全体を黒表示又は低輝度表示にするように構成される。コントローラ５０は、サブフレーム変更期間において、第１バリア領域３１を黒表示にも低輝度表示にもしないように構成されるものの、第２バリア領域３２の全体を黒表示又は低輝度表示にするように構成される。このようにすることで、利用者７０がサブフレーム間の残像を感じやすくなるとともに、利用者７０が統合フレーム間及び平面画像フレーム間の残像を感じにくくなる。その結果、画質が向上する。

　第１バリアパネル３０及び第２バリアパネル４０の制御の単位となる期間は、同じ長さとなるように構成されてよいし、異なる長さとなるように構成されてもよい。コントローラ５０が周期的な信号であるクロック信号に基づいて動作可能に構成される場合、第１バリアパネル３０及び第２バリアパネル４０の制御の単位となる期間は、同じ長さとなるように構成されやすい。コントローラ５０は、各期間の長さを異ならせるために、イネーブル信号と組み合わせて、第１バリアパネル３０及び第２バリアパネル４０の各画素の状態を制御可能に構成されてよい。イネーブル信号は、各画素の状態を実際に変更するタイミングを制御するために用いられてよい。コントローラ５０は、Ｐ９及びＰ１０それぞれで表される期間における各画素の状態に関する情報を、クロック信号に基づくタイミングで予め書き込んでおくように構成されてよい。コントローラ５０は、イネーブル信号が入力されるタイミングで、予め書き込まれている情報を各画素の状態に反映させるように構成されてよい。情報が予め書き込まれるタイミングに対して、イネーブル信号が入力されるタイミングが遅れるほど、その期間の開始が遅くなる。その結果、その期間が短くなる。例えば、Ｐ１０で表される期間におけるイネーブル信号の入力のタイミングが、Ｐ９で表される期間におけるイネーブル信号の入力のタイミングより遅くなることによって、Ｐ１０で表される期間は、Ｐ９で表される期間より短くされうる。

　コントローラ５０は、第１バリアパネル３０及び第２バリアパネル４０の各画素を、最も高い透過率を有する白表示状態と、最も低い透過率を有する黒表示状態との２つの状態のいずれかに遷移させるように構成されてよい。つまり、コントローラ５０は、第１バリアパネル３０及び第２バリアパネル４０の各画素を白表示状態に対応する最高階調と、黒表示状態に対応する最低階調との２つの階調で制御可能に構成されてよい。本実施形態において、画素に電圧が印加されていない場合に画素が黒表示状態に遷移するように構成されるとともに、画素に所定電圧が印加されている場合に画素が白表示状態に遷移するように構成されるとする。所定電圧は、第１バリアパネル３０及び第２バリアパネル４０の仕様によって決定されてよい。つまり、コントローラ５０は、２つの値のいずれかの電圧を画素に印加するように構成されるとともに、中間値の電圧を印加しないように構成される。画素が２つの階調で制御可能に構成される場合、画素が中間階調で制御可能に構成される場合と比べて、画素の応答が速くなる。画素の応答が速くなることによって、画素の状態を制御する期間が短縮される。例えば、Ｐ２、Ｐ４、Ｐ６、Ｐ８及びＰ１０それぞれで表される期間が短縮される。

　コントローラ５０は、Ｐ８及びＰ１０それぞれで表される期間において、第１バリア領域３１及び第２バリア領域３２の全体を黒表示又は低輝度表示にするように構成される。第１バリア領域３１及び第２バリア領域３２の全体が黒表示又は低輝度表示とされている間、利用者７０は、黒い画像又は低い輝度の画像を視認する。黒表示又は低輝度表示によって、利用者７０から見た画像の輝度は、１つの統合フレーム内、又は、１つの平面画像フレーム内でも、時間の経過とともに変化するように構成される。この場合、１つの統合フレーム内、又は、１つの平面画像フレーム内における画像の輝度の時間平均値は低下する。つまり、利用者７０から見た画像の輝度は、全体として低下する。黒表示又は低輝度表示とされる時間が短縮されることによって、利用者７０から見た画像の輝度が高められる。Ｐ８及びＰ１０それぞれで表される期間が短縮されることによって、黒表示又は低輝度表示とされる期間が短縮される。このようにすることで、１つの統合フレーム内、又は、１つの平面画像フレーム内における画像の輝度の時間平均値が増加する。その結果、利用者７０から見た画像の輝度が高められる。

　比較例に係る装置において、表示パネル２０は、利用者７０がフレーム間の残像を感じにくくなるように、１つのフレームを表示している間の所定期間において黒表示とされるように構成される。比較例において、表示パネル２０の各画素は、中間階調で制御可能に構成される。この場合、黒表示から中間階調へ変更する制御に対する画素の応答速度は、黒表示及び白表示の２つの階調の間で変更する制御に対する画素の応答速度よりも遅い。その結果、比較例に係る装置において、黒表示とされる期間は短縮されにくい。言い換えれば、本実施形態に係る画像表示装置１０は、比較例に係る装置に対して、画素が黒表示とされる期間を短縮しやすい。その結果、本実施形態に係る画像表示装置１０は、比較例に係る装置に対して、画像の輝度をより一層高めうる。

　図１６に示されるように、一実施形態に係る画像表示システム１は、画像表示装置１０と、反射部材６０とを備える。画像表示システム１は、画像表示装置１０に画像を表示させ、その画像光を射出可能に構成される。画像光は、破線で示されている経路６２に沿って、反射部材６０で反射し、利用者７０の左眼７０Ｌ及び右眼７０Ｒに到達するように構成される。画像光が利用者７０の眼に入射可能に構成されることによって、利用者７０は、画像表示装置１０に表示されている画像を視認しうる。利用者７０は、反射部材６０で反射された画像光を視認することによって、画像表示装置１０に表示される画像を虚像１０Ｑとして視認する。虚像１０Ｑは、利用者７０の左眼７０Ｌ及び右眼７０Ｒと反射部材６０とを結ぶ経路６２を、反射部材６０の反対側に延長した経路の先に位置する。画像表示システム１は、ヘッドアップディスプレイ（ＨＵＤ：Head Up Display）であってもよい。画像表示システム１及び画像表示装置１０は、利用者７０に直視されることによって、利用者７０に立体視を提供してもよい。

　本実施形態に係る画像表示システム１は、移動体に搭載されてよい。画像表示システム１が移動体に搭載される場合、画像表示システム１の利用者７０は、移動体の運転者若しくは操作者、又は、同乗者であってよい。第１利用者７１は、運転者又は操作者であってよい。第２利用者７２は、移動体の同乗者であってよい。画像表示システム１が移動体に搭載される場合、画像表示システム１の構成の一部は、移動体が備える他の装置、部品と兼用可能に構成されてよい。例えば、移動体のウインドシールドは、画像表示システム１の構成の一部として兼用可能に構成されてよい。例えば図１に示されている反射部材６０は、移動体のウインドシールドによって置き換えられてよい。

　表示パネル２０は、第２表示領域２２が複数の第１利用者視認領域２１１及び複数の第２利用者視認領域２１２を含むように第２表示領域２２を形成可能に構成されてもよい。複数の第１利用者視認領域２１１のうち、第２表示領域２２に含まれる部分は、第１利用者７１の両眼で視認される第１平面画像を表示する第１両眼視認領域を有してよい。複数の第２利用者視認領域２１２のうち、第２表示領域２２に含まれる部分は、第２利用者７２の両眼で視認される第２平面画像を表示する第２両眼視認領域を有してよい。

　第１バリアパネル３０は、第１両眼視認領域と第２両眼視認領域とを含む平面画像領域に対応する平面バリア領域を第２バリア領域３２の中に形成可能に構成されてよい。コントローラ５０は、表示パネル２０に、第２表示領域２２に平面画像２４を表示する部分を平面画像フレームとして表示するように構成されてよい。コントローラ５０は、第２表示領域２２における平面画像２４の表示と、第２バリア領域３２における第１透光部３１Ｔ及び第１減光部３１Ｓの形成とを、平面画像フレーム毎に制御可能に構成されてよい。

　表示パネル２０は、第１利用者７１及び第２利用者７２の両方から視認される共通視認領域を形成可能に構成されてよい。表示パネル２０は、第１利用者７１及び第２利用者７２それぞれの両眼で視認される共通平面画像を共通視認領域に表示可能に構成されてよい。

　本開示における「移動体」には、車両、船舶、航空機を含む。本開示における「車両」には、自動車および産業車両を含むが、これに限られず、鉄道車両および生活車両、滑走路を走行する固定翼機を含めてよい。自動車は、乗用車、トラック、バス、二輪車、およびトロリーバス等を含むがこれに限られず、道路上を走行する他の車両を含んでよい。産業車両は、農業および建設向けの産業車両を含む。産業車両には、フォークリフト、およびゴルフカートを含むがこれに限られない。農業向けの産業車両には、トラクター、耕耘機、移植機、バインダー、コンバイン、および芝刈り機を含むが、これに限られない。建設向けの産業車両には、ブルドーザー、スクレーバー、ショベルカー、クレーン車、ダンプカー、およびロードローラを含むが、これに限られない。車両は、人力で走行するものを含む。なお、車両の分類は、上述に限られない。例えば、自動車には、道路を走行可能な産業車両を含んでよく、複数の分類に同じ車両が含まれてよい。本開示における船舶には、マリンジェット、ボート、タンカーを含む。本開示における航空機には、固定翼機、回転翼機を含む。

　本開示に係る構成は、以上説明してきた実施形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形又は変更が可能である。例えば、各構成部等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部等を１つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。

　本開示に係る構成を説明する図は、模式的なものである。図面上の寸法比率等は、現実のものと必ずしも一致しない。

　本開示において「第１」及び「第２」等の記載は、当該構成を区別するための識別子である。本開示における「第１」及び「第２」等の記載で区別された構成は、当該構成における番号を交換することができる。例えば、第１領域は、第２領域と識別子である「第１」と「第２」とを交換することができる。識別子の交換は同時に行われる。識別子の交換後も当該構成は区別される。識別子は削除してよい。識別子を削除した構成は、符号で区別される。本開示における「第１」及び「第２」等の識別子の記載のみに基づいて、当該構成の順序の解釈、小さい番号の識別子が存在することの根拠に利用してはならない。

　本開示において、Ｘ軸、Ｙ軸、及びＺ軸は、説明の便宜上設けられたものであり、互いに入れ替えられてよい。本開示に係る構成は、Ｘ軸、Ｙ軸、及びＺ軸によって構成される直交座標系を用いて説明されてきた。本開示に係る各構成の位置関係は、直交関係にあると限定されるものではない。

　１　画像表示システム
　１０　画像表示装置
　１０Ｑ　虚像
　２０　表示パネル
　２１　第１表示領域
　２１１　第１利用者視認領域
　２１１Ｌ、２１１Ｒ　第１左眼視認領域、第１右眼視認領域
　２１２　第２利用者視認領域
　２１２Ｌ、２１２Ｒ　第２左眼視認領域、第２右眼視認領域
　２１Ｌ、２１Ｒ　左眼視認領域、右眼視認領域
　２２　第２表示領域
　２２１Ｌ、２２１Ｒ　第１左眼非視認領域、第１右眼非視認領域
　２２２Ｌ、２２２Ｒ　第２左眼非視認領域、第２右眼非視認領域
　２３１Ｌ、２３１Ｒ　第１サブ左眼画像、第１サブ右眼画像
　２３２Ｌ、２３２Ｒ　第２サブ左眼画像、第２サブ右眼画像
　２３３Ｌ、２３３Ｒ　第３サブ左眼画像、第３サブ右眼画像
　２３４Ｌ、２３４Ｒ　第４サブ左眼画像、第４サブ右眼画像
　２４　平面画像
　３０　第１バリアパネル
　３１　第１バリア領域
　３１Ｔ　第１透光部
　３１Ｓ　第１減光部
　３２　第２バリア領域
　４０　第２バリアパネル
　４１　第３バリア領域
　４１Ｔ　第２透光部
　４１Ｓ　第２減光部
　４２　第４バリア領域
　５０（５１～５３）　コントローラ（第１～第３コントローラ）
　６０　反射部材
　６２　経路
　７０（７１、７２）　利用者（第１利用者、第２利用者）
　７０Ｌ、７１Ｌ、７２Ｌ　左眼
　７０Ｒ、７１Ｒ、７２Ｒ　右眼

Claims

　複数のフレームを表示可能に構成される表示パネルと、
　前記表示パネルに重なって位置し、前記表示パネルから射出される画像光の少なくとも一部の進行方向を第１利用者と第２利用者とに分ける、第１透光部及び第１減光部を形成可能に構成される第１バリアパネルと、
　前記表示パネル及び前記第１バリアパネルに重なって位置し、前記表示パネル及び前記第１バリアパネルから射出される画像光の少なくとも一部の進行方向を前記第１利用者及び前記第２利用者それぞれの右眼と左眼とに分ける、第２透光部及び第２減光部を形成可能に構成される第２バリアパネルと、
　前記表示パネル並びに前記第１バリアパネル及び前記第２バリアパネルを制御可能に構成されるコントローラと
を備え、
　前記表示パネルは、
　　前記第１利用者に視認される第１利用者視認領域及び前記第２利用者に視認される第２利用者視認領域を含む第１表示領域を形成可能に構成され、
　　前記第１利用者の右眼で視認される第１右眼画像を前記第１利用者視認領域の第１右眼視認領域に表示可能に構成され、且つ、前記第１利用者の左眼で視認される第１左眼画像を前記第１利用者視認領域の第１左眼視認領域に表示可能に構成され、
　　前記第２利用者の右眼で視認される第２右眼画像を前記第２利用者視認領域の第２右眼視認領域に表示可能に構成され、且つ、前記第２利用者の左眼で視認される第２左眼画像を前記第２利用者視認領域の第２左眼視認領域に表示可能に構成され、
　前記第２バリアパネルは、
　　前記第１表示領域に対応する視差バリア領域を形成可能に構成され、
　　前記第１右眼視認領域と前記第１左眼視認領域と前記第２右眼視認領域と前記第２左眼視認領域とが前記第１表示領域の異なる位置となるように、前記視差バリア領域に前記第２透光部及び前記第２減光部を形成するように構成され、
　前記コントローラは、
　　前記第１表示領域に表示する、連続する４枚のフレームを４枚のサブフレームを含む１枚の統合フレームとして前記表示パネルに表示させるように構成され、
　　前記第１利用者及び前記第２利用者が前記１枚の統合フレームに含まれる各サブフレームで表示される画像を合わせて１枚の視差画像として視認するように、前記第１表示領域における視差画像の表示と、前記視差バリア領域における前記第２透光部及び前記第２減光部の形成とを前記統合フレーム毎に制御可能に構成される、画像表示装置。
　前記コントローラは、前記サブフレームの前記第１右眼視認領域が互いに重ならず、前記サブフレームの前記第２右眼視認領域が互いに重ならず、前記サブフレームの前記第１左眼視認領域が互いに重ならず、且つ、前記サブフレームの前記第２左眼視認領域が互いに重ならないように、前記視差バリア領域を制御可能に構成される、請求項１に記載の画像表示装置。
　前記第１右眼画像と前記第２右眼画像と前記第１左眼画像と前記第２左眼画像とはそれぞれ、前記各サブフレームにおいて互いに重ならないように表示されるサブ画像を含み、
　前記コントローラは、前記各サブフレームにおいて、前記第１右眼画像、前記第２右眼画像、前記第１左眼画像、及び前記第２左眼画像それぞれのサブ画像を互いに重ならないように表示させるように構成され、
　前記コントローラは、前記各サブフレームの表示に合わせて、前記第１右眼画像が表示されている領域が前記第１右眼視認領域を含み、前記第２右眼画像が表示されている領域が前記第２右眼視認領域を含み、前記第１左眼画像が表示されている領域が前記第１左眼視認領域を含み、且つ、前記第２左眼画像が表示されている領域が前記第２左眼視認領域を含むように、前記視差バリア領域の前記第２透光部と前記第２減光部とを制御可能に構成される、請求項１に記載の画像表示装置。
　前記第２バリアパネルは、前記表示パネルにおいて平面画像を表示する第２表示領域に対応する平面バリア領域を形成可能に構成され、
　前記コントローラは、前記表示パネルに表示するフレームのうち前記第２表示領域に位置する部分を平面画像フレームとして表示するように構成され、前記第２表示領域における平面画像の表示と、前記平面バリア領域における前記第２透光部及び前記第２減光部の形成とを、前記平面画像フレーム毎に制御可能に構成され、
　前記コントローラは、前記統合フレームの各フレームのフレームレート、及び、前記平面画像フレームのフレームレートを同一にするように構成される、請求項１乃至３のいずれか一項に記載の画像表示装置。
　前記コントローラは、前記統合フレームを新たな統合フレームに切り替える前又は切り替える時に、前記視差バリア領域の全体に前記第２減光部を形成させるように構成され、前記新たな統合フレームに切り替えた後に、前記新たな統合フレームに対応するように、前記視差バリア領域における前記第２透光部及び前記第２減光部を形成させるように構成される、請求項１乃至４のいずれか一項に記載の画像表示装置。
　前記表示パネルは、前記第１利用者及び前記第２利用者の両方から視認される共通視認領域を形成可能に構成され、
　前記共通視認領域は、前記第１利用者及び前記第２利用者それぞれの両眼で視認される共通平面画像を表示するように構成される、請求項１乃至５のいずれか一項に記載の画像表示装置。
　複数のフレームを表示可能に構成される表示パネルと、
　前記表示パネルに重なって位置し、前記表示パネルから射出される画像光の少なくとも一部の進行方向を第１利用者と第２利用者とに分ける、第１透光部と第１減光部とを形成可能に構成される第１バリアパネルと、
　前記表示パネル及び前記第１バリアパネルに重なって位置し、前記表示パネル及び前記第１バリアパネルから射出される画像光の少なくとも一部の進行方向を前記第１利用者及び前記第２利用者それぞれの右眼と左眼とに分ける、第２透光部と第２減光部とを形成可能に構成される第２バリアパネルと、
　前記表示パネル並びに前記第１バリアパネル及び前記第２バリアパネルを制御可能に構成されるコントローラと
を備える画像表示装置と、
　反射部材と
を含み、
　前記表示パネルは、
　　前記第１利用者に視認される第１利用者視認領域及び前記第２利用者に視認される第２利用者視認領域を含む第１表示領域を形成可能に構成され、
　　前記第１利用者の右眼で視認される第１右眼画像を前記第１利用者視認領域の第１右眼視認領域に表示可能に構成され、且つ、前記第１利用者の左眼で視認される第１左眼画像を前記第１利用者視認領域の第１左眼視認領域に表示可能に構成され、
　　前記第２利用者の右眼で視認される第２右眼画像を前記第２利用者視認領域の第２右眼視認領域に表示可能に構成され、且つ、前記第２利用者の左眼で視認される第２左眼画像を前記第２利用者視認領域の第２左眼視認領域に表示可能に構成され、
　前記第２バリアパネルは、
　　前記第１表示領域に対応する視差バリア領域を形成可能に構成され、
　　前記第１右眼視認領域と前記第１左眼視認領域と前記第２右眼視認領域と前記第２左眼視認領域とが前記第１表示領域の異なる位置となるように、前記視差バリア領域に前記第２透光部及び前記第２減光部を形成するように構成され、
　前記コントローラは、
　　前記第１表示領域に表示する、連続する４枚のフレームを４枚のサブフレームを含む１枚の統合フレームとして前記表示パネルに表示させるように構成され、
　　前記第１利用者及び前記第２利用者が前記１枚の統合フレームに含まれる各サブフレームで表示される画像を合わせて１枚の視差画像として視認するように、前記第１表示領域における視差画像の表示と、前記視差バリア領域における前記第２透光部及び前記第２減光部の形成とを前記統合フレーム毎に制御可能に構成され、
　前記反射部材は、前記画像光を反射し、前記利用者の左眼及び右眼に到達させるように構成される
画像表示システム。
　前記コントローラは、前記サブフレームの前記第１右眼視認領域が互いに重ならず、前記サブフレームの前記第２右眼視認領域が互いに重ならず、前記サブフレームの前記第１左眼視認領域が互いに重ならず、且つ、前記サブフレームの前記第２左眼視認領域が互いに重ならないように、前記視差バリア領域を制御可能に構成される、請求項７に記載の画像表示システム。
　前記第１右眼画像と前記第２右眼画像と前記第１左眼画像と前記第２左眼画像とはそれぞれ、前記各サブフレームにおいて互いに重ならないように表示されるサブ画像を含み、
　前記コントローラは、前記各サブフレームにおいて、前記第１右眼画像、前記第２右眼画像、前記第１左眼画像、及び前記第２左眼画像それぞれのサブ画像を互いに重ならないように表示させるように構成され、
　前記コントローラは、前記各サブフレームの表示に合わせて、前記第１右眼画像が表示されている領域が前記第１右眼視認領域を含み、前記第２右眼画像が表示されている領域が前記第２右眼視認領域を含み、前記第１左眼画像が表示されている領域が前記第１左眼視認領域を含み、且つ、前記第２左眼画像が表示されている領域が前記第２左眼視認領域を含むように、前記視差バリア領域の前記第２透光部と前記第２減光部とを制御可能に構成される、請求項７に記載の画像表示システム。
　前記第２バリアパネルは、前記表示パネルにおいて平面画像を表示する第２表示領域に対応する平面バリア領域を形成可能に構成され、
　前記コントローラは、前記表示パネルに表示するフレームのうち前記第２表示領域に位置する部分を平面画像フレームとして表示するように構成され、前記第２表示領域における平面画像の表示と、前記平面バリア領域における前記第２透光部及び前記第２減光部の形成とを、前記平面画像フレーム毎に制御可能に構成され、
　前記コントローラは、前記統合フレームの各フレームのフレームレートと、前記平面画像フレームのフレームレートとを同一にするように構成される、請求項７乃至９のいずれか一項に記載の画像表示システム。
　前記コントローラは、前記統合フレームを新たな統合フレームに切り替える前又は切り替える時に、前記視差バリア領域の全体に前記第２減光部を形成させるように構成され、前記新たな統合フレームに切り替えた後に、前記新たな統合フレームに対応するように、前記視差バリア領域における前記第２透光部及び前記第２減光部を形成させるように構成される、請求項７乃至１０のいずれか一項に記載の画像表示システム。
　前記表示パネルは、前記第１利用者及び前記第２利用者の両方から視認される共通視認領域を形成可能に構成され、
　前記共通視認領域は、前記第１利用者及び前記第２利用者それぞれの両眼で視認される共通平面画像を表示するように構成される、請求項７乃至１１のいずれか一項に記載の画像表示システム。
　複数のフレームを表示可能に構成される表示パネルと、
　前記表示パネルに重なって位置し、前記表示パネルから射出される画像光の少なくとも一部の進行方向を第１利用者と第２利用者とに分ける、第１透光部と第１減光部とを形成可能に構成される第１バリアパネルと、
　前記表示パネル及び前記第１バリアパネルに重なって位置し、前記表示パネル及び前記第１バリアパネルから射出される画像光の少なくとも一部の進行方向を前記第１利用者及び前記第２利用者それぞれの右眼と左眼とに分ける、第２透光部と第２減光部とを形成可能に構成される第２バリアパネルと、
　前記表示パネル並びに前記第１バリアパネル及び前記第２バリアパネルを制御可能に構成されるコントローラと
を備える画像表示装置と、
　反射部材と
を含み、
　前記表示パネルは、
　　前記第１利用者に視認される第１利用者視認領域及び前記第２利用者に視認される第２利用者視認領域を含む第１表示領域を形成可能に構成され、
　　前記第１利用者の右眼で視認される第１右眼画像を前記第１利用者視認領域の第１右眼視認領域に表示可能に構成され、且つ、前記第１利用者の左眼で視認される第１左眼画像を前記第１利用者視認領域の第１左眼視認領域に表示可能に構成され、
　　前記第２利用者の右眼で視認される第２右眼画像を前記第２利用者視認領域の第２右眼視認領域に表示可能に構成され、且つ、前記第２利用者の左眼で視認される第２左眼画像を前記第２利用者視認領域の第２左眼視認領域に表示可能に構成され、
　前記第２バリアパネルは、
　　前記第１表示領域に対応する視差バリア領域を形成可能に構成され、
　　前記第１右眼視認領域と前記第１左眼視認領域と前記第２右眼視認領域と前記第２左眼視認領域とが前記第１表示領域の異なる位置となるように、前記視差バリア領域に前記第２透光部及び前記第２減光部を形成するように構成され、
　前記コントローラは、
　　前記第１表示領域に表示する、連続する４枚のフレームを４枚のサブフレームを含む１枚の統合フレームとして前記表示パネルに表示させるように構成され、
　　前記第１利用者及び前記第２利用者が前記１枚の統合フレームに含まれる各サブフレームで表示される画像を合わせて１枚の視差画像として視認するように、前記第１表示領域における視差画像の表示と、前記視差バリア領域における前記第２透光部及び前記第２減光部の形成とを前記統合フレーム毎に制御可能に構成され、
　前記反射部材は、前記画像光を反射し、前記利用者の左眼及び右眼に到達させるように構成される
画像表示システムを搭載している移動体。
　前記コントローラは、前記サブフレームの前記第１右眼視認領域が互いに重ならず、前記サブフレームの前記第２右眼視認領域が互いに重ならず、前記サブフレームの前記第１左眼視認領域が互いに重ならず、且つ、前記サブフレームの前記第２左眼視認領域が互いに重ならないように、前記視差バリア領域を制御可能に構成される、請求項１３に記載の移動体。
　前記第１右眼画像と前記第２右眼画像と前記第１左眼画像と前記第２左眼画像とはそれぞれ、前記各サブフレームにおいて互いに重ならないように表示されるサブ画像を含み、
　前記コントローラは、前記各サブフレームにおいて、前記第１右眼画像、前記第２右眼画像、前記第１左眼画像、及び前記第２左眼画像それぞれのサブ画像を互いに重ならないように表示させるように構成され、
　前記コントローラは、前記各サブフレームの表示に合わせて、前記第１右眼画像が表示されている領域が前記第１右眼視認領域を含み、前記第２右眼画像が表示されている領域が前記第２右眼視認領域を含み、前記第１左眼画像が表示されている領域が前記第１左眼視認領域を含み、且つ、前記第２左眼画像が表示されている領域が前記第２左眼視認領域を含むように、前記視差バリア領域の前記第２透光部と前記第２減光部とを制御可能に構成される、請求項１３に記載の移動体。
　前記第２バリアパネルは、前記表示パネルにおいて平面画像を表示する第２表示領域に対応する平面バリア領域を形成可能に構成され、
　前記コントローラは、前記表示パネルに表示するフレームのうち前記第２表示領域に位置する部分を平面画像フレームとして表示するように構成され、前記第２表示領域における平面画像の表示と、前記平面バリア領域における前記第２透光部及び前記第２減光部の形成とを、前記平面画像フレーム毎に制御可能に構成され、
　前記コントローラは、前記統合フレームの各フレームのフレームレートと、前記平面画像フレームのフレームレートとを同一にするように構成される、請求項１３乃至１５のいずれか一項に記載の移動体。
　前記コントローラは、前記統合フレームを新たな統合フレームに切り替える前又は切り替える時に、前記視差バリア領域の全体に前記第２減光部を形成させるように構成され、前記新たな統合フレームに切り替えた後に、前記新たな統合フレームに対応するように、前記視差バリア領域における前記第２透光部及び前記第２減光部を形成させるように構成される、請求項１３乃至１６のいずれか一項に記載の移動体。
　前記表示パネルは、前記第１利用者及び前記第２利用者の両方から視認される共通視認領域を形成可能に構成され、
　前記共通視認領域は、前記第１利用者及び前記第２利用者それぞれの両眼で視認される共通平面画像を表示するように構成される、請求項１３乃至１７のいずれか一項に記載の移動体。