WO2020012834A1 - 制御システムおよび制御方法 - Google Patents

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Abstract

入力部164は、逆潮流する電力の計測結果を受けつける。制御部150は、受けつけた計測結果をもとに、逆潮流する電力を制御する。制御部150は、電力を逆潮流させている間に、(i)計測結果がしきい値を超える場合に、負荷機器114に電力の消費を増加させ、あるいは蓄電システム118を充電させ、(ii)計測結果がしきい値を下回る場合に、負荷機器114に電力の消費を抑制させ、あるいは蓄電システム118を放電させる。

Description

制御システムおよび制御方法
 本開示は、電力を制御する制御システムおよび制御方法に関する。
 太陽光発電装置のような再生可能エネルギーを用いて発電する発電装置を電力系統に接続することによって、発電装置において発電された電力が電力会社に買い取られる。発電装置において発電される電力は、自然環境の影響を受けて変動する。このような変動によって、発電装置において発電される電力を蓄電池に適切に充電することが困難にある。そのため、例えば、発電装置の予測発電電力値と、発電装置の発電電力の許容上限値とをもとに、蓄電池に充電させる電力が決定される(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第17/060957号
 発電した電力を提供可能な施設(以下、「発電家」という)から売電された電力は、小売電気事業者あるいは送配電事業者によって購入される。一方、発電家と、電力の供給を受ける施設(以下、「需要家」という)との間で電力を直接売買することが検討されている。このような状況下において、発電家から提供される電力と、需要家で消費される電力との少なくとも一方が変動すると、この変動を調整することが求められる。
 本開示はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、電力の変動を低減する技術を提供することにある。
 上記課題を解決するために、本開示のある態様の制御システムは、発電家から電力系統へ逆潮流する電力の計測結果を受けつける入力部と、入力部において受けつけた計測結果をもとに、発電家から電力系統へ逆潮流する電力を制御する制御部とを備える。制御部は、発電家から電力系統へ電力を逆潮流させている間に、(i)入力部において受けつけた計測結果が、ゼロより大きいしきい値を超える場合に、発電家に設置された負荷機器に電力の消費を増加させ、あるいは発電家に設置された蓄電システムを充電させ、(ii)入力部において受けつけた計測結果がしきい値を下回る場合に、負荷機器に電力の消費を抑制させ、あるいは蓄電システムを放電させる。
 本開示の別の態様もまた、制御システムである。この制御システムは、発電家から電力系統へ逆潮流する電力量の計測結果を受けつける入力部と、入力部において受けつけた計測結果をもとに、発電家から電力系統へ逆潮流する電力量を制御する制御部とを備える。制御部は、発電家から電力系統へ電力を逆潮流させている間に、(i)入力部において受けつけた計測結果が、ゼロより大きいしきい値を超えうる場合に、発電家に設置された負荷機器に電力の消費を増加させ、あるいは発電家に設置された蓄電システムを充電させ、(ii)入力部において受けつけた計測結果がしきい値を下回りうる場合に、負荷機器に電力の消費を抑制させ、あるいは蓄電システムを放電させる。
 本開示のさらに別の態様は、制御方法である。この方法は、発電家から電力系統へ逆潮流する電力の計測結果を受けつけるステップと、受けつけた計測結果をもとに、発電家から電力系統へ逆潮流する電力を制御するステップとを備える。制御するステップは、発電家から電力系統へ電力を逆潮流させている間に、(i)受けつけた計測結果が、ゼロより大きいしきい値を超える場合に、発電家に設置された負荷機器に電力の消費を増加させ、あるいは発電家に設置された蓄電システムを充電させ、(ii)受けつけた計測結果がしきい値を下回る場合に、負荷機器に電力の消費を抑制させ、あるいは蓄電システムを放電させる。
 本開示のさらに別の態様もまた、制御方法である。この方法は、発電家から電力系統へ逆潮流する電力量の計測結果を受けつけるステップと、受けつけた計測結果をもとに、発電家から電力系統へ逆潮流する電力量を制御するステップとを備える。制御するステップは、発電家から電力系統へ電力を逆潮流させている間に、(i)受けつけた計測結果が、ゼロより大きいしきい値を超えうる場合に、発電家に設置された負荷機器に電力の消費を増加させ、あるいは発電家に設置された蓄電システムを充電させ、(ii)受けつけた計測結果がしきい値を下回りうる場合に、負荷機器に電力の消費を抑制させ、あるいは蓄電システムを放電させる。
 なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、またはコンピュータプログラムを記録した記録媒体などの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
 本開示によれば、電力の変動を低減できる。
実施例1に係る分散電源取引市場システムの構成を示す図である。 図1の分散電源取引市場システムによる取引手順を示すフローチャートである。 図1の発電家の構成を示す図である。 図1の需要家の構成を示す図である。 図1の分散電源取引市場システムによる市場参加処理手順を示すシーケンス図である。 図3の記憶部に記憶されるテーブルのデータ構造を示す図である。 図4の記憶部に記憶されるテーブルのデータ構造を示す図である。 図1の分散電源取引市場システムによる入札処理手順を示すシーケンス図である。 図1のサーバの構成を示す図である。 図10(a)-(b)は、図9の記憶部に記憶されるデータベースのデータ構造を示す図である。 図9の処理部における処理の概要を示す図である。 図1の分散電源取引市場システムによる落札処理手順を示すシーケンス図である。 図1の分散電源取引市場システムによる電力制御・精算処理手順を示すシーケンス図である。
(実施例1)
 本開示の実施例を具体的に説明する前に、本実施例の概要を説明する。実施例1は、発電家と需要家とを含む分散電源取引市場システムに関する。発電家と需要家は、例えば、住宅、事務所、店舗、工場、公園などを含む。発電家は、再生可能エネルギーあるいは燃料電池を用いて発電した電力を電力系統に逆潮流することによって、電力を売電可能な施設である。以下では、再生可能エネルギーあるいは燃料電池の代表として太陽電池を使用して説明するが、太陽電池に限定されない。一方、需要家は、電力系統から電力を順潮流することによって、電力を買電可能な施設である。
 分散電源取引市場では、発電家と需要家との間で電力が直接売買される。発電家において発電される電力は、太陽電池による発電の変動の影響を受けて変動するとともに、需要家において消費される電力は、需要家内の負荷機器の稼働状況の影響を受けて変動する。これらの電力の変動が大きくなると、電力系統における変動も大きくなり、電力系統が不安定になるおそれが生じる。このような変動に対して、例えば、送配電事業者あるいは小売電気事業者は、変動の調整責務を負う。送配電事業者あるいは小売電気事業者における負担を抑制するために、発電家あるいは需要家において電力の変動を低減することが求められる。
 これに対応するために、本実施例における発電家では、蓄電システムを含む制御可能負荷を活用することによって、例えば、30分等のスロット単位で売った電力を安定的に出力し続ける。需要家では、蓄電システムを含む制御可能負荷を活用することによって、スロット単位で買った電力を安定的に消費し続ける。ここで、安定的とは、略一定を意味し、略とは、誤差の範囲で同じことを意味する。
 図1は、分散電源取引市場システム1000の構成を示す。分散電源取引市場システム1000は、発電家100、需要家200、サーバ300、送配電事業者400、小売電気事業者500を含む。ここでは、発電家100および需要家200の数は「1」とされているが、これらの数は「1」に限定されない。
 発電家100は、例えば、一戸建ての住宅、マンションなどの集合住宅、コンビニエンスストアまたはスーパーマーケットなどの店舗、ビルなどの商用施設、工場であり、電力会社等に電力を提供している施設である。発電家100には、太陽電池システムが設置される。太陽電池システム以外の再生可能エネルギー発電装置、燃料電池システム等が設置されてもよい。太陽電池システムは、電力系統に接続されることによって、発電した電力を電力系統に出力する。その結果、発電した電力は、送配電事業者400あるいは小売電気事業者500に売電可能である。また、発電家100には、空調機器(エアコン)、テレビジョン受信装置(テレビ)、照明装置、蓄電システム、ヒートポンプ給湯機等の負荷機器が設置される。さらに、発電家100には、蓄電システムが設置される。
 需要家200は、発電家100と同様に、例えば、一戸建ての住宅、マンションなどの集合住宅、コンビニエンスストアまたはスーパーマーケットなどの店舗、ビルなどの商用施設、工場である。需要家200は、電力会社等からの電力の供給を受けている施設である。需要家200には、前述の負荷機器が設置される。負荷機器は、電力系統に接続されることによって、商用電力の供給を受けて、電力を消費する。負荷機器として、電力使用の削減量が比較的大きいと想定される負荷機器が有用であるが、削減量があまり大きくないと想定される負荷機器であってもよい。また、需要家200には、蓄電システムも設置される。さらに、需要家200には、太陽電池システムが設置されてもよく、設置されなくてもよい。
 発電家100と需要家200は、同一の施設であってもよく、その場合、所定のタイミングにおいて当該施設は発電家100となり、別のタイミングにおいて当該施設は需要家200となる。ここでは、説明を明瞭にするために、発電家100と需要家200とを分ける。
 送配電事業者400と小売電気事業者500は電力会社と総称される。送配電事業者400は、供給区域内で送電線、変電所などを維持および運用し、他者から受け取った電気を他者に送り届ける。例えば、送配電事業者400は、発電家100において発電された電力を受け取る。小売電気事業者500は、一般の需要に応じ電気を供給する。例えば、小売電気事業者500は、需要家200に電力を供給する。小売電気事業者500は、発電家100において発電された電力を受け取ってもよい。送配電事業者400と小売電気事業者500は、同一の電力会社に含まれてもよいが、別の事業者であってもよい。
 サーバ300は、分散電源取引市場において、発電家100と需要家200との間での電力の売買を仲介する。サーバ300は、発電家100および需要家200と接続され、それらとの間で通信を実行する。サーバ300は、例えば、30分間を1つのスロットとして規定しており、各スロットに対する入札情報を発電家100および需要家200から受信する。入札情報については後述するが、発電家100からの入札情報には売電の条件が示され、需要家200からの入札情報には買電の条件が示される。サーバ300は、発電家100および需要家200からの入札情報をマッチングさせることによって、所定のスロットにおいて売電させる発電家100と買電させる需要家200とを決定する。サーバ300は、決定した情報が含まれた落札情報を発電家100および需要家200に送信する。受信した落札情報にしたがって、発電家100は所定のスロットにおいて需要家200に電力を提供し、需要家200は所定のスロットにおいて発電家100から電力の供給を受ける。
 図2は、分散電源取引市場システム1000による取引手順を示すフローチャートである。発電家100および需要家200は、分散電源取引市場への参加処理を実行する(S10)。この処理によって、分散電源取引市場における電力の売買への参加が可能になる。発電家100および需要家200は、入札処理を実行する(S12)。その際、発電家100は、所定のスロットにおける売電可能容量と希望の売電価格を決定して入札するとともに、需要家200は、所定のスロットにおける買電可能容量と希望の買電価格を決定して入札する。サーバ300は、これらの入札を受け入れる。
 サーバ300は、落札処理を実行する(S14)。その際、サーバ300は、電力の売買について発電家100と需要家200とのマッチング処理を実行し、その結果を発電家100および需要家200に通知する。発電家100および需要家200は、サーバ300からの通知を受けると電力制御処理を実行する(S16)。その際、発電家100は所定のスロットにおいて逆潮流の電力を制御し、需要家200は所定のスロットにおいて順潮流の電力を制御する。発電家100、需要家200、サーバ300は精算処理を実行する(S18)。ここで、電力の売買実績が確認され、電力売買金額の支払いがなされる。
 以下では、分散電源取引市場システム1000の処理を、(1)発電家100および需要家200の構成、(2)市場参加処理、(3)入札処理、(4)落札処理、(5)電力制御・精算処理の順に説明する。
(1)発電家100および需要家200の構成
 図3は、発電家100の構成を示す。発電家100には、電力系統10、電力メータ110、分電盤112、負荷機器114、太陽電池システム116、蓄電システム118、制御システム120、操作装置122が設置される。太陽電池システム116は、PV(Photovoltaics)130、PV用DC(Direct Current)/DC132、PV用DC/AC(Alternating Current)134を含む。蓄電システム118は、SB(Storage Battery)140、SB用DC/DC142、双方向DC/ACインバータ144、制御部146を含む。制御システム120は、第1通信部148、制御部150、記憶部152、導出部154、取得部156、決定部158、受付部160、第2通信部162、入力部164を含み、制御部150は、処理部170を含む。また、制御システム120は、ネットワーク20を介して、発電家100外のサーバ300に接続される。太陽電池システム116と蓄電システム118は一体的なシステムであってもよい。発電家100は、前述のごとく、住宅、店舗、商用施設、工場等であるが、ここでは、住宅あるいは集合住宅を想定する。電力系統10は電力会社等によって提供される。
 電力メータ110は、電力系統10に接続されたデジタル式の電力量計であり、例えばスマートメータである。電力メータ110は、電力系統10から入ってくる順潮流の電力量、あるいは電力系統10へ出て行く逆潮流の電力量とを計測可能である。前者が買電電力量あるいは順潮流電力量に相当し、後者が売電電力量あるいは逆潮流電力量に相当する。また、電力メータ110は、順潮流の電力あるいは逆潮流の電力を計測可能である。電力メータ110は、通信機能を有し、制御システム120と通信可能であり、計測結果を制御システム120に送信する。計測結果には、電力量と電力の少なくとも1つが含まれる。電力メータ110は、分電盤112に内蔵されてもよい。
 分電盤112は、電力メータ110に接続され、電力メータ110を介して電力系統10に接続される。また、分電盤112は、負荷機器114を接続し、負荷機器114に電力を供給する。負荷機器114は分電盤112から供給される電力を消費する機器である。負荷機器114は、空調機器(エアコン)、テレビジョン受信装置(テレビ)、照明装置、冷蔵庫等の機器を含む。ここでは、分電盤112に1つの負荷機器114が接続されているが、分電盤112に複数の負荷機器114が接続されてもよい。負荷機器114は、通信機能を有し、制御システム120と通信可能である。そのため、負荷機器114は、制御システム120による制御が可能な負荷であるといえる。
 PV130は、太陽電池であり、再生可能エネルギー発電装置である。PV130は、光起電力効果を利用し、光エネルギーを直接電力に変換する。太陽電池として、シリコン太陽電池、化合物半導体などを素材にした太陽電池、色素増感型(有機太陽電池)等が使用される。再生可能エネルギーである太陽光の強さは天候および時刻とともに変動するので、PV130において発電される電力も変動する。PV130は、PV用DC/DC132に接続され、発電した直流電力をPV用DC/DC132に出力する。
 PV用DC/DC132は、DC-DCコンバータであり、PV130から出力される直流電力を、所望の電圧値の直流電力に変換し、変換した直流電力をPV用DC/AC134に出力する。PV用DC/DC132は、例えば、昇圧チョッパで構成される。PV用DC/DC132は、PV130の出力電力が最大になるようMPPT(Maximum Power Point Tracking)制御される。PV用DC/AC134は、DC-ACインバータであり、PV用DC/DC132から出力される直流電力を交流電力に変換し、交流電力を分電盤112に出力する。ここで、PV130、PV用DC/DC132、PV用DC/AC134は一体的に形成されてもよく、その場合であっても、これを太陽電池システム116と呼ぶ。太陽電池システム116は、通信機能を有してもよく、当該通信機能によって制御システム120と通信可能であってもよい。
 SB140は、電力を充放電可能な蓄電池であり、リチウムイオン蓄電池、ニッケル水素蓄電池、鉛蓄電池、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ等を含む。SB140はSB用DC/DC142に接続される。SB用DC/DC142は、DC-DCコンバータであり、SB140側の直流電力と、双方向DC/ACインバータ144側の直流電力との間の変換を実行する。
 双方向DC/ACインバータ144は、SB用DC/DC142と分電盤112との間に接続される。双方向DC/ACインバータ144は、分電盤112からの交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力をSB用DC/DC142に出力する。また、双方向DC/ACインバータ144は、SB用DC/DC142からの直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を分電盤112に出力する。つまり、双方向DC/ACインバータ144によってSB140は充放電される。このような双方向DC/ACインバータ144の制御は制御部146によってなされる。制御部146は、通信機能を有し、制御システム120と通信可能である。SB140、SB用DC/DC142、双方向DC/ACインバータ144、制御部146は1つの筐体に格納されてもよく、その場合であっても、これを蓄電システム118と呼ぶ。
 制御システム120は、電力管理システムの処理を実行するためのコンピュータであり、例えば、HEMS(Home Energy Management System)コントローラとしての機能を有する。制御システム120の第1通信部148は、発電家100内の電力メータ110、負荷機器114、蓄電システム118と通信可能である。例えば、第1通信部148は、負荷機器114、蓄電システム118との通信を実行するためにHAN(Home Area Network)を使用し、電力メータ110との通信を実行するためにHAN以外の通信システムを使用する。第1通信部148は、分電盤112、太陽電池システム116と通信可能であってもよい。制御部150は、発電家100から電力系統10へ逆潮流する電力を制御する。また、制御システム120の第2通信部162は、無線通信あるいは有線通信によりネットワーク20に接続する。このような第2通信部162は、ネットワーク20を介してサーバ300(図示せず)と通信可能である。制御システム120の構成および処理については後述する。
 図4は、需要家200の構成を示す。需要家200には、電力系統10、電力メータ210、分電盤212、負荷機器214、蓄電システム218、制御システム220、操作装置222が設置される。蓄電システム218は、SB240、SB用DC/DC242、双方向DC/ACインバータ244、制御部246を含む。制御システム220は、第1通信部248、制御部250、記憶部252、導出部254、取得部256、決定部258、受付部260、第2通信部262、入力部264を含み、制御部250は、処理部270を含む。また、制御システム220は、ネットワーク20を介して、需要家200外のサーバ300に接続される。
 ここで、電力メータ210は電力メータ110に対応し、分電盤212は分電盤112に対応し、負荷機器214は負荷機器114に対応し、蓄電システム218は蓄電システム118に対応する。制御システム220は制御システム120に対応し、操作装置222は操作装置122に対応する。SB240はSB140に対応し、SB用DC/DC242はSB用DC/DC142に対応し、双方向DC/ACインバータ244は双方向DC/ACインバータ144に対応し、制御部246は制御部146に対応する。第1通信部248は第1通信部148に対応し、制御部250は制御部150に対応し、記憶部252は記憶部152に対応し、導出部254は導出部154に対応し、取得部256は取得部156に対応し、決定部258は決定部158に対応する。受付部260は受付部160に対応し、第2通信部262は第2通信部162に対応し、入力部264は入力部164に対応する。前述のごとく、発電家100と需要家200は、同一の施設であってもよいが、ここでは、別の構成として示す。制御部250は、電力系統10から需要家200へ順潮流する電力を制御する。
(2)市場参加処理
 市場参加処理は、発電家100および需要家200が分散電源取引市場において電力を売買する前に、分散電源取引市場への参加を登録するための処理である。図5は、分散電源取引市場システム1000による市場参加処理手順を示すシーケンス図である。発電家100および需要家200は、小売電気事業者500と契約する(S100)。小売電気事業者500は、発電家100および需要家200に電力供給を開始し(S102)、電力を供給する(S104)。発電家100において負荷機器114、太陽電池システム116、蓄電システム118、制御システム120の導入がなされ、需要家200において負荷機器214、蓄電システム218、制御システム220の導入がなされる(S106)。これに続いて、発電家100では送配電事業者400との契約がなされる。
 発電家100および需要家200は、分散電源取引市場への参加を申し込む(S108)と、分散電源取引市場への参加申請を小売電気事業者500に通知する(S110)。小売電気事業者500は、参加申請の通知を受けつける(S112)。小売電気事業者500は、分散電源取引市場への参加を承認し(S114)、参加承認を発電家100および需要家200に通知する(S116)。発電家100および需要家200は、小売電気事業者500からの参加承認を添付しながら、分散電源取引市場への参加を申し込む(S118)と、分散電源取引市場への参加申請をサーバ300に通知する(S120)。サーバ300は、参加申請の通知を受けつける(S122)。サーバ300は、分散電源取引市場への参加を承認し(S124)、参加承認を発電家100および需要家200に通知する(S126)。発電家100および需要家200は、サーバ300からの参加承認を受けつけると、分散電源取引市場への参加を開始する(S128)。
(3)入札処理
 前述のごとく、例えば、30分間を単位とするスロットが規定されており、スロット毎に電力の売買が発電家100と需要家200との間でなされる。入札処理は、電力の売買の前に発電家100および需要家200においてなされる処理であり、かつ所定のスロットにおける電力の売買の意志を示すための処理である。その際、発電家100における売電の条件が示された入札情報が発電家100からサーバ300に送信されるとともに、需要家200における買電の条件が示された入札情報が需要家200からサーバ300に送信される。
 図3における制御システム120の第2通信部162は、ネットワーク20を介して天気予報サーバ(図示せず)と通信し、天気予報サーバから天気予報情報を受信する。天気予報情報には、各地の天気予報とともに、降水確率が含まれる。天気予報情報に気温等の情報が含まれてもよい。第2通信部162は、天気予報情報を制御部150に出力し、制御部150は、天気予報情報を導出部154に出力する。導出部154は、天気予報情報を受けつけると、発電家100が存在する地域に対応した天気予報と降水確率とを天気予報情報から取得する。また、導出部154は、カレンダー情報を管理しており、現在の「月」を日付情報として取得する。導出部154は、制御部150を介して記憶部152にアクセスすることによって、取得した天気予報と降水確率と日付情報をもとに、PV130の発電電力量の情報を取得する。
 記憶部152は、天気予報と降水確率と日付情報と、PV130の発電電力量との対応関係が示されたテーブルを記憶する。図6は、記憶部152に記憶されるテーブルのデータ構造を示す。ここでは、一例として、天気予報が「はれ」であり、降水確率が「0%」であり、日付情報が「5月」である場合の発電電力量が示されたテーブルを示す。記憶部152は、さまざまな天気予報、降水確率、日付情報の組合せのそれぞれに対してもテーブルを記憶しているので、記憶部152は複数のテーブルを記憶する。複数のテーブルのうち、導出部154において取得された天気予報と降水確率と日付情報の組合せに対応したテーブルが選択される。各テーブルには、複数のスロットのそれぞれにおける発電電力量の最大値と最小値とが示される。例えば、5時00分から開始されるスロットには、発電電力量の最大値「A1」と発電電力量の最小値「B1」とが示される。記憶部152に記憶されるテーブルのデータ構造は、図6に限定されない。例えば、テーブルを選択するためのパラメータに温度が追加されてもよいし、日付情報が「5月」ではなく、「5月1週目」のように細分化されてもよい。図3に戻る。
 導出部154は、記憶部152から取得した発電電力量の情報から、現在の時刻をもとに、入札を希望するスロットの発電電力量の最大値と最小値とを抽出する。ここで、入札を希望するスロットは、例えば、現在の時刻から最も早く到来するスロットとされる。導出部154は、抽出した発電電力量の最大値と最小値との平均を計算することによって、当該スロットにおける発電電力量を導出する。導出部154は、平均以外の統計処理を実行してもよい。
 また、導出部154は、制御部150、第1通信部148を介して蓄電システム118の制御部146から、SB140の蓄電容量に関する情報を受けつける。蓄電容量に関する情報の一例は、SB140に充電されている容量に関する情報であり、SoC(State of charge)であってもよい。導出部154は、SB140の蓄電容量と、SB140の容量の1/2の値との差異を計算する。差異が0以上である場合、つまりSB140に充電されている容量が、SB140の容量の1/2以上である場合、導出部154は、発電電力量に差異の絶対値を加算することによって売電可能容量を導出する。一方、差異が0よりも小さい場合、つまりSB140に充電されている容量が、SB140の容量の1/2よりも小さい場合、導出部154は、発電電力量から差異の絶対値を減算することによって売電可能容量を導出する。つまり、売電可能容量は、所定のスロットにおけるPV130の発電電力量をもとに導出されるが、所定のスロットにおける蓄電システム118の蓄電容量も反映される。このような売電可能容量の導出はスロット毎になされればよい。導出部154は、売電可能容量を取得部156に出力する。取得部156は、売電可能容量を導出部154から取得する。取得部156は、売電可能容量を決定部158、処理部170に出力する。
 記憶部152に記憶されるテーブルは、実際の発電電力量を反映するように更新されてもよい。太陽電池システム116は、各スロットにおける発電電力量を計測する。発電電力量の計測には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。太陽電池システム116は、計測した発電電力量の情報を制御システム120に送信する。制御システム120の第1通信部148は、受信した発電電力量の情報を制御部150に出力する。制御部150は、記憶部152に記憶された複数のテーブルのうち、導出部154において取得された天気予報と降水確率と日付情報の組合せに対応したテーブルを選択し、当該デーブルに示された発電電力量の最大値と最小値を特定する。太陽電池システム116から受信した発電電力量が、現在の時刻に対応したテーブルの最大値よりも大きい場合、制御部150は、太陽電池システム116から受信した発電電力量となるようにテーブルの最大値を更新する。一方、太陽電池システム116から受信した発電電力量が、現在の時刻に対応したテーブルの最小値よりも小さい場合、制御部150は、太陽電池システム116から受信した発電電力量となるようにテーブルの最小値を更新する。
 操作装置122は、ユーザが操作可能なインターフェイスであり、例えばキーボード、タッチパネルである。ユーザは、操作装置122を操作することによって、希望する単位電力量あたりの売電価格(以下、「希望売電価格」という)を入力する。売電価格が希望売電価格以上であれば発電家100は売電を希望するポリシーをもとに、希望売電価格は設定される。受付部160は、希望売電価格の入力を受けつける。受付部160は、希望売電価格を処理部170に出力する。
 処理部170は、取得部156から売電可能容量を受けつけるとともに、受付部160から希望売電価格を受けつける。処理部170は、希望売電価格と売電可能容量とが含まれた入札情報を生成する。入札情報には、発電家100を識別するための識別情報(以下、「発電家ID」という)と、売電を希望するスロットの情報も含まれる。売電を希望するスロットの情報は、例えば、当該スロットの開始時刻によって示される。処理部170は、入札情報を第2通信部162に出力する。第2通信部162は、処理部170において生成した入札情報をサーバ300に送信する。サーバ300は、発電家100からの入札情報を受信する。
 図4における制御システム220の導出部254は、カレンダー情報を管理しており、現在の「月」を日付情報として取得するとともに、現在の「曜日」を曜日情報として取得する。導出部254は、制御部250を介して記憶部252にアクセスすることによって、取得した日付情報と曜日情報をもとに、負荷機器214の消費電力量の情報を取得する。
 記憶部252は、日付情報と曜日情報と、負荷機器214の消費電力量との対応関係が示されたテーブルを記憶する。図7は、記憶部252に記憶されるテーブルのデータ構造を示す。ここでは、一例として、日付情報が「5月」であり、曜日情報が「日曜日」である場合の消費電力量が示されたテーブルを示す。記憶部252は、さまざまな日付情報、曜日情報の組合せのそれぞれに対してもテーブルを記憶しているので、記憶部252は複数のテーブルを記憶する。複数のテーブルのうち、導出部254において取得された日付情報と曜日情報の組合せに対応したテーブルが選択される。各テーブルには、複数のスロットのそれぞれにおける消費電力量の最大値と最小値とが示される。例えば、0時00分から開始されるスロットには、消費電力量の最大値「C1」と消費電力量の最小値「D1」とが示される。記憶部252に記憶されるテーブルのデータ構造は、図6に限定されない。例えば、日付情報が「5月」ではなく、「5月1週目」のように細分化されてもよい。図4に戻る。
 導出部254は、記憶部252から取得した消費電力量の情報から、現在の時刻をもとに、入札を希望するスロットの消費電力量の最大値と最小値とを抽出する。ここでも、入札を希望するスロットは、例えば、現在の時刻から最も早く到来するスロットとされる。導出部254は、抽出した消費電力量の最大値と最小値との平均を計算することによって、当該スロットにおける消費電力量を導出する。導出部254は、平均以外の統計処理を実行してもよい。
 また、導出部254は、制御部250、第1通信部248を介して蓄電システム218の制御部246から、SB240の蓄電容量に関する情報を受けつける。導出部254は、SB240の蓄電容量と、SB240の容量の1/2の値との差異を計算する。差異が0以上である場合、つまりSB240に充電されている容量が、SB240の容量の1/2以上である場合、導出部254は、消費電力量から差異の絶対値を減算することによって買電可能容量を導出する。一方、差異が0よりも小さい場合、つまりSB240に充電されている容量が、SB240の容量の1/2よりも小さい場合、導出部254は、消費電力量に差異の絶対値を加算することによって買電可能容量を導出する。つまり、需要家200における買電可能容量は、所定のスロットにおける負荷機器214の消費電力量をもとに導出されるが、所定のスロットにおける蓄電システム218の蓄電容量も反映される。このような買電可能容量の導出はスロット毎になされればよい。導出部254は、買電可能容量を取得部256に出力する。取得部256は、買電可能容量を導出部254から取得する。取得部256は、売電可能容量を決定部258、処理部270に出力する。
 記憶部252に記憶されるテーブルは、実際の消費電力量を反映するように更新されてもよい。負荷機器214は、各スロットにおける消費電力量を計測する。消費電力量の計測には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。負荷機器214は、計測した消費電力量の情報を制御システム220に送信する。制御システム220の第1通信部248は、受信した発電電力量の情報を制御部250に出力する。制御部250は、記憶部252に記憶された複数のテーブルのうち、導出部254において取得された日付情報と曜日情報に対応したテーブルを選択してから、当該テーブルに示された消費電力量の最大値と最小値を特定する。負荷機器214から受信した消費電力量が、現在の時刻に対応したテーブルの最大値よりも大きい場合、制御部250は、負荷機器214から受信した消費電力量となるようにテーブルの最大値を更新する。一方、負荷機器214から受信した消費電力量が、現在の時刻に対応したテーブルの最小値よりも小さい場合、制御部250は、負荷機器214から受信した消費電力量となるようにテーブルの最小値を更新する。
 ユーザは、操作装置222を操作することによって、希望する単位電力量あたりの買電価格(以下、「希望買電価格」という)を入力する。買電価格が希望買電価格以下であれば需要家200は買電を希望するポリシーをもとに、希望買電価格は設定される。受付部260は、希望売電価格の入力を受けつける。受付部260は、希望売電価格を処理部270に出力する。
 処理部270は、取得部256から買電可能容量を受けつけるとともに、受付部260から希望買電価格を受けつける。処理部270は、希望買電価格と買電可能容量とが含まれた入札情報を生成する。入札情報には、需要家200を識別するための識別情報(以下「需要家ID」という)と、買電を希望するスロットの情報も含まれる。買電を希望するスロットの情報は、例えば、当該スロットの開始時刻によって示される。処理部270は、入札情報を第2通信部262に出力する。第2通信部262は、処理部270において生成した入札情報をサーバ300に送信する。サーバ300は、需要家200からの入札情報を受信する。
 図8は、分散電源取引市場システム1000による入札処理手順を示すシーケンス図である。発電家100は、希望売電価格を受けつける(S200)。需要家200は、希望買電価格を受けつける(S202)。発電家100は、売電可能容量を取得する(S204)。需要家200は、買電可能容量を取得する(S206)。発電家100は、希望売電価格と売電可能容量を含めるように入札情報を生成する(S208)。需要家200は、希望買電価格と買電可能容量を含めるように入札情報を生成する(S210)。発電家100は入札情報を送信し(S212)、サーバ300は入札情報を受信する(S214)。需要家200は入札情報を送信し(S216)、サーバ300は入札情報を受信する(S218)。
(4)落札処理
 落札処理は、発電家100および需要家200からの入札情報を受信したサーバ300においてなされる処理であり、かつ電力を売買させるべき発電家100と需要家200とをマッチングさせる処理である。マッチングの結果は落札処理としてサーバ300から発電家100および需要家200に送信される。
 図9は、サーバ300の構成を示す。サーバ300は、通信部310、処理部312、記憶部314を含む。通信部310は、ネットワーク20に接続され、ネットワーク20を介して発電家100および需要家200と通信する。通信部310は、発電家100および需要家200から入札情報を受信する。通信部310は、入札情報を処理部312に出力する。処理部312は、1つのスロットに対する入札情報をまとめて記憶部314に記憶させる。
 記憶部314は、処理部312による制御にしたがって、1つのスロットに対する入札情報が含まれたデータベースを記憶する。図10(a)-(b)は、記憶部314に記憶されるデータベースのデータ構造を示す。図10(a)は、1つのスロットに対する入札情報であって、かつ複数の発電家100からの入札情報を示す。図示のごとく、各発電家100について、発電家ID、希望売電価格、売電可能容量の組合せが記憶される。図10(b)は、1つのスロットに対する入札情報であって、かつ複数の需要家200からの入札情報を示す。図示のごとく、各需要家200について、需要家ID、希望買電価格、買電可能容量の組合せが記憶される。図9に戻る。
 処理部312は、記憶部314に記憶したデータベースをもとに、1つのスロットに対して発電家100と需要家200とのマッチング処理を実行する。処理部312は、図10(a)に示されたデータベースのうち、希望売電価格を参照し、最も安い希望売電価格と、当該希望売電価格に対応した売電可能容量の組合せを抽出する。これに続いて、処理部312は、次に安い希望売電価格と、当該希望売電価格に対応した売電可能容量の組合せを抽出する。処理部312は、希望売電価格を上げながら、このような処理を繰り返す。これらの処理とともに、処理部312は、希望売電価格を上げながら売電可能容量を順に積算していく。図11は、処理部312における処理の概要を示す。横軸は価格を示し、縦軸は電力量を示す。価格の一例は希望売電価格である。図11において、希望売電価格を上げながら売電可能容量を順に積算した結果が累積売電電力量600として示される。累積売電電力量600は、希望売電価格が低い場合に小さく、希望売電価格の上昇とともに大きくなる。図9に戻る。
 処理部312は、図10(b)に示されたデータベースのうち、希望買電価格を参照し、最も高い希望買電価格と、当該希望買電価格に対応した買電可能容量の組合せを抽出する。これに続いて、処理部312は、次に高い希望買電価格と、当該希望買電価格に対応した買電可能容量の組合せを抽出する。処理部312は、希望買電価格を下げながら、このような処理を繰り返す。これらの処理とともに、処理部312は、希望買電価格を下げながら買電可能容量を順に積算していく。図11における価格の一例は希望買電価格であり、希望買電価格を下げながら買電可能容量を順に積算した結果が累積買電電力量602として示される。累積買電電力量602は、希望買電価格が高い場合に小さく、希望買電価格の低下とともに大きくなる。
 図11において、累積売電電力量600と累積買電電力量602とが一致する価格が「x」と示される。累積売電電力量600と累積買電電力量602とが価格「x」におい一致するので、価格「x」は、マッチング処理により特定された価格であるといえる。処理部312は、図10(a)に示されたデータベースのうち、価格「x」以下となる希望売電価格となる発電家IDと売電可能容量の組合せを特定する。また、処理部312は、特定した発電家IDのそれぞれに対する落札情報を生成する。落札情報には、売電させるスロットの情報が含まれる。また、処理部312は、図10(b)に示されたデータベースのうち、価格「x」以上となる希望買電価格となる需要家IDと買電可能容量の組合せを特定する。また、処理部312は、特定した需要家IDのそれぞれに対する落札情報を生成する。落札情報には、買電させるスロットの情報が含まれる。通信部310は、処理部312において生成された落札情報をネットワーク20を経由して発電家100および需要家200に送信する。
 図12は、分散電源取引市場システム1000による落札処理手順を示すシーケンス図である。サーバ300は、入札情報を記憶させる(S300)。サーバ300は、記憶させた入札情報をもとにマッチング処理を実行する(S302)。サーバ300は、落札情報を生成する(S304)。サーバ300は、落札情報を発電家100に送信する(S306)とともに、落札情報を需要家200に送信する(S308)。発電家100は落札情報を受信し(S310)、需要家200は落札情報を受信する(S312)。
(5)電力制御・精算処理
 電力制御処理は、落札した発電家100が電力を安定的に逆潮流させる制御と、落札した需要家200が電力を安定的に順潮流させる制御とを含む。図3の制御システム120における第1通信部148は、電力メータ110からの計測結果を順次受信しており、計測結果を入力部164に出力する。入力部164は、第1通信部148からの計測結果、つまり発電家100から電力系統10へ逆潮流する電力の計測結果を受けつける。入力部164は、電力の計測結果を制御部150に出力する。
 第2通信部162は、入札情報をサーバ300に送信した後、サーバ300から落札情報を受信する。第2通信部162は、落札情報を制御部150に出力する。制御部150は、第2通信部162からの落札情報を受けつけると、発電家100から逆潮流させる電力に対するしきい値の決定を決定部158に指示する。決定部158は、しきい値の決定の指示を制御部150から受けつけると、取得部156において取得した売電可能容量をもとにしきい値を決定する。売電可能容量は、スロットを単位とした電力量で示されるので、決定部158は、売電可能容量をスロットの時間で除算することによって、ゼロより大きいしきい値を導出する。しきい値の導出はこれに限定されない。決定部158は、しきい値を制御部150に出力する。
 制御部150は、落札情報からスロットの情報を抽出する。スロットの情報において示されたスロットが到来すると、制御部150は、入力部164において受けつけた計測結果と、決定部158において決定したしきい値とを使用して、発電家100から電力系統10へ逆潮流する電力を制御する。この制御は、スロットの情報において示されたスロットの間、つまり発電家100から電力系統10へ電力を逆潮流させている間にわたってなされる。
 具体的に説明すると、制御部150は、計測結果がしきい値を超える場合に、蓄電システム118の充電を決定する。制御部150は、蓄電システム118に充電を指示するための第1指示信号を生成し、第1通信部148を介して蓄電システム118に送信する。蓄電システム118の制御部146は、受信した第1指示信号にしたがって、SB140を充電させるように双方向DC/ACインバータ144を制御する。これに続いて、制御部146は、SB140の蓄電容量を計測し、SB140の蓄電容量に関する情報を生成する。制御部146は、SB140の蓄電容量に関する情報を制御システム120に送信する。制御システム120の制御部150は、第1通信部148を介して、SB140の蓄電容量に関する情報を受信する。制御部150は、SB140の蓄電容量が上限値よりも小さければ、前述の処理を繰り返して第1指示信号を送信する。一方、SB140の蓄電容量が上限値以上であれば、第1指示信号の送信を停止する。ここで、上限値は、SB140の容量以下に設定される。
 SB140の蓄電容量が上限値以上であり、第1指示信号の送信を停止した場合、制御部150は、負荷機器114に電力の消費の増加を指示するための第2指示信号を生成し、第1通信部148を介して負荷機器114に送信する。負荷機器114は、受信した第2指示信号にしたがって、電力の消費を増加させる。例えば、負荷機器114が冷房機器である場合、設定温度の低下、風量の増加がなされる。負荷機器114は、第2指示信号を受信している間にわたって、電力の消費を増加させる。ここで、制御部150は、計測結果がしきい値を超える場合からしきい値を超えない場合に遷移した場合に、第1指示信号あるいは第2指示信号の送信を停止する。蓄電システム118に対する制御を実行した後に、負荷機器114に対する制御を実行している。しかしながら、制御部150は、負荷機器114に対する制御を実行した後に、蓄電システム118に対する制御を実行してもよい。
 制御部150は、計測結果がしきい値を下回る場合に、蓄電システム118を放電させることを決定する。制御部150は、蓄電システム118に放電を指示するための第3指示信号を生成し、第1通信部148を介して蓄電システム118に送信する。蓄電システム118の制御部146は、受信した第3指示信号にしたがって、SB140を放電させるように双方向DC/ACインバータ144を制御する。これに続いて、制御部146は、SB140の蓄電容量を計測し、SB140の蓄電容量に関する情報を生成する。制御部146は、SB140の蓄電容量に関する情報を制御システム120に送信する。制御システム120の制御部150は、第1通信部148を介して、SB140の蓄電容量に関する情報を受信する。制御部150は、SB140の蓄電容量が下限値よりも大きければ、前述の処理を繰り返して第3指示信号を送信する。一方、SB140の蓄電容量が下限値以下であれば、第3指示信号の送信を停止する。ここで、下限値は、ゼロ以上に設定される。
 SB140の蓄電容量が下限値以下であり、第3指示信号の送信を停止した場合、制御部150は、負荷機器114に電力の消費の抑制を指示するための第4指示信号を生成し、第1通信部148を介して負荷機器114に送信する。負荷機器114は、受信した第4指示信号にしたがって、電力の消費を抑制させる。例えば、負荷機器114が冷房機器である場合、設定温度の上昇、風量の減少がなされる。負荷機器114は、第4指示信号を受信している間にわたって、電力の消費を抑制させる。ここで、制御部150は、計測結果がしきい値を下回る場合からしきい値を下回らない場合に遷移した場合に、第3指示信号あるいは第4指示信号の送信を停止する。蓄電システム118に対する制御を実行した後に、負荷機器114に対する制御を実行している。しかしながら、制御部150は、負荷機器114に対する制御を実行した後に、蓄電システム118に対する制御を実行してもよい。
 図4の制御システム220における第1通信部248は、電力メータ210からの計測結果を順次受信しており、計測結果を入力部264に出力する。入力部264は、第1通信部248からの計測結果、つまり電力系統10から需要家200へ順潮流する電力の計測結果を受けつける。入力部264は、電力の計測結果を制御部250に出力する。
 第2通信部262は、入札情報をサーバ300に送信した後、サーバ300から落札情報を受信する。第2通信部262は、落札情報を制御部250に出力する。制御部250は、第2通信部262からの落札情報を受けつけると、需要家200に順潮流させる電力に対するしきい値の決定を決定部258に指示する。決定部258は、しきい値の決定の指示を制御部250から受けつけると、取得部256において取得した買電可能容量をもとにしきい値を決定する。買電可能容量は、スロットを単位とした電力量で示されるので、決定部258は、買電可能容量をスロットの時間で除算することによって、ゼロより大きいしきい値を導出する。しきい値の導出はこれに限定されない。決定部258は、しきい値を制御部250に出力する。
 制御部250は、落札情報からスロットの情報を抽出する。スロットの情報において示されたスロットが到来すると、制御部250は、入力部264において受けつけた計測結果と、決定部258において決定したしきい値とを使用して、電力系統10から需要家200へ順潮流する電力を制御する。この制御は、スロットの情報において示されたスロットの間、つまり電力系統10から需要家200へ電力を順潮流させている間にわたってなされる。
 具体的に説明すると、制御部250は、計測結果がしきい値を超える場合に、蓄電システム218の放電を決定する。制御部250は、蓄電システム218に放電を指示するための第5指示信号を生成し、第1通信部248を介して蓄電システム218に送信する。蓄電システム218の制御部246は、受信した第5指示信号にしたがって、SB240を放電させるように双方向DC/ACインバータ244を制御する。これに続いて、制御部246は、SB240の蓄電容量を計測し、SB240の蓄電容量に関する情報を生成する。制御部246は、SB240の蓄電容量に関する情報を制御システム220に送信する。制御システム220の制御部250は、第1通信部248を介して、SB240の蓄電容量に関する情報を受信する。制御部250は、SB240の蓄電容量が下限値よりも大きければ、前述の処理を繰り返して第5指示信号を送信する。一方、SB240の蓄電容量が下限値以下であれば、第5指示信号の送信を停止する。ここで、下限値は、ゼロ以上に設定される。
 SB240の蓄電容量が下限値以下であり、第5指示信号の送信を停止した場合、制御部250は、負荷機器214に電力の消費の抑制を指示するための第6指示信号を生成し、第1通信部248を介して負荷機器214に送信する。負荷機器214は、受信した第6指示信号にしたがって、電力の消費を抑制させる。負荷機器214は、第6指示信号を受信している間にわたって、電力の消費を抑制させる。ここで、制御部250は、計測結果がしきい値を超える場合からしきい値を超えない場合に遷移した場合に、第5指示信号あるいは第6指示信号の送信を停止する。蓄電システム218に対する制御を実行した後に、負荷機器214に対する制御を実行している。しかしながら、制御部250は、負荷機器214に対する制御を実行した後に、蓄電システム218に対する制御を実行してもよい。
 制御部250は、計測結果がしきい値を下回る場合に、蓄電システム218を充電させることを決定する。制御部250は、蓄電システム218に充電を指示するための第7指示信号を生成し、第1通信部248を介して蓄電システム218に送信する。蓄電システム218の制御部246は、受信した第7指示信号にしたがって、SB240を充電させるように双方向DC/ACインバータ244を制御する。これに続いて、制御部246は、SB240の蓄電容量を計測し、SB240の蓄電容量に関する情報を生成する。制御部246は、SB240の蓄電容量に関する情報を制御システム220に送信する。制御システム220の制御部250は、第1通信部248を介して、SB240の蓄電容量に関する情報を受信する。制御部250は、SB240の蓄電容量が上限値よりも小さければ、前述の処理を繰り返して第7指示信号を送信する。一方、SB240の蓄電容量が上限値以上であれば、第7指示信号の送信を停止する。ここで、上限値は、SB240の容量以下に設定される。
 SB240の蓄電容量が上限値以上であり、第7指示信号の送信を停止した場合、制御部250は、負荷機器214に電力の消費の増加を指示するための第8指示信号を生成し、第1通信部248を介して負荷機器214に送信する。負荷機器214は、受信した第8指示信号にしたがって、電力の消費を増加させる。負荷機器214は、第8指示信号を受信している間にわたって、電力の消費を増加させる。ここで、制御部250は、計測結果がしきい値を下回る場合からしきい値を下回らない場合に遷移した場合に、第7指示信号あるいは第8指示信号の送信を停止する。蓄電システム218に対する制御を実行した後に、負荷機器214に対する制御を実行している。しかしながら、制御部250は、負荷機器214に対する制御を実行した後に、蓄電システム218に対する制御を実行してもよい。
 これまで説明した電力制御処理は、対象となるスロットが終了するまでなされる。電力制御処理が終了すると、精算処理が開始される。精算処理は、所定のスロットにおける発電家100と需要家200との間の電力の売買が終了した後に、電気料金を精算する処理である。図3の制御システム120における第1通信部148は、電力メータ110からの計測結果を受信し、計測結果を入力部164に出力する。この計測結果には、売電を実行したスロットにおける電力量、つまり売電量の情報が含まれる。入力部164は、第1通信部148からの計測結果、つまり売電量の計測結果を受けつける。入力部164は、売電量の計測結果を制御部150に出力する。制御部150は、入力部164から受けつけた売電量の計測結果が含まれた計測データを生成する。計測データには、発電家ID、売電を実行したスロットの情報も含まれる。制御部150は、第2通信部162、ネットワーク20を介してサーバ300に計測データを送信する。
 図4の制御システム220における第1通信部248は、電力メータ210からの計測結果を受信し、計測結果を入力部264に出力する。この計測結果には、買電を実行したスロットにおける電力量、つまり買電量の情報が含まれる。入力部264は、第1通信部248からの計測結果、つまり買電量の計測結果を受けつける。入力部264は、買電量の計測結果を制御部250に出力する。制御部250は、入力部264から受けつけた買電量の計測結果が含まれた計測データを生成する。計測データには、需要家ID、買電を実行したスロットの情報も含まれる。制御部250は、第2通信部262、ネットワーク20を介してサーバ300に計測データを送信する。
 図9の通信部310は、発電家100および需要家200から計測データを受信する。通信部310は、計測データを処理部312に出力する。処理部312は、受けつけた計測データから、売電あるいは買電を実行したスロットの情報を抽出し、同一のスロットに対する計測データを集める。また、処理部312は、集めた計測データをもとに、発電家IDと売電量の計測結果との組合せ、需要家IDと買電量の計測結果との組合せに対して精算処理を実行する。精算処理には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。その際、発電家100あるいは需要家200に対するインセンティブが計算されてもよい。
 図13は、分散電源取引市場システム1000による電力制御・精算処理手順を示すシーケンス図である。発電家100は売電を開始し(S400)、需要家200は買電を開始する(S402)。発電家100は逆潮流の電力を一定に保ち(S404)、需要家200は順潮流の電力を一定に保つ(S406)。発電家100は売電を終了し(S408)、需要家200は買電を終了する(S410)。発電家100は計測データをサーバ300に送信し(S412)、需要家200は計測データをサーバ300に送信する(S414)。サーバ300は精算処理を実行する(S416)。
 本開示における装置、システム、または方法の主体は、コンピュータを備えている。このコンピュータがプログラムを実行することによって、本開示における装置、システム、または方法の主体の機能が実現される。コンピュータは、プログラムにしたがって動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、またはLSI(Large Scale Integration)を含む1つまたは複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM、光ディスク、ハードディスクドライブなどの非一時的記録媒体に記録される。プログラムは、記録媒体に予め格納されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体に供給されてもよい。
 本実施例によれば、逆潮流する電力がしきい値を超える場合に、負荷機器114に電力の消費を増加させるので、逆潮流する電力をしきい値に近づけることができる。また、逆潮流する電力がしきい値を超える場合に、蓄電システム118を充電させるので、逆潮流する電力をしきい値に近づけることができる。また、逆潮流する電力がしきい値を下回る場合に、負荷機器114に電力の消費を抑制させるので、逆潮流する電力をしきい値に近づけることができる。また、逆潮流する電力がしきい値を下回る場合に、蓄電システム118を放電させるので、逆潮流する電力をしきい値に近づけることができる。また、逆潮流する電力がしきい値に近づくので、逆潮流する電力の変動を低減できる。
 また、太陽電池システム116の発電電力量をもとに導出された売電可能容量からしきい値を決定するので、発電の状況に応じたしきい値を設定できる。また、所定の時間帯における蓄電システム118の蓄電容量も売電可能容量に反映されているので、蓄電システム118の蓄電容量を考慮した制御を実行できる。また、希望売電価格と売電可能容量とが含まれた入札情報をサーバ300に送信するので、希望売電価格と売電可能容量を提示しながら入札を実行できる。また、希望売電価格の入力を受けつけるので、ユーザの希望に応じた希望売電価格を設定できる。また、落札情報を受信した場合に、逆潮流する電力の制御を実行するので、売電可能容量に応じた制御を実行できる。
 また、順潮流する電力がしきい値を超える場合に、負荷機器214に電力の消費を抑制させるので、順潮流する電力をしきい値に近づけることができる。また、順潮流する電力がしきい値を超える場合に、蓄電システム218を放電させるので、順潮流する電力をしきい値に近づけることができる。また、順潮流する電力がしきい値を下回る場合に、負荷機器214に電力の消費を増加させるので、順潮流する電力をしきい値に近づけることができる。また、順潮流する電力がしきい値を下回る場合に、蓄電システム218を充電させるので、順潮流する電力をしきい値に近づけることができる。また、順潮流する電力がしきい値に近づくので、順潮流する電力の変動を低減できる。また、需要家200における買電可能容量をもとにしきい値を決定するので、買電可能容量に応じたしきい値を設定できる。
 また、所定の時間帯における負荷機器214の消費電力量が買電可能容量に反映されているので、負荷機器214の消費電力量を考慮した制御を実行できる。また、所定の時間帯における蓄電システム218の蓄電容量が買電可能容量に反映されているので、蓄電システム218の蓄電容量を考慮した制御を実行できる。また、希望買電価格と買電可能容量とが含まれた入札情報をサーバ300に送信するので、希望買電価格と買電可能容量を提示しながら入札を実行できる。また、希望買電価格の入力を受けつけるので、ユーザの希望に応じた希望買電価格を設定できる。また、落札情報を受信した場合に、順潮流する電力の制御を実行するので、買電可能容量に応じた制御を実行できる。
 本開示の一態様の概要は、次の通りである。
(項目1-1)
 発電家100から電力系統10へ逆潮流する電力の計測結果を受けつける入力部164と、
 前記入力部164において受けつけた計測結果をもとに、前記発電家100から前記電力系統10へ逆潮流する電力を制御する制御部150とを備え、
 前記制御部150は、前記発電家100から前記電力系統10へ電力を逆潮流させている間に、
 (i)前記入力部164において受けつけた計測結果が、ゼロより大きいしきい値を超える場合に、前記発電家100に設置された負荷機器114に電力の消費を増加させ、あるいは前記発電家100に設置された蓄電システム118を充電させ、
 (ii)前記入力部164において受けつけた計測結果が前記しきい値を下回る場合に、前記負荷機器114に電力の消費を抑制させ、あるいは前記蓄電システム118を放電させる、
 制御システム120。
(項目1-3)
 前記発電家100は、再生可能エネルギーを用いて電力を発生させる太陽電池システム116を備え、
 所定の時間帯における前記太陽電池システム116の発電電力量をもとに導出された売電可能容量を取得する取得部156と、
 前記取得部156において取得した前記売電可能容量をもとに、前記制御部150において使用される前記しきい値を決定する決定部158と、
 をさらに備える項目1-1または1-2に記載の制御システム120。
(項目1-4)
 前記取得部156において取得される前記売電可能容量には、前記所定の時間帯における前記蓄電システム118の蓄電容量も反映されている、
 項目1-3に記載の制御システム120。
(項目1-5)
 電力取引市場を仲介するサーバ300と通信する第2通信部162をさらに備え、
 前記第2通信部162は、希望する単位電力量あたりの価格と、前記取得部156において取得した前記売電可能容量とが含まれた入札情報を前記サーバ300に送信する、
 項目1-3または1-4に記載の制御システム120。
(項目1-6)
 前記価格の入力を受けつける受付部160をさらに備える、
 項目1-5に記載の制御システム120。
(項目1-7)
 前記制御部150は、
 前記第2通信部162が、前記入札情報を前記サーバ300に送信した後、前記サーバ300から落札情報を受信した場合に、前記入力部164において受けつけた計測結果と、前記決定部158において決定した前記しきい値とを使用した制御を実行する、
 項目1-5または1-6に記載の制御システム120。
(項目1-8)
 発電家100から電力系統10へ逆潮流する電力の計測結果を受けつけるステップと、
 受けつけた計測結果をもとに、前記発電家100から前記電力系統10へ逆潮流する電力を制御するステップとを備え、
 前記制御するステップは、前記発電家100から前記電力系統10へ電力を逆潮流させている間に、
 (i)受けつけた計測結果が、ゼロより大きいしきい値を超える場合に、前記発電家100に設置された負荷機器114に電力の消費を増加させ、あるいは前記発電家100に設置された蓄電システム118を充電させ、
 (ii)受けつけた計測結果が前記しきい値を下回る場合に、前記負荷機器114に電力の消費を抑制させ、あるいは前記蓄電システム118を放電させる、
 制御方法。
(項目2-1)
 電力系統10から需要家200へ順潮流する電力の計測結果を受けつける入力部264と、
 前記電力系統10から前記需要家200へ電力を順潮流させている間に、
 (i)前記入力部264において受けつけた計測結果が、ゼロより大きいしきい値を超える場合に、前記需要家200に設置された負荷機器214に電力の消費を抑制させ、あるいは前記需要家200に設置された蓄電システム218を放電させ、
 (ii)前記入力部264において受けつけた計測結果が前記しきい値を下回る場合に、前記負荷機器214に電力の消費を増加させ、あるいは前記蓄電システム218を充電させる制御部250と、
 所定の時間帯における前記需要家200における買電可能容量を取得する取得部256と、
 前記取得部256において取得した前記買電可能容量をもとに、前記制御部250において使用される前記しきい値を決定する決定部258と、
 を備える制御システム220。
(項目2-3)
 前記取得部256において取得される前記買電可能容量には、前記所定の時間帯における前記負荷機器214の消費電力量が反映されている、
 項目2-1または2-2に記載の制御システム220。
(項目2-4)
 前記取得部256において取得される前記買電可能容量には、前記所定の時間帯における前記蓄電システム218の蓄電容量も反映されている、
 項目2-3に記載の制御システム220。
(項目2-5)
 電力取引市場を仲介するサーバ300と通信する第2通信部262をさらに備え、
 前記第2通信部262は、希望する単位電力量あたりの価格と、前記取得部256において取得した前記買電可能容量とが含まれた入札情報を前記サーバ300に送信する、
 項目2-3または2-4に記載の制御システム220。
(項目2-6)
 前記価格の入力を受けつける受付部260をさらに備える、
 項目2-5に記載の制御システム220。
(項目2-7)
 前記制御部250は、
 前記第2通信部262が、前記入札情報を前記サーバ300に送信した後、前記サーバ300から落札情報を受信した場合に、前記入力部264において受けつけた計測結果と、前記決定部258において決定した前記しきい値とを使用した制御を実行する、
 項目2-5または2-6に記載の制御システム220。
(項目2-8)
 電力系統10から需要家200へ順潮流する電力の計測結果を受けつけるステップと、
 前記電力系統10から前記需要家200へ電力を順潮流させている間に、
 (i)受けつけた計測結果が、ゼロより大きいしきい値を超える場合に、前記需要家200に設置された負荷機器214に電力の消費を抑制させ、あるいは前記需要家200に設置された蓄電システム218を放電させ、
 (ii)受けつけた計測結果が前記しきい値を下回る場合に、前記負荷機器214に電力の消費を増加させ、あるいは前記蓄電システム218を充電させるステップと、
 所定の時間帯における前記需要家200における買電可能容量を取得するステップと、
 取得した前記買電可能容量をもとに、前記しきい値を決定するステップと、
 を備える制御方法。
(実施例2)
 次に、実施例2を説明する。実施例2は、実施例1と同様に、発電家と需要家とを含む分散電源取引市場システムに関する。実施例1における発電家では、計測した電力をもとに、発電家から電力系統へ逆潮流する電力を制御し、需要家では、計測した電力をもとに、電力系統から需要家へ順潮流する電力を制御する。一方、実施例2における発電家では、計測した電力量をもとに、発電家から電力系統へ逆潮流する電力量を制御し、需要家では、計測した電力量をもとに、電力系統から需要家へ順潮流する電力量を制御する。つまり、実施例2では、制御の単位が電力から電力量に代わる。実施例2に係る分散電源取引市場システム1000、発電家100、需要家200、サーバ300は、図1、図3、図4、図9と同様のタイプである。ここでは、実施例1との差異を中心に説明する。また、(2)市場参加処理、(3)入札処理、(4)落札処理は実施例1と同一であるので、ここではこれらの説明を省略する。
(5)電力制御・精算処理
 図3の制御システム120における第1通信部148は、電力メータ110からの計測結果を受信しており、計測結果を入力部164に出力する。入力部164は、第1通信部148からの計測結果、つまり発電家100から電力系統10へ逆潮流する電力量の計測結果を受けつける。入力部164は、電力量の計測結果を制御部150に出力する。また、決定部158は、しきい値の決定の指示を制御部150から受けつけると、取得部156において取得した売電可能容量をもとにしきい値を決定する。例えば、決定部158は、売電可能容量をしきい値に設定する。しきい値の導出はこれに限定されない。決定部158は、しきい値を制御部150に出力する。
 制御部150は、落札情報からスロットの情報を抽出する。スロットの情報において示されたスロットが到来すると、制御部150は、入力部164において受けつけた計測結果と、決定部158において決定したしきい値とを使用して、発電家100から電力系統10へ逆潮流する電力量を制御する。計測結果としきい値との比較をもとにした制御は実施例1と同様であるが、計測結果がしきい値を超えると予想される場合、あるいは計測結果がしきい値を下回ると予想される場合に、制御がなされる。計測結果がしきい値を超えると予想される場合とは、計測結果の変動が続いたときに、スロット内において計測結果がしきい値を超えることに相当する。計測結果がしきい値を下回ると予想される場合も同様である。この制御は、スロットの情報において示されたスロットの間、つまり発電家100から電力系統10へ電力を逆潮流させている間にわたってなされる。
 図4の制御システム220における第1通信部248は、電力メータ210からの計測結果を受信しており、計測結果を入力部264に出力する。入力部264は、第1通信部248からの計測結果、つまり電力系統10から需要家200へ順潮流する電力量の計測結果を受けつける。入力部264は、電力量の計測結果を制御部250に出力する。また、決定部258は、しきい値の決定の指示を制御部250から受けつけると、取得部256において取得した買電可能容量をもとにしきい値を決定する。例えば、決定部258は、買電可能容量をしきい値に設定する。しきい値の導出はこれに限定されない。決定部258は、しきい値を制御部250に出力する。
 制御部250は、落札情報からスロットの情報を抽出する。スロットの情報において示されたスロットが到来すると、制御部250は、入力部264において受けつけた計測結果と、決定部258において決定したしきい値とを使用して、電力系統10から需要家200へ順潮流する電力を制御する。計測結果としきい値との比較をもとにした制御は実施例1と同様であるが、計測結果がしきい値を超えると予想される場合、あるいは計測結果がしきい値を下回ると予想される場合に、制御がなされる。この制御は、スロットの情報において示されたスロットの間、つまり電力系統10から需要家200へ電力を順潮流させている間にわたってなされる。
 本実施例によれば、逆潮流する電力量がしきい値を超える場合に、負荷機器114に電力の消費を増加させるので、逆潮流する電力量をしきい値に近づけることができる。また、逆潮流する電力量がしきい値を超える場合に、蓄電システム118を充電させるので、逆潮流する電力量をしきい値に近づけることができる。また、逆潮流する電力量がしきい値を下回る場合に、負荷機器114に電力の消費を抑制させるので、逆潮流する電力量をしきい値に近づけることができる。また、逆潮流する電力量がしきい値を下回る場合に、蓄電システム118を放電させるので、逆潮流する電力量をしきい値に近づけることができる。また、逆潮流する電力量がしきい値に近づくので、逆潮流する電力量の変動を低減できる。また、逆潮流する電力量をもとに制御を実行するので、制御を簡易にできる。
 また、順潮流する電力量がしきい値を超える場合に、負荷機器214に電力の消費を抑制させるので、順潮流する電力量をしきい値に近づけることができる。また、順潮流する電力量がしきい値を超える場合に、蓄電システム218を放電させるので、順潮流する電力量をしきい値に近づけることができる。また、順潮流する電力量がしきい値を下回る場合に、負荷機器214に電力の消費を増加させるので、順潮流する電力量をしきい値に近づけることができる。また、順潮流する電力量がしきい値を下回る場合に、蓄電システム218を充電させるので、順潮流する電力量をしきい値に近づけることができる。また、順潮流する電力量がしきい値に近づくので、順潮流する電力量の変動を低減できる。また、需要家200における買電可能容量をもとにしきい値を決定するので、買電可能容量に応じたしきい値を設定できる。また、順潮流する電力量をもとに制御を実行するので、制御を簡易にできる。
 本開示の一態様の概要は、次の通りである。
(項目1-2)
 発電家100から電力系統10へ逆潮流する電力量の計測結果を受けつける入力部164と、
 前記入力部164において受けつけた計測結果をもとに、前記発電家100から前記電力系統10へ逆潮流する電力量を制御する制御部150とを備え、
 前記制御部150は、前記発電家100から前記電力系統10へ電力を逆潮流させている間に、
 (i)前記入力部164において受けつけた計測結果が、ゼロより大きいしきい値を超えうる場合に、前記発電家100に設置された負荷機器114に電力の消費を増加させ、あるいは前記発電家100に設置された蓄電システム118を充電させ、
 (ii)前記入力部164において受けつけた計測結果が前記しきい値を下回りうる場合に、前記負荷機器114に電力の消費を抑制させ、あるいは前記蓄電システム118を放電させる、
 制御システム120。
(項目1-9)
 発電家100から電力系統10へ逆潮流する電力量の計測結果を受けつけるステップと、
 受けつけた計測結果をもとに、前記発電家100から前記電力系統10へ逆潮流する電力量を制御するステップとを備え、
 前記制御するステップは、前記発電家100から前記電力系統10へ電力を逆潮流させている間に、
 (i)受けつけた計測結果が、ゼロより大きいしきい値を超えうる場合に、前記発電家100に設置された負荷機器114に電力の消費を増加させ、あるいは前記発電家100に設置された蓄電システム118を充電させ、
 (ii)受けつけた計測結果が前記しきい値を下回りうる場合に、前記負荷機器114に電力の消費を抑制させ、あるいは前記蓄電システム118を放電させる、
 制御方法。
(項目2-2)
 電力系統10から需要家200へ順潮流する電力量の計測結果を受けつける入力部264と、
 前記電力系統10から前記需要家200へ電力を順潮流させている間に、
 (i)前記入力部264において受けつけた計測結果が、ゼロより大きいしきい値を超えうる場合に、前記需要家200に設置された負荷機器214に電力の消費を抑制させ、あるいは前記需要家200に設置された蓄電システム218を放電させ、
 (ii)前記入力部264において受けつけた計測結果が前記しきい値を下回りうる場合に、前記負荷機器214に電力の消費を増加させ、あるいは前記蓄電システム218を充電させる制御部250と、
 所定の時間帯における前記需要家200における買電可能容量を取得する取得部256と、
 前記取得部256において取得した前記買電可能容量をもとに、前記制御部250において使用される前記しきい値を決定する決定部258と、
 を備える制御システム220。
(項目2-9)
 電力系統10から需要家200へ順潮流する電力量の計測結果を受けつけるステップと、
 前記電力系統10から前記需要家200へ電力を順潮流させている間に、
 (i)受けつけた計測結果が、ゼロより大きいしきい値を超えうる場合に、前記需要家200に設置された負荷機器214に電力の消費を抑制させ、あるいは前記需要家200に設置された蓄電システム218を放電させ、
 (ii)受けつけた計測結果が前記しきい値を下回りうる場合に、前記負荷機器214に電力の消費を増加させ、あるいは前記蓄電システム218を充電させるステップと、
 所定の時間帯における前記需要家200における買電可能容量を取得するステップと、
 取得した前記買電可能容量をもとに、前記しきい値を決定するステップと、
 を備える制御方法。
 以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
 本開示によれば、電力の変動を低減できる。
 10 電力系統、 20 ネットワーク、 100 発電家、 110 電力メータ、 112 分電盤、 114 負荷機器、 116 太陽電池システム(電源装置)、 118 蓄電システム、 120 制御システム、 122 操作装置、 148 第1通信部、 150 制御部、 152 記憶部、 154 導出部、 156 取得部、 158 決定部、 160 受付部、 162 第2通信部(通信部)、 164 入力部、 170 処理部、 200 需要家、 210 電力メータ、 212 分電盤、 214 負荷機器、 218 蓄電システム、 220 制御システム、 222 操作装置、 248 第1通信部、 250 制御部、 252 記憶部、 254 導出部、 256 取得部、 258 決定部、 260 受付部、 262 第2通信部(通信部)、 264 入力部、 270 処理部、 300 サーバ、 400 送配電事業者、 500 小売電気事業者、 1000 分散電源取引市場システム。

Claims (9)

  1.  発電家から電力系統へ逆潮流する電力の計測結果を受けつける入力部と、
     前記入力部において受けつけた計測結果をもとに、前記発電家から前記電力系統へ逆潮流する電力を制御する制御部とを備え、
     前記制御部は、前記発電家から前記電力系統へ電力を逆潮流させている間に、
     (i)前記入力部において受けつけた計測結果が、ゼロより大きいしきい値を超える場合に、前記発電家に設置された負荷機器に電力の消費を増加させ、あるいは前記発電家に設置された蓄電システムを充電させ、
     (ii)前記入力部において受けつけた計測結果が前記しきい値を下回る場合に、前記負荷機器に電力の消費を抑制させ、あるいは前記蓄電システムを放電させる、
     制御システム。
  2.  発電家から電力系統へ逆潮流する電力量の計測結果を受けつける入力部と、
     前記入力部において受けつけた計測結果をもとに、前記発電家から前記電力系統へ逆潮流する電力量を制御する制御部とを備え、
     前記制御部は、前記発電家から前記電力系統へ電力を逆潮流させている間に、
     (i)前記入力部において受けつけた計測結果が、ゼロより大きいしきい値を超えうる場合に、前記発電家に設置された負荷機器に電力の消費を増加させ、あるいは前記発電家に設置された蓄電システムを充電させ、
     (ii)前記入力部において受けつけた計測結果が前記しきい値を下回りうる場合に、前記負荷機器に電力の消費を抑制させ、あるいは前記蓄電システムを放電させる、
     制御システム。
  3.  前記発電家は、再生可能エネルギーを用いて電力を発生させる電源装置を備え、
     所定の時間帯における前記電源装置の発電電力量をもとに導出された売電可能容量を取得する取得部と、
     前記取得部において取得した前記売電可能容量をもとに、前記制御部において使用される前記しきい値を決定する決定部と、
     をさらに備える請求項1または2に記載の制御システム。
  4.  前記取得部において取得される前記売電可能容量には、前記所定の時間帯における前記蓄電システムの蓄電容量も反映されている、
     請求項3に記載の制御システム。
  5.  電力取引市場を仲介するサーバと通信する通信部をさらに備え、
     前記通信部は、希望する単位電力量あたりの価格と、前記取得部において取得した前記売電可能容量とが含まれた入札情報を前記サーバに送信する、
     請求項3または4に記載の制御システム。
  6.  前記価格の入力を受けつける受付部をさらに備える、
     請求項5に記載の制御システム。
  7.  前記制御部は、
     前記通信部が、前記入札情報を前記サーバに送信した後、前記サーバから落札情報を受信した場合に、前記入力部において受けつけた計測結果と、前記決定部において決定した前記しきい値とを使用した制御を実行する、
     請求項5または6に記載の制御システム。
  8.  発電家から電力系統へ逆潮流する電力の計測結果を受けつけるステップと、
     受けつけた計測結果をもとに、前記発電家から前記電力系統へ逆潮流する電力を制御するステップとを備え、
     前記制御するステップは、前記発電家から前記電力系統へ電力を逆潮流させている間に、
     (i)受けつけた計測結果が、ゼロより大きいしきい値を超える場合に、前記発電家に設置された負荷機器に電力の消費を増加させ、あるいは前記発電家に設置された蓄電システムを充電させ、
     (ii)受けつけた計測結果が前記しきい値を下回る場合に、前記負荷機器に電力の消費を抑制させ、あるいは前記蓄電システムを放電させる、
     制御方法。
  9.  発電家から電力系統へ逆潮流する電力量の計測結果を受けつけるステップと、
     受けつけた計測結果をもとに、前記発電家から前記電力系統へ逆潮流する電力量を制御するステップとを備え、
     前記制御するステップは、前記発電家から前記電力系統へ電力を逆潮流させている間に、
     (i)受けつけた計測結果が、ゼロより大きいしきい値を超えうる場合に、前記発電家に設置された負荷機器に電力の消費を増加させ、あるいは前記発電家に設置された蓄電システムを充電させ、
     (ii)受けつけた計測結果が前記しきい値を下回りうる場合に、前記負荷機器に電力の消費を抑制させ、あるいは前記蓄電システムを放電させる、
     制御方法。
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