WO2019138451A1

WO2019138451A1 - ネクタイホルダー

Info

Publication number: WO2019138451A1
Application number: PCT/JP2018/000219
Authority: WO
Inventors: 忠臣稲波
Original assignee: 忠臣稲波
Priority date: 2018-01-09
Filing date: 2018-01-09
Publication date: 2019-07-18
Also published as: JP6347501B1; JPWO2019138451A1

Abstract

【課題】小さなスペースでネクタイを収納できるだけでなく、多数のネクタイの中から所望のネクタイが選別しやすく、ネクタイを収納しやすいネクタイホルダーを提供すること。【解決手段】　フックと、レールと、ネクタイ吊り具と、レールスライド具とからネクタイホルダーを構成させ、フックはハンガーパイプに吊り下げるようにレールの中央上部に形成させ、レールはスリットにより形成させ、ネクタイ吊り具は上下に分離した位置に水平に突出した複数のネクタイ引っ掛け部を備えさせ、レールスライド具はネクタイ吊り具をスリットに吊り下げさせ、レールスライド具をレールに沿ってスライド可能とさせると共に前記ネクタイ吊り具を垂直軸の周りに軸動可能に吊り下げさせた。

Description

ネクタイホルダー

　本発明は、洋服箪笥やクローゼット等の衣服収納手段に、多数のネクタイを小さなスペースで収納することができるネクタイホルダーに関する。詳細には、衣服収納スペースを損なわないように、衣服と並べてネクタイホルダーを吊り下げてもネクタイが滑り落ちにくく、かつ多数のネクタイの中から所望のネクタイが選別しやすいネクタイホルダーに関する。

　従来、ネクタイはクローゼット、洋服箪笥等の衣服収納手段の中の側壁又は前扉の内面に水平に固定されたハンガー棒に引っ掛けて収納されている。しかしハンガー棒に引っ掛けたネクタイは、ハンガー棒に対して前後のバランスが崩れた場合には、滑り落ちやすいという課題があった。また、多数のネクタイを一本のハンガー棒に引っ掛けると滑り落ちやすいだけでなく、多数のネクタイの中から所望のネクタイが選別しにくくなるという課題もあった。

　そこで多数のネクタイを収納する技術として、特許文献１には、衣服収納器具の一部にネクタイ収納装置を設けた技術が開示されている。特許文献１に記載の技術は、衣服収納器具の縦枠の周りに、ネクタイ収納装置を水平方向に巡回可能に形成させ、ネクタイ収納装置には吊り下げ棒が着脱可能に架け渡され、吊り下げ棒の両側に複数のネクタイ保持部が突出されている。

　特許文献１に記載の技術によれば、水平方向に巡回される吊り下げ棒に、多数のネクタイを吊り下げることができるだけでなく、ネクタイの本数が少ないときには吊り下げ棒を取り外して、ネクタイを吊り下げていたスペースを、衣服等を吊り下げるスペースとすることができるとされている。

　しかし、この技術による場合には、ネクタイを引っ掛ける又は抜き出す等する位置から吊り下げ棒が遠い位置にある場合には、ネクタイを引っ掛ける等する位置まで吊り下げ棒を巡回させることが必要であり、ネクタイを引っ掛ける等をする前に手間がかかることになる。また、衣服とネクタイを着用するため取り出す又は脱いだ後引っ掛ける等する場合には、衣服とネクタイを吊り下げる位置の間で、ネクタイ収納装置を巡回させなければならないという課題があった。

　特許文献２には、洋服箪笥の側壁に、多数のネクタイを引掛けるハンガー棒を前後方向にスライド可能に形成させる技術が開示されている。しかし、特許文献２に記載の技術によれば、洋服箪笥の前扉に干渉させないで、ハンガー棒をスライドさせるためには、前扉が全開できるように洋服箪笥の前方のスペースがあいていることが必要であった。一方、洋服箪笥の前扉を全開しないでも、ハンガー棒がスライドできるようにするためには、ハンガー棒を側壁から離間させることが必要であった。そうすると、ハンガー棒と側壁との間のスペースが無駄になり収納スペースが損なわれやすいという課題があった。

　特許文献３には、衣服ハンガーを吊り下げるハンガーパイプに支持部材を固定させ、支持部材に前後方向にスライド可能に軸体を装着させ、前記軸体をネクタイハンガーとする技術が開示されている。この技術によれば、支持部材にスライド可能に支持させた軸体が傾きにくく、ネクタイハンガーに吊り下げたネクタイがずれて片側に寄って重なりにくく、ネクタイハンガーを前方に引き出せば、所望のネクタイが選別しやすいとされている。

　しかし、吊り下げるネクタイの本数が多くなると、ネクタイハンガーをスライドさせた際に、ネクタイ自体が滑って、片側に寄って前後方向に重なった状態となり、後方のネクタイが前方のネクタイに隠れ、ネクタイを選別しにくい状態となった。選別を容易にしておくためには、前方のネクタイに後方のネクタイが隠れないように、隙間をあけて吊り下げる必要があり、多数のネクタイを収容することは困難であった。

　また、支持部材が固定されているため、衣服ハンガーの吊り下げ数に応じてネクタイハンガーの位置を左右にずらすことができず、ネクタイハンガーを境にしてハンガーパイプの左右で衣服ハンガーの吊り下げ密度が変わり、衣服ハンガーが多く吊り下げられている側では、衣服が重なり合って、衣服に皺を発生させやすいという課題があった。

　特許文献４には、衣服ハンガーを吊り下げるハンガーパイプに吊り下げて使用され、多数のネクタイの中から所望のネクタイを選別しやすいネクタイハンガーの技術が開示されている。特許文献４に記載の技術は、ネクタイハンガーの吊り下げフックの開放側と背面側との両側に、軸体とされたネクタイ吊り下げ部を形成させ、ネクタイ吊り下げ部とされた軸体の外方側には、滑り止めを有するネクタイ掛け棒を所定の間隔で多段に突出させている。そして、前記軸体が中央部を軸芯として左右に傾斜可能とされている。

　この技術によれば、ネクタイ吊り下げ部を左右に傾斜させた状態で、各ネクタイ掛け棒の位置が左右に分離されるので、ネクタイを滑り落ちないように吊り下げやすいだけでなく、各掛け棒に吊り下げられたネクタイの位置が上下にもずれ、ネクタイが完全に重なった状態とならないため、ネクタイの柄を見てネクタイを選別することが容易であるとされている。

　特許文献４に記載のネクタイハンガーは、衣服収納手段のハンガーパイプに、衣服ハンガーと並べて、吊り下げて使用される。そうすると、ネクタイ吊り下げ部を傾斜させる前に、隣に吊り下げてある衣服ハンガーをずらして、ネクタイの引っ掛け作業をするための空間をあけるようにしなければならず、ネクタイを収納しにくいという課題があった。一方、ネクタイの収納を容易にするため、ネクタイハンガーの両側のスペースをあけたままにすると、衣服収納手段の収納スペースを損なうという課題があった。

　上述のように、ネクタイが滑り落ちにくいように、小さなスペースに多数のネクタイを収納しようとすると、所望のネクタイが選別しにくくなるという新たな課題が発生していた。

実開平０２－１２２７３０号特開２０００－０３７２７８号特開２００３－３２５３０１号実登３１１８９３３号

　そこで、本願の発明者は、衣服収納スペースを損なわないように、衣服と並べて、ネクタイが滑り落ちないように、小さなスペースでネクタイを収納できるだけでなく、多数のネクタイの中から所望のネクタイが選別しやすいネクタイホルダーを提供することを課題とした。具体的には、多数のネクタイを使用頻度等に応じてネクタイ群に、予め区分して整理しておいても、所望のネクタイの選別が容易であり、ネクタイを収納することが容易なネクタイホルダーを提供することを課題とした。

発明を解決するための手段

　本発明の第１の発明は、洋服ハンガーを吊り下げるハンガーパイプに、洋服と並べて多数のネクタイを吊り下げるネクタイホルダーにおいて、フックと、レールと、ネクタイ吊り具と、レールスライド具とを含み、前記フックは、前記ハンガーパイプに吊り下げさせるように前記レールの中央上部に形成され、前記レールは、前記ハンガーパイプと交差する方向に延びるスリットにより形成され、前記ネクタイ吊り具は、上下に分離した位置に、水平に突出した複数のネクタイ引っ掛け部を備え、前記レールスライド具は、前記ネクタイ吊り具を、前記スリットに挟ませて吊り下げさせ、前記レールスライド具が、前記レールに沿ってスライド可能とされると共に、前記ネクタイ吊り具を垂直軸の周りに軸動可能に吊り下げていることを特徴としている。

　引っ掛けられる複数のネクタイは、着用者の趣向、着用季節に応じた使用頻度、常用・非常用の使用態様、ネクタイの色・模様・柄・生地・太さ・長さ等に応じて、着用者によりネクタイ群に、予め区分される。ネクタイ群に区分されたネクタイが、ネクタイ引っ掛け部に引っ掛けられる。

　レールは、スリットが延びるように形成されていれば、形状は限定されない。例えば、板材の表面から裏面まで貫通した筋状のスリットがレールとされていてもよく、平行に延びる２本の軸体がレールとされていてもよい。ネクタイ吊り具は、上下に分離した位置に、水平に突出した複数のネクタイ引っ掛け部を備えているため、複数のネクタイが、間隔をあけて上下に並んだ状態で引っ掛けられる。下方に引っ掛けたネクタイに妨げられないで、上方又は前方にネクタイを引っ掛けることが容易である。

　また、ネクタイ引っ掛け具にネクタイを引っ掛けたネクタイ吊り具を、ネクタイ吊り具の垂直軸の周りに前後反転させるように軸動させれば、上に引っ掛けたネクタイに隠れていた下のネクタイの色・柄等が視認できるようになり、所望のネクタイを選択して、抜き出すことが容易である。

　ネクタイ引っ掛け部は、ネクタイ吊り具の垂直軸の左右に突出されていてもよく、一方のみに突出されていてもよく、ネクタイ吊り具の垂直軸に対して放射状に突出されていてもよい。また、ネクタイ吊り具が、レールに沿ってスライド可能とされているため、選択したいネクタイの群を着用者の近くに引き寄せた状態で、所望のネクタイを抜き出すことができる。

　本発明の第１の発明によれば、レールスライド具が、スリットに挟まれるようにしてスライドされるため、小さなスペースでネクタイを収納しても、レールの途中でネクタイ吊り具を脱落させることなく、ネクタイ吊り具をスライドさせることができる。またネクタイ吊り具を軸動させることにより、引っ掛けたネクタイの色・柄等を視認したうえで、ネクタイを選択することが容易となるという有利な効果を奏する。

　本発明の第２の発明は、第１の発明のネクタイホルダーにおいて、前記レールの端部に、前記ネクタイ吊り具の頭部よりも大きな挿入孔を備え、前記ネクタイ吊り具が、前記挿入孔を通して、前記レールに挿し込み又は引き抜くことが可能とされていることを特徴としている。

　第２の発明によれば、複数のネクタイを群として引っ掛けた状態のネクタイ吊り具を、レールの端部に形成された挿入孔から引き抜いて、暗い洋服箪笥の中から出して、群ごとにネクタイの形態が確認しやすい明るい場所で、色・柄等を確認してネクタイを選別することができる。

　また、使用頻度が低い、例えば冠婚葬祭用のネクタイを群にして、レールの奥部に収容させておき、必要に応じて、レールの端部から引き抜くことが容易である。使用頻度等に応じて、ネクタイ吊り具の前後の並びを自由に決定することができると共に、レールの端部からネクタイ吊り具を引き抜いて、多数のネクタイの中から所望のネクタイを選別することが容易になるという有利な効果を奏する。

　本発明の第３の発明は、第１又は第２の発明のネクタイホルダーにおいて、前記レールが、板材に形成され、前記板材の幅が、前記ネクタイ吊り具を前記スリットにスライドさせながら垂直軸の周りに軸動させた状態で、ネクタイ吊り具の左右両端となる位置の間の幅よりも広いことを特徴としている。

　第３の発明によれば、ネクタイ吊り具を垂直軸の周りに軸動させても、ネクタイ吊り具と隣に吊り下げられている洋服とが干渉しないため、ネクタイ吊り具のスライド動作、軸動動作が容易になるという有利な効果を奏する。なお、ネクタイ吊り具の幅は、２本のネクタイが並べられた幅でもよく、１本のネクタイだけの幅でもよく、ネクタイを並べて吊り下げる幅とされればよい。

　本発明の第４の発明は、第１から第３の発明のネクタイホルダーにおいて、前記フックは、開閉手段と回動抑制手段を含み、前記開閉手段は、フックの周面を開閉可能とさせ、前記フックの周面が開いた状態で前記ハンガーパイプに脱着可能とされ、前記回動抑制手段が、前記フックの周面が閉じた状態で、前記フックが前記ハンガーパイプに対して回動することを抑制させていることを特徴としている。

　開閉手段は、フックの開放部の両側の部材を付勢する付勢手段を備えさせて、開閉可能とさせればよいが限定されない。例えば、一方の部材に係止部を設け他方の部材に被係止部を設け係止させるようにしてもよい。また、回動抑制手段は、粘弾性部材を挟むようにして、フックをハンガーパイプに装着させ、フックの内面がハンガーパイプに対して回動抑制されればよいが限定されない。例えば、ハンガーパイプ側に、周面に被噛合歯を形成させた部材を装着させておいて、フックの内面に前記被噛合歯と噛合する噛合歯を形成させておいてもよい。

　ネクタイ吊り具の左右に吊り下げられる洋服の量に応じて、フックの周面を開いて把持をゆるめて、ネクタイホルダーを吊り下げる位置を容易に変更することができる。また、回動抑制手段がネクタイ吊り具を回動させにくくしているため、ネクタイ吊り具がレールの前後のいずれかに偏ってもレールが傾きにくい。

　第４の発明によれば、ネクタイを引っ掛け、又は抜き出しやすいハンガーパイプの位置に、ネクタイホルダーを位置させて、小さなスペースで、洋服に並べて、多数のネクタイを収納することができる。また、レールが傾かないため、ネクタイ吊り具を軸動させることが容易であり、ネクタイを選別しやすい。

　本発明の第５の発明は、第１から第４の発明のネクタイホルダーにおいて、待避レールが、前記レールの中間部に備えられ、前記待避レールは、前記レールにつながると共に、前記レールに交差する方向に延び、前記レールに沿ってスライドされるネクタイ吊り具を、他のネクタイ吊り具が待避レールにおいて待避できるようにされていることを特徴としている。

　レールの途中に、交差する方向に待避レールがつながっているため、レールの奥部に位置するネクタイ吊り具のネクタイを脱着する際に、その手前のネクタイ吊り具を引き抜かなくても、奥部に位置するネクタイ吊り具を、レールの手前にスライドすることが可能となる。待避レールの数、長さは限定されない。例えば一箇所の長い待避レールとしてもよく、複数の短い待避レールを分散させた位置に形成させてもよい。第５の発明によれば、手前に位置するネクタイ吊り具に支障されないで、レールの奥部にあるネクタイ吊り具の位置を変更することが容易である。

　本発明の第６の発明は、第１から第５の発明のネクタイホルダーにおいて、前記レールの天面に、ネクタイ吊り具の位置を規制する位置規制手段を有し、前記位置規制手段が、前記レールに沿って所定間隔で形成された凹部であることを特徴としている。前記凹部が、前記レールに沿って所定間隔で形成されているため、レールに吊り下げられたネクタイ吊り具の位置がずれにくい。第６の発明によれば、レールの前後のバランスを維持しやすく、レールが傾きにくく、ネクタイ吊り具を軸動させることが、より容易である。

　本発明の第７の発明は、第６の発明のネクタイホルダーにおいて、前記凹部が、緩やかに湾曲されることにより形成されていることを特徴としている。ゆるやかに湾曲されて凹部が形成されたレールに沿って、ネクタイ吊り具をスライドさせることが容易であることに加えて、ネクタイ吊り具が凹部の底部である、湾曲されたレールの低い位置に滑って位置が決定される。第７の発明によれば、レールの前後のバランスを維持しやすく、レールが傾きにくく、ネクタイ吊り具を軸動させることが、より容易となる。

　本発明の第８の発明は、第１から第７の発明のネクタイホルダーにおいて、前記ネクタイ吊り具に備えられた、水平に突出した複数のネクタイ引っ掛け部の増減が可能とされていることを特徴としている。第８の発明によれば、ネクタイを引っ掛ける本数に応じて、ネクタイ引っ掛け部を増減できるため、ネクタイの本数が増えても、ネクタイホルダーの数を増やす必要がなく、また、ネクタイが引っ掛けられていないネクタイ引っ掛け部を減らしておけば、ネクタイを引っ掛け又は抜き出すことが容易である。

・本発明の第１の発明によれば、レールスライド具が、スリットに挟まれるようにしてスライドされるため、レールの途中でネクタイ吊り具を脱落させることなく、ネクタイ吊り具をスライドさせることができる。またネクタイ吊り具を軸動させることにより、引っ掛けたネクタイの色・柄等を視認したうえで、ネクタイを選択することが容易となるという有利な効果を奏する。
・第２の発明によれば、複数のネクタイを群として引っ掛けた状態のネクタイ吊り具をレールの端部から外し、暗い洋服箪笥の中から引き抜いて、群ごとにネクタイの形態が確認しやすい明るい場所で、色・柄等を確認してネクタイを選別することができる。

・本発明の第３の発明によれば、ネクタイ吊り具と隣に吊り下げられている洋服とが干渉しないため、ネクタイ吊り具のスライド動作、軸動動作が容易になるという有利な効果を奏する。
・本発明の第４の発明によれば、ネクタイを引っ掛け、又は抜き出しやすいハンガーパイプの位置に、ネクタイホルダーを位置させて、小さなスペースで、洋服と共に多数のネクタイを収納することができる。また、レールが傾かないため、ネクタイ吊り具を軸動させることが容易であり、ネクタイを選別しやすい。

・本発明の第５の発明によれば、手前に位置するネクタイ吊り具に支障されないで、レールの奥部にあるネクタイ吊り具の位置を変更することが容易である。
・本発明の第６、第７の発明によれば、レールの前後のバランスを維持しやすく、レールが傾きにくく、ネクタイ吊り具を軸動させることが、より容易である。
・第８の発明によれば、ネクタイの引っ掛ける本数に応じて、ネクタイ引っ掛け部を増減できるため、ネクタイの本数が増えても、ネクタイホルダーの数を増やす必要がなく、また、ネクタイが引っ掛けられていないネクタイ引っ掛け部を減らしておけば、ネクタイを引っ掛け又は抜き出すことが容易である。

洋服パンガーと共にネクタイホルダーを収納した状態の説明図（実施例１）。ネクタイホルダーの説明図（実施例１）。ネクタイホルダーの使用方法を説明する説明図（実施例１）。ネクタイの引っ掛け、抜き出しを説明する説明図（実施例１）。ネクタイ吊り具の説明図（実施例１）。ネクタイ吊り具の説明図（実施例１）。位置規制手段の説明図（実施例２）。軸体からなるレールの説明図（実施例３）。レールスライド具の説明図（実施例４）。ネクタイ引っ掛け部の説明図（実施例５）。

　洋服箪笥等の衣服収納手段に、洋服と並べて多数のネクタイを、ネクタイ群に区分して収納するネクタイホルダーを、図を参照して説明する。実施例１では、板材にレールをなすスリットを貫通させて形成させたネクタイホルダー１を、図１から図６を参照して説明する。図１はネクタイホルダー１の使用状態を示している。図２（Ａ）図はネクタイホルダー１の平面図を示し、図２（Ｂ）図はネクタイホルダー１の側面図を示している。

　図３は、ネクタイホルダー１の使用方法を示している。図３（Ａ）図はハンガーパイプ１００に引っ掛ける状態を示し、図３（Ｂ）図は、ハンガーパイプ１００に引っ掛けられたネクタイホルダー１のレール１０に、ネクタイ吊り具２０と一体とされたレールスライド具３０を挿し込む状態を示し、図３（Ｃ）図は、先に挿し込んだネクタイ吊り具２０を軸動させた状態を示している。図４はネクタイ引っ掛け部４０にネクタイ２００を吊り下げ、ネクタイ引っ掛け部４１からネクタイを抜き出す状態を示している。

　図５はレール１０にネクタイ吊り具２０が吊り下げられた状態の説明図であり、図５（Ａ）図は正面図を示し、図５（Ｂ）図はレール１０に挿し込まれたネクタイ吊り具２０が軸動される状態を示している。図６は奥部に位置するネクタイ吊り具２０をレール１０から引き抜く状態を説明する図を示し、図６（Ａ）図は平面図を示し、図６（Ｂ）図は図６（Ａ）図のＡ－Ａ位置の断面図を示している。

　ネクタイホルダー１は、洋服箪笥やクローゼット等の衣服収納手段に設けられたハンガーパイプ１００に、洋服３００と並べるようにして、多数のネクタイ２００を引っ掛けた状態で吊り下げられる。ハンガーパイプ１００に吊り下げる位置は、洋服３００が並んだ隙間のいずれの位置でもよく、ネクタイ２００の色・柄が識別しやすい位置であればよい。図１には左側に１枚の洋服３００が引っ掛けられ、右側に２枚の洋服３００が引っ掛けられ、その間にネクタイホルダー１が引っ掛けられた状態を示している。洋服３００が並んだ状態に応じて、任意にネクタイホルダー１の位置を変更すればよい。

　ネクタイホルダー１は、ネクタイ吊り具２０の中央軸２１（図５（Ａ）図参照）を挟んで、両側に上下４段のネクタイ引っ掛け部４０を備えている。図１には右利きの人が右側から、各々のネクタイ引っ掛け部にネクタイを引っ掛けた状態を示している。下に引っ掛けられたネクタイをずらさないように、上にネクタイを引っ掛けるため、下のネクタイの色・柄は、上に引っ掛けられたネクタイにより隠れて識別しにくい状態となっている。

　しかし、ネクタイ吊り具２０を中央軸２１の周りに軸動させることにより、右から引っ掛けたネクタイ２００が左側に移動し、上のネクタイの上部が下のネクタイに隠れないで視認できるようになる（図４参照）。ネクタイホルダー１のレールは、板材１１に形成されている。板材１１は、ネクタイ２本分の幅よりも広い幅とされているため、ネクタイ吊り具２０をスライド又は軸動させる際に、ネクタイ２００が隣の洋服３００に引っ掛かりにくく、ネクタイ２００がずれ落ちにくい。

　ネクタイホルダー１は、レール１０をなす板材１１と、フック５０（図５参照）と、レールスライド具３０と一体に形成されたネクタイ吊り具２０とからなっている。ネクタイホルダー１は板材１１を湾曲させて構成されており、平面形状は矩形形状をなしている（図２参照）。レール１０は板材１１の長辺方向の中央部に、上下に貫通されて、長辺方向に沿って延びて形成されている。ネクタイホルダー１の正面側（図２（Ａ）図の右側、以下ネクタイホルダー１の正面は図２（Ａ）図の右側とする）は、板材１１が上方に反るように湾曲されている。

　レール１０は湾曲された板材１１の上部にまで延び、端部にレールスライド具３０の頭部３１（図２（Ａ）図、図３（Ｃ）図参照）を挿通できる大きさの挿通孔１２を備えている。レール１０には、左側方と右側方につながる待避レール１３が、交互に均等な間隔をあけて３か所ずつ設けられている。レール１０及び待避レール１３の幅は、レールスライド具３０の軸体３２がスライド可能であり、レールスライド具の頭部３１が抜け落ちない幅とされればよい。

　板材１１の左右の側方には、側方屈曲部１４（図５（Ａ）図参照）が形成され、レール１１が変形されにくくされている。ネクタイホルダー１の板材１１の天部の幅は、左右にネクタイ２００が並んだ幅よりも広い幅とされている。板材１１の長さは、ハンガーパイプ１００の前後の収納スペースの奥行寸法に応じて決定されればよく限定されないが、ネクタイホルダー１は、ネクタイ８本を並べた幅よりも長い長さとされている。

　フック５０は、レバー５１が付設された背面部材５２と、ハンガーパイプ１００の天部に接する正面部材５３とからなっている。正面部材５３の下方には、板材と一体となる脚部５４が形成されている。脚部５４の基部５５は二股に分岐されレール１０を跨ぐように形成されている。レールスライド具の頭部３１は、二股の中を通過して、正面側と背面側との間をスライドされる。

　正面部材５３と背面部材５２とは、連結部５６の内部に装着されたバネ部材（図を省略している）に付勢されて、周面が閉鎖された状態とされている。バネ部材の付勢に抗して背面部材のレバー５１を把持することにより背面部材５２が傾斜し、正面部材５３と背面部材５２との間にハイプハンガー１００よりも広い幅の隙間が開き、周面が開いた状態となる。バネ部材は板バネ、コイルバネ等のいずれであってもよく、背面部材５２を正面部材５３に付勢させるものであればよい

　正面部材５３と背面部材５２のハンガーパイプ１００に面する内面側には、粘弾性部材５７が付設される。フック５０の周面が開いた部分にハンガーパイプ１００を通し、周面を閉鎖させた状態では、粘弾性部材５７が押し潰されて、ハンガーパイプ１００に対してフック５０が回動することを抑制するフックの回動抑制手段をなす。なお、フック５０の位置をずらすには、レバー５１を把持して、フックの周面があいた状態で、ハンガーパイプに沿って移動させるようにすればよい。

　ネクタイホルダー１をハンガーパイプ１００に吊り下げた状態で、板材が湾曲された部分に形成されている挿通孔１２からレールスライド具の頭部３１を挿し込んで、レールスライド具３０をレール１０に吊り下げる。挿通孔１２の下部は、レールの天部よりも僅かに高い位置とされているため、レールスライド具３０をレール１０に沿ってスライドさせる際に、挿通孔１２からレールスライド具３０が外れることがない。

　レールスライド具３０を挿通孔１２から引き抜く際には、レールスライド具３０を僅かに持上げるようにすればよい。ネクタイ吊り具３０は、他のネクタイ吊り具を吊り下げた状態で、必要に応じて追加すればよく（図３（Ｃ）図参照）、吊り下げるネクタイ吊り具の数が限定されないことは勿論のことである。

　次に、図４を参照して、ネクタイ２００を吊り下げ、抜き出す方法を簡単に説明する。図４は右利きの人がネクタイ引っ掛け部４０にネクタイ２００を引っ掛け、抜き出す方法を示している。ネクタイは、下方のネクタイ引っ掛け部から、順に上方のネクタイ引っ掛け部に引っ掛けられる。ネクタイを引っ掛ける際には、ネクタイ引っ掛け部４０の端部がやや手前に向くように軸動させ、ネクタイ引っ掛け部材と、ずれ止め部材４３の間に二つ折りにしたネクタイの折り部を通すようにして引っ掛ける（図４矢印参照）。下のネクタイに触れなくても上のネクタイを引っ掛けることができるため、下のネクタイを滑り落とすことがない。

　ネクタイ２００を抜き出す際には、ネクタイ吊り具２０を左右反転させるように軸動させる。右の位置で引っ掛けたネクタイ２００を左に反転させると、引っ掛けられている全てのネクタイの折り曲げ部２０１が視認できるようになる。ネクタイの色・柄等を確認したうえで、所望のネクタイを抜き出すようにすればよい（図４矢印参照）。中間の位置のネクタイを抜き出して、上方のネクタイにより下のネクタイ引っ掛け部が隠れている場合には、上のネクタイを手前に浮かすようにして、下のネクタイ引っ掛け部にネクタイを引っ掛ければよい。ネクタイ吊り具２０を軸動させることにより、ネクタイが引っ掛かけられている状態を確認することが容易である（図４）。

　ここで図５、図６を参照して、レール１０に沿ったネクタイ吊り具２０の移動の状態を説明する。ネクタイホルダー１のレール１０には、左側方に３つの待避レール１３を備え、右側方にも３つの待避レール１３を備えている。いずれの側の待避レール１３に、レールスライド具３０と一体となっているネクタイ吊り具２０を待避させるかは、ネクタイホルダー１と左右に引っ掛けられた洋服３００（図１参照）との距離と、着用者の使い勝手に応じて選択されればよい。

　レールの奥部１９と、レールと奥から一番目の左側の待避レールとの交点（図５（Ｂ）図に黒点で示している、以下同じ）１５との距離は、奥部のネクタイ吊り具と、前記交点の位置のネクタイ吊り具をともに回動（図５（Ｂ）図矢印参照）させても、ネクタイが接触しない距離とされている。また、レールと左側の待避レールの隣り合う交点１６の間の距離も、同様とされている。ネクタイ吊り具２０を夫々の待避レール１３に格納する際にも、前記の距離が離間されているため、他のネクタイ吊り具が邪魔になることはない。右側の待避レール１３の位置も左側の待避レールの位置と同様とされている。

　奥側のネクタイ吊り具２０を引き抜くには、手前側に吊り下げられているネクタイ吊り具２０をレール１０から待避レール１３の外方側に待避させ、ネクタイ２００の面を並ばせておき（図６参照、ネクタイ吊り具は破線で示している）、奥側のネクタイ吊り具２０をレール１０に沿って手前にスライドさせて、挿入孔１２の位置でネクタイを引っ掛けたままでネクタイ吊り具２０を僅かに持上げる（図５（Ａ）図では、持上げ前を破線で示し、持上げ後を実線で示している。持上げ後の頭部３１を、斜線を付して示している。）ようにして、挿入孔１２からレールスライド具の頭部３１を引き抜くようにすればよい（図６（Ｂ）図矢印参照）。

　他のネクタイ吊り具を、ネクタイホルダー１に吊り下げたままで、奥側の使用頻度の低い、例えば冠婚葬祭用のネクタイ群だけが引っ掛けられたネクタイ吊り具を引き抜く（図６）ことが容易である。なお、手前の位置で所望の冠婚葬祭用のネクタイを抜き出すようにして、ネクタイ群を引き抜かないで元の位置に戻してもよいことは勿論のことである。

　実施例２では、位置規制手段が備えられたネクタイホルダー２を、図７を参照して説明する。板材６０の天面に、交互に上下に緩やかに湾曲された湾曲部が形成され、上方に凹部をなす位置が、ネクタイ吊り具の位置規制手段とされている。実施例１のネクタイホルダーと同様の部分については、図に同一の符号を付して説明を省略している。なお、凹部の形状は湾曲部には限定されず、Ｖ字形状の谷部、Ｕ字形状の谷部が位置規制手段とされてもよいことは勿論のことである。

　ネクタイホルダー２は、レールの天部をなす板材６０が交互に上下に緩やかに湾曲され、各々の湾曲部の谷部６１には、図に示していない左側の待避レールがつながっている。板材６０の大きさは実施例１のネクタイホルダー１と同様とされているが、板材の側部には、側板６２が付設されて剛性が高められている。また、破線で示しているレールスライド具の頭部６３の下面は下方中央部がやや窄められ、湾曲部に沿って滑りやすくされている。

　正面側の挿通孔６４から挿し込まれたレールスライド具は、奥にスライドされる。上下にゆるやかに湾曲されているだけなので、湾曲部の山部６５も滑らかに越えてスライドされる。夫々の谷部６１に一つずつのレールスライド具を位置させるようにしておくと、ネクタイ吊り具６６の位置が規制される。ネクタイ吊り具６６の位置が規制されるため、ネクタイ吊り具を軸動させる際にも、隣のネクタイ吊り具に接しにくく、ネクタイ吊り具の軸動操作が容易である。

　実施例３は、レールを軸体から構成させたネクタイホルダー３を、図８を参照して簡単に説明する。ネクタイホルダー３のレール７０は軸体が屈曲されて、平行なレール７１と、一つの待避レール７２と、挿通孔７３とが形成されている。レールスライド具、ネクタイ吊り具は上述の実施例と同様とすればよい。

　レールスライド具と干渉しない位置、例えばレールの手前端部の先端、後方端部の先端、待避レールの先端と、フックの下方に設けた基板７４（図８破線参照）とを、ケーブル７５（図８破線参照）により結ぶようにして、フック７６はレール７０と一体とされればよいが限定されない。

　実施例４では、レールスライド具の実施例を説明する。図９（Ａ）図は、実施例１のネクタイホルダーで示したレールスライド具３０の拡大図である。レールスライド具の頭部３１は軸芯から周囲に広がり、軸動している角度が変わっても、レール１０から外れないようにされている。頭部３１とレールスライド具の下方に位置するネクタイ吊り具２０が一体に軸動される（図９（Ａ）図矢印Ａ参照）。

　図９（Ｂ）図に示すレールスライド具３３は、レールスライド具の頭部は軸動されないで、レールに沿ってスライド（図９（Ｂ）図矢印Ｂ参照）するだけのスライド軸部３４とされ、スライド軸部の下方に軸動（図９（Ｂ）図矢印Ｃ参照）可能な軸動軸部３５が螺子３６により軸支されている。レールスライド具のスライド軸部３４は、軸動されなくてもよいため、スライド方向の長さを長くすることができ、スムーズにスライドされる。

　実施例５では、ネクタイ吊り具の複数の例を、図１０を参照して説明する。図１０（Ａ）図に示したネクタイ吊り具２２は、中央軸２３に対して、上下に離間すると共に、放射状に分離した位置にネクタイ引っ掛け部２４と、ずれ止め部材２５が形成されている。夫々のネクタイ引っ掛け部２４に引っ掛けたネクタイが、滑り落ちないように垂直に垂れ下がった状態とされ、皺がつきにくい。また、抜き出したネクタイを元の位置に引っ掛けることが容易である。

　図１０（Ｂ）図に示したネクタイ吊り具８０は、吊り部の中央軸８１を屈曲させ、屈曲させた先方の垂直軸８２の一方の側だけに、ネクタイ引っ掛け部２４と、ずれ止め部材２５が形成され、引っ掛けたネクタイの中央部がネクタイ吊り具８０の軸心となるように形成されている。また、管体８３で連結し、ネクタイ吊り具８４が増設可能とされている。ネクタイ吊り具８０によれば、幅の狭い洋服収納スペースでも、小さな空間で多数のネクタイを滑り落ちないように収納することが可能となる。

　（その他）
・今回開示された実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、上記した説明に限られず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
・特に、ネクタイ吊り具の大きさ・形態・数は、衣服収納手段の大きさに応じて変更されて実施されるのは勿論のことである。

１，２，３…ネクタイホルダー、
１００…ハンガーパイプ、２００…ネクタイ、３００…洋服、
１０…レール、２０…ネクタイ吊り具、３０…レールスライド具、
４０…ネクタイ引っ掛け部、４１…ネクタイ引っ掛け部、
５０…フック、６０…板材、
１１…板材、１２…挿通孔、１３…待避レール、１４…側方屈曲部、
１５，１６…交点、１９…奥部、
２１…中央軸、２２…ネクタイ吊り具、２３…中央軸、
２４…ネクタイ引っ掛け部、２５…ずれ止め部材、
３１…頭部、３２…軸体、３４…スライド軸部、３５…軸動軸部、３６…螺子、
５１…レバー、５２…背面部材、５３…正面部材、５４…脚部、５５…基部、
５６…連結部、５７…粘弾性部材、
６１…谷部、６２…側板、６３…頭部、６４…挿通孔、
６５…山部、６６…ネクタイ吊り具、
７０，７１…レール、７２…待避レール、７３…挿通孔、
７４…基板、７５…ケーブル、７６…フック、
８０，８４…ネクタイ吊り具、８１…中央軸、８２…垂直軸、８３…管体

Claims

　洋服ハンガーを吊り下げるハンガーパイプに、洋服と並べて多数のネクタイを吊り下げるネクタイホルダーにおいて、
　フックと、レールと、ネクタイ吊り具と、レールスライド具とを含み、
　前記フックは、前記ハンガーパイプに吊り下げるように前記レールの中央上部に形成され、
　前記レールは、前記ハンガーパイプと交差する方向に延びるスリットにより形成され、
　前記ネクタイ吊り具は、上下に分離した位置に、水平に突出した複数のネクタイ引っ掛け部を備え、
　前記レールスライド具は、前記ネクタイ吊り具を、前記スリットに吊り下げさせ、
　前記レールスライド具が、前記レールに沿ってスライド可能とされると共に、前記ネクタイ吊り具を垂直軸の周りに軸動可能に吊り下げている、
ことを特徴とするネクタイホルダー。
　前記レールの端部に、前記ネクタイ吊り具の頭部よりも大きな挿入孔を備え、
　前記ネクタイ吊り具が、前記挿入孔を通して、前記レールに挿し込み又は引き抜くことが可能とされている、
ことを特徴とする請求項１に記載のネクタイホルダー。
　前記レールが、板材に形成され、
　前記板材の幅が、前記ネクタイ吊り具を前記スリットにスライドさせながら垂直軸の周りに軸動させた状態で、前記ネクタイ吊り具の左右両端となる位置の間の幅よりも広い、
ことを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のネクタイホルダー。
　前記フックは、開閉手段と回動抑制手段を含み、
　前記開閉手段は、フックの周面を開閉可能とさせ、前記フックの周面が開いた状態で前記ハンガーパイプに脱着可能とされ、
　前記回動抑制手段が、前記フックの周面が閉じた状態で、前記フックが前記ハンガーパイプに対して回動することを抑制させている、
ことを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれかに記載のネクタイホルダー。
　待避レールが、前記レールの中間部に備えられ、
　前記待避レールは、前記レールにつながると共に、前記レールに交差する方向に延び、
　前記レールに沿ってスライドされるネクタイ吊り具を、他のネクタイ吊り具が前記待避レールにおいて待避できるようにされている、
ことを特徴とする請求項１乃至請求項４のいずれか一項に記載のネクタイホルダー。
　前記レールの天面に、前記ネクタイ吊り具の位置を規制する位置規制手段を有し、
前記位置規制手段が、前記レールに沿って所定間隔で形成された凹部である、
ことを特徴とする請求項１乃至請求項５のいずれか一項に記載のネクタイホルダー。
　前記凹部が、緩やかに湾曲されることにより形成されている、
ことを特徴とする請求項６に記載のネクタイホルダー。
　前記ネクタイ吊り具に備えられた、水平に突出した複数の前記ネクタイ引っ掛け部の増減が可能とされている、
ことを特徴とする請求項１乃至請求項７のいずれか一項に記載のネクタイホルダー。