WO2019131130A1 - プリント基板及び天井扇 - Google Patents

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Abstract

プリント基板(10b)は、アース部(31)に配設された第1電子部品(34)と、第1電子部品(34)を固定しアース部(31)と接続するために付設された第1はんだ部(35)と、電源ライン(32)に配設された第2電子部品(36)と、第2電子部品(36)を固定し電源ライン(32)と接続するために付設された第2はんだ部(37)と、を備える。そして、第1電子部品(34)と第2電子部品(36)とは、所定の放電ギャップ(33)の距離を離間させて対向して設けられる。また、第1はんだ部(35)と第2はんだ部(37)とは、所定の放電ギャップ(33)の距離を離間させて対向して設けられる。

Description

プリント基板及び天井扇
 本発明は、雷サージ等に代表されるピーク電圧値の大きいノイズを吸収するプリント基板及び天井扇に関するものである。
 従来、雷サージ等の瞬間的に発生した高電圧から、機器を構成する電気部品・電子部品の破壊を抑制するために、プリント基板に雷サージを放電するための放電機構を設けたものがある(例えば、特許文献1)。
 この種の放電機構は、例えば、放電ギャップの距離を離した一対の銅箔部をプリント基板に形成して構成される。一方の銅箔部に対して雷サージのような高電圧が印加されると、放電ギャップを超えて放電が起こり、他方の銅箔部に大電流が生じる。この放電機構は、この他方の銅箔部に生じた大電流を外部に流すことによって、機器を構成する電気部品・電子部品の破壊を抑制できる。
特開平8-105927号公報
 しかしながら、従来の放電機構では放電が起こりにくいため、放電が起こらない程度の高い電圧が印加された場合に、機器を構成する電気部品・電子部品の破壊を招いてしまうおそれがある。
 本発明の目的は、高電圧が印加された場合に、放電が開始される電圧を安定して下げることである。
 本発明の一態様に係るプリント基板は、アース部と、電源ラインと、第1電子部品と、第1はんだ部と、第2電子部品と、第2はんだ部とを備える。アース部は、接地されている。電源ラインは、外部からの電源に接続されている。第1電子部品は、アース部の第1所定箇所に少なくとも1つ配設されている。第1はんだ部は、第1電子部品を固定しアース部と接続するために付設されている。第2電子部品は、電源ラインの第2所定箇所に少なくとも1つ配設されている。第2はんだ部は、第2電子部品を固定し電源ラインと接続するために付設されている。第1電子部品と第2電子部品とは、所定の放電ギャップの距離を離間させて対向して設けられたものである。また、第1はんだ部と第2はんだ部とは、所定の放電ギャップの距離を離間させて対向して設けられたものである。
 また、本発明の天井扇は、上記のプリント基板を備えたものである。
 本発明の一態様によれば、アース部の第1所定箇所に配設された第1電子部品と、電源ラインの第2所定箇所に配設された第2電子部品とが、所定の放電ギャップの距離を離間させて設けられる。これにより、第1電子部品の角と第2電子部品の角とによって、放電が起こりやすくなる。また、第1電子部品を固定しアース部と接続するために付設された第1はんだ部は、その第1電子部品により引っ張られる。同様に、第2電子部品を固定し電源ラインと接続するために付設された第2はんだ部は、その第2電子部品により引っ張られる。そのため、第1はんだ部及び第2はんだ部の間隔を、放電ギャップの距離に近づくまで盛り上げることができるので、放電を起こしやすくできる。よって、高電圧が印加された場合に放電が開始される電圧を下げることができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るプリント基板を備えた天井扇に用いられるブラシレスDCモータの分解斜視図である。 図2は、同ブラシレスDCモータの断面図である。 図3は、同ブラシレスDCモータのロータホルダを示す斜視図である。 図4は、同ブラシレスDCモータのプリント基板の外観図である。 図5は、同ブラシレスDCモータの位置検出素子部の分解斜視図である。 図6は、同ブラシレスDCモータの位置検出素子部の斜視図である。 図7は、同ブラシレスDCモータのプリント基板に設けられた近傍部を拡大した拡大図である。 図8は、同プリント基板に設けられた放電機構(近接部)を説明するための図である。 図9Aは、図8に示したIV方向から放電機構を見た場合の第1電子部品及び第1はんだ部の概略図である。 図9Bは、図8に示したIV方向から放電機構を見た場合の第1電子部品及び第1はんだ部の概略図である。 図10Aは、図8に示したIV方向から放電機構を見た場合の第1電子部品及び第1はんだ部の概略図である。 図10Bは、図8に示したIV方向から放電機構を見た場合の第1電子部品及び第1はんだ部の概略図である。 図10Cは、図8に示したIV方向から放電機構を見た場合の第1電子部品及び第1はんだ部の概略図である。 図11は、同ブラシレスDCモータを用いた天井扇の外観図である。
 以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、全図面を通して、同一の部位については同一の符号を付して二度目以降の説明を省略している。さらに、各図面において、本発明に直接には関係しない各部の詳細については説明を省略している。
 まず、図1~図4を参照しながら、本発明の一実施の形態に係るプリント基板を備えた天井扇に用いられるブラシレスDCモータ9の概略構成について説明する。図1は、ブラシレスDCモータ9の構成を示す分解斜視図である。図2は、そのブラシレスDCモータ9の断面図である。図3は、ブラシレスDCモータ9のロータホルダ5を示す斜視図である。図4は、ブラシレスDCモータ9に設けられたプリント基板10bの外観図である。
 図1~図3に示すように、ブラシレスDCモータ9は、ステータコア1、ロータホルダ5、ロータカバー8を備えている。ロータホルダ5には、マグネット6が装着される。ロータホルダ5とロータカバー8が一体になってロータを構成する。
 ステータコア1は、シャフト3を中心に放射状に配置された複数のティース部1aを含み、全体として円盤形をしている。ステータコア1の中心部には、シャフト3が貫通して固定されている。各ティース部1aには樹脂製フィルム(スロットインシュレータ)を介して駆動コイル2が巻かれている。この駆動コイル2に通電することにより磁界が発生する。なお、ステータコア1の厚みは、設計事項であって様々な厚みをとることができる。そのため、ステータコア1は、場合によっては円柱型とも言える形状である。
 シャフト3の回転軸方向上方(図1における上側)でベアリング4aの内輪がシャフト3に対して回動可能に配置されている。シャフト3において、ステータコア1を挟んでベアリング4aとの反対側の回転軸方向下方(図1における下側)には、ベアリング4bの内輪がシャフト3に対して回動可能に配置されている。
 ステータコア1の外周端部には、ロータホルダ5の内周面に備えられたマグネット6の磁束を検出する位置検出素子部7が固定されている。
 ロータホルダ5は、椀状の形状、詳しくは、天面と天面に連なる内周面とを有した円筒状をしている。ロータホルダ5の天面は、その中心部に、シャフト3が貫通するシャフト開口(図2参照)を備える。ロータホルダ5の底面から天面に至る途中で、円筒の径が小さくなっており、これにより第1の段差14a、第2の段差14bが構成される。なお、ロータホルダ5の内周面には、複数個のマグネット6が円筒側面の周方向に所定間隔で取付けられている。ロータホルダ5は、天面と内周面とで規定される空間にステータコア1を収容している。
 ロータホルダ5の底面は、開口部となっている。ロータカバー8は、ロータホルダ5の底面の開口部を覆う。これにより、ブラシレスDCモータ9としては、ロータホルダ5の内部の空間は塞がれる。ロータカバー8は、ロータホルダ5の底面の開口部よりも大きな略円形状であり、その中心部にシャフト3が貫通するシャフト開口8aを備えている。
 このように、ブラシレスDCモータ9は、シャフト3に固定されたステータコア1の外周をロータホルダ5、ロータカバー8が一体となったロータが回転するアウターロータ型となっている。
 上記構成を有するステータコア1、ロータホルダ5、ロータカバー8は、組み立て時には、ベアリング4aの外輪がロータホルダ5に固定される。ベアリング4bの外輪がロータカバー8に固定される。この状態で、シャフト3の上部がロータホルダ5のシャフト開口を貫通し、シャフト3の下部がロータカバー8のシャフト開口8aを貫通する。そして、ロータホルダ5の内周面に配置されたマグネット6は、ステータコア1を構成するティース部1aの外周曲面、即ち対向面と対向する。つまり、ステータコア1を、ロータホルダ5とロータカバー8が包む形で、ブラシレスDCモータ9が構成される。
 ブラシレスDCモータ9では、制御回路基板10により制御された電流を駆動コイル2に流すことで、ロータホルダ5及びロータカバー8を一体として、シャフト3を中心軸として回転駆動する。なお、電流の制御方法は、本発明に直接関係しないため詳細な説明を省略する。
 次に、本実施の形態におけるシャフト3と、ステータコア1、ロータホルダ5との結合について、詳細に説明する。
 シャフト3は、中空の円筒形状で、外部からの電源を内部に供給するための電源線、回転を制御するための制御線を通している。シャフト3には、回転軸方向上方(図1における上側)でベアリング4aの内輪が当接する段差3aを有している。段差3aは、シャフト3の外周に環状に形成されている。段差3aの回転軸方向上方よりも、回転軸方向下方の方がシャフト3の外径が大きくなっている。そして、段差3aよりも回転軸方向上方におけるシャフト3は、ベアリング4aの内輪にスムーズに挿入されるように、その外径が内輪よりも小さくなっている。また、段差3aよりも軸方向下方におけるシャフト3の外径は、ベアリング4aの内径より大きくなっている。
 また、シャフト3の回転軸方向下方には、段差3b(第2段差)が設けられている。段差3bは、シャフト3の外周に環状に形成されている。段差3bの回転軸方向上方よりも、回転軸方向下方の方がシャフト3の外径が小さくなっている。すなわち、段差3a、段差3bの間の部分の外径(第3の外径)は、段差3aの回転軸方向上方の外径(第1の外径)、及び、段差3bの回転軸方向下方の外径(第2の外径)よりも大きくなっている。そして、段差3bよりも回転軸方向下方におけるシャフト3は、ベアリング4bの内輪にスムーズに挿入されるように、その外径が内輪の内径よりも小さくなっている。また、段差3bよりも軸方向上方におけるシャフト3の外径は、ベアリング4bの内輪の内径より大きくなっている。
 ステータコア1は、シャフト3の段差3aと段差3bとの間に圧入固定されている。
 ベアリング4aは、シャフト3の回転軸方向上方から挿入される。ベアリング4aの内輪は、段差3aに当接した状態で保持される。ベアリング4aが保持されたシャフト3は、ロータホルダ5の中央開口に通され、ベアリング4aは、ロータホルダ5の中央開口部分に設けられたベアリング保持部13に圧入される。具体的には、ロータホルダ5のベアリング保持部13には、ベアリング4aの外輪が圧入固定され、内輪は接触していない状態となっている。
 ステータコア1の回転軸方向下方には、制御回路基板10が設けられる。制御回路基板10は、ステータコア1と電気的、物理的に接続され、ブラシレスDCモータ9の駆動を制御するものである。制御回路基板10は、基板ホルダ10aと、本発明の一実施の形態であるプリント基板10bとで構成される。
 基板ホルダ10aは、中心部にシャフト3を通す円筒部10cを有している。また、基板ホルダ10aは、プリント基板10bを保持する外周用保持部10d,内周用保持部10gを有している。外周用保持部10dは、プリント基板10bの外周側を保持する。内周用保持部10gは、プリント基板10bの内周側を保持する。外周用保持部10dは、径方向に突出した腕部10eと、回転軸方向下方から装着されるプリント基板10bを引っ掛けて保持するための爪部10fで構成されている。内周用保持部10gは、回転軸方向下方に向けて伸びた腕部10hと、回転軸方向下方から装着されるプリント基板10bを引っ掛けて保持するための爪部10iで構成されている。
 図4に示すように、プリント基板10bは、ほぼ中央部分にシャフト3を通す開口(以降、中央開口)を有している。この中央開口は、外周まで連通していて、プリント基板10bの外形状は、アルファベットの「C」のような形状である。中央開口は、言わば切り欠き状となっている。
 図2に示すように、基板ホルダ10aは、プリント基板10bの外周を外周用保持部10d(爪部10f)で保持し、プリント基板10bの中央開口を内周用保持部10g(爪部10i)で保持する。より詳しくは、内周用保持部10gの爪部10iが係合するのは、プリント基板10bの中央開口のうち、シャフト3が貫通する部分よりも外周側であって、中心部と外周部とをつなぐ連通部である。
 ステータコア1には、基板ホルダ支持部18が設けられている。基板ホルダ支持部18は、ステータコア1の下方、すなわち基板ホルダ10a側で、シャフト3の径方向外側、駆動コイル2の径方向内側に、下方に向けて立設した複数の円筒状の壁を有する。基板ホルダ支持部18は、樹脂を用いて成型されている。
 シャフト3を基板ホルダ10aに挿入し、固定位置となる位置では、円筒部10cは、回転軸方向上端側でステータコア1と接触している。すなわち、円筒部10cは、ステータコア1に当接する上端を有する。そして、基板ホルダ10aは、基板ホルダ支持部18の下方端と当接している。
 さらに、プリント基板10bが装着された状態で、シャフト3に回転軸方向下方からスプリング11が挿入される。スプリング11の内径は、シャフト3の外径よりも少し大きめのものを用いている。そして、スプリング11の回転軸方向上端は、基板ホルダ10aの円筒部10cの下端に当接する。スプリング11の弾性力は上端側では基板ホルダ10aを介してステータコア1に係ることになる。
 ベアリング4bは、シャフト3の下端、あるいは、下端近傍に挿入される。すなわち、シャフト3のスプリング11の下端は、ベアリング4bの内輪に当接した状態になる。すなわち、スプリング11の弾性力は、下端側ではベアリング4bの内輪に、上端側では基板ホルダ10aを介してステータコア1にかかることになる。
 そして、ベアリング4bは、ロータカバー8のベアリング装着部8bに圧入固定されている。具体的には、ロータカバー8のベアリング装着部8bには、ベアリング4bの外輪が圧入固定され、内輪は接触していない状態となっている。
 このような構成により、制御回路基板10は、ベアリング4bとステータコア1との間にスプリング11によって与圧されて固定されている。スプリング11は、ベアリング4bの内輪を押さえつけて、ベアリング4bの内輪と外輪の回転軸方向のズレを生じさせている。すなわち、ベアリング4bの内輪は、外輪よりも回転軸方向下方に位置することになる。一方、回転軸方向上方では、基板ホルダ10aに当接したスプリング11の与圧は、基板ホルダ10a、ステータコア1、シャフト3を介してベアリング4aの内輪にかかることになる。また、スプリング11の下向きの与圧が、ベアリング4bを下向きに押し、それに固定されたロータカバー8およびロータホルダ5を下向きに押す。これを受けてロータホルダ5がベアリング4aの外輪を下に押しているとも言える。すなわち、ベアリング4aの内輪は、外輪よりも回転軸方向上方に位置することになる。
 上記のように、スプリング11によって、制御回路基板10は、シャフト3と一体となったステータコア1に向けて押されて保持された状態となっている。従って、ロータホルダ5とロータカバー8を分解することによって、ロータカバー8を下方に取り外すことができる。ベアリング4bは、シャフト3には固定されておらずロータカバー8に固定されているので、ロータカバー8と共に取り外される。スプリング11は、シャフト3に挿入されているだけで、シャフト3に固定されているわけではない。スプリング11も容易に下方に取り外すことができる。スプリング11の取り外しにより、スプリング11による制御回路基板10の上向きの与圧が解除される。制御回路基板10は、上向きの与圧の解除により、下方に取り外すことができる。これにより、シャフト3と一体となったステータコア1と制御回路基板10とを容易に分解することができる。また、設計段階でシャフト3の長さ、円筒部10cの回転軸方向の長さが調整できるので、スプリング11のストロークを適切に確保することができる。すなわち、スプリング11による与圧の大きさを適切に設定することができる。ベアリング4a、ベアリング4bに対して適切な与圧をかけることによって、ベアリング4a、ベアリング4bからの発熱を抑え、さらに、ベアリング4a、ベアリング4bから発生する騒音を低減し、結果としてベアリング4a、ベアリング4bの劣化を抑えることができる。
 次に、ロータホルダ5、及びロータホルダ5へのマグネット6の装着について説明する。
 図2及び図3に示すように、ロータホルダ5には、底部にロータカバー8を取り付けるための固定部12が設けられている。固定部12は、ロータホルダ5の底部で外側に向けて張り出したもので、ネジを通して固定するためのネジ孔を有している。固定部12は、周方向に一体となったフランジ形状としても良いし、図3に示すように、ネジ孔部分のみ張り出した形状としても良い。
 また、ロータホルダ5は、ホルダ外郭5aと、その内周側に設けられたインサートリング5bを有している。前述したように、ホルダ外郭5aは、略円筒形状で、頂部は、シャフト開口を有した天面、底部はロータカバー8で塞がれる開口となっている。ホルダ外郭5aの円筒形状部分は、頂部、すなわち天面にむけて径が小さくなるよう、リング形状の段差が2箇所に設けられている(第1の段差14a、第2の段差14b)。第1の段差14aは、第2の段差14bよりも下方に設けられている。第1の段差14aよりも底部側には、バランスウェイト40が挿入されるバランスウェイト挿入穴41が環状に設けられている。第2の段差14bよりも上方の天面には、ベアリング保持部13が設けられている。
 インサートリング5bは、ホルダ外郭5aの内周面であって、第1の段差14aと第2の段差14bとの間の領域を覆うように設けられている。インサートリング5bの上面は、第2の段差14bに当接するように設けられる。そして、インサートリング5bの内周面に、マグネット6が装着される。マグネット6は、マグネット6の上面が第2の段差14bに当接するように装着される。インサートリング5bは、強磁性体の金属を材料とした平板を、ホルダ外郭5aの内周面に合わせて円筒型にし、ホルダ外郭5aに装着されたものである。インサートリング5bを形成する強磁性体の金属としては、鉄などが挙げられる。
 ホルダ外郭5aは、アルミニウムのダイキャスト製となっている。ダイキャスト製法によれば、ホルダ外郭5aの外形形状を高い自由度で設計することができる。そして、インサートリング5bの内周面については、インサートリング5b装着後、旋盤などにより切削加工を施すことにより、精度の高い円筒形状とすることができる。すなわち、インサートリング5bの内周面は、断面が真円に近い円筒となる。そして、マグネット6は、インサートリング5bの内周面に接着固定される。従って、真円に近い円筒内周に装着されたマグネット6は、シャフト3に対し、精度よく配置されるのである。すなわち、ステータコア1の外周面とマグネット6との距離が精度よくなり、ブラシレスDCモータ9として、効率よく回転する。
 また、切削加工により、マグネット6を接着する面の平面度(表面の滑らかさ)を上げて磁石の接着力を向上させることができる。さらに、切削加工により、マグネット6を接着する面のみ無垢の金属を表面に出すことで、磁石の接着力を向上させるとともに、接着する面以外を切削せずに錆びを抑制することができる。
 インサートリング5bは、矩形の金属平板を3ロールで丸めて作ると良い。そして、円筒を形成するとき、平板の端部同士をつなぎ合わせる部分、すなわちつなぎ目ができる。このつなぎ目では、磁束を通し難くなる。従って、磁力線の発するマグネット6の端部とインサートリング5bのつなぎ目とが一致しないほうが良い。より好ましくは、マグネット6の中心部とインサートリング5bのつなぎ目とが一致するようにマグネット6を配置すると良い。なお、マグネット6は複数あるため、複数のマグネット6の少なくとも1つにおける周方向の中心とインサートリング5bのつなぎ目とが一致すればよい。なお、つなぎ目とは、丸められた金属平板の周方向端部のことである。
 また、第2の段差14bにマグネット6の上面が当接するので、マグネット6の位置決めが容易にできることになる。
 なお、インサートリング5bの厚み,すなわち、径方向の厚みは、大きくするほうが良い。すなわち、インサートリング5bは、ロータヨークとして機能するため、厚さを大きくして磁束の飽和を緩和することができる。すなわち、インサートリング5bの厚さを厚くすることによって、巻線に発生する誘起電圧を高くすることができ、マグネット6の機能を十分発揮させ、効率の高いブラシレスDCモータ9となる。なお、インサートリング5bの厚さは厚いほど発生する誘起電圧を高くすることができるが、所定の厚さ以上の領域では発生する誘起電圧は飽和する。そのため、用いるマグネット6の磁力に応じ、適切なインサートリング5bの厚さを用いると良い。
 また、インサートリング5bの回転軸方向の長さは、マグネット6の回転軸方向の長さよりも大きくすると良い。インサートリング5bをマグネット6よりも大きくすることによって、磁束を効率的に通すことができ、効率の良いブラシレスDCモータ9となる。
 次に、位置検出素子部7について説明する。
 図1に示すように、ステータコア1には、スロットインシュレータを装着した上で巻線を配置するための開口、すなわち、スロットが設けられている。スロットは、周方向に複数設けられている。一方、前述したように、ブラシレスDCモータ9を駆動するための制御回路基板10は、ステータコア1の回転軸方向下方に設けられている。位置検出素子部7は、制御回路基板10とステータコア1の外周端部とを接続するように設けられている。
 図5、図6を参照して、位置検出素子部7の詳細について説明する。図5は、位置検出素子部7の分解斜視図であり、図6は、位置検出素子部7の斜視図である。図5、図6に示すように、位置検出素子部7は、実際に位置を検出するホール素子7aと、ホール素子7aを保持する素子ホルダ7bとを有している。
 ホール素子7aは、制御回路基板10に固定されるとともに、制御回路基板10に形成された回路に接続されている。そして、ホール素子7aは、検出した位置を制御回路に伝達している。一方、ホール素子7aを保持する素子ホルダ7bは、ステータコア1に向けて突出した突起部7cを有している。この突起部7cは、ステータコア1のスロットに、回転軸方向下方から挿入されている。すなわち、ホール素子7aは、ステータコア1に対して位置決めされていることになる。
 さらに詳しく説明すると、ホール素子7aは、制御回路基板10に立設している。ホール素子7aが立設する位置は、ステータコア1の外周端部に略対向する位置である。すなわち、ホール素子7aは、径方向にはステータコア1の外周端部近傍に位置している。ホール素子7aは、回転軸方向にはステータコア1の下部に位置している。より詳しくは、ホール素子7aは、回転軸方向にはステータコア1とプリント基板10bの間に位置している。ホール素子7aが立設する外周端部近傍とは、ステータコア1の外周端部に対し、径方向に外側に突出、あるいは、内側にへこんでも良いが、マグネット6の磁力を検出し、ロータの回転に障害物とならない位置であれば良い。
 そして、素子ホルダ7bは、3個のホール素子7aをステータコア1側から被せるようにして一体に保持する。この状態で、制御回路基板10ごとステータコア1と合体するように、突起部7cをスロットに挿入される。突起部7cは、複数設けられており、それぞれ別のスロットに差し込まれることによって、位置決め、固定が確実に行われることになる。
 マグネット6の回転軸方向の長さは、ステータコア1の回転軸方向の厚さよりも大きくなっている。マグネット6は、マグネット6の下方において、ステータコア1と対向していない部分を有する。特に、マグネット6は、ステータコア1に対し、回転軸方向に制御回路基板10に向けて突出している。この部分から出る磁力をホール素子7aが検出するのである。
 このような構成によれば、駆動コイル2とホール素子7aとの位置関係が製造工程、あるいは部品のばらつきによらず固定されることになる。従って、ホール素子7aから出力されるロータ(マグネット6)の位置情報は、高い精度を確保することができ、結果として、効率の良いモータ特性が得られることになる。
 次に、プリント基板10bに設けられた放電機構について説明する。
 図4に示すように、アース部31と電源ライン32とが、プリント基板10bに銅箔によって形成されている。銅箔の厚さは18μm~70μmである。また銅箔は、一部を除いてソルダーレジスタにより覆われることで、銅箔の回路パターンが保護され、絶縁性が確保される。ソルダーレジスタに覆われていない銅箔部分は、はんだを付設可能であり、そのはんだを介して、電子部品と電気的接続をとる接点として使用される。
 アース部31の一端は、プリント基板10bの中央開口の縁、特にシャフト3と接触する部分に設けられている。シャフト3は、プリント基板10bの中央開口の縁に接触するようになっている。ここで、シャフト3とプリント基板10bの中央開口の縁は常時接触するものではなく、狭い隙間を有した状態で良い。すなわち、プリント基板10bに設けられた中央開口の内径は、シャフト3の外径よりも大きくなっている。アース部31は、後述するようにシャフト3を介して接地される。
 なお、アース部31は、プリント基板10bの中央開口の縁から中央開口の内周面に回りこむようにプリントしておくと良い。すなわち、アース部31の一端は、プリント基板10bの中央開口の内周側端面にプリントされていると良い。
 アース部31の所定の箇所(本発明の「第1所定箇所」に相当)は、電源ライン32の所定の箇所(本発明の「第2所定箇所」に相当)と、所定の放電ギャップ33の距離を離間させて設けられている。以下、当該部分を近接部と称す。なお、本実施の形態では、放電ギャップ33は、プリント基板10bに開口部を設けて形成されているが、開口部を設けていなくてもよい。
 電源ライン32は、外部からの電源が接続される入力部であり、本実施の形態では、交流電源が接続されている。本実施の形態では、単層交流電源に接続される電動機を例に説明するので、電源ライン32は2箇所設けられている。そして、それぞれの電源ライン32に近接部が設けられ、アース部31が近接して設けられている。
 ここで、図7を参照して、近接部の詳細を説明する。図7は、プリント基板10bに設けられた近接部を拡大した拡大図である。
 図7に示す通り、近接部において、アース部31には第1電子部品34が配設され、放電ギャップ33を挟んで電源ライン32には第2電子部品36が配設される。すなわち、第1電子部品34と第2電子部品36とは、所定の放電ギャップ33の距離を離間させて設けられている。また、第1所定箇所はソルダーレジスタに覆われていない。第1電子部品34は、第1電子部品34の電極部をはんだで第1所定箇所にはんだ付けすることでアース部31に接続される。つまり、第1電子部品34は、はんだでプリント基板10bに固定される。ここで、第1電子部品34をはんだでプリント基板10bに固定した部分を第1はんだ部35とする。
 また、第2所定箇所はソルダーレジスタに覆われていない。第2電子部品36は、第2電子部品36の電極部をはんだで第2所定箇所にはんだ付けすることで電源ライン32に接続される。つまり、第2電子部品36は、はんだでプリント基板10bに固定される。ここで、第2電子部品36をはんだでプリント基板10bに固定した部分を第2はんだ部37とする。
 そして、アース部31に設けられた第1電子部品34及び第1はんだ部35と、電源ライン32に設けられた第2電子部品36及び第2はんだ部37とは、所定の放電ギャップ33の距離を離間させて設けられている。また、第1電子部品34と第2電子部品36とは、放電ギャップ33を挟んで対向する位置に設けられる。また、第1はんだ部35と第2はんだ部37とは、放電ギャップ33を挟んで対向する位置に設けられる。このような構成によって、放電機構が形成される。
 このような放電機構において、雷サージのような高電圧が電源ライン32に印加されると、まず、放電ギャップ33を超えて放電が起こり、アース部31に大電流が流れる。アース部31に流れた電流は、アース部31の一端、すなわち、プリント基板10bの中央開口の縁でシャフト3側に放電して流れる。そして、その電流は、シャフト3を介してグランド(GND)に逃げ、その結果、プリント基板10bを保護することができる。このように、プリント基板10bとシャフト3とを、リード線を用いて接続することなく、簡単な構成で雷サージ等の対策ができる。
 第1電子部品と第2電子部品との離間距離と、第1はんだ部と第2はんだ部との離間距離は、それぞれ所定の放電ギャップの距離であればよく、それぞれの離間距離が等しくなくてもよい。ただし、法規上定められた放電ギャップの距離は、離間している場合が、最も効果が高くなると考えられる。
 ここで、図8を参照して、本実施の形態の放電機構の効果について説明する。図8は、本発明の実施の形態に係るプリント基板10bに設けられた放電機構を説明するための図である。なお、図8の(a)の上側の図は、本実施の形態のプリント基板10bに設けられた放電機構(近接部)の1つを示した上面図であり、図8の(a)の下側の図は、上側の図のA―A線断面図である。また、図8の(b)は、本実施の形態との比較例を示したものであり、上側の図は、プリント基板に設けられた従来の放電機構の1つを示した上面図であり、下側の図は、上側の図のA―A線断面図である。
 図8の(b)に示した従来例は、アース部131に第1はんだ部135を付設し、電源ライン132に第2はんだ部137を付設したものである。この場合、第1はんだ部135及び第2はんだ部137は、多少の盛り上がりが生じるのみである。また、第1はんだ部135の盛り上がりの頂点と、第2はんだ部137の盛り上がりの頂点との距離d2は、放電ギャップ133の距離よりも長くなる。よって、図8の(b)に示した従来例では、放電が開始される電圧があまり下がらない。
 一方、本実施の形態では、図8の(a)に示すように、アース部31の所定の箇所に配設された第1電子部品34と、電源ライン32の所定の箇所に配設された第2電子部品36とが、所定の放電ギャップ33の距離d1を離間させて設けられる。すなわち、図8の(a)に示す本実施の形態は、図8の(b)に示す従来例より放電ギャップ33が狭くなるため、放電が起こりやすくなる。詳しく説明すると、アース部31に付設された第1はんだ部35は第1電子部品34により引っ張られ、電源ライン32に付設された第2はんだ部37は第2電子部品36により引っ張られる。よって、図8の(a)に示す本実施の形態は、第1はんだ部35及び第2はんだ部37を盛り上げることができるため、放電ギャップ33の距離がd1まで近づくことによって、放電を起こしやすくできる。よって、高電圧が印加された場合に放電が開始される電圧を下げることができる。
 また、第1電子部品34及び第2電子部品36を配設した高電圧の放電機構の放電のし易さは、モータをはじめとする他の電気部品・電子部品の高電圧の放電のし易さよりも容易である必要がある。本実施の形態では、放電ギャップ33の距離を変更することなく、第1電子部品34及び第2電子部品36を変更することにより、高電圧の放電のし易さを調整できる。
 なお、放電ギャップ33としては、0.5mm以上設けると良い。また、第1電子部品34及び第2電子部品36の高さは、0.3mm以上1.5mm以下であるのが好ましい。第1電子部品34及び第2電子部品36の高さを0.3mm以上とすることで、雷サージ等による高電圧が電源ライン32に印加された場合に、放電を確実に起こすことができる。一方、第1電子部品34及び第2電子部品36の高さが1.5mmを超えると、放電のし易さにあまり変化が生じない。そのため、第1電子部品34及び第2電子部品36の高さを1.5mm以下とすることで、空間が確保できない場所においても、プリント基板10bを実装できる。
 ここで、第1電子部品と及び第2電子部品36とは、異なる種類の電子部品であっても良いが、形状や高さが類似のものであるのが好ましく、これらが同一種類の電子部品であるのがより好ましい。第1電子部品34と第2電子部品36とを、同一種類の電子部品とすることで、第1電子部品34及び第2電子部品36の角の位置や、第1はんだ部35及び第2はんだ部37の盛り上がりの位置をより近づけることができ、放電をよりし易くできる。
 また、第1電子部品34及び第2電子部品36は、プリント基板10bの他の箇所で用いられる電子部品と同種類のものであるのが好ましい。これにより、別の部品を購入する必要がなく、また、製造面においても、第1電子部品34及び第2電子部品36の取り付けを、その他の箇所の取り付けと同時に行うことができるので、コストの増加を抑制できる。
 ここで、図9A、図9Bを参照して、第1電子部品34及び第2電子部品36に対する第1はんだ部35及び第2はんだ部37の形状について説明する。図9A、図9Bは、図8の(a)に示したIV方向から放電機構を見た場合の第1電子部品34及び第1はんだ部35の概略図である。なお、第2電子部品36と第2はんだ部37との関係は、図9A、図9Bに示した第1電子部品34と第1はんだ部35との関係と同一であるので、図示及び説明を省略する。
 第1はんだ部35は、図9Aに示す通り、第1電子部品34が固定できる程度の高さで、第1電子部品34を覆うようにすれば良い。これにより、アース部31に付設された第1はんだ部35は第1電子部品34により引っ張られ、電源ライン32に付設された第2はんだ部37は第2電子部品36により引っ張られるので、放電を起こしやすくできる。
 一方で、第1はんだ部35は、図9Bに示す通り、第1電子部品34の高さとなるように、第1電子部品34を覆うとなお良い。これにより、アース部31に付設された第1はんだ部35は第1電子部品34に引っ張られて先端がより鋭角となり、電源ライン32に付設された第2はんだ部37は第2電子部品36により引っ張られて先端がより鋭角となるので、さらに放電を起こしやすくできる。
 なお、本実施の形態において、第1はんだ部35は、放電ギャップ33に沿って第1電子部品34の両側に設けられ、第2はんだ部37は、放電ギャップ33に沿って第2電子部品36の両側に設けられている。これにより、雷サージ等による高電圧が、第1電子部品34の両側と第2電子部品36の両側とに印加されるので、より放電しやすくすることができる。ただし、第1はんだ部35は、放電ギャップ33に沿って第1電子部品34の片側に設けられ、第2はんだ部37は、放電ギャップ33に沿って第2電子部品36の片側であって第1はんだ部35と対向する位置に設けられても、本発明の効果が得られる。
 次いで、図10A、図10B、図10Cを参照して、第1電子部品34及び第2電子部品36の配設方法の変形例について説明する。図10A、図10B、図10Cは、図8の(a)に示したIV方向から放電機構を見た場合の第1電子部品34及び第1はんだ部35の概略図である。なお、第2電子部品36と第2はんだ部37との関係は、図10A、図10B、図10Cに示した第1電子部品34と第1はんだ部35との関係と同一であるので、図示を省略する。
 まず、図10Aに示す通り、アース部31に対して第1電子部品34及び第2電子部品36をそれぞれ1つ配設し、放電ギャップ33に沿ってそれらの両側に第1はんだ部35及び第2はんだ部37を設ける場合が、これまで説明した第1電子部品34及び第2電子部品36の配設方法である。
 これに対し、図10B、図10Cに示すように、アース部31に対し、放電ギャップ33に沿って複数の第1電子部品34及び複数の第2電子部品36を(図10Bの例ではそれぞれ2つ、図10Cの例ではそれぞれ3つ)並設し、第1はんだ部35及び第2はんだ部37は、複数の第1電子部品34及び複数の第2電子部品36に対して放電ギャップ33に沿った両側に設けられても良い。なお、第1電子部品34及び第2電子部品36との数は同数であることが好ましい。
 このように、第1電子部品34及び第2電子部品36を複数並設することで、電子部品やはんだ部における角部分が増えるので、放電をさせ易くできる。そのため、第1電子部品34及び第2電子部品36として、高さの低い小さな電子部品しか用意できない場合でも、これら電子部品を図10B、図10Cに示すように複数並設することで、放電が開始される電圧を下げることができる。なお、第1電子部品34及び第2電子部品36は、抵抗素子、コンデンサ、端子等の基板に実装される一般的な部品を用いることができる。雷サージ等による高電圧が第1電子部品34の両側と第2電子部品36の両側とに印加されない通常時において、第1電子部品及び第2電子部品36には電圧が印加されない構成である。
 このようなアウターロータ型のブラシレスDCモータ9は、羽根径が大きな天井扇に適している。天井扇とは、天井から吊り下げられるように設けられた送風機である。このような天井扇においては、羽根径が大きいために生じるバランスの狂いを調整する必要がある。具体的には、羽根を取り付けたときに、水平方向の重心が回転軸(シャフト3)上になるようにバランスウェイト40を筐体のいずれかの場所に配置することによって調整する。
 図3に示すように、本実施の形態において、ホルダ外郭5aの底面側には、バランスウェイト40を装着するための複数のバランスウェイト挿入穴41が設けられている。バランスウェイト挿入穴41は、図2、図3に示すように、ホルダ外郭5aの底面側からバランスウェイト40を挿入できるような穴となっている。そして、バランスウェイト挿入穴41は、ホルダ外郭5aの底部に複数個設けられ、周方向に配列されている。本実施の形態においては、ホルダ外郭5aの底部に、ほぼ隙間なく並んでいる。バランスを調整する場合には、水平方向の重心がシャフト3上となるように、1つあるいは複数のバランスウェイト40をバランスウェイト挿入穴41に差し込むことによって行う。
 また、バランスの微調整ができるように、バランスウェイト40を小さくすると良い。ただし、バランスウェイト40が小さすぎると、目的のバランス調整のための能力が足りなくなる可能性がある。また、バランスウェイト40が大きすぎると、バランス調整が難しくなる。
 なお、本実施の形態におけるバランスウェイト40は、略長方形の板状である。そして、バランスウェイト挿入穴41は、バランスウェイト40の対向する2辺を2本のレールで挟むように保持するものである。バランスウェイト挿入穴41は、テーパー形状、すなわち、入口側より奥側が狭くなった形状となっている。すなわち、バランスウェイト挿入穴41を形成する2本のレールは、平行ではなく、入口側から奥に向かって狭くなっている。
 なお、バランスウェイト挿入穴41は、2本のレールで形成される上記の形状に限られるものではなく、円錐型、角錐型であっても良い。
 図11は、アウターロータ型のブラシレスDCモータ9を用いた天井扇50の外観図である。このようなアウターロータ型のブラシレスDCモータ9を用いた天井扇50においては、図11に示すように、ブラシレスDCモータ9の上部をキャノピー42で覆っても良い。キャノピー42を用いることによって、シャフト3に設けられる電源配線の接続及び制御配線の接続をキャノピー42内部でできる。すなわち、電源配線、制御配線の接続部分を覆い隠すことができる。
 また、本実施の形態のブラシレスDCモータ9は、制御回路基板10をステータコア1よりも下方に配置させたものとなっている。図1に示すように、直流駆動のため、ブラシレスDCモータ9の制御回路基板10はたくさんの制御部品を搭載し、大型化している。そのため、ステータコア1側をキャノピー42で覆うことにより、キャノピー42、さらに天井扇50を小型化することができる。
 以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。また、上記各実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
 本実施の形態では、本発明のプリント基板をブラシレスDCモータ及び天井扇に備えた場合について説明した。しかしながら、本発明は、ブラシレスDCモータ及び天井扇だけでなく、種々の装置に用いられるプリント基板に対して適用可能である。
 本発明に係るプリント基板は、雷サージ等に代表されるピーク電圧値の大きいノイズを吸収するプリント基板として有用である。
 1  ステータコア
 1a  ティース部
 2  駆動コイル
 3  シャフト
 3a  段差
 3b  段差
 4a  ベアリング
 4b  ベアリング
 5  ロータホルダ
 5a  ホルダ外郭
 5b  インサートリング
 6  マグネット
 7  位置検出素子部
 7a  ホール素子
 7b  素子ホルダ
 7c  突起部
 8  ロータカバー
 8a  シャフト開口
 8b  ベアリング装着部
 9  ブラシレスDCモータ
 10  制御回路基板
 10a  基板ホルダ
 10b  プリント基板
 10c  円筒部
 10d  外周用保持部
 10e  腕部
 10f  爪部
 10g  内周用保持部
 10h  腕部
 10i  爪部
 11  スプリング
 12  固定部
 13  ベアリング保持部
 14a  第1の段差
 14b  第2の段差
 31  アース部
 32  電源ライン
 33  放電ギャップ
 34  第1電子部品
 35  第1はんだ部
 36  第2電子部品
 37  第2はんだ部
 40  バランスウェイト
 41  バランスウェイト挿入穴
 42  キャノピー
 50  天井扇
 131  アース部
 132  電源ライン
 133  放電ギャップ
 135  第1はんだ部
 137  第2はんだ部

Claims (8)

  1.  接地されるアース部と、外部からの電源に接続される電源ラインとがプリントされたプリント基板であって、
     前記アース部の第1所定箇所に配設された少なくとも1つの第1電子部品と、
     前記第1電子部品を固定し前記アース部と接続するために付設された第1はんだ部と、
     前記電源ラインの第2所定箇所に配設された少なくとも1つの第2電子部品と、
     前記第2電子部品を固定し前記電源ラインと接続するために付設された第2はんだ部と、を備え、
     前記第1電子部品と前記第2電子部品とは所定の放電ギャップの距離を離間させて対向して設けられ、
     前記第1はんだ部と前記第2はんだ部とは所定の放電ギャップの距離を離間させて対向して設けられたプリント基板。
  2.  前記第1はんだ部は、前記放電ギャップに沿って前記第1電子部品の両側に設けられ、
     前記第2はんだ部は、前記放電ギャップに沿って前記第2電子部品の両側に設けられた請求項1記載のプリント基板。
  3.  前記第1電子部品と前記第2電子部品とは、同種類の電子部品である請求項1又は2記載のプリント基板。
  4.  前記第1電子部品及び前記第2電子部品は、前記プリント基板の他の箇所で用いられる電子部品と同種類のものである請求項1から3のいずれかに記載のプリント基板。
  5.  前記第1電子部品及び前記第2電子部品は、高さが0.3mm以上1.5mm以下である請求項1から4のいずれかに記載のプリント基板。
  6.  前記第1はんだ部は、前記第1はんだ部の高さと前記第1電子部品の高さとが同じになるように付設され、
     前記第2はんだ部は、前記第2はんだ部の高さと前記第2電子部品の高さとが同じになるように付設された請求項1から5のいずれかに記載のプリント基板。
  7.  前記第1電子部品は、前記放電ギャップに沿って並設された複数の電子部品により構成され、
     前記第1はんだ部は、前記第1電子部品を構成する前記複数の電子部品の各々に対して前記放電ギャップに沿った両側に設けられ、
     前記第2電子部品は、前記放電ギャップに沿って並設された、前記第1電子部品を構成する前記複数の電子部品と同数の複数の電子部品により構成され、
     前記第2はんだ部は、前記第2電子部品を構成する前記複数の電子部品の各々に対して前記放電ギャップに沿った両側に設けられた請求項1から6のいずれかに記載のプリント基板。
  8.  請求項1から7のいずれかに記載のプリント基板を備えた天井扇。
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