WO2019009141A1 - 塗料組成物、塗膜および物品 - Google Patents
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Abstract
良好な外観を有する塗膜を形成可能で、良好な塗料製造性および塗料安定性を有する塗料組成物を提供すること。繊維による高い意匠性と良好な外観を有する塗膜および当該塗膜を有する物品を提供すること。繊維と、ホウ素化合物と、親水性高分子と、水と、を含み、前記親水性高分子は、重量平均分子量1000以上であり、特定の親水性基を有し、かつ、当該親水性高分子の分子量に対する、前記基のうちの、特定部分の式量の合計の比率が、15~40%である、塗料組成物。当該塗料組成物を用いた、塗膜。当該塗膜を有する、物品。
Description
本発明は、塗料組成物、塗膜および物品に関する。
塗料は、被塗物に塗装され、塗膜を形成することによって、その被塗物に様々な保護的機能、装飾的機能を付与する。
例えば、特許文献1では、ざらつき感のない柔らかなソフトな風合い、深みのある深彩色、自然なゆらぎ調、グラデーション、迷彩調、光の当たる角度や見る角度により色調が微妙に変化し、あたかも奥行きがあるかのような立体調を達成することができ、さらには屋外での数年から十数年にわたっても色あせることなく美しい色調を保持することができる塗料組成物として、特定の繊維長の2種類の着色用短繊維を特定割合で含有する着色用短繊維混合体と、バインダー樹脂とを含有する塗料組成物を提案している。
しかし、本発明者らが検討した結果、このような繊維を含む塗料組成物では、塗料製造時の繊維同士の絡まりや、撹拌機への繊維の絡まりが発生し、塗料製造性が悪いという問題があることが分かった。
また、本発明者らが検討した結果、このような繊維を含む塗料組成物では、塗料の経時の安定性(以下、単に「塗料安定性」という)も低いことが分かった。
また、本発明者らが検討した結果、このような繊維を含む塗料組成物では、塗装時に刷毛やスプレーなどの塗装具への繊維の絡まりないし詰まりが発生し、塗装作業性に劣ることが分かった。
加えて、本発明者らが検討した結果、このような繊維を含む塗料組成物では、塗膜とした際に、繊維の塊(以下、単に「ダマ」という)が多く発生し、細かい繊維感を出すことができず、外観に劣ることも分かった。
そこで、本発明は、良好な外観を有する塗膜を形成可能で、良好な塗料製造性および塗料安定性を有する塗料組成物を提供することを目的とする。
本発明の別の目的は、繊維による高い意匠性と良好な外観を有する塗膜および当該塗膜を有する物品を提供することである。
本発明に係る塗料組成物は、
繊維と、
ホウ素化合物と、
親水性高分子と、
水と、
を含み、
前記親水性高分子は、重量平均分子量1000以上であり、OH基、-COOX基、-SO3X基および以下の(ア)~(エ)からなる群より選択される1種以上の基(式中、Xは、カチオンを表す)を有し、
かつ、当該親水性高分子の分子量に対する、前記基のうちの、OHおよび(ア)~(エ)の式量の合計の比率が、15~40%である、塗料組成物である。これにより、良好な外観を有する塗膜を形成可能で、良好な塗料製造性および塗料安定性を有する塗料組成物を提供することができる。
繊維と、
ホウ素化合物と、
親水性高分子と、
水と、
を含み、
前記親水性高分子は、重量平均分子量1000以上であり、OH基、-COOX基、-SO3X基および以下の(ア)~(エ)からなる群より選択される1種以上の基(式中、Xは、カチオンを表す)を有し、
本発明に係る塗料組成物の一実施形態では、前記繊維は、長さが0.1~50mmであり、アスペクト比が20~3000である。
本発明に係る塗料組成物の一実施形態では、前記親水性高分子が、ポリビニルアルコールおよびポリアクリルアミドからなる群より選択される少なくとも1つを含む。
本発明に係る塗料組成物の一実施形態では、前記ホウ素化合物が、ホウ酸、四ホウ酸ナトリウムおよび四ホウ酸ナトリウム水和物からなる群より選択される少なくとも1つを含む。
本発明に係る塗膜は、上記いずれかの塗料組成物を用いた、塗膜である。これにより、繊維による高い意匠性と良好な外観を有する塗膜を提供することができる。
本発明に係る物品は、上記塗膜を有する、物品である。これにより、繊維による高い意匠性と良好な外観を有する物品を提供することができる。
本発明によれば、良好な外観を有する塗膜を形成可能で、良好な塗料製造性および塗料安定性を有する塗料組成物を提供することができる。また、本発明によれば、繊維による高い意匠性と良好な外観を有する塗膜および当該塗膜を有する物品を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。これらの記載は、本発明の例示を目的とするものであり、本発明を何ら限定するものではない。
本発明において、2以上の実施形態を任意に組み合わせることができる。
本明細書では、塗料と塗料組成物は、相互互換的に用いられる。
本発明において、繊維長さは、繊維をランダムに10本選び、光学顕微鏡または定規を用いて測定し、その10本の長さの数平均を繊維長さとする。繊維直径は、繊維をランダムに10本選び、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて測定し、その10本の厚みの数平均を繊維直径とする。
(塗料組成物)
本発明に係る塗料組成物は、
繊維と、
ホウ素化合物と、
親水性高分子と、
水と、
を含み、
前記親水性高分子は、重量平均分子量1000以上であり、OH基、-COOX基、-SO3X基および以下の(ア)~(エ)からなる群より選択される1種以上の基(式中、Xは、カチオンを表す)を有し、
かつ、当該親水性高分子の分子量に対する、前記基のうちの、OHおよび(ア)~(エ)の式量の合計の比率が、15~40%である、塗料組成物である。
本発明に係る塗料組成物は、
繊維と、
ホウ素化合物と、
親水性高分子と、
水と、
を含み、
前記親水性高分子は、重量平均分子量1000以上であり、OH基、-COOX基、-SO3X基および以下の(ア)~(エ)からなる群より選択される1種以上の基(式中、Xは、カチオンを表す)を有し、
以下、本発明に係る塗料組成物に含まれる繊維と、ホウ素化合物と、親水性高分子と、水について例示説明する。
<繊維>
本発明における繊維は、本発明に係る塗料組成物を用いた塗膜に意匠性を付与する働きを有する。
本発明における繊維は、本発明に係る塗料組成物を用いた塗膜に意匠性を付与する働きを有する。
本発明における繊維としては、特に限定されず、例えば、天然繊維、有機合成繊維、無機繊維などの公知の繊維が挙げられる。繊維は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
天然繊維としては、例えば、楮、三椏、雁皮、木綿、羊毛、絹、麻、アルパカ、アンゴラ、カシミヤ、モヘアなどの天然繊維が挙げられる。この他、例えば、JIS L 0204-1に記載の動物繊維、植物繊維、鉱物繊維などが挙げられる。
有機合成繊維としては、例えば、パラ系アラミド、メタ系アラミド、ポリエチレン、ポリアクリレート、ポリ(パラフェニレンベンゾビスオキサゾール)(PBO)繊維、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリイミド、フッ素繊維、レーヨン、ポリアミド、ポリエステル、ポリ乳酸などの有機繊維が挙げられる。この他、例えば、JIS L 0204-2に記載の化学繊維などが挙げられる。
無機繊維としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、炭化ケイ素繊維、ボロン繊維などの無機繊維が挙げられる。
繊維の長さ、直径、アスペクト比、形状などは特に限定されず、適宜選択すればよい。
本発明に係る塗料組成物の一実施形態では、繊維の長さは、0.1mm以上、0.5mm以上、1mm以上、3mm以上、12mm以上、15mm以上、30mm以上または50mm以上であり、50mm以下、30mm以下、15mm以下、12mm以下、3mm以下、1mm以下または0.5mm以下である。別の実施形態では、繊維の長さは、0.1~50mmである。
本発明に係る塗料組成物の一実施形態では、繊維の直径は、10μm以上、12μm以上、50μm以上、100μm以上、150μm以上または200μm以上であり、200μm以下、150μm以下、100μm以下、50μm以下、12μm以下または10μm以下である。
本発明に係る塗料組成物の一実施形態では、繊維の長さと直径の比、すなわちアスペクト比は、20以上、50以上、75以上、100以上、250以上、300以上、500以上、1000以上、2000以上、2500以上または3000以上であり、3000以下、2500以下、2000以下、1000以下、500以下、300以下、250以下、100以下、75以下または50以下である。アスペクト比を20以上とすることで、塗膜の外観(意匠性)に繊維の効果が表れやすく、3000以下とすることで繊維の分散性を高めることができる。
本発明に係る塗料組成物の一実施形態では、前記繊維は、長さが0.1~50mmであり、かつアスペクト比が20~3000である。
繊維は、繊維単体で用いてもよいし、溶液またはゲルなどの形態で用いてもよい。
塗料組成物における繊維の含有量は、適宜調節すればよく、特に限定されない。例えば、塗料組成物中の水などの溶媒の合計質量に対して、繊維の含有量は、1質量%以上、3質量%以上、5質量%以上、10質量%以上、15質量%以上または50質量%以上であり、75質量%以下、40質量%以下、30質量%以下、20質量%以下または15質量%以下である。あるいは、例えば、塗料組成物中の水などの溶媒の合計質量に対して、繊維は、1.0~40.0質量%、3.0~20.0質量%、5.0~20.0質量%または5.0~15.0質量%である。
あるいは、塗料組成物における繊維の含有量は、例えば、塗料組成物中の固形分の合計質量に対して、10質量%以上、20質量%以上、50質量%以上、70質量%以上、75質量%以上、80質量%以上、85質量%以上または90質量%以上であり、98質量%以下、95質量%以下、90質量%以下、85質量%以下、80質量%以下、75質量%以下、70質量%以下または60質量%以下である。あるいは、塗料組成物における繊維の含有量は、例えば、塗料組成物中の固形分の合計質量に対して、10~98質量%、10~95質量%、10~90質量%、10~80質量%、10~70質量%、20~70質量%、20~60質量%、70~98質量%または75~95質量%である。
<ホウ素化合物>
本発明におけるホウ素化合物は、繊維を分散させる働きを有し、また、後述する親水性高分子と共に繊維の分散性を高める働きも有する。
本発明におけるホウ素化合物は、繊維を分散させる働きを有し、また、後述する親水性高分子と共に繊維の分散性を高める働きも有する。
理論に束縛されることを望むものではないが、これは、塗料組成物の水中において、ホウ素化合物由来のイオンが繊維間に入り込み、繊維同士の相互作用(例えば、繊維表面のOH基などによる水素結合)を阻害し、繊維の一本一本をほぐして分散させることによるものと推測される。
本発明におけるホウ素化合物としては、例えば、ホウ酸、ホウ酸メチル、三フッ化ホウ素、三酸化二ホウ素、四ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム水和物(例えば、四ホウ酸ナトリウム十水和物(Na2B4O5(OH)4・8H2O、ホウ砂))、ペルオキソホウ酸、ボランなどを挙げることができる。ホウ素化合物は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明に係る塗料組成物の一実施形態では、前記ホウ素化合物が、ホウ酸、四ホウ酸ナトリウムおよび四ホウ酸ナトリウム水和物からなる群より選択される少なくとも1つを含む。
塗料組成物におけるホウ素化合物の含有量は、特に限定されず、適宜調節すればよい。例えば、ホウ素化合物の固形分量は、親水性高分子の固形分量に対して、5質量%以上、7質量%以上、10質量%以上、15質量%以上、20質量%以上、25質量%以上または30質量%以上であり、50質量%以下、40質量%以下、30質量%以下、25質量%以下、20質量%以下、15質量%以下または10質量%以下である。あるいは、例えば、ホウ素化合物の固形分量は、親水性高分子の固形分量に対して、5.0~50.0質量%または7~40質量%である。5.0質量%以上とすることで塗料安定性を高めることができる。また、50.0質量%以下とすることで塗膜の外観をより良好にすることができる。ただし、水和物は無水物とみなして計算する。
<親水性高分子>
本発明における親水性高分子は、ホウ素化合物と共に繊維を分散させる働きを有し、また、塗料の安定性にも寄与する。
本発明における親水性高分子は、ホウ素化合物と共に繊維を分散させる働きを有し、また、塗料の安定性にも寄与する。
本発明における親水性高分子は、重量平均分子量1000以上であり、OH基、-COOX基、-SO3X基および以下の(ア)~(エ)からなる群より選択される1種以上の基(式中、Xは、カチオンを表す)を有し、
かつ、当該親水性高分子の分子量に対する、前記基のうちの、OHおよび(ア)~(エ)の式量の合計の比率が、15~40%である。親水性高分子は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
親水性高分子の重量平均分子量が1000未満の場合、繊維の分散性が十分に高まらない。親水性高分子の重量平均分子量は1000以上で適宜選択すればよく、例えば、1000~5000000、5000~1000000または15000~810000である。
本発明において、親水性高分子の重量平均分子量は、以下のように測定する。
<マトリクスの選択>
マトリクスを親水性高分子に応じて選択する。マトリクスは照射されたレーザーの光エネルギーを吸収しマトリクス自身がイオン化を起こして試料分子との間でプロトンや電子などを受け渡す役割を担う物質である。本発明で用いる親水性高分子では、マトリクスは、例えば、2,5-ジヒドロキシ安息香酸、2-(4-ヒドロキシフェニルアゾ)-安息香酸、α-シアノ-4-ヒドロキシケイ皮酸が挙げられる。
<キャリブラントの選択>
キャリブラントは親水性高分子の分子量域に応じて選択する。例えば、Mw<5000では、Angiotensin II human、Substance P、ACTH(18-39) 、Insulin Bovine;5000<Mw<10000ではInsulin Bovine、Ubiquitin、Cytochrome C horse;10000<Mw<60000ではCytochrome C horse、Myoglobin horse、Trypsin bovine、BSA;60000<MwではBSA、BSA-dimerなどである。
<キャリブレーションサンプルの調製>
キャリブラント、マトリクスをそれぞれ、1mg秤量する。そのキャリブラントとマトリクスに、それぞれ、THFを100μL添加して1mg/100μLの溶液を調製する。調製したキャリブラント溶液10μLとマトリクス溶液100μLをボルテックスミキサーにて混合する。これをキャリブレーション溶液とする。このキャリブレーション溶液をマイクロピペットを用いて0.5~1.0μLとり、試料プレートに気泡が入らないように滴下する。温度80℃で15分間乾燥させ、キャリブレーションサンプルを調製する。
<測定サンプルの調製>
0.1%トリフルオロ酢酸水溶液を調製する。調製したトリフルオロ酢酸水溶液とアセトニトリルを2:1の体積比率で混合する。親水性高分子およびマトリクスをそれぞれ、1mg秤量する。秤量した親水性高分子とマトリクスのそれぞれに、前記混合したトリフルオロ酢酸水溶液とアセトニトリルの溶液を100μL添加し、1mg/100μLの溶液を調製する。そして、親水性高分子の溶液10μLとマトリクスの溶液100μLをボルテックスミキサーにて混合する。これをサンプル溶液とする。このサンプル溶液をマイクロピペットを用いて0.5~1.0μLとり、試料プレートに気泡が入らないように滴下する。温度80℃で15分間乾燥させ、測定サンプルを調製する。
<測定>
得たサンプルをMALDI-TOF-MSにて測定する。
<マトリクスの選択>
マトリクスを親水性高分子に応じて選択する。マトリクスは照射されたレーザーの光エネルギーを吸収しマトリクス自身がイオン化を起こして試料分子との間でプロトンや電子などを受け渡す役割を担う物質である。本発明で用いる親水性高分子では、マトリクスは、例えば、2,5-ジヒドロキシ安息香酸、2-(4-ヒドロキシフェニルアゾ)-安息香酸、α-シアノ-4-ヒドロキシケイ皮酸が挙げられる。
<キャリブラントの選択>
キャリブラントは親水性高分子の分子量域に応じて選択する。例えば、Mw<5000では、Angiotensin II human、Substance P、ACTH(18-39) 、Insulin Bovine;5000<Mw<10000ではInsulin Bovine、Ubiquitin、Cytochrome C horse;10000<Mw<60000ではCytochrome C horse、Myoglobin horse、Trypsin bovine、BSA;60000<MwではBSA、BSA-dimerなどである。
<キャリブレーションサンプルの調製>
キャリブラント、マトリクスをそれぞれ、1mg秤量する。そのキャリブラントとマトリクスに、それぞれ、THFを100μL添加して1mg/100μLの溶液を調製する。調製したキャリブラント溶液10μLとマトリクス溶液100μLをボルテックスミキサーにて混合する。これをキャリブレーション溶液とする。このキャリブレーション溶液をマイクロピペットを用いて0.5~1.0μLとり、試料プレートに気泡が入らないように滴下する。温度80℃で15分間乾燥させ、キャリブレーションサンプルを調製する。
<測定サンプルの調製>
0.1%トリフルオロ酢酸水溶液を調製する。調製したトリフルオロ酢酸水溶液とアセトニトリルを2:1の体積比率で混合する。親水性高分子およびマトリクスをそれぞれ、1mg秤量する。秤量した親水性高分子とマトリクスのそれぞれに、前記混合したトリフルオロ酢酸水溶液とアセトニトリルの溶液を100μL添加し、1mg/100μLの溶液を調製する。そして、親水性高分子の溶液10μLとマトリクスの溶液100μLをボルテックスミキサーにて混合する。これをサンプル溶液とする。このサンプル溶液をマイクロピペットを用いて0.5~1.0μLとり、試料プレートに気泡が入らないように滴下する。温度80℃で15分間乾燥させ、測定サンプルを調製する。
<測定>
得たサンプルをMALDI-TOF-MSにて測定する。
本発明における親水性高分子は、OH基、-COOX基、-SO3X基および(ア)~(エ)からなる群より選択される1種以上の基(以下、単に「親水性基」ということがある)を有する。式中、Xは、カチオンを表す。また、式中、「-」は、親水性高分子の他の部分との結合を表す。
本発明において、親水性高分子が有する親水性基のうちOH基は、ヒドロキシ基に加えて、リン酸基(-OP(O)(OH)2および-OP(O)(OY)(OH))、カルボキシ基(-COOH)およびスルホ基(-SO3H)中のOHも含むものとする。リン酸基-OP(O)(OY)(OH)のYは、アルコール残基である。
本発明において、-COOX基および-SO3X基のXは、カチオンである。カチオンとしては、例えば、Na+、K+、Ca2+、Mg2+、Al3+、Cu2+、Zn2+、NH4
+などが挙げられる。
本発明において、親水性高分子が有する親水性基のうち(ア)~(ウ)の基は、アミド基(-CONH2、-CONH-および-CON<)が存在する場合、アミド基中の(ア)~(ウ)の基も含むものとする。また、(イ)は、(ア)と重複する基、すなわち、(イ)のN原子の2つの結合(-)の1つがHである基を含まないものとし、(ウ)は、(ア)と(イ)と重複する基を含まないものとする。
一実施形態では、親水性高分子が有する親水性基のうち(ア)~(ウ)の基は、(ア)の-NH2のみである。すなわち、この実施形態では、親水性高分子は、(ア)の基の他に、親水性基のOH基などを含んでもよいし、含まなくてもよい。別の実施形態では、親水性高分子が有する親水性基は、(ア)の-NH2のみである。
本発明において、親水性高分子が有する親水性基のうち(エ)の基の対アニオンとしては、例えば、OH-、F-、Cl-、Br-、CN-、NO3
-、ClO4
-、CH3COO-、負の電荷を有する錯イオンなどが挙げられる。
一実施形態では、親水性高分子が有する親水性基は、ヒドロキシ基、カルボキシ基、-COOX基および(ア)~(エ)からなる群より選択される1種以上の基である。別の実施形態では、親水性高分子が有する親水性基は、ヒドロキシ基、カルボキシ基および-COOX基からなる群より選択される1種以上の基である。さらに別の実施形態では、親水性高分子が有する親水性基は、ヒドロキシ基のみである。さらに別の実施形態では、親水性高分子が有する親水性基は、カルボキシ基および-COOX基からなる群より選択される1種以上の基である。さらに別の実施形態では、親水性高分子が有する親水性基は、(ア)~(エ)からなる群より選択される1種以上の基である。さらに別の実施形態では、親水性高分子が有する親水性基は、(ア)~(ウ)からなる群より選択される1種以上の基である。
親水性高分子の分子量に対する、前記基(親水性基)のうちの、OHおよび(ア)~(エ)の式量の合計の比率(以下、単に「比率」ということがある)は、15~40%である。ここで、親水性基が-COOX基と-SO3X基の場合は、OXのXを水素原子に置き換えて、カルボキシ基またはスルホ基の場合と同様にOHとして比率を計算するものとする。すなわち、比率の計算では、-COOX基と-SO3X基をそれぞれ、カルボキシ基とスルホ基とみなして、親水性高分子の分子量と式量をそれぞれ求め、比率を計算する。親水性基が(ア)の場合、(ア)の基の式量は、NH2から16である。親水性基が(イ)の場合、(イ)の基の式量は、NHから15である。親水性基が(ウ)と(エ)の場合、これらの基の式量は、それぞれ、Nから14である。また親水性基が(エ)の基の場合は、対アニオンをOH-として親水性高分子の分子量を計算するものとする。比率が15%以下では、十分な繊維の分散性が得られず、塗膜の外観が低下する。また、重量平均分子量1000以上の親水性高分子の構造上、当該比率は、通常、約40%が上限である。
例えば、繰返し単位-(CH2-CH(OH))m-からなるポリビニルアルコールの場合、この繰返し単位の式量は44であり、OHの式量は17であり、このポリビニルアルコールの分子量に対するOHの式量の比率(%)は、繰返し単位数mにかかわらず、繰返し単位の式量に対するOHの式量の比率として求められるため、17×100/44=39%である。
一実施形態では、親水性高分子の分子量に対する、OHおよび(ア)~(エ)の式量の合計の比率は、20%以上、24%以上、25%以上、30%以上、32%以上または35%以上であり、38%以下、35%以下、32%以下、30%以下、25%以下、24%以下または20%以下である。
本発明における親水性高分子としては、例えば、ポリアミド、ポリビニルアルコール、セルロース、アミロース、アミロペクチン、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸などが挙げられる。
本発明の一実施形態における親水性高分子は、分子中の3個の連続した炭素原子のうち、1位と3位に親水性基を有する。本発明の別の実施形態における親水性高分子は、分子中の3個の連続した炭素原子のうち、1位と3位にOH基を有する。本発明のさらに別の実施形態では、親水性高分子は、分子中の3個の連続した炭素原子のうち、1位と3位にヒドロキシ基を有する、いわゆる1,3-ジオール構造を有する。これらの場合、立体構造の観点からホウ素化合物と錯形成あるいは化学結合を形成し易く、繊維の分散性が高まる。上述した1位と3位は、親水性高分子の分子中の3個の連続した炭素原子中の位置を指すことを意図しており、当該3個の連続した炭素原子は、親水性高分子の分子中の主鎖および/または側鎖の末端、中途など任意の位置に1箇所以上存在してもよい。
本発明に係る塗料組成物の一実施形態では、前記親水性高分子が、ポリビニルアルコール、アミロース、ポリアクリル酸およびポリアクリルアミドからなる群より選択される少なくとも1つを含む。別の実施形態では、前記親水性高分子が、ポリビニルアルコール、およびポリアクリルアミドからなる群より選択される少なくとも1つを含む。
本発明に係る親水性高分子は、一実施形態では以下により求められる濁度100度(ホルマジン)以下の透明性を有する。別の実施形態では、親水性高分子は、濁度50度(ホルマジン)以下の透明性を有する。
<濁度測定方法>
JIS K 0801「濁度自動計測器」の透過光散乱光方式に準じて測定を実施する。より詳しくは、水100gに親水性高分子を2g添加し、ディスパーにて500rpmで24時間撹拌し、1日静置する。そして、水に溶解または均一に分散した試料を用いて、ホルマジン標準液を用いて作成した検量線を用いて、光束を照射した時に観測される透過光と、懸濁質による散乱光との強度比を測定して濁度を求める。測定範囲は、0~100度(ホルマジン)にて実施する。
JIS K 0801「濁度自動計測器」の透過光散乱光方式に準じて測定を実施する。より詳しくは、水100gに親水性高分子を2g添加し、ディスパーにて500rpmで24時間撹拌し、1日静置する。そして、水に溶解または均一に分散した試料を用いて、ホルマジン標準液を用いて作成した検量線を用いて、光束を照射した時に観測される透過光と、懸濁質による散乱光との強度比を測定して濁度を求める。測定範囲は、0~100度(ホルマジン)にて実施する。
塗料組成物における親水性高分子の含有量は、適宜調節すればよく、特に限定されない。例えば、塗料組成物中の水などの溶媒と、繊維との合計質量に対する、親水性高分子の固形分の割合は、0.1質量%以上、0.2質量%以上、0.4質量%以上、0.5質量%以上、1.0質量%以上、1.5質量%以上、2.0質量%以上、2.5質量%以上、3.0質量%以上または3.5質量%以上であり、10質量%以下、5.0質量%以下、4.5質量%以下、4.0質量%以下、3.5質量%以下、3.0質量%以下、2.5質量%以下、2.0質量%以下または1.5質量%以下である。あるいは、例えば、塗料組成物中の水などの溶媒と、繊維との合計質量に対する、親水性高分子の固形分の割合は、0.1~10質量%または0.2~5.0質量%である。親水性高分子の固形分の割合を0.1質量%以上とすることで、塗料組成物の粘性が高まり、塗料安定性が高まる。また、親水性高分子の固形分の割合を10.0質量%以下とすることで、親水性高分子をより粘稠ゾル化することができ、塗膜の外観をより良好にすることができる。
<水>
塗料組成物は水を含む。水の種類は特に限定されず、適宜選択すればよい。例えば、イオン交換水、蒸留水、水道水などが挙げられる。
塗料組成物は水を含む。水の種類は特に限定されず、適宜選択すればよい。例えば、イオン交換水、蒸留水、水道水などが挙げられる。
本発明に係る塗料組成物における水の含有量は、適宜調節すればよく、特に限定されない。例えば、塗料組成物の合計質量に対して、30質量%以上または50質量%以上であり、98質量%以下、95質量%以下、90質量%以下または85質量%以下である。あるいは、例えば、塗料組成物の合計質量に対して、30~98質量%、30~90質量%、50~95質量%または50~85質量%である。
<その他の成分>
本発明に係る塗料組成物には、上述した成分以外に、樹脂、顔料、増粘剤、消泡剤、顔料分散剤、造膜助剤、凍結防止剤、タレ防止剤、沈降防止剤、架橋促進剤、硬化剤、レベリング剤、表面調整剤、可塑剤、防腐剤、防カビ剤、紫外線安定剤、有機溶剤などのその他の成分を含んでいてもよい。これらその他の成分はそれぞれ、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明に係る塗料組成物には、上述した成分以外に、樹脂、顔料、増粘剤、消泡剤、顔料分散剤、造膜助剤、凍結防止剤、タレ防止剤、沈降防止剤、架橋促進剤、硬化剤、レベリング剤、表面調整剤、可塑剤、防腐剤、防カビ剤、紫外線安定剤、有機溶剤などのその他の成分を含んでいてもよい。これらその他の成分はそれぞれ、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
<塗料組成物の調製方法>
塗料組成物の調製方法は特に限定されず、繊維と、ホウ素化合物と、親水性高分子と、水と、必要に応じて樹脂、増粘剤、顔料などのその他の成分とを任意の順序で混合することで調製することができる。塗料組成物の固形分濃度は作業性などを考慮して適宜調整する。
塗料組成物の調製方法は特に限定されず、繊維と、ホウ素化合物と、親水性高分子と、水と、必要に応じて樹脂、増粘剤、顔料などのその他の成分とを任意の順序で混合することで調製することができる。塗料組成物の固形分濃度は作業性などを考慮して適宜調整する。
(塗膜)
本発明に係る塗膜は、上記いずれかの塗料組成物を用いた、塗膜である。これにより、繊維による高い意匠性と良好な外観を有する塗膜を提供することができる。
本発明に係る塗膜は、上記いずれかの塗料組成物を用いた、塗膜である。これにより、繊維による高い意匠性と良好な外観を有する塗膜を提供することができる。
<塗膜の作製方法>
塗膜の作製方法は、特に限定されず、従来公知の塗装方法を用いることができる。例えば、ローラー、刷毛、スプレーなどを用いて塗装することができる。塗料組成物を塗布した後の乾燥温度は、溶媒などに応じて適宜調節すればよい。例えば、10秒~30分などの短時間での乾燥が必要な場合には、40~200℃とすることができ、60~160℃が好ましい。また、短時間での乾燥が必要でない場合には、例えば室温などで乾燥してもよい。
塗膜の作製方法は、特に限定されず、従来公知の塗装方法を用いることができる。例えば、ローラー、刷毛、スプレーなどを用いて塗装することができる。塗料組成物を塗布した後の乾燥温度は、溶媒などに応じて適宜調節すればよい。例えば、10秒~30分などの短時間での乾燥が必要な場合には、40~200℃とすることができ、60~160℃が好ましい。また、短時間での乾燥が必要でない場合には、例えば室温などで乾燥してもよい。
乾燥塗膜の厚みは特に限定されず、用途などに応じて適宜調節すればよい。例えば、乾燥塗膜の厚みは1μm~2cmとすればよい。
(物品)
本発明に係る物品は、上記塗膜を有する、物品である。これにより、繊維による高い意匠性と良好な外観を有する物品を提供することができる。
本発明に係る物品は、上記塗膜を有する、物品である。これにより、繊維による高い意匠性と良好な外観を有する物品を提供することができる。
物品としては、特に限定されない。例えば、被塗物上に塗膜を有する物品であり、建築機械、作業機械;自動車、電車、新幹線、バス、タクシーなどの車両;船;飛行機、ヘリコプターなどの航空機;戸建住宅、マンションなどの集合住宅、オフィスビル、公共施設、商業施設、研究施設、軍事施設、トンネルなどの建築物ないし建造物;天井、屋根、柱、看板、ドア、門;橋;自動販売機;道路標識;信号;街灯;LED方式、液晶方式、電球方式などの電光掲示板;建築現場の建築材料;石碑;墓石;衣類;靴などの履物;傘などの雨具;包装材;などが挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、これらの実施例は、本発明の例示を目的とするものであり、本発明を何ら限定するものではない。特に断らない限り、配合量は、質量部を意味する。
実施例で用いた材料の詳細は以下のとおりである。
<繊維>
楮(天然繊維):アワガミファクトリー社製、繊維長13mm、繊維径200μm、アスペクト比65、固形分比率42.5%
三椏(天然繊維):アワガミファクトリー社製、繊維長5mm、繊維径125μm、アスペクト比40、固形分比率42.5%
雁皮(天然繊維):アワガミファクトリー社製、繊維長6mm、繊維径80μm、アスペクト比75、固形分比率42.5%
テクノーラ(登録商標)(アラミド繊維):帝人社製、実施例11では繊維長3mm、繊維径12μm、アスペクト比250、固形分比率100%、実施例12では繊維長12mm、繊維径12μm、アスペクト比1000、固形分比率100%、および実施例13では繊維長30mm、繊維径12μm、アスペクト比2500、固形分比率100%を使用した。
楮2(天然繊維):アワガミファクトリー社製、繊維長20mm、繊維直径20μm、アスペクト比1000、固形分比率42.5%
三椏2(天然繊維):アワガミファクトリー社製、繊維長15mm、繊維直径10μm、アスペクト比667、固形分比率42.5%
雁皮2(天然繊維):アワガミファクトリー社製、繊維長10mm、繊維直径5μm、アスペクト比500、固形分比率42.5%
カットファイバー1(SS):日東紡績社製、SS 10-420(繊維長0.3mm、繊維直径10μm、アスペクト比30、固形分比率100%)
カットファイバー2(SS):日東紡績社製、SS 15-420(繊維長0.5mm、繊維直径10μm、アスペクト比50、固形分比率100%)
<ホウ素化合物>
四ホウ酸ナトリウム十水和物:和光純薬社製、固形分比率52.8%
ホウ酸:和光純薬社製、固形分比率100%
<親水性高分子>
ポリビニルアルコール(表1および表2中PVA-117と表記):クラレ社製、製品名PVA-117,重量平均分子量120000、分子量に対するOH基含有率38%、固形分比率100%
ポリビニルアルコール(表1中PVA-105と表記):クラレ社製、製品名PVA-105,重量平均分子量42000、分子量に対するOH基含有率38%、固形分比率100%
ポリビニルアルコール(表1中PVA-102と表記):クラレ社製、製品名PVA-102,重量平均分子量18000、分子量に対するOH基含有率38%、固形分比率100%
アミロース(表1中アミロースBと表記):ナカライテスク社製、製品名アミロースB、重量平均分子量15000、分子量に対するOH基含有率32%、固形分比率100%
ポリアクリルアミド:和光純薬社製、重量平均分子量810000、分子量に対する(ア)の基含有率20%、固形分比率10%
ポリアクリル酸:和光純薬社製、重量平均分子量53000、分子量に対するOH基含有率24%、固形分比率100%
<比較親水性高分子>
ポリビニルアルコール(表1中LW-200PVAと表記):日本合成化学工業社製、製品名ゴーセネックス(登録商標)LW-200、重量平均分子量26000、分子量に対するOH基含有率13%、固形分比率40%
<水>
イオン交換水
<増粘剤>
ポリエチレンオキサイド:明成化学工業社製、製品名アルコックス(登録商標)L-11、固形分比率100%
<消泡剤>
シリコーン系消泡剤:サンノプコ社製、製品名SN デフォーマー1315、固形分比率100%
<ベース塗料>
1液反応硬化形シリコン系塗料:日本ペイント社製、製品名オーデフレッシュ(登録商標)Si100III、固形分比率47%
<繊維>
楮(天然繊維):アワガミファクトリー社製、繊維長13mm、繊維径200μm、アスペクト比65、固形分比率42.5%
三椏(天然繊維):アワガミファクトリー社製、繊維長5mm、繊維径125μm、アスペクト比40、固形分比率42.5%
雁皮(天然繊維):アワガミファクトリー社製、繊維長6mm、繊維径80μm、アスペクト比75、固形分比率42.5%
テクノーラ(登録商標)(アラミド繊維):帝人社製、実施例11では繊維長3mm、繊維径12μm、アスペクト比250、固形分比率100%、実施例12では繊維長12mm、繊維径12μm、アスペクト比1000、固形分比率100%、および実施例13では繊維長30mm、繊維径12μm、アスペクト比2500、固形分比率100%を使用した。
楮2(天然繊維):アワガミファクトリー社製、繊維長20mm、繊維直径20μm、アスペクト比1000、固形分比率42.5%
三椏2(天然繊維):アワガミファクトリー社製、繊維長15mm、繊維直径10μm、アスペクト比667、固形分比率42.5%
雁皮2(天然繊維):アワガミファクトリー社製、繊維長10mm、繊維直径5μm、アスペクト比500、固形分比率42.5%
カットファイバー1(SS):日東紡績社製、SS 10-420(繊維長0.3mm、繊維直径10μm、アスペクト比30、固形分比率100%)
カットファイバー2(SS):日東紡績社製、SS 15-420(繊維長0.5mm、繊維直径10μm、アスペクト比50、固形分比率100%)
<ホウ素化合物>
四ホウ酸ナトリウム十水和物:和光純薬社製、固形分比率52.8%
ホウ酸:和光純薬社製、固形分比率100%
<親水性高分子>
ポリビニルアルコール(表1および表2中PVA-117と表記):クラレ社製、製品名PVA-117,重量平均分子量120000、分子量に対するOH基含有率38%、固形分比率100%
ポリビニルアルコール(表1中PVA-105と表記):クラレ社製、製品名PVA-105,重量平均分子量42000、分子量に対するOH基含有率38%、固形分比率100%
ポリビニルアルコール(表1中PVA-102と表記):クラレ社製、製品名PVA-102,重量平均分子量18000、分子量に対するOH基含有率38%、固形分比率100%
アミロース(表1中アミロースBと表記):ナカライテスク社製、製品名アミロースB、重量平均分子量15000、分子量に対するOH基含有率32%、固形分比率100%
ポリアクリルアミド:和光純薬社製、重量平均分子量810000、分子量に対する(ア)の基含有率20%、固形分比率10%
ポリアクリル酸:和光純薬社製、重量平均分子量53000、分子量に対するOH基含有率24%、固形分比率100%
<比較親水性高分子>
ポリビニルアルコール(表1中LW-200PVAと表記):日本合成化学工業社製、製品名ゴーセネックス(登録商標)LW-200、重量平均分子量26000、分子量に対するOH基含有率13%、固形分比率40%
<水>
イオン交換水
<増粘剤>
ポリエチレンオキサイド:明成化学工業社製、製品名アルコックス(登録商標)L-11、固形分比率100%
<消泡剤>
シリコーン系消泡剤:サンノプコ社製、製品名SN デフォーマー1315、固形分比率100%
<ベース塗料>
1液反応硬化形シリコン系塗料:日本ペイント社製、製品名オーデフレッシュ(登録商標)Si100III、固形分比率47%
実施例で用いた装置などの詳細は以下のとおりである。
高速分散機(ホモディスパー):PRIMIX社製、製品名ホモディスパー2.5型、ディスパー羽根(直径5.9cm、切り欠き数12、切り欠き部高さ0.7cm)
刷毛:大塚刷毛製造社製、シマ毛金巻上 ハケ10号(毛丈19mm、ハケ幅30mm)
ガラス板:TP技研社製、製品名150×100×2.0mm 四辺角削 ガラス板
高速分散機(ホモディスパー):PRIMIX社製、製品名ホモディスパー2.5型、ディスパー羽根(直径5.9cm、切り欠き数12、切り欠き部高さ0.7cm)
刷毛:大塚刷毛製造社製、シマ毛金巻上 ハケ10号(毛丈19mm、ハケ幅30mm)
ガラス板:TP技研社製、製品名150×100×2.0mm 四辺角削 ガラス板
(実施例1~22および比較例1~4)
表1および表2に示す配合で繊維と、ホウ素化合物と、親水性高分子と、水を混合して、分散体(塗料組成物)を調製した。表1および表2中、繊維などの固形分比率が100%ではない成分については、配合量は固形分の配合量を表し、成分中に含まれる水の量は、水の欄の配合量にまとめている。表1の実施例5では、親水性高分子として、PVA-117、PVA-105およびPVA-102をそれぞれ、0.39質量部、0.78質量部および1.36質量部で配合した。
表1および表2に示す配合で繊維と、ホウ素化合物と、親水性高分子と、水を混合して、分散体(塗料組成物)を調製した。表1および表2中、繊維などの固形分比率が100%ではない成分については、配合量は固形分の配合量を表し、成分中に含まれる水の量は、水の欄の配合量にまとめている。表1の実施例5では、親水性高分子として、PVA-117、PVA-105およびPVA-102をそれぞれ、0.39質量部、0.78質量部および1.36質量部で配合した。
分散体(塗料組成物)の調製時に、後述する塗料製造性を測定および評価し、分散体(塗料組成物)の調製後に、後述する塗料安定性を測定および評価した。
(塗料製造性)
繊維、ホウ素化合物、親水性高分子および水の混合物を直径8.5cmの容器に高さ5cmまで満たし、ホモディスパーを用いて、ディスパー羽根を容器より2.5cmの高さで1800rpmの速度で30分間撹拌した。その後、容器内の液面からディスパー羽根を露出させ、1000rpmで60秒間、空撹拌した。そして、そのディスパー羽根に残った、繊維を含む塗料組成物の質量(残存量)を測定した。測定を2回繰り返し、2回の残存量の平均値を用いて、以下の基準で評価した。残存量と評価結果を表1および表2に合わせて示す。残存量が少ないほど塗料製造性が良好であることを示す。
<評価基準>
+:残存量が10g未満
-:残存量が10g以上
繊維、ホウ素化合物、親水性高分子および水の混合物を直径8.5cmの容器に高さ5cmまで満たし、ホモディスパーを用いて、ディスパー羽根を容器より2.5cmの高さで1800rpmの速度で30分間撹拌した。その後、容器内の液面からディスパー羽根を露出させ、1000rpmで60秒間、空撹拌した。そして、そのディスパー羽根に残った、繊維を含む塗料組成物の質量(残存量)を測定した。測定を2回繰り返し、2回の残存量の平均値を用いて、以下の基準で評価した。残存量と評価結果を表1および表2に合わせて示す。残存量が少ないほど塗料製造性が良好であることを示す。
<評価基準>
+:残存量が10g未満
-:残存量が10g以上
実施例1と比較例1の分散体(塗料組成物)の空撹拌後の写真をそれぞれ、図1,2に示す。
(塗料安定性)
分散体を直径8.5cmの容器に高さ5cmまで満たし、温度23℃の密閉状態で1ヵ月間静置した。その後、上記塗料製造性と同様の測定を行った。測定を2回繰り返し、2回の残存量の平均値を用いた。そして、式 (1ヵ月密閉後の残存量/塗料組成物製造直後の残存量)×100から変化割合を求めた。変化割合と評価結果を表1および表2に合わせて示す。変化割合が小さいほど、塗料安定性が良好であることを示す。
<評価基準>
+:変化割合が120%未満
-:変化割合が120%以上
分散体を直径8.5cmの容器に高さ5cmまで満たし、温度23℃の密閉状態で1ヵ月間静置した。その後、上記塗料製造性と同様の測定を行った。測定を2回繰り返し、2回の残存量の平均値を用いた。そして、式 (1ヵ月密閉後の残存量/塗料組成物製造直後の残存量)×100から変化割合を求めた。変化割合と評価結果を表1および表2に合わせて示す。変化割合が小さいほど、塗料安定性が良好であることを示す。
<評価基準>
+:変化割合が120%未満
-:変化割合が120%以上
(塗膜の形成)
調製した分散体(塗料組成物)に、表1および表2に示す配合で、増粘剤と消泡剤を添加した。また、実施例14はさらにベース塗料を添加した。そして、刷毛を用いて、各塗料組成物10gをガラス板上に10cmの距離をハケ幅にて10回往復した。そして、60℃で40分間乾燥させて塗膜を形成した。ガラス板を変えて同様の作業を行い、塗膜の形成を合計3回行った。
調製した分散体(塗料組成物)に、表1および表2に示す配合で、増粘剤と消泡剤を添加した。また、実施例14はさらにベース塗料を添加した。そして、刷毛を用いて、各塗料組成物10gをガラス板上に10cmの距離をハケ幅にて10回往復した。そして、60℃で40分間乾燥させて塗膜を形成した。ガラス板を変えて同様の作業を行い、塗膜の形成を合計3回行った。
(塗膜外観)
形成した3つの塗膜について、繊維の絡まりであるダマ(直径1mm以上の塊)の数を測定した。3つの塗膜のダマ数の平均値を用いた。以下の基準で評価した。ダマ数と評価結果を表1および表2に合わせて示す。ダマ数が少ないほど塗膜外観が良好であることを示す。
<評価基準>
+:ダマ数が50個未満
-:ダマ数が50個以上
形成した3つの塗膜について、繊維の絡まりであるダマ(直径1mm以上の塊)の数を測定した。3つの塗膜のダマ数の平均値を用いた。以下の基準で評価した。ダマ数と評価結果を表1および表2に合わせて示す。ダマ数が少ないほど塗膜外観が良好であることを示す。
<評価基準>
+:ダマ数が50個未満
-:ダマ数が50個以上
表1および図2に示すように、ホウ素化合物を含まない比較例1では塗料製造性と塗料安定性が低かった。また、比較例1では、塗膜のダマ数が多く、良好な外観が得られなかった。他の比較例2~4でも比較例1と同様に塗料製造性と塗料安定性が低く、良好な外観が得られなかった。
これに対して、実施例1~2では、ホウ素化合物の種類を変えても、良好な塗料製造性および塗料安定性を有する塗料組成物と、繊維による高い意匠性と良好な外観を有する塗膜を得ることができた。親水性高分子の種類を変えた実施例3~4および6~8、親水性高分子の組み合わせを用いた実施例5、繊維の種類を変えた実施例9~13、ならびにベース塗料を追加した実施例14でも、良好な塗料製造性および塗料安定性を有する塗料組成物と、繊維による高い意匠性と良好な外観を有する塗膜を得ることができた。実施例15~22でも、良好な塗料製造性および塗料安定性を有する塗料組成物と、繊維による高い意匠性と良好な外観を有する塗膜を得ることができた。
本発明によれば、良好な外観を有する塗膜を形成可能で、良好な塗料製造性および塗料安定性を有する塗料組成物を提供することができる。また、本発明によれば、繊維による高い意匠性と良好な外観を有する塗膜および当該塗膜を有する物品を提供することができる。
Claims (6)
- 前記繊維は、長さが0.1~50mmであり、アスペクト比が20~3000である、請求項1に記載の塗料組成物。
- 前記親水性高分子が、ポリビニルアルコールおよびポリアクリルアミドからなる群より選択される少なくとも1つを含む、請求項1または2に記載の塗料組成物。
- 前記ホウ素化合物が、ホウ酸、四ホウ酸ナトリウムおよび四ホウ酸ナトリウム水和物からなる群より選択される少なくとも1つを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の塗料組成物。
- 請求項1~4のいずれか一項に記載の塗料組成物を用いた、塗膜。
- 請求項5に記載の塗膜を有する、物品。
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