WO2018169033A1 - 溶接部材及びレーザ溶接方法 - Google Patents
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Abstract
レーザ溶接方法は、第1ワーク(12)と第2ワーク(14)を重ねた積層部(16)に第1ワーク(12)側からレーザ光を照射しながら走査して溶接を行う。また、レーザ溶接方法は、少なくとも第1ワーク(12)を貫通して、第1ワーク(12)と第2ワーク(14)とを接合する接合ビード(18)を形成する接合ビード形成工程と、第1ワーク(12)を貫通しない非貫通ビード(20)を、接合ビード(18)の長手方向全般にわたって沿うように、且つ接合ビード(18)の幅方向に一部が重なるようにずらして形成する非貫通ビード形成工程とを有する。
Description
本発明は、ワーク同士の積層部をレーザ溶接により接合した溶接部材及びレーザ溶接方法に関する。
例えば、特開2012-135794号公報に開示されるように、ワーク同士を重ね合わせた積層部に対して面直方向からレーザ光を照射することで、該ワーク同士を接合するレーザ溶接方法が知られている。
上記のレーザ溶接方法では、積層したワーク同士の間に隙間がある場合、その隙間に、レーザ光照射により溶融した材料が流れ込む。この分、溶接ビードの表面が元のワーク表面に対して凹むように陥没して形成される。その結果、溶接断面における最小板厚である有効厚(のど厚)が減少し易くなってしまう。そこで、十分な有効厚を確保するべく、溶接ビード表面の陥没を抑制することが求められる。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、ワーク同士の積層部がレーザ溶接により接合されながら、溶接ビード全体の表面の陥没が良好に抑制された溶接部材及びレーザ溶接方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、第1ワークと第2ワークを重ねた積層部に対し、前記第1ワーク側からレーザ光を照射しながら走査して溶接を行うレーザ溶接方法であって、少なくとも前記第1ワークを貫通して、前記第1ワークと前記第2ワークとを接合する接合ビードを形成する接合ビード形成工程と、前記第1ワークを貫通しない非貫通ビードを、前記接合ビードの長手方向全般にわたって沿うように、且つ前記接合ビードの幅方向に一部が重なるようにずらして形成する非貫通ビード形成工程と、を有することを特徴とする。
このレーザ溶接方法では、接合ビード形成工程において、溶融した材料が第1ワークと第2ワークとの隙間に流れ込むこと等により、接合ビードの表面が陥没した場合であっても、非貫通ビード形成工程において、前記陥没の深さを小さくすることができる。すなわち、非貫通ビードは、第1ワークを貫通しないため、非貫通ビード形成工程で溶融した材料は、第1ワークと第2ワークの隙間に流れ込むことなく、接合ビードの陥没した表面に供給される。これによって、接合ビードの長手方向全般にわたって、表面の陥没の深さを小さくした溶接部材を得ることができる。
以上から、このレーザ溶接方法によれば、第1ワーク及び第2ワークの積層部をレーザ溶接により接合しても、接合ビード(溶接ビード)全体の表面の陥没を良好に抑制できる。従って、溶接断面における第1ワークの最小板厚である有効厚(のど厚)が十分に大きい溶接部材を容易に得ることができる。
上記のレーザ溶接方法において、前記非貫通ビード形成工程では、レーザ光を、前記接合ビード形成工程での走査方向と同じ方向に走査することが好ましい。
接合ビードは、形成直後は高温であり、周辺温度に達するまで、時間が経過するに連れて温度が低下する。このため、接合ビードの始端部側は、終端部側よりも低温となり易い。
ところで、接合ビードが高温である場合、低温である場合に比べて、非貫通ビードを形成する際のレーザ光照射により溶融部分が広がり易くなる。従って、接合ビードの表面の陥没をより効果的に抑制するためには、接合ビードの温度が低下するまで待ってから非貫通ビードを形成することが考えられる。しかしながら、この場合、接合ビード形成工程を終えてから、非貫通ビード形成工程を開始するまでの時間が長くなる分、溶接部材の製造効率が低下してしまう。
そこで、上記の通り、温度が低下し易い接合ビードの始端部側から、終端部側に向かう方向に、非貫通ビードを形成することが好ましい。これによって、接合ビード形成工程の後、速やかに非貫通ビード形成工程を開始しても、接合ビード表面の陥没が大きくなることを回避できる。すなわち、溶接部材の製造効率を低下させることなく、接合ビード全体の表面の陥没をより効果的に抑制することが可能になる。
上記のレーザ溶接方法において、前記非貫通ビード形成工程では、前記非貫通ビードを、少なくとも前記接合ビードの幅方向端部に重なる第1非貫通ビードと、前記接合ビードと重なる側とは反対側の前記第1非貫通ビードの幅方向端部に重なる第2非貫通ビードとから形成することが好ましい。このように、非貫通ビードの形成範囲を増やすことで、接合ビード全体の表面に供給する溶融材料の量を増やすことができるため、該表面の陥没が一層効果的に抑制された溶接部材を得ることができる。
上記のレーザ溶接方法において、前記接合ビード形成工程では、前記積層部の積層方向視で略C字形状となるように前記接合ビードを形成し、前記非貫通ビード形成工程では、前記C字形状の内側に前記非貫通ビードを形成することが好ましい。C字形状の内側に非貫通ビードを形成することで、該C字形状の外側に非貫通ビードを形成する場合に比して、短い長さの非貫通ビードで効率的に接合ビード全体の表面の陥没を抑制することができる。
上記のレーザ溶接方法において、前記非貫通ビード形成工程では、前記C字形状の内側全般に前記非貫通ビードを形成することが好ましい。このように非貫通ビードを形成することで、接合ビード全体の表面に十分な量の溶融材料を供給することができる。このため、たとえ、接合ビード形成工程において、表面の陥没の深さが大きい接合ビードが形成された場合であっても、上記のようにして非貫通ビード形成工程を行うことで、前記表面の陥没が効果的に抑制された溶接部材を得ることができる。
上記のレーザ溶接方法において、塗装処理を施す前の前記第1ワーク及び前記第2ワークの前記積層部に対して、前記接合ビード形成工程と前記非貫通ビード形成工程とを行うことが好ましい。上記の工程を経て得られる溶接部材は、塗着性に優れ、塗装処理を施して塗膜を形成する場合にも好適に適用することができる。すなわち、上記のように、非貫通ビード形成工程を行うことにより、接合ビード全体の表面の陥没を抑制できるとともに、該表面の外縁部に、塗膜の形成を阻害したり、形成した塗膜に亀裂や剥離を生じさせたりするような角部(いわゆる、ピン角)が形成されることを抑制できる。従って、耐食性や外観意匠性等の種々の特性を向上させるべく、用途に応じた塗装処理を容易且つ良好に施すことが可能な溶接部材を得ることができる。
また、本発明は、第1ワークと第2ワークを重ねた積層部がレーザ溶接により接合された溶接部材であって、少なくとも前記第1ワークを貫通して、前記第1ワークと前記第2ワークとを接合する接合ビードと、前記第1ワークを貫通しない非貫通ビードと、を備え、前記非貫通ビードは、前記接合ビードの長手方向全般にわたって沿うように、且つ前記接合ビードの幅方向に一部が重なるようにずらして形成されていることを特徴とする。
この溶接部材は、上記したレーザ溶接方法を適用して得ることができるため、接合ビード全体の表面が陥没することを抑制でき、有効厚を容易に十分な大きさとすることができる。
上記の溶接部材において、前記非貫通ビードは、少なくとも前記接合ビードの幅方向端部に重なる第1非貫通ビードと、前記接合ビードと重なる側とは反対側の前記第1非貫通ビードの幅方向端部に重なる第2非貫通ビードとを有することが好ましい。このように非貫通ビードの形成範囲を増大させることで、接合ビード全体の表面の陥没を効果的に抑制することができる。
上記の溶接部材において、前記接合ビードは、前記積層部の積層方向視で略C字形状となるように形成され、前記非貫通ビードは、前記C字形状の内側に形成されていることが好ましい。この場合、前記C字形状の内側に形成された非貫通ビードによって、該C字形状の外側に形成された非貫通ビードよりも、短い長さで効率的に接合ビード全体の表面の陥没を抑制することができる。
上記の溶接部材において、前記非貫通ビードは、前記C字形状の内側全般に形成されていることが好ましい。この場合、非貫通ビードから十分な量の溶融材料が供給されることで、接合ビード全体の表面の陥没を一層効果的に抑制することができる。
上記の溶接部材において、少なくとも前記接合ビードの前記第1ワーク側の表面を覆う塗膜をさらに有することが好ましい。この溶接部材は、接合ビード全体の表面の陥没が抑制されるとともに、該表面の外縁部に塗膜の形成を阻害したり、形成された塗膜に亀裂や剥離を生じさせたりするような角部が形成されることが抑制されている。このため、第1ワークの接合ビードの表面に対しても耐久性に優れた塗膜を容易に形成することができる。
本発明では、第1ワークと第2ワークの積層部に、少なくとも第1ワークを貫通して、第1ワークと第2ワークとを接合する接合ビードと、第1ワークを貫通しない非貫通ビードとを設ける。この非貫通ビードは、接合ビードの長手方向全般にわたって沿うように、且つ接合ビードの幅方向に一部が重なるようにずらして形成される。このため、接合ビードを形成する際に溶融した材料が第1ワークと第2ワークとの隙間に流れ込み、接合ビードの表面が陥没しても、該陥没した表面に、非貫通ビードを形成する際に溶融した材料を供給することができる。その結果、接合ビードの長手方向全般にわたって表面が陥没することを良好に抑制でき、有効厚(のど厚)が十分に大きい溶接部材を得ることができる。
本発明に係る溶接部材及びレーザ溶接方法について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1~図3に示すように、本実施形態に係る溶接部材10は、第1ワーク12と第2ワーク14を重ねた積層部16(図2参照)がレーザ溶接により接合されて構成されたものである。また、図2及び図3に示すように、溶接部材10は、接合ビード18と、第1非貫通ビード20a及び第2非貫通ビード20bが連なって形成された非貫通ビード20と、不図示の塗膜とを備えている。
なお、図1は、溶接部材10を、レーザ光の照射面である第1ワーク12側から視認した平面図である。図1では、接合ビード18をその幅方向の中心線Loc1で示し、第1非貫通ビード20aをその幅方向の中心線Loc2で示し、第2非貫通ビード20bをその幅方向の中心線Loc3で示している。
また、図2は、図1のII-II線矢視の溶接部材10の断面図であり、図3は、接合ビード18と非貫通ビード20の幅方向の重なりを説明する説明図である。
第1ワーク12及び第2ワーク14のそれぞれは、例えば、金属等のレーザ溶接可能な材料からなる。本実施形態では、第1ワーク12及び第2ワーク14が平板状である場合を例に挙げて説明するが、第1ワーク12及び第2ワーク14の形状は特に限定されるものではない。
接合ビード18は、レーザ光が、図1の中心線Loc1で示すように、P1を出発点、P2を中継点、P3を終点とする軌跡を描いて走査されることにより溶融凝固した部分である。具体的には、接合ビード18は、図2に示す通り、少なくとも第1ワーク12を厚さ方向に貫通し、該接合ビード18を介して第1ワーク12と第2ワーク14とが接合されるように、換言すると、少なくとも第2ワーク14の表面に接するように形成されている。
接合ビード18は、積層部16の接合部を確認し易くする観点からは、図2に示すように、第1ワーク12及び第2ワーク14の両方を貫通するように形成されることが最も好ましいが、必ずしも第2ワーク14を貫通していなくてもよい。接合ビード18は、図5に示すように、第1ワーク12のみを貫通して、第2ワーク14の表面に一部溶け込んでいればよい。
また、接合ビード18は、例えば、図1に示すように、積層部16の積層方向視(レーザ光の照射面の平面視)で略C字形状となるように形成されることが好ましい。なお、接合ビード18の前記積層方向視の形状は、特に限定されるものではなく、第1ワーク12及び第2ワーク14の形状や、溶接部材10の用途等に応じて種々の形態を採用することができ、例えば、直線状や、C字形状以外の湾曲状としてもよい。
非貫通ビード20は、第1ワーク12を厚さ方向に貫通しないように形成される。すなわち、非貫通ビード20は、第1ワーク12のみに形成され、第2ワーク14には到達していない。本実施形態では、非貫通ビード20は、第1非貫通ビード20aと、第2非貫通ビード20bとからなる。
第1非貫通ビード20aは、接合ビード18の長手方向全般にわたって沿うように、且つ接合ビード18の幅方向に一部が重なるようにずらして形成されている。具体的には、第1非貫通ビード20aは、レーザ光が、図1の中心線Loc2で示すように、P5を出発点、P6を終点とする軌跡を描いて走査されることで、接合ビード18の前記C字形状の内側に、前記積層方向視で略楕円形状となるように形成されている。
また、図3に示すように、接合ビード18の幅L1と、第1非貫通ビード20aの幅L2と、接合ビード18の中心線Loc1及び第1非貫通ビード20aの中心線Loc2の間隔L3とは、1/2(L1+L2)>L3の関係が成立するように設定されている。このため、第1非貫通ビード20aは、前記C字形状の接合ビード18の内側において、該接合ビード18と幅方向にL12だけ重なり合う。
第2非貫通ビード20bは、第1非貫通ビード20aの幅方向に一部が重なるように、該第1非貫通ビード20aの幅方向の接合ビード18側とは反対側にずらして形成されている。具体的には、第2非貫通ビード20bは、レーザ光が、図1の中心線Loc3で示すように、P7を出発点、P8を終点とする軌跡を描いて走査されることで、第1非貫通ビード20aの前記楕円形状の内側に、前記積層方向視で略楕円形状となるように形成されている。
また、図3に示すように、第1非貫通ビード20aの幅L2と、第2非貫通ビード20bの幅L4と、第1非貫通ビード20aの中心線Loc2及び第2非貫通ビード20bの中心線Loc3の間隔L5とは、1/2(L2+L4)>L5の関係が成立するように設定されている。このため、第2非貫通ビード20bは、前記楕円形状の第1非貫通ビード20aの内側において、該第1非貫通ビード20aと幅方向にL24だけ重なり合う。
塗膜は、少なくとも、接合ビード18の、第1ワーク12側の表面を覆うように設けられる。塗膜の材料としては、溶接部材10の用途に応じた種々のものを採用することができ、例えば、溶接部材10の耐食(防錆)性や、外観意匠性等を向上させることが可能なものが挙げられる。
本実施形態に係る溶接部材10は、基本的には以上のように構成されるものである。次に、図4~図9Bをさらに参照して、本実施形態に係るレーザ溶接方法について、溶接部材10を得るべく、第1ワーク12と第2ワーク14の積層部16にレーザ光を照射して溶接を行う場合を例に挙げて説明する。
先ず、不図示のレーザ光照射装置を用いて、積層部16の第1ワーク12側からレーザ光を照射し、接合ビード18を形成する接合ビード形成工程を行う。この工程では、図9A及び図9Bに示すように、レーザ光の走査速度(溶接速度)及び照射径を、該レーザ光の照射による溶融凝固部が第1ワーク12及び第2ワーク14の両方を貫通するエネルギ密度となるように設定する。そして、このレーザ光を図1のP1~P2に対応する部分に照射する。つまり、このレーザ光の照射スポットを図1にS1として模式的に示すと、該S1の中心が中心線Loc1をその矢印方方向に沿って通るようにレーザ光を走査する。
これによって、図1及び図4に示すように、照射スポットS1の照射径L1aに対応する幅L1の接合ビード18が、第1ワーク12及び第2ワーク14の両方を貫通するように、積層方向視(レーザ光照射方向からの平面視)で略C字形状に形成される。なお、本実施形態では、レーザ光のエネルギ密度が、P1からP2に至るまで一定に維持される。このため、接合ビード18の深さも、P1からP2に至るまで同一である。
次に、図9A及び図9Bに示すように、走査速度及び照射径を徐々に大きくしながら、レーザ光を図1のP3~P4に対応する部分に照射する。これによって、積層部16に照射されるレーザ光のエネルギ密度が徐々に小さくなるため、P2以降は接合ビード18の深さ(前記積層方向の長さ)も徐々に小さくなる。そして、P3に対応する部分において、接合ビード18は、図5に示すように、第1ワーク12のみを貫通する深さとなる。すなわち、本実施形態では、図1のP1~P3に対応する部分に接合ビード18が形成される。
なお、P3からP4に到達するまでは、レーザ光のエネルギ密度が一層小さくなるため、ビードの形成が第1ワーク12内に留まる。換言すれば、P3~P4に対応する部分には、第1ワーク12を貫通しない不図示の非貫通ビードが形成される。このように、レーザ光のエネルギ密度を徐々に小さくしながら、積層部16のP2~P4に相当する部分にレーザ光を照射することで、接合ビード18の終端部(P3)側の陥没が拡大することを回避できる。
上記のようにして接合ビード18を形成する際、レーザ光照射により溶融した材料が、積層部16の第1ワーク12と第2ワーク14の間に形成された隙間に流れ込む。その結果、図4に示すように、接合ビード18の表面が、該接合ビード18を形成する前の第1ワーク12の表面に対して凹み、例えば、深さD1の陥没22が形成される。この場合、溶接断面における第1ワーク12の最小板厚である有効厚(のど厚)はT1となる。さらに、陥没22の表面の外縁部には、先端が尖った、いわゆるピン角24が形成され易い。
図1のP4まで前記レーザ光照射装置のレーザ光照射部を移動させた後、レーザ光の照射を停止した状態で、該レーザ光照射部を図1のP5に移動させる。
次に、非貫通ビード20を形成する非貫通ビード形成工程を行う。この工程では、先ず、接合ビード18の長手方向全般にわたって沿うように、且つ接合ビード18の幅方向に一部が重なるようにずらして第1非貫通ビード20aを形成する。具体的には、図9A及び図9Bに示すように、レーザ光の走査速度及び照射径を、該レーザ光の照射による溶融凝固部が第1ワーク12を貫通しないエネルギ密度となるように設定する。そして、このレーザ光を図1のP5~P6に対応する部分に照射する。つまり、このレーザ光の照射スポットを図1にS2として模式的に示すと、該S2の中心が中心線Loc2を、その矢印方方向に沿って通るようにレーザ光を走査する。
これによって、図1、図6及び図7に示すように、照射スポットS2の照射径L2aに対応する幅L2の第1非貫通ビード20aが、第1ワーク12に対して、積層方向視で略楕円形状に形成される。この際、幅L1と、幅L2と、間隔L3との関係が上記の通り設定されているため、第1非貫通ビード20aは、前記C字形状の接合ビード18の長手方向全般の内側において、該接合ビード18と幅方向にL12重なり合うように形成される。また、上記の通り、照射径L2aが照射径L1aより大きく設定されるため、幅L2も幅L1より大きくなる。
このようにして、第1非貫通ビード20aを形成することで、図6に示す第1ワーク12の一部分12aが溶融して、接合ビード18表面の深さD1(図4参照)の陥没22に供給される。その結果、図7に示すように、幅方向に連続する接合ビード18及び第1非貫通ビード20aの表面に、深さが前記D1よりも小さいD2の陥没26が形成される。これによって、有効厚を前記T1よりも大きいT2とすることができる。また、第1非貫通ビード20aを形成するべく照射したレーザ光の熱等によって、陥没26の外縁部26aを、前記ピン角24よりも丸みを帯びた形状とすることができる。
さらに、本実施形態では、図1に示すように、第1非貫通ビード20aを形成する際のレーザ光の走査方向(中心線Loc2の矢印方向)を、接合ビード18を形成する際のレーザ光の走査方向(中心線Loc1の矢印方向)と同じ向き(本実施形態では反時計回り)としている。すなわち、接合ビード18の形成を開始した始端部P1側から、該接合ビード18の形成を終了した終端部P3側に向かって、第1非貫通ビード20aを形成している。
接合ビード18は、形成直後は高温であり、周辺温度に達するまで、時間が経過するに連れて温度が低下するため、その終端部P3側よりも始端部P1側の方が先に低温となる。このように、温度が低下し易い始端部P1側から終端部P3側に向かう方向、つまり、接合ビード18を形成する際の走査方向と同じ方向にレーザ光を走査して、第1非貫通ビード20aを形成することによって、接合ビード形成工程の後、速やかに非貫通ビード形成工程を開始しても、接合ビード18表面の陥没22が大きくなることを回避できる。すなわち、溶接部材10の製造効率を低下させることなく、接合ビード18全体の表面が陥没することをより効果的に抑制できる。
さらに、上記の通り、第1非貫通ビード20aは、前記C字形状の接合ビード18の内側に形成される。これによって、第1非貫通ビード20aを前記C字形状の外側に形成する場合に比して短い長さで、該第1非貫通ビード20aを接合ビード18の長手方向全般にわたって沿わせることができる。このように、第1非貫通ビード20aの長さを短くできる分、効率的に接合ビード18全体の表面の陥没を抑制することが可能になる。
図1のP6まで前記レーザ光照射部を移動させた後、レーザ光の照射を停止した状態で、該レーザ光照射部を図1のP7に移動させる。すなわち、レーザ光照射部を、第1非貫通ビード20aの幅方向の、接合ビード18側とは反対側に位置させる。
次に、第1非貫通ビード20aと幅方向が一部重なるように、該幅方向の接合ビード18側とは反対側にずらして第2非貫通ビード20bを形成する。具体的には、図9A及び図9Bに示すように、レーザ光の走査速度及び照射径を、該レーザ光の照射による溶融凝固部が第1ワーク12を貫通しないエネルギ密度となるように設定する。なお、本実施形態では、第1非貫通ビード20aと同様の条件としたが、特にこれに限定されるものではない。
そして、このレーザ光を図1のP7~P8に対応する部分に照射する。つまり、このレーザ光の照射スポットを図1にS3として模式的に示すと、該S3の中心が中心線Loc3を、その矢印方向に沿って通るようにレーザ光を走査する。
これによって、図1、図7及び図8に示すように、照射スポットS3の照射径L4aに対応する幅L4の第2非貫通ビード20bが、第1ワーク12に対して、積層方向視で略楕円形状に形成される。この際、幅L2と、幅L4と、間隔L5との関係が上記の通り設定されているため、第2非貫通ビード20bは、前記楕円形状の第1非貫通ビード20aの内側において、該第1非貫通ビード20aと幅方向にL24重なり合うように形成される。なお、本実施形態では、上記の通り、照射径L2aと照射径L4aとが略同じ大きさに設定されているため、幅L2と幅L4とは略同じ大きさとなる。
このようにして、第2非貫通ビード20bを形成することで、図7に示す第1ワーク12の一部分12bが溶融して、接合ビード18及び第1非貫通ビード20a表面の深さD2の陥没26に供給される。その結果、図8に示すように、幅方向に連続する接合ビード18と、第1非貫通ビード20aと、第2非貫通ビード20bとの表面に、深さが、前記D2よりも小さいD3の陥没28が形成される。これによって、有効厚を前記T2よりも大きいT3とすることができる。また、陥没28の外縁部28aを、陥没26の外縁部26aよりもさらに丸みを帯びた形状とすることができる。
つまり、第1非貫通ビード20aに加えて、第2非貫通ビード20bをさらに形成する分、接合ビード18の陥没した表面に供給される溶融材料の量を増やすことができる。特に、本実施形態では、上記のようにして、第1非貫通ビード20a及び第2非貫通ビード20bを設けることによって、前記C字形状の接合ビード18の内側全般に非貫通ビード20を形成することができる。これによって、前記陥没22の深さD1が大きい場合であっても、その表面に十分な量の溶融材料を供給して、接合ビード18全体の表面が陥没することを効果的に抑制できる。
以上から、このレーザ溶接方法によれば、接合ビード18の長手方向全般にわたって、陥没することが抑制され、溶接断面における有効厚が十分に大きい溶接部材10を容易に得ることができる。
次に、上記のようにして得られた溶接部材10に対して、塗装処理を施すことで、少なくとも接合ビード18の第1ワーク12側の表面を覆う塗膜を形成する。塗装処理としては、公知の手段を用いることができ、例えば、溶接部材10を塗料中に浸漬する浸漬塗装(いわゆる、どぶ付け)や、霧化した塗料を被塗装面に対して噴射するスプレー塗装等が挙げられる。
上記の通り、溶接部材10では、陥没28の外縁部28aが丸みを帯びており、塗膜の形成を阻害したり、形成した塗膜に亀裂や剥離を生じさせたりするようなピン角24が形成されることが回避されている。すなわち、この溶接部材10は、塗着性に優れ、塗装処理を施して塗膜を形成する場合にも好適に適用することができるため、用途に応じた塗装処理を容易且つ良好に施すことができる。その結果、溶接部材10の耐食性や外観意匠性等の種々の特性を良好に向上させることが可能である。
本発明は、上記した実施形態に特に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
上記の実施形態に係るレーザ溶接方法では、第1非貫通ビード20aを、図1のP5側からP6側に向かうようにと形成し、第2非貫通ビード20bを、図1のP7側からP8側に向かうように形成することとしたが、特にこれに限定されるものではない。例えば、第1非貫通ビード20aは、図1のP5a側からP6a側に向かうように形成してもよい。また、第2非貫通ビード20bは、図1のP7a側からP8a側に向かうように形成してもよい。
上記のように、第1非貫通ビード20aを形成する走査方向が、接合ビード18を形成する走査方向と同じであれば、上記した理由により、第1非貫通ビード20aを形成する際に、接合ビード18が拡大することを回避できる。同様に、第2非貫通ビード20bを形成する走査方向が、第1非貫通ビード20aを形成する走査方向と同じであれば、第2非貫通ビード20bを形成する際に、第1非貫通ビード20aが拡大することも回避できる。
上記の実施形態に係るレーザ溶接方法では、非貫通ビード20が、それぞれ前記楕円形状からなる第1非貫通ビード20a及び第2非貫通ビード20bからなることとしたが、特にこれに限定されるものではない。例えば、非貫通ビード20として、第1非貫通ビード20aのみを設けてもよいし、第2非貫通ビード20bの内側にさらに前記楕円形状の不図示の非貫通ビードを1個又は複数個設けてもよい。
また、非貫通ビード20の形状も前記楕円形状に限定されるものではない。例えば、非貫通ビード20は、その幅方向の中心が、図10A及び図10Bのそれぞれに示す中心線Loc4及び中心線Loc5と一致するように形成されてもよい。
すなわち、図10Aに示すように、非貫通ビード20を渦巻き状に形成してもよい。この場合、先ず、上記の実施形態と同様にして、P1~P3に対応する部分に接合ビード18を形成した後、レーザ光の走査速度及び照射径を増大させながら、前記レーザ光照射部をP4まで移動させる。
次に、P4と隣接するP5bからP8bに向かって連続的に非貫通ビード20を形成する非貫通ビード形成工程を行う。具体的には、接合ビード18の長手方向全般にわたって沿うように、且つ接合ビード18の幅方向に一部が重なるようにずらして、P5b~P6bに対応する部分に非貫通ビード20を形成する。次に、レーザ光の走査速度及び照射径を維持したまま、前記レーザ光照射部をP7bへと移動させる。そして、上記のようにP5b~P6bに対応する部分に先に形成した非貫通ビード20と幅方向に一部重なるように、P7b~P8bに対応する部分に非貫通ビード20をさらに形成する。
また、図10Bに示すように、接合ビード18の内側で往復するように非貫通ビード20を形成してもよい。この場合、先ず、上記の実施形態と同様にして、P1~P3に対応する部分に接合ビード18を形成した後、レーザ光の走査速度及び照射径を増大させながら、前記レーザ光照射部をP4まで移動させる。そして、レーザ光の照射を停止した状態で、レーザ光照射部をP5cに移動させる。
次に、P5c~P8cに対応する部分に連続的に非貫通ビード20を形成する非貫通ビード形成工程を行う。具体的には、接合ビード18の長手方向全般にわたって沿うように、且つ接合ビード18の幅方向に一部が重なるようにずらして、P5c~P6cに対応する部分に非貫通ビード20を形成する。次に、レーザ光の走査速度及び照射径を維持したまま、前記レーザ光照射部をP7cへと移動させる。そして、上記のようにP5c~P6cに対応する部分に先に形成した非貫通ビード20と幅方向に一部重なるように、P7c~P8cに対応する部分に非貫通ビード20をさらに形成する。
図10A及び図10Bに示すように、接合ビード18及び非貫通ビード20を形成した場合であっても、上記の実施形態に係るレーザ溶接方法と同様に、非貫通ビード20を形成する際に溶融した材料を、接合ビード18の陥没した表面に供給することができる。その結果、接合ビード18の長手方向全般にわたって表面が陥没することを良好に抑制でき、有効厚が十分に大きい溶接部材10を得ることができる。
上記の実施形態に係るレーザ溶接方法では、図9A及び図9Bに示すように、レーザ光の走査速度及び照射径の各々を互いに略同じタイミングで変化させて、積層部16に照射されるレーザ光のエネルギ密度を調整することとした。しかしながら、特にこれに限定されるものではなく、所望のエネルギ密度となるように、レーザ光の走査速度及び照射径の少なくとも一方を種々のタイミングで変化させればよい。
また、上記の実施形態に係るレーザ溶接方法では、図9A及び図9Bに示すように、非貫通ビード20を形成するべく、P5~P6に相当する部分及びP7~P8に相当する部分のそれぞれにレーザ光を照射する間、該レーザ光の走査速度及び照射径をそれぞれ一定の大きさに維持した。また、P5~P6に相当する部分に照射するレーザ光と、P7~P8に相当する部分に照射するレーザ光とを互いに同じ走査速度及び照射径とした。
しかしながら、特にこれらに限定されるものではない。第1ワーク12の非貫通ビード20を形成する部分に対して照射されるレーザ光は、上記の通り、第1ワーク12を貫通しない大きさの溶融凝固部位が形成されるようなエネルギ密度に設定されていればよい。従って、この条件を満たす限り、レーザ光の走査速度や照射径の大きさはどのように設定してもよい。また、走査速度や照射径のみならず、レーザ光出力やその他の条件によって、レーザ光のエネルギ密度を調整してもよい。
上記の実施形態に係るレーザ溶接方法では、得られた溶接部材10に対して、塗装処理を施すこととしたが、塗装処理は必須の構成要素ではない。すなわち、溶接部材10は、塗膜を備えていなくてもよい。
Claims (11)
- 第1ワーク(12)と第2ワーク(14)を重ねた積層部(16)に対し、前記第1ワーク(12)側からレーザ光を照射しながら走査して溶接を行うレーザ溶接方法であって、
少なくとも前記第1ワーク(12)を貫通して、前記第1ワーク(12)と前記第2ワーク(14)とを接合する接合ビード(18)を形成する接合ビード形成工程と、
前記第1ワーク(12)を貫通しない非貫通ビード(20)を、前記接合ビード(18)の長手方向全般にわたって沿うように、且つ前記接合ビード(18)の幅方向に一部が重なるようにずらして形成する非貫通ビード形成工程と、
を有することを特徴とするレーザ溶接方法。 - 請求項1記載のレーザ溶接方法において、
前記非貫通ビード形成工程では、レーザ光を、前記接合ビード形成工程での走査方向と同じ方向に走査することを特徴とするレーザ溶接方法。 - 請求項1又は2記載のレーザ溶接方法において、
前記非貫通ビード形成工程では、前記非貫通ビード(20)を、少なくとも前記接合ビード(18)の幅方向端部に重なる第1非貫通ビード(20a)と、前記接合ビード(18)と重なる側とは反対側の前記第1非貫通ビード(20a)の幅方向端部に重なる第2非貫通ビード(20b)とから形成することを特徴とするレーザ溶接方法。 - 請求項1~3の何れか1項に記載のレーザ溶接方法において、
前記接合ビード形成工程では、前記積層部(16)の積層方向視で略C字形状となるように前記接合ビード(18)を形成し、
前記非貫通ビード形成工程では、前記C字形状の内側に前記非貫通ビード(20)を形成することを特徴とするレーザ溶接方法。 - 請求項4記載のレーザ溶接方法において、
前記非貫通ビード形成工程では、前記C字形状の内側全般に前記非貫通ビード(20)を形成することを特徴とするレーザ溶接方法。 - 請求項1~5の何れか1項に記載のレーザ溶接方法において、
塗装処理を施す前の前記第1ワーク(12)及び前記第2ワーク(14)の前記積層部(16)に対して、前記接合ビード形成工程及び前記非貫通ビード形成工程を行うことを特徴とするレーザ溶接方法。 - 第1ワーク(12)と第2ワーク(14)を重ねた積層部(16)がレーザ溶接により接合された溶接部材(10)であって、
少なくとも前記第1ワーク(12)を貫通して、前記第1ワーク(12)と前記第2ワーク(14)とを接合する接合ビード(18)と、
前記第1ワーク(12)を貫通しない非貫通ビード(20)と、を備え、
前記非貫通ビード(20)は、前記接合ビード(18)の長手方向全般にわたって沿うように、且つ前記接合ビード(18)の幅方向に一部が重なるようにずらして形成されていることを特徴とする溶接部材(10)。 - 請求項7記載の溶接部材(10)において、
前記非貫通ビード(20)は、少なくとも前記接合ビード(18)の幅方向端部に重なる第1非貫通ビード(20a)と、前記接合ビード(18)と重なる側とは反対側の前記第1非貫通ビード(20a)の幅方向端部に重なる第2非貫通ビード(20b)とを有することを特徴とする溶接部材(10)。 - 請求項7又は8記載の溶接部材(10)において、
前記接合ビード(18)は、前記積層部(16)の積層方向視で略C字形状となるように形成され、
前記非貫通ビード(20)は、前記C字形状の内側に形成されていることを特徴とする溶接部材(10)。 - 請求項9記載の溶接部材(10)において、
前記非貫通ビード(20)は、前記C字形状の内側全般に形成されていることを特徴とする溶接部材(10)。 - 請求項7~10の何れか1項に記載の溶接部材(10)において、
少なくとも前記接合ビード(18)の前記第1ワーク(12)側の表面を覆う塗膜をさらに有することを特徴とする溶接部材(10)。
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