WO2018151194A1 - 計測装置 - Google Patents

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Abstract

照射素子(212)は電磁波を照射する。可動反射素子(216)は、計測装置(200)の外部へ向かう電磁波(出射波)の進路、及び物体に反射して計測装置(200)に戻った電磁波(反射波)の進路を変化させ、なおかつその向きが可変である。屈折率可変素子(218)は、可動反射素子(216)によって進路が変えられた反射波の進路をさらに変化させる。屈折率可変素子(218)は、反射波の進路上において、可動反射素子(216)と受信素子(214)との間に位置し、その屈折率が可変である。受信素子(214)は、受信素子(214)に到達した反射波を受信する。第1制御部(222)は、基準時点からの経過時間に基づいて、可動反射素子(216)の向きを変化させる。第2制御部(224)は、屈折率可変素子(218)の屈折率を変化させる。

Description

計測装置
 本発明は、電磁波を照射して計測を行う技術に関する。
 光などの電磁波を照射して物体を走査することで、物体までの距離を計測する計測装置が開発されている。このような計測装置では、物体からの反射光を検出するために、反射光の光路上に受光素子を配置する必要がある。ここで、物体に向かう出射光と、物体で反射された反射光との光軸は、略一致する。そこで、光の出射を妨げずに反射光を選択的に受光できるように光学系が構成されている。
 例えば特許文献1には、有孔反射ミラーの孔を通して光源からの光を出射する一方、戻った光を有孔反射ミラーの反射面で反射させて受光素子に導く技術が開示されている。
特開2004-170965号公報
 特許文献1の技術では、装置に戻った光のうち、有孔反射ミラーの孔に至った光は受光素子で検出されないため、受光の効率が悪い。その結果、計測装置による計測の精度が低くなる。
 本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、電磁波を照射して物体を走査する計測装置において高い精度で計測を行う技術を提供することを一つの目的とする。
 請求項1に記載の発明は、
 電磁波を照射する照射素子と、当該計測装置の外部で反射されて当該計測装置へ入射した前記電磁波を受信する受信素子と、向きが可変であり、当該計測装置の外部へ向かう前記電磁波の進路及び当該計測装置の外部から入射した前記電磁波の進路を変化させる可動反射素子と、屈折率が可変であり、前記可動反射素子と前記受信素子との間に位置して前記電磁波の進路を変化させる屈折率可変素子と、を有する計測部と、
 基準時点からの経過時間に基づいて前記可動反射素子の向きを変化させる第1制御部と、
 前記可動反射素子の向きの変化に基づいて前記屈折率可変素子の屈折率を変化させる第2制御部と、を有する計測装置の発明である。
 請求項7に記載の発明は、
 電磁波を照射する照射素子と、外部で反射されてから入射した前記電磁波を受信する受信素子と、向きが可変であり、外部へ向かう前記電磁波の進路及び外部から入射した前記電磁波の進路を変化させる可動反射素子と、屈折率が可変であり、前記可動反射素子と前記受信素子との間に位置して前記電磁波の進路を変化させる屈折率可変素子と、を有する計測部と、
 基準時点からの経過時間に基づいて前記可動反射素子の向きを変化させる第1制御部と、
 前記基準時点からの経過時間に基づいて前記屈折率可変素子の屈折率を変化させる第2制御部と、を有する計測装置の発明である。
 請求項9に記載の発明は、
 電磁波を照射する照射素子と、外部に存在する物体によって反射された前記電磁波を受信する受信素子と、向きが可変であり、外部へ向かう前記電磁波の進路及び外部から入射した前記電磁波の進路を変化させる可動反射素子と、屈折率が可変であり、前記可動反射素子と前記受信素子との間に位置して前記電磁波の進路を変化させる屈折率可変素子と、を有する計測部と、
 現在位置と前記物体との距離を算出し、前記算出された距離に基づいて、前記屈折率可変素子の屈折率を変化させる制御部と、を有する計測装置の発明である。
 上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
実施形態1に係る計測装置を例示する図である。 仮に計測装置が屈折率可変素子を有さない場合において、計測装置に入射した反射波が受信素子に受信される様子を例示する図である。 反射波が屈折率可変素子を介して受信素子に受信される様子を例示する図である。 制御部のハードウエア構成を例示する図である。 計測部のハードウエア構成を例示する図である。 屈折率可変光学素子の構成を例示する断面図である。 2つの層で構成される屈折率可変素子を例示する断面図である。 移動体に設置されている計測装置を例示する図である。 計測装置による走査の走査範囲を正面視した様子を例示する図である。 実施形態2に係る計測装置を例示する図である。
 以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、特に断らない限り、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表している。
 図1は、実施形態1に係る計測装置200を例示する図である。計測装置200は、計測部210及び制御部220を有する。計測部210は、照射方向を変えながら電磁波を計測装置200の外部へ照射し、その電磁波の反射波を受信することで、物体を走査する。制御部220は、計測部210の制御を行う。
 計測部210は、照射素子212、受信素子214、可動反射素子216、及び屈折率可変素子218を有する。照射素子212は電磁波を照射する。可動反射素子216は、計測装置200の外部へ向かう電磁波の進路を変化させる。ここで、可動反射素子216は、その向きが可変である。可動反射素子216によって電磁波の進路を所望の方向へ変化させることにより、計測装置200は多次元的に物体の走査を行う。
 可動反射素子216によって進路が変えられた電磁波は、計測装置200の外部へ出射する。以下、計測装置200の外部へ出射する電磁波を、出射波と呼ぶ。出射波は、物体によって反射されて計測装置200へ戻り、計測装置200に入射する。以下、物体によって反射されて計測装置200へ入射する電磁波を、反射波と呼ぶ。
 可動反射素子216は、計測装置200に入射した反射波の進路を変化させる。可動反射素子216によって進路が変えられた反射波は、屈折率可変素子218を介して受信素子214へ到達する。屈折率可変素子218は、可動反射素子216によって進路が変えられた反射波の進路をさらに変化させる。ここで、屈折率可変素子218は、反射波の進路上において、可動反射素子216と受信素子214との間に位置する。また、屈折率可変素子218は、その屈折率が可変である。受信素子214は、受信素子214に到達した反射波を受信する。
 制御部220は、計測部210の制御を行う。そのために、制御部220は、第1制御部222及び第2制御部224を有する。第1制御部222は、基準時点からの経過時間に基づいて、可動反射素子216の向きを変化させる。第2制御部224は、屈折率可変素子218の屈折率を変化させる。
 例えば計測装置200は、照射素子212から電磁波が照射されてからその電磁波の反射波が受信されるまでの時間を測定する。この計測結果は、例えば、上記電磁波を反射した物体と計測装置200との距離を把握するため(いわゆる測距)に利用される。計測装置200は、例えばライダ(Lidar:Light Detection and Ranging)センサやミリ波レーダなどである。
 本実施形態の計測装置200は、屈折率可変素子218の屈折率を適切に制御することにより、受信素子214による電磁波の受信効率を高める。以下、屈折率可変素子218の役割について具体的に説明する。
 図2は、仮に計測装置200が屈折率可変素子218を有さない場合において、計測装置200に入射した反射波が受信素子214に受信される様子を例示する図である。ここで、図2(a)から図2(c)のケースではいずれも、出射波の進行方向は同一であるとする。そのため、出射波が可動反射素子216に到達した時の可動反射素子216の向きはいずれも同一である。また、計測装置200に入射してから可動反射素子216に到達するまでの反射波の進行方向進路も同一となる。
 一方で、これらの例では、計測装置200と物体との距離がそれぞれ異なっている。つまり、出射波が可動反射素子216に到達してからその反射波が可動反射素子216に到達するまでの時間がそれぞれ異なる。
 ここで前述したように、可動反射素子216の向きは、基準時点からの経過時間に基づいて変更される。そのため、出射波が可動反射素子216に到達してからその反射波が可動反射素子216に到達するまでの間にも、可動反射素子216の向きが変化する。そのため、図2(a)から図2(c)のケースでは、反射波が可動反射素子216に到達した時点における可動反射素子216の向きがそれぞれ異なっている。
 このように図2(a)から図2(c)のケースでは、反射波が到達した時点における可動反射素子216の向きがそれぞれ異なることから、受信素子214に到達した反射波のスポットの位置がそれぞれ異なる。図2(b)のケースでは、反射波のスポットの中心が、受信素子214の中心付近に位置している。そのため、反射波のスポット全体が受信素子214に当たっている。よって、受信素子214による反射波の受信効率が高い。
 一方、図2(a)と図2(c)のケースでは、反射波のスポットの中心が受信素子214の中心からずれているため、反射波のスポットの一部しか受信素子214に当たっていない。よって、これらのケースでは、図2(b)のケースと比較し、受信素子214による反射波の受信効率が低くなっている。
 このように、計測装置200と計測対象の物体との間の距離によっては、反射波の受信効率が低くなる。その結果、計測装置200による計測の精度が低くなる。
 そこで本実施形態の計測装置200は、屈折率可変素子218を利用して、反射波のスポットが受信素子214からずれる量を小さくする。こうすることで、反射波の受信効率を高め、計測装置200による計測の精度を高くする。
 図3は、反射波が屈折率可変素子218を介して受信素子214に受信される様子を例示する図である。図2と図3において、受信素子214と可動反射素子216の位置関係及び可動反射素子216に向かう反射波の進路は同じである。図3(a)から図3(c)における可動反射素子216の向きはそれぞれ、図2(a)から図2(c)における可動反射素子216の向きと同じである。
 前述したように、図2(a)と図2(c)では、反射波のスポットの中心が受信素子214の中心からずれてしまっている。これに対し、図3(a)と図3(c)では、第2制御部224が屈折率可変素子218の屈折率を適切に設定することで、反射波のスポットの中心が受信素子214の中心付近に位置するように、反射波の進路が屈折率可変素子218によって変更されている。その結果、図3のケースでは、図2のケースと比較し、受信素子214による反射波の受信効率が高くなっている。よって、計測装置200による計測の精度が高くなる。
 以下、本実施形態の計測装置200についてさらに詳細に説明する。
<制御部220のハードウエア構成の例>
 制御部220の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、制御部220の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。
 図4は、制御部220のハードウエア構成を例示する図である。集積回路100は、制御部220を実現する集積回路である。例えば、集積回路100は SoC(System On Chip)である。
 集積回路100は、バス102、プロセッサ104、メモリ106、ストレージデバイス108、入出力インタフェース110、及びネットワークインタフェース112を有する。バス102は、プロセッサ104、メモリ106、ストレージデバイス108、入出力インタフェース110、及びネットワークインタフェース112が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ104などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。プロセッサ104は、マイクロプロセッサなどを用いて実現される演算処理装置である。メモリ106は、RAM(Random Access Memory)などを用いて実現される主記憶装置である。ストレージデバイス108は、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどを用いて実現される補助記憶装置である。入出力インタフェース110は、集積回路100を周辺デバイスと接続するためのインタフェースである。
 ネットワークインタフェース112は、集積回路100を通信網に接続するためのインタフェースである。この通信網は、例えば CAN(Controller Area Network)通信網である。なお、ネットワークインタフェース112が通信網に接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。
 ストレージデバイス108は、制御部220の機能を実現するためのプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ104は、このプログラムモジュールをメモリ106に読み出して実行することで、制御部220の機能を実現する。
 集積回路100のハードウエア構成は図4に示した構成に限定されない。例えば、プログラムモジュールはメモリ106に格納されてもよい。この場合、集積回路100は、ストレージデバイス108を備えていなくてもよい。
<計測部210のハードウエア構成例>
 図5は、計測部210のハードウエア構成を例示する図である。計測装置200は、図1にも示した照射素子212、受信素子214、可動反射素子216、及び屈折率可変素子218に加え、照射素子の駆動回路30、可動反射素子の駆動回路32、及び屈折率可変素子の制御回路34を有する。照射素子の駆動回路30、可動反射素子の駆動回路32,及び屈折率可変素子の制御回路34は、前述した集積回路100の入出力インタフェース110を介して、集積回路100と接続されている。
 照射素子212によって照射される電磁波は、レーザ光などの光であってもよいし、ミリ波などの電波であってもよい。照射素子212には、種々の素子を採用することができる。例えば照射素子212がレーザ光を照射する場合、照射素子212は、レーザ光を照射する半導体レーザなどを用いて実現される。
 照射素子の駆動回路30は、照射素子212を駆動させる回路である。より具体的には、照射素子の駆動回路30は、電磁波を照射する機構(例えば光源)を駆動する回路を有する。照射素子の駆動回路30の動作は、制御部220によって制御される。具体的には、制御部220は、照射素子の駆動回路30に対し、照射素子212の駆動を指示する駆動信号を送信する。この駆動信号は、例えばストレージデバイス108から読み出される。照射素子の駆動回路30は、受信した駆動信号に基づいて、照射素子212を駆動させる。例えば駆動信号がハイとローという2値で構成されるパルス信号である場合、照射素子212は、パルス信号がローからハイに変化するタイミングで照射素子212を駆動させる(照射素子212から電磁波を照射させる)。
 可動反射素子216には、種々の素子を採用することができる。例えば可動反射素子216は、2軸方向それぞれに回転可能なように構成されている1つのミラーを用いて実現される。例えばこの2軸はそれぞれ、電磁波の出射方向を水平方向について変更するための第1軸、及び電磁波の出射方向を鉛直方向について変更するための第2軸である。上記ミラーは、例えば MEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラーである。ただし、可動反射素子216の実現方法は、1つのミラーを用いる方法に限定されない。例えば可動反射素子216は、回転軸が互いに交わる2つのミラーを用いて実現されてもよい。この2つのミラーの回転軸はそれぞれ、上記第1軸及び第2軸である。
 可動反射素子の駆動回路32は、可動反射素子216を駆動させる回路である。より具体的には、可動反射素子の駆動回路32は、電磁波の進路を変更する機構(例えばミラー)を駆動する回路を有する。可動反射素子の駆動回路32の動作は、第1制御部222によって制御される。第1制御部222が可動反射素子の駆動回路32を制御する方法(可動反射素子216を制御する方法)については後述する。
 屈折率可変素子218には、様々な素子を採用することができる。例えば屈折率可変素子218は、印加される電圧に応じて屈折率が変化する光学素子である。以下、この屈折率可変素子218を、屈折率可変光学素子と呼ぶ。屈折率可変光学素子は、例えばニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛、又はタンタル酸ニオブ酸カリウム等の電気光学材料を含む。中でも屈折率可変光学素子は、電気光学材料としてタンタル酸ニオブ酸カリウム(KTN)結晶を含むことが好ましい。KTN 結晶はたとえば KTa1-xNbxO3 の一般式で表される。
 図6は、屈折率可変光学素子40の構成を例示する断面図である。本図において、電磁波の進路を破線矢印で示している。例えば屈折率可変光学素子40が電気光学材料41を含む場合、電気光学材料41の第1面42には第1電極43が設けられ、第1面42とは反対側の第2面44には第2電極45が設けられている。そして、第1電極43と第2電極45との間に電圧 V が印加される。電圧 V が印加されると、第1電極43または第2電極45から電気光学材料41に電子が注入され、電極間で電子が注入された電極からの距離 x の平方根に比例した電界勾配が生じる。その結果、電気光学材料41内では x に比例する屈折率変化が生じ、印加された電界と平行な方向に反射波の進行方向が変化する。屈折率可変光学素子40に入射する反射波の光軸と屈折率可変光学素子40から出射する反射波の光軸とのなす角をθとすると、電圧 V が 0V のとき、θ=0であり、電圧 V の大きさが大きいほど、反射波の方向の変化角度θが大きくなる。また、V>0 のときにθ>0 とすると、V<0 のときにθ<0 となる。すなわち、電圧の極性を変えることにより、反射波の進行方向の変化の向きを変えることができる。
 その他にも例えば屈折率可変素子218は、液晶を用いて実現される。以下、液晶を用いて実現される屈折率可変素子218を液晶素子と呼ぶ。液晶は、液晶分子の配列によって屈折率が変化する性質(屈折率異方性)を持つ。そして、液晶分子の配列は、液晶に対して印加される電圧によって制御することができる。このことから、液晶素子に対して印加される電圧を制御することにより、液晶素子の屈折率を所望の値に制御することができる。
 なお、屈折率可変素子218は、複数の層で構成されていてもよい。この際、少なくとも1つの層は、屈折率が可変な材料で構成される。図7は、2つの層で構成される屈折率可変素子(素子50)を例示する断面図である。素子50は、屈折率が可変な第1層51と、屈折率が固定の第2層52を有する。第1層51には、第1層51の屈折率を変化させるための第1電極53及び第2電極54が設けられている。第1電極53と第2電極54との間に電圧を印加することで、第1層51の屈折率が、その電圧の大きさに応じた屈折率に変化する。
 屈折率可変素子の制御回路34は、屈折率可変素子218の屈折率を所望の値に設定するための制御回路である。例えば屈折率可変素子218が、屈折率可変素子218に対して印加される電圧に応じて屈折率が変化する素子(前述した屈折率可変光学素子や液晶素子)である場合、屈折率可変素子の制御回路34は、屈折率可変素子218に対して所望の電圧を印加する回路である。この場合、第2制御部224は、屈折率可変素子の制御回路34が屈折率可変素子218に対して所望の電圧を印加するように、屈折率可変素子の制御回路34を制御する。第2制御部224が屈折率可変素子の制御回路34を制御する方法の詳細については後述する。
 受信素子214には、種々の素子を採用することができる。例えば受信素子214は、APD(Avalanche Photodiode)を用いて実現される。
 制御部220は、照射素子212、可動反射素子216、及び屈折率可変素子218の制御に加え、受信素子214による反射波の受信の検出を行う。例えば受信素子214は、反射波を受信したことに応じて制御部220へ所定の信号を送信するように構成される。制御部220は、この所定の信号を受信することにより、受信素子214によって反射波が受信されたことを検出する。
 そして制御部220は、照射素子212から電磁波が照射されてからその電磁波の反射波が受信素子214によって受信されるまでの経過時間を計測し、その経過時間を電磁波の出射方向(電磁波の照射タイミング)と対応づけて記憶装置(例えばストレージデバイス108)に記憶させる。この経過時間は、例えば照射素子212から電磁波が照射されてからその電磁波の反射波が受信されるまでの間にカウントされたクロック信号の数にクロック周期を乗算した値で表される。また例えば、この経過時間は、上記カウントされたクロック信号の数で表されてもよい。この経過時間に基づいて、例えば、走査された物体と計測装置200との距離を算出することができる。
 上述した制御部220を実現するハードウエア(図4参照)と計測部210を実現するハードウエア(図5参照)は、同一の筐体にパッケージされていてもよいし、別々の筐体にパッケージされていてもよい。
<計測装置200の設置例>
 計測装置200は、例えば自動車や電車などの移動体に設置される。図8は、移動体に設置されている計測装置200を例示する図である。図8において、計測装置200は、移動体240の上部に固定されている。また、計測装置200は制御装置244と接続されている。制御装置244は、移動体240を制御する制御装置である。例えば制御装置244は、ECU(Electronic Control Unit)である。
 ここで計測装置200の制御部220は、移動体240を制御する制御装置244の一部として実現されてもよい。この場合、制御装置244が有するストレージデバイスに、前述した制御部220を実現するプログラムモジュールが記憶される。
 なお、計測装置200が設置される場所は移動体240の上部に限定されない。例えば計測装置200は、移動体240の内部(例えば室内)に設置されてもよい。また計測装置200は、移動しない物体に設置されてもよい。
<可動反射素子216の制御方法>
 可動反射素子216の向きは、照射素子212から照射された電磁波を計測装置200の外部の所望の方向へ照射するために制御される。その制御には、既存の種々の技術を利用することができる。例えば第1制御部222は、可動反射素子の駆動回路32に対し、基準時点からの経過時間に対応する可動反射素子216の向きを表す駆動信号を送信する。そして可動反射素子の駆動回路32は、可動反射素子216の向きを、駆動信号によって表される向きに変更する。この駆動信号は、例えばストレージデバイス108に記憶させておく。
 ここで、上記「基準時点」について説明する。計測装置200は、照射方向を変えながら電磁波を照射することで、多次元的に物体を走査する。そこで例えば、走査の始点方向へ電磁波が出射されるように可動反射素子216の向きが設定される時点を、基準時点として扱う。
 図9は、計測装置200による走査の走査範囲を正面視した様子を例示する図である。走査範囲20は、計測装置200の走査範囲を表す。軌跡22は、計測装置200によって行われる一回の走査の軌跡を表す。言い換えれば、軌跡22は、出射波の出射方向の変化を表す。出射波は、軌跡22のバツ印で示される各位置に対して照射される。計測装置200は、走査範囲20を繰り返し走査する。つまり計測装置200は、走査範囲20の始点から終点までを走査した後、再度走査範囲20の始点から走査を行う。
 図9に示される走査を行う場合、例えば可動反射素子216の向きは、軌跡22の始点へ向かう電磁波が照射素子212によって照射された直近の時点からの経過時間によって定めることができる。そこで例えば、軌跡22の始点へ向かう電磁波が照射素子212によって照射された直近の時点を、基準時点として扱う。
<屈折率可変素子218の制御方法>
 第2制御部224は、屈折率可変素子218の屈折率を制御する。なお前述したように、例えば第2制御部224は、所望の大きさの電圧を屈折率可変素子218に印加することで、屈折率可変素子218の屈折率を設定する。以下、その設定方法をいくつか例示する。
<<設定方法1>>
 屈折率可変素子218に設定すべき屈折率、すなわち屈折率可変素子218に印加すべき電圧は、1)可動反射素子216へ向かう反射波の進路、及び2)反射波が到達した時点における可動反射素子216の向きに基づいて定まる。なぜなら、これら2つに基づいて、可動反射素子216によって進路が変更された後の反射波の進路が決まり、可動反射素子216によって進路が変更された後の反射波の進路に基づいて、屈折率可変素子218が反射波の進路をどのように変更すべきかが決まるためである。
 また、可動反射素子216へ向かう反射波の進路は、その反射波に対応する出射波の進路、すなわち計測装置200から直近に出射された出射波の出射方向によって定まる。また、出射波の出射方向は、その出射波が到達した時点における可動反射素子216の向きで定まる。
 そこで例えば、屈折率可変素子218に印加すべき電圧を、「出射波が到達した時点における可動反射素子216の向き、反射波が到達した時点における可動反射素子216の向き」という組み合わせに対応づけて、予め定めておく。例えばこの対応付けを表す情報は、関数や対応表などで表される。また、この対応付けを表す情報は、ストレージデバイス108に記憶させておく。
 この場合、例えば第2制御部224は、出射波が可動反射素子216に到達したときに、その時点における可動反射素子216の向きを特定する。さらに第2制御部224は、反射波が可動反射素子216に反射波が到達した時に、その時点における可動反射素子216の向きを特定する。そして第2制御部224は、上記特定した2つの向きの組み合わせに対応する電圧を屈折率可変素子218に印加する。
 或る時点における可動反射素子216の向きを特定する方法は様々である。例えば第2制御部224は、可動反射素子216の傾きを検出する傾きセンサの検出値を用いて、可動反射素子216の向きを特定する。この方法を利用する場合、計測装置200にこの傾きセンサを設けておく。第2制御部224は、出射波が可動反射素子216に到達した時点における傾きセンサの検出値を取得することで、その時点における可動反射素子216の向きを特定する。同様に、第2制御部224は、反射波が可動反射素子216に到達した時点における傾きセンサの検出値を取得することで、その時点における可動反射素子216の向きを特定する。
 その他にも例えば、第2制御部224は、前述した基準時点からの経過時間に基づいて可動反射素子216の向きを特定してもよい。具体的には、第2制御部224は、出射波が可動反射素子216に到達した時点と基準時点との差分に基づいて、出射波が可動反射素子216に到達した時点における可動反射素子216の向きを特定してもよい。同様に、第2制御部224は、反射波が可動反射素子216に到達した時点と基準時点との差分に基づいて、反射波が可動反射素子216に到達した時点における可動反射素子216の向きを特定してもよい。
<<設定方法2>>
 可動反射素子216の向きが基準時点からの経過時間によって特定可能であることから、屈折率可変素子218に印加すべき電圧を、「出射波が可動反射素子216に到達した時点と基準時点との差分、反射波が可動反射素子216に到達した時点と基準時点との差分」という組み合わせに対応づけて定めておいてもよい。この場合、例えば第2制御部224は、可動反射素子216に出射波が到達した時に、その時点と基準時点との差分を算出する。また第2制御部224は、可動反射素子216に反射波が到達した時に、その時点と基準時点との差分を算出する。そして第2制御部224は、上記2つの差分の組み合わせに対応する電圧を屈折率可変素子218に印加する。
 ここで、照射素子212から電磁波が照射されてからその電磁波が可動反射素子216に到達するまでの時間は短い。そこで、出射波が可動反射素子216に到達した時点における可動反射素子216の向きの代わりに、照射素子212から電磁波が照射された時点における可動反射素子216の向きを利用してもよい。同様に、出射波が可動反射素子216に到達した時点の代わりに、照射素子212から電磁波が照射された時点を利用してもよい。
<<設定方法3>>
 第2制御部224は、出射波が到達した時点における可動反射素子216の向きと、反射波が到達した時点における可動反射素子216の向きとを利用する代わりに、出射波が可動反射素子216に到達してから反射波が可動反射素子216に到達するまでにおける可動反射素子216の向きの変化の大きさを利用してもよい。この場合、屈折率可変素子218に印加すべき電圧を、出射波が可動反射素子216に到達したから反射波が可動反射素子216に到達するまでにおける可動反射素子216の向きの変化の大きさに対応づけて予め定めておく。第2制御部224は、反射波が可動反射素子216に到達した時点における可動反射素子216の向きと、出射波が可動反射素子216に到達した時点における可動反射素子216の向きとの差分を算出し、その差分に対応する大きさの電圧を屈折率可変素子218に印加する。
 なお、出射波が可動反射素子216に到達してから反射波が可動反射素子216に到達するまでにおける可動反射素子216の向きの変化の大きさは、1)出射波が可動反射素子216に到達した時点と基準時点との差分、及び2)反射波が可動反射素子216に到達した時点と出射波が可動反射素子216に到達した時点との差分という2つの値によって特定することができる。そこで第2制御部224は、これら2つの値を算出することで、出射波が可動反射素子216に到達してから反射波が可動反射素子216に到達するまでにおける可動反射素子216の向きの変化の大きさを算出してもよい。また、上記2つの値の組み合わせに対応づけて、屈折率可変素子218に印加すべき電圧を定めておいてもよい。
<<設定方法4>>
 反射波が可動反射素子216に到達してからその反射波が屈折率可変素子218に到達するまでの時間は短いため、計測装置200の性能によっては、反射波が可動反射素子216に到達した後に屈折率可変素子218の屈折率の設定を行うと、その設定が完了する前に反射波が屈折率可変素子218に到達してしまうことがある。そこで例えば、第2制御部224は、次のように屈折率可変素子218の屈折率を設定してもよい。すなわち第2制御部224は、可動反射素子216に出射波が到達した時点以降、少なくともその反射波が可動反射素子216に到達するまでの間、屈折率可変素子218に印加する電圧を繰り返し変更する。或る時点において屈折率可変素子218に印加する電圧は、その時点において反射波が可動反射素子216に到達したと仮定した場合に屈折率可変素子218に印加すべき電圧である。
 例えば、出射波が可動反射素子216に到達した時点における可動反射素子216の向きが v1 であるとする。また、第2制御部224が屈折率可変素子218の屈折率を設定する時点における可動反射素子216の向きが v2 であるとする。この場合、第2制御部224は、「出射波が到達した時点における可動反射素子216の向き=v1、反射波が到達した時点における可動反射素子216の向き=v2」という組み合わせに対応する電圧を屈折率可変素子218に印加する。
 このように屈折率可変素子218に印加する電圧を繰り返し変更していくことで、反射波が到達した時点における可動反射素子216の向きを把握しなくても、反射波が屈折率可変素子218に到達する時点における屈折率可変素子218の屈折率を所望の値又はこれに近い値とすることができる。
 なお前述したように、可動反射素子216の向きの代わりに、基準時点からの差分を用いることも可能である。例えば、出射波が可動反射素子216に到達した時点と基準時点との差分が d1であるとする。また、第2制御部224が屈折率可変素子218の屈折率を設定する時点と基準時点との差分が d2 であるとする。この場合、第2制御部224は、「出射波が到達した時点と基準時点との差分=d1、反射波が到達した時点と基準時点との差分=d2」という組み合わせに対応する電圧を屈折率可変素子218に印加する。
<温度を考慮した屈折率の設定>
 或る物体の屈折率は、その物体の温度に応じて変化する。そこで第2制御部224は、屈折率可変素子218の温度又は屈折率可変素子218周辺の温度を考慮して、屈折率可変素子218に印加する電圧を決定してもよい。この場合、計測装置200に、屈折率可変素子218の温度又は屈折率可変素子218の周辺の温度を検出する温度センサを設けておく。
 第2制御部224は、屈折率可変素子218の屈折率を設定する際に、温度センサの検出値を取得する。そして、第2制御部224は、屈折率可変素子218に印加する電圧を決定するための上述した指標(出射波が到達した時点における可動反射素子216の向きや、反射波が到達して時点における可動反射素子216の向きなど)、及び温度センサから取得した検出値を用いて、屈折率可変素子218に印加する電圧を決定する。
 例えば、屈折率可変素子218の屈折率が温度によって受ける影響を予め定めておく。具体的には、温度センサによって検出される検出値 a と、その温度が屈折率可変素子218の屈折率に与える影響を表す指標値 f(a) との関係 f を定めておく。そして第2制御部224は、出射波が到達した時点における可動反射素子216の向きや反射波が到達して時点における可動反射素子216の向きに基づいて特定した、屈折率可変素子218に印加すべき電圧 V と、上述の f(a) とに基づいて、屈折率可変素子218に印加する電圧を決定する。例えば第2制御部224は、f(a)*V という値の電圧を屈折率可変素子218に印加する。
 このように、屈折率可変素子218の温度を考慮して屈折率可変素子218に設定する屈折率を決定することにより、受信素子214に当たる反射波のスポットの面積を大きくすることができる。よって、反射波の受信効率を高めることができ、計測装置200の計測精度を高めることができる。
[実施形態2]
 図10は、実施形態2の計測装置200を例示する図である。図10において、計測部210の内部構成は省略されている。以下で説明する点を除き、実施形態2の計測装置200は、実施形態1の計測装置200と同様の機能を有する。
 実施形態2の計測装置200は、実施形態1の計測装置200と同様に、屈折率可変素子218の屈折率を適切に制御することにより、反射波のスポットが受信素子214からずれる量を小さくすることで、受信素子214による電磁波の受信効率を高める。ここで、実施形態1の実施形態においては、屈折率可変素子218に設定すべき屈折率(すなわち、屈折率可変素子218に印加すべき電圧)は、可動反射素子216の向きの変化に基づいて設定されるものとした。これに対し、実施形態2の計測装置200は、屈折率可変素子218に設定すべき屈折率(すなわち、屈折率可変素子218に印加すべき電圧)を、計測装置200と計測対象たる物体との距離に応じて設定する。
 そのために、例えば計測装置200は、現在位置取得部226及び地図情報取得部228を有する。現在位置取得部226は、計測装置200又は移動体240の現在位置に関する情報を取得する。地図情報取得部228は、地物に関する地物情報等を含む地図情報を取得する。
 現在位置取得部226は、例えば GPS(Global Positioning System)受信器等によって構成されている。また、現在位置取得部226は、GPS 受信器を備えた他の機器や装置(例えば移動体240に配置された GPS 受信器)から通信等によって現在位置に関する情報を取得するように構成されていてもよい。ただし、計測装置200の現在位置を把握する方法は、GPS 受信器を利用する方法には限定されず、装置の現在位置を把握するための種々の技術を利用することができる。例えば移動体240が自動運転車である場合、自動運転の制御のために行われる自車位置推定の結果を利用し、推定された自車位置を計測装置200の現在位置としてもよい。
 地図情報取得部228は、例えば地図情報を記憶・管理している地図サーバ装置から、地図情報等を通信等によって取得する。取得した地図情報は、計測装置200が備える不図示の記憶部に記憶させるようにしてもよい。また、あらかじめ当該記憶部に地図情報を記憶させるようにしてもよい。
 地図情報には、移動体が通行する道路等に関する情報の他、地物に関する地物情報が含まれている。地物の例としては、例えば、道路上に配置される看板、標識、建築物等の情報である。地物情報には、上述した地物の位置情報、地物を特定するための地物ID、地物の属性を示す属性情報、等が含まれる。
 以下、第2制御部224が屈折率可変素子218に設定すべき屈折率(屈折率可変素子218に印加すべき電圧)を設定する際の動作フローを説明する。
 第2制御部224は、現在位置取得部226が取得した現在位置情報から、計測装置200又は移動体240の現在位置を特定する。
 第2制御部224は、地図情報取得部が取得した地図情報(地物情報に含まれる地物の位置情報)を参照して、現在位置周辺に存在すると推測される地物を特定・抽出する。なお、本処理においては、例えば現在位置から計測装置200の測定可能範囲内に存在すると推測される地物を特定・抽出するようにしてもよい。
 第2制御部224は、特定された地物の位置情報と、現在位置情報と、に基づいて、特定された地物と現在地位との距離(地物までの距離)を算出する。
 第2制御部224は、当該距離に応じて、屈折率可変素子218に設定すべき屈折率、すなわち屈折率可変素子218に印加すべき電圧を設定する。例えば、算出した地物までの距離が比較的短い場合は、図3(a)に示すように屈折率可変素子218の屈折率(屈折率可変素子218に印加すべき電圧)を設定し、算出した地物までの距離が比較的長い場合は図3(c)に示すように折率可変素子218の屈折率(屈折率可変素子218に印加すべき電圧)を設定する。より具体的には、上述した設定方法1に記載したように、屈折率可変素子218に印加すべき電圧を、「現在位置から地物まので距離」という組み合わせに対応づけて、予め定めておく。例えばこの対応付けを表す情報は、関数や対応表などで表される。また、この対応付けを表す情報は、ストレージデバイス108に記憶させておく。
 このように構成することで、実施形態1の計測装置200と同様に、地物によって反射された反射波のスポットの中心が受信素子214の中心付近に位置するように、反射波の進路が屈折率可変素子218によって変更される。その結果、受信素子214による反射波の受信効率を高めることができるため、計測装置200による計測の精度を高くすることができる。
<制御部220のハードウエア構成の例>
 実施形態2の制御部220のハードウエア構成は、実施形態1の制御部220のハードウエア構成と同様に、例えば図4で表される。ただし、実施形態2のストレージデバイス108には、実施形態2の制御部220の機能を実現するためのプログラムが含まれる。
<計測部210のハードウエア構成の例>
 実施形態2の計測部210のハードウエア構成は、実施形態1の計測部210のハードウエア構成と同様に、例えば図5で表される。
 以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記各実施形態の組み合わせ、又は上記以外の様々な構成を採用することもできる。
 この出願は、2017年2月15日に出願された日本出願特願2017-025714号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (9)

  1.  電磁波を照射する照射素子と、外部で反射されてから入射した前記電磁波を受信する受信素子と、向きが可変であり、外部へ向かう前記電磁波の進路及び外部から入射した前記電磁波の進路を変化させる可動反射素子と、屈折率が可変であり、前記可動反射素子と前記受信素子との間に位置して前記電磁波の進路を変化させる屈折率可変素子と、を有する計測部と、
     基準時点からの経過時間に基づいて前記可動反射素子の向きを変化させる第1制御部と、
     前記可動反射素子の向きの変化に基づいて前記屈折率可変素子の屈折率を変化させる第2制御部と、を有する計測装置。
  2.  前記計測部は、前記可動反射素子の傾きを検出するセンサを有し、
     前記第2制御部は、前記センサによって検出される前記可動反射素子の傾きの変化に基づいて前記屈折率可変素子の屈折率を変化させる、請求項1に記載の計測装置。
  3.  前記屈折率可変素子は、印加される電圧の大きさに基づいて屈折率が変化する光学素子であり、
     前記第2制御部は、前記可動反射素子の向きの変化に基づいて前記屈折率可変素子に印加する電圧を変化させることで、前記屈折率可変素子の屈折率を変化させる、請求項1又は2に記載の計測装置。
  4.  前記屈折率可変素子は、互いに接している第1層及び第2層を有し、
     前記第1層及び第2層の少なくとも一方の屈折率が可変であり、
     前記電磁波は、前記第1層と前記第2層の境界を通過し、
     前記第2制御部は、前記可動反射素子の向きの変化に基づいて前記第1層及び前記第2層の少なくとも一方の屈折率を変化させ、前記第1層と前記第2層の屈折率を互いに異ならせる、請求項1乃至3いずれか一項に記載の計測装置。
  5.  前記計測部は、前記屈折率可変素子の温度又は前記屈折率可変素子の周辺の温度に基づいて、前記屈折率可変素子の屈折率を決定する、請求項1乃至4いずれか一項に記載の計測装置。
  6.  Lidar(Light detection and ranging)センサである、請求項1乃至5いずれか一項に記載の計測装置。
  7.  電磁波を照射する照射素子と、当該計測装置の外部で反射されて当該計測装置へ入射した前記電磁波を受信する受信素子と、向きが可変であり、当該計測装置の外部へ向かう前記電磁波の進路及び当該計測装置の外部から入射した前記電磁波の進路を変化させる可動反射素子と、屈折率が可変であり、前記可動反射素子と前記受信素子との間に位置して前記電磁波の進路を変化させる屈折率可変素子と、を有する計測部と、
     基準時点からの経過時間に基づいて前記可動反射素子の向きを変化させる第1制御部と、
     前記基準時点からの経過時間に基づいて前記屈折率可変素子の屈折率を変化させる第2制御部と、を有する計測装置。
  8.  前記第2制御部は、前記基準時点からの経過時間、及び前記照射素子から照射された電磁波が前記可動反射素子に到達してからの経過時間に基づいて、前記屈折率可変素子の屈折率を変化させる、請求項7に記載の計測装置。
  9.  電磁波を照射する照射素子と、外部に存在する物体によって反射された前記電磁波を受信する受信素子と、向きが可変であり、外部へ向かう前記電磁波の進路及び外部から入射した前記電磁波の進路を変化させる可動反射素子と、屈折率が可変であり、前記可動反射素子と前記受信素子との間に位置して前記電磁波の進路を変化させる屈折率可変素子と、を有する計測部と、
     現在位置と前記物体との距離を算出し、前記算出された距離に基づいて、前記屈折率可変素子の屈折率を変化させる制御部と、を有する計測装置。
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