WO2018061180A1 - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

良好な通信特性を有するアンテナ装置を提供する。 アンテナ装置は、端辺を有するグランドプレーンと、端辺の近傍に位置する給電点から端辺から離間する方向に伸延する第1線路と筐体の外周部に沿って第1端部まで伸延する第2線路とを有するアンテナエレメントと、第1端部の近くに配設される第3端部から外周部に沿って伸延する第4線路と、第4線路から分岐し、グランドプレーンの手前の第4端部まで伸延する第5線路と、第4線路から分岐し、グランドプレーンまで伸延する第6線路とを有する金属部材とを含み、第1端部から、第2線路、第1線路、グランドプレーン、第6線路、及び、第4線路を経た第3端部までの長さは、第2通信周波数の第2波長の電気長の半波長であり、第6線路がグランドプレーンに接続される点から第4線路を経て第5線路の第4端部までの長さは、第3通信周波数の第3波長の電気長の四半波長である。

Description

アンテナ装置
 本発明は、アンテナ装置に関する。
 従来より、筐体の第1面から視認可能に設けられた表示部と、筐体の第1面側であって、表示部の下部に配置された第1アンテナと、表示部の下部であって、表示部の幅方向にみて第1アンテナとは反対側に配置された地線と、を備える携帯無線装置がある。携帯無線装置は、回路基板と、地線と回路基板との間に設けられたリアクタンス素子と、筐体の第1面の反対側の第2面であって、表示部の下部に配置された無給電素子と、を備える(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-248947号公報
 ところで、従来の携帯無線装置のように、第1アンテナと地線で囲まれた領域に無給電素子を配置すると、第1アンテナと地線で囲まれた領域のスペースは限られているため、第1アンテナと地線の近くに無給電素子が配置されることになり、第1アンテナと地線の通信特性が劣化するという課題がある。
 そこで、良好な通信特性を有するアンテナ装置を提供することを目的とする。
 本発明の実施の形態のアンテナ装置は、筐体の内部に配設され、端辺を有するグランドプレーンと、前記端辺の近傍に位置する給電点から前記端辺から離間する方向に第1点まで伸延する第1線路と、前記第1線路に接続され、前記筐体の外周部に沿って第1端部まで伸延する第2線路と、前記第1線路に接続され、前記筐体の外周部に沿って前記第2線路とは逆方向に第2端部まで伸延する第3線路とを有するT字型のアンテナエレメントと、前記筐体によって保持される第1金属部材であって、前記第1端部との間に所定間隔を隔てて配設される第3端部から前記外周部に沿って第2点まで伸延する第4線路と、前記第2点と前記第3端部との間の第3点において前記第4線路から分岐し、前記グランドプレーンの手前の第4端部まで伸延する第5線路と、前記第2点と前記第3点との間の第4点において前記第4線路から分岐し、前記グランドプレーンまで伸延する第6線路とを有する第1金属部材とを含み、前記第1線路及び前記第3線路の合計の長さは、第1通信周波数の第1波長の電気長の四半波長であり、前記第1端部から、前記第2線路、前記第1線路、前記グランドプレーン、前記第6線路、及び、前記第4線路の前記第4点と前記第3端部との間の区間を経た前記第3端部までの長さは、第2通信周波数の第2波長の電気長の半波長であり、前記第6線路、前記第4線路の前記第4点と前記第3点との間の区間、及び、前記第5線路の合計の長さは、第3通信周波数の第3波長の電気長の四半波長である。
 良好な通信特性を有するアンテナ装置を提供することができる。
実施の形態1のアンテナ装置を含む電子機器を示す図である。 実施の形態1のアンテナ装置を含む電子機器を示す図である。 図1のA-A矢視断面を示す図である。 シミュレーションモデルを示す図である。 シミュレーションモデルを示す図である。 シミュレーションモデルの各パラメータを示す図である。 シミュレーションモデルで得た反射係数の周波数特性を示す図である。 シミュレーションモデルの電流分布を示す図である。 シミュレーションモデルにおける電流の経路を示す図である。 シミュレーションモデルの電流分布を示す図である。 シミュレーションモデルにおける電流の経路を示す図である。 シミュレーションモデルを示す図である。 シミュレーションモデルの寸法を示す図である。 シミュレーションモデルの各パラメータを示す図である。 シミュレーションモデルで得られるトータル効率の周波数特性を示す図である。
 以下、本発明のアンテナ装置を適用した実施の形態について説明する。
 <実施の形態>
 図1及び図2は、実施の形態1のアンテナ装置100を含む電子機器1を示す図である。図3は、図1のA-A矢視断面を示す図である。アンテナ装置100は、構成要素の数が多いため、図1と図2に符号を分けて示す。また、図2には、アンテナ装置100を含む電子機器1の筐体80を示す。
 また、図1、図2、及び図3では、図示するようにXYZ座標系を定義する。以下では、XY平面視することを平面視と称す。また、説明の便宜上、一例として、Z軸正方向側の面を表面と称し、Z軸負方向側の面を裏面と称す。
 アンテナ装置100は、グランドプレーン50、アンテナエレメント110、金属プレート120、金属プレート130、整合回路140A、140B、整合回路150を含む。
 アンテナ装置100は、通信機能を有する電子機器1に設けられ、アンテナエレメント110と、金属プレート120及び130との一部が筐体80の側面に表出している。このような電子機器1は、例えば、スマートフォン端末機、携帯電話端末機、タブレットコンピュータ、又はゲーム機等である。筐体80は、平面視で長方形である。筐体80の外周のうち、短辺はX軸方向に沿って伸延し、長辺はY軸方向に沿って伸延する。
 グランドプレーン50は、接地電位に保持される金属層であり、頂点51、52、53、54を有する矩形状の金属層である。グランドプレーン50は、接地板又は地板として取り扱うことができるものである。
 グランドプレーン50は、例えば、FR-4(Flame Retardant type 4)規格の配線基板10の表面、裏面、又は内層に配置される金属層である。ここでは、一例として、グランドプレーン50は、配線基板10の裏面に設けられている。
 グランドプレーン50を有する配線基板10の表面には、例えば、アンテナ装置100を含む電子機器の無線モジュール60が実装され、グランドプレーン50は、グランド電位層として用いられる。無線モジュール60は、高周波電源61の他に、アンプ、フィルタ、送受信機等を含む。
 高周波電源61の電力出力端子は、伝送路62を介してアンテナエレメント110に接続されている。伝送路62の途中には、整合回路150が分岐して接続されている。また、高周波電源61の接地端子は、配線基板10を厚さ方向に貫通するビア63を介して、グランドプレーン50に接続されている。
 図1では、頂点51と52の間、頂点52と53の間、頂点53と54の間、及び、頂点54と51の間がそれぞれ直線状の端辺であるグランドプレーン50を示すが、例えば、アンテナ装置100を含む電子機器の筐体の内部形状等に合わせて、凹凸が設けられていることによって直線状ではない場合があり得る。なお、以下では、グランドプレーン50の頂点51と52の間の辺を端辺50Aと称し、頂点52と53の間の辺を端辺50Bと称す。
 アンテナエレメント110は、配線基板10の厚さ方向において、配線基板10の表面のレベルに設けられている。アンテナエレメント110は、筐体80に固定されている。
 アンテナエレメント110は、3つの線路111、112、113を有するT字型のアンテナエレメントである。線路111、112、及び113は、それぞれ、第1線路、第2線路、及び第3線路の一例である。
 線路111のY軸負方向側の端部には、給電点111Aが設けられている。給電点111Aは、平面視で、Y軸方向において端辺50Aと等しい位置にある。
 給電点111Aは、伝送路62に接続されている。給電点111Aは、伝送路62を介して整合回路150と高周波電源61に接続されている。伝送路62は、給電点111Aと高周波電源61との間を接続しており、例えば、マイクロストリップラインのように伝送損失が極めて少ない伝送路である。アンテナエレメント110は、給電点111Aにおいて給電される。
 線路111は、給電点111Aから分岐点111BまでY軸正方向に伸延し、線路112と113に分岐している。線路111は、平面視において、グランドプレーン50と重複していない。なお、分岐点111Bは、第1点の一例である。
 線路112は、分岐点111Bから端部112AまでX軸正方向に伸延しており、線路113は、分岐点111Bから端部113AまでX軸負方向に伸延している。線路112及び113は、筐体80の側面に表出している(図2参照)。端部112Aは、第1端部の一例である。端部113Aは、第2端部の一例である。
 このようなアンテナエレメント110は、給電点111Aから分岐点111Bを経て端部112Aまで伸延するエレメント110Aと、給電点111Aから分岐点111Bを経て端部113Aまで伸延するエレメント110Bとの2つの放射素子を有する。エレメント110Aは、線路111及び112によって構築され、エレメント110Bは、線路111及び113によって構築される。
 金属プレート120及び130は、筐体80によって固定され、グランドプレーン50に接続されている。金属プレート120は、筐体80のX軸正方向側に配置され、金属プレート130は、筐体80のX軸負方向側に配置される。金属プレート120及び130は、それぞれ、第1金属部材及び第2金属部材の一例である。
 金属プレート120は、アウタープレート121、線路122、及び支持部123A、123B、123C、123D、123Eを含む。
 アウタープレート121は、端部121Aから端部121Bまで筐体80の外周に沿って伸延している。アウタープレート121は、第4線路の一例であり、端部121Aは、第3端部の一例であり、端部121Bは、第2点の一例である。
 アウタープレート121は、折り曲げ部121Dで直角に折り曲げられており、端部121Aは、筐体80の短辺側に位置し、端部112Aとの間に所定間隔を隔てた位置に配設される。端部121Bは、長辺側に位置する。なお、折り曲げ部121Dは、丸く湾曲されていてもよい。
 なお、端部121Aを端部112Aとともに、筐体80の短辺側に位置させているのは、利用者が電子機器1を手で持つときは、通常、筐体80の長辺側に触れると考えられるからである。利用者が電子機器1を手で持つときは、筐体80の短辺方向における両端に指を掛ける方が、長辺方向における両端に指を掛ける場合よりも、握りやすいからである。
 端部121Aと端部112Aの間が手によって導通すると、通信特性が変化する可能性があるため、端部121Aを端部112Aとともに、筐体80の短辺側に位置させている。
 線路122と支持部123A、123B、123C、123D、123Eは、それぞれ、アウタープレート121の折り曲げ部121Dと端部121Bとの間の分岐点121C1、121C2、121C3、121C4、121C5、121C6で分岐してX軸負方向側に伸延している。分岐点121C1は、第3点の一例であり、分岐点121C2は、第4点の一例であり、分岐点121C3は、第5点の一例である。
 線路122と支持部123A、123B、123C、123D、123Eは、Y軸方向において、この順でアウタープレート121に接続されている。線路122が最も折り曲げ部121Dに近く、支持部123Eが最も端部121Bに近い。
 線路122、及び、支持部123A、123B、123C、123D、123Eは、それぞれ、端部122A、及び、端部123A1、123B1、123C1、123D1、123E1を有する。
 端部122Aは、グランドプレーン50には接続されておらず、所定距離手前に位置し、整合素子140Aに接続されている。このため、線路122は、アウタープレート121からX軸負方向に、グランドプレーン50の手前まで伸延している。端部122Aは、第4端部の一例であり、線路122は、第5線路の一例である。
 支持部123Aは、端部123A1と分岐点121C2を両端とする線路状の部材であり、第6線路の一例である。支持部123Bは、端部123B1と分岐点121C3を両端とする線路状の部材であり、第7線路の一例である。支持部123Cは、端部123C1と分岐点121C4を両端とする線路状の部材である。支持部123Dは、端部123D1と分岐点121C5を両端とする線路状の部材である。支持部123Eは、端部123E1と分岐点121C6を両端とする線路状の部材である。
 端部123A1、123B1、123C1、123D1、123E1は、グランドプレーン50に接続されている。
 このような金属プレート120において、支持部123A、アウタープレート121の分岐点121C1と121C2との間の区間、及び、線路122は、トップローデッド型のモノポールアンテナを構築する。このトップローデッド型のモノポールアンテナは、給電点を有しない無給電素子であり、アンテナエレメント110と電磁界結合することによって給電される。
 また、支持部123Aと、アウタープレート121の端部121A及び分岐点121C2の間の区間とは、エレメント110A及びグランドプレーン50と協働して、ダイポールアンテナとして機能する。このダイポールアンテナは、端部112Aと端部121Aを両端とする。すなわち、このダイポールアンテナは、端部112Aから、分岐点111B、給電点111A、グランドプレーン50の端辺50A及び50B、端部123A1、分岐点121C2、及び折り曲げ部121Dを経て、端部121Aまで延在する。
 また、金属プレート120は、上述のトップローデッド型のモノポールアンテナと、ダイポールアンテナとに隣接する部分に、隣り合う支持部123A及び123Bと、アウタープレート121の分岐点121C2と121C3との間の区間とによってコの字状の経路が構築されている。
 このコの字状の経路の長さが、アンテナ装置100のいずれかの通信周波数(共振周波数)における波長の電気長の半波長になると、コの字状の経路とグランドプレーン50とによって、上述の半波長の倍の1波長の経路が得られるため、共振が生じてループアンテナが構築される可能性がある。このようなループアンテナが構築されると、トップローデッド型のモノポールアンテナとダイポールアンテナの通信特性にネガティブな影響を与えるおそれがある。
 そこで、支持部123A及び123Bと、アウタープレート121の分岐点121C2と121C3との間の区間とによってコの字状の経路の長さは、アンテナ装置100の複数の通信周波数のうちの最も高い通信周波数における波長の電気長の半波長未満になるように設定される。また、このように支持部123A及び123Bと、アウタープレート121の分岐点121C2と121C3との間の区間とによるコの字状の経路で共振が生じないようにするために、支持部123Aは、線路122に対してX軸正方向側に位置している。
 なお、支持部123B及び123Cと、アウタープレート121の分岐点121C3と121C4との間の区間とによるコの字状の経路が存在する。また、支持部123C及び123Dと、アウタープレート121の分岐点121C4と121C5との間の区間とによるコの字状の経路が存在する。また、支持部123D及び123Eと、アウタープレート121の分岐点121C5と121C6との間の区間とによるコの字状の経路も存在する。
 これら3つのコの字状の経路は、支持部123A及び123Bと、アウタープレート121の分岐点121C2と121C3との間の区間とによるコの字状の経路に比べると、トップローデッド型のモノポールアンテナとダイポールアンテナから離れているため、共振が生じる可能性は低い。しかしながら、共振が生じるおそれがあるような場合には、これら3つのコの字状の経路の長さを、アンテナ装置100の複数の通信周波数のうちの最も高い通信周波数における波長の電気長の半波長未満に設定すればよい。
 金属プレート130は、アウタープレート131、線路132、及び支持部133A、133B、133C、133D、133Eを含む。
 アウタープレート131は、端部131Aから端部131Bまで筐体80の外周に沿って伸延している。アウタープレート131は、第8線路の一例である。アウタープレート131は、折り曲げ部131Dで直角に折り曲げられており、端部131Aは、筐体80の短辺側に位置し、端部113Aとの間に所定間隔を隔てた位置に配設される。端部131Bは、長辺側に位置する。なお、折り曲げ部131Dは、丸く湾曲されていてもよい。
 また、端部131Aを端部113Aとともに、筐体80の短辺側に位置させているのは、端部121A及び端部112Aを短辺側に位置させている理由と同じである。
 線路132と支持部133A、133B、133C、133D、133Eは、それぞれ、アウタープレート131の折り曲げ部131Dと端部131Bとの間の分岐点131C1、131C2、131C3、131C4、131C5、131C6で分岐してX軸正方向側に伸延している。分岐点131C1は、第7点の一例であり、分岐点131C2は、第8点の一例であり、分岐点131C3は、第9点の一例である。
 線路132と支持部133A、133B、133C、133D、133Eは、Y軸方向において、この順でアウタープレート131に接続されている。線路132が最も折り曲げ部131Dに近く、支持部133Eが最も端部131Bに近い。
 線路132、及び、支持部133A、133B、133C、133D、133Eは、それぞれ、端部132A、及び、端部133A1、133B1、133C1、133D1、133E1を有する。
 端部132Aは、グランドプレーン50には接続されておらず、所定距離手前に位置し、整合素子140Bに接続されている。このため、線路132は、アウタープレート131からX軸正方向に、グランドプレーン50の手前まで伸延している。端部132Aは、第6端部の一例であり、線路132は、第9線路の一例である。
 支持部133Aは、端部133A1と分岐点131C2を両端とする線路状の部材であり、第10線路の一例である。支持部133Bは、端部133B1と分岐点131C3を両端とする線路状の部材であり、第11線路の一例である。支持部133Cは、端部133C1と分岐点131C4を両端とする線路状の部材である。支持部133Dは、端部133D1と分岐点131C5を両端とする線路状の部材である。支持部133Eは、端部133E1と分岐点131C6を両端とする線路状の部材である。
 端部133A1、133B1、133C1、133D1、133E1は、グランドプレーン50に接続されている。
 金属プレート130は、金属プレート120と同様に、トップローデッド型のモノポールアンテナとダイポールアンテナを含む。トップローデッド型のモノポールアンテナは、支持部133A、アウタープレート131の分岐点131C1と131C2との間の区間、及び、線路132によって構築される。ダイポールアンテナは、端部113Aから分岐点111B、給電点111A、グランドプレーン50の端辺、端部133A1、分岐点131C2、及び折り曲げ部131Dを経て、端部131Aまで延在する。
 また、金属プレート130は、上述のトップローデッド型のモノポールアンテナと、ダイポールアンテナとに隣接する部分に、隣り合う支持部133A及び133Bと、アウタープレート131の分岐点131C2と131C3との間の区間とによってコの字状の経路が構築されている。これは、金属プレート120と同様である。
 このため、支持部133A及び133Bと、アウタープレート131の分岐点131C2と131C3との間の区間とによってコの字状の経路の長さは、アンテナ装置100の複数の通信周波数のうちの最も高い通信周波数における波長の電気長の半波長未満になるように設定される。
 また、支持部133B及び133Cと、アウタープレート131の分岐点131C3と131C4との間の区間とによるコの字状の経路の長さについても、必要に応じて最も高い通信周波数における波長の電気長の半波長未満に設定すればよい。また、支持部133C及び133Dと、アウタープレート131の分岐点131C4と131C5との間の区間とによるコの字状の経路の長さについても、必要に応じて最も高い通信周波数における波長の電気長の半波長未満に設定すればよい。支持部133D及び133Eと、アウタープレート131の分岐点131C5と131C6との間の区間とによるコの字状の経路の長さについても、必要に応じて最も高い通信周波数における波長の電気長の半波長未満に設定すればよい。これは、金属プレート120と同様である。
 整合回路140A、140Bは、容量性を有する回路であればよく、一例として、キャパシタチップによって構築される。容量性を有する回路である理由は、金属プレート120及び130に含まれるトップローデッド型のモノポールアンテナの線路長を短くするためである。整合回路140A、140Bは、それぞれ、第1容量性回路及び第2容量性回路の一例である。
 整合回路140Aは、支持部123A、アウタープレート121の分岐点121C1と121C2との間の区間、及び、線路122によって構築されるトップローデッド型のモノポールアンテナのインピーダンス整合を取るために設けられている。
 また、整合回路140Bは、支持部133A、アウタープレート131の分岐点131C1と131C2との間の区間、及び、線路132によって構築されるトップローデッド型のモノポールアンテナのインピーダンス整合を取るために設けられている。
 整合回路140A及び140Bのキャパシタチップの静電容量は、線路122及び132とグランドプレーン50との間に電流が流れない程度の高いインピーダンスが得られるように設定される。
 整合回路150は、伝送路62から分岐しており、インダクタ150Lとキャパシタ150Cが並列に接続されたLC回路である。整合回路150は、アンテナエレメント110に対して並列に接続されている。
 インダクタ150Lは、一端が伝送路に62に接続され、他端がビア64を介してグランドプレーン50に接続されている。キャパシタ150Cは、一端が伝送路に62に接続され、他端がビア65を介してグランドプレーン50に接続されている。インダクタ150Lは、インダクタンスLを有し、キャパシタ150Cは、キャパシタンスCを有する。
 図4及び図5は、シミュレーションモデル100Aを示す図である。シミュレーションモデル100Aは、図1乃至図3に示すアンテナ装置100のアンテナエレメント110と、金属プレート120の一部と、整合回路140Aとを含む。
 金属プレート120の一部は、アウタープレート121の端部121Aから分岐点121C3までの区間、線路122、及び、支持部123A、123Bである。図4では、説明の便宜上、アンテナエレメント110の線路112及び113と、金属プレート120のアウタープレート121を直線状に示す。また、これに伴い、グランドプレーン50の端辺50A及び50Bも直線状に示す。
 また、図4では、整合回路140Aとしてのキャパシタを記号で示すために、端辺50Aから線路を引き延ばしてキャパシタのグランドプレーン50側の端子を示すが、実際には、整合回路140Aとしてのキャパシタは、線路122の端部122Aと、グランドプレーン50の端辺50Aとの間に設けられるため、端辺50Aから引き延ばされる線路は存在しない。なお、給電点111A、端部122Aをそれぞれポート1、2とする。
 ここでは、一例として、3つの共振周波数が得られるように、各部の寸法を以下のように設定した。
 アンテナエレメント110のエレメント110Bの長さ(給電点111Aから分岐点111Bを経て端部113Aまでの長さ)を0.8GHz(800MHz)における波長の電気長の四半波長に設定した。
 また、端部112Aから分岐点111B、給電点111A、グランドプレーン50の端辺50A及び50B、端部123A1、分岐点121C2、及び折り曲げ部121Dを経て、端部121Aまでに延在するダイポールアンテナの長さ(端部112Aから端部121Aまでの長さ)を1.6GHzにおける波長の電気長の半波長に設定した。
 また、支持部123A、アウタープレート121の分岐点121C1と121C2との間の区間、及び、線路122によって構築されるトップローデッド型のモノポールアンテナの長さを2.1GHzにおける波長の電気長の四半波長に設定した。
 また、支持部123A及び123Bと、アウタープレート121の分岐点121C2と121C3との間の区間とによってコの字状の経路の長さを、2.1GHzにおける波長の電気長の半波長未満に設定した。
 図6は、シミュレーションモデル100Aの各パラメータを示す図である。図6では、アンテナエレメント110と金属プレート120を簡略化して1つのブロックとして示すとともに、整合回路140Aとインダクタ150Lとキャパシタ150Cとを示す。
 整合回路140Aは、静電容量が0.35pFのキャパシタである。キャパシタ150Cの静電容量は4.5pFである。インダクタ150Lのインダクタンスは、2.0nHである。また、キャパシタ150C及びインダクタ150Lと、アンテナエレメント110との間の伝送路62の寄生インダクタンスを0.5nHに設定した。なお、ポート1、2は、それぞれ、給電点111A、端部122Aである。
 図7は、図5及び図6に示すシミュレーションモデル100Aで得た反射係数の周波数特性を示す図である。反射係数は、S11パラメータである。
 0.8GHz、1.6GHz、及び2.1GHzの前後の3つの帯域で反射係数が-6dB以下になる良好な特性が得られた。このため、シミュレーションモデル100Aでは、0.8GHz帯用のエレメント110B(モノポールアンテナ)、1.6GHz帯用のダイポールアンテナ、及び、2.1GHz帯用のトップローデッド型のモノポールアンテナによって、3つの帯域で通信可能であることが分かった。
 図8及び図10は、シミュレーションモデル100Aの電流分布を示す図である。図9及び図11は、シミュレーションモデル100Aにおける電流の経路を示す図である。
 図8及び図10に示す電流分布は、シミュレーションモデル100Aに供給する電波の周波数を1.6GHz及び2.1GHzに設定した場合における電磁界シミュレーションで得たものである。図8及び図10において、ドットの色が濃い(黒い)ほど電流値が高いことを示し、色が薄い(白い)ほど電流値が低いことを示す。
 図8に示すように、1.6GHzでは、端部112Aと端部121Aとの間で、分岐点111B、給電点111A、グランドプレーン50の端辺50A及び50B、端部123A1、分岐点121C2、及び折り曲げ部121Dを経る経路に電流が流れていることが分かる。
 このような電流分布から、図9に示すように、端部112Aと端部121Aとの間で、分岐点111B、給電点111A、グランドプレーン50の端辺50A及び50B、端部123A1、分岐点121C2、及び折り曲げ部121Dを経る経路がダイポールアンテナとして機能していることが分かる。
 整合回路140AのインピーダンスZが数100Ω程度(約200Ω~約300Ω)になるように、整合回路140Aのキャパシタチップの静電容量を設定しておくことにより、線路122とグランドプレーン50との間には電流が流れずに、支持部123Aに電流が流れる。このため、支持部123Aを含むダイポールアンテナが構築される。
 また、図10に示すように、2.1GHzでは、端部123A1と端部122Aとの間で、支持部123A、アウタープレート121の分岐点121C1と121C2との間の区間、及び、線路122を経る経路に電流が流れていることが分かる。図10には、この電流経路の部分の拡大図も示す。
 このような電流分布から、図11に示すように、端部123A1と端部122Aとの間で、支持部123A、アウタープレート121の分岐点121C1と121C2との間の区間、及び、線路122を経る経路がモノポールアンテナとして機能していることが分かる。このモノポールアンテナは、先端(端部122A)がグランドプレーン50に向けて折り曲げられて、負荷(キャパシタ)になっていることから、トップローデッド型のモノポールアンテナである。ここでは、端部122Aとグランドプレーン50との間に整合回路140A(キャパシタチップ)を設けているが、整合回路140A(キャパシタチップ)を設けなくても、端部122Aとグランドプレーン50の端辺50Aとの間にキャパシタが形成される。
 すなわち、2.1GHzでは、端部123A1と端部122Aとの間で、支持部123A、アウタープレート121の分岐点121C1と121C2との間の区間、及び、線路122を経る経路によって構築されるトップローデッド型のモノポールアンテナが得られていることが分かる。
 整合回路140AのインピーダンスZが数100Ω程度になるように、整合回路140Aのキャパシタチップの静電容量を設定しておけば、線路122とグランドプレーン50との間には電流が流れないため、端部122Aを先端とするトップローデッド型のモノポールアンテナが得られる。
 また、図10に示すように、支持部123A及び123Bと、アウタープレート121の分岐点121C2と121C3との間の区間とによってコの字状の経路については、電流が殆ど流れていないことが分かる。なお、これは、図8(1.6GHz)においても同様である。このため、支持部123A及び123Bと、アウタープレート121の分岐点121C2と121C3との間の区間における共振の発生が抑制されていることが分かる。
 なお、ここでは、アンテナエレメント110と、金属プレート120の一部と、整合回路140Aとを含むシミュレーションモデル100Aについて、図9に示す電流経路のダイポールアンテナと、図11に示す電流経路のトップローデッド型のモノポールアンテナとが得られることについて説明した。
 アンテナ装置100(図1及び図2参照)では、金属プレート120と金属プレート130とは同様の構成を有し、アンテナエレメント110は、線路112と線路113の長さが異なるが、T字型のアンテナエレメントである。すなわち、アンテナ装置100は、線路111のX軸正方向側とX軸負方向側とが略対称な形状を有する。
 このため、アンテナエレメント110と、金属プレート130とについても、ダイポールアンテナと、トップローデッド型のモノポールアンテナとが得られることと考えられる。アンテナエレメント110と、金属プレート130との各部の寸法を適切な値に設定することにより、所望の共振周波数で共振するダイポールアンテナと、トップローデッド型のモノポールアンテナとが得られる。
 図12は、シミュレーションモデル100Bを示す図である。シミュレーションモデル100Bは、図1乃至図3に示すアンテナ装置100に、USB(Universal Serial Bus)コネクタカバー160と金属板55を追加したものである。USBコネクタカバー160は、X軸方向において線路113の中央よりも分岐点111B側に位置している。線路113は、USBコネクタカバー160を避けるために、切り欠き部113Bを有する。
 USBコネクタカバー160は、グランドプレーン50には接続されておらず、浮遊電位に保持される。USBコネクタカバー160は、図12では図示を省略する筐体80(図2参照)に保持される。
 また、金属板55は、グランドプレーン50のZ軸正方向側において、端辺50AからY軸負方向側にオフセットした位置に設けられている。金属板55は、グランドプレーン50に接続されているため、グランド電位に保持される。金属板55は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等を保護する金属板金である。
 図13は、シミュレーションモデル100Bの寸法を示す図である。図13には、図12に示すシミュレーションモデル100Bのうちのアンテナエレメント110及びその周囲の構成要素を示す。
 図13に示すように、アンテナエレメント110の端部112Aと端部113Aとの間の長さを60mm、分岐点111Bと端部112Aとの間の長さを10mm、端部113Aと端部131Aとの間の間隔を2mmに設定した。なお、端部112Aと端部121Aとの間の間隔も2mmである。
 また、折り曲げ部121Dと分岐点121C1との間の長さを11mm、折り曲げ部121Dと分岐点121C2との間の長さを11mmに設定した。また、折り曲げ部131Dと分岐点131C1との間の長さを11mm、折り曲げ部131Dと分岐点131C2との間の長さを25mm、分岐点131C2と131C3の間の長さを8mmに設定した。また、給電点111Aと分岐点111Bの間の長さを5mmに設定した。
 このような各部の寸法は、800MHz帯(帯域幅:60MHz)、1.5GHz帯(1.45GHz~1.51GHz)、1.8GHz帯(1.71GHz~1.88GHz)、及び、2GHz帯の2つの帯域(1.92GHz~1.98GHz(上り)、2.11GHz~2.17GHz(下り))の5バンドに対応するためのものであり、より具体的には、以下の通りである。
 アンテナエレメント110のエレメント110Bの長さ(給電点111Aから分岐点111Bを経て端部113Aまでの長さ)を0.8GHzにおける波長の電気長の四半波長に設定した。
 また、支持部133A、アウタープレート131の分岐点131C1と131C2との間の区間、及び、線路132によって構築されるトップローデッド型のモノポールアンテナの長さを1.5GHz帯と1.8GHz帯とに対応できるように、1.7GHzにおける波長の電気長の四半波長に設定した。
 また、支持部123A、アウタープレート121の分岐点121C1と121C2との間の区間、及び、線路122によって構築されるトップローデッド型のモノポールアンテナの長さを2GHz帯の上りに対応すべく、1.95GHzにおける波長の電気長の四半波長に設定した。
 また、端部112Aから分岐点111B、給電点111A、グランドプレーン50の端辺50A及び50B、端部123A1、分岐点121C2、及び折り曲げ部121Dを経て、端部121Aまでに延在するダイポールンテナの長さ(端部112Aから端部121Aまでの長さ)を2GHz帯の下りに対応すべく、2.15GHzにおける波長の電気長の半波長に設定した。
 なお、図13には示さないが、支持部123A及び123Bと、アウタープレート121の分岐点121C2と121C3との間の区間とによってコの字状の経路の長さを、2.17GHzにおける波長の電気長の半波長未満に設定した。
 同様に、支持部133A及び133Bと、アウタープレート131の分岐点131C2と131C3との間の区間とによってコの字状の経路の長さを、2.17GHzにおける波長の電気長の半波長未満に設定した。
 図14は、シミュレーションモデル100Bの各パラメータを示す図である。図14には、アンテナエレメント110と金属プレート120及び130とを簡略化して1つのブロックとして示すとともに、整合回路140A、140B、インダクタ150L、及びキャパシタ150Cを示す。
 整合回路140A及び140Bは、静電容量が0.4pFのキャパシタである。キャパシタ150Cの静電容量は2.3pFである。インダクタ150Lのインダクタンスは、3.4nHである。また、キャパシタ150C及びインダクタ150Lと、アンテナエレメント110との間の伝送路62の寄生インダクタンスを2.1nH、寄生容量を11.1pFに設定した。
 図15は、シミュレーションモデル100Bで得られるトータル効率の周波数特性を示す図である。
 800MHz帯(帯域幅:60MHz)、1.5GHz帯(1.45GHz~1.51GHz)、1.8GHz帯(1.71GHz~1.88GHz)、及び、2GHz帯の2つの帯域(1.92GHz~1.98GHz、2.11GHz~2.17GHz)の5バンドにおいて、-6dB以上の良好な値が得られている。
 このため、シミュレーションモデル100Bでは、アンテナエレメント110と、金属プレート120及び130とを用いることにより、5バンドでの通信を実現することができる。
 以上のように、実施の形態によれば、良好な通信特性を有するアンテナ装置100を提供することができる。
 また、アンテナ装置100は、筐体80の側面に一部が表出する金属プレート120及び130をアンテナとして機能させるため、電子機器1の限られたスペースを有効に使って、マルチバンドでの通信を実現することができる。
 なお、以上では、アンテナエレメント110の線路112及び113と、金属プレート120及び130のアウタープレート121及び131とが筐体80の側面に表出する形態について説明した。しかしながら、アンテナエレメント110と金属プレート120及び130とは、筐体80の内部に含まれていてもよい。この場合には、例えば、金属プレート120及び130は、筐体80の外周部に沿って配設される補強部材であってもよい。
 また、アンテナエレメント110の線路112及び113と、金属プレート120及び130のアウタープレート121及び131との一部が筐体80の側面に表出していてもよい。例えば、線路112及び113とアウタープレート121及び131とが伸延する方向において、断続的に筐体80の側面に表出していてもよい。
 また、金属プレート120及び130が端部121B及び131Bで終端されている形態について説明したが、金属プレート120及び130がさらに伸延し、端部121Bと131Bが接続されていてもよい。
 また、以上では、5バンドでの通信を実現する形態について説明したが、例えば、アンテナエレメント110の線路111及び113、アウタープレート131、及び、支持部133Aによって構築されるダイポールアンテナで共振させることによって、通信可能な帯域をさらに増やすことができる。また、アンテナエレメント110の線路111及び112をモノポールアンテナとして機能させることによって、通信可能な帯域をさらに増やすことができる。
 また、以上では、整合回路140A、140Bとしてキャパシタチップを用いる形態について説明したが、整合回路140A(キャパシタチップ)を設けなくても、端部122Aとグランドプレーン50の端辺50Aとの間に形成されるキャパシタによって同様の動作が実現できる場合は、整合回路140A(キャパシタチップ)を設けなくてもよい。また、容量性を有する回路であれば、キャパシタチップの代わりにどのような回路、素子、又は配線パターン等を用いてもよい。
 以上、本発明の例示的な実施の形態のアンテナ装置について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
 1 電子機器
 50 グランドプレーン
 100 アンテナ装置
 110 アンテナエレメント
 110A、110B エレメント
 111、112、113 線路
 111A 給電点
 111B 分岐点
 112A 端部
 113A 端部
 120 金属プレート
 121 アウタープレート
 121A、121B 端部
 121C1、121C2、121C3、121C4、121C5、121C6 分岐点
 121D 折り曲げ部
 122 線路
 122A、123A1、123B1、123C1、123D1、123E1 端部
 123A、123B、123C、123D、123E 支持部
 130 金属プレート
 131 アウタープレート
 132 線路
 133A、133B、133C、133D、133E 支持部
 131A、131B 端部
 131C1、131C2、131C3、131C4、131C5、131C6 分岐点
 131D 折り曲げ部
 132A、133A1、133B1、133C1、133D1、133E1 端部
 140A、140B 整合回路
 150 整合回路
 150L インダクタ
 150C キャパシタ

Claims (11)

  1.  筐体の内部に配設され、端辺を有するグランドプレーンと、
     交流電源に接続される整合回路と、
     前記整合回路に接続される給電点から前記端辺から離間する方向に第1点まで伸延する第1線路と、前記第1線路に接続され、前記筐体の外周部に沿って第1端部まで伸延する第2線路と、前記第1線路に接続され、前記筐体の外周部に沿って前記第2線路とは逆方向に第2端部まで伸延する第3線路とを有するT字型のアンテナエレメントと、
     前記筐体によって保持される第1金属部材であって、前記第1端部との間に所定間隔を隔てて配設される第3端部から前記外周部に沿って第2点まで伸延する第4線路と、前記第2点と前記第3端部との間の第3点において前記第4線路から分岐し、前記グランドプレーンの手前の第4端部まで伸延する第5線路と、前記第2点と前記第3点との間の第4点において前記第4線路から分岐し、前記グランドプレーンまで伸延する第6線路とを有する第1金属部材と
     を含み、
     前記第1線路及び前記第3線路の合計の長さは、第1通信周波数の第1波長の電気長の四半波長であり、
     前記第1端部から、前記第2線路、前記第1線路、前記グランドプレーン、前記第6線路、及び、前記第4線路の前記第4点と前記第3端部との間の区間を経た前記第3端部までの長さは、第2通信周波数の第2波長の電気長の半波長であり、
     前記第6線路、前記第4線路の前記第4点と前記第3点との間の区間、及び、前記第5線路の合計の長さは、第3通信周波数の第3波長の電気長の四半波長である、アンテナ装置。
  2.  前記第4端部と前記グランドプレーンとの間に配設される容量性回路をさらに含む、請求項1記載のアンテナ装置。
  3.  前記第1金属部材は、前記第4線路の前記第4点よりも前記第2点側にある第5点と前記グランドプレーンとを接続する第7線路をさらに有し、
     前記第6線路、前記第4線路の前記第4点と前記第5点との間の区間、及び、前記第7線路の合計の長さは、前記第1通信周波数、前記第2通信周波数、及び前記第3通信周波数のうちの最も高い周波数の電気長の半波長よりも短い、請求項1又は2記載のアンテナ装置。
  4.  前記第1金属部材の前記第4線路は、前記筐体の外表面に配設される金属プレートである、又は、前記第1金属部材は、前記筐体の内部に配設され、前記筐体の強度を補強する補強プレートである、請求項1乃至3のいずれか一項記載のアンテナ装置。
  5.  前記第1金属部材の前記第4線路は、前記筐体の外表面に配設される金属プレートであり、前記アンテナエレメントの前記第2線路は、前記筐体の外表面に表出しており、
     前記筐体は、前記端辺に沿った一対の短辺と、前記一対の短辺の間を矩形状に接続する一対の長辺とを有する矩形状の筐体であり、
     前記第1端部及び前記第3端部は、前記一対の短辺のうちの一方の両端の間で、前記筐体の外表面に表出する、請求項1乃至3のいずれか一項記載のアンテナ装置。
  6.  前記筐体によって保持される第2金属部材であって、前記第2端部との間に所定間隔を隔てて配設される第5端部から前記外周部に沿って第6点まで伸延する第8線路と、前記第6点と前記第5端部との間の第7点において前記第8線路から分岐し、前記グランドプレーンの手前の第6端部まで伸延する第9線路と、前記第6点と前記第7点との間の第8点において前記第8線路から分岐し、前記グランドプレーンまで伸延する第10線路とを有する第2金属部材をさらに含み、
     前記第10線路、前記第8線路の前記第8点と前記第7点との間の区間、及び、前記第9線路の合計の長さは、第4通信周波数の第4波長の電気長の四半波長である、請求項1乃至3のいずれか一項記載のアンテナ装置。
  7.  前記筐体によって保持される第2金属部材であって、前記第2端部との間に所定間隔を隔てて配設される第5端部から前記外周部に沿って第6点まで伸延する第8線路と、前記第6点と前記第5端部との間の第7点において前記第8線路から分岐し、前記グランドプレーンの手前の第6端部まで伸延する第9線路と、前記第6点と前記第7点との間の第8点において前記第8線路から分岐し、前記グランドプレーンまで伸延する第10線路と、前記第8線路の前記第8点よりも前記第6点側にある第9点と前記グランドプレーンとを接続する第11線路とを有する第2金属部材をさらに含み、
     前記第10線路、前記第8線路の前記第8点と前記第7点との間の区間、及び、前記第9線路の合計の長さは、第4通信周波数の第4波長の電気長の四半波長であり、
     前記第1金属部材は、前記第4線路の前記第4点よりも前記第2点側にある第5点と前記グランドプレーンとを接続する第7線路をさらに有し、
     前記第6線路、前記第4線路の前記第4点と前記第5点との間の区間、及び、前記第7線路の合計の長さと、前記第10線路、前記第8線路の前記第8点と前記第9点との間の区間、及び、前記第11線路の合計の長さとは、前記第1通信周波数、前記第2通信周波数、前記第3通信周波数、及び、前記第4通信周波数のうちの最も高い周波数の電気長の半波長よりも短い、請求項1又は2記載のアンテナ装置。
  8.  前記第2端部から、前記第3線路、前記第1線路、前記グランドプレーン、前記第10線路、及び、前記第8線路の前記第8点と前記第5端部との間の区間を経た前記第5端部までの長さは、第5通信周波数の第5波長の電気長の半波長であり、
     前記第6線路、前記第4線路の前記第4点と前記第5点との間の区間、及び、前記第7線路の合計の長さと、前記第10線路、前記第8線路の前記第8点と前記第9点との間の区間、及び、前記第11線路の合計の長さとは、前記第1通信周波数、前記第2通信周波数、前記第3通信周波数、前記第4通信周波数、及び、前記第5通信周波数のうちの最も高い周波数の電気長の半波長よりも短い、請求項7記載のアンテナ装置。
  9.  前記第1金属部材の前記第4線路、及び、前記第2金属部材の前記第8線路は、前記筐体の外表面に配設される金属プレートであり、前記アンテナエレメントの前記第2線路及び前記第3線路は、前記筐体の外表面に表出しており、
     前記筐体は、前記端辺に沿った一対の短辺と、前記一対の短辺の間を矩形状に接続する一対の長辺とを有する矩形状の筐体であり、
     前記第1端部及び前記第3端部と、前記第2端部及び前記第5端部とは、前記一対の短辺のうちの一方の両端の間で、前記筐体の外表面に表出する、請求項7又は8記載のアンテナ装置。
  10.  筐体の内部に配設され、端辺を有するグランドプレーンと、
     交流電源に接続される整合回路と、
     前記整合回路に接続される給電点から前記端辺から離間する方向に第1点まで伸延する第1線路と、前記第1線路に接続され、前記筐体の外周部に沿って第1端部まで伸延する第2線路とを有するアンテナエレメントと、
     前記筐体によって保持される金属部材であって、前記第1端部との間に所定間隔を隔てて配設される第3端部から前記外周部に沿って第2点まで伸延する第4線路と、前記第2点と前記第3端部との間の第3点において前記第4線路から分岐し、前記グランドプレーンの手前の第4端部まで伸延する第5線路と、前記第2点と前記第3点との間の第4点において前記第4線路から分岐し、前記グランドプレーンまで伸延する第6線路とを有する金属部材と
     を含み、
     前記第1端部から、前記第2線路、前記第1線路、前記グランドプレーン、前記第6線路、及び、前記第4線路の前記第4点と前記第3端部との間の区間を経た前記第3端部までの長さは、第2通信周波数の第2波長の電気長の半波長であり、
     前記第6線路、前記第4線路の前記第4点と前記第3点との間の区間、及び、前記第5線路の合計の長さは、第3通信周波数の第3波長の電気長の四半波長である、アンテナ装置。
  11.  前記金属部材は、前記第4線路の前記第4点よりも前記第2点側にある第5点と前記グランドプレーンとを接続する第7線路をさらに有し、
     前記第6線路、前記第4線路の前記第4点と前記第5点との間の区間、及び、前記第7線路の合計の長さは、前記第2通信周波数及び前記第3通信周波数のうちの最も高い周波数の電気長の半波長よりも短い、請求項10記載のアンテナ装置。
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