WO2018003238A1 - アンテナ装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

面状に拡がる導体で構成されるグランド導体パターン(11)と、グランド導体パターン(11)に形成され、グランド導体パターン(11)の外縁に接続される切り欠き(12)と、グランド導体パターン(11)の平面視で、切り欠き(12)と重なるコイル開口(CA)を有するコイル導体パターン(21)と、平面視で、切り欠き(12)が接続されるグランド導体パターン(11)の外縁に対向するベゼル(31)と、を備える。グランド導体パターン(11)の面に沿った方向に視て、コイル導体パターン(21)とグランド導体パターン(11)とは、法線方向に異なる位置にあり、ベゼル(31)の少なくとも一部は、グランド導体パターン(11)の面に対する法線方向において、グランド導体パターン(11)に対する反対側に位置する。

Description

アンテナ装置および電子機器
 本発明は、電子機器の筐体内に収納される、または電子機器の筐体を一部に含む、アンテナ装置に関する。
 回路基板の面状導体に開口およびスリットを設けて、面状導体とコイルアンテナとを結合させ、導体パターンを放射体として用いるようにした無線ICデバイスが特許文献1に示されている。
国際公開第2009/142114号
 リーダ/ライタとの間で通信を行う機能を有する携帯電話端末等の電子機器においては、その筐体内にアンテナ装置が設けられている。このような電子機器とリーダ/ライタとの間で通信を行う場合、電子機器を把持する使用者は、目線より下にあるリーダ/ライタの読み取り部に電子機器をかざす状態で通信されることが多い。よって、電子機器に設けられるアンテナ装置の指向性と、リーダ/ライタの読み取り部への電子機器のかざし方との関係は重要である。
 ところが、電子機器の筐体内にアンテナ装置を設ける都合上、面状導体とコイルアンテナとの配置の制約が厳しい。そのことにより、アンテナ装置の指向性が一律に定まってしまい、その指向性によっては、不自由な無理な体勢で電子機器をリーダ/ライタにかざさなければならない場合がある。
 本発明の目的は、面状導体とコイルアンテナの配置の制約があっても、所望の指向性を有するアンテナ装置およびそれを備える電子機器を提供することにある。
(1)本発明のアンテナ装置は、
 電子機器の筐体に収納される、または電子機器の筐体を一部に含む、アンテナ装置であり、
 面状に拡がる導体で構成される面状導体と、
 前記面状導体に形成され、前記面状導体の外縁に接続される切り欠きと、
 前記面状導体の平面視で、前記切り欠きと重なるコイル開口を有するコイルアンテナと、
 前記平面視で、前記切り欠きが接続される前記面状導体の外縁に対向する導電性部材と、
 を備え、
 前記面状導体の面に沿った方向に視て、前記コイルアンテナと前記面状導体とは、前記面状導体の面に対する法線方向に異なる位置にあり、
 前記導電性部材の少なくとも一部は、前記法線方向において、前記面状導体に対して、前記コイルアンテナが配置されている側とは反対側に位置する、ことを特徴とする。
 上記構成により、アンテナの指向方向を面状導体の接線方向から傾斜させることができる。
(2)グランド導体が形成された回路基板を更に備え、前記面状導体は前記グランド導体であることが好ましい。そのことにより、アンテナ装置専用の面状導体を形成する必要がなく、小型の電子機器でありながら実効的なアンテナ面積の大きなアンテナ装置を設けることができる。
(3)前記グランド導体と前記導電性部材とは接続部を介して電気的に接続されていることが好ましい。これにより、前記導電性部材をグランド導体の一部として作用させることができ、例えば回路基板に対するシールド効果を高めることができる。
(4)前記導電性部材は、例えば前記筐体のうち前記面状導体の外縁が対向する側面である。これにより、筐体の金属部を利用してアンテナの指向性を定めることができる。また、アンテナ装置専用の導電性部材が設ける必要がなく、小型の電子機器でありながら実効的なアンテナ面積の大きなアンテナ装置を設けることができる。
(5)前記導電性部材はUHF帯以上の高周波信号を扱う給電回路に接続されるUHF帯以上の放射素子であってもよい。これにより、導電性部材はUHF帯用の放射素子を兼ねることになり、小型の電子機器にUHF帯以上の周波数帯のアンテナを組み込むことができる。
(6)前記筐体のうち、前記コイルアンテナが対面する部位は絶縁性部材で構成されていることが好ましい。これにより、コイルアンテナを鎖交する磁束の経路が確保される。
(7)本発明の電子機器は、
 筐体に収納されるアンテナ装置または筐体を一部に含むアンテナ装置を備え、
 前記アンテナ装置は、
 面状に拡がる導体で構成される面状導体と、
 前記面状導体に形成され、前記面状導体の外縁に接続される切り欠きと、
 前記面状導体の平面視で、前記切り欠きと重なるコイル開口を有するコイルアンテナと、
 前記平面視で、前記切り欠きが接続される前記面状導体の外縁に対向する導電性部材と、
 を備え、
 前記面状導体の面に沿った方向に視て、前記コイルアンテナと前記面状導体とは、前記面状導体の面に対する法線方向に異なる位置にあり、
 前記導電性部材の少なくとも一部は、前記法線方向において、前記面状導体に対して、前記コイルアンテナが配置されている側とは反対側に位置する、
 ことを特徴とする。
 上記構成により、アンテナの指向方向を面状導体の接線方向から傾斜させることができ、自然な無理のない体勢で電子機器を通信相手(リーダ/ライタの読み取り部)にかざさすことができる。
 本発明によれば、面状導体とコイルアンテナの配置の制約があっても、所望の指向性を有するアンテナ装置およびそれを備える電子機器が構成できる。
図1(A)は第1の実施形態に係るアンテナ装置101の平面図であり、図1(B)は、アンテナ装置101を備える電子機器201の断面図である。 図2(A)は本実施形態のアンテナ装置101の指向性を示す図、図2(B)は比較例としての従来のアンテナ装置の指向性を示す図である。 図3はリーダ/ライタと電子機器201との通信状態での両者の位置関係を示す図である。 図4は第2の実施形態に係るアンテナ装置102Aの平面図である。 図5は第2の実施形態に係るアンテナ装置102Bの平面図である。 図6は第2の実施形態に係るアンテナ装置102Cの平面図である。 図7は第2の実施形態に係るアンテナ装置103Dの平面図である。 図8は第2の実施形態に係るアンテナ装置103Eの平面図である。 図9は第3の実施形態に係るアンテナ装置103Aの平面図である。 図10は第3の実施形態に係るアンテナ装置103B平面図である。
 以降、図を参照して幾つかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付している。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態を分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせは可能である。第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
 各実施形態に示す「アンテナ装置」は、信号(または電力)の送信(送電)側、受信(受電)側のいずれにも適用できる。この「アンテナ装置」を、磁束を放射するアンテナとして説明する場合でも、そのアンテナ装置が磁束の発生源であることに限るものではない。伝送相手側アンテナ装置が発生した磁束を受ける(鎖交する)場合にも、すなわち送受の関係が逆であっても、同様の作用効果を奏する。
 以降の各実施形態に示す「アンテナ装置」は、通信相手側アンテナ装置と磁界結合を用いた近傍界通信のために用いられるアンテナ装置、または電力伝送相手側アンテナ装置と磁界結合を用いた近傍界での電力伝送のために用いられるアンテナ装置である。通信の場合には、例えばNFC(Near field communication)等の通信システムに適用される。電力伝送の場合には、例えば電磁誘導方式や磁界共鳴方式等の電力伝送システムに適用される。つまり、各実施形態に示す「アンテナ装置」は、少なくとも磁界結合を利用した通信や電力伝送等の無線伝送システムで用いられる。なお、各実施形態に示す「アンテナ装置」は、実質的に伝送相手側アンテナ装置と電磁界結合(磁界結合および電界結合)により無線伝送しているものも含む。
 各実施形態に示す「アンテナ装置」は、例えばHF帯、特に13.56MHz、6.78MHzまたはそれらの近傍の周波数帯が利用される。
 ここで、各周波数帯の数値範囲は例えば次のように表すことができる。
・HF帯:3MHz以上30MHz以下
・UHF帯:300MHz以上3GHz以下
・SHF帯:3GHz以上30GHz以下
 アンテナ装置の大きさ(典型的には、アンテナ装置が備えるコイルアンテナが有するコイル導体の一端から他端までコイル導体に沿った長さ)は、使用する周波数における波長λに比べて十分に小さく、使用周波数帯においては電磁波の放射効率は低い。より具体的には、アンテナ装置の電流経路の長さはλ/10以下である。このように、使用周波数帯での波長に比較して十分に短いと、コイル導体に生じる電流のコイル導体に沿った座標軸での分布はほとんど生じず、ほぼ一定の大きさの電流が流れる。なお、ここでいう波長とは、コイルアンテナ導体が形成される基材の誘電性や透磁性による波長短縮効果を考慮した実効的な波長である。
 コイルアンテナが有するコイル導体の両端には、上記使用周波数帯の信号(電力)を操作する給電回路が接続される。なお、コイルアンテナが有するコイル導体と給電回路とは、給電コイルやトランス(バラン含む)を介して磁界結合により接続されてもよい。その場合は、給電コイルやトランスが有するコイル導体の両端が給電回路に接続され、コイルアンテナが有するコイル導体の両端が互いに直接またはキャパシタを介して接続される。
《第1の実施形態》
 図1(A)は第1の実施形態に係るアンテナ装置101の平面図であり、図1(B)は、アンテナ装置101を備える電子機器201の断面図である。図1(A)ではベゼル以外の筐体部分を除いた状態で表している。図1(B)は、図1(A)におけるB-B部分での電子機器の断面図である。電子機器201は例えばスマートフォンや携帯電話端末である。
 このアンテナ装置101を備える電子機器201は、図1(B)に表れているように、背面側の筐体61、ディスプレイ側の筐体62、およびベゼル31を有する。この例では、筐体61,62は絶縁性樹脂の成型体であり、ベゼル31は金属板の成型体である。つまり、ベゼル31は導電性を有する。したがって、筐体のうち少なくともコイルアンテナが対面する一部は絶縁性部材で構成されている。具体的には、筐体のうち、コイル導体パターン21のコイル開口CAの少なくとも一部と対面する部分においては絶縁性部材で構成されている。これにより、コイル導体パターン21を鎖交する少なくとも一部の磁束が筐体によりシールドされることなく、コイル導体パターン21をコイルアンテナとして作用させることができる。
 筐体61,62およびベゼル31で囲まれる空間内には回路基板10やコイルアンテナモジュール20等が収納される。コイルアンテナモジュール20は背面側の筐体61の内面に貼付されている。なお、本実施形態では、カメラモジュール50も背面側の筐体61に取り付けられている。
 回路基板10には、面状に拡がるグランド導体パターン11が形成されている。このグランド導体パターン11は本発明に係る「面状導体」に相当する。回路基板10にはグランド導体パターン11の外縁EEに接続される切り欠き12が形成されている。
 コイルアンテナモジュール20は、図1(A)に表れているように、コイルアンテナ基板22にコイル導体パターン21が形成されている。このコイル導体パターン21は本発明に係る「コイルアンテナ」に相当する。コイルアンテナ基板22はフレキシブル基板であり、コイル導体パターン21はコイルアンテナ基板22に形成された矩形スパイラル状の導体パターンである。このコイル導体パターン21のコイル開口CAは、グランド導体パターン11の平面視で、切り欠き12と重なる。この例では、矩形スパイラル状のコイル導体パターンの3辺がグランド導体パターン11の切り欠き12の縁に沿っている。
 コイル導体パターン21の両端には、回路基板10に実装された可動プローブピン40が当接する。回路基板10には、可動プローブピン40を介してコイル導体パターン21が接続される給電回路が構成されている。
 アンテナ装置101は、電子機器の筐体の一部であるベゼル31を構成要素の一つに含む。このベゼル31は直方体状電子機器の1つの端面に設けられている。図1(A)に表れているように、ベゼル31は接続部32を介してグランド導体パターン11に電気的に接続されている。これにより、ベゼル31はグランド電位となっている。これにより、ベゼル31をグランド導体の一部として作用させることができ、例えば回路基板に対するシールド効果を高めることができる。但し、アンテナ装置101の指向性制御の観点からは、ベゼル31はグランド導体パターン11(面状導体)から電位的に分離されていてもよい。
 図1(B)に表れているように、グランド導体パターン11の面に沿った方向に視て、コイル導体パターン21とグランド導体パターン11とは、グランド導体パターン11の面に対する法線方向において異なる位置にある。
 また、ベゼル31(導電性部材)の少なくとも一部は、グランド導体パターン11(面状導体)の面に対する法線方向において、グランド導体パターン11に対して反対側に位置する。すなわち、ベゼル31は、グランド導体パターン11の面に対する法線方向において、グランド導体パターン11に対する反対側にまで延出している。
 上記アンテナ装置101は、コイル導体パターン21とグランド導体パターン11の切り欠きの縁との近接により電磁界結合(電界結合および磁界結合)、特に磁界結合し、グランド導体パターン11に電流が流れることにより、グランド導体パターン11は磁界放射素子として作用する。また、グランド導体パターン11は、その面に沿ってコイル導体パターン21のコイル開口に磁束を導く集磁効果があるので、面状に拡がるグランド導体はコイル導体パターン21のコイル開口の実質的なサイズを拡張する。また、次に示すように、上記ベゼル31は、コイル導体パターンのコイル開口を透過(鎖交)する磁束の周回経路を変更する。
 図2(A)は本実施形態のアンテナ装置101の指向性を示す図、図2(B)は比較例としての従来のアンテナ装置の指向性を示す図である。比較例のアンテナ装置は、図1(A)(B)に示したアンテナ装置101からベゼル31を取り除いたものである。
 図2(A)(B)において、疎密の分布のある、多数の矢印は、コイル導体パターン21のコイル開口を鎖交する磁束の方向と密度を表している。また楕円状の閉曲線Cは、ある一つの磁束ループ(閉路)を示している。図2(B)に示すように、上記ベゼル31が無い場合、コイル導体パターン21を鎖交する磁束はコイル巻回軸AXを中心に、図におけるおよそ左右対称形に分布する。これに対し、図2(A)に示すように、ベゼル31が存在すると、閉曲線Cで示すように、磁束ループがベゼルを周回するような磁束分布となる。これは、ベゼル31を避けるように磁束が分布するためである。これに伴い、コイル開口を透過(鎖交)する磁束のうちコイル導体パターン21近傍の磁束の概略的な向きはコイル巻回軸AXに対しθだけ傾く。すなわち、アンテナの指向性はベゼル31が無いものに比べてθだけ傾斜する。
 図1(B)において、ベゼル31のうち破線で囲む部分は、グランド導体パターン11に対する法線方向において、グランド導体パターン11に対する反対側に位置する部分である。この部分の高さHが高くなる程上記傾斜角θが大きくなる。
 図3はリーダ/ライタと電子機器201との通信状態での両者の位置関係を示す図である。電子機器201が備えるアンテナ装置101(図3ではコイル導体パターン21のみを示している。)のアンテナの指向性は、コイル導体パターン21のコイル巻回軸AXからθだけ傾いていて、アンテナ装置101のコイル導体パターン21を透過する磁束はリーダ/ライタ301のコイルアンテナのコイル開口を垂直または、より垂直に近い状態で透過する。すなわち、アンテナ装置101から視て、リーダ/ライタ301のコイルアンテナの実効的なコイル開口が広くなり、リーダ/ライタ301のコイルアンテナとアンテナ装置101との結合係数が高まる。
 図3に示したように、電子機器201をリーダ/ライタ301の読み取り面に対して傾けた状態で、電子機器201はリーダ/ライタ301と通信できる。この状態は、操作者の肩から電子機器201の先端部までほぼ一直線になり、手首を曲げなくても良い状態である。
 このように、本実施形態によれば、操作者は自然な無理のない体勢で電子機器201をリーダ/ライタ301の読み取り部にかざす状態で通信を行うことができる。
 なお、本実施形態では、カメラモジュール50がコイルアンテナモジュール20と同軸関係で設けられた例を示したが、カメラモジュール50はアンテナ装置101とは独立した要素であるので、必須ではない。
《第2の実施形態》
 第2の実施形態では、面状導体の形状およびベゼルの形状が第1の実施形態で示したものとは異なる幾つかのアンテナ装置について示す。
 図4は第2の実施形態に係るアンテナ装置102Aの平面図である。図1(A)に示したアンテナ装置101と比べると、グランド導体パターン11の切り欠き12は切り欠き方向に深い。この例では、コイルアンテナモジュール20が、平面視でグランド導体パターンの外縁EEより内部に位置する。
 図5は第2の実施形態に係るアンテナ装置102Bの平面図である。図4に示したアンテナ装置102Aと比べると、グランド導体パターン11に、開口12APおよびスリット12SLで切り欠き12が形成されている。矩形スパイラル状のコイル導体パターンの4辺がグランド導体パターン11の開口12APの縁に沿っている。そのため、コイル導体パターン21とグランド導体パターン11とはより強く電磁界結合(電界結合および磁界結合)、特に磁界結合する。
 図6は第2の実施形態に係るアンテナ装置102Cの平面図である。このアンテナ装置102Cは、グランド導体パターン11の角部に切り欠き12が形成されている。そして矩形スパイラル状のコイル導体パターン21の2辺がグランド導体パターン11の切り欠き12の縁に沿っている。ベゼル31の両端と筐体61の端部との間は接触していなくて、ベゼル31の一端部と筐体61の一端部とで第1スリット部が形成されていて、ベゼル31の他端部と筐体61の他端部とで第2スリット部が形成されている。第1の切り欠き部と第2の切り欠き部は、ともに、筐体の側面に形成されている。図6においては、筐体61の横断面も図示している。このように、コイル導体パターンをグランド導体パターン11の角部に配置してもよい。
 なお、図6において、筐体61のうち側面(側部)が導電性部材であってもよい。
 図7は第2の実施形態に係るアンテナ装置102Dの平面図である。このアンテナ装置102Dは、グランド導体パターン11の一辺の中央部に切り欠き12が形成されている。そして矩形スパイラル状のコイル導体パターン21の3辺がグランド導体パターン11の切り欠き12の縁に沿っている。図7においては、筐体61の横断面も図示している。ベゼル31の両端部は筐体61の両側部にまで延びている。ベゼル31の両端と筐体61の端部との間は接触していなくて、ベゼル31の一端部と筐体61の一端部とで、第1スリット部が形成されていて、ベゼル31の他端部と筐体61の他端部とで、第2スリット部が形成されている。第1の切り欠き部と第2の切り欠き部は、ともに、筐体の側面に形成されている。このように、ベゼル31は筐体61の両側部にまで存在していてもよい。
 図8は第2の実施形態に係るアンテナ装置102Eの平面図である。このアンテナ装置102Eは、グランド導体パターン11が形成された回路基板10の2つの角部に切り欠き12A,12Bが形成されている。そして矩形スパイラル状のコイル導体パターン21の2辺がグランド導体パターン11の切り欠き12Aの縁に沿っている。切り欠き12Bには例えばカメラが配置されている。このことにより、カメラと回路基板10とが構造上干渉しないように構成されている。このように、回路基板10およびグランド導体パターン11には、コイルアンテナモジュール20を設ける位置以外に切り欠き(12B)が形成されていてもよい。
《第3の実施形態》
 第3の実施形態では、導電性部材をUHF帯以上の周波数帯のアンテナとして用いたアンテナ装置について示す。
 図9は第3の実施形態に係るアンテナ装置103Aの平面図である。アンテナ装置103Aは電子機器に組み込まれる。図9においては、電子機器の筐体61の横断面も図示している。筐体61は絶縁性樹脂の成型体である。ベゼル31は第1の所定点が接続部32を介してグランド導体パターン11に接続されている。また、ベゼル31の第2の所定点に接続部33を介して第2給電回路70が接続されている。第2給電回路70はUHF帯以上の高周波信号を扱う給電回路であり、例えばセルラー通信用の回路やWLAN通通信用の回路である。ベゼル31は長方形板状であり、その長手方向の寸法は使用する周波数(UHF帯またはそれ以上の周波数帯)における1波長以下の長さであり、接続部32はショートスタブとして作用する。この構造により、ベゼル31および接続部32,33で逆F型アンテナまたは板状逆Fアンテナが構成される。
 本実施形態によれば、ベゼル31がUHF帯用の放射素子を兼ねることになり、小型の電子機器にUHF帯以上の周波数帯のアンテナを組み込むことができる。
 図10は第3の実施形態に係るアンテナ装置103Bの平面図である。アンテナ装置103Bは電子機器に組み込まれる。電子機器の筐体61は絶縁性樹脂の成型体である。ベゼル31の所定点は接続部32を介してグランド導体パターン11に接続されている。また、別のベゼル34の所定点は接続部33を介して第2給電回路70が接続されている。ベゼル31,34は互いに隣接配置されている。
 第2給電回路70はUHF帯以上の高周波信号を扱う給電回路であり、例えばセルラー通信用の回路やWLAN通通信用の回路である。ベゼル34は給電素子として作用し、ベゼル31は無給電素子として作用する。すなわち、ベゼル31,34は例えばセルラー通信用やWLAN通通信用の放射素子として作用する。
 なお、以上に示した各実施形態では、主にNFC等の磁界結合を利用した通信システムにおけるアンテナ装置および電子機器について説明したが、上述の実施形態におけるアンテナ装置および電子機器は、磁界結合を利用した非接触電力伝送システム(電磁誘導方式、磁界共鳴方式等)でも同様に用いることができる。例えば、上述の実施形態におけるアンテナ装置は、HF帯、特に6.78MHzまたは6.78MHz近傍の周波数で使用される磁界共鳴方式の非接触電力伝送システムの受電装置に受電アンテナ装置として適用できる。この場合でも、アンテナ装置は受電アンテナ装置として機能する。非接触電力伝送システムにおいては、上述の実施形態で示した「給電回路」は受電回路または送電回路に相当する。受電回路である場合は、受電アンテナ装置に接続され、負荷(例えば、二次電池)に電力を給電する。また、送電回路である場合は、送電アンテナ装置に接続され、送電アンテナ装置に電力を給電する。
 上記受電回路には、コイルアンテナおよび負荷に接続されてコイルアンテナからの電力を直流に変換して負荷に供給する整流回路が含まれる。また、平滑回路やDC-DCコンバータ回路等を更に含んでもよい。また、送電回路はコイルアンテナに電力を供給するインバータ回路を含む。
 以上に示した各実施形態では、平面状の面状導体(グランド導体パターン11)を示したが、この面状導体の形状は平面状に限らず、曲面状であってもよいし、一部が曲面状であってもよい。
 また、以上に示した各実施形態では、平板状のベゼル31を示したが、この導電性部材の形状は平板状に限らず、一部または全部が湾曲していてもよい。
 さらに、以上に示した各実施形態では、筐体の一部であるベゼルをアンテナ装置の構成要素である「導電性部材」として用いたが、「導電性部材」は電子機器の樹脂製筐体内の所定位置に金属板を配置したものであってもよい。また、樹脂筐体の内面に形成した金属体や金属膜を「導電性部材」として用いてもよい。
 最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
AX…コイル巻回軸
CA…コイル開口
EE…外縁
10…回路基板
11…グランド導体パターン
12…切り欠き
12AP…開口
12SL…スリット
20…コイルアンテナモジュール
21…コイル導体パターン
22…コイルアンテナ基板
31,34…ベゼル
32,33…接続部
40…可動プローブピン
50…カメラモジュール
61,62…筐体
70…第2給電回路
101…アンテナ装置
102A,102B,102C…アンテナ装置
103…アンテナ装置
201…電子機器
301…リーダ/ライタ

Claims (7)

  1.  電子機器の筐体に収納される、または電子機器の筐体を一部に含む、アンテナ装置であり、
     面状に拡がる導体で構成される面状導体と、
     前記面状導体に形成され、前記面状導体の外縁に接続される切り欠きと、
     前記面状導体の平面視で、前記切り欠きと重なるコイル開口を有するコイルアンテナと、
     前記平面視で、前記切り欠きが接続される前記面状導体の外縁に対向する導電性部材と、
     を備え、
     前記面状導体の面に沿った方向に視て、前記コイルアンテナと前記面状導体とは、前記面状導体の面に対する法線方向に異なる位置にあり、
     前記導電性部材の少なくとも一部は、前記法線方向において、前記面状導体に対して、前記コイルアンテナが配置されている側とは反対側に位置する、
     アンテナ装置。
  2.  グランド導体が形成された回路基板を更に備え、
     前記面状導体は前記グランド導体である、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3.  前記グランド導体と前記導電性部材とが接続部を介して電気的に接続されている、請求項2に記載のアンテナ装置。
  4.  前記導電性部材は、前記筐体のうち前記面状導体の外縁が対向する側面である、請求項1から3の何れかに記載のアンテナ装置。
  5.  前記導電性部材はUHF帯以上の高周波信号を扱う給電回路に接続されるUHF帯以上の放射素子である、請求項1から4の何れかに記載のアンテナ装置。
  6.  前記筐体のうち、前記コイルアンテナが対面する部位は絶縁性部材で構成されている、請求項1から5のいずれかに記載のアンテナ装置。
  7.  筐体に収納されるアンテナ装置または筐体を一部に含むアンテナ装置を備えた電子機器であり、
     前記アンテナ装置は、
     面状に拡がる導体で構成される面状導体と、
     前記面状導体に形成され、前記面状導体の外縁に接続される切り欠きと、
     前記面状導体の平面視で、前記切り欠きと重なるコイル開口を有するコイルアンテナと、
     前記平面視で、前記切り欠きが接続される前記面状導体の外縁に対向する導電性部材と、
     を備え、
     前記面状導体の面に沿った方向に視て、前記コイルアンテナと前記面状導体とは、前記面状導体の面に対する法線方向に異なる位置にあり、
     前記導電性部材の少なくとも一部は、前記法線方向において、前記面状導体に対して、前記コイルアンテナが配置されている側とは反対側に位置する、
     ことを特徴とする、電子機器。
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