WO2017033231A1

WO2017033231A1 - 照明装置

Info

Publication number: WO2017033231A1
Application number: PCT/JP2015/073556
Authority: WO
Inventors: 浩一山戸田
Original assignee: 株式会社Ｙａｍａｔｏｄａ
Priority date: 2015-08-21
Filing date: 2015-08-21
Publication date: 2017-03-02

Abstract

逆さにしたボトルの口を下方から支え、ボトルの底を上方から照らす場合に、上方のライト本体と下方のスタンドとを紐で連結せずともボトルの安定性を確保できる構造を実現する。　そのため、スタンド（２０）は、ペットボトル（Ｐ）の口の標準的な径に適合する第１のポケットを表面に備え、この第１のポケットに口を差し込まれたペットボトル（Ｐ）を逆さまに起立させて支持する。ライト本体（１０）は、下面に光源を有すると共に、この光源をペットボトル（Ｐ）の底に対向させた状態で当該ペットボトルの底周辺に装着可能な伸縮バンド（３）を備えている。この伸縮バンド（３）をペットボトル（Ｐ）の底周辺に装着することにより、起立しているペットボトル（Ｐ）の底（上側）にライト本体（１０）が固定される。

Description

照明装置

　本発明は、ペットボトル等を利用した照明を構成可能な照明装置に関する。

　この種の先行技術として特許文献１に開示された発光装置がある。この発光装置は、発光手段を内蔵し、ペットボトル等の容器の口に装着し、容器の内部を照らす。しかし、容器を口以外から例えば容器を底から照らすことはできない。

　一方、特許文献２に開示された携帯用ライトは、発光部の上にペットボトルを置くことによって、ペットボトルを底から照らすことができる（特許文献２の図９）。しかし、ペットボトルを口から照らすことはできず、また、発光部の上に置いただけのボトルは固定されておらず不安定である。

　これに対し、特許文献３に開示されたランタンは、逆さにしたペットボトルの底（上側）に光源部を備えた上部ホルダーを配置すると共に、同ペットボトルの口（下側）に口を支える下部ホルダーを備え、上部ホルダーと下部ホルダーとをひもで連結している。このため、ひもを吊ると、上部ホルダーと下部ホルダーとの間にペットボトルが挟まれて安定する。そして、光源部を点灯すると、ペットボトルの底（上側）からペットボトルの内部が照らされる。しかし、ペットボトルを安定させるために、上部ホルダーと下部ホルダーとをひもで連結し、ひもを吊る必要がある。

登録実用新案第３１０６５６０号公報特開２０１５－４６２７６号公報登録実用新案第３１８３４４６号公報

　本発明は、逆さにしたボトルの口を下方で支え、ボトルの底を上方から照らす場合に、上方のライト本体と下方のスタンドとを紐で連結せずともボトルの安定性を確保できる構造の実現を課題とする。

　この課題を解決するため、本発明は、以下の構成を採用している。即ち、ペットボトルを底側から照らすことが可能な照明装置であって、ライト本体と、スタンドとを備える。スタンドは、ペットボトルの口の標準的な径に適合する第１のポケットを表面に備え、この第１のポケットに口を差し込まれたペットボトルを逆さまに起立させて支持する。ライト本体は、下面に光源を有すると共に、この光源をペットボトルの底に対向させた状態で当該ペットボトルの底周辺に装着可能な伸縮バンドを備えている。この伸縮バンドをペットボトルの底周辺に装着することにより、起立しているペットボトルの底（上側）にライト本体が固定される。上記の「ポケット」は、溝又は凹みにより形成される。

　よって、本発明によれば、逆さにしたボトルの口を下方から支え、ボトルの底を上方から照らす場合に、上方のライト本体と下方のスタンドとを紐で連結せずともボトルの安定性を確保することができる。

図１は、本発明の実施形態を示す正面図。図２は、図１の右側面図。図３は、図１のライト本体とスタンドとを分離した状態を上から見た概略斜視図。図４は、図１のライト本体とスタンドとを分離した状態を下から見た概略斜視図。図５は、図４等に示すスタンドの縦断面図。図６は、図１に示す照明装置の第１の使用状態図。図７は、図１に示す照明装置の第２の使用状態図。図８は、図１に示す照明装置の第３の使用状態図。

　以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図１は、ライト本体１０とスタンド２０とを接続した状態の正面図である。ライト本体１０とスタンド２０とは、図３及び図４に示すように、分離できるようになっている。図３は、分離したライト本体１０とスタンド２０とを上から見た状態を示している。また、図４は、分離したライト本体１０とスタンド２０とを下から見た状態を示している。図３が示すように、ライト本体１０の上面にはソーラーパネル１が装備されている。また、図４が示すように、ライト本体１０の下面には、複数のＬＥＤ光源２と、ゴム等の弾性体からなる無端の伸縮バンド３とが装備されている。

　ライト本体１０の内部には、蓄電池が内蔵されている（図示略）。蓄電池は、ソーラーパネル１が発電した電力を蓄えると共に、蓄えた電力によりＬＥＤ光源２を発光させる。伸縮バンド３は、ライト本体１０に接続したスタンド２０の表面を締めて接続状態を保持する。また、伸縮バンド３は、ペットボトルの底周辺を締め、ペットボトルの底にライト本体１０を固定する。

　一方、スタンド２０には、表面の中央に、ペットボトルの口の標準的な径に適合する径の環状の溝４（第１の口溝）が形成されている。この第１の口溝４の内側には、スタンド２０の表面から裏面への貫通穴５が開けられている。また、スタンド２０の裏面には、径の異なる複数の環状の溝６～８（第２～第４の口溝）が同心円状に形成されている。その中央には上記の貫通孔５と、この貫通孔５よりも幾分径が大きい筒状の凹み９が形成されている。スタンド２０の色彩は透明であり、透光性を有する。

　以上のように、ライト本体１０とスタンド２０とを脱着できる構成とし、また、スタンド２０に複数の口溝４，６～８や凹み９を設けたことにより、本実施形態の照明装置は多様な照明を構成することが可能である。

　図６は、ペットボトルを利用した使用状態を示している。ペットボトルＰを逆さにし、ペットボトルＰの口を載置面に置いたスタンド２０の第１の口溝４に嵌め入れる。また、ペットボトルＰの底（上側）にライト本体１０を当接させ、伸縮バンド３をペットボトルＰの底周辺に装着することにより、ペットボトルＰの底にライト本体１０を固定する。そして、ライト本体１０の光源２を点灯させると、ペットボトルＰの内部とスタンド２０及びその載置面が照らされる。アウトドア等でペットボトルが風等に煽られて転倒する虞がある場合、スタンド２０の載置面に杭Ｓを立て、杭Ｓをスタンド２０の中央の貫通穴５及びペットボトルＰの口に通すと、ペットボトルＰの転倒を防止できる。

　図７は、洋酒ビンを利用した使用状態を示している。ライト本体１０とスタンド２０とを接続し、伸縮バンド３によりスタンド２０を締めて接続を保持する。そして、載置面に起立した洋酒ビンＬの口を、スタンド２０の裏面にある第２～第４の口溝６～８又は中央の凹み９のうち、径が適合する口溝又は凹みに嵌め込む。この状態で、ライト本体１０の光源２を点灯させると、光源２から照射された光が透光性を有するスタンド２０を通して洋酒ビンＬとその載置面とを照らす。

　図８は、照明装置単体での使用状態を示している。ライト本体１０とスタンド２０とを接続し、伸縮バンド３によりスタンド２０を締めて接続を保持する。この状態で、ライト本体１０の光源２を点灯させると、光源２から照射された光が透光性を有するスタンド２０とその載置面とを照らす。本実施形態の照明装置は、以上のように多様な照明を構成することができる。

　以上を更に詳述すると、本実施形態において、ライト本体１０は、外観が薄型の円盤状である。図４等に示すように、ライト本体１０の下面の直径の両端からは２つのガイド１１が下方に延設され、このガイド１１に伸縮バンド３が架け渡され保持されている。ライト本体１０の下面中央には、同心円状に２本の接続リング１２が凸状に形成されている。この接続リング１２は、スタンド２０に設けられた環状の接続溝１３に嵌ることにより、スタンド２０上にライト本体１０を固定できるようになっている。また、図４に示すように、ライト本体１０の下面には、接続リング１２の外周を囲むように１０個のＬＥＤ光源２が概ね等間隔に配置されている。

　ライト本体１０の側面には、図１に示すように、スライドスイッチ１４が装備されている。このスライドスイッチ１４をオンにすると、ライト本体１０に内蔵された蓄電池の電力が各ＬＥＤ光源２に供給され、ＬＥＤ光源２が点灯する。ライト本体１０の筐体内には、充電制御回路と点灯制御回路が内蔵されている（図示略）。充電制御回路は、ソーラーパネル１が発電した電力を蓄電池に効率的に蓄電する。点灯制御回路は、ＬＥＤ光源２を単に点灯させるだけでなく、光量や点灯パターンを制御する機能を備えていてもよい。ライト本体１０は、図２や図３に示すように、ハンドル１５を備えている。ハンドル１５は、ライト本体１０の直径の両端に回動支点を有し、回動してハンドルを上方に取り出し、また、元に戻して円盤状のライト本体１０の円周上に収納できるようになっている。

　一方、スタンド２０は、外観が概ね逆お椀型であり、図５等に示すように、中央に設けられた貫通穴５と、スタンド２０の表面において貫通穴５の周囲に隣接して設けられた環状の第１の口溝４とを備えている。また、スタンド２０の表面において第１の口溝４の周囲に隣接して、ライト本体１０の下面に形成された接続リング１２を受け入れる環状の接続溝１３が形成されている。接続溝１３の周囲には平坦な領域が環状に形成されている。スタンド２０の裏面には、前述の通り、径の異なる複数の環状の溝６～８（第２～第４の口溝）が同心円状に形成されている。その中央には筒状の凹み９と上記の貫通穴５が設けられている。スタンド２０の設置面の直径（幅）は、ライト本体１０の直径（幅）よりも大きい。

　以上のように構成された照明装置の使用形態は、前述した通りである。本実施形態によれば、ライト本体１０とスタンド２０とを脱着できるように構成し、スタンド２０の表面には、ペットボトルの標準的な口の径に適合する第１の口溝４を形成し、かつ、ライト本体１０には、光源２をペットボトルの底に向けた状態でライト本体１０をペットボトルの底周辺に固定する伸縮バンド３を備えた。これにより、上方のライト本体１０と下方のスタンド２０とを紐で連結せずともペットボトルの安定性を確保することができる。

　また、ライト本体１０とスタンド２０とを接続して伸縮バンド３で固定できるように構成したので、スタンド２０と一体化したライト本体１０を載置面に置いて単体でライトとして使用することもできる。

　さらに、スタンド２０の裏面にボトル等の容器の口を受け入れる径の異なる複数の口溝６～８又は凹み９を設けたので、載置面にボトルＬを立て、そのボトルＬの口にライト本体１０とスタンド２０と一体化した照明装置を安定的に設置することができる。そして、ライト本体１０のＬＥＤ光源２を点灯させると、透過性を有するスタンド２０を通して下方のボトルＬを照らすことができる。このとき、ＬＥＤ光源２はライト本体１０の中心ではなく周囲に環状に複数配置しているので、ボトルＬを外側から照らす照明となる。

　ここで、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、本発明は、必ずしもソーラーパネルと蓄電池とを備えていなくてもよい。使い捨ての電池で光源を点灯させてもよい。光源はライト本体の下面に配置されていればよく、その数や配置は上記実施形態に限られない。スタンドの表面及び裏面に形成する口溝の数は上記実施形態に限定されない。ライト本体とスタンドとの接続部の構造は上記実施形態に限定されない。ライト本体に設けられるスイッチの種類や配置は上記実施形態に限定されない。

１　ソーラーパネル
２　ＬＥＤ光源
３　伸縮バンド
４　スタンド表面の第１の口溝
５　スタンド中央の貫通穴
６　スタンド裏面の第２の口溝
７　スタンド裏面の第３の口溝
８　スタンド裏面の第４の口溝
９　スタンド裏面中央の凹み
１０　ライト本体
１１　伸縮バンドのガイド
１２　ライト本体下面の接続リング
１３　スタンド表面の接続溝
１４　スイッチ
１５　ハンドル
Ｌ　洋酒ビン
Ｐ　ペットボトル

Claims

　ペットボトルを底側から照らすことが可能な照明装置であって、
　ライト本体と、スタンドとを備え、
　前記スタンドは、前記ペットボトルの口の標準的な径に適合する第１のポケットを表面に備え、この第１のポケットに口を差し込まれた前記ペットボトルを逆さまに起立させて支持し、
　前記ライト本体は、下面に光源を有すると共に、この光源を前記ペットボトルの底に対向させた状態で当該ペットボトルの底周辺に装着可能な伸縮バンドを備えている、照明装置。
　前記ライト本体の下面と前記スタンドの表面とを接続する嵌合構造を有し、前記伸縮バンドが篏合構造を固定する、請求項１に記載の照明装置。
　前記スタンドの裏面に容器の口を受け入れる第２のポケットを備え、前記スタンドが透光性を有する、請求項２に記載の照明装置。
　前記スタンドの前記第１のポケットの中央に貫通穴を設けた、請求項１に記載の照明装置。
　前記ライト本体の光源は、前記ライト本体とスタンドとの接続時に、前記第２のポケットの周囲を囲むように環状に配置した、請求項３に記載の照明装置。