WO2017002262A1 - 加熱装置 - Google Patents

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Abstract

加熱装置(40)は、太陽熱を受ける熱媒が流れる熱媒流路(11)を加熱する。熱媒流路(11)は、集光された太陽光を受ける第1集熱管(12a)および第2集熱管(12b)と、第1集熱管(12a)の一端部(20a)と第2集熱管(12b)の一端部(21a)とを接続する連結配管(14)とを備える。加熱装置(40)は、第1集熱管(12a)の他端部(20b)と第2集熱管(12b)の他端部(21b)とに接続された接続配線(22)と、接続配線(22)に対して直列に接続された抵抗部材(28)とを備える。

Description

加熱装置
 本発明は、太陽熱発電システムの熱媒流路を加熱するための加熱装置に関する。
 反射鏡を用いて太陽光を熱媒流路に集光させて熱媒流路内を流れる熱媒を加熱し、加熱された熱媒を利用して蒸気を発生させ、蒸気タービンを回すことにより発電を行う太陽熱発電システムが知られている。太陽熱発電システムは、太陽光発電システムよりも導入費用が安い他に蓄熱により24時間の発電が可能である。従来では、熱媒にオイルを用いた太陽熱発電システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
 近年、太陽熱発電システムに用いる熱媒として溶融塩が注目されている。溶融塩は沸点が高いため、溶融塩によれば運転温度を比較的高くでき高温蒸気を発生させることにより、発電効率が向上する。
 溶融塩は250℃程度で固化してしまうため、スタートアップやメンテナンス後に熱媒流路に溶融塩を流し込むとき、熱媒流路の温度が比較的低い状態にあると熱媒流路に熱を奪われて溶融塩が固化しうる。そのため、熱媒流路に溶融塩を流し込む前に熱媒流路を所定の温度以上に温めておく必要がある。
 熱媒流路を温めるひとつの手法として、熱媒流路に電流を流すことが考えられる。電流を流すと、そのときのジュール熱で熱媒流路が温まる。
 図1は、熱媒流路を加熱するための加熱装置の一例を説明するための図である。図1に示す熱媒流路200は、太陽熱発電システムの集光エリアで用いられる熱媒流路の一部である。熱媒流路200には溶融塩が流される。熱媒流路200は、第1反射板204によって集光された太陽光を受ける第1集熱管208と、第2反射板206によって集光された太陽光を受ける第2集熱管210と、第1集熱管208の一端部208aと第2集熱管210の一端部210aとを接続する連結配管212とを備える。
 加熱装置202は、第1集熱管208の他端部208bと第2集熱管210の他端部210bとを電気的に接続する接続配線213と、熱媒流路200に電流を流すための電源214と、電源214の一方の極214aと第1集熱管208の中心点208cとを接続する第1電源配線216と、電源214の他方の極214bと第2集熱管210の中心点210cとを接続する第2電源配線218とを備える。
 図1に示す構成において、第1電源配線216、第1集熱管208の中心点208cから一端部208aまでの部分、連結配管212、第2集熱管210の一端部210aから中心点210cまでの部分および第2電源配線218は、電源214からの電流を流す第1電流経路を形成している。また、第1電源配線216、第1集熱管208の中心点208cから他端部208bまでの部分、接続配線213、第2集熱管210の他端部210bから中心点210cまでの部分および第2電源配線218は、電源214からの電流を流す第2電流経路を形成している。第1電流経路および第2電流経路に電源214から電流を流すと、ジュール熱により第1集熱管208、第2集熱管210および連結配管212を温めることができる。
特開2014-102013号公報
 図1に示すような構成においては、通常、連結配管212の抵抗値は、接続配線213の抵抗値よりも高い。その理由として接続配線213は通常、抵抗値の非常に低い材質(例えば銅)で形成されるが、連結配管212は、高温の溶融塩に耐えうる材質(例えばステンレス鋼)で形成される必要があり、接続配線213と同様の低い抵抗値の材質は選択できないためである。そのため、第1電流経路と第2電流経路の全長が同じ場合でも、第1電流経路全体の合成抵抗は第2電流経路全体の合成抵抗よりも大きくなり、第1電流経路を流れる電流は第2電流経路を流れる電流よりも小さくなる。このように第1電流経路を流れる電流と第2電流経路を流れる電流が異なると、熱媒流路の位置によって発生するジュール熱が異なることとなるため、熱媒流路全体を適切に加熱できない可能性がある。例えば、第1集熱管208の一端部208aと他端部208bでは、発生するジュール熱が異なる可能性がある。第1電流経路と第2電流経路に別々の電源を用意すれば第1電流経路を流れる電流と第2電流経路を流れる電流を同じにできるが、この場合は費用が増大する。
 本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、太陽熱発電システムにおいて熱媒流路を適切に加熱できる加熱装置を提供することにある。
 上記課題を解決するために、本発明のある態様の加熱装置は、太陽熱を受ける熱媒が流れる熱媒流路を加熱するための加熱装置である。熱媒流路は、集光された太陽光を受ける第1集熱管および第2集熱管と、第1集熱管の一端部と第2集熱管の一端部とを接続する連結配管とを備える。加熱装置は、熱媒流路に電流を流すための電源と、電源の一方の極と第1集熱管の中間とを接続する第1電源配線と、電源の他方の極と第2集熱管の中間とを接続する第2電源配線と、第1集熱管の他端部と第2集熱管の他端部とに接続された接続配線と、接続配線に対して直列に接続された抵抗部材と、を備える。
 上記のように構成された加熱装置においては、第1電源配線、第1集熱管の中間から一端部までの部分、連結配管、第2集熱管の一端部から中間までの部分および第2電源配線は、第1電流回路を形成する。また、第1電源配線、第1集熱管の中間から他端部までの部分、接続配線、抵抗部材、第2集熱管の他端部から中間までの部分および第2電源配線は、第2電流経路を形成する。この加熱装置によれば、接続配線に対して直列に抵抗部材を設けることにより、第2電流経路全体の合成抵抗を上げて、第1電流経路全体の合成抵抗に近づけることができる。これにより、第1電流経路を流れる電流と第2電流経路を流れる電流との差分が小さくなり、熱媒流路の位置によるジュール熱の差異が小さくなるため、熱媒流路を適切に加熱することができる。
 熱媒流路は、第1集熱管、連結配管および第2集熱管をU字状に接続することにより形成され、第1集熱管と第2集熱管は、互いに平行であり、第1電源配線は、一方の極と第1集熱管の中心点とを接続し、第2電源配線は、他方の極と第2集熱管の中心点とを接続してもよい。
 抵抗部材は、連結配管の抵抗値に相当する抵抗値を有してもよい。
 抵抗部材は、連結配管と同種の配管を用いて構成されてもよい。
 第1電源配線、第1集熱管の中間から一端部までの部分、連結配管、第2集熱管の一端部から中間までの部分および第2電源配線の第1合成抵抗値と、第1電源配線、第1集熱管の中間から他端部までの部分、接続配線、抵抗部材、第2集熱管の他端部から中間までの部分および第2電源配線の第2合成抵抗値の差は、第1合成抵抗値の10%以内であってもよい。
 抵抗部材は、接続配線との接続位置を変えるための接続位置可変手段を備えてもよい。
 なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を装置、方法、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
 本発明によれば、太陽熱発電システムの熱媒流路を適切に加熱できる加熱装置を提供できる。
熱媒流路を加熱するための加熱装置の一例を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る太陽熱発電システムを説明するための図である。 本発明の実施形態に係る太陽熱収集装置を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る加熱装置を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る加熱装置の変形例を説明するための図である。 図6(a)~図6(c)は、抵抗用配管の一例を説明するための図である。 本実施形態に係る抵抗用配管の使用方法を説明するための図である。
 以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
 図2は、本発明の実施形態に係る太陽熱発電システム100を説明するための図である。太陽熱発電システム100は、集光エリア121、蓄熱エリア122、発電エリア123の3つのエリアを含む。
 集光エリア121は、主に太陽熱収集装置8を含む。太陽熱収集装置8は、熱媒を流すための熱媒流路11と、太陽光を熱媒流路に集光して熱媒を加熱する複数の反射板13とを備える。加熱された熱媒は、蓄熱エリア122に送られる。
 蓄熱エリア122は、ホットタンク102と、コールドタンク103と、を含む。加熱された熱媒の熱をホットタンク102に蓄えておくことにより、必要なときに発電できる。例えば夜間や日中の悪天候時の発電が可能となる。
 発電エリア123は、蒸気発生器104と、蒸気タービン発電機106と、復水器108と、を含む。蒸気発生器104は、冷却水と加熱された熱媒との熱交換により蒸気を発生させ、蒸気タービン発電機106は蒸気によりタービンを回転させる。この回転により発電する。復水器108は蒸気を冷却水に戻す。
 図3は、本発明の実施形態に係る太陽熱収集装置8を説明するための図である。図3に示すように、太陽熱収集装置8は、複数(図2では4つ)の集光ユニット10と、連結流路50とを含む。各集光ユニット10は、熱媒流路11と、複数の反射板13と、を含む。熱媒流路11は、熱媒流路11に沿って配置された複数の支柱(図示せず)によって支持される。また、反射板13は、支柱によって回転可能に支持される。
 反射板13は、熱媒流路11に太陽光を集光させ、熱媒流路11内を流れる熱媒を加熱する。反射板13には、回転装置(図示せず)が接続されている。回転装置は、例えば太陽の位置に応じて反射板13を回転させる。これにより、熱媒は断続的に加熱される。
 各熱媒流路11は、U字状に形成され、互いに平行な長直線部11aおよび11bと、長直線部11aおよび11bの一端部同士をつなぐ短直線部11cとから成る。長直線部11aおよび11bは、それぞれ、直線状に配置された複数の集熱管12から成る。隣接する2つの集熱管12のそれぞれの端部には、フレキシブルホース(図示せず)が接続される。これら2つのフレキシブルホースは、配管(図示せず)により接続される。短直線部11cは、連結配管14から成る。長直線部11a、11bの長さAは約500~600mであってよく、各集熱管12の長さは約100~200mであってよく、長直線部11aは2~3本の集熱管12から構成されてよい。また、短直線部11cの長さBは20~30mであってよい。
 集熱管12は、直線的に延びる管であり、その中心が反射板13の放物柱面状の反射面の焦点に位置するように支持される。連結配管14は、長直線部11aと長直線部11bの端に位置する集熱管12同士を連通している。集熱管12および連結配管14は、異なる金属材料から形成されてもよいし、同じ金属材料から形成されてもよい。また、集熱管12は、断熱のために真空ガラス管で覆われてもよい。
 熱媒流路11内には、太陽熱を受ける熱媒としての溶融塩が流れる。溶融塩は、太陽熱収集装置において従来使用されてきた合成オイルよりも沸点が高いため、より高温に温められる。これにより、太陽熱発電システム100の発電効率が向上する。一方で、溶融塩は、250℃程度で固化してしまう。溶融塩は、運転時は太陽熱で加熱されているため基本的に固化することはないが、例えばスタートアップ時やメンテナンス後に熱媒流路11に溶融塩を流し込むとき、熱媒流路11の温度が比較的低い状態にあると熱媒流路11に熱を奪われて固化しうる。そのため、熱媒流路11に溶融塩を流し込む前に、熱媒流路11を所定の温度以上に温めておく必要がある。
 熱媒流路11を温める手法としては、熱媒流路11に電熱線を這わせ、そこに電流を流して熱媒流路11を温めることが考えられる。しかしながら、熱媒流路11の集熱管12は、断熱のために真空ガラス管で覆われている場合には、電熱線を這わせることができない。そこで、本実施形態の集光ユニット10は、熱媒流路11自体に電流を流し、そのときに発生するジュール熱で熱媒流路11を温める加熱装置(後述)を備える。
 連結流路50は、環状の流路であり、各熱媒流路11と接続される。また連結流路50は、蓄熱エリア122のホットタンク102およびコールドタンク103とも接続される。したがって、連結流路50を介して、各熱媒流路11と、ホットタンク102およびコールドタンク103とが連結される。連結流路50にはコールドタンク103から熱媒が流れこむ。連結流路50を流れる熱媒は、各熱媒流路11の長直線部11aに流し込まれる。長直線部11aの集熱管12を通って加熱された熱媒は、連結配管14を通って長直線部11bに流れる。長直線部11bの集熱管12を通って加熱された熱媒は、連結流路50に戻り、ホットタンク102に流れ込む。
 図4は、本発明の実施形態に係る加熱装置40を説明するための図である。図4は、U字状の熱媒流路11の端部を示す。熱媒流路11は、第1反射板13aによって集光された太陽光を受ける第1集熱管12aと、第2反射板13bによって集光された太陽光を受ける第2集熱管12bと、第1集熱管12aの一端部20aと第2集熱管12bの一端部21aとを接続する連結配管14とを備える。図4に示すように、第1集熱管12a、連結配管14および第2集熱管12bは、U字状に接続される。第1集熱管12aと第2集熱管12bは等しい長さを有し、互いに平行に配置される。
 加熱装置40は、溶融塩が流れる第1集熱管12a、連結配管14および第2集熱管12bを加熱する。加熱装置40は、第1集熱管12aの他端部20bと第2集熱管12bの他端部21bとに接続された接続配線22と、熱媒流路11に電流を流すための電源23と、電源23の一方の極23aと第1集熱管12aの中心点20cとを接続する第1電源配線24と、電源23の他方の極23bと第2集熱管12bの中心点21cとを接続する第2電源配線25とを備える。
 本実施形態に係る加熱装置40は、さらに、接続配線22に対して直列に接続された抵抗部材28を備える。この抵抗部材28は、連結配管14の抵抗値に相当する抵抗値(例えば銅で形成される接続配線22の抵抗値よりも高い)を有している。接続配線22と直列に抵抗部材28を設けた場合、第1集熱管12aの他端部20bと第2集熱管12bの他端部21bとの間の抵抗値は、接続配線22と抵抗部材28の合成抵抗値、すなわち接続配線22の抵抗値と抵抗部材28の抵抗値の和となる。
 抵抗部材28は、例えばワイヤから構成されてよい。この場合、抵抗部材28の抵抗値は、ワイヤの材質、太さ、長さ等を変えることにより変化させることができる。例えば、ワイヤを太くするほど、抵抗部材28の抵抗値は小さくなる。また、ワイヤの長さを長くするほど、抵抗部材28の抵抗値は大きくなる。
 図4に示す構成において、第1電源配線24、第1集熱管12aの中心点20cから一端部20aまでの部分、連結配管14、第2集熱管12bの一端部21aから中心点21cまでの部分および第2電源配線25は、電源23からの電流を流す第1電流経路26を形成している。また、第1電源配線24、第1集熱管12aの中心点20cから他端部20bまでの部分、接続配線22、抵抗部材28、第2集熱管12bの他端部21bから中心点21cまでの部分および第2電源配線25は、電源23からの電流を流す第2電流経路27を形成している。第1電流経路26と第2電流経路27は、閉ループ回路を構成している。第1電流経路26および第2電流経路27に電源23から電流を流すと、第1集熱管12a、第2集熱管12bおよび連結配管14が有する電気抵抗によりジュール熱が発生する。これにより、第1集熱管12a、第2集熱管12bおよび連結配管14を温めることができる。
 本実施形態では、第1電源配線24は第1集熱管12aの中心点20cに接続され、第2電源配線25は第2集熱管12bの中心点21cに接続されている。第1電流経路26における第1電源配線24、第1集熱管12aの中心点20cから一端部20aまでの部分、第2集熱管12bの一端部21aから中心点21cまでの部分および第2電源配線25の合成抵抗と、第2電流経路27における第1電源配線24、第1集熱管12aの中心点20cから他端部20bまでの部分、第2集熱管12bの他端部21bから中心点21cまでの部分および第2電源配線25の合成抵抗は、同じである。従って、第1電流経路26全体の合成抵抗値(以下「第1合成抵抗値」と呼ぶ)と、第2電流経路27全体の合成抵抗値(以下「第2合成抵抗値」と呼ぶ)との差は、連結配管14の抵抗値と、第1集熱管12aの他端部20bと第2集熱管12bの他端部21bとの間の抵抗値とに依存する。
 本実施形態に係る加熱装置40においては、接続配線22に対して直列に抵抗部材28を設けることにより、第1集熱管12aの他端部20bと第2集熱管12bの他端部21bとの間の抵抗値を(抵抗部材28を設けない場合と比べて)上げて、連結配管14の抵抗値に近づけることができる。これにより、第2電流経路27の第2合成抵抗値が第1電流経路26の第1合成抵抗値に近づくため、第1電流経路26を流れる電流と第2電流経路27を流れる電流との差分が小さくなる。その結果、熱媒流路の位置によるジュール熱の差異が小さくなるため、熱媒流路11全体を適切に加熱することができる。例えば、第1電流経路26を流れる電流と第2電流経路27を流れる電流とが近似している場合、第1集熱管12aの一端部20aと他端部20bで発生するジュール熱も近似する。
 上述の実施形態では、第1電源配線24を第1集熱管12aの中心点20cに接続し、第2電源配線25を第2集熱管12bの中心点21cに接続した。しかしながら、第1電源配線24、第2電源配線25の接続先は、第1集熱管12a、第2集熱管12bの中心点に限定されず、第1集熱管12a、第2集熱管12bの中間(すなわち、集熱管の両端部間の任意の位置)であればよい。この場合、抵抗部材28の抵抗値は、第1合成抵抗値が第2合成抵抗値に近似するように設定される。第1合成抵抗値と第2合成抵抗値の差は、例えば第1合成抵抗値の10%以内とすることが好ましい。
 図5は、本発明の実施形態に係る加熱装置の変形例を説明するための図である。本変形例に係る加熱装置60は、接続配線22に対して直列に接続される抵抗部材28として、第1抵抗用配管61および第2抵抗用配管62を備える。第1抵抗用配管61と第2抵抗用配管62は、接続配線63によって直列に接続されている。第1抵抗用配管61および第2抵抗用配管62は、連結配管14と同種の配管、すなわち連結配管14と同じ材質、外径および内径を有する配管を用いて構成される。
 本変形例に係る加熱装置60においても、接続配線22に対して直列に第1抵抗用配管61および第2抵抗用配管62を接続することにより、第1集熱管12aの他端部20bと第2集熱管12bの他端部21bとの間の抵抗値を上げて、連結配管14の抵抗値に近づけることができる。これにより、第2電流経路27の第2合成抵抗値が第1電流経路26の第1合成抵抗値に近づくため、第1電流経路26を流れる電流と第2電流経路27を流れる電流との差分が小さくなる。その結果、熱媒流路の位置によるジュール熱の差異が小さくなるため、熱媒流路11全体を適切に加熱することができる。
 本変形例に係る加熱装置60においては、第1抵抗用配管61と第2抵抗用配管62を足した長さを、連結配管14の長さにできるだけ近づけることが望ましい。この場合、第1集熱管12aの他端部20bと第2集熱管12bの他端部21bとの間の抵抗値を、連結配管14の抵抗値とほぼ同等にできるため、第1電流経路26を流れる電流と第2電流経路27を流れる電流との差分を非常に小さくでき、熱媒流路11全体をより適切に加熱することができる。
 本変形例に係る加熱装置60では2つの抵抗用配管を用いたが、抵抗用配管の数は特に限定されず、例えば1つの抵抗用配管を抵抗部材28として用いてもよい。
 図6(a)~図6(c)は、抵抗用配管の一例を説明するための図である。図6(a)は抵抗用配管の平面図、図6(b)は抵抗用配管の側面図、図6(c)は抵抗用配管の正面図である。図6(a)~図6(c)に示す抵抗用配管64は、図5で説明した第1抵抗用配管61、第2抵抗用配管62として利用可能である。
 上述したように、抵抗用配管は、連結配管14と同種の配管を用いて構成される。図6(a)~図6(c)に示すように、抵抗用配管64の周囲には、連結配管14と同様に保温部材65が設けられる。通常、金属の抵抗値は温度によって変動する。本実施形態のように抵抗用配管64の周囲に保温部材65を設けることにより、抵抗用配管64の温度条件を連結配管14と一致させることができるため、第1集熱管12aの他端部20bと第2集熱管12bの他端部21bとの間の抵抗値を連結配管14の抵抗値に近づける上で好ましい。
 図6(a)~図6(c)に示すように、保温部材65に包まれた抵抗用配管64は、支持部材70を介して台車72上に搭載されている。保温部材65と支持部材70との間には、電気絶縁が施されている。あるいは、保温部材65と、保温部材65を覆う保温外装材との間で電気絶縁が施されてもよい。
 図6(a)~図6(c)に示すように、抵抗用配管64の側面には、所定の間隔(例えば1m間隔)で複数の接続位置可変部66が設けられている。接続位置可変部66は、金属製の板状片から成り、保温部材65の外側まで延在している。これらの接続位置可変部66は、抵抗用配管64と接続配線との接続位置を変えることができるようにするために設けられている。各接続位置可変部66には、接続配線を取り付けるための取付部が形成されている。
 図7は、本実施形態に係る抵抗用配管64の使用方法を説明するための図である。この抵抗用配管64によれば、太陽熱発電システムの設置場所において作業者が接続配線22の接続先を複数の接続位置可変部66の中から選択することで、抵抗部材28の抵抗値を変えることができる。図7に示すように、一方の接続配線22を抵抗用配管64の左端に設けられた第1接続位置可変部66aに接続し、他方の接続配線22を抵抗用配管64の右端に設けられた第2接続位置可変部66bに接続した場合、抵抗部材28の抵抗値は、抵抗用配管64における第1接続位置可変部66aから第2接続位置可変部66bまでの部分の抵抗値となる。作業者が抵抗部材28の抵抗値を変えたい場合には、一方の接続配線22の接続先を第1接続位置可変部66aから別の接続位置可変部、例えば第1接続位置可変部66aの右隣に位置する第3接続位置可変部66cに変えればよい。この場合、抵抗部材28の抵抗値は、抵抗用配管64における第3接続位置可変部66cから第2接続位置可変部66bまでの部分の抵抗値となるため、接続先を変える前よりも抵抗部材28の抵抗値は小さくなる。このように、本実施形態に係る抵抗用配管64によれば、設置場所において容易に抵抗部材28の抵抗値を変えることができるため、第1電流経路26の第1合成抵抗値と第2電流経路27の第2合成抵抗値とを好適に近づけることができ、熱媒流路11をより適切に加熱することができる。
 以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
 10 集光ユニット、 11 熱媒流路、 12 集熱管、 12a 第1集熱管、 12b 第2集熱管、 13 反射板、 14 連結配管、 22、63 接続配線、 23 電源、 26 第1電流経路、 27 第2電流経路、 28 抵抗部材、 40、60 加熱装置、 50 連結流路、 61 第1抵抗用配管、 62 第2抵抗用配管、 64 抵抗用配管、 65 保温部材、 66 接続位置可変部、 100 太陽熱発電システム。
 本発明は、太陽熱発電システムで熱媒流路を加熱するために使用される加熱装置に利用できる。

Claims (6)

  1.  太陽熱を受ける熱媒が流れる熱媒流路を加熱するための加熱装置であって、
     前記熱媒流路は、集光された太陽光を受ける第1集熱管および第2集熱管と、前記第1集熱管の一端部と前記第2集熱管の一端部とを接続する連結配管と、を備え、
     前記熱媒流路に電流を流すための電源と、
     前記電源の一方の極と前記第1集熱管の中間とを接続する第1電源配線と、
     前記電源の他方の極と前記第2集熱管の中間とを接続する第2電源配線と、
     前記第1集熱管の他端部と前記第2集熱管の他端部とに接続された接続配線と、
     前記接続配線に対して直列に接続された抵抗部材と、
     を備えることを特徴とする加熱装置。
  2.  前記熱媒流路は、前記第1集熱管、前記連結配管および前記第2集熱管をU字状に接続することにより形成され、
     前記第1集熱管と前記第2集熱管は、互いに平行であり、
     前記第1電源配線は、前記一方の極と前記第1集熱管の中心点とを接続し、
     前記第2電源配線は、前記他方の極と前記第2集熱管の中心点とを接続することを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3.  前記抵抗部材は、前記連結配管の抵抗値に相当する抵抗値を有することを特徴とする請求項1または2に記載の加熱装置。
  4.  前記抵抗部材は、前記連結配管と同種の配管を用いて構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の加熱装置。
  5.  前記第1電源配線、前記第1集熱管の中間から一端部までの部分、前記連結配管、前記第2集熱管の一端部から中間までの部分および前記第2電源配線の第1合成抵抗値と、前記第1電源配線、前記第1集熱管の中間から他端部までの部分、前記接続配線、前記抵抗部材、前記第2集熱管の他端部から中間までの部分および前記第2電源配線の第2合成抵抗値の差は、前記第1合成抵抗値の10%以内であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の加熱装置。
  6.  前記抵抗部材は、前記接続配線との接続位置を変えるための接続位置可変手段を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の加熱装置。
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