WO2016189821A1 - データ処理論理管理装置、データ処理論理管理方法、及び、データ処理論理管理プログラムが格納された記録媒体 - Google Patents

データ処理論理管理装置、データ処理論理管理方法、及び、データ処理論理管理プログラムが格納された記録媒体 Download PDF

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Abstract

データベースシステムにおいて目的の情報処理を実行するソフトウェアを、少ない情報に基づいて高い精度で検索可能なように、当該ソフトウェアを効率よく管理する。 データ処理論理管理装置20は、データベースシステムにおけるデータ処理に関する入出力データに含まれる要素間の関係を表す第1の入力データ構造情報及び出力データ構造情報を生成する構造情報生成部21と、それらのデータ構造情報に含まれる要素について、固有名称を抽象名称に変更した、第2の入力データ構造情報及び出力データ構造情報を生成する構造情報抽象化部22と、当該データ処理の内容を表す第1のデータ処理情報に含まれる要素について、固有名称を抽象名称に変更した、第2のデータ処理情報を生成するデータ処理情報抽象化部23と、第2の入力データ構造情報及び出力データ構造情報と第2のデータ処理情報とを関連付けて記憶する記憶部24と、を備える。

Description

データ処理論理管理装置、データ処理論理管理方法、及び、データ処理論理管理プログラムが格納された記録媒体
 本願発明は、データベースシステムに対する情報処理を実行するソフトウェアを蓄積し、蓄積したソフトウェアを管理する技術に関する。
 高度情報化社会である現代社会においては、様々な領域においてデータベースシステムが利用されている。このデータベースシステムに対するアクセスは、例えばSQLにより記述されたソフトウェア(プログラム)を情報処理装置(コンピュータ)が実行することによって実現される。
 一般に、ソフトウェアの開発においては、通常、効率化を図るため、既存のソフトウェアを使用した流用設計が行われる。この流用設計を行うためには、既存のソフトウェア群を蓄積し、蓄積したソフトウェア群において、目的のソフトウェアを検索できるようにすることが必要となる。しかしながら、SQLにより記述されたソフトウェアについて、目的のソフトウェアを検索する場合に、いくつかの課題がある。
 係る課題の1つとして、SQLにより記述されたソフトウェアにおいては、例えば変数名等の要素(語彙)が、既存の特定システムに依存するので、変数名等の要素に基づいて検索した場合に、十分な検索精度を得ることができないことがある。これは、新規に開発するシステムと、既存の特定システムとの間で、ソフトウェアが行う情報処理の内容が同等であっても、一般的に変数名等の要素は異なるからである。また、このような変数名等の要素ではなく、ソフトウェアが情報処理を行う内容を表す論理構造に基づいて検索を行うことも一般的に困難である。
 このような、SQLにより記述されたソフトウェアに関する情報の検索を支援する技術の一例として、特許文献1には、SQL解析装置、SQL文法記憶装置、及び、SQL推論装置を備えたシステムが開示されている。このシステムは、SQL解析装置によって解析された、エラーを含むSQLプログラムについて、SQL文法記憶装置に蓄積されたSQL文を基にして、SQL推論装置を用いてプログラム修正案を提示する。すなわち、このシステムは、SQLプログラムに関する構造解析処理によって、形式的に定義された正しい文法からの逸脱を検出する。
 また、特許文献2には、問い合わせ変換部を備えたデータベースシステムが開示されている。このシステムにおける問い合わせ変換部は、ユーザあるいは応用プログラムによって入力された問い合わせ式を、所定のルールに基づいて等価な代数式に変換する。
特開平10-116188号公報 特開平2-183372号公報
 上述した特許文献1及び2が開示したシステムが高い精度で処理を行うことができるようにするためには、当該システムに対して、対象とするSQLプログラムに適用されるルール等の情報を与える必要がある。例えば、特許文献1が開示するシステムに対しては、対象とするSQLプログラムに適用される、エラーを検出して修正するためのルールを与える必要がある。また、特許文献2が開示するシステムに対しては、対象とするSQLプログラムに適用される、問い合わせ式を等価な代数式に変換するためのルールを与える必要がある。
 また、所定の入力データに基づいて所定の出力データを生成するSQLプログラムの開発を行う場合に、当該入力データ及び出力データのスキーマを表す情報(以降スキーマと称する)に基づいて、目的のSQLプログラムを検索する技術が期待されている。しかしながら、スキーマに関して、同等の内容であっても複数通りの定義が存在する場合があり、それらの定義を標準化することは、一般的に困難である。したがって、このような場合は、複数通りの定義を網羅する多くの情報を準備して、ソフトウェアを検索するシステムに与える必要がある。
 このように、SQLプログラムを検索する検索システムが高い精度で検索処理を行うためには、一般的に、多くの情報を準備して当該検索システムに与える必要があるので、当該検索システムの構築にかかるコストが増大するという課題がある。特許文献1及び2が開示する技術では、この課題を解決することは困難である。本願発明の主たる目的は、この課題を解決したデータ処理論理管理等を提供することである。
 本願発明の一態様に係るデータ処理論理管理装置は、データベースシステムへ入力される入力データ、及び、前記データベースシステムが前記入力データに対してデータ処理を行うのに応じて出力する出力データから、前記入力データ及び出力データに含まれる要素を抽出したのち、前記入力データ及び前記出力データについて、前記要素間の関係を表す第一の入力データ構造情報、及び、第一の出力データ構造情報を生成する構造情報生成手段と、前記第一の入力データ構造情報及び前記第一の出力データ構造情報に含まれる、固有名称が付与された前記要素について、所定の基準に基づいて前記固有名称を抽象名称に変更することによって、第二の入力データ構造情報、及び、第二の出力データ構造情報を生成する構造情報抽象化手段と、前記データ処理の内容を表す第一のデータ処理情報に含まれる、前記固有名称が付与された前記要素について、前記所定の基準に基づいて前記固有名称を前記抽象名称に変更することによって、第二のデータ処理情報を生成するデータ処理情報抽象化手段と、前記第二の入力データ構造情報と、前記第二の出力データ構造情報と、前記第二のデータ処理情報と、を関連付けて記憶する記憶手段と、を備える。
 上記目的を達成する他の見地において、本願発明の一態様に係るデータ処理論理管理方法は、情報処理装置によって、データベースシステムへ入力される入力データ、及び、前記データベースシステムが前記入力データに対してデータ処理を行うのに応じて出力する出力データから、前記入力データ及び出力データに含まれる要素を抽出したのち、前記入力データ及び前記出力データについて、前記要素間の関係を表す第一の入力データ構造情報、及び、第一の出力データ構造情報を生成し、前記第一の入力データ構造情報及び前記第一の出力データ構造情報に含まれる、固有名称が付与された前記要素について、所定の基準に基づいて前記固有名称を抽象名称に変更することによって、第二の入力データ構造情報、及び、第二の出力データ構造情報を生成し、前記データ処理の内容を表す第一のデータ処理情報に含まれる、前記固有名称が付与された前記要素について、前記所定の基準に基づいて前記固有名称を前記抽象名称に変更することによって、第二のデータ処理情報を生成し、前記第二の入力データ構造情報と、前記第二の出力データ構造情報と、前記第二のデータ処理情報と、を関連付けて記憶手段に記憶する。
 また、上記目的を達成する更なる見地において、本願発明の一態様に係るデータ処理論理管理プログラムは、データベースシステムへ入力される入力データ、及び、前記データベースシステムが前記入力データに対してデータ処理を行うのに応じて出力する出力データから、前記入力データ及び出力データに含まれる要素を抽出したのち、前記入力データ及び前記出力データについて、前記要素間の関係を表す第一の入力データ構造情報、及び、第一の出力データ構造情報を生成する構造情報生成処理と、前記第一の入力データ構造情報及び前記第一の出力データ構造情報に含まれる、固有名称が付与された前記要素について、所定の基準に基づいて前記固有名称を抽象名称に変更することによって、第二の入力データ構造情報、及び、第二の出力データ構造情報を生成する構造情報抽象化処理と、前記データ処理の内容を表す第一のデータ処理情報に含まれる、前記固有名称が付与された前記要素について、前記所定の基準に基づいて前記固有名称を前記抽象名称に変更することによって、第二のデータ処理情報を生成するデータ処理情報抽象化処理と、前記第二の入力データ構造情報と、前記第二の出力データ構造情報と、前記第二のデータ処理情報と、を関連付けて記憶手段に記憶する記憶処理と、をコンピュータに実行させる。
 更に、本発明は、係るデータ処理論理管理プログラム(コンピュータプログラム)が格納された、コンピュータ読み取り可能な、不揮発性の記録媒体によっても実現可能である。
 本願発明は、データベースシステムにおいて目的の情報処理を実行するソフトウェアを、少ない情報に基づいて高い精度で検索可能なように、当該ソフトウェアを効率よく管理することを可能とする。
本願発明の第1の実施形態に係るデータ処理論理管理装置10の構成を示すブロック図である。 本願発明の第1の実施形態に係るデータ処理論理管理装置10によってその構造情報が管理される、データベースシステムが使用するデータの構成と、そのデータの処理の流れとを例示する図である。 本願発明の第1の実施形態に係るデータ処理論理管理装置10が、社員管理テーブルEMP100、及び、部門管理テーブルDEPT101から生成した、データ構造グラフ化情報の構成と、そのデータ構造グラフ化情報が抽象化される流れとを例示する図である。 本願発明の第1の実施形態に係るデータ処理論理管理装置10が、社員部門管理テーブルEMPDEPT102から生成した、データ構造グラフ化情報の構成と、そのデータ構造グラフ化情報が抽象化される流れとを例示する図である。 本願発明の第1の実施形態に係る社員管理テーブルEMP100及び部門管理テーブルDEPT101から、社員部門管理テーブルEMPDEPT102を生成するSQLプログラムと、そのSQLプログラムが抽象化される流れとを例示する図である。 本願発明の第1の実施形態に係るSQL管理情報142の構成を例示する図である。 本願発明の第1の実施形態に係るデータ処理論理管理装置10が、データ構造グラフ化情報とSQLプログラムとを蓄積する動作を示すフローチャートである。 本願発明の第1の実施形態に係るデータ処理論理管理装置10が、SQLプログラムを検索する動作を示すフローチャートである。 本願発明の第2の実施形態に係るデータ処理論理管理装置20の構成を示すブロック図である。 本願発明の各実施形態に係るデータ処理論理管理装置を実行可能な情報処理装置の構成を例示するブロック図である。
 以下、本願発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
 <第1の実施形態>
 図1は、本発明の第1の実施の形態のデータ処理論理管理装置10を概念的に示すブロック図である。本実施形態に係るデータ処理論理管理装置10は、データベースシステム(不図示)において情報処理を実行するSQLプログラムを蓄積するとともに、蓄積したSQLプログラムを管理する装置である。本実施形態に係るデータ処理論理管理装置10は、構造情報生成部11、構造情報抽象化部12、SQL抽象化部13、記憶部14、SQL読み出し部15、表示部16、及び、表示画面17を備えている。構造情報生成部11、構造情報抽象化部12、SQL抽象化部13、SQL読み出し部15、及び、表示部16は、電子回路の場合もあれば、コンピュータプログラムとそのコンピュータプログラムに従って動作するプロセッサによって実現される場合もある。記憶部14は、電子メモリあるいは磁気ディスク等の記憶デバイスである。記憶部14は、電子回路、あるいは、コンピュータプログラムとそのコンピュータプログラムに従って動作するプロセッサによって実現される記憶制御機能を備えている。
 構造情報生成部11には、データベースシステムが使用するデータのスキーマを表す情報(スキーマ)が入力される。当該データの構成を図2に例示する。
 図2(a)に例示する社員管理テーブルEMP100は、社員情報を管理するテーブル形式のデータ(以下、本願では、「テーブルデータ」と称する)であり、「EMP」というテーブル名が、例えばデータベースシステムによって付与されている。社員管理テーブルEMP100は、「EMPNO」(社員番号)、「ENAME」(社員氏名)、及び、「DEPTNO」(社員が所属する部門番号)を表すカラム名(項目)を関連付けたテーブルデータである。尚、本実施形態では、説明及び図示の便宜上から、データベースシステムが使用するデータをテーブルデータとして概念的に表したが、本願の実施形態を例に説明する本発明は、各項目を表すデータ(情報)が関連付けされたデータ構成であればよい。
 図2(b)に例示する部門管理テーブルDEPT101は、部門情報を管理するテーブルデータであり、「DEPT」というテーブル名が、例えばデータベースシステムによって付与されている。部門管理テーブルDEPT101は、「DEPTNO」(部門番号)、「DNAME」(部門名)、及び、「LOC」(部門の場所)を表すカラム名を関連付けたテーブルデータである。
 図2(c)に例示する社員部門管理テーブルEMPDEPT102は、所定のSQLプログラムによって、社員管理テーブルEMP100、及び、部門管理テーブルDEPT101がマージされたテーブルデータである。当該SQLプログラムは、社員管理テーブルEMP100及び部門管理テーブルDEPT101が共通して含むカラム名である「DEPTNO」をキーとして、社員管理テーブルEMP100、及び、部門管理テーブルDEPT101をマージする。社員部門管理テーブルEMPDEPT102は、「EMPNO」、「ENAME」、「DEPTNO」、「DNAME」、及び、「LOC」を表すカラム名を関連付けたテーブルデータである。
 構造情報生成部11には、社員管理テーブルEMP100、部門管理テーブルDEPT101、及び、社員部門管理テーブルEMPDEPT102に関するスキーマが入力される。ここで、スキーマは、例えば、これらのテーブルデータが含むカラム名の一覧、及び、各カラム名のカラム型(属性)を示す情報である。例えば、社員管理テーブルEMP100のスキーマは、「EMPNO」、「ENAME」、及び、「DEPTNO」という名称が付与されたカラム名が存在し、それらのカラム型は、順に、整数値、文字列、及び、整数値であることを示す。部門管理テーブルDEPT101及び社員部門管理テーブルEMPDEPT102のスキーマも、社員管理テーブルEMP100のスキーマと同様である。
 構造情報生成部11は、これらのスキーマを基に、社員管理テーブルEMP100、部門管理テーブルDEPT101、及び、社員部門管理テーブルEMPDEPT102の各データ構造を示す情報を生成する。構造情報生成部11は、SQLプログラムが処理対象とする社員管理テーブルEMP100及び部門管理テーブルDEPT101について、まとめた形式(態様)で、データ構造を示す情報を生成する。
 図3(a)に、構造情報生成部11によって、社員管理テーブルEMP100及び部門管理テーブルDEPT101について生成されたデータ構造を示す情報である、抽象化前のデータ構造グラフ化情報110の構成を例示する。
 構造情報生成部11は、抽象化前のデータ構造グラフ化情報110が含む要素を、社員管理テーブルEMP100及び部門管理テーブルDEPT101のスキーマ(すなわちデータベースシステムへの入力データ)から抽出する。構造情報生成部11は、図3(a)に例示する通り、当該要素として、テーブル名である「EMP」及び「DEPT」、カラム名である「EMPNO」、「DEPTNO」、「ENAME」、「DNAME」、及び、「LOC」、カラム型である「Integer」(整数値)及び「String」(文字列)を、係るスキーマから抽出する。
 構造情報生成部11は、図3(a)に例示する通り、テーブル名を表すシンボル(図形)とカラム型を表すシンボルとを、カラム名を表す線により接続することを示した抽象化前のデータ構造グラフ化情報110を生成する。構造情報生成部11は、例えば、「EMP」を表すシンボルと「Integer」を表すシンボルとを、「EMPNO」を表す線により接続することを示した抽象化前のデータ構造グラフ化情報110を生成する。構造情報生成部11は、例えば、「DEPT」を表すシンボルと「String」を表すシンボルとを、「DNAME」を表す線により接続することを示した抽象化前のデータ構造グラフ化情報110を生成する。すなわち、抽象化前のデータ構造グラフ化情報110は、テーブル名、カラム型、及び、カラム名を、データ構造に基づいて関連付けた情報である。
 図4(a)に、構造情報生成部11によって、社員部門管理テーブルEMPDEPT102について生成されたデータ構造を示す情報である、抽象化前のデータ構造グラフ化情報111の構成を例示する。
 構造情報生成部11は、抽象化前のデータ構造グラフ化情報111が含む要素を、社員部門管理テーブルEMPDEPT102のスキーマ(すなわちデータベースシステムからの出力データ)から抽出する。構造情報生成部11は、図4(a)に例示する通り、当該要素として、テーブル名である「EMPDEPT」、カラム名である「EMPNO」、「DEPTNO」、「ENAME」、「DNAME」、及び、「LOC」、カラム型である「Integer」及び「String」を抽出する。
 構造情報生成部11は、図4(a)に例示する通り、抽象化前のデータ構造グラフ化情報110を生成したときと同様に、テーブル名を表すシンボルとカラム型を表すシンボルとを、カラム名を表す線により接続することを示した抽象化前のデータ構造グラフ化情報111を生成する。
 構造情報生成部11は、上記の例の如く生成した抽象化前のデータ構造グラフ化情報110及び111を、構造情報抽象化部12へ入力する。
 構造情報抽象化部12は、入力された抽象化前のデータ構造グラフ化情報110が含む要素のうち、固有名称が付与された要素について、その固有名称を抽象名称に変更することによって、抽象化したデータ構造グラフ化情報120を生成する。構造情報抽象化部12は、同様に、入力された抽象化前のデータ構造グラフ化情報111が含む要素のうち、固有名称が付与された要素について、その固有名称を抽象名称に変更することによって、抽象化したデータ構造グラフ化情報121を生成する。
 抽象化したデータ構造グラフ化情報120の構成を図3(b)に例示する。図3(a)に例示する抽象化前のデータ構造グラフ化情報110において、テーブル名である「EMP」及び「DEPT」、カラム名である「EMPNO」、「DEPTNO」、「ENAME」、「LOC」、及び、「DNAME」は、特定のデータが使用する固有名称である。これに対して、カラム型である「Integer」及び「String」は、一般的に用いられるワードであり、固有名称ではない。構造情報抽象化部12は、固有名称であるテーブル名及びカラム名を、所定の基準に基づいて、抽象名称に変更する。図3(b)に例示する通り、構造情報抽象化部12は、「EMP」及び「DEPT」を、順に、例えばテーブル名を表す抽象名称である「T1」及び「T2」に変更する。構造情報抽象化部12は、「EMPNO」、「DEPTNO」、「ENAME」、「DEPTNO」、「DNAME」、及び、「LOC」を、順に、例えばカラム名を表す抽象名称である「C1」、「C2」、「C3」、「C4」、「C5」、及び、「C6」に変更する。
 抽象化したデータ構造グラフ化情報121の構成を図4(b)に例示する。構造情報抽象化部12は、「EMPDEPT」を、例えばテーブル名を表す抽象名称である「T1」に変更する。構造情報抽象化部12は、「EMPNO」、「DEPTNO」、「ENAME」、「DNAME」、及び、「LOC」を、順に、例えばカラム名を表す抽象名称である「C1」、「C2」、「C3」、「C4」、及び、「C5」に変更する。
 構造情報抽象化部12は、生成した、抽象化したデータ構造グラフ化情報120及び121を、記憶部14へ入力する。構造情報抽象化部12は、抽象化したデータ構造グラフ化情報120及び121と、固有名称から抽象名称への変更処理における当該固有名称と当該抽象名称とを関連付ける情報とを、SQL読み出し部15へ入力する。
 図1に示す通り、SQL抽象化部13には、SQLプログラムが入力される。当該SQLプログラムは、データベースシステムにおいて、図2に例示する社員管理テーブルEMP100、及び、部門管理テーブルDEPT101をマージすることによって、社員部門管理テーブルEMPDEPT102を生成する。当該SQLプログラムの一例である入力SQLプログラム103を、図5(a)に例示する。
 SQL抽象化部13は、入力SQLプログラム103に含まれる要素のうち、固有名称が付与された要素について、その固有名称を抽象名称に変更することによって、図5(b)に例示する抽象化したSQLプログラム130を生成する。SQL抽象化部13は、構造情報抽象化部12が抽象化処理を行う際に用いた基準と同様の基準を用いることによって、構造情報抽象化部12と同様に、固有名称を抽象名称に変更する。
 SQL抽象化部13は、図5に例示する通り、入力SQLプログラム103に含まれる、「EMP」、「DEPT」、「EMPNO」、「ENAME」、「DEPTNO」、「DNAME」、「LOC」を、順に、「T1」、「T2」、「C1」、「C3」、「C4」、「C5」、「C6」に変更する。SQL抽象化部13は、この処理によって生成した、抽象化したSQLプログラム130を、記憶部14へ入力する。
 図1に示す通り、記憶部14は、構造情報抽象化部12から入力された抽象化したデータ構造グラフ化情報120及び121を蓄積した結果である、抽象化したデータ構造グラフ化情報140-1乃至140-m(mは2以上の任意の整数)を記憶している。記憶部14は、例えば、抽象化したデータ構造グラフ化情報140-1乃至140-(m-2)を記憶している状態において、構造情報抽象化部12から抽象化したデータ構造グラフ化情報120及び121を入力された場合、その抽象化したデータ構造グラフ化情報120及び121を、抽象化したデータ構造グラフ化情報140-(m-1)乃至140-mとして記憶する。
 記憶部14は、SQL抽象化部13から入力された、抽象化したSQLプログラム130を蓄積した結果である、抽象化したSQLプログラム141-1乃至141-n(nは1以上の任意の整数)を記憶している。記憶部14は、例えば、抽象化したSQLプログラム141-1乃至141-(n-1)を記憶している状態において、SQL抽象化部13から抽象化したSQLプログラム130を入力された場合、その抽象化したSQLプログラム130を、抽象化したSQLプログラム141-nとして記憶する。
 記憶部14は、抽象化したデータ構造グラフ化情報120及び121、及び、抽象化したSQLプログラム130を記憶する際に、それらを識別可能な識別子を付与する。記憶部14は、例えば、図3(b)に例示する抽象化したデータ構造グラフ化情報120に、識別子「SCHEMA(m-1)」を付与したのち、抽象化したデータ構造グラフ化情報120を、抽象化したデータ構造グラフ化情報140-(m-1)として記憶する。記憶部14は、例えば、図4(b)に例示する抽象化したデータ構造グラフ化情報121に、識別子「SCHEMA(m)」を付与したのち、抽象化したデータ構造グラフ化情報121を、抽象化したデータ構造グラフ化情報140-mとして記憶する。記憶部14は、例えば、図5(b)に例示する抽象化したSQLプログラム130に、識別子「SQL(n)」を付与したのち、抽象化したSQLプログラム130を、抽象化したSQLプログラム141-nとして記憶する。
 記憶部14は、抽象化したデータ構造グラフ化情報140-(m-1)及び140-m、及び、抽象化したSQLプログラム141-nを記憶する際に、「SCHEMA(m-1)」、「SCHEMA(m)」、及び、「SQL(n)」を関連付けたSQL管理情報142を記憶する。SQL管理情報142の構成を、図6に例示する。図6に例示する通り、SQL管理情報142は、データベースシステムにおける特定のデータに関して、SQLプログラムを実行する前の抽象化したデータ構造グラフ化情報と、当該SQLプログラムを実行した後の抽象化したデータ構造グラフ化情報と、当該SQLプログラムを表す抽象化したSQLプログラムとを関連付ける情報である。
 記憶部14は、構造情報抽象化部12から入力された抽象化したデータ構造グラフ化情報120及び121、及び、SQL抽象化部13から入力された抽象化したSQLプログラム130を既に記憶しているか否かを、それらの情報と記憶済みである情報との比較処理等を行うことによって確認する。記憶部14は、データ構造グラフ化情報120及び121、及び、SQLプログラム130を記憶していない場合に、それらの情報を、識別子を付与したのちに記憶する。
 SQL読み出し部15は、構造情報抽象化部12から入力された抽象化したデータ構造グラフ化情報120及び121が、順に、抽象化したデータ構造グラフ化情報140-i及び140-j(i及びjは、1乃至mの何れかの整数)として、記憶部14に記憶されているか否かを確認する。抽象化したデータ構造グラフ化情報120及び121がいずれも記憶部14に記憶されている場合、SQL読み出し部15は、SQL管理情報142によって、抽象化したデータ構造グラフ化情報140-i及び140-jと関連付けされた抽象化したSQLプログラム141-k(kは1乃至nの何れかの整数)を読み出す。SQL読み出し部15は、以下の場合に、目的のSQLプログラムが未登録であることを示す情報を出力する。
・抽象化したデータ構造グラフ化情報140-i及び140-jの少なくとも何れかが記憶部14に記憶されていない場合。
・抽象化したデータ構造グラフ化情報140-i及び140-jと関連付けされた抽象化したSQLプログラム141-kが存在しない場合。
 SQL読み出し部15は、構造情報抽象化部12から入力された、固有名称から抽象名称への変更処理における当該固有名称と当該抽象名称とを関連付ける情報に基づいて、抽出した抽象化したSQLプログラム141-kにおける抽象名称を固有名称に変更する。例えば、抽象化したSQLプログラム141-kが、図5(b)に例示する抽象化したSQLプログラム130と等しく、かつ、図5(a)に例示する入力SQLプログラム103が抽象化されることによって生成された場合、SQL読み出し部15は、図5(a)に例示する入力SQLプログラム103を出力する。
 表示部16は、上述した如く記憶部14に記憶された、抽象化したデータ構造グラフ化情報140-1乃至140-m、抽象化したSQLプログラム141-1乃至141-n、及び、SQL管理情報142の内容を、ユーザからの指示を受け付けて、表示画面17に表示する。
 例えば、ユーザがSQL管理情報142の内容を表示することを指定した場合、表示部16は、図6に例示する通り、SQL管理情報142の内容を表示画面17に表示する。
 例えば、図6に例示するSQL管理情報142が表示画面17に表示された状態で、ユーザが、識別子「SCHEMA(m-1)」が付与された抽象化したデータ構造グラフ化情報の内容を表示することを指定した場合、表示部16は、図3(b)に例示する通り、抽象化したデータ構造グラフ化情報140-(m-1)を表示画面17に表示する。すなわち、表示部16は、テーブル名を表すシンボルとカラム型を表すシンボルとを、カラム名を表す線(直線あるいは曲線)により接続した図を表示画面17に表示する。
 例えば、ユーザが、識別子「SCHEMA(m)」が付与された抽象化したデータ構造グラフ化情報の内容を表示することを指定した場合、表示部16は、図4(b)に例示する通り、抽象化したデータ構造グラフ化情報140-mを表示画面17に表示する。ユーザが、識別子「SQL(n)」が付与された抽象化したSQLプログラムの内容を表示することを指定した場合、表示部16は、図5(b)に例示する通り、抽象化したSQLプログラム141-nを表示画面17に表示する。
 次に図7のフローチャートを参照して、本実施形態に係るデータ処理論理管理装置10が、データ構造グラフ化情報とSQLプログラムとを蓄積する動作(処理)について詳細に説明する。
 構造情報生成部11は、データベースシステムへの入力データ、及び、データベースシステムからの出力データのスキーマを入力する(ステップS101)。構造情報生成部11は、入力されたスキーマから、テーブル名及びカラム名を含む要素を抽出する(ステップS102)。構造情報生成部11は、入力されたスキーマから、抽出したカラム名に関するカラム型を抽出する(ステップS103)。
 構造情報生成部11は、抽出したテーブル名、カラム名、及びカラム型に基づき、当該入力データ及び当該出力データに関する抽象化前のデータ構造グラフ化情報110及び111を生成する。構造情報生成部11は、生成した抽象化前のデータ構造グラフ化情報110及び111を、構造情報抽象化部12へ入力する(ステップS104)。
 構造情報抽象化部12は、抽象化前のデータ構造グラフ化情報110及び111に含まれる要素について、固有名称を抽象名称に変更することによって、抽象化したデータ構造グラフ化情報120及び121を生成する。構造情報抽象化部12は、生成した抽象化したデータ構造グラフ化情報120及び121を、記憶部14へ入力する(ステップS105)。
 SQL抽象化部13は、データベースシステムにおいて当該入力データから当該出力データを生成する入力SQLプログラム103を入力する(ステップS106)。SQL抽象化部13は、入力SQLプログラム103に含まれる要素について、構造情報抽象化部12による抽象化と同様に、固有名称を抽象名称に変更することによって、抽象化したSQLプログラム130を生成する。SQL抽象化部13は、生成した抽象化したSQLプログラム130を、記憶部14へ入力する(ステップS107)。
 記憶部14は、抽象化したデータ構造グラフ化情報120及び121、及び、抽象化したSQLプログラム130を、順に、抽象化したデータ構造グラフ化情報140-(m-1)及び140-m、及び、抽象化したSQLプログラム141-nとして、SQL管理情報142により関連付けて記憶し(ステップS108)、全体の処理は終了する。
 次に図8のフローチャートを参照して、本実施形態に係るデータ処理論理管理装置10が、SQLプログラムを検索する動作(処理)について詳細に説明する。
 データ処理論理管理装置10は、図7に示すステップS101乃至S105の処理を実行する(ステップS201)。構造情報抽象化部12は、抽象化したデータ構造グラフ化情報120及び121、及び、抽象化処理における固有名称と抽象名称とを関連付けた情報を、SQL読み出し部15へ入力する(ステップS202)。SQL読み出し部15は、抽象化したデータ構造グラフ化情報120及び121が、記憶部14に記憶されているか否か検索する(ステップS203)。
 抽象化したデータ構造グラフ化情報120及び121の少なくとも何れかが、記憶部14に記憶されていない場合(ステップS204でNo)、SQL読み出し部15は、目的のSQLプログラムが未登録であることを出力し(ステップS205)、全体の処理は終了する。
 抽象化したデータ構造グラフ化情報120及び121が、記憶部14に記憶されている場合(ステップS204でYes)、SQL読み出し部15は、SQL管理情報142において、抽象化されたデータ構造グラフ化情報120及び121に関連付けされた抽象化したSQLプログラムを検索する(ステップS206)。目的のSQLプログラムが存在しない場合(ステップS207でNo)、処理はステップS205へ進む。
 目的のSQLプログラムが存在する場合(ステップS207でYes)、SQL読み出し部15は、目的のSQLプログラムである抽象化したSQLプログラム141-kを、記憶部14から読み出す(ステップS208)。SQL読み出し部15は、固有名称と抽象名称とを関連付けた情報に基づき、抽象化したSQLプログラム141-kを、含まれる要素について抽象名称を固有名称に変更したのちに出力し(ステップS209)、全体の処理は終了する。
 本実施形態に係るデータ処理論理管理装置10は、データベースシステムにおいて目的の情報処理を実行するソフトウェアを、少ない情報に基づいて高い精度で検索可能なように、当該ソフトウェアを効率よく管理することができる。その理由は、データ処理論理管理装置10が、以下の通りに動作するからである。すなわち、
・構造情報抽象化部12は、構造情報生成部11によって生成された、目的の情報処理を実行するSQLプログラムが入力及び出力するデータの構造を示すデータ構造グラフ化情報が含む要素について抽象化したデータ構造グラフ化情報を生成する。
・SQL抽象化部13は、当該SQLプログラムが含む要素について同様に抽象化する。
・記憶部14は、抽象化したデータ構造グラフ化情報と抽象化したSQLプログラムとを、関連付けて記憶する。
 以下に、本実施形態に係るデータ処理論理管理装置10によって実現される効果について、詳細に説明する。
 データベースシステムについて、所定の入力データに基づいて所定の出力データを生成するSQLプログラムの開発を行う場合に、当該入力データ及び出力データのスキーマに基づいて、目的のSQLプログラムを検索する技術が期待されている。しかしながら、スキーマに関して、同等の内容であっても複数通りの定義が存在する場合があり、それらの定義を標準化することは、一般的に困難である。したがって、複数通りの定義を網羅する多くの情報を準備して、ソフトウェアを検索するシステムに与える必要がある。このように、SQLプログラムを検索する検索システムが高い精度で検索処理を行うためには、一般的に、多くの情報を準備して当該検索システムに与える必要があるので、当該検索システムの構築にかかるコストが増大するという課題がある。
 これに対して、本実施形態に係るデータ処理論理管理装置10では、構造情報生成部11は、SQLプログラムに関する入力データ及び出力データのスキームが含む要素を抽出することによって、抽象化前のデータ構造グラフ化情報110及び111を生成する。構造情報抽象化部12は、抽象化前のデータ構造グラフ化情報110及び111が含む要素について、固有名称を抽象名称に変更した、抽象化したデータ構造グラフ化情報120及び121を生成する。SQL抽象化部13は、当該SQLプログラムが含む要素について、構造情報抽象化部12による抽象化と同様に、固有名称を抽象名称に変更した、抽象化したSQLプログラム130を生成する。記憶部14は、抽象化したデータ構造グラフ化情報120及び121、及び、抽象化したSQLプログラム130を関連付けて記憶する。すなわち、本実施形態に係るデータ処理論理管理装置10は、SQLプログラムと、当該SQLプログラムに関する入力データ及び出力データに関する構造情報を、特定のシステム及び特定の定義様式に依存しない状態で、関連付けて管理する。これにより、本実施形態に係るデータ処理論理管理装置10は、データベースシステムにおいて目的の情報処理を実行するSQLプログラムを、少ない情報に基づいて検索可能なように、当該プログラムを効率よく管理することができる。
 また、本実施形態に係るデータ処理論理管理装置10は、SQL読み出し部15を備えている。SQL読み出し部15は、データ処理論理管理装置10に対して目的のSQLプログラムに関する入力データ及び出力データのスキームが入力された場合、記憶部14を検索することによって、記憶部14から抽象化された状態にある目的のSQLプログラムを読み出す。SQL読み出し部15は、構造情報抽象化部12から入力された、固有名称と抽象名称とを関連付けた情報に基づいて、記憶部14から読み出した抽象化された状態にある目的のSQLプログラムが含む要素について、抽象名称を固有名称に変更したのちに、目的のSQLプログラムを出力する。これにより、本実施形態に係るデータ処理論理管理装置10は、目的のSQLプログラムを、当該SQLプログラムを開発するユーザがすぐに使用可能な状態で出力するので、ユーザによるSQLプログラムの開発効率を向上ことができる。
 また、本実施形態に係るデータ処理論理管理装置10は、表示部16を備えている。表示部16は、記憶部14に記憶された、抽象化したデータ構造グラフ化情報140-1乃至140-mを、例えば、図3(b)及び図4(b)に例示する通り、表示画面17に出力する。これにより、ユーザは、記憶部14に蓄積されている、SQLプログラムに関する入力データ及び出力データのスキームを、文字の羅列ではなく、その構造を表すグラフによって視覚的に認識することができる。したがって、本実施形態に係るデータ処理論理管理装置10は、ユーザによるSQLプログラムの開発効率を向上することができる。
 尚、本実施形態に係るデータ処理論理管理装置10は、SQLプログラムに関する入力データ及び出力データに関する構造情報を、グラフとして表示可能な情報として生成するが、当該構造情報は、グラフとして表示可能な情報に限定されない。当該構造情報は、入力データ及び出力データのスキーマに含まれる要素同士を、入力データ及び出力データに関する構造に基づいて関連付けた情報であればよい。
 また、本実施形態では、データ処理論理管理装置10が管理する対象をSQLプログラムとしているが、データ処理論理管理装置10が管理する対象はSQLプログラムに限定されない。データ処理論理管理装置10は、データベースシステムにおいて情報処理を行う、SQLプログラム以外のソフトウェアを管理対象としてもよい。
 <第2の実施形態>
 図9は、第2の実施形態に係るデータ処理論理管理装置20の構成を概念的に示すブロック図である。
 本実施形態に係るデータ処理論理管理装置20は、構造情報生成部21、構造情報抽象化部22、データ処理情報抽象化部23、及び、記憶部24を備えている。
 構造情報生成部21は、データベースシステム(不図示)へ入力される入力データ200、及び、当該データベースシステムが入力データ200に対してデータ処理を行うのに応じて出力する出力データ201から、入力データ200及び出力データ201に含まれる要素を抽出する。構造情報生成部21は、入力データ200及び出力データ201について、抽出した要素間の関係を表す、第1の入力データ構造情報210、及び、第1の出力データ構造情報211を生成する。
 構造情報抽象化部22は、第1の入力データ構造情報210及び第1の出力データ構造情報211に含まれる、固有名称が付与された要素について、所定の基準に基づいてその固有名称を抽象名称に変更する。これにより、構造情報抽象化部22は、第1の入力データ構造情報210及び第1の出力データ構造情報211に基づき、第2の入力データ構造情報240、及び、第2の出力データ構造情報241を生成する。
 データ処理情報抽象化部23は、上記データ処理の内容を表す第1のデータ処理情報202に含まれる、固有名称が付与された要素について、上記所定の基準に基づいてその固有名称を抽象名称に変更する。これにより、データ処理情報抽象化部23は、第1のデータ処理情報202に基づき、第2のデータ処理情報242を生成する。
 記憶部24は、第2の入力データ構造情報240と、第2の出力データ構造情報241と、第2のデータ処理情報242と、を関連付けて記憶する。
 本実施形態に係るデータ処理論理管理装置20は、データベースシステムにおいて目的の情報処理を実行するソフトウェアを、少ない情報に基づいて高い精度で検索可能なように、当該ソフトウェアを効率よく管理することができる。その理由は、データ処理論理管理装置10が、以下の通りに動作するからである。すなわち、
・構造情報抽象化部22は、構造情報生成部21によって生成された、目的の情報処理を表す第1のデータ処理情報202が入力及び出力するデータの構造を示す情報が含む要素について抽象化した、第2の入力データ構造情報240、及び、第2の出力データ構造情報241を生成する。
・データ処理情報抽象化部23は、第1のデータ処理情報202が含む要素について同様に抽象化する。
・記憶部14は、これらの抽象化した情報を、関連付けて記憶する。
 <ハードウェア構成例>
 上述した各実施形態において図1、及び、図9に示した各部は、専用のHW(HardWare)(電子回路)によって実現することができる。また、図1及び図9において、少なくとも、下記構成は、ソフトウェアプログラムの機能(処理)単位(ソフトウェアモジュール)と捉えることができる。
・構造情報生成部11及び21
・構造情報抽象化部12及び22
・SQL抽象化部13
・データ処理情報抽象化部23
・SQL読み出し部15
・表示部16
・記憶部14及び24が備える記憶制御機能
 但し、これらの図面に示した各部の区分けは、説明の便宜上の構成であり、実装に際しては、様々な構成が想定され得る。この場合のハードウェア環境の一例を、図10を参照して説明する。
 図10は、本発明の各実施形態に係るデータ処理論理管理装置を実行可能な情報処理装置900(コンピュータ)の構成を例示的に説明する図である。即ち、図10は、図1及び図9に示したデータ処理論理管理装置を実現可能なコンピュータ(情報処理装置)の構成であって、上述した実施形態における各機能を実現可能なハードウェア環境を表す。
 図10に示した情報処理装置900は、構成要素として下記を備えている。
・CPU(Central_Processing_Unit)901、
・ROM(Read_Only_Memory)902、
・RAM(Random_Access_Memory)903、
・ハードディスク(記憶装置)904、
・外部装置との通信インタフェース905、
・CD-ROM(Compact_Disc_Read_Only_Memory)等の記録媒体907に格納されたデータを読み書き可能なリーダライタ908、
・入出力インタフェース909、
 情報処理装置900は、これらの構成がバス906(通信線)を介して接続された一般的なコンピュータである。
 そして、上述した実施形態を例に説明した本発明は、図10に示した情報処理装置900に対して、次の機能を実現可能なコンピュータプログラムを供給する。その機能とは、その実施形態の説明において参照したブロック構成図(図1及び図9)における、構造情報生成部11及び21、構造情報抽象化部12及び22、SQL抽象化部13、データ処理情報抽象化部23、SQL読み出し部15、表示部16、及び、記憶部14及び24が備える記憶制御機能、或いはフローチャート(図7及び図8)の機能である。本発明は、その後、そのコンピュータプログラムを、当該ハードウェアのCPU901に読み出して解釈し実行することによって達成される。また、当該装置内に供給されたコンピュータプログラムは、読み書き可能な揮発性のメモリ(RAM903)またはハードディスク904等の不揮発性の記憶デバイスに格納すれば良い。
 また、前記の場合において、当該ハードウェア内へのコンピュータプログラムの供給方法は、現在では一般的な手順を採用することができる。その手順としては、例えば、CD-ROM等の各種記録媒体907を介して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信回線を介して外部よりダウンロードする方法等がある。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータプログラムを構成するコード或いは、そのコードが格納された記録媒体907によって構成されると捉えることができる。
 以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
 この出願は、2015年5月22日に出願された日本出願特願2015-104061を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
 10  データ処理論理管理装置
 100  社員管理テーブルEMP
 101  部門管理テーブルDEPT
 102  社員部門管理テーブルEMPDEPT
 103  入力SQLプログラム
 11  構造情報生成部
 110  抽象化前のデータ構造グラフ化情報
 111  抽象化前のデータ構造グラフ化情報
 12  構造情報抽象化部
 120  抽象化したデータ構造グラフ化情報
 121  抽象化したデータ構造グラフ化情報
 13  SQL抽象化部
 130  抽象化したSQLプログラム
 14  記憶部
 140-1乃至140-m  抽象化したデータ構造グラフ化情報
 141-1乃至141-n  抽象化したSQLプログラム
 142  SQL管理情報
 15  SQL読み出し部
 16  表示部
 17  表示画面
 20  データ処理論理管理装置
 200  入力データ
 201  出力データ
 202  第1のデータ処理情報
 21  構造情報生成部
 210  第1の入力データ構造情報
 211  第1の出力データ構造情報
 22  構造情報抽象化部
 23  データ処理情報抽象化部
 24  記憶部
 240  第2の入力データ構造情報
 241  第2の出力データ構造情報
 242  第2のデータ処理情報
 900  情報処理装置
 901  CPU
 902  ROM
 903  RAM
 904  ハードディスク(記憶装置)
 905  通信インタフェース
 906  バス
 907  記録媒体
 908  リーダライタ
 909  入出力インタフェース

Claims (10)

  1.  データベースシステムへ入力される入力データ、及び、前記データベースシステムが前記入力データに対してデータ処理を行うのに応じて出力する出力データから、前記入力データ及び出力データに含まれる要素を抽出したのち、前記入力データ及び前記出力データについて、前記要素間の関係を表す第一の入力データ構造情報、及び、第一の出力データ構造情報を生成する構造情報生成手段と、
     前記第一の入力データ構造情報及び前記第一の出力データ構造情報に含まれる、固有名称が付与された前記要素について、所定の基準に基づいて前記固有名称を抽象名称に変更することによって、第二の入力データ構造情報、及び、第二の出力データ構造情報を生成する構造情報抽象化手段と、
     前記データ処理の内容を表す第一のデータ処理情報に含まれる、前記固有名称が付与された前記要素について、前記所定の基準に基づいて前記固有名称を前記抽象名称に変更することによって、第二のデータ処理情報を生成するデータ処理情報抽象化手段と、
     前記第二の入力データ構造情報と、前記第二の出力データ構造情報と、前記第二のデータ処理情報と、を関連付けて記憶する記憶手段と、
     を備えるデータ処理論理管理装置。
  2.  前記構造情報抽象化手段によって生成された、第二の入力データ構造情報、及び、第二の出力データ構造情報に関連付けられた前記第二のデータ処理情報を、前記記憶手段から読み出すデータ処理情報読み出し手段
     をさらに備える、請求項1に記載のデータ処理論理管理装置。
  3.  前記構造情報抽象化手段は、前記抽象名称に変更した、前記固有名称が付与された要素について、前記固有名称と前記抽象名称とを関連付けた情報を、前記データ処理情報読み出し手段へ入力し、
     前記データ処理情報読み出し手段は、前記構造情報抽象化手段から入力された、前記固有名称と前記抽象名称とを関連付けた情報に基づき、前記記憶手段から読み出した前記第二のデータ処理情報に含まれる、前記固有名称から前記抽象名称に変更された要素について、前記抽象名称を前記固有名称に変更することによって、第三のデータ処理情報を生成する、
     請求項2に記載のデータ処理論理管理装置。
  4.  前記構造情報生成手段は、行と列とを構成するテーブルデータによって表される前記入力データ及び前記出力データに基づき、前記テーブルデータを識別可能なテーブル名称、前記列を識別可能な項目名称、及び、前記列の属性を表す属性情報を抽出したのち、前記テーブル名称と、前記項目名称と、前記属性情報とを関連付けた、前記第一の入力データ構造情報及び前記第一の出力データ構造情報を生成する、
     請求項1乃至3のいずれか一項に記載のデータ処理論理管理装置。
  5.  前記記憶手段に記憶された、前記第二の入力データ構造情報と、前記第二の出力データ構造情報とを表示画面に表示する表示手段
     をさらに備える、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のデータ処理論理管理装置。
  6.  前記表示手段は、前記テーブル名称及び前記属性情報をシンボルを用いて前記表示画面に表示し、前記項目名称を線を用いて前記表示画面に表示し、前記表示画面において、前記テーブル名称を示すシンボルと前記属性情報を示すシンボルとを、前記項目名称を示す線により接続する、
     請求項5に記載のデータ処理論理管理装置。
  7.  前記記憶手段は、前記構造情報抽象化手段によって生成された、前記第二の入力データ構造情報、及び、前記第二の出力データ構造情報の少なくとも何れかと、内容が等しい情報を記憶済みであるか否かを確認し、内容が等しい情報を記憶していない場合に、当該第二の入力データ構造情報、及び、当該第二の出力データ構造情報の少なくとも何れかを記憶する、
     請求項1乃至6のいずれか一項に記載のデータ処理論理管理装置。
  8.  前記記憶手段は、前記第二の入力データ構造情報、前記第二の出力データ構造情報、及び、前記第二のデータ処理情報に対して、識別子を付与し、前記識別子同士を関連づける、
     請求項1乃至7のいずれか一項に記載のデータ処理論理管理装置。
  9.  情報処理装置によって、
      データベースシステムへ入力される入力データ、及び、前記データベースシステムが前記入力データに対してデータ処理を行うのに応じて出力する出力データから、前記入力データ及び出力データに含まれる要素を抽出したのち、前記入力データ及び前記出力データについて、前記要素間の関係を表す第一の入力データ構造情報、及び、第一の出力データ構造情報を生成し、
      前記第一の入力データ構造情報及び前記第一の出力データ構造情報に含まれる、固有名称が付与された前記要素について、所定の基準に基づいて前記固有名称を抽象名称に変更することによって、第二の入力データ構造情報、及び、第二の出力データ構造情報を生成し、
      前記データ処理の内容を表す第一のデータ処理情報に含まれる、前記固有名称が付与された前記要素について、前記所定の基準に基づいて前記固有名称を前記抽象名称に変更することによって、第二のデータ処理情報を生成し、
      前記第二の入力データ構造情報と、前記第二の出力データ構造情報と、前記第二のデータ処理情報と、を関連付けて記憶手段に記憶する、
     データ処理論理管理方法。
  10.  データベースシステムへ入力される入力データ、及び、前記データベースシステムが前記入力データに対してデータ処理を行うのに応じて出力する出力データから、前記入力データ及び出力データに含まれる要素を抽出したのち、前記入力データ及び前記出力データについて、前記要素間の関係を表す第一の入力データ構造情報、及び、第一の出力データ構造情報を生成する構造情報生成処理と、
     前記第一の入力データ構造情報及び前記第一の出力データ構造情報に含まれる、固有名称が付与された前記要素について、所定の基準に基づいて前記固有名称を抽象名称に変更することによって、第二の入力データ構造情報、及び、第二の出力データ構造情報を生成する構造情報抽象化処理と、
     前記データ処理の内容を表す第一のデータ処理情報に含まれる、前記固有名称が付与された前記要素について、前記所定の基準に基づいて前記固有名称を前記抽象名称に変更することによって、第二のデータ処理情報を生成するデータ処理情報抽象化処理と、
     前記第二の入力データ構造情報と、前記第二の出力データ構造情報と、前記第二のデータ処理情報と、を関連付けて記憶手段に記憶する記憶処理と、
     をコンピュータに実行させるためのデータ処理論理管理プログラムが格納された記録媒体。
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