WO2016060007A1 - 機械部品の状態自動判定システム - Google Patents
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Abstract
複数の機械部品に使用され、測定対象である機械部品の種類や個体識別の情報を自動で判別できるため、入力操作が不要で入力ミスが発生せず、かつ測定結果の再現性が良好で、測定精度向上により判定の精度向上が図れる機械部品の状態自動判定システムを提供する。機械部品(1)に、固有情報を示すRFID等の固有情報保持手段(4)を設ける。この機械部品(1)に着脱自在にセンサユニット(2)を取付ける。センサユニット(2)は、機械部品(1)の状態を測定する振動センサ等の状態検知センサ(6)、および固有情報保持手段(4)の固有情報を読み取る読取り装置(7)を有する。このセンサユニット2で読み取った固有情報に基づいて、機械部品(1)の状態判定に用いる判定用情報を抽出する。この抽出した判定用情報を用いて、状態検知センサ(6)が出力した測定データに基づき、機械部品(1)の異常判定等の状態判定を行う。
Description
本出願は、2014年10月16日出願の特願2014-211676の優先権を主張するものであり、その全体を参照により本願の一部をなすものとして引用する。
この発明は、可動部を有する機械部品の異常有無等の判定等のための測定を行う機械部品の状態自動判定システムに関し、より詳細には、車両用軸受および周辺部品から構成された車両用軸受装置のような、転動体等を含む可動部を有する機械部品の異常有無等の判定を行う機械部品の状態自動判定システムに関する。
これまで、鉄道車両や風車などの産業分野においては、軸受やその周辺部品に加速度センサ、回転センサ、温度センサなどを設置し、その運転状態を監視する常設された監視システムが提案されている。(特許文献1)
また、専用センサで検出したデータをスマートフォンなどの携帯情報端末器を使用して、サーバ等でデータの処理や記憶を実行し、過去のデータと比較することで状態監視をするハンディタイプの測定システムが提案されている。(特許文献2)
この他に、センサで検出したデータを、携帯情報端末機等を経由してサーバに送信し、ユーザーインターフェース機能を複数のパーソナルコンピュータに配置し、測定データ、解析手段、診断結果を共有化するシステムが提案されている。(特許文献3)
データ解析プログラムと判定基準データと判定プログラムをユーザの情報処理端末にダウンロードしておき、情報処理端末で測定データの診断処理を実施するシステムについても提案されている。(特許文献4)。
データ解析プログラムと判定基準データと判定プログラムをユーザの情報処理端末にダウンロードしておき、情報処理端末で測定データの診断処理を実施するシステムについても提案されている。(特許文献4)。
現在、軸受の点検に関しては、外観、ゴリ感、異音等、整備士の五感に頼った主観的判断が一般的である。このため診断基準にばらつきがあり、整備不良原因による故障が発生し得る。この課題に対し、状態判断の高精度化に向け、定量判断可能なメンテナンスツールのニーズがあり、上述の従来技術等が提案されている。しかし、従来技術には以下の課題がある。
特許文献1等に開示された、常設された監視システムは、遠隔地からでも常時監視が可能という利点があるが、測定部位毎にセンサユニットの設置が必要であり、設備が高額となる。代わりに、1つのセンサユニットを複数の測定部位に使用すると、再組み付けの際に前回の組み付け時とは位置がずれる可能性がある。
特許文献2等に開示されたハンディタイプの測定システムは、携帯性に優れ、安価という利点がある。しかし、1つのセンサユニットを複数の測定対象(測定部位)に利用する場合は、測定対象が変わる度に、測定対象の名称、測定条件(測定対象の諸元)等の設定、または測定対象の種類や識別情報についての情報の入力/選択等の設定を変更しなければならない。
特許文献3、4においても、測定対象の種類や識別情報についての情報の入力/選択等の設定作業についての改良案は提案されていない。
また、振動測定を行う場合、軸受等の異常判定では、軸受諸元に基づいて計算した値を閾値として用いるが、外乱が大きい環境下でこのような閾値に基づいて判定すると、判定精度が低下する。
例えば、エンジン補機等の様に、起振源(エンジン)の近くに複数の可動部が存在し、各々がベルト等で接続されている装置の場合、外乱の影響が大きい為、測定対象に出来る限り近い位置で測定をする必要がある。また、可動部の状態を検知する場合、直接可動部にセンサユニットを接触させた計測が有効であるが具体的な方法が、上記いずれの特許文献1~4にも明示されていない。
例えば、エンジン補機等の様に、起振源(エンジン)の近くに複数の可動部が存在し、各々がベルト等で接続されている装置の場合、外乱の影響が大きい為、測定対象に出来る限り近い位置で測定をする必要がある。また、可動部の状態を検知する場合、直接可動部にセンサユニットを接触させた計測が有効であるが具体的な方法が、上記いずれの特許文献1~4にも明示されていない。
さらに、特許文献3の提案では、診断結果表示にPC(パーソナルコンピュータ)が必要であり、測定現場で結果を確認する場合には、測定用携帯端末とPCをセットで用いて測定および診断を実施しなければならない。
この発明の目的は、複数の機械部品に使用され、測定対象である機械部品の種類や個体識別の情報を自動で判別できるため、入力操作が不要で入力ミスが発生せず、かつ測定結果の再現性が良好で、測定精度向上により判定の精度向上が図れる機械部品の状態自動判定システムを提供することである。
以下、便宜上理解を容易にするために、実施形態の符号を参照して説明する。
この発明の一構成に係る機械部品の状態自動判定システムは、機械部品1であって、この機械部品に固有である固有情報を示す固有情報保持手段4を有する機械部品1と、前記機械部品1の状態を測定する状態検知センサ6、および前記固有情報保持手段4から前記固有情報を読み取る読取り装置7を有するセンサユニット2であって、前記機械部品1に着脱自在に取り付けられる、センサユニットと、このセンサユニット2の前記読取り装置7で読み取った前記固有情報から前記機械部品1の状態判定に用いる定められた判定用情報を抽出し、この抽出した判定用情報を用いて、前記状態検知センサ6が出力した測定データに基づき、前記機械部品1が定められた状態にあるか否かの判定を行うように構成された処理システム5とを備える。
この構成によると、機械部品1が固有情報保持手段4を有し、センサユニット2が、状態検知センサ6および固有情報を読み取る読取り装置7を有する。そのため、センサユニット2で読み取った固有情報に基づいて、機械部品1の特定が自動で行え、複数の機械部品1の状態判定にこの状態自動判定システムが使用されても、機械部品1の特定のための入力操作が不要である。したがって、入力ミスが発生しない。例えば、センサユニット2を所望の測定対象の機械部品1に取付け、スイッチ等により測定開始の指令を与えるだけで、他に何ら入力操作を行うことなく、自動でその測定対象の機械部品1に対応する閾値等の判定用情報を抽出できる。そのため、異常判定等の定められた状態についての判定を適切に行うことができる。
すなわち、機械部品1の異常診断等の状態判定には、機械部品1の種類に応じた閾値(例えば軸受諸元等の機械部品諸元に応じた閾値)のような判定用情報を用いるが、この機械部品種類に対応した判定用情報が、センサユニット2で読み取った固有情報に基づいて自動で抽出される。そのため、情報の入力および/または選択等の操作が不要となる。
また、センサユニット2は機械部品1に着脱可能に取付けられるため、測定子を機械部品に手動で押し付けるものとは異なり、機械部品1とセンサユニット2の位置関係が安定している為、測定結果の再現性が良好で、測定精度の精度向上により判定の精度も向上する。また、測定の必要時のみセンサユニット2を機械部品1に取付ければ良く、機械部品1の使用の妨げにならない。
すなわち、機械部品1の異常診断等の状態判定には、機械部品1の種類に応じた閾値(例えば軸受諸元等の機械部品諸元に応じた閾値)のような判定用情報を用いるが、この機械部品種類に対応した判定用情報が、センサユニット2で読み取った固有情報に基づいて自動で抽出される。そのため、情報の入力および/または選択等の操作が不要となる。
また、センサユニット2は機械部品1に着脱可能に取付けられるため、測定子を機械部品に手動で押し付けるものとは異なり、機械部品1とセンサユニット2の位置関係が安定している為、測定結果の再現性が良好で、測定精度の精度向上により判定の精度も向上する。また、測定の必要時のみセンサユニット2を機械部品1に取付ければ良く、機械部品1の使用の妨げにならない。
好ましい実施形態において、図3における前記処理システム5が、情報端末8と、この情報端末8に通信網51を介して接続されたデータサーバ9とから構成され、前記情報端末8は、前記センサユニット2から前記測定データおよび前記固有情報を取得してこれらを前記データサーバ9へ送信するように構成され、前記データサーバ9は、各固有情報に対応して機械部品の仕様情報を記憶した仕様データベース32を有し、かつ、前記情報端末8から受信した前記固有情報に基づいて前記機械部品1を自動識別してその機械部品1に対応する仕様情報を抽出し、この抽出した仕様情報を用いて、情報記憶部31もしくは仕様データベース32またはこれら両方を利用して解析条件および判定条件を決定し、前記測定データを解析して前記機械部品の状態の判定を行うようにしても良い。
この構成の場合、データサーバ9の仕様データベース32等を活用した状態判定が可能となり、判定の精度向上が期待できる。
この構成の場合、データサーバ9の仕様データベース32等を活用した状態判定が可能となり、判定の精度向上が期待できる。
別の好ましい実施形態において、図5における前記処理システム5が、情報端末8Aと、この情報端末8Aに通信網51を介して接続されたデータサーバ9とから構成され、前記情報端末8Aは、前記センサユニット2から前記測定データおよび前記固有情報を取得して前記固有情報を前記データサーバ9へ送信する通信処理部21Aを有し、前記データサーバ9は、各固有情報に対応して機械部品1の仕様情報を記憶した仕様データベース32と、前記情報端末8Aから受信した前記固有情報に基づいて前記機械部品1を自動識別してその機械部品に対応する仕様情報を抽出して前記情報端末8Aへ送信する通信処理部36とを有し、前記情報端末8Aが、さらに、前記データサーバ9から受信した前記仕様情報を用い、前記センサユニット2から取得した前記測定データを解析するデータ解析部44、および、前記仕様情報を用い、データ解析部の解析結果から、前記機械部品1の状態の判定を行う状態判定部43を有しても良い。
近年の情報端末は、パーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレット等の携帯型の端末であっても、演算処理機能が飛躍的に向上しており、十分な精度かつ処理速度で異常判定等の状態判定の処理が行える。しかし、閾値のような判定用情報や過去データ等の判定用情報を複数の機械部品1それぞれに対して用いる膨大なデータ量となり、携帯型の情報端末8に記憶しておくことは難しく、またデータが複数の情報端末8A間で重複して保存されることによる無駄も多い。そのため、上記のように判定用情報はデータサーバ9に記憶しておいてデータサーバ9から情報端末8Aへ送信するようにし、すなわちデータサーバ9を単にデータベースとして利用する。このように情報端末8Aではその状態判定の処理だけを行うようにすることで、情報端末8Aの高度な処理機能を効果的に利用し、データサーバ9の負担やデータサーバ9の使用費用を低減しつつ、状態判定が行える。
近年の情報端末は、パーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレット等の携帯型の端末であっても、演算処理機能が飛躍的に向上しており、十分な精度かつ処理速度で異常判定等の状態判定の処理が行える。しかし、閾値のような判定用情報や過去データ等の判定用情報を複数の機械部品1それぞれに対して用いる膨大なデータ量となり、携帯型の情報端末8に記憶しておくことは難しく、またデータが複数の情報端末8A間で重複して保存されることによる無駄も多い。そのため、上記のように判定用情報はデータサーバ9に記憶しておいてデータサーバ9から情報端末8Aへ送信するようにし、すなわちデータサーバ9を単にデータベースとして利用する。このように情報端末8Aではその状態判定の処理だけを行うようにすることで、情報端末8Aの高度な処理機能を効果的に利用し、データサーバ9の負担やデータサーバ9の使用費用を低減しつつ、状態判定が行える。
好ましい実施形態において、前記データサーバ9が前記機械部品1の状態の判定を行う構成である場合に、前記データサーバ9が、各機械部品1について、既に状態測定を行った際の測定データ、この測定データの解析の結果、状態判定の結果、測定条件(測定対象の諸元)、および部品履歴等を前記機械部品1の履歴情報として記憶する情報記憶部31を有し、前記機械部品についての前記履歴情報を用いて、前記機械部品の前記状態の判定を行うように構成されても良い。
機械部品1の種類毎の機械部品諸元から定まる閾値で異常判定等の状態判定を行って正常と判定されても、その個体についての過去の判定用情報(閾値)を用いて判定すると異常と判定される場合があり、またその逆もありえる。そのため、種類毎の機械部品諸元に基づく状態判定に加えて履歴情報を用いた状態判定を行い、両判定の結果から総合的に判定を行うことで異常判定等の判定の精度が向上する。
機械部品1の種類毎の機械部品諸元から定まる閾値で異常判定等の状態判定を行って正常と判定されても、その個体についての過去の判定用情報(閾値)を用いて判定すると異常と判定される場合があり、またその逆もありえる。そのため、種類毎の機械部品諸元に基づく状態判定に加えて履歴情報を用いた状態判定を行い、両判定の結果から総合的に判定を行うことで異常判定等の判定の精度が向上する。
別の好ましい実施形態において、前記情報端末8が機械部品1の状態の判定を行う構成である場合に、前記データサーバ9が、前記情報端末8の前記データ解析部44による解析の結果、および前記情報端末8の前記状態判定部43による状態判定の結果を各機械部品の履歴の情報として記憶する情報記憶部31を有し、前記情報端末8の前記データ解析部44は、前記データサーバ9の前記情報記憶部31に記憶された、前記機械部品1の前記履歴の情報を用いて解析を行い、前記状態判定部43は、前記データサーバ9の前記情報記憶部31に記憶された、前記機械部品1の前記履歴の情報を用いて状態の判定を行うように構成されても良い。
この場合も、上記と同じく種類毎の機械部品諸元に基づく状態判定に加えて履歴情報を用いた状態判定を行い、両判定の結果から総合的に判定を行うことで異常判定等の判定の精度が向上する。
この場合も、上記と同じく種類毎の機械部品諸元に基づく状態判定に加えて履歴情報を用いた状態判定を行い、両判定の結果から総合的に判定を行うことで異常判定等の判定の精度が向上する。
好ましい実施形態において、前記データサーバ9が前記機械部品1の状態の判定を行う構成である場合に、前記データサーバ9は、前記測定データを送信した前記情報端末8とは別の登録された端末52へ前記判定の結果を送信する通信処理部36を有するようにしても良い。
前記登録された端末52は、例えば軸受メーカの所定の管理部門の端末等である。これにより、専門知識を有する技術者が診断結果を早期に知って適切な対処を迅速に行うことができる。
前記登録された端末52は、例えば軸受メーカの所定の管理部門の端末等である。これにより、専門知識を有する技術者が診断結果を早期に知って適切な対処を迅速に行うことができる。
好ましい実施形態において、前記情報端末8が、汎用の情報端末であり、前記センサユニット2との通信、前記データサーバ9との通信、および機械部品1の状態に関係する処理を行う専用ソフトウェアをインストールするように構成されたオペレーションシステム24を備えるようにしても良い。
この構成の場合、汎用の情報端末、例えば一般的なパーソナルコンピュータ、スマートフォン、またはタブレット型端末等に、アプリケーションプログラムである専用ソフトウェアを実装することにより、この汎用の情報端末が、本実施形態の機械部品の状態自動判定システムにおける情報端末8として機能できる。
前記データサーバ9に状態判定処理を行わせる場合、および前記データサーバ9を情報のデータベースとして使用する場合のいずれであっても、この構成を適用できる。
この構成の場合、汎用の情報端末、例えば一般的なパーソナルコンピュータ、スマートフォン、またはタブレット型端末等に、アプリケーションプログラムである専用ソフトウェアを実装することにより、この汎用の情報端末が、本実施形態の機械部品の状態自動判定システムにおける情報端末8として機能できる。
前記データサーバ9に状態判定処理を行わせる場合、および前記データサーバ9を情報のデータベースとして使用する場合のいずれであっても、この構成を適用できる。
好ましい実施形態において、前記機械部品1が転動体を有する機械部品であっても良い。転動体を有している機械部品1は、転がり軸受、等速ジョイント、ボールねじ等である。
このような転動体を有する機械部品1は、正常な動作の維持のために、その状態判定の要求が強く、また状態判定には複雑な演算処理や、多くの判定用情報を必要とする。そのため、上記各効果が十分に発揮される。
このような転動体を有する機械部品1は、正常な動作の維持のために、その状態判定の要求が強く、また状態判定には複雑な演算処理や、多くの判定用情報を必要とする。そのため、上記各効果が十分に発揮される。
好ましい実施形態において、前記機械部品1が、前記センサユニット2を着脱自在に保持するように構成されたステー3を有し、前記固有情報保持手段4が前記ステー3に設けられていても良い。
測定対象となる機械部品1と一体に固定されたステー3を用いてセンサユニット2を組み付けることにより、センサユニットがステーに脱着されても、組付け誤差の小さい高精度な測定が可能となる。センサユニット2の取り付け部となるステー3の取付箇所は、機械部品1の固定部であっても可動部であってもよい。可動部にステー3を取付ける場合は、その可動部の芯の延長線上に取付けることが好ましい。可動部芯の延長線上での測定により、他部位による振動等および/または外乱の影響を受けにくい測定が可能となる。
また、前記ステー3を有することで、センサユニット2を機械部品1に取付ける時間が短縮される。
前記ステー3に前記固有情報保持手段4が設けられている場合は、ステー3と固有情報保持手段4とを別々に設ける場合に比べて、状態検知と固有情報の読み取りとが互いに近くの位置で行われ、センサユニット2内の各装置で行うことができるという利点も得られる。
測定対象となる機械部品1と一体に固定されたステー3を用いてセンサユニット2を組み付けることにより、センサユニットがステーに脱着されても、組付け誤差の小さい高精度な測定が可能となる。センサユニット2の取り付け部となるステー3の取付箇所は、機械部品1の固定部であっても可動部であってもよい。可動部にステー3を取付ける場合は、その可動部の芯の延長線上に取付けることが好ましい。可動部芯の延長線上での測定により、他部位による振動等および/または外乱の影響を受けにくい測定が可能となる。
また、前記ステー3を有することで、センサユニット2を機械部品1に取付ける時間が短縮される。
前記ステー3に前記固有情報保持手段4が設けられている場合は、ステー3と固有情報保持手段4とを別々に設ける場合に比べて、状態検知と固有情報の読み取りとが互いに近くの位置で行われ、センサユニット2内の各装置で行うことができるという利点も得られる。
好ましい実施形態において、前記データサーバ9が、前記測定データを解析して機械部品の状態の判定を行うように構成され、前記情報端末8が、所定の設定条件に応じて、前記測定データの解析および前記機械部品の状態の判定を、当該情報端末8で行うか、または、前記データサーバ9に行わせるかを切り換えるように構成された、機械部品の状態自動判定システム。
携帯型の情報端末8で状態判定を行う方が、データサーバ9の使用時間が少なくて済み、低コストで状態判定が行える。しかし、多量の状態判定を行う場合は、情報端末8では処理時間がかかり過ぎる場合がある。そのため、状況に応じて状態判定を情報端末8とデータサーバ9とで切り換えて行えるようにしておくと、極めて便利である。
携帯型の情報端末8で状態判定を行う方が、データサーバ9の使用時間が少なくて済み、低コストで状態判定が行える。しかし、多量の状態判定を行う場合は、情報端末8では処理時間がかかり過ぎる場合がある。そのため、状況に応じて状態判定を情報端末8とデータサーバ9とで切り換えて行えるようにしておくと、極めて便利である。
請求の範囲および/または明細書および/または図面に開示された少なくとも2つの構成のどのような組合せも、本発明に含まれる。特に、請求の範囲の各請求項の2つ以上のどのような組合せも、本発明に含まれる。
この発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施形態の説明から、より明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施形態および図面は単なる図示および説明のためのものであり、この発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。この発明の範囲は添付の請求の範囲によって定まる。添付図面において、複数の図面における同一の符号は、同一または相当する部分を示す。
この発明の第1の実施形態に係る、機械部品の状態測定装置を示す図であって、それに対応した、機械部品、ステー、およびセンサユニットの断面図である。
図1の機械部品の状態測定装置を備える、第1の同状態自動判定システムの概念構成の概略を示すブロック図である。
図2の状態自動判定システムの概念構成の具体例を示すブロック図である。
図2の状態自動判定システムの各構成要素が行う処理および作用のフローをブロック構成で示す図である。
第2の実施形態に係る状態自動判定システムの概念構成を示すブロック図である。
第2の実施形態に係る状態自動判定システムの概念構成を示すブロック図である。
この発明の第2の実施形態に係る、機械部品の状態測定装置を示す図であって、それに対応した、機械部品、ステー、およびセンサユニットの断面図であり、測定対象である前記機械部品が転がり軸受装置である。
この発明の第3の実施形態に係る、機械部品の状態測定装置を示す図であって、それに対応した、機械部品、ステー、およびセンサユニットの断面図である。
測定対象である機械部品を複数装備した装置である商用車の補機設置部を示す正面図である。
測定対象である機械部品の一例であるボールねじ装置を示す正面図である。
測定対象である機械部品の別の一例である等速ジョイントの正面図とこれに設置するステーおよびセンサユニットの拡大図である。
(A)は図11の等速ジョイントに設置するステーおよびセンサユニットの断面図、(B)は(A)のステーの取付用部品を示す側面図である。
この発明の第1の実施形態に係る、機械部品の状態測定装置を図1ないし図4と共に説明する。図1は、転がり軸受装置である機械部品1とセンサユニット2との結合状態を示す断面図、図2はこの実施形態に係る、機械部品の状態測定装置を備える、第1の実施形態に係る状態自動判定システム100の概念構成の概要を示すブロック図である。
図1において、本実施形態に係る状態測定装置10は、ステー3およびセンサユニット2を備える。ステー3は、センサユニット2を着脱可能に保持する。ステー3は、また、機械部品1に常時設置状態(固定設置で)に取付けられている。このステー3に固有情報保持手段4が設けられている。
図2に示すように、第1の実施形態に係る状態自動判定システム100は、1つまたは複数の前記機械部品1と、前記機械部品1にそれぞれ対応した1つまたは複数の前記ステー3と、前記ステー3にそれぞれ対応した1つまたは複数の前記センサユニット2と、1つの処理システム5とを備える。各センサユニット2は、機械部品1の状態量等を測定する状態検知センサ6と、対応するステー3の前記固有情報保持手段4から固有情報を読み取る読取り装置7とを有する。処理システム5は、1つまたは複数のセンサユニット2で得た情報を処理する装置である。処理システム5は、各センサユニット2の読取り装置7で読み取った固有情報に基づいて、機械部品1の状態判定に用いる定められた処理方法および判定基準等の判定用情報を抽出する。処理システム5は、この抽出した判定用情報を用いて、状態検知センサ6が出力した測定データに基づき、機械部品1が異常判定等の定められた状態にあるか否かの判定を行う。処理システム5は、1つまたは複数のセンサユニット2と無線で接続され、各センサユニット2の情報の処理が可能である。処理システム5は、コンピュータ等の単独の情報処理機器で構成されていても良いが、本実施形態では図3に示すように情報端末8とデータサーバ9とで構成される。
図1において、機械部品1は、本実施形態では前述のように転がり軸受装置である。転がり軸受装置1は、自動車の補機におけるプーリ11を、転がり軸受12を介して固定の軸13に回転自在に支持した装置からなる。転がり軸受12は外輪回転であり、その回転側輪である外輪12bの外周面にプーリ11が嵌合している。すなわち、転がり軸受装置1は、転がり軸受12およびその周辺部品から構成される。転がり軸受12は、本実施形態では密封型の玉軸受であり、内輪12aと外輪12bとの間にボールからなる転動体12cと、両軌道輪12a,12b間の両端に位置するシール12d,12dを有している。プーリ11には、転がり軸受12の端面を覆う端面カバー等の可動部であって、回転される回転部品14が取付けられている。前記ステー3は、回転部品14の外面に固定設置されている。ステー3は、前記センサユニット2を保持する保持部3aを有し、この保持部3aの中心が、転がり軸受12の回転軸O上に位置している。ここで、保持部3aの中心とは、保持部3aの重心である。保持部3aは、好ましくは、その延出方向に直交する横断面において対称形状を有する。保持部3aは、さらに好ましくは、円柱形状である。その場合、保持部3aの延出方向に直交する横断面は円形である。
ステー3は、その裏側面(ステー3の延出方向に直交する2つの背向する面の一方の面)が前記回転部品14に接合される短い円柱状の座部3bと、この座部3bの表側面(前記2つの背向する面の他方の面)の中心部から突出した軸状の保持部3aとからなる。ステー3は、中空、半中空、中実のどれであってもよい。ステー3の材質は、合成樹脂であっても金属であっても良い。ステー3と前記回転部品14とは、ねじ、接着材、磁気、溶接、ラビリンス形状、リング等のいずれによって接合されていても良い。
保持部3aが、センサユニット2を位置決めして保持する。具体的には、図示の本実施形態では、センサユニット2のケース15の底外面15bに設けられた取付孔16に保持部3aが圧入されるか、またはねじ、磁気、ラビリンス形状等で嵌合し、これにより、前記底外面15bがステー3の前記座部3bの表側面に接触する。その結果、保持部3aがセンサユニット2を位置決めし、保持する。
なお、ステー3は、機械部品1における測定位置への取り付けが難しいこともある。その場合、ステー3は、測定対象の機械部品1もしくは回転部品14と一体構造にされても良い。
また、図1の機械部品1である転がり軸受装置において、転がり軸受12が支持する軸13を有するプーリ11は、自動車、具体的には図9に示す商用車71に設けられた補機の各ベルト装置72のプーリであってもよい。
図7に示す第2の実施形態に係る状態測定装置では、測定対象である機械部品1は、内輪回転の転がり軸受12がハウジング61に設置されて回転軸62を支持する軸受装置である。本実施形態では、内輪12aの端面にステー3が取付けられる。この実施形態でも、軸受12の回転軸O上にステー3の保持部3aの中心が位置するようにステー3が取付けられる。この第2の実施形態に係る状態測定装置のその他の構成は、第1の実施形態に係る状態測定装置と同一である。本形態で先行する形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符号を付し、重複する説明を略する。
また、図8に示す第3の実施形態に係る状態測定装置では、測定対象である機械部品1は、固定の軸63に嵌合部品65および外輪回転の転がり軸受12を介してプーリ64を設けた転がり軸受装置である。この場合、固定の軸63の端部に設けられた雄ねじ部63aにステー3が雌ねじ部でねじ込んで、ステー3が機械部品1に取付けられている。ステー3へのセンサユニット2の取付けは、ステー3に軸63と同心に設けられた雌ねじ部に、センサユニット2のケース15に設けられた雄ねじ部15aをねじ込むことで行われている。この第3の実施形態に係る状態測定装置のその他の構成は、第1の実施形態に係る状態測定装置と同一である。本形態で先行する形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符号を付し、重複する説明を略する。
第1の実施形態に係る状態測定装置を示す図1に戻って、第1の実施形態に係る状態測定装置について詳述する。ただし、以下の説明は、第2および第3の実施形態に係る状態測定装置にも共通する。ステー3に設けられた前記固有情報保持手段4は、対応する機械部品1に固有の固有情報(機械部品1の識別情報)を保存して示す手段であり、RFID、1次元バーコード、または2次元バーコード等からなる。2次元バーコードとしては、QRコード(登録商標)が用いられる。前記固有情報は、好ましくは機械部品1に固有の情報である。固有情報は、機械部品1またはステー3自体の型番やシリアルナンバー等の基本情報であっても良く、設置場所、使用開始日、機械部品1の種類であっても良く、さらに内部諸元や、その使用条件等を含んでいても良い。
センサユニット2は、前記状態検知センサ6および読取り装置7の他に、処理システム5と交信を行う無線通信装置18、バッテリー19、およびA/D変換器(図示せず)を備えている。前記状態検知センサ6は、機械部品1の状態量を検出するセンサである。状態検知センサ6は、センサユニット2内に1つだけ設けられても良いが、図2のように複数、例えば振動測定を行う加速度センサ6a、および回転検出を行うセンサであるジャイロセンサ6bが設けられても良い。状態検知センサ6は、この他に温度センサ(図示せず)を有していても良い。
状態検知センサ6はこの実施形態ではアナログ信号からなる測定データを出力するセンサである。出力された測定データは前記A/D変換器でデジタル変換されて無線で出力される。なお、センサユニット2は、測定データをアナログ信号のまま有線で出力し、情報端末8(図3)でA/D変換されても良い。また状態検知センサ6としてデジタル信号からなる測定データを出力するセンサを用いても良い。
センサユニット2を測定対象の機械部品1の可動部に設置する場合、スリップリング(図示せず)を用いた有線で情報端末8に測定データの信号を送信するようにしても良い。バッテリー19(図1)については、電池式でも充電方式でも良い。センサユニット2のセンサ6、無線通信装置18および読取り装置7などの処理要素には、バッテリーを使用せず、非接触給電やスリップリングから給電しても良い。
読取り装置7は、ステー3に設けられた固有情報保持手段4が示す情報を、固有情報保持手段4に非接触で、または接触して読み取る装置である。読取り装置7は、機械部品1の状態を状態検知センサ6が検知できるようにセンサユニット2がステー3に保持された状態において、固有情報保持手段4が示す情報を読み取ることができるように設けられている。読取り装置7は、固有情報保持手段4がRFIDである場合はタグリーダ、固有情報保持手段4が1次元または2次元のバーコードである場合はバーコードリーダである。無線通信装置18は、処理システム5に、前記測定データと共に、読み取った固有情報を送信する。これら測定データおよび固有情報と共に、センサユニット2の識別データ等であるセンサユニット識別子も送信されてもよい。無線通信装置18は、極近距離の無線通信が可能な装置であっても良い。
図3において、処理システム5の情報端末8は、センサユニット2から測定データと固有情報を受け取り、通信網51を介してデータサーバ9に前記測定データおよび固有情報を送信する。情報端末8は、センサユニット2から無線または有線でデータ受信が可能な通信装置21を有し、インターネット等の通信網51には他の通信処理部21Aが接続される。この通信処理部21Aは、無線で通信する手段であっても良い。情報端末8は、専用ソフトウェアで構成される端末側処理手段22を介して、液晶表示装置等の表示装置23の画面23aに関係情報を表示させる。通信処理部21Aは、例えばデータサーバ9に記憶された、測定対象の機械部品1の固有情報、過去の測定データ、および状態判定結果等を取得して、表示装置23の画面での閲覧を可能とする。前記通信網51は、例えばインターネット等のコンピュータ通信網である。そのため、情報端末8の表示装置23では、Webブラウザ等を用いて前記関係情報の閲覧が可能である。
端末側処理手段22は専用ソフトウェアで構成され、センサユニット2およびデータサーバ9との情報通信、およびデータ表示等を制御する機能を備える。端末側処理手段22を構成する専用ソフトウェアは、データサーバ9からダウンロードされてからインストールされてもよい。代わりに、この専用ソフトウェアはCDやDVD等の可搬の記憶媒体に記憶されており、その記憶媒体からインストールされてもよい。または、前記通信網51を構成するインターネット上の前記データサーバ9以外のサーバにおけるホームページやアプリサイト等から入手されてインストールされてもよい。情報端末8のOS(オペレーションプログラム)24は、このようなダウンロードおよびインストールを可能にする機能を有する。端末側処理手段22は、前記表示装置23の画面23aに、前記関係情報として、例えばステー3の固有情報や、センサユニット2の測定データ、前記データサーバ9から取得された状態判定結果や解析結果等を表示させる。
情報端末8は、さらに、オペレータによる入力を行わせるタッチパネル等の入力手段25と、前記測定データおよび固有情報、前記態判定結果や解析結果等を記憶する情報記憶手段26を有する。
データサーバ9は、情報記憶部31、仕様データベース32、状態判定部33、データ解析部34、処理データ記憶部35、および通信処理部36を有している。
データサーバ9は、情報端末8からの測定データおよび固有情報を通信処理部36で受信し、情報記憶部31にて測定データを記憶する。データサーバ9は、また、受信した固有情報に基づいて、仕様データベース32に記憶された軸受や周辺部品、車両情報等を特定して測定部位を判別する。情報記憶部31または仕様データベース32もしくはその両方を利用して測定対象となる機械部品1に適合した信号処理条件と判定条件(判定用情報)が決定され、データ解析部34で受信した測定データを解析する。解析結果は処理データ記憶部35に保存される。判定条件は、各部位毎の蓄積データを用いて設定されたり更新されたりする。状態判定部33が、解析結果と判定条件との比較により、各機械部品1の状態を判定する。また、状態判定部33は、仕様データベース32に記憶された軸受や周辺部品の情報と解析結果とを用いて、異常発生部位を推定する。解析結果および異常判定結果は、前記送信元の情報端末8等に送信される。
情報記憶部31には、状態が測定された各機械部品1の測定データや判定結果および/またはデータ解析結果等の、部品履歴(機械部品1の様々な履歴)、ならびに結果出力形式等についても記憶されている。情報記憶部31には、固有情報に基づく測定条件や解析条件等が記憶されていても良い。
仕様データベース32には、機械部品1の諸元、例えば軸受諸元等が記憶されている。仕様データベース32には周辺部品諸元や、測定対象の機械部品1である軸受装置が装備された部位の仕様等が記憶されていても良い。また、仕様データベース32および情報記憶部31のいずれかに、機械部品1の種類に応じた状態判定を行うための判定方法や閾値等の判定用情報(判定条件)等が記憶されている。
データ解析部34で、測定データの信号処理である周波数分析を行い、異常判定等の状態判定が容易に出来る信号に変換する。この周波数分析では、測定データのうち、振動データだけでなく、回転速度のデータが用いられても良い。
状態判定部33は、データ解析部34による処理の結果と、部品履歴もしくは過去の測定データまたは予め設定された判定条件(閾値など)との比較等で、機械部品1の異常有無等の判定を行う。
処理データ記憶部35は、データ解析部34で行った解析結果や、状態判定部33で行った状態判定の結果を、機械部品1毎に履歴として記憶する。
表示端末52は、表示機能および通信機能を備えた情報端末である。表示端末52は、データサーバ9にアクセスし、処理データ記憶部35に記憶された、測定対象である機械部品1の固有情報、過去の測定データ、状態判定の結果等の閲覧が可能である。表示端末52は、例えばデータサーバ9内の通信処理部36から通信網51を介して、データサーバ9から取得した情報を受信し、表示が可能である。この場合に通信処理部36は、権限を有する表示端末52を登録しておくことによって、またはパスワード等を用いて、アクセス制限を行うようにしても良い。
データサーバ9の通信処理部36は、少なくとも測定データを送信した情報端末8に状態判定の結果を送信し表示させる。この測定データを送信した情報端末8の他に、アドレスが登録された表示端末52に状態処理の結果等を送信してもよい。前記アドレスが登録された表示端末52は、例えば軸受メーカの所定事業部の端末等である。
図4は、この状態自動判定システム100の各構成要素が行う処理および作用のフローをブロック構成で示す図である。
ステー3にセンサユニット2が取付けられ、センサユニット2の電源がオンにされると、センサユニット2からステー3に固有情報の呼び出し信号(電波等)を発信する。前記信号にステー3に内蔵されたICタグからなる固有情報保持手段4が、この呼び出し信号に反応して、保持している固有情報をセンサユニット2に送信する。センサユニット2に内蔵された状態検知センサ6は、機械部品1の状態量を測定し、その測定データを前記固有情報と共に情報端末8に送信する。
ステー3にセンサユニット2が取付けられ、センサユニット2の電源がオンにされると、センサユニット2からステー3に固有情報の呼び出し信号(電波等)を発信する。前記信号にステー3に内蔵されたICタグからなる固有情報保持手段4が、この呼び出し信号に反応して、保持している固有情報をセンサユニット2に送信する。センサユニット2に内蔵された状態検知センサ6は、機械部品1の状態量を測定し、その測定データを前記固有情報と共に情報端末8に送信する。
情報端末8は通信網51を経由してデータサーバ9と接続し、センサユニット2から受信した前記測定データと前記固有情報をデータサーバ9に送信する。データサーバ9は、通信網51を経由して情報端末8から前記測定データと前記固有情報を受信する。データサーバ9は、その情報記憶部31および仕様データベース32から、前記固有情報をキーとして、測定対象の機械部品1の情報(判定用情報、部品履歴、過去の測定データ等)を抽出する。データサーバ9のデータ解析部34が、前記測定データを信号処理する。データサーバ9の状態判定部33が、データ解析部34による処理の結果と、抽出された部品履歴もしくは過去の測定データまたは予め軸受諸元等から設定された判定用情報等との比較等で機械部品1の状態の判定を行う。データサーバ9の通信処理部36が、データ解析部34による判定の結果が異常の場合は、表示端末52に「異常」との表示を行わせるための信号と状態判定の結果に関するデータを発信するとともに、表示端末52の管理者、例えば軸受メーカの事業部に、電話や、電子メール、SNS等で連絡を行う。また、異常なしの場合、通信処理部36は表示端末52に「異常なし」との表示を行わせるための信号と状態判定の結果に関するデータを発信する。
なお、情報端末8と表示端末52は、共通の端末80によって構成されてもよい。
この構成の機械部品の状態自動判定システムによると、次の利点が得られる。
・機械部品1に固有の固有情報が固有情報保持手段4に保持されている。センサユニット2が、状態検知センサ6、および固有情報保持手段4に保持されている固有情報を読み取る読取り装置7を有する。そのため、センサユニット2で読み取った固有情報から機械部品1の特定が自動で行え、複数の機械部品1の状態判定にこの状態自動判定システムが使用されても、機械部品1の特定のための入力操作が不要である。したがって、入力ミスが発生しない。例えば上記のように、センサユニット2を所望の測定対象の機械部品1に取付け、スイッチ等により測定開始の指令を与えるだけで、何ら入力操作を行うことなく、自動でその測定対象の機械部品1に対応する閾値等の判定用情報を抽出できる。そのため、異常判定等の定められた状態についての判定を適切に行うことができる。
・機械部品1に固有の固有情報が固有情報保持手段4に保持されている。センサユニット2が、状態検知センサ6、および固有情報保持手段4に保持されている固有情報を読み取る読取り装置7を有する。そのため、センサユニット2で読み取った固有情報から機械部品1の特定が自動で行え、複数の機械部品1の状態判定にこの状態自動判定システムが使用されても、機械部品1の特定のための入力操作が不要である。したがって、入力ミスが発生しない。例えば上記のように、センサユニット2を所望の測定対象の機械部品1に取付け、スイッチ等により測定開始の指令を与えるだけで、何ら入力操作を行うことなく、自動でその測定対象の機械部品1に対応する閾値等の判定用情報を抽出できる。そのため、異常判定等の定められた状態についての判定を適切に行うことができる。
・センサユニット2は機械部品1に着脱可能に取付けられるため、測定子を機械部品1に手動で押し付けるものと異なり、測定結果の再現性が良好で、測定結果の精度向上により判定の精度も向上する。また、測定の必要時のみセンサユニット2を機械部品1に取付ければ良く、機械部品1の使用の妨げにならない。
・特に、ステー3を機械部品1に常設する場合は、次の利点が得られる。センサユニット2の取付け位置が安定し、取付け誤差による測定データのバラつきを抑えると共に短時間での測定準備が可能となる。
・測定対象の機械部品1に含まれる車両用軸受やその周辺部品における固定部にセンサの取付け箇所が確保出来ない場合でも、ステー3を設けることによって、車両用軸受やその周辺部品の可動部に、測定対象の状態を測定するセンサを有するセンサユニット2を実装出来る。
・可動部にセンサユニット2を設置する場合であっても、可動中心を測定すれば、外乱の影響を受け難く、高精度な測定が可能になる。
・測定対象の機械部品1に含まれる車両用軸受やその周辺部品における固定部にセンサの取付け箇所が確保出来ない場合でも、ステー3を設けることによって、車両用軸受やその周辺部品の可動部に、測定対象の状態を測定するセンサを有するセンサユニット2を実装出来る。
・可動部にセンサユニット2を設置する場合であっても、可動中心を測定すれば、外乱の影響を受け難く、高精度な測定が可能になる。
・ステー3に固有情報保持手段4を設ける事で、測定対象を容易に識別でき、短時間での測定準備が可能であり、且つデータの蓄積や過去データの検索が容易である。
・固有情報を用いて測定する部位が特定出来るため、軸受品番毎ではなく、部位毎での環境に応じた異常判定の閾値を設定する事が出来る。また、外乱を加味した高精度な判定を行える。
・情報端末8を用いて測定セットアップから診断結果の閲覧までが可能となる。情報端末8はスマートフォン等の携帯型端末であっても良い。携帯型であれば、測定対象の機械部品1の近くで操作が行える。
・固有情報を用いて測定する部位が特定出来るため、軸受品番毎ではなく、部位毎での環境に応じた異常判定の閾値を設定する事が出来る。また、外乱を加味した高精度な判定を行える。
・情報端末8を用いて測定セットアップから診断結果の閲覧までが可能となる。情報端末8はスマートフォン等の携帯型端末であっても良い。携帯型であれば、測定対象の機械部品1の近くで操作が行える。
図5は、第2の実施形態に係る状態自動判定システム100Aを示す。図1~図4に示した第1の実施形態に係る状態自動判定システム100では、データサーバ9でデータ解析および状態判定を行うようにしたが、図5の本実施形態に係る状態自動判定システム100Aでは、情報端末(情報・表示端末)8Aでデータ解析および状態判定を行う構成とされ、また情報端末8Aは、情報の表示機能を有する情報・表示端末とされている。
以下の説明において、本形態で先行する形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符号を付し、重複する説明を略する。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、特に記載のない限り先行して説明している形態と同様とする。同一の構成から同一の作用効果を奏する。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
本実施形態において、前記処理システム5は、前記情報端末8Aとこの情報端末8Aに通信網51で接続されたデータサーバ9とから構成される。前記情報端末8Aは、前記センサユニット2から前記測定データおよび前記固有情報を取得して前記固有情報を前記データサーバ9へ送信する通信処理部21Aと、データ解析部44と、状態判定部43とを有する。前記データサーバ9は、各固有情報に対応して機械部品の仕様情報を記憶した仕様データベース32と、前記情報端末8Aから送信された前記固有情報に基づいて前記機械部品1を自動識別し、その機械部品1の前記仕様情報を抽出して前記情報端末8Aへその仕様情報を送信する通信処理部36とを有する。前記情報端末8Aの前記データ解析部44および状態判定部43は、前記データサーバ9から送信された前記仕様情報を用い、前記センサユニット2から得た前記測定データを解析して機械部品1の状態の判定をそれぞれ行う。
近年の情報端末は、パーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレット等の携帯型の端末であっても、演算処理機能が飛躍的に向上しており、十分な精度かつ処理速度で異常判定等の状態判定の処理が行える。しかし、閾値のような判定用情報や過去データ等の判定用情報を複数の機械部品1それぞれに対して用いると膨大なデータ量となり、携帯型の情報端末8Aに記憶しておくことは難しく、またデータが複数の情報端末8A間で重複して保存されることによる無駄も多い。そのため、上記のように判定用情報はデータサーバ9に記憶しておいてデータサーバ9から情報端末8Aへ送信するようにし、すなわちデータサーバ9を単にデータベースとして利用する。このように情報端末8Aではその状態判定の処理だけを行うようにすることで、情報端末8Aの高度な処理機能を効果的に利用し、データサーバ9の負担やデータサーバ9の使用費用を低減しつつ、状態判定が行える。
この実施形態においても、前記データサーバ9は、状態測定を行った各機械部品1の測定データ、判定結果および/またはデータ解析結果の、部品履歴、ならびに結果出力形式等を記憶する情報記憶部31と、前記機械部品1につきデータ解析および状態判定の結果を前記機械部品1毎に履歴として記憶する処理データ記憶部35とを有する。そして、前記データサーバ9は、前記機械部品1の前記履歴を用いて前記状態判定を行ってもよい。
機械部品1の種類毎の機械部品諸元から定まる判定用情報で異常判定等の状態判定を行って正常と判定されても、その個体についての過去の判定用情報を用いて判定すると異常と判定される場合があり、またその逆もある。そのため、種類毎の機械部品諸元に基づく状態判定に加えて履歴情報を用いた状態判定を行い、両判定の結果から総合的に判定を行うことで異常判定等の判定の精度が向上する。
その他の本実施形態に係る状態自動判定システム100Aの構成および効果は、図1~図4に示した第1の実施形態に係る状態自動判定システム100の構成および効果と同様である。
その他の本実施形態に係る状態自動判定システム100Aの構成および効果は、図1~図4に示した第1の実施形態に係る状態自動判定システム100の構成および効果と同様である。
なお、前記データサーバ9が図1~4の実施形態のように前記データ解析および前記状態の判定を行う機能を有し、前記情報端末8Aが、設定条件に応じて、前記データ解析および前記状態の判定を情報端末8Aで行うかデータサーバ9に行わせるかを切り換える機能を有していても良い。
状態判定部33(43)およびデータ解析部34(44)は、データサーバ9に設けられるか情報端末8Aに設けられるかにかかわらず、そのプロセッサに実装される。
図6は、第3の実施形態に係る状態自動判定システム100Bを示す。この実施形態に係る状態自動判定システム100Bが、図1~図4に示した第1の実施形態に係る状態自動判定システム100と異なる点は、複数の機械部品1それぞれにつき、互いに異なる固有情報を保持する固有情報保持手段4が設けられたステー3を適用することで、複数のセンサユニット2が処理システム5に接続され、この処理システム5で前記複数の機械部品1の状態判定を同時に並列処理で行うように構成されている。
その他の構成および効果は、図1~図4に示した第1の実施形態に係る状態自動判定システム100の構成および効果と同様である。
その他の構成および効果は、図1~図4に示した第1の実施形態に係る状態自動判定システム100の構成および効果と同様である。
なお、上記各第1~第3の状態自動判定システムにおいて、判定対象である機械部品1は、例えば、図9と共に説明した車両用軸受およびその周辺部品から構成された車両用軸受装置である。
車両用軸受としては、オルタネータ用軸受、セルモータ用軸受、ウォータポンプ用軸受、油圧ポンプ用軸受、ファンカップリング用軸受、コンプレッサ用軸受、スーパーチャージャー用軸受、ターボチャージャー用軸受、アイドラープーリ用軸受等が挙げられる。
周辺部品としては、軸受軸、ナット、プーリカバー、ベルト、オルタネータ、セルモータ、ウォータポンプ、油圧ポンプ、ファンカップリング、コンプレッサ、スーパーチャージャー、ターボチャージャー、アイドラープーリ等が挙げられる。
車両用軸受としては、オルタネータ用軸受、セルモータ用軸受、ウォータポンプ用軸受、油圧ポンプ用軸受、ファンカップリング用軸受、コンプレッサ用軸受、スーパーチャージャー用軸受、ターボチャージャー用軸受、アイドラープーリ用軸受等が挙げられる。
周辺部品としては、軸受軸、ナット、プーリカバー、ベルト、オルタネータ、セルモータ、ウォータポンプ、油圧ポンプ、ファンカップリング、コンプレッサ、スーパーチャージャー、ターボチャージャー、アイドラープーリ等が挙げられる。
判定対象となる機械部品1は、軸受およびその周辺部品から構成された軸受装置に限らず、各種の機械部品であってもよい。特に、転動体を有する機械部品1において、この状態自動判定システムの利点が効果的に発揮される。転動体を有する機械部品1としては、図10に示すボールねじ装置や、図11,図12(A),(B)に示す等速ジョイント等が挙げられる。
図10のボールねじ装置からなる機械部品1Aは、ねじ軸81とナット82との間に、ナット82内を循環移動する転動体(図示せず)を有し、ねじ軸81は軸受83を介してハウジング(図示せず)に支持されている。ねじ軸81の端部に、ステー3が固定され、このステー3にセンサユニット2が着脱自在に取付けられる。
図10のボールねじ装置からなる機械部品1Aは、ねじ軸81とナット82との間に、ナット82内を循環移動する転動体(図示せず)を有し、ねじ軸81は軸受83を介してハウジング(図示せず)に支持されている。ねじ軸81の端部に、ステー3が固定され、このステー3にセンサユニット2が着脱自在に取付けられる。
図11には、等速ジョイントからなる機械部品1Bを示す。2つの等速ジョイントからなる機械部品1B,1C間に介在するドライブシャフト91に、ステー3が設けられており、このステー3にセンサユニット2が脱着自在に取り付けられている。また、図12(A),(B)では、取付バンド92がドライブシャフト91もしくは等速ジョイント1B,1Cの外周に締め付け固定され、この取付バンド92の円周方向の一箇所にステー3が設けられている。図12(A),(B)に示すように、このステー3にセンサユニット2が着脱自在に取付けられる。ステー3とセンサユニット2には、互いに対向する磁石93,94が設けられ、これら磁石93,94間の磁気吸着力により、堅固にセンサユニット2を保持できる。
また、ステー3とセンサユニット2には、互いに雄ねじ、雌ねじ形状が構成され、互いにねじ込むことにより、センサユニット2を保持する方式でも良い。
また、ステー3とセンサユニット2には、互いに雄ねじ、雌ねじ形状が構成され、互いにねじ込むことにより、センサユニット2を保持する方式でも良い。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本件明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる発明の範囲内のものと解釈される。
1:機械部品
2:センサユニット
4:固有情報保持手段
5:処理システム
6:状態検知センサ
7:読取り装置
2:センサユニット
4:固有情報保持手段
5:処理システム
6:状態検知センサ
7:読取り装置
Claims (10)
- 機械部品であって、この機械部品に固有である固有情報を示す固有情報保持手段を有する機械部品と、
前記機械部品の状態を測定する状態検知センサ、および前記固有情報保持手段から前記固有情報を読み取る読取り装置を有するセンサユニットであって、前記機械部品に着脱自在に取り付けられる、センサユニットと、
このセンサユニットの前記読取り装置で読み取った前記固有情報に基づいて、前記機械部品の状態判定に用いる定められた判定用情報を抽出し、この抽出した判定用情報を用いて、前記状態検知センサが出力した測定データに基づき、前記機械部品が定められた状態にあるか否かの判定を行うように構成された処理システムとを備えた、機械部品の状態自動判定システム。 - 請求項1に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記処理システムが、情報端末と、この情報端末に通信網を介して接続されたデータサーバとから構成され、
前記情報端末は、前記センサユニットから前記測定データおよび前記固有情報を取得してこれらを前記データサーバへ送信するように構成され、
前記データサーバは、各固有情報に対応して機械部品の仕様情報を記憶した仕様データベースを有し、かつ、前記情報端末から受信した前記固有情報に基づいて前記機械部品を自動識別してその機械部品に対応する仕様情報を抽出し、この抽出した仕様情報を用いて、前記測定データを解析して前記機械部品の状態の判定を行うように構成された、機械部品の状態自動判定システム。 - 請求項1に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記処理システムが、情報端末と、この情報端末に通信網を介して接続されたデータサーバとから構成され、
前記情報端末は、前記センサユニットから前記測定データおよび前記固有情報を取得して前記固有情報を前記データサーバへ送信する通信処理部を有し、
前記データサーバは、各固有情報に対応して機械部品の仕様情報を記憶した仕様データベースと、前記情報端末から受信した前記固有情報に基づいて前記機械部品を自動識別してその機械部品に対応する仕様情報を抽出して前記情報端末へ送信する通信処理部とを有し、
前記情報端末が、さらに、前記データサーバから受信した前記仕様情報を用い、前記センサユニットから取得した前記測定データを解析するデータ解析部、および、前記仕様情報を用い、データ解析部の解析結果から、前記機械部品の状態の判定を行う状態判定部を有する、機械部品の状態自動判定システム。 - 請求項2に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、
前記データサーバが、各機械部品について、既に状態測定を行った際の測定データ、この測定データの解析の結果、状態判定の結果、測定条件、および部品履歴を前記機械部品の履歴情報として記憶する記憶する情報記憶部を有し、前記機械部品についての前記履歴情報を用いて、前記機械部品の状態の判定を行うように構成された、機械部品の状態自動判定システム。 - 請求項3に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、
前記データサーバが、前記情報端末の前記データ解析部による解析の結果、および前記情報端末の前記状態判定部による状態判定の結果を各機械部品の履歴の情報として記憶する情報記憶部を有し、
前記情報端末の前記データ解析部は、前記データサーバの前記情報記憶部に記憶された、前記機械部品の前記履歴の情報を用いて解析を行い、前記状態判定部は、前記データサーバの前記情報記憶部に記憶された、前記機械部品の前記履歴の情報を用いて状態の判定を行うように構成された、機械部品の状態自動判定システム。 - 請求項2または請求項4に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記データサーバは、前記測定データを送信した前記情報端末とは別の登録された端末へ前記判定の結果を送信する通信処理部を有する、機械部品の状態自動判定システム。
- 請求項2ないし請求項6のいずれか1項に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記情報端末が、汎用の情報端末であり、前記センサユニットとの通信、前記データサーバとの通信、および機械部品の状態に関係する処理を行う専用フソトウェアをインストールするように構成されたオペレーションシステムを備える、機械部品の状態自動判定システム。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記機械部品が転動体を有している、機械部品の状態自動判定システム。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記機械部品が、前記センサユニットを着脱自在に保持するように構成されたステーを有し、前記固有情報保持手段が前記ステーに設けられた、機械部品の状態自動判定システム。
- 請求項3に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記データサーバが、前記測定データを解析して機械部品の状態の判定を行うように構成され、前記情報端末が、所定の設定条件に応じて、前記測定データの解析および前記機械部品の状態の判定を、当該情報端末8で行うか、または、前記データサーバに行わせるかを切り換えるように構成された、機械部品の状態自動判定システム。
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2015
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