WO2016021180A1 - 通信端末装置及びその送受信方法、並びにコンピュータ・プログラムが格納された記録媒体 - Google Patents

通信端末装置及びその送受信方法、並びにコンピュータ・プログラムが格納された記録媒体 Download PDF

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Abstract

 複数の通信端末装置を集中的に管理及び制御する通信管理装置を用いない環境であっても、それら通信端末装置間において情報を効率よく送受信すると共に、受信処理による負荷を削減することが可能な通信端末装置等を提供する。 通信端末装置1は、第1アプリケーションを識別可能な第1の識別子101に基づいて、受信ポート番号を求める受信制御部3と、受信ポート番号を、第1アプリケーションの受信ポートとして設定するフィルタ部4と、第2アプリケーションを識別可能な第2の識別子102に基づいて、特定の通信端末装置の宛先を示す宛先ポート番号を求める送信制御部2とを備える。

Description

通信端末装置及びその送受信方法、並びにコンピュータ・プログラムが格納された記録媒体
 本発明は、複数の通信端末装置間において情報を送受信する技術分野に関する。特に、本発明は、当該情報をフィルタリングすることによって特定の情報を受信する技術分野に関する。
 近年、車車間通信及びネットワークインフラストラクチャの無い地域や災害時の通信手段としては、モバイルアドホックネットワーク(Mobile Ad-Hoc Networks;以下、本願では、「MANET」と称する)が注目されている。このMANETは、無線通信によって接続された多数の通信端末装置(ノード)によって構成される。以下の説明では、説明の便宜上、通信端末装置を、単に「通信端末」と称する。
 ここで、本願出願に先立って存在する関連技術としては、例えば、特許文献1及び特許文献2がある。
 特許文献1は、データ通信方法に関する技術を開示する。特許文献1に開示されたデータ通信方法は、マルチキャスト通信を用いることによって、情報をノードに対して送信する。当該情報を送信するに際して、送信元であるノードは、送信先であるノードを識別する識別子をデータヘッダ内に含める。送信元のノードは、当該データヘッダを含む情報を、送信先のノードに対して送信する。
 特許文献2に開示された通信システムは、クライアント装置とサーバ装置との間において通信する。サーバ装置は、クライアント装置において動作するアプリケーションを識別するプログラム識別子を、クライアント装置から受信する。サーバ装置は、受信したプログラム識別子によって特定されるアプリケーションに対するポート番号を、自装置に対して付与する。即ち、サーバ装置は、そのポート番号を自装置のポート番号として設定する。サーバ装置は、設定したポート番号を示す情報を、クライアント装置に対して送信する。クライアント装置は、受信した情報に含まれるポート番号を用いてサーバ装置と通信する。
特開2009-260594号公報 特開2007-200209号公報
 ところで、複数の通信端末間において情報共有を行う場合に、MANETには、それら通信端末において行われる名前解決に関する課題がある。この名前解決とは、例えば、通信端末を識別可能な情報に基づいて、その通信端末に付与されたIP(Internet_Protocol)アドレスを取得することである。より具体的に、例えば、特定の通信端末において動作するアプリケーションは、通信相手である他の通信端末または他の通信端末において動作するアプリケーションを識別可能な識別子に基づいて、他の通信端末のIPアドレスを、名前解決により取得する。当該識別子とは、例えば、通信端末を識別可能なノード識別子(Identifier;以降、本願では、「ID」とも記す)や通信端末を利用するユーザを識別可能なユーザIDなどである。
 例えば、この名前解決は、インターネットのような常にネットワーク接続が保障される有線環境では、Domain Name System(DNS)サービスとして提供されている。その一方で、MANETにおいて構成された多数の通信端末は、それぞれの通信端末間において名前解決に必要な情報を交換する。当該多数の通信端末は、通信端末間において交換した情報に基づき名前解決を実施する。即ち、当該多数の通信端末は、例えば、DNSサービスを利用することなく、それら通信端末だけで名前解決を実施しなければならない。
 また、一例として、ネットワークの断絶により名前解決を提供する特定の通信端末と通信できない場合に、通信端末は、通信相手である他の通信端末のIPアドレスを知ることができない。さらに、一例として、IPアドレスが定期的に変わってしまうような状況(IPアドレスの自動割り当て)では、当該通信端末は、名前解決によって変更前の(即ち、古い)IPアドレスを得ることとなる。その結果、それら通信端末において動作するアプリケーションは、互いに通信できなくなる。
 これら問題を解決する手法としては、例えば、IPアドレスに依存することなく、アプリケーションの識別子を用いて通信することが知られている。
 以下の説明では、より具体的に、アプリケーションの識別子を用いて通信する手法について図12及び図13を参照して説明する。図12は、一般的に知られたアプリケーションの識別子を用いて通信する手法を説明する図である。また、図13は、一般的に知られた当該識別子を用いて通信する手法において用いられる通信パケット(本願では、以降、単に、「パケット」、「通信情報」とも記す)のフォーマット構成を概念的に例示する図である。
 図13において、通信パケットは、大別して、ヘッダフィールド201及びデータフィールド202を含む。また、データフィールド202は、アプリケーションの識別子を示すアプリケーションID(図13に示すApp ID)204を含むデータヘッダ203及びデータ205を含む。そして、ヘッダフィールド201は、IPヘッダ及びUDP(User Datagram Protocol)ヘッダを含む。
 ここで、図12は、特定の通信端末が各通信端末に対して通信パケットを送信した際の処理を示す。また、特定の通信端末は、複数の通信端末に対して同時または略同時(以下、本願では、単に「同時」と記す)に通信パケットを送受信可能な手法によって通信を行うこととする。例えば、この通信手法は、同報通信、ブロードキャスト通信及びマルチキャスト通信などである。
 より具体的に、図12において、Node_Bは、例えば、ブロードキャスト通信によって、Node_A及びNode_Cに対して通信パケットを送信する(ステップS201)。
 Node_A及びNode_Cにおいて動作するアプリケーションは、受信した通信パケットが自アプリケーション宛の情報(データ)か否かを解析する。即ち、当該アプリケーションは、例えば、宛先を識別可能なノードID(図13に示すアプリケーションID204)に基づいて、データフィールド202に含まれるデータヘッダ203を解析する(ステップS202)。
 係るアプリケーションは、自アプリケーションの識別子(ノードID)がデータヘッダ203に記載されていると判断した場合に、係る通信パケットを受信する。即ち、Node_Aにおいて動作するアプリケーションは、通信パケットを受信する。一方で、当該アプリケーションは、自アプリケーションの識別子がデータヘッダ203に記載されていないと判断した場合には、通信パケットを破棄する。即ち、Node_Cにおいて動作するアプリケーションは、通信パケットを破棄する(ステップS203)。
 尚、ステップS204乃至S206に示す処理は、ステップS201乃至ステップS203に示す処理と同様である。そのため、重複する説明は省略する。
 このように、特定の通信端末は、当該通信パケットを複数の通信端末に対して送受信することができる。しかしながら、係るアプリケーションは、複数の通信端末間において送受信される全ての通信パケットを受信する必要がある。さらに、当該アプリケーションは、受信した通信パケットの宛先を確認する必要がある。即ち、当該アプリケーションは、受信した通信パケットに記載された宛先を示す情報に基づいて、自装置宛ての情報か否かを識別する必要がある。そのため、当該アプリケーションの負荷は大きくなる。
 また、特許文献1には、送信先であるノードの識別子をデータヘッダに含めることが記載されているに留まる。そのため、特許文献1に開示されたデータ通信方法では、依然として、ノードにおいて動作するアプリケーションの負荷を低減することができない。
 特許文献2に開示されたクライアント装置は、サーバ装置から得たポート番号を用いて通信する。これにより、特許文献2に開示された通信システムでは、ポート番号を、第三者に知られることを防止することができる。しかしながら、特許文献2では、複数のクライアント装置間において効率よく通信する手法については、考慮されておらず何ら述べられていない。そのため、当該通信システムでは、依然として、係るアプリケーションの負荷を低減することができない。
 本発明は、複数の通信端末装置を集中的に管理及び制御する通信管理装置を用いない環境であっても、それら通信端末装置間において情報を効率よく送受信すると共に、受信処理による負荷を削減することが可能な通信端末装置等を提供することを主たる目的とする。
 上記の課題を達成すべく、本発明の一態様に係る通信端末装置は、以下の構成を備える。
 即ち、本発明の一態様に係る通信端末装置は、
 自装置において動作する第1アプリケーションを識別可能な第1の識別子に基づいて、通信相手である特定の通信端末装置から第1の通信情報を受信する受信ポート番号を求める受信制御手段と、
 前記受信制御手段から得た前記受信ポート番号を、前記第1アプリケーションの受信ポートとして設定するフィルタリング手段と、
 前記特定の通信端末装置において動作する第2アプリケーションを識別可能な第2の識別子に基づいて、前記特定の通信端末装置の宛先を示す宛先ポート番号を求める送信制御手段と、を備え、
  前記送信制御手段は、
   前記第1の通信情報と異なる他の第2の通信情報を前記特定の通信端末装置に対して送信するに際して、前記求めた宛先ポート番号と該第2の通信情報とを送信するよう通信手段を制御する。
 また、同目的を達成すべく、本発明の一態様に係る通信端末装置の送受信方法は、以下の構成を備える。
 即ち、本発明の一態様に係る送受信方法は、
 通信端末装置において動作する第1アプリケーションを識別可能な第1の識別子に基づいて、通信相手である特定の通信端末装置から第1の通信情報を受信する受信ポート番号を求め、
 求めた前記受信ポート番号を、前記第1アプリケーションの受信ポートとして設定し、
 前記特定の通信端末装置において動作する第2アプリケーションを識別可能な第2の識別子に基づいて、前記特定の通信端末装置の宛先を示す宛先ポート番号を求め、
 前記第1の通信情報と異なる他の第2の通信情報を前記特定の通信端末装置に対して送信するに際して、前記求めた宛先ポート番号と該第2の通信情報とを送信するよう通信手段を制御する。
 尚、同目的は、上記の各構成を有する通信端末装置及びその送受信方法を、コンピュータによって実現するコンピュータ・プログラム、及びそのコンピュータ・プログラムが格納されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体によっても達成される。
 本発明によれば、複数の通信端末装置を集中的に管理及び制御する通信管理装置を用いない環境であっても、それら通信端末装置間において情報を効率よく送受信すると共に、受信処理による負荷を削減することが可能な通信端末装置等を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態における通信端末装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の第1の実施形態におけるアプリケーションIDを含む通信情報のフォーマット構成を概念的に例示する図である。 図3は、本発明の第1の実施形態におけるマルチキャストIDを含む通信情報のフォーマット構成を概念的に例示する図である。 図4は、本発明の第2の実施形態における通信端末装置の構成を示すブロック図である。 図5は、本発明の第3の実施形態における通信端末装置の構成を示すブロック図である。 図6は、本発明の第3の実施形態における各通信端末装置の動作を概念的に例示する図である。 図7は、本発明の第3の実施形態における通信端末装置が行う受信ポート番号の設定処理の動作を示すフローチャートである。 図8は、本発明の第3の実施形態における通信端末装置が行う通信情報を送信する際の動作を示すフローチャートである。 図9は、本発明の第3の実施形態における通信端末装置が行う宛先ポート番号の設定処理の動作を示すフローチャートである。 図10は、本発明の第3の実施形態における通信端末装置が行う通信情報を受信する際の動作を示すフローチャートである。 図11は、本発明に係る各実施形態を実現可能な情報処理装置のハードウェア構成を例示的に説明するブロック図である。 図12は、一般的に知られたアプリケーションの識別子を用いて通信する手法を説明する図である。 図13は、一般的に知られたアプリケーションの識別子を用いて通信する手法において用いられる通信パケットのフォーマット構成を概念的に例示する図である。
 以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
 <第1の実施形態>
 図1は、本発明の第1の実施形態における通信端末装置1の構成を示すブロック図である。
 図1において、通信端末装置1は、送信制御部2、受信制御部3及びフィルタ部(フィルタリング部)4を備える。
 尚、以下の説明では、説明の便宜上、通信端末装置1(自装置)において動作するアプリケーションを、「第1アプリケーション」と称する。そして、以下の説明では、通信相手である他の通信端末(特定の通信端末)において動作するアプリケーションを、「第2アプリケーション」と称する。また、以下の説明において、説明の便宜上、各実施形態では、通信端末装置1、通信端末装置10及び通信端末装置20を、自装置とも称することとする。図面中の矢印の向きは、一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない(以下、各実施形態においても同様)。
 送信制御部2は、通信相手である特定の通信端末において動作するアプリケーション(第2アプリケーション)を識別可能な第2の識別子102(第2アプリケーション識別子)を受信するのに応じて、処理を開始する。
 送信制御部2は、第2の識別子102と、他の通信端末間において送受信される通信情報(「通信データ」、或いは、「通信パケット」とも記す)に含まれる情報(データ)とに基づいて、通信部5に対して通信情報を送信するよう制御する。即ち、送信制御部2は、通信部5を用いて通信情報を送信する機能を有する。
 通信情報に含まれる情報(第1情報)とは、通信情報に含まれる実データである。即ち、第1情報は、後述する図2及び図3に示すデータ205に相当する。
 以下の説明では、説明の便宜上、特定の通信端末から受信する通信情報を、第1の通信情報と称し、そして、通信端末装置1から送信する通信情報を、第2の通信情報と称する。また、説明の便宜上、一例として、第1の通信情報と第2の通信情報とは、異なる通信情報を表すこととする(以下、各実施形態においても同様)。
 送信制御部2は、第2の識別子102に基づいて、係る特定の通信端末の宛先を示す宛先ポート番号を求める(算出する)。より具体的に、送信制御部2は、第2の識別子102に基づいて、ポート番号を算出する。そして、送信制御部2は、算出したポート番号を、特定の通信端末の宛先を示す宛先ポート番号として通信部5に対して通知する。また、送信制御部2は、第1情報を通信部5に対して送信する。
 このように、送信制御部2は、求めた宛先ポート番号と第2の通信情報とを通信相手である特定の通信端末に対して送信するよう通信部5を制御する。即ち、送信制御部2は、宛先ポート番号を第2の通信情報と共に特定の通信端末に対して送信するよう通信部5を制御する。
 宛先ポート番号とは、特定の通信端末において動作するアプリケーション(第2アプリケーション)が利用する通信ポート番号でもある。また、求めた宛先ポート番号は、例えば、複数の通信端末間において通信する場合に、それら通信端末の第2の識別子102毎に、その第2の識別子102に応じて求められた重複しない宛先ポート番号である。
 また、一例として、送信制御部2は、複数のポート番号を含む所定の数値範囲から一意にポート番号が決まる手段を用いて特定のポート番号を算出する構成を採用してもよい。或いは、送信制御部2は、例えば、数学関数の1つであるハッシュ関数、上限及び下限付きのランダム関数を用いてポート番号を算出する構成を採用してもよい。その場合に、送信制御部2は、例えば、第2の識別子102を、その関数の入力とすることによって、ポート番号を算出してもよい。または、送信制御部2は、事前に与えられた第2の識別子102とポート番号とが関連付けられた対応表の中からポート番号を求める構成を採用してもよい。
 このように、送信制御部2は、第2の識別子102に基づいて、宛先ポート番号が一意に定まるように求めることができる。
 尚、算出されるポート番号は、第2アプリケーション毎に、一意でなくてもよい。第1の通信情報を受信する際の、自装置(通信端末装置1)における負荷を削減することが目的であるため、ポート番号は、負荷を許容できる数のアプリケーションと重複していてもよい。その場合に、通信端末装置1は、重複するポート番号を含む第1の通信情報を受信するか否かを判定する必要がある。そのため、受信判定は、第2の実施形態において後述する解析部13が最終的に行う構成を採用することで実現することができる。
 次に、受信制御部3は、自装置において動作するアプリケーション(第1アプリケーション)を識別可能な第1の識別子101(第1アプリケーション識別子)を受信するのに応じて、処理を開始する。
 受信制御部3は、第1の識別子101に基づいて、第1アプリケーションが第1の通信情報を受信するポート番号(受信ポート番号)を求める(算出する)。また、受信制御部3は、求めた受信ポート番号に基づいて、フィルタリングを実行可能なように設定するようフィルタ部4を制御する。即ち、受信制御部3は、求めた受信ポート番号をフィルタ部4に対して通知する。
 ここで、受信ポート番号とは、第1アプリケーションが利用する通信ポート番号である。また、求めた受信ポート番号は、例えば、複数の通信端末間において通信する場合に、自装置及び複数の通信端末の第1の識別子101毎に、その第1の識別子101に応じて求めた重複しない受信ポート番号である。
 以下の説明では、識別子(第1の識別子101及び第2の識別子102)について詳細に説明する。識別子は、例えば、複数の通信端末間において通信する場合に、それぞれの通信端末において動作するアプリケーション毎に、設定された重複しない一意のものを採用してもよい。
 より具体的に、例えば、識別子は、ユーザIDとしてアプリケーションを利用するユーザ名であってもよい。或いは、識別子は、通信端末IDまたはノードIDとしてコンピュータ名、通信端末に付属するMAC(Media Access Control)アドレス及び製品型番でもあってもよい。また、識別子は、上述したユーザ名、コンピュータ名、MACアドレス及び製品型番のうち、少なくとも何れか、または1つ以上の情報を組み合わせることによって、それぞれの通信端末において動作するアプリケーションと重複しない構成を採用してもよい。
 尚、識別子には、例えば、通信端末において動作するアプリケーションによって取得された自装置(当該通信端末)の情報を採用してもよい。或いは、識別子は、例えば、設定情報などを含む構成ファイル(以降、「コンフィグファイル」と記す)に記載された情報を読み込むことによって取得される情報を採用してもよい。
 また、受信制御部3が受信ポート番号を算出する処理は、送信制御部2がポート番号を算出する処理と同様の処理を採用することとする。そのため、重複する説明は省略する。
 フィルタ部4は、受信制御部3から得た受信ポート番号が宛先ポート番号として含まれた第1の通信情報を受信するように設定する機能を有する。また、フィルタ部4は、通信部5が受信した第1の通信情報に対してフィルタリングを実施する。これにより、フィルタ部4は、第1の通信情報が第1アプリケーションに対して受け渡すべき通信情報か否かを判別する機能を有する。
 以下の説明では、図2を参照して詳細に説明する。図2は、本発明の第1の実施形態におけるアプリケーションID204を含む通信情報(第1及び第2の通信情報)のフォーマット構成を概念的に例示する図である。
 図2において、通信情報は、大別して、ヘッダフィールド206及びデータフィールド202を含む。また、データフィールド202は、アプリケーション識別子を示すアプリケーションID(例えば、図2に示すApp ID)204を含むデータヘッダ203及びデータ205を含む。即ち、データヘッダ203は、通信情報の宛先を示すアプリケーションID204を含む。
 ヘッダフィールド206は、宛先ポート番号(例えば、図2に示すPort Num)207を含む。即ち、図2に示すヘッダフィールド206は、図13において説明したヘッダフィールド201と比べて、下記に示す点が異なる。即ち、本来ではアプリケーション間において同一のポート番号を用いるところを、本実施形態を例に説明する本発明では、端末間において異なるポート番号(宛先ポート番号207)を用いる点が異なる。
 より具体的に、フィルタ部4は、通信部5が受信した第1の通信情報に含まれるヘッダフィールド206に記載された宛先ポート番号207を確認する。フィルタ部4は、確認した結果、宛先ポート番号207と自装置の第1アプリケーションに設定された受信ポート番号とが一致すると判断した場合に、第1の通信情報を受信制御部3に対して送信する。これにより、例えば、受信制御部3は、フィルタ部4から得た第1の通信情報を第1アプリケーションに対して通知してもよい。或いは、例えば、受信制御部3は、第1の通信情報を外部装置に対して通知してもよい。但し、本実施形態を例に説明する本発明は、前述した構成には限定されない(以下、各実施形態においても同様)。
 一方で、フィルタ部4は、宛先ポート番号207と受信ポート番号とが一致しないと判断した場合には、第1の通信情報を破棄する。
 尚、第1の通信情報を受信する設定手法は、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)及びUDPなどのトランスポートプロトコルに対するリッスンポートをオープンすることで実現すればよい。
 また、第1の通信情報に対するフィルタリングは、例えば、自装置に備えられているファイヤウォールを利用することによって実現する構成を採用してもよい。その場合に、当該フィルタリングの設定は、受信制御部3から通知された受信ポート番号と、受信した第1の通信情報に含まれる宛先ポート番号207とが一致している場合は廃棄しないように設定すればよい。
 通信部5は、送信制御部2から得た宛先ポート番号及び第1情報を用いて第2の通信情報を生成する。また、通信部5は、生成した第2の通信情報を、通信相手である特定の通信端末に対して送信する機能を有する。
 さらに、通信部5は、特定の通信端末から第1の通信情報を受信した際には、その第1の通信情報をフィルタ部4に対して受け渡す(送信する)機能を有する。
 より具体的に、通信部5は、第2の通信情報を送信するに際して、送信制御部2から通知された宛先ポート番号を第2の通信情報のヘッダフィールド(例えば、図2に示すヘッダフィールド206)に含める(記載する)ことによって、第2の通信情報を生成する。通信部5は、例えば、第2の通信情報を、複数の通信端末間において通信する場合に、それら通信端末が同時に受信できるよう当該複数の通信端末に対して送信する。
 上述したヘッダフィールドは、データフィールド(例えば、図2に示すデータフィールド202)が作成されるアプリケーションレイヤより下位レイヤのヘッダ情報によって構成される。例えば、複数の通信端末に対して同時に送信することが可能なUDPによるブロードキャスト通信を利用する場合に、当該ヘッダフィールドは、UDPヘッダ及びIPヘッダによって構成される。一方で、ブロードキャスト通信と異なる他の通信手法を利用する場合には、当該ヘッダフィールドは、その通信手法において利用されるヘッダによって構成されてもよい。より具体的に、一例として、IP通信を用いて当該ブロードキャスト通信を採用した場合に、通信部5は、宛先ポート番号を、UDPヘッダの宛先ポートを示すフィールドに記載すればよい。
 尚、通信部5が宛先ポート番号と第1情報とに基づき第2の通信情報を生成する技術自体は、現在では一般的な技術を採用することができるので、本実施形態における詳細な説明は省略する(以下、各実施形態においても同様)。
 また、上述した本実施形態では、説明の便宜上、一例として、識別子(第1の識別子101及び第2の識別子102)は、自装置及び通信相手である特定の通信端末において動作するアプリケーションを識別可能な識別子を採用する構成を例に説明した。即ち、識別子は、アプリケーション識別子を採用する構成を例に説明した。しかしながら本発明に係る実施形態は、係る構成に限定されない。識別子には、自装置及び特定の通信端末において動作するアプリケーションが属するマルチキャストのグループを識別可能な識別子(マルチキャスト識別子)を採用する構成を採用してもよい。
 その場合に、送信制御部2は、当該特定の通信端末において動作するアプリケーションが属するマルチキャストのグループを識別可能な第2の識別子102(第2マルチキャスト識別子)を受信するのに応じて、上述した処理を実行すればよい。また、受信制御部3は、自装置において動作するアプリケーションが属するマルチキャストのグループを識別可能な第1の識別子101(第1マルチキャスト識別子)を受信するのに応じて、上述した処理を実行すればよい。このように、本実施の形態に係る通信端末装置1は、マルチキャスト識別子を採用した場合であっても、アプリケーション識別子を採用した場合と同様の処理を実行することができる。
 ここで、マルチキャスト識別子(第1マルチキャスト識別子及び第2マルチキャスト識別子)は、マルチキャストグループに属する複数の通信端末において動作する1つ以上のアプリケーション間において共有される識別子である。より具体的に、マルチキャスト識別子は、例えば、マルチキャストアドレス、マルチキャスト名及びマルチキャストのグループを識別可能なグループIDなどである。また、マルチキャスト識別子は、例えば、次に示す情報のうち、少なくとも何れか、または1つ以上の情報を組み合わせることによって、それぞれの通信端末において動作するアプリケーションと重複しない構成を採用してもよい。即ち、
 ・マルチキャストアドレス、
 ・マルチキャスト名及び
 ・グループID。
 このように、マルチキャスト識別子は、例えば、無線インタフェースに設定されるマルチキャストグループIDに基づき生成される。また、マルチキャスト識別子は、複数のアプリケーションにおいて共有(重複)して利用される点が、アプリケーション識別子を採用した場合と異なる。
 また、以下の説明では、図3を参照してマルチキャストIDを含む通信情報(第1及び第2の通信情報)について詳細に説明する。図3は、本発明の第1の実施形態におけるマルチキャストID210を含む通信情報のフォーマット構成を概念的に例示する図である。
 図3に示す通信情報は、大別して、ヘッダフィールド206及びデータフィールド208を含む。また、データフィールド208は、マルチキャストID(例えば、図3に示すMulti ID)210を含むデータヘッダ209及びデータ205を含む。即ち、データヘッダ209は、通信情報の宛先を示すマルチキャストID210を含む。また、ヘッダフィールド206は、宛先ポート番号207(例えば、図3に示すPort Num207)を含む。即ち、図3に示すデータヘッダ209は、図2において説明したデータヘッダ203と比べて、アプリケーション識別子の替わりにマルチキャストID210を含む点が異なる。
 マルチキャスト通信を採用した場合であっても、通信部5は、送信制御部2から受信した宛先ポート番号と第1情報とに基づいて、第2の通信情報を生成する。そして、通信部5は、生成した第2の通信情報を、特定の通信端末に対して送信することができる。
 このように本実施の形態に係る通信端末装置1によれば、複数の通信端末装置を集中的に管理及び制御する通信管理装置を用いない環境であっても、それら通信端末装置間において情報を効率よく送受信すると共に、受信処理による負荷を削減することができる。その理由は、以下に述べる通りである。
 即ち、通信端末装置1は、自装置において動作するアプリケーション毎に、異なる受信ポート番号を求める受信制御部3と、求めた受信ポート番号を設定するフィルタ部4とを備えるからである。これにより、通信端末装置1は、求めた受信ポート番号を宛先ポート番号として含む第1の通信情報だけを得ることができる。また、通信端末装置1は、送信制御部2を備えるからである。即ち、送信制御部2は、第2の通信情報を送信するに際して、送信先である特定の通信端末において動作するアプリケーション毎に、異なる宛先ポート番号を求める。そして、送信制御部2は、その宛先ポート番号と第2の通信情報とを送信するよう通信部5を制御する。これにより、複数の端末装置は、互いに情報を効率よく送受信することができる。また、当該アプリケーションは、自装置において動作する自アプリケーションに宛てて送信された情報であるか否かを判別することなく、必要な第1の通信情報だけを得ることができる。即ち、通信端末装置1は、当該アプリケーションが第1の通信情報を受信する際の、当該アプリケーションの負荷を削減することができるからである。
 <第2の実施形態>
 次に、上述した本発明の第1の実施形態に係る通信端末装置1を基本とする第2の実施形態について説明する。以下の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明する。その際、上述した実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明は省略する。
 本発明の第2の実施形態における通信端末装置10について、図2及び図4を参照して説明する。
 図4は、本発明の第2の実施形態における通信端末装置10の構成を示すブロック図である。
 図4において、通信端末装置10は、送信制御部2、受信制御部11、アプリケーション制御部12及びフィルタ部4を備える。また、受信制御部11は、解析部13を有する。
 解析部13は、通信部5によって受信した第1の通信情報に含まれる情報を解析する。これによって、解析部13は、第1の通信情報が自アプリケーション(第1アプリケーション)に宛てて送信された通信情報か否かを判別する機能を有する。即ち、解析部13は、通信部5によって受信した第1の通信情報に含まれるデータヘッダ(例えば、図2に示すデータヘッダ203)を解析する。そして、解析部13は、データヘッダを解析した結果、自アプリケーション宛ての通信情報か否かを判別する。または、解析部13は、当該データヘッダを解析した結果、自アプリケーションが所属するマルチキャストグループ宛ての通信情報(マルチキャストデータ)か否かを判別する。
 より具体的に、解析部13は、第1の通信情報に含まれるデータヘッダ内に記載された宛先を示す識別子を読み出す。解析部13は、読み出した宛先を示す識別子と第1の識別子101(第1アプリケーション識別子)とが一致するか否かを判別する。解析部13は、判別した結果、当該宛先を示す識別子と第1の識別子101とが一致すると判断した場合に、第1の通信情報をアプリケーション制御部12に対して送信する。
 一方で、解析部13は、判別した結果、係る宛先を示す識別子と第1の識別子101とが一致しないと判断した場合には、第1の通信情報を破棄する。即ち、解析部13は、自アプリケーションに宛てて送信された通信情報でないと判断した場合には、第1の通信情報を破棄する。
 以下の説明では、例えば、マルチキャスト識別子を第1の識別子101及び第2の識別子102として採用した場合について説明する。
 解析部13は、第1の通信情報に含まれるデータヘッダ内に記載された宛先を示す識別子を読み出す。解析部13は、読み出した宛先を示す識別子と第1の識別子101(第1マルチキャスト識別子)とが一致するか否かを判別する。解析部13は、判別した結果、宛先を示す識別子と第1の識別子101とが一致すると判断した場合に、第1の通信情報をアプリケーション制御部12に対して送信する。即ち、解析部13は、判別した結果、自アプリケーションが属するマルチキャストグループのマルチキャスト識別子であると判断した場合に、第1の通信情報をアプリケーション制御部12に対して送信する。
 一方で、解析部13は、判別した結果、係る宛先を示す識別子と第1の識別子101とが一致しないと判断した場合には、第1の通信情報を破棄する。即ち、解析部13は、判別した結果、自アプリケーションが所属していないマルチキャストグループの識別子であると判断した場合には、第1の通信情報を破棄する。
 尚、解析部13は、第1の実施形態において説明したように、識別子(第1の識別子101及び第2の識別子102)毎に、一意のポート番号が設定される場合は無くともよい。しかしながら、複数のアプリケーションにおいてポート番号の重複を許す場合には、受信制御部11は、解析部13を有することが望ましい。
 これにより、解析部13は、自アプリケーション宛ての第1の通信情報かどうかを最終判定することができる。即ち、通信端末装置10は、ポート番号(宛先ポート番号及び受信ポート番号)が他の通信端末装置と重複する場合であっても、自アプリケーション宛ての第1の通信情報だけを得ることができる。
 アプリケーション制御部12は、特定の通信端末に対する第2の通信情報の送信処理を開始する機能を有する。また、アプリケーション制御部12は、当該特定の通信端末から受信した第1の通信情報を保存する機能を有する。アプリケーション制御部12は、自装置(通信端末装置10)において動作するアプリケーションが第1の通信情報を受信する受信ポート番号の設定処理を開始する機能を有する。
 まず、アプリケーション制御部12は、例えば、第1アプリケーションを利用するユーザから第2の通信情報を送信するよう要求(送信要求)があった場合に、第2の通信情報の送信処理を開始する。
 より具体的に、アプリケーション制御部12は、例えば、第1アプリケーションが提供するユーザーインターフェースを通してユーザから送信処理に必要となる情報を受信する。即ち、アプリケーション制御部12は、送信先である特定の通信端末において動作する第2アプリケーションの第2の識別子102と、第2の通信情報に含める第1情報またはその第1情報の保存場所を示す情報とを受信する。
 アプリケーション制御部12は、係る保存場所を示す情報を受信した場合には、その情報に基づき第1情報が保存されているディレクトリの中から第1情報を読み出す。その後、アプリケーション制御部12は、第2の識別子102と第1情報とを、送信制御部2に対して送信する。
 アプリケーション制御部12は、通信相手である特定の通信端末において動作するアプリケーション(第2アプリケーション)から第1の通信情報を受信した場合には、第1の通信情報を保存するよう制御する。
 より具体的に、アプリケーション制御部12は、受信制御部11から得た第1の通信情報が次に示す情報のうち、何れの情報を示すかを判別する。
 ・第1アプリケーションを制御する制御メッセージ、
 ・識別子を含むノード情報及び
 ・情報共有を目的とする情報。
 アプリケーション制御部12は、制御メッセージを受信した場合に、その制御メッセージに従ってアプリケーション処理を実行する。また、アプリケーション制御部12は、ノード情報を受信した場合には、そのノード情報をノード情報格納部14に対して送信する。アプリケーション制御部12は、ノード情報格納部14に対してノード情報を保存するよう制御する。
 そして、アプリケーション制御部12は、情報共有を目的とした情報を受信した場合には、その情報をデータ格納部15に対して送信する。アプリケーション制御部12は、データ格納部15に対して当該情報を保存するよう制御する。
 アプリケーション制御部12は、例えば、第1の通信情報に含まれるヘッダフィールド(例えば、図2に示すヘッダフィールド206)に設定されたフラグに基づいて、制御メッセージなど情報の種別を判別する構成を採用してもよい。その場合に、当該フラグとしては、制御メッセージなどの情報種別を判別可能なように設定されていればよい。
 アプリケーション制御部12は、例えば、第1アプリケーションが起動するのに応じて、その第1アプリケーションが第1の通信情報を受信する受信ポート番号の設定処理を開始する。
 より具体的に、アプリケーション制御部12は、例えば、第1アプリケーションが起動されるのに応じて、第1アプリケーションを識別可能な第1の識別子101(第1アプリケーション識別子)を受信制御部11に対して送信する。
 例えば、アプリケーション制御部12は、第1アプリケーションのコンフィグファイルに記載された情報を読み込むことによって第1の識別子101を取得する構成を採用してもよい。或いは、アプリケーション制御部12は、第1アプリケーションによって取得された自装置の情報を第1の識別子101として取得する構成を採用してもよい。
 これにより、受信制御部11は、アプリケーション制御部12から受信した第1の識別子101に基づいて、受信ポート番号を求めることができる。また、フィルタ部4は、求めた受信ポート番号を、第1アプリケーションが第1の通信情報を受信する受信ポート番号として設定することができる。
 ノード情報格納部14は、アプリケーション制御部12から得たノード情報(アプリケーション識別子またはマルチキャスト識別子)を保存する機能及び読み出す機能を有する。
 ノード情報格納部14は、アプリケーション制御部12からノード情報を受信した場合に、当該ノード情報を保存する。
 一方で、ノード情報格納部14は、アプリケーション制御部12からノード情報の読み出し要求を受信した場合には、その要求に応じてノード情報をアプリケーション制御部12に対して送信する。より具体的に、例えば、ノード情報格納部14は、任意のアプリケーション識別子に関連付けられたマルチキャスト識別子の読み出し要求を受信した場合には、該当するマルチキャスト識別子をアプリケーション制御部12に対して送信する。
 データ格納部15は、アプリケーション制御部12から得た情報共有を目的とした情報を保存する機能を有する。データ格納部15は、アプリケーション制御部12から得た第1の通信情報に含まれる当該情報を受信した場合に、その情報を保存する。その一方で、データ格納部15は、アプリケーション制御部12から当該情報の読み出し要求を受信した場合には、その要求に応じて当該情報をアプリケーション制御部12に対して送信する。
 このように本実施の形態に係る通信端末装置10によれば、第1の実施形態において説明した効果を享受できると共に、さらに、受信処理による負荷を削減することができる。
 その理由は、受信制御部11は、第1の通信情報が自アプリケーションに宛てて送信された通信情報か否かを判別する解析部13を、さらに有するからである。これにより、通信端末装置10は、ポート番号が他の通信端末装置と重複する場合であっても、自アプリケーション宛ての第1の通信情報だけを得ることができる。即ち、通信端末装置10は、当該アプリケーションが第1の通信情報を受信する際の負荷を、さらに削減することができるからである。
 <第3の実施形態>
 次に、上述した本発明の第2の実施形態に係る通信端末装置10を基本とする第3の実施形態について説明する。以下の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明する。その際、上述した各実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明は省略する。
 本発明の第3の実施形態における通信端末装置20について、図2、図5乃至図10を参照して説明する。
 図5は、本発明の第3の実施形態における通信端末装置20の構成を示すブロック図である。
 図5において、通信端末装置20は、送信制御部21、受信制御部22、アプリケーション制御部12及びフィルタ部4を備える。また、送信制御部21は、宛先ポート番号設定部23及び宛先ポート番号算出部24を有する。受信制御部22は、解析部13、受信ポート番号設定部25及び受信ポート番号算出部26を有する。
 宛先ポート番号設定部23及び宛先ポート番号算出部24は、第1の実施形態において説明した送信制御部2に相当する。また、受信ポート番号設定部25及び受信ポート番号算出部26は、第1の実施形態において説明した受信制御部3に相当する。
 尚、通信端末装置31-1及び通信端末装置31-2の構成は、通信端末装置20の構成と同様である。そのため、説明の便宜上、図5に示す通信端末装置31-1及び通信端末装置31-2の構成は省略する。
 以下の説明では、説明の便宜上、一例として、情報共有を目的とする通信情報の送信及び受信動作について、図2、図5乃至図10を参照して説明する。
 以下の説明では、説明の便宜上、説明をよりわかりやすくすることを目的として、通信端末装置20は、ネットワークを構成する複数の通信端末装置のうち、2つの通信端末装置(通信端末装置31-1及び31-2)との通信に着目した場合の構成を例に説明する。しかしながら、本発明に係る実施形態は、係る構成に限定されない。通信端末装置20は、アドホックネットワークを構築するシステムに応じて、例えば、1つ以上の通信端末装置と通信する構成を採用することができる。
 また、以下の説明では、図6に示すように第1の通信端末として通信端末装置31-1を「Node_A」と称し、第2の通信端末として通信端末装置31-2を「Node_C」と称する。また、以下の説明では、通信端末装置20を「Node_B」と称する。
 ここで、図6は、本発明の第3の実施形態における各通信端末装置の動作を概念的に例示する図である。
 図6において、Node_Bは、2つの通信情報をNode_A及びNode_Cに対して送信する。1回目に送信された通信情報は、次に示す情報を含むこととする。
 ・宛先ポート番号「Port A」の記載されたUDPヘッダ及びIPヘッダを含むヘッダフィールド220及び
 ・宛先を示すアプリケーション識別子「ID:A」を含むデータフィールド221。
 また、2回目に送信された通信情報は、次に示す情報を含むこととする。
 ・宛先ポート番号「Port C」の記載されたUDPヘッダ及びIPヘッダを含むヘッダフィールド222及び
 ・宛先を示すアプリケーション識別子「ID:C」を含むデータフィールド223。
 これら通信情報は、ブロードキャスト通信によって送信されることとする。そして、Node_A乃至Node_Cは、お互いに隣接する通信端末とだけ通信できることとする。Node_A乃至Node_Cは、定期的にNode_A乃至Node_C自身(自ノード)の存在を通知する制御メッセージを、隣接する通信端末に対して送信することとする。これにより、Node_A乃至Node_Cは、互いに自ノードと異なる他の通信装置の存在(即ち、各通信端末のアプリケーション識別子)を認識することとする。
 Node_A乃至Node_Cは、通信情報を送信する送信端末及び通信情報を受信する受信端末のどちらの動作も行うことができる。しかしながら、以下の説明では、説明の便宜上、Node_Bを送信端末とし、そして、Node_A及びNode_Cを受信端末とすることとする。
 尚、説明の便宜上、上述した構成を例に説明するが、本実施形態を例に説明する本発明は、前述した構成には限定されない。
 まず、以下の説明において、より具体的に、本実施形態における受信ポート番号の設定処理の動作について説明する。
 図7は、本発明の第3の実施形態における通信端末装置20が行う受信ポート番号の設定処理の動作を示すフローチャートである。係るフローチャートに沿って通信端末装置20の動作手順を説明する。
 最初に、受信端末であるNode_A及びNode_Cは、それぞれ通信端末において動作するアプリケーション(第1アプリケーション)が起動されるのに応じて、図7に示す受信ポート番号の設定処理を開始する。尚、本動作は、情報共有のために、Node_Bも受信端末として動作する必要がある。そのため、Node_Bは、例えば、各通信端末のアプリケーションが起動した場合に、同様に受信ポート番号の設定処理を開始することとする。
 Node_A及びNode_Cは、アプリケーション制御部12を用いて、自アプリケーションの受信ポート番号の設定処理を開始する。より具体的に、アプリケーション制御部12は、第1アプリケーションを識別可能な第1の識別子101を、例えば、コンフィグファイルに記載された情報を読み込むことによって取得する。アプリケーション制御部12は、取得した第1の識別子101を、受信ポート番号設定部25に対して通知する(ステップS101)。
 受信ポート番号設定部25は、アプリケーション制御部12から通知された第1の識別子101と受信ポート番号算出部26とを用いて、受信ポート番号を求める。より具体的に、受信ポート番号設定部25は、第1の識別子101を受信ポート番号算出部26に対して送信する。受信ポート番号算出部26は、受信ポート番号設定部25から得た第1の識別子101に基づいて、受信ポート番号を算出する(ステップS102)。また、受信ポート番号算出部26は、算出した受信ポート番号を、受信ポート番号設定部25に対して送信する(ステップS103)。
 受信ポート番号設定部25は、受信ポート番号算出部26から得た受信ポート番号をフィルタ部4に対して通知する(ステップS104)。
 フィルタ部4は、受信ポート番号設定部25から得た受信ポート番号が宛先ポート番号として含まれる通信情報を受信するように設定する(ステップS105)。
 以上の動作によって、図7に示す受信ポート番号の設定処理は完了する。
 尚、以下の説明では、説明の便宜上、一例として、Node_A乃至Node_Cの受信ポート番号は、順にA、B及びCとして表すこととする。より具体的に、例えば、A、B及びCには、ポート番号値「80」などの番号が割り当てられる。
 次に、以下の説明において、より具体的に、本実施形態における通信情報を送信する際の動作について、図8及び図9を参照して説明する。
 図8は、本発明の第3の実施形態における通信端末装置20が行う通信情報を送信する際の動作を示すフローチャートである。係るフローチャートに沿って通信端末装置20の動作手順を説明する。
 送信端末であるNode_Bは、例えば、ユーザから通信情報の送信要求を受け付けた場合に、アプリケーション制御部12を用いて、図8に示す通信情報を送信する際の処理を開始する。
 まず、Node_Bは、宛先ポート番号の設定処理を開始する(ステップS110)。図9は、本発明の第3の実施形態における通信端末装置20が行う宛先ポート番号の設定処理の動作を示すフローチャートである。
 図9において、アプリケーション制御部12は、例えば、GUI(graphical user interface、不図示)を通じてユーザから指示された送信先(つまり、宛先)である通信端末において動作する第2アプリケーションの第2の識別子102と第1情報とを受信する。アプリケーション制御部12は、第2の識別子102と第1情報とを、宛先ポート番号設定部23に対して送信する(ステップS131)。
 宛先ポート番号設定部23は、アプリケーション制御部12から得た第2の識別子102と宛先ポート番号算出部24とを用いて、宛先ポート番号を求める。
 より具体的に、宛先ポート番号設定部23は、第2の識別子102を宛先ポート番号算出部24に対して送信する。宛先ポート番号算出部24は、宛先ポート番号設定部23から得た第2の識別子102に基づいて、ポート番号を算出する(ステップS132)。また、宛先ポート番号算出部24は、算出したポート番号を、宛先ポート番号設定部23に対して送信する(ステップS133)。
 ポート番号の算出が終わると、宛先ポート番号設定部23は、算出したポート番号を宛先ポート番号として通信部5に対して送信する。また、宛先ポート番号設定部23は、第1情報を通信部5に対して送信する(ステップS134)。
 その後、通信部5は、図8に示す通信情報の送信処理を開始する(ステップS111)。
 より具体的に、通信部5は、宛先ポート番号設定部23から得た宛先ポート番号と第1情報とに基づいて、通信情報を生成する。即ち、通信部5は、宛先ポート番号をデータヘッダに含めると共に、第1情報を複数の通信端末が同時に受信可能なように送信する(ステップS111)。
 以上の動作によって、図8及び図9に示す通信情報を送信する際の処理は完了する。
 次に、以下の説明において、より具体的に、本実施形態における通信情報を受信する際の動作について図6及び図10を参照して説明する。
 図10は、本発明の第3の実施形態における通信端末装置20が行う通信情報を受信する際の動作を示すフローチャートである。係るフローチャートに沿って通信端末装置の動作手順を説明する。
 まず、受信端末であるNode_A及びNode_Cは、Node_Bから通信部5が通信情報を受信するのに応じて、図10に示す通信情報を受信する際の動作を開始する。
 Node_A及びNode_Cは、フィルタ部4を用いて、通信部5が受信した通信情報を第1アプリケーションに受け渡すか否かを判別する。即ち、Node_A及びNode_Cは、フィルタ部4を用いて、通信情報を破棄する処理を行う。
 より具体的に、フィルタ部4は、通信部5から受信した通信情報のヘッダフィールド(例えば、図6に示すヘッダフィールド220)に記載された宛先ポート番号を確認する。フィルタ部4は、確認した結果、ヘッダフィールドに記載された宛先ポート番号(例えば、図2に示す宛先ポート番号207)と自装置(Node_A及びNode_C)に設定された受信ポート番号とが一致すると判断した場合に、次に示す処理を実行する。即ち、フィルタ部4は、通信情報を解析部13に対して受け渡す(ステップS120において「YES」)。
 一方で、フィルタ部4は、確認した結果、係る宛先ポート番号と自装置に設定された受信ポート番号とが一致しないと判断した場合に、処理をステップS123に進める(ステップS120において「NO」)。フィルタ部4は、自アプリケーション宛の通信情報ではないと判断し、そして、通信情報を破棄する(ステップS123)。
 解析部13は、フィルタ部4から受け取った通信情報に含まれるデータヘッダを解析する解析処理を実行する。
 以下の説明では、解析処理について説明する。
 解析部13は、通信情報に含まれるデータヘッダ内に記載された宛先を示す識別子を読み出す。解析部13は、読み出した宛先を示す識別子と第1の識別子101とが一致すると判断した場合に、通信情報をアプリケーション制御部12に対して送信する(ステップS121において「YES」)。一方で、解析部13は、判別した結果、宛先を示す識別子と第1の識別子101とが一致しないと判断した場合には、処理をステップS124に進める(ステップS121において「NO」)。解析部13は、通信情報を破棄する(ステップS124)。
 例えば、解析部13は、当該データヘッダ内に、自装置のアプリケーション識別子、または当該アプリケーションが属するマルチキャストグループのマルチキャスト識別子が含まれている場合に、宛先を示す識別子と第1の識別子101とが一致すると判断する。解析部13は、通信情報をアプリケーション制御部12に対して送信する。
 ここで、図6において、Node_Bが1回目に送信した通信情報には、Node_Aを宛先とする宛先ポート番号(図6に示す「UDP:port A」)が記載されている。そのため、Node_Aでは、上述したステップS120とステップS121とにおいて説明した処理を通過する。そして、Node_Aは、図10に示すステップS122の処理を開始する。その一方で、Node_Cでは、自装置に設定されている受信ポート番号と一致しない。そのため、Node_Cは、ステップS123において通信情報を破棄する。即ち、Node_Cにおいて動作するアプリケーション(第1アプリケーション)には、通信情報が通知されない。
 また、図6において、Node_Bが2回目に送信した通信情報には、Node_Cを宛先とする宛先ポート番号(図6に示す「UDP:port C」)が記載されている。そのため、Node_Aでは、通信情報が破棄される。一方で、Node_Cでは、ステップS120とステップS121とにおいて説明した処理を通過する。
 次に、以下の説明では、通信情報の受信処理について説明する。ここでは、説明の便宜上、一例として、Node_Aにおいて当該受信処理を実行した場合について説明する。
 Node_Aは、アプリケーション制御部12を用いて、パケットの受信処理を開始する。まず、アプリケーション制御部12は、解析部13から通信情報を受信する。アプリケーション制御部12は、受信した通信情報のデータヘッダを解析する。即ち、アプリケーション制御部12は、通信情報のデータヘッダを確認する。アプリケーション制御部12は、確認した結果に応じて、異なる処理を実行する(ステップS122)。
 その場合に、アプリケーション制御部12は、ノード情報を受信したと判断した場合に、そのノード情報をノード情報格納部14に対して送信する。アプリケーション制御部12は、ノード情報格納部14に対してノード情報を保存するよう制御する。或いは、確認した結果、アプリケーション制御部12は、情報共有を目的とした情報を受信したと判断した場合に、その情報をデータ格納部15に対して送信する。アプリケーション制御部12は、データ格納部15に対して当該情報を保存するよう制御する。また、アプリケーション制御部12は、制御メッセージを受信したと判断した場合には、その制御メッセージに従ってアプリケーション処理を実行する。
 上述した動作によって、各通信端末において動作するアプリケーションは、自アプリケーション宛ての通信情報だけを受信することができる。また、複数の通信端末においてマルチキャストを行う場合には、通信端末装置20は、アプリケーション識別子をマルチキャスト識別子に置き換えて上述した動作を行えばよい。
 このように本実施の形態に係る通信端末装置20によれば、各実施形態において説明した効果を享受できると共に、さらに、複数の通信端末間において通信する場合であっても、通信情報を効率よく送受信することができる。また、通信端末装置20によれば、それら通信端末において受信処理による負荷を削減することができる。
 その理由は、各通信端末は、上述したように求めたポート番号を用いて通信情報を送信または受信することができる。これによって、それら通信端末において動作するアプリケーションは、不必要な通信情報を受信することを抑制することができるからである。その結果、当該アプリケーションでは、負荷を削減することができる。
 (ハードウェア構成例)
 上述した実施形態において図面に示した各部は、ソフトウェアプログラムの機能(処理)単位(ソフトウェアモジュール)と捉えることができる。これらの各ソフトウェアモジュールは、専用のハードウェアによって実現してもよい。但し、これらの図面に示した各部の区分けは、説明の便宜上の構成であり、実装に際しては、様々な構成が想定され得る。この場合のハードウェア環境の一例を、図11を参照して説明する。
 図11は、本発明の模範的な実施形態に係る通信端末装置を実行可能な情報処理装置300(コンピュータ)の構成を例示的に説明する図である。即ち、図11は、サーバ等のコンピュータ(情報処理装置)の構成であって、上述した実施形態における各機能を実現可能なハードウェア環境を表す。このコンピュータは、通信端末装置1(図1)、或いは、通信端末装置10(図4)、通信端末装置20(図5)、の全体または一部の通信端末装置を実現可能である。
 図11に示した情報処理装置300は、以下の構成がバス(通信線)306を介して接続された一般的なコンピュータである。
 ・CPU(Central_Processing_Unit)301、
 ・ROM(Read_Only_Memory)302、
 ・RAM(Random_Access_Memory)303、
 ・ハードディスク(記憶装置)304、
 ・外部装置との通信インタフェース(図11において通信I/F(Interface)と示す)305、
 ・CD-ROM(Compact_Disc_Read_Only_Memory)等の記録媒体307に格納されたデータを読み書き可能なリーダライタ308。
 そして、上述した実施形態を例に説明した本発明は、以下の手順によって達成される。即ち、図11に示した情報処理装置300に対して、その説明において参照したブロック構成図(図1、図4、図5)或いはフローチャート(図7、図8、図9、図10)の機能を実現可能なコンピュータ・プログラムが供給される。その後、そのコンピュータ・プログラムは、当該ハードウェアのCPU301に読み出されて実行されることによって達成される。また、当該装置内に供給されたコンピュータ・プログラムは、読み書き可能な一時記憶メモリ(RAM303)またはハードディスク304等の不揮発性の記憶デバイスに格納すればよい。
 また、前記の場合において、当該ハードウェア内へのコンピュータ・プログラムの供給方法は、現在では一般的な手順を採用することができる。例えば、CD-ROM等の各種記録媒体307を介して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信回線を介して外部よりダウンロードする方法等である。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムを構成するコード、或いはそのコードが格納された記録媒体によって構成されると捉えることができる。
 以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
 この出願は、2014年8月7日に出願された日本出願特願2014-161006を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
 1  通信端末装置
 2  送信制御部
 3  受信制御部
 4  フィルタ部
 5  通信部
 10  通信端末装置
 11  受信制御部
 12  アプリケーション制御部
 13  解析部
 14  ノード情報格納部
 15  データ格納部
 20  通信端末装置
 21  送信制御部
 22  受信制御部
 23  宛先ポート番号設定部
 24  宛先ポート番号算出部
 25  受信ポート番号設定部
 26  受信ポート番号算出部
 31-1、31-2  通信端末装置
 101  第1の識別子
 102  第2の識別子
 201、206、220、222  ヘッダフィールド
 202、208、221、223  データフィールド
 203、209  データヘッダ
 204  アプリケーションID
 205  データ
 207  宛先ポート番号
 210  マルチキャストID
 300  情報処理装置
 301  CPU
 302  ROM
 303  RAM
 304  ハードディスク
 305  通信インタフェース
 306  バス
 307  記録媒体
 308  リーダライタ

Claims (10)

  1.  自装置において動作する第1アプリケーションを識別可能な第1の識別子に基づいて、通信相手である特定の通信端末装置から第1の通信情報を受信する受信ポート番号を求める受信制御手段と、
     前記受信制御手段から得た前記受信ポート番号を、前記第1アプリケーションの受信ポートとして設定するフィルタリング手段と、
     前記特定の通信端末装置において動作する第2アプリケーションを識別可能な第2の識別子に基づいて、前記特定の通信端末装置の宛先を示す宛先ポート番号を求める送信制御手段と、を備え、
      前記送信制御手段は、
       前記第1の通信情報と異なる他の第2の通信情報を前記特定の通信端末装置に対して送信するに際して、前記求めた宛先ポート番号と該第2の通信情報とを送信するよう通信手段を制御する
    通信端末装置。
  2.  前記受信制御手段は、
    前記第1の通信情報に含まれる情報を解析することによって、前記第1の通信情報が前記第1アプリケーションに宛てて送信された通信情報か否かを判別し、判別した結果、前記第1アプリケーションに宛てて送信された通信情報でないと判断した場合には、前記第1の通信情報を破棄する解析手段を、さらに有する
    請求項1に記載の通信端末装置。
  3.  前記第1及び第2の識別子は、
    自装置及び複数の前記特定の通信端末装置において動作するアプリケーション毎に、設定された重複しない識別子である
    請求項1または請求項2に記載の通信端末装置。
  4.  前記第1の識別子は、
    前記第1アプリケーションが属するマルチキャストのグループを識別可能な識別子であり、
     前記第2の識別子は、
    前記第2アプリケーションが属するマルチキャストのグループを識別可能な識別子である
    請求項1または請求項2に記載の通信端末装置。
  5.  前記受信ポート番号は、
    自装置及び複数の前記特定の通信端末装置における前記第1の識別子毎に、その第1の識別子に応じて求められた重複しない受信ポート番号であり、
     前記宛先ポート番号は、
    複数の前記特定の通信端末装置における前記第2の識別子毎に、その第2の識別子に応じて求められた重複しない宛先ポート番号である
    請求項1乃至請求項4の何れかに記載の通信端末装置。
  6.  前記受信ポート番号は、
    前記第1アプリケーションが利用する通信ポート番号であり、
     前記宛先ポート番号は、
    前記第2アプリケーションが利用する通信ポート番号である
    請求項1乃至請求項5の何れかに記載の通信端末装置。
  7.  前記第1及び第2の通信情報は、
    ヘッダ内に宛先を示す識別子を含む
    請求項1乃至請求項6の何れかに記載の通信端末装置。
  8.  前記解析手段は、
    前記第1の通信情報に含まれる宛先を示す識別子と前記第1の識別子とが一致するか否かを判別し、判別した結果、一致しないと判断した場合には、前記第1の通信情報を破棄する
    請求項2に記載の通信端末装置。
  9.  通信端末装置において動作する第1アプリケーションを識別可能な第1の識別子に基づいて、通信相手である特定の通信端末装置から第1の通信情報を受信する受信ポート番号を求め、
     求めた前記受信ポート番号を、前記第1アプリケーションの受信ポートとして設定し、
     前記特定の通信端末装置において動作する第2アプリケーションを識別可能な第2の識別子に基づいて、前記特定の通信端末装置の宛先を示す宛先ポート番号を求め、
     前記第1の通信情報と異なる他の第2の通信情報を前記特定の通信端末装置に対して送信するに際して、前記求めた宛先ポート番号と該第2の通信情報とを送信するよう通信手段を制御する、
    送受信方法。
  10.  通信端末装置において動作する第1アプリケーションを識別可能な第1の識別子に基づいて、通信相手である特定の通信端末装置から第1の通信情報を受信する受信ポート番号を求める機能と、
     求めた前記受信ポート番号を、前記第1アプリケーションの受信ポートとして設定する機能と、
     前記特定の通信端末装置において動作する第2アプリケーションを識別可能な第2の識別子に基づいて、前記特定の通信端末装置の宛先を示す宛先ポート番号を求める機能と、
     前記第1の通信情報と異なる他の第2の通信情報を前記特定の通信端末装置に対して送信するに際して、前記求めた宛先ポート番号と該第2の通信情報とを送信するよう通信手段を制御する機能と、
    をコンピュータに実現させるコンピュータ・プログラムが格納された記録媒体。
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