JP2016025463A - 無線通信システムにおける通信方法、無線通信システム、無線接続提供装置、および無線通信装置 - Google Patents

無線通信システムにおける通信方法、無線通信システム、無線接続提供装置、および無線通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】無線接続を確立(アソシエーション)する前に、無線接続が必要か否かを判断可能とする。
【解決手段】無線接続提供装置(無線LANアクセスポイント)と無線通信装置(無線LANクライアント)とから構成される無線通信システムにおける通信方法であって、前記無線接続提供装置が、必要とされる情報を特定する購読情報を取得し、自装置の存在を周囲に通知する制御フレームに前記購読情報を含めて送信する。前記無線通信装置が、前記制御フレームを受信し、前記制御フレームに含まれる前記購読情報によって必要であると特定されている情報を、当該無線通信装置が保持しているか否かを判断し、前記情報を保持していると判断された場合に、前記無線接続提供装置との接続を確立して、前記情報を送信する。例えば、購読情報はビーコンフレームのESSIDに格納することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、無線通信システムにおける通信方法に関し、特に、送信が必要されている情報を無線接続の前に判断可能とする通信方法に関する。
近年、種々の装置において取得された情報を無線通信経由で収集して活用する無線通信システムが普及している。例えば、車両内の種々のセンサから、車の運転状況などの情報を取得するプローブカーシステムが知られている。また、センサ付きのノードを散在させて、これらのセンサノードからセンシング結果を取得するセンサネットワークシステムが知られている。
このような情報を収集するシステムにおいて、全てのノードが取得した全てのデータを送信すると、過剰なトラフィックが発生してしまう。そこで、必要とされている情報のみを送信することが考えられる。
例えば、特許文献1では、携帯ゲーム装置が、他のゲーム装置との間で通信状態を確立後に、互いにゲームデータを交換するための交換条件を送受信し、交換条件が合致する場合には、ゲームデータを交換することが開示されている。
また、特許文献2では、無線基地局が、所定条件(フィルタリング条件)を含む送信要求(分析対象判断データ)を送信し、車載端末はこの所定条件を満たす場合のみデータ送信することが開示されている。全ての車載端末を一斉に呼び出すと混信が生じるおそれがあるが、このように一部の車載端末のみを選択的に呼び出すことで、混信を防止している。
特許文献1,2はいずれも、通信相手から送られる情報に基づいて、データの送信要否を判断するというものである。ここで、特許文献1,2では、送受信ノード間の無線接続は確立されていることを前提としている。しかしながら、通常時は無線接続がされておらずデータを送信するときに無線接続を確立するシステムにおいては、特許文献1,2の手法によってデータの送信要否を判断すると、無駄な無線接続が生じるという問題がある。つまり、購読情報を取得するために無線接続を行った後にデータ送信が不要と判断された場合に、無線接続の確立処理が無駄になってしまう。
特許文献3は、ワイヤレスUSBシステムにおいて、自装置がホスト側あるいはデバイス側のいずれとして動作しているかを表す属性情報をビーコンに含めて送信することを開示する。このようにすることで、ワイヤレスUSB対応機器が複雑なコマンドのやりとりをすることなく、ビーコンを受信するだけでホスト側あるいはデバイス側のいずれで動作しているかを把握することができる。
特許文献3の手法では、ビーコンに属性情報を含めて送信することで、無線接続を確立することなく情報を伝達できる。しかしながら、特許文献3の手法では、ビーコンを受信しても自装置が保有しているデータを接続先が必要としているかなどを把握できない。
特開2013−106964号公報 特開2006−65415号公報 特開2008−61144号公報 特開2008−177775号公報 特開2005−27133号公報 特開2013−102330号公報
本発明は、必要とされているデータを無線通信装置が選択的に送信する無線通信システムにおいて、無線接続を確立する前に、当該無線通信装置が必要とされているデータを保持しているか否かを判断可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第一の態様は、
無線接続を提供する無線接続提供装置と、前記無線接続提供装置と無線通信可能な無線通信装置とから構成される無線通信システムにおける通信方法であって、
前記無線接続提供装置が、必要とされる情報を特定する購読情報を取得する、購読情報取得ステップと、
前記無線接続提供装置が、自装置の存在を周囲に通知する制御フレームに前記購読情報を含めて送信する、制御フレーム送信ステップと、
前記無線通信装置が、前記制御フレームを受信する、制御フレーム受信ステップと、
前記無線通信装置が、前記制御フレームに含まれる前記購読情報によって必要であると特定されている情報を、当該無線通信装置が保持しているか否かを判断する、判断ステップと、
前記無線通信装置が、前記判断ステップにおいて前記無線通信装置が前記情報を保持していると判断された場合に、前記無線接続提供装置との接続を確立して、前記情報を送信する、情報送信ステップと、
を含む、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、無線接続提供装置の存在を周囲に通知する制御フレームに購読情報が格納されて送信される。したがって、無線通信装置は、制御フレームに含まれる購読情報に基づいて、必要とされている情報を自装置が保持しているか否かを判断できる。そして、必要な情報を保持している場合のみ無線接続を確立するようにすることで、無駄な無線接続を回避できる。
本発明において、前記無線接続提供装置と前記無線通信装置の間の無線通信方式は、無線LANであり、前記制御フレーム送信ステップにおいて、前記無線接続提供装置は、ビーコンのESSIDに前記購読情報を含めて送信する、ことができる。
また本発明において、前記無線接続提供装置と前記無線通信装置の間の接続は、Hotspot 2.0規格に準拠した手順で確立されるものであり、前記制御フレーム送信ステップにおいて、前記無線接続提供装置は、ANQP Responseの中のOperator Friendly Nameに前記購読情報を含めて送信する、ことができる。
無線LANにおけるビーコンや、Hotspot 2.0におけるANQP Responseが、無線接続提供装置の存在を周囲に通知する制御フレームに相当する。無線LANにおけるESSIDや、Hotspot 2.0におけるOperator Friendly Nameには、任意のデータを格納できるので、このフィールドに購読情報を含めることで、制御フレームを介して無線接続提供装置から無線通信装置に購読情報を
通知することができる。
なお、本明細書において「制御フレーム」とは、データフレーム以外のフレームのことを指す。例えば、無線LANにおける管理フレームは本明細書における制御フレームに相当する。
また本発明において、前記購読情報取得ステップでは、前記無線接続提供装置が、データベースサーバから前記購読情報を受信し、前記無線接続提供装置が、前記無線通信装置から送信された前記情報を、前記データベースサーバへ送信する第2の情報送信ステップを、更に含む、ことも好ましい。ここで、無線接続提供装置とデータベースサーバとの間の接続は、有線接続であってもよいし無線接続であってもよいし、それらの両方であってもよい。
このような構成によれば、データベースサーバが必要とするデータを、無線接続提供装置を介して無線通信装置から取得・収集することができる。
また本発明において、前記無線接続提供装置は、前記無線通信装置から送信された情報を蓄積し、所定のタイミングで一括してこれらの情報を前記データベースサーバへ送信する、ことも好ましい。
この構成によれば、ネットワークトラフィックの少ない時間帯に、無線接続提供装置からデータベースサーバへデータを送信することができる。特に、無線接続提供装置とデータベースサーバとの間の接続が無線接続の場合には、通信帯域が限られることから、効果的である。
また本発明において、前記無線通信装置は、無線接続を提供する機能を有し、前記制御フレーム受信ステップにおいて受信した制御フレームに含まれる前記購読情報を、自装置が提供する無線接続の制御フレームに含めて送信し、前記購読情報によって必要とされている情報を第2の無線通信装置から受信して、前記無線接続提供装置へ送信する、ことも好ましい。
このような構成によれば、複数の無線接続を経由して、必要な情報を収集することができる。例えば、無線接続提供装置および第2の無線通信装置が固定して設置された装置として、第1の無線通信装置が移動可能な装置とすることが考えられる。この場合、第1の無線通信装置が移動しつつ第2の無線通信装置から情報を収集し、無線接続提供装置と通信可能になった時点で、収集した情報を無線接続提供装置に送信できる。
また本発明において、購読情報は、必要とされるデータが特定可能なものであれば任意の形式が採用できる。例えば、購読情報は、必要とされる情報の属性を表す属性情報を含んでもよいし、不必要な情報の属性を表す属性情報が含まれてもよい。また、属性情報は、必要あるいは不必要な情報を特定する情報の識別子(情報の名称など)であってもよいし、情報のカテゴリであってもよいし、情報の生成場所や生成時刻などであってもよい。また、属性情報は、URI形式やXML形式などテキスト形式で表現されてもよいし、属性情報から求めたハッシュ値として表現されてもよい。また、複数種類の情報が必要(あるいは不必要)な場合に、これら複数の情報を特定するための複数の属性情報が、購読情報に含まれてもよい。その場合は、1つの購読情報に複数の属性情報を列挙するようにしてもよい。あるいは、複数の属性情報のハッシュ値の論理和を購読情報に含めてもよい(ブルームフィルタ)。
また本発明において、前記購読情報取得ステップにおいて、前記無線接続提供装置は、それぞれ異なる複数の購読情報を前記制御フレーム送信ステップでは、前記無線接続提供
装置は、前記制御フレームに含める購読情報を周期的に変更する、ことも好ましい。例えば、無線LANであれば、仮想APの技術を用いて、ESSIDを周期的に変更したビーコンを送信することができる。
このような構成によれば、複数の購読情報を配信することができる。
また本発明において、前記購読情報には、情報要求元の公開鍵が含まれ、前記情報送信ステップでは、前記無線通信装置は、前記情報を、前記購読情報に含まれる前記公開鍵を用いて暗号化してから送信する、ことも好ましい。
このようにすれば、送信する情報を秘匿化でき、情報要求元以外が情報を読み取ることを防止できる。
なお、本発明は、上記処理の少なくとも一部を実行する通信方法として捉えることもできる。本発明は、上記処理の少なくとも一部を実行する手段を備える無線通信システムあるいは無線接続提供装置または無線通信装置として捉えることができる。また、本発明は、この方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム、あるいはこのコンピュータプログラムを非一時的に記憶したコンピュータ可読記憶媒体として捉えることもできる。上記手段および処理の各々は可能な限り互いに組み合わせて本発明を構成することができる。
例えば、本発明の第二の態様は、
無線接続を提供する無線接続提供装置と、前記無線接続提供装置と無線通信可能な無線通信装置とから構成される無線通信システムであって、
前記無線接続提供装置は、
必要とされる情報を特定する購読情報を取得する、購読情報取得手段と、
自装置の存在を周囲に通知する制御フレームに前記購読情報を含めて送信する、制御フレーム送信手段と、
を有し、
前記無線通信装置は、
前記制御フレームを受信する、制御フレーム受信手段と、
前記制御フレームに含まれる前記購読情報によって必要であるとされている情報を、当該無線通信装置が保持しているか否かを判断する、判断手段と、
前記判断手段によって前記無線通信装置が前記情報を保持していると判断された場合に、前記無線接続提供装置との接続を確立して、前記情報を送信する、情報送信手段と、
を有する、ことを特徴とする無線通信システムである。
また、本発明の第三の態様は、
必要とされる情報を特定する購読情報を取得する、購読情報取得手段と、
自装置の存在を周囲に通知する制御フレームに前記購読情報を含めて送信する、制御フレーム送信手段と、
を有する、無線接続提供装置である。
また、本発明の第四の態様は、
無線接続を提供する無線接続提供装置から、当該無線接続装置の存在を通知する制御フレームであって、必要とされる情報を特定する購読情報が含まれる制御フレームを受信する、制御フレーム受信手段と、
前記制御フレームに含まれる前記購読情報によって必要であるとされている情報を、自装置が保持しているか否かを判断する、判断手段と、
前記判断手段によって自装置が前記情報を保持していると判断された場合に、前記無線
接続提供装置との接続を確立して、前記情報を送信する、情報送信手段と、
を有する、無線通信装置である。
本発明によれば、必要とされているデータを無線通信装置が選択的に送信する無線通信システムにおいて、無線接続を確立する前に、当該無線通信装置が必要とされているデータを保持しているか否かを判断できる。したがって、無線通信装置が実際にデータを送信する場合のみ無線接続を確立すればよくなり、無駄な接続を回避できる。
図1(A)は、第1の実施形態に係る無線通信システムの概要を示す図であり、図1(B)は第1の実施形態に係る無線通信システムにおける購読情報および出版情報の送信方法を説明する図である。 図2(A)は、第1の実施形態に係る車載端末(無線通信装置)のハードウェア構成を示す図であり、図2(B)は、第1の実施形態に係る車載端末の機能構成を示す図である。 図3(A)は、第1の実施形態に係る無線基地局(無線接続提供装置)のハードウェア構成を示す図であり、図3(B)は、第一の実施形態に係る無線基地局の機能構成を示す図である。 図4は、第1の実施形態における通信方法の流れを説明する図である。 図5(A)は、購読情報のデータフォーマットを示す図であり、図5(B)は、出版情報のデータフォーマットを示す図である。 図6(A)は、第2の実施形態に係る無線通信システムの概要を示す図であり、図6(A)は第2の実施形態に係る無線通信システムにおける購読情報および出版情報の送信方法を説明する図である。 図7は、変形例における通信方法の流れを説明する図である。
(第1の実施形態)
<概要>
図1(A)は、本発明の第1の実施形態にかかる無線通信システムの概要を示す図である。無線通信システムは、車両10、無線基地局20、データベースサーバ30から構成され、出版−購読型(Publisher/Subscriber)通信モデルを用いて通信を行う。本実施形態においては、車両10が出版者(Publisher)でありデータベースサーバ30が購読者
(Subscriber)であり、車両10内のセンサ等で取得した情報を、非同期にデータベースサーバ30へ送信することを想定する。なお、図1においては、車両10、無線基地局20、データベースサーバ30はそれぞれ1つしか示されていないが、本実施形態における無線通信システムは、これらの要素を複数含んでもよい。
車両10は、無線LANなどの無線通信機能を有しており、無線基地局20を介してデータベースサーバ30との通信を行う。無線基地局20とデータベースサーバ30は、有線接続あるいは無線接続またはその両方によって通信を行う。本実施形態における無線通信システムでは、出版−購読型メッセージサービス用ミドルウェア(以下、Pub/Subミドルウェア、あるいは単にミドルウェアとも称する)を用いて、出版−購読型メッセージサービスを実現する。出版−購読型メッセージサービスの具体的な実装は特に限定されず、既存の任意の手法を用いることができる。例えば、P2PネットワークやCDN(コンテンツデリバリネットワーク)上で購読情報や出版情報を管理・配信して出版−購読型メッセージサービスを実現できる。
データベースサーバ30は、ある情報を取得したい場合には、当該情報を要求する購読
情報(Sub)を発行する。情報の特定方法は特に限定されない。例えば、情報の名称や識
別子、情報のカテゴリ、情報の生成場所や生成時刻などによって特定することができる。データベースサーバ30から発行された購読情報は、無線通信システム内を流通し、無線基地局20および車両10へ送信される。
車両10は、データベースサーバ30が必要としている情報を自装置が保持している場合に、無線基地局20に対して当該情報を送信する。換言すると、データベースサーバ30が必要としている情報を保持していない場合には、情報の送信を行わない。ここで、データベースサーバ30がどのような情報を必要としているかは、上述したように購読情報に記述されている。購読情報はPub/Subミドルウェアを介して送信され、Pub/Subミドルウェアはアプリケーション層のレベルで通信を行う。したがって、車両10は、Pub/Subミドルウェアを介して無線基地局20から購読情報を取得するために、無線基地局20との無線接続の確立(認証やアソシエーションなど)を行わなければならない。無線基地局20と無線接続を確立して購読情報を取得した後、購読情報で要求されている情報を車両10が保持していないと判明した場合には、無線接続の確立処理が無駄になってしまう。
そこで、本実施形態では、必要とされている情報を車両10が保持しているか否かを無線接続確立前に判断可能とすることで、この問題を解消することを目的とする。本実施形態における通信方法について図1(B)を参照して説明する。データベースサーバ30と無線基地局20との間では、購読情報(および出版情報)はPub/Subミドルウェアを介してアプリケーション層レベルでやりとりされる。これに対して、無線基地局20から車両10への購読情報の送信は、データリンク層(MAC層)のレベルで送信される。具体的には、無線基地局20が、無線LANにおいてアクセスポイントの存在を周囲に通知するビーコンフレームのESSIDフィールドに購読情報を格納して送信する。これにより、車両10が無線基地局20と無線接続を確立する前に、購読情報によって要求されている情報を車両10が保持しているか否か、すなわち、車両10が無線基地局20と無線接続を確立する必要があるか否かを判断可能となる。車両10が無線基地局20と無線接続を確立した後は、従来と同様にアプリケーション層レベルで、要求された情報を送信する。
<構成>
以下、車両10、無線基地局20、およびデータベースサーバ30の構成について説明する。
図2(A)に車両10のハードウェア構成を示す。車両10は、マイクロプロセッサユニット(MPU)などから構成される演算処理部12、RAMやROMなどから構成される記憶部13、無線基地局20との無線通信を行うための無線通信インタフェース14、車両内のセンサ16からセンサ情報をセンサ情報取得部15などから構成される車載端末11を備える。無線通信インタフェース14は、本実施形態では、無線LAN(IEEE
802.11シリーズ)を通信方式として採用する。車両10は、無線LANクライアントとして機能する。センサ16は、任意のセンサであってよく、例えば、位置情報、速度情報、ワイパーのオンオフ、電池情報、電源情報、タイヤの空気圧、運転者の生体情報などの情報を取得するものである。センサ16は、車両10に備え付けられたものである必要はなく、運転者が所有するウェアラブル端末や携帯端末などであってもよい。
演算処理部12は、記憶部13に格納されているコンピュータプログラムを実行することにより、図2(B)に示す各機能部を実現する。すなわち、車載端末11は、無線LANクライアント部101、購読情報抽出部102、判断部103、Pub/Subミドルウェア104、センサ情報記憶部105などの機能部を提供する。これらの機能部の一部または全部は、専用のハードウェア回路によって実現されても構わない。なお、車載端末
11が、無線基地局20(無線接続提供装置)と無線通信可能な無線通信装置に相当する。
無線LANクライアント部101は、無線通信インタフェース14を介して無線基地局20との間で、無線LAN規格に則った通信を行う機能部である。具体的には、無線接続の確立やアクセス制御などを行う。
購読情報抽出部102は、無線LANクライアント部101が受信したビーコンフレーム(管理フレーム)から、購読情報を抽出する機能部である。本実施形態では、無線LANクライアント部101は、パッシブスキャンによってビーコンフレームを受信する。後述するように、本実施形態ではビーコンフレーム中のESSIDが購読情報なので、購読情報抽出部102はESSIDを購読情報として抽出する。
判断部103は、購読情報抽出部102によって抽出された購読情報において送信要求がされている情報を自装置が保持しているか否かの判断する機能部である。判断部103は、当該情報を保持していると判断した場合に、無線LANクライアント部101へ無線基地局20との無線接続確立処理を開始する制御を行う。購読情報によって特定されている情報を自装置が保持しているか否かの判断は、Pub/Subミドルウェア104に委譲してもよい。
Pub/Subミドルウェア104は、本実施形態にかかる無線通信システムにおいて出版−購読型メッセージサービスを実現するためのミドルウェアである。例えば、購読情報の取得・管理・中継、センサ情報取得部15から取得されるセンサ情報の管理、出版情報の送信・管理・中継などの処理を行う。
センサ情報記憶部105には、センサ情報取得部15がセンサ16から取得したセンサ情報が格納される。センサ情報記憶部105には、例えば、センサ情報を取得した時刻や場所(緯度経度情報やエリアIDなど)を関連付けて記憶する。
車載端末11の各機能部による処理の詳細については、図4以降を参照して後ほど詳しく説明する。
図3(A)に無線基地局20のハードウェア構成を示す。無線基地局20は、マイクロプロセッサユニット(MPU)などから構成される演算処理部22、RAMやROMなどから構成される記憶部23、車両10との無線通信を行うための無線通信インタフェース24、データベースサーバ30と通信を行うための通信インタフェース25を備える。無線通信インタフェース24は、本実施形態では、無線LAN(IEEE 802.11シリーズ)を通信方式として採用する。無線基地局20は、無線LANアクセスポイントとして機能し、車両10に対して無線接続の提供を行う。また、通信インタフェース25は、例えば、Ethernet(登録商標)を通信方式として採用する。なお、無線基地局20が、車載端末11(無線通信装置)に無線接続を提供する無線接続提供装置に相当する。
演算処理部22は、記憶部23に格納されているコンピュータプログラムを実行することにより、図3(B)に示す各機能部を実現する。すなわち、無線基地局20は、Pub/Subミドルウェア201、ビーコン生成部202、無線LANアクセスポイント部203などの機能部を提供する。これらの機能部の一部または全部は、専用のハードウェア回路によって実現されても構わない。なお、車載端末11が本発明における無線通信装置に相当する。
Pub/Subミドルウェア201は、本実施形態にかかる無線通信システムにおいて出版−購読型メッセージサービスを実現するためのミドルウェアである。例えば、購読情報の取得及び中継、出版情報の送信・記憶・中継などの処理を行う。
ビーコン生成部202は、Pub/Subミドルウェア201から必要な購読情報を取得して、当該購読情報を含む無線LANアクセスポイントのビーコンフレーム(管理フレーム)を生成する機能部である。具体的には、ESSIDフィールドに購読情報を含めたビーコンフレームを生成する。購読情報をビーコンフレームに格納する際の具体的な処理は後述する。
無線LANアクセスポイント部203は、無線LANアクセスポイントとして、車載端末11などに無線LANによる無線接続を提供する機能部である。具体的には、ビーコンフレームの送信および認証・アソシエーション処理などを含む無線接続処理、受信した情報のルーティングなどの処理を実施する。
データベースサーバ30は、通信インタフェースを有する通常のコンピュータであり、Pub/Subミドルウェアを実行するものである。データベースサーバ30は、必要とする情報の属性を特定した購読情報をPub/Subミドルウェアを介して送信し、この購読情報に合致する情報(出版情報)を取得する。
<処理内容>
図4および図5を参照して、本実施形態にかかる無線通信システムにおける通信処理について、より詳細に説明する。図4は、本実施形態における通信処理の流れの例を示す図である。図5は、購読情報および出版情報のデータフォーマットを示す図である。
まず、データベースサーバ30は、必要とする情報を特定した購読情報を生成して、Pub/Subミドルウェアを介して送信する(S101)。具体的な送信方法は、採用するミドルウェアによって異なるが、例えば、マルチキャストによって送信することが考えられる。
図5(A)に購読情報のフォーマットを示す。購読情報は、生成者ID501、要求する情報の属性(以下、属性情報と称する)502、伝達条件503、公開鍵504を含む。
生成者ID501は、この購読情報を生成した生成者を特定する識別子である。生成者ID501として、例えば、購読情報を生成したアプリケーションプログラムの識別子、ミドルウェアの識別子、生成者のIPアドレス、MACアドレスなどを採用することが考えられる。
属性情報502は、必要とされる情報(要求される情報)を特定するための情報である。例えば、情報に固有の名称や識別子が割り当てられている場合には、属性情報として必要な情報の名称や識別子を採用することができる。あるいは、属性情報として、情報の種類や情報が属するジャンルやカテゴリを採用することができる。情報の分類方法は任意であってよい。例えば、情報の種類として、車両の速度情報、車両の位置情報、車両におけるワイパーのオンオフ情報などを採用することができる。また、情報のジャンルやカテゴリとして、画像や動画、あるいは、スポーツに関する情報、経済に関する情報などを採用することもできる。また、属性情報として、情報の生成場所や生成者、生成時刻などを採用することもできる。属性情報は、必要な情報を特定することができるものであれば、任意の形式のものを採用することができる。
属性情報502の具体的な表現形式として文字列形式を採用することができる。例えば、URI(Universal Resource Identifier)形式やXML(Extensible Markup Language)形式などのテキストフォーマットを採用することが考えられる。
(1) /itc/movie/_v1/_c2/
(2) /itc/lon35.685456/lat139.753878/time1353252/
ここで、(1)は情報の識別子を表す例であり、(2)は情報の生成場所および生成時刻を表す例である。(2)において生成場所として一つの地点(1組の緯度・経度)のみを示しているが、例えば、2つの地点を指定して矩形領域を特定してもよいし、1つの地点と半径を指定して円領域を特定してもよい。
また、属性情報502をXML形式で表現してもよい。例えば、次のような表現を採用することが考えられる。
(3) <sub DataType=Speed>
(4) <sub Source=A Genre=Sports>
ここで、(3)は情報のジャンル(種類)を表す例であり、(4)は情報の生成者とジャンルを表す例である。
なお、属性情報502は、購読者が必要としている情報の属性を表すものであってもよいが、購読者が不必要な情報の属性を表すものであってもよい。不必要な情報を特定している場合には、特定されたもの以外の情報が必要であるということになるので、属性情報502に必要な情報が特定された場合と同じように扱える。なお、属性情報502が、必要な情報の属性を表すものであるか、不必要な情報の属性を表すものであるかを表す、フラグを採用することもできる。
伝達条件503は、購読情報やその返信となる出版情報の伝達条件を指定するものである。例えば、購読情報あるいは返信としての出版情報を伝達する際に、時間、地理、ネットワークトポロジー、ノード属性(残存電力、モビリティ)等を伝達条件として指定することができる。
公開鍵504は、購読情報生成者(情報要求元)の公開鍵である。購読情報と一緒に公開鍵を送信することで、出版者は出版情報をこの公開鍵で暗号化して送信することができる。
購読情報には、属性情報502が含まれていればよく、伝達条件503や公開鍵504は含まれていなくても構わない。
無線基地局20のPub/Subミドルウェア201は、データベースサーバ30から購読情報を受信する(S102)。すると、ビーコン生成部202が、この購読情報をESSIDとして含むビーコンフレームを生成して、定期的に送信する(S103)。
無線LANのビーコンフレームにおけるESSIDフィールドには、32オクテット(256ビット)の任意のデータを含めることができる。そこで、ESSIDフィールドに、購読情報(または購読情報に対応する情報)を格納して、ビーコンフレームを用いて購読情報を無線基地局20から車載端末11へ送信する。
ビーコン生成部202は、購読情報のうち少なくとも属性情報502をビーコンに含めればよい。属性情報502があれば、車載端末11が購読情報によって要求されている情報を保持しているか否か判断できるためである。購読情報のうちのその他の情報については、車載端末11が無線基地局20と無線接続を確立した後に取得すればよい。無線LANにおけるESSIDは32オクテットしかないので、ビーコンに含める情報量を少なくすることが肝要である。
ビーコン生成部202は、テキスト情報で表現された属性情報502をそのままESSIDとしてもよいが、その場合32文字以上の属性情報は格納できない。そこで、属性情報502のハッシュ値(32オクテット)を算出して、ハッシュ値をESSIDとしてもよい。なお、データベースサーバ30が送信する購読情報における属性情報502をハッシュ値で表現しても構わない。
車載端末11の無線LANクライアント部101は、無線基地局20から送信されるビーコンフレームを受信する(S104)。ビーコンフレームを受信すると、購読情報抽出部102が、ビーコンフレームのESSIDから購読情報(より正確には属性情報)を抽出して、抽出した購読情報を判断部103に渡す。判断部103は、この購読情報において必要であると特定されている情報を、自装置が保持しているか否かの判断を行う(S105)。例えば、情報の生成場所や生成時刻が属性情報として指定されている場合には、指定されている場所や時刻に取得されたセンサ情報がセンサ情報記憶部105に格納されているか否かを判断する。要求される情報がセンサ情報以外の場合であっても、同様に当該属性情報を有する情報を自装置が保持しているか否かを判断すればよい。なお、ステップS105の判断の結果、購読情報において要求されている情報を自装置が保持している場合には、車載端末11は無線基地局20への無線接続を開始する。したがって、ステップS105は、無線基地局20への無線接続の要否を判断する処理ともいえる。
ステップS105において、車載端末11が購読情報において要求されている情報を保持していると判断されると、車載端末11は無線基地局20と無線接続を確立する(S106)。具体的には、無線LANに規定の認証処理、アソシエーション処理や、必要に応じてIPアドレスの割り当て処理などを、無線基地局20と車載端末11の間で実施する。
車載端末11と無線基地局20の間の無線接続が確立されたら、車載端末11のPub/Subミドルウェア104は、購読情報によって要求されている情報を出版情報として無線基地局20へ送信する。なお、無線接続の確立後、Pub/Subミドルウェア201は、無線基地局20から改めて購読情報を正規のルートで取得することが好ましい。ビーコンを介した通知では、購読情報のうち一部の情報しか送信できないことがあるためである。
図5(b)に出版情報のフォーマットを示す。出版情報は、生成者ID511、出版する情報の属性512、出版する情報の本体513、宛先ID/経路514、伝達条件515、公開鍵516を含む。
生成者ID511は、この出版情報を生成した生成者を特定する識別子である。生成者ID511として、生成者ID501と同様に、購読情報を生成したアプリケーションプログラムの識別子、ミドルウェアの識別子、生成者のIPアドレス、MACアドレスなどを採用することが考えられる。
出版する情報の属性512は、属性情報502と基本的に同様であり、URI形式やXML形式、あるいはハッシュ値などの形式を採用することができる。
出版する情報の本体513は、購読情報によって要求された情報に該当する情報である。例えば、所定の場所や時刻において生成されたセンサ情報が該当する。情報本体513には、出版情報が平文として含まれてもよいが、購読情報に公開鍵504が含まれている場合には、出版情報に対して公開鍵504で暗号化を施してから送信することも好ましい。これにより購読情報生成者以外の者から出版情報を秘匿化できる。
宛先ID/経路514は、出版情報の宛先や経路を指定するデータである。購読情報の伝播経路に基づいて、宛先IDや経路を特定することができるので、出版情報にこれらの情報を含めることで出版情報の伝達を効率化できる。
伝達条件515は、購読情報における伝達条件503と同様に出版情報を伝達するための条件を指定するものである。
公開鍵516は、出版情報生成者の公開鍵である。出版情報に生成者の公開鍵を含めることで、出版情報を受信者が出版情報生成者にデータを送信する際に、データの秘匿化が行えるようになる。
車載端末11から送信された出版情報は、無線基地局20によって受信される(S108)。無線基地局20は、この出版情報をデータベースサーバ30に送信する(S109)ことで、データベースサーバ30は必要とする情報を受信することができる(S110)。
<本実施形態の有利な効果>
本実施形態によれば、無線LANアクセスポイントのビーコンフレームに購読情報を含めて送信しているので、車載端末11はビーコンフレームを受信するだけで、購読情報に対応する情報を自装置が保有しているか否かを判断できる。すなわち、無線基地局20と無線接続をして上位層プロトコルによって購読情報を取得しなくてもよくなり、購読情報に対応する情報を保持していない場合には、無線接続の確立処理を省略することができる。これは、車載端末11において無駄な処理を省けるので効果的であり、また、無線基地局20においても無駄な接続が確立されないため効率的な通信が実現できる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、車両10(車載端末11)が最も末端の通信ノードである。本実施形態では、車載端末11が、さらに無線基地局(無線LANアクセスポイント)としての機能を有し、無線基地局20と同様に購読情報の配信を行う。すなわち、車載端末11が購読情報を格納したビーコンフレームを送信して、例えば、路側の構造物等に設置されたセンサノード(第2の無線通信装置)から出版情報を取得するという構成を採用する。
本実施形態にかかる無線通信システムの構成を図6に示す。本実施形態にかかる無線通信システムは、車両10と、無線基地局20と、データベースサーバ30と、センサノード40から構成される。データベースサーバ30と無線基地局20の構成は第1の実施形態と同様である。
本実施形態において車両10(車載端末11)は、無線基地局20と無線LANクライアントとして通信するための無線通信インタフェース以外に、センサノード40に対して無線LANアクセスポイントとして通信するための無線通信インタフェースも有する。そして、無線基地局20と同様に、無線LANのESSIDフィールドに購読情報を格納してビーコンフレームを送信する。
なお、車両10は、Wi−Fiダイレクトに対応した1つの無線通信インタフェースのみを有し、この無線通信インタフェースで、無線基地局20とセンサノード40の両方と通信してもよい。
センサノード40は、例えば、センサ情報の収集と、収集したセンサ情報を送信する機能を有するノードである。センサノード40は、例えば、橋梁やトンネルなどに設置され
、振動や応力などを定期的に検出する固定型センサノードである。センサノード40は、第1の実施形態における車載端末と同様の構成を有し、車載端末11から送信されるビーコンに含まれる購読情報において要求されている情報を、自装置が保持しているかを判断する。そして、購読情報によって要求されている情報を自装置が持っていると判断した場合に、車載端末11との無線接続を確立して、センサ情報を出版情報として送信する。
図6(B)は、本実施形態における通信方法の例を示す図である。データベースサーバ30から送信された購読情報が、無線LANのビーコンフレームに格納されて無線基地局20から車載端末11へ送信されるまでの処理は、第1の実施形態と同様である。
購読情報において要求されている情報を車載端末11が保持していない場合には、車載端末11は、無線基地局20とは接続を確立せず、自装置が送信するビーコンフレームのESSIDに購読情報を格納して送信する。以降の車載端末11とセンサノード40との間の通信処理は、第1の実施形態における無線基地局20と車載端末11の間の通信処理と同じである。車載端末11がセンサノード40から出版情報を受信した後は、無線基地局20のビーコンフレームを受信した時に、当該ビーコンに含まれる購読情報によって要求されている情報を車載端末11が保持している。したがって、車載端末11は、無線基地局20との無線接続を確立して情報を送信する。
購読情報において要求されている情報を車載端末11が保持している場合は、車載端末11は無線基地局20との無線接続を確立して当該情報を送信する。このとき、車載端末11は、受信した購読情報をビーコンフレームに格納して送信してもよいし、しなくてもよい。購読情報によって要求されている情報が車載端末11の保持している情報だけであれば、更なる情報の収集は不要なのでそれ以上の購読情報の配信は不要であり、そうでなければ購読情報の再配布が好ましい。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、車両10が移動することによって無線通信のインフラが整っていない場所からも情報を収集することが可能となる。また、センサノードにおいては、一般にバッテリー容量が少なく低消費電力での稼働が要求される。本実施形態によれば、不要な無線接続の確立を省略できることで、センサノードにおける消費電力を低下させることができる。
なお、本実施形態において、車載端末11が、固定端末であるセンサノード40から情報を収集するものとして説明したが、車載端末11は、移動端末(例えば、他の車載端末)から情報を収集するようにしても構わない。
固定端末のみを対象として情報収集する場合であり、かつ各固定端末の設置箇所があらかじめ分かるのであれば、車載端末11は、固定端末の設置箇所でのみ購読情報を含むビーコンフレームを送信するようにしてもよい。
(変形例)
上記の説明は、本発明を例示的に説明するものであり、本発明はその技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、以下のような変形例を採用することが考えられる。
上記の説明では、ビーコンフレームに1つの購読情報のみを格納するものとして説明した。しかしながら、データベースサーバ30から複数の購読情報を取得する場合には、ビーコンフレームに複数の購読情報を含めてもよい。複数の購読情報を含めることで、複数種類の情報を車載端末11から収集することが可能となる。この場合、ESSIDに複数の購読情報をリスト化して(列挙して)格納する方法が考えられる。ただし、単純に複数
の購読情報を列挙すると、ESSIDフィールドの制約上、全ての購読情報を格納できない場合がある。そこで、複数の購読情報のハッシュ値のビットごとの論理和(OR)をとって、その演算結果をESSIDフィールドに格納すればよい。すなわち、ブルームフィルタ(Bloom Filter)を用いて複数の購読情報のハッシュ値を表現すればよい。ブルームフィルタを用いることで、少ない容量で購読情報を表現できる。
複数の必要な情報の属性情報から作成したブルームフィルタを用いると、車載端末11は、自装置が保持している情報が必要とされている可能性があるかないかが判別できる。より具体的には、自装置が保持している情報の属性情報のハッシュ値がブルームフィルタと一致する(ブルームフィルタとのANDをとって変化しない)場合には、この情報は必要とされている可能性があることが分かり、一致しない場合には、この情報は確実に必要とされていないことが分かる。ブルームフィルタでは、偽陽性(この例では必要とされていない情報を必要であると判断すること)が生じる可能性はあるが、偽陰性(この例では必要な情報を必要とされていないと判断すること)は生じない。したがって、複数の必要な情報の属性情報をブルームフィルタで表現した購読情報を用いることで、偽陽性による不要な接続が生じる可能性はあるが、必要な情報が送信されない事態は回避できる。
一方、複数の不必要な情報の属性情報から作成したブルームフィルタを用いると、車載端末11は、自装置が保持している情報が不必要な可能性があるかないかが判別できる。より具体的には、自装置が保持している情報の属性情報のハッシュ値がブルームフィルタと一致する場合には、この情報は不必要な可能性があることが分かり、一致しない場合には、この情報は必要とされていることが分かる。この例では、本来必要とされている情報が必要とされていないと判断(偽陽性)してしまい、送信されない可能性があるが、不必要な情報を誤って必要と判断(偽陰性)することはない。したがって、複数の不必要な情報の属性情報をブルームフィルタで表現した購読情報を用いることで、偽陽性によって必要な情報が送信されない可能性はあるが、必要な情報を保有していないのに無線接続を確立する事態を回避できる。
また、上記の実施形態の説明ではビーコンフレームに含まれる購読情報に基づいて、出版情報の送信の要否を判断して、必要であれば出版情報を送信するようにしている。しかしながら、車両10が無線基地局20と無線接続を確立した後に、上位層プロトコルを用いて無線基地局20から車両10に対して購読情報を送信することも好ましい。図7に本変形例における通信処理の流れの例を示す。上記第1の実施形態(図4)と比較すると、ステップS106において車両10と無線基地局20が無線接続を確立した後に、無線基地局20が上位層プロトコルを用いて購読情報を送信し(ステップS201)、車両10がこの購読情報を受信する(ステップS202)処理が加えられている点が異なる。車両10は、受信した購読情報に基づいて送信が必要な情報を再確認してから出版情報を送信する。
ビーコンフレームを介した購読情報の送信では、必要情報あるいは不必要情報についての属性を一部しか送信できず、簡略化された購読情報が送信されている場合がある。そこで、無線接続確立後に上位層プロトコルを用いて完全な購読情報を再送信することで、必要あるいは不必要とされている情報をより適確に特定することができる。また、上述したように複数の購読情報をブルームフィルタによってまとめて送信する場合にも、購読情報を改めて取得することで、必要とされている情報を適確に特定することができる。
また、無線基地局20は、複数の購読情報を異なるビーコンフレームに格納して送信してもよい。無線LANにおいては、1つのアクセスポイントが異なるESSIDを有する仮想的な複数のアクセスポイントとして振る舞える機能(仮想アクセスポイント)がある。そこで、この機能を用いて、ビーコンフレームのESSIDを周期的に変更し、それぞれのESSIDが異なる購読情報とすることで、無線基地局20は複数の購読情報を配布することができる。また、購読情報が大きくなって1つのビーコンフレームに格納できない場合に、複数のビーコンフレームに分割して1つの購読情報を格納して送信してもよい
また、上記の説明では、出版−購読型メッセージサービスとして、IPプロトコル上で実現されたサービスを利用するものとして説明した。しかしながら、近年、新世代ネットワークあるいはフューチャーインターネットと呼ばれる情報指向ネットワークの研究開発が行われている。新世代ネットワークにおいては、IPプロトコルを用いずにインフォメーション・セントリック・ネットワーキング(ICN)と呼ばれるプロトコル体系によって、メッセージング処理を行うことが検討されている。ICNプロトコルは現時点では確定されてはいないが、本発明による通信方法は、IPプロトコル上以外の任意の通信プロトコル上でPub/Subメッセージングを行う通信システムに適用可能である。ICNネットワーク上でのPub/Subシステムに関する研究として、以下の文献が挙げられる。
Jianchen, Jiachen, et al. "Copss: An efficient content oriented publish/subscribe system." Architectures for Networking and Communications Systems (ANCS), 2011 Seventh ACM/IEEE Symposium on. IEEE, 2011.
このようなPub/Subメッセージングサービスに対しても本発明は適用可能である。
また、上記の説明では、出版−購読型メッセージサービスを前提とする通信システムを例に説明している。しかしながら、本発明において出版−購読型メッセージサービスを用いなくても構わない。すなわち、本発明は、特定の情報を要求する送信要求(購読情報に相当)を、無線LANアクセスポイントがビーコンフレームに含めて通知する無線通信システムとしても実施できる。送信要求はアプリケーション層などの上位層において送信されるのが一般であるが、この送信要求をデータリンク層のレベルで通知することにより、無線接続を確立することなく要求されている情報を保持しているか否か判断できる。この効果は、送信要求や購読情報がどのようにして配布されるかにかかわらずに達成できる者である。
また、上記の説明では、購読情報を無線LANビーコンフレームのESSIDフィールドに格納して送信する例を説明した。しかしながら、ESSID以外のフィールドに購読情報を格納して送信してもよい。例えば、無線基地局20と車載端末11の間の接続が、Hotspot 2.0規格に準拠して確立される場合に、ANQP Responseの中のOperater Friendly Nameエレメントのペイロードに購読情報を含めることができる。Hotspot 2.0では、無線接続確立前に、無線基地局がビーコンを送信し、接続側の無線通信装置がビーコンに応答してクエリ(要求)を送信して、無線基地局から応答を返すという手順が行われる。無線基地局から送信する応答の一つとして、任意に設定することが可能な256オクテットのOperator Friendly nameエレメントがある。ここに購読情報を格納することで、上記と同様の効果を得ることができる。
また、上記の説明では、無線基地局20と車載端末11との間の無線接続方式が、無線LANである例を説明した。しかしながら、無線接続方式は、無線LANに限定されず、例えば、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、セルラー、WiMax(登録商標)等であっても構わない。これらの無線通信方式において、無線接続を提供する基地局から制御フレームを送信しており、その中に任意のデータを格納可能である。したがって、基地局から送信する制御フレーム中に購読情報を含めることで、無線通信装置は、購読情報において要求されている情報を保持している場合のみ基地局との無線接続を開始するようにできる。
例えば、Blutooth Low Energy (LE)のアドバタイズデータ(Advertising Channel PDU)のペイロードには、37オクテットのデータを格納できる。
ここに購読情報を格納することで、購読情報を送信可能である。Bluetooth LEを採用したiBeacon(登録商標)に対応する機器に本発明を適用できる。
また、上記の説明では、無線基地局20は、出版情報を受信した直後に、その情報をデータベースサーバ30へ送信することを想定している。しかしながら、必ずしもその必要はない。無線基地局20において受信した出版情報を蓄積しておき、所定のタイミングで一括してデータベースサーバ30へ送信するようにしてもよい。例えば、無線基地局20とデータベースサーバ30の間が無線通信によって接続されている場合に、夜間などの通信量が少ない時間帯に無線基地局20からデータベースサーバ30へ出版情報を送信することで、トラフィックの集中を避けることができる。また、無線基地局20とデータベースサーバ30の間の通信に通信量に応じた料金が課せられる場合は、通信料金が安い時間帯に一括して送信することで通信料金を節約することも好ましい。
また、無線基地局20が複数の購読情報を保持しており、その全てを配信するだけの余裕がないときは、任意の基準にしたがってビーコンに含めて配信する購読情報を選択してもよい。
例えば、無線基地局20は、自装置が設置されている場所や、周囲の車両10の移動速度に応じて、ビーコンフレームに含める購読情報を変えてもよい。例えば、無線基地局20が道路脇に設置されておりかつ交通の流れがスムースな時間帯においては、サイズの小さいデータを要求する購読情報をビーコンに含めることが考えられる。車両10と無線基地局20の間で通信できる時間が短く、送信できるデータのサイズが小さくなるためである。あるいは、無線基地局20が、駐車場に設定されている場合や、道路脇に設置されているが渋滞が発生している時間帯においては、サイズの大きいデータを要求する購読情報もビーコンに含めることが考えられる。車両10と無線基地局20の間で通信できる時間が長くなり、送信できるデータのサイズが大きくなるためである。
また、無線基地局20は、特定の生成者が生成した購読情報を優先的に配信するようにしてもよい。例えば、車両10がカーシェア事業者の運営するシェアカーであると想定する。車両10が収集する情報には、カーシェア事業者にとって有用な情報と、カーメーカーにとって有用な情報とがあり、これらの情報は異なるのが一般的である。したがって、カーシェア事業者とカーメーカーはそれぞれ異なる購読情報を送信することになる。そこで、無線基地局20は、優先契約を結んでいる生成者の購読情報を優先的に配信する。無線基地局20がカーシェア事業者と契約している場合は、カーシェア事業者が生成者の購読情報を優先的にビーコンに格納して送信する。一方、無線基地局20がカーメーカーと契約している場合は、カーメーカーが生成者の購読情報を優先的にビーコンに格納して送信する。このようにすれば、カーシェア事業者およびカーメーカーは、自らが望む情報を優先的に取得することができる。なお、契約者が生成者である購読情報を優先的に送信するだけでなく、契約者によって指定された属性情報を有する購読情報を優先的に送信するようにしてもよい。また、契約者が必要とする情報の種類が分かる場合にはそのような情報を要求する購読情報を優先的に送信するようにしてもよい。
また、購読情報のホップカウントに基づいて、どの購読情報を送信するか決定することも効果的である。この場合、購読情報内にホップカウントを格納することが好ましい。無線基地局20は、ホップカウントの少ない購読情報を優先的にビーコンフレームに格納して送信することが考えられる。これにより、ホップカウントの少ないノード、つまり無線基地局20の近くに位置するノードが欲している情報を取得して渡すことができる。ホップカウントの少ない購読情報を優先的に送信する手法として、例えば、ホップカウント数が多いほど送信確率を低下させるようにしてもよいし、ホップカウントがある一定以上の場合には送信しないという方法であってもよい。
また、ネットワークコーディングのように、画像などの大きなデータを符号化して断片化して送信する場合にも、本発明を効果的に適用することができる。取得できた断片化情報のハッシュ値を算出して、ビットごとの論理和をとってブルームフィルタを作成し、これをビーコンフレームに格納して送信することが考えられる。ブルームフィルタを用いることで、無線基地局20がまだ取得していない断片化情報を容易に知ることができる。したがって、車両10は無線基地局20がまだ取得していない断片化情報を有する場合に、無線接続を確立して、その断片化情報を送るようにすれば効率できである。
上記の例では、車載端末を含んで構成される無線通信システムを例に説明したが、具体的な通信システムの構成はこれに限られない。例えば、車両以外の任意の移動可能な無線通信装置を含むシステムにも本発明は適用可能である。移動可能な無線通信装置とは、車両や船舶や航空機などに備え付けられた無線通信装置や、ノート型コンピュータやスレート型コンピュータや携帯電話機などのようにユーザが持ち運び可能な無線通信機などである。もっとも、通信機が移動可能であることも必須ではなく固定の無線通信装置から構成されるシステム(センサネットワークなど)にも本発明は適用可能である。
また、購読情報を用いてどのような情報を収集するかは、本発明では特に限定されない。例えば、データベースサーバ30が定期的に交通情報を収集している際に、ある特定の交差点におけるある曜日の情報がしばらく入手できなくなった事態を想定する。このような場合に、当該交差点における当該曜日の情報を優先的に収集するように、この情報が必要な旨を表す購読情報を制御フレームにて優先的に送信することが考えられる。あるいは逆に、特定の交差点における情報が十分に収集できている場合には、この情報が不必要である旨を表す購読情報を制御フレームにて優先的に送信することが考えられる。また、あるエリアのある時間帯に交通事故が発生した事態を想定する。このような場合に、事故発生時刻近くに事故発生地点近辺で撮影されたカメラ映像を含むドライブレコーダーの情報を優先的に収集するために、この情報が必要である旨を表す購読情報を制御フレームにて優先的に送信することが考えられる。また、橋梁や土砂崩れを監視する固定型のセンサノードが生成者である任意のセンサ情報を収集したい場合に、情報生成者が当該センサノードであるという属性情報を含む購読情報を、制御フレームにて優先的に送信することが考えられる。
10 車両,11 車載端末,12 演算処理部,13 記憶部
14 無線通信インタフェース,15 センサ情報取得部, 16 センサ
101 無線LANクライアント部,102 購読情報抽出部,103 判断部,
104 Pub/Subミドルウェア,105 センサ情報記憶部
20 無線基地局,22 演算処理部,23 記憶部,
24 無線通信インタフェース,25 通信インタフェース
201 Pub/Subミドルウェア,202 ビーコン生成部,
203 無線LANアクセスポイント部
30 データベースサーバ
40 センサノード

Claims (15)

  1. 無線接続を提供する無線接続提供装置と、前記無線接続提供装置と無線通信可能な無線通信装置とから構成される無線通信システムにおける通信方法であって、
    前記無線接続提供装置が、必要とされる情報を特定する購読情報を取得する、購読情報取得ステップと、
    前記無線接続提供装置が、自装置の存在を周囲に通知する制御フレームに前記購読情報を含めて送信する、制御フレーム送信ステップと、
    前記無線通信装置が、前記制御フレームを受信する、制御フレーム受信ステップと、
    前記無線通信装置が、前記制御フレームに含まれる前記購読情報によって必要であると特定されている情報を、当該無線通信装置が保持しているか否かを判断する、判断ステップと、
    前記無線通信装置が、前記判断ステップにおいて前記無線通信装置が前記情報を保持していると判断された場合に、前記無線接続提供装置との接続を確立して、前記情報を送信する、情報送信ステップと、
    を含む、ことを特徴とする通信方法。
  2. 前記無線接続提供装置と前記無線通信装置の間の無線通信方式は、無線LANであり、
    前記制御フレーム送信ステップにおいて、前記無線接続提供装置は、ビーコンのESSIDに前記購読情報を含めて送信する、
    請求項1に記載の通信方法。
  3. 前記無線接続提供装置と前記無線通信装置の間の接続は、Hotspot 2.0規格に準拠した手順で確立されるものであり、
    前記制御フレーム送信ステップにおいて、前記無線接続提供装置は、ANQP Responseの中のOperator Friendly Nameに前記購読情報を含めて送信する、
    請求項1に記載の通信方法。
  4. 前記購読情報取得ステップでは、前記無線接続提供装置が、データベースサーバから前記購読情報を受信し、
    前記無線接続提供装置が、前記無線通信装置から送信された前記情報を、前記データベースサーバへ送信する第2の情報送信ステップを、更に含む、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信方法。
  5. 前記無線接続提供装置は、前記無線通信装置から送信された情報を蓄積し、所定のタイミングで一括してこれらの情報を前記データベースサーバへ送信する、
    請求項4に記載の通信方法。
  6. 前記無線通信装置は、
    無線接続を提供する機能を有し、
    前記制御フレーム受信ステップにおいて受信した制御フレームに含まれる前記購読情報を、自装置が提供する無線接続の制御フレームに含めて送信し、
    前記購読情報によって必要とされている情報を第2の無線通信装置から受信して、前記無線接続提供装置へ送信する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の通信方法。
  7. 前記購読情報には、必要とされる情報の属性を表す属性情報が含まれる、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の通信方法。
  8. 前記購読情報には、不必要な情報の属性を表す属性情報が含まれる、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の通信方法。
  9. 前記購読情報には、前記属性情報がハッシュ値として含まれる、
    請求項7または8に記載の通信方法。
  10. 前記購読情報には、複数の属性情報のハッシュ値の論理和が含まれる、
    請求項7または8に記載の通信方法。
  11. 前記購読情報取得ステップにおいて、前記無線接続提供装置は、それぞれ異なる複数の購読情報を取得し、
    前記制御フレーム送信ステップでは、前記無線接続提供装置は、前記制御フレームに含める購読情報を周期的に変更する、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の通信方法。
  12. 前記購読情報には、情報要求元の公開鍵が含まれ、
    前記情報送信ステップでは、前記無線通信装置は、前記情報を、前記購読情報に含まれる前記公開鍵を用いて暗号化してから送信する、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の通信方法。
  13. 無線接続を提供する無線接続提供装置と、前記無線接続提供装置と無線通信可能な無線通信装置とから構成される無線通信システムであって、
    前記無線接続提供装置は、
    必要とされる情報を特定する購読情報を取得する、購読情報取得手段と、
    自装置の存在を周囲に通知する制御フレームに前記購読情報を含めて送信する、制御フレーム送信手段と、
    を有し、
    前記無線通信装置は、
    前記制御フレームを受信する、制御フレーム受信手段と、
    前記制御フレームに含まれる前記購読情報によって必要であるとされている情報を、当該無線通信装置が保持しているか否かを判断する、判断手段と、
    前記判断手段によって前記無線通信装置が前記情報を保持していると判断された場合に、前記無線接続提供装置との接続を確立して、前記情報を送信する、情報送信手段と、
    を有する、ことを特徴とする無線通信システム。
  14. 必要とされる情報を特定する購読情報を取得する、購読情報取得手段と、
    自装置の存在を周囲に通知する制御フレームに前記購読情報を含めて送信する、制御フレーム送信手段と、
    を有する、無線接続提供装置。
  15. 無線接続を提供する無線接続提供装置から、当該無線接続提供装置の存在を通知する制御フレームであって、必要とされる情報を特定する購読情報が含まれる制御フレームを受信する、制御フレーム受信手段と、
    前記制御フレームに含まれる前記購読情報によって必要であるとされている情報を、自装置が保持しているか否かを判断する、判断手段と、
    前記判断手段によって自装置が前記情報を保持していると判断された場合に、前記無線接続提供装置との接続を確立して、前記情報を送信する、情報送信手段と、
    を有する、無線通信装置。
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