WO2015137032A1

WO2015137032A1 - マネジメントシステム、マネジメント装置およびコンピュータプログラム

Info

Publication number: WO2015137032A1
Application number: PCT/JP2015/053652
Authority: WO
Inventors: 奥秋　政人
Original assignee: 株式会社コナミデジタルエンタテインメント
Priority date: 2014-03-13
Filing date: 2015-02-10
Publication date: 2015-09-17
Also published as: JP6176556B2; US20160379448A1; JPWO2015137032A1

Abstract

　マネジメントシステムは、１以上のゲーム機と、ゲーム機と通信可能に接続されたマネジメント装置とを備えるマネジメントシステムであって、マネジメント装置は、プレイヤによるゲーム機でのベット操作の内容に応じた値を、プレイヤの識別情報またはプレイヤが属するグループの識別情報と関連付けて蓄積し、プレイヤに関連する所定の条件が満たされた場合に、蓄積した値に応じた特典に関する特典処理を、プレイヤの識別情報またはグループを構成するメンバーの識別情報を利用して実行する。

Description

マネジメントシステム、マネジメント装置およびコンピュータプログラム

　本発明は、マネジメントシステム、マネジメント装置およびコンピュータプログラムに関する。

　従来より、１台以上のゲーム機とジャックポットコントローラとを備えて構成されたジャックポットシステムが知られている。ジャックポットの一種として、プレイヤがゲーム機にベットする額に応じてジャックポットの値が増加するプログレッシブ型のジャックポットが知られている。

特開２００９－７２５８９号公報特開２００９－１１２７３７号公報

　一般的なプログレッシブジャックポットでは、複数のプレイヤによりジャックポット値が共有され、その中のいずれかのプレイヤがプログレッシブジャックポットに当選すると、そのプレイヤにジャックポット値の金額の全部または一部が付与される。

　このような複数のプレイヤによるプログレッシブジャックポットでは、１人のプレイヤでジャックポット値を増加させる場合に比べてジャックポット値が増加しやすく、プレイヤが高額当選の期待を持ちやすいという利点がある。

　その一方で、自分以外のプレイヤがプログレッシブジャックポットに当選して多額の賞金を獲得した場合には、自分がベットした賭け金を他のプレイヤに回収されしまったという気持ちになる。そのため、自分以外のプレイヤがプログレッシブジャックポットに当選すると、ゲームに対する興味が急激に減退してしまう。

　本技術分野では、プレイヤのゲーム機に対する興味の減退を抑制することができるマネジメントシステムが望まれている。

　本発明の一側面に係るマネジメントシステムは、１以上のゲーム機と、ゲーム機と通信可能に接続されたマネジメント装置とを備えるマネジメントシステムであって、マネジメント装置は、プレイヤによるゲーム機でのベット操作の内容に応じた値を、プレイヤの識別情報またはプレイヤが属するグループの識別情報と関連付けて蓄積し、プレイヤに関連する所定の条件が満たされた場合に、蓄積した値に応じた特典に関する特典処理を、プレイヤの識別情報またはグループを構成するメンバーの識別情報を利用して実行する。

　本発明の一側面に係るマネジメント装置は、１以上のゲーム機からプレイヤによるベット操作の内容を受信する受信手段と、プレイヤによるゲーム機でのベット操作の内容に応じた値を、プレイヤの識別情報またはプレイヤが属するグループの識別情報と関連付けて蓄積する蓄積手段と、プレイヤに関連する所定の条件が満たされた場合に、蓄積した値に応じた特典に関する特典処理を、プレイヤの識別情報またはグループを構成するメンバーの識別情報を利用して実行する特典処理手段とを備える。

　本発明の一側面に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、１以上のゲーム機からプレイヤによるベット操作の内容を受信する受信手段と、プレイヤによるゲーム機でのベット操作の内容に応じた値を、プレイヤの識別情報またはプレイヤが属するグループの識別情報と関連付けて蓄積する蓄積手段と、プレイヤに関連する所定の条件が満たされた場合に、蓄積した値に応じた特典に係る特典処理を、プレイヤの識別情報またはグループを構成するメンバーの識別情報を利用して実行する特典処理手段として機能させる。

第１実施形態に係るマネジメントシステムのブロック構成図である。図１のカジノマネジメントサーバの機能的な構成要素を示したブロック構成図である。図１のカジノマネジメントサーバに格納されるデータベースの構成を示した図である。第１実施形態に係る処理フローを示した図である。図４とは異なる態様の処理フローを示した図である。第２実施形態にかかるマネジメントシステムのブロック構成図である。第２実施形態に係る処理フローを示した図である。

　以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。

　図１に、第１実施形態に係るマネジメントシステム１のブロック構成図を示す。マネジメントシステム１は、カジノ施設内に設置される。本明細書におけるカジノ施設は、ゲーム機が設置されたカジノフロアを備え、かつ、レストランやホテル、劇場などの付帯施設を備えた複合型の施設を意味する。

　図１に示すように、マネジメントシステム１は、複数のゲーム機１０と、カジノマネジメントサーバ２０と、ジャックポットコントローラ３０とを備えている。

　ゲーム機１０は、カジノ施設のカジノフロアに設置され、一例として、ビデオスロットマシンである。ゲーム機１０は、機械的なリールを含むスロットマシン、ポーカーマシン、ルーレットマシン、又はその他の種類のビデオゲーム機もしくは機械的なゲーム機であってもよい。各ゲーム機１０には、固有の認証データ、すなわちマシンＩＤが割り当てられている。なお、図１では、４台のゲーム機１０を示しているが、ゲーム機１０の数は適宜増減することが可能であり、ゲーム機１０は１台であってもよい。

　ゲーム機１０にはそれぞれ図示しないカードリーダが設けられている。カードリーダは、プレイヤが所持するＩＤカードからプレイヤに関する情報を取得する。ＩＤカードは、ハウスカードとも呼ばれ、カジノ施設内では会員カードとして使用され得る。カジノ施設のゲストには、個人情報の登録を条件に、このようなＩＤカードが発行される。たとえば、ゲストは、予めＩＤ発行を申請し、自分の氏名や住所、メールアドレス等の個人情報の登録と引き換えにＩＤカードを取得することができる。ＩＤカードには、各人に割り当てられた固有の認証データ、すなわち顧客ＩＤが記録されている。顧客ＩＤは、ＩＤカードのＩＣチップやバーコード、磁気テープ等に記録される。なお、ＩＤカードの取得時に提供された個人情報は、顧客ＩＤと関連付けられた状態で、後述するカジノマネジメントサーバ２０の第１のデータベース２１Ａに格納される。

　ゲーム機１０のプレイヤが、ＩＤカードをカードリーダに読み取らせることで、ゲーム機１０はプレイヤの顧客ＩＤを取得し、また、顧客ＩＤに関連付けられてカジノマネジメントサーバ２０の第１のデータベース２１Ａに格納された各種情報を取得することができる。

　カジノマネジメントサーバ２０は、カジノ施設内における各種データを取得してカジノ施設の情報を一元的に管理する装置である。カジノマネジメントサーバ２０は、たとえば、カジノ施設の警備の厳重な部屋、すなわちセキュリティルームに設置される。このようなセキュリティルームへの立ち入りには制限があり、カジノのゲストの立ち入りは禁止され、たとえばカジノの支配人のみ立ち入りが認められる。

　カジノマネジメントサーバ２０は、上述したゲーム機１０のそれぞれと、施設内ネットワークＮ１を介して互いに通信可能な状態で接続されている。より詳しくは、各ゲーム機１０は、カジノマネジメントサーバ２０との間で通信するためのターミナルボックスを備えており、このターミナルボックスを用いてカジノマネジメントサーバ２０との通信をおこなう。なお、カジノマネジメントサーバ２０は、上述したゲーム機１０だけでなく、カジノ施設内に設置された他のゲーム機との間でも通信をおこなう。

　また、カジノマネジメントサーバ２０は、カジノ施設内のゲーム機だけでなく、カジノ施設内のゲーム機以外の端末とも通信可能に接続されている。たとえば、図１に示すように、カジノマネジメントサーバ２０は、施設内ネットワークＮ２を介して、会計処理装置２７およびサービス業務受付装置２８と互いに通信可能な状態で接続されている。

　会計処理装置２７は、たとえば、カジノフロアに設けられたキャッシャー内の会計処理端末やキオスク端末、カジノ施設内のホテルのフロントの会計処理端末、または、カジノ施設内のレストランの会計処理端末などである。会計処理装置２７も、ゲーム機１０同様、カードリーダを備えており、ゲストのＩＤカードから顧客ＩＤを読み取ることができる。

　サービス業務受付装置２８は、たとえば、カジノ施設内のホテルの宿泊予約システムや、劇場のチケット予約受付端末などである。サービス業務受付装置２８も、ゲーム機１０同様、カードリーダを備えており、ゲストのＩＤカードから顧客ＩＤを読み取ることができる。

　このように、カジノマネジメントサーバ２０は、顧客ＩＤにより、ゲストの情報を一元的に管理することができ、ゲストがカジノ施設内で提供されたサービスの内容や料金等を全て把握することができる。

　ジャックポットコントローラ３０は、カジノフロアまたはセキュリティルームに設置される。ジャックポットコントローラ３０は、施設内ネットワークＮ１とは異なる施設内ネットワークＮ３を介して、ゲーム機１０のそれぞれと通信可能に接続される。

　ジャックポットコントローラ３０は、ゲーム機１０に対してプログレッシブ型のジャックポットを提供する。すなわち、ジャックポットコントローラ３０は、各ゲーム機１０のベット操作の内容に応じて、ジャックポット値を蓄積する。一例として、ジャックポットコントローラ３０は、ゲーム機１０から１ゲーム毎に投入される賭け金の額を受信し、受信した賭け金の額を一定の割合でジャックポット値に加算する。ジャックポットコントローラ３０は、１ゲームに投入される賭け金が所定額以上であるときのみ、その賭け金の額に応じた値をジャックポット値に加算するようにしてもよい。

　ジャックポットコントローラ３０は、複数のゲーム機１０を対象として、プログレッシブジャックポットの当選判定をおこなう。より詳しくは、ジャックポットコントローラ３０は、各ゲーム機１０への賭け金の情報を受信すると、当該ゲーム機１０がジャックポットに当選しているか否かを判定し、その判定結果をゲーム機１０に送信する。なお、当選しているか否かの判定処理は、各ゲーム機１０へ所定額以上の賭け金の投入があったときのみおこなうようにしてもよい。

　ジャックポットの当選判定は、ゲーム機１０への賭け金の情報を受信する度に乱数を用いて抽選してもよいし、当選させるべきタイミングを予め（たとえば、ジャックポット値の蓄積開始時に）抽選により決定しておいてもよい。当選させるべきタイミングとして、たとえば、当選させるジャックポット値や、当選させる日時、当選させるゲーム機の蓄積開始時からの順番などを決定する。

　ジャックポットコントローラ３０は、ジャックポット値をゲーム機１０に送信し、ゲーム機１０のディスプレイに常に最新のジャックポット値を表示させる。また、ジャックポットコントローラ３０は、ジャックポット値をカジノマネジメントサーバ２０にも送信し、カジノマネジメントサーバ２０に常に最新のジャックポット値を保持させる。ジャックポットコントローラ３０からのジャックポット値の送信は、所定の周期や、所定のタイミング（たとえばジャックポットコントローラ３０のジャックポット値が更新されたタイミング）でおこなわれる。

　カジノマネジメントサーバ２０は、機能的な構成要素として、図２に示すように、第１のデータベース２１Ａ、第２のデータベース２１Ｂ、受信部２２、蓄積部２３および特典処理部２４を備えている。受信部２２は、１以上のゲーム機からプレイヤによるベット操作の内容を受信する部分である。蓄積部２３は、プレイヤによるゲーム機１０でのベット操作の内容に応じた値を、プレイヤまたはプレイヤが属するグループと関連付けて蓄積する部分である。特典処理部２４は、プレイヤに関連する所定の条件が満たされた場合に、蓄積した値に応じた後述の特典に関する特典処理を実行する部分である。

　第１のデータベース２１Ａおよび第２のデータベースは、ハードディスクドライブ、半導体メモリ等、大容量の記憶装置を含む。

　第１のデータベース２１Ａには、図３に示すように、上述した顧客ＩＤと関連付けられて、グループＩＤ、階級、遊技履歴、付与特典および個人情報等の属性情報が格納されている。

　グループＩＤは、グループに割り当てられたグループ固有の識別情報であり、関連のあるゲストには共通のグループＩＤが付与される。図３を例に説明すると、顧客ＩＤ「Ａ」で識別されるゲストと、顧客ＩＤ「Ｃ」で識別されるゲストとは共通のグループＩＤ「ａ」が付与されており、両者が関連しており、同一グループに属することが示されている。グループの例としては、たとえば、家族、同じ会社のメンバー、および、地域サークルなどがある。家族のグループであれば、上述したＩＤカードの取得時に提供される個人情報で確認した上で、家族共通のグループＩＤが付与される。同じ会社のメンバーや地域サークルのグループであれば、たとえば申請により、グループを構成するメンバーに共通のグループＩＤが付与される。

　階級は、たとえば遊技履歴に基づいて割り当てられる。「レギュラー会員」は、カジノ施設で登録された会員ではあるが、所定期間（たとえば過去１ヵ月）にカジノ施設内で費やした賭け金の累計が閾値以下である会員である。「ＶＩＰ会員」は、カジノ施設で登録された会員であり、かつ、所定期間（たとえば過去１ヵ月）にカジノ施設内で費やした賭け金の累計が閾値を超える会員である。カジノ施設の運営者は、「レギュラー会員」と「ＶＩＰ会員」とを区別し、「レギュラー会員」と「ＶＩＰ会員」とで提供するサービスを変えて、「ＶＩＰ会員」を優遇する。その他、階級を、プレイ頻度が所定の頻度以上であるか否か、自己の通信端末に後述するアプリをダウンロードしているか否か、等で分類することもできる。

　遊技履歴は、たとえば、所定期間中にその会員がゲーム機１０で行ったゲーム回数の累計を含んでもよい。また、所定期間中にその会員がジャックポット当選した回数の累計を含んでもよい。その他に、プレイしたゲーム機の機種やペイアウト率、総ゲーム時間等を含んでいてもよい。

　付与特典には、ゲストが受けることができる特典の権利に関する情報が格納されている。付与特典の内容は、特典処理部２４が実行する後述の特典処理により更新される。以下、付与特典について、図３に示した第１のデータベース２１Ａを例に説明する。

　顧客ＩＤ「Ａ」には、カジノ施設内のカジノフロアで受けられるカジノ特典として、３００ドルの特典が関連付けられている。そのため、キャッシャーの会計処理装置２７のカードリーダがＩＤカードの顧客ＩＤ「Ａ」を読み取り、カジノマネジメントサーバ２０の第１のデータベース２１Ａを参照し、プレイヤへの３００ドルの払い出し処理をおこなう。なお、キオスク端末が顧客ＩＤ「Ａ」の入力を受け付け、３００ドルの払い出し処理をおこなうこともできる。払い出しは、現金であってもよく、等価のチケット等であってもよい。

　顧客ＩＤ「Ａ」には、さらに、カジノ施設内のレストランで受けられるレストラン特典として、１０％割引の特典が関連付けられている。そのため、レストランの会計処理装置２７のカードリーダがＩＤカードの顧客ＩＤ「Ａ」を読み取り、カジノマネジメントサーバ２０の第１のデータベース２１Ａを参照し、１０％の割引処理をおこなう。

　顧客ＩＤ「Ｂ」には、カジノ施設内のホテルで受けられるホテル特典として、部屋のアップグレードの特典が関連付けられている。そのため、ホテルのサービス業務受付装置２８のカードリーダがＩＤカードの顧客ＩＤ「Ｂ」を読み取り、カジノマネジメントサーバ２０の第１のデータベース２１Ａを参照し、プレイヤの部屋のアップグレード処理をおこなう。

　顧客ＩＤ「Ｃ」には、顧客ＩＤ「Ａ」で識別されるプレイヤ同様に、カジノ施設内のカジノフロアで受けられるカジノ特典として、３００ドルの特典が関連付けられている。

　顧客ＩＤ「Ｃ」には、さらに、カジノ施設内のホテルで受けられるホテル特典として、無料宿泊券の特典が関連付けられている。そのため、ホテルのサービス業務受付装置２８のカードリーダがＩＤカードの顧客ＩＤ「Ｃ」を読み取り、カジノマネジメントサーバ２０の第１のデータベース２１Ａを参照し、無料宿泊券の払い出し処理をおこなう。

　また、顧客ＩＤ「Ｃ」には、カジノ施設内のレストランで受けられるレストラン特典として、特典を付与されたゲストだけが利用できるディナーサービスに申し込むことができる権利が関連付けられている。そのため、レストランのサービス業務受付装置２８のカードリーダがＩＤカードの顧客ＩＤ「Ｃ」を読み取り、カジノマネジメントサーバ２０の第１のデータベース２１Ａを参照し、ディナーサービスの申込みを受け付ける処理をおこなう。

　このように、顧客ＩＤに関連付けられる特典の数や程度は様々であり、特典の内容はカジノ施設において独自に設定することができる。

　個人情報は、ＩＤカードの取得時に提供された情報を含み、たとえば、氏名、住所、メールアドレスを含む。個人情報としては、その他に、年齢や職業、家族構成、社会保障番号等を含み得る。

　第２のデータベース２１Ｂには、個別蓄積値が格納されている。個別蓄積値は、顧客ＩＤもしくはグループＩＤに関連付けられた値である。カジノマネジメントサーバ２０の蓄積部２３は、個別蓄積値を顧客ＩＤと関連付けて第２のデータベース２１Ｂに蓄積する。より具体的には、蓄積部２３は、個別蓄積値に関連付けられた顧客ＩＤもしくはグループＩＤを有するプレイヤが、ゲーム機１０でプレイしている間、そのプレイヤのベット操作の内容に応じて、当該プレイヤに関連付けられた個別蓄積値の蓄積を繰り返す。

　一例として、カジノマネジメントサーバ２０は、ゲーム機１０から１ゲーム毎に投入される賭け金の額を受信部２２により受信し、蓄積部２３が、受信した賭け金の額を一定の割合で個別蓄積値に加算する。カジノマネジメントサーバ２０は、１ゲームに投入される賭け金が所定額以上であるときのみ、その賭け金の額に応じた値を個別蓄積値に加算するようにしてもよい。

　ジャックポットコントローラ３０は、複数のゲーム機１０を対象として、プログレッシブジャックポットの当選判定をおこなう。より詳しくは、ジャックポットコントローラ３０は、各ゲーム機１０への賭け金の投入情報を受信すると、当該ゲーム機１０がジャックポットに当選しているか否かを判定し、その判定結果をゲーム機１０に送信する。

　ジャックポットの当選判定は、ゲーム機１０への賭け金の投入情報を受信する度に乱数を用いて抽選してもよいし、当選させるべきタイミングを予め（たとえば、ジャックポット値の蓄積開始時に）抽選により決定しておいてもよい。当選させるべきタイミングとして、たとえば、当選させるジャックポット値や、当選させる日時、当選させるゲーム機の蓄積開始時からの順番などを決定する。

　上述したとおり、カジノマネジメントサーバ２０は、ジャックポットコントローラ３０と似たような蓄積処理をおこなうことができる。ただし、カジノマネジメントサーバ２０は、ジャックポットコントローラ３０に適用される規則や仕様に従う必要はない。そのため、カジノマネジメントサーバ２０は、ジャックポットコントローラ３０に比べて、値を蓄積する際の制限がなく、自由度が高い。

　カジノマネジメントサーバ２０は、第２のデータベース２１Ｂに蓄積した個別蓄積値を、ゲームの賞金としてプレイヤに払い出すことはない点で、ジャックポットコントローラ３０とは相違する。

　カジノマネジメントサーバ２０は、所定の条件が満たされたときに、ゲームの賞金の代わりに、特典処理を実行する。実行される特典処理に係る特典は、カジノマネジメントサーバ２０が、個別蓄積値の値に応じて決定する。カジノマネジメントサーバ２０は、たとえば、個別蓄積値の値が大きいほど、より価値の高い特典の特典処理を実行する。

　カジノマネジメントサーバ２０の特典処理部２４は、特典処理として、たとえば第１のデータベース２１Ａの属性情報の付与特典の内容を更新する。付与特典が更新されると、その付与情報の顧客ＩＤのゲストは、更新された付与特典の内容に応じた特典を受ける権利が付与される。特典の付与対象者は、個別蓄積値に関連付けられたプレイヤ、または、個別蓄積値に関連付けられたグループを構成するメンバーである。特典の付与対象者が、グループを構成するメンバーである場合には、グループを構成するメンバーの全員に特典を付与してもよく、グループを構成するメンバーの一部（たとえば、１人）にだけ特典を付与してもよい。また、グループを構成するメンバーに関しては、グループを構成するメンバーの一定割合又は一定数以上が所定の条件を満たした場合に、蓄積値に応じた特典を受ける権利を付与してもよい。

　上記特典付与の条件である所定の条件には、たとえば、ゲーム機１０で特定の役に当選したり、ジャックポット当選したり、所定回数以上のプレイをしたりすることや、カジノマネジメントサーバ２０で実行される抽選処理での抽選に当選したりすること等がある。

　カジノマネジメントサーバ２０の抽選処理は、所定の抽選実行条件が満たされた場合に実行されるようにしてもよい。抽選実行条件には、例えばプレイヤがゲーム機１０においてプレイを開始した場合や、ゲーム機１０において所定額以上のベット操作を行った場合、ゲーム機１０において所定のゲーム結果を満たした場合、ゲーム機１０のプレイヤであるゲストに関して会計処理装置２７において所定額以上の会計処理がおこなわれた場合、ゲーム機１０のプレイヤであるゲストに関してサービス業務受付装置２８において所定のサービス業務の受け付けがあった場合などがある。また、カジノマネジメントサーバ２０で実行される抽選処理の当選確率は、個別蓄積値が大きくなるほど高くしてもよい。さらに、価値の異なる複数種類の特典がある場合には、カジノマネジメントサーバ２０で実行される抽選処理は、個別蓄積値が大きいほど、相対的に価値の高い特典の当選確率が高くしてもよく、この場合には、カジノマネジメントサーバ２０の特典処理部２４は、その抽選処理において当選した特典に応じた特典処理を実行する。

　プレイヤがジャックポットやゲーム機１０の抽選に当選したときに上記特典を付与する場合には、ジャックポットやゲーム機１０の抽選報酬の付与に加えて、特典の付与もあるため、ジャックポットやゲーム機１０の抽選に対する期待感が増す。

　なお、特典付与の条件である所定の条件は、常に同じである必要はなく、動的に変化してもよい。例えば、日時やカジノにおけるプレイ状況、個別蓄積値の大きさに応じて特典付与の条件が変化させてもよい。また、特典付与の条件そのものを、カジノマネジメントサーバ２０における抽選処理によって決定されてもよい。また、その抽選結果をゲーム機１０やプレイヤの所有する端末に送信することでプレイヤに通知してもよい。

　次に、上述したマネジメントシステム１における処理フローについて、図４を参照しつつ説明する。

　まず、プレイヤが、ゲーム機１０の開始操作をおこなう。具体的には、開始操作として、ゲーム機１０のカードリーダにプレイヤのＩＤカードの情報を読み取らせた後、ゲーム機１０に賭け金をベットして、ゲームを開始する。ゲーム機１０は、Ｓ１０において、プレイヤからの上記の開始操作を受け付けると、賭け金の額を含むベット情報とマシンＩＤとを関連付けてジャックポットコントローラ３０に送信するとともに、上記ベット情報とプレイヤのＩＤカードから読み取った顧客ＩＤとを関連付けてカジノマネジメントサーバ２０に送信する。

　ジャックポットコントローラ３０は、マシンＩＤおよびベット情報をゲーム機１０から受信すると、Ｓ１１として、ベット情報に含まれる賭け金の額に応じた値をジャックポット値に加算して、ジャックポット値（ＪＰ値）を更新する。ジャックポットコントローラ３０はジャックポット値を更新した後、更新したジャックポット値をゲーム機１０に送信する。

　カジノマネジメントサーバ２０は、受信部２２により、顧客ＩＤおよびベット情報をゲーム機１０から受信すると、Ｓ１２として、第２のデータベース２１Ｂからプレイヤの顧客ＩＤに関連付けられた個別蓄積値を取得し、蓄積部２３が、ベット情報に含まれる賭け金の額に応じた値を取得した個別蓄積値に加算して、更新する。

　一方、ゲーム機１０は、更新したジャックポット値を受信すると、Ｓ１３として、モニタ等の表示装置に表示したジャックポット値の更新をおこなう。

　ジャックポットコントローラ３０は、ジャックポット値を更新してゲーム機１０に送信した後、Ｓ１４として、マシンＩＤを受信したゲーム機１０に対するジャックポット当否の抽選をおこなう。

　その後、ジャックポットコントローラ３０は、抽選結果をゲーム機１０に送信する。ここで、ジャックポットに当選した場合には、当選時のジャックポット値は初期値に戻るため、そのジャックポット値を抽選結果とともにゲーム機１０に送信してもよい。

　ゲーム機１０は、ジャックポット値が当選した場合には、Ｓ１５として、所定の当選処理をおこなう。当選処理には、ジャックポット値に相当する額の払い出しが含まれる。

　当選処理の後（もしくは当選処理の前に）、ゲーム機１０は、顧客ＩＤと関連付けて抽選結果および当選時のジャックポット値を、カジノマネジメントサーバ２０に送信する。

　カジノマネジメントサーバ２０は、ゲーム機１０から顧客ＩＤと関連付けられた抽選結果を受信すると、Ｓ１６として第１のデータベース２１Ａの更新をおこなう。このとき、少なくとも顧客ＩＤに関連付けられた遊技履歴を更新する。

　さらに、上述した特典付与の条件（たとえば、ジャックポットコントローラ３０によるジャックポット抽選の当選やゲーム機１０における役の当選、カジノマネジメントサーバ２０による抽選の当選など）が満たされた場合には、カジノマネジメントサーバ２０の特典処理部２４は、特典処理として、第１のデータベース２１Ａの内容を変更する。具体的には、カジノマネジメントサーバ２０の特典処理部２４は、付与対象者に対して所定の特典を受ける権利が付与されるように、第１のデータベース２１Ａにおける付与対象者の顧客ＩＤに関連付けられた付与特典の内容を変更する。

　このように、上述したマネジメントシステム１においては、プレイヤによるゲーム機１０でのベット操作の内容に応じて、カジノマネジメントサーバ２０が、ジャックポットとは異なる蓄積値、すなわち、個別蓄積値を蓄積する。この個別蓄積値は、ジャックポットの蓄積および他のプレイヤや他のグループによるジャックポット当選とは関連しておらず、かつ、プレイヤまたはプレイヤが属するグループのみが特典付与という形で回収することができる。

　そのため、カジノマネジメントサーバ２０が第２のデータベース２１Ｂに蓄積する個別蓄積値に関して、同一グループにも属していない他のプレイヤが、自分の個別蓄積値を回収される事態は起こり得ない。そのため、自分の個別蓄積値をいつか得ることができるかもしれないという期待感が保たれ、プレイヤのゲームに対する興味の減退を抑制することができる。

　なお、上述した第１実施形態に係るマネジメントシステム１は、ジャックポットコントローラ３０を備えない態様であっても、上述した効果を奏する。この場合の処理フローは、図５に示すとおりである。

　ゲーム機１０は、Ｓ２０において、上述した図４のＳ１０と同様にして、プレイヤからの開始操作を受け付けると、賭け金の額を含むベット情報とプレイヤのＩＤカードから読み取った顧客ＩＤとを関連付けてカジノマネジメントサーバ２０に送信する。

　カジノマネジメントサーバ２０は、受信部２２により、顧客ＩＤおよびベット情報をゲーム機１０から受信すると、Ｓ２１として、第２のデータベース２１Ｂからプレイヤの顧客ＩＤに関連付けられた個別蓄積値を取得するとともに、蓄積部２３が、検出した個別蓄積値にベット情報に含まれる賭け金の額に応じた値を個別蓄積値に加算して、更新する。

　一方、ゲーム機１０は、プレイヤから開始操作を受け付けた後、Ｓ２２として、ビデオスロットゲームの図柄組合せの役に基づく当否抽選をおこなう。

　ゲーム機１０は、スロットゲームで当選した場合には、Ｓ２３として、所定の当選処理をおこなう。当選処理には、当選役に応じた払い出しが含まれる。

　当選処理の後、ゲーム機１０は、顧客ＩＤと関連付けてスロットゲームの抽選結果を、カジノマネジメントサーバ２０に送信する。

　カジノマネジメントサーバ２０は、ゲーム機１０から顧客ＩＤと関連付けられた抽選結果を受信すると、Ｓ２４として第１のデータベース２１Ａの更新をおこなう。このとき、少なくとも顧客ＩＤに関連付けられた遊技履歴を更新する。

　このように、マネジメントシステム１がジャックポットコントローラ３０を備えない態様であっても、プレイヤによるゲーム機１０でのベット操作の内容に応じて、カジノマネジメントサーバ２０が個別蓄積値を蓄積することで、ゲーム機１０のプレイヤのゲームに対する興味の減退が抑制される。

　なお、上述したカジノマネジメントサーバ２０の機能は、コンピュータによりプログラムが実行されることでも実現され得る。

　すなわち、１又は複数のコンピュータを、上述したカジノマネジメントサーバ２０と同様に機能させるプログラムが作成可能である。このようなプログラムを実行させることにより実現される機能は、上述したカジノマネジメントサーバ２０と同様であり、すなわち、ゲーム機１０から受信したプレイヤによるベット操作の内容に応じた値を、プレイヤの識別情報（顧客ＩＤ）またはプレイヤが属するグループの識別情報（グループＩＤ）と関連付けて蓄積し、蓄積した値に応じた特典に係る特典処理を、プレイヤに関連する所定の条件が満たされた場合に、プレイヤの識別情報またはグループを構成するメンバーの識別情報を利用して実行する機能が実現される。

　上記プログラムは、例えば、ＲＯＭ又は半導体メモリ等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録されて、提供され得る。

　続いて、第２実施形態に係るマネジメントシステム１Ａについて、図６、７を参照しつつ説明する。

　第２実施形態に係るマネジメントシステム１Ａは、図６に示すように、複数のメダルゲーム機１０Ａと、ゲーム施設サーバ２０Ａと、中央管理サーバ５０とを備えている。

　メダルゲーム機１０Ａは、遊技価値としてメダルを用いてプレイするゲーム機であり、たとえば、競馬ゲーム機やプッシャーゲーム機などである。図６では、３台のメダルゲーム機１０Ａを示しているが、メダルゲーム機１０Ａの数は適宜増減することが可能であり、メダルゲーム機１０Ａは１台であってもよい。また、複数のメダルゲーム機１０Ａは、同機種であっても、互いに異なる異機種であってもよい。

　メダルゲーム機１０Ａには、上述した第１実施形態のゲーム機１０同様、図示しないカードリーダが設けられている。メダルゲーム機１０Ａは、ユーザＩＤやメダル消費情報を受け付け、ゲーム施設サーバ２０Ａに送信する構成を有している。

　ゲーム施設サーバ２０Ａは、上述したメダルゲーム機１０Ａのぞれぞれと、ゲーム施設内ネットワークを介して互いに通信可能な状態で接続されている。ゲーム施設サーバ２０Ａは、ゲーム施設内における各種データを取得してゲーム施設の情報を一元的に管理する装置である。ゲーム施設サーバ２０Ａは、上述した第１実施形態のカジノマネジメントサーバ２０の第１のデータベース２１Ａおよび第２のデータベース２１Ｂと同様のデータベース２１Ａ、２１Ｂを備えている。

　また、ゲーム施設サーバ２０Ａは、インターネットＮ４に接続されており、インターネットＮ４を介して、中央管理サーバ５０との間で通信をおこなう。ゲーム施設サーバ２０Ａは、ゲーム施設内のメダルゲーム機１０Ａから受信したメダル消費情報に基づいてゲーム施設内の総メダル消費量を算出し、所定のタイミング（例えば、所定時間毎のタイミング、所定数のメダルが消費される毎のタイミングなど）で、中央管理サーバ５０に総メダル消費量の情報を送信する。

　第２実施形態においても、第１実施形態同様、複数のメダルゲーム機１０Ａを対象として、プログレッシブジャックポットの抽選がおこなわれる。第２実施形態では、ゲーム施設サーバ２０Ａと中央管理サーバ５０との協働によりプログレッシブジャックポットの抽選がおこなわれ、中央管理サーバ５０は当選ゲーム施設を対象とする前半のジャックポット抽選をおこない、ゲーム施設サーバ２０Ａはユーザを対象とする後半のジャックポット抽選をおこなう。

　なお、中央管理サーバ５０におけるジャックポットの当選対象は複数のゲーム施設であってもよく、大当たりのゲーム施設や小当たりのゲーム施設などのように当選対象を差別化してもよい。

　次に、上述したマネジメントシステム１Ａにおける処理フローについて、図７を参照しつつ説明する。

　プレイヤがメダルゲーム機１０Ａにおいてメダルを消費すると、メダルゲーム機１０Ａから、プレイヤのＩＤカードから読み取った顧客ＩＤとメダル消費量とが関連付けられてゲーム施設サーバ２０Ａに送信される。ゲーム施設サーバ２０Ａは、顧客ＩＤおよびメダル消費量をメダルゲーム機１０Ａから受信すると、Ｓ３０として、データベース２１Ｂからプレイヤの顧客ＩＤに関連付けられた個別蓄積値を取得するとともに、取得した個別蓄積値にメダル消費量に応じた値を加算して、個別蓄積値を更新する。ゲーム施設サーバ２０Ａは、個別蓄積値を更新した後、ゲーム施設サーバ２０Ａが管理するゲーム施設内の総メダル消費量に関する情報を、中央管理サーバ５０に送信する。

　中央管理サーバ５０は、マネジメントシステム１に含まれる各ゲーム施設サーバ２０Ａから受信する総メダル消費量の一部を、Ｓ３１として、ジャックポット値として累積的に加算していく。中央管理サーバ５０は、ゲーム施設サーバ２０Ａから総メダル消費量に関する情報を受信する毎に、Ｓ３２として、複数のゲーム施設サーバ２０Ａを対象とした前半のジャックポット抽選（グループ抽選）をおこなう。

　前半のジャックポット抽選で、中央管理サーバ５０によって当選したゲーム施設が選択されると、中央管理サーバ５０から当選したゲーム施設のゲーム施設サーバ２０Ａに抽選結果とともにジャックポット値が送信される。

　当選したゲーム施設サーバ２０Ａは、Ｓ３３として、後半のジャックポット抽選であるユーザを対象とするジャックポット抽選をおこなう。それにより、ジャックポットの当選ユーザを決定する。続くＳ３４では、ゲーム施設サーバ２０Ａのデータベース２１Ｂにおいて、当選ユーザに関連付けられた個別蓄積値を取得し、取得した個別蓄積値を、ジャックポット値に追加するメダル払出数として決定する。

　その後、ゲーム施設サーバ２０Ａは、当選したユーザの顧客ＩＤを読み取ったメダルゲーム機１０Ａに対して、メダル払出枚数を送信し、メダルゲーム機１０Ａは、Ｓ３５の当選処理として、メダルの払い出しをおこなう。

　以上で説明したとおり、第２実施形態に係るマネジメントシステム１Ａにおいては、プレイヤの識別情報またはグループを構成するメンバーの識別情報を利用して実行される特典処理として、ジャックポット値に相当するメダルに上乗せして、個別蓄積値に相当するメダルが払い出される。このように、メダルゲーム機１０Ａでは、特定の当たり役やジャックポットに当選した場合に、その当たり役やジャックポット値に応じたメダル枚数を払い出すと同時に、個別蓄積値に対応するメダル枚数を追加的に払い出すことが可能である。

　上述した第２実施形態に係るマネジメントシステム１Ａにおいても、第１実施形態に係るマネジメントシステム１同様、プレイヤによるメダルゲーム機１０Ａでのベット操作の内容に応じて、ゲーム施設サーバ２０Ａが、ジャックポットとは異なる蓄積値、すなわち、個別蓄積値を蓄積する。この個別蓄積値は、ジャックポットの蓄積および他のプレイヤや他のグループによる当選とは関連しておらず、かつ、プレイヤまたはプレイヤが属するグループのみが特典付与という形で回収することができる。

　そのため、ゲーム施設サーバ２０Ａがデータベース２１Ｂに蓄積する個別蓄積値に関して、同一グループにも属していない他のプレイヤが、自分の個別蓄積値を回収される事態は起こり得ない。そのため、自分の個別蓄積値をいつか得ることができるかもしれないという期待感が保たれ、プレイヤのゲームに対する興味の減退を抑制することができる。

　なお、上述したゲーム施設サーバ２０Ａの機能は、カジノマネジメントサーバ２０の機能同様、コンピュータによりプログラムが実行されることでも実現され得る。

　本発明は上述した実施形態に限定されることなく、適宜の形態にて実施することができる。

　たとえば、カジノマネジメントサーバ２０は、必ずしもカジノ施設内に設置する必要はない。たとえば、運営主体が同一である複数のカジノ施設を、一つのカジノマネジメントサーバ２０で管理することが好ましいことがあり、この場合には、一つのカジノ施設にのみカジノマネジメントサーバ２０が設置され、残りのカジノ施設にはカジノマネジメントサーバ２０は設置されない。または、カジノマネジメントサーバ２０は、いずれのカジノ施設内にも設置されない。

　また、ジャックポットコントローラ３０のジャックポット値は、ゲーム機１０を経由して、カジノマネジメントサーバ２０に送信される態様ではなく、ジャックポットコントローラ３０とカジノマネジメントサーバ２０とを接続する通信線（図１の破線Ｌ）を適宜設けて、ジャックポットコントローラ３０からジャックポット値をカジノマネジメントサーバ２０に直接送信してもよい。

　本発明の一側面に係るマネジメントシステム（たとえば、図１に記載のマネジメントシステム１、図６に記載のマネジメントシステム１Ａ）は、１以上のゲーム機（たとえば、図１に記載のゲーム機１０、図６に記載のメダルゲーム機１０Ａ）と、ゲーム機と通信可能に接続されたマネジメント装置（たとえば、図１に記載のカジノマネジメントサーバ２０、図６に記載のゲーム施設サーバ２０Ａ）とを備えるマネジメントシステムであって、マネジメント装置は、プレイヤによるゲーム機でのベット操作の内容に応じた値（個別蓄積値）を、プレイヤの識別情報（顧客ＩＤ）またはプレイヤが属するグループの識別情報（グループＩＤ）と関連付けて蓄積し、プレイヤに関連する所定の条件が満たされた場合に、蓄積した値に応じた特典に関する特典処理を、プレイヤの識別情報またはグループを構成するメンバーの識別情報を利用して実行する。

　本発明の一側面に係るマネジメント装置は、１以上のゲーム機からプレイヤによるベット操作の内容を受信する受信手段（たとえば、図２に記載の受信部２２）と、プレイヤによるゲーム機でのベット操作の内容に応じた値を、プレイヤの識別情報またはプレイヤが属するグループの識別情報と関連付けて蓄積する蓄積手段（たとえば、図２に記載の蓄積部２３）と、プレイヤに関連する所定の条件が満たされた場合に、蓄積した値に応じた特典に係る特典処理を、プレイヤの識別情報またはグループを構成するメンバーの識別情報を利用して実行する特典処理手段（たとえば、図２に記載の特典処理部２４）とを備える。

　本発明の一側面に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、１以上のゲーム機からプレイヤによるベット操作の内容を受信する受信手段と、プレイヤによるゲーム機でのベット操作の内容に応じた値を、プレイヤの識別情報またはプレイヤが属するグループの識別情報と関連付けて蓄積する蓄積手段と、プレイヤに関する所定の条件が満たされた場合に、蓄積した値に応じた特典に係る特典処理を、プレイヤの識別情報またはグループを構成するメンバーの識別情報を利用して実行する特典処理手段として機能させる。

　上記の場合においては、マネジメント装置が、ジャックポットとは異なる蓄積値、すなわち、個別蓄積値を蓄積する。この個別蓄積値は、ジャックポットの蓄積および他のプレイヤや他のグループによる当選とは関連しておらず、かつ、プレイヤまたはプレイヤが属するグループのみが特典付与という形で回収することができる。そのため、マネジメント装置が蓄積する個別蓄積値に関して、同一グループにも属していない他のプレイヤが、自分の個別蓄積値を回収される事態は起こり得ない。そのため、自分の個別蓄積値をいつか得ることができるかもしれないという期待感が保たれ、プレイヤのゲームに対する興味の減退を抑制することができる。

　一実施形態では、任意のプレイヤによるゲーム機でのベット操作の内容に応じたプログレッシブジャックポットの値を蓄積し、プログレッシブジャックポットの当選判定をおこなうジャックポットコントローラ（たとえば、図１に記載のジャックポットコントローラ３０）をさらに備え、所定の条件が、プレイヤがプレイするゲーム機が、プログレッシブジャックポットに当選することである。この場合、ジャックポット当選したときには、ジャックポットの付与に加えて、特典の付与もあるため、ジャックポット当選に対する期待感を増すことができる。

　一実施形態では、特典は、ゲーム機でのゲームに用いられる遊技価値（たとえば、メダル）である。たとえば、メダルゲーム機では、遊技価値であるメダルを、特典として所定枚数払い出すことができる。

　一実施形態では、所定の条件は、プレイヤがプレイするゲーム機において所定のゲーム結果が成立することである。

　一実施形態では、マネジメント装置は、抽選実行条件が満たされた場合に抽選処理を実行し、所定の条件は、マネジメント装置で実行される抽選処理において当選することである。

　一実施形態では、利用者に対するサービス業務に関する会計処理を行う会計処理装置（たとえば、図１に記載の会計処理装置２７）をさらに含み、抽選実行条件は、会計処理装置においてプレイヤに関する所定の会計処理が行われることである。

　一実施形態では、利用者からサービス業務に関する申し込みを受け付けるサービス業務受付装置（たとえば、図１に記載のサービス業務受付装置２８）をさらに含み、抽選実行条件は、サービス業務受付装置においてプレイヤに関する所定のサービス業務の受付処理が行われることである。

　一実施形態では、マネジメント装置で実行される抽選処理の当選確率は、蓄積した値が大きいほど高い。

　一実施形態では、特典には価値の異なる複数種類の特典があり、マネジメント装置で実行される抽選処理は、蓄積した値が大きいほど、相対的に価値の高い特典の当選確率が高く、マネジメント装置は、抽選処理において当選した特典に応じた特典処理を実行する。

　一実施形態では、グループを構成する所定数以上のメンバーについて、所定の条件が満たされた場合には、特典処理をグループを構成する全てのメンバーの識別情報を利用して実行する。たとえば、プレイヤをグループＩＤで管理することにより、グループのメンバーの所定数以上が所定の条件を満たしたときに、グループを構成する全てのメンバーに対して特典を付与することができる。

　一実施形態では、マネジメント装置は、特典処理として、特典を受ける権利の情報をプレイヤの識別情報またはグループを構成するメンバーの識別情報と関連付けて記憶する。

　一実施形態では、利用者に対するサービス業務に関する会計処理を行う会計処理装置（たとえば、図１に記載の会計処理装置２７）をさらに含み、会計処理装置は、特典を受ける権利の情報が識別情報と関連付けて記憶されたプレイヤまたはメンバーであるゲストに関して、特典を受ける権利に基づいた会計処理を行う。この場合、マネジメント装置は、料金の割引等、会計処理を伴う特典の付与が可能となる。

　一実施形態では、利用者からサービス業務に関する申し込みを受け付けるサービス業務受付装置（たとえば、図１に記載のサービス業務受付装置２８）をさらに含み、サービス業務受付装置は、特典を受ける権利の情報が識別情報と関連付けて記憶されたプレイヤまたはメンバーであるゲストに関して、特典を受ける権利に基づいた受付処理を行う。この場合、ディナーサービス等、マネジメント装置は、サービス業務受付処理を伴う特典の付与が可能となる。

　１、１Ａ…マネジメントシステム、１０…ゲーム機、１０Ａ…メダルゲーム機、２０…カジノマネジメントサーバ、２０Ａ…ゲーム施設サーバ、２１Ａ、２１Ｂ…データベース、２２…受信部、２３…蓄積部、２４…特典処理部、２７…会計処理装置、２８…サービス業務受付装置、３０…ジャックポットコントローラ、５０…中央管理サーバ。

Claims

　１以上のゲーム機と、前記ゲーム機と通信可能に接続されたマネジメント装置とを備えるマネジメントシステムであって、
　前記マネジメント装置は、プレイヤによる前記ゲーム機でのベット操作の内容に応じた値を、前記プレイヤの識別情報または前記プレイヤが属するグループの識別情報と関連付けて蓄積し、前記プレイヤに関連する所定の条件が満たされた場合に、蓄積した値に応じた特典に関する特典処理を、前記プレイヤの識別情報または前記グループを構成するメンバーの識別情報を利用して実行するマネジメントシステム。
　任意のプレイヤによる前記ゲーム機でのベット操作の内容に応じたプログレッシブジャックポットの値を蓄積し、プログレッシブジャックポットの当選判定をおこなうジャックポットコントローラをさらに備え、
　前記所定の条件は、
　前記プレイヤがプレイする前記ゲーム機が前記プログレッシブジャックポットに当選することである請求項１に記載のマネジメントシステム。
　前記所定の条件は、
　前記プレイヤがプレイする前記ゲーム機において所定のゲーム結果が成立することである請求項１に記載のマネジメントシステム。
　前記マネジメント装置は、抽選実行条件が満たされた場合に抽選処理を実行し、
　前記所定の条件は、前記マネジメント装置で実行される抽選処理において当選することである請求項１に記載のマネジメントシステム。
　利用者に対するサービス業務に関する会計処理を行う会計処理装置をさらに含み、
　前記抽選実行条件は、前記会計処理装置において前記プレイヤに関する所定の会計処理が行われることである請求項４に記載のマネジメントシステム。
　利用者からサービス業務に関する申し込みを受け付けるサービス業務受付装置をさらに含み、
　前記抽選実行条件は、前記サービス業務受付装置において前記プレイヤに関する所定のサービス業務の受付処理が行われることである請求項４に記載のマネジメントシステム。
　前記マネジメント装置で実行される抽選処理の当選確率は、前記蓄積した値が大きいほど高い請求項４～６のいずれか一項に記載のマネジメントシステム。
　前記特典には価値の異なる複数種類の特典があり、
　前記マネジメント装置で実行される抽選処理は、前記蓄積した値が大きいほど、相対的に価値の高い特典の当選確率が高く、
　前記マネジメント装置は、前記抽選処理において当選した特典に応じた特典処理を実行する請求項４～６のいずれか一項に記載のマネジメントシステム。
　前記グループを構成する所定数以上のメンバーについて前記所定の条件が満たされた場合には、前記特典処理を前記グループを構成する全てのメンバーの識別情報を利用して実行する、請求項１～８のいずれか一項に記載のマネジメントシステム。
　前記マネジメント装置は、前記特典処理として、前記特典を受ける権利の情報を前記プレイヤの識別情報または前記グループを構成するメンバーの識別情報と関連付けて記憶する請求項１～９のいずれか一項に記載のマネジメントシステム。
　利用者に対するサービス業務に関する会計処理を行う会計処理装置をさらに含み、
　前記会計処理装置は、前記特典を受ける権利の情報が識別情報と関連付けて記憶された前記プレイヤまたは前記メンバーである利用者に関して、前記特典を受ける権利の情報に基づいた会計処理を行う請求項１０に記載のマネジメントシステム。
　利用者からサービス業務に関する申し込みを受け付けるサービス業務受付装置をさらに含み、
　前記サービス業務受付装置は、前記特典を受ける権利の情報が識別情報と関連付けて記憶された前記プレイヤまたは前記メンバーである利用者に関して、前記特典を受ける権利の情報に基づいた受付処理を行う、請求項１０に記載のマネジメントシステム。
　１以上のゲーム機からプレイヤによるベット操作の内容を受信する受信手段と、
　前記プレイヤによるゲーム機でのベット操作の内容に応じた値を、前記プレイヤの識別情報または前記プレイヤが属するグループの識別情報と関連付けて蓄積する蓄積手段と、
　前記プレイヤに関連する所定の条件が満たされた場合に、蓄積した値に応じた特典に関する特典処理を、前記プレイヤの識別情報または前記グループを構成するメンバーの識別情報を利用して実行する特典処理手段と
を備えるマネジメント装置。
　前記特典処理手段は、前記特典処理として、前記特典を受ける権利の情報を前記プレイヤの識別情報または前記グループを構成するメンバーの識別情報と関連付けて記憶する請求項１３に記載のマネジメント装置。
　コンピュータを、
　１以上のゲーム機からプレイヤによるベット操作の内容を受信する受信手段と、
　プレイヤによる前記ゲーム機でのベット操作の内容に応じた値を、前記プレイヤの識別情報または前記プレイヤが属するグループの識別情報と関連付けて蓄積する蓄積手段と、
　前記プレイヤに関連する所定の条件が満たされた場合に、蓄積した値に応じた特典に係る特典処理を、前記プレイヤの識別情報または前記グループを構成するメンバーの識別情報を利用して実行する特典処理手段と
して機能させるためのコンピュータプログラム。
　前記特典処理手段は、前記特典処理として、前記特典を受ける権利の情報を前記プレイヤの識別情報または前記グループを構成するメンバーの識別情報と関連付けて記憶する請求項１５に記載のコンピュータプログラム。