WO2015115000A1 - オービトロンポンプを備えた電子線装置、およびその電子線照射方法 - Google Patents

オービトロンポンプを備えた電子線装置、およびその電子線照射方法 Download PDF

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    • H01J2237/1825Evacuating means

Definitions

  • Chemically inert gas molecules such as noble gases or methane are evacuated by the following mechanism. Some of the electrons emitted from the filament collide with the gas molecules and ionize the gas molecules. The ionized gas molecules are accelerated toward the inner wall of the pump chamber by the electric field in the pump, and are driven into the titanium film formed on the inner wall of the pump chamber and removed from the vacuum chamber (ionization exhaust function).
  • the material having a chemisorption exhaust function examples include transition metals such as titanium, tantalum, and zirconium, and alloys containing transition metals such as titanium-aluminum, zirconium-aluminum, and zirconium-vanadium-iron.
  • the entire cathode 104 may be composed of a material having a chemisorption exhaust function, or a material having a chemisorption exhaust function may be applied to the inner surface of the cathode 104.
  • the electrons emitted from the filament 101 and the secondary electrons emitted from the grid 103 and the cathode 104 by ion bombardment and the like do not leak out from the inside of the orbitron pump 120 and reach the accelerating electrode 201. Beam blurring of the beam is prevented and beam instability is improved.

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Abstract

本発明は、オービトロンポンプ(120)を備えた電子線装置において、一次電子ビーム(203)のビームぼけを防止し、ビーム不安定性を改善することなどを目的として、電子源(200)を保持する真空容器をオービトロンポンプ(120)により真空排気するときに、電子源(200)から電子線(203)を引き出す引出電極(201)の電位を、オービトロンポンプ(120)のフィラメント(101)などの電位より低くすることに関する。本発明によれば、フィラメント(101)などからの電子がオービトロンポンプ(120)から漏れ出し、引出電極(201)に到達することが無くなる。これにより、一次電子ビーム(203)のビームぼけを防止し、ビーム不安定性を改善する。

Description

オービトロンポンプを備えた電子線装置、およびその電子線照射方法
 本発明は、電子顕微鏡(SEM)や電子線描画装置(EB)などの電子線装置に関する。
 従来の高輝度照射を目的とした走査型電子顕微鏡や電子線描画装置は、電界放出型、ショットキー放出型または熱電子放出型の電子源から放出される電子線を加速し、電子レンズで細い電子ビームとし、これを一次電子ビームとして走査偏向器を用いて試料上に走査し、走査型電子顕微鏡であれば得られる二次電子または反射電子などを検出して像を得るものであり、電子線描画装置であればレジスト膜上にあらかじめ登録されたパターンを描画するものである。電子源の材料としては、タングステン、ジルコニア塗布タングステン、ジルコニア含有タングステンまたは六ホウ化ランタンなどが用いられる。
 上記電子源から良好な電子ビームを長時間にわたって得るには、電子源周辺を超高真空~極高真空(10-7-10-10Pa)に保つ必要がある。B. Cho et al., Applied Physics Letters, Volume 91 (2007), 012105(非特許文献1)には、タングステン電界放出型の電子源を用いる場合、電子源周辺の圧力が下がるほどビーム電流の安定性が向上することが記載されている。このため、従来においては、特開2002-358920号公報(特許文献1)に記載されているように、電子源を搭載した電子銃をスパッタイオンポンプで真空排気する方法が取られている。ここで、スパッタイオンポンプとは、ゲッターイオンポンプの一種で、化学吸着排気機能とイオン化排気機能を有する真空ポンプであり、化学吸着排気機能とは、活性金属から成るゲッター材の持つガス分子に対する化学吸着能を利用した真空排気機能のことであり、イオン化排気機能とは、真空槽内のガス分子をイオン化して加速し活性金属から成るゲッター材に打ち込んで真空槽から除去する真空排気機能のことである。
 特開2000-149850号公報(特許文献2)には、電子光学系を小型化する手段として、鏡筒内にゲッターイオンポンプを内蔵した荷電粒子線装置が開示されている。また米国特許第4833362号明細書(特許文献3)、特開平6-111745号公報(特許文献4)には、電子源室内に非蒸発ゲッターポンプを内蔵した荷電粒子線装置が開示されている。ここで、ゲッターポンプとは、加熱により活性金属から成るゲッター材料を昇華させポンプ内壁に化学活性なゲッター膜を形成し、ゲッター膜にガス分子を吸着する形式の真空ポンプである。そのような性質を持つゲッター材料としてチタンやタンタルなどの遷移金属が用いられる。また、非蒸発ゲッターポンプとは、活性金属から成るゲッター材料を昇華させずに加熱するだけでゲッター材が化学活性化し、ガス分子を吸着する金属、あるいは合金を用いて構成された真空ポンプのことである。そのような性質を持つ材料としては、チタンやジルコニウム、タンタルなどの遷移金属、チタンーアルミニウム、ジルコニウムーアルミニウム、ジルコニウムーバナジウムー鉄など遷移金属を成分として含む合金が用いられる。
 米国特許第3244969号明細書(特許文献5)には、スパッタイオンポンプと同様に2つの真空排気機能を持つ真空ポンプであるオービトロンポンプが開示されている。オービトロンポンプは、ポンプチャンバー、チタン源、チタン源を保持するアノード、およびフィラメントから構成される。通常、アノードは、カソードの中心軸上に配置される。アノードは、ポンプチャンバーおよびフィラメントに対して正の電圧が印加される。フィラメントはポンプチャンバーに対して正の電圧が通常印加される。
 フィラメントを加熱することによりフィラメントから電子が放出される。フィラメントから放出された電子は、アノードおよびフィラメントならびにポンプチャンバーの作る電界により加速され、最終的にアノードまたはアノードに保持されたチタン源に衝突する。電子衝撃によりチタン源が加熱されてチタンが昇華し、ポンプチャンバー内壁に清浄なチタン膜が形成される。清浄なチタン膜は、ガス分子に対する化学吸着排気機能を有しており、化学的に活性なガスは、ポンプチャンバー内壁に形成されたチタン膜の持つ化学吸着機能によりポンプチャンバー内部の空間から除去される。
 希ガスまたはメタンなどの化学的に不活性なガス分子は、次のような機構により真空排気される。フィラメントから放出された電子の一部は、ガス分子に衝突してガス分子をイオン化する。イオン化されたガス分子は、ポンプ内の電界によりポンプチャンバー内壁に向かって加速され、ポンプチャンバー内壁に形成されたチタン膜内部に打ち込まれ真空槽から除去される(イオン化排気機能)。
 米国特許第3407991号明細書(特許文献6)には、改良を加えたオービトロンポンプが開示されている。本例においては、ポンプチャンバー、チタン源、アノード、フィラメント、グリッド電極から構成される。アノードとフィラメントはグリッド電極の内側に配置され、ポンプチャンバーはグリッド電極の外側に配置される。アノードはグリッド電極およびフィラメントに対して正の電圧が印加される。フィラメントはグリッド電極に対して同電位とするのが好ましく、グリッド電極はポンプチャンバーに対して正の電圧が印加される。
 フィラメントを加熱することによりフィラメントから電子が放出される。フィラメントから放出された電子は、アノードおよびフィラメントならびにポンプチャンバーの作る電界により加速され、最終的にアノードに衝突する。アノードにチタン源が担持されている場合、電子衝撃によりチタン源が加熱されてチタンが昇華し、ポンプチャンバー内壁に清浄なチタン膜が形成される。チタン源をアノードとは別に設けた場合には、チタン源を通電加熱してチタンを昇華し、ポンプチャンバー内壁に清浄なチタン膜を形成する。清浄なチタン膜は、ガス分子に対する化学吸着排気機能を有しており、化学的に活性なガスは、ポンプチャンバー内壁に形成されたチタン膜の化学吸着排気機能により真空排気される。
 希ガスまたはメタンなどの化学的に安定なガス分子は、次のような機構により真空排気される。フィラメントから放出された電子の一部は、ガス分子に衝突してガス分子をイオン化する。イオン化されたガス分子は、ポンプチャンバー内の電界によりポンプチャンバー内壁に向かって加速され、ポンプチャンバー内壁に形成されたチタン膜内部に打ち込まれ真空排気される(イオン化排気機能)。本例ではグリッド電極とポンプチャンバーの作る電界によりイオンを加速することで真空排気効率を上げる工夫がなされている。
特開2002-358920公報 特開2000-149850公報 米国特許第4833362明細書 特開平6-111745公報 米国特許第3244969明細書 米国特許第3407991明細書
B. Cho et al., Applied Physics Letters, Volume 91 (2007), 012105
 本願発明者が、電界放出型の電子源にかかる真空ポンプなどの小型化について鋭意検討した結果、次の知見を得るに至った。
 電界放出型の電子源を用いる場合、超高真空~極高真空(圧力10-7-10-10Pa)が要求されるので、電子銃の真空排気にはスパッタイオンポンプが用いられている。しかし、スパッタイオンポンプは、可動部が無く、通電のみにより10-7Pa以下の圧力に維持できる長所があるものの、数十cm角以上の大きさを有する。更に、強磁場を発生するためのマグネットを有するため、電子源側に磁場シールドを設置する必要がある。
 特開2002-358920号公報(特許文献1)に記載されている従来技術では、主真空排気ポンプであるスパッタイオンポンプが大きく、かつ磁場の漏れがあるために電子源から一定の距離を置いて設置する必要があり、小型化が困難であった。また、スパッタイオンポンプは、ペニング放電を利用したポンプであるため、真空度が良くなる(圧力が下がる)につれて真空排気効率が落ちるという欠点もあり、到達真空度(到達圧力;実現できる最も低い圧力)に制限があった。
 非蒸発ゲッターポンプを用いれば小型化は可能となるが、非蒸発ゲッターポンプではヘリウムやアルゴンなどの希ガス類、メタン等の化学的に安定なガス分子の真空排気が困難であるという欠点がある。スパッタイオンポンプを併用すれば真空度は良くなる(圧力が下がる)が、先に述べたスパッタイオンポンプの持つ欠点を回避できない。
 一方、オービトロンポンプは、スパッタイオンポンプと異なり磁石を用いないため、磁場の遮蔽が必要無く、また構造も単純である。例えば、荷電粒子線装置の電子銃の真空排気ポンプとして用いることで、装置の小型化が可能となる。また、スパッタイオンポンプのイオン化排気機能は、ペニング放電を利用したものであるため、真空槽内の圧力が下がると(真空度が上がると)イオン化排気機能は小さくなるが、一方、オービトロンポンプのイオン化排気機能は、フィラメントから供給する電子を利用したものであるため、真空槽内の圧力(真空度)とは無関係であり、真空槽内の圧力が下がっても(真空度が上がっても)イオン化排気機能は小さくならないという特長を持つ。したがって、オービトロンポンプを電子銃の真空排気ポンプとして用いることで、電子銃の小型化と低圧力化が両立できる。
 しかしながら、本願発明者は、オービトロンポンプを真空排気ポンプとして用いた電子銃には、フィラメントから供給される電子、またはグリッドとカソードにイオン化したガスが衝突することによってグリッドとカソードから放出される二次電子が、オービトロンポンプ内部から漏れ出し、電子源から電子線を引き出すための引出電極に到達する欠点があることを見出した。オービトロンポンプから漏れ出した電子が引出電極に到達すると、それらの一部は一次電子ビームに混入するが、オービトロンポンプから漏れ出す電子と電子源から放出される電子ではエネルギーの違いから集束条件が異なるために一次電子ビームにビームぼけが生じ、例えば、電子顕微鏡の場合には、分解能劣化の原因となる。また、引出電極に大量の電子が吸収されると電圧を供給する電源の負荷となり引出電圧が安定せず、一次電子ビームが不安定となる。
 本発明の目的は、オービトロンポンプを備えた電子線装置において、一次電子ビームのビームぼけを防止し、ビーム不安定性を改善することに関する。
 本発明は、電子源を保持する真空容器をオービトロンポンプにより真空排気するときに、電子源から電子線を引き出す引出電極の電位を、オービトロンポンプのフィラメントなどの電位より低くすることに関する。
 本発明によれば、フィラメントなどからの電子がオービトロンポンプから漏れ出し、引出電極に到達することが無くなる。これにより、一次電子ビームのビームぼけを防止し、ビーム不安定性を改善する。
実施例にかかるオービトロンポンプを用いた電子銃の基本構成を示す模式図 オービトロンポンプにより真空排気される電子銃を搭載した走査型電子顕微鏡の第一の実施例を示す模式図 オービトロンポンプにより真空排気される電子銃を搭載した走査型電子顕微鏡の第二の実施例を示す模式図 オービトロンポンプにより真空排気される電子銃を搭載した走査型電子顕微鏡の第三の実施例を示す模式図 オービトロンポンプにより真空排気される電子銃を搭載した走査型電子顕微鏡の第四の実施例を示す模式図 オービトロンポンプにより真空排気される電子銃を搭載した走査型電子顕微鏡の第五の実施例を示す模式図 オービトロンポンプにより真空排気される電子銃を搭載した走査型電子顕微鏡の第六の実施例を示す模式
 図1に、オービトロンポンプにより真空排気される電子銃の基本構成を示す。電子銃は、オービトロンポンプ120、電子源(エミッタ)200、引出電極201、加速電極202、バルブ210~212、ポンプ220~221、エミッタ電源230、および引出電源231から構成される。オービトロンポンプ120は、アノード100、フィラメント101、グリッド103、カソード104、ポンプチャンバー102、アノード電源110、フィラメントバイアス電源111、フィラメント加熱電源112、グリッド電源113、およびカソード電源114から構成される。なお、グリッド103とそれに電位を付与するグリッド電源113や、カソード104とそれに電位を付与するカソード電源114は無くても良い。電子源200には、エミッタ電源230から負の電位V0が与えられ、引出電極201には、引出電源231から電子源200に対して正の電位V1が与えられる。したがって、引出電極201の電位Veは、V0+V1となる。また、オービトロンポンプのアノード100の電位Vaは、アノード電源110から供給される電圧V3に等しくVa=V3、フィラメント101の電位Vfは、フィラメントバイアス電源111から供給される電圧V4に等しくVf=V4、グリッド103の電位Vgは、グリッド電源113から供給される電圧V5に等しくVg=V5、カソード104の電位Vcは、カソード電源から供給される電圧V6に等しくVc=V6となる。引出電極201の電位Veが、フィラメント101の電位Vf、グリッド103の電位Vg、カソード103の電位Vcのいずれよりも低いことにより、フィラメントから供給される電子、またはグリッドとカソードにイオン化したガスが衝突することによってグリッドとカソードから放出される二次電子が、オービトロンポンプから漏れ出し、電子源から電子線を引き出すための引出電極に到達することが無くなる。これにより、一次電子ビームのビームぼけが防止され、また一次電子ビームの不安定性が改善される。
 実施例では、電子源と、電子源を保持する真空容器と、電子源から電子線を引き出す引出電極と、真空容器を真空排気するオービトロンポンプを備えた電子線装置であって、オービトロンポンプが、ポンプチャンバーと、電子を放出するフィラメントと、ポンプチャンバーおよびフィラメントに対して正の電圧が印加されるアノードを有し、引出電極の電位が、フィラメントの電位より低いものを開示する。
 また、実施例では、電子源と、電子源を保持する真空容器と、電子源から電子線を引き出す引出電極と、真空容器を真空排気するオービトロンポンプを備えた電子線装置の電子線照射方法であって、オービトロンポンプのアノードに、オービトロンポンプのポンプチャンバー、および電子を放出するフィラメントに対して正の電圧を印加し、引出電極の電位を、フィラメントの電位より低くするものを開示する。
 また、実施例では、引出電極の電位を、フィラメントから放出された電子との反応によってイオン化されたガス分子をポンプチャンバーの内壁に向かって加速させるグリッドの電位より低くすることを開示する。
 また、実施例では、引出電極の電位を、ポンプチャンバーの内部にあるガスを吸着排気するカソードの電位より低くすることを開示する。
 また、実施例では、引出電極の電位を、フィラメントから放出された電子との反応によってイオン化されたガス分子をポンプチャンバーの内壁に向かって加速させるグリッドの電子と、ポンプチャンバーの内部にあるガスを吸着排気するカソードの電位よりも低くすることを開示する。
 また、実施例では、真空容器と前記オービトロンポンプが配管により接続されている電子線装置を開示する。
 また、実施例では、真空容器とオービトロンポンプが一体であり、真空容器がポンプチャンバーを兼ねる電子線装置を開示する。
 また、実施例では、アノードを通電加熱することを開示する。
 なお、実施例では、走査型電子顕微鏡への適用例を説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、透過型電子顕微鏡や電子線描画装置などに用いることもできる。
 以下、上記およびその他の本発明の新規な特徴および効果について図面を参酌して説明する。なお、図面はもっぱら発明の理解のために用いるものであり、権利範囲を限定するものではない。
 図2に、オービトロンポンプにより真空排気される電子銃を搭載した走査型電子顕微鏡の第一の実施例を示す。
 本実施例にかかる走査型電子顕微鏡は、オービトロンポンプ120、電子源(エミッタ)200、引出電極201、加速電極202、絞り204、対物レンズ205、試料206と試料台207と検出器208を内部の空間に有する試料室209、バルブ210、211、212、試料室バルブ213、ポンプ220、221、222、エミッタ電源230および引出電源231を有する。また、本実施例にかかるオービトロンポンプ120は、アノード100、フィラメント101、ポンプチャンバー102、アノード電源110、フィラメントバイアス電源111、およびフィラメント加熱電源112から構成される。
 電子源200は、電界放出型、ショットキー放出型または熱電子放出型の電子源である。電子源200を含む空間はオービトロンポンプ120によって真空排気され、引出電極201と加速電極202の間の空間はポンプ220に真空排気され、加速電極202と試料室209の間の空間はポンプ221によって真空排気され、試料室209はポンプ222によって真空排気される。ポンプ220、221には、例えば、スパッタイオンポンプなどが用いられ、ポンプ222には、例えば、ターボ分子ポンプなどが用いられる。電子源200には、エミッタ電源230から負の電位V0が印加され、引出電極201には、引出電源231により電子源200に対して正の電位V1が印加される。加速電極202は通常接地して用いられるが、図示されていない加速電源を用いて電圧を印加しても良い。バルブ210~212は、電子源200を含む空間、引出電極201と加速電極202の間の空間、および加速電極202と試料室209の間の空間と粗排気系を分離するために設けられている。試料室バルブ213は試料室と粗排気系を分離するために設けられている。
 引出電極201により電子源200から引き出された電子(電界放出、ショットキー放出または熱電子放出された電子)は、加速電極202によって加速されて電子線203を形成する。電子線203は、絞り204および対物レンズ205によって細く集束され、一次電子ビームを形成し、試料台207に設置された試料206に照射される。一次電子ビーム照射によって試料206から放出される二次電子または反射電子は検出器208で検出される。電子線を走査することにより、二次電子または反射電子の収量に比例した二次元のコントラスト像が得られる。
 ポンプチャンバー102は、取り付け口を有する円筒形チャンバであり、その内側にアノード100およびフィラメント101が配置されている。アノード100は、細い金属棒または金属線で構成され、材料としては、例えば、タングステンなどを用いることができる。フィラメント101は電子放出源であり、フィラメント加熱電源112により加熱されることで熱電子を発生させる。フィラメント101の材料としては、タングステンフィラメント、イットリアコートタングステンフィラメント、イットリアコートレニウムフィラメントまたはイットリアコートイリジウムフィラメントなどを用いることができる。また、熱フィラメントの代わりに、電界放出電子源やショットキー電子源、フィールドエミッタアレイなどを用いることもできる。ポンプチャンバー102は、その内壁に化学吸着排気機能を持つ材料で構成される。化学吸着排気機能を持つ材料としては、例えば、チタン、タンタルもしくはジルコニウムなどの遷移金属、またはチタン-アルミニウム、ジルコニウム-アルミニウムもしくはジルコニウム-バナジウム-鉄などの遷移金属を含む合金がある。ポンプチャンバー102内壁に化学吸着排気機能を持つ材料を形成する方法として、ポンプチャンバー102全体を化学吸着排気機能を持つ材料で構成しても良いし、ポンプチャンバー102内壁に化学吸着排気機能を持つ材料を塗布して形成しても良いし、昇華もしくはスパッタリングなどにより化学吸着排気機能を持つ材料をポンプチャンバー102内壁に膜形成してもよいし、またはポンプチャンバー102の内壁を化学吸着機能を持つ材料で構成された金属箔で覆うことで形成しても良い。
 アノード100およびフィラメント101には、アノード電源110およびフィラメントバイアス電源111よりV3>V4を満たす電位V3、V4がそれぞれ印加される。ポンプチャンバー102は通常接地して用いられる。
 本実施例におけるオービトロンポンプの動作原理は以下の通りである。水素や窒素、水、一酸化炭素など化学的に活性なガスは、ポンプチャンバー102の内壁に形成された化学吸着排気機能を持つ材料によりポンプチャンバー102内部の空間から除去される。一方、ヘリウムやアルゴンなどの希ガス類、メタンなど化学的に安定なガスは、次のような原理で真空排気される。フィラメント101から放出された電子は、アノード100とポンプチャンバー102の間の電界によりアノード100の周りを周回する。フィラメント101から放出され、アノード100の周りを周回する電子の一部は、周回中にポンプチャンバー102内に残留するガスと衝突し、ガスを分解、またイオン化する。ガスの分解片の一部は、化学的に活性となり、ポンプチャンバー102内壁に形成された化学吸着排気機能を持つ材料によりポンプチャンバー102内部の空間から除去される。イオン化されたガスは、オービトロンポンプ120内部の電界によってポンプチャンバー102内壁に向かって加速され、ポンプチャンバー102内壁に形成された化学吸着排気機能を持つ材料に打ち込まれることにより、ポンプチャンバー102内部の空間から除去される。
 本実施例において、引出電極201の電位Ve=V0+V1は、フィラメント101の電位Vf=V4より低くなるように設定される。このとき、フィラメント101から放出される電子がオービトロンポンプ120内部から漏れ出して加速電極201に到達することが無くなり、一次電子ビームのビームぼけが防止され、またビーム不安定性が改善される。
 図3に、オービトロンポンプにより真空排気される電子銃を搭載した走査型電子顕微鏡の第二の実施例を示す。以下、第一の実施例との相違点を中心に説明する。
 本実施例にかかるオービトロンポンプ120は、アノード100、フィラメント101、ポンプチャンバー102、グリッド103、アノード電源110、フィラメントバイアス電源111、フィラメント加熱電源112、およびグリッド電源113から構成される。
 ポンプチャンバー102は、取り付け口を有する円筒形チャンバであり、その内側に円筒形のグリッド103が配置され、グリッド103の内側にアノード100およびフィラメント101が配置されている。グリッド103はグリッド103の内側で発生したイオンが透過できる形状であり、例えば金属メッシュが適している。
 アノード100、フィラメント101およびグリッド103には、アノード電源110、フィラメントバイアス電源111およびグリッド電源113よりV3>V4>V5>0を満たす電位V3、V4、V5がそれぞれ印加される。ポンプチャンバー102は通常接地して用いられる。
 本実施例において、引出電極201の電位Ve=V0+V1は、フィラメント101の電位Vf=V4、グリッド103の電位Vg=V5のいずれよりも低くなるように設定される。このとき、フィラメント101から放出される電子、およびグリッド103からイオン衝撃などにより放出される二次電子が、オービトロンポンプ120内部から漏れ出して加速電極201に到達することが無くなり、一次電子ビームのビームぼけが防止され、またビーム不安定性が改善される。
 図4に、オービトロンポンプにより真空排気される電子銃を搭載した走査型電子顕微鏡の第三の実施例を示す。以下、第一ないし第二の実施例との相違点を中心に説明する。
 本実施例にかかるオービトロンポンプ120は、アノード100、フィラメント101、ポンプチャンバー102、グリッド103、カソード104、アノード電源110、フィラメントバイアス電源111、フィラメント加熱電源112、グリッド電源113、およびカソード電源114から構成される。なお、グリッド103と、グリッド103に電圧を供給するグリッド電源113は無くても良い。
 ポンプチャンバー102は、取り付け口を有する円筒形チャンバであり、その内側に円筒形のカソード104が配置され、カソード104の内側に円筒形のグリッド103が配置され、グリッド103の内側にアノード100およびフィラメント101が配置される。グリッド103はグリッド103の内側で発生したイオンが透過できる形状であり、例えば金属メッシュが適している。カソード104は、その内面に化学吸着排気機能を持つ材料で構成される。化学吸着排気機能を持つ材料としては、例えば、チタン、タンタルもしくはジルコニウムなどの遷移金属、またはチタン-アルミニウム、ジルコニウム-アルミニウムもしくはジルコニウム-バナジウム-鉄などの遷移金属を含む合金がある。カソード104内面に化学吸着排気機能を持つ材料を形成する方法として、カソード104全体を化学吸着排気機能を持つ材料で構成しても良いし、カソード104内面に化学吸着排気機能を持つ材料を塗布して形成しても良いし、昇華もしくはスパッタリングなどにより化学吸着排気機能を持つ材料をカソード104内面に膜形成してもよいし、またはカソード104の内面を化学吸着機能を持つ材料で構成された金属箔で覆うことで形成しても良い。
 アノード100、フィラメント101、グリッド103、およびカソード104には、アノード電源110、フィラメントバイアス電源111、グリッド電源113、およびカソード電源114よりV3>V4>V5>V6を満たす電位V3、V4、V5、V6がそれぞれ印加される。ポンプチャンバー102は通常接地して用いられる。
 本実施例におけるオービトロンポンプの動作原理は以下の通りである。水素や窒素、水、一酸化炭素など化学的に活性なガスは、カソード104の内面に形成された化学吸着排気機能を持つ材料によりポンプチャンバー102内部の空間から除去される。一方、ヘリウムやアルゴンなどの希ガス類、メタンなど化学的に安定なガスは、次のような原理で真空排気される。フィラメント101から放出された電子は、アノード100とポンプチャンバー102の間の電界によりアノード100の周りを周回する。フィラメント101から放出され、アノード100の周りを周回する電子の一部は、周回中にポンプチャンバー102内に残留するガスと衝突し、ガスを分解、またはイオン化する。ガスの分解片の一部は、化学的に活性となり、カソード104内面に形成された化学吸着排気機能を持つ材料によりポンプチャンバー102内部の空間から除去される。イオン化されたガスは、オービトロンポンプ120内部の電界によってカソード104内面に向かって加速され、カソード104内面に形成された化学吸着排気機能を持つ材料に打ち込まれることにより、ポンプチャンバー102内部の空間から除去される。
 本実施例において、引出電極201の電位Ve=V0+V1は、フィラメント101の電位Vf=V4、グリッド103の電位Vg=V5、カソード104の電位Vc=V6のいずれよりも低くなるように設定される。このとき、フィラメント101から放出される電子、グリッド103およびカソード104からイオン衝撃などにより放出される二次電子が、オービトロンポンプ120内部から漏れ出して加速電極201に到達することが無くなり、一次電子ビームのビームぼけが防止され、またビーム不安定性が改善される。
 図5に、オービトロンポンプにより真空排気される電子銃を搭載した走査型電子顕微鏡の第四の実施例を示す。以下、第三の実施例との相違点を中心に説明する。
 本実施例にかかるオービトロンポンプ120は、通電加熱可能なアノード100、フィラメント101、ポンプチャンバー102、グリッド103、カソード104、アノード電源110、フィラメントバイアス電源111、フィラメント加熱電源112、グリッド電源113、カソード電源114、およびアノード加熱電源115から構成される。なお、グリッド103と、グリッド103に電圧を供給するグリッド電源113は無くても良い。
 アノード100は、アノード加熱電源115を用いて通電加熱することが可能であり、アノード100を通電加熱することによりアノードから放出されるガス量を低減することができる。
 本実施例において、引出電極201の電位Ve=V0+V1は、フィラメント101の電位Vf=V4、グリッド103の電位Vg=V5、カソード104の電位Vc=V6のいずれよりも低くなるように設定される。このとき、フィラメント101から放出される電子、グリッド103およびカソード104からイオン衝撃などにより放出される二次電子が、オービトロンポンプ120内部から漏れ出して加速電極201に到達することが無くなり、一次電子ビームのビームぼけが防止され、またビーム不安定性が改善される。
 図6に、オービトロンポンプにより真空排気される電子銃を搭載した走査型電子顕微鏡の第五の実施例を示す。以下、第三の実施例との相違点を中心に説明する。
 本実施例にかかる走査型電子顕微鏡は、オービトロンポンプ120、電子源(エミッタ)200、引出電極201、加速電極202、絞り204、対物レンズ205、試料206と試料台207と検出器208を内部の空間に有する試料室209、バルブ210、211、212、試料室バルブ213、ポンプ220、221、222、エミッタ電源230、および引出電源231を有する。また、本実施例にかかるオービトロンポンプ120は、アノード100、フィラメント101、ポンプチャンバー102、グリッド103、カソード104、アノード電源110、フィラメントバイアス電源111、フィラメント加熱電源112、グリッド電源113、およびカソード電源114から構成される。第三の実施例では、電子源200を含む空間とオービトロンポンプ120が配管を通して接続されていたが、本実施例では、電子源200を含む空間にオービトロンポンプ120が直結されている。ポンプチャンバー102は電子源を含む真空槽の壁そのものとなっている。
 ポンプチャンバー102の内側に円筒形のカソード104が配置され、カソード104の内側に円筒形のグリッド103が配置され、グリッド103の内側にアノード100およびフィラメント101が配置される。グリッド103はグリッド103の内側で発生したイオンが透過できる形状であり、例えば金属メッシュが適している。カソード104は、その内面に化学吸着排気機能を持つ材料で構成される。化学吸着排気機能を持つ材料としては、例えば、チタン、タンタルもしくはジルコニウムなどの遷移金属、またはチタン-アルミニウム、ジルコニウム-アルミニウムもしくはジルコニウム-バナジウム-鉄などの遷移金属を含む合金がある。カソード104内面に化学吸着排気機能を持つ材料を形成する方法として、カソード104全体を化学吸着排気機能を持つ材料で構成しても良いし、カソード104内面に化学吸着排気機能を持つ材料を塗布して形成しても良いし、昇華もしくはスパッタリングなどにより化学吸着排気機能を持つ材料をカソード104内面に膜形成してもよいし、またはカソード104の内面を化学吸着機能を持つ材料で構成された金属箔で覆うことで形成しても良い。なお、グリッド103と、グリッド103に電圧を供給するグリッド電源113、ならびにカソード104と、カソード104に電圧を供給するカソード電源114は無くても良い。カソード104が無い場合、ポンプチャンバー102にカソード104の機能を持たせれば良い。即ち、ポンプチャンバー102をその内面に化学吸着排気機能を持つ材料で構成すればよい。ポンプチャンバー102内壁に化学吸着排気機能を持つ材料を形成する方法として、ポンプチャンバー102全体を化学吸着排気機能を持つ材料で構成しても良いし、ポンプチャンバー102内壁に化学吸着排気機能を持つ材料を塗布して形成しても良いし、昇華もしくはスパッタリングなどにより化学吸着排気機能を持つ材料をポンプチャンバー102内壁に膜形成してもよいし、またはポンプチャンバー102の内壁を化学吸着機能を持つ材料で構成された金属箔で覆うことで形成しても良い。
 アノード100、フィラメント101、グリッド103、およびカソード104にはアノード電源110、フィラメントバイアス電源111、グリッド電源113、およびカソード電源114よりV3>V4>V5>V6を満たす電位V3、V4、V5、V6がそれぞれ印加される。ポンプチャンバー102は通常接地して用いられる。
 本実施例において、引出電極201の電位Ve=V0+V1は、フィラメント101の電位Vf=V4、グリッド103の電位Vg=V5、カソード104の電位Vc=V6のいずれよりも低くなるように設定される。このとき、フィラメント101から放出される電子、グリッド103およびカソード104からイオン衝撃などにより放出される二次電子が、オービトロンポンプ120内部から漏れ出して加速電極201に到達することが無くなり、一次電子ビームのビームぼけが防止され、またビーム不安定性が改善される。
 図7に、オービトロンポンプにより真空排気される電子銃を搭載した走査型電子顕微鏡の第六の実施例を示す。以下、第五の実施例との相違点を中心に説明する。
 本実施例にかかるオービトロンポンプ120は、アノード100、フィラメント101、ポンプチャンバー102、グリッド103、カソード104、アノード電源110、フィラメントバイアス電源111、フィラメント加熱電源112、グリッド電源113、およびカソード電源114から構成される。本実施例では、電子源200を含む空間にオービトロンポンプ120が直結され、ポンプチャンバー102は電子源を含む真空槽の壁そのものとなっている。第五の実施例では、オービトロンポンプ120の部品に電圧を印加する電源が接地されていたが、本実施例では、電子源200に電圧を供給するエミッタ電源230に接続されている。
 アノード100、フィラメント101、グリッド103、およびカソード104にはアノード電源110、フィラメントバイアス電源111、グリッド電源113、およびカソード電源114より、電子源200に対してV3>V4>V5>V6を満たす電位差V3、V4、V5、V6がそれぞれ印加される。ポンプチャンバー102は通常接地して用いられる。
 本実施例において、引出電極201の電位Ve=V0+V1は、フィラメント101の電位Vf=V0+V4、グリッド103の電位Vg=V0+V5、カソード104の電位Vc=V0+V6のいずれよりも低くなるように設定される。このとき、フィラメント101から放出される電子、グリッド103およびカソード104からイオン衝撃などにより放出される二次電子が、オービトロンポンプ120内部から漏れ出して加速電極201に到達することが無くなり、一次電子ビームのビームぼけが防止され、またビーム不安定性が改善される。
100:アノード、101:フィラメント、102:ポンプチャンバー、
103:グリッド、104:カソード、110:アノード電源、
111:フィラメントバイアス電源、112:フィラメント加熱電源、
113:グリッド電源、114:カソード電源、
115:アノード加熱電源、120:オービトロンポンプ、
200:電子源(エミッタ)、201:引出電極201:加速電極、
203:電子線(一次電子ビーム)、204:絞り、205:対物レンズ、
206:試料、207:試料台、208:検出器、209:試料室、
210~212:バルブ、213:試料室バルブ、
220~222:ポンプ、230:エミッタ電源、231:引出電源

Claims (14)

  1.  電子源と、前記電子源を保持する真空容器と、前記電子源から電子線を引き出す引出電極と、前記真空容器を真空排気するオービトロンポンプを備えた電子線装置であって、
     前記オービトロンポンプが、ポンプチャンバーと、電子を放出するフィラメントと、前記ポンプチャンバーおよび前記フィラメントに対して正の電圧が印加されるアノードを有し、
     前記引出電極の電位が、前記フィラメントの電位より低いことを特徴とする電子線装置。
  2.  請求項1記載の電子線装置において、
     前記オービトロンポンプが、前記フィラメントから放出された電子との反応によってイオン化されたガス分子を前記ポンプチャンバーの内壁に向かって加速させるグリッドを有し、
     前記引出電極の電位が、前記グリッドの電位より低いことを特徴とする電子線装置。
  3.  請求項1記載の電子線装置において、
     前記オービトロンポンプが、前記ポンプチャンバーの内部にあるガスを吸着排気するカソードを有し、
     前記引出電極の電位が、前記カソードの電位より低いことを特徴とする電子線装置。
  4.  請求項1記載の電子線装置において、
     前記オービトロンポンプが、前記フィラメントから放出された電子との反応によってイオン化されたガス分子を前記ポンプチャンバーの内壁に向かって加速させるグリッドと、前記ポンプチャンバーの内部にあるガスを吸着排気するカソードを有し、
     前記引出電極の電位が、前記前記グリッドの電位と前記カソードの電位よりも低いことを特徴とする電子線装置。
  5.  請求項1記載の電子線装置であって、
     前記真空容器と前記オービトロンポンプが配管により接続されていることを特徴とする電子線装置。
  6.  請求項1記載の電子線装置であって、
     前記真空容器と前記オービトロンポンプが一体であり、前記真空容器が前記ポンプチャンバーを兼ねることを特徴とする電子線装置。
  7.  請求項1記載の電子線装置において、
     前記アノードを通電加熱できることを特徴とする電子線装置。
  8.  電子源と、前記電子源を保持する真空容器と、前記電子源から電子線を引き出す引出電極と、前記真空容器を真空排気するオービトロンポンプを備えた電子線装置の電子線照射方法であって、
     前記オービトロンポンプのアノードに、オービトロンポンプのポンプチャンバー、および電子を放出するフィラメントに対して正の電圧を印加し、
     前記引出電極の電位を、前記フィラメントの電位より低くすることを特徴とする電子線照射方法。
  9.  請求項8記載の電子線照射方法において、
     前記引出電極の電位を、前記フィラメントから放出された電子との反応によってイオン化されたガス分子を前記ポンプチャンバーの内壁に向かって加速させるグリッドの電位より低くすることを特徴とする電子線照射方法。
  10.  請求項8記載の電子線照射方法において、
     前記引出電極の電位を、前記ポンプチャンバーの内部にあるガスを吸着排気するカソードの電位より低くすることを特徴とする電子線照射方法。
  11.  請求項8記載の電子線照射方法において、
     前記引出電極の電位を、前記フィラメントから放出された電子との反応によってイオン化されたガス分子を前記ポンプチャンバーの内壁に向かって加速させるグリッドの電子と、前記ポンプチャンバーの内部にあるガスを吸着排気するカソードの電位よりも低くすることを特徴とする電子線照射方法。
  12.  請求項8記載の電子線照射方法であって、
     前記電子線装置が、前記真空容器と前記オービトロンポンプが配管により接続されている電子線装置であることを特徴とする電子線照射方法。
  13.  請求項8記載の電子線照射方法であって、
     前記電子線装置が、前記真空容器と前記オービトロンポンプが一体であり、前記真空容器が前記ポンプチャンバーを兼ねる電子線装置であることを特徴とする電子線照射方法。
  14.  請求項8記載の電子線照射方法において、
     前記アノードを通電加熱することを特徴とする電子線照射方法。
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WO2010146833A1 (ja) * 2009-06-16 2010-12-23 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子線装置

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