WO2015068431A1 - スクリーンおよび表示撮像装置 - Google Patents

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Abstract

 映像光の光利用効率を向上する。本発明の一態様のスクリーン(2)は、水平偏光を散乱する偏光散乱層(3)と、水平偏光を遮断し、垂直偏光を通過させる偏光層(5)と、偏光散乱層と偏光層との間に配置される反射層(4)とを備える。反射層は、スクリーンに投影される水平偏光の映像光を選択的に反射するように、波長または偏光方向に応じて光を反射する。

Description

スクリーンおよび表示撮像装置
 本発明は、スクリーンおよび表示撮像装置に関する。
 スクリーンを透明体とし、このスクリーンに映像を映す、いわゆる「透明スクリーン」技術は以前より知られている。また、偏光選択性をもった透明スクリーン(偏光散乱フィルム)と偏光板とカメラとを用いて、スクリーンを観察する観察者等の撮像を行う方法が既知の技術として知られている。
 特許文献1には、液晶プロジェクタを被写体(人)と同じ側に配置し、偏光板が設置されたカメラを被写体とは対向する側に配置する反射型の表示撮影装置が開示されている。この表示撮影装置は、具体的には、偏光散乱板に、被写体と同じ側に配置されている液晶プロジェクタで映像を映している。さらに、この表示撮影装置は、上記偏光散乱板を挟んで、被写体と対向する位置に配置されている、偏光板付きのカメラで、被写体の撮像を行う。
 特許文献2には、偏光によって映像光とカメラで撮像するための光とを区別する手法が開示されている。
日本国特許公報「特許第3496871号」(2004年2月16日発行) 日本国特許公報「特許第2846120号」(1999年1月13日発行)
 しかしながら、上記特許文献1および2にて開示されている構成では、偏光散乱板が持つ偏光散乱の偏光選択性は十分ではないため、偏光散乱板に十分な散乱特性を付与することが困難である。そのために、映像源からの光を偏光散乱で散乱しても、ほとんどの光は散乱されながら、偏光板方向へ抜けていくことになる。従って、光利用効率が悪化する。
 本発明の目的は、映像光の光利用効率を向上することができるスクリーンおよび投影表示装置を提供することである。
 本発明の一態様に係るスクリーンは、投影される第1偏光方向の映像光を反射するスクリーンであって、上記第1偏光方向の偏光を散乱する偏光散乱層と、上記第1偏光方向の偏光を遮断し、上記第1偏光方向と直交する第2偏光方向の偏光を通過させる偏光層と、上記偏光散乱層と上記偏光層との間に配置される反射層とを備え、上記反射層は、上記映像光を選択的に反射するように、波長または偏光方向に応じて光を反射する。
 本発明の一態様によれば、スクリーンは映像光の光利用効率を向上することができる。
本発明の一実施形態に係る反射型の投影表示装置の概略構成を示す断面図である。 上記投影表示装置に備えられたスクリーンの概略構成を示す断面図である。 偏光散乱層の基材の屈折率と、偏光散乱層と接着剤との界面における反射率との関係を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る反射型の投影表示装置の概略構成を示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る反射型の投影表示装置の概略構成を示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る反射型の投影表示装置の概略構成を示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る反射型の投影表示装置の概略構成を示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る反射型の投影表示装置の概略構成を示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る反射型の投影表示装置の概略構成を示す断面図である。 電圧印加/電圧無印加に対応した上記投影表示装置のスクリーンの透過状態を示す概略図である。 電圧印加/電圧無印加に対応した上記投影表示装置のスクリーンの透過状態を示す概略図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る反射型の投影表示装置の概略構成を示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る反射型の投影表示装置の概略構成を示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る反射型の投影表示装置の概略構成を示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る反射型の投影表示装置の概略構成を示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る反射型の投影表示装置の概略構成を示す断面図である。
 〔実施形態1〕
 以下、本発明の実施の形態について、図1~図3に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
 (投影表示装置1の構成)
 図1は、本実施形態に係る反射型の投影表示装置1の概略構成を示す断面図である。図1に示すように、反射型の投影表示装置1(表示撮像装置)は、スクリーン2、観察者8を撮影するカメラ6(撮像装置)、およびスクリーン2に映像光を投射するプロジェクター7(投影装置)を備える。
 本実施形態の投影表示装置1は反射型の投影表示装置であるため、スクリーン2に対して同じ側に、プロジェクター7と観察者8とが配置されることとなる。また、カメラ6は、スクリーン2の背面側(観察者8とは反対側)に、スクリーン2に近接するよう配置される。
 投影表示装置1をTV会議システム(対話装置)の表示撮像装置として用いた場合、観察者8から見てスクリーンの範囲内(例えば中央)にカメラ6が位置する。そのため、スクリーンに投影された映像を見る観察者8の視線は、実質的にカメラ6に向いている。それゆえ、カメラ6で撮像された映像を見る遠方の対話者は、観察者8と視線が一致するように感じる。すなわち、投影表示装置1を視線一致(アイコンタクト)モニターとして利用することができる。以下より、反射型の投影表示装置1を構成する各部材について説明する。
 (環境光)
 環境光は、例えば照明などの光、自然光、およびそれらの光が観察者8または物体で反射された光のことである。環境光は、図1に示している様に、図面の紙面に平行な偏光成分および垂直な偏光成分を含んでいる。
 (プロジェクター7)
 プロジェクター7から出射される映像光は、図1に示している様に、図面の紙面に平行な偏光(ここでは水平偏光と呼ぶ)である。プロジェクターにも様々な方式があるが、偏光やホログラムの回折効率を考慮した場合、プロジェクター7として、偏光方向および波長を限定することができる、レーザー光源を備えるレーザープロジェクターを用いる事が好ましい。レーザ光源は、波長の単一性がよく、かつビーム広がり角が狭い。そのため、レーザ光源を用いたプロジェクター7は、後述の反射型のホログラムフィルム4によって反射される映像光を生成するのに適している。この他に、レンズを使用したレンズ結像光学系のプロジェクターを用いてもよいが、その際には、偏光を制御するために、偏光板、またはワイヤーグリッド偏光板などを使用してもよい。
 (カメラ6)
 カメラ6は、観察者8(被写体)またはスクリーン2より観察者8側にある他の被写体を撮影するものである。カメラ6は、スクリーン2を通過した環境光を受光する。カメラ6は、周りを筺体に囲まれている。
 (スクリーン2)
 スクリーン2は、観察者8が映像光を見ることができるように、観察者8側に映像光を散乱させる。一方、スクリーン2は、映像光がカメラ6側に透過することを防ぎ、環境光をカメラ6側に透過させる。また、スクリーン2は、カメラ6側からの環境光を観察者8側に透過させる。そのため、観察者8は、スクリーン2に投影された映像と、スクリーン2の向こう側とを視認することができる。
 スクリーン2は、偏光散乱層3としての偏光散乱フィルムと、ホログラムフィルム4(反射層)と、偏光層5としての偏光板とを備えている。また、偏光散乱層3がプロジェクター7側に配置されるように、偏光散乱層3、ホログラムフィルム4、および偏光層5が、観察者8側からこの順番で積層されている。
 (偏光散乱層3)
 偏光散乱層3は、映像光を散乱させるものである。本実施形態で使用している偏光散乱層3は、偏光散乱異方性(偏光方向によってその散乱度が異なる特性)を有する偏光散乱フィルムである。偏光散乱フィルムは、偏光散乱フィルムの平面に平行で、かつ互いに直交する透過軸と散乱軸とを有する。偏光散乱フィルムは、偏光方向が透過軸に一致する光を散乱せずに透過させる一方、偏光方向が散乱軸に一致する光の一部を散乱する。ここでは、偏光散乱層3の散乱軸は図面の紙面に平行であり、偏光散乱層3の透過軸は図面の紙面に垂直である。偏光方向が散乱軸に一致する偏光(ここでは水平偏光と呼ぶ)に対する偏光散乱層3の散乱度は、偏光方向が透過軸に一致する偏光(ここでは垂直偏光と呼ぶ)に対する偏光散乱層3の散乱度より高い。ここで、散乱度は例えばヘイズ値によって表すことができる。
 偏光散乱層3の散乱軸は、映像光の偏光方向に合うように配置される。そのため、偏光散乱層3は、環境光に含まれる垂直偏光よりも、映像光(水平偏光)をより高い率で散乱する。
 (ホログラムフィルム4)
 反射層は、観察者8側から偏光散乱層3を透過した光を、観察者8側に反射させるものである。本実施形態では反射層として、反射型のホログラムフィルム4(反射型ホログラム、例えばリップマンホログラム)を使用している。図2に示している様に、偏光散乱層3を介して、ホログラムフィルム4の表面4f側から入射されるプロジェクター7からの映像光は、ホログラムフィルム4で回折され、観察者8の方向に反射される。
 反射型のホログラムフィルム4は、屈折率が異なる2種類の層が交互に積層したものである。反射型のホログラムフィルム4は、屈折率の差により生じる回折現象によって、所定の波長範囲の光を反射し、該波長範囲以外の光を透過させる。反射型のホログラムフィルム4は、反射する光の波長選択性が強い(反射する波長範囲が狭い)。反射型のホログラムフィルム4は、プロジェクター7の光源が出射する光に対応する波長範囲の光を主として反射し、該波長範囲以外の光を透過させることができる。このようにプロジェクター7の光源が出射する光の強度がピークである波長は、反射型のホログラムフィルム4が反射する所定の波長範囲に含まれることが好ましい。なお、反射型のホログラムフィルム4は、複数の離れた波長範囲の光を、それぞれ反射することができる。そのため、カラーの映像を投影するプロジェクター7の複数の光源が出射する光の波長(例えばR:λ1、G:λ2、B:λ3)に対応して、反射型のホログラムフィルム4は、互いに離れた複数の波長範囲の光を反射する。複数の波長範囲のうち、第1波長範囲には波長λ1が含まれ、第2波長範囲には波長λ2が含まれ、第3波長範囲には波長λ3が含まれる。反射型のホログラムフィルム4は、波長λ1、λ2、λ3(第1~第3波長範囲)を除く大部分の波長の光を透過させる。まとめると、反射型のホログラムフィルム4は、プロジェクター7が使用する波長の光を選択的に反射し、環境光に含まれる他の波長の光を透過させる。
 (偏光層5)
 偏光層5は、カメラ6での撮像に不必要な光、すなわち映像光を、選択的に遮断するものである。偏光層5は、具体的には、水平偏光を遮断する偏光板である。偏光層5は、水平偏光である映像光と、環境光に含まれる水平偏光とを遮断(吸収または反射)する。偏光層5は、環境光のうち、垂直偏光のみを透過させる。映像光は偏光層5によって遮断されるので、映像光はカメラ6には入射しない。偏光層5の透過軸が偏光散乱層3の透過軸に対して平行になるよう、偏光層5および偏光散乱層3は配置される。
 なお、偏光層5は、水平偏光を反射(遮断)し、垂直偏光を透過させる偏光選択性誘電体ミラーであってもよい。この場合、偏光選択性誘電体ミラーである偏光層5は、水平偏光である映像光を観察者8側に反射(遮断)し、環境光のうち、垂直偏光のみを透過させる。これによって、反射型のホログラムフィルム4を通過してしまった映像光の一部は、偏光選択性誘電体ミラーである偏光層5によって反射され、映像の表示に利用される。
 (スクリーン2の詳細な構成について)
 図2は、反射型の投影表示装置1に備えられたスクリーン2の概略構成を示す断面図である。図示されているように、スクリーン2において、偏光散乱層3、ホログラムフィルム4、および偏光層5が、観察者8側からこの順に積層されている。ここで、偏光散乱層3およびホログラムフィルム4は、接着剤9によって互いに接着されている。接着剤9は、偏光散乱層3およびホログラムフィルム4の間で層を形成する。
 反射型のホログラムフィルム4の中の2種類の層の屈折率をそれぞれn1、n2とする。また、硬化した接着剤9の屈折率をn6とする。
 偏光散乱層3(偏光散乱フィルム)は、屈折率異方性を有する基材10と、該基材10の中に分散された散乱性微粒子11とを備える。基材10において、透過軸における屈折率はn3であり、散乱軸における屈折率はn4である。n3とn4とは互いに異なる。また、散乱性微粒子11の屈折率は、偏光方向に関係なく、n5である。n5とn4とは互いに異なる。散乱性微粒子11の界面における屈折率の差(散乱性微粒子11と基材10との屈折率の差)が大きければ、散乱性微粒子11の界面における反射率および屈折が大きくなる。ここで、|n4-n5|>|n3-n5|を満たす。そのため、散乱軸における散乱性微粒子11の界面(表面)における反射率(または屈折率の差)は、透過軸における散乱性微粒子11の界面における反射率(または屈折率の差)より、大きい。また、透過軸における散乱性微粒子11の界面における反射率(または屈折率の差)は小さい方が好ましいので、実質的にn3=n5であることが好ましい。偏光散乱層3は、基材10と散乱性微粒子11との屈折率の差に応じて、散乱性微粒子11による反射および/または屈折によって、光を散乱させる。これにより、偏光散乱層3では、偏光方向が透過軸に一致する偏光の散乱度より、偏光方向が散乱軸に一致する偏光の散乱度が大きい。
 偏光散乱層3を通過した光は、接着剤9の層に入射する。偏光方向が透過軸に沿った偏光は、接着剤9と偏光散乱層3との界面で反射されないことが好ましい。一方、偏光方向が散乱軸に沿った偏光は、接着剤9と偏光散乱層3との界面で反射されることが好ましい。それゆえ、|n4-n6|>|n3-n6|を満たすことが好ましく、さらには実質的にn6=n3であることが好ましい。このような接着剤9を用いることにより、偏光散乱層3を通過した映像光(水平偏光)の一部を接着剤9と偏光散乱層3との界面で観察者8側に反射することができる。
 なお、偏光散乱層3の接着剤9側の表面3sに微細な凹凸形状を設けてもよい。これにより、接着剤9と偏光散乱層3との界面で、映像光(水平偏光)にのみ大きな散乱を与えることができる。例えば、偏光散乱層3の接着剤9側の表面を、縦方向に平行なレンチキュラーレンズ形状とすることができる。この場合、接着剤9と偏光散乱層3との界面で、映像光(水平偏光)にのみ大きな屈折(レンズ効果)を与えることができる。そのため、スクリーン2に映る映像光を視認できる視野角を横方向に効率的に広くすることができる。
 偏光散乱層3(偏光散乱フィルム)の基材10としては、例えばPET(ポリエチレン-テレフタラート)を用いることができる。この場合、例えば透過軸の屈折率はn3=1.6とし、散乱軸の屈折率はn4=1.75とすることができる。接着剤9としては、例えばアクリル系の接着剤(屈折率1.56)、シリコーン系の接着剤、またはエポキシ系の接着剤等を用いることができる。
 また、ホログラムフィルム4を補強して信頼性を向上するために、ホログラムフィルム4を保護する保護フィルムを、ホログラムフィルム4と接着剤9との間に設けてもよい。また、ホログラムフィルム4は、反射型であるため、作製が比較的容易である。
 図3は、偏光散乱層3の基材10の屈折率と、偏光散乱層3と接着剤9との界面における反射率Rとの関係を示す図である。図3は、接着剤9の屈折率n6=1.5である場合の反射率Rを示す。
 偏光散乱層3の基材10の屈折率が、接着剤9の屈折率と同じ1.5である場合、界面反射は生じない。またこの場合、偏光散乱層3と接着剤9との界面が凹凸形状であっても散乱が生じない。よって、偏光散乱層3の基材10の透過軸における屈折率n3と、接着剤9の屈折率n6との差は、小さい方がよい。
 一方、接着剤9の屈折率n6と偏光散乱層3の基材10の屈折率との差が大きくなればなるほど、界面の反射率Rは大きくなり、散乱も発生し易くなる。よって、偏光散乱層3の基材10の散乱軸における屈折率n4と、接着剤9の屈折率n6との差は、大きい方がよい。
 (効果)
 観察者8側からスクリーン2に入射した映像光(水平偏光)は、偏光散乱層3の中で散乱される。偏光散乱フィルムの散乱特性は一般的に十分とは言えないので、多くの映像光は偏光散乱層3を通過する。偏光散乱層3を通過した映像光の一部は、接着剤9と偏光散乱層3との界面で反射される。さらに接着剤9を通過した映像光は、反射型のホログラムフィルム4による回折効果によって、観察者8側に反射される。接着剤9および反射型のホログラムフィルム4によって観察者8側に反射された映像光は、偏光散乱層3によって再度散乱される。スクリーン2では映像光が偏光散乱層3によって2回散乱されるので、スクリーン2は、従来の構成に比べて、より多くの映像光を散乱することができる。すなわち、映像光の光利用効率を大きく向上させることができる。これは、プロジェクター7の光出力および消費電力を低減することに寄与する。また、一部の映像光がホログラムフィルム4を通過したとしても、偏光層5が水平偏光である映像光を遮断する。また、反射型のホログラムフィルム4は、映像光に対応する波長の光を高い反射率で選択的に反射することができる。そのため、偏光散乱層3の散乱によって一部の映像光の偏光方向がずれた場合であっても、反射型のホログラムフィルム4によって偏光方向がずれた該映像光を観察者8側に反射することができる。そのため、カメラ6に映像光が入射することを防ぐことができる。そのため、投影表示装置1は、スクリーン2に映される映像の品位を向上し、さらにカメラ6が撮像する画像の品位をも向上することができる。
 一方、観察者8側からスクリーン2に入射した環境光に含まれる垂直偏光は、偏光散乱層3および接着剤9を通過する。反射型のホログラムフィルム4は、環境光に含まれる一部の波長の光(プロジェクター7が使用する波長に対応する光)を反射するが、環境光に含まれる他の大部分の波長の光を通過させる。ホログラムフィルム4を通過した環境光の垂直偏光は、偏光層5を通過し、カメラ6に到達する。これにより、カメラ6は映像光を除く環境光(すなわち被写体)を撮影することができる。
 なお、偏光散乱層3の散乱特性が十分ではないために、偏光散乱層3は偏光方向が透過軸に一致する偏光(垂直偏光)の一部に微小な散乱(微散乱)を与えてしまうことがある。垂直偏光は偏光層5を通過するので、散乱された垂直偏光は撮影された画像にぼけを生じさせる。投影表示装置1では、カメラ6はスクリーン2に隣接するよう配置されている。このように、カメラ6と偏光散乱層3との距離が短いため、投影表示装置1は、垂直偏光の微小な散乱の影響(ぼけ)を小さくすることができる。
 また、カメラ6側からスクリーン2に入射する環境光のうち、垂直偏光であり、かつホログラムフィルム4によって反射されない波長の光は、スクリーン2を通過して観察者8に到達する。そのため、スクリーン2は、透明スクリーンとしても機能する。
 また、反射型のホログラムフィルム4は、そのホログラムの製造時に回折光(反射光)の進行方向を設定することができる。それゆえ、投影表示装置1は、映像の視野角を所望の角度に設定することができる。
 〔実施形態2〕
 本発明の他の実施形態について以下に説明する。本実施形態では、実施形態1のホログラムフィルム4の代わりに、反射層として偏光選択性誘電体ミラーを用いる。なお、説明の便宜上、以下の実施形態においては上述の実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
 (投影表示装置21の構成)
 図4は、本実施形態に係る反射型の投影表示装置21の概略構成を示す断面図である。図4に示す様に、反射型の投影表示装置21(表示撮像装置)は、スクリーン22、カメラ6およびプロジェクター7を備える。
 (スクリーン22)
 スクリーン22は、偏光散乱層3と、偏光選択性誘電体ミラー24(反射層)と、偏光層5とを備えている。また、偏光散乱層3がプロジェクター7側に配置されるように、偏光散乱層3、偏光選択性誘電体ミラー24および偏光層5が、観察者8側からこの順番で積層されている。
 (偏光選択性誘電体ミラー24)
 本実施形態では反射層として、偏光選択性誘電体ミラー24(偏光選択性ミラー)を使用している。偏光選択性誘電体ミラー24は、偏光方向に応じて選択的に光を反射する偏光選択性ミラーであり、映像光と同じ水平偏光を反射し、垂直偏光を透過させる。偏光選択性誘電体ミラー24は、映像光さえ反射すればよいので、映像光に用いられる波長(プロジェクター7の複数の光源が出射する光の波長(例えばR:λ1、G:λ2、B:λ3))を主として反射する性質(波長選択性)を併せ持つことが好ましい。プロジェクター7の複数の光源が出射する光の強度がピークである複数の波長は、偏光選択性誘電体ミラー24が水平偏光を反射する所定の波長範囲に含まれる。偏光選択性誘電体ミラー24として、例えば、3M社製のD-BEFフィルム等を使用することができる。
 (効果)
 偏光散乱層3を介して偏光選択性誘電体ミラー24に入射されるプロジェクター7からの映像光は、偏光選択性誘電体ミラー24によって、観察者8の方向に反射される。偏光選択性誘電体ミラー24で反射された水平偏光(映像光)は、再び偏光散乱層3において散乱される。それゆえ、映像光の光利用効率を大きく向上させることができる。
 一方、偏光選択性誘電体ミラー24に入射される環境光のうち、水平偏光は偏光選択性誘電体ミラー24によって反射され、垂直偏光は偏光選択性誘電体ミラー24を透過する。偏光選択性誘電体ミラー24を通過した環境光の垂直偏光は、偏光層5を通過し、カメラ6に到達する。これにより、カメラ6は映像光を除く環境光(すなわち被写体)を撮影することができる。
 〔実施形態3〕
 本発明のさらに他の実施形態について以下に説明する。本実施形態では、反射層として反射型のホログラムフィルムおよび偏光選択性誘電体ミラーの両方を用いる。
 (投影表示装置31の構成)
 図5は、本実施形態に係る反射型の投影表示装置31の概略構成を示す断面図である。反射型の投影表示装置31は、スクリーン32、カメラ6およびプロジェクター7を備える。
 (スクリーン32)
 スクリーン32は、偏光散乱層3と、ホログラムフィルム4と、偏光選択性誘電体ミラー24と、偏光層5とを備えている。ホログラムフィルム4は、偏光選択性誘電体ミラー24に対して偏光散乱層3側に配置されているが、ホログラムフィルム4と偏光選択性誘電体ミラー24との配置は逆でもよい。ホログラムフィルム4と偏光選択性誘電体ミラー24とは、反射層として機能する。ホログラムフィルム4および偏光選択性誘電体ミラー24の構成は、実施形態1、2のものと同じである。
 (効果)
 本実施形態では、ホログラムフィルム4を通過してしまった映像光を偏光選択性誘電体ミラー24で反射することができる。そのため、より映像光の光利用効率を向上させることができる。
 また、偏光選択性誘電体ミラー24による反射では、入射角と反射角とが等しい。一方、反射型のホログラムフィルム4による反射(回折)では、映像光の入射角と反射角とが異なる。そのため、ホログラムフィルム4および偏光選択性誘電体ミラー24は映像光を反射する方向が異なるので、反射光が偏光散乱層3で散乱される方向も異なる。それゆえ、2つの反射層(ホログラムフィルム4および偏光選択性誘電体ミラー24)を組み合わせることによって、より広い角度範囲に映像光を散乱させることができる。よって、ホログラムフィルム4および偏光選択性誘電体ミラー24によって視野角を所望の範囲に制御し、投影表示装置31の視野角を拡大することができる。
 〔実施形態4〕
 本発明のさらに他の実施形態について以下に説明する。本実施形態では、偏光散乱層の内部にレンズを形成し、視野角を向上させる。
 (投影表示装置41の構成)
 図6は、本実施形態に係る反射型の投影表示装置41の概略構成を示す断面図である。反射型の投影表示装置41は、スクリーン42、カメラ6およびプロジェクター7を備える。
 スクリーン42は、偏光散乱層43と、ホログラムフィルム4と、偏光選択性誘電体ミラー24と、偏光層5とを備えている。
 (偏光散乱層43)
 偏光散乱層43は、偏光散乱フィルムであるが、屈折率異方性を有する基材10と、レンチキュラーレンズ43a(レンズ形状体)とを含む。基材10において、透過軸における屈折率はn3であり、散乱軸における屈折率はn4である。基材10の中には、散乱性微粒子11が分散されていてもよいし、分散されていなくてもよい。レンチキュラーレンズ43aの屈折率は、偏光方向に関わらず、基材10の透過軸と同じn3である。レンチキュラーレンズ43aは、半円筒状の複数のレンズが互いに平行に配置された形状を有する。レンチキュラーレンズ43aの半円筒状の形状が延びる方向は、スクリーンにおける垂直方向でも水平方向でも構わない。
 レンチキュラーレンズ43aの屈折率は、透過軸において、基材10の屈折率n3と同じである。そのため、レンチキュラーレンズ43aと基材10との界面では、偏光方向が透過軸に沿った偏光(垂直偏光)は屈折も反射もされない。
 一方、レンチキュラーレンズ43aの屈折率は、散乱軸において、基材10の屈折率n4と異なる。そのため、レンチキュラーレンズ43aと基材10との界面では、偏光方向が散乱軸に沿った偏光(水平偏光)は屈折および反射される。レンチキュラーレンズ43aは微小なレンズ形状の集合体であるので、レンチキュラーレンズ43aと基材10との界面による屈折および反射は、映像光(水平偏光)を散乱する効果を与える。レンチキュラーレンズ43aは、反射層(ホログラムフィルム4および偏光選択性誘電体ミラー24)によって反射された偏光も、屈折および反射する。このように、偏光散乱層43の中に形成されたレンチキュラーレンズ43aは偏光選択性を有する。
 レンチキュラーレンズ43aの表面形状を変化させれば、偏光が散乱される方向も変化する。それゆえ、レンチキュラーレンズ43aの表面形状を調整することにより、映像光を所望の視野角に散乱させることができ、また視野角を拡大することができる。
 ここでは、偏光散乱層43の中に形成されるレンズ形状体をレンチキュラーレンズ43aとしたが、これに限らず、レンズ形状体として任意の形状の多数のマイクロレンズを形成してもよい。また、レンズ形状体として、微細な凹凸形状を形成してもよい。レンズ形状体は、偏光散乱層43の全体に渡って形成される。
 〔実施形態5〕
 本発明のさらに他の実施形態について以下に説明する。本実施形態では、カメラが配置されていない領域を覆う光吸収層をスクリーンに設ける。
 (投影表示装置51の構成)
 図7は、本実施形態に係る反射型の投影表示装置51の概略構成を示す断面図である。反射型の投影表示装置51は、スクリーン52、カメラ6およびプロジェクター7を備える。
 (スクリーン52)
 スクリーン52は、偏光散乱層3と、ホログラムフィルム4と、偏光選択性誘電体ミラー24と、偏光層5と、光吸収層56とを備えている。ここでは、光吸収層56は、偏光層5のカメラ6側に配置されているが、これに限らず、光吸収層56は、偏光層5と反射層(ホログラムフィルム4および偏光選択性誘電体ミラー24)との間に設けられてもよい。
 (光吸収層56)
 光吸収層56は、スクリーン52におけるカメラ6が配置されていない領域を覆う。光吸収層56は、カメラ6が撮像する可視光を吸収する(すなわち黒い)。なお、光吸収層56が偏光層5より観察者8側に配置される場合でも、光吸収層56は、カメラ6に対応した領域には設けられない(すなわち該領域において光を透過させる)。なお、光吸収層56は、カメラ6の背面側(観察者8とは反対側)をも覆うように設けられてもよい。なお、スクリーン52は、光吸収層56を備えるので、透明スクリーンではない。
 (効果)
 光吸収層56によって、観察者8とは反対側(カメラ6側)からスクリーン52に入射する光は遮蔽される。また、カメラ6が配置されている領域においては、カメラ6によって、観察者8とは反対側からスクリーン52に入射する光は遮蔽される。そのため、映像光がない場合(黒表示の場合)、スクリーン52は反対側からの環境光を透過しないので、投影表示装置51は、良好な黒表示を行うことができる。また、投影表示装置51はコントラストの高い表示を行うことができる。
 なお光吸収層56がない場合、観察者8はスクリーンの向こうのカメラを視認することができてしまう。カメラが視認できることは、観察者8にとって、スクリーンに表示された映像に集中する妨げになる。
 一方、本実施形態の投影表示装置51では、光吸収層56およびカメラ6によって光が吸収されるので、観察者8に対するカメラ6の視認性を下げることができる。すなわち、投影表示装置51は、観察者8にカメラ6を視認できないようにすることができる。それゆえ、投影表示装置51は、観察者8にカメラを意識させないアイコンタクトモニターとして利用することができる。
 〔実施形態6〕
 本発明のさらに他の実施形態について以下に説明する。本実施形態では、実施形態5の光吸収層と偏光層との間に波長板を設ける。
 (投影表示装置61の構成)
 図8は、本実施形態に係る反射型の投影表示装置61の概略構成を示す断面図である。反射型の投影表示装置61は、スクリーン62、カメラ6およびプロジェクター7を備える。なお、カメラ6の筐体(レンズ以外の部分)は、反射において偏光状態を維持する材質(例えば金属)とすることができる。
 (スクリーン62)
 スクリーン62は、偏光散乱層3と、ホログラムフィルム4と、偏光選択性誘電体ミラー24と、偏光層5と、1/4波長板66と、光吸収層56とを備えている。1/4波長板は、偏光層5よりカメラ6側、かつ光吸収層56より観察者8側に配置される。なお、ここでは光吸収層56を設けたが、なくてもよい。
 (1/4波長板66)
 1/4波長板66(π/2位相差板)は、環境光または映像光の波長範囲の中心波長(またはGに対応する波長λ2)または特定波長に対して1/4波長のずれ(π/2の位相差)を与える。1/4波長板66の遅相軸は、偏光層5(偏光板)の透過軸に対して、45°傾けられている。そのため、1/4波長板66は、偏光層5を通過した垂直偏光を、円偏光に変換する。
 (効果)
 カメラ6に入射する光の一部は、カメラ6の筐体の表面で観察者8側に反射される。もしカメラ6によって反射された光が観察者8側に戻ると、カメラ6の領域とそれ以外の領域(吸収層56が配置された領域)とで輝度差が生じ、観察者8は、カメラ6を視認することができてしまう。
 本実施形態では、観察者8側から入射され偏光層5を通過した環境光(垂直偏光)は、1/4波長板66によって円偏光に変換される。カメラ6の筐体の反射においては、円偏光の偏光状態は維持される。カメラ6の筐体で反射された円偏光は、再度1/4波長板66に入射する。再度入射した円偏光は、1/4波長板66によって直線偏光(水平偏光)に変換される。このとき、1/4波長板66を通過した光は、最初の垂直偏光から90°偏光方向が変化した水平偏光に変換されている。そのため、1/4波長板66を通過した水平偏光は、偏光層5によって遮断(吸収)される。
 それゆえ、本実施形態の投影表示装置61は、カメラ6による観察者8側への反射光を低減することができる。よって、投影表示装置61は、観察者8に対するカメラの視認性を下げることができる。また、投影表示装置61は、良好な黒表示および高いコントラストを実現することができる。
 〔実施形態7〕
 本発明のさらに他の実施形態について以下に説明する。本実施形態では、液晶によってスクリーンの透明/不透明を切り替える。
 (投影表示装置71の構成)
 図9は、本実施形態に係る反射型の投影表示装置71の概略構成を示す断面図である。反射型の投影表示装置71は、スクリーン72、カメラ6およびプロジェクター7を備える。
 (スクリーン72)
 スクリーン72は、観察者8側から以下の順に積層された、偏光散乱層3と、第1偏光板75(第1偏光層)と、液晶層76と、第2偏光板77(第2偏光層)とを備える。液晶層76は、2つの偏光板(第1偏光板75および第2偏光板77)の間に配置される。さらに、スクリーン72は、液晶層76に対して設けられた電源78を備える。
 (第1偏光板75、液晶層76、第2偏光板77)
 第1偏光板75の吸収軸(透過軸に直交する軸)は、偏光散乱層3の散乱軸と平行である。第2偏光板77の吸収軸は、第1偏光板75の吸収軸と直交している。すなわち、第1偏光板75と第2偏光板77とは、クロスニコルの関係に配置されている。
 スクリーン72は、電源78によって液晶層76の両端面に電圧を印加することができるように、構成されている。液晶層76は、電圧印加/電圧無印加に応じて、通過する光の偏光方向を変化させる/変化させないが切り替えられる。電圧印加時に偏光方向を変化させるか、または電圧無印加時に偏光方向を変化させるかは、(すなわちノーマリブラックかノーマリホワイトかは)任意に設定することができる。液晶層は、ガラスに挟まれたセル構造でも、フィルム構造でもどちらでもよい。
 (効果)
 図10は、電圧印加/電圧無印加に対応したスクリーン72の透過状態を示す概略図である。図10では、各層の散乱軸および吸収軸が図示されている。ここで、縦向きの矢印は水平偏光と同じ向きを、横向きの矢印は垂直偏光と同じ向きを示す。
 図10の(a)では、液晶層76は、光の偏光方向を変化させない第1状態にある。この場合、観察者8側からスクリーン72に入射した垂直偏光(環境光の一部)は、第1偏光板75を通過するが、第2偏光板77によって遮断される。映像光(水平偏光)は、第1偏光板75によって遮断される。そのため、カメラ6には光が到達しないので、この場合、カメラ6での撮像をOFFにする。また、観察者8とは反対側から入射する環境光も、第2偏光板77および第1偏光板75によって遮断される。そのため、第1状態においては、スクリーン72は、高いOD値(光学濃度)を得ることができる、すなわち高いコントラストで良好な黒表示を行うことができる。
 図10の(b)では、液晶層76は、光の偏光方向を90°変化させる第2状態にある。この場合、観察者8側からスクリーン72に入射した垂直偏光(環境光の一部)は、第1偏光板75を通過し、液晶層76によって水平偏光に変換され、第2偏光板77を通過する。同様に、観察者8とは反対側から入射する環境光の一部(水平偏光)も、第2偏光板77を透過し、液晶層76によって垂直偏光に変換され、第1偏光板75を透過する。そのため、第2状態においては、スクリーン72は透明スクリーンとして機能する。また、カメラ6の撮像をONにし、カメラ6で被写体の撮像を行うことができる。
 このように、投影表示装置71は、映像光の表示におけるコントラストを重視する第1状態と、カメラ6による撮像および透明スクリーンの機能を有効にする第2状態とを切り替えるハイブリッド表示を行うことができる。
 なお、以上では2つの偏光板(第1偏光板75および第2偏光板77)をクロスニコルに配置した場合について説明したが、パラレルニコルに配置した場合でも同様の効果が得られる。パラレルニコルに配置した場合、電圧印加/電圧無印加と第1状態/第2状態との関係が逆になるだけである。
 図11は、電圧印加/電圧無印加に対応したスクリーン72aの透過状態を示す概略図である。スクリーン72aでは、スクリーン72と異なり、第1偏光板75および第2偏光板77がパラレルニコルに配置されている。
 図11の(a)では、液晶層76は、光の偏光方向を変化させない第1状態にある。この場合、観察者8側からスクリーン72に入射した垂直偏光(環境光の一部)は、第1偏光板75および第2偏光板77を通過する。同様に、観察者8とは反対側から入射する環境光の一部(垂直偏光)も、第2偏光板77および第1偏光板75を透過する。そのため、第1状態においては、スクリーン72は透明スクリーンとして機能する。また、カメラ6の撮像をONにし、カメラ6で被写体の撮像を行うことができる。
 図11の(b)では、液晶層76は、光の偏光方向を90°変化させる第2状態にある。この場合、観察者8側からスクリーン72に入射した垂直偏光(環境光の一部)は、第1偏光板75を通過するが、液晶層76によって水平偏光に変換され、第2偏光板77によって遮断される。映像光(水平偏光)は、第1偏光板75によって遮断される。そのため、カメラ6には光が到達しないので、この場合、カメラ6での撮像をOFFにする。また、観察者8とは反対側から入射する環境光も、第2偏光板77および第1偏光板75によって遮断される。そのため、第2状態においては、スクリーン72は、高いOD値(光学濃度)を得ることができる、すなわち高いコントラストで良好な黒表示を行うことができる。
 なお、図10および図11に示す場合において、第1偏光板75の吸収軸を偏光散乱層3の散乱軸とは異なる(直交する)方向に配置することもできる。ただし、映像光がカメラ6に到達しないよう、この場合、第1偏光板75におけるカメラ6に対応する領域においては、部分的に吸収軸が散乱軸と一致するように構成する。このように構成しても、コントラストを重視した状態と撮像を有効にする状態とを切り替えることができる。
 〔実施形態8〕
 本発明のさらに他の実施形態について以下に説明する。本実施形態では、実施形態7の液晶の代わりに、1/2波長板を配置する。
 (投影表示装置81の構成)
 図12は、本実施形態に係る反射型の投影表示装置81の概略構成を示す断面図である。反射型の投影表示装置81は、スクリーン82、カメラ6およびプロジェクター7を備える。
 (スクリーン82)
 スクリーン82は、観察者8側から以下の順に積層された、偏光散乱層3と、第1偏光板75(偏光層)と、1/2波長板86と、第2偏光板77とを備える。1/2波長板86は、2つの偏光板(第1偏光板75および第2偏光板77)の間に配置される。1/2波長板86は、第1偏光板75および第2偏光板77に対して回転可能に、支持されている。また、スクリーン82は、第1偏光板75(偏光層)および第2偏光板77に対して1/2波長板86を回転させる回転機構88を備える。第1偏光板75の透過軸は垂直方向に一致し、第2偏光板77の透過軸は水平方向に一致する。第1偏光板75および第2偏光板77は、互いにクロスニコルに配置されているが、これに限らず、パラレルニコルに配置されてもよい。
 (1/2波長板86)
 1/2波長板86(π位相差板)は、環境光または映像光の波長範囲の中心波長(またはGに対応する波長λ2)または特定波長に対して1/2波長のずれ(πの位相差)を与える。1/2波長板86の高速軸は、第1偏光板75の透過軸に対して少なくとも0°から45°の角度範囲において回転可能である。
 第1状態において、1/2波長板86の高速軸が第1偏光板75の透過軸と一致している。第2状態において、1/2波長板86の高速軸が第1偏光板75の透過軸に対して45°傾いている。第1状態と第2状態とは、回転機構88によって切り替えることができる。
 (効果)
 第1状態においては、第1偏光板75を通過した偏光の偏光方向は、1/2波長板86を通過しても変化しない。そのため、第1偏光板75を通過した垂直偏光(環境光の一部)は、第2偏光板77によって遮断される。観察者8とは反対側からスクリーン82に入射する光についても同様である。それゆえ、第1状態においては、スクリーン82は、高いOD値を得ることができる、すなわち高いコントラストで良好な黒表示を行うことができる。
 一方、第2状態においては、第1偏光板75を通過した偏光の偏光方向は、1/2波長板86によって90°変化する。そのため、第1偏光板75を通過した垂直偏光は、1/2波長板86によって水平偏光に変換され、第2偏光板77を通過する。観察者8とは反対側からスクリーン82に入射する光についても同様である。それゆえ、第2状態においては、スクリーン82は透明スクリーンとして機能する。また、カメラ6の撮像をONにし、カメラ6で被写体の撮像を行うことができる。いずれの状態においても、映像光は第1偏光板75によって遮断され、カメラ6には到達しない。
 本実施形態の投影表示装置81では、映像光の表示におけるコントラストを重視する第1状態と、カメラ6による撮像および透明スクリーンの機能を有効にする第2状態とを、回転機構88によって切り替えることができる。
 〔実施形態9〕
 本発明のさらに他の実施形態について以下に説明する。以下では、上述の実施形態を組み合わせた構成について説明する。
 図13は、本実施形態に係る反射型の投影表示装置91aの概略構成を示す断面図である。反射型の投影表示装置91aは、実施形態1、7を組合わせたものに対応する。投影表示装置91aは、スクリーン92a、カメラ6およびプロジェクター7を備える。
 スクリーン92aは、観察者8側から以下の順に積層された、偏光散乱層3と、ホログラムフィルム4と、第1偏光板75(偏光層)と、液晶層76と、第2偏光板77とを備える。さらに、スクリーン72は、液晶層76に対して設けられた電源(図示せず)を備える。ここで、液晶層76および電源は、それぞれ1/2波長板86および回転機構に置き換えられてもよい。
 投影表示装置91aでは、ホログラムフィルム4によって映像光が反射されるので、光利用効率を向上することができる。また、液晶層76の駆動によって映像光の表示におけるコントラストを重視する第1状態と、カメラ6による撮像および透明スクリーンの機能を有効にする第2状態とを切り替えることができる。
 〔実施形態10〕
 図14は、本実施形態に係る反射型の投影表示装置91bの概略構成を示す断面図である。反射型の投影表示装置91bは、実施形態2、7を組合わせたものに対応する。投影表示装置91bは、スクリーン92b、カメラ6およびプロジェクター7を備える。
 スクリーン92bは、観察者8側から以下の順に積層された、偏光散乱層3と、偏光選択性誘電体ミラー24と、第1偏光板75(偏光層)と、液晶層76と、第2偏光板77とを備える。さらに、スクリーン92bは、液晶層76に対して設けられた電源(図示せず)を備える。ここで、液晶層76および電源は、それぞれ1/2波長板86および回転機構に置き換えられてもよい。
 投影表示装置91bでは、偏光選択性誘電体ミラー24によって映像光が反射されるので、光利用効率を向上することができる。また、液晶層76の駆動によって映像光の表示におけるコントラストを重視する第1状態と、カメラ6による撮像および透明スクリーンの機能を有効にする第2状態とを切り替えることができる。
 〔実施形態11〕
 図15は、本実施形態に係る反射型の投影表示装置91cの概略構成を示す断面図である。反射型の投影表示装置91cは、実施形態3、7を組合わせたものに対応する。投影表示装置91cは、スクリーン92c、カメラ6およびプロジェクター7を備える。
 スクリーン92cは、観察者8側から以下の順に積層された、偏光散乱層3と、ホログラムフィルム4と、偏光選択性誘電体ミラー24と、第1偏光板75(偏光層)と、液晶層76と、第2偏光板77とを備える。さらに、スクリーン92cは、液晶層76に対して設けられた電源(図示せず)を備える。ここで、液晶層76および電源は、それぞれ1/2波長板86および回転機構に置き換えられてもよい。
 投影表示装置91cでは、ホログラムフィルム4および偏光選択性誘電体ミラー24によって映像光が反射されるので、光利用効率を向上し、かつ視野角を拡大することができる。また、液晶層76の駆動によって映像光の表示におけるコントラストを重視する第1状態と、カメラ6による撮像および透明スクリーンの機能を有効にする第2状態とを切り替えることができる。
 〔実施形態12〕
 図16は、本実施形態に係る反射型の投影表示装置91dの概略構成を示す断面図である。反射型の投影表示装置91dは、実施形態4、7を組合わせたものに対応する。投影表示装置91dは、スクリーン92d、カメラ6およびプロジェクター7を備える。
 スクリーン92dは、観察者8側から以下の順に積層された、偏光散乱層43と、ホログラムフィルム4と、偏光選択性誘電体ミラー24と、第1偏光板75(偏光層)と、液晶層76と、第2偏光板77とを備える。さらに、スクリーン92dは、液晶層76に対して設けられた電源(図示せず)を備える。ここで、液晶層76および電源は、それぞれ1/2波長板86および回転機構に置き換えられてもよい。
 投影表示装置91dでは、偏光散乱層43のレンチキュラーレンズ43aによってより効率的に映像光を散乱させることができる。また、ホログラムフィルム4および偏光選択性誘電体ミラー24によって映像光が反射されるので、光利用効率を向上し、かつ視野角を拡大することができる。また、液晶層76の駆動によって映像光の表示におけるコントラストを重視する第1状態と、カメラ6による撮像および透明スクリーンの機能を有効にする第2状態とを切り替えることができる。
 〔まとめ〕
 本発明の態様1に係るスクリーンは、投影される第1偏光方向の映像光を反射するスクリーンであって、上記第1偏光方向の偏光を散乱する偏光散乱層(3、43)と、上記第1偏光方向の偏光を遮断し、上記第1偏光方向と直交する第2偏光方向の偏光を通過させる偏光層(5、75)と、上記偏光散乱層と上記偏光層との間に配置される反射層(4、24)とを備え、上記反射層は、上記映像光を選択的に反射するように、波長または偏光方向に応じて光を反射する。
 上記の構成によれば、偏光散乱層を通過した映像光を、反射層が偏光散乱層側に反射する。これにより、偏光散乱層は、外部から入射した映像光および反射層で反射された映像光を散乱する。それゆえ、映像光の光利用効率を向上することができる。映像光の光利用効率が高くなるため、ひいてはスクリーンは良好な表示を行うことができる、または、投影装置の光量を低減することができることにつながる。また、偏光層は、反射層を透過した第1偏光方向の偏光(映像光)を遮断し、第2偏光方向の偏光を通過させる。そのため、スクリーンは、環境光の一部を透過させることができる。
 本発明の態様2に係るスクリーンでは、上記態様1において、上記反射層は、波長に応じて選択的に光を反射する反射型ホログラム(4)であってもよい。
 上記の構成によれば、反射型ホログラムによって映像光に使用されている波長を選択的に反射(回折)することができる。それゆえ、偏光散乱層側に反射される映像光以外の光の割合を少なくすることができる。よって、映像の表示品位を向上することができる。
 本発明の態様3に係るスクリーンでは、上記態様1において、上記反射層は、偏光方向に応じて選択的に光を反射する偏光選択性ミラー(24)であってもよい。
 上記の構成によれば、偏光選択性ミラーによって、偏光した映像光を選択的に反射することができる。偏光選択性ミラーは、上記第1偏光方向の偏光を反射し、上記第2偏光方向の偏光を通過させる。
 本発明の態様4に係るスクリーンでは、上記態様1から3において、上記偏光散乱層は、上記第2偏光方向の偏光より、上記第1偏光方向の偏光をより大きく屈折させる偏光選択性を有するレンズ形状体を含む構成であってもよい。
 本発明の態様5に係る表示撮像装置(投影表示装置)は、上記態様1から4のスクリーンと、上記スクリーンに隣接するように、上記スクリーンの上記偏光層側に設けられる撮像装置(カメラ6)とを備え、上記スクリーンは、上記反射層より上記撮像装置側に光吸収層を備え、上記光吸収層は、上記撮像装置が配置されていない領域に配置される構成であってもよい。
 上記の構成によれば、光吸収層によって環境光を吸収することができるので、高いコントラストで良好な黒表示を行うことができる。また、観察者に対する撮像装置の視認性を下げることができる。また、撮像装置がスクリーンに隣接しているので、偏光散乱層によって第2偏光方向の光に微小な散乱が生じた場合でも、散乱が撮像に与える影響を小さくすることができる。
 本発明の態様6に係る表示撮像装置は、上記態様1から4のスクリーンと、上記スクリーンの上記偏光層側に設けられる撮像装置とを備え、上記スクリーンは、上記偏光層より上記撮像装置側に、1/4波長板を備える構成であってもよい。
 上記の構成によれば、1/4波長板によって、撮像装置によって反射された光が偏光層を通過しないように、光の偏光状態が変換される。それゆえ、撮像装置によって反射された光が観察者に視認されることを防ぐことができる。
 本発明の態様7に係る表示撮像装置では、上記態様6において、上記撮像装置の筐体は、反射において偏光状態を維持する材質であってもよい。
 本発明の態様8に係るスクリーンは、上記態様1から4において、上記偏光層を第1偏光層として、上記第1偏光層より観察者側に配置される第2偏光層と、上記第1偏光層と上記第2偏光層との間に配置される偏光変換層とを備え、上記偏光変換層は、通過する偏光の偏光方向を変化させない第1状態と、通過する偏光の偏光方向を変化させる第2状態とを切り替え可能である構成であってもよい。
 上記の構成によれば、第1偏光層を通過した偏光の偏光方向を、偏光変換層によって第2偏光層を通過しない偏光方向にすれば、スクリーンは環境光を透過しない状態になる。そのため、スクリーンは、高いコントラストで良好な黒表示を行うことができる。一方、第1偏光層を通過した偏光の偏光方向を、偏光変換層によって第2偏光層を通過する偏光方向にすれば、スクリーンは環境光の一部を透過する状態になる。そのため、スクリーンは、透明スクリーンとして利用することができる。
 本発明の態様9に係るスクリーンは、上記態様8において、上記偏光変換層は液晶層または1/2波長板である構成であってもよい。
 本発明の態様10に係る表示撮像装置は、上記態様1から4、8、9のスクリーンと、上記スクリーンの上記偏光層側に設けられる撮像装置と、上記スクリーンに上記第1偏光方向に偏光した映像光を投影する投影装置とを備える構成であってもよい。
 本発明の態様11に係る表示撮像装置は、上記態様5~7、10において、上記投影装置は、光源としてレーザ光源を用いる構成であってもよい。
 本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
 本発明は、スクリーン、表示撮像装置に利用することができる。
1、21、31、41、51、61、71、81、91a~91d  投影表示装置(表示撮像装置)
2、22、32、42、52、62、72、72a、82、92a~92d  スクリーン
3、43  偏光散乱層
4  ホログラムフィルム(反射型ホログラム)
5  偏光層
6  カメラ(撮像装置)
7  プロジェクター(投影装置)
8  観察者
9  接着剤
10  基材
11  散乱性微粒子
24  偏光選択性誘電体ミラー(偏光選択性ミラー)
43a  レンチキュラーレンズ(レンズ形状体)
56  光吸収層
66  1/4波長板
75  第1偏光板(第1偏光層)
76  液晶層
77  第2偏光板(第2偏光層)
78  電源
86  1/2波長板
88  回転機構

Claims (5)

  1.  投影される第1偏光方向の映像光を反射するスクリーンであって、
     上記第1偏光方向の偏光を散乱する偏光散乱層と、
     上記第1偏光方向の偏光を遮断し、上記第1偏光方向と直交する第2偏光方向の偏光を通過させる偏光層と、
     上記偏光散乱層と上記偏光層との間に配置される反射層とを備え、
     上記反射層は、上記映像光を選択的に反射するように、波長または偏光方向に応じて光を反射することを特徴とするスクリーン。
  2.  上記反射層は、波長に応じて選択的に光を反射する反射型ホログラムであることを特徴とする請求項1に記載のスクリーン。
  3.  上記反射層は、偏光方向に応じて選択的に光を反射する偏光選択性ミラーであることを特徴とする請求項1に記載のスクリーン。
  4.  請求項1から3のいずれか一項に記載のスクリーンと、
     上記スクリーンに隣接するように、上記スクリーンの上記偏光層側に設けられる撮像装置とを備え、
     上記スクリーンは、上記反射層より上記撮像装置側に光吸収層を備え、
     上記光吸収層は、上記撮像装置が配置されていない領域に配置されることを特徴とする表示撮像装置。
  5.  請求項1から3のいずれか一項に記載のスクリーンと、
     上記スクリーンの上記偏光層側に設けられる撮像装置とを備え、
     上記スクリーンは、上記偏光層より上記撮像装置側に、1/4波長板を備えることを特徴とする表示撮像装置。
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