WO2015045640A1

WO2015045640A1 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

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Publication number: WO2015045640A1
Application number: PCT/JP2014/070909
Authority: WO
Inventors: 邦仁澤井; 友紀庄司; 賢一山浦; 真一入矢
Original assignee: ソニー株式会社
Priority date: 2013-09-30
Filing date: 2014-08-07
Publication date: 2015-04-02

Abstract

コンテンツ間の境界を容易に把握することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提案する。複数のコンテンツのうち少なくとも一部のコンテンツを表示させ、前記複数のコンテンツ中における表示範囲の移動に応じて、前記表示範囲内に含まれるコンテンツ間の境界の傾きまたは形状を変化させるように表示部を制御するための制御情報を生成する表示制御部と、前記制御情報を出力する出力部と、を備えた、情報処理装置である。

Description

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

　本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。

　近年、スマートフォン、タブレット端末などの情報処理装置が広く普及している。スマートフォン、タブレット端末などの情報処理装置では、様々なコンテンツが表示される。このような複数のコンテンツそれぞれを提示する方法として、当該複数のコンテンツが並べられた一覧の一部を表示対象として表示させ、当該一覧をスクロールさせることで表示対象のコンテンツを変更するユーザインタフェースがある。

　例えば、特許文献１には、複数のコンテンツを一覧として一方向に並べて当該一覧の一部を表示対象として表示させ、コンテンツの一覧を当該一方向に沿ってスクロールさせることで、表示対象のコンテンツを変更するユーザインタフェースの一例が開示されている。

特開２０１３－５４４６９号公報

　一方で、複数のコンテンツを一覧として並べた場合に、コンテンツ間の境界を把握しにくい場合がある。具体的な一例として、境界の延伸方向と同じ方向に延伸する線を含むコンテンツを表示した場合に、当該コンテンツ中の線とコンテンツ間の境界とが識別しにくくなり、結果として当該境界が把握しにくくなる場合がある。

　そこで、本開示では、コンテンツ間の境界を容易に把握することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提案する。

　本開示によれば、複数のコンテンツのうち少なくとも一部のコンテンツを表示させ、前記複数のコンテンツ中における表示範囲の移動に応じて、前記表示範囲内に含まれるコンテンツ間の境界の傾きまたは形状を変化させるように表示部を制御するための制御情報を生成する表示制御部と、前記制御情報を出力する出力部と、を備えた、情報処理装置が提供される。

　また、本開示によれば、プロセッサに、複数のコンテンツのうち少なくとも一部のコンテンツを表示させ、前記複数のコンテンツ中における表示範囲の移動に応じて、前記表示範囲内に含まれるコンテンツ間の境界の傾きまたは形状を変化させるように表示部を制御するための制御情報を生成することと、前記制御情報を出力することと、を有する、情報処理方法が提供される。

　また、本開示によれば、コンピュータに、複数のコンテンツのうち少なくとも一部のコンテンツを表示させ、前記複数のコンテンツ中における表示範囲の移動に応じて、前記表示範囲内に含まれるコンテンツ間の境界の傾きまたは形状を変化させるように表示部を制御するための制御情報を生成することと、前記制御情報を出力することと、を実行させる、プログラムが提供される。

　以上説明したように本開示によれば、コンテンツ間の境界を容易に把握することが可能な情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することが可能となる。

　なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。

本開示の一実施形態に係る情報処理装置の外観の一例を説明するための説明図である。同実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。同実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。同実施形態に係る情報処理装置により生成されるコンテンツリストの一例について説明するための図である。同実施形態に係る情報処理装置による表示制御の概要について説明するための図である。同実施形態に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。同実施形態に係る情報処理装置の一連の処理の流れの一例を示したフローチャートである。実施例１に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例１に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例１に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例１に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例１に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例１に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例２に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例２に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例２に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例２に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例２に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例３に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例３に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例４に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例５に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例５に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例６に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例７に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例７に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例８に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例９に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例９に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例９に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例１０に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例１０に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例１０に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例１１に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例１１に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例１１に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。実施例１２に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図である。

　以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。

　なお、説明は以下の順序で行うものとする。
　１．情報処理装置の概要
　２．情報処理装置の構成
　　２．１．ハードウェア構成
　　２．２．機能構成
　３．表示制御の内容
　４．処理の流れ
　５．実施例
　　５．１．実施例１：境界の挙動
　　５．２．実施例２：境界の傾きを変化させる場合の第１の例
　　５．３．実施例３：境界の傾きを変化させる場合の第２の例
　　５．４．実施例４：境界の傾きを変化させる場合の第３の例
　　５．５．実施例５：境界の変化量とスクロール速度との関係
　　５．６．実施例６：境界の挙動とコンテンツの表示との関係
　　５．７．実施例７：スクロール端部における挙動
　　５．８．実施例８：ピンチ操作時の境界の挙動
　　５．９．実施例９：操作位置と境界の挙動との関係
　　５．１０．実施例１０：境界の挙動に伴う操作対象の判定に係る制御
　　５．１１．実施例１１：境界を操作対象とした場合の一例
　　５．１２．実施例１２：複数のコンテンツリストを表示した場合の一例
　６．まとめ

　＜１．情報処理装置の概要＞
　まず、図１を参照して、本開示の一実施形態に係る情報処理装置の外観と動作の概要について説明する。図１は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置の外観の一例を説明するための説明図である。図１を参照すると、情報処理装置１００が示されている。この例では、情報処理装置１００は、端末装置であり、例えばスマートフォンである。

　例えば、情報処理装置１００は、表示面１０１を備える。情報処理装置１００は、情報処理装置１００のユーザに見せるための画面を、表示面１０１に表示する。

　また、情報処理装置１００は、タッチパネルを備える。この場合に、タッチパネルは、表示面１０１上にタッチ検出面として形成される。そして、情報処理装置１００は、タッチ検出面へのユーザのタッチを検出し、当該検出結果からユーザのタッチ操作を認識する。

　特に、本実施形態に係る情報処理装置１００は、複数のコンテンツがそれぞれ異なる領域に区分されたコンテンツリストＶ１０のうち少なくとも一部のコンテンツ（例えば、領域Ｖ２０ａ～Ｖ２０ｃに区分されたコンテンツ）を表示させる。このとき、情報処理装置１００は、コンテンツリストＶ１０中の各領域に、コンテンツとして、文字情報や画像情報を表示させることができる。

　ユーザは、コンテンツリストＶ１０を、例えば、フリック操作等により、あらかじめ決められた方向Ｖ１０に沿ってスクロール移動させることで、コンテンツリストＶ１０中における表示範囲を移動させて、表示面１０１に表示されるコンテンツを変更することができる。

　一方で、図１に示すように、複数のコンテンツを一覧として並べた場合に、コンテンツ間の境界を把握しにくい場合がある。例えば、境界の延伸方向と同じ方向に延伸する線を含むコンテンツを表示した場合に、当該コンテンツ中の線とコンテンツ間の境界とが識別しにくくなり、結果として当該境界が把握しにくくなる場合がある。

　そこで、本実施形態に係る情報処理装置１００は、コンテンツリストＶ１０中における表示範囲の移動に応じて、当該表示範囲内に含まれるコンテンツ間の境界の傾きまたは形状を変化させる。

　具体的には、図１に示す例の場合には、情報処理装置１００は、表示範囲内に含まれるコンテンツ間の境界、即ち、領域Ｖ２０ａ～Ｖ２０ｃ間の境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きまたは形状を変化させる。

　このとき、コンテンツ中に画像として表示された線の傾きや形状は変化せずに、コンテンツ間の境界（即ち、領域間の境界）の傾きや形状のみが変化するため、ユーザは、当該境界を容易に把握することが可能となる。以降では、本実施形態に係る情報処理装置１００の詳細について説明する。

　＜２．情報処理装置の構成＞
　続いて、図２～図６を参照して、本実施形態に係る情報処理装置１００の構成の一例を説明する。

　　［２．１．ハードウェア構成］
　まず、図２を参照して、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を説明する。図２は、本実施形態に係る情報処理装置１００のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図２を参照すると、情報処理装置１００は、プロセッサ９０１、メモリ９０３、ストレージ９０５、通信インタフェース９０７、入出力インタフェース９０９及びバス９１５を備える。

　プロセッサ９０１は、例えばＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）、ＧＰＵ（Ｇｒａｐｈｉｃｓ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）、ＤＳＰ（Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｓｉｇｎａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ）又はＳｏＣ（Ｓｙｓｔｅｍ　ｏｎ　Ｃｈｉｐ）であってよく、情報処理装置１００の様々な処理を実行する。プロセッサ９０１は、例えば、各種演算処理を実行するための電子回路により構成することが可能である。メモリ９０３は、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）及びＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）を含み、プロセッサ９０１により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ９０５は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。

　通信インタフェース９０７は、情報処理装置１００が備える通信手段であり、ネットワークを介して（あるいは、直接的に）外部装置と通信する。通信インタフェース９０７は、無線通信用のインタフェースであってもよく、この場合に、例えば、通信アンテナ、ＲＦ（Ｒａｄｉｏ　Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ）回路、ベースバンドプロセッサなどを含んでもよい。無線通信用のインタフェースの具体的な一例としては、ＣＤＭＡ（Ｃｏｄｅ　Ｄｉｖｉｓｉｏｎ　Ｍｕｌｔｉｐｌｅ
Ａｃｃｅｓｓ）、Ｗ－ＣＤＭＡ（Ｗｉｄｅｂａｎｄ　Ｃｏｄｅ　Ｄｉｖｉｓｉｏｎ　Ｍｕｌｔｉｐｌｅ　Ａｃｃｅｓｓ）、ＬＴＥ（Ｌｏｎｇ　Ｔｅｒｍ　Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ）、Ｗｉ－ｆｉ（登録商標）（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ　Ｆｉｄｅｌｉｔｙ）のような通信方式に対応したモデム等の通信ユニットが挙げられる。また、通信インタフェース９０７は、有線通信用のインタフェースであってもよく、この場合に、例えば、接続端子、伝送回路及びその他の通信処理用の回路を含んでもよい。また、上述したプロセッサ９０１と通信インタフェース９０７とを、１つのチップにより構成してもよい。もちろん、プロセッサ９０１と通信インタフェース９０７とを、別々のデバイスとして実現してもよいことは言うまでもない。

　入出力インタフェース９０９は、例えば、図１においてタッチパネルが形成された表示面１０１に相当し、タッチ検出面９１１及び当該表示面１０１を含む。タッチ検出面９１１は、当該タッチパネルにおけるタッチ位置を検出する。タッチ検出面９１１は、静電容量方式、抵抗膜方式、光学式などの任意のタッチ検出方式に従って形成され得る。表示面１０１は、情報処理装置１００からの出力画像を表示する。表示面１０１は、例えば、液晶（ＬＣＤ：Ｌｉｑｕｉｄ　Ｃｒｙｓｔａｌ　Ｄｉｓｐｌａｙ）、有機ＥＬ（Ｏｒｇａｎｉｃ　Ｌｉｇｈｔ・Ｅｍｉｔｔｉｎｇ　Ｄｉｏｄｅ：ＯＬＥＤ）、ＣＲＴ（Ｃａｔｈｏｄｅ　Ｒａｙ　Ｔｕｂｅ）などを用いて実現され得る。

　また、入出力インタフェース９０９として、ボタン、レバー、またはダイヤルのような入力デバイスを設けてもよい。これらの入力デバイスを設置する位置は特に限定されない。例えば、情報処理装置１００の筐体側面に当該入力デバイスを設けてもよいし、表示面１０１と同一面上に設けてもよい。

　バス９１５は、プロセッサ９０１、メモリ９０３、ストレージ９０５、通信インタフェース９０７及び入出力インタフェース９０９を相互に接続する。バス９１５は、複数の種類のバスを含んでもよい。

　また、図２には図示していないが、情報処理装置１００は、例えば、充電式電池のような電力源から供給される電力により駆動してもよく、当該電力源は、情報処理装置１００に対して着脱可能に構成されていてもよい。

　　［２．２．機能構成］
　次に、図３を参照して、本実施形態に係る情報処理装置１００の機能構成の一例について説明する。図３は、本実施形態に係る情報処理装置１００の機能構成の一例を示すブロック図である。図３に示すように、情報処理装置１００は、通信部１１０と、入力部１２０と、表示部１３０と、記憶部１４０と、処理部１５０とを含む。

　通信部１１０は、他の装置と通信を行う。例えば、通信部１１０は、他の装置からの情報を受信し、当該情報を処理部１５０に出力する。また、通信部１１０は、処理部１５０からの情報を他の装置へ送信する。

　入力部１２０は、情報処理装置１００のユーザによる入力（操作）を受け付ける。そして、入力部１２０は、入力結果を示す制御情報を処理部１５０に提供する。

　表示部１３０は、情報処理装置１００のユーザに見せるための画面を表示する。即ち、表示部１３０は、図１に示した表示面１０１に対応する。例えば、表示部１３０は、処理部１５０（表示制御部１５５）による制御に応じて（即ち、表示制御部１５５で生成された表示制御情報に基づき）、上記画面を表示する。

　記憶部１４０は、情報処理装置１００の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。例えば、記憶部１４０は、コンテンツを記憶する。

　処理部１５０は、情報処理装置１００の様々な機能を提供する。処理部１５０は、コンテンツ取得部１５１と、入力情報解析部１５３と、表示制御部１５５とを含む。

　コンテンツ取得部１５１は、複数のコンテンツを取得する。コンテンツ取得部１５１は、通信部１１０を介して、他の装置により提供されるコンテンツを取得してもよい。また、コンテンツ取得部１５１は、記憶部１４０に記憶されているコンテンツを取得してもよい。コンテンツ取得部１５１は、取得したコンテンツを、表示制御部１５５に提供する。

　例えば、上記複数のコンテンツは、複数の情報サービスにより提供されるコンテンツであってもよい。具体的な一例として、上記複数の情報サービスは、ニュース配信サービス、動画配信サービス、ＳＮＳ（Ｓｏｃｉａｌ　Ｎｅｔｗｏｒｋ　Ｓｅｒｖｉｃｅ）などを含む。また、上記複数のコンテンツの各々は、それぞれ、別々の情報サービスにより提供されるコンテンツでもよい。具体的な一例として、上記複数のコンテンツの各々は、情報サービスにより提供される見出し情報、情報サービスにより提供される情報のサマリ情報などである。

　また上記複数のコンテンツは、情報要素として文字情報及び画像情報のうち少なくともいずれかを含んでもよい。一例として、上記複数のコンテンツのうちいずれかのコンテンツは、情報サービスの名称、情報サービスの見出し情報又はサマリ情報などの文字情報や、情報サービスのロゴマーク、情報サービスの見出し画像などの画像情報を情報要素として含んでもよい。

　なお、上記複数のコンテンツは、単一の情報サービスにより提供されるコンテンツであってもよい。一例として、上記複数のコンテンツの各々は、ニュース配信サービスにより提供され、個々のニュースのコンテンツであってもよい。別の例として、上記複数のコンテンツの各々は、動画配信サービスにより提供され、個々の動画のコンテンツ情報であってもよい。さらに別の例として、上記複数のコンテンツ情報の各々は、ＳＮＳにより提供され、個々の投稿又はメッセージのコンテンツ情報であってもよい。

　入力情報解析部１５３は、入力部１２０に対してユーザが操作を行った場合に、入力部１２０から、当該操作に基づく入力結果を示す制御情報を取得する。入力情報解析部１５３は、取得した制御情報に基づき、表示部１３０に表示された画面中において操作の対象となる操作位置、当該操作の方向を示す操作方向、及び、当該操作の継続時間を示す操作時間のように、操作の内容を認識するための操作情報を特定する。

　入力情報解析部１５３は、特定した操作情報（例えば、操作位置、操作方向、及び操作時間）を、表示制御部１５５に提供する。

　表示制御部１５５は、コンテンツ取得部１５１から、複数のコンテンツを取得する。表示制御部１５５は、取得した複数のコンテンツを並べることで、コンテンツリストＶ１０を作成する。ここで、図４を参照しながら、コンテンツリストＶ１０の一例について説明する。図４は、生成されるコンテンツリストＶ１０の一例について説明するための図である。

　表示制御部１５５は、所定の方向Ｍ１０ａに沿って複数の領域に区分され、当該各領域間の境界の傾きまたは形状を変化させることが可能に構成されたリストを作成する。図４に示す例では、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａ～Ｖ３０ｄで区分された複数の領域Ｖ２０ａ～Ｖ２０ｅを含むリストを作成する。なお、表示制御部１５５が、境界の傾きや形状を変化させる動作の詳細については別途後述する。以降では、領域Ｖ２０ａ～Ｖ２０ｅを特に区別しない場合には、単に「領域Ｖ２０」と記載する場合がある。同様に、境界Ｖ３０ａ～Ｖ３０ｄを特に区別しない場合には、単に「境界Ｖ３０」と記載する場合がある。

　表示制御部１５５は、作成したリストに含まれる各領域それぞれに、あらかじめ決められたルールに基づき、取得した各コンテンツを対応付ける。そして、表示制御部１５５は、各コンテンツの少なくとも一部が、対応付けられた領域中に提示されるように、当該コンテンツを対応する領域に配置する。例えば、図４では、表示制御部１５５は、コンテンツＶ４０ａ～Ｖ４０ｅをそれぞれ、領域Ｖ２０ａ～Ｖ２０ｅに配置している。以降では、コンテンツＶ４０ａ～Ｖ４０ｅを特に区別しない場合には、単に「コンテンツＶ４０」と記載する場合がある。

　なお、表示制御部１５５は、領域中におけるコンテンツの相対位置や、コンテンツの縮尺を変更できるように、当該コンテンツを対応する領域中に配置してもよい。

　以上のように、表示制御部１５５は、生成したリスト中の各領域に、取得したコンテンツをそれぞれ配置することで、コンテンツリストＶ１０を生成する。

　表示制御部１５５は、生成したコンテンツリストＶ１０のうち少なくとも一部を含み、当該コンテンツリストＶ１０中を所定の方向Ｍ１０ａに沿ってスクロール移動可能に設定された表示範囲Ｖ９０を形成し、当該表示範囲Ｖ９０を表示部１３０に表示させる。具体的には、表示制御部１５５は、表示範囲Ｖ９０を表示部１３０に表示させるための表示制御情報を生成し、生成した表示制御情報を表示部１３０に出力することで、当該表示範囲Ｖ９０が表示部１３０に表示されるように、当該表示部１３０を制御する。

　このような構成により、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０において、表示範囲Ｖ９０を方向Ｍ１０ａに沿ってスクロール移動させることで、表示部１３０に表示されるコンテンツを変更することができる。即ち、表示制御部１５５は、ユーザに対して、表示部１３０に表示された画面中を、コンテンツリストＶ１０が方向Ｍ１０ａに沿ってスクロール移動しているように、当該コンテンツリストＶ１０を提示することが可能となる。

　なお、表示範囲Ｖ９０は、コンテンツリストＶ１０に対して相対的に移動すればよい。そのため、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０側を固定して表示範囲Ｖ９０側が移動するように制御してもよいし、表示範囲Ｖ９０側を固定してコンテンツリストＶ１０側が移動するように制御してもよい。

　また、表示範囲Ｖ９０のうち、コンテンツリストＶ１０が表示されている領域のみをスクロール移動させる構成としてもよい。具体的な一例として、表示範囲Ｖ９０中のコンテンツリストＶ１０以外の領域に、他のオブジェクトを表示させたとする。このとき、表示制御部１５５は、表示範囲Ｖ９０のうち、コンテンツリストＶ１０が表示されている領域のみがスクロールし、他の領域に表示されたオブジェクトについては、当該スクロール移動に連動して表示位置が変化しないように制御してもよい。もちろん、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に連動して、コンテンツリストＶ１０以外の領域に表示された他のオブジェクトの表示位置を変更するように制御してもよい。

　次いで、表示制御部１５５が、操作に基づき表示を制御する動作について説明する。表示制御部１５５は、入力情報解析部１５３から操作情報（例えば、操作位置、操作方向、及び操作時間）を取得する。

　表示制御部１５５は、取得した操作位置、操作方向、及び、操作時間に基づき、画面中における操作対象（例えば、コンテンツリストＶ１０や、当該コンテンツリストＶ１０中の各コンテンツＶ４０等）や、操作の種別（例えば、フリック操作や、ドラッグ操作等）を特定する。表示制御部１５５は、特定した操作対象と、操作の種別とに基づき、ユーザによる操作の内容を認識する。

　例えば、表示制御部１５５は、操作対象がコンテンツリストＶ１０であり、操作の種別がコンテンツリストＶ１０のスクロール方向に沿ったフリック操作であった場合には、当該操作の内容を、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に係る操作と認識する。なお、この場合の操作は、コンテンツリストＶ１０中において、表示範囲Ｖ９０を、所定の方向Ｍ１０ａに沿ってスクロール移動させる操作に相当する。

　また、表示制御部１５５は、操作対象がコンテンツリストＶ１０中のコンテンツであり、操作の種別がタップ操作だった場合には、当該操作の内容を、当該コンテンツの選択に係る操作と認識する。

　表示制御部１５５は、取得した操作情報がコンテンツリストＶ１０のスクロール移動に係る操作を示していると認識した場合に、操作情報が示す操作方向に応じて表示範囲Ｖ９０をスクロール移動させる。

　また、表示範囲Ｖ９０をスクロール移動させた場合には、表示制御部１５５は、当該表示範囲Ｖ９０のスクロール移動に応じて、表示範囲Ｖ９０内に含まれる境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させる。

　ここで、図５を参照する。図５は、本実施形態に係る情報処理装置１００による表示制御の概要について説明するための図であり、表示範囲Ｖ９０のスクロール移動に応じて、表示制御部１５５が、境界の傾きを変化させる場合の動作を示している。なお、以降では、説明をわかりやすくするために、領域Ｖ２０中に配置されたコンテンツＶ４０の記載を図中から省略する場合がある。

　図５において、参照符号Ｃ５０は、操作位置及び操作方向を示しており、例えば、方向Ｍ１０ａへのフリック操作（または、ドラッグ操作）を示している。

　また、参照符号Ｖ９２は、表示範囲Ｖ９０がスクロール移動する前の、当該表示範囲Ｖ９０の位置を示している。表示範囲Ｖ９０が、方向Ｍ１０ａに沿って当該方向Ｍ１０ａとは反対方向にスクロール移動することで、相対的にコンテンツリストＶ１０が、表示範囲Ｖ９０中を方向Ｍ１０ａにスクロール移動する。即ち、図５に示す例では、表示範囲Ｖ９０内に領域Ｖ２０ａ～Ｖ２０ｃが含まれている状態から、操作Ｃ５０に基づき、コンテンツリストＶ１０が、表示範囲Ｖ９０中を方向Ｍ１０ａにスクロール移動した場合を示している。このとき、表示範囲Ｖ９０中には、領域Ｖ２０ａ～Ｖ２０ｃ間の境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂが含まれていることとなる。

　また、図５において、参照符号Ｖ３２ａは、表示範囲Ｖ９０がスクロール移動する前の、境界Ｖ３０ａの位置を示している。同様に、参照符号Ｖ３２ｂは、表示範囲Ｖ９０がスクロール移動する前の、境界Ｖ３０ｂの位置を示している。

　図５に示すように、表示制御部１５５は、表示範囲Ｖ９０のスクロール移動に応じて、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの傾きを、方向Ｍ３２ａ及びＭ３２ｂに変化させている。

　次いで、図６を参照する。図６は、本実施形態に係る情報処理装置１００による表示制御の概要について説明するための図であり、図５に示す状態から、表示範囲Ｖ９０のスクロール移動が停止した状態を示している。

　また、図６において、参照符号Ｖ３４ａは、図５に示す表示範囲Ｖ９０のスクロール移動により傾きが変化した境界Ｖ３０ａの位置を示しており、換言すると、表示範囲Ｖ９０のスクロール移動が停止する直前の境界Ｖ３０ａの位置を示している。同様に、参照符号Ｖ３４ｂは、図５に示す表示範囲Ｖ９０のスクロール移動により傾きが変化した境界Ｖ３０ｂの位置を示しており、換言すると、表示範囲Ｖ９０のスクロール移動が停止する直前の境界Ｖ３０ｂの位置を示している。

　図６に示すように、表示制御部１５５は、表示範囲Ｖ９０のスクロール移動の停止に応じて、境界Ｖ３０ｂ及びＶ３０ｃの傾きそれぞれを、方向Ｍ３４ａ及びＭ３４ｂに変化させている。即ち、表示制御部１５５は、表示範囲Ｖ９０のスクロール移動に応じて、変化した境界Ｖ３０ｂ及びＶ３０ｃの傾きを、当該スクロール移動の停止に応じて、スクロール移動前の状態に戻るように変化させている。

　なお、上記ではタッチパネルの操作に着目して説明したが、他のデバイスにより画面を操作する場合にも同様に適用できることは言うまでもない。具体的な一例として、マウスによりポインタを操作することで、表示範囲Ｖ９０をスクロール移動させる場合についても同様に、境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させてもよい。

　また、表示制御部１５５は、複数の境界Ｖ３０それぞれの傾きまたは形状が変化させるタイミングを、境界Ｖ３０ごとに制御できるようにしてもよい。例えば、表示制御部１５５は、操作Ｃ５０が示す操作位置と、各境界Ｖ３０との間の距離に応じて、各境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させるタイミングを制御してもよい。具体的には、表示制御部１５５は、操作位置に近い境界Ｖ３０ほど早いタイミングで傾きまたは形状を変化させるように制御してもよい。

　また、表示範囲Ｖ９０のスクロール移動に応じて、表示範囲Ｖ９０内に含まれる境界Ｖ３０の傾きまたは形状が変化すれば、表示制御部１５５が当該境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させる契機は、表示範囲Ｖ９０をスクロール移動させる操作時には限定されない。

　例えば、表示制御部１５５は、操作の有無に関わらず、表示範囲Ｖ９０を自動でスクロール移動させてもよい。具体的な一例として、表示制御部１５５は、表示範囲Ｖ９０を定常的に所定の方向に向けてスクロール移動させてもよいし、操作とは異なる入力（例えば、データの受信等）を契機として表示範囲Ｖ９０をスクロール移動させてもよい。このとき、表示制御部１５５は、上述で説明したように、操作に基づき表示範囲Ｖ９０をスクロール移動させる場合と同様に、境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させてもよい。

　また、上述した、表示制御部１５５による、境界Ｖ３０の傾きを変化させる動作はあくまで一例であり、上述した内容に限定するものではない。表示制御部１５５による、境界Ｖ３０の制御の具体的な内容や、制御の具体例については実施例として別途後述する。

　以上、情報処理装置１００の機能構成を説明した。例えば、通信部１１０、入力部１２０、表示部１３０、及び記憶部１４０は、図２に示した、通信インタフェース９０７、タッチ検出面９１１、表示面１０１、及びストレージ９０５によりそれぞれ実現され得る。また、処理部１５０（とりわけ、コンテンツ取得部１５１、入力情報解析部１５３、及び表示制御部１５５）は、図２に示したプロセッサ９０１により実現され得る。即ち、コンピュータをコンテンツ取得部１５１、入力情報解析部１５３、及び表示制御部１５５として機能させるためのプログラムがストレージ９０５またはメモリ９０３に保持され、プロセッサ９０１が当該プログラムを実行し得る。

　また、表示制御部１５５のうち、表示制御情報を表示部１３０に出力するための構成が、「出力部」の一例に相当する。具体的な一例として、出力部は、図２に示したプロセッサ９０１とバス９１５との間の境界に位置する信号線等のデバイスにより実現され得る。また、表示制御情報は、例えば、プロセッサ９０１が表示面１０１（即ち、図３の表示部１３０）を制御するための、ＲＧＢ信号やＨＤＭＩ（登録商標）（Ｈｉｇｈ－Ｄｅｆｉｎｉｔｉｏｎ　Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ　Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）信号等の映像信号により実現され得る。

　なお、上述した情報処理装置１００の動作が実現されれば、図３に示した各構成の位置は特に限定されない。

　具体的な一例として、入力部１２０及び表示部１３０と、処理部１５０及び記憶部１４０とのそれぞれを、ネットワークを介して接続された互いに異なる情報処理装置に設けてもよい。この場合には、処理部１５０及び記憶部１４０が設けられた情報処理装置が、例えば、ウェブサーバやクラウドサーバのようなサーバに相当し、入力部１２０及び表示部１３０が当該サーバにネットワークを介して接続されたクライアントに相当する。

　上記に示すように、情報処理装置１００の機能を、クライアント及びサーバにより実現した場合には、表示制御部１５５を有するサーバが、ネットワークを介してクライアントに表示制御情報を送信するための構成（例えば、モデム等の通信インタフェース）が、「出力部」の一例に相当する。

　また、情報処理装置１００の機能を、クライアント及びサーバにより実現した場合には、表示制御情報の内容もシステム構成にあわせて適宜変更してもよい。具体的な一例として、クライアント側においてブラウザ上に前述した表示範囲Ｖ９０を表示させる場合には、表示制御情報を、ＨＴＭＬ（ＨｙｐｅｒＴｅｘｔ　Ｍａｒｋｕｐ　Ｌａｎｇｕａｇｅ）、ＳＧＭＬ（Ｓｔａｎｄａｒｄ　Ｇｅｎｅｒａｌｉｚｅｄ　Ｍａｒｋｕｐ　Ｌａｎｇｕａｇｅ）、ＸＭＬ（Ｅｘｔｅｎｓｉｂｌｅ　Ｍａｒｋｕｐ　Ｌａｎｇｕａｇｅ）等のマークアップ言語により実現してもよい。また、上記に示す表示制御情報は、あくまで一例であり、表示制御部１５５と表示部１３０との間で情報を送受信するための方式、伝送路の種別、または、情報の送受信に用いる媒体（例えば、無線信号や光）に応じて適宜変更してもよい。

　また、クライアントは、ＨＭＤ（Ｈｅａｄ　Ｍｏｕｎｔ　Ｄｉｓｐｌａｙ）や、リストバンド型の表示装置等のウェアラブル表示デバイスなどにより実現されてもよい。もちろん、情報処理装置１００の各構成を１つの情報処理装置により実現する場合においても、当該情報処理装置を、前述のようなウェアラブル表示デバイスにより実現してもよい。

　また、コンテンツリストＶ１０をスクロールさせる操作は、上述したフリック操作やドラッグ操作に限定されないことは言うまでもない。具体的な一例として、情報処理装置１００は、自身、または、自信を操作するための操作デバイスを傾ける操作を検出し、検出した操作を、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に係る操作と認識してもよい。この場合には、例えば、情報処理装置１００または操作デバイスに、加速度センサやジャイロセンサのように、機器を傾ける操作を検出するためのセンサを設ける。

　入力情報解析部１５３は、当該センサによる検知結果を取得し、取得した検知結果に基づき、情報処理装置１００または操作デバイスを傾けた方向を示す操作情報を表示制御部１５５に提供する。表示制御部１５５は、入力情報解析部１５３から取得した操作情報に基づき、操作の内容が、情報処理装置１００または操作デバイスが傾ける操作であると認識する。そして、情報処理装置１００は、当該操作情報に基づき情報処理装置１００または操作デバイスが傾けられた方向を認識し、認識した方向に基づきコンテンツリストＶ１０をスクロールさせる方向を特定すればよい。

　また、他の一例として、情報処理装置１００は、自身または操作デバイスを振る操作を検出し、検出した操作を、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に係る操作と認識してもよい。なお、この場合についても、例えば、情報処理装置１００または操作デバイスに、加速度センサやジャイロセンサのように、機器を傾ける操作を検出するためのセンサを設ければよい。そして、情報処理装置１００は、当該センサの検知結果に基づき、操作の内容が、自身または操作デバイスを振る操作であると認識すればよい。なお、この場合には、情報処理装置１００は、例えば、報処理装置１００または操作デバイスのような機器を振ったときの、当該機器の向きと、当該機器を振った方向とに基づき、スクロール方向を特定してもよい。

　また、他の一例として、情報処理装置１００は、自身または操作デバイスに対してユーザが息を吹きかける操作を検出し、検出した操作を、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に係る操作と認識してもよい。この場合には、例えば、情報処理装置１００または操作デバイスに、風力センサまたはマイクを設けるとよい。風力センサを設ける場合には、情報処理装置１００は、風力センサが検出した風力に基づき、ユーザによる息を吹きかける操作を認識すればよい。また、マイクを設ける場合には、報処理装置１００は、ユーザが息を吹きかけることで発生した音の検出結果をマイクから取得し、当該検出結果に基づき、ユーザによる息を吹きかける操作を認識すればよい。

　また、他の一例として、情報処理装置１００は、ユーザによるジェスチャ（例えば、手を左右に振る等の動作）を検出し、検出した操作を、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に係る操作と認識してもよい。この場合には、例えば、情報処理装置１００に、撮像部等のような、ユーザの外観の画像を撮像するデバイスを設けるとよい。そして、情報処理装置１００は、当該撮像部により撮像されたユーザの画像を解析することで、ユーザの動作を認識し、認識した動作が所定の動作である場合には、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に係る操作が行われたと認識すればよい。なお、この場合には、情報処理装置１００は、例えば、認識されたユーザの動作に基づき、スクロール方向を特定してもよい。例えば、ユーザが右から左に手を振る動作を行った場合には、情報処理装置１００は、コンテンツリストＶ１０のスクロール方向を左方向（右から左に移動する方向）と認識してもよい。

　＜４．処理の流れ＞
　次に、図７を参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置１００の一連の動作の一例について説明する。図７は、本実施形態に係る情報処理装置の一連の処理の流れの一例を示したフローチャートである。

　　（ステップＳ１０２）
　コンテンツ取得部１５１は、複数のコンテンツを取得する。コンテンツ取得部１５１は、通信部１１０を介して、他の装置により提供されるコンテンツ情報を取得してもよい。また、コンテンツ取得部１５１は、記憶部１４０に記憶されているコンテンツを取得してもよい。コンテンツ取得部１５１は、取得したコンテンツを、表示制御部１５５に提供する。

　　（ステップＳ１０４）
　表示制御部１５５は、コンテンツ取得部１５１から、複数のコンテンツを取得する。表示制御部１５５は、取得した複数のコンテンツを並べることで、コンテンツリストＶ１０を作成する。

　具体的な一例として、図４に示すように、表示制御部１５５は、所定の方向Ｍ１０ａに沿って複数の領域に区分され、当該各領域間の境界の傾きまたは形状を変化させることが可能に構成されたリストを作成する。

　表示制御部１５５は、作成したリストに含まれる各領域それぞれに、あらかじめ決められたルールに基づき、取得した各コンテンツを対応付ける。そして、表示制御部１５５は、各コンテンツの少なくとも一部が、対応付けられた領域中に提示されるように、当該コンテンツを対応する領域に配置する。

　　（ステップＳ１０６）
　表示制御部１５５は、生成したコンテンツリストＶ１０のうち少なくとも一部を含み、当該コンテンツリストＶ１０中を所定の方向Ｍ１０ａに沿って相対的にスクロール移動可能に設定された表示範囲Ｖ９０を形成し、当該表示範囲Ｖ９０を表示部１３０に表示させる。

　　（ステップＳ１０８）
　入力情報解析部１５３は、入力部１２０に対してユーザが操作を行った場合に、入力部１２０から、入力結果を示す制御情報を取得する。入力情報解析部１５３は、取得した制御情報に基づき、表示部１３０に表示された画面中において操作の対象となる操作位置、当該操作の方向を示す操作方向、及び、当該操作の継続時間を示す操作時間のように、操作の内容を認識するための操作情報を特定する。

　　（ステップＳ１１０）
　表示制御部１５５は、入力情報解析部１５３から操作情報（例えば、操作位置、操作方向、及び操作時間）を取得する。

　表示制御部１５５は、取得した操作位置、操作方向、及び、操作時間に基づき、画面中における操作対象（例えば、コンテンツリストＶ１０や、当該コンテンツリストＶ１０中の各コンテンツ等）や、操作の種別（例えば、フリック操作や、ドラッグ操作等）を特定する。表示制御部１５５は、特定した操作対象と、操作の種別とに基づき、ユーザによる操作の内容を認識する。

　例えば、表示制御部１５５は、操作対象がコンテンツリストＶ１０であり、操作の種別がコンテンツリストＶ１０のスクロール方向に沿ったフリック操作だった場合には、当該操作の内容を、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に係る操作と認識する。なお、この場合の操作は、コンテンツリストＶ１０中において、表示範囲Ｖ９０を、所定の方向Ｍ１０ａに沿って相対的にスクロール移動させる操作に相当する。

　　（ステップＳ１１２）
　表示制御部１５５は、取得した操作情報がコンテンツリストＶ１０のスクロール移動に係る操作を示していると認識した場合に、操作情報が示す操作方向に応じて表示範囲Ｖ９０をスクロール移動させる。

　また、表示範囲Ｖ９０をスクロール移動させた場合には、表示制御部１５５は、当該表示範囲Ｖ９０のスクロール移動に応じて、表示範囲Ｖ９０内に含まれる境界の傾きまたは形状を変化させる。

　具体的な一例として、表示制御部１５５は、図５に示すように、表示範囲Ｖ９０のスクロール移動に応じて、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きそれぞれを、方向Ｍ３２ａ及びＭ３２ｂに変化させている。

　また、表示制御部１５５は、図６に示すように、表示範囲Ｖ９０のスクロール移動の停止に応じて、境界Ｖ３０ｂ及びＶ３０ｃの傾きそれぞれを、方向Ｍ３４ａ及びＭ３４ｂに変化させてもよい。即ち、表示制御部１５５は、表示範囲Ｖ９０のスクロール移動に応じて、変化した境界Ｖ３０ｂ及びＶ３０ｃの傾きを、当該スクロール移動の停止に応じて、スクロール移動前の状態に戻るように変化させてもよい。

　　（ステップＳ１１４）
　表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０の表示に係る処理の停止が指示されない限り（ステップＳ１１４、ＮＯ）、上記ステップＳ１０８～Ｓ１１２に示すように、逐次操作を受け付け、受け付けた操作の内容に基づき、コンテンツリストＶ１０及び境界Ｖ３０の表示を制御する。表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０の表示に係る処理の停止が指示されたら、当該コンテンツリストＶ１０の表示に係る一連の処理を停止または終了する。

　＜５．実施例＞
　次に、表示制御部１５５が、表示範囲Ｖ９０のスクロール移動に応じて境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させる場合の動作の具体例や、当該動作に関連する制御の一例について、図８～図３５を参照しながら、情報処理装置１００の実施例として以下に説明する。なお、図８～図３５は、境界Ｖ３０の挙動に関する説明をわかりやすくするために、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化に着目した図面である。そのため、当該図面には、表示範囲Ｖ９０のスクロール移動に伴う表示の変化を図示していない場合があるが、これは、表示範囲Ｖ９０のスクロール移動が伴わないことを示すものではない。

　　［５．１．実施例１：境界の挙動］
　まず、実施例１として、境界Ｖ３０の挙動に関する具体例について、図８～図１３を参照しながら説明する。

　　（スクロール方向に対して境界が変化する方向）
　まず、図８及び図９を参照する。図８及び図９は、実施例１に係る情報処理装置１００による表示制御の一態様について説明するための図であり、表示範囲Ｖ９０がスクロール移動する方向と、境界Ｖ３０の傾きまたは形状が変化する方向との関係について示している。

　図８に示す例は、操作Ｃ５０に基づき、表示範囲Ｖ９０がスクロール移動する場合、即ち、コンテンツリストＶ１０が表示範囲Ｖ９０中を方向Ｍ１０ａにスクロール移動する場合を示している。図８において、参照符号Ｖ３２ａ及びＶ３２ｂは、表示範囲Ｖ９０がスクロール移動する前の、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの位置を示している。なお、以降では、コンテンツリストＶ１０が表示範囲Ｖ９０中をスクロール移動する動作を、単に、「コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する」と記載する場合がある。

　即ち、図８に示す例では、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きを、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する方向Ｍ１０ａとは逆側の方向に変化させている。

　また、図９に示す例は、図８と同様に、操作Ｃ５０に基づき、コンテンツリストＶ１０が方向Ｍ１０ａにスクロール移動する場合を示している。図９において、参照符号Ｖ３２ａ及びＶ３２ｂは、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する前の、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの位置を示している。

　即ち、図９に示す例では、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きを、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する方向Ｍ１０ａに変化させている。

　以上、図８及び図９に示すように、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する方向に応じて（即ち、表示範囲Ｖ９０がスクロール移動する方向に応じて）、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させる方向を適宜変更してもよい。

　　（境界の傾きまたは形状の変化の限界）
　次に、図１０を参照する。図１０は、実施例１に係る情報処理装置１００による表示制御の一態様について説明するための図であり、境界Ｖ３０の傾きや形状の変化の限界を設定する場合について説明するための図である。

　図１０に示す例は、操作Ｃ５０に基づき、コンテンツリストＶ１０を方向Ｍ１０ａにスクロール移動させる場合を示している。図１０において、参照符号Ｖ３２ｂは、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する前の、境界Ｖ３０ｂの位置を示している。即ち、図１０に示す例では、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に応じて、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する方向Ｍ１０ａとは逆側の方向に傾くようにＶ３０ｂの傾きを制御している。

　例えば、表示制御部１５５は、方向Ｍ１０ａへのコンテンツリストＶ１０のスクロール移動に応じて、境界Ｖ３０ｂの傾きが方向Ｍ１０ａとは逆側の方向に向けて変化するように、当該境界Ｖ３０ｂの傾きを制御したものとする。このような場合において、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ｂの傾きが、あらかじめ決められた傾き以上とならないように、境界Ｖ３０ｂの傾きの変化に対して限界位置を設けてもよい。

　具体的な一例として、図１０に示す例では、表示制御部１５５は、参照符号Ｖ３３ｂで示す位置を限界位置として、位置Ｖ３２ｂから位置Ｖ３３ｂに向けて境界Ｖ３０ｂの傾きを変化させる場合に、境界Ｖ３０ｂが位置Ｖ３３ｂよりさらに傾かないように制御する。

　また、図１０に示す例では、境界Ｖ３０ａは、方向Ｍ１０ａとは反対側の方向に向けて傾ける場合の限界位置に位置している。このような状態において、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に応じて、方向Ｍ１０ａとは逆側の方向に向けて各境界Ｖ３０の傾きを変化させる場合においても、限界位置に位置する境界Ｖ３０ａの傾きは変化させなくてもよい。

　また、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０の傾きの変化が限界位置に達した際に、当該境界Ｖ３０の傾きの変化を限界位置で停止させる場合の表示態様を適宜変更してもよい。具体的な一例として、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０の傾きの変化速度が閾値よりも速い場合には、境界Ｖ３０の傾きを限界位置以上に変化させ、その後、境界Ｖ３０の傾きが限界位置に収束するように、当該境界Ｖ３０の傾きを変化させてもよい。

　　（スクロールの減速または停止時の境界の挙動）
　次に、図１１を参照する。図１１は、実施例１に係る情報処理装置１００による表示制御の一態様について説明するための図であり、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動が減速または停止した場合における、境界Ｖ３０の傾きの変化の一例について説明するための図である。

　図１１に示す例は、方向Ｍ１０ａに向けたコンテンツリストＶ１０のスクロール移動が減速または停止した状態を示している。図１１において、参照符号Ｖ３２ａ及びＶ３２ｂは、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する前の、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの位置を示している。また、参照符号Ｖ３４ａ及びＶ３４ｂは、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動が減速または停止する直前の、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの位置を示している。

　即ち、図１１に示す例では、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動の開始に伴い、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きを、位置Ｖ３２ａ及びＶ３２ｂから位置Ｖ３４ａ及びＶ３４ｂに向けてそれぞれ変化させる。そして、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動の減速または停止に伴い、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きを、位置Ｖ３４ａ及びＶ３４ｂから位置Ｖ３２ａ及びＶ３２ｂに向けて戻るように変化させている。

　以上、図１１に示すように、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動の減速または停止に伴い、境界Ｖ３０の傾きまたは形状を、当該スクロール開始時とは逆側の方向に戻るように変化させてもよい。また、このとき、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０の傾きまたは形状を、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動を開始する前の状態まで戻るように変化させてもよい。

　なお、上述のように、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動の減速または停止に応じて、境界Ｖ３０の傾きまたは形状が戻るように変化させるか否かは、適宜選択することができる。

　また、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動の減速または停止に応じて、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化が慣性を伴って減速するように（慣性的に）停止させてもよい。具体的な一例として、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動の移動量、速度、及び当該スクロール移動に伴う境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化量のうちの少なくともいずれか、または２以上の組合せに基づき、境界Ｖ３０の挙動を制御してもよい。なお、このことは、境界Ｖ３０の傾きまたは形状を戻るように変化させるか否かに関わらない点は言うまでもない。

　また、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動が減速または停止したときの境界Ｖ３０の状態に応じて、境界Ｖ３０の傾きまたは形状を戻るように変化させるか否かを制御できるようにしてもよい。

　例えば、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動が減速または停止したときに、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化量が閾値を超えているか否かに応じて、当該傾きまたは形状を戻るように変化させるか否かを切り替えてもよい。具体的な一例として、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化量が閾値を超えなかった場合にのみ、当該傾きまたは形状を戻るように変化させてもよい。

　また、他の一例として、表示制御部１５５は、あらかじめ基準位置を設定しておき、当該基準位置と、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動が減速または停止したときの境界Ｖ３０との間の位置関係に応じて、境界Ｖ３０の挙動を制御してもよい。例えば、図１２は、実施例１に係る情報処理装置１００による表示制御の一態様について説明するための図であり、境界Ｖ３０の傾きを変化させる場合において、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動が減速または停止したときの境界Ｖ３０の挙動の一例を示している。

　図１２に示す例では、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂが、方向Ｍ１０ａに対して垂直になる位置Ｖ３５ａ及びＶ３５ｂを基準位置としている。また、図１２に示す例では、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動が減速または停止したときに、境界Ｖ３０ａは、基準位置Ｖ３５ａに対して、方向Ｍ１０ａとは逆側の方向に傾いた状態となっている。この場合には、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａの傾きを方向Ｍ１０ａとは逆側の方向に変化させ、基準位置Ｖ３５ａに対して、方向Ｍ１０ａとは逆側の方向のあらかじめ決められた位置Ｖ３３ａで停止させる。

　また、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動が減速または停止したときに、境界Ｖ３０ｂは、基準位置Ｖ３５ｂに対して、方向Ｍ１０ａ側に傾いた状態となっている。この場合には、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ｂの傾きを方向Ｍ１０ａ側に変化させ、基準位置Ｖ３５ｂに対して、方向Ｍ１０ａ側のあらかじめ決められた位置Ｖ３３ｂで停止させる。

　　（境界の形状を変化させる場合の例）
　次に、図１３を参照する。図１３は、実施例１に係る情報処理装置１００による表示制御の一態様について説明するための図であり、境界Ｖ３０の形状を変化させた場合の一例を示している。図１３において、参照符号Ｖ３２ａ及びＶ３２ｂは、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する前の、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの位置を示している。また、参照符号Ｖ３１１ａ及びＶ３１２ａは、それぞれ境界Ｖ３０ａの端点を示している。同様に、参照符号Ｖ３１１ｂ及びＶ３１２ｂは、それぞれ境界Ｖ３０ｂの端点を示している。

　即ち、図１３に示す例では、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０に対して端点Ｖ３１１ａ及びＶ３１２ａが固定されているものとみなして、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に応じて、境界Ｖ３０ａを弾性的に変形させている。同様に、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０に対して端点Ｖ３１１ｂ及びＶ３１２ｂが固定されているものとみなして、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に応じて、境界Ｖ３０ｂを弾性的に変形させている。

　なお、図１３に示す例はあくまで一例であり、境界Ｖ３０が変形する方向、変形量、及び変形時の形状は、図１３に示す例に限定されない。

　以上のように、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に応じて、境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させる。このとき、コンテンツＶ４０中に画像として表示された線の傾きや形状は変化せずに、コンテンツＶ４０間（換言すると境界Ｖ２０間）の境界Ｖ３０の傾きや形状のみが変化する。そのため、ユーザは、コンテンツＶ４０間の境界Ｖ３０を容易に認識することが可能となる。

　なお、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化を、どのような態様で表現するかは適宜選択したうえで、表示制御部１５５にあらかじめ設定しておけばよい。具体的な一例として、コンテンツリストＶ１０を表示する際の画面のレイアウトやデザインにあわせて、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化の態様を決定し、表示制御部１５５に設定しておいてもよい。また、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化の態様を、ユーザの選択に応じて適宜切り替えられるようにしてもよい。上記に説明したような、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化の態様を適宜切り替えることにより、例えば、当該態様ごとに異なる印象をユーザに抱かせることも可能である。

　　［５．２．実施例２：境界の傾きを変化させる場合の第１の例］
　次いで、実施例２として、固定された支点を回転中心として境界Ｖ３０の傾きを変化させる場合の一例について、特に、支点（即ち、回転中心）の設定方法の具体例に着目して、図１４～図１８を参照しながら説明する。

　　（支点をあらかじめ設定する場合）
　具体的な一例として、境界Ｖ３０の傾きを変化させる場合の支点の位置を、境界Ｖ３０ごとにあらかじめ設定しておいてもよい。例えば、図１４は、実施例２に係る情報処理装置１００による表示制御の一態様について説明するための図であり、支点があらかじめ設定されている場合の一例を示している。図１４において、参照符号Ｖ３２ａ及びＶ３２ｂは、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する前（即ち、傾きが変化する前）の、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの位置を示している。また、参照符号Ｖ３１ａ及びＶ３１ｂは、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きを変化させる場合の、それぞれの支点を示している。なお、以降では、境界Ｖ３０の傾きを変化させる場合の支点を、単に「境界Ｖ３０の支点」と記載する場合がある。

　即ち、図１４に示す例では、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に応じて、あらかじめ決められた支点Ｖ３１ａを回転中心として、境界Ｖ３０ａの傾きを変化させる。同様に、表示制御部１５５は、あらかじめ決められた支点Ｖ３１ｂを回転中心として、境界Ｖ３０ｂの傾きを変化させる。

　なお、複数のコンテンツリストＶ１０を切り替えながら表示させる場合には、各境界Ｖ３０の支点は、コンテンツリストＶ１０ごとにあらかじめ設定されていてもよい。具体的な一例として、複数のコンテンツリストＶ１０が階層構造を形成している場合に、表示制御部１５５は、各コンテンツリストＶ１０が対応する階層に応じて、各境界Ｖ３０の支点の位置を決定してもよい。

　設定方法の具体的な一例として、表示制御部１５５は、各境界Ｖ３０の支点の位置を、コンテンツリストＶ１０の階層に応じて、コンテンツリストＶ１０に対して、方向Ｍ１０ａに直交する方向のいずれかの端部側に統一するように設定してもよい。このような構成とすることで、ユーザは、表示されているコンテンツリストＶ１０が、どの階層に位置するコンテンツリストＶ１０かを認識することも可能となる。

　　（操作位置に基づき支点の位置を制御する場合）
　また、表示制御部１５５は、操作の内容に基づいて、各境界Ｖ３０の支点の位置を制御してもよい。具体的な一例として、図１５及び図１６を参照しながら、操作位置に応じて、各境界Ｖ３０の支点の位置を制御する場合の例について説明する。図１５及び図１６は、実施例２に係る情報処理装置１００による表示制御の一態様について説明するための図であり、操作位置に応じて各境界Ｖ３０の支点の位置を制御する場合の一例について説明するための図である。

　まず、図１５を参照する。図１５は、コンテンツリストＶ１０中の、当該コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する方向Ｍ１０ａに対して直交する方向Ｍ１２の一方側（即ち、図面の下側）の領域を操作した場合の例を示している。なお、以降では、方向Ｍ１２の一方側、即ち、図面の下側を「方向Ｍ１２に沿った下側」と記載する場合がある。同様に、方向Ｍ１２の他方側、即ち、図面の上側を「方向Ｍ１２に沿った上側」と記載する場合がある。

　図１５において、参照符号Ｖ３２ａ及びＶ３２ｂは、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する前（即ち、傾きが変化する前）の、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの位置を示している。また、参照符号Ｖ３１２ａ及びＶ３１２ｂは、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの支点を示している。

　即ち、図１５に示す例では、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの両端部のうち、方向Ｍ１２に沿って、操作Ｃ５０が示す操作位置とは逆側の端部を、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの支点Ｖ３１２ａ及びＶ３１２ｂとして設定している。

　次に、図１６を参照する。図１６において、Ｖ３２ａ及びＶ３２ｂは、図１５の場合と同様である。即ち、図１６は、コンテンツリストＶ１０中の、方向Ｍ１２に沿った上側の領域を操作した場合の例を示している。図１６において、参照符号Ｖ３１４ａ及びＶ３１４ｂは、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きを変化させる場合の、それぞれの支点を示している。

　即ち、表示制御部１５５は、図１６に示す例においても、図１５に示す例と同様に、支点Ｖ３１２ａ及びＶ３１２ｂを設定している。具体的には、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの両端部のうち、方向Ｍ１２に沿って、操作Ｃ５０が示す操作位置とは逆側の端部を、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの支点Ｖ３１４ａ及びＶ３１４ｂとして設定している。

　以上のように、表示制御部１５５は、操作位置に応じて、各境界Ｖ３０の支点の位置を制御してもよい。このように、境界Ｖ３０の支点の位置が決定されることで、ユーザは、境界Ｖ３０の傾きの変化により、自身が行った操作の内容（特に操作位置）を直感的に認識することが可能となる。なお、上述した例はあくまで一例であり、操作位置に応じて、各境界Ｖ３０の支点の位置が制御されれば、その方法は限定されない。例えば、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０の両端部のうち、操作Ｃ５０が示す操作位置からより遠い方の端部を当該境界Ｖ３０の支点として設定してもよい。

　　（スクロール方向に基づき支点の位置を制御する場合）
　次に、図１７及び図１８を参照しながら、コンテンツリストＶ１０のスクロール方向に応じて、各境界Ｖ３０の支点の位置を制御する場合の例について説明する。図１７及び図１８は、実施例２に係る情報処理装置１００による表示制御の一態様について説明するための図であり、コンテンツリストＶ１０のスクロール方向に応じて各境界Ｖ３０の支点の位置を制御する場合の一例について説明するための図である。

　具体的には、図１７は、コンテンツリストＶ１０を方向Ｍ１０ａに向けてスクロール移動させた場合の例を示している。また、図１８は、コンテンツリストＶ１０を方向Ｍ１０ａとは逆側の方向Ｍ１０ｂに向けてスクロール移動させた場合の例を示している。

　図１７及び図１８において、参照符号Ｖ３２ａ及びＶ３２ｂは、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する前（即ち、傾きが変化する前）の、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの位置を示している。また、参照符号Ｖ３１２ａ、Ｖ３１４ａは、位置Ｖ３２ａ、即ち、傾きが変化する前の境界Ｖ３０ａの端点をそれぞれ示している。同様に、参照符号Ｖ３１２ｂ、Ｖ３１４ｂは、位置Ｖ３２ｂ、即ち、傾きが変化する前の境界Ｖ３０ｂの端点をそれぞれ示している。

　まず、図１７を参照する。図１７に示すように、コンテンツリストＶ１０を方向Ｍ１０ａに向けてスクロール移動させた場合には、表示制御部１５５は、端点Ｖ３１４ａを支点として境界Ｖ３０ａの傾きを変化させ、端点Ｖ３１２ｂを支点として境界Ｖ３０ａの傾きを変化させている。

　これに対して、図１８に示すように、コンテンツリストＶ１０を方向Ｍ１０ｂに向けてスクロール移動させた場合には、表示制御部１５５は、端点Ｖ３１２ａを支点として境界Ｖ３０ａの傾きを変化させ、端点Ｖ３１４ｂを支点として境界Ｖ３０ａの傾きを変化させている。

　以上説明したように、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０をスクロール移動させる方向に応じて、各境界Ｖ３０の支点の位置を制御してもよい。このようにスクロール移動の方向に応じて支点の位置を制御することで、ユーザは、境界Ｖ３０の傾きの変化に基づき、自身が行った操作の内容（特に操作方向）を直感的に認識することが可能となる。なお、コンテンツリストＶ１０をスクロール移動させる方向に対する支点の位置は、境界Ｖ３０ごとにあらかじめ設定されていてもよい。

　また、他の一例として、表示制御部１５５は、傾きが変化する前の境界Ｖ３０が、コンテンツリストＶ１０のスクロール方向に対して所定の方向に傾いた状態となるように、支点を制御してもよい。この場合の具体的な動作の一例について、図１７における境界Ｖ３０ａの動作に着目しても説明する。

　例えば、境界Ｖ３０ａが位置Ｖ３２ａに位置する状態で、表示制御部１５５が、方向Ｍ１０ａにコンテンツリストＶ１０をスクロール移動させたとする。このとき、端点Ｖ３１４ａを支点に設定した場合には、境界Ｖ３０ａは、方向Ｍ１０ａ側に向けて傾いた状態となる。これに対して、端点Ｖ３１２ａを支点に設定した場合には、境界Ｖ３０ａは、方向Ｍ１０ａとは逆側に向けて傾いた状態となる。

　同様に、境界Ｖ３０ｂが位置Ｖ３２ｂに位置する状態で、表示制御部１５５が、方向Ｍ１０ａにコンテンツリストＶ１０をスクロール移動させたとする。このとき、端点Ｖ３１４ｂを支点に設定した場合には、境界Ｖ３０ｂは、方向Ｍ１０ａとは逆側に向けて傾いた状態となる。これに対して、端点Ｖ３１２ｂを支点に設定した場合には、境界Ｖ３０ａは、方向Ｍ１０ａ側に向けて傾いた状態となる。

　以上のようにして、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０のスクロール方向Ｍ１０ａに対して、傾きが変化する前の境界Ｖ３０が所定の方向に傾いた状態となるように、支点を決定してもよい。このとき、コンテンツリストＶ１０のスクロール方向に対して境界Ｖ３０が逆側に傾いているように支点が制御された場合には、当該支点とは逆側に支点が制御された場合に比べて、境界Ｖ３０の傾きは、より大きく変化する。そのため、表示制御部１５５は、例えば、コンテンツリストＶ１０のスクロール方向Ｍ１０ａに対して境界Ｖ３０が逆側に傾いた状態となるように支点を制御することで、境界Ｖ３０の傾きをより大きく変化させることが可能となる。

　　［５．３．実施例３：境界の傾きを変化させる場合の第２の例］
　実施例２では、固定された支点を回転中心として境界Ｖ３０の傾きを変化させる例について説明したが、境界Ｖ３０の傾きを変化させる場合に、必ずしも回転中心が固定されている必要はない。具体的な一例として、表示制御部１５５は、操作位置及び操作方向と、境界Ｖ３０の傾きとに基づき、当該境界Ｖ３０の傾きの変化をシミュレーション（計算）し、当該シミュレーション結果に基づき当該境界Ｖ３０の傾きを変化させてもよい。

　そこで、実施例３では、境界Ｖ３０の傾きを変化させる場合について、特に、シミュレーションに基づき境界Ｖ３０の傾きを変化させる場合の一例について、図１９及び図２０を参照しながら説明する。図１９及び図２０は、それぞれ、実施例３に係る情報処理装置１００による表示制御の一態様について説明するための図であり、シミュレーションに基づき境界Ｖ３０の傾きを変化させる場合の一例について説明するための図である。

　図１９及び図２０において、参照符号Ｖ３２ａ及びＶ３２ｂは、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する前（即ち、傾きが変化する前）の、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの位置を示している。

　図１９及び図２０に示す例では、表示制御部１５５は、操作Ｃ５０が示す操作位置及び操作方向と、各境界Ｖ３０の傾きとに基づき、境界Ｖ３０の挙動、即ち、位置や傾きの変化をシミュレーションする。そして、表示制御部１５５は、当該シミュレーションの結果に基づき、境界Ｖ３０の傾きを変化させる。

　例えば、表示制御部１５５は、各境界Ｖ３０に対して、操作Ｃ５０が示す操作位置と同じ高さの位置に、当該操作Ｃ５０が示す操作方向に向けて力（加速度）が加わったものとして、境界Ｖ３０の挙動をシミュレーションしてもよい。ここで、「操作位置と同じ高さの位置」とは、境界Ｖ３０上の位置のうち、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する方向Ｍ１０ａに直交する方向の座標が、操作Ｃ５０が示す操作位置と同じ位置を示している。

　シミュレーションの具体的な一例として、表示制御部１５５は、操作位置、操作方向、及び境界Ｖ３０の傾きに基づき、当該境界Ｖ３０の重心位置と、当該境界Ｖ３０に働く力のモーメントとを算出してもよい。また、表紙制御部１５５は、各境界Ｖ３０に対して、所定の慣性モーメントをあらかじめ設定しておいてもよい。この場合には、表示制御部１５５は、各境界Ｖ３０について、算出した境界Ｖ３０の重心位置及び境界Ｖ３０に働く力のモーメントと、境界Ｖ３０に設定された慣性モーメントとに基づき、境界Ｖ３０の傾きの変化を算出すればよい。

　具体的には、図１９に示す例は、コンテンツリストＶ１０中における、方向Ｍ１２に沿った下側の領域を、方向Ｍ１０ａに向けて操作した場合を示している。この場合には、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれにおける方向Ｍ１２に沿った下側に対して、方向Ｍ１０ａに向けた力（加速度）が加わったものとして、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きの変化を算出すればよい。

　また、図２０に示す例は、コンテンツリストＶ１０中における、方向Ｍ１２に沿った上側の領域を、方向Ｍ１０ａに向けて操作した場合を示している。この場合には、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれにおける方向Ｍ１２に沿った上側に対して、方向Ｍ１０ａに向けた力（加速度）が加わったものとして、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きの変化を算出すればよい。このような構成により、例えば、表示制御部１５５は、図１９に示す例と図２０に示す例とで、異なる位置を重心位置として境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きを変化させている。

　なお、表示制御部１５５は、算出した重心位置が固定されているものとして、境界Ｖ３０の回転運動のみをシミュレートしてもよい。もちろん、表示制御部１５５は、算出した重心位置が固定されていない、つまり、境界Ｖ３０の傾きの変化に応じて重心位置が動くものとして、当該境界Ｖ３０の傾きの変化をシミュレーションしてもよい。

　また、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０に隣接する領域Ｖ２０に配置されたコンテンツＶ４０の内容を、シミュレーションのパラメータとして用いて、当該境界Ｖ３０の傾きの変化を算出してもよい。換言すると、表示制御部１５５は、各境界Ｖ３０に働く慣性モーメントを、コンテンツＶ４０の内容に応じてシミュレーションしてもよい。例えば、表示制御部１５５は、コンテンツＶ４０の種別（例えば、文字情報や画像情報）、コンテンツＶ４０の容量、または、コンテンツＶ４０に含まれるサブコンテンツの数をパラメータとして、境界Ｖ３０の傾きが慣性を伴って変化するように制御してもよい。

　具体的な一例として、表示制御部１５５は、コンテンツＶ４０に含まれるサブコンテンツの数が多いほど、対応する境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化が鈍くなるように制御してもよい。同様に、表示制御部１５５は、コンテンツＶ４０の容量が大きいほど、対応する境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化が鈍くなるように制御してもよい。また、表示制御部１５５は、コンテンツＶ４０の種別、コンテンツＶ４０の容量、及び、コンテンツＶ４０に含まれるサブコンテンツの数のうち、２以上の組み合わせをシミュレーションのパラメータとして適用してもよい。

　なお、コンテンツＶ４０の内容が、どの境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化のシミュレーションに用いられるかについては、あらかじめ表示制御部１５５に設定しておけばよい。例えば、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０に対して所定の方向に位置するコンテンツＶ４０の内容を、当該境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化のシミュレーションに用いてもよい。

　また、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する方向に応じて、コンテンツＶ４０の内容が、どの境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化のシミュレーションに用いられるかを切り替えてもよい。例えば、表示制御部１５５は、コンテンツＶ４０に対して、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する側に位置する境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化のシミュレーションに、当該コンテンツＶ４０の内容を用いてもよい。

　以上説明したように、表示制御部１５５は、各境界Ｖ３０の状態と操作Ｃ５０が示す操作内容とに基づき、当該境界Ｖ３０の傾きの変化をシミュレーションし、当該シミュレーション結果に基づき当該境界Ｖ３０の傾きを変化させてもよい。このように、シミュレーション結果に基づき当該境界Ｖ３０の傾きを変化させることで、ユーザは、境界Ｖ３０の傾きの変化により、各コンテンツＶ４０の内容や、自身が行った操作の内容を直感的に認識することが可能となる。

　なお、上記に示した例は、あくまで一例であり、各境界Ｖ３０の状態と操作Ｃ５０が示す操作内容とに基づき、当該境界Ｖ３０の傾きの変化をシミュレーションできれば、当該シミュレーションに使用されるパラメータは上記に示す例に限定されない。例えば、表示制御部１５５は、シミュレーションのパラメータとして、操作Ｃ５０が示す操作量や操作速度を用いてもよい。

　　［５．４．実施例４：境界の傾きを変化させる場合の第３の例］
　次に、実施例４として、操作位置と境界Ｖ３０の各端点との間の位置関係に応じて、当該境界Ｖ３０の傾きを変化させる場合の例について、図２１を参照しながら説明する。図２１は、実施例４に係る情報処理装置１００による表示制御の一態様について説明するための図であり、操作位置と境界Ｖ３０の各端点との間の位置関係に応じて、当該境界Ｖ３０の傾きを変化させる場合の一例について説明するための図である。

　図２１において、参照符号Ｖ３２ａ及びＶ３２ｂは、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する前（即ち、傾きが変化する前）の、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの位置を示している。

　図２１に示す例では、表示制御部１５５は、操作Ｃ５０が示す操作位置と境界Ｖ３０の各端点との間の距離に応じて、当該端点を方向Ｍ１０ａに沿って移動させることで、当該境界Ｖ３０の傾きを変化させている。このとき、表示制御部１５５は、操作位置に近い端点ほど移動距離が長くなるように、各端点が移動する距離を算出してもよい。

　例えば、図２１に示す例は、境界Ｖ３０ｂの近傍で、かつ、方向Ｍ１２に沿った下側の領域を、方向Ｍ１０ａに向けて操作した場合を示している。このとき、境界Ｖ３０ｂの下側の端点は、上側の端点よりも操作位置に近い。そのため、境界Ｖ３０ｂの下側の端点が移動する距離Ｄ３２ｂは、境界Ｖ３０ｂの上側の端点が移動する距離Ｄ３４ｂよりも長くなる。即ち、境界Ｖ３０ｂの各端点の移動に伴い、当該境界Ｖ３０ｂの傾きが変化する。

　同様に、境界Ｖ３０ａの下側の端点は、上側の端点よりも操作位置に近い。そのため、境界Ｖ３０ａの下側の端点が移動する距離Ｄ３２ａは、境界Ｖ３０ａの上側の端点が移動する距離Ｄ３４ａよりも長くなる。即ち、境界Ｖ３０ａの各端点の移動に伴い、当該境界Ｖ３０ａの傾きが変化する。

　なお、図２１に示すように、境界Ｖ３０ｂの各端点は、境界Ｖ３０ａの各端点よりも、操作位置の近くに位置する。そのため、境界Ｖ３０ｂの各端点の移動距離が、境界Ｖ３０ａの各端点の移動距離よりも長くなることは言うまでもない。

　以上説明したように、表示制御部１５５は、操作Ｃ５０が示す操作位置と境界Ｖ３０の各端点との間の距離に応じて、当該端点を方向Ｍ１０ａに沿って移動させることで、当該境界Ｖ３０の傾きを変化させてもよい。このように、操作位置と境界Ｖ３０の各端点との間の距離に応じて当該境界Ｖ３０の傾きを変化させることで、ユーザは、境界Ｖ３０の傾きの変化により、操作位置や操作方向を直感的に認識することが可能となる。

　　［５．５．実施例５：境界の変化量とスクロール速度との関係］
　次に、実施例５として、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動の速度と、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化量との関係の一例について、図２２及び図２３を参照しながら説明する。図２２及び図２３は、実施例５に係る情報処理装置による表示制御の一態様について説明するための図であり、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動の速度と、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化量との関係の一例を示したグラフである。

　まず、図２２を参照する。図２２において、グラフＧ１０は、コンテンツリストＶ１０をスクロール移動させた場合の、当該スクロール移動の速度の時間変化を示している。即ち、グラフＧ１０の横軸は時間ｔを示しており、縦軸は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動の速度ｖを示している。また、グラフＧ３２、Ｇ３４、Ｇ３６、及びＧ３８それぞれは、コンテンツリストＶ１０をスクロール移動させた場合の境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化量の時間変化の一例を示している。即ち、グラフＧ３２、Ｇ３４、Ｇ３６、及びＧ３８それぞれの横軸は時間ｔを示しており、縦軸は、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化量ｘを示している。なお、グラフＧ１０の時間ｔと、グラフＧ３２、Ｇ３４、Ｇ３６、及びＧ３８の時間ｔとは同期しているものとする。また、以降では、説明をわかりやすくするために、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に応じて、境界Ｖ３０の傾きを変化させる場合を例に説明する。

　（実施例５－１）
　ここで、実施例５－１として、グラフＧ３２で示された情報処理装置１００の動作の一例について説明する。グラフＧ３２に示す例は、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する速度の時間変化に、境界Ｖ３０の傾きの時間変化が同期している場合を示している。

　具体的には、グラフＧ３２に示す例では、表示制御部１５５は、スクロール移動の速度ｖの上昇に同期して、境界Ｖ３０の傾きの変化量ｘを増大させる。この場合には、表示制御部１５５は、スクロール移動の速度ｖの上昇に伴い、境界Ｖ３０を、例えば、スクロール方向Ｍ１０ａとは逆側の方向Ｍ１０ｂに向けてより傾くように変化させる。

　また、グラフＧ３２に示す例では、表示制御部１５５は、スクロール移動の速度ｖの低下に同期して、境界Ｖ３０の傾きの変化量ｘを減少させている。即ち、表示制御部１５５は、スクロール移動の速度ｖの減少に伴い、方向Ｍ１０ｂに向けて変化した境界Ｖ３０の傾きが、方向Ｍ１０ａに向けて戻るように変化させる。

　そして、グラフＧ３２に示す例では、表示制御部１５５は、スクロール移動の停止に同期して、境界Ｖ３０の傾きの変化量ｘが０となるように、境界Ｖ３０の傾きを変化させている。即ち、表示制御部１５５は、スクロール移動の停止するタイミングｔ１に、境界Ｖ３０の傾きが、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動を開始する前の傾きとなるように、当該境界Ｖ３０の傾きを元の角度（即ち、スクロール移動開始前の角度）に収束させる。

　即ち、グラフＧ３２に示す例では、境界Ｖ３０の傾きの変化量が、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する速度に応じた量となるような慣性的な力が働いている状態を模擬して、境界Ｖ３０の傾きの変化が表現される。

　（実施例５－２）
　次に、実施例５－２として、グラフＧ３４で示された情報処理装置１００の動作の一例について説明する。グラフＧ３４に示す例では、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する速度ｖの時間変化に対して、所定の遅延を伴って、境界Ｖ３０の傾きが変化させている。換言すると、グラフＧ３４は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に対して、所定の遅延を伴って、境界Ｖ３０の傾きが変化する場合を示している。

　このとき、グラフＧ３４に示す例では、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０の傾きを元の角度（即ち、スクロール移動開始前の角度）に収束させるタイミングも、コンテンツリストＶ１０のスクロールが停止するタイミングｔ１に対して遅延させている。

　即ち、グラフＧ３４に示す例では、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に追随するように、境界Ｖ３０の傾きの変化が表現される。

　（実施例５－３）
　次に、実施例５－３として、グラフＧ３６で示された情報処理装置１００の動作の一例について説明する。グラフＧ３６に示す例では、表示制御部１５５は、スクロール速度ｖの上昇と共に境界Ｖ３０の傾きが変化を開始させ、スクロール速度ｖの上昇が収束した後に、境界Ｖ３０の傾きの変化を収束させている。

　また、グラフＧ３６に示す例では、表示制御部１５５は、スクロール移動の速度ｖが低下し始めた後に、境界Ｖ３０の傾きの変化量ｘが減少する方向に、境界Ｖ３０の傾きを変化させ始めている。そして、表示制御部１５５は、スクロール移動が停止するタイミングｔ１にあわせて、境界Ｖ３０の傾きが、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動を開始する前の傾きとなるように、当該境界Ｖ３０の傾きを元の角度（即ち、スクロール移動開始前の角度）に収束させる。

　以上、グラフＧ３６に示す例のように境界Ｖ３０の傾きを変化させることで、スクロール速度の上昇に対して境界Ｖ３０の傾きの変化は鈍く表現され、スクロール速度の低下に対して境界Ｖ３０の傾きの変化は鋭敏に表現される。

　即ち、グラフＧ３６に示す例では、境界Ｖ３０の傾きを、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動が開始する前の状態に戻そうとするような弾性的な力（加速度）が働いている状態を模擬して、境界Ｖ３０の傾きの変化が表現される。

　（実施例５－４）
　次に、実施例５－４として、グラフＧ３８で示された情報処理装置１００の動作の一例について説明する。グラフＧ３８に示す例では、表示制御部１５５は、スクロール速度ｖの上昇と共に境界Ｖ３０の傾きが変化を開始させ、スクロール速度ｖの上昇が収束するよりも前に、境界Ｖ３０の傾きの変化を収束させている。

　また、グラフＧ３８に示す例では、表示制御部１５５は、スクロール移動の停止を受けて、境界Ｖ３０の傾きの変化量ｘが減少する方向に、境界Ｖ３０の傾きを変化させ始め、当該境界Ｖ３０の傾きを元の位置（即ち、スクロール移動開始前の位置）に収束させる。なお、このとき、表示制御部１５５は、スクロール速度ｖが低下を始めてから０になるまでの時間よりも短い時間で、境界Ｖ３０の傾きを元の位置に収束させている。

　即ち、グラフＧ３８に示す例では、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動が開始した直後、及び、停止した直後に、スクロール速度ｖの変化よりも鋭敏に、境界Ｖ３０の傾きを変化させる。

　（実施例５－５）
　次に、図２３を参照しながら、実施例５－５に係る情報処理装置１００の動作の一例について説明する。図２３において、グラフＧ１０は、図２２と同様に、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する速度ｖの時間変化を示している。また、グラフＧ４０は、コンテンツリストＶ１０をスクロール移動させた場合の境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化量の時間変化の一例を示している。

　グラフＧ４０に示す例は、特に、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動を減速または停止した場合の動作が、前述の実施例５－１～５－４として説明した図２２のグラフＧ３２、Ｇ３４、Ｇ３６、及びＧ３８に示す例と異なる。具体的には、グラフＧ４０に示す例では、表示制御部１５５は、スクロール移動の速度ｖの低下にあわせて、境界Ｖ３０の傾きの変化量ｘを減少させている。そして、表示制御部１５５は、当該境界Ｖ３０の傾きが、元の角度（即ち、スクロール移動開始前の角度）を超えるように変化させ、その後、当該元の角度に収束するように、当該境界Ｖ３０の傾きを変化させている。

　なお、グラフＧ４０に示す例では、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動を停止するタイミングｔ１に同期して、境界Ｖ３０の傾きを元の位置に収束させているが、必ずしもこれらの動作を同期させる必要はない。例えば、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動が停止するタイミングｔ１に対して、所定の遅延を以て、境界Ｖ３０の傾きを元の角度に収束させてもよい。

　また、境界Ｖ３０の傾きが元の角度を超えるように変化させてから元の角度に収束するまでの間に、当該境界Ｖ３０が当該元の角度を通過する回数は、特に限定されない。例えば、表示制御部１５５は、あらかじめ決められた回数だけ、境界Ｖ３０の傾きが元の角度を超えるように変化させてから、境界Ｖ３０の傾きを元の角度に収束させてもよい。また、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動が減速を開始したタイミングにおける、境界Ｖ３０の傾きの変化量ｘに応じて、境界Ｖ３０が元の角度に収束するまでの間に、当該境界Ｖ３０が当該元の角度を通過する回数を決定してもよい。

　以上のように、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動の速度や、当該速度の増加及び減少のタイミングに応じて、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化量や、変化のタイミングを制御してもよい。このような構成により、ユーザは、例えば、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化量や当該変化のタイミングにより、自身が行った操作の内容（例えば、操作量、操作速度、操作方向）や、当該操作が受け付けられたタイミングを直感的に認識することが可能となる。また、上記に説明したように、スクロール移動の速度やタイミングに応じた境界Ｖ３０の傾きまたは形状の挙動（動作）を適宜切り替えることで、例えば、当該挙動ごとに異なる印象をユーザに抱かせることも可能である。

　　［５．６．実施例６：境界の挙動とコンテンツの表示との関係］
　次に、実施例６に係る情報処理装置１００の一例について説明する。実施例６では、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化と、当該境界Ｖ３０に隣接する領域Ｖ２０中に表示されたコンテンツＶ４０の表示との関係に着目して説明する。

　例えば、境界Ｖ３０の傾きや形状を変化させると、当該境界Ｖ３０が隣接する領域Ｖ２０の形状や大きさが変化し、当該領域Ｖ２０中に配置されたコンテンツＶ４０と当該領域Ｖ２０との間の相対位置が変化する場合がある。

　そこで、本実施例では、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させた場合に、当該境界Ｖ３０に隣接する領域Ｖ２０中に表示されたコンテンツＶ４０の表示を、当該境界Ｖ３０の挙動にあわせて制御する。以下に、本実施例に係る表示制御の一例について、図２４を参照しながら説明する。図２４は、実施例６に係る情報処理装置１００による表示制御の一態様について説明するための図であり、境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化に応じて、コンテンツＶ４０の表示が制御させる場合の一例について説明するための図である。

　図２４において、参照符号Ｖ３２ａ及びＶ３２ｂは、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する前（即ち、傾きが変化する前）の、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの位置を示している。即ち、図２４は、操作Ｃ５０に基づくコンテンツリストＶ１０の方向Ｍ１０ａに向けたスクロール移動に応じて、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂが、方向Ｍ１０ａとは反対の方向に傾きが変化した場合について示している。

　また、参照符号Ｖ４０ｂは、領域Ｖ２０ｂ中に配置されたコンテンツＶ４０を示している。また、参照符号Ｖ４２ｂは、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する前の、コンテンツＶ４０ｂの位置を示している。

　即ち、図２４に示す例では、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に応じて、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きを変化させた場合に、当該傾きの変化に連動して、コンテンツＶ４０ｂの表示位置を傾きが変化する方向に移動させている。

　このように、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化に連動させて、当該境界Ｖ３０が隣接する領域Ｖ２０中に配置されたコンテンツＶ４０の表示（例えば、表示位置）を変更してもよい。なお、図２４に示す例では、コンテンツＶ４０の表示位置を変更する例について説明したが、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化に連動すれば、コンテンツＶ４０の表示に係る制御の内容は特に限定されない。例えば、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化に連動させて、コンテンツＶ４０の表示サイズ（即ち、縮尺）が変化するように制御してもよい。

　なお、コンテンツＶ４０の表示制御を、どの境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化に連動させるかは、あらかじめ表示制御部１５５に設定しておけばよい。例えば、図２４に示す例では、コンテンツＶ４０ｂの表示制御は、境界Ｖ３０ｂの傾きの変化に連動している。

　また、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する方向に応じて、コンテンツＶ４０の表示制御を、どの境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化に連動させるかを切り替えてもよい。例えば、図２４に示す例の場合には、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０が方向Ｍ１０ａにスクロール移動する場合には、コンテンツＶ４０ｂの表示制御を、境界Ｖ３０ｂの傾きの変化に連動させてもよい。また、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０が方向Ｍ１０ａとは逆側にスクロール移動する場合には、コンテンツＶ４０ｂの表示制御を、境界Ｖ３０ａの傾きの変化に連動させてもよい。

　一方で、前述した実施例３に示すように、表示制御部１５５は、コンテンツＶ４０の内容に応じて異なる態様で、境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させてもよい。例えば、表示制御部１５５は、コンテンツＶ４０の種別（例えば、文字情報や画像情報）、コンテンツＶ４０の容量、または、コンテンツＶ４０に含まれるサブコンテンツの数に応じて、異なる態様で境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させてもよい。

　具体的な一例として、表示制御部１５５は、コンテンツＶ４０に含まれるサブコンテンツの数が多いほど、対応する境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化が鈍くなるように制御してもよい。同様に、表示制御部１５５は、コンテンツＶ４０の容量が大きいほど、対応する境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化が鈍くなるように制御してもよい。

　なお、コンテンツＶ４０の内容に応じて境界Ｖ３０の挙動を制御する場合に、表示制御部１５５は、上記に示した例のように、当該境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化に応じてコンテンツＶ４０の表示を制御してもよい。もちろん、表示制御部１５５は、コンテンツＶ４０の表示制御を行わずに、コンテンツＶ４０の内容に応じた境界Ｖ３０の挙動の制御のみを行ってもよいことは言うまでもない。

　このように、コンテンツＶ４０の内容に応じて、境界Ｖ３０の挙動を制御することで、ユーザに対して、当該コンテンツＶ４０の内容（例えば、容量の大きさやサブコンテンツの量）を直感的に認識させることも可能となる。

　　［５．７．実施例７：スクロール端部における挙動］
　次に、実施例７に係る情報処理装置１００の一例について説明する。実施例７では、コンテンツリストＶ１０に対する表示範囲Ｖ９０のスクロール移動（即ち、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動）が、当該コンテンツリストＶ１０の端部に到達し、当該端部への到達に伴いスクロール移動が停止した場合の動作に着目して説明する。なお、以降では、スクロール移動の端部を「スクロール端部」と呼び、コンテンツリストＶ１０に対する表示範囲Ｖ９０のスクロール移動が、当該コンテンツリストＶ１０の端部に到達した場合を、「スクロール端部に到達した場合」と記載する場合がある。

　具体的には、本実施例では、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化（挙動）により、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動がスクロール端部に到達したことをユーザに提示する。以下に、本実施例に係る表示制御の一例について、図２５及び図２６を参照しながら説明する。図２５及び図２６は、実施例７に係る情報処理装置１００による表示制御の一態様について説明するための図であり、スクロール端部に到達した場合における境界Ｖ３０の挙動の一例について示している。

　まず、図２５を参照する。図２５は、スクロール端部に到達した場合に、境界Ｖ３０があらかじめ決められた傾きで停止するように、当該境界Ｖ３０の傾きを変化させることで、スクロール端部に到達したことをユーザに提示する例を示している。

　図２５において、参照符号Ｖ３２ａ及びＶ３２ｂは、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動が停止する前の、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの位置を示している。また、参照符号Ｖ３１ａ及びＶ３１ｂは、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きを変化させるときの支点（回転中心）を示している。即ち、図２５に示す例では、操作Ｃ５０に伴い、コンテンツリストＶ１０が方向Ｍ１０ａに向けてスクロール移動し、スクロール端部に到達した場合を示している。

　このとき、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂが、スクロール移動の方向Ｍ１０ａに対して垂直となるように、当該境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの傾きを変化させている。

　また、このとき、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂのそれぞれが方向Ｍ１０ａに向けて傾きを変化させることで、方向Ｍ１０ａに対して垂直となるように、支点Ｖ３１ａ及びＶ３１ｂを決定してもよい。

　また、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０の傾きの変化を停止させる場合に、前述した他の実施例と同様に、境界Ｖ３０の挙動を制御してもよい。例えば、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化が慣性を伴って減速するように（慣性的に）停止させてもよい。また、他の一例として、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０の傾きが、停止位置（方向Ｍ１０ａに対して垂直となる位置）を超えるように変化させ、その後、当該停止位置に収束するように、当該境界Ｖ３０の傾きを変化させてもよい。

　以上、図２５に示すように、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０があらかじめ決められた傾きで停止するように、当該境界Ｖ３０の傾きを変化させることで、スクロール端部に到達したことをユーザに提示することが可能となる。

　次に、図２６を参照する。図２６は、スクロール端部に到達した場合に、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する方向に沿って境界Ｖ３０を平行移動させて停止させることで、スクロール端部に到達したことをユーザに提示する例を示している。

　図２６において、参照符号Ｖ３２ａ及びＶ３２ｂは、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動が停止する前の、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの位置を示している。即ち、図２６に示す例では、操作Ｃ５０に伴い、コンテンツリストＶ１０が方向Ｍ１０ａに向けてスクロール移動し、スクロール端部に到達した場合を示している。

　このとき、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂを、スクロール移動の方向Ｍ１０ａに向けて所定の距離だけ平行移動させて、その後、停止させる。

　このとき、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動の停止に連動して、当該スクロール移動に連動した境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きまたは形状の変化停止させたうえで、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂを平行移動させてもよい。

　また、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂを停止させるときに、ブレや残像のような所定の視覚効果Ｖ３７ａ及びＶ３７ｂを伴って停止させてもよい。視覚効果の具体的な一例としては、モーションブラー（ｍｏｔｉｏｎ　ｂｌｕｒ）が挙げられる。なお、前述した図２５に示す例についても同様に、所定の視覚効果Ｖ３７ａ及びＶ３７ｂを伴って境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂを停止させてもよい。

　以上、図２６に示すように、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に伴う境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化とは異なる挙動を伴って、境界Ｖ３０を停止させることで、スクロール端部に到達したことをユーザに提示することが可能となる。なお、上記に示すように、境界Ｖ３０を平行移動させる態様はあくまで一例であり、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に伴う境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化とは異なる挙動を伴って境界Ｖ３０が停止すれば、その態様は特に限定されない。

　　［５．８．実施例８：ピンチ操作時の境界の挙動］
　次に、実施例８として、ピンチ操作が行われた場合の境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化の一態様について、境界Ｖ３０の傾きを変化させる場合を例に、図２７を参照しながら説明する。図２７は、実施例８に係る情報処理装置１００による表示制御の一態様について説明するための図であり、ピンチ操作が行われた場合の境界Ｖ３０の傾きの変化の一態様を示している。

　図２７において、参照符号Ｃ５０ａ及びＣ５０ｂは、ピンチ操作における操作位置及び操作方向をそれぞれ示している。また、参照符号Ｖ３２ａ及びＶ３２ｂは、ピンチ操作が行われる前の境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂそれぞれの位置を示している。また、参照符号Ｖ３１ａ及びＶ３１ｂは、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きを変化させるときの支点（回転中心）を示している。

　即ち、図２７に示す例は、コンテンツリストＶ１０中の領域Ｖ２０ｂに対してピンチアウトの操作を行われた場合を示しており、このとき、表示制御部１５５は、領域Ｖ２０ｂが広がるように、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きを変化させている。

　なお、表示制御部１５５が境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きを変化させるときの支点Ｖ３１ａ及びＶ３１ｂの位置は、前述した実施例２と同様に制御できるようにしてもよい。即ち、表示制御部１５５は、あらかじめ決められた支点Ｖ３１ａ及びＶ３１ｂを回転中心として、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きを変化させてもよい。

　また、他の一例として、表示制御部１５５は、操作Ｃ５０ａ及びＣ５０ｂのそれぞれが示す操作位置に応じて、支点Ｖ３１ａ及びＶ３１ｂの位置を制御してもよい。具体的な一例として、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａの傾きを変化させる支点Ｖ３１ａの位置を、境界Ｖ３０ａに近い位置を操作の対象とした操作Ｃ５０ａが示す操作位置に基づき決定してもよい。同様に、表示制御部１５５は、支点Ｖ３１ｂの位置を、境界Ｖ３０ｂに近い位置を操作の対象とした操作Ｃ５０ｂが示す操作位置に基づき決定してもよい。

　また、表示制御部１５５は、操作Ｃ５０ａ及びＣ５０ｂで示されたピンチ操作に基づく境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きの変化に応じて、操作の対象となる領域Ｖ２０ｂ中に配置されたコンテンツＶ４０の表示を制御してもよい。具体的な一例として、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きの変化にあわせて、領域Ｖ２０ｂ中に配置されたコンテンツＶ４０が拡大または縮小されるように、当該コンテンツＶ４０の表示を制御してもよい。

　また、上記では、操作Ｃ５０ａ及びＣ５０ｂで示されたピンチ操作に応じて、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの傾きを変化させる例について説明したが、これに替えて、境界Ｖ３０ａ及びＶ３０ｂの形状を変化させてもよいことは言うまでもない。

　　［５．９．実施例９：操作位置と境界の挙動との関係］
　次に、実施例９に係る情報処理装置１００の一例について説明する。実施例９では、操作位置の違いに応じて、異なる態様で境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させる場合の一例について、図２８Ａ、図２８Ｂ、及び図２９を参照しながら説明する。図２８Ａ、図２８Ｂ、及び図２９は、実施例９に係る情報処理装置１００による表示制御の一態様について説明するための図であり、操作位置の違いについて説明するための図である。

　まず、図２８Ａを参照する。図２８Ａは、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する方向Ｖ１０ａに沿って操作が行われた場合の例について示している。例えば、参照符号Ｃ５０は、コンテンツリストＶ１０中を方向Ｍ１０ａに沿って操作した場合を示している。また、参照符号Ｃ５２ａ及びＣ５２ｂは、表示領域Ｖ９０中の、コンテンツリストＶ１０が表示された領域とは異なる他の領域中を、方向Ｍ１０ａに沿って操作した場合を示している。

　また、参照符号Ｃ５４ａ及びＣ５４ｂは、表示領域Ｖ９０外を方向Ｍ１０ａに沿って操作した場合を示している。具体的には、操作Ｃ５４ａ及びＣ５４ｂは、表示領域Ｖ９０外（即ち、表示面１０１外）に設けられた操作を受け付けるためのセンサに対して、方向Ｍ１０ａに沿って操作した場合の例を示している。

　操作Ｃ５０、Ｃ５２ａ、Ｃ５２ｂ、Ｃ５４ａ、及びＣ５４ｂに示すように、操作位置の違いに応じて、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動や、当該スクロール移動に伴う境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化の態様を適宜切り替えてもよい。

　具体的な一例として、表示制御部１５５は、操作Ｃ５０に示すように、コンテンツリストＶ１０中の位置に対して方向Ｍ１０ａに沿って操作がなされた場合にのみ、コンテンツリストＶ１０をスクロール移動させるように制御してもよい。

　また、他の一例として、表示制御部１５５は、操作位置が、コンテンツリストＶ１０中の位置か否かに応じて、傾きまたは形状を変化させる境界Ｖ３０を切り替えられるようにしてもよい。この場合には、例えば、表示制御部１５５は、操作Ｃ５０、Ｃ５２ａ、及びＣ５２ｂのいずれの場合においても、コンテンツリストＶ１０をスクロール移動させるように制御する。

　一方で、表示制御部１５５は、操作Ｃ５０に示すように、操作位置がコンテンツリストＶ１０中の位置の場合には、当該操作位置が示す領域Ｖ２０に隣接する境界Ｖ３０の傾きまたは形状のみを変化させるように制御してもよい。これに対して、表示制御部１５５は、操作Ｃ５２ａ及びＣ５２ｂに示すように、操作位置がコンテンツリストＶ１０外の位置の場合には、表示範囲Ｖ９０中のすべての境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させるように制御してもよい。

　同様にして、表示制御部１５５は、操作位置が表示範囲Ｖ９０外（例えば、操作Ｃ５４ａ及びＣ５４ｂ）か否かに応じて、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動や各境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化の態様を切り替えてもよい。

　次に、図２８Ｂを参照する。図２８Ｂは、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する方向Ｖ１０ａと直交する方向Ｍ１２に沿って操作が行われた場合の例について示している。

　例えば、参照符号Ｃ６０、Ｃ６４ａ、及びＣ６４ｂは、コンテンツリストＶ１０中を方向Ｍ１２に沿って操作した場合を示している。また、参照符号Ｃ６２ａ、Ｃ６２ｂ、Ｃ６６ａ、及びＣ６６ｂは、表示領域Ｖ９０中の、コンテンツリストＶ１０が表示された領域とは異なる他の領域中を、方向Ｍ１２に沿って操作した場合を示している。また、参照符号Ｃ６８ａ及びＣ６８ｂは、表示領域Ｖ９０外を方向Ｍ１２に沿って操作した場合を示している。

　以上のような操作位置の違いに応じて、表示制御部１５５は、異なる態様で表示を制御してもよい。

　具体的な一例として、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０中の位置を方向Ｍ１２に沿って操作した場合には、当該操作位置が示す領域Ｖ２０中のコンテンツＶ４０が選択されたものとして認識してもよい。また、このとき、選択されたコンテンツＶ４０が複数存在する場合には、表示制御部１５５は、当該複数のコンテンツＶ４０を方向Ｍ１２に沿って展開し、展開された複数のコンテンツＶ４０を方向Ｍ１２に沿ってスクロール移動させてもよい。

　また、表示制御部１５５は、操作位置がコンテンツリストＶ１０外の位置の場合には、コンテンツリストＶ１０自体に対する操作と認識してもよい。具体的な一例として、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０を複数生成し、当該複数のコンテンツリストＶ１０を適宜切り替えて表示可能に制御してもよい。この場合に、例えば、表示制御部１５５は、操作位置がコンテンツリストＶ１０外の位置の場合には、当該操作に応じて、表示範囲Ｖ９０中に表示させるコンテンツリストＶ１０を切り替えるように制御してもよい。

　同様にして、表示制御部１５５は、操作位置が表示範囲Ｖ９０外（例えば、操作Ｃ６８ａ及び６８ｂ）か否かに応じて、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動や各境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化の態様を切り替えてもよい。

　また、表示制御部１５５は、操作位置と操作方向との組み合わせに応じて、異なる態様で表示を制御してもよい。

　例えば、図２８Ｂにおいて、操作Ｃ６２ａと操作Ｃ６６ａとは、同じ領域を操作対象としているが、操作Ｃ６２ａの操作方向が方向Ｍ１２であるのに対して、操作Ｃ６６ａの操作方向は方向Ｍ１２とは逆の方向であり、それぞれの示す操作方向が異なる。このような場合には、表示制御部１５５は、操作Ｃ６２ａの場合と、操作Ｃ６６ａの場合とで異なる態様で表示を制御してもよい。このことは、操作Ｃ６３ｂ及び操作Ｃ６６ｂや、操作Ｃ６４ａ及び操作Ｃ６４ｂそれぞれの関係についても同様である。

　また、ドラッグ操作を対象として表示を制御する場合には、表示制御部１５５は、ドラッグ操作の開始前及び開始後の各位置のうちのいずれか、または双方の組合せに応じて、異なる態様で表示を制御してもよい。

　また、図２８Ｂに示すように、方向Ｍ１２に沿って操作が行われた場合に、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させることで、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する方向とは異なる方向への操作が行われたことを明示的に提示してもよい。具体的な一例として、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０の傾きがスクロール方向Ｍ１０ａに対して垂直となるように、境界Ｖ３０の傾きを変化させることで、方向Ｍ１２に沿って操作が行われたことをユーザに提示してもよい。

　以上のように、表示制御部１５５は、操作位置や操作方向の違いに応じて異なる態様で境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させてもよい。このように、操作位置や操作方向の違いに応じて異なる態様で境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させることで、ユーザは、操作位置や操作方向に応じた操作対象の違いを直感的に認識することが可能となる。

　また、表示制御部１５５は、操作位置や操作方向に応じて異なる処理が実行されるように、操作位置、操作方向、または、これらの組み合わせに対して所定の処理を割り当ててもよい。このような構成としたときに、操作位置や操作方向に応じて異なる態様で境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させることで、ユーザは、自身の操作に基づき実行された処理を直感的に認識することが可能となる。

　次に、図２９を参照する。図２９は、各境界Ｖ３０を、コンテンツリストＶ１０中の各領域Ｖ２０に関連付けて、操作対象となる領域Ｖ２０に応じて、境界Ｖ３０ごとに異なる挙動で傾きまたは形状を変化させる場合の例について示している。

　例えば、参照符号Ｃ５０ａは、境界Ｖ２０ｂを操作対象とした場合の操作方向及び操作位置を示している。同様に、参照符号Ｃ５０ｂは、境界Ｖ２０ｃを操作対象とした場合の操作方向及び操作位置を示している。即ち、図２９は、操作Ｃ５０ａまたはＣ５０ｂに基づき、コンテンツリストＶ１０を方向Ｍ１０ａに向けてスクロール移動させた場合の一例を示している。

　図２９に示す例では、例えば、コンテンツリストＶ１０を方向Ｍ１０ａに向けてスクロール移動させた場合に、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａを領域Ｖ２０ｂに関連付け、境界Ｖ３０ｂを領域Ｖ２０ｃに関連付ける。そして、表示制御部１５５は、操作対象となる領域Ｖ２０に関連付けられた境界Ｖ３０が、他の境界Ｖ３０よりも早いタイミングで傾きまたは形状が変化するように制御する。

　具体的な一例として、表示制御部１５５は、操作Ｃ５０ａで示すように、領域Ｖ２０ｂを操作対象とした場合には、境界Ｖ３０ａの傾きまたは形状を変化させて、その後、他の境界Ｖ３０（例えば、境界Ｖ３０ｂ）の傾きまたは形状を変化させる。同様に、表示制御部１５５は、操作Ｃ５０ｂで示すように、領域Ｖ２０ｃを操作対象とした場合には、境界Ｖ３０ｂの傾きまたは形状を変化させて、その後、他の境界Ｖ３０（例えば、境界Ｖ３０ａ）の傾きまたは形状を変化させてもよい。

　なお、表示制御部１５５は、操作の内容に応じて、各境界Ｖ３０と各領域Ｖ２０との間の関連付けを適宜変更してもよい。具体的な一例として、表示制御部１５５は、操作の方向に応じて、各境界Ｖ３０と各領域Ｖ２０との間の関連付けを変更してもよい。この場合には、例えば、表示制御部１５５は、方向Ｍ１０ａとは逆側に向けて操作が行われた場合に、境界Ｖ３０ａを領域Ｖ２０ａに関連付けて、境界Ｖ３０ｂを領域Ｖ２０ｂに関連付けてもよい。

　以上説明したように、表示制御部１５５は、操作対象に応じて異なる挙動で、各境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させてもよい。このように、操作対象に応じて異なる挙動で、各境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させることで、ユーザは、自身の操作の対象を直感的に認識することが可能となる。

　　［５．１０．実施例１０：境界の挙動に伴う操作対象の判定に係る制御］
　次に、実施例１０として、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に応じた境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化と、操作対象となる領域Ｖ２０またはコンテンツＶ４０の判定に係る制御の一例について、図３０～図３２を参照しながら説明する。図３０～図３２は、実施例１０に係る情報処理装置１００による表示制御の一態様について説明するための図であり、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化と、操作対象との関係について説明するための図である。

　まず、図３０を参照する。図３０において、参照符号Ｖ３２ｂは、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する前の、境界Ｖ３０ｂの位置を示している。即ち、図３０は、操作Ｃ５０に基づくコンテンツリストＶ１０の方向Ｍ１０ａに向けたスクロール移動に応じて、境界Ｖ３０ｂが、方向Ｍ１０ａとは反対の方向に傾きが変化した場合について示している。

　図３０に示すように、表示制御部１５５が、境界Ｖ３０ｂの傾きを変化させたときに、境界Ｖ３０ｂが通過する領域Ｃ３２ｂ中の位置は、境界Ｖ３０ｂの傾きの変化前と変化後とで、領域Ｖ２０ｂ及びＶ２０ｃのいずれに含まれる位置かが異なる。具体的には、境界Ｖ３０ｂの傾きが変化する前は、領域Ｃ３２ｂ中の位置は、領域Ｖ２０ｃに含まれる。これに対して、境界Ｖ３０ｂの傾きが変化した後は、領域Ｃ３２ｂ中の位置は、領域Ｖ２０ｂに含まれることとなる。即ち、領域Ｃ３２ｂ中の位置を操作対象とした場合には、境界Ｖ３０ｂの傾きが変化する前は領域Ｖ２０ｃが操作対象となり、境界Ｖ３０ｂの傾きが変化した後は領域Ｖ２０ｂが操作対象となる。

　一方で、ユーザが、表示範囲Ｖ９０に表示された複数の領域Ｖ２０ｂ及びＶ２０ｃそれぞれの位置を認識してから、当該複数の領域Ｖ２０ｂ及びＶ２０ｃのいずれかを選択する（例えば、タップ操作を行う）までの間にタイムラグが生じる場合が少なくない。これに対して、このタイムラグの間にも、境界Ｖ３０ｂの傾きは変化している場合がある。そのため、例えばユーザが、領域Ｖ２０ｃを選択しようとして領域Ｃ３２ｂ中の位置を操作した場合に、ユーザが操作を行うまでの間に境界Ｖ３０ｂの傾きが変化し、結果として領域Ｖ２０ｂ側を選択してしまう場合がある。

　そこで、本実施例に係る表示制御部１５５は、境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させている間に領域Ｖ２０（またはコンテンツＶ４０）の選択に係る操作を受けた場合には、境界Ｖ３０の傾きまたは形状が変化する前に操作位置が示していた領域Ｖ２０を操作対象とする。具体的には、表示制御部１５５は、領域Ｖ２０の選択に係る操作を受けて、所定時間前（例えば、３００［ｍｓｅｃ］前）に、当該操作が示す操作位置が示していた領域Ｖ２０を操作対象として認識する。

　この表示制御部１５５の動作について、図３１及び図３２を参照しながら具体的に例をあげてさらに詳しく説明する。まず、図３１を参照する。図３１において、参照符号Ｖ３２ｂは、コンテンツリストＶ１０がスクロール移動する前の、境界Ｖ３０ｂの位置を示している。また、参照符号Ｖ３６ｂは、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に伴い、境界Ｖ３０ｂの傾きが変化した後の、境界Ｖ３０ｂの位置を示している。

　即ち、図３１は、コンテンツリストＶ１０の方向Ｍ１０ａに向けたスクロール移動に応じて、境界Ｖ３０ｂが、位置Ｖ３２ｂから位置Ｖ３６ｂに向けて傾きを変化させている間の一タイミングにおける境界Ｖ３０ｂの傾きの状態を示している。

　図３１に示す例の場合には、境界Ｖ３０ｂが位置Ｖ３２ｂに位置する状態から、所定時間が経過する間に、境界Ｖ３０ｂが領域Ｃ３４ｂを通過している。このとき、表示制御部１５５は、領域Ｃ３４ｂ中の位置が操作対象となった場合には、当該タイミングにおいて領域Ｃ３４ｂ中の位置は領域Ｖ２０ｂ中に含まれているが、所定時間前に当該領域Ｃ３４ｂが含まれる領域Ｖ２０ｃ側を操作対象として認識する。

　次に、図３２を参照する。図３２は、図３１に示す状態から、さらに所定時間だけ経過した状態を示している。即ち、図３２において、参照符号Ｖ３４ｂは、図３１に示す状態での境界Ｖ３０ｂの位置を示している。また、また、参照符号Ｖ３８ｂは、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に伴い、境界Ｖ３０ｂの傾きが変化した後の、境界Ｖ３０ｂの位置を示している。

　即ち、図３２は、コンテンツリストＶ１０の方向Ｍ１０ａに向けたスクロール移動に応じて、境界Ｖ３０ｂが、位置Ｖ３４ｂから位置Ｖ３８ｂに向けて傾きを変化させている間の一タイミングにおける境界Ｖ３０ｂの傾きの状態を示している。

　即ち、図３２に示す例の場合には、境界Ｖ３０ｂが位置Ｖ３４ｂに位置する状態から、所定時間が経過する間に、境界Ｖ３０ｂが領域Ｃ３６ｂを通過している。このとき、表示制御部１５５は、領域Ｃ３６ｂ中の位置が操作対象となった場合には、当該タイミングにおいて領域Ｖ３６ｂ中の位置は領域Ｖ２０ｂ中に含まれているが、所定時間前に当該領域Ｃ３６ｂが含まれる領域Ｖ２０ｃ側を操作対象として認識する。

　このように、本実施例に係る表示制御部１５５は、境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させている間に領域Ｖ２０（またはコンテンツＶ４０）の選択に係る操作を受けた場合には、境界Ｖ３０の傾きまたは形状が変化する前に操作位置が示していた領域Ｖ２０を操作対象とする。これにより、表示制御部１５５は、ユーザが操作対象となる領域Ｖ２０の位置を認識してから当該領域Ｖ２０を選択するまでの間に、操作位置が示す領域Ｖ２０が切り替わる場合おいても、ユーザの認識により近いかたちで、操作対象を特定することが可能となる。

　なお、上記では、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化に着目して説明したが、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動についても同様である。即ち、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に伴い、操作位置が示す領域Ｖ２０が切り替わる場合おいても、表示制御部１５５は、ユーザの認識により近いかたちで、操作対象を特定することが可能となる。

　　［５．１１．実施例１１：境界を操作対象とした場合の一例］
　次に、実施例１１に係る情報処理装置１００の一例について説明する。上述した実施例では、主にコンテンツリストＶ１０のスクロール移動に応じた境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化に着目して説明した。これに対して、本実施例では、境界Ｖ３０を操作対象とすることで、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化を、所定の処理を実行するための契機として利用する場合の一例について、図３３～図３５を参照しながら説明する。図３３～図３５は、実施例１１に係る情報処理装置１００による表示制御の一態様について説明するための図であり、情報処理装置１００が、境界Ｖ３０の傾きが所定の角度に操作されたことを検知して、所定の処理を実行する場合の一例を示している。

　図３３～図３５において、参照符号Ｃ５０は、操作位置及び操作方向を示している。また、図３３～図３５は、操作Ｃ５０に伴い境界Ｖ３０ａの傾きが変化する過程をそれぞれ示しており、支点Ｖ３１ａを回転中心として、図３３、図３４、図３５の順に境界Ｖ３０ａの傾きが変化する場合の一例を示している。即ち、参照符号Ｖ３２ａ、Ｖ３４ａ、Ｖ３６ａのそれぞれは、図３３～図３５のそれぞれにおいて、操作Ｃ５０に基づき、境界Ｖ３０ａの傾きが変化する前の当該境界Ｖ３０ａの位置を示している。

　まず、表示制御部１５５が、操作Ｃ５０が、境界Ｖ３０を対象とした操作と、それ以外の操作（例えば、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に係る操作）とを識別する方法の一例について説明する。

　具体的な一例として、表示制御部１５５は、操作Ｃ５０が示す操作位置が、境界Ｖ３０上もしくは境界Ｖ３０の近傍（即ち、境界Ｖ３０から所定の距離以内の位置）の場合に、境界Ｖ３０を対象とした操作として認識してもよい。

　また、他の一例として、表示制御部１５５は、操作Ｃ５０が示す操作方法の変化量に基づき、境界Ｖ３０を対象とした操作か否かを判断してもよい。例えば、図３３～図３５に示すように、境界Ｖ３０ａの傾きが変化するように当該境界Ｖ３０ａを操作（例えば、ドラッグ操作）した場合には、支点Ｖ３１ａを中心とした円の円周に沿って移動するように、操作Ｃ５０の操作方向が変化する。そのため、表示制御部１５５は、操作Ｃ５０が示す操作方向の変化（即ち、ベクトル変化）が閾値を超えたか否かに応じて、操作Ｃ５０が、境界Ｖ３０を対象とした操作か否かを判断してもよい。もちろん、表示制御部１５５は、前述した操作位置に基づく判定と、操作方向の変化に基づく判定とを組み合わせることで、操作Ｃ５０が、境界Ｖ３０を対象とした操作か否かを認識してもよい。

　以上のようにして、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａが操作対象と認識した場合には、図３３～図３５に示すように、操作Ｃ５０の操作位置及び操作方向の変化に応じて、境界Ｖ３０ａの傾きを変化させる。そして、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａの傾きがあらかじめ決められた角度を超えて変化したタイミングを検知し、当該タイミングの検知を契機として、処理部１５０に対して所定の処理を実行させる。

　例えば、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａの傾きが所定の角度（例えば、境界Ｖ３０ａが位置Ｖ３４ａまたはＶ３６ａに位置する場合の角度）を超えて変化した場合に、当該境界Ｖ３０ａの傾きを変化させた方向とは逆側に位置する領域Ｖ２０ｂが選択されたものとして認識してもよい。この場合には、表示制御部１５５は、当該領域Ｖ２０ｂに配置されたコンテンツＶ４０の起動を、処理部１５０に指示してもよい。

　また、他の一例として、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａの傾きが所定の角度を超えて、さらに、図３６に示すように水平となるまで変化させた場合に、領域Ｖ２０ｂが選択されたものとして認識してもよい。この例の場合には、表示制御部１５５は、境界Ｖ３０ａの傾きを所定の角度を超えて変化させたが、水平となるまで変化させなかった場合には、操作の終了にあわせて、境界Ｖ３０ａの傾きが当該所定の角度に戻るように変化させてもよい。

　なお、上記はあくまで一例であり、境界Ｖ３０を操作対象とすることで、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化を、所定の処理を実行するための契機として利用することが可能であれば、その態様は限定されない。例えば、表示制御部１５５は、操作Ｃ５０に伴い境界Ｖ３０の形状を変化させ、当該形状の変化量が閾値を超えたタイミングを、所定処理を実行するための契機として利用してもよい。

　　［５．１２．実施例１２：複数のコンテンツリストを表示した場合の一例］
　次に、実施例１２として、コンテンツリストＶ１０を複数表示させた場合における、境界Ｖ３０の傾きまたは形状の変化の一態様について説明する。

　例えば、情報処理装置１００は、表示されたコンテンツリストＶ１０ａの中から一の領域Ｖ２０が選択された場合に、当該一の領域Ｖ２０に対応するコンテンツＶ４０に含まれるサブコンテンツの一覧を、別途コンテンツリストＶ１０ｂとして表示してもよい。このとき、情報処理装置１００は、コンテンツリストＶ１０ａ及び１０ｂのいずれか一方をスクロール移動させた場合に、当該スクロール移動に連動して、他方のコンテンツリストＶ１０中における境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させてもよい。

　そこで、以降では、実施例１２に係る情報処理装置１００の動作の一態様について、境界Ｖ３０の傾きを変化させる場合を例に、図３６を参照しながら説明する。図３６は、実施例１２に係る情報処理装置１００による表示制御の一態様について説明するための図であり、コンテンツリストＶ１０を複数表示させた場合の境界Ｖ３０の傾きの変化の一態様を示している。

　図３６に示す例では、表示制御部１５５は、複数の領域Ｖ２０ａ～Ｖ２０ｅを含むコンテンツリストＶ１０ａを作成し、表示範囲Ｖ９０中に当該領域Ｖ２０ａ～Ｖ２０ｅが表示されるように、コンテンツリストＶ１０ａを表示させている。また、情報処理装置１００は、領域Ｖ２０ｃの選択に係る操作を受けて、当該領域Ｖ２０ｃに対応するコンテンツＶ４０に含まれたサブコンテンツのリストを、コンテンツリストＶ１０ｂとして、コンテンツリストＶ１０ａとは別に表示している。なお、参照符号Ｖ２０ｃ１～Ｖ２０ｃ５は、コンテンツリストＶ１０ｂ中に含まれる各領域Ｖ２０を示しており、当該領域Ｖ２０ｃ１～Ｖ２０ｃ５のそれぞれには、領域Ｖ２０ｃに対応するコンテンツＶ４０のサブコンテンツがそれぞれ関連付けられる。

　ここで、表示制御部１５５は、操作Ｃ５０を受けて、コンテンツリストＶ１０ｂを方向Ｍ１０ａにスクロール移動させ、操作Ｃ５０の操作位置が示す領域Ｖ２０ｃ３に隣接する境界Ｖ３０ｆ及びＶ３０ｇの傾きを方向Ｍ１０ａとは逆側の方向に変化させたとする。

　このとき、本実施例に係る表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０ｂのスクロール移動に連動して、コンテンツリストＶ１０ａに表示された境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させる。

　例えば、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０ａ中の各領域Ｖ２０のうち、コンテンツリストＶ１０ｂの各領域Ｖ２０に対応するサブコンテンツに対応するコンテンツＶ４０が関連付けられた領域Ｖ２０に隣接する境界Ｖ３０の傾きを変化させてもよい。

　具体的な一例として、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０ａ中の各領域Ｖ２０のうち、領域Ｖ２０ｃに隣接する境界Ｖ３０ｂ及びＶ３０ｃの傾きを変化させ、コンテンツリストＶ１０ａ中の他の境界Ｖ３０については傾きを変化させなくてもよい。

　この場合には、表示制御部１５５は、例えば、コンテンツリストＶ１０ｂを生成する際に、当該コンテンツリストＶ１０ｂ中の各領域Ｖ２０ｃ１～Ｖ２０ｃ５を、コンテンツリストＶ１０ａ中の領域Ｖ２０ｃに関連付けておくとよい。これにより、表示制御部１５５は、操作Ｃ５０の操作位置が、コンテンツリストＶ１０ｂ中の各領域Ｖ２０（例えば、領域Ｖ２０ｃ１～Ｖ２０ｃ５）のうち、いずれかの領域Ｖ２０を示す場合に、当該領域Ｖ２０に関連付けられたコンテンツリストＶ１０ａ中の領域Ｖ２０を特定することができる。

　また、このとき、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０ａ側の境界Ｖ３０の傾きを変化させる方向は、コンテンツリストＶ１０ｂ側の境界Ｖ３０と同様の方向でもよいし、逆側の方向でもよい。

　また、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０ａ側の境界Ｖ３０の形状を変化させてもよい。即ち、コンテンツリストＶ１０ａ及びＶ１０ｂのうち、いずれか一方側の境界Ｖ３０については、傾きを変化させ、他方側の境界Ｖ３０については、形状を変化させてもよい。このとき、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０ａ及びＶ１０ｂのうち、どちらの境界Ｖ３０をどのように変化させるか（傾きまたは形状を変化させるか）については、設定により変更できるようにしてもよい。例えば、表示制御部１５５は、操作対象となったコンテンツリストＶ１０中の境界Ｖ３０については傾きを変化させ、連動して動作するコンテンツリストＶ１０中の境界Ｖ３０については形状を変化させてもよい。

　なお、上記は、コンテンツリストＶ１０ｂ側が操作対象となった場合について示しているが、コンテンツリストＶ１０ａ側が操作対象となった場合についても同様である。例えば、操作Ｃ５０が示す操作位置が、コンテンツリストＶ１０ａ中の領域Ｖ２０ｃを示していたとする。このとき、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０ｂ中の各領域Ｖ２０ｃ１～Ｖ２０ｃ５に、領域Ｖ２０ｃに対応するコンテンツＶ４０のサブコンテンツが関連付けられている場合には、領域Ｖ２０ｃ１～Ｖ２０ｃ５に隣接する境界Ｖ３０の傾きを変化させてもよい。また、表示制御部１５５は、領域Ｖ２０ｃ１～Ｖ２０ｃ５に、領域Ｖ２０ｃに対応するコンテンツＶ４０のサブコンテンツが関連付けられていない場合には、領域Ｖ２０ｃ１～Ｖ２０ｃ５に隣接する境界Ｖ３０の傾きを変化させなくてもよい。

　以上のように、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０ａ及び１０ｂ間で、関連する領域Ｖ２０に隣接する境界Ｖ３０の傾きまたは形状のみを変化させることで、各領域Ｖ２０に対応するコンテンツＶ４０間の関連付けを提示することが可能となる。

　なお、上記に示す例はあくまで一例であり、コンテンツリストＶ１０ａ及び１０ｂのいずれか一方をスクロール移動させた場合に、当該スクロール移動に連動して、他方のコンテンツリストＶ１０中における境界Ｖ３０の傾きまたは形状が変化すれば、その態様は限定されない。例えば、表示制御部１５５は、コンテンツリストＶ１０ｂをスクロール移動させた場合に、当該スクロール移動に連動して、コンテンツリストＶ１０ａ中の、表示された境界Ｖ３０すべての傾きを変化させてもよい。

　また、コンテンツリストＶ１０ａ及び１０ｂのそれぞれに表示されるコンテンツ間を関連付けられれば、当該コンテンツ間の関係は、コンテンツとサブコンテンツとの関係には限定されない。例えば、コンテンツリストＶ１０ａ及び１０ｂのそれぞれに表示されるコンテンツは、コンテントとサブコンテンツとの間のような階層関係を、必ずしも持っていなくてもよい。

　また、コンテンツリストＶ１０ａ及び１０ｂのそれぞれに表示されるコンテンツ間を関連付けに関わらず、コンテンツリストＶ１０ａ及び１０ｂのいずれか一方をスクロール移動に連動させて他方の境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させてもよい。

　また、コンテンツリストＶ１０を３以上表示させる場合には、表示制御部１５５は、各コンテンツリストＶ１０間の関係に応じて、境界Ｖ３０の変化量を制御してもよい。具体的な一例として、表示制御部１５５は、３以上のコンテンツリストＶ１０が階層関係を有する場合には、操作対象であるコンテンツリストＶ１０を基準として、階層が近いか遠いかに基づき、各コンテンツリストＶ１０中の境界Ｖ３０の変化量を調整してもよい。また、他の一例として、表示制御部１５５は、操作対象であるコンテンツリストＶ１０を基準として、表示された位置の距離が近いか遠いかに基づき、各コンテンツリストＶ１０中の境界Ｖ３０の変化量を調整してもよい。

　＜６．まとめ＞
　以上のように、本実施形態に係る情報処理装置１００は、コンテンツリストＶ１０のスクロール移動に応じて、表示範囲Ｖ９０内に含まれる領域Ｖ２０（換言すると、コンテンツＶ４０）間の境界Ｖ３０の傾きまたは形状を変化させる。このような構成により、ユーザは、コンテンツＶ４０として画像が表示されている場合においても、当該画像として表示された線と、境界Ｖ３０とを容易に識別することが可能となる。即ち、ユーザは、境界Ｖ３０を容易に把握することが可能となる。

　以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。

　また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。

　なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
（１）
　複数のコンテンツのうち少なくとも一部のコンテンツを表示させ、前記複数のコンテンツ中における表示範囲の移動に応じて、前記表示範囲内に含まれるコンテンツ間の境界の傾きまたは形状を変化させるように表示部を制御するための制御情報を生成する表示制御部と、
　前記制御情報を出力する出力部と、
　を備えた、情報処理装置。
（２）
　前記表示範囲の移動は、前記複数のコンテンツが並べられた方向に沿ったスクロール移動である、前記（１）に記載の情報処理装置。
（３）
　前記表示制御部は、前記境界の傾きまたは形状を変化させる方向を、前記表示範囲がスクロール移動する方向に応じて制御する、前記（２）に記載の情報処理装置。
（４）
　前記表示制御部は、前記境界の傾きまたは形状を、前記表示範囲のスクロール移動に連動して慣性的に変化させる、前記（２）または（３）に記載の情報処理装置。
（５）
　前記表示制御部は、前記境界の傾きまたは形状の変化量を、前記表示範囲の移動速度に連動させる、前記（２）～（４）のいずれか一項に記載の情報処理装置。
（６）
　前記表示制御部は、スクロール移動した前記表示範囲の停止に連動して、前記表示範囲内の前記境界があらかじめ決められた傾きまたは形状で停止するように、当該境界の傾きまたは形状の変化を収束させる、前記（２）～（５）のいずれか一項に記載の情報処理装置。
（７）
　前記表示制御部は、スクロール移動した前記表示範囲の停止に連動して、前記境界を平行移動させる、前記（２）～（６）のいずれか一項に記載の情報処理装置。
（８）
　前記表示制御部は、前記表示範囲内の前記境界の傾きまたは形状の変化を、所定の視覚効果を伴って収束させる、前記（６）または（７）に記載の情報処理装置。
（９）
　前記表示範囲の移動が操作に基づき実行される、前記（１）～（８）のいずれか一項に記載の情報処理装置。
（１０）
　前記表示制御部は、前記境界の傾きを、当該境界上のあらかじめ決められた位置を回転中心として変化させる、前記（９）に記載の情報処理装置。
（１１）
　前記表示制御部は、前記境界の傾きを、前記操作の内容に基づき決定された位置を回転中心として変化させる、前記（９）に記載の情報処理装置。
（１２）
　前記表示制御部は、前記回転中心の位置を、前記操作の対象となる位置、前記操作の方向、及び前記境界の傾きのうちのいずれかまたは２以上の組み合わせに基づき、特定する、前記（１１）に記載の情報処理装置。
（１３）
　前記表示制御部は、前記操作の対象となる位置と、前記境界の端点との間の距離に応じた量だけ当該端点が移動するように、当該境界の傾きまたは形状を変化させる、前記（９）～（１２）のいずれか一項に記載の情報処理装置。
（１４）
　前記表示制御部は、前記操作の対象となる位置と、複数の前記境界それぞれとの間の位置関係に応じた異なるタイミングで、当該複数の境界それぞれの傾きまたは形状を変化させる、前記（９）～（１３）のいずれか一項に記載の情報処理装置。
（１５）
　前記表示制御部は、前記操作の対象となる前記コンテンツに応じて異なる態様で、当該コンテンツに隣接する前記境界の傾きまたは形状を変化させる、前記（９）～（１４）のいずれか一項に記載の情報処理装置。
（１６）
　前記表示制御部は、前記境界の傾きまたは形状を、前記操作の対象となる位置が前記複数のコンテンツ中の位置か否かに応じて、異なる態様で変化させる、前記（９）～（１５）のいずれか一項に記載の情報処理装置。
（１７）
　前記表示制御部は、前記境界の傾きまたは形状の変化に連動して、当該境界を含む複数の境界で区切られた領域中における前記コンテンツの表示位置を変更する、前記（１）～（１６）のいずれか一項に記載の情報処理装置。
（１８）
　前記表示制御部は、前記境界の傾きまたは形状を変化させたときに表示されたコンテンツの指定に係る操作を受けた場合に、当該境界の傾きまたは形状が変化する前に、当該操作の対象となる位置が示していたコンテンツを、処理の対象として認識する、前記（１）～（１７）のいずれか一項に記載の情報処理装置。
（１９）
　プロセッサに、複数のコンテンツのうち少なくとも一部のコンテンツを表示させ、前記複数のコンテンツ中における表示範囲の移動に応じて、前記表示範囲内に含まれるコンテンツ間の境界の傾きまたは形状を変化させるように表示部を制御するための制御情報を生成することと、
　前記制御情報を出力することと、
　を有する、情報処理方法。
（２０）
　コンピュータに、
　複数のコンテンツのうち少なくとも一部のコンテンツを表示させ、前記複数のコンテンツ中における表示範囲の移動に応じて、前記表示範囲内に含まれるコンテンツ間の境界の傾きまたは形状を変化させるように表示部を制御するための制御情報を生成することと、
　前記制御情報を出力することと、
　を実行させる、プログラム。

　１００　情報処理装置
　１０１　表示面
　１１０　通信部
　１２０　入力部
　１３０　表示部
　１４０　記憶部
　１５０　処理部
　１５１　コンテンツ取得部
　１５３　入力情報解析部
　１５５　表示制御部
　９０１　プロセッサ
　９０３　メモリ
　９０５　ストレージ
　９０７　通信インタフェース
　９０９　入出力インタフェース
　９１１　タッチ検出面
　９１５　バス

Claims

　複数のコンテンツのうち少なくとも一部のコンテンツを表示させ、前記複数のコンテンツ中における表示範囲の移動に応じて、前記表示範囲内に含まれるコンテンツ間の境界の傾きまたは形状を変化させるように表示部を制御するための制御情報を生成する表示制御部と、
　前記制御情報を出力する出力部と、
　を備えた、情報処理装置。
　前記表示範囲の移動は、前記複数のコンテンツが並べられた方向に沿ったスクロール移動である、請求項１に記載の情報処理装置。
　前記表示制御部は、前記境界の傾きまたは形状を変化させる方向を、前記表示範囲がスクロール移動する方向に応じて制御する、請求項２に記載の情報処理装置。
　前記表示制御部は、前記境界の傾きまたは形状を、前記表示範囲のスクロール移動に連動して慣性的に変化させる、請求項２に記載の情報処理装置。
　前記表示制御部は、前記境界の傾きまたは形状の変化量を、前記表示範囲の移動速度に連動させる、請求項２に記載の情報処理装置。
　前記表示制御部は、スクロール移動した前記表示範囲の停止に連動して、前記表示範囲内の前記境界があらかじめ決められた傾きまたは形状で停止するように、当該境界の傾きまたは形状の変化を収束させる、請求項２に記載の情報処理装置。
　前記表示制御部は、スクロール移動した前記表示範囲の停止に連動して、前記境界を平行移動させる、請求項２に記載の情報処理装置。
　前記表示制御部は、前記表示範囲内の前記境界の傾きまたは形状の変化を、所定の視覚効果を伴って収束させる、請求項６に記載の情報処理装置。
　前記表示範囲の移動が操作に基づき実行される、請求項１に記載の情報処理装置。
　前記表示制御部は、前記境界の傾きを、当該境界上のあらかじめ決められた位置を回転中心として変化させる、請求項９に記載の情報処理装置。
　前記表示制御部は、前記境界の傾きを、前記操作の内容に基づき決定された位置を回転中心として変化させる、請求項９に記載の情報処理装置。
　前記表示制御部は、前記回転中心の位置を、前記操作の対象となる位置、前記操作の方向、及び前記境界の傾きのうちのいずれかまたは２以上の組み合わせに基づき、特定する、請求項１１に記載の情報処理装置。
　前記表示制御部は、前記操作の対象となる位置と、前記境界の端点との間の距離に応じた量だけ当該端点が移動するように、当該境界の傾きまたは形状を変化させる、請求項９に記載の情報処理装置。
　前記表示制御部は、前記操作の対象となる位置と、複数の前記境界それぞれとの間の位置関係に応じた異なるタイミングで、当該複数の境界それぞれの傾きまたは形状を変化させる、請求項９に記載の情報処理装置。
　前記表示制御部は、前記操作の対象となる前記コンテンツに応じて異なる態様で、当該コンテンツに隣接する前記境界の傾きまたは形状を変化させる、請求項９に記載の情報処理装置。
　前記表示制御部は、前記境界の傾きまたは形状を、前記操作の対象となる位置が前記複数のコンテンツ中の位置か否かに応じて、異なる態様で変化させる、請求項９に記載の情報処理装置。
　前記表示制御部は、前記境界の傾きまたは形状の変化に連動して、当該境界を含む複数の境界で区切られた領域中における前記コンテンツの表示位置を変更する、請求項１に記載の情報処理装置。
　前記表示制御部は、前記境界の傾きまたは形状を変化させたときに表示されたコンテンツの指定に係る操作を受けた場合に、当該境界の傾きまたは形状が変化する前に、当該操作の対象となる位置が示していたコンテンツを、処理の対象として認識する、請求項１に記載の情報処理装置。
　プロセッサに、複数のコンテンツのうち少なくとも一部のコンテンツを表示させ、前記複数のコンテンツ中における表示範囲の移動に応じて、前記表示範囲内に含まれるコンテンツ間の境界の傾きまたは形状を変化させるように表示部を制御するための制御情報を生成することと、
　前記制御情報を出力することと、
　を有する、情報処理方法。
　コンピュータに、
　複数のコンテンツのうち少なくとも一部のコンテンツを表示させ、前記複数のコンテンツ中における表示範囲の移動に応じて、前記表示範囲内に含まれるコンテンツ間の境界の傾きまたは形状を変化させるように表示部を制御するための制御情報を生成することと、
　前記制御情報を出力することと、
　を実行させる、プログラム。