WO2015045332A1

WO2015045332A1 - 連携装置、連携システム、サービス連携方法およびプログラム記憶媒体

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Publication number: WO2015045332A1
Application number: PCT/JP2014/004778
Authority: WO
Inventors: 裕則宮田
Original assignee: Ｎｅｃプラットフォームズ株式会社
Priority date: 2013-09-24
Filing date: 2014-09-17
Publication date: 2015-04-02
Also published as: JP2015064682A

Abstract

　実装コードを開発する知識のないユーザであっても、装置の機能をサーバにより提供されるサービスに簡単に連携させて実行させることを可能にする技術を提供する。　連携装置1０は、取得部１１と連携部１２を備える。取得部１１は、ＡＰＩ情報とＡＰＩシーケンス情報とファンクション情報のうちのＡＰＩ情報、あるいは、ＡＰＩ情報を含む複数の情報を外部から供給される定義情報を利用して生成する。ＡＰＩ情報は、アプリケーションプログラミングインタフェース（ＡＰＩ）を表す情報である。ＡＰＩシーケンス情報は、複数のＡＰＩを用いる場合におけるＡＰＩの使用順序を決定する情報である。ファンクション情報は、利用対象のサービスに連携した動作を実行する実行対象の機能を特定する内部機能特定情報を含む情報である。連携部１２は、取得部１１により生成された情報を利用して、利用対象のサービスと実行対象の機能との連携動作を制御する。

Description

連携装置、連携システム、サービス連携方法およびプログラム記憶媒体

　本発明は、装置が持つ機能と、情報通信網を介して提供されるサービスとを連携させる技術に関する。

　近年、クラウドコンピューティング（クラウドシステム）において、ユーザの利用する情報処理装置（コンピュータ装置）にシステムのサーバが提供可能なサービスは様々にある。ユーザは、そのような様々なサービスの中からニーズに合うものを選択し、当該選択したサービスと、自身の利用する情報処理装置が持つ機能とを連携させたいという要望が有る。例えば、外部の文書管理サービス（文書管理システム）が管理している文書ファイルの中に所望の文書ファイルが有った場合に、ユーザは、その文書管理サービスのサーバから所望の文書ファイルをダウンロードし当該文書を印刷したい場合がある。また、ユーザは、自身の利用する情報処理装置がスキャナによって取得した文書ファイルを外部の文書管理サービスのサーバにアップロードしたい場合もある。このような要望に応えるために、ユーザの利用する情報処理装置が持つ機能（内部機能）と、クラウドコンピューティングが提供している様々なサービスとを簡単に連携可能な技術が望まれている。

　そのような要望に関連する技術が特許文献１に記載されている。この関連技術では、装置は、外部から提供されるサービス（外部サービス）毎に設定され当該設定されたサービスに応じた処理を行うサービス通信部と、複数のサービス通信部から共通に利用されるユーザインタフェース制御部とを有する。この関連技術では、サービス通信部は、設定されたサービスの管理情報を管理し、また、そのサービスに基づいた通信を行う。ユーザインタフェース制御部は、サービス通信部で管理されている管理情報に基づいて、サービスを利用するためのユーザインタフェースを提供する。この関連技術では、今まで利用したことのない新たなサービスを利用する際に、そのサービスに応じたユーザインタフェース制御部の実装コードを追加しなくてよいが、その新たなサービスに応じたサービス通信部の実装コードを追加する必要が有る。

特開２０１２－４９７８８号公報

　特許文献１に記載された関連技術では、上述したように、新たなサービスを利用するために、そのサービスに応じたサービス通信部の実装コードを追加する必要がある。しかしながら、例えば、エンドユーザ、情報処理システムや外部サービスの保守員、または、システムインテグレーター等は、実装コードを開発する知識を持たない場合が多い。そのため、そのようなユーザが、特許文献１の技術を利用して、情報処理装置を所望の新たなサービスに対応させることは難しい。

　本発明は上述の課題を解決するためになされた。すなわち、本発明の主な目的は、実装コードを開発する知識のないユーザであっても、装置の機能を、サーバにより提供されるサービスに簡単に連携させて動作させることができる技術を提供することである。

　上記目的を達成するために、本発明の連携装置は、
　外部のサーバによって提供されるサービスを利用するために前記サーバと通信する際に必要なアプリケーションプログラミングインタフェース（ＡＰＩ）を表すＡＰＩ情報と、前記サーバのサービスを利用する際に複数の前記ＡＰＩを用いる場合における当該ＡＰＩの使用順序を決定するＡＰＩシーケンス情報と、利用対象の前記サービスに連携した動作を実行する実行対象の機能を特定する内部機能特定情報を含むファンクション情報とのうちの前記ＡＰＩ情報、あるいは、前記ＡＰＩ情報を含む複数の前記情報を、外部から供給される定義情報を利用して生成する取得手段と、
　前記取得手段により生成された前記情報を利用して、前記利用対象のサービスと前記実行対象の機能との連携動作を制御する連携手段と、
を備える。

　本発明の連携システムは、
　本発明の連携装置と、
　　外部のサーバによって提供されるサービスに連携した動作を実行する実行対象の機能を備えた機能実行装置と
を備える。

　本発明のサービス連携方法は、
　外部のサーバによって提供されるサービスを利用するために前記サーバと通信する際に必要なアプリケーションプログラミングインタフェース（ＡＰＩ）を表すＡＰＩ情報と、前記サーバのサービスを利用する際に複数の前記ＡＰＩを用いる場合における当該ＡＰＩの使用順序を決定するＡＰＩシーケンス情報と、利用対象の前記サービスに連携した動作を実行する実行対象の機能を特定する内部機能特定情報を含むファンクション情報とのうちの前記ＡＰＩ情報、あるいは、前記ＡＰＩ情報を含む複数の前記情報を、外部から供給される定義情報を利用して生成し、
　その生成した前記情報を利用して、前記利用対象のサービスと前記実行対象の機能との連携動作を制御する。

　本発明のプログラム記憶媒体は、
　外部のサーバによって提供されるサービスを利用するために前記サーバと通信する際に必要なアプリケーションプログラミングインタフェース（ＡＰＩ）を表すＡＰＩ情報と、前記サーバのサービスを利用する際に複数の前記ＡＰＩを用いる場合における当該ＡＰＩの使用順序を決定するＡＰＩシーケンス情報と、利用対象の前記サービスに連携した動作を実行する実行対象の機能を特定する内部機能特定情報を含むファンクション情報とのうちの前記ＡＰＩ情報、あるいは、前記ＡＰＩ情報を含む複数の前記情報を、外部から供給される定義情報を利用して生成する処理と、
　その生成された前記情報を利用して、前記利用対象のサービスと前記実行対象の機能との連携動作を制御する処理と
をコンピュータによって実行させるプログラムを保持する。

　なお、本発明の主な前記目的は、本発明の連携装置、連携システムに対応するサービス連携方法によっても達成される。さらに、本発明の主な前記目的は、本発明の連携装置、連携システム、サービス連携方法を実現するコンピュータプログラム又は当該コンピュータプログラムを保持するプログラム記憶媒体によっても達成される。

　本発明は、実装コードを開発する知識のないユーザであっても、装置の機能を、サーバにより提供されるサービスに簡単に連携させて動作させることができる。

本発明に係る第１実施形態の連携システムの構成を簡略化して表すブロック図である。本発明に係る第１実施形態の連携装置の機能構成を表すブロック図である。第１実施形態の連携装置のハードウェア構成の一例を簡略化して表すブロック図である。第１実施形態の連携装置における取得部の動作例を説明するフローチャートである。第１実施形態の連携装置における連携部の動作例を説明するフローチャートである。本発明に係る第２実施形態の連携システムの機能構成を表すブロック図である。第２実施形態の連携システムが組み込まれる画像形成装置のハードウェア構成の一例を簡略化して表すブロック図である。第２実施形態におけるＡＰＩ定義ファイルの一例を表す図である。第２実施形態におけるＡＰＩ情報の一例を表す図である。第２実施形態におけるＡＰＩシーケンス定義ファイルの一例を表す図である。第２実施形態におけるＡＰＩシーケンス情報の一例を表す図である。第２実施形態におけるファンクション定義ファイルの一例を表す図である。第２実施形態におけるファンクション情報の一例を表す図である。第２実施形態の連携装置の一動作例を説明するフローチャートである。第２実施形態の連携装置の他の動作例を説明するフローチャートである。第２実施形態においてユーザに情報を入力させる入力画面の一例を表す図である。ユーザが情報を入力した後の入力画面の一例を表す図である。第２実施形態の連携装置がＡＰＩ情報に基づきサーバに送信する情報の一例を説明する図である。第２実施形態において、連携装置がサーバから受信する応答情報の一例を説明する図である。第２実施形態の連携装置がＡＰＩ情報に基づきサーバに送信する情報の別の例を説明する図である。第２実施形態において、連携装置がサーバから受信する応答情報の別の例を説明する図である。第２実施形態の連携装置がＡＰＩ情報に基づきサーバに送信する情報のさらに別の例を説明する図である。第２実施形態において、連携装置がサーバから受信する応答情報のさらに別の例を説明する図である。第２実施形態において、ユーザインタフェース部によって表示される正常終了を報知する画面の一例を表す図である。第２実施形態において、ユーザインタフェース部によって表示される異常終了を報知する画面の一例を表す図である。本発明に係る第３実施形態の連携システムの機能構成を表すブロック図である。第３実施形態の連携システムを構成する通信装置のハードウェア構成の一例を簡略化して表すブロック図である。本発明に係る第４実施形態の連携システムの機能構成を表すブロック図である。

　以下に、本発明に係る実施形態を図面を参照しつつ説明する。

　＜第１実施形態＞
　図１は、本発明に係る第１実施形態の連携システムの構成を簡略化して表すブロック図である。

　第１実施形態の連携システム１は、連携装置１０と、機能実行装置８０とを含む。連携装置１０と機能実行装置８０は、通信可能に接続される。例えば、連携装置１０と機能実行装置８０は、有線ＬＡＮ（Local Area Network）、無線ＬＡＮ、または、接続用ケーブル等を介して接続される。

　機能実行装置８０は、所定の機能を実行する装置である。例えば、機能実行装置８０としては、サーバ装置やパーソナルコンピュータ装置を挙げることができる。また、機能実行装置８０は、プリンタ、スキャナ、複合機（プリント機能を含む複数の機能を備えた装置（機器））、カメラ、ビデオカメラ、または、その他の各種電子機器であってもよい。さらにまた、機能実行装置８０は、そのような各種電子機器の動作を制御する制御装置であってもよい。以下、機能実行装置８０によって実行される機能を内部機能とも記載する。例えば、機能実行装置８０が、プリント機能とスキャナ機能とを有する複合機である場合には、内部機能とは、プリント機能とスキャナ機能である。このように、機能実行装置８０は、複数の内部機能を有していてもよい。

　連携装置１０は、機能実行装置８０の内部機能が、情報通信網７０を介して接続するサーバ９０のサービス（機能）と連携して動作することを可能にする装置である。連携装置１０は、サービスを提供するサーバ９０と通信可能に接続される。例えば、連携装置１０は、インターネット、ＬＡＮ、公衆回線網、無線通信網またはこれらの組合せによって構成される情報通信網７０を介して、サーバ９０に接続される。また、サーバ９０は、サービスのアプリケーションプログラミングインタフェース（ＡＰＩ：Application Programming Interface）を公開しているとする。

　なお、図１では、連携装置１０および機能実行装置８０が１つずつ表されているが、連携システム１が備える連携装置１０および機能実行装置８０は複数であってもよく、数が限定されるものではない。また、図１では、連携システム１（連携装置１０および機能実行装置８０）が接続するサーバ９０は１つであるが、連携システム１が接続するサーバ９０の数および機能実行装置８０が利用可能なサービスの数は限定されない。

　図２は、連携装置１０が持つ機能構成を簡略化して表すブロック図である。連携装置１０は、機能部として、取得部（取得手段）１１と、連携部（連携手段）１２とを有する。

　図３は、連携装置１０のハードウェア構成の一例を簡略化して表すブロック図である。図３に表される連携装置１０は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）１００１を備えたコンピュータ装置である。この連携装置１０は、さらに、ＲＡＭ（Random Access Memory）１００２と、ＲＯＭ（Read Only Memory）１００３と、記憶装置（例えばハードディスク装置）１００４と、ネットワークインタフェース１００５と、入力装置１００６と、表示装置１００７とを備えている。ＣＰＵ１００１は、ＲＯＭ１００３および記憶装置１００４に記憶されたコンピュータプログラム（以下、プログラムとも記載する）と各種データを読み出し、当該読み出したプログラムと各種データをＲＡＭ１００２に書き込む機能を備えている。さらに、ＣＰＵ１００１は、ＲＡＭ１００２のプログラムを実行することによって様々な機能を持つことができる。

　連携装置１０がこのようなハードウェア構成を備えている場合には、例えば、取得部１１は、ネットワークインタフェース１００５と、ＣＰＵ１００１とによって構成される。連携部１２は、ネットワークインタフェース１００５と、入力装置１００６と、表示装置１００７と、ＣＰＵ１００１とによって構成される。なお、連携装置１０、取得部１１および連携部１２を構成するハードウェア構成は、上述した構成に限定されない。

　次に、取得部１１と連携部１２の各機能について説明する。

　取得部１１は、ＡＰＩ（Application Programming Interface）情報と、ＡＰＩ（Application Programming Interface）シーケンス情報と、ファンクション情報とのうちのＡＰＩ情報、あるいは、ＡＰＩ情報を含む複数の前記情報を生成する機能を備えている。ここで、ＡＰＩ情報とは、サーバ９０が提供するサービスによって公開され当該サービスを利用するためにサーバ９０と通信する際に必要なＡＰＩを表す情報である。ＡＰＩシーケンス情報とは、複数のＡＰＩを用いる場合に当該ＡＰＩの使用順序を決定する情報である。また、ファンクション情報とは、サーバ９０のサービスに連携した動作を実行する機能実行装置８０の内部機能を特定する内部機能特定情報を含む情報である。

　取得部１１は、前記情報を生成する際には、外部から供給される定義情報を利用する。定義情報とは、取得部１１が情報を生成するために必要な情報を含む情報である。なお、取得部１１が生成した情報は、連携装置１０に内蔵される記憶装置１００４などに保持される。あるいは、連携装置１０が外部の記憶装置を利用する構成である場合には、取得部１１が生成した情報は、その外部の記憶装置に保持される。

　連携部１２は、取得部１１により生成された情報を利用して、機能実行装置８０の内部機能と、利用対象のサーバ９０のサービスとの連携動作を制御する機能を備えている。

　図４は、取得部１１の動作例を表すフローチャートである。取得部１１は、まず、ＡＰＩ情報、ＡＰＩシーケンス情報又はファンクション情報を生成するために必要な情報を含む定義情報を取得する（ステップＳ１）。

　次に、取得部１１は、その取得した定義情報を利用して、サーバ９０のサービスとの連携に必要な情報（連携制御情報）を生成する（ステップＳ２）。

　図５は、連携部１２の動作例を表すフローチャートである。

　まず、連携部１２は、取得部１１により生成された情報を取得する（ステップＳ１１）。そして、連携部１２は、その取得したＡＰＩ情報、あるいは、ＡＰＩ情報を含む複数の情報に基づいて、サーバ９０の利用対象のサービス（機能）と、実行対象の機能実行装置８０の機能との連携動作を制御する（ステップＳ１２）。

　次に、第１実施形態の効果について述べる。

　第１実施形態の連携システム１（連携装置１０）は、実装コードを開発する知識のないユーザであっても、機能実行装置８０の内部機能を、サーバ９０の今まで利用したことのない新たなサービス（機能）に連携させて動作させることができる。

　その理由は、取得部１１が、ＡＰＩ情報と、ＡＰＩシーケンス情報と、ファンクション情報とのうちのＡＰＩ情報、あるいは、ＡＰＩ情報を含む複数の情報、つまり、サーバ９０のサービスとの連携に必要な情報を生成する機能を備えているからである。そして、連携部１２が、その生成された情報に基づいて、利用対象の機能とサーバ９０のサービスとの連携動作を制御するからである。

　したがって、ユーザは、今まで利用したことのないサービスに機能実行装置８０の内部機能を連携させる実装コードを開発する必要はない。つまり、ユーザは、実装コードを開発する知識を持たなくとも、機能実行装置８０の内部機能をサーバ９０の所望のサービスに連携させて動作させることができる。

　＜第２実施形態＞
　以下に、本発明に係る第２実施形態を説明する。なお、第２実施形態の説明において、第１実施形態と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。

　この第２実施形態では、本発明に係る連携システムは、画像形成装置に組み込まれているとする。図６は、第２実施形態の連携システムの機能構成を簡略化して表すブロック図である。

　第２実施形態の連携システム２は、連携装置２０と、スキャナ部８１と、プリンタ部８２と、記憶部８３とを備える。連携装置２０は、取得部（取得手段）２１と、連携部（連携手段）２３とを備え、さらに、ユーザインタフェース部（ユーザインタフェース手段）２４を備える。

　スキャナ部８１およびプリンタ部８２は、機能実行装置８５を構成する。スキャナ部８１は、写真や絵や文字等をスキャンすることによりデジタルの画像データを取得するスキャナ機能を実行する。プリンタ部８２は、文書や絵や写真を印刷するプリント機能を実行する。

　連携装置２０は、スキャナ部８１によるスキャナ機能またはプリンタ部８２によるプリント機能を、サーバ９０のサービス（機能）と連携して実行（動作）させる機能を有する。連携装置２０は、サービスを提供するサーバ９０と通信可能に接続される。例えば、連携装置２０は、インターネット、ＬＡＮ、公衆回線網、無線通信網またはこれらの組合せによって構成される情報通信網７０を介して、サーバ９０に接続される。この第２実施形態では、サーバ９０は、文書を管理するサービスを提供しているとする。また、サーバ９０は、サービスのＡＰＩとして、ＨＴＴＰ（Hypertext Transfer Protocol）に基づくＷＥＢ　ＡＰＩ（World Wide Web API）を公開しているとする。

　なお、図６では、連携装置２０、スキャナ部８１、プリンタ部８２、および、記憶部８３を１つずつ表しているが、連携装置２０の数および機能実行装置８５の数は限定されない。また、図６では、１つのサーバ９０が表されているが、連携システム２が接続するサーバの数およびサーバ９０から提供されるサービスの数も限定されない。

　次に、連携システム２が組み込まれる画像形成装置のハードウェア構成について説明する。図７は、その画像形成装置のハードウェア構成を簡略化して表すブロック図である。

　図７に表されるように、画像形成装置は、ＣＰＵを含む制御部２００１と、不揮発性メモリ２００２と、ネットワークインタフェース２００３と、タッチパネルや操作ボタン等の入力装置２００４とを備えている。当該画像形成装置は、さらに、液晶ディスプレイ等の表示装置２００５と、スキャナ装置２００６と、プリンタ装置２００７とを備えている。

　制御部２００１は、不揮発性メモリ２００２に記憶された情報、入力装置２００４からの入力情報およびネットワークインタフェース２００３を介して受信される情報に基づいて、画像形成装置の全体的な動作を制御する。

　不揮発性メモリ２００２は、スキャナ装置２００６およびプリンタ装置２００７の動作に必要な情報（プログラムや各種データ）、および、連携装置２０が動作するために必要な情報（プログラムや各種データ）を記憶する。

　ネットワークインタフェース２００３は、サーバ９０やその他の外部の装置との通信を可能にする機能を備えている。

　入力装置２００４は、スキャナ装置２００６およびプリンタ装置２００７が機能を実行する際に必要な設定情報、および、連携装置２０が動作する際に必要な各種の入力情報を受け付ける。

　表示装置２００５は、文字や画像を画面表示する装置であり、入力装置２００４を用いて情報を入力することをユーザに促す入力画面や、画像形成装置の動作の結果を表示する。

　スキャナ装置２００６は、自動原稿送り装置（ＡＤＦ：Auto Document Feeder）または原稿台（ＦＢ：Flat Bed）に載置された原稿を読み取って画像データを生成する。また、スキャナ装置２００６は、各種のスキャン設定データ（ファイル形式、カラーモード、解像度、濃度、読取モード等)にしたがって、原稿の読み取りおよび画像処理を行う。各種のスキャン設定データは、あらかじめ設定されているか、または、入力装置２００４を介して入力される。また、スキャナ装置２００６は、必要に応じて、生成した画像データの圧縮または伸長を行う。スキャナ装置２００６は、スキャナ部８１を構成する。

　プリンタ装置２００７は、印刷対象の画像データを紙等の記録媒体に印刷する。また、プリンタ装置２００７は、印刷を行う際には、プリント設定データ（部数、用紙サイズ、用紙種類、カラーモード、解像度、給紙トレイ等）に従う。各種のプリント設定データは、あらかじめ設定されているか、または、入力装置２００４を介して入力される。プリンタ装置２００７は、プリンタ部８２を構成する。

　連携システム２が上述したようなハードウェア構成を持つ画像形成装置に組み込まれる場合には、例えば、取得部２１および連携部２３は、制御部２００１およびネットワークインタフェース２００３によって構成される。また、記憶部８３は、不揮発性メモリ２００２によって構成される。また、ユーザインタフェース部２４は、制御部２００１と、入力装置２００４と、表示装置２００５とによって構成される。なお、連携装置２０およびその機能部を構成するハードウェア構成は、上述した構成に限定されない。

　次に、連携装置２０を構成する取得部２１と連携部２３とユーザインターフェース部２４について説明する。

　取得部２１は、外部から供給された定義ファイル（定義情報）を解析することにより、ＡＰＩ情報、ＡＰＩシーケンス情報、および、ファンクション情報を生成する機能を備えている。また、取得部２１は、生成した情報を記憶部８３に書き込む機能を備えている。

　ここで、ＡＰＩ情報とは、外部のサーバ９０が提供するサービスによって公開され当該サービスを利用するためにサーバ９０と通信する際に必要なＡＰＩを表す情報である。この第２実施形態では、ＡＰＩ情報を生成するために外部から供給される定義ファイルを、ＡＰＩ定義ファイルと呼ぶことにする。

　ＡＰＩシーケンス情報とは、APIを複数利用する場合にＡＰＩの使用順序を決定する情報である。この第２実施形態では、ＡＰＩシーケンス情報を生成するために外部から供給される定義ファイルを、ＡＰＩシーケンス定義ファイルと呼ぶことにする。

　ファンクション情報とは、ＡＰＩに基づきサーバ９０のサービスに連携させて動作させる内部機能を特定する情報を含む情報である。この第２実施形態では、ファンクション情報を生成するために外部から供給される定義ファイルを、ファンクション定義ファイルと呼ぶことにする。

　この第２実施形態で、ＡＰＩ定義ファイル、ＡＰＩシーケンス定義ファイル、および、ファンクション定義ファイルは、例えばユーザによって生成される。例えば、これらの定義ファイルが、ＸＭＬ（Extensible Markup Language）形式やＪＳＯＮ（JavaScript（登録商標） Object Notation）形式で記述される場合には、ユーザは、テキストエディタや専用のアプリケーション等を用いて生成できる。ユーザが定義ファイルを生成した場合には、取得部２１には、例えば、その定義ファイルを生成した装置（図示せず）からネットワークインタフェース２００３を介して定義ファイルが供給される。また、取得部２１は、公知のＸＭＬパーサ（Expat等）やＪＳＯＮパーサ（yajl等）の技術を採用することにより、これらの定義ファイルを解析してもよい。

　ＡＰＩ定義ファイルの一例である、ＸＭＬ形式で記述された定義ファイルは図８に表される。また、図８に表されるＡＰＩ定義ファイルに基づき生成されるＡＰＩ情報の一例は図９に表される。取得部２１は、図８のＡＰＩ定義ファイルを解析することにより、ＡＰＩ定義ファイルから必要な情報を抽出し、図９のようなＡＰＩ情報を生成する。

　図８および図９の例では、ＡＰＩ定義ファイルから抽出される情報は、ＡＰＩ名と、メソッドと、ＵＲＬ（Uniform Resource Locator）と、ヘッダ部と、ボディ部と、レスポンス形式と、レスポンス取得キーとをそれぞれ表す情報である。ここで、ＡＰＩ名は、そのＡＰＩの名称を表す。メソッドは、サーバ９０のサービスにリンクするためにサーバ９０に向けて送信するＨＴＴＰリクエストで用いられるメソッドを表す。ＵＲＬは、ＨＴＴＰリクエストの送信先のパス名を表す。ヘッダ部は、ＨＴＴＰリクエストのヘッダ部を表す。ボディ部は、ＨＴＴＰリクエストのボディ部を表す。レスポンス形式は、ＨＴＴＰレスポンスのボディ部のデータ形式を表す。レスポンス形式としては、例えば、ＸＭＬまたはＪＳＯＮが設定される。レスポンス取得キーについては後述する。

　なお、ＡＰＩ定義ファイルから抽出される情報は、次のような入力変数、取得変数、内部機能関連変数、および、依存変数を含むことができる。

　入力変数とは、ユーザによって入力される情報によって置き換えられる変数である。図８および図９の例では、入力変数は、その変数名（この例では、user）が括弧で囲まれた“(user)”として記載されている。

　取得変数とは、取得値によって置き換えられる変数である。ここで、取得値とは、ＡＰＩに基づくサーバ９０のサービスによる通信により取得される情報である。この取得値として取得される情報は、ＡＰＩ定義ファイルに設定されているレスポンス取得キーによって定められる。例えば、レスポンス取得キーとして要素名が設定されている場合、その要素名に対応する値（情報）が、ＨＴＴＰレスポンスのボディ部から取得値として取得される。例えば、ＡＰＩ定義ファイルにおいて、ＡＰＩ名“login”のレスポンス取得キーには、要素名“REGISTID”が設定されている。なお、レスポンス取得キーとして設定される要素名は複数であってもよい。

　内部機能関連変数とは、内部機能から得られる情報で置き換えられる変数である。図８の例では、内部機能関連変数は、変数名（この例では、IMAGEDATA）がドル記号で挟まれた＄IMAGEDATA＄の態様でもってＡＰＩ名“upload”のボディ部に記載されている。なお、その変数名“IMAGEDATA”は、スキャナ部８１のスキャン機能により得られる画像データを表している。

　依存変数は、他の変数の内容に依存して値が定まる変数である。図８の例では、依存変数は、変数名（この例では、Content－Length）が波括弧で囲まれた｛Content－Length｝の態様でもってＡＰＩ名“upload”のヘッダ部に記載されている。なお、Content－Lengthは、ボディ部のデータ長を表しており、この依存変数｛Content－Length｝は、ＡＰＩ名“upload”のボディ部に含まれる内部機能関連変数“$IMAGEDATA$”に置き換えられる画像データの長さに基づいて定まる。

　ＡＰＩシーケンス定義ファイルの一例である、ＸＭＬ形式で記述された定義ファイルは図１０に表される。また、図１０に表されるＡＰＩシーケンス定義ファイルに基づき生成されるＡＰＩシーケンス情報の一例は図１１に表される。取得部２１は、図１０のＡＰＩシーケンス定義ファイルを解析することにより、ＡＰＩシーケンス定義ファイルから必要な情報を抽出し、図１１のようなＡＰＩシーケンス情報を生成する。

　図１０および図１１の例では、取得部２１がＡＰＩシーケンス定義ファイルから抽出する情報は、シーケンス名と、ＡＰＩ名と、次処理判定情報である。シーケンス名は、このＡＰＩシーケンスの名称を表す。ＡＰＩ名は、このＡＰＩシーケンスにおいて順次使用される各ＡＰＩの名称を表す。次処理判定情報は、各ＡＰＩによる通信結果に基づいて次に行う処理を判定する際に利用する情報を表す。なお、この例では、ＡＰＩ名の次に記載された次処理判定情報は、そのＡＰＩ名を持つＡＰＩに基づく通信処理の次に行う処理を判定するために用いられる情報であるとする。また、この例に表されているように、１つのＡＰＩ名から次のＡＰＩ名が記載されている部分までの範囲内に、複数の次処理判定情報が記載される場合、それら次処理判定情報は、互いに異なる判定情報を表している。

　次処理判定情報は、ステータスコードと、結果キーと、結果値と、論理演算と、次処理ＡＰＩ名とをそれぞれ表す情報を含む。ステータスコードは、ＨＴＴＰレスポンスで得られる３桁の数字からなるコードである。結果キーは、ＨＴＴＰレスポンスのボディ部からＡＰＩの結果として取得する要素名である。結果値は、結果キーの要素名を持つ要素の内容である。論理演算は、ステータスコードの真偽判定および結果値の真偽判定の論理演算方法を表す。例えば、論理演算としては、ＯＲ（論理和）またはＡＮＤ（論理積）が設定される。ここで、ステータスコードの真偽判定とは、実際に得られたＨＴＴＰレスポンスのステータスコードと、この次処理判定情報に含まれるステータスコードとが等しいかどうかの真偽を判定する処理である。また、結果値の真偽判定とは、実際に得られたＨＴＴＰレスポンスの結果値と、この次処理判定情報に含まれる結果値とが等しいか否かの真偽を判定する処理である。これらステータスコードの真偽判定結果および結果値の真偽判定結果は、論理演算として次処理判定情報に設定された論理演算でもって、連携部２３によって演算処理される。この演算結果が、この次処理判定情報の判定結果となる。次処理ＡＰＩ名は、次処理判定情報の判定結果が真であった場合に次に処理するＡＰＩ名または終了であることを表す。なお、次処理ＡＰＩ名として設定される“NORMAL＿END（正常終了）”は、次処理判定情報の判定結果が真であった場合に、ＡＰＩシーケンスを正常終了させることを表す。また、次処理ＡＰＩ名に設定される“ERROR＿END（異常終了）”は、次処理判定情報の判定結果が真であった場合に、このＡＰＩシーケンスを異常終了させることを表す。

　ファンクション定義ファイルの一例である、ＸＭＬ形式で記述されたファイルは図１２に表される。また、図１２に表されるファンクション定義ファイルに基づいて生成されるファンクション情報の一例は図１３に表される。取得部２１は、図１２のファンクション定義ファイルを解析することにより、ファンクション定義ファイルから必要な情報を抽出し、図１３のようなファンクション情報を生成する。

　図１２および図１３の例では、ファンクション定義ファイルから抽出される情報は、ファンクション名と、ＡＰＩシーケンス特定情報としてのシーケンス名と、入力変数情報と、内部機能特定情報としての内部機能種別である。ファンクション名は、内部機能と利用対象のサービスとの組み合わせに名づけられた名称を表す。シーケンス名は、その内部機能と利用対象のサービスとの組み合わせによる連携動作を制御する際に利用されるＡＰＩシーケンス情報の名称を表す。入力変数情報は、その連携動作で用いられるＡＰＩ情報に含まれる入力変数に関する情報である。この入力変数情報は、この例では、１つの入力変数に関する複数種の情報を含む情報群である。例えば、入力変数情報は、入力変数の変数名、型、初期値、長さ、表示名をそれぞれ表す情報を含む。変数名は、ＡＰＩ情報で用いられる入力変数の名称を表す。型は、入力変数の型を表し、例えば、整数型や文字列型等が設定される。初期値は、入力変数の初期値を表し、例えば、空の文字列であれば“ＮＵＬＬ”等が設定される。表示名は、ユーザインタフェース部２４が用いる入力変数の名称であり、例えば、表示装置２００５の入力画面に表示される。図１２および図１３の例では、１つ目のファンクション情報は、図９のＡＰＩ情報に含まれる入力変数“(user)”に関連する入力変数情報を含んでいる。内部機能種別は、サーバ９０のサービスと連携させる内部機能を特定する内部機能特定情報を表す。例えば、内部機能種別には、“スキャン”または“プリント”が設定される。

　ユーザインタフェース部２４は、連携動作を実行させるサービスと内部機能との組み合わせ（この例では、ファンクション名）をユーザに選択させるユーザインタフェースを提供する。例えば、ユーザインタフェース部２４は、ファンクション名のリストを、入力装置２００４によってユーザがファンクションを選択可能な状態で、表示装置２００５に表示する。

　また、ユーザインタフェース部２４は、ユーザに情報を入力させるユーザインタフェースを提供する。具体的には、ユーザインタフェース部２４は、入力装置２００４を用いてユーザに情報を入力させる入力画面を、表示装置２００５に表示する。

　例えば、ユーザインタフェース部２４は、選択されたファンクション名を持つファンクション情報に含まれる入力変数情報に基づいて、入力変数としての入力値を、ユーザに入力させる入力用インタフェースを提供する。

　また、ユーザインタフェース部２４は、外部のサービスと連携させる内部機能で用いられる設定情報を、ユーザに入力させる設定用インタフェースを提供する。つまり、ユーザインタフェース部２４は、選択されたファンクション名を持つファンクション情報に含まれる内部機能特定情報に基づいて、スキャナ部８１またはプリンタ部８２の設定情報を入力する設定用インタフェースを提供する。

　また、ユーザインタフェース部２４は、サーバ９０のサービスに連携した内部機能の実行結果を表示装置２００５に表示する。

　連携部２３は、ユーザによって選択されたファンクション名を持つファンクション情報を参照することにより、ＡＰＩシーケンス情報を記憶部８３から読み出す。

　また、連携部２３は、読み出したＡＰＩシーケンス情報に基づいて定まる使用順序でＡＰＩ情報を用いてサーバ９０のサービスとの通信を行う。つまり、連携部２３は、ＡＰＩシーケンス情報に含まれる次処理判定情報に基づいて、各ＡＰＩを用いたサーバ９０のサービスとの通信処理を順次実行する。例えば、連携部２３は、あるＡＰＩに基づくサーバ９０のサービスとの通信結果に基づき真と判定された次処理判定情報に基づいて、次処理ＡＰＩ名の表すＡＰＩに基づいてサーバ９０のサービスとの通信を実行すればよい。

　また、連携部２３は、ユーザが入力した入力値をユーザインタフェース部２４を介して取得し、ＡＰＩに基づいたサーバ９０のサービスとの通信では、入力変数を、その取得した入力値で置き換えたＡＰＩ情報を用いて、通信を行う。

　具体的には、例えば、連携部２３は、図１１のＡＰＩシーケンス情報に含まれる１つ目のＡＰＩ名に対応するＡＰＩ情報に基づいて、ＨＴＴＰリクエストを生成し、サーバ９０のサービスに送信する。その後、連携部２３は、ＨＴＴＰレスポンスを受信した場合に、この受信したＨＴＴＰレスポンスに含まれるステータスコードと、このＡＰＩの次処理判定情報に含まれるステータスコードとが等しいか否かを判定する。また、連携部２３は、受信したＨＴＴＰレスポンスに含まれる結果キーの値（結果値）と、次処理判定情報に含まれる結果値とが等しいか否かを判定する。そして、連携部２３は、ステータスコードの真偽判定結果と、結果値の真偽判定結果とを用いて、次処理判定情報に含まれる論理演算を行い、その結果が真であるか否かを判定する。連携部２３は、真であると判定された次処理判定情報に含まれる次処理ＡＰＩ名に対応するＡＰＩ情報に基づいて、同様の処理を繰り返せばよい。

　さらに、連携部２３は、ＡＰＩ情報に含まれる内部機能関連変数を、内部機能から得られる情報で置き換え、その情報で置き換えたＡＰＩ情報を用いてサーバ９０のサービスとの通信を行う。

　例えば、連携部２３は、内部機能関連変数を、内部機能の実行結果に置き換える。具体的には、例えば、ＡＰＩ情報に、スキャナ部８１からの画像データを表す内部機能関連変数が含まれている場合には、連携部２３は、スキャナ部８１にスキャナ機能を実行させ、実行結果としての画像データを得る。このとき、連携部２３は、ユーザインタフェース部２４によってユーザが入力したスキャン設定情報を用いて、スキャナ部８１にスキャナ機能を実行させてもよい。そして、連携部２３は、内部機能関連変数を画像データで置き換えたＡＰＩ情報に基づいてＨＴＴＰリクエストを生成し、外部サービスに送信する。

　また、例えば、連携部２３は、サーバ９０との通信結果から得られる取得値を用いて、内部機能を実行してもよい。具体的には、ＡＰＩ情報に含まれるレスポンス取得キーに、ＨＴＴＰレスポンスに含まれる画像データを指定する情報が設定されている場合には、連携部２３は、レスポンス取得キーに基づいて画像データを取得値として取得する。そして、連携部２３は、取得値をプリンタ部８２に渡してプリント機能を実行させる。このとき、連携部２３は、ユーザインタフェース部２４によってユーザが入力したプリント設定情報を用いて、プリンタ部８２にプリント機能を実行させてもよい。

　また、連携部２３は、ＡＰＩ情報に含まれる取得変数を取得値で置き換え、取得値で置き換えたＡＰＩ情報を用いてサーバ９０との通信を行う。ここで、取得値は、連携部２３が内部機能をサーバ９０のサービスに連携させる機能を実行することにより、サーバ９０から得られた値である。

　また、連携部２３は、ＡＰＩ情報に含まれる依存変数を置き換えるための値を、他の変数の置き換え内容に応じて算出する。そして、連携部２３は、算出した値で依存変数を置き換えたＡＰＩ情報を用いて、サーバ９０のサービスとの通信を行う。

　このように、連携部２３は、サーバ９０との通信において得られるＨＴＴＰレスポンス（ＸＭＬ形式やＪＳＯＮ形式）に基づいて、次処理判定情報に基づく処理や、レスポンス取得キーで定められた取得値の取得処理を行う。このため、連携部２３は、公知のＸＭＬパーサやＪＳＯＮパーサの技術を採用してもよい。

　以上のように構成された連携システム２の動作について、以下に説明する。

　図１４は、連携システム２（連携装置２０）が、今まで利用したことのない新たなサービスに適用する場合の動作例を表すフローチャートである。なお、この図１４に表されるフローチャートは、連携装置２０を構成する制御部（ＣＰＵ）２００１が実行する制御手順を表している。

　まず、取得部２１は、ＡＰＩ定義ファイルと、ＡＰＩシーケンス定義ファイルと、ファンクション定義ファイルとを取得すると（ステップＳ２１）、取得した各定義ファイルを解析する（ステップＳ２２）。例えば、各定義ファイルがＸＭＬ形式であれば、取得部２１は、各定義ファイルをＸＭＬ構文解析手法により解析し、ＡＰＩ情報、ＡＰＩシーケンス情報、ファンクション情報を生成するために必要な情報を抽出する。

　次に、取得部２１は、定義ファイルにエラーがあるか否かを判断する（ステップＳ２３）。

　定義ファイルにエラーがなければ、取得部２１は、各定義ファイルから抽出した情報に基づいて、ＡＰＩ情報、ＡＰＩシーケンス情報、ファンクション情報を生成し、記憶部８３に書き込む（記憶する）（ステップＳ２４）。

　一方、エラーがあった場合、取得部２１は、動作を終了する。このとき、取得部２１は、ユーザインタフェース部２４に、定義ファイルのエラーを表す情報を出力してもよい。この場合には、ユーザインタフェース部２４によって、定義ファイルにエラーがあったことが表示装置２００５に表示される。

　図１５は、連携装置２０が、ユーザによって選択された連携動作を実行する場合の動作例を表すフローチャートである。ここでは、内部機能の実行結果を用いてサーバ９０のサービスを利用する場合の動作について説明する。なお、図１５に表されるフローチャートは、連携装置２０を構成する制御部（ＣＰＵ）２００１が実行する制御手順を表している。

　まず、連携部２３は、ユーザが選択したファンクション名を表す情報をユーザインタフェース部２４を介して取得し、その選択されたファンクション名を持つファンクション情報を、記憶部８３から読み出す（ステップＳ３１）。

　次に、ユーザインタフェース部２４は、ファンクション情報に含まれる入力変数情報と内部機能種別とに基づいて、入力値および内部機能の設定情報をユーザが入力する入力画面を表示装置２００５に表示する（ステップＳ３２）。

　次に、ユーザインタフェース部２４は、入力装置２００４を利用してユーザが入力した入力値および設定情報を取得する（ステップＳ３３）。

　次に、連携部２３は、その取得した設定情報に含まれている内部機能種別が表す内部機能の実行を指示する（ステップＳ３４）。

　そして、連携部２３は、ファンクション情報に含まれるシーケンス名のＡＰＩシーケンス情報を記憶部８３から読み出す（ステップＳ３５）。

　また、連携部２３は、その読み出したＡＰＩシーケンス情報に含まれるＡＰＩ名のＡＰＩ情報を記憶部８３から読み出す（ステップＳ３６）。

　この際、その読み出したＡＰＩシーケンス情報に基づいたＡＰＩ情報を記憶部８３から最初に読み出す場合には、連携部２３は、ＡＰＩシーケンス情報に含まれる１つ目のＡＰＩ名に対応するＡＰＩ情報を読み出せばよい。

　次に、連携部２３は、その読み出したＡＰＩ情報における各種の変数として置き換える（代入する）情報を取得し（ステップＳ３７）、取得した情報（値）を各種の変数に置き換える。具体的には、連携部２３は、読み出したＡＰＩ情報に入力変数が含まれていれば、ユーザが入力した入力値を取得し、当該取得した入力値で入力変数を置き換える（代入する）。また、連携部２３は、読み出したＡＰＩ情報に内部機能関連変数が含まれていれば、内部機能が実行したことにより得られた情報（実行結果情報）に内部機能関連変数を置き換える（代入する）。また、連携部２３は、読み出したＡＰＩ情報に依存変数が含まれていれば、入力変数、取得変数、または、内部機能関連変数等の他の変数が設定された内容に基づき算出した値に依存変数を置き換える（代入する）。

　そして、連携部２３は、変数が置き換えられたＡＰＩ情報に基づいて、所望のサービスを提供するサーバ９０と通信する（ステップＳ３８）。具体的には、連携部２３は、変数が設定（入力）されたＡＰＩ情報に基づいて、ＨＴＴＰリクエストを生成する。そして、連携部２３は、生成したＨＴＴＰリクエストをサーバ９０に送信し、その後、ＨＴＴＰレスポンスをサーバ９０から受信する。

　その後、連携部２３は、ＡＰＩ情報のレスポンス形式に基づいて、サーバ９０のサービスとの通信結果を解析し、必要な情報を抽出する（ステップＳ３９）。

　例えば、連携部２３は、ＨＴＴＰレスポンスから、ステータスコードと、結果値とを抽出する。結果値は、通信に利用したＡＰＩの次処理判定情報における結果キーとして設定された要素の値である。また、連携部２３は、通信に利用したＡＰＩのＡＰＩ情報においてレスポンス取得キーに設定された要素がＨＴＴＰレスポンスに含まれていれば、その要素の値を取得値として抽出する。

　その後、連携部２３は、サーバ９０との通信結果から抽出した情報と、ＡＰＩシーケンス情報に含まれる次処理判定情報とを用いて、次に実行するＡＰＩがあるか否かを判断する（ステップＳ４０）。

　具体的には、連携部２３は、抽出したステータスコードが、次処理判定情報で設定されたステータスコードと一致するか否かの真偽判定を行う。また、連携部２３は、抽出した結果値が、次処理判定情報で設定された結果値と一致するか否かの真偽判定を行う。そして、連携部２３は、ステータスコードの真偽判定結果と、結果値の真偽判定結果とを、次処理判定情報に設定された論理演算によって演算する。そして、連携部２３は、論理演算結果が真となる次処理判定情報の次処理ＡＰＩ名に設定された内容を参照する。このとき、次処理ＡＰＩ名にＡＰＩ名が設定されていれば、連携部２３は、次に実行するＡＰＩがあると判断する。また、次処理ＡＰＩ名に終了を表す情報が設定されていれば、連携部２３は、次に実行するＡＰＩがないと判断する。

　ステップＳ４０において、次に実行するＡＰＩがあると判断した場合には、連携部２３は、次処理ＡＰＩ名に設定されたＡＰＩについて、ステップＳ３６からの処理を繰り返す。このように処理を繰り返す際には、連携部２３は、ステップＳ３６において、その設定された次処理ＡＰＩ名に対応するＡＰＩ情報を読み出せばよい。また、ステップＳ３７において、連携部２３は、読み出したＡＰＩ情報に取得変数が含まれていれば、サーバ９０との通信により得られた取得値を取得変数に置き換える（代入する）。

　一方、ステップＳ４０において、次に実行するＡＰＩがないと判断した場合、ユーザインタフェース部２４は、ファンクションの実行結果を表示装置２００５に表示する（ステップＳ４１）。例えば、ユーザインタフェース部２４は、次処理ＡＰＩ名に設定されていた終了を表す情報の内容に応じて、正常終了または異常終了を表す情報を表示してもよい。

　これにより、内部機能をサーバ９０のサービスと連携させて実行させる場合の連携装置２０の動作が終了する。

　以下に、連携システム２（連携装置２０）の動作を具体例で示す。

　ここでは、記憶部８３には、図９、図１１、図１３に表されているＡＰＩ情報、ＡＰＩシーケンス情報、および、ファンクション情報が格納されているとする。また、ユーザが、“スキャンデータをサービスＡにアップロードする（scan To service A）”という連携動作を入力装置２００４を利用して選択したことを表す情報がユーザインタフェース部２４を介して連携装置２０に入力されたと仮定する。

　まず、連携部２３は、図１３に表されているファンクション名が“scan To service A”であるファンクション情報を記憶部８３から読み出す（ステップＳ３１）。以下、そのファンクション情報を、ファンクション情報“scan To service A”とも記載する。

　ファンクション情報“scan To service A”には、入力変数“user”に関する入力変数情報と、スキャン機能を示す内部機能特定情報とが含まれる。このファンクション情報に基づいて、ユーザインタフェース部２４は、図１６に表すような入力画面を表示装置２００５に表示する（ステップＳ３２）。この入力画面では、変数“user”（表示名“ユーザ名”）を入力する欄にユーザが文字情報を入力するためにテキスト入力ボックスが表示可能となっている。また、スキャン機能の複数の設定情報を入力する各欄においては、設定情報として設定可能な複数の候補情報が一覧表示され、かつ、それら候補情報の中から択一的に所望の設定情報を選択可能な状態で表示される。

　ユーザインタフェース部２４により入力画面が表示されることにより、連携装置２０は、入力された入力値および設定情報を得ることができる（ステップＳ３３）。例えば、図１７に表されているように、入力画面において、ユーザ名“taro”がユーザにより入力されることにより、連携装置２０は、入力変数として“taro”を得ることができる。また、スキャン機能の設定情報として、例えば、ファイル形式はJPEG（Joint Photographic Experts Group）が、カラーモードはカラーが、解像度は４００が、それぞれユーザにより設定されたとする。さらに、スキャン機能の設定情報として、例えば、濃度は普通が、読取モードはADF（Automatic Document Feeder）が、それぞれユーザにより設定されたとする。つまり、これら設定情報を連携装置２０は得たとする。

　連携部２３は、その入力された設定情報を用いて、スキャナ部８１に、スキャン機能を実行することを指示する（ステップＳ３４）。このとき、スキャナ部８１は、必要に応じてスキャンデータの圧縮または伸長を行ってもよい。

　ここで、ファンクション情報“scan To service A”には、ＡＰＩシーケンス特定情報であるシーケンス名“service＿upload”が含まれる。そこで、連携部２３は、図１１に表される“service＿upload”という名称のＡＰＩシーケンス情報を記憶部８３から読み出す（ステップＳ３５）。以下、そのＡＰＩシーケンス情報を、ＡＰＩシーケンス情報“service＿upload”とも記載する。

　ＡＰＩシーケンス情報“service＿upload”には、１つ目のＡＰＩ名として“login”が含まれる。これにより、連携部２３は、図９に表される“login”という名称を持つＡＰＩ情報を記憶部８３から読み出す（ステップＳ３６）。以下、そのＡＰＩ情報を、ＡＰＩ情報“login”とも記載する。

　その後、連携部２３は、ＡＰＩ情報“login”において、ＵＲＬに含まれる入力変数“(user)”を、入力画面においてユーザが入力したユーザ名“taro”に置き換える（ステップＳ３７）。

　また、連携部２３は、ＡＰＩ情報“login”に含まれるメソッド、ＵＲＬ、ヘッダ部、ボディ部を用いて、サーバ９０とのＨＴＴＰ通信を行う（ステップＳ３８）。具体的には、連携部２３は、図１８Ａに表されるようなＨＴＴＰリクエストを生成する。そして、連携部２３は、その生成したＨＴＴＰリクエストをサーバ９０に送信する。これにより、連携部２３は、サーバ９０から例えば図１８Ｂに表されるようなＨＴＴＰレスポンスを受信する。

　その後、連携部２３は、ＡＰＩ情報“login”のレスポンス形式に設定された“ＸＭＬ”に基づいて、サーバ９０との通信により得られたＨＴＴＰレスポンスを解析し、必要な情報を抽出する（ステップＳ３９）。

　具体的には、連携部２３は、図１８Ｂに表されるＨＴＴＰレスポンスから、ステータスコード“２００”を抽出する。また、連携部２３は、ＡＰＩシーケンス情報“service＿upload”では、ＡＰＩ名“login”に属する最初に記載されている次処理判定情報における結果キーに設定されている要素“RESULT”を参照する。そして、連携部２３は、ＨＴＴＰレスポンスから、要素“RESULT”の値“ＯＫ”を結果値として抽出する。また、連携部２３は、ＡＰＩ情報“login”におけるレスポンス取得キーに設定されている要素“REGISTID”を参照する。そして、連携部２３は、ＨＴＴＰレスポンスのボディ部から、要素“REGISTID”の値“12345”を取得値として抽出する。

　その後、連携部２３は、ＨＴＴＰレスポンスから抽出した情報と、ＡＰＩ名“login”の次処理判定情報とに基づいて、次に実行するＡＰＩがあるか否かを判断する（ステップＳ４０）。

　具体的には、連携部２３は、ＨＴＴＰレスポンスから得られたステータスコード“２００”が、ＡＰＩ名“login”の最初に記載されている次処理判定情報に含まれるステータスコード“２００”に等しい（真）であるか否かを判断（真偽判定）する。これにより、連携部２３は、ステータスコードは真であると判断する。また、連携部２３は、ＨＴＴＰレスポンスから抽出した結果値“ＯＫ”が、この次処理判定情報に含まれる結果値“ＯＫ”に等しい（真）であるか否かを判断（真偽判定）する。これにより、連携部２３は、結果値は真であると判断する。そして、連携部２３は、この次処理判定情報に含まれる論理演算“ＡＮＤ”に基づき、ステータスコードの真偽判定の結果（真）と、結果値の真偽判定の結果（真）との論理積を演算する。これにより、連携部２３は、論理演算の結果が真であることを検知する。そして、連携部２３は、この次処理判定情報に含まれる次処理ＡＰＩ名“upload”に基づき、次処理が有ると判断する（ステップＳ４０でＹｅｓ）。然る後に、連携装置２０は、ＡＰＩ名“upload”を持つＡＰＩ情報、ＡＰＩシーケンス情報等を利用して、ステップＳ３６以降の動作を繰り返す。

　つまり、連携部２３は、図９に表されるＡＰＩ情報“upload”を記憶部８３から読み出す（ステップＳ３６）。

　次に、連携部２３は、ＡＰＩ情報“upload”のＵＲＬに含まれる入力変数“(user)”を、入力画面によりユーザが入力したユーザ名“taro”に置き換える。また、連携部２３は、ＵＲＬに含まれる取得変数“［REGISTID］”を、サーバ９０との通信によるＨＴＴＰレスポンスから抽出した取得値“12345”に置き換える。さらに、連携部２３は、ボディ部に含まれる内部機能関連変数“＄IMAGEDATA＄”を、スキャナ部８１から得られた画像データに置き換える。また、連携部２３は、ヘッダ部における依存変数“｛Content－Length｝”を、画像データを置き換えたボディ部のデータ長の値に置き換える（ステップＳ３７）。

　そして、連携部２３は、変数に情報が入力されたＡＰＩ情報“upload”に含まれるメソッド、ＵＲＬ、ヘッダ部、ボディ部を用いて、サーバ９０とのＨＴＴＰ通信を行う（ステップＳ３８）。具体的には、連携部２３は、図１９Ａに表されるようなＨＴＴＰリクエストを生成する。そして、連携部２３は、生成したＨＴＴＰリクエストをサーバ９０に送信する。これにより、連携部２３は、サーバ９０から図１９Ｂに表されるようなＨＴＴＰレスポンスを受信する。

　その後、連携部２３は、ＡＰＩ情報“upload”のレスポンス形式に設定された“ＸＭＬ”に基づいて、サーバ９０との通信により得られたＨＴＴＰレスポンスから必要な情報を抽出する（ステップＳ３９）。

　具体的には、連携部２３は、図１９Ｂに表されるようなＨＴＴＰレスポンスから、ステータスコード“２００”を抽出する。また、連携部２３は、ＡＰＩシーケンス情報“service＿upload”におけるＡＰＩ名“upload”に最初に記載されている次処理判定情報の結果キーに設定されている要素“RESULT”を参照する。これにより、連携部２３は、ＨＴＴＰレスポンスから、要素“RESULT”の値“ＯＫ”を結果値として抽出する。

　そして、連携部２３は、その抽出した情報と、ＡＰＩ名“upload”に最初に記載されている次処理判定情報とに基づいて、次に実行するＡＰＩがあるか否かを判断する（ステップＳ４０）。

　具体的には、連携部２３は、ＨＴＴＰレスポンスから抽出したステータスコード“２００”が、ＡＰＩ名“upload”に最初に記載されている次処理判定情報に含まれるステータスコード“２００”と等しい（真）か否かを判断（真偽判定）する。これにより、連携部２３は、ステータスコードに関する真偽判定は真であると判断する。また、連携部２３は、ＨＴＴＰレスポンスから抽出した結果値“ＯＫ”が、この次処理判定情報に含まれる結果値“ＯＫ”と等しい（真）か否かを判断（真偽判定）する。これにより、連携部２３は、結果値に関する真偽判定は真であると判断する。そして、連携部２３は、この次処理判定情報に含まれる論理演算“ＡＮＤ”に基づいて、ステータスコードの真偽判定（真）と、結果値の真偽判定（真）との論理積を演算する。連携部２３は、論理演算の結果が真であることを検知する。これにより、連携部２３は、この次処理判定情報に含まれる次処理ＡＰＩ名“logout”に基づいて、次処理が有ると判断する（ステップＳ４０でＹｅｓ）。然る後に、連携装置２０は、ＡＰＩ名“logout”を持つＡＰＩ情報、ＡＰＩシーケンス情報等を利用して、ステップＳ３６以降の動作を再び繰り返す。

　つまり、連携部２３は、図９に表されるＡＰＩ情報“logout”を記憶部８３から読み出す（ステップＳ３６）。

　そして、連携部２３は、ＡＰＩ情報“logout”のＵＲＬに含まれる入力変数“(user)”を、ユーザにより入力されたユーザ名“taro”に置き換える（変数に情報を入力する）（ステップＳ３７）。

　その後、連携部２３は、ＡＰＩ情報“logout”に含まれるメソッド、ＵＲＬ、ヘッダ部、ボディ部を用いて、サーバ９０とのＨＴＴＰ通信を行う（ステップＳ３８）。具体的には、連携部２３は、図２０Ａに表されるようなＨＴＴＰリクエストを生成する。そして、連携部２３は、生成したＨＴＴＰリクエストをサーバ９０に送信する。これにより、連携部２３は、サーバ９０から図２０Ｂに表されるようなＨＴＴＰレスポンスを受信する。

　そして、連携部２３は、ＡＰＩ情報“logout”のレスポンス形式に設定された“ＸＭＬ”に基づいて、サーバ９０との通信により得られたＨＴＴＰレスポンスから必要な情報を抽出する（ステップＳ３９）。

　具体的には、連携部２３は、図２０Ｂに表されるようなＨＴＴＰレスポンスから、ステータスコード“２００”を抽出する。また、連携部２３は、ＡＰＩシーケンス情報“service＿upload”におけるＡＰＩ名“logout”に最初に記載されている次処理判定情報の結果キーに設定されている要素“RESULT”（図１１を参照）を参照する。そして、連携部２３は、ＨＴＴＰレスポンスから要素“RESULT”の値“ＯＫ” （図２０Ｂを参照）を結果値として抽出する。

　その後、連携部２３は、その抽出した情報と、ＡＰＩ名“logout”の次処理判定情報とに基づいて、次に実行するＡＰＩがあるか否かを判断する（ステップＳ４０）。

　具体的には、連携部２３は、ＨＴＴＰレスポンスから抽出したステータスコード“２００”が、ＡＰＩ名“logout”に最初に記載されている次処理判定情報に含まれるステータスコード“２００”と等しい（真）か否かを判断（真偽判定）する。これにより、連携部２３は、ステータスコードの真偽判定は真であると判断する。また、連携部２３は、ＨＴＴＰレスポンスから抽出した結果値“ＯＫ”が、この次処理判定情報に含まれる結果値“ＯＫ”と等しい（真）か否かを判断（真偽判定）する。これにより、連携部２３は、結果値の真偽判定は真であると判断する。そして、連携部２３は、この次処理判定情報に含まれる論理演算“ＡＮＤ”に基づいて、ステータスコードの真偽判定（真）と、結果値の真偽判定（真）との論理積を演算する。そして、連携部２３は、論理演算の結果が真であることを検知する。これにより、連携部２３は、この次処理判定情報に含まれる次処理ＡＰＩ名“NORMAL＿END”に基づいて、次処理は無いと判断する（ステップＳ４０でＮｏ）。

　これにより、連携装置２０は、次処理ＡＰＩ名が“NORMAL＿END”であることに基づいて、図２１Ａに表されるように、“正常終了”を報知する画面をユーザインタフェース部２４によって表示装置２００５に表示する（ステップＳ４１）。なお、図２１Ｂは、次処理ＡＰＩ名が“ERROR＿END”であった場合に、“異常終了”ユーザインタフェース部２４によってを報知する画面の一例である。

　このようにして、連携装置２０は、内部機能をサーバ９０のサービスに連携させて実行させることができる。

　なお、ここでは、内部機能であるスキャナ機能により得られた画像データをサーバ９０のサービスに向けてアップロードする場合における連携装置２０の動作例を述べている。連携装置２０が実行する動作は、上述した動作に限定されない。例えば、連携装置２０は、次のように動作することにより、サーバ９０により公開されている文書を内部機能であるプリント機能によって印刷させることができる。すなわち、連携部２３は、図１５におけるステップＳ４０の判断動作により次処理が無いと判断した後に、サーバ９０との通信によるＨＴＴＰレスポンスから抽出した取得値を用いて、プリンタ部８２に印刷を実行させてもよい。あるいは、連携部２３は、図１５におけるステップＳ３６～Ｓ４０の動作を繰り返し実行している場合（サーバ９０との通信中）に任意のタイミングで、ＨＴＴＰレスポンスから抽出した取得値を用いて、プリンタ部８２に印刷を実行させてもよい。

　次に、第２実施形態の効果について述べる。

　すなわち、連携装置２０（連携システム２）は、実装コードを開発する知識のないユーザであっても、サーバ９０から提供される今まで利用したことのないサービスに簡単に内部機能を連携させることができる。

　その理由は、取得部２１が、ＡＰＩを実行するために必要な情報を含むＡＰＩ情報、ＡＰＩシーケンス情報、および、ファンクション情報を生成するからである。そして、連携部２３が、ユーザにより選択されたファンクション名のファンクション情報に基づいたＡＰＩシーケンス情報により決定される使用順序でＡＰＩを実行する。これにより、サーバ９０のサービスと内部機能が連携して動作できるからである。

　これにより、ユーザは、サーバ９０が公開しているＡＰＩに基づく各種の定義ファイルを連携装置２０に提供するだけで、実装コードを開発する知識がなくても、機能実行装置８５の機能をサーバ９０のサービスに連携させて実行させることができる。

　＜第３実施形態＞
　以下に、本発明に係る第３実施形態を説明する。なお、第３実施形態の説明において、第２実施形態と同様な構成部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。

　図２２は、本発明に係る第３実施形態の連携システムの構成を簡略化して表すブロック図である。この第３実施形態の連携システム３は、画像形成装置３１０と、通信装置３２０とを有して構成される。画像形成装置３１０は、インターネット、ＬＡＮ、公衆回線網、無線通信網またはこれらの組合せ等によって構成される情報通信網７０を介して、サーバ９０に接続される。また、画像形成装置３１０は、通信装置３２０も通信可能に接続されている。この画像形成装置３１０と通信装置３２０を接続する手段は、例えば、インターネット、ＬＡＮ、公衆回線網、無線通信網またはこれらの組合せ等である。

　画像形成装置３１０は、例えば、第２実施形態で述べた画像形成装置と同様なハードウェア構成（図７を参照）を備えている。また、通信装置３２０は、図２３に表されるようなハードウェア構成を持つコンピュータ装置により構成される。つまり、通信装置３２０は、ＣＰＵ３２０１と、ＲＡＭ３２０２と、ＲＯＭ３２０３と、記憶装置（ハードディスク装置）３２０４と、ネットワークインタフェース３２０５と、入力装置３２０６と、表示装置３２０７とを備えている。通信装置３２０の具体例として、例えば、スマートデバイス、パーソナルコンピュータ装置、あるいは、ゲートウェイ機器等を挙げることができる。

　画像形成装置３１０は、図２２に表されているように、機能部として、スキャナ部８１およびプリンタ部８２と、取得部２１と、連携部２３と、記憶部８３とを含む。また、通信装置３２０は、ユーザインタフェース部２４を含む。ユーザインタフェース部２４は、ネットワークインタフェース３２０５と、入力装置３２０６と、表示装置３２０７と、ＣＰＵ３２０１とによって構成される。このＣＰＵ３２０１は、ＲＯＭ３２０３および記憶装置３２０４に記憶されているプログラムおよび各種データを読み出し、ＲＡＭ３２０２に書き込み、当該書き込んだプログラムを実行することにより、様々な機能を実現する。

　この連携システム３においては、スキャナ部８１とプリンタ部８２により機能実行装置８５が構成される。また、画像形成装置３１０の取得部２１と連携部２３と、通信装置３２０のユーザインタフェース部２４とによって、連携装置２０が構成される。

　以下に、連携システム３の動作例について説明する。まず、連携システム３が、今まで利用したことのない新たなサービスに適用する場合の動作について説明する。なお、ここでは、例えばユーザにより生成されたＡＰＩ定義ファイル、ＡＰＩシーケンス定義ファイル、および、ファンクション定義ファイルが通信装置３２０に保持されているとする。

　連携システム３が新たなサービスに適用する場合には、例えば、通信装置３２０のユーザインタフェース部２４が、取得部２１に送信する送信対象の定義ファイルのパスをユーザに入力させる入力画面を表示装置３２０７に表示する。これにより、入力されたパスに応じた定義ファイルが通信装置３２０から画像形成装置３１０の取得部２１に送信される。取得部２１は、通信装置３２０から受け取ったＡＰＩ定義ファイル、ＡＰＩシーケンス定義ファイル、および、ファンクション定義ファイルを解析する。そして、取得部２１は、その解析により得た情報に基づいて、ＡＰＩを実行するために必要なＡＰＩ情報、ＡＰＩシーケンス情報およびファンクション情報を生成する。

　以下に、連携システム３が、選択された連携動作を実行する動作について説明する。この動作は、第２実施形態で述べた図１５に表されている動作とほぼ同様である。ただし、ステップＳ３１～Ｓ３４、Ｓ４１における動作に相違が見られる。これらの相違は、取得部２１とユーザインタフェース部２４が互いに異なる装置に設けられていることに因り生じている。

　すなわち、ステップＳ３１では、通信装置３２０のユーザインタフェース部２４は、選択されたファンクション名を表す情報を画像形成装置３１０に送信する。これにより、画像形成装置３１０の連携部２３は、受信した情報の示すファンクション名を持つファンクション情報を、記憶部８３から読み出す。

　ステップＳ３２では、連携部２３は、ファンクション情報に含まれる入力変数情報と内部機能設定情報とを、通信装置３２０に送信する。これにより、通信装置３２０のユーザインタフェース部２４は、入力値および内部機能設定情報をユーザに入力させる入力画面を表示装置３２０７に表示する。

　ステップＳ３３では、ユーザが入力した入力値および設定情報が、通信装置３２０のユーザインタフェース部２４によって、画像形成装置３１０に送信されることにより、取得部２１がそれら情報を得る。

　ステップＳ３４では、連携部２３は、通信装置３２０から受信した設定情報を用いて、内部機能を実行させる（ステップＳ３４）。

　ステップＳ４１では、次に実行するＡＰＩがないと判断された場合に、連携部２３が、終了を表す情報（例えば、“NORMAL＿END”または“ERROR＿END”）を、通信装置３２０に送信する。これにより、通信装置３２０のユーザインタフェース部２４が、ファンクションの実行結果として、正常終了または異常終了を報知する画面を表示装置３２０７に表示する。

　次に、第３実施形態の効果について述べる。

　第３実施形態の連携システム３は、取得部２１を有するので、第１や第２の実施形態と同様に、実装コードを開発する知識のないユーザであっても、機能実行装置８５をサーバ９０における利用したことない新たなサービスに容易に連携させることができる。

　また、この第３実施形態では、機能実行装置８５を含む画像形成装置３１０とは異なる通信装置３２０が、外部のサービスとの連携機能に関するユーザインタフェース部２４を有している。

　これにより、ユーザは、例えば、手元の通信装置３２０を操作することにより、離れている画像形成装置３１０を外部のサービスに連携させることができる。つまり、第３実施形態の連携システム３は、ユーザビリティを向上させることができる。さらに、ユーザが使い慣れた通信装置３２０を利用する使用形態とすることにより、第３実施形態の連携システム３は、ユーザに因る通信装置３２０の操作ミスを防止できる。

　＜第４実施形態＞
　以下に、本発明に係る第４実施形態を説明する。なお、第４実施形態の説明において、第２又は第３の実施形態と同様な構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。

　図２４は、第４実施形態の連携システム４の構成を簡略化して表すブロック図である。第４実施形態の連携システム４は、画像形成装置４１０と、通信装置４２０とを有している。

　画像形成装置４１０は、スキャナ部８１およびプリンタ部８２を含む機能実行装置である。通信装置４２０は、取得部２１と、連携部２３と、ユーザインタフェース部２４と、記憶部８３を含む。取得部２１と連携部２３とユーザインタフェース部２４により連携装置２０が構成される。

　通信装置４２０は、インターネット、ＬＡＮ、公衆回線網、無線通信網またはこれらの組合せ等によって構成される情報通信網７０を介して、サーバ９０に接続される。また、画像形成装置４１０は、通信装置４２０にも通信可能に接続される。画像形成装置４１０と通信装置４２０の通信手段は、例えば、インターネット、ＬＡＮ、公衆回線網、無線通信網またはこれらの組合せ等である。

　画像形成装置４１０は、第２実施形態で述べた画像形成装置と同様なハードウェア構成（図７を参照）を備えている。また、通信装置４２０は、第３実施形態で述べた通信装置３２０と同様なハードウェア構成（図２３を参照）を備えている。

　以下に、連携システム４の動作について説明する。

　この第４実施形態では、取得部２１が通信装置４２０に設けられているので、定義ファイルの取得およびＡＰＩ情報、ＡＰＩシーケンス情報、ファンクション情報の生成に関係する動作は、通信装置４２０が実行する。なお、取得部２１の動作は、第２や第３の実施形態で述べた取得部２１の動作と同様である。

　第４実施形態の連携システム４が、選択された連携動作を実行する動作は、第２実施形態で述べた図１５に表されている動作とほぼ同様である。ただし、この第４実施形態では、連携装置２０（連携部２３）が通信装置４２０に設けられていることにより、図１５に表されている動作が、通信装置４２０により実行される点が第２実施形態と異なる。また、この第４実施形態では、連携装置２０（連携部２３）が、機能実行装置である画像形成装置４１０とは異なる通信装置４２０に設けられている。このため、連携部２３と、スキャナ部８１あるいはプリンタ部８２との通信が必要な図１５におけるステップＳ３２およびステップＳ３４の動作が第２実施形態とは異なる。

　すなわち、ステップＳ３２では、通信装置４２０のユーザインタフェース部２４が、ユーザに情報入力を促す入力画面を表示装置３２０７に表示する。ユーザインタフェース部２４は、その入力画面を表示する前に、ファンクション情報に含まれる内部機能特定情報に対応する内部機能の設定情報がどのような情報であるかを画像形成装置４１０に問い合わせる。そして、ユーザインタフェース部２４は、その回答（返信）を受け取る。例えば、内部機能特定情報がスキャン機能を表していれば、ユーザインタフェース部２４は、画像形成装置４１０への問い合わせにより、スキャン機能を実行する際に必要な設定情報がどのような情報であるかを表す情報を受信する。また、内部機能特定情報がプリント機能を表していれば、ユーザインタフェース部２４は、画像形成装置４１０への問い合わせるにより、プリンタ機能を実行する際に必要な設定情報がどのような情報であるかを表す情報を受信する。このような受信情報を利用して、ユーザインタフェース部２４は、ユーザに入力値および内部機能の設定情報を入力させる入力画面を生成し当該入力画面を表示装置３２０７に表示する。

　ステップＳ３４では、通信装置４２０の連携部２３は、ユーザにより入力されたスキャン機能あるいはプリント機能に関する設定情報を画像形成装置４１０に送信し、この設定情報に基づいて内部機能（スキャン機能あるいはプリント機能）を実行させる。

　以下に、第４実施形態の効果について述べる。

　第４実施形態の連携システム４においても、連携装置２０を備えているので、第１～第３の実施形態と同様の効果を得ることができる。

　なお、上述した第２～第４の実施形態では、ＡＰＩ定義ファイル、ＡＰＩシーケンス定義ファイル、ファンクション定義ファイルの具体例として、ＸＭＬ形式のファイルを挙げている。これに対し、各定義ファイルは、ＸＭＬ形式に限らず、その他の形式で表されていてもよい。また、第２～第４の実施形態において、ＡＰＩ情報、ＡＰＩシーケンス情報、ファンクション情報が、図９、図１１、図１３に表される情報を含んでいる例を挙げている。これに対し、それら情報は、それらの全ての項目を含んでいなくてもよいし、その他の項目を含んでいてもよい。各実施の形態において、ＡＰＩ情報は、ＡＰＩを用いてサーバ９０（サービス）との通信を行うために必要な情報を含むものであればよい。また、ＡＰＩシーケンス情報は、ＡＰＩの使用順序を示すものであればよい。さらに、ファンクション情報は、内部機能と外部サービスとを連携させる際に必要な情報を含んでいればよい。

　また、第２～第４の実施形態では、連携システムの一部または全部を画像形成装置によって実現する例を中心に説明している。これに代えて、本発明に係る連携システムの一部または全部は、画像形成装置に限らず、その他の装置によって実現してもよい。

　また、第２～第４の実施形態では、外部のサービスと連携させる内部機能として、スキャナ機能およびプリンタ機能を適用する例を説明しているが、本発明における内部機能は、外部のサービスと連携可能なその他の機能であってもよい。

　また、第２～第４の実施形態では、ＡＰＩ定義ファイルに含まれる内部機能関連変数として、スキャナ部によって取得される画像データを表す情報（＄IMAGEDATA＄）の例を挙げて説明している。これに代えて、内部機能関連変数は、機能実行装置においてサービスと連携可能なその他の機能に関連する情報であってもよい。例えば、外部のサービスとして、機能実行装置におけるプリント枚数やスキャン枚数を管理する機能が提供されている場合には、内部機能関連変数は、プリント枚数やスキャン枚数等を表すカウンタデータ（＄COUNTER＄）であってもよい。また、外部のサービスとして、機能実行装置におけるトナー切れや部品の故障等の警告状況を管理（監視）する機能が提供されている場合には、内部機能関連変数は、警告状況を表すアラームデータ（＄ALARM＄）であってもよい。

　また、第２～第４の実施形態では、サーバ９０のサービスによって、ＨＴＴＰに基づくＷＥＢ　ＡＰＩが公開され、連携部２３は、ＡＰＩ情報に基づきＨＴＴＰ通信を行う例を説明している。これに限らず、サーバ９０のサービスによって、その他のプロトコルに基づくＡＰＩが公開されている場合には、連携部２３は、ＡＰＩ情報に基づき該当するプロトコルを用いてサーバ９０との通信を行ってもよい。

　また、第２～第４の実施形態では、取得部２１が、ＡＰＩ情報、ＡＰＩシーケンス情報、および、ファンクション情報を生成し、連携部２３が、これらの３つの情報に基づいて動作することを説明している。これに限らず、連携部２３は、これらの３つの情報のうち１つまたは２つに基づいて動作してもよい。例えば、連携動作の実行において用いられるＡＰＩが１つである場合、連携部２３は、ＡＰＩシーケンス情報の読み込みを省略可能である。この場合、ファンクション情報には、ＡＰＩシーケンス情報を特定する情報の代わりに、利用するＡＰＩ情報を特定する情報が含まれていればよい。また、連携部２３は、ＡＰＩシーケンス情報が１つであれば、ファンクション情報を利用せず、そのＡＰＩシーケンス情報を所定のタイミング（例えば、所定間隔等）で記憶部８３から読み出す。そして、連携部２３は、そのＡＰＩシーケンス情報に従ってＡＰＩ情報に基づく動作を順次行ってもよい。

　また、連携部２３は、ファンクション情報およびＡＰＩシーケンス情報を利用せず、指定されたＡＰＩ情報を所定のタイミングで記憶部８３から読み出すことにより、当該ＡＰＩ情報に基づく動作を行ってもよい。例えば、内部機能を、その実行を伴わずに外部のサービスに連携させる場合に、連携部２３は、そのように動作する。連携部２３は、そのように動作する場合の具体例としては、スキャン機能やプリント機能の実行を伴わずに、カウンタデータやアラームデータを外部のサービスに送信する場合を挙げることができる。このように、連携部２３は、ファンクション情報、または、ファンクション情報およびＡＰＩシーケンス情報を利用せずに、サーバ９０のサービスと内部機能を連携させることができる。取得部２１は、ＡＰＩ情報、ＡＰＩシーケンス情報、および、ファンクション情報のうち、必要なものを取得すればよく、必ずしも全てを取得しなくてもよい。

　また、第２～第４の実施形態では、連携部２３は、ユーザによって選択されたファンクション名の連携動作を実行する例を説明しているが、所定のタイミングで予め設定されている連携動作を実行してもよい。

　また、上述した各実施形態において、連携装置の各機能ブロックが、記憶装置またはＲＯＭに記憶されたコンピュータプログラムを実行するＣＰＵによって実現される例を中心に説明している。これ代えて、連携装置の各機能ブロックの一部又は全部が専用のハードウェアにより実現されてもよい。

　また、第２～第４の実施形態において説明している連携装置２０の動作は、記憶装置（記憶媒体）に格納されているコンピュータプログラムをＣＰＵが読み出して実行することにより実現している。このような場合において、本発明は、コンピュータプログラムのコードあるいは記憶媒体によって実現される。

　また、本発明に係る連携システムは、第２～第４の実施形態で説明した構成を適宜組み合わせて構成することが可能である。

　以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。

　この出願は、２０１３年９月２４日に出願された日本出願特願２０１３－１９７４１４を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

　また、上述した各実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
（付記１）
　外部サービスによって公開されるアプリケーションプログラミングインタフェース（ＡＰＩ）に関する情報（ＡＰＩ情報）と、前記ＡＰＩの使用順序に関する情報（ＡＰＩシーケンス情報）と、機能実行装置の内部機能を前記ＡＰＩに基づき前記外部サービスに連携させる機能（ファンクション）に関する情報（ファンクション情報）との少なくともいずれかを取得する取得部と、
　前記取得部によって取得された情報を記憶する記憶部と、
　前記ＡＰＩ情報、前記ＡＰＩシーケンス情報、および、前記ファンクション情報の少なくともいずれかに基づいて、前記内部機能と前記外部サービスとを連携させた前記ファンクションを実行する連携部と、
　を備えた連携装置。
（付記２）
　前記取得部は、外部から受信する定義情報を解析することにより、前記ＡＰＩ情報、前記ＡＰＩシーケンス情報、および、前記ファンクション情報の少なくともいずれかを生成して前記記憶部に記憶させることを特徴とする付記１に記載の連携装置。
（付記３）
　前記ファンクション情報には、該ファンクションに対応する前記ＡＰＩシーケンス情報を特定するＡＰＩシーケンス特定情報および該ファンクションにおいて連携させる前記内部機能を特定する内部機能特定情報が含まれ、
　前記連携部は、前記ファンクション情報に含まれるＡＰＩシーケンス特定情報の示すＡＰＩシーケンス情報を参照し、該ＡＰＩシーケンス情報の示す使用順序で前記ＡＰＩ情報に基づき前記外部サービスとの通信を行うとともに、前記ファンクション情報に含まれる内部機能特定情報の示す内部機能を前記機能実行装置に実行させることにより、該ファンクションを実行することを特徴とする付記１または付記２に記載の連携装置。
（付記４）
　前記連携部に実行させるファンクションをユーザに選択させるユーザインタフェース部をさらに備えることを特徴とする付記１から付記３のいずれか１つに記載の連携装置。
（付記５）
　前記連携部は、前記内部機能の実行結果を用いて前記外部サービスとの通信を行うことを特徴とする付記１から付記４のいずれか１つに記載の連携装置。
（付記６）
　前記連携部は、前記外部サービスとの通信結果を用いて前記機能実行装置に前記内部機能を実行させることを特徴とする付記１から付記５のいずれか１つに記載の連携装置。
（付記７）
　前記ユーザインタフェース部は、前記内部機能に関する設定情報を入力させ、
　前記連携部は、前記ユーザインタフェース部に入力された設定情報を用いて前記機能実行装置に前記内部機能を実行させることを特徴とする付記１から付記６のいずれか１つに記載の連携装置。
（付記８）
　前記ＡＰＩ情報には、入力変数が含まれ、
　前記ユーザインタフェース部は、入力値を入力させ、
　前記連携部は、前記入力値で前記入力変数を置き換えたＡＰＩ情報に基づいて、前記外部サービスとの通信を行うことを特徴とする付記１から付記７のいずれか１つに記載の連携装置。
（付記９）
　前記ＡＰＩ情報には、内部機能関連変数が含まれ、
　前記連携部は、前記内部機能から得られる情報で前記内部機能関連変数を置き換えたＡＰＩ情報に基づいて、前記外部サービスとの通信を行うことを特徴とする付記１から付記８のいずれか１つに記載の連携装置。
（付記１０）
　前記ＡＰＩ情報には、前記外部サービスとの通信結果から取得する取得値を指定する情報（レスポンス取得キー）が含まれ、
　前記連携部は、前記レスポンス取得キーに基づいて、前記外部サービスとの通信結果から前記取得値を取得することを特徴とする付記１から付記９のいずれか１つに記載の連携装置。
（付記１１）
　前記ＡＰＩ情報には、取得変数が含まれ、
　前記連携部は、前記取得値で前記取得変数を置き換えたＡＰＩ情報に基づいて、前記外部サービスとの通信を行うことを特徴とする付記１０に記載の連携装置。
（付記１２）
　前記連携部は、前記取得値を用いて、前記内部機能を実行することを特徴とする付記１０に記載の連携装置。
（付記１３）
　前記ＡＰＩ情報には、他の変数の内容に依存して値が定まる依存変数が含まれ、
　前記連携部は、他の変数の内容に応じて算出した値で前記依存変数を置き換えたＡＰＩ情報に基づいて、前記外部サービスとの通信を行うことを特徴とする付記１から付記１２のいずれか１つに記載の連携装置。
（付記１４）
　前記ＡＰＩシーケンス情報には、前記ファンクションの実行において用いられる各ＡＰＩについて、該ＡＰＩを用いた前記外部サービスとの通信結果に基づき次に実行する処理を判定するための情報を表す次処理判定情報が含まれ、
　前記連携部は、前記次処理判定情報に基づいて、前記ＡＰＩシーケンス情報の示す各ＡＰＩを順次実行することを特徴とする付記１から付記１３のいずれか１つに記載の連携装置。
（付記１５）
　付記１から付記１４のいずれか１つに記載の連携装置と、
　前記機能実行装置と、
　を含む連携システム。
（付記１６）
　前記機能実行装置として画像形成装置を含むことを特徴とする付記１５に記載の連携システム。
（付記１７）
　外部サービスによって公開されるアプリケーションプログラミングインタフェース（ＡＰＩ）に関する情報（ＡＰＩ情報）と、前記ＡＰＩの使用順序に関する情報（ＡＰＩシーケンス情報）と、機能実行装置の内部機能を前記ＡＰＩに基づき前記外部サービスに連携させる機能（ファンクション）に関する情報（ファンクション情報）との少なくともいずれかを取得し、
　前記ＡＰＩ情報、前記ＡＰＩシーケンス情報、および、前記ファンクション情報の少なくともいずれかに基づいて、前記内部機能と前記外部サービスとを連携させた前記ファンクションを実行するサービス連携方法。
（付記１８）
　外部から受信する定義情報を解析することにより、前記ＡＰＩ情報、前記ＡＰＩシーケンス情報、および、前記ファンクション情報の少なくともいずれかを生成することを特徴とする付記１７に記載のサービス連携方法。
（付記１９）
　外部サービスによって公開されるアプリケーションプログラミングインタフェース（ＡＰＩ）に関する情報（ＡＰＩ情報）と、前記ＡＰＩの使用順序に関する情報（ＡＰＩシーケンス情報）と、機能実行装置の内部機能を前記ＡＰＩに基づき前記外部サービスに連携させる機能（ファンクション）に関する情報（ファンクション情報）との少なくともいずれかを取得する処理と、
　前記ＡＰＩ情報、前記ＡＰＩシーケンス情報、および、前記ファンクション情報の少なくともいずれかに基づいて、前記内部機能と前記外部サービスとを連携させた前記ファンクションを実行する処理と、
　をコンピュータ装置に実行させるプログラムを保持するプログラム記憶媒体。
（付記２０）
　外部から受信する定義情報を解析することにより、前記ＡＰＩ情報、前記ＡＰＩシーケンス情報、および、前記ファンクション情報の少なくともいずれかを生成する処理をコンピュータ装置に実行させるプログラムをさらに保持する付記１９に記載のプログラム記憶媒体。

　１，２，３，４　連携システム
　１０，２０　連携装置
　１１，２１　取得部
　１３，２３　連携部
　２４　ユーザインタフェース部
　８０　機能実行装置
　８１　スキャナ部
　８２　プリンタ部
　９０　サーバ
　３１０，４１０　画像形成装置
　３２０，４２０　通信装置

Claims

　外部のサーバによって提供されるサービスを利用するために前記サーバと通信する際に必要なアプリケーションプログラミングインタフェース（ＡＰＩ）を表すＡＰＩ情報と、前記サーバのサービスを利用する際に複数の前記ＡＰＩを用いる場合における当該ＡＰＩの使用順序を決定するＡＰＩシーケンス情報と、利用対象の前記サービスに連携した動作を実行する実行対象の機能を特定する内部機能特定情報を含むファンクション情報とのうちの前記ＡＰＩ情報、あるいは、前記ＡＰＩ情報を含む複数の前記情報を、外部から供給される定義情報を利用して生成する取得手段と、
　前記取得手段により生成された前記情報を利用して、前記利用対象のサービスと前記実行対象の機能との連携動作を制御する連携手段と、
を備える連携装置。
　前記利用対象となり得るサービスと、前記実行対象となり得る機能とのうちの一方又は両方は複数有り、
　前記取得手段は、前記利用対象のサービスと前記実行対象の機能との組み合わせに応じた前記ＡＰＩシーケンス情報を生成する機能と、そのＡＰＩシーケンス情報を特定する前記ＡＰＩシーケンス特定情報を含む前記ファンクション情報を前記利用対象のサービスと前記実行対象の機能との組み合わせ毎に生成する機能とを備え、
　前記連携手段は、前記利用対象のサービスと前記実行対象の機能との組み合わせに応じた前記ファンクション情報の前記ＡＰＩシーケンス特定情報に基づいて特定される前記ＡＰＩシーケンス情報を利用して、前記利用対象のサービスと前記実行対象の機能との連携動作を制御する請求項１に記載の連携装置。
　前記実行対象の機能に関わる情報をユーザに入力させる入力画面を表示するユーザインタフェース手段をさらに備えている請求項１又は請求項２に記載の連携装置。
　前記ＡＰＩ情報は、入力変数を含み、
　前記ユーザインタフェース手段は、前記入力変数として用いる情報をユーザに入力させる画面を表示する機能を備え、
　前記連携手段は、前記入力変数に前記ユーザにより入力された情報を代入した前記ＡＰＩ情報に基づいて前記連携動作を制御する請求項３に記載の連携装置。
　前記ＡＰＩシーケンス情報は、次の処理を判定する情報を含む次処理判定情報を有し、
　前記連携手段は、前記ＡＰＩシーケンス情報を利用して前記連携動作を制御する場合には、前記ＡＰＩシーケンス情報の前記次処理判定情報に基づいて前記ＡＰＩの使用順序を決定する請求項１乃至請求項４の何れか一つに記載の連携装置。
　前記連携手段は、前記実行対象の機能が実行されたことにより得られた情報を前記利用対象のサービスを利用するために前記サーバに送信する機能を備えている請求項１乃至請求項５の何れか一つに記載の連携装置。
　前記連携手段は、前記利用対象のサービスにより前記サーバから送信されてきた情報に基づいて前記実行対象の機能の動作を制御する請求項１乃至請求項６の何れか一つに記載の連携装置。
　請求項１乃至請求項６の何れか一つに記載の連携装置と、
　外部のサーバによって提供されるサービスに連携した動作を実行する実行対象の機能を備えた機能実行装置と
を備える連携システム。
　外部のサーバによって提供されるサービスを利用するために前記サーバと通信する際に必要なアプリケーションプログラミングインタフェース（ＡＰＩ）を表すＡＰＩ情報と、前記サーバのサービスを利用する際に複数の前記ＡＰＩを用いる場合における当該ＡＰＩの使用順序を決定するＡＰＩシーケンス情報と、利用対象の前記サービスに連携した動作を実行する実行対象の機能を特定する内部機能特定情報を含むファンクション情報とのうちの前記ＡＰＩ情報、あるいは、前記ＡＰＩ情報を含む複数の前記情報を、外部から供給される定義情報を利用して生成し、
　その生成した前記情報を利用して、前記利用対象のサービスと前記実行対象の機能との連携動作を制御するサービス連携方法。
　外部のサーバによって提供されるサービスを利用するために前記サーバと通信する際に必要なアプリケーションプログラミングインタフェース（ＡＰＩ）を表すＡＰＩ情報と、前記サーバのサービスを利用する際に複数の前記ＡＰＩを用いる場合における当該ＡＰＩの使用順序を決定するＡＰＩシーケンス情報と、利用対象の前記サービスに連携した動作を実行する実行対象の機能を特定する内部機能特定情報を含むファンクション情報とのうちの前記ＡＰＩ情報、あるいは、前記ＡＰＩ情報を含む複数の前記情報を、外部から供給される定義情報を利用して生成する処理と、
　その生成された前記情報を利用して、前記利用対象のサービスと前記実行対象の機能との連携動作を制御する処理と
をコンピュータによって実行させるプログラムを保持するプログラム記憶媒体。