WO2014208325A1 - 波形保持器の製造方法及び波形保持器 - Google Patents

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Abstract

 波形保持器の製造過程で、一方の保持器素子8aの各貫通孔12a、12aに、各リベット9b、9bの杆部13b、13bの基端部に設けた圧入部24、24を圧入する事により、中間組立体17aを構成し、中間組立体17aに対して窒化処理を施す。各圧入部24、24の軸方向寸法Xは、各貫通孔12a、12aの軸方向寸法Yよりも小さく(X<Y)する。これにより、各貫通孔12a、12aの内周面と各杆部13b、13bの外周面との軸方向一部分に、互いに密接しない部分を設け、これら各密接しない部分に窒化層が形成される様にする。

Description

波形保持器の製造方法及び波形保持器
 この発明は、ラジアル玉軸受等、自動車、一般産業機械、工作機械等の各種機械装置の回転支持部に組み込まれる各種転がり軸受を構成する、玉を保持する波形保持器、及び、その製造方法の改良に関する。
 各種機械装置の回転支持部に組み込む転がり軸受として、例えば図7に示す様な単列深溝型の玉軸受1が、広く使用されている。玉軸受1は、外周面に内輪軌道2を有する内輪3と、内周面に外輪軌道4を有する外輪5と、内輪軌道2と外輪軌道4との間に転動自在に設けられた複数個の玉6と、各玉6を転動自在に保持する保持器7と、を備える。
 保持器7は、波形保持器と呼ばれるもので、図8~9に示す様に、1対の保持器素子8、8を複数本のリベット9、9により接合して成る。1対の保持器素子8、8は、鋼板、ステンレス鋼板等の金属板製の素材に、プレスによる打ち抜き加工及び曲げ加工を施す事により、全体を波形の円環状に造られている。この様な1対の保持器素子8、8は、円周方向複数箇所に略部分球殻状(略部分球面状)の曲板部10、10を、円周方向に隣り合う曲板部10、10同士の間に平板部11、11を、各平板部11、11の中央部に貫通孔12、12を、それぞれ備える。又、各リベット9、9は、鋼、ステンレス鋼等の金属製で、杆部13と、この杆部13の基端部に設けられた頭部14とを備える。
 保持器7は、1対の保持器素子8、8の各平板部11、11同士を互いに重ね合わせると共に、各平板部11、11の互いに整合する位置に形成された各貫通孔12、12に各リベット9、9の杆部13を挿通した状態で、各杆部13の先端部を押し潰してかしめ部15を形成する。そして、互いに重ね合わせた各平板部11、11同士を、各リベット9、9の頭部14とかしめ部15とで挟持する事により接合している。そして、この状態で、各曲板部10、10に囲まれた部分を、それぞれ各玉6を転動自在に保持する為のポケット16、16としている。
 上述の様な保持器7を備えた玉軸受1は、例えば、冷媒圧縮用のスクロール型コンプレッサを構成する可動スクロールにその一端部が連結された回転軸の他端部の回転支持部分等に組み込まれて、内輪3と外輪5とが偏心或いは傾斜した状況下で使用される場合がある。この様な場合には、運転中、各玉6から保持器7に、各玉6の公転速度の相違等に起因して、大きな力が作用する可能性がある為、この保持器7の耐久性を十分に確保しておく必要がある。具体的には、この保持器7を構成する、1対の保持器素子8、8及び各リベット9、9の強度を十分に確保しておく必要がある。これら各部材8、9の強度を向上させる方法としては、1対の保持器素子8、8の肉厚や各リベット9、9の直径を大きくする方法があるが、寸法制約上、採用できない場合も少なくない。これに対し、各部材8、9の寸法変化を殆ど伴う事なく、同様の目的を達成できる方法として、これら各部材8、9の表面に窒化層(窒化処理による表面硬化層)を形成する方法が、従来から知られている。
 この様な方法を採用する場合で、例えば、1対の保持器素子8、8及び各リベット9、9に対して、それぞれ単体の状態で窒化処理を施す場合には、各リベット9、9に対する窒化処理が面倒になり、製造コストが嵩む。即ち、各リベット9、9は小さい部品である為、各リベット9、9に対する窒化処理は、各リベット9、9をかご等にまとめて入れた状態で行う事が考えられる。しかしながら、この様な状態で窒化処理を行うと、各リベット9、9同士が接触した部分に窒化処理が施されにくくなる。この結果、各リベット9、9の表面のうち、どの部分に窒化層が形成されたのかを把握する事が困難となり、各リベット9、9の強度を安定して向上させられない可能性がある。そこで、この様な不都合を回避すべく、各リベット9、9に対する窒化処理を、各リベット9、9同士が接触しない様に整列させた状態で行う事が考えられる。しかしながら、この様にして窒化処理を行う場合には、各リベット9、9を整列させる為の面倒な作業や、各リベット9、9が倒れる事を防止する為の治具等が必要になる為、製造コストが嵩んでしまう。
 一方、特許文献1には、図10に示す様に、波形保持器を構成する一方の保持器素子8の各貫通孔12、12に、各リベット9a、9aの杆部13a、13aを挿通する事により、中間組立体17を構成した状態で、中間組立体17に対して窒化処理を施すと共に、図示しない他方の保持器素子に対して単体の状態で窒化処理を施した後、1対の保持器素子8同士を各リベット9a、9aにより結合固定する製造方法が記載されている。この様な製造方法によれば、一方の保持器素子8及び各リベット9a、9aに対して同時に窒化処理を施せる為、各リベット9a、9aに対する専用の窒化処理工程が不要になる分、製造コストを抑えられる。
 ところが、上述した従来の製造方法の場合には、中間組立体17を構成した状態で、各リベット9a、9aの杆部13a、13aの外周面と各貫通孔12、12の内周面との間に若干の隙間を存在させている。即ち、各リベット9a、9aは各貫通孔12、12に対して、軸方向の抜け止めを図られていない。この為、中間組立体17の搬送時や、この中間組立体17の組み立て後の工程で、各リベット9a、9aが各貫通孔12、12から抜け落ちてしまう可能性がある。
 この様な不都合を回避すべく、各貫通孔12、12に対する各リベット9a、9aの軸方向の抜け止めを図る為には、各貫通孔12、12に各リベット9a、9aの杆部13a、13aを圧入(締り嵌めで内嵌)すれば良い。即ち、図示の構造の場合、各リベット9a、9aの杆部13a、13aは、基端側の大径部18と、先端側の小径部19とから成る。この為、このうちの大径部18を、各貫通孔12、12に圧入可能な圧入部として、各貫通孔12、12に圧入すれば良い。つまり、この様に圧入すれば、各貫通孔12、12に対する各リベット9a、9aの軸方向の抜け止めを図れる。
 ところが、この場合には、次の様な問題を生じる。即ち、通常、各貫通孔12、12の内周面、及び、各リベット9a、9aの大径部18、18の外周面は、それぞれ円筒面になっている。この為、上述した圧入後の状態で、各貫通孔12、12の内周面と各大径部18、18の外周面とは、密着(隙間なく当接)した状態となる。従って、中間組立体17に窒化処理を施す際に、この様に密着した各周面に窒化処理が施されなくなり、これら各周面に窒化層が形成されなくなる。特に、図示の構造の場合には、各大径部18、18の軸方向寸法Xaが各貫通孔12、12の軸方向寸法Yaよりも大きく(Xa>Ya)なっている為、各貫通孔12、12の内周面全体が、各大径部18、18の外周面に密着した状態となる。従って、各貫通孔12、12の内周面全体に窒化層が形成されなくなると共に、各貫通孔12、12と同じ軸方向寸法分、各大径部18、18の外周面に窒化層が形成されなくなる。この様に窒化層が形成されなくなる部分の面積は、完成後の波形保持器の耐久性を向上させる観点より、できるだけ減らせる様にする事が望しい。
 又、図示の構造の場合には、各大径部18、18の軸方向寸法Xaが各貫通孔12、12の軸方向寸法Yaよりも大きく(Xa>Ya)なっている。この為、図11の(A)→(B)の順に示す様に、かしめ部15を形成すべく、1対のかしめ金型20、20の凹部21、21同士の間で、リベット9aを軸方向両側から圧縮する際に、大径部18の一部が各貫通孔12、12の外部で大きく拡径する。そして、この様に拡径した鍔状の部分が、互いに対向する各平板部11、11の内側面同士の間の隙間22にはみ出す(はみ出し部23が形成される)可能性がある。この様なはみ出し部23が形成されると、図11の(B)に示す様に、かしめ部15が形成された後も、隙間22が消失せずに残存し、完成後の波形保持器の剛性が低くなる為、好ましくない。
日本国特開平10-281163号公報
 本発明は、上述の様な事情に鑑みて、窒化処理を低コストで行えると共に、中間組立体の取り扱い性を良好にでき、しかも完成後の耐久性を良好にできる波形保持器の製造方法、及び、この様な波形保持器を実現すべく発明したものである。
 本発明の上記目的は、下記の構成によって達成される。
(1) 1対の保持器素子と、複数のリベットとを備え、
 前記1対の保持器素子はそれぞれ、窒化処理可能な金属板により全体を波形の円環状に造られて、円周方向複数箇所に略部分球殻状の曲板部を、円周方向に隣り合う前記曲板部同士の間に平板部を、各前記平板部の一部に貫通孔を、それぞれ備えており、
 各前記リベットはそれぞれ、窒化処理可能な金属製で、杆部と、前記杆部の基端部に設けられた頭部とを備えており、
 前記1対の保持器素子の各前記平板部同士を互いに重ね合わせると共に、互いに重ね合わせた各前記平板部の前記貫通孔に各前記リベットの前記杆部を挿通した状態で、各前記杆部の先端部を押し潰してかしめ部を形成し、互いに重ね合わせた各前記平板部同士を各前記リベットの前記頭部と前記かしめ部とで挟持する事により接合して、各前記曲板部に囲まれた部分を、それぞれ玉を転動自在に保持する為のポケットとする波形保持器の製造方法であって、
 前記かしめ部を形成する以前の状態で、各前記リベットの前記杆部の前記基端部に、その軸方向寸法が前記1対の保持器素子のうちの一方の保持器素子の各前記貫通孔の軸方向寸法よりも小さく、且つ、各前記貫通孔に圧入可能な圧入部を設けると共に、各前記リベットの杆部の残部に、各前記貫通孔に前記圧入部を圧入した状態で、各前記貫通孔に対して非接触になる非圧入部を設けており、
 各前記リベットの前記圧入部を前記一方の保持器素子の各前記貫通孔に圧入する事により、各前記リベットを前記一方の保持器素子に仮止めして成る中間組立体を構成した状態で、前記中間組立体に対して窒化処理を施すと共に、
 前記1対の保持器素子のうちの他方の保持器素子に対して、単体の状態で窒化処理を施した後、
 前記中間組立体を構成する各前記リベットの前記杆部のうち前記一方の保持器素子の各前記貫通孔から突出した部分を前記他方の保持器素子の各前記貫通孔に挿通すると共に、前記1対の保持器素子の前記平板部同士を重ね合わせた状態で前記かしめ部を形成する
 事を特徴とする波形保持器の製造方法。
(2) 各前記リベットの前記圧入部の軸方向寸法をXとし、前記一方の保持器素子の各前記貫通孔の軸方向寸法をYとした場合に、X=(0.50~0.90)Yとする
 事を特徴とする(1)に記載した波形保持器の製造方法。
(3) 1対の保持器素子と、複数のリベットとを備え、
 前記1対の保持器素子はそれぞれ、窒化処理可能な金属板により全体を波形の円環状に造られて、円周方向複数箇所に略部分球殻状の曲板部を、円周方向に隣り合う前記曲板部同士の間に平板部を、各前記平板部の一部に貫通孔を、それぞれ備えており、
 各前記リベットはそれぞれ、窒化処理可能な金属製で、杆部と、前記杆部の基端部に設けられた頭部とを備えており、
 前記1対の保持器素子の各前記平板部同士を互いに重ね合わせると共に、互いに重ね合わせた各前記平板部の前記貫通孔に各前記リベットの前記杆部を挿通した状態で、各前記杆部の先端部を押し潰してかしめ部を形成し、互いに重ね合わせた各前記平板部同士を各前記リベットの前記頭部と前記かしめ部とで挟持する事により接合して、各前記曲板部に囲まれた部分を、それぞれ玉を転動自在に保持する為のポケットとした波形保持器であって、
 前記かしめ部を形成する以前の状態での各前記リベットは、前記杆部の前記基端部に、その軸方向寸法が前記1対の保持器素子のうちの一方の保持器素子の各前記貫通孔の軸方向寸法よりも小さく、且つ、各前記貫通孔に圧入可能な圧入部が設けられていると共に、前記杆部の残部に、各前記貫通孔に前記圧入部を圧入した状態で、各前記貫通孔に対して非接触になる非圧入部が設けられているものであり、
 各前記リベットと前記一方の保持器素子とは、各前記リベットの圧入部を、前記一方の保持器素子の各前記貫通孔に圧入する事により、各前記リベットを前記一方の保持器素子に仮止めして成る中間組立体を構成した状態で窒化処理を施されたものであり、
 前記1対の保持器素子のうちの他方の保持器素子は、単体の状態で窒化処理を施されたものである
 事を特徴とする波形保持器。
(4) 各前記リベットの圧入部の軸方向寸法をXとし、前記一方の保持器素子の各前記貫通孔の軸方向寸法をYとした場合に、X=(0.50~0.90)Yである
 事を特徴とする(3)に記載した波形保持器。
(5) 1対の保持器素子と、複数のリベットとを備え、
 前記1対の保持器素子はそれぞれ、窒化処理可能な金属板により全体を波形の円環状に造られて、円周方向複数箇所に部分球面状の曲板部を、円周方向に隣り合う前記曲板部同士の間に平板部を、各前記平板部の一部に貫通孔を、それぞれ備えており、
 各前記リベットはそれぞれ、窒化処理可能な金属製で、杆部と、前記杆部の基端部に設けられた、前記杆部よりも大径の頭部とを備えており、
 前記1対の保持器素子の各前記平板部同士を互いに重ね合わせると共に、互いに重ね合わせた各前記平板部の前記貫通孔に各前記リベットの前記杆部を挿通した状態で、各前記杆部の先端部を押し潰して、各前記杆部よりも大径のかしめ部を形成し、互いに重ね合わせた各前記平板部同士を各前記リベットの前記頭部と前記かしめ部とで挟持する事により接合して、各前記曲板部に囲まれた部分を、それぞれ玉を転動自在に保持する為のポケットとする波形保持器の製造方法であって、
 前記1対の保持器素子のうちの一方の保持器素子の各前記貫通孔は、軸方向外側の、前記リベットの前記杆部とすきまばめ、あるいは、中間ばめとなる寸法関係に有る小径穴と、他方の保持器素子側である軸方向内側の、前記リベットの前記杆部との間に隙間を生じる穴とからなり、
 前記一方の保持器素子の各前記小径穴と各前記リベットの前記杵部とを圧入嵌合した状態で窒化処理を施すと共に、前記他方の保持器素子に対して、単体のまま窒化処理を施した後、
 各前記リベットの前記杆部のうちの前記一方の保持器素子の各前記貫通孔から突出した部分を前記他方の保持器素子の各前記貫通孔に挿通すると共に前記1対の保持器素子の前記平板部同士を重ね合わせた状態で前記リベットの先端部をかしめる事により、前記1対の保持器素子同士を結合固定する
 事を特徴とする波形保持器の製造方法。
(6) 1対の保持器素子と、複数のリベットとを備え、
 前記1対の保持器素子はそれぞれ、窒化処理可能な金属板により全体を波形の円環状に造られて、円周方向複数箇所に部分球面状の曲板部を、円周方向に隣り合う曲板部同士の間に平板部を、各前記平板部の一部に貫通孔を、それぞれ備えており、
 各前記リベットはそれぞれ、窒化処理可能な金属製で、杆部と、前記杆部の基端部に設けられた、前記杆部よりも大径の頭部とを備えており、
 前記1対の保持器素子の各前記平板部の内側面同士を互いに突き合わせると共に、互いに突き合わせた各前記平板部の前記貫通孔に各前記リベットの前記杆部を挿通した状態で、各前記杆部の先端部を押し潰して、各前記杆部よりも大径のかしめ部を形成し、互いに突き合わせた各前記平板部同士を各前記リベットの前記頭部と前記かしめ部とで挟持する事により接合して、各前記曲板部に囲まれた部分を、それぞれ玉を転動自在に保持する為のポケットとした波形保持器であって、
 前記1対の保持器素子のうちの一方の保持器素子の各前記貫通孔は、軸方向外側の、前記リベットの前記杆部とすきまばめ、あるいは、中間ばめとなる寸法関係に有る小径穴と、他方の保持器素子側である軸方向内側の、前記リベットの前記杆部との間に隙間を生じる穴とからなり、
 各前記リベットと前記一方の保持器素子とは、前記一方の保持器素子の各前記小径穴と各前記リベットの前記杵部とを圧入嵌合した状態で窒化処理を施されたものであり、前記1対の保持器素子のうちの他方の保持器素子は、単体のまま窒化処理を施されたものである
 事を特徴とする波形保持器。
 本発明の波形保持器の製造方法及び波形保持器の場合には、各リベットを一方の保持器素子に仮止めして成る中間組立体に対して窒化処理を施す為、これら各リベットに対する専用の窒化処理工程を不要にできる。しかも、中間組立体を構成した状態で、各リベットは、それぞれの圧入部を各貫通孔に圧入される事により、これら各貫通孔に対する軸方向の抜け止めを図られている。この為、中間組立体の搬送時や、この中間組立体の組み立て後の工程で、各リベットが各貫通孔から抜け落ちる事を防止できる。これらの事から、本発明の場合には、波形保持器を構成する各部材の窒化処理を低コストで行えると共に、中間組立体の取り扱い性を良好にできる。
 又、各リベットの圧入部の軸方向寸法Xを、一方の保持器素子の各貫通孔の軸方向寸法Yよりも小さく(X<Y)している。この為、中間組立体を構成した状態で、各貫通孔の内周面と各リベットの杆部の外周面とが密着(隙間なく当接)する部分の面積を、X≧Yの寸法関係を採用する場合に比べて、軸方向寸法で(Y-X)分、減らす事ができる。従って、その分、各貫通孔の内周面、及び、各リベットの杆部の外周面のうち、窒化処理が施されない(窒化層が形成されない)部分の面積を減らす事ができる。この結果、その分だけ、完成後の波形保持器の耐久性を良好にできる。
 又、各リベットの圧入部の軸方向寸法Xを、一方の保持器素子の各貫通孔の軸方向寸法Yよりも小さく(X<Y)している為、中間組立体を構成した状態で、各リベットの圧入部が各貫通孔の内端開口(各平板部の内側面側の開口)を通じて外部に突出する事はない。この為、中間組立体を構成する各リベットの杆部のうち、一方の保持器素子の各貫通孔から突出した部分を他方の保持器素子の各貫通孔に挿通した状態で、各杆部の先端部にかしめ部を形成する(各リベットを軸方向両側から圧縮する)際に、これら各リベットの圧入部の一部が、各貫通孔の外部で拡径して、互いに対向する両保持器素子の平板部の内側面同士の間の隙間にはみ出す事を、抑制若しくは防止できる。この結果、この様なはみ出しが原因となって、かしめ部が形成された後も隙間が消失せずに残存し、完成後の波形保持器の剛性が低くなると言った不都合が生じる事を、抑制若しくは防止できる。
 又、中間組立体の一方の保持器素子の各貫通孔は、軸方向外側の、リベットの杆部とすきまばめ、あるいは、中間ばめとなる寸法関係に有る小径穴と、他方の保持器素子側である軸方向内側の、リベットの杆部との間に隙間を生じる穴とからなるため、各貫通孔の内周面、及び、各リベットの杆部の外周面のうち、窒化処理が施されない(窒化層が形成されない)部分の面積を最小限に減らす事ができる。この結果、その分だけ、完成後の波形保持器の耐久性を良好にできる。
本発明の実施の形態の第1例を、中間組立体と他方の保持器素子とを結合する前の状態で示す部分断面図。 図1のa部拡大図。 (A)及び(B)はリベットのかしめ部を形成する作業を工程順に示す断面図。 本発明の実施の形態の第2例である波形保持器を示す斜視図。 本発明の実施の形態の第2例である波形保持器の中間組立体の部分断面図。 本発明の実施の形態の第3例である波形保持器の中間組立体の部分断面図。 本発明の対象となる波形保持器を組み込んだ玉軸受の半部断面図。 同じく波形保持器を取り出して示す斜視図。 図8の拡大b-b断面図。 従来の製造過程で構成される中間組立体の部分断面図。 (A)及び(B)はリベットを貫通孔に圧入する先発明の構造で、リベットのかしめ部を形成する作業を工程順に示す断面図。
[実施の形態の第1例]
 図1~3は、本発明の実施の形態の1例を示している。尚、本例の特徴は、波形保持器を構成する1対の保持器素子8a、8bにそれぞれ複数ずつ設けた平板部11a、11b同士を互いに重ね合わせた状態で、各平板部11a、11b同士を、リベット9b、9bにより結合固定する部分の構造及びその製造方法にある。波形保持器全体の形状及び構造を含め、その他の部分の構造及び作用は、前述の図7~6に示した構造を含め、従来から知られている一般的な波形保持器と同様であるから、重複する図示並びに説明は、省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
 尚、本例の対象となる、一般的な波形保持器とは、前述した様に、完成状態で、各ポケットの両端の開口幅が、それぞれこれら各ポケット内に保持すべき玉の直径よりも小さくなっているものを言う。
 本例の場合、1対の保持器素子8a、8bは、鋼板、ステンレス鋼板等の、窒化処理可能な金属板製であり、互いに同形・同大である。1対の保持器素子8a、8bを構成する複数ずつの曲板部10a、10bと平板部11a、11bとのうち、各平板部11a、11bに設けられた各貫通孔12a、12bは、単なる円孔である。即ち、各貫通孔12a、12bの内周面は、単なる円筒面になっている。
 又、各リベット9b、9bは、鋼、ステンレス鋼等の、窒化処理可能な金属製である。後述するかしめ部15a{図3の(B)参照}を形成する以前の状態で、図1~2及び図3の(A)に示す様に、各リベット9b、9bの杆部13b、13bは、基端部を構成する円柱状の圧入部24と、先端部及び中間部を構成する、圧入部24よりも小径で略円柱状の非圧入部25とを、互いに同心に配置して成る。圧入部24は、1対の保持器素子8a、8bのうちの一方の保持器素子8aの各貫通孔12a、12aに圧入可能である。圧入部24の軸方向寸法Xは、各貫通孔12a、12aの軸方向寸法Yよりも小さく(X<Y)なっている。又、非圧入部25の外周面は、軸方向中間部が単なる円筒面になっている。非圧入部25の先端部及び基端部は、それぞれ先端側に向かう程直径が小さくなる方向に傾斜した部分円すい状の案内面26、27になっている。各案内面26、27は、杆部13bを各貫通孔12a、12aに挿入し易くする役割を果たす。
 本例の波形保持器を製造する場合には、先ず、上述の様な構成を有する1対の保持器素子8a、8b及び各リベット9b、9bを得る。その後、図1~2に示す様に、各リベット9b、9bの圧入部24、24を、一方の保持器素子8aの各貫通孔12a、12aに圧入すると共に、各リベット9b、9bの頭部14a、14aの内側面を、一方の保持器素子8aの各平板部11a、11aの外側面(図1~3に於ける上側面)に当接させる。これにより、各リベット9b、9bを一方の保持器素子8aに仮止めして成る、中間組立体17aを構成する。尚、中間組立体17aを構成した状態で、各リベット9b、9bの非圧入部25、25の外周面は、各貫通孔12a、12aの内周面に対して非接触になっている。そして、この状態で、中間組立体17aに対して窒化処理を施す。これにより、各リベット9b、9b及び一方の保持器素子8aの表面のうち、各リベット9b、9bと一方の保持器素子8aとが当接していない部分に窒化層を形成する。これと共に、1対の保持器素子8a、8bのうちの他方の保持器素子8bに対して、単体の状態で窒化処理を施す。これにより、他方の保持器素子8bの全表面に窒化層を形成する。尚、以上に述べた窒化処理の具体的な種類及び方法は、例えば特許文献1に記載されたもの等、従来から知られた各種のものを採用できる。
 その後、図3の(A)に示す様に、中間組立体17aを構成する各リベット9bの杆部13bのうち、一方の保持器素子8aの各貫通孔12aから突出した部分を、他方の保持器素子8bの各貫通孔12bに挿通する。これと共に、1対の保持器素子8a、8bの各曲板部10a、10b(図1参照。)の内面同士の間に玉6(図7参照。図1~3には図示せず。)を1個ずつ挟み込む。そして、この状態で、図3の(A)→(B)の順に示す様に、1対のかしめ金型20、20の凹部21、21の底面同士の間で各リベット9bを軸方向両側から圧縮する事により、各リベット9bの杆部13bの先端部を押し潰してかしめ部15aを形成する。そして、互いに重ね合わせた両保持器素子8a、8bの各平板部11a、11b同士を、各リベット9bの頭部14aとかしめ部15aとで挟持する事により接合して、波形保持器を完成させる。
 上述の様な本例の波形保持器の製造方法及び波形保持器の場合には、各リベット9b、9bを一方の保持器素子8aに仮止めして成る中間組立体17aに対して窒化処理を施す為、各リベット9b、9bに対する専用の窒化処理工程を不要にできる。しかも、中間組立体17aを構成した状態で、各リベット9b、9bは、それぞれの圧入部24、24を各貫通孔12a、12aに圧入される事により、これら各貫通孔12a、12aに対する軸方向の抜け止めを図られている。この為、中間組立体17aの搬送時や、この中間組立体17aの組み立て後の工程で、各リベット9b、9bが各貫通孔12a、12aから抜け落ちる事を防止できる。これらの事から、本例の場合には、波形保持器を構成する各部材の窒化処理を低コストで行えると共に、中間組立体17aの取り扱い性を良好にできる。
 又、本例の場合には、各リベット9b、9bの圧入部24、24の軸方向寸法Xを、一方の保持器素子8aの各貫通孔12a、12aの軸方向寸法Yよりも小さく(X<Y)している。この為、中間組立体17aを構成した状態で、互いに対向する各貫通孔12a、12aの内周面と各リベット9b、9bの杆部13b、13bの外周面とのうち、軸方向に関して各圧入部24、24から外れた部分(図2の範囲α内に存在する部分)を、互いに密着しない部分にできる。従って、これら各密着しない部分に窒化処理を施す(窒化層を形成して硬化する)事ができ、その分、完成後の波形保持器の耐久性を良好にできる。
 又、本例の場合には、各リベット9b、9bの圧入部24、24の軸方向寸法Xを、一方の保持器素子8aの各貫通孔12a、12aの軸方向寸法Yよりも小さく(X<Y)している為、中間組立体17aを構成した状態で、各圧入部24、24が、各貫通孔12a、12aの内端開口{各平板部11a、11aの内側面(図1~3に於ける下側面)側の開口}を通じて外部に突出する事はない。この為、前述の図3の(A)→(B)の順に示す様に、かしめ部15aを形成すべく、各リベット9bを軸方向両側から圧縮する際に、各リベット9bの圧入部24の一部が、各貫通孔12aの外部で拡径して、互いに対向する各平板部11a、11bの内側面同士の間の隙間22にはみ出す事を、抑制若しくは防止できる。この結果、この様なはみ出しが原因となって、かしめ部15aが形成された後も隙間22が消失せずに残存し、完成後の波形保持器の剛性が低くなると言った不都合が生じる事を、抑制若しくは防止できる。
 尚、本例を実施する場合、上述した寸法関係X<Yは、X=(0.50~0.90)Yの範囲に規制するのが好ましい。この点に関して、X≦0.90Yの範囲に規制するのが好ましい理由は、各リベット9b、9bの杆部13b、13bの外周面と、各貫通孔12a、12aの内周面とのうち、窒化処理が施されない(窒化層が形成されない)部分の面積をできるだけ多く減らす為であり、更には、かしめ部15aを形成する際に、図11の(B)に示した様な、はみ出し部23が形成されるのを確実に防止できる様にする為である。一方、X≧0.50Yの範囲に規制するのが好ましい理由は、各貫通孔12a、12aと各杆部13b、13bとの嵌合長さを確保して、各貫通孔12a、12aに対する各リベット9b、9bの抜け止め力を十分に確保し易くする為である。何れにしても、本発明を実施する場合には、波形保持器を構成する各部材の公差等を考慮して、上述した寸法関係{X<Y、X=(0.50~0.90)Y}が確実に成立する様な設計を行う様にする。
 又、上述した実施の形態では、中間組立体17aを構成した状態で、一方の保持器素子8aの各平板部11a、11aの外側面に、各リベット9b、9bの頭部14a、14aの内側面を当接させている。この為、この様に当接させた各側面にも、窒化層が形成されない可能性がある。
 これに対し、本発明を実施する場合、中間組立体17aに対して窒化処理を施す際に、各頭部14a、14aの内側面と各平板部11a、11aの外側面との間に隙間を設けておけば、互いに対向する各頭部14a、14aの内側面と各平板部11a、11aの外側面の一部とにも、確実に窒化層を形成する事ができる。この場合には、当該窒化処理を行った後に、各頭部14a、14aの内側面と各平板部11a、11aの外側面とを当接させる作業を行う。尚、この作業を、かしめ部15aの形成と同時に行う様にすれば、製造工程を増やさずに済む。
[実施の形態の第2例]
 図4は、本発明の実施の形態の第2例の波型保持器の斜視図を示し、図5は、波形保持器の中間組立体の部分断面図を示している。尚、本例の特徴は、保持器を構成する1対の保持器素子8、8aのうちの、一方の保持器素子8aの各貫通孔12aの形状を工夫した点にある。この特徴部分以外の製造方法及び構造は、前述した先発明の波形保持器の製造方法及び構造、或いは、従来から知られている波形保持器の製造方法及び構造とほぼ同様であるから、先発明或いは従来構造と同様に構成する部分に就いては説明を簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
 尚、本例の対象となる、一般的な波形保持器とは、前述した様に、完成状態で、各ポケットの両端の開口幅が、それぞれこれら各ポケット内に保持すべき玉の直径よりも小さくなっているものを言う。
 本例の波形保持器7aは、図7~10に示した従来構造の波形保持器7と同様に、1対の保持器素子8、8aと、1対の保持器素子8、8a同士を接合する為の複数本のリベット9a、9aとから成る。このうちの各リベット9a、9aは、従来構造のリベット9aと同じもので、鋼、ステンレス鋼等の、窒化処理可能な金属製で、杆部13aと、この杆部13aの基端部に設けられた頭部14とを備える。杆部13a、13aは、基端側の大径部18と、先端側の小径部19とから成る。
 1対の保持器素子8、8aは、鋼板、ステンレス鋼板等の、窒化処理可能な金属板製の素材に、プレスによる打ち抜き加工及び曲げ加工を施す事により、全体を波形の円環状に造られている。一方の保持器素子8aは、従来構造の保持器素子8と同様、円周方向複数箇所に部分球面状の曲板部10、10を、円周方向に隣り合う曲板部10、10同士の間に平板部11a、11aを、これら各平板部11a、11aの円周方向中央部に貫通孔12aを備える。他方の保持器素子8は、従来構造の保持器素子8と同じもので、円周方向複数箇所に部分球面状の曲板部10、10を、円周方向に隣り合う曲板部10、10同士の間に平板部11、11を、これら各平板部11、11の円周方向中央部に貫通孔12を備える。
 1対の保持器素子8、8aのうちの、一方の保持器素子8aの各平板部11aに形成した各貫通孔12aは、図5に示すように軸方向外側(他方の保持器素子8の反対側)の小径穴28と軸方向内側(他方の保持器素子8側)の径が大きな大径穴29からなる二段穴から成っている。小径穴28の内径寸法d28と、リベット9aの杆部13aの頭部14寄り部分に設けた円柱状の大径部18の外径寸法D18とは、両者を圧入嵌合させたときに脱落しない程度の隙間ばめ、若しくは、中間ばめとなる寸法関係にある。一方、大径穴29の内径寸法d29は、大径部18の外径寸法D18よりも大きく(d29>D18)、圧入寸法関係にはなっていない。
 従って、小径穴28にリベット9aの大径部18を圧入した状態で、この大径穴29と、リベット9aの大径部18の外周面との間に隙間22が形成される。
 また、貫通孔12aは、プレス打ち抜き加工にて成形可能であり、従来の加工工程と同じ工程で成形することができる。
 次に、以上の様な構成を有する本例の波形保持器の製造方法に就いて説明する。
 先ず、前述した先発明と同様に、図5に示した中間組立体17aを組み立てる。具体的には、一対保持器素子8、8aのうち、一方の保持器素子8aの軸方向外側(他方の保持器素子8の反対側)にリベット9aの頭部14を配置すると共に、大径部18を、各貫通孔12aの小径穴28に圧入する。但し、このとき、リベット9aの頭部14は、平板部11aに密着させず、少し浮いた状態に圧入する。この状態で、貫通孔12aの大径穴29とリベット9aの大径部18の外周面との間には、隙間22が形成され、リベット9aの頭部14と平板部11aとの間には、隙間30が形成される。次いで、上述の様に構成される中間組立体17aに対して窒化処理を施す。一方、両保持器素子8、8aのうち、他方の保持器素子8には、単体の状態で窒化処理を施す。
 この様な本例の場合、他方の保持器素子8は、その周面の全体に窒化層が形成される。一方、中間組立体17aは、貫通孔12aの小径穴28とリベット9aの大径部18とが圧入嵌合している為、当該部分には、窒化層が形成されないが、リベット9aの頭部14と平板部11aとの間には、隙間30が形成され、また、貫通孔12aの大径穴29とリベット9aの大径部18の外周面との間には隙間22が形成されている為、当該部分には、窒化層が形成される。
 次いで、中間組立体17aの貫通孔12aから突出したリベットの杵部13aを他方の保持器素子8の貫通穴12に挿通しつつ、中間組立体17aの平板部11aと他方の保持器素子8の平板部11とを重ね合わせた状態で、1対の保持器素子8、8aの曲板部10、10の内面同士の間に各玉6を挟み込む。そして、この状態で、リベット9aの頭部14を保持器素子8aの平板部11aに密着させつつ、リベット9a先端部をかしめる事により、1対の保持器素子8、8a同士を結合固定する。尚、この様なかしめ作業の際、リベット9aの杆部13aは、軸方向の押圧力を受けて、1対の保持器素子8、8aの貫通孔12、12aの内側で、径方向外方に膨張する様に塑性変形する。この様にリベット9aが塑性変形する事により、隙間22を含む、各リベット9の外周面と各貫通孔12、12aの内周面との間に存在する隙間の一部或いは全部が消失する。この結果、両保持器素子8、8aと各リベット9aの杆部13とは、がたつく事なく固定される。
 なお、上記製造方法では、中間組立体17aは、リベット9aの頭部14と平板部11aとの間に隙間30を形成したが、かしめ工程などで隙間30をなくすことが困難な場合や、コストが掛かる場合など、必ずしも隙間30を設ける必要は無い。
 上述の様な本例によれば、一方の保持器素子8aに各リベット9aを組み付けた状態(中間組立体17aの状態)で窒化処理を施した場合でも、一方の保持器素子8aの各貫通孔12aの内周面及び各リベット9の大径部18の外周面の一部に窒化層を形成して、耐久性に優れた構造を実現できる。
 なお、一般的な波形保持器7を構成する各ポケット16の両端の開口幅は、それぞれこれら各ポケット16内に保持すべき玉6の直径よりも小さくなっている。この為、この様な一般的な波形保持器7の場合には、完成後の状態で、各ポケット16内に各玉6を組み込む事はできない。従って、この様な一般的な波形保持器を対象として、上述した本発明の製造方法を実施する場合には、上述の様に、リベット9a先端部をかしめる前に1対の保持器素子8,8aの曲板部10、10の内面同士の間に各玉6、6を挟み込んでおく必要がある。
 これに対し、特殊な例ではあるが、完成後の状態で、各ポケットの両端の開口幅のうち、一方の開口幅のみが、これら各ポケット内に保持すべき玉の直径よりも小さくなっており、他方の開口幅が、これら各玉の直径よりも大きくなっている波形保持器を対象として、上述した本発明の製造方法を実施する場合には、必ずしも、かしめ部を形成する前に1対の保持器素子の曲板部の内面同士の間に各玉を挟み込んでおく必要はない。
 [実施の形態の第3例]
 図6は、本発明の実施の形態の第3例である波形保持器の中間組立体17bの部分断面図を示している。本実施の形態の一方の保持器素子8bは、実施の形態の第2例の一方の保持器素子8aに対し、平板部11bに形成された貫通孔12bの形状のみ異なる。それ以外の構成は、実施の形態の第2例と同じなので、説明を省略する。
 一方の保持器素子8bの各平板部11bに形成した各貫通孔12bは、図6に示すように軸方向外側(他方の保持器素子8の反対側)の小径穴28と軸方向内側(他方の保持器素子8側)のテーパー穴29aから成っている。小径穴28の内径寸法d28と、リベット9aの杆部13aの頭部14寄り部分に設けた円柱状の大径部18の外径寸法D18とは、隙間ばめ、若しくは、中間ばめとなる寸法関係にある。一方、テーパー穴29aは、小径穴28から、軸方向内側(他方の保持器素子8側)にいくにつれて徐々に径が大きくなるテーパー状の穴となっている。
 従って、小径穴28にリベット9aの大径部18を圧入した状態で、このテーパー穴29aと、リベット9aの大径部18の外周面との間に隙間22aが形成される。
 このような構成をとることにより、実施の形態の第2例の波形保持器7aと同等の効果を得ることが出来る。
 なお、上記本発明の実施の形態の第2例、第3例では、一方の保持器素子8a若しくは8bと他方の保持器素子8を組み合わせる例を説明したが、2つの保持器素子8aを組み合わせたり、2つの保持器素子8bを組み合わせたりしても、同様の効果を得ることが出来る。また、リベット9aの形状も、上記説明及び図示された形状に限定されるものではない。
 また、本出願は、2013年6月27日出願の日本特許出願2013-134424、2013年10月1日出願の日本特許出願2013-206215、2013年12月27日出願の日本特許出願2013-271393に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
 以上説明した様に、本発明の波形保持器の製造方法及び波形保持器は、波形保持器を構成する各部材の窒化処理を低コストで行えると共に、中間組立体の取り扱い性を良好にできる。又、窒化処理が施されない(窒化層が形成されない)部分の面積を最小限に減らす事ができるので、完成後の波形保持器の耐久性を良好にできる。
 したがって、例えば、ラジアル玉軸受等、自動車、一般産業機械、工作機械等の各種機械装置の回転支持部に組み込まれる各種転がり軸受を構成する、玉を保持する波形保持器、及び、その製造方法として好適に採用することができる。
 また、本発明の波形保持器の製造方法及び波形保持器は、前述した一般的な波形保持器に限らず、各ポケットの両端の開口幅のうち、一方の開口幅のみが、各ポケット内に保持すべき玉の直径よりも小さくなっており、他方の開口幅が、各玉の直径よりも大きくなっている、特殊な波形保持器を対象として実施する事もできる。
 1 玉軸受
 2 内輪軌道
 3 内輪
 4 外輪軌道
 5 外輪
 6 玉
 7、7a 保持器
 8、8a、8b 保持器素子
 9、9a、9b リベット
 10、10a、10b 曲板部
 11、11a、11b 平板部
 12、12a、12b 貫通孔
 13、13a、13b 杆部
 14、14a 頭部
 15、15a かしめ部
 16 ポケット
 17、17a 中間組立体
 18 大径部
 19 小径部
 20 かしめ金型
 21 凹部
 22 隙間
 23 はみ出し部
 24 圧入部
 25 非圧入部
 26 案内面
 27 案内面
 28 小径穴
 29 大径穴
 29a テーパー穴
 30 隙間

Claims (6)

  1.  1対の保持器素子と、複数のリベットとを備え、
     前記1対の保持器素子はそれぞれ、窒化処理可能な金属板により全体を波形の円環状に造られて、円周方向複数箇所に略部分球殻状の曲板部を、円周方向に隣り合う前記曲板部同士の間に平板部を、各前記平板部の一部に貫通孔を、それぞれ備えており、
     各前記リベットはそれぞれ、窒化処理可能な金属製で、杆部と、前記杆部の基端部に設けられた頭部とを備えており、
     前記1対の保持器素子の各前記平板部同士を互いに重ね合わせると共に、互いに重ね合わせた各前記平板部の前記貫通孔に各前記リベットの前記杆部を挿通した状態で、各前記杆部の先端部を押し潰してかしめ部を形成し、互いに重ね合わせた各前記平板部同士を各前記リベットの前記頭部と前記かしめ部とで挟持する事により接合して、各前記曲板部に囲まれた部分を、それぞれ玉を転動自在に保持する為のポケットとする波形保持器の製造方法であって、
     前記かしめ部を形成する以前の状態で、各前記リベットの前記杆部の前記基端部に、その軸方向寸法が前記1対の保持器素子のうちの一方の保持器素子の各前記貫通孔の軸方向寸法よりも小さく、且つ、各前記貫通孔に圧入可能な圧入部を設けると共に、各前記リベットの杆部の残部に、各前記貫通孔に前記圧入部を圧入した状態で、各前記貫通孔に対して非接触になる非圧入部を設けており、
     各前記リベットの前記圧入部を前記一方の保持器素子の各前記貫通孔に圧入する事により、各前記リベットを前記一方の保持器素子に仮止めして成る中間組立体を構成した状態で、前記中間組立体に対して窒化処理を施すと共に、
     前記1対の保持器素子のうちの他方の保持器素子に対して、単体の状態で窒化処理を施した後、
     前記中間組立体を構成する各前記リベットの前記杆部のうち前記一方の保持器素子の各前記貫通孔から突出した部分を前記他方の保持器素子の各前記貫通孔に挿通すると共に、前記1対の保持器素子の前記平板部同士を重ね合わせた状態で前記かしめ部を形成する
     事を特徴とする波形保持器の製造方法。
  2.  各前記リベットの前記圧入部の軸方向寸法をXとし、前記一方の保持器素子の各前記貫通孔の軸方向寸法をYとした場合に、X=(0.50~0.90)Yとする
     事を特徴とする請求項1に記載した波形保持器の製造方法。
  3.  1対の保持器素子と、複数のリベットとを備え、
     前記1対の保持器素子はそれぞれ、窒化処理可能な金属板により全体を波形の円環状に造られて、円周方向複数箇所に略部分球殻状の曲板部を、円周方向に隣り合う前記曲板部同士の間に平板部を、各前記平板部の一部に貫通孔を、それぞれ備えており、
     各前記リベットはそれぞれ、窒化処理可能な金属製で、杆部と、前記杆部の基端部に設けられた頭部とを備えており、
     前記1対の保持器素子の各前記平板部同士を互いに重ね合わせると共に、互いに重ね合わせた各前記平板部の前記貫通孔に各前記リベットの前記杆部を挿通した状態で、各前記杆部の先端部を押し潰してかしめ部を形成し、互いに重ね合わせた各前記平板部同士を各前記リベットの前記頭部と前記かしめ部とで挟持する事により接合して、各前記曲板部に囲まれた部分を、それぞれ玉を転動自在に保持する為のポケットとした波形保持器であって、
     前記かしめ部を形成する以前の状態での各前記リベットは、前記杆部の前記基端部に、その軸方向寸法が前記1対の保持器素子のうちの一方の保持器素子の各前記貫通孔の軸方向寸法よりも小さく、且つ、各前記貫通孔に圧入可能な圧入部が設けられていると共に、前記杆部の残部に、各前記貫通孔に前記圧入部を圧入した状態で、各前記貫通孔に対して非接触になる非圧入部が設けられているものであり、
     各前記リベットと前記一方の保持器素子とは、各前記リベットの圧入部を、前記一方の保持器素子の各前記貫通孔に圧入する事により、各前記リベットを前記一方の保持器素子に仮止めして成る中間組立体を構成した状態で窒化処理を施されたものであり、
     前記1対の保持器素子のうちの他方の保持器素子は、単体の状態で窒化処理を施されたものである
     事を特徴とする波形保持器。
  4.  各前記リベットの圧入部の軸方向寸法をXとし、前記一方の保持器素子の各前記貫通孔の軸方向寸法をYとした場合に、X=(0.50~0.90)Yである
     事を特徴とする請求項3に記載した波形保持器。
  5.  1対の保持器素子と、複数のリベットとを備え、
     前記1対の保持器素子はそれぞれ、窒化処理可能な金属板により全体を波形の円環状に造られて、円周方向複数箇所に部分球面状の曲板部を、円周方向に隣り合う前記曲板部同士の間に平板部を、各前記平板部の一部に貫通孔を、それぞれ備えており、
     各前記リベットはそれぞれ、窒化処理可能な金属製で、杆部と、前記杆部の基端部に設けられた、前記杆部よりも大径の頭部とを備えており、
     前記1対の保持器素子の各前記平板部同士を互いに重ね合わせると共に、互いに重ね合わせた各前記平板部の前記貫通孔に各前記リベットの前記杆部を挿通した状態で、各前記杆部の先端部を押し潰して、各前記杆部よりも大径のかしめ部を形成し、互いに重ね合わせた各前記平板部同士を各前記リベットの前記頭部と前記かしめ部とで挟持する事により接合して、各前記曲板部に囲まれた部分を、それぞれ玉を転動自在に保持する為のポケットとする波形保持器の製造方法であって、
     前記1対の保持器素子のうちの一方の保持器素子の各前記貫通孔は、軸方向外側の、前記リベットの前記杆部とすきまばめ、あるいは、中間ばめとなる寸法関係に有る小径穴と、他方の保持器素子側である軸方向内側の、前記リベットの前記杆部との間に隙間を生じる穴とからなり、
     前記一方の保持器素子の各前記小径穴と各前記リベットの前記杵部とを圧入嵌合した状態で窒化処理を施すと共に、前記他方の保持器素子に対して、単体のまま窒化処理を施した後、
     各前記リベットの前記杆部のうちの前記一方の保持器素子の各前記貫通孔から突出した部分を前記他方の保持器素子の各前記貫通孔に挿通すると共に前記1対の保持器素子の前記平板部同士を重ね合わせた状態で前記リベットの先端部をかしめる事により、前記1対の保持器素子同士を結合固定する
     事を特徴とする波形保持器の製造方法。
  6.  1対の保持器素子と、複数のリベットとを備え、
     前記1対の保持器素子はそれぞれ、窒化処理可能な金属板により全体を波形の円環状に造られて、円周方向複数箇所に部分球面状の曲板部を、円周方向に隣り合う曲板部同士の間に平板部を、各前記平板部の一部に貫通孔を、それぞれ備えており、
     各前記リベットはそれぞれ、窒化処理可能な金属製で、杆部と、前記杆部の基端部に設けられた、前記杆部よりも大径の頭部とを備えており、
     前記1対の保持器素子の各前記平板部の内側面同士を互いに突き合わせると共に、互いに突き合わせた各前記平板部の前記貫通孔に各前記リベットの前記杆部を挿通した状態で、各前記杆部の先端部を押し潰して、各前記杆部よりも大径のかしめ部を形成し、互いに突き合わせた各前記平板部同士を各前記リベットの前記頭部と前記かしめ部とで挟持する事により接合して、各前記曲板部に囲まれた部分を、それぞれ玉を転動自在に保持する為のポケットとした波形保持器であって、
     前記1対の保持器素子のうちの一方の保持器素子の各前記貫通孔は、軸方向外側の、前記リベットの前記杆部とすきまばめ、あるいは、中間ばめとなる寸法関係に有る小径穴と、他方の保持器素子側である軸方向内側の、前記リベットの前記杆部との間に隙間を生じる穴とからなり、
     各前記リベットと前記一方の保持器素子とは、前記一方の保持器素子の各前記小径穴と各前記リベットの前記杵部とを圧入嵌合した状態で窒化処理を施されたものであり、前記1対の保持器素子のうちの他方の保持器素子は、単体のまま窒化処理を施されたものである
     事を特徴とする波形保持器。
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