WO2014199549A1

WO2014199549A1 - 情報コンセント

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Publication number: WO2014199549A1
Application number: PCT/JP2014/002194
Authority: WO
Inventors: 小林　浩治
Original assignee: パナソニックＩｐマネジメント株式会社
Priority date: 2013-06-14
Filing date: 2014-04-17
Publication date: 2014-12-18
Also published as: JP2015002589A

Abstract

　本実施形態の情報コンセント１は、壁材５０に設けた取付用の孔５１に後部を挿入した状態で壁材５０に取り付けられる本体１０を備える。本体１０の後部には、１対以上のツイストペア線を有しツイストペア線を介して複数種類の伝送要素を伝送する第１の伝送ケーブルＬ１が、壁材５０の裏側から接続される第１接続部２１が設けられている。本体１０の表側には、電気機器６０からの第２の伝送ケーブルＬ２が接続される第２接続部２２が設けられ、第２接続部２２に接続される電気機器６０と伝送ケーブルＬ２との間で伝送要素が伝送されるように構成されている。

Description

情報コンセント

　本発明は、一般に情報コンセント、より詳細には複数種類の伝送要素を伝送する情報コンセントに関する発明である。

　従来、上部ネットワーク機器に接続される下部ネットワーク機器と、ＡＣアダプタ兼集線装置との間を、ＵＴＰ（Unshielded　Twist　Pair cable）ケーブルで接続した構内宅内配線法が提案されていた（例えば特許文献１参照）。ＡＣアダプタ兼集線装置とは、構内宅内ネットワークの起点に設置された装置である。

　ＡＣアダプタ兼集線装置には構内宅内ネットワークを介してパーソナルコンピュータなどの端末が接続される。またＡＣアダプタ兼集線装置には電力システムからの電力線が接続され、ＡＣアダプタ兼集線装置が内蔵するＡＣ／ＤＣ電源ユニットによって交流電力が直流電力に変換され、ＵＴＰケーブルを介して下部ネットワーク機器に直流電力が供給されている。また、構内宅内ネットワークの端末は、ＡＣアダプタ兼集線装置を介して下部ネットワークとの間でイーサネット（登録商標）の規格にしたがって信号を送受信している。

特開２００３－２７４５４２号公報

　上述した従来の構内宅内配線法では、ＡＣアダプタ兼集線装置に、下部ネットワーク機器を接続するＵＴＰケーブルと、構内宅内ネットワークの端末を接続するＵＴＰケーブルの他に、交流電源を供給する電力線を接続する必要があり、配線の手間がかかっていた。

　本発明は上記課題に鑑みて為されており、その目的とするところは、複数種類の伝送要素を伝送可能で、配線接続の手間を少なくした情報コンセントを提供することにある。

　本発明の情報コンセントは、壁材に設けた取付用の孔に後部を挿入した状態で前記壁材に取り付けられる本体を備える。前記本体の後部には第１接続部が、前記本体の表側には第２接続部が、それぞれ設けられる。前記第１接続部には、１対以上のツイストペア線を有し前記ツイストペア線を介して複数種類の伝送要素を伝送する第１の伝送ケーブルが前記壁材の裏側から接続されている。前記第２接続部には、電気機器からの第２の伝送ケーブルが接続されている。本発明の情報コンセントは、前記第２接続部に接続される電気機器と、前記第１接続部に接続される前記第１の伝送ケーブルとの間で前記複数種類の伝送要素が伝送されるように構成されたことを特徴とする。

　この情報コンセントにおいて、前記第１接続部と前記第２接続部との間に前記複数種類の伝送要素の電気的な処理を行う信号処理部を備えることも好ましい。

　この情報コンセントにおいて、前記複数種類の伝送要素には、前記第１の伝送ケーブルを介して伝送される第１の伝送要素と、前記第２の伝送ケーブルを介して伝送される第２の伝送要素とが含まれている。この情報コンセントにおいて、信号プロトコルを変換する処理、前記第１の伝送要素及び前記第２の伝送要素を中継する処理、及び信号波形を整形して他方に出力する処理のうち何れかの処理を行うように構成されることも好ましい。信号プロトコルを変換する処理とは、前記第１の伝送要素と前記第２の伝送要素との間で信号プロトコルを変換する処理である。前記第１の伝送要素及び前記第２の伝送要素を中継する処理とは、前記第１接続部と前記第２接続部との間で前記第１の伝送要素及び前記第２の伝送要素を中継する処理である。信号波形を整形して他方に出力する処理とは、前記第１の伝送要素及び前記第２の伝送要素のうちの一方の伝送要素の信号波形を整形して他方に出力する処理である。

　この情報コンセントにおいて、前記第１接続部には、ＬＡＮケーブルである前記第１の伝送ケーブルが接続され、前記第２接続部は、ＲＪ－４５型のモジュラプラグが着脱自在に接続されるモジュラジャックであることも好ましい。

　この情報コンセントにおいて、前記第１接続部には、ＬＡＮケーブルである前記第１の伝送ケーブルが接続され、前記第２接続部は、ＵＳＢ規格に適合したプラグが着脱自在に接続されるレセプタクルであることも好ましい。

　この情報コンセントにおいて、前記第２接続部が複数あることも好ましい。

　この情報コンセントにおいて、前記複数種類の伝送要素のうち前記第１の伝送ケーブルを介して伝送される伝送要素には前記電気機器へ伝送すべき信号が含まれている。この情報コンセントにおいて、前記信号の伝送に係る動作状態を点灯状態で表示するための表示灯が前記本体の表側に設けられることも好ましい。

　この情報コンセントにおいて、前記複数種類の伝送要素のうち前記第１の伝送ケーブルを介して伝送される伝送要素には電力が含まれている。この情報コンセントにおいて、電気機器へ給電するための電源ケーブルが接続される第３接続部が前記本体の表側に設けられ、前記第１接続部を介して入力される電力を所望の電力に変換して前記第３接続部に出力する電源回路を備えることも好ましい。

　本発明によれば、本体の裏側に設けられた第１接続部に壁材の裏側に配線された第１の伝送ケーブルを接続し、本体の表側に設けられた第２接続部に第２の伝送ケーブルを接続するだけで、電気機器に対して複数種類の伝送要素を伝送することができる。したがって、電気機器に対して複数種類の伝送要素を伝送するために、電気機器を接続する第２の伝送ケーブル以外に、複数本の伝送ケーブルを接続しなくてもよく、配線接続の手間を少なくした情報コンセントを実現することができる。

本実施形態の情報コンセントを示し、図１Ａは壁に取り付けた状態を示す模式図であり、図１Ｂは情報コンセントの正面図であり、図１Ｃは情報コンセントの別形態の正面図である。情報コンセントの他の形態を示し、図２Ａは壁に取り付けた状態を示す模式図であり、図２Ｂは情報コンセントの正面図であり、図２Ｃは情報コンセントの別形態の正面図である。情報コンセントのまた別の形態を示し、図３Ａは壁に取り付けた状態を示す模式図であり、図３Ｂは情報コンセントの正面図であり、図３Ｃは情報コンセントの別形態の正面図である。情報コンセントのさらに別の形態を示し、図４Ａは壁に取り付けた状態を示す模式図であり、図４Ｂは正面図である。

　本発明に係る情報コンセントの実施形態を図面に基づいて説明する。

　図１Ａは、壁材に取り付けられた情報コンセント１を模式的に示した断面図であり、図１Ｂは情報コンセント１の正面図である。

　情報コンセント１は、壁材５０に設けた取付用の孔５１に後部を挿入した状態で壁材５０に取り付けられる本体１０を備える。本体１０の後部には、１対以上のツイストペア線を有し、第１接続部２１が設けられている。第１接続部２１は、これらのツイストペア線を介して複数種類の伝送要素を伝送するための第１の伝送ケーブルＬ１が壁材５０の裏側から接続されている。本体１０の表側には、第２接続部２２が設けられている。第２接続部２２は、電気機器６０からの第２の伝送ケーブルＬ２が接続されている。この情報コンセント１は、第２接続部２２に接続される電気機器６０と、第１接続部２１に接続される第１の伝送ケーブルＬ１との間で伝送要素が伝送されるように構成されている。本実施形態では伝送要素としてイーサネット（登録商標）の信号と電力の２つが伝送されるようになっている。

　本体１０は、例えば日本工業規格（ＪＩＳＣ８３０３参照）に準拠した大きさに形成され、図示しない取付枠（例えばＪＩＳＣ８３７５で規格化された大角形連用配線器具の取付枠）を用いて壁材５０に取り付けられる。なお、取付枠には、取付枠の前面を覆うようにして化粧プレート１１が取り付けられている。ここで、本体１０は、配線用差込接続器の規格に準拠した大きさに形成され、配線器具の取付枠の規格に準拠した取付枠を用いて取り付けられていればよい。配線用差込接続器とは、差込プラグとプラグ受けで構成され、差込プラグをプラグ受けに抜き差しすることによって、伝送ケーブル間の電気的接続または断路を容易にできるようにした接続器である。

　第１の伝送ケーブルＬ１及び第２の伝送ケーブルＬ２はそれぞれ４対８芯のツイストペア線からなり、イーサネット（登録商標）の信号と電力の両方を伝送することによってＰｏＥ（Power over Ethernet （登録商標））給電に利用される。イーサネット（登録商標）の通信では、伝送ケーブルＬ１，Ｌ２がそれぞれ備える４対８芯のペア線のうち、送信用と受信用とに１対ずつのペア線が使用されている。なお、ＰｏＥ給電には、信号を伝送するペア線と電力を供給するペア線とを共用する方式と、信号伝送に使用していない２対のペア線を使用して電力を供給する方式とがある。

　第１接続部２１は、第１の伝送ケーブルＬ１で備えられる複数対のペア線がそれぞれ接続される速結式の接続端子（例えばフォーク型の圧着端子からなる）を備えた端子台で構成されている。なお第１接続部２１は、第１の伝送ケーブルＬ１に結線されたＲＪ－４５型のモジュラプラグが着脱自在に接続されるモジュラジャックでもよい。

　第２接続部２２は、第２の伝送ケーブルＬ２に結線されたＲＪ－４５型のモジュラプラグ（図示せず）が着脱自在に接続されるＲＪ－４５型のモジュラジャック２２ａで構成されている（図１Ｂ参照）。このモジュラジャック２２ａは化粧プレート１１の前面に露出している。

　また本実施形態の情報コンセント１は、第１接続部２１と第２接続部２２との間に伝送要素の電気的な処理を行う信号処理部２３を備えている。本実施形態では、壁材５０の裏側に先行配線された第１の伝送ケーブルＬ１を介してイーサネット（登録商標）の信号が伝送されるとともに、図示しない電源から第１の伝送ケーブルＬ１を介して情報コンセント１に電源が供給される。また、情報コンセント１と電気機器６０との間でも第２の伝送ケーブルＬ２を介してイーサネット（登録商標）の信号が送受信されるとともに、情報コンセント１から電気機器６０に電源が供給される。この場合、情報コンセント１の信号処理部２３は、第１接続部２１及び第２接続部２２のうち、一方の接続部から入力された信号の波形を整形した後、他方の接続部へと出力する波形整形機能を備えている。また信号処理部２３は、第１接続部２１から入力される電力で動作し、第２接続部２２に第２の伝送ケーブルＬ２を介して接続される電気機器６０に給電する機能も有している。

　また、本体１０の表側には、動作状態を点灯状態で表示するための表示灯２４が設けられている。表示灯２４は例えば発光ダイオードからなり、信号処理部２３は、第１接続部２１を介してイーサネット（登録商標）の信号を受信すると、表示灯２４を点滅させている。したがって、表示灯２４が点滅していることから、ノード間でリンクが確立し、正常に動作していることを確認することができる。ここで、ノードとは、イーサネット（登録商標）上に存在する端末、ブリッジ、ルータなどに相当する。

　ところで、信号処理部２３が備える機能は波形整形機能に限定されるものではなく、信号処理部２３は、信号のプロトコルを変換する変換機能を備えていてもよい。例えば図１Ｃに示すように、化粧プレート１１の前面にＵＳＢ（Universal Serial Bus）規格に準拠したレセプタクルコネクタ２２ｂが配置され、情報コンセント１と電気機器６０との間でＵＳＢ規格に準拠した通信が行われてもよい。この場合、信号処理部２３は、第１の伝送ケーブルＬ１を介して伝送されるイーサネット（登録商標）の信号と、第２の伝送ケーブルＬ２を介して伝送されるＵＳＢ規格の信号とのプロトコル変換を行う機能を有している。また信号処理部２３は、電源（図示せず）から第１の伝送ケーブルＬ１を介して入力される電力（例えばＤＣ４８Ｖ）を、ＵＳＢ規格に準拠した電圧値（例えばＤＣ５Ｖ）に変換して、第２接続部２２から第２の伝送ケーブルＬ２へと供給する。

　このように、信号処理部２３は、イーサネット（登録商標）の信号とＵＳＢ規格の伝送信号とをプロトコル変換しており、使用する電気機器６０の通信規格に合わせた信号を出力することができる。

　本実施形態の情報コンセント１において、本体１０の前面に複数個（例えば、３個）の第２接続部２２が設けられ、信号処理部２３に、第１接続部２１と複数ある第２接続部２２との間で伝送信号を中継する機能を持たせてもよい（図２Ａ、Ｂ参照）。

　図２Ｂの例では、複数の第２接続部２２がＲＪ－４５型のモジュラジャック２２ａからなり、信号処理部２３が、第１接続部２１と複数の第２接続部２２との間で伝送信号を中継するＨＵＢとしての機能を備えている。これにより、複数の電気機器６０を情報コンセント１に接続でき、多出力の情報コンセント１を実現できる。

　なお、図２Ｂの例では複数の第２接続部２２に対して表示灯２４が１個しかないが、情報コンセント１は、複数の第２接続部２２のそれぞれについて、リンクが確立しているか否かを表示する表示灯２４を備えてもよい。

　また、図２Ｃに示すように、複数の第２接続部２２として、ＵＳＢ規格に準拠したレセプタクルコネクタ２２ｂが配置され、情報コンセント１と電気機器６０との間でＵＳＢ規格に準拠した信号が送受信されるようにしてもよい。この場合、信号処理部２３は、複数ある第２接続部２２と第１接続部２１との間で伝送信号を中継するＨＵＢとしての機能を備えている。また、信号処理部２３は、第１の伝送ケーブルＬ１を介して伝送されるイーサネット（登録商標）の信号と、第２接続部２２と電気機器６０との間で伝送されるＵＳＢ規格の信号との間でプロトコルを変換する機能を備える。

　また、本実施形態の情報コンセント１において、本体１０の表側に、電気機器６１に給電するための電源ケーブルＬ３が接続される第３接続部２５を設け、第３接続部２５に給電する電源回路２６を備えてもよい（図３Ａ、Ｂ参照）。

　電源回路２６は、第１の伝送ケーブルＬ１から第１接続部２１を介して入力される電力を所望の電力（ＵＳＢ規格の場合は例えばＤＣ５Ｖ）に変換して第３接続部２５に供給する。

　第３接続部２５は、ＵＳＢ規格に準拠したレセプタクルコネクタからなり、第３接続部２５に接続された電気機器６１に対して直流電圧の給電のみを行う。

　また本体１０の表側には、ＲＪ－４５型のモジュラジャック２２ａが設けられている。なお、以降において、モジュラジャック２２ａを第２接続部２２ａと称する。

　信号処理部２３は、第１接続部２１及び第２接続部２２ａのうち一方の接続部から入力された信号の波形を整形して他方の接続部に出力する波形整形機能を備えている。

　このように、電気機器６１へ給電するための電源ケーブルＬ３を接続する第３接続部２５が本体１０の表側に設けられ、情報コンセント１は電源回路２６を備えることも好ましい。電源回路２６は、第１接続部２１を介して入力される電力を所望の電力に変換して第３接続部２５に出力する回路である。

　これにより、第３接続部２５に接続された電気機器６１に対して電力の供給のみを行うことができる。

　なお、図３Ａ、Ｂの例では、ＲＪ－４５型のモジュラジャックからなる第２接続部２２ａが設けられているが、図３Ｃに示すようにＵＳＢ規格に準拠したレセプタクルコネクタ２２ｂが設けられてもよい。なお、以降において、レセプタクルコネクタ２２ｂを第２接続部２２ｂと称する。

　この場合、信号処理部２３は、第１の伝送ケーブルＬ１を介して伝送されるイーサネット（登録商標）の伝送信号と、第２の伝送ケーブルＬ２を介して伝送されるＵＳＢ規格の伝送信号との間でプロトコルを変化する機能を備えている。これにより、情報コンセント１は、第２接続部２２ｂに接続されるＵＳＢ機器に対しては信号の伝送と電力の供給の両方を行うことができ、また第３接続部２５に接続されるＵＳＢ機器に対しては電力の供給のみを行うことができる。

　また、上述の実施形態では本体１０の表側に１種類の第２接続部しか設けられていないが、図４Ａ、Ｂに示すように、イーサネット（登録商標）に対応した第２接続部２２ａと、ＵＳＢ規格に対応した第２接続部２２ｂとが本体１０の前側に設けられていてもよい。この場合、情報コンセント１は、ＨＵＢ２３ａ及び信号変換部２３ｂからなる信号処理部２３を備えている。ＨＵＢ２３ａは、第１接続部２１と第２接続部２２ａ，２２ｂとの間で信号を中継する。信号変換部２３ｂは、ＨＵＢ２３ａと、ＵＳＢ規格に適合した第２接続部２２ｂとの間で信号のプロトコル変換を行う。

　これにより、情報コンセント１に対して２種類の信号を接続することができる。

　以上説明したように、本実施形態の情報コンセント１は、壁材５０に設けた取付用の孔５１に後部を挿入した状態で壁材５０に取り付けられる本体１０を備える。本体１０の後部には第１接続部２１が、本体１０の表側には第２接続部２２が、それぞれ設けられる。第１接続部２１には、１対以上のツイストペア線を有し、ツイストペア線を介して複数種類の伝送要素を伝送する第１の伝送ケーブルＬ１が壁材５０の裏側から接続されている。第２接続部２２には、電気機器６０からの第２の伝送ケーブルＬ２が接続されている。本実施形態の情報コンセント１は、第２接続部２２に接続される電気機器６０と、第１接続部２１に接続される第１の伝送ケーブルＬ１との間で複数種類の伝送要素が伝送されるように構成されている。

　このように、第１接続部２１に第１の伝送ケーブルＬ１を接続し、第２接続部２２に第２の伝送ケーブルＬ２を接続するだけで、電気機器６０に対して複数種類の伝送要素を伝送することができる。よって、複数種類の伝送要素を伝送可能でありながら、配線接続の手間を少なくした情報コンセント１を提供することができる。

　本実施形態の情報コンセント１において、第１接続部２１と第２接続部２２との間に複数種類の伝送要素の電気的な処理を行う信号処理部２３を備えることも好ましい。情報コンセント１が信号処理部２３を備えることによって、第１接続部２１と第２接続部２２との間で伝送される伝送要素に対して、所望の電気的な処理を行うことができる。

　本実施形態の情報コンセント１において、複数種類の伝送要素には、第１の伝送ケーブルＬ１を介して伝送される第１の伝送要素と、第２の伝送ケーブルＬ２を介して伝送される第２の伝送要素とが含まれている。この情報コンセント１において、信号プロトコルを変換する処理、第１の伝送要素及び第２の伝送要素を中継する処理、及び信号波形を整形して他方に出力する処理のうち何れかの処理を行うように構成されることも好ましい。信号プロトコルを変換する処理とは、第１の伝送要素と第２の伝送要素との間で信号プロトコルを変換する処理である。第１の伝送要素及び第２の伝送要素を中継する処理とは、第１接続部２１と第２接続部２２との間で第１の伝送要素及び第２の伝送要素を中継する処理である。信号波形を整形して他方に出力する処理とは、第１の伝送要素及び第２の伝送要素のうちの一方の伝送要素の信号波形を整形して他方に出力する処理である。

　これにより、情報コンセント１が、信号プロトコルの変換機能、伝送要素の中継機能、伝送要素の信号波形を整形する機能の何れかを提供することができる。

　本実施形態の情報コンセント１において、第１接続部２１には、第１の伝送ケーブルＬ１が接続され、第２接続部２２は、ＲＪ－４５型のモジュラプラグが着脱自在に接続されるモジュラジャック２２ａであることも好ましい。第１の伝送ケーブルＬ１は、ＬＡＮ（Local Area Network）ケーブルである。これにより、ＬＡＮに接続される電気機器を情報コンセント１に接続してイーサネット（登録商標）の通信を行わせることができる。

　本実施形態の情報コンセント１において、第１接続部２１には、ＬＡＮケーブルである第１の伝送ケーブルＬ１が接続され、第２接続部２２は、ＵＳＢ規格に適合したプラグが着脱自在に接続されるレセプタクルであることも好ましい。

　これにより、ＵＳＢ規格の通信機能を有する電気機器を情報コンセント１に接続してＵＳＢ規格に準拠した通信を行わせることができる。

　本実施形態の情報コンセント１において、第２接続部２２が複数あることも好ましく、情報コンセント１に接続される複数台の電気機器に対して伝送要素を伝送することができる。

　本実施形態の情報コンセント１において、複数種類の伝送要素のうち第１の伝送ケーブルＬ１を介して伝送される伝送要素には電気機器６０へ伝送すべき信号が含まれている。この情報コンセント１において、信号の伝送に係る動作状態を点灯状態で表示するための表示灯２４が本体１０の表側に設けられることも好ましく、表示灯２４の表示によって動作状態を把握することができる。

　本実施形態の情報コンセント１において、複数種類の伝送要素のうち第１の伝送ケーブルＬ１を介して伝送される伝送要素には電力が含まれている。この情報コンセント１において、第１接続部２１を介して入力される電力を所望の電力に変換して第３接続部２５に出力する電源回路２６を備えることも好ましい。電源回路２６は、電気機器６０へ給電するための電源ケーブルが接続される第３接続部２５が本体１０の表側に設けられる。

　これにより、第３接続部２５に接続された電気機器６１に対して電源回路２６から電力を供給することが可能になる。

　なお、本発明の精神と範囲に反することなしに、広範に異なる実施形態を構成することができることは明白なので、この発明は、特定の実施形態に制約されるものではない。

Claims

　壁材に設けた取付用の孔に後部を挿入した状態で前記壁材に取り付けられる本体を備え、
　前記本体の後部には第１接続部が、前記本体の表側には第２接続部が、それぞれ設けられ、
　前記第１接続部には、１対以上のツイストペア線を有し前記ツイストペア線を介して複数種類の伝送要素を伝送する第１の伝送ケーブルが前記壁材の裏側から接続され、
　前記第２接続部には、電気機器からの第２の伝送ケーブルが接続され、
　前記第２接続部に接続される電気機器と、前記第１接続部に接続される前記第１の伝送ケーブルとの間で前記複数種類の伝送要素が伝送されるように構成されたことを特徴とする情報コンセント。
　前記第１接続部と前記第２接続部との間に前記複数種類の伝送要素の電気的な処理を行う信号処理部を備えたことを特徴とする請求項１記載の情報コンセント。
　前記複数種類の伝送要素には、前記第１の伝送ケーブルを介して伝送される第１の伝送要素と、前記第２の伝送ケーブルを介して伝送される第２の伝送要素とが含まれ、
　前記信号処理部が、前記第１の伝送要素と前記第２の伝送要素との間で信号プロトコルを変換する処理、前記第１接続部と前記第２接続部との間で前記第１の伝送要素及び前記第２の伝送要素を中継する処理、前記第１の伝送要素及び前記第２の伝送要素のうちの一方の伝送要素の信号波形を整形して他方に出力する処理のうち何れかの処理を行うように構成されたことを特徴とする請求項２記載の情報コンセント。
　前記第１接続部には、ＬＡＮケーブルである前記第１の伝送ケーブルが接続され、
　前記第２接続部は、ＲＪ－４５型のモジュラプラグが着脱自在に接続されるモジュラジャックであることを特徴とする請求項１乃至３の何れか１項に記載の情報コンセント。
　前記第１接続部には、ＬＡＮケーブルである前記第１の伝送ケーブルが接続され、
　前記第２接続部は、ＵＳＢ規格に適合したプラグが着脱自在に接続されるレセプタクルであることを特徴とする請求項１乃至３の何れか１項に記載の情報コンセント。
　前記第２接続部が複数あることを特徴とする請求項１乃至５の何れか１項に記載の情報コンセント。
　前記複数種類の伝送要素のうち前記第１の伝送ケーブルを介して伝送される伝送要素には前記電気機器へ伝送すべき信号が含まれており、
　前記信号の伝送に係る動作状態を点灯状態で表示するための表示灯が前記本体の表側に設けられたことを特徴とする請求項１乃至６の何れか１項に記載の情報コンセント。
　前記複数種類の伝送要素のうち前記第１の伝送ケーブルを介して伝送される伝送要素には電力が含まれ、
　電気機器へ給電するための電源ケーブルが接続される第３接続部が前記本体の表側に設けられ、
　前記第１接続部を介して入力される電力を所望の電力に変換して前記第３接続部に出力する電源回路を備えたことを特徴とする請求項１乃至７の何れか１項に記載の情報コンセント。