WO2014155602A1 - 端末装置、位置推定方法、位置推定システム及びプログラム - Google Patents

端末装置、位置推定方法、位置推定システム及びプログラム Download PDF

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Abstract

 複数の基地局と通信可能な携帯端末は、複数の基地局からの受信信号に基づき推定した携帯端末の候補位置を、ある基地局からの受信信号のデータ欠損に基づき絞り込み、絞り込んだ候補位置の中から受信信号強度の観測確率に基づき携帯端末の位置を推定するように構成する。

Description

端末装置、位置推定方法、位置推定システム及びプログラム
 本発明は、端末装置、位置推定方法、位置推定システム及びプログラムに関する。本発明は、プログラムを格納したコンピュータ読取可能な記憶媒体にも関する。
 携帯端末が複数の基地局と無線で交信して、各基地局からの距離に応じて携帯端末における電波の受信信号強度が減衰することを利用して、携帯端末のある場所を推定する位置推定技術が提案されている。基地局は、例えばWiFi(Wireless Fidelity, 登録商標)を用いるアクセスポイント(AP: Access Point)である。
 このような位置推定技術では、携帯端末が、事前に各場所で受信した基地局の識別子(ID: Identifier)と受信信号強度(RSSI: Received Signal Strength Indicator)を収集する。各場所で受信した複数の基地局のIDとRSSIの数値から、各場所について一意に求まるRSSI特徴ベクトルを作成して、場所毎に場所モデルを作成する。場所モデルとは、どの場所でどの基地局から、電波をどの程度の信号強度で受信するかを示すデータベースである。場所を推定する時には、携帯端末が基地局から受信した電波のRSSIを場所モデルと照合して、携帯端末のある場所と推定する。場所モデルは、一般的に以下に説明するK近傍法(k-NN: k-Nearest Neighbor algorithm)、確率分布に基づく確率法、及びノンパラメトリック法及びパターンマッチング法等の方法で作成できる。
 K近傍法は、先ず、各場所で収集したRSSI特徴ベクトルと場所名とのペアをデータベースに格納する。次に、場所推定の際に、新たに観測したRSSI特徴ベクトルとデータベース中のサンプルとを照合して、K個の近傍サンプルを抽出する。最後に、K個の近傍サンプルを投票して場所を決める。
 しかし、K近傍法では、サンプル数が多いため、サンプルを格納するために大容量のデータベースが必要となる。携帯端末側にこのような大容量のデータベースを格納することは難しい。また、サンプル数が多いため、新たに観測したRSSI特徴ベクトルとデータベース中のサンプルとを照合する処理に時間がかかる。さらに、APの新設、撤去、移動、場所内の家具などのレイアウト変更などでRSSIが変化した場合、データベースのオンライン更新は難しいので、例えば構築済みのデータベースを廃棄して新たなデータベースを構築するなどの対策が必要となる。
 確率分布に基づく確率法には、例えばパラメトリック方式とノンパラメトリック方式がある。
 パラメトリック方式は、同じ場所で携帯端末を色々な持ち方にして収集したRSSI特徴ベクトルのサンプルを、ある統計的モデルに当てはめてモデルパラメータを計算する。例えば、場所毎のサンプル分布の平均と共分散がこの種の場所モデルのパラメータとなる。携帯端末の場所推定を行う際に、新たに観測したRSSI特徴ベクトルを各場所のRSSIの分布に当てはめ、その場所で観測する場合の観測確率を計算する。観測確率が最大となる場所は、推定場所として出力する。
 しかし、パラメトリック方式では、場所推定の際に、新たに観測したRSSI特徴ベクトルの観測確率を全ての場所モデルについて計算する必要がある。このため、候補場所が多い場合、計算する処理に時間がかかる。また、K近傍法の場合と同様に、場所モデルのオンライン更新は難しい。さらに、場所の推定は、確率の相対評価である(即ち、確率が最大となる場所を出力する)ため、携帯端末が学習した場所以外にある場合への対応ができない。
 ノンパラメトリック方式は、場所モデルのパラメータに平均と共分散を利用するのではなく、RSSIの強度レベルの観測頻度ヒストグラムを利用する。一般的に、RSSIの値は、周囲の壁や障害物などにより電波が反射されたり遮蔽されるため、RSSIの値は変化する。このため、単純な平均と共分散のような場所モデルのパラメータでRSSI分布を正確に表すことは難しい。そこで、RSSIの強度レベルの観測頻度ヒストグラムを確率分布として利用することで、より正確な場所モデルを生成することができる。具体的には、携帯端末の場所推定を行う際に、新たに観測したRSSI特徴ベクトルの観測確率をRSSI強度ヒストグラムに基づいて計算し、観測確率が最大となる場所を推定場所として出力する。
 しかし、ノンパラメトリック方式では、場所推定の際に、新たに観測したRSSI特徴ベクトルの観測確率を全ての場所モデルについて計算する必要がある。このため、候補場所が多い場合、計算する処理に時間がかかる。また、場所モデルのオンライン更新は難しい。さらに、場所の推定は、確率の相対評価である(即ち、確率が最大となる場所を出力する)ため、携帯端末が学習した場所以外にある場合への対応ができない。
 パターンマッチング法は、上記の確率法に比べてより複雑な場所モデルを利用して、RSSIの分布をより正確にモデリングする。パターンマッチング法には、例えば人工ニューラルネットワーク(ANN: Artificial Neural Network)、サポートベクトルマシン(SVM: Support Vector Machine)、ガウシアンプロセス(GP: Gaussian Process)などがある。
 しかし、パターンマッチング法では、観測したRSSI特徴ベクトルを多くの場所モデルと照合する必要があり、計算する処理に時間がかかり、計算コストが高くなる。また、場所モデルのオンライン更新は難しい。さらに、APが新設、撤去、移動、場所内の家具などのレイアウト変更などがされた場合には、場所モデルを再学習する必要がある。
特開2010-239331号公報 特開2011-179946号公報
Teemu Roos et al., "A Probabilistic Approach to WLAN User Location Estimation", International Journal of Wireless Information Networks, Vol. 9, No. 3, July 2002 Ville Honkavirta et al., "A Comparative Survey of WLAN Location Fingerprinting Methods", Proc. of the 6th Workshop on Positioning, Navigation and Communication 2009 (WPNC'09), Pages 243-251
 従来の位置推定方法では、例えば数万個以上の大量の候補場所から携帯端末のある場所を推定する場合、処理に時間がかかり、場所の推定を高速に行うことは難しい。
 そこで、本発明は、携帯端末のある場所を高速に推定することが可能な端末装置、位置推定方法、位置推定システム及びプログラムを提供することを目的とする。
 本発明の一観点によれば、複数の基地局と通信可能な携帯端末であって、前記複数の基地局からの受信信号に基づき推定した前記携帯端末の候補位置を、ある基地局からの受信信号のデータ欠損に基づき絞り込む絞り込み手段と、絞り込んだ候補位置の中から受信信号強度の観測確率に基づき前記携帯端末の位置を推定する推定手段を備えた携帯端末が提供される。
 開示の端末装置、位置推定方法、位置推定システム及びプログラムによれば、携帯端末のある場所を高速に推定することができる。
一実施例における携帯端末の一例の構成を示すブロック図である。 複数のAPと携帯端末が存在し得る場所の関係の一例を説明する図である。 携帯端末の位置推定処理の一例を説明するフローチャートである。 全領域内AP情報リストのデータ構造の一例を示す図である。 候補場所リスト作成処理の一例を説明するフローチャートである。 第1段階観測確率計算処理の一例を説明するフローチャートである。 場所モデルのデータ構造の一例を示す図である。 第2段階観測確率計算処理の一例を説明するフローチャートである。 AP状態の確率とAP状態の関係の一例を示す図である。 複数の場所におけるAP状態の一例を示す図である。 AP欠損確率と候補場所のRSSIの強度レベルの関係の一例を示す図である。 複数の場所におけるRSSIの強度レベルの一例を示す図である。 候補場所リストの段階的な絞り込みを説明する図である。 一実施例における位置推定システムの動作の一例を説明する図である。 サーバが実行する場所モデルの学習処理の一例を説明する図である。 場所モデル(確率情報)の学習処理の一例を説明するフローチャートである。 場所とAPiのリンク処理の一例を説明するフローチャートである。 場所モデル(閾値情報)の学習処理の一例を説明するフローチャートである。
 開示の端末装置、位置推定方法、位置推定システム及びプログラムでは、複数の基地局からの受信信号に基づき推定した携帯端末の候補位置を、ある基地局からの受信信号のデータ欠損に基づき絞り込み、絞り込んだ候補位置の中から受信信号強度の観測確率に基づき位置を推定する。
 以下に、開示の端末装置、位置推定方法、位置推定システム及びプログラムの各実施例を図面と共に説明する。
 図1は、一実施例における携帯端末の一例の構成を示すブロック図である。図1に示す携帯端末1は、通信機能を備えた端末装置の一例であり、例えば携帯電話などであっても良い。携帯端末1は、CPU(Central Processing Unit)11、記憶部12、入力部13、表示部14、及び通信部15がバス16で接続された構成を有するが、バス16による接続に限定されるものではない。
 CPU11は、コンピュータまたはプロセッサの一例である。CPU11は、携帯端末1全体の制御を司り、プログラムを実行することで後述する位置推定処理などを実行する。記憶部12は、CPU11が実行するプログラム、CPU11が実行する演算の中間結果、CPU11が実行するプログラム及び演算で用いるデータなどを格納する。記憶部12は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体で形成可能である。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、半導体記憶装置であっても良い。また、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体などの場合、記憶部12はロードされた記録媒体に対して情報の読み書きを行うリーダ・ライタで形成可能である。
 入力部13は、キーボードなどで形成可能であり、例えば携帯端末1にコマンド、データなどを入力する際に操作される。表示部14は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)により形成可能であり、ガイダンス、メッセージなどを表示する。入力部13及び表示部14は、一体的に設けられていても良く、例えばタッチパネルなどで形成されていても良い。通信部15は、外部装置(図示せず)と無線で通信可能な無線通信機能を備え、受信機、送信機、アンテナなどを含む周知の構成を有する。この例では、通信部15は例えばWiFiを用いるアクセスポイント(AP: Access Point)と通信可能である。APは、基地局の一例である。
 図2は、複数のAPと、携帯端末が存在し得る場所の関係の一例を説明する図である。図2に示す例では、複数のAP1~AP5が場所L1, L2をカバーしており、ユーザが保持する携帯端末1は場所L1内に存在する。携帯端末1の受信信号強度(RSSI)は、AP1からがRSSI-1、AP2からがRSSI-2、AP3からがRSSI-3、AP4からがRSSI-4、及びAP5からがRSSI-5である。
 図3は、携帯端末の位置推定処理の一例を説明するフローチャートである。図3に示す位置推定処理は、CPU11により実行可能である。図3において、ステップS1では、通信部15を介して各SPからのWiFiデータ(以下、「WiFiスキャンデータ」とも言う)をスキャンして、各APのマックアドレス(MAC address: Media Access Control address)とRSSIを取得して、RSSI特徴ベクトルを作成すると共に、記憶部12に格納された全域内AP情報リスト100を参照して、全域内AP情報リスト100に無い未学習のAPを除外する。図4は、全領域内AP情報リストのデータ構造の一例を示す図である。図4に示す全域内AP情報リスト100には、各APに便宜上割り当てられたAP番号1,2,...に対し、各APのMACアドレスM1, M2, …及びAPのカバー場所リストが格納されている。APのカバー場所リストには、場所名L1, L2, L3, …などが格納されている。
 全域内AP情報リスト100は、例えば以下に説明するように、WiFiスキャンデータから取得した情報に基づいて作成することができる。最初は、空の全域内AP情報リスト100を用意する。その後、全域内AP情報リスト100を検索して、WiFiスキャンデータのソースであるAP(または、チェックインAP)が新しければ、チェックインAPのMACアドレスを全域内AP情報リスト100に追加する。同時に、このチェックインAPのカバー場所リストにチェックインした場所名を追加する。チェックインAPが全域内AP情報リスト100の中に既に格納されている場合、このチェックインAPのカバー場所リストを検索して、チェックイン場所名が新しければ、チェックイン場所名をカバー場所リストに追加する。
 ステップS2では、図4の全域内AP情報リスト100を参照して、検索したAPの全てのカバー場所を候補場所として、候補場所リストを作成し、記憶部12に格納する。
 図5は、ステップS2の候補場所リスト作成処理の一例を説明するフローチャートである。図5において、ステップS21では、ステップS22以降の処理を各APiに対して実行する。ステップS22では、図4の全域内AP情報リスト100を参照して、APiのカバー場所リストを抽出する。ステップS23では、APiのカバー場所リストの全ての場所メンバを候補場所リスト101への追加する処理を行う。ただし、場所メンバが候補場所リスト101への追加済みであれば、ステップS23はスキップする。ステップS24では、全APiに対する処理が完了したか否かを判定し、判定結果がNOであると処理はステップS21へ戻り、判定結果がYESであると処理は図3のステップS3へ進む。
 図3において、ステップS3では、候補場所リスト101の各メンバに対して、WiFiスキャンデータのソースであるAPの第1段階観測確率を計算する。図6は、ステップS3の第1段階観測確率計算処理の一例を説明するフローチャートである。図7は、場所モデルのデータ構造の一例を示す図である。図7に示す場所モデル200には、場所番号、場所名、場所内で使用する第2段階観測確率の閾値、及び観測可能なAPリストが格納されている。観測可能なAPリストには、MACアドレスに対し、欠損確率、観測確率、APが観測された場合のRSSIの強度レベル別観測確率などが格納されている。図7は、例えばAPが観測された場合のRSSIの強度レベル数が4であり、観測可能なAPのリストの長さが例えば3の場合を示す。場所モデル200は、例えば記憶部12に格納される。なお、観測可能なAPリストは、場所モデル200の確率情報部分を含むため、図3では「場所モデル(確率情報)」として示されている。一方、観測可能なAPリスト以外の部分は、場所モデル200の各場所で使用する第2段階観測確率の閾値情報部分を含むため、図3では「場所モデル(閾値情報)」として示されている。
 図6において、ステップS31は、ステップS32以降の処理を各候補場所に対して実行する。ステップSS32は、ステップS33以降の処理を各APiに対して実行する。ステップS34では、図7に示す場所モデル200の候補場所の観測可能なAPリストを検索し、APiがこの観測可能なAPリストにあれば、事前に学習した観測確率を取得する。一方、APiがこの観測可能なAPリストの中に無ければ、事前に設定した例えば比較的小さな定数をAPiの観測確率とする。ステップS34では、APiの観測確率を記憶部12に格納された観測確率の積に累積する。ステップS34では、全APiに対する処理が完了したか否かを判定し、判定結果がNOであると処理はステップS32へ戻り、判定結果がYESであると処理はステップS35へ進む。
 ステップS35では、図7に示す場所モデル200の候補場所の観測可能なAPリストを抽出する。ステップS36では、各観測可能なAPに対してステップS37以降の処理を実行する。ステップS37では、WiFiスキャンデータ(AP1(MAC, RSSI), …)を検索して、観測可能なAPが欠損であるか否かを判定する。観測可能なAPのMACアドレスがWiFiスキャンデータの中に無いと、欠損であると判定してステップS37の判定結果はNOとなり、処理はステップS36へ戻る。一方、ステップS37の判定結果がYESであると、ステップS38では、欠損である観測可能なAPの欠損確率を場所モデル200から抽出し、欠損確率を記憶部12に格納された欠損確率の積に累積する。ステップS39では、観測可能な全APに対する処理が完了したか否かを判定し、判定結果がNOであると処理はステップS36へ戻る。
 ステップS39の判定結果がYESであると、ステップS391では、記憶部12に格納された観測確率の積と欠損確率の積の値の積を計算する。ステップS392では、ステップS391で計算した値の積を、候補場所の第1段階観測確率として、候補場所とペアリングして記憶部12に格納する。ステップS393では、全候補場所に対する処理が完了したか否かを判定し、判定結果がNOであると処理はステップS31へ戻り、判定結果がYESであると処理は図3のステップS4へ進む。
 図3において、ステップS4では、第1段階観測確率の下位の候補場所を切り捨て、候補場所を絞り込む。ステップS5では、絞り込んだ候補場所に対して、RSSI特徴ベクトルに基づき第2段階観測確率を計算する。図8は、ステップS5の第2段階観測確率計算処理の一例を説明するフローチャートである。
 図8の第2段階観測確率計算処理は、ステップS3で計算した第1段階観測確率によってステップS4において絞り込んだ候補場所リストを対象とする。ステップS51では、ステップS52以降の処理を各候補場所に対して実行する。ステップS52では、ステップS53以降の処理を各APiに対して実行する。ステップS53では、場所モデル200を参照して、APiのMACアドレスが候補場所の観測可能なAPリストにあれば、APiのRSSIから強度レベルを計算して、APi が観測された場合のRSSIの強度レベル別観測確率を場所モデル200から取得する。一方、APiのMACアドレスが候補場所の観測可能なAPリストに無ければ、事前に設定した例えば比較的小さな固定値をAPiが観測された場合のRSSIの強度レベル別観測確率とする。
 ステップS54では、APiが観測された場合のRSSIの強度レベル別観測確率を、記憶部12に格納された強度レベル別観測確率の積へ積算する。ステップS55では、全APiに対する処理が完了したか否かを判定し、判定結果がNOであると処理はステップS52へ戻り、判定結果がYESであると処理はステップS56へ進む。ステップS56では、ステップS3で計算した欠損確率の積を、強度レベル別観測確率の積と積算し、記憶部12に格納する。ステップS57では、ステップS56で計算した積を第2段階観測確率と定義して、候補場所とペアリングして記憶部12に格納する。ステップS58では、全候補場所に対する処理が終了したか否かを判定し、判定結果がNOであると処理はステップS51へ戻り、判定結果がYESであると処理は図3のステップS6へ進む。
 図3において、ステップS6では、第2段階確率が最大である候補場所を抽出(または、選択)する。ステップS7では、図7に示す場所モデル200を参照して、第2段階確率が最大である候補場所の閾値を用いて、第2段階確率が閾値未満であれば携帯端末1が最終候補場所におらず携帯端末1の場所は不明であり、第2段階確率が閾値以上であれば携帯端末1が最終候補場所にあると判定する。
 ステップS8では、携帯端末1のある場所、または、携帯端末1の場所がわからないという判定結果を出力し、位置推定処理は終了する。ステップS8で出力される判定結果は、例えば携帯端末1の位置を利用したサービスを提供するアプリケーションなどへ出力しても良い。
 CPU11は、ステップS1~S5の処理(または、手順)を実行することで、複数の基地局からの受信信号に基づき推定した携帯端末の候補位置を、ある基地局からの受信信号のデータ欠損に基づき絞り込む絞り込み手段として機能しても良い。また、CPU11は、ステップS6,S7の処理(または、手順)を実行することで、絞り込んだ候補位置の中から受信信号強度の観測確率に基づき携帯端末の位置を推定する推定手段として機能しても良い。
 本実施例では、携帯端末1の場所を高速に推定するために、候補場所リスト101を段階的に狭め、最終的に1つの候補場所に絞り込む。そして最後に、この最終候補場所について、携帯端末1が確かに最終候補場所にあるか否かを最終的に判定する。
 上記の如く、第1段階では、比較的粗い情報に基づいてRSSI特徴ベクトルの観測確率を計算する。先ず、観測した全域内AP情報リスト100から候補場所リスト101を作成し、場所モデル200の中にあるAPの観測確率と欠損確率を利用して、第1段階観測確率計算を行う。つまり、第1段階では、図9に示す如き欠損と観測の2つのAP状態の情報だけを用いて場所確率を計算することができ、計算された場所確率に基づき候補場所リスト101に第1の絞り込みを施し、携帯端末1のありそうな場所を推定する。図9中、縦軸はAP状態の確率(または、頻度)を任意単位で示し、横軸はAP状態(欠損、観測)を示す。AP状態が欠損である確率(または、頻度)は、場所毎に異なるため、予め求めた欠損の発生確率を用いて場所確率を計算する。図10は、複数の場所におけるAP状態の一例を示す図である。図10では、AP1~AP5は図2と同様の位置に配置されているものとする。図9は、図10に示す場所L1, L2におけるAP状態をAP状態の確率について示す。
 第1段階において、例えばAP1, AP3, AP5からのWiFiスキャンデータを観測した場合の段階確率p(第1段階確率)は、例えば次のようになる。
p(場所L1|スキャンデータ)=p(AP1=観測|場所L1)
                p(AP2=欠損|場所L1)
                p(AP3=観測|場所L1)
                p(AP4=欠損|場所L1)
                p(AP5=観測|場所L1)
p(場所L2|スキャンデータ)=p(AP1=観測|場所L2)
                p(AP2=欠損|場所L2)
                p(AP3=観測|場所L2)
                p(AP4=欠損|場所L2)
                p(AP5=観測|場所L2)
 第2段階では、第1段階観測確率が上位に位置する候補場所に対して、RSSIの強度レベルの観測確率とAP欠損確率に基づき第2段階観測確率を計算する。つまり、第2段階では、第1段階で絞り込まれた携帯端末1のありそうな場所に対して、例えば図11に示す如き候補場所のRSSIの強度レベルの観測確率とAP欠損確率に基づき場所確率を計算し、候補場所リスト101を、計算された場所確率がある値以上の比較的大きなものにさらに絞る第2の絞り込みを施す。図11中、縦軸はAP欠損確率を任意単位で示し、横軸は候補場所のRSSIの強度レベルを任意単位で示す。図12は、複数の場所におけるRSSIの強度レベルの一例を示す図である。図12では、AP1~AP5は図2と同様の位置に配置されているものとする。図11は、図12に示す場所L1, L2におけるRSSIの強度レベルをAP状態の確率について示す。
 第2段階において、例えばAP1, AP3, AP5からのWiFiスキャンデータを観測した場合の段階確率p(第2段階確率)は、AP1, AP3, AP5からのRSSの強度レベルを夫々E, C, Fとすると、例えば次のようになる。
p(場所L1|スキャンデータ)=p(RSSI_AP1=E|場所L1)
                p(   AP2=欠損|場所L1)
                p(RSSI_AP3=C|場所L1)
                p(   AP4=欠損|場所L1)
                p(RSSI_AP5=F|場所L1)
p(場所L2|スキャンデータ)=p(RSSI_AP1=E|場所L2)
                p(   AP2=欠損|場所L2)
                p(RSSI_AP3=C|場所L2)
                p(   AP4=欠損|場所L2)
                p(RSSI_AP5=F|場所L2)
 第3段階では、第2段階観測確率が最大である候補場所について、携帯端末1がその第2段階観測確率が最大である候補場所にあるか否かを最終的に判定する。つまり、第2の絞り込みで絞り込まれた最終候補場所について、第2段階観測確率を学習した閾値と比較し、閾値以上であればその最終候補場所を携帯端末1のある場所と判定し、閾値未満であると携帯端末1のある場所は不明であると判定する。学習した閾値は、後述するように、例えばAPの欠損確率とRSSIの強度レベルの確率分布に基づき計算した場所確率の値の平均と標準偏差から計算したものである。これにより、図13に示すように、候補場所リスト101が第1の絞り込み及び第2の絞り込みを経て、最終的に第2段階観測確率が最大である候補場所に絞り込まれる。
 次に、本実施例における位置推定システムの一例を、図14と共に説明する。図14は、本実施例における位置推定システムの動作の一例を説明する図である。図14に示す位置推定システム20は、携帯端末1と、携帯端末1と無線通信を行えるサーバ21を有する。サーバ21は、携帯端末1からチェックインしたデータ(以下、「チェックインデータ」とも言う)を用いて、場所モデル200を学習できる。携帯端末1が、サーバ21からダウロードした場所モデル200に基づいて、新たに観測したRSSI特徴ベクトルに基づいて位置推定処理を行う。なお、サーバ21は、プロセッサ及び記憶部を備えた周知の構成を有し、例えば図1に示す携帯端末1と同様の構成を有しても良いため、サーバ21の構成の図示及び説明は省略する。
 図14において、ステップST1では、携帯端末1がWiFiスキャンデータから各APのMACアドレスとRSSIを取得してをチェックインデータを取得する。ステップST2では、携帯端末1がチェックインデータをサーバ21へ送信する。
 ステップST21では、サーバ21が携帯端末1からのチェックインデータを受信してサーバ21の記憶部内のチェックインデータファイル300に保存する。チェックインデータをチェックインデータファイル300に保存してから一定期間が経過すると、ステップST22では、サーバ21がチェックインデータファイル300をサーバ21の記憶部から読み込み、場所モデル200の学習処理を実行する。
 場所モデル200の学習処理には、場所モデル200の確率情報部分の学習と、場所モデル200の閾値情報部分の学習の、2段階の学習がある。確率情報部分の学習では、チェックインデータを用いて場所モデル200の確率情報部分である場所モデル(確率情報)を学習する。その後、第2段階観測確率の計算において、場所モデル(確率情報)に基づいて、チェックインデータに対して、場所推定の第2段階の処理を行う。場所推定の第2段階の処理で得られた第2段階観測確率とチェックイン場所の場所名は、第2段階観測確率の閾値、即ち、各チェックイン場所における閾値の計算に用いられ、場所モデル200の閾値情報部分である場所モデル(閾値情報)を学習する。このように、場所モデルの確率情報部分と閾値情報部分が学習された後、場所モデル200の学習が完了する。
 ステップST23では、サーバ21が学習された場所モデル200のファイル(以下、「場所モデルファイル」とも言う)200Aを生成し、サーバ21の記憶部に格納する。ステップST24では、サーバ21が場所モデルファイル200Aを読み込み携帯端末1へ送信する。
 ステップST3では、携帯端末1がサーバ21からの場所モデルファイル200Aを受信して携帯端末1の記憶部12に格納する。つまり、携帯端末1は、サーバ21側で新しい場所モデルファイル200Aが生成される度に、場所モデルファイル200Aを記憶部12に格納する。ステップST4では、携帯端末1は記憶部12から場所モデルファイル200Aを読み込み、場所モデル200を用いて、チェックインデータRSSI特徴ベクトルに基づいて位置推定処理を行い、携帯端末1の場所の判定結果を出力する。
 次に、場所モデル200の学習処理について、図15と共に説明する。上記の如く、場所モデル200の学習処理には、場所モデル(確率情報)の学習と、場所モデル(閾値情報)の学習が含まれる。図15は、サーバが実行する場所モデルの学習処理の一例を説明する図である。
 図15において、ステップST31では、サーバ21が場所モデル(確率情報)の学習処理を実行し、各場所で観測可能な各APについて、APの欠損確率、APの観測確率、APが観測された場合のRSSI強度レベル別観測確率などの確率情報を学習する。学習した確率情報は、サーバ21の記憶部内の場所モデル200に格納される。APの欠損確率は、全てのチェックインデータのうち、対象APの欠損回数をチェックインデータ総数で割った数値である。なお、欠損回数とは、チェックインデータの総数から観測回数を引いた数値である。APの観測確率は、全てのチェックインデータのうち、対象APの観測回数をチェックインデータ総数で割った数値である。また、APが観測された場合のRSSI強度レベル別観測確率は、RSSIを一定間隔の刻みで複数の強度レベルに離散化した後、対象APの各強度レベルの観測回数をチェックインデータ総数で割った数値である。
 場所モデル(閾値情報)の学習は、ステップST32及びステップST33を含む。ステップS32では、サーバ21が各場所について、第2段階観測確率の閾値を計算する。具体的には、チェックインデータの全てに対して、上記の如く学習した場所モデル(確率情報)に基づいて、第2段階観測確率を計算する。ステップST33では、サーバ21が第2段階観測確率の平均と標準偏差を計算すると共に、APの欠損確率とRSSIの強度レベルの確率分布に基づき、計算した第2段階観測確率の平均と標準偏差から閾値を計算する。学習した閾値情報は、サーバ21の記憶部内の場所モデル200に格納される。
 図16は、サーバの場所モデル(確率情報)の学習処理の一例を説明するフローチャートである。図16において、ステップS310では、チェックインデータをサーバ21の記憶部内のチェックインデータファイル300から読み込む。ステップS311では、新しいチェックインデータがあるか否かを判定し、判定結果がYESであると処理は並行してステップST312とステップST313に進み、判定結果がNOであると処理は後述するステップST318へ進む。新しいチェックインデータがありステップS311の判定結果がYESであると、点線枠内に示す如きチェックインデータ(AP1(MAC, RSSI), …, APi(MAC, RSSI), …:場所A)がステップST312及びステップS313に渡される。ステップST312では、新しいチェックイン場所名(場所A)を図7の場所モデル200へ登録する。チェックインした場所(場所A)が新しい場所であれば、この場所に新しい場所番号が割り振られ、図7の場所モデル200に新しい行が追加される。
 一方、ステップST313は、ステップST314以降の処理を各APIに対して実行する。ステップST314では、チェックインしたAPを図4の全域内AP情報リスト100へ登録する。新しいAP(例えばAPi)であれば、このAPに新しいAP番号が割り振られ、図4の全域内AP情報リスト100に新しい行が追加される。
 ステップST315では、チェックインした場所名とチェックインしたAPの情報をリンクさせる処理を行う。図17は、ステップST315の場所とAPiのリンク処理の一例を説明するフローチャートである。図17において、ステップST3151では、チェックイン場所Aを図4の全域内AP情報リスト100のAPのカバー場所リストへ登録する。ステップST3152では、チェックインAPを図7の場所モデル200観測可能なAPリストへの登録する。ステップST3153では、APiの観測回数インクリメント(または、カウント)し、ステップST3154では、APiのRSSIの強度レベル別観測回数をインクリメント(または、カウント)し、処理は図16のステップST316へ進む。
 図16の説明に戻るに、ステップS316では、全APiに対する処理が完了したか否かを判定し、判定結果がNOであると処理はステップST313へ戻り、判定結果がYESであると処理はステップST317へ進む。ステップST317では、チェックインデータの数をカウントし、処理はステップST311へ戻る。
 全てのチェックインデータが処理されステップST311の判定結果がNOになると、ステップST318では、図7の場所モデル200の各場所番号の場所をスキャンして、各APの欠損回数を計算すると共に、欠損回数をチェックインデータ数で割って正規化する。ステップST319では、各APの観測回数をチェックインデータ数で割って正規化する。ステップST320では、各APのRSSIの強度レベル観測回数をチェックインデータ数で割って正規化し、処理は終了する。
 図18は、サーバの場所モデル(閾値情報)の学習処理の一例を説明するフローチャートである。図18において、ステップST331では、サーバ21の記憶部内のチェックインデータファイル300からチェックインデータ読み込む。ステップST332では、新しいチェックインデータがあるか否かを判定し、判定結果がYESであると処理はステップST333に進み、判定結果がNOであると処理は後述するステップST335へ進む。新しいチェックインデータがありステップS332の判定結果がYESであると、点線枠内に示す如きチェックインデータ(AP1(MAC, RSSI), …, APi(MAC, RSSI), …:場所A)がステップST333に渡される。
 ステップST333では、場所モデル(確率情報)と全域内AP情報リスト100に基づいて、チェックインデータの第2段階観測確率を上記の如き方法で計算する。ステップST333の後、一方では処理はステップST331へ戻り新しいチェックインデータをスキャンし、これと並行して他方では処理はステップST334に進み、ステップST333で計算された第2段階観測確率をチェックイン場所毎にサーバ21の記憶部に保存する。ステップST335では、全てのチェックインデータについてステップST333の処理を完了した後、チェックインした場所毎に、第2段階観測確率の値の平均と標準偏差を計算する。ステップST336では、ステップST335で計算した平均と標準偏差に基づいて場所毎の閾値を計算して場所モデル(閾値情報)に格納し、処理は終了する。
 上記実施例によれば、場所の数が増えても、増えた場所を学習して場所モデルへ追加すれば良く、学習済みの場所の再学習は不要になる。また、例えば家具やパーティションなどの位置が変化した場合、携帯端末側からチェックインしたデータに基づいてサーバ側の場所モデルを更新できる。
 例えば携帯端末を色々な持ち方にした時に、あるAPからの電波を受信できなくなり、当該APからの電波を受信できないことにより当該APからの受信信号、即ち、RSSI観測ベクトルにデータ欠損が起きる場合があり、このような場合にRSSI特徴ベクトル中に欠損値が生じる。しかし、従来の場所モデルの作成方法では、RSSI特徴ベクトル中の欠損値に対応していないか、或いは、対応が不十分であるため、場所の推定精度を向上することは難しい。
 例えばパラメトリック方式及びノンパラメトリック方式の場合、上記RSSI特徴ベクトル中の欠損値を無視し、欠損確率をRSSI特徴ベクトルの観測確率の計算に反映しない。このため、欠損値が生じた場合の場所の推定精度は低下してしまう。
 また、例えばK近傍法及びパターンマッチング法の場合、一般的にはRSSI特徴ベクトル中の欠損値を、定数または過去のRSSIデータに基づいた補間値などで代用する。しかし、この代用値は、RSSI観測ベクトルとデータベースのサンプルとの距離の計算に大きな影響を及ぼすものであり、代用値を適切な値に設定することは難しい。このため、欠損値が生じた場合、適切な代用値が設定されないと、場所の推定精度は低下してしまう。
 これに対し、上記実施例によれば、APの欠損情報を利用することで、より正確に場所を推定でき、2段階の観測確率計算を行うことで、場所を高速に推定できる。また、場所毎に学習した閾値を用いることで、例えば携帯端末の場所が不明であるという判定結果を出力することができる。
 以上、開示の端末装置、位置推定方法、位置推定システム及びプログラムを実施例により説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能であることは言うまでもない。
1   携帯端末
11   CPU
12   記憶部
13   入力部
14   表示部
15   通信部
21   サーバ
AP1~AP5   アクセスポイント
100   全域内AP情報リスト
101   候補場所リスト
200   場所モデル

Claims (14)

  1.  複数の基地局と通信可能な携帯端末であって、
     前記複数の基地局からの受信信号に基づき推定した前記携帯端末の候補位置を、ある基地局からの受信信号のデータ欠損に基づき絞り込む絞り込み手段と、
     絞り込んだ候補位置の中から受信信号強度の観測確率に基づき前記携帯端末の位置を推定する推定手段
    を備えたことを特徴とする、携帯端末。
  2.  前記絞り込み手段は、
     前記複数の基地局の観測確率と欠損確率に基づき第1段階観測確率を計算する第1の計算手段と、
     前記第1段階観測確率が上位に位置する候補場所に対して、受信信号強度の観測確率と前記複数の基地局の欠損確率に基づき第2段階観測確率を計算し、候補場所リストを計算された場所確率がある値以上の場所確率に絞る第2の計算手段
    を有することを特徴とする、請求項1記載の携帯端末。
  3.  前記推定手段は、前記第2段階観測確率が最大である候補場所について、前記携帯端末が前記第2段階観測確率が最大である候補場所にあるか否かを判定する判定手段を有することを特徴とする、請求項2記載の携帯端末。
  4.  前記判定手段は、前記第2段階観測確率が最大である候補場所について、第2段階観測確率を閾値と比較し、前記閾値以上であれば当該候補場所を前記携帯端末のある場所と判定し、前記閾値未満であると前記携帯端末のある場所は不明であると判定することを特徴とする、請求項3記載の携帯端末。
  5.  請求項1乃至4のいずれか1項記載の携帯端末と、
     前記携帯端末と通信可能なサーバ
    を備え、
     前記サーバは、
      前記携帯端末からのチェックインデータを受信してチェックインデータファイルに保存する手段と、
      前記チェックインデータを前記チェックインデータファイルから読み込み、場所モデルの学習処理を実行する手段
    を有し、
      前記場所モデルの学習処理は、前記場所モデルの確率情報部分の学習と、前記場所モデルの閾値情報部分の学習の2段階を含むことを特徴とする、位置推定システム。
  6.  前記確率情報部分の学習は、
     前記チェックインデータを用いて前記場所モデルの確率情報部分である場所モデルを学習し、
     前記第2段階観測確率の計算において、前記場所モデルに基づいて、前記チェックインデータに対して、場所推定の第2段階の処理を行い、
     前記第2段階の処理で得られた第2段階観測確率とチェックイン場所の場所名を用いて第2段階観測確率の閾値を計算し、前記場所モデルの閾値情報部分である場所モデルを学習することを特徴とする、請求項5記載の位置推定システム。
  7.  複数の基地局と通信可能な携帯端末の位置を推定する位置推定方法であって、
     コンピュータが、前記複数の基地局からの受信信号に基づき推定した前記携帯端末の候補位置を、ある基地局からの受信信号のデータ欠損に基づき絞り込む絞り込み手順と、
     前記コンピュータが、絞り込んだ候補位置の中から受信信号強度の観測確率に基づき前記携帯端末の位置を推定する推定手順
    を実行することを特徴とする、位置推定方法。
  8.  前記絞り込み手順は、
     前記複数の基地局の観測確率と欠損確率に基づき第1段階観測確率を計算する第1の計算手順と、
     前記第1段階観測確率が上位に位置する候補場所に対して、受信信号強度の観測確率と前記複数の基地局の欠損確率に基づき第2段階観測確率を計算し、候補場所リストを計算された場所確率がある値以上の場所確率に絞る第2の計算手順
    を有することを特徴とする、請求項7記載の位置推定方法。
  9.  前記推定手順は、前記第2段階観測確率が最大である候補場所について、前記携帯端末が前記第2段階観測確率が最大である候補場所にあるか否かを判定する判定手順
    を有することを特徴とする、請求項8記載の位置推定方法。
  10.  前記判定手順は、前記第2段階観測確率が最大である候補場所について、第2段階観測確率を閾値と比較し、前記閾値以上であれば当該候補場所を前記携帯端末のある場所と判定し、前記閾値未満であると前記携帯端末のある場所は不明であると判定することを特徴とする、請求項9記載の位置推定方法。
  11.  複数の基地局と通信可能な携帯端末のプロセッサに、前記携帯端末の位置を推定する位置推定処理を実行させるプログラムであって、
     前記複数の基地局からの受信信号に基づき推定した前記携帯端末の候補位置を、ある基地局からの受信信号のデータ欠損に基づき絞り込む絞り込み手順と、
     絞り込んだ候補位置の中から受信信号強度の観測確率に基づき前記携帯端末の位置を推定する推定手順
    を前記プロセッサに実行させることを特徴とする、プログラム。
  12.  前記絞り込み手順は、
     前記複数の基地局の観測確率と欠損確率に基づき第1段階観測確率を計算する第1の計算手順と、
     前記第1段階観測確率が上位に位置する候補場所に対して、受信信号強度の観測確率と前記複数の基地局の欠損確率に基づき第2段階観測確率を計算し、候補場所リストを計算された場所確率がある値以上の場所確率に絞る第2の計算手順
    を有することを特徴とする、請求項11記載のプログラム。
  13.  前記推定手順は、前記第2段階観測確率が最大である候補場所について、前記携帯端末が前記第2段階観測確率が最大である候補場所にあるか否かを判定する判定手順
    を有することを特徴とする、請求項12記載のプログラム。
  14.  前記判定手順は、前記第2段階観測確率が最大である候補場所について、第2段階観測確率を閾値と比較し、前記閾値以上であれば当該候補場所を前記携帯端末のある場所と判定し、前記閾値未満であると前記携帯端末のある場所は不明であると判定することを特徴とする、請求項13記載のプログラム。
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