JP2017118384A - 管理装置、コンピュータに実行させるためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

管理装置、コンピュータに実行させるためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】2次利用者が干渉を回避して無線通信を行うための通信パラメータをリアルタイムに決定可能な管理装置を提供する。【解決手段】情報管理部101は、干渉通知を1次利用者から受信する。機械学習部102は、2次利用者の通信履歴と干渉通知の履歴とから生成され、かつ、干渉の有無と被干渉端末位置と通信パラメータとを相互に対応付けた教師データに基づいて、n個のパラメータからなるn次元空間において通信パラメータを干渉が無いクラスと干渉が有るクラスとに分類し、かつ、2つのクラスから等距離に存在する決定境界を機械学習によって決定する。パラメータ決定部103は、n個のパラメータのうちの変更できないm個のパラメータを固定した(n−m)次元超平面上で決定境界との距離を指標として利得関数を最大にする点を探索して1次利用者に干渉を与えない通信パラメータセットを決定する。【選択図】図2

Description

本発明は、管理装置、コンピュータに実行させるためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
コグニティブ無線システムまたは周波数共用移動体通信システムでは、免許された無線通信システムである1次利用者が存在する周波数帯域において、時間的・空間的な周波数の空きを活用することで通信帯域を確保し、通信容量を向上させる。
しかし、1次利用者の周波数を用いて通信を行う無線局は、2次利用者として1次利用者の周波数を利用するため、1次利用者の通信に干渉を与えないという制約が課される。そのため、2次利用者は、送信電力等を適切に設定する必要がある。
1次利用者への干渉は、2次利用者の周波数チャネル、送信電力および変調方式のみならず、1次利用者と2次利用者の位置関係、周囲の建物、植物および天気等によっても影響を受ける。そのため、干渉量を正確にモデル化して理論的に適切なパラメータを導き出すことは難しい。また、位置関係および天気等は、時間的に変化するため、1次利用者に干渉を与えないためには適切なパラメータをリアルタイムに設定する必要がある。
従来、2次利用者のパラメータを設定する技術として以下の技術が知られている。
多数のセンサーを用いて、1次利用者が送信する信号を検出し、ある地点、時刻における周波数の利用可能性をデータベースし、そのデータベースを用いて2次利用者のパラメータを設定する(非特許文献1)。
2次利用者は、信号送信前に受信動作を行い、1次利用者が周波数チャネルを利用していないかを確信して送信を行う(非特許文献2)。即ち、2次利用者は、キャリアセンスを行い、キャリアセンスの結果、無線通信が行われていない場合、送信を行うものである。
2次利用者は、1次利用者からの信号受信電力から1次利用者への干渉量の期待値を算出し、PID制御によって動的に送信電力を調整して干渉を回避する(非特許文献3)。
2次利用者は、伝搬モデルから1次利用者への干渉量の推定値を求め、その推定値が所定の値以下になるように送信電力を制御する(非特許文献4)。
特開2013−211609号公報
FCC, "Second report and order and memorandum opinion and order," Docket no. 08-260, Nov. 2008. A. Tsertou and D.I. Laurenson, "Revisiting the Hidden Terminal Problem in a CSMA/CA Wireless Network," IEEE Trans. Mob. Comput., vol. 7, no. 7. Pp 817-831, Jul. 2008. 松井元輝,etal.,"コグニティブ無線ネットワークにおける電波干渉を考慮したPID制御型電力調整アルゴリズム(無線),"電子情報通信学会技術研究報告.NS,ネットワークシステム110.448(2011):217−222。 藤井威生,"電力制限による与干渉回避を行うマルチチャネルマルチホップコグニティブ無線ネットワーク,"電子情報通信学会論文誌B91.11(2008):1369−1379. K. Karmarkar, "A New Polynomial-Time Algorithm for Linear Programming," Combinatorica, 4 (1984), 373-395. Glover, Fred (1986). "Future Paths for Integer Programming and Links to Artificial Intelligence". Computers and Operations Research 13 (5): 533-549. doi:10.1016/0305-0548(86)90048-1. Cox, DR (1958). "The regression analysis of binary sequences (with discussion)". J Roy Stat Soc B 20: 215-242. Koby Crammer, Alex Kulesza and Mark Dredze, "Adaptive Regularization of Weight Vectors,"NIPS 2009.
しかし、非特許文献1に記載された技術では、1次利用者が受信のみを行っていた場合、その受信点における干渉まで考慮することができない。また、送信電力を制限すれば使用可能な周波数チャネルが存在しても、その周波数チャネルを発見することは困難である。更に、電波伝搬は、周囲の建物の影響で変動するが、データベースでは、そのようなリアルタイムな変化に追随することは困難である。
また、非特許文献2に記載された技術では、1次利用者と2次利用者の送信端末が離れており、かつ、1次利用者の受信端末が2次利用者に近接していた場合、1次利用者の受信端末において干渉が生じる。これは、隠れ端末問題であり、キャリアセンスによる干渉回避では避けられない問題である。
更に、非特許文献3に記載された技術では、1次利用者が送受信端末であり、2次利用者がその信号を受信できることを前提としているが、非特許文献2における技術でも説明したように、1次利用者の受信端末に対する干渉に関しては、1次利用者の受信端末からの信号を受信できないため、干渉を回避できない。
更に、非特許文献4に記載された技術では、1次利用者に関する様々なパラメータ、具体的には、伝搬減衰定数、送信電力、最大通信距離および所望の信号対雑音比等を事前に取得する必要がある。そして、多数の1次利用者が存在する場合、全ての1次利用者に対して、これらのパラメータを取得することは困難である。
この発明の実施の形態によれば、2次利用者が干渉を回避して無線通信を行うための通信パラメータをリアルタイムに決定可能な管理装置を提供する。
また、この発明の実施の形態によれば、2次利用者が干渉を回避して無線通信を行うための通信パラメータをリアルタイムに決定することをコンピュータに実行させるためのプログラムを提供する。
この発明の実施の形態によれば、管理装置は、受信手段と、生成手段と、機械学習手段と、通信パラメータ決定手段と、送信手段とを備える。受信手段は、免許されている無線通信システムである1次利用者から、干渉を受けた端末の位置である被干渉端末位置と干渉の有無とを含む干渉通知を受信する。生成手段は、1次利用者の周波数帯を用いて無線通信を行う無線通信システムである2次利用者の通信履歴と干渉通知の履歴とに基づいて干渉の有無を示すラベルと被干渉端末位置と通信パラメータとを相互に対応付けた教師データを生成する。機械学習手段は、教師データに基づいて、通信パラメータを含むn(nは2以上の整数)個のパラメータからなるn次元空間において通信パラメータを干渉が無い第1のクラスと干渉が有る第2のクラスとに分類するための境界であり、かつ、第1および第2のクラスから等距離に存在する境界である決定境界を機械学習によって決定する。通信パラメータ決定手段は、n個のパラメータのうちの変更できないm(mは1≦m<nを満たす整数)個のパラメータを固定した(n−m)次元超平面を設定し、その設定した(n−m)次元超平面上の点と決定境界との距離を指標として利得関数を最大または最小にする(n−m)次元超平面上の点を探索し、その探索した(n−m)次元超平面上の点から制約条件を用いて1次利用者において干渉が発生しない通信パラメータセットを決定する。送信手段は、決定された通信パラメータセットを2次利用者の端末群へ送信する。
また、この発明の実施の形態によれば、コンピュータに実行させるためのプログラムは、無線通信を行うための通信パラメータセットの決定をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、受信手段が、免許されている無線通信システムである1次利用者から、干渉を受けた端末の位置である被干渉端末位置と干渉の有無とを含む干渉通知を受信する第1のステップと、生成手段が、1次利用者の周波数帯を用いて無線通信を行う無線通信システムである2次利用者の通信履歴と干渉通知の履歴とに基づいて干渉の有無を示すラベルと被干渉端末位置と通信パラメータとを相互に対応付けた教師データを生成する第2のステップと、機械学習手段が、教師データに基づいて、通信パラメータを含むn(nは2以上の整数)個のパラメータからなるn次元空間において通信パラメータを干渉が無い第1のクラスと干渉が有る第2のクラスとに分類するための境界であり、かつ、第1および第2のクラスから等距離に存在する境界である決定境界を機械学習によって決定する第3のステップと、通信パラメータ決定手段が、n個のパラメータのうちの変更できないm(mは1≦m<nを満たす整数)個のパラメータを固定した(n−m)次元超平面を設定し、その設定した(n−m)次元超平面上の点と決定境界との距離を指標として利得関数を最大または最小にする(n−m)次元超平面上の点を探索し、その探索した(n−m)次元超平面上の点から制約条件を用いて1次利用者において干渉が発生しない通信パラメータセットを決定する第4のステップと、送信手段が、決定された通信パラメータセットを2次利用者の端末群へ送信する第5のステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
この発明の実施の形態においては、2次利用者における通信パラメータの履歴情報と、1次利用者の干渉通知の履歴情報とを用いて、1次利用者の端末に干渉を与えない通信パラメータセットを決定するので、1次利用者の端末に干渉を与えない通信パラメータセットをリアルタイムに決定できる。
この発明の実施の形態における通信機器を示す概略図である。 図1に示す管理装置の構成を示す概略図である。 管理テーブルの概念図である。 教師データの概念図である。 決定境界の概念図である。 決定境界を求める方法を説明するための図である。 決定境界を求める方法を説明するための図である。 決定境界を用いて通信パラメータセットの決定方法を説明するための図である。 1次利用者の端末および管理装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図9のステップS8の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態による通信パラメータセットの決定方法によって決定された通信パラメータを用いて無線通信を行ったときの評価に用いたパラメータを示す図である。 実測値と予測値との関係を示す図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態における通信機器を示す概略図である。図1を参照して、無線通信システムWLC1,WLC2が存在する。無線通信システムWLC1は、免許された無線通信システムであり、「1次利用者」と呼ばれる。無線通信システムWLC1は、無線局1と端末2,3とを備える。無線局1は、1次利用者の無線局であり、端末2,3は、1次利用者の端末である。そして、無線局1および端末2,3は、免許された周波数帯域で相互に無線通信を行う。
無線通信システムWLC2は、1次利用者の周波数帯域で無線通信を行う無線通信システムであり、「2次利用者」と呼ばれる。無線通信システムWLC2は、無線局11と、端末12,13とを備える。無線局11は、2次利用者の無線局であり、端末12,13は、2次利用者の端末である。無線局11および端末12,13は、1次利用者の周波数帯域で相互に無線通信を行う。
端末2,3の各々は、端末12,13からの信号を受信したときの受信信号強度を検出する。そして、端末2,3の各々は、受信信号強度が83dBm以上であるとき、干渉が有ると判定し、受信信号強度が83dBmよりも小さいとき、干渉が無いと判定する。
端末2,3の各々は、干渉が有ると判定すると、例えば、GPS(Global Positioning System)を用いて自己の位置を検出するとともに、内蔵したタイマーを用いて、干渉が有ると判定したときの時刻を検出する。この検出した位置は、端末2,3が干渉を受けたときの位置であるので、「被干渉端末位置」と呼ばれる。
そして、端末2,3の各々は、時刻と、干渉の有無と、被干渉端末位置とを含む干渉通知を生成し、その生成した干渉通知を無線局1へ送信する。
無線局1は、端末2,3から干渉通知を受信し、その受信した干渉通知を無線局11へ送信する。
管理装置10は、無線局11に配置される。そして、管理装置10は、無線局1から干渉通知を受信する。また、管理装置10は、端末12,13と無線通信を行い、その無線通信を行った時刻と、その無線通信の履歴(2次利用者における通信履歴)とを対応付けて保持する。
そうすると、管理装置10は、干渉通知から時刻、干渉の有無および被干渉端末位置とを抽出し、その抽出した時刻、干渉の有無および被干渉端末位置を相互に対応付けて後述する管理テーブルに格納するとともに、保持している時刻および2次利用者における通信履歴とを相互に対応付けて後述する管理テーブルに格納する。
管理装置10は、上記の動作を繰返し行い、各時刻に対応付けて、干渉の有無と、被干渉端末位置と、2次利用者における通信履歴とを順次管理テーブルに格納する。
管理装置10は、管理テーブルに基づいて、後述する方法によって、教師データを作成し、その作成した教師データに基づいて、1次利用者へ干渉を与えない通信パラメータセットを決定し、その決定した通信パラメータセットを端末12,13へ送信する。
端末12,13は、管理装置10から通信パラメータセットを受信すると、その受信した通信パラメータセットを用いて無線局11と無線通信を行う。
図2は、図1に示す管理装置10の構成を示す概略図である。図2を参照して、管理装置10は、情報管理部101と、機械学習部102と、パラメータ決定部103と、パラメータ通知部104とを備える。
情報管理部101は、タイマー(図示せず)を内蔵しており、無線局1から干渉通知を受信する。
また、情報管理部101は、端末12,13との無線通信に用いられた通信パラメータ(2次利用者における通信パラメータ)を時刻に対応付けて管理する。通信パラメータは、例えば、送信電力、搬送波周波数、帯域幅、変調方式、多元接続方式およびアンテナセクタ等である。
そして、情報管理部101は、時刻に対応付けて、干渉通知に含まれる干渉の有無および被干渉端末位置を管理テーブルに格納するとともに、時刻に対応付けて2次利用者における通信パラメータを管理テーブルに格納する。すなわち、情報管理部101は、干渉通知の履歴(干渉の有無および被干渉端末位置の履歴)と2次利用者における通信履歴(2次利用者における通信パラメータの履歴)とを時系列に管理する。この干渉通知の履歴と2次利用者における通信履歴とを時系列に含むものを「管理テーブル」と呼ぶ。
情報管理部101は、新たに干渉通知を受信すると、干渉通知の履歴と2次利用者における通信履歴とを管理テーブルに追加して管理テーブルを更新する。そして、情報管理部101は、更新した管理テーブルを機械学習部102へ出力する。
機械学習部102は、管理テーブルを情報管理部101から受け、その受けた管理テーブルに基づいて、後述する方法によって、教師データを作成し、その作成した教師データに基づいて機械学習を行い、通信パラメータを干渉が無いクラスCL1と干渉が有るクラスCL2とに分類するための境界であり、かつ、クラスCL1,CL2の両方から等距離にある境界である決定境界を決定する。
そうすると、機械学習部102は、その決定した決定境界をパラメータ決定部103へ出力する。
パラメータ決定部103は、決定境界を機械学習部102から受け、その受けた決定境界を用いて、後述する方法によって、1次利用者において干渉が発生しない通信パラメータセットを決定する。そして、パラメータ決定部103は、その決定した通信パラメータセットをパラメータ通知部104へ出力する。
パラメータ通知部104は、通信パラメータセットをパラメータ決定部103から受け、その受けた通信パラメータセットを端末12,13へ送信する。
図3は、管理テーブルの概念図である。図3を参照して、管理テーブルTable−CTLは、1次利用者の干渉通知の履歴と、2次利用者の通信履歴とを含む。1次利用者の干渉通知の履歴および2次利用者の通信履歴は、相互に対応付けられる。
1次利用者の干渉通知の履歴は、時刻1と、干渉の有無と、被干渉端末位置とを含む。時刻1、干渉の有無および被干渉端末位置は、相互に対応付けられる。
2次利用者の通信履歴は、時刻2と、送信電力と、中心周波数とを含む。時刻2、送信電力および中心周波数は、相互に対応付けられる。
2次利用者の通信パラメータは、上記において、送信電力、搬送波周波数、帯域幅、変調方式、多元接続方式およびアンテナセクタ等からなると説明した。しかし、図3においては、説明し易くするために、2次利用者の通信パラメータとして送信電力および中心周波数だけを示した。実際には、2次利用者の通信履歴は、上述した送信電力、搬送波周波数、帯域幅、変調方式、多元接続方式およびアンテナセクタ等からなる。
図3においては、時刻t0,t3,t4では、干渉が無く、そのときの2次利用者における送信電力および中心周波数が示されている。干渉が無いので、被干渉端末位置には、”unknown”が格納されている。そして、”干渉無し”、”unknown”、2次利用者の送信電力および中心周波数が時刻t0,t3,t4に対応付けられている。
また、図3においては、時刻t1,t2では、干渉が有り、そのときの被干渉端末位置と、2次利用者の送信電力および中心周波数とが示されている。そして、”干渉有り”、被干渉端末位置((x1,y1),(x2,y2))、2次利用者の送信電力および2次利用者の中心周波数が時刻t1,t2に対応付けられている。
このように、管理テーブルTable−CTLは、1次利用者の干渉の有無および被干渉端末位置と、2次利用者の通信パラメータとが時刻に対応付けられた構成からなる。
情報管理部101は、無線局1から干渉通知を受信すると、干渉通知から時刻1、干渉の有(または無)および被干渉端末位置を抽出する。そして、情報管理部101は、時刻1、干渉の有(または無)および被干渉端末位置を相互に対応付けて管理テーブルTable−CTLに格納し、自己が保持している時刻2、2次利用者の送信電力および2次利用者の中心周波数を相互に対応付けて管理テーブルTable−CTLに格納する。
情報管理部101は、この動作を干渉通知を受信する毎に行い、管理テーブルTable−CTLを作成するとともに記憶する。そして、情報管理部101は、新たな干渉通知を受信すると、上記の動作を行って管理テーブルTable−CTLを更新し、その更新した管理テーブルTable−CTLを記憶するとともに機械学習部102へ出力する。
図4は、教師データの概念図である。図4を参照して、教師データTCHR_Dは、干渉の有無と、被干渉端末位置と、送信電力と、中心周波数とを含む。干渉の有無、被干渉端末位置、送信電力および中心周波数は、相互に対応付けられる。
なお、図4においても、説明をし易くするために、2次利用者の通信パラメータとして送信電力および中心周波数が示されているが、実際には、2次利用者の通信パラメータとして、送信電力、搬送波周波数、帯域幅、変調方式、多元接続方式およびアンテナセクタ等が教師データTCHR_Dに格納される。
教師データTCHR_Dにおいては、干渉有りを”1”で表し、干渉無しを”−1”で表す。
また、教師データTCHR_Dにおいては、干渉が無い場合、被干渉端末位置を(0,0)で表す。
そして、干渉の有無(−1または1)、被干渉端末位置((0,0)または(x1,y1)等)、送信電力(7dBm,10dBm等)および中心周波数(2.42GHz等)は、相互に対応付けられている。
機械学習部102は、情報管理部101から管理テーブルTable−CTLを受けると、その受けた管理テーブルTable−CTLの時刻1,時刻2を参照して、時刻1と時刻2とが一致する干渉の有無、被干渉端末位置、送信電力および中心周波数を抽出し、その抽出した干渉の有無、被干渉端末位置、送信電力および中心周波数を相互に対応付けて教師データTCHR_Dを作成する。この場合、干渉有りを”1”で表し、干渉無しを”−1”で表し、干渉が無いときの被干渉端末位置を(0,0)で表して教師データTCHR_Dを作成する。
その結果、機械学習部102は、図4に示す教師データTCHR_Dを作成する。
1次利用者において干渉が発生しない2次利用者の送信電力を決定する場合、教師データTCHR_Dを用いて学習を行い、通信パラメータを干渉が無いクラスCL1と干渉が有るクラスCL2とに分類する必要がある。
そして、通信パラメータを2つのクラスCL1,CL2に分類するのに適した機械学習器として、例えば、サポートベクターマシン(SVM:Support Vector Machine)が用いられる。
SVMは、教師有り学習を用いるパターン認識モデルの一つであり、学習用サンプル(教師データ)を最も大胆に区切る境界を学習する。この境界を学習するためにn(nは2以上の整数)個のパラメータによって構成されるn次元空間が設定される。
そして、n次元空間に配置された学習用サンプル(教師データ)を用いて学習を行った結果、学習用サンプル(教師データ)を最も大胆に区切る境界は、境界に最も近いサンプル(データ)との距離(マージン)が最大となるように決定される。
SVMの特徴は、n次元空間において、複数の点を分離することができる多くの候補平面の中でマージンが最大となる超平面を探すことである。
このマージンとは、超平面から複数の点に至る距離の最小値を言い、このマージンを最大にしながら複数の点を2つのクラスCL1,CL2に分類しようとすると、結局、クラスCL1に属するいくつかの点との距離の中の最小値と、クラスCL2に属するいくつかの点との距離の中の最小値とが等しくなるように超平面が位置しなければならない。
このような超平面は、マージンが最大である超平面であり、この発明の実施の形態においては、「決定境界」と呼ぶ。
図5は、決定境界の概念図である。なお、図5においては、説明を分かり易くするために、2個のパラメータによって構成される2次元空間を表している。
1次利用者において干渉が発生しない2次利用者の送信電力を決定する場合、教師データから干渉の有無と送信電力とを選択する。また、変更ができない(変更不可)パラメータとして、例えば、干渉源との距離を選択する。
そして、送信電力と、干渉源との距離をパラメータとして、干渉有りを黒丸で表し、干渉無しを白丸で表すと、図5に示すようになる。
そうすると、2次元空間において、複数の黒丸と複数の白丸とを区切る決定境界BDを以下に示す方法によって決定する。なお、図5においては、n次元空間が2次元空間であるため、上述したマージンが最大である超平面は、直線からなる。
図6および図7は、決定境界を求める方法を説明するための図である。
干渉無しのグループ(白丸のグループ)と干渉有りのグループ(黒丸のグループ)とを最大マージンで識別する識別線は、何処を通るか不明であるが、何処かに、最大マージンを作る正例(干渉無しの白丸のグループ)、負例(干渉有りの黒丸のグループ)のそれぞれのグループの端っこのデータが存在すると仮定する。この端っこのデータをサポートベクターと言う。
サポートベクターを通る2本の線をax+by+c=1、ax+by+c=−1とする。2本の線は、平行であるので、係数が同じである。
そして、ax+by+c≦1で示される領域が正例(干渉無しの白丸のグループ)のデータが存在する範囲であり、ax+by+c≧−1で示される領域が負例(干渉有りの黒丸のグループ)のデータが存在する範囲である(図6参照)。
ここで、識別線を引くために必要な条件となる2つの不等式が得られたが、これらを一つに纏める。即ち、正例の場合は、不等式に”1”を掛けて、ax+by+c≦1となり、負例の場合は不等式に”−1”を掛けて、−1(ax+by+c)≧−1になる。
そして、正例か負例かを表す変数t(t=1またはt=−1)を用いると、t(ax+by+c)≦1となる。
正例および負例のそれぞれのサポートベクターから識別線に下ろした垂線の距離dは、次式によって表される。
Figure 2017118384
その結果、教師データの全てについて、t(ax+by+c)≦1の条件を満たしながら、dの分母が最小になるa,b,cを求めることにより、最大マージンに基づく識別線の位置を決定できる(図7参照)。この最大マージンに基づく識別線の位置を決定することは、正例(干渉無しの白丸のグループ)と負例(干渉有りの黒丸のグループ)との両方から等距離の位置を決定することに相当する。
教師データがi(i=1,2,3,4,・・・)個である場合、t(ax+by+c)≦1、t(ax+by+c)≦1、・・・、t(ax+by+c)≦1のi個の不等式を用いてa+bの最小値を与えるa,b,cを求めることになる。
最大マージンに基づく識別線を決定するパラメータを求める問題は、変数をx,yの2つとし、教師データをN個とすると、t(ax+by+c)≦1(i=1〜N)の制約条件の下で、a+bを最小化するa,b,cを求める制約付最小化問題になる。
このような制約付最小化問題を解くのに便利な方法としてラグランジュの未定乗数(係数)法がある。最小化するa+bをf(a,b)=a+bとし、制約条件t(ax+by+c)≦1をg(x,y)=t(ax+by+c)−1≦0とすると、ラグランジュの未定乗数法を適用して、以下の式(2)を式(3)に変換できる。
Figure 2017118384
Figure 2017118384
式(2),(3)において、s.t.は、「s.t.の右側に記載された条件に従うこと」を意味する(以下、同じ)。
式(2)は、g(a,b,c)≦0,g(a,b,c)≦0,・・・,g(a,b,c)≦0に従ってf(a,b)を最小にするa,bを求めることを意味するので、主問題である。
そして、式(3)中の式(3a),(3b)は、ラグランジュの未定乗数法を適用した結果である。式(3b)は、L(a,b,c,μ,・・・,μ)を最小化するa,b,cを表す。φは、fと同様に、1つの関数を示す記号である。
式(3c),(3d)は、双対問題を示すものであり、φ(μ,・・・,μ)を最大にするμ,・・・,μを求めれば、主問題の最小値を与えるa,b,cも求まることが保証されている。
以下においては、説明を簡単にするために教師データの個数を2個として主問題を作成し、ラグランジュの未定乗数法を適用して関数Lを作成する。但し、a+bは、計算の便宜上、1/2を掛けることにする。
(ax+by+c)≦1を変形してt(ax+by+c)−1≦0とする。その結果、次式が得られる。
Figure 2017118384
最大化すべき双対問題の関数を作るために、Lをa,b,cについて最小化する。従って、Lをa,b,cについて偏微分し、その結果を0と置く。そうすると、次式が得られる。
Figure 2017118384
そして、式(5)の上側の2つの式から次式が得られる。
Figure 2017118384
式(5),(6)において、tは、i番目の教師データの正負であり、x,yは、i番目の教師データのx座標およびy座標であるので、t,x,yは、既知である。
従って、双対問題の関数を最大にするμが分かれば、式(6)からa,bを求めることができる。
そこで、双対問題を作成するために、偏微分で得られた条件(式(5))を全てLに代入すると、次式が得られる。
Figure 2017118384
その結果、双対問題は、次式にようになる。
Figure 2017118384
双対問題の関数φ(μ,μ)の最大化は、凸2次計画問題の解法である内点法(非特許文献5)等で求めることができる。解を求めるスピードを重視する場合、制約条件を考慮しながら、タブー探索法(非特許文献6)等の進化型計算を用いてもよい。
内点法は、最適化問題の制約領域の内部に最適解に収束する点列を生成する逐次反復解法である。
タブー探索法は、現在得られている解の近傍に、ある解を探索する局所探索法の一種であり、最近に探索した解をタブーとしてしばらく探索しないようにして局所解への収束を防ぎ、解空間の広域探索を行って最適解を求めるものである。
従って、式(8)の制約条件(s.t.の右側に記載された式)の領域内で式(8)の関数φ(μ,μ)を大きくする点を逐次生成し、関数φ(μ,μ)を最大化する最適解(μ,μ)を求める。
また、解を求めるスピードを重視する場合、式(8)の制約条件を考慮して局所解への収束を防ぎながら、広域探索を行って関数φ(μ,μ)を最大化する最適解(μ,μ)を求める。
μ,μを求めることができれば、既知であるt,t,x,x,y,yを用いて式(6)より、a,bを求めることができる。
そして、cは、あるサポートベクターのx座標をxとし、y座標をyとすると、ax+by+c=1(又はax+by+c=−1)から求められる。
その結果、クラスCL1,CL2を最大マージンで識別するための決定境界BDが決定される。
上記においては、教師データがx,yで表される2次元の場合について説明したが、教師データがn次元からなる場合、x軸をx、y軸をx、z軸をx、・・・、n次元目の軸をxで表現する。
また、a,b等の係数も、n次元に対応してw,w,・・・,wで表す。
(x,x,・・・,x),(w,w,・・・,w)は、ベクトルであるので、X=(x,x,・・・,x)、W=(w,w,・・・,w)と表記する。
また、a+bは、w +w +・・・+w となる。そして、w +w +・・・+w の平方根を(ユークリッド)ノルムと言う。
,x等の同じ次元同士を掛けて加算しているところは、ベクトルの内積でXXで表される。Xは、Xの転置行列を意味する。
更に、教師データの個数がn個である場合、“2”と表記したところは、“n”になる。
従って、教師データがn次元からなる場合、以下の式(9)〜式(16)を用いて、最大マージンを有する識別線(=決定境界BD)が決定される。
Figure 2017118384
Figure 2017118384
Figure 2017118384
Figure 2017118384
Figure 2017118384
Figure 2017118384
Figure 2017118384
Figure 2017118384
機械学習部102は、上述した方法によって、決定境界BDを決定し、その決定した決定境界をパラメータ決定部103へ出力する。
図8は、決定境界BDを用いて通信パラメータセットの決定方法を説明するための図である。
n個のパラメータに対し、干渉発生位置など変更不可のm(mは1≦m<nを満たす整数)個のパラメータを固定とした(n−m)次元超平面を設定する。このとき、(n−m)次元超平面上のある点が、パラメータセットを表す。これをパラメータ設定面と呼ぶ。
パラメータ設定範囲を与える閾値として干渉許容閾値と(n−1)次元の超平面(最低通信条件面)を設定する。具体的な決定方法は、以下のとおりである。
[最低通信条件面]
2次利用者の受信局における所望の信号対雑音比を満たす最小値のパラメータセットをなめらかに接続したものを最低通信条件面とする。この最低通信条件面よりも決定境界側のパラメータセットであれば、2次利用者が1次利用者に干渉を与えないで通信可能であることが保証される。
[干渉許容閾値]
干渉許容閾値は、許容される干渉を示す。観測点(教師データに含まれる点)と決定境界BDとの距離の最小値に対し、決定境界BDからの距離が最小値のk(kは、0<k<1を満たす実数)倍となる値を干渉許容閾値とする。kは、例えば、0.5である。
そして、パラメータ設定面上において、ある利得関数を最大化あるいは最小化する点を探索する。このとき、制約条件として、以下の制約条件を設定する。
(1)利得関数を最大化あるいは最小化する点は、決定境界BDに対し干渉無し側に存在し、かつ、最低通信条件面よりも決定境界BD側に存在する。
(2)さらに、利得関数を最大化あるいは最小化する点と決定境界BDとの距離dが干渉許容閾値以上を満たす範囲にある。
利得関数としては、例えば、次のものが想定される。
(i)2次利用者の端末のチャネル容量
チャネル量Cは、C=Blog(1+SINR)によって決定される。Bは、帯域幅であり、使用する周波数帯域幅に依存する。SINRは、信号対雑音比であり、送信電力および周波数帯域等によって決定される。
(ii)2次利用者の端末の通信可能距離
使用する周波数帯および送信電力等に依存して決定される。
(iii)ビットエラー率
送信電力、変調方式および周波数帯域幅等に依存して決まる。
図8を参照して、通信パラメータセットの決定方法を具体的に説明する。図8においては、変更不可であるパラメータとして、干渉源からの距離が用いられている。この干渉源からの距離は、教師データに含まれる被干渉端末位置と、干渉を与えた2次利用者の端末の位置との間の距離として求められる。
そして、その求めた干渉源からの距離を固定してパラメータ設定面を2次元空間に設定する。その後、上述した最低通信条件面および干渉許容閾値を2次元空間に設定する。
なお、図8においては、教師データは、2次元からなるので、パラメータ設定面、最低通信条件面および干渉許容閾値は、直線からなる。
そうすると、パラメータ設定面(直線)上において、利得関数が最大または最小になる点を探索し、その探索した点の中から、上述した制約条件(1),(2)を満たす点を候補点として抽出する。
この候補点が複数存在する場合、その複数の候補点の任意の点を通信パラメータセットとして決定する。
一方、候補点が1個である場合、その1個の候補点を通信パラメータセットとして決定する。
パラメータ決定部103は、上述した方法によって、決定境界BDを用いて、2次利用者の端末が1次利用者の端末に干渉を与えないで無線通信を行うための通信パラメータセットを決定する。
そして、パラメータ決定部103は、その決定した通信パラメータセットをパラメータ通知部104へ出力する。
なお、変更可能なパラメータとしては、例えば、2次利用者における基地局あるいは端末の送信電力、搬送波周波数、帯域幅、変調方式、多元接続方式およびアンテナセクタ等である。
また、変更不可能なパラメータとしては、例えば、1次利用者の端末の位置、1次利用者の端末との距離、1次利用者における変調方式および1次利用者の多元接続方式等である。
教師データが3次元以上からなる場合、決定境界BD、最低通信条件面および干渉許容閾値は、平面からなる。
従って、請求項に記載された最低通信条件は、(n−1)次元の線または面からなる。
図9は、1次利用者の端末2,3および管理装置10の動作を説明するためのフローチャートである。
図9を参照して、1次利用者の端末(端末2,3の少なくとも1つ)は、干渉を検知し(ステップS1)、干渉通知を無線局1へ送信する。そして、無線局1は、端末(端末2,3の少なくとも1つ)から受信した干渉通知を管理装置10へ送信する(ステップS2)。
一方、管理装置10の情報管理部101は、干渉が無い場合、無線局11と端末12,13との無線通信が発生し(ステップS3)、2次利用者の端末12,13との通信履歴を保存する(ステップS4)。
そして、情報管理部101は、無線局1から干渉通知を受信し(ステップS5)、干渉情報および通信履歴を抽出して管理テーブルTable−CTLを作成する(ステップS6)。そうすると、情報管理部101は、管理テーブルTable−CTLを機械学習部102へ出力する。
機械学習部102は、管理テーブルTable−CTLを情報管理部101から受け、その受けた管理テーブルTable−CTLに含まれる干渉情報を通信履歴と時刻で照合し、上述した方法によって教師データを作成する(ステップS7)。
その後、機械学習部102は、教師データを機械学習器に入力し、上述した方法によって、SVMを用いて決定境界BDを決定または更新する(ステップS8)。
そうすると、機械学習部102は、その決定した決定境界BDをパラメータ決定部103へ出力する。
パラメータ決定部103は、決定境界BDを受けると、その受けた決定境界BDを用いて、上述した方法によって、1次利用者の端末に干渉を与えないための通信パラメータセットを決定し(ステップS9)、その決定した通信パラメータセットをパラメータ通知部104へ出力する。
そして、パラメータ通知部104は、通信パラメータセットを2次利用者の端末12,13へ送信する(ステップS10)。
端末12,13は、通信パラメータセットを受信し、その受信した通信パラメータセットを用いて無線通信に用いるパラメータを更新する(ステップS11)。
これによって、一連の動作が終了する。
なお、ステップS8において、決定境界BDを決定または更新する、としているのは、図9に示すフローチャートは、1次利用者の端末2,3が干渉を検知する毎に実行されるので、フローチャートが2回目以降に実行される場合、教師データも更新されており、その更新された教師データを用いて、既に決定された決定境界BDを更新することになるからである。
図10は、図9のステップS8の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。
図10を参照して、機械学習部102は、図9のステップS7の後、式(10)に示す目的関数および制約条件を決定する(ステップS81)。
そして、機械学習部102は、式(11)に示すように、ラグランジュの未定乗数法を目的関数および制約条件に適用して主問題を双対問題に変換する(ステップS82)。
その後、機械学習部102は、式(12)〜(16)を用いて双対問題を解き、双対問題の関数を最大化するμを求める(ステップS83)。
引き続いて、機械学習部102は、教師データとμとを用いて主問題の最小値を与えるw,w,・・・,wを求める(ステップS84)。より具体的には、機械学習部102は、教師データによって示される既知のt,xi1〜xinと、求めたμとを式(14)に代入してw,w,・・・,wを求める。
ステップS84の後、機械学習部102は、ある1つのサポートベクターのx座標、x座標、・・・、x座標をそれぞれx1S,x2S,・・・,xnSとすると、w1S+w2S+・・・+wnS+c=1(またはw1S+w2S+・・・+wnS+c=−1)から切片cを求める。そして、機械学習部102は、その求めたw,w,・・・,wとcとをw+w+・・・+w+c=0に代入して正例および負例の両方と最大のマージン(距離d)を有する平面(または線)を求め、その求めた平面(または線)を決定境界として決定する(ステップS85)。
その後、一連の動作は、図9のステップS9へ移行する。
上述したように、管理装置10は、2次利用者のデータ送信における通信パラメータの履歴情報と、データ送信における1次利用者の干渉の有無を判定した履歴情報とを用いて、1次利用者の端末に干渉を与えない通信パラメータセットを決定するので(S6〜S9参照)、2次利用者の通信パラメータの履歴情報および干渉の有無の履歴情報のみから1次利用者の端末に干渉を与えない通信パラメータセットをリアルタイムに決定できる。
また、管理装置10は、干渉の有無と、被干渉端末位置と、干渉を検知したときの時刻とを含む干渉通知のみを1次利用者から受信して1次利用者の端末に干渉を与えない通信パラメータセットを決定するので、1次利用者の無線通信の設定が不明であっても、適切な通信パラメータセットを設定できる。
更に、図9および図10に示すフローチャートは、1次利用者の端末において干渉が検知される毎に実行されるので、干渉状況のリアルタイムの変化に対応して1次利用者の端末に干渉を与えない通信パラメータセットを設定できる。
更に、教師データを用いた決定境界の十分な学習ができていれば、少ない計算量で通信パラメータセットを決定できる。
更に、干渉を与えた時のリスクは、1次利用者によって異なるが、学習された決定境界は、一意に決定されるため、1次利用者が変更しても、適切な通信パラメータを設定できる。つまり、上述した通信パラメータセットの決定方法は、1次利用者の変更に対してロバスト性を有することができる。
特開2013−211609号公報(特許文献1)は、サポートベクターマシン(SVM)を用いて無線通信装置の周辺状況に応じて適切な通信パラメータを選択する技術を開示する。
この技術は、状況と、パラメータと、性能(通信性能)とを対応付けて履歴データベースに格納しておき、その履歴データベースを参照して現在の周辺状況において良好な通信性能が得られる通信パラメータを選択するものである。
そして、周辺状況(コンテキスト)は、サポートベクターマシン(SVM)を用いて決定される。
このように、特許文献1では、周辺状況(コンテキスト)を決定するためにサポートベクターマシン(SVM)が用いられる。つまり、特許文献1では、周辺状況(コンテキスト)を分類するためにサポートベクターマシン(SVM)が用いられる。
一方、この発明の実施の形態においては、干渉が発生する通信パラメータと干渉が発生しない通信パラメータとを分類するためにサポートベクターマシン(SVM)が用いられる。
従って、この発明の実施の形態と特許文献1とでは、サポートベクターマシン(SVM)を用いて分類する対象が全く異なり、特許文献1には、サポートベクターマシン(SVM)を用いて通信パラメータを分類する示唆が無い。
また、特許文献1では、相互に無線通信を行う無線通信装置間の通信パラメータを選択するが、この発明の実施の形態では、2次利用者が、無線通信の相手先ではない1次利用者に干渉を与えない通信パラメータを決定するものである。
従って、この発明の実施の形態における通信パラメータの決定は、特許文献1における通信パラメータの選択と全く異なるものである。
図11は、この発明の実施の形態による通信パラメータセットの決定方法によって決定された通信パラメータを用いて無線通信を行ったときの評価に用いたパラメータを示す図である。
評価は、次のようにして行われた。
(i)1次利用者の受信端末と2次利用者の送信端末とを距離Ldだけ離して配置
(ii)2次利用者の送信端末は、送信電力を変えて信号を送信
なお、教師データの作成時は、−10dBm〜30dBmの範囲から送信
電力をランダムに選択した。
(iii)自由空間伝搬の理論式から1次利用者の受信端末における干渉波の受信電力を計算
干渉条件は、距離Ldだけ離れた位置における受信電力が−83dBm以
上であるとき、干渉有りとし、−83dBm未満であるとき、干渉無しとし
た。
図12は、実測値と予測値との関係を示す図である。図12において、予測値は、サポートベクターマシンを用いて予測された値である。
図12を参照して、干渉有りについて、実測値と予測値との一致個数は、39個であり、実測値と予測値との不一致個数は、4個である。また、干渉無しについて、実測値と予測値との一致個数は、37個であり、実測値と予測値との不一致個数は、8個である。
テスト信号点の個数が90個であるので(図11参照)、サポートベクターマシンを用いて予測したときの正解率は、(39+37)/90=0.844=84.4%である。
従って、サポートベクターマシンによる予測精度は、高いことが分かった。
また、上述した方法によって決定された通信パラメータセットを用いて信号を送信したときの2次利用者の平均送信電力利得は、3.9dBであり、2次利用者の送信電力を向上できた。
このように、この発明の実施の形態による通信パラメータセットの決定方法によって2次利用者の通信パラメータセットを決定することによって、1次利用者に干渉を与えることなく、平均送信電力利得を向上できることが分かった。
なお、平均送信電力利得は、決定境界BDとパラメータ設定面上のサンプル点との距離を送信電力利得として求め、その求めた送信電力利得を平均することによって求められた。
この発明の実施の形態においては、情報管理部101、機械学習部102、パラメータ決定部103およびパラメータ通知部104の機能をプログラムPROGによって実現してもよい。
この場合、プログラムPROGは、上述したステップS3〜ステップS10(ステップS81〜ステップS85を含む)を備える。
そして、管理装置10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を備える。ROMは、プログラムPROGを記憶する。
通信パラメータセットを決定する場合、CPUは、プログラムPROGをROMから読み出して実行する。そして、CPUは、2次利用者の通信パラメータの履歴情報をRAMに記憶するとともに、通信パラメータセットを決定する際の各種の計算結果をRAMに記憶する。
従って、プログラムPROGは、無線通信を行うために通信パラメータセットの決定をコンピュータ(CPU)に実行させるためのプログラムである。
また、この発明の実施の形態においては、プログラムPROGは、CD,DVD等の記録媒体に記録されて提供されてもよい。ユーザは、プログラムPROGを記録した記録媒体をコンピュータに設定し、コンピュータ(CPU)は、記録媒体からプログラムPROGを読み出して実行する。
従って、プログラムPROGを記録した記録媒体は、コンピュータ(CPU)が読み取り可能な記録媒体である。
上記においては、機械学習部102は、サポートベクターマシン(SVM)を用いて決定境界BDを決定すると説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、機械学習部102は、ロジスティック回帰(非特許文献7)またはAROW(Adaptive Regularization of Weight Vectors)(非特許文献8)を用いて決定境界BDを決定してもよく、一般的には、教師データTCHR_Dを入力として決定境界BDを決定する機械学習器であれば、どのような機械学習器を用いて決定境界BDを決定してもよい。
また、上記においては、1次利用者の端末2,3に干渉を与えない送信電力を決定すると説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、1次利用者の端末2,3に干渉を与えない周波数を決定してもよく、一般的には、1次利用者の端末2,3に干渉を与えない通信パラメータセットであれば、どのような通信パラメータセットを決定してもよい。
更に、上記においては、変更不可であるパラメータが”干渉源からの距離”であると説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、”干渉源からの距離”以外のパラメータを変更不可であるパラメータとしてもよい。
更に、上記においては、管理装置10は、無線局11に設置されると説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、管理装置10は、無線局11と異なる位置に配置されていてもよい。この場合、管理装置10は、無線局11から干渉通知を受信してもよく、無線局1から干渉通知を受信してもよく、端末2,3から干渉通知を直接受信してもよい。
更に、上記においては、管理装置10は、無線局1から干渉通知を受信すると説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、管理装置10は、端末2,3から干渉通知を直接受信してもよい。
更に、上記においては、1次利用者の端末2,3に干渉を与えない通信パラメータセットを決定する際、最低通信条件面および干渉許容閾値を設定し、パラメータ設定面上において、最低通信条件面よりも決定境界BD側であり、かつ、決定境界BDからの距離が干渉許容閾値と決定境界BDとの距離よりも大きい点を通信パラメータセットの候補点として選択すると説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、最低通信条件面および干渉許容閾値を設定せずに、パラメータ設定面上において、決定境界BDよりも干渉無しのクラスCL1に属する点を通信パラメータセットの候補点として選択してもよい。
2次利用者の端末12,13が、このようにして決定された通信パラメータセットを用いて無線通信を行っても、1次利用者の端末2,3に干渉を与えないので、初期の目的を達成できるからである。
従って、この発明の実施の形態による管理装置は、免許されている無線通信システムである1次利用者から、干渉を受けた端末の位置である被干渉端末位置と干渉の有無とを含む干渉通知を受信する受信手段と、1次利用者の周波数帯を用いて無線通信を行う無線通信システムである2次利用者の通信履歴と干渉通知の履歴とに基づいて干渉の有無を示すラベルと被干渉端末位置と通信パラメータとを相互に対応付けた教師データを生成する生成手段と、教師データに基づいて、通信パラメータを含むn(nは2以上の整数)個のパラメータからなるn次元空間において通信パラメータを干渉が無い第1のクラスと干渉が有る第2のクラスとに分類するための境界であり、かつ、第1および第2のクラスから等距離に存在する境界である決定境界を機械学習によって決定する機械学習手段と、n個のパラメータのうちの変更できないm(mは1≦m<nを満たす整数)個のパラメータを固定した(n−m)次元超平面を設定し、その設定した(n−m)次元超平面上の点と決定境界との距離を指標として利得関数を最大または最小にする(n−m)次元超平面上の点を探索し、その探索した(n−m)次元超平面上の点から制約条件を用いて1次利用者において干渉が発生しない通信パラメータセットを決定する通信パラメータ決定手段と、決定された通信パラメータセットを2次利用者の端末群へ送信する送信手段とを備えていればよい。
また、この発明の実施の形態によるコンピュータに実行させるためのプログラムは、無線通信を行うための通信パラメータセットの決定をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、受信手段が、免許されている無線通信システムである1次利用者から、干渉を受けた端末の位置である被干渉端末位置と干渉の有無とを含む干渉通知を受信する第1のステップと、生成手段が、1次利用者の周波数帯を用いて無線通信を行う無線通信システムである2次利用者の通信履歴と干渉通知の履歴とに基づいて干渉の有無を示すラベルと被干渉端末位置と通信パラメータとを相互に対応付けた教師データを生成する第2のステップと、機械学習手段が、教師データに基づいて、通信パラメータを含むn(nは2以上の整数)個のパラメータからなるn次元空間において通信パラメータを干渉が無い第1のクラスと干渉が有る第2のクラスとに分類するための境界であり、かつ、第1および第2のクラスから等距離に存在する境界である決定境界を機械学習によって決定する第3のステップと、通信パラメータ決定手段が、n個のパラメータのうちの変更できないm(mは1≦m<nを満たす整数)個のパラメータを固定した(n−m)次元超平面を設定し、その設定した(n−m)次元超平面上の点と決定境界との距離を指標として利得関数を最大または最小にする(n−m)次元超平面上の点を探索し、その探索した(n−m)次元超平面上の点から制約条件を用いて1次利用者において干渉が発生しない通信パラメータセットを決定する第4のステップと、送信手段が、決定された通信パラメータセットを2次利用者の端末群へ送信する第5のステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムであればよい。
なお、この発明の実施の形態においては、干渉通知を受信する情報管理部101は、「受信手段」を構成する。
また、この発明の実施の形態においては、上述した方法によって教師データを作成する機械学習部102は、「生成手段」を構成する。
更に、この発明の実施の形態においては、上述した方法によって決定境界BDを決定する機械学習部102は、「機械学習手段」を構成する。
更に、この発明の実施の形態においては、上述した方法によって1次利用者に干渉を与えない通信パラメータセットを決定するパラメータ決定部103は、「パラメータ決定手段」を構成する。
更に、この発明の実施の形態においては、パラメータ通知部104は、「送信手段」を構成する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、管理装置、コンピュータに実行させるためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に適用される。
1,11 無線局、2,3,12,13 端末、10 管理装置、101 情報管理部、102 機械学習部、103 パラメータ決定部、104 パラメータ通知部。

Claims (11)

  1. 免許されている無線通信システムである1次利用者から、干渉を受けた端末の位置である被干渉端末位置と干渉の有無とを含む干渉通知を受信する受信手段と、
    前記1次利用者の周波数帯を用いて無線通信を行う無線通信システムである2次利用者の通信履歴と前記干渉通知の履歴とに基づいて干渉の有無を示すラベルと前記被干渉端末位置と通信パラメータとを相互に対応付けた教師データを生成する生成手段と、
    前記教師データに基づいて、前記通信パラメータを含むn(nは2以上の整数)個のパラメータからなるn次元空間において前記通信パラメータを干渉が無い第1のクラスと干渉が有る第2のクラスとに分類するための境界であり、かつ、前記第1および第2のクラスから等距離に存在する境界である決定境界を機械学習によって決定する機械学習手段と、
    前記n個のパラメータのうちの変更できないm(mは1≦m<nを満たす整数)個のパラメータを固定した(n−m)次元超平面を設定し、その設定した前記(n−m)次元超平面上の点と前記決定境界との距離を指標として利得関数を最大または最小にする前記(n−m)次元超平面上の点を探索し、その探索した(n−m)次元超平面上の点から制約条件を用いて前記1次利用者において干渉が発生しない通信パラメータセットを決定する通信パラメータ決定手段と、
    前記決定された通信パラメータセットを前記2次利用者の端末群へ送信する送信手段とを備える管理装置。
  2. 前記通信パラメータ決定手段は、前記2次利用者の無線通信が保証される最低通信条件と、許容される干渉を示す干渉許容閾値とを前記制約条件として前記通信パラメータセットを決定する、請求項1に記載の管理装置。
  3. 前記通信パラメータ決定手段は、前記探索した(n−m)次元超平面上の点のうち、前記最低通信条件よりも前記決定境界側に存在し、かつ、前記決定境界からの距離が前記干渉許容閾値よりも大きい点を前記通信パラメータセットとして決定する、請求項2に記載の管理装置。
  4. 前記通信パラメータ決定手段は、前記2次利用者の受信局において所定の信号対雑音比を満たすパラメータセットを接続して(n−1)次元の線または面からなる前記最低通信条件を設定し、その設定した最低通信条件を用いて前記通信パラメータセットを決定する、請求項2または請求項3に記載の管理装置。
  5. 前記通信パラメータ決定手段は、前記教師データに含まれる前記n次元空間上の点と前記決定境界との距離の最小値をk(kは、0<k<1を満たす実数)倍した値を前記干渉許容閾値として設定し、その設定した干渉許容閾値を用いて前記通信パラメータセットを決定する、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の管理装置。
  6. 無線通信を行うための通信パラメータセットの決定をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    受信手段が、免許されている無線通信システムである1次利用者から、干渉を受けた端末の位置である被干渉端末位置と干渉の有無とを含む干渉通知を受信する第1のステップと、
    生成手段が、前記1次利用者の周波数帯を用いて無線通信を行う無線通信システムである2次利用者の通信履歴と前記干渉通知の履歴とに基づいて干渉の有無を示すラベルと前記被干渉端末位置と通信パラメータとを相互に対応付けた教師データを生成する第2のステップと、
    機械学習手段が、前記教師データに基づいて、前記通信パラメータを含むn(nは2以上の整数)個のパラメータからなるn次元空間において前記通信パラメータを干渉が無い第1のクラスと干渉が有る第2のクラスとに分類するための境界であり、かつ、前記第1および第2のクラスから等距離に存在する境界である決定境界を機械学習によって決定する第3のステップと、
    通信パラメータ決定手段が、前記n個のパラメータのうちの変更できないm(mは1≦m<nを満たす整数)個のパラメータを固定した(n−m)次元超平面を設定し、その設定した前記(n−m)次元超平面上の点と前記決定境界との距離を指標として利得関数を最大または最小にする前記(n−m)次元超平面上の点を探索し、その探索した(n−m)次元超平面上の点から制約条件を用いて前記1次利用者において干渉が発生しない通信パラメータセットを決定する第4のステップと、
    送信手段が、前記決定された通信パラメータセットを前記2次利用者の端末群へ送信する第5のステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  7. 前記通信パラメータ決定手段は、前記第4のステップにおいて、前記2次利用者の無線通信が保証される最低通信条件と、許容される干渉を示す干渉許容閾値とを前記制約条件として前記通信パラメータセットを決定する、請求項6に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. 前記通信パラメータ決定手段は、前記第4のステップにおいて、前記探索した(n−m)次元超平面上の点のうち、前記最低通信条件よりも前記決定境界側に存在し、かつ、前記決定境界からの距離が前記干渉許容閾値よりも大きい点を前記通信パラメータセットとして決定する、請求項7に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  9. 前記通信パラメータ決定手段は、前記第4のステップにおいて、前記2次利用者の受信局において所定の信号対雑音比を満たすパラメータセットを接続して(n−1)次元の線または面からなる前記最低通信条件を設定し、その設定した最低通信条件を用いて前記通信パラメータセットを決定する、請求項7または請求項8に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. 前記通信パラメータ決定手段は、前記第4のステップにおいて、前記教師データに含まれる前記n次元空間上の点と前記決定境界との距離の最小値をk(kは、0<k<1を満たす実数)倍した値を前記干渉許容閾値として設定し、その設定した干渉許容閾値を用いて前記通信パラメータセットを決定する、請求項7から請求項9のいずれか1項に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  11. 請求項6から請求項10のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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