WO2014136716A1 - 移動通信システム及び無線基地局 - Google Patents
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Abstract
RLCレイヤ機能が設けられていない無線基地局eNBに対してRLC-PDUが届いてしまう可能性を回避しつつ、RLCレイヤ機能における順序制御処理及び重複破棄制御処理を容易にする。本発明に係る移動通信システムでは、「Master-RLCレイヤ機能」は、「Slave-RLCレイヤ機能」に対して、無線基地局eNB#1の識別子及び移動局UE用のベアラの識別子を通知するように構成されている送信部14と、移動局UE及び「Slave-RLCレイヤ機能」から受信したRLC-PDUに対して順序制御処理及び重複破棄制御処理を行うように構成されている制御部13とを具備しており、「Slave-RLCレイヤ機能」は、移動局UEから受信したRLC-PDUを「Master-RLCレイヤ機能」に対して転送するように構成されている送信部22を具備している。
Description
本発明は、移動通信システム及び無線基地局に関する。
LTE(Long Term Evolution)方式のRelease-10において、図9(a)に示すように、20MHzを超える広帯域通信(例えば、100Hzの通信)を実現するために、同一の無線基地局eNB配下の複数のCC(Component Carrier:コンポーネントキャリア)を束ねて通信を行うCA(Carrier Aggregation:キャリアアグリゲーション)、すなわち、「Intra-eNB CA」が導入された。
その後、LTE方式のRelease-12以降で、「Small Cell enhancement」が提案され、従来よりも更に柔軟なネットワークアーキテクチャの1つとして、異なる無線基地局eNB配下のCC(セル)を束ねて通信を行う「Inter-eNB CA」の導入が検討されている(図9(b)参照)。
例えば、「Inter-eNB CA」を用いて、図9(b)に示すように、信頼性の必要なC-plane信号については、SRB(Signaling Radio Bearer)を介して無線基地局eNB#1配下のセル#1(マクロセル)で通信を行い、広帯域通信の必要なU-plane信号については、DRB(Data Radio Bearer)を介して無線基地局eNB#11配下のセル#11(スモールセル)で通信を行うといった運用も考えられる。
3GPP TS36.300
図10(a)に、「Intra-eNB CA」を行うために必要なプロコトルスタックについて示す。
ここで、「Inter-eNB CA」を行う場合に、図10(b)に示すように、「Intra-eNB CA」を行う際と同様に、単一のRLC(Radio Link Control)レイヤ機能を用いると、RLCレイヤ機能が設けられていない無線基地局eNB#11に対してRLC-PDUが届いてしまう可能性があるという問題点があった。
一方、「Inter-eNB CA」を行う場合に、図10(c)に示すように、セル(CC)ごとにRLCレイヤ機能を設けた場合、各RLCレイヤ機能における順序制御処理(Reordering制御処理)及び重複破棄制御処理が困難になるという問題点があった。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、RLCレイヤ機能が設けられていない無線基地局eNBに対してRLC-PDUが届いてしまう可能性を回避しつつ、RLCレイヤ機能における順序制御処理及び重複破棄制御処理を容易にすることができる移動通信システム及び無線基地局を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、第1無線基地局及び第2無線基地局を具備する移動通信システムであって、移動局に対して前記第1無線基地局配下のセル及び前記第2無線基地局配下のセルを用いた上りキャリアアグリゲーション用の設定が行われる際に、該第1無線基地局にMaster-RLCレイヤ機能が設定され、前記第2無線基地局にSlave-RLCレイヤ機能が設定されるように構成されており、前記Master-RLCレイヤ機能は、前記Slave-RLCレイヤ機能に対して、該第1無線基地局の識別子及び該移動局用のベアラの識別子を通知するように構成されている送信部と、前記移動局及び前記Slave-RLCレイヤ機能から受信したRLC-PDUに対して順序制御処理及び重複破棄制御処理を行うように構成されている制御部とを具備しており、前記Slave-RLCレイヤ機能は、前記移動局から受信したRLC-PDUを前記Master-RLCレイヤ機能に対して転送するように構成されている送信部を具備していることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、第1無線基地局及び第2無線基地局を具備する移動通信システムにおいて、移動局に対して該第1無線基地局配下のセル及び該第2無線基地局配下のセルを用いた上りキャリアアグリゲーション用の設定が行われる際に、該第1無線基地局にMaster-RLCレイヤ機能が設定され、前記第2無線基地局にSlave-RLCレイヤ機能が設定される場合に、該第1無線基地局として機能することができる無線基地局であって、前記Slave-RLCレイヤ機能に対して、前記無線基地局の識別子及び前記移動局用のベアラの識別子を通知するように構成されている送信部と、前記移動局及び前記Slave-RLCレイヤ機能から受信したRLC-PDUに対して順序制御処理及び重複破棄制御処理を行うように構成されている制御部とを具備していることを要旨とする。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システム)
図1乃至図6を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。
図1乃至図6を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、セル#1(図示せず)を管理する無線基地局eNB#1と、セル#11(図示せず)を管理する無線基地局eNB#11と、セル#12(図示せず)を管理する無線基地局eNB#12とを具備している。
ここで、セル#11及びセル#12は、スモールセル(ファントムセル)であり、セル#1は、マクロセルである。なお、セル#11及びセル#12のカバレッジエリアと、セル#1のカバレッジエリアとは、少なくとも一部で重なるように配置されている。
なお、無線基地局eNB#1は、マクロ無線基地局(Macro-eNB)と呼ばれてもよく、無線基地局eNB#11/#12は、スモール無線基地局(Small-eNB)やファントム無線基地局(Phantom-eNB)と呼ばれてもよい。
また、本実施形態に係る移動通信システムは、LTE方式の移動通信システムであって、かかる本実施形態に係る移動通信システムにおいて、移動局UEは、「Inter-eNB UL CA」を行うことができるように構成されている。
すなわち、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEに対して無線基地局eNB#1配下のセル#1及び無線基地局eNB#11/#12配下のセル#11/#12を用いた「Inter-eNB UL CA」を行うように設定することができるように構成されている。
本実施形態に係る移動通信システムでは、図1に示すように、移動局UEに対して無線基地局eNB#1配下のセル#1及び無線基地局eNB#11/eNB#12配下のセル#11/#12を用いた「Inter-eNB UL CA」用の設定が行われる際に、無線基地局eNB#1に「Master-RLCレイヤ機能」が設定され、無線基地局eNB#11/eNB#12に「Slave-RLCレイヤ機能」が設定されるように構成されている。
ここで、「Master-RLCレイヤ機能」が設定された無線基地局eNB#1は、アンカー無線基地局(Anchor-eNB)と呼ばれてもよい。
すなわち、本実施形態に係る移動通信システムでは、RLCレイヤ機能が、「Master-RLCレイヤ機能」及び「Slave-RLCレイヤ機能」として、無線基地局eNB#1及び無線基地局eNB#11/#12に分散されて配置されるように構成されている。
なお、「Master-RLCレイヤ機能」が設定される無線基地局eNBは、ベアラごとに異なるように構成されていてもよい。
或いは、「Master-RLCレイヤ機能」が設定される無線基地局eNBは、ハンドオーバー手順により変更されるように構成されていてもよい。
さらに、「Slave-RLCレイヤ機能」は、上りリンクデータの送信が行われ得るセルを管理する無線基地局eNBに対してのみ設定されるように構成されていてもよい。
すなわち、「Slave-RLCレイヤ機能」は、「DL only cell」のみを管理する無線基地局eNBに対しては設定されないように構成されていてもよい。
図2に示すように、無線基地局eNB#1は、「Master-RLCレイヤ機能」として、管理部11と、受信部12と、生成部13と、送信部14とを具備している。
管理部11は、上述の移動局UEによる「Inter-eNB UL CA」で用いられるRLC-SN(Sequence Number)や、移動局UE用のベアラの識別子や、無線基地局eNb#1の識別子(例えば、TE-ID等)を管理するように構成されている。
受信部12は、移動局UE(RLCレイヤ機能)及び「Slave-RLCレイヤ機能」(すなわち、「Slave-RLCレイヤ機能」が設定されている無線基地局eNB#11/eNB#12)から、RLC-PDUを受信するように構成されている。
制御部13は、受信部12によって受信されたRLC-PDUに対して順序制御処理及び重複破棄制御処理を行うように構成されている。
送信部14は、「Slave-RLCレイヤ機能」に対して、無線基地局eNB#1の識別子及び移動局UE用のベアラの識別子を通知するように構成されている。
例えば、上述の「Inter-eNB UL CA」用の設定が行われる際に、無線基地局eNB#1に対して「Master-RLCレイヤ機能」が設定された場合に、送信部14は、「Slave-RLCレイヤ機能」に対して、無線基地局eNB#1の識別子及び移動局UE用のベアラの識別子を通知するように構成されていてもよい。
また、送信部14は、図3に示すように、「Slave-RLCレイヤ機能」に対して、「Slave-RLCレイヤ機能」から受信したRLC-PDUに対する送達確認情報(ACK/NACK)を送信するように構成されていてもよい。
なお、送信部14は、「Slave-RLCレイヤ機能」に対して、「Slave-RLCレイヤ機能」から受信したRLC-PDUに対する送達確認情報(ACK/NACK)の代わりに、「Slave-RLCレイヤ機能」から受信したRLC-PDUに対する「RLC status report」を送信するように構成されていてもよい。
或いは、送信部14は、図4に示すように、移動局UEに対して、移動局UE及び「Slave-RLCレイヤ機能」から受信したRLC-PDUに対する「RLC status report」を送信するように構成されていてもよい。
図5に示すように、無線基地局eNB#11/#12は、「Slaver-RLCレイヤ機能」として、受信部21と、送信部22とを具備している。
受信部21は、移動局UE及び「Master-RLCレイヤ機能」(すなわち、「Master-RLCレイヤ機能」が設定されている無線基地局eNB#1)から各種信号を受信するように構成されている。
例えば、受信部21は、移動局UEからRLC-PDUを受信するように構成されている。
また、受信部21は、「Master-RLCレイヤ機能」から無線基地局eNB#1の識別子及び移動局UE用のベアラの識別子を示す通知を受信するように構成されている。
送信部22は、移動局UE及び「Master-RLCレイヤ機能」に対して各種信号を受信するように構成されている。
例えば、送信部22は、無線基地局eNB#1の識別子及び移動局UE用のベアラの識別子に基づいて、移動局UEから受信したRLC-PDUを「Master-RLCレイヤ機能」に対して転送するように構成されている。
また、送信部22は、図3に示すように、「Master-RLCレイヤ機能」から受信した送達確認情報(ACK/NACK)に応じて、移動局UEから受信したRLC-PDUに対する「RLC status report」を生成して移動局UEに対して送信するように構成されていてもよい。
或いは、送信部22は、「Master-RLCレイヤ機能」から受信した送「RLC status report」を移動局UEに対して転送するように構成されていてもよい。
さらに、送信部22は、所定期間、「Master-RLCレイヤ機能」に対して転送したRLC-PDUに対する送達確認ができない場合、「Master-RLCレイヤ機能」に対して、かかるRLC-PDUを再送するように構成されていてもよい。
以下、図6を参照して、本実施形態に係る移動通信システムの動作について、具体的には、本実施形態に係る無線基地局eNBのRLCレイヤ機能(「Master-RLCレイヤ機能」又は「Slave-RLCレイヤ機能」)の動作について説明する。
図6に示すように、ステップS101において、無線基地局eNBは、移動局UEからRLC-PDUを受信すると、かかる移動局UE(RLC-PDU)用のベアラに対する「Master-RLCレイヤ機能」が設定されているか否かについて判定する。
「Master-RLCレイヤ機能」が設定されていると判定された場合、本動作は、ステップS102に進み、「Master-RLCレイヤ機能」が設定されていないと判定された場合、本動作は、ステップS103に進む。
ステップS102において、無線基地局eNBは、受信したRLC-PDUに対して順序制御処理及び重複破棄制御処理を行う。
一方、ステップS103において、無線基地局eNBは、受信したRLC-PDUを、「Master-RLCレイヤ機能」が設定されている無線基地局eNB(本実施形態では、無線基地局eNB#1)に対して転送する。
(変更例1)
以下、図7及び図8を参照して、本発明の変更例1に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムとの相違点に着目して説明する。
(変更例1)
以下、図7及び図8を参照して、本発明の変更例1に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムとの相違点に着目して説明する。
本変更例1に係る移動通信システムでは、「Master-RLCレイヤ機能」の送信部14は、移動局UEから受信したRLC-PDUに抜けが検出された場合、所定期間(t-orderingタイマ)経過後に、移動局UEに対して再送要求を送信するように構成されている。
また、「Master-RLCレイヤ機能」の送信部14は、「Slave-RLCレイヤ機能」から受信したRLC-PDUに抜けが検出された場合、所定期間(t-orderingタイマ)経過後に、「Slave-RLCレイヤ機能」に対して再送要求を送信するように構成されている。
かかる場合、図7に示すように、「Slave-RLCレイヤ機能」に再送すべきRLC-PDUが残っている場合、「Master-RLCレイヤ機能」の受信部12は、移動局UE及び「Slave-RLCレイヤ機能」の両方から再送されたRLC-PDUを受信してしまうことになり、無線リソース及び伝送路氏ソースの浪費となる。
したがって、本変更例1に係る移動通信システムでは、図8に示すように、「Master-RLCレイヤ機能」の送信部14は、移動局UEに対して再送要求を送信するタイミング及び「Slave-RLCレイヤ機能」に対して再送要求を送信するタイミングを個別に設定するように構成されていてもよい。
具体的には、「Master-RLCレイヤ機能」の送信部14は、移動局UE用のt-orderingタイマ及び「Slave-RLCレイヤ機能」用のt-orderingタイマを別々に設けるように構成されている。
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
本実施形態の第1の特徴は、無線基地局eNB#1(第1無線基地局)及び無線基地局eNB#11/eNB#12(第2無線基地局)を具備する移動通信システムであって、移動局UEに対して無線基地局eNB#1配下のセル及び無線基地局eNB#11/eNB#12配下のセルを用いた上りキャリアアグリゲーション(「Inter-eNB UL CA」)用の設定が行われる際に、無線基地局eNB#1に「Master-RLCレイヤ機能」が設定され、無線基地局eNB#11/eNB#12に「Slave-RLCレイヤ機能」が設定されるように構成されており、「Master-RLCレイヤ機能」は、「Slave-RLCレイヤ機能」に対して、無線基地局eNB#1の識別子及び移動局UE用のベアラの識別子を通知するように構成されている送信部14と、移動局UE及び「Slave-RLCレイヤ機能」から受信したRLC-PDUに対して順序制御処理及び重複破棄制御処理を行うように構成されている制御部13とを具備しており、「Slave-RLCレイヤ機能」は、移動局UEから受信したRLC-PDUを「Master-RLCレイヤ機能」に対して転送するように構成されている送信部22を具備していることを要旨とする。
かかる特徴によれば、「Master-RLCレイヤ機能」が設定されている無線基地局eNB#1に対してRLC-PDUを届けることができ、無線基地局eNB#1に設定されている「Master-RLCレイヤ機能」において、かかるRLC-PDUに対して順序制御処理及び重複破棄制御処理を行うことができる。
本実施形態の第1の特徴において、「Master-RLCレイヤ機能」が設定される無線基地局eNBは、ベアラごとに異なるように構成されていてもよい。
本実施形態の第1の特徴において、「Master-RLCレイヤ機能」が設定される無線基地局eNBは、ハンドオーバー手順により変更されるように構成されていてもよい。
かかる特徴によれば、各無線基地局eNBの能力や処理状況に応じて、「Master-RLCレイヤ機能」を設定する無線基地局eNBを柔軟に決定することができる。
本実施形態の第1の特徴において、「Slave-RLCレイヤ機能」は、上りリンクデータの送信が行われ得るセルを管理する無線基地局eNBに対してのみ設定されるように構成されていてもよい。
かかる特徴によれば、「DL only cell」のみを管理する無線基地局eNBに対しては「Slave-RLCレイヤ機能」を設定しないため、かかる無線基地局eNBのリソースを有効に活用することができる。
本実施形態の第1の特徴において、「Master-RLCレイヤ機能」の送信部14は、「Slave-RLCレイヤ機能」に対して、「Slave-RLCレイヤ機能」から受信したRLC-PDUに対する送達確認情報を送信するように構成されていてもよい。
かかる特徴によれば、「Slave-RLCレイヤ機能」が設定されている無線基地局eNB#11/#12配下のセル#11/#12における無線品質が良い場合に、かかるセル#11/#12において「RLC status report」を送信することで、より確実に、移動局UEに対して「RLC status report」を届けることができる。
本実施形態の第1の特徴において、「Slave-RLCレイヤ機能」の送信部22は、所定期間、「Master-RLCレイヤ機能」に対して転送したRLC-PDUに対する送達確認ができない場合、「Master-RLCレイヤ機能」に対して、かかるRLC-PDUを再送するように構成されていてもよい。
かかる特徴によれば、「Slave-RLCレイヤ機能」が設定されている無線基地局eNB#11/#12と「Master-RLCレイヤ機能」が設定されている無線基地局eNB#1との間におけるパケットロスを救うことができる。
本実施形態の第1の特徴において、「Master-RLCレイヤ機能」の送信部14は、受信されたRLC-PDUに抜けが検出された場合、移動局UE及び「Slave-RLCレイヤ機能」に対して再送要求を送信するように構成されていてもよい。
かかる特徴によれば、移動局UEから受信したRLC-PDUに抜けが検出されたケース、及び、「Slave-RLCレイヤ機能」から受信したRLC-PDUに抜けが検出されたケースの双方を救うことができる。
本実施形態の第1の特徴において、「Master-RLCレイヤ機能」の送信部14は、移動局UEに対して再送要求を送信するタイミング及び「Slave-RLCレイヤ機能」に対して再送要求を送信するタイミングを個別に設定するように構成されていてもよい。
かかる特徴によれば、「Master-RLCレイヤ機能」が、受信されたRLC-PDUに抜けを検出し、移動局UE及び「Slave-RLCレイヤ機能」に対して再送要求を送信した場合で、かつ、「Slave-RLCレイヤ機能」に再送すべきRLC-PDUが残っている場合であっても、「Master-RLCレイヤ機能」が、移動局UE及び「Slave-RLCレイヤ機能」の両方から再送されたRLC-PDUを受信してしまい、無線リソース及び伝送路リソースの浪費となるという問題点を解消することができる。
本実施形態の第2の特徴は、無線基地局eNB#1及び無線基地局eNB#11/eNB#12を具備する移動通信システムにおいて、移動局UEに対して無線基地局eNB#1配下のセル及び無線基地局eNB#11/eNB#12配下のセルを用いた「Inter-eNB UL CA」用の設定が行われる際に、無線基地局eNB#1に「Master-RLCレイヤ機能」が設定され、無線基地局eNB#11/eNB#12に「Slave-RLCレイヤ機能」が設定される場合に、無線基地局eNB#1として機能することができる無線基地局eNBであって、「Slave-RLCレイヤ機能」に対して、無線基地局eNBの識別子及び移動局UE用のベアラの識別子を通知するように構成されている送信部14と、移動局UE及び「Slave-RLCレイヤ機能」から受信したRLC-PDUに対して順序制御処理及び重複破棄制御処理を行うように構成されている制御部13とを具備していることを要旨とする。
なお、上述の移動局UEや無線基地局eNB#1/eNB#11/eNB#12の動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、移動局UEや無線基地局eNB#1/eNB#11/eNB#12内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして移動局UEや無線基地局eNB#1/eNB#11/eNB#12内に設けられていてもよい。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
なお、日本国特許出願第2013‐041818号(2013年3月4日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
以上説明したように、本発明によれば、RLCレイヤ機能が設けられていない無線基地局eNBに対してRLC-PDUが届いてしまう可能性を回避しつつ、RLCレイヤ機能における順序制御処理及び重複破棄制御処理を容易にすることができる移動通信システム及び無線基地局を提供することができる。
eNB#1、eNB#11、eNB#12…無線基地局
UE…移動局
11…管理部
12、21…受信部
13…制御部
14、22…送信部
UE…移動局
11…管理部
12、21…受信部
13…制御部
14、22…送信部
Claims (9)
- 第1無線基地局及び第2無線基地局を具備する移動通信システムであって、
移動局に対して前記第1無線基地局配下のセル及び前記第2無線基地局配下のセルを用いた上りキャリアアグリゲーション用の設定が行われる際に、該第1無線基地局にMaster-RLCレイヤ機能が設定され、前記第2無線基地局にSlave-RLCレイヤ機能が設定されるように構成されており、
前記Master-RLCレイヤ機能は、
前記Slave-RLCレイヤ機能に対して、該第1無線基地局の識別子及び該移動局用のベアラの識別子を通知するように構成されている送信部と、
前記移動局及び前記Slave-RLCレイヤ機能から受信したRLC-PDUに対して順序制御処理及び重複破棄制御処理を行うように構成されている制御部とを具備しており、
前記Slave-RLCレイヤ機能は、
前記移動局から受信したRLC-PDUを前記Master-RLCレイヤ機能に対して転送するように構成されている送信部を具備していることを特徴とする移動通信システム。 - 前記Master-RLCレイヤ機能が設定される無線基地局は、ベアラごとに異なるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
- 前記Master-RLCレイヤ機能が設定される無線基地局は、ハンドオーバー手順により変更されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
- 前記Slave-RLCレイヤ機能は、上りリンクデータの送信が行われ得るセルを管理する無線基地局に対してのみ設定されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動通信システム。
- 前記Master-RLCレイヤ機能の送信部は、前記Slave-RLCレイヤ機能に対して、該Slave-RLCレイヤ機能から受信したRLC-PDUに対する送達確認情報を送信するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の移動通信システム。
- 前記Slave-RLCレイヤ機能の送信部は、所定期間、前記Master-RLCレイヤ機能に対して転送した前記RLC-PDUに対する送達確認ができない場合、該Master-RLCレイヤ機能に対して該RLC-PDUを再送するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の移動通信システム。
- 前記Master-RLCレイヤ機能の送信部は、受信された前記RLC-PDUに抜けが検出された場合、前記移動局及び前記Slave-RLCレイヤ機能に対して再送要求を送信するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の移動通信システム。
- 前記Master-RLCレイヤ機能の送信部は、前記移動局に対して再送要求を送信するタイミング及び前記Slave-RLCレイヤ機能に対して再送要求を送信するタイミングを個別に設定するように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の移動通信システム。
- 第1無線基地局及び第2無線基地局を具備する移動通信システムにおいて、移動局に対して該第1無線基地局配下のセル及び該第2無線基地局配下のセルを用いた上りキャリアアグリゲーション用の設定が行われる際に、該第1無線基地局にMaster-RLCレイヤ機能が設定され、前記第2無線基地局にSlave-RLCレイヤ機能が設定される場合に、該第1無線基地局として機能することができる無線基地局であって、
前記Slave-RLCレイヤ機能に対して、前記無線基地局の識別子及び前記移動局用のベアラの識別子を通知するように構成されている送信部と、
前記移動局及び前記Slave-RLCレイヤ機能から受信したRLC-PDUに対して順序制御処理及び重複破棄制御処理を行うように構成されている制御部とを具備していることを特徴とする無線基地局。
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