WO2014132423A1

WO2014132423A1 - 映像解析装置、表示装置、表示装置の測定方法、表示装置の映像補正方法

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Publication number: WO2014132423A1
Application number: PCT/JP2013/055575
Authority: WO
Inventors: 悟中馬
Original assignee: Ｎｅｃディスプレイソリューションズ株式会社
Priority date: 2013-02-28
Filing date: 2013-02-28
Publication date: 2014-09-04
Also published as: US20150371581A1

Abstract

　略方形状に形成され背面側が表示装置（２０）の外縁と着脱自在に装着するフレーム部（１１）と、前記フレーム部（１１）の上辺と両側辺とにそれぞれ設けられる遮光板（１２、１３、１４）と、前記遮光板の先端側に設けられ、前記表示装置（２０）の表示状態を測定し測定結果を前記表示装置（２０）に出力する測定部と、を有する。

Description

映像解析装置、表示装置、表示装置の測定方法、表示装置の映像補正方法

　本発明は、映像解析装置、表示装置、表示装置の測定方法、表示装置の映像補正方法に関する。

　表示装置が出力する映像を適切な表示状態に調整する場合、表示装置内のメニューを起動し、表示画面上に表示されるメニューを手動で操作することで調整を行っている。例えば、このメニューを操作することで、表示画面上に表示される映像信号の輝度や表示位置を調整することができる。また、表示画面の輝度や色度を調整する場合、液晶表示装置のベゼル上部に内蔵されたセンサーからの測定結果や、調整時に表示画面の略中央に外部センサーを設置してこの外部センサーから得られる測定結果に基づいて、調整を行うことができる。このような外部センサーは、例えば、表示装置の表示画面上に固定される（特許文献１参照）。

特開２００３－２９４５２８号公報

　表示画面の表示状態を調整するにあたり、メニュー画面を表示画面上に表示すると、表示対象の映像信号に応じた映像上に重ねてメニュー画面が表示されるため、本来表示したい映像が遮られてしまい、情報認識力が低下する。また、ベゼル上に設置されるセンサを用いたり、表示画面上に設置される外部センサーを用いる場合は、表示画面上の特定の位置を測定するため、画面全体を測定することができない。外部センサーを用いて画面全体の測定を行おうとすると、外部センサーの移動と測定を繰り返す必要があり、一度に画面全体を測定することができない。
　また、表示状態の調整を行う際、表示画面に対し外部からの写り込みや外光の影響を受けると、適切な表示状態に調整することが難しい。

　解決しようとする問題点は、表示状態を調整する場合に表示画面に対する影響が大きな状態で調整しなければならないことである。

　本発明は、略方形状に形成され背面側が表示装置の外縁と着脱自在に装着するフレーム部と、前記フレーム部の上辺と両側辺とにそれぞれ設けられる遮光板と、前記遮光板の先端側に設けられ、前記表示装置の表示状態を測定し測定結果を前記表示装置に出力する測定部と、を有することを特徴とする。

　また、本発明は、上述の映像解析装置から得られる測定結果を取得する取得部と、前記取得した測定結果に基づいて、前記表示画面の輝度、前記表示画面の色温度、前記表示画面に表示される映像信号の位置のうち、少なくともいずれか一つを補正する補正部と、を有することを特徴とする表示装置。

　また、本発明は、略方形状に形成されるフレーム部の前面側の上辺と両側辺とにそれぞれ遮光板を設け、当該フレーム部の背面側を表示装置の外縁と着脱自在に装着し、前記遮光板の先端側に設けられた測定部によって前記表示装置に表示される映像の測定を行うことを特徴とする表示装置の測定方法である。

　また、本発明は、略方形状に形成され前面側の上辺と両側辺とにそれぞれ遮光板が設けられたフレーム部の背面側に表示装置の外縁と着脱自在に装着し、前記遮光板の先端側に設けられた測定部によって前記表示装置に表示される映像の測定を測定した測定結果を取得し、前記取得した測定結果に基づいて、前記表示画面の輝度、前記表示画面の色温度、前記表示画面に表示される映像信号の位置のうち、少なくともいずれか一つを補正することを特徴とする表示装置の映像補正方法である。

　表示状態を調整する場合に表示画面に対する影響を低減させた状態で調整することができる。

第１の実施態様における映像解析装置１の斜視図である。第２の実施態様における映像解析装置１０と表示装置２０との斜視図である。映像解析装置１０が表示装置２０に装着された状態における斜視図である。表示装置２０の構成を表す概略ブロック図である。表示装置２０の動作を説明するフローチャートである。

　以下、本発明にかかる実施様態について説明する。図１は、第１の実施態様における映像解析装置１の斜視図である。
　映像解析装置１は、フレーム部２と、遮光板３と、測定部４とを含んで構成される。フレーム部２は、略方形状に形成され背面側が表示装置２０の外縁と着脱自在に装着可能である。遮光板３は、フレーム部２の上辺と両側辺とにそれぞれ設けられる。測定部４は、遮光板３の先端側に設けられ、表示装置の表示状態を測定し測定結果を表示装置に出力する。このような映像解析装置１によって、表示装置に表示された映像を解析し解析結果を表示装置に出力することで、表示装置において表示状態を調整することが可能である。

　図２は、第２の実施態様における映像解析装置１０と表示装置２０との斜視図である。映像解析装置１０は、表示装置２０に着脱可能である。この図において、映像解析装置１０は、表示装置２０から取り外された状態を表している。
　映像解析装置１０はフレーム部１１と、遮光板１２、１３、１４と、端子１０１、１０２、１０３、１０４と、外部センサー１１１、１１２、１１３、１１４、１１５、１１６、１１７、１１８と、カメラ１２１、１２２、１２３、１２４とを有する。

　フレーム部１１は、略方形枠状に形成されている。フレーム部１１は、表示装置２０の外縁に装着されたとき、フレーム部１１の内側の略方形状の開口部１１ａを介して表示画面２１０が視認可能なように、その開口部１１ａが表示画面２１０と略等しい大きさとなるように形成されている。また。フレーム部１１の互いに対向する一対の長辺部分の両側に係止爪が設けられており、この係止爪が表示装置２０の外縁に係止されることで、解析装置１０の背面側（フレーム部１１の背面側）が表示装置２０に装着され、係止爪を表示装置２０の外縁から取り外すことによって、解析装置１０を表示装置２０から取り外すことができる。このフレーム部１１及び開口部１１ａの大きさは、表示装置２０の表示画面の大きさに応じて適宜変更可能である。

　遮光板１２、１３、１４は、フレーム部１１の前面側（表示装置２０に向く面とは反対側の面）にそれぞれ設けられる。遮光板１２は、フレーム部１１の上辺部に取り付けられ、遮光板１３、１４は、フレーム部１１の左右の側辺部にそれぞれ取り付けられる。遮光板１２の右側端と遮光板１３の上端、遮光板の左側端と遮光板１４の上端は、それぞれ連結されている。これら遮光板１２、１３、１４は、遮光性を有する材料から構成されていればよく、例えば、遮光性を有するプラスチック樹脂や金属板等で構成される。この遮光板１３、１４は、下部に向かうにつれてフレーム部１１から先端側までの距離が短くなるように形成された略三角形状である。

　端子１０１、１０２は、フレーム部１１の右側辺部の背面側に設けられ、端子１０３、１０４は、フレーム部１１の左側辺部の背面側に設けられている。また、これら端子１０１、１０２、１０３、１０４は、その側辺部（右側辺部あるいは左側辺部）上であって、表示装置２０の外縁に設けられた端子２０１、２０２、２０３、２０４に対応する位置に設けられており、映像解析装置１０が表示装置２０に装着されたとき、端子１０１と端子２０１、端子１０２と端子２０２、端子１０３と端子２０３、端子１０４と端子２０４とが、それぞれ接続されるようになっている。例えば、端子１０１、１０２は、フレーム部１１の右側辺において等間隔に設けられ、端子１０３、１０４は、フレーム部１１の左側辺において等間隔に設けられる。

　外部センサー１１１、１１２、１１３、１１４、１１５、１１６、１１７、１１８は、表示画面の輝度及び色温度を測定する。この外部センサー１１１、１１２、１１３、１１４、１１５、１１６、１１７、１１８のうち、それぞれが、輝度センサーと色温度センサーの両方の機能を有するセンサーであってもよい。また、外部センサー１１１、１１２、１１３、１１４、１１５、１１６、１１７、１１８のうち一部の外部センサー（例えば４つ）が輝度センサーであり、残りの外部センサー（例えば残りの４つ）が色温度センサーであってもよい。

　また、外部センサー１１１、１１２は、遮光板１３のうちフレーム部１１と遮光板１２とに接していない辺（遮光板１３の先端方向（手前方向）の辺）の近傍に設置され、表示画面の輝度や色温度を測定可能な向きに設置される。例えば、外部センサー１１１、１１２は、遮光板１３の先端方向の辺に沿って等間隔に設置される。

　外部センサー１１３、１１４は、フレーム部１１の下辺部の前面側に、表示画面の輝度や色温度を測定可能な向きに設置される。例えば、外部センサー１１３、１１４は、フレーム部１１の下辺部に沿って等間隔に設置される。外部センサー１１５、１１６は、遮光板１４のうちフレーム部１１と遮光板１２とに接していない辺（遮光板１４の先端方向（手前方向）の辺）の近傍に設置され、表示画面の輝度や色温度を測定可能な向きに設置される。例えば、外部センサー１１５、１１６は、遮光板１３の先端方向の辺に沿って等間隔に設置される。外部センサー１１７、１１８は、遮光板１２のうちフレーム部１１の上辺部に接している辺に対向する辺（遮光板１３の先端方向（手前方向）の辺）の近傍に設置され、表示画面の輝度や色温度を測定可能な向きに設置される。例えば、外部センサー１１７、１１８は、遮光板１３の先端方向の辺に沿って等間隔に設置される。

　外部センサー１１１、１１２、１１３、１１４、１１５、１１６、１１７、１１８は、遮光板１２、１３、１４、フレーム部１１の下辺部に設けられることにより、表示装置２０の表示画面全体を測定することができる。例えば、外部センサー１１１、１１３、１１５、１１７が輝度センサーである場合には、外部センサー１１１が、表示画面右上領域の輝度を測定し、外部センサー１１３が、表示画面右下領域の輝度を測定し、外部センサー１１５が、表示画面左下領域の輝度を測定し、外部センサー１１７が、表示画面左上領域の輝度を測定する。また、例えば、外部センサー１１２、１１４、１１６、１１８が色度センサーである場合には、外部センサー１１２が、表示画面右上領域の色度を測定し、外部センサー１１４が、表示画面右下領域の色度を測定し、外部センサー１１６が、表示画面左下領域の色度を測定し、外部センサー１１８が、表示画面左上領域の色度を測定する。

　カメラ１２１、１２２、１２３、１２４は、表示装置２０の表示画面に映された映像信号の大きさや位置を撮像する。カメラ１２１は、遮光板１３のうちフレーム部１１と遮光板１２とに接していない辺（遮光板１３の先端方向（手前方向）の辺）の近傍に設置され、表示画面を撮像可能な向きに設置される。カメラ１２１は、例えば、遮光板１３の先端方向の辺における中央近傍に設けられる。

　カメラ１２２は、フレーム部１１の下辺部の前面側に、表示画面を撮像可能な向きに設置される。カメラ１２２は、例えば、フレーム部１１の下辺部における中央近傍に設けられる。
　カメラ１２３は、遮光板１４のうちフレーム部１１と遮光板１２とに接していない辺（遮光板１４の先端方向（手前方向）の辺）の近傍に設置され、表示画面を撮像可能な向きに設置される。カメラ１２３は、例えば、遮光板１４の先端方向の辺における中央近傍に設けられる。
　カメラ１２４は、遮光板１２のうちフレーム部１１の上辺部に接している辺に対向する辺（遮光板１３の先端方向（手前方向）の辺）の近傍に設置され、表示画面を撮像可能な向きに設置される。カメラ１２３は、例えば、遮光板１２の先端方向の辺における中央近傍に設けられる。

　カメラ１２１、１２２、１１２、１２４は、遮光板１２、１３、１４、フレーム部１１の下辺部にそれぞれ設けられることにより、表示装置２０の表示画面全体を撮像することができる。例えば、カメラ１２１が、表示画面左側端周辺を撮像し、カメラ１２２が、表示画面上側端周辺を撮像し、カメラ１２３が、表示画面右側端周辺を撮像し、カメラ１２４が、表示画面下側端周辺を撮像する。

　表示装置２０は、表示画面２１０が設けられ、外部から入力される映像信号を表示する。この表示装置２０は、例えば液晶表示装置である。表示装置２０は、表示画面２１０の外縁に端子２０１、２０２、２０３、２０４が設けられる。端子２０１、２０２は、表示画面２１０の外縁のうち、右側辺における前面側に設けられ、映像解析装置１０が表示装置２０に装着されたときに、端子１０１と端子１０２にそれぞれ接続可能に、対応する位置に配置されている。端子２０３、２０４は、表示画面２１０の外縁のうち、左側辺における前面側に設けられ、映像解析装置１０が表示装置２０に装着されたときに、端子１０３と端子１０４にそれぞれ接続可能に、対応する位置に配置されている。

　端子２０１、２０２、２０３、２０４は、端子１０１、１０２、１０３、１０４のうち自身に接続される映像解析装置１０の端子に対し、表示装置２０から供給される電源を供給する。また、端子２０１、２０２、２０３、２０４は、端子１０１、１０２、１０３、１０４のうち自身に接続される映像解析装置１０の端子から、外部センサー１１１、１１２、１１３、１１４、１１５、１１６、１１７、１１８と、カメラ１２１、１２２、１２３、１２４から出力される測定結果を表示装置２０へ供給する。ここでは、端子２０１、２０２、２０３、２０４のうち、いずれか１つが映像解析装置１０側に電源を供給し、残りの３つのうちいずれか１つが輝度を測定した測定結果を映像解析装置１０から表示装置２０へ供給し、残りの２つのうちいずれか１つが色度を検出した測定結果を映像解析装置１０から表示装置２０へ供給し、残りの１つがカメラ１２１、１２２、１２３、１２４の撮像結果を映像解析装置１０から表示装置２０へ供給するように割り当てられる。

　図３は、映像解析装置１０が表示装置２０に装着された状態における斜視図である。映像解析装置１０のフレーム部１１の背面側と表示装置２０の外縁の前面側とが対向する向きにおいて装着される。また、映像解析装置１０が表示装置２０に装着された状態において、外部センサー１１１、１１２、１１３、１１４、１１５、１１６、１１７、１１８と、カメラ１２１、１２２、１２３、１２４は、フレーム部１１の開口部を介して表示装置２０の表示画面を測定することができる。

　図４は、表示装置２０の構成を表す概略ブロック図である。表示装置２０は、制御部２５０と表示部２６０とを有する。制御部２５０は、映像信号記憶部２５１と、映像処理部２５２と、ＣＰＵ（中央処理装置）２５３と、制御処理部２５４と、記憶部２５５と、制御処理部２５６とを有する。

　映像信号記憶部２５１は、外部の映像出力装置から供給される映像信号を一時記憶する。映像信号処理部２５２は、映像信号記憶部２５１に一時記憶された映像信号の解像度を判定する。
　ＣＰＵ２５３は、制御処理部２５４や制御処理部２５６等の制御部２５０内の各部を制御する。また、ＣＰＵ２５３は、映像解析装置１０から得られた測定結果を制御処理部２５４に供給する。

　制御処理部２５４は、映像処理部２５２から供給される映像信号に対し、映像処理部２５２から供給される解像度の判定結果と、ＣＰＵ２５３から供給される映像解析装置１０からの測定結果とに基づいて、映像信号の補正を行い、補正後の映像信号を記憶部２５５に一時記憶する。制御処理部２５４は、映像解析装置１０から得られた測定結果に基づいて、表示画面の輝度、表示画面の色温度、表示画面に表示される映像信号の位置のうち、少なくともいずれか一つ、または２つ以上を補正することができる。

　記憶部２５５は、制御処理部２５４から供給される、補正後の映像信号を一時記憶する。
　制御処理部２５６は、ＣＰＵ２５３からの指示に応じて、記憶部２５５に一時記憶された映像信号を表示部２６０に表示させる。表示部２６０は、制御処理部２５６から供給される制御信号に応じた映像を表示画面に表示する。

　次に、上述の構成における映像解析装置１０及び表示装置２０の動作について説明する。図５は、表示装置２０の動作を説明するフローチャートである。
　まず、映像解析装置１０を表示装置２０の前面側に装着する。この映像解析装置１０が表示装置２０に装着されることにより、表示装置２０の表示画面に対する外光が遮光板１２、１３、１４によって遮光され、表示画面に対する外光からの影響を低減した状態で、外部センサー１１１、１１２、１１３、１１４、１１５、１１６、１１７、１１８の測定や、カメラ１２１、１２２、１２３、１２４の撮像を行うことができる。また、ユーザーにとっては、表示画面が視認しやすい状態となる。また、表示装置２０から映像解析装置１０に対し、電源が供給される。

　映像信号記憶部２５１は、外部から入力される映像信号を記憶する（ステップＳ１）。映像処理部２５２は、映像信号記憶部２５１に記憶された映像信号を読み出し、解像度を判定する（ステップＳ２）。ＣＰＵ２５３は、映像解析装置１０から供給される測定結果や、撮像結果を取得し、制御処理部２５４に供給する。

　制御処理部２５４は、映像処理部２５２から出力された映像信号を記憶部２５５に記憶する。これにより、制御処理部２５６は、表示部２６０に映像を表示する。ここでは、例えば、映像信号を補正するために用いられるテスト用の映像等を表示する。

　制御処理部２５４は、ＣＰＵ２５３を介して供給される映像解析装置１０からの測定結果を映像信号に反映し、映像信号を補正する（ステップＳ３）。具体的に、制御処理部２５４は、外部センサー１１１、１１３、１１５、１１７から得られる輝度の測定結果に基づいて、表示部２６０の輝度を補正する。例えば、表示装置２０の周囲の明るさを映像解析装置１０上にある外部センサーによって測定し、この測定結果として得られた周囲の明るさに対し、表示装置２０の表示部２６０の輝度が明るい場合は、表示部２６０の表示画面上の輝度を下げるように制御処理部２５４が輝度を制御する。一方、測定結果として得られた周囲の明るさに対し、表示装置２０の表示部２６０の輝度が暗い場合は、表示部２６０の表示画面上の輝度を上げるように制御処理部２５４が輝度を制御する。

　映像処理部２５４は、例えば、複数の基準値のそれぞれに表示画面上の輝度を対応づけて記憶しており、外部センサー１１１、外部センサー１１３、外部センサー１１５、外部センサー１１７から得られる測定結果の平均値を算出し、複数の基準値のうち、平均値に最も近い基準値を抽出し、抽出された基準値に対応する表示画面上の輝度になるように表示部２６０の輝度を制御する。あるいは、映像処理部２５４は、複数の基準値のそれぞれに表示画面上の輝度を対応づけて記憶しており、外部センサー１１１から得られる測定結果に基づいて、複数の基準値のうち測定結果に最も近い基準値を抽出し、抽出された基準値に対応する表示画面上の輝度になるように表示部２６０の輝度を制御する。そして、映像処理部２５４は、同様に、外部センサー１１３の測定結果に基づいて、表示画面右下領域の輝度を測定し、外部センサー１１５の測定結果に基づいて、表示画面左下領域の輝度を測定し、外部センサー１１７の測定結果に基づいて、表示画面左上領域の輝度を測定するようにしてもよい。

　そして、輝度調整後の表示部２６０の表示画面上の輝度を映像解析装置１０の外部センサーにて再度測定し、周囲の明るさに応じた輝度であるか否かを比較する。周囲の明るさに応じた輝度となっていない場合は、ステップＳ３の処理を再度実施して、周囲の明るさに応じた輝度となるように所定時間（あるいは所定回数）の間、繰り返してからステップＳ４に移行することもできる。

　次に、映像処理部２５４は、カメラから得られる測定結果に基づいて、映像サイズ、表示部２６０に表示する映像の位置を補正する（ステップＳ４）。例えば、制御処理部２５４は、表示部２６０に映された映像信号の大きさと位置とを映像解析装置１０に設けられたカメラ１２１、１２２、１２３、１２４にて測定された測定結果を取得する。そして映像処理部２５４は、表示装置２０のキャビネット端（表示部２６０の表示領域の外縁）に対し、映された映像信号の大きさと位置が揃っていない場合は、映像信号の大きさと位置が表示部２６０のキャビネット端に揃うように映像信号を制御する。

　映像処理部２５４は、例えば、カメラ１２１から得られる、表示画面左側端周辺を撮像した結果、カメラ１２２から得られる、表示画面上側端周辺を撮像した結果、カメラ１２３から得られる、表示画面右側端周辺を撮像した結果、カメラ１２４から得られる、表示画面下側端周辺を撮像した結果から、キャビネット端と映像信号に応じた画像の表示サイズと表示位置が揃っているか否かを判定し、キャビネット端に対し、画像の表示サイズと表示位置が一致するように、表示サイズの拡大や縮小、表示位置の上下や左右への位置の変更を行う。
　制御処理部２５４は、調整後の映像信号の大きさや位置がキャビネット端に揃っているかを判定し。キャビネット端に揃っていない場合は、ステップＳ４の処理を再度実行し、画面の大きさと位置がキャビネット端に揃うように繰り返す。

　次に、制御処理部２５４は、外部センサーから得られる色度の測定結果に基づいて、表示部２６０の色度を補正する（ステップＳ５）。例えば、制御処理部２５４は、表示部２６０の表示画面全体が白（全白）となるように映像信号を表示し、映像解析装置１０に設けられた外部センサーにて色温度を測定する。制御処理部２５４は、測定された色温度が、ユーザーが予め設定した色温度に対して一致するように、制御処理部１で映像信号の色度を補正する。また、制御処理部２５４は、色度の補正を行った後、補正後の映像信号（全白）の色温度を映像解析装置１０の外部センサーにて測定し、設定された色温度に測定結果が一致するか否かを再度判定し、両者の色温度が合っていない場合には、上記のステップＳ５の処理を所定時間（あるいは所定回数）の間、繰り返して実施してからステップ６に移行することもできる。

　映像処理部２５４は、例えば、ユーザーによって設定された色度を記憶しており、外部センサー１１２、外部センサー１１４、外部センサー１１６、外部センサー１１８から得られる測定結果のそれぞれと、記憶された色度とが一致するように、色度を補正する。ここでは、例えば、外部センサー１１２が測定した表示画面右上領域の色度の測定結果に基づいて、表示部２６０の表示画面右上領域の色度を補正したり、外部センサー１１４が測定した表示画面右下領域の色度の測定結果に基づいて、表示部２６０の表示画面右下領域の色度を補正したり、外部センサー１１６が測定した表示画面左下領域の色度の測定結果に基づいて、表示部２６０の表示画面左下領域の色度を補正したり、外部センサー１１８が測定した表示画面左上領域の色度の測定結果に基づいて、表示部２６０の表示画面左上領域の色度を補正することができる。

　制御処理部２５４は、補正した後の映像信号を記憶部２５５に一時記憶する。制御処理部２５６は、記憶部２５５に映像信号が記憶されると、映像信号を読み出て表示部２６０に出力する（ステップＳ６）。

　以上説明した実施態様によれば、表示装置２０の外部に表示装置２０の表示部２６０を囲うように映像解析装置１０を設置し、映像解析装置１０上に設置された複数の外部センサー及びカメラによって表示映像を測定するようにした。これにより、例えば外光の影響や表示画面に対する写り込みなど、外部からの影響を遮断し、且つ、ユーザーの視線を遮ることが無い状態において、表示画面を囲う映像解析装置１０上に設置された各センサ（外部センサー及びカメラ）から画面全体の情報を一度に取得し、映像信号が適切な状態に表示されるように調整することが可能となる。また、映像を表示した状態でリアルタイムに映像を補正することができるため、ユーザーに対する情報認識力も低下させることがない。

　また、上述の実施態様においては、映像解析装置１０が表示装置２０に取り付けられた際に、映像解析装置１０に設けられた各端子（端子１０１、１０２、１０３、１０４）と表示装置２０の各端子（２０１、２０２、２０３、２０４）とが接するようにし、映像解析装置１０と表示装置２０間の測定結果の受け渡しや電源の供給を行うようにしたので、各種外部センサーやカメラを表示装置に接続するためのケーブル等を用いる必要がないため、ケーブルの取り扱いに関する煩雑さを無くすことができる。

　以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。

　上述した実施様態における映像解析装置１０、表示装置２０は、例えば、医療用途やグラフィックデザイン向けの映像解析装置、表示装置として利用することができる。

　１、１０　映像解析装置
　２、１１　フレーム部
　３、１２、１３、１４　遮光板
　４　測定部
　２０　表示装置
　１０１、１０２、１０３、１０４、２０１、２０２、２０３、２０４　端子
　１１１、１１２、１１３、１１４、１１５、１１６、１１７、１１８　外部センサー
　１２１、１２２、１２３、１２４　カメラ
　２１０　表示画面
　２５０　制御部
　２５１　映像信号記憶部
　２５２、２５４、２５６　映像処理部
　２５３　ＣＰＵ
　２５５　記憶部
　２６０　表示部

Claims

　略方形状に形成され背面側が表示装置の外縁と着脱自在に装着するフレーム部と、
　前記フレーム部の上辺と両側辺とにそれぞれ設けられる遮光板と、
　前記遮光板の先端側に設けられ、前記表示装置の表示状態を測定し測定結果を前記表示装置に出力する測定部と、
　を有することを特徴とする映像解析装置。
　前記測定部は、前記フレーム部に設けられた接続端子と当該端子に接続される前記表示装置に設けられた接続端子とを介して測定結果を出力することを特徴とする請求項１記載の映像解析装置。
　請求項１または２記載の映像解析装置から得られる測定結果を取得する取得部と、
　前記取得した測定結果に基づいて、前記表示画面の輝度、前記表示画面の色温度、前記表示画面に表示される映像信号の位置のうち、少なくともいずれか一つを補正する補正部と、
　を有することを特徴とする表示装置。
　前記補正部は、前記表示画面の輝度を補正する場合、前記測定結果から得られる前記表示装置の周囲の明るさと前記表示画面の輝度との関係に基づいて、前記表示画面の輝度を補正することを特徴とする請求項３記載の表示装置。
　前記補正部は、前記表示画面の色温度を補正する場合、前記表示画面に所定の色を表示したときに測定された色温度を表す測定結果と、色温度の基準値とを比較し、比較結果に応じて前記表示画面の色温度を補正することと特徴とする請求項３または請求項４記載の表示装置。
　前記補正部は、前記表示部に表示される映像信号の位置を補正する場合、前記表示画面に表示される映像信号が表示された表示位置が測定された測定結果に基づいて、前記映像信号が表示された表示位置が、前記表示画面の表示領域端に合うように補正することを特徴とする請求項３から請求項５のうちいずれか１項に記載の表示装置。
　略方形状に形成されるフレーム部の前面側の上辺と両側辺とにそれぞれ遮光板を設け、当該フレーム部の背面側を表示装置の外縁と着脱自在に装着し、
　前記遮光板の先端側に設けられた測定部によって前記表示装置に表示される映像の測定を行う
　ことを特徴とする表示装置の測定方法。
　略方形状に形成され前面側の上辺と両側辺とにそれぞれ遮光板が設けられたフレーム部の背面側に表示装置の外縁と着脱自在に装着し、
　前記遮光板の先端側に設けられた測定部によって前記表示装置に表示される映像の測定を測定した測定結果を取得し、
　前記取得した測定結果に基づいて、前記表示画面の輝度、前記表示画面の色温度、前記表示画面に表示される映像信号の位置のうち、少なくともいずれか一つを補正する
　ことを特徴とする表示装置の映像補正方法。