WO2013171993A1 - 基地局測位装置、基地局測位方法及び基地局測位プログラム - Google Patents

基地局測位装置、基地局測位方法及び基地局測位プログラム Download PDF

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Abstract

 折り返し測位方式により移動端末機の位置を推定する際に、基地局からそのセルの重心位置方向に対して左右方向の誤差を抑えることのできる基地局測位装置、基地局測位方法及び基地局測位プログラムを提供する。補正候補エリア特定部(66)は、品質データ取得部(65)により取得されたサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合のエリア単位のRSRPと、電波強度取得部(62)により受信されたMT(50)が信号を受信した際のRSRPとの差分を算出する。そして、上記区分けしたエリアのうち、差分が所定閾値内であったエリアを補正候補エリアとして特定する。位置補正部(67)は、円弧b上の位置に補正候補エリアとなるエリア(82)が存在する場合、位置推定部(64)により推定されたMT(50)の位置(51)を、その補正候補エリアとなるエリア(82)内の円弧b上の位置(52)に補正する。

Description

基地局測位装置、基地局測位方法及び基地局測位プログラム
 本発明は、基地局測位装置、基地局測位方法及び基地局測位プログラムに関し、特に基地局測位方式の一つである折り返し測位方式により移動端末機の位置を推定する基地局測位装置、基地局測位方法及び基地局測位プログラムに関する。
 近年、GPS(Global Positioning System)測位方式や、無線LAN(Local Area Network)接続サービスによる測位方式、基地局測位方式等といった様々な測位方式がある。例えば、下記の特許文献1の電波測位装置においては、基地局測位方式として、無線通信ネットワークシステムを構成する基地局と移動端末機との間で送受信される信号の折り返し時間(TA;Time of Arrival)に基づいて、移動端末機の位置を推定する折り返し測位方式(TA測位方式)を採用している。
 図14及び図15は、折り返し測位方式における移動端末機の位置を推定する手順を示す模式図である。上記の折り返し測位方式とは、次のような手順で移動端末機の位置を推定するものである。まず、在圏している基地局であるサービング基地局のセルの受信強度(RSRP;Reference Signal Received Power)と、そのサービング基地局と隣接する基地局である隣接基地局のセルのRSRPとの差分を算出する。上記のRSRPとは、品質データの一つであって、サービング基地局から送信された信号を移動端末機が受信した時の電波の強度を示すものである。
 そして、算出された2つのRSRPの差分が、予め決められている閾値内である隣接基地局のセルが1つも存在しない場合には、図14に示すように、サービング基地局101のセルAにおいて、サービング基地局101における信号の到着時間、つまり、折り返し時間に基づいて、測位対象となる移動端末機であるMT(Mobile Terminal)110の位置111を推定する。上記の信号の到着時間とは、サービング基地局101から信号が送信されてから、その信号がMT110で受信された後、そのMT110から送信された信号がサービング基地局101で受信されるまでの時間である。
 特に、折り返し測位方式では、サービング基地局101の位置からMT110の位置までの距離を精度良く検出することができる。このため、セルAの重心位置(GAI;Geographical Area)gとサービング基地局101の位置の2点を通る直線aを特定する。さらに、サービング基地局101の位置を中心とし、半径がサービング基地局101の位置からMT110の位置までの距離である円弧bを算出する。そして、上記の直線aと円弧bとが交わる位置を、MT110の位置111として推定することができる。
特開2004-093341号公報
 上記で説明したような折り返し測位方式では、セルAの重心位置gとサービング基地局101の位置との2点を通る直線a上に、MT110の位置がある場合には、MT110の位置を精度良く推定することができる。
 しかしながら、MT110が、必ずしも直線a上の位置に存在するとは限らない。例えば、図15に示すように、MT110が、直線a上の位置に存在しない場合もある。この場合には、MT110が直線a上の位置に存在している場合のように、MT110の位置を精度良く推定することができないことがあった。つまり、折り返し測位方式により推定されたMT110の位置は、サービング基地局101からそのセルAの重心位置gとサービング基地局101の位置との2点を通る直線aの方向(図中に矢印cで示す方向)に対して、円弧bの左右方向(図中に矢印dで示す方向)に誤差が生じる場合があった。
 そこで、本発明は、上記の課題に鑑み、基地局測位方式の一つである折り返し測位方式により移動端末機の位置を推定する際に、基地局からそのセルの重心位置方向に対して左右方向の誤差を抑えることのできる基地局測位装置、基地局測位方法及び基地局測位プログラムを提供することを目的とする。
 本発明による基地局測位装置、基地局測位方法及び基地局測位プログラムは、上記の目的を達成するために、次のように構成される。
 本発明のある態様による基地局測位装置は、無線通信ネットワークシステムを構成する基地局と移動端末機との間で送受信される信号の折り返し時間を取得する折り返し時間取得部と、前記移動端末機から前記基地局に対して送信された、その移動端末機が前記信号を受信した際の電波強度を取得する電波強度取得部と、前記折り返し時間取得部により取得された前記折り返し時間に基づいて、前記基地局の位置から前記移動端末機の位置までの距離を推定する距離推定部と、前記基地局の位置を中心とし、半径が前記距離推定部により推定された前記距離である円弧を特定すると共に、前記基地局の位置とその基地局セルの重心位置とを結ぶ直線を特定し、前記円弧と前記直線との交点の位置を前記移動端末機の位置として推定する位置推定部と、前記無線通信ネットワークシステムのサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位の電波強度を取得する品質データ取得部と、前記品質データ取得部により取得された前記サービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位の電波強度と、前記電波強度取得部により取得された前記移動端末機が前記信号を受信した際の電波強度との差分を算出し、その差分が所定の閾値内であったエリアを補正候補エリアとして特定する補正候補エリア特定部と、前記補正候補エリア特定部により特定された前記補正候補エリアが前記円弧上の位置に存在する場合に、前記位置推定部により推定された前記移動端末機の位置を、前記補正候補エリア内の前記円弧上の位置に補正する位置補正部と、を備えることを特徴とする。
 上記の基地局測位装置によれば、折り返し測位方式により測位対象である移動端末機の位置情報(緯度経度情報)を演算する測位演算処理を行う際に、移動端末機の位置を推定し、その推定された移動端末機の位置を補正する。
 前記補正候補エリア特定部は、前記品質データ取得部により取得された前記電波強度の数が所定の閾値以上である場合に前記差分が所定の閾値内であったエリアを補正候補エリアとして特定する特定処理を行い、前記品質データ取得部により取得された前記電波強度の数が所定の閾値未満である場合に前記特定処理を行わないようにしてもよい。
 このようにすれば、品質データのサンプル数が少なく、所定の閾値未満の場合は、補正候補エリアを推定するには不十分なサンプル数であるため、移動端末機の位置を補正しないようにし、推定する位置の信頼性を低下させないようにすることができる。
 位置推定部が、基地局の位置を中心とし、半径が距離推定部により推定された距離である円弧と、基地局の位置とその基地局セルの重心位置とを結ぶ直線との交点を特定し、その特定された交点の位置を移動端末機の位置として推定する。
 さらに、補正候補エリア特定部が、品質データ取得部により取得されたサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位の受信強度(RSRP)と、電波強度取得部により受信された移動端末機が信号を受信した際の受信強度との差分を算出する。そして、補正候補エリア特定部は、無線通信ネットワークシステムのサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリアのうち、2つの受信強度の差分が所定の閾値内であったエリアを補正候補エリアとして特定する。
 そして、位置補正部が、補正候補エリア特定部により特定された補正候補エリアが円弧上の位置に存在する場合に、位置推定部により推定された移動端末機の位置を、補正候補エリア内の円弧上の位置に補正する。
 これにより、基地局からそのセルの重心位置方向に対して左右方向に生じる位置情報の誤差を抑えることができる。このため、セル内における移動端末機の位置に関係なく、移動端末機の位置を精度良く推定することが可能となる。
 前記位置補正部は、前記補正候補エリア特定部により特定された前記補正候補エリアが前記円弧上の位置に複数存在する場合に、前記位置推定部により推定された前記移動端末機の位置を、その移動端末機の位置から距離が最も近い前記補正候補エリア内の前記円弧上の位置に補正するようにしてもよい。
 このような構成によれば、補正候補エリア特定部により特定された補正候補エリアが、円弧上の位置に1つだけではなく、複数存在する場合がある。このような場合には、推定された移動端末機の位置から距離が最も近い補正候補エリア内の円弧上の位置に補正することが可能となる。
 また、前記位置推定部は、前記補正候補エリア特定部により特定された前記補正候補エリアが前記円弧上の位置に複数存在する場合に、前記位置推定部により推定された前記移動端末機の位置を、複数の補正候補エリアのそれぞれの端と端とを結んだ円弧上の中心の位置に補正するようにしてもよい。
 このようにすれば、補正候補エリア特定部により特定された補正候補エリアが複数存在する場合に、適切な位置に補正することが可能となる。
 さらに、前記位置補正部は、前記補正候補エリア特定部により特定された前記補正候補エリアが前記円弧上の位置に複数存在する場合に、前記位置推定部により推定された前記移動端末機の位置を、複数の補正候補エリアを合わせたエリアの重心と基地局の位置とを結んだ直線と、前記円弧との交点の位置に補正するようにしてもよい。
 このようにすれば、補正候補エリア特定部により特定された補正候補エリアが複数存在する場合に、適切な位置に補正することが可能となる。
 本発明のある態様による基地局測位装置は、前記品質データ取得部により取得される前記サービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位の電波強度は、GPS(Global Positioning System)測位方式による測位演算処理を行った際に得られたものであってもよい。
 このような構成によれば、例えば、無線通信ネットワークシステム10を構成する装置の一つである品質データ管理サーバ装置等に、上記の説明した品質データを事前に保持させておく必要がある。このため、例えば、GPS測位方式によりGPS測位演算処理を行い、GPS測位演算処理を行った際に得られた移動端末機の経度緯度や、移動端末機における信号のRSRP、セルを特定するための識別子(セルID)等を含む品質データを、品質データ管理サーバ装置等に保持させておく。これらの品質データを用いて、位置推定部により推定された移動端末機の位置を補正することが可能となる。
 本発明のある態様による基地局測位方法は、折り返し時間取得部が、無線通信ネットワークシステムを構成する基地局と移動端末機との間で送受信される信号の折り返し時間を取得する折り返し時間取得ステップ、電波強度取得部が、前記移動端末機から前記基地局に対して送信された、その移動端末機が前記信号を受信した際の電波強度を取得する電波強度取得ステップ、距離推定部が、前記折り返し時間取得ステップにより取得された前記折り返し時間に基づいて、前記基地局の位置から前記移動端末機の位置までの距離を推定する距離推定ステップ、位置推定部が、前記基地局の位置を中心とし、半径が前記距離推定ステップにより推定された前記距離である円弧を特定すると共に、前記基地局の位置とその基地局セルの重心位置とを結ぶ直線を特定し、前記円弧と前記直線との交点の位置を前記移動端末機の位置として推定する位置推定ステップ、品質データ取得部が、前記無線通信ネットワークシステムのサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位の電波強度を取得する品質データ取得ステップ、補正候補エリア特定部が、前記品質データ取得ステップにより取得された前記サービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位の電波強度と、前記電波強度取得ステップにより取得されて前記移動端末機が前記信号を受信した際の電波強度との差分を算出し、その差分が所定の閾値内であったエリアを補正候補エリアとして特定する補正候補エリア特定ステップ、位置補正部が、前記補正候補エリア特定ステップにより特定された前記補正候補エリアが前記円弧上の位置に存在する場合に、前記位置推定ステップにより推定された前記移動端末機の位置を、前記補正候補エリア内の前記円弧上の位置に補正する位置補正ステップを有することを特徴とする。
 上記の基地局測位方法によれば、上記で説明した各処理ステップを実行することによって、上記で説明したように、基地局からそのセルの重心位置方向に対して左右方向に生じる位置情報の誤差を抑えることができる。このため、セル内における移動端末機の位置に関係なく、移動端末機の位置を精度良く推定することが可能となる。
 本発明のある態様による基地局測位プログラムは、コンピュータを、無線通信ネットワークシステムを構成する基地局と移動端末機との間で送受信される信号の折り返し時間を取得する折り返し時間取得部、前記移動端末機から前記基地局に対して送信された、その移動端末機が前記信号を受信した際の電波強度を取得する電波強度取得部、前記折り返し時間取得部により取得された前記折り返し時間に基づいて、前記基地局の位置から前記移動端末機の位置までの距離を推定する距離推定部、前記基地局の位置を中心とし、半径が前記距離推定部により推定された前記距離である円弧を特定すると共に、前記基地局の位置とその基地局セルの重心位置とを結ぶ直線を特定し、前記円弧と前記直線との交点の位置を前記移動端末機の位置として推定する位置推定部、前記無線通信ネットワークシステムのサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位の電波強度を取得する品質データ取得部、前記品質データ取得部により取得された前記サービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位の電波強度と、前記電波強度取得部により取得されて前記移動端末機が前記信号を受信した際の電波強度との差分を算出し、その差分が所定の閾値内であったエリアを補正候補エリアとして特定する補正候補エリア特定部、前記補正候補エリア特定部により特定された前記補正候補エリアが前記円弧上の位置に存在する場合に、前記位置推定部により推定された前記移動端末機の位置を、前記補正候補エリア内の前記円弧上の位置に補正する位置補正部として機能させるためのプログラムである。
 上記の基地局測位プログラムによれば、無線通信ネットワークシステムを構成する装置において、上記の基地局測位プログラムを実行すると、上記で説明した基地局測位装置や基地局測位方法と同じ作用を得ることが可能となる。
 本発明によれば、補正候補エリア特定部は、電波強度取得部により受信された移動端末機が信号を受信した際の電波強度と、品質データ取得部により取得された移動端末機の位置に対応するエリアの電波強度との差分を算出する。そして、補正候補エリア特定部は、品質データ取得部により取得されたサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリアのうち、2つの電波強度の差分が所定の閾値内であるエリアを補正候補エリアとして特定する。そして、位置補正部が、補正候補エリア特定部により特定された補正候補エリアが円弧上の位置に存在する場合に、位置推定部により推定された移動端末機の位置を、補正候補エリア内の円弧上の位置に補正する。
 これにより、基地局からそのセルの重心位置方向に対して左右方向に生じる位置情報の誤差を抑えることができる。このため、セル内における移動端末機の位置に関係なく、移動端末機の位置を精度良く推定することができる。
本実施形態に係る基地局測位機能部60を用いて構成される無線通信ネットワークシステム10のシステム構成を示すシステム構成図である。 E-SMLC44に設けられた基地局測位機能部60の機能構成を示すブロック図である。 折り返し測位方式における移動端末機の位置を推定する手順を示す第1の模式図である。 折り返し測位方式における移動端末機の位置を推定する手順を示す第2の模式図である。 折り返し測位方式における移動端末機の位置を推定する手順を示す第3の模式図である。 図5の手順の他の例を示す模式図である。 図5の手順の別の例を示す模式図である。 基地局測位機能部60を用いた無線通信ネットワークシステム10を構成する各装置により行われる折り返し測位方式による測位演算処理の全体の流れを示す第1のシーケンス図である。 基地局測位機能部60を用いた無線通信ネットワークシステム10を構成する各装置により行われる折り返し測位方式による測位演算処理の全体の流れを示す第2のシーケンス図である。 無線通信ネットワークシステム10で用いられる基地局測位機能部60により行われる位置推定処理の流れを示すフローチャートである。 無線通信ネットワークシステム10で用いられる基地局測位機能部60により行われる位置補正処理の流れを示すフローチャートである。 折り返し時間の長短に応じて処理を行うか否か判断する場合を示す模式図である。 図12の場合において、基地局測位機能部60により行われる位置補正処理の流れを示すフローチャートである。 折り返し測位方式における移動端末機の位置を推定する手順を示す第1の模式図である。 折り返し測位方式における移動端末機の位置を推定する手順を示す第2の模式図である。
 以下、添付図面を参照しながら、本発明の基地局測位装置の好適な実施形態を詳細に説明する。
(無線通信ネットワークシステム10のシステム構成)
 最初に、図1を参照して、本実施形態に係る基地局測位機能部60を用いて構成される無線通信ネットワークシステム10の全体のシステム構成を説明する。
 図1は、本実施形態に係る基地局測位機能部60を用いて構成される無線通信ネットワークシステム10のシステム構成を示すシステム構成図である。図1に示す無線通信ネットワークシステム10は、本例では、LTE(Long Term Evolution)網20を構成する各装置と、主に測位演算処理を行う各装置と、ユーザが所持している移動端末機であるMT(Mobile Terminal)50とを備えて構成される。このMT50が、測位対象である。なお、本発明はLTE網ではなく3G(3rd Generation)網についても適用できるが、本例ではLTE網に適用した場合について説明する。
 まず、無線通信ネットワークシステム10には、LTE網20を構成する各装置として、eNodeB21と、MME(Mobility Management Entity)22と、S-GW(Serving-Gateway)23と、P-GW(PDN-Gateway)24とが設けられる。
 eNodeB21は、LTE網20におけるネットワーク基地局であり、MT50と無線によって接続される。例えば、セルAはeNodeB21のセルの一つである。
 MME22は、サービスエリア内を移動していくMT50のモビリティ(移動)管理や、セキュリティ制御(認証)、eNodeB21とS-GW23との間におけるユーザデータの伝送経路を設定する処理などを行う。
 S-GW23は、ユーザデータを伝送する在圏パケットゲートウェイ装置である。このS-GW23は、LTE網20や図示しない3G網等を収容してユーザデータの伝送を行うと共に、LTE網20や3G網等へユーザデータを伝送する際の切り替えポイントになる。
 P-GW24は、IPアドレスの割り当てを行うと共に、3GPP(The 3rd Generation Partnership Project)及び非3GPP無線アクセスを収容するゲートウェイ装置である。P-GW24は、携帯電話向けのインターネット接続サービスや、パケット網により音声サービス等を提供するIMS(IP Multimedia Subsystem)といったコアネットワーク以外のパケットネットワーク(PDN;Public Data Network)との接続ポイントになる。
 さらに、無線通信ネットワークシステム10には、LTE網20を構成する各装置以外の測位演算処理を行う各装置として、SLP(SUPL Location Platform)41と、GMLC(Gateway Mobile Location Center(EBSCP;External Business User Service Control Point))42と、IPSCP(IP Service Control Point)43と、E-SMLC(Evolved Serving Mobile Location Center)44と、品質データ管理サーバ装置45とが設けられる。
 SLP41は、ユーザ認証を行い、MT50との間にセキュアな環境を確立する。そして、SLP41は、取得したGPSのデータを用いて、測位演算処理を行うために必要なアシストデータ(概略位置情報)を生成する。
 GMLC(EBSCP)42は、測位対象であるMT50の位置情報(緯度経度情報)を他の装置に提供する際のゲートウェイ装置である。
 なお、本例では、作図の都合上、SLP41とGMLC42とが別々の装置によって実現されるように表現しているが、これらを同一の装置によって実現してもよい。図中の他の構成要素についても、複数の構成要素を別々の装置ではなく、同一の装置によって実現してもよい。
 IPSCP43は、IPサービス制御装置であり、図示しないがNMSCP(New Mobile Service Control Point)と合わせて、契約(加入者)情報を管理したり、ユーザにサービスを提供したりする。
 E-SMLC44は、測位演算処理を行うサーバ装置、つまり測位演算サーバ装置である。なお、本発明を3G網に適用した場合には、RNC(Radio Network Controller)が、このE-SMLC44において行う処理を行う。
 品質データ管理サーバ装置45は、無線通信ネットワークシステム10のサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位の電波強度等を含む品質データを管理するサーバ装置である。この品質データ管理サーバ装置45は、無線通信ネットワークシステム10において、例えば、GPS測位方式によりGPS測位演算処理を行い、GPS測位演算処理により得られたMT50の経度緯度や、MT50における信号のRSRP、セルを特定するための識別子(セルID)等を含む品質データを保持している。なお、サービスエリア内について同一電波強度になっている所定のエリア単位に区分けする際には、例えば、都市部や山間部等のエリア毎にエリアの面積を変えて、サービスエリア内を区分けすることができる。つまり、所定のエリア単位で、RSRPやセルID等を含む品質データが異なる。
 また、RSRPは、各所定のエリア単位で、例えば、「X(dBm)」や「Y(dBm)」等のように保持されていたり、強度のレベルに合わせて段階的に「レベルA」や「レベルB」等のように保持されている。
 そして、上記のE-SMLC44には、本発明の基地局測位装置が、例えば基地局測位機能部60として設けられる。この基地局測位機能部60は、基地局測位において折り返し測位により測位演算処理を行う。基地局測位機能部60は、測位演算処理の過程で、まず、MT50の位置を推定する位置推定処理を行う。さらに、基地局測位機能部60は、その位置推定処理により推定されたMT50の位置を補正する位置補正処理を行う。また、上記の基地局測位機能部60の各機能は、例えば、基地局測位プログラムとして、E-SMLC44等の装置の制御用プログラムに組み込まれる。そして、上記の装置が基地局測位プログラムを実行することによって、測位演算処理及び位置補正処理を行うことができる。
(基地局測位機能部60の機能構成)
 続いて、図2を参照して、本実施形態に係る無線通信ネットワークシステム10を構成するE-SMLC44に設けられた基地局測位機能部60の機能構成を説明する。
 図2は、E-SMLC44に設けられた基地局測位機能部60の機能構成を示すブロック図である。図2に示すE-SMLC44は、基地局測位の一つである折り返し測位を行うと共に、その測位演算結果を補正する基地局測位機能部60が有する各機能部を備えて構成される。なお、基地局測位機能部60が有する各機能部以外のE-SMLC44が有する一般的な機能部については、図示せずに説明を省略する。
 基地局測位機能部60は、折り返し時間取得部61と、電波強度取得部62と、距離推定部63と、位置推定部64と、品質データ取得部65と、補正候補エリア特定部66と、位置補正部67とを備えて構成される。
 折り返し時間取得部61は、無線通信ネットワークシステム10を構成するeNodeB21とMT50との間で、信号を送受信することにより測定されたその信号の折り返し時間を取得する。この折り返し時間とは、基地局測位方式による測位演算処理に得られた品質データの一つである。eNodeB21とMT50との間で送受信された電波の上り時間と下り時間とに基づいて、折り返し時間を算出することができる。
 電波強度取得部62は、MT50からeNodeB21に対して送信された、そのMT50が信号を受信した際のRSRPを取得する。このRSRPとは、背景技術で説明したように、品質データの一つである。RSRPは、サービング基地局であるeNodeB21からMT50に対して送信された信号を、MT50が受信した時の電波の強度を示すものである。
 距離推定部63は、折り返し時間取得部61により取得された折り返し時間に基づいて、eNodeB21の位置からMT50の位置までの距離を推定する。eNodeB21の位置からMT150までの位置までの距離が長くなるほど、折り返し時間は長くなる。従って、距離推定部63は、折り返し時間を基にして、eNodeB21の位置からMT150までの位置までの距離を推定することができる。
 位置推定部64は、eNodeB21の位置を中心とし、半径が距離推定部63により推定された距離である円弧を特定する。さらに、位置推定部64は、eNodeB21の位置とその基地局セルの重心位置とを結ぶ直線を特定する。さらに、位置推定部64は、それらの円弧と直線との交点を特定し、その交点の位置をMT50の位置として推定する。そして、位置推定部64は、MT50の位置を示す位置情報として、MT50の位置に相当する緯度経度を示す緯度経度情報等を出力する。
 品質データ取得部65は、上記で説明した品質データ管理サーバ装置45から、無線通信ネットワークシステム10のサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位のRSRP等を含む品質データを取得する。
 補正候補エリア特定部66は、品質データ取得部65により取得されたサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位のRSRPと、電波強度取得部62により受信されてMT50が信号を受信した際のRSRPとの差分を算出する。そして、補正候補エリア特定部66は、無線通信ネットワークシステム10のサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリアのうち、2つのRSRPの差分が所定の閾値内であったエリアを補正候補エリアとして特定する。
 つまり、この補正候補エリアとは、無線通信ネットワークシステム10のサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリアのうち、そのエリア単位のRSRPが、MT50が信号を受信した際のRSRPと同じであったり、MT50が信号を受信した際のRSRPと比較的に近かったりするエリアのことである。従って、補正候補エリアとは、MT50が存在している可能性が高いエリアである。
 位置補正部67は、補正候補エリア特定部66により特定された補正候補エリアが円弧上の位置に存在する場合に、位置推定部64により推定されたMT50の位置を、補正候補エリア内の円弧上の位置に補正する。
(折り返し測位方式における移動端末機の位置を推定する手順の概要)
 続いて、図3~図5を参照して、折り返し測位方式における移動端末機の位置を推定する手順の概要を説明する。
 図3~図7は、折り返し測位方式における移動端末機の位置を推定する手順を示す模式図である。
 背景技術においても説明したが、図3に示すように、まず、基地局測位機能部60を有するE-SMLC44は、在圏している基地局であるサービング基地局のeNodeB21のセルのRSRPと、図示しないeNodeB21と、そのeNodeB21と隣接する基地局である隣接基地局のセルのRSRPとの差分を算出する。そして、E-SMLC44は、算出された2つのRSRPの差分が閾値内である隣接基地局のセルが1つも存在しない場合に、図14を参照して説明したように、eNodeB21のセルAにおける折り返し時間に基づいて、MT50の位置51を推定する。ここで、品質データ取得部65は、無線通信ネットワークシステム10のサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位のRSRPを取得する。次に、補正候補エリア特定部66は、品質データ取得部65により取得されたサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位のRSRPと、電波強度取得部62により受信されたMT50が信号を受信した際のRSRPとの差分を算出する。そして、補正候補エリア特定部66は、無線通信ネットワークシステム10のサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリアのうち、その2つのRSRPの差分が所定の閾値内であったエリアを補正候補エリアとして特定する。
 ここでは、補正候補エリア特定部66が、サービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリアのうち、エリア82,83を補正候補エリアとして特定したものとする。このエリア82,83は、そのエリアのRSRPによって面積や形が異なる。なお、補正候補エリア特定部66は、2つのRSRPの差分が所定の閾値内でなかったため、エリア81を補正候補エリアとして特定しなかったものとする。
 この時、補正候補エリア特定部66により特定された補正候補エリアの一つであるエリア83は、円弧b上の位置に存在しない。エリア83内には円弧bが存在しないため、位置補正部67は、図4に示すように、位置推定部64により推定されたMT50の位置51を、補正候補エリア(エリア83)内の位置に補正しない。一方、補正候補エリア特定部66により特定されたエリア83とは別の補正候補エリアであるエリア82は、円弧b上の位置に存在する。このため、位置補正部67は、位置推定部64により推定されたMT50の位置51を、補正候補エリア(エリア82)内の円弧b上の位置52に補正する。
 このように、MT50が直線a上の位置に存在しない場合には、MT50が直線a上の位置に存在している時のように、MT50の位置を精度良く推定することができないことがあった。つまり、折り返し測位方式により推定されたMT50の位置は、eNodeB21からそのセルAの重心位置gとeNodeB21の位置との2点を通る直線aの方向(図15中に矢印cで示す方向)に対して、円弧bの左右方向(図15中に矢印dで示す方向)に誤差が生じることがあった。
 しかしながら、円弧bの左右方向に生じた誤差を上記で説明したように補正することにより、セルA内におけるMT50の位置に関係なく、MT50の位置を精度良く推定することができる。
 また、図5に示すように、エリア82に加えて、RSRPがエリア82のRSRPと同じであるエリア84があったとする。従って、補正候補エリア特定部64は、エリア82と同様に、エリア84を補正候補エリアとして特定する。このように、補正候補エリア特定部66により特定された補正候補エリアが、円弧b上の位置に1つだけではなく、複数存在する場合がある。
 このような場合には、一例として、位置推定部64により推定されたMT50の位置を、その推定されたMT50の位置から距離が最も近い補正候補エリア(エリア84)内の円弧b上の位置54に補正することもできる。従って、位置補正部67は、図4に示したように、推定されたMT50の位置51を、補正候補エリア(エリア82)内の円弧b上の位置52に補正しない。
 また、他の例として、図6のように、位置推定部64により推定されたMT50の位置を、複数の補正候補エリア82、85のそれぞれの端と端とを結んだ円弧上の中心の位置55に、補正することができる。
 さらに、別の例として、図7のように、位置推定部64により推定されたMT50の位置を、複数の補正候補エリア82、85を合わせたエリアの重心g’とeNodeB21の位置とを結んだ直線(一点鎖線)eと、円弧Aとの交点の位置56に、補正することができる。
(折り返し測位演算処理の全体の流れ)
 続いて、図8及び図9を参照して、無線通信ネットワークシステム10で用いられる基地局測位機能部60により行われる折り返し測位方式による測位演算処理の全体の流れを説明する。
 図8及び図9は、基地局測位機能部60を用いた無線通信ネットワークシステム10を構成する各装置により行われる折り返し測位方式による測位演算処理の全体の流れを示すシーケンス図である。
 まず、品質データ管理サーバ装置45に、事前に品質データを保持させておく必要がある。このため、品質データ管理サーバ装置45は、定期的に品質データを更新している。まず、図8に示すように、GMLC(EBSCP)42に対して、品質データ取得要求を送信する(ステップS101)。そして、図示する無線通信ネットワークシステム10のMT50~GMLC(EBSCP)42の各装置間において、例えば、GPS測位方式により測位演算処理を行う。そして、無線通信ネットワークシステム10を構成する各装置は、その測位演算処理により得られたMT50の経度緯度や、MT50における信号のRSRP、セルを特定するための識別子(セルID)等を含む品質データを取得する(ステップS102)。
 無線通信ネットワークシステム10を構成する各装置は、測位演算処理が終了すると、要求元である品質データ管理サーバ装置45に対して、品質データ取得応答を送信する(ステップS103)。なお、無線通信ネットワークシステム10を構成する各装置は、品質データ取得応答を送信する際に、ステップS102により取得された品質データを合わせて送信する。このようにして、品質データ管理サーバ装置45は、無線通信ネットワークシステム10のサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位のRSRP等を含む品質データを管理している。
 ところで、図8の場合は、品質データ管理サーバ装置45が位置情報および品質データを定期的に収集する場合である。この場合に限らず、MT50がGPS測位を主体的に行う際に、GMLC42が品質データを収集して、品質データ管理サーバ装置45へ通知するようにしてもよい。その場合には、品質データ管理サーバ装置45からGMLC42への品質データ取得要求の送信(ステップS101)は不要である。
 続いて、図9に示すように、まず、GMLC(EBSCP)42は、MME22に対して、基地局測位を行うための要求である基地局測位要求を送信する(ステップS201)。すると、MME22は、E-SMLC44に対して、基地局測位要求を送信する(ステップS202)。
 ここで、E-SMLC44は、MME22に対して、MT50におけるRSRPや、MT50とeNodeB21との間の折り返し時間等を含む品質データを測定するための測定処理要求を送信する(ステップS203)。さらに、MME22は、eNodeB21に対して、測定処理要求を送信する(ステップS204)。eNodeB21は、測定処理要求を受信すると、MT50との間で、RSRPや電波の折り返し時間等を含む品質データを測定する(ステップS205)。
 そして、eNodeB21は、品質データを測定し終えると、MME22に対して、測定処理要求に対する応答として測定処理応答を送信する(ステップS206)。その際、eNodeB21は、測定処理応答に、上記の品質データの測定処理により測定されたRSRPや折り返し時間等を含む品質データを合わせて送信する。さらに、MME22は、E-SMLC44に対して、測定された品質データを送信する(ステップS207)。
 そして、E-SMLC44は、eNodeB21からMME22を経由して、RSRPや電波の折り返し時間等を含む品質データを受信する。すると、E-SMLC44は、受信された品質データの一つである折り返し時間等に基づいて、位置推定処理を行う(ステップS208)。なお、ステップS208における位置推定処理の流れについては、この後詳細に説明する。
 この後、E-SMLC44は、品質データ管理サーバ装置45に対して、品質データ管理サーバ装置45により管理されている品質データを取得するために、品質データ取得要求を送信する(ステップS209)。すると、品質データ管理サーバ装置45は、要求元であるE-SMLC44に対して、品質データ取得応答としてE-SMLC44により要求されたRSRP等を含む品質データを送信する(ステップS210)。
 E-SMLC44は、上記の図3~図7の模式図で説明した要領で、品質データ管理サーバ装置45から取得された品質データに基づいて、ステップS208の処理ステップにより推定されたMT50の位置を補正する必要があれば、ここで推定されたMT50の位置を補正する(ステップS211)。なお、ステップS211における位置補正処理の流れについても、この後詳細に説明する。
 最後に、E-SMLC44は、MME22に対して、基地局測位要求に対する応答として、基地局測位応答を送信する(ステップS212)。ここで、基地局測位応答に合わせて送信される位置情報(緯度経度情報)は、ステップS208の処理ステップで推定されたMT50の位置情報(緯度経度情報)であるか、ステップS211の処理ステップで補正されたMT50の位置情報(緯度経度情報)である。さらに、MME22は、GMLC(EBSCP)42に対して、基地局測位応答を送信する(ステップS213)。
 これで、無線通信ネットワークシステム10で用いられる基地局測位機能部60により行われる折り返し測位演算処理の全ての処理が終了する。
(位置推定処理の流れ)
 続いて、図10を参照して、無線通信ネットワークシステム10で用いられる基地局測位機能部60により行われる位置推定処理の流れを説明する。
 図10は、無線通信ネットワークシステム10で用いられる基地局測位機能部60により行われる位置推定処理の流れを示すフローチャートである。
 図10に示すように、まず、折り返し時間取得部61は、無線通信ネットワークシステム10を構成するeNodeB21とMT50との間で送受信される信号の折り返し時間を品質データとして取得する(ステップS301)。また、電波強度取得部62は、MT50からeNodeB21に対して送信された、そのMT50が信号を受信した際のRSRPを品質データとして取得する(ステップS302)。
 ここで、距離推定部63は、折り返し時間取得部61により取得された折り返し時間に基づいて、eNodeB21の位置からMT50の位置までの距離を推定する(ステップS303)。そして、位置推定部64は、eNodeB21の位置を中心とし、半径が距離推定部63により推定された距離である円弧を特定する。さらに、位置推定部64は、eNodeB21の位置とその基地局セルの重心位置とを結ぶ直線を特定する。最後に、位置推定部64は、その特定された円弧と直線との交点を特定し、その特定された交点の位置をMT50の位置として推定する(ステップS304)。これで、基地局測位機能部60により行われる位置推定処理の全ての処理が終了する。
(位置補正処理の流れ)
 続いて、図11を参照して、無線通信ネットワークシステム10で用いられる基地局測位機能部60により行われる位置補正処理の流れを説明する。
 図11は、無線通信ネットワークシステム10で用いられる基地局測位機能部60により行われる位置補正処理の流れを示すフローチャートである。
 図11に示すように、まず、位置推定部64により推定されたMT50の位置を補正する前に、品質データ取得部65は、無線通信ネットワークシステム10のサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位のRSRP等を含む品質データを取得する(ステップS401)。なお、品質データ取得部65は、上記のエリアをさらに細分化したポイント(点)単位で、eNodeB21のエリアに対応するRSRPを一度に複数取得することができる。
 このため、品質データ取得部65は、サービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリアのうち、MT50が在圏しているサービング基地局であるeNodeB21のエリアに対応するRSRPを取得した際に、そのRSRPの数(すなわち、サンプル数)が、所定の閾値を超えているか否かを判定する。そして、MT50が在圏しているサービング基地局であるeNodeB21のエリアに対応するRSRPのサンプル数が、所定の閾値を満たしていなかった場合には(ステップS402のNO)、位置補正部67が、位置推定部64により推定されたMT50の位置を、そのRSRP値を用いて補正しない。サンプル数が少なく、所定の閾値未満の場合は、補正候補エリアを推定するには不十分なサンプル数であるため、MT50の位置を補正しない。したがって、サンプル数が少なく、所定の閾値未満の場合には、位置推定部64により推定されたMT50の位置が、そのまま最終的な測位結果になる。
 また、MT50が在圏しているサービング基地局であるeNodeB21のエリアに対応するRSRPの数が、所定の閾値を満たしていた場合には(ステップS402のYES)、次の処理ステップに進む。
 補正候補エリア特定部66は、品質データ取得部65により取得されたサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位のRSRPと、電波強度取得部62により受信されたMT50が信号を受信した際のRSRPとの差分を算出する。そして、補正候補エリア特定部66は、無線通信ネットワークシステム10のサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリアのうち、2つのRSRPの差分が所定の閾値内であったエリアを補正候補エリアとして特定する。ここで用いる閾値は、補正候補エリアとして特定するための閾値であって、上記のステップS402の判定処理における閾値とは別の閾値である。
 その結果、無線通信ネットワークシステム10のサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリアのうちに、補正候補エリアが存在しない場合には(ステップS403のNO)、位置補正部67が、位置推定部64により推定されたMT50の位置を、補正候補エリア内の円弧上の位置に補正することができない。このため、位置推定部64により推定されたMT50の位置が、そのまま最終的な測位結果になる。
 一方、ステップS403の処理において、無線通信ネットワークシステム10のサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリアのうちに、補正候補エリアが存在する場合には(ステップS403のYES)、位置補正部67が、位置推定部64により推定されたMT50の位置を、補正候補エリア内の円弧上の位置に補正することができる。
 そして、位置補正部67は、補正候補エリア特定部66により特定された補正候補エリアが円弧上の位置に存在していると共に(ステップS404のYES)、補正候補エリア特定部66により特定された補正候補エリアの数が1つだけであった場合には(ステップS405のYES)、位置推定部64により推定されたMT50の位置を、その補正候補エリア内の円弧上の位置に補正する(ステップS406)。このため、位置推定部64により補正されたMT50の位置が、最終的な測位結果になる。
 なお、位置補正部67は、ステップS404の処理において、補正候補エリア特定部66により特定された補正候補エリアが円弧上の位置に存在しない場合には(ステップS404のNO)、位置推定部64により推定されたMT50の位置を、補正候補エリア内の円弧上の位置に補正することができない。このため、位置推定部64により推定されたMT50の位置が、最終的な測位結果になる。
 また、位置補正部67は、ステップS405の処理において、補正候補エリア特定部66により特定された補正候補エリアが円弧上の位置に存在する補正候補エリアが1つだけでなかった(複数であった)場合には(ステップS405のNO)、位置推定部64により推定されたMT50の位置を、図5、図6及び図7をそれぞれ参照して説明したように補正する(ステップS406)。すなわち、図5の場合であれば、位置推定部64により推定されたMT50の位置を、推定されたMT50の位置から距離が最も近い補正候補エリア内の円弧上の位置に補正する。また、図6の場合であれば、位置推定部64により推定されたMT50の位置を、複数の補正候補エリアのそれぞれの端と端とを結んだ円弧上の中心の位置55に補正する。さらに、図7の場合であれば、位置推定部64により推定されたMT50の位置を、複数の補正候補エリアを合わせたエリアの重心とeNodeB21とを結んだ直線(一点鎖線)eと、円弧Aとの交点の位置56に、補正する。このように、位置推定部64により補正されたMT50の位置が、最終的な測位結果になる。これで、位置補正処理の全ての処理が終了する。
(実施形態に係る無線通信ネットワークシステム10で用いられる基地局測位機能部60の説明のまとめ)
 上記で説明したように、無線通信ネットワークシステム10で用いられる基地局測位機能部60においては、移動端末機の位置を推定した上で、さらに、その推定された移動端末機の位置を補正する。
 補正候補エリア特定部66は、品質データ取得部65により取得されたサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位のRSRPと、電波強度取得部62により受信されてMT50が信号を受信した際のRSRPとの差分を算出する。そして、補正候補エリア特定部66は、無線通信ネットワークシステム10のサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリアのうち、2つのRSRPの差分が所定の閾値内であったエリアを補正候補エリアとして特定する。そして、位置補正部67は、補正候補エリア特定部66により特定された補正候補エリアが円弧上の位置に存在する場合に、位置推定部64により推定されたMT50の位置を、補正候補エリア内の円弧上の位置に補正する。
 このように推定された移動端末機の位置を補正することにより、eNodeB21からそのセルAの重心位置方向に対して左右方向に生じる位置情報の誤差を抑えることができる。これにより、eNodeB21のセルA内におけるMT50の位置に関係なく、MT50の位置を精度良く推定することができる。
(変形例)
 ところで、折り返し時間が十分に短い場合には、円弧に沿った左右方向の誤差も少ないことが推測できる。このため、例えば、折り返し時間が所定の閾値よりも短い場合には上記の手法を用いず、折り返し時間が所定の閾値を超える場合に上記の手法を用いるようにしてもよい。
 すなわち、図12のように、折り返し時間が、閾値tTHよりも短い時間t1である場合、移動端末機がeNodeB21の近傍に位置しており、円弧b1に沿った左右方向の誤差が小さい。したがって、この場合には、上記のRSRPを用いた位置補正は不要となる。
 一方、折り返し時間が、閾値tTH以上の時間t2である場合、円弧b2に沿った左右方向の誤差が大きい。したがって、この場合には、上記のように、RSRPを用いたマッピングを行って位置補正を行うことが効果的である。
 以上のように折り返し時間の長短に応じて処理を行うか否か判断するための閾値を設ける場合、図13のように、品質データを取得する前に、円弧の半径(つまり、折り返し時間)が所定の閾値未満であるか判定し(ステップS400)、所定の閾値未満である場合には(ステップS400のNO)、位置推定部64により推定されたMT50の位置を、補正しない。このため、位置推定部64により推定されたMT50の位置が、そのまま最終的な測位結果になる。
 一方、ステップS400の判定の結果、円弧の半径(つまり、折り返し時間)が所定の閾値以上である場合には(ステップS400のYES)、位置推定部64により推定されたMT50の位置を、品質データを取得し(ステップS401)、上記の手法によって補正する。なお、ステップS402以下の処理について、上記と同様であるため、その説明を省略するが、これらの処理は一例にすぎない。すなわち、補正候補エリア特定部66により特定された補正候補エリアが、複数存在する場合には、図5、図6及び図7をそれぞれ参照して説明したように補正する。
(本発明の範囲)
 なお、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
 一例として、本実施形態で説明した基地局測位装置においては、無線通信ネットワークシステム10がLTE網20であったが、これに限定されない。一例であるが、無線通信ネットワークシステム10は、例えばLTE網20と3G網とが存在する無線通信ネットワークシステムであっても良い。無線通信ネットワークシステムの装置構成は変わっても、上記で説明した基地局測位装置の各処理の流れは実質同じである。
 また、本実施形態で説明した基地局測位装置においては、基地局測位装置として機能部である基地局測位機能部60が、E-SMLC44に設けられていた。これに限定されず、基地局測位機能部60が、E-SMLC44以外の無線通信ネットワークシステム10を構成する装置に設けられていても良い。また、基地局測位機能部60が有する機能部を、無線通信ネットワークシステム10を構成する複数の装置に分けて設けることもできる。このように、無線通信ネットワークシステム10に基地局測位機能部60を用いる際の機能構成や装置構成は、無線通信ネットワークの形態等に合わせて任意に変更することができる。
 本発明の基地局測位装置、基地局測位方法及び基地局測位プログラムは、例えば、折り返し測位方式により移動端末機の位置を推定する際に、基地局からそのセルの重心位置方向に対して左右方向の誤差を抑えることのできる基地局測位機能部として、無線通信ネットワークシステムを構成するE-SMLC等に設けることができる。
 10……無線通信ネットワークシステム
 20……LTE網
 21……eNodeB
 22……MME
 23……S-GW
 24……P-GW
 41……SLP
 42……GMLC(EBSCP)
 43……IPSCP
 44……E-SMLC
 45……E-SMLC
 45……品質データ管理サーバ装置
 60……基地局測位機能部
 61……折り返し時間取得部
 62……電波強度取得部
 63……距離推定部
 64……位置推定部
 65……品質データ取得部
 66……補正候補エリア特定部
 67……位置補正部

Claims (8)

  1.  無線通信ネットワークシステムを構成する基地局と移動端末機との間で送受信される信号の折り返し時間を取得する折り返し時間取得部と、
     前記移動端末機から前記基地局に対して送信された、その移動端末機が前記信号を受信した際の電波強度を取得する電波強度取得部と、
     前記折り返し時間取得部により取得された前記折り返し時間に基づいて、前記基地局の位置から前記移動端末機の位置までの距離を推定する距離推定部と、
     前記基地局の位置を中心とし、半径が前記距離推定部により推定された前記距離である円弧を特定すると共に、前記基地局の位置とその基地局セルの重心位置とを結ぶ直線を特定し、前記円弧と前記直線との交点の位置を前記移動端末機の位置として推定する位置推定部と、
     前記無線通信ネットワークシステムのサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位の電波強度を取得する品質データ取得部と、
     前記品質データ取得部により取得された前記サービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位の電波強度と、前記電波強度取得部により取得された前記移動端末機が前記信号を受信した際の電波強度との差分を算出し、その差分が所定の閾値内であったエリアを補正候補エリアとして特定する補正候補エリア特定部と、
     前記補正候補エリア特定部により特定された前記補正候補エリアが前記円弧上の位置に存在する場合に、前記位置推定部により推定された前記移動端末機の位置を、前記補正候補エリア内の前記円弧上の位置に補正する位置補正部と、
     を備えることを特徴とする基地局測位装置。
  2.  前記補正候補エリア特定部は、
     前記品質データ取得部により取得された前記電波強度の数が所定の閾値以上である場合に前記差分が所定の閾値内であったエリアを補正候補エリアとして特定する特定処理を行い、前記品質データ取得部により取得された前記電波強度の数が所定の閾値未満である場合に前記特定処理を行わないことを特徴とする請求項1に記載の基地局測位装置。
  3.  前記位置補正部は、
     前記補正候補エリア特定部により特定された前記補正候補エリアが前記円弧上の位置に複数存在する場合に、
     前記位置推定部により推定された前記移動端末機の位置を、その移動端末機の位置から距離が最も近い前記補正候補エリア内の前記円弧上の位置に補正することを特徴とする請求項1または2に記載の基地局測位装置。
  4.  前記位置補正部は、
     前記補正候補エリア特定部により特定された前記補正候補エリアが前記円弧上の位置に複数存在する場合に、
     前記位置推定部により推定された前記移動端末機の位置を、
    複数の補正候補エリアのそれぞれの端と端とを結んだ円弧上の中心の位置に補正することを特徴とする請求項1または2に記載の基地局測位装置。
  5.  前記位置補正部は、
     前記補正候補エリア特定部により特定された前記補正候補エリアが前記円弧上の位置に複数存在する場合に、
     前記位置推定部により推定された前記移動端末機の位置を、
     複数の補正候補エリアを合わせたエリアの重心と基地局の位置とを結んだ直線と、前記円弧との交点の位置に補正することを特徴とする請求項1または2に記載の基地局測位装置。
  6.  前記品質データ取得部により取得される前記サービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位の電波強度は、GPS(Global Positioning System)測位方式による測位演算処理を行った際に得られたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の基地局測位装置。
  7.  折り返し時間取得部が、無線通信ネットワークシステムを構成する基地局と移動端末機との間で送受信される信号の折り返し時間を取得する折り返し時間取得ステップ、
     電波強度取得部が、前記移動端末機から前記基地局に対して送信された、その移動端末機が前記信号を受信した際の電波強度を取得する電波強度取得ステップ、
     距離推定部が、前記折り返し時間取得ステップにより取得された前記折り返し時間に基づいて、前記基地局の位置から前記移動端末機の位置までの距離を推定する距離推定ステップ、
     位置推定部が、前記基地局の位置を中心とし、半径が前記距離推定ステップにより推定された前記距離である円弧を特定すると共に、前記基地局の位置とその基地局セルの重心位置とを結ぶ直線を特定し、前記円弧と前記直線との交点の位置を前記移動端末機の位置として推定する位置推定ステップ、
     品質データ取得部が、前記無線通信ネットワークシステムのサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位の電波強度を取得する品質データ取得ステップ、
     補正候補エリア特定部が、前記品質データ取得ステップにより取得された前記サービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位の電波強度と、前記電波強度取得ステップにより取得されて前記移動端末機が前記信号を受信した際の電波強度との差分を算出し、その差分が所定の閾値内であったエリアを補正候補エリアとして特定する補正候補エリア特定ステップ、
     位置補正部が、前記補正候補エリア特定ステップにより特定された前記補正候補エリアが前記円弧上の位置に存在する場合に、前記位置推定ステップにより推定された前記移動端末機の位置を、前記補正候補エリア内の前記円弧上の位置に補正する位置補正ステップを有することを特徴とする基地局測位方法。
  8.  コンピュータを、無線通信ネットワークシステムを構成する基地局と移動端末機との間で送受信される信号の折り返し時間を取得する折り返し時間取得部、
     前記移動端末機から前記基地局に対して送信された、その移動端末機が前記信号を受信した際の電波強度を取得する電波強度取得部、
     前記折り返し時間取得部により取得された前記折り返し時間に基づいて、前記基地局の位置から前記移動端末機の位置までの距離を推定する距離推定部、
     前記基地局の位置を中心とし、半径が前記距離推定部により推定された前記距離である円弧を特定すると共に、前記基地局の位置とその基地局セルの重心位置とを結ぶ直線を特定し、前記円弧と前記直線との交点の位置を前記移動端末機の位置として推定する位置推定部、
     前記無線通信ネットワークシステムのサービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位の電波強度を取得する品質データ取得部、
     前記品質データ取得部により取得された前記サービスエリア内について同一電波強度になっているエリアに区分けした場合の当該エリア単位の電波強度と、前記電波強度取得部により取得されて前記移動端末機が前記信号を受信した際の電波強度との差分を算出し、その差分が所定の閾値内であったエリアを補正候補エリアとして特定する補正候補エリア特定部、
     前記補正候補エリア特定部により特定された前記補正候補エリアが前記円弧上の位置に存在する場合に、前記位置推定部により推定された前記移動端末機の位置を、前記補正候補エリア内の前記円弧上の位置に補正する位置補正部として機能させるための基地局測位プログラム。
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