WO2013128935A1

WO2013128935A1 - 情報処理装置、操作状況通知方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体

Info

Publication number: WO2013128935A1
Application number: PCT/JP2013/001239
Authority: WO
Inventors: 宮本　敦
Original assignee: Ｎｅｃカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社
Priority date: 2012-03-01
Filing date: 2013-02-28
Publication date: 2013-09-06

Abstract

　ユーザーが、自分の操作の状況を一層精確に把握するための技術を提供する。タブレット型コンピュータ（１）は、表示画面（S）を有するディスプレイ（１２）と、表示画面（S）に対するユーザーの操作を検出するタッチセンサ（１３）と、ユーザーによる操作時に、表示画面（S）における操作の操作位置にオブジェクト（obj）を表示させるオブジェクト表示制御部（３０）と、を備える。オブジェクト表示制御部（３０）は、操作の状況に応じてオブジェクト（obj）の表示態様を決定する。また、上記操作の状況は、好ましくは、表示画面（S）に対するユーザーの接触操作の状況である。

Description

情報処理装置、操作状況通知方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体

　本発明は、情報処理装置、操作状況通知方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体に関する。

　この種の技術として、特許文献１は、タッチパネルに指を触れた際、指の大きさよりも大きな十字形状からなるポインタを表示するようにしている。

特開２００８－２２６０９７号公報

　しかし、上記特許文献１の構成では、ポインタの表示態様に関して改善の余地が残されていた。

　本願発明の目的は、ユーザーが、自分の操作の状況を一層精確に把握するための技術を提供することにある。

　本願発明の第１の観点によれば、表示手段が有する表示画面に対する操作を検出する操作検出手段と、前記操作時に、前記表示画面における前記操作の操作位置に対応する位置にオブジェクトを表示させるオブジェクト表示制御手段と、を備え、前記オブジェクト表示制御手段は、前記操作の状況に応じて前記オブジェクトの表示態様を決定する、情報処理装置が提供される。
　本願発明の第２の観点によれば、表示手段が有する表示画面に対する操作を検出する操作検出手段を備えた情報処理装置の操作状況通知方法であって、前記操作時に、前記表示画面における前記操作の操作位置に対応する位置にオブジェクトを表示させるに際し、前記操作の状況に応じて前記オブジェクトの表示態様を決定する、操作状況通知方法が提供される。
　本願発明の第３の観点によれば、表示手段が有する表示画面に対する操作を検出する操作検出手段と、前記表示画面に、所定の表示面積を有し、前記操作の対象となる操作対象部を表示させる操作対象部表示制御手段と、前記操作時に、前記表示画面における前記操作の操作位置に対応する位置にオブジェクトを表示させるオブジェクト表示制御手段と、前記操作検出手段の検出結果に基づいて、前記表示画面に対する前記操作に供される前記操作の操作物の、前記表示画面に対する対向面積を演算する操作物対向面積演算手段と、を備え、前記オブジェクト表示制御手段は、前記操作時に、前記操作物の前記対向面積が、前記操作対象部の前記表示面積と比較して大きい場合に、前記オブジェクトを表示させる、情報処理装置が提供される。
　本願発明の第４の観点によれば、表示手段が有する表示画面に対する操作を検出する操作検出手段を備えた情報処理装置の操作状況通知方法であって、前記表示画面に、所定の表示面積を有し、前記操作の対象となる操作対象部を表示させ、前記操作検出手段の検出結果に基づいて、前記表示画面に対する前記操作に供される前記操作の操作物の、前記表示画面に対する対向面積を演算し、前記操作対象部を操作することに呼応して、前記表示画面において前記操作の操作位置に対応する位置にオブジェクトを表示させるに際し、前記操作時に、前記操作物の前記対向面積が、前記操作対象部の前記表示面積と比較して大きい場合に、前記オブジェクトを表示させる、操作状況通知方法が提供される。

　本願発明によれば、ユーザーが、自分の操作の状況を一層精確に把握できるようになる。

図１は、タブレット型コンピュータの機能ブロック図である。（第１実施形態）図２は、タブレット型コンピュータの斜視図である。（第２実施形態）図３は、タブレット型コンピュータの機能ブロック図である。（第２実施形態）図４は、表示画面の表示例を示す図である。（第２実施形態）図５は、表示画面の表示例であって、小さなソフトキーをタッチした状態を示す図である。（第２実施形態）図６は、表示画面の表示例であって、小さなソフトキーからタッチリリースした状態を示す図である。（第２実施形態）図７は、表示画面の表示例であって、大きなソフトキーをタッチした状態を示す図である。（第２実施形態図８は、表示画面の表示例であって、大きなソフトキーからタッチリリースした状態を示す図である。（第２実施形態）図９は、タブレット型コンピュータの制御フローである。（第２実施形態）図１０は、タブレット型コンピュータの制御フローである。（第３実施形態）図１１は、タブレット型コンピュータの制御フローである。（第４実施形態）

（第１実施形態）
　以下、図１を参照して、本願発明の第１実施形態を説明する。図１に示すように、タブレット型コンピュータ１（情報処理装置）は、ディスプレイ２（表示手段）と、タッチセンサ３（操作検出手段）と、オブジェクト表示制御部４（オブジェクト表示制御手段）と、を備えて構成されている。

　ディスプレイ２は、表示画面を有している。タッチセンサ３は、表示画面に対するユーザーの操作を検出する。オブジェクト表示制御部４は、ユーザーによる操作時に、表示画面における操作の操作位置に対応する位置にオブジェクトを表示させる。そして、オブジェクト表示制御部４は、操作の状況に応じてオブジェクトの表示態様を決定する。

　以上の構成によれば、ユーザーが、自分の操作の状況を一層精確に把握できるようになる。

　なお、情報処理装置としては、タブレット型コンピュータ１の他に、スマートフォンやノート型パーソナルコンピュータ、ディスプレイが別に用意されるデスクトップ型パーソナルコンピュータでもよい。

（第２実施形態）
　次に、図２～図９を参照して、本願発明の第２実施形態を説明する。

　図２に示すように、タブレット型コンピュータ１（情報処理装置）は、略矩形板状の筐体１０と、タッチスクリーンディスプレイ１１と、を備えて構成されている。

　詳しくは、図３に示すように、タブレット型コンピュータ１は、ディスプレイ１２（表示手段）と、ディスプレイ制御部１２ａと、タッチセンサ１３（操作検出手段）と、タッチセンサ制御部１３ａと、ハードウェアキー１４と、ハードウェアキー制御部１４ａと、加速度センサ１５と、加速度センサ制御部１５ａと、アンテナ１６と、通信制御部１６ａと、制御部１７と、記憶部１８と、バス１９と、を備えて構成されている。

　ディスプレイ１２は、ディスプレイ制御部１２ａを介してバス１９に接続されている。タッチセンサ１３は、タッチセンサ制御部１３ａを介してバス１９に接続されている。ハードウェアキー１４は、ハードウェアキー制御部１４ａを介してバス１９に接続されている。加速度センサ１５は、加速度センサ制御部１５ａを介してバス１９に接続されている。アンテナ１６は、通信制御部１６ａを介してバス１９に接続されている。制御部１７は、バス１９に接続されている。記憶部１８は、バス１９に接続されている。

　図２のタッチスクリーンディスプレイ１１は、ディスプレイ１２とタッチセンサ１３によって構成されている。

　図２に示すように、ディスプレイ１２は、文字や画像等を表示可能な表示画面Sを有している。本実施形態においてディスプレイ１２の表示画面Sは、縦横比が約１．４の矩形状に構成されており、長辺SLと短辺SSを有する。ディスプレイ１２は、例えばLCD（Liquid Crystal Display）や有機EL（ElectroLuminescence）ディスプレイ、無機ELディスプレイである。

　ディスプレイ制御部１２ａは、制御部１７からの画像信号に基づいて、ディスプレイ１２の表示画面Sに文字や画像等を表示させる。

　タッチセンサ１３は、ディスプレイ１２の表示画面Sに対するユーザーの操作を検出するものである。本実施形態においてタッチセンサ１３は、一例として、マルチタッチを検出可能な投影型の静電容量方式が採用されている。タッチセンサ１３が検出する、ディスプレイ１２の表示画面Sに対するユーザーの操作は、本実施形態において、ディスプレイ１２の表示画面Sに対するユーザーの接触操作である。

　タッチセンサ制御部１３ａは、タッチセンサ１３におけるユーザーの操作によって変化した静電容量の分布に基づいてタッチ信号を生成し、生成したタッチ信号を制御部１７に出力する。タッチ信号には、タッチセンサ１３における静電容量の分布情報が含まれている。

　ハードウェアキー１４は、例えば図２に示すように、タブレット型コンピュータ１の筐体１０に３つ、設けられている。何れかのハードウェアキー１４が押下されると、ハードウェアキー制御部１４ａは、押下されたハードウェアキー１４に対応する押下信号を生成し、生成した押下信号を制御部１７に出力する。

　加速度センサ１５は、ディスプレイ１２の表示画面Sの姿勢を検出するものである。加速度センサ１５は、例えば３軸加速度センサにより構成されている。加速度センサ制御部１５ａは、加速度センサ１５が検出した、ディスプレイ１２の表示画面Sの姿勢に基づいて姿勢信号を生成し、生成した姿勢信号を制御部１７に出力する。

　通信制御部１６ａは、制御部１７から出力されたデータをエンコードして信号を生成し、生成した信号をアンテナ１６から出力する。また、通信制御部１６ａは、アンテナ１６から入力された信号をデコードしてデータを生成し、生成したデータを制御部１７に出力する。

　制御部１７は、CPU（Central Processing Unit）やROM（Read Only Memory）、RAM（Random Access Memory）を含むコンピュータによって構成されている。ROMには、プログラムが記憶されている。このプログラムは、CPU上に読み込まれCPU上で実行されることで、CPUなどのハードウェアを、オブジェクト表示制御部３０（オブジェクト表示制御手段）、アイコン表示制御部３１（操作対象部表示制御手段）、操作物対向面積演算部３２（操作物対向面積演算手段）、カウンタ３３として機能させる。

　オブジェクト表示制御部３０は、ユーザーによる操作時に、表示画面Sにおける操作の操作位置に対応する位置にオブジェクトobjを表示させる。本実施形態では、「表示画面Sにおける操作の操作位置に対応する位置」として、「表示画面Sにおける操作の操作位置と同じ位置」を採用している。ここで、オブジェクトobjとは、例えば図５や図６に示すように放射状に延びる複数の線分から成る絵柄や、相互に半径の異なる複数の同心円から成る絵柄、これら複数の線分と複数の同心円を同時に含む絵柄が挙げられる。本実施形態においてオブジェクトobjは、図５や図６に示すように放射状に延びる複数の線分から成る絵柄である。

　アイコン表示制御部３１は、表示画面Sに、所定の表示面積を有し、ユーザーによる操作の対象となるアイコンicn（操作対象部）を表示させる。ここで、アイコンicnとは、例えば図４に示すように小径円形状のアイコンicn1（タッチキー）や、大型矩形状のアイコンicn2（タッチキー）が挙げられる。アイコンicn1の表示画面Sにおける表示面積は、アイコンicn2の表示画面Sにおける表示面積よりも小さい。

　操作物対向面積演算部３２は、タッチセンサ１３の検出結果に基づいて、表示画面Sに対するユーザーの操作に供されるユーザー側の操作物tの、表示画面Sに対する対向面積を演算する。ここで、「表示画面Sに対するユーザーの操作に供されるユーザー側の操作物t」とは、例えば図５に示すようにユーザー自身の指やタッチセンサ用のペンなどが挙げられる。そして、操作物対向面積演算部３２は、具体的には、タッチセンサ１３の検出結果である静電容量の分布情報に基づいて、表示画面Sから所定距離（例えば１ｃｍ）離れた平面によって切られた操作物tの断面の面積を、操作物tの表示画面Sに対する対向面積と見做す。他の態様として、操作物対向面積演算部３２は、上記の操作物tの断面を膨らます方向へ所定距離（例えば5mm）オフセットして得られる面の面積を、操作物tの表示画面Sに対する対向面積と見做してもよい。平たく言えば、操作物tの表示画面Sに対する対向面積とは、操作物tによって隠れてしまう表示画面Sの面積と言うこともできる。

　カウンタ３３は、所定時間（例えば１秒）の経過を検出する。

　記憶部１８は、RAMによって構成されている。記憶部１８には、図３に示すように、アイコンテーブル１８ａと、表示態様テーブル１８ｂと、が記憶されている。アイコンテーブル１８ａは、アイコンicnのビットマップデータ及び形状情報、表示位置情報が相互に関連付けられたアイコンデータを複数含む。表示態様テーブル１８ｂは、表示画面Sに対するユーザーの接触操作の接触面積（状況）と、オブジェクトobjの表示態様が相互に関連付けられたオブジェクトデータを複数含む。オブジェクトobjの表示態様は、オブジェクトobjを構成する線分の長さ、太さ、色の種類、色の濃淡を含む。本実施形態の表示態様テーブル１８ｂは、表示画面Sに対するユーザーの接触操作の接触面積が大きければ大きい程、オブジェクトobjの構成する線分が相対的に長くなり、太くなり、暗い色から明るい色に近づき、色が濃くなるように設定されており、表示画面Sに対するユーザーの接触操作の接触面積が小さければ小さい程、オブジェクトobjの構成する線分が相対的に短くなり、細くなり、明るい色から暗い色に近づき、色が淡くなるように設定されている。

　次に、図９の制御フローを参照しつつ、タブレット型コンピュータ１の作動を説明する。

　先ず、タブレット型コンピュータ１の電源を投入し、所定のアプリケーションを起動させると（S100）、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンテーブル１８ａを参照して、図４に示すように、表示画面Sに４つのアイコンicn1と１つのアイコンicn2を表示させる（S110）。次に、オブジェクト表示制御部３０は、タッチセンサ制御部１３ａからタッチ信号を取得する（S120）。そして、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンテーブル１８ａを参照しつつ、タッチ信号に含まれる静電容量の分布情報に基づいて、何れのアイコンicnに対してタッチがあったか判定する（S130）。ここで、「タッチ」とは、例えば、ユーザーが表示画面Sを指で触る接触操作である。「アイコンicnに対してタッチ」とは、例えば、ユーザーが表示画面Sでアイコンicnが表示されている部分を指で触る接触操作である。何れのアイコンicnに対してもタッチがなかったと判定した場合は（S130:NO）、オブジェクト表示制御部３０は、処理をS120に戻す。一方、何れかのアイコンicnに対してタッチがあったと判定した場合は（S130:YES）、オブジェクト表示制御部３０は、そのタッチされたアイコンicnを特定すると共に、処理をS140に進める。図５の例では、「３」という数字が描かれたアイコンicn1がタッチされている。S140において、操作物対向面積演算部３２は、タッチセンサ１３から受信したタッチ信号に基づいて、ユーザーの操作物t（ここでは指。）の表示画面Sに対する対向面積を演算する（S140）。

　次に、オブジェクト表示制御部３０は、S140で演算された対向面積と、アイコンテーブル１８ａを参照して得られるタッチがあったと特定したアイコンicn（図５の例では「３」という数字が描かれたアイコンicn1）の表示面積と、を比較する（S150）。上記対向面積が上記表示面積よりも大きい場合は（S150:YES）、オブジェクト表示制御部３０は、タッチ信号に基づいて、表示画面Sに対するユーザーの接触操作の接触面積を演算する（S160）。そして、オブジェクト表示制御部３０は、タッチ信号に基づいて、図５に示すように、表示画面Sであって、表示画面Sに対するユーザーの接触操作の接触位置に、オブジェクトobjを表示する（S170）。このとき、オブジェクト表示制御部３０は、表示態様テーブル１８ｂを参照して、接触面積に応じてオブジェクトobjの表示態様を決定する（S170）。また、オブジェクト表示制御部３０は、オブジェクトobjが操作物tによって隠れることのないよう、表示画面Sにオブジェクトobjを操作物tの対向面積よりも大きくなるように表示する（S170）。なお、表示画面Sに対するユーザーの接触操作の接触位置とは、例えば表示画面Sに対するユーザーの接触領域の中心座標であって、タッチ信号により例えば接触領域の重心座標として求められる。

　次に、オブジェクト表示制御部３０は、タッチセンサ制御部１３ａからのタッチ信号を取得する（S180）。そして、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンicn1に対するタッチがリリースされたか判定する（S190）。ここで、「アイコンicn1に対するタッチがリリース」とは、例えば、ユーザーが表示画面Sでアイコンicn1が表示されている部分を指で触っている状態で、指を表示画面Sから離す操作である。アイコンicn1に対するタッチがリリースされたと判定したら（S190:YES）、オブジェクト表示制御部３０は、処理をS200に進める。一方、アイコンicn1に対するタッチがリリースされていないと判定したら（S190:NO）、オブジェクト表示制御部３０は、処理をS180に戻す。

　S200において、オブジェクト表示制御部３０は、カウンタ３３を起動し（S200）、１秒経過するまで待機する（S210:NO）。このとき、図６に示すように、オブジェクト表示制御部３０は、オブジェクトobjの表示を継続している。そして、１秒経過したら（S210:YES）、オブジェクト表示制御部３０は、表示していたオブジェクトobjを消去し（S220）、処理をS120に戻す。

　S150において、例えば図７に示すようにアイコンicn2がタッチされており、上記対向面積が上記表示面積よりも大きくなかった場合は（S150:NO）、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンicn2の表示色を例えば白から赤に変更する（S230）。

　次に、オブジェクト表示制御部３０は、タッチセンサ制御部１３ａからのタッチ信号を取得する（S240）。そして、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンicn2に対するタッチがリリースされたか判定する（S250）。アイコンicn2に対するタッチがリリースされたと判定したら（S250:YES）、オブジェクト表示制御部３０は、処理をS260に進める。一方、アイコンicn2に対するタッチがリリースされていないと判定したら（S250:NO）、オブジェクト表示制御部３０は、処理をS240に戻す。

　S260において、オブジェクト表示制御部３０は、カウンタ３３を起動し（S260）、１秒経過するまで待機する（S270:NO）。このとき、図８に示すように、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンicn2を変更後の表示色のままで表示している。そして、１秒経過したら（S270:YES）、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンicn2の表示色を変更前の表示色に戻し（S280）、処理をS120に戻す。

　以上に本願発明の好適な第２実施形態を説明したが、上記第1実施形態は、要するに、以下の特長を有している。

（１）タブレット型コンピュータ１は、表示画面Sを有するディスプレイ１２（表示手段）と、表示画面Sに対するユーザーの操作を検出するタッチセンサ１３（操作検出手段）と、ユーザーによる操作時に、表示画面Sにおける操作の操作位置にオブジェクトobjを表示させるオブジェクト表示制御部３０（オブジェクト表示制御手段）と、を備える。オブジェクト表示制御部３０は、操作の状況に応じてオブジェクトobjの表示態様を決定する。以上の構成によれば、ユーザーが、自分の操作の状況を一層精確に把握できるようになる。

（２）また、上記操作の状況は、好ましくは、表示画面Sに対するユーザーの接触操作の状況である。

（３）また、表示画面Sに対するユーザーの接触操作の状況は、表示画面Sに対するユーザーの接触操作の接触面積である。即ち、ユーザーの操作に関する意思は、ユーザーの接触操作の接触面積に色濃く反映される傾向にある。従って、以上の構成によれば、ユーザーが、自己の操作の状況を的確に把握できるようになる。

（６）タブレット型コンピュータ１の操作状況通知方法では、操作時に、表示画面Sにおける操作の操作位置にオブジェクトobjを表示させるに際し、操作の状況に応じてオブジェクトobjの表示態様を決定している。以上の方法によれば、ユーザーが、自分の操作の状況を一層精確に把握できるようになる。

（７）制御部１７（コンピュータ）に、上記の操作状況通知方法を実行させるプログラムが提供される。

（８）また、タブレット型コンピュータ１は、表示画面Sを有するディスプレイ１２と、表示画面Sに対するユーザーの操作を検出するタッチセンサ１３と、表示画面Sに、所定の表示面積を有し、操作の対象となるアイコンicn（操作対象部）を表示させるアイコン表示制御部３１（操作対象部表示制御手段）と、ユーザーによる操作時に、表示画面Sにおける操作の操作位置にオブジェクトobjを表示させるオブジェクト表示制御部３０（オブジェクト表示制御手段）と、タッチセンサ１３の検出結果に基づいて、表示画面Sに対するユーザーの操作に供されるユーザー側の指（操作物t）の、表示画面Sに対する対向面積を演算する操作物対向面積演算部３２（操作物対向面積演算手段）と、を備える。オブジェクト表示制御部３０は、ユーザーがアイコンicnを操作する際に、ユーザー側の操作物tの対向面積が、アイコンicnの表示面積と比較して大きい場合に限り、オブジェクトobjを表示させる。以上の構成によれば、オブジェクトobjを表示画面Sに闇雲に表示することがなく必要に応じて表示することになるので、元の表示画面S（図４）の審美性が損なわれ難くなる。

　換言すれば、元々表示されているアイコン等の操作対象表示物の大小比較や形状認識を行い、操作対象表示物が操作補助を目的とするオブジェクト表示が必要であると判断されるサイズや形状であると判断された場合、オブジェクト表示を、操作対象表示物の上に重畳して表示する点もポイントである。即ち、元々、様々な表示物や操作対象表示物等が表示されているディスプレイ上の表示レイアウトを変更せずに、操作物が操作しようとする対象の上にオブジェクトを重畳表示するために、表示情報の視認性を損ねることなく、操作性を向上させることができるという効果を有する。

（９）また、オブジェクト表示制御部３０は、操作の状況に応じてオブジェクトobjの表示態様を決定する。

（１０）タブレット型コンピュータ１の操作状況通知方法では、表示画面Sに、所定の表示面積を有し、操作の対象となるアイコンicnを表示させ、タッチセンサ１３の検出結果に基づいて、表示画面Sに対するユーザーの操作に供されるユーザー側の操作物tの、表示画面Sに対する対向面積を演算する。また、ユーザーがアイコンicnを操作することに呼応して、表示画面Sにおける操作の操作位置にオブジェクトobjを表示させるに際し、ユーザー側の操作物tの対向面積が、アイコンicnの表示面積と比較して大きい場合に限り、オブジェクトobjを表示させる。以上の構成によれば、オブジェクトobjを表示画面Sに闇雲に表示することがなく必要に応じて表示することになるので、元の表示画面S（図４）の審美性が損なわれ難くなる。

　なお、上記の第２実施形態は、例えば、以下のように変更できる。

　即ち、例えば、操作対象部は、アイコンicn1やアイコンicn2などのアイコンicnに代えて、テニスゲームでのボールであってもよい。

（第３実施形態）
　次に、図１０を参照しつつ、本願発明の第３実施形態を説明する。ここでは、本実施形態が上記第２実施形態と異なる点を中心に説明し、重複する説明は適宜省略する。また、上記第２実施形態の各構成要素に対応する構成要素には原則として同一の符号を付すこととする。

　本実施形態においてタッチセンサ１３は、投影型の静電容量式に代えて、一例として、表示画面Sに対するユーザーの接触操作の接触力［Ｎ］を検出可能な抵抗膜式である。

　また、記憶部１８の表示態様テーブル１８ｂは、表示画面Sに対するユーザーの接触操作の接触力（状況）と、オブジェクトobjの表示態様が相互に関連付けられたオブジェクトデータを複数含む。本実施形態の表示態様テーブル１８ｂは、表示画面Sに対するユーザーの接触操作の接触力が大きければ大きい程、オブジェクトobjの構成する線分が相対的に長くなり、太くなり、暗い色から明るい色に近づき、色が濃くなるように設定されており、表示画面Sに対するユーザーの接触操作の接触力が小さければ小さい程、オブジェクトobjの構成する線分が相対的に短くなり、細くなり、明るい色から暗い色に近づき、色が淡くなるように設定されている。

　次に、図１０の制御フローを参照しつつ、タブレット型コンピュータ１の作動を説明する。

　先ず、タブレット型コンピュータ１の電源を投入し、所定のアプリケーションを起動させると（S101）、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンテーブル１８ａを参照して、図４に示すように、表示画面Sに４つのアイコンicn1と１つのアイコンicn2を表示させる（S111）。次に、オブジェクト表示制御部３０は、タッチセンサ制御部１３ａからタッチ信号を取得する（S121）。そして、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンテーブル１８ａを参照しつつ、タッチ信号に含まれる静電容量の分布情報に基づいて、何れのアイコンicnに対してタッチがあったか判定する（S131）。ここで、「タッチ」とは、例えば、ユーザーが表示画面Sを指で触る接触操作である。「アイコンicnに対してタッチ」とは、例えば、ユーザーが表示画面Sでアイコンicnが表示されている部分を指で触る接触操作である。何れのアイコンicnに対してもタッチがなかったと判定した場合は（S131:NO）、オブジェクト表示制御部３０は、処理をS121に戻す。一方、何れかのアイコンicnに対してタッチがあったと判定した場合は（S131:YES）、オブジェクト表示制御部３０は、そのタッチされたアイコンicnを特定すると共に、処理をS141に進める。図５の例では、「３」という数字が描かれたアイコンicn1がタッチされている。S141において、操作物対向面積演算部３２は、タッチセンサ１３から受信したタッチ信号に基づいて、ユーザーの操作物t（ここでは指。）の表示画面Sに対する対向面積を演算する（S141）。

　次に、オブジェクト表示制御部３０は、S141で演算された対向面積と、アイコンテーブル１８ａを参照して得られるタッチがあったと特定したアイコンicn（図５の例では「３」という数字が描かれたアイコンicn1）の表示面積と、を比較する（S151）。上記対向面積が上記表示面積よりも大きい場合は（S151:YES）、オブジェクト表示制御部３０は、タッチ信号に基づいて、表示画面Sに対するユーザーの接触操作の接触力[N]（最大接触力[N]）を演算する（S161）。そして、オブジェクト表示制御部３０は、タッチ信号に基づいて、図５に示すように、表示画面Sにおける、表示画面Sに対するユーザーの接触操作の接触位置に対応する位置に、オブジェクトobjを表示する（S171）。本実施形態では、「表示画面Sに対するユーザーの接触操作の接触位置に対応する位置」として、「表示画面Sに対するユーザーの接触操作の接触位置と同じ位置」が採用されている。このとき、オブジェクト表示制御部３０は、表示態様テーブル１８ｂを参照して、接触力に応じてオブジェクトobjの表示態様を決定する（S171）。また、オブジェクト表示制御部３０は、オブジェクトobjが操作物tによって隠れることのないよう、表示画面Sにオブジェクトobjを操作物tの対向面積よりも大きくなるように表示する（S171）。なお、表示画面Sに対するユーザーの接触操作の接触位置とは、例えば表示画面Sに対するユーザーの接触領域の中心座標であって、タッチ信号により例えば接触領域の重心座標として求められる。

　次に、オブジェクト表示制御部３０は、タッチセンサ制御部１３ａからのタッチ信号を取得する（S181）。そして、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンicn1に対するタッチがリリースされたか判定する（S191）。ここで、「アイコンicn1に対するタッチがリリース」とは、例えば、ユーザーが表示画面Sでアイコンicn1が表示されている部分を指で触っている状態で、指を表示画面Sから離す操作である。アイコンicn1に対するタッチがリリースされたと判定したら（S191:YES）、オブジェクト表示制御部３０は、処理をS201に進める。一方、アイコンicn1に対するタッチがリリースされていないと判定したら（S191:NO）、オブジェクト表示制御部３０は、処理をS181に戻す。

　S201において、オブジェクト表示制御部３０は、カウンタ３３を起動し（S201）、１秒経過するまで待機する（S211:NO）。このとき、図６に示すように、オブジェクト表示制御部３０は、オブジェクトobjの表示を継続している。そして、１秒経過したら（S211:YES）、オブジェクト表示制御部３０は、表示していたオブジェクトobjを消去し（S221）、処理をS121に戻す。

　S151において、例えば図７に示すようにアイコンicn2がタッチされており、上記対向面積が上記表示面積よりも大きくなかった場合は（S151:NO）、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンicn2の表示色を例えば白から赤に変更する（S231）。

　次に、オブジェクト表示制御部３０は、タッチセンサ制御部１３ａからのタッチ信号を取得する（S241）。そして、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンicn2に対するタッチがリリースされたか判定する（S251）。アイコンicn2に対するタッチがリリースされたと判定したら（S251:YES）、オブジェクト表示制御部３０は、処理をS261に進める。一方、アイコンicn2に対するタッチがリリースされていないと判定したら（S251:NO）、オブジェクト表示制御部３０は、処理をS241に戻す。

　S261において、オブジェクト表示制御部３０は、カウンタ３３を起動し（S261）、１秒経過するまで待機する（S271:NO）。このとき、図８に示すように、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンicn2を変更後の表示色のままで表示している。そして、１秒経過したら（S271:YES）、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンicn2の表示色を変更前の表示色に戻し（S281）、処理をS121に戻す。

　以上に本願発明の第３実施形態を説明したが、上記第３実施形態は、要するに、以下の特長を有している。

（３）即ち、表示画面Sに対するユーザーの接触操作の状況は、表示画面Sに対するユーザーの接触操作の接触力である。即ち、ユーザーの操作に関する意思は、ユーザーの接触操作の接触力に色濃く反映される傾向にある。従って、以上の構成によれば、ユーザーが、自己の操作の状況を的確に把握できるようになる。

（第４実施形態）
　次に、図１１を参照しつつ、本願発明の第４実施形態を説明する。ここでは、本実施形態が上記第２実施形態と異なる点を中心に説明し、重複する説明は適宜省略する。また、上記第２実施形態の各構成要素に対応する構成要素には原則として同一の符号を付すこととする。

　上記第２実施形態において、タッチセンサ１３は、ディスプレイ１２の表示画面Sに対するユーザーの操作を検出するものであり、タッチセンサ１３はマルチタッチを検出可能な投影型の静電容量方式が採用されており、タッチセンサ１３が検出する、ディスプレイ１２の表示画面Sに対するユーザーの操作は、ディスプレイ１２の表示画面Sに対するユーザーの接触操作であるとした。しかし、これに代えて、本実施形態においてタッチセンサ１３が検出する、ディスプレイ１２の表示画面Sに対するユーザーの操作は、ディスプレイ１２の表示画面Sに対するユーザーの近接操作である。即ち、表示画面Sに対するユーザーの操作に供されるユーザー側の操作物tの、表示画面Sに対する近接距離が例えば1cmや5mm以下となった場合、ディスプレイ１２の表示画面Sに対するユーザーの近接操作があったとするものである。

　記憶部１８には、アイコンテーブル１８ａと、表示態様テーブル１８ｂと、が記憶されている。アイコンテーブル１８ａは、アイコンicnのビットマップデータ及び形状情報、表示位置情報が相互に関連付けられたアイコンデータを複数含む。表示態様テーブル１８ｂは、表示画面Sに対するユーザーの近接操作の近接距離（状況）と、オブジェクトobjの表示態様が相互に関連付けられたオブジェクトデータを複数含む。オブジェクトobjの表示態様は、オブジェクトobjを構成する線分の長さ、太さ、色の種類、色の濃淡を含む。本実施形態の表示態様テーブル１８ｂは、表示画面Sに対するユーザーの近接操作の近接距離が大きければ大きい程、オブジェクトobjの構成する線分が相対的に長くなり、太くなり、暗い色から明るい色に近づき、色が濃くなるように設定されており、表示画面Sに対するユーザーの近接操作の近接距離が小さければ小さい程、オブジェクトobjの構成する線分が相対的に短くなり、細くなり、明るい色から暗い色に近づき、色が淡くなるように設定されている。

　次に、図１１の制御フローを参照しつつ、タブレット型コンピュータ１の作動を説明する。

　先ず、タブレット型コンピュータ１の電源を投入し、所定のアプリケーションを起動させると（S102）、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンテーブル１８ａを参照して、図４に示すように、表示画面Sに４つのアイコンicn1と１つのアイコンicn2を表示させる（S112）。次に、オブジェクト表示制御部３０は、タッチセンサ制御部１３ａからタッチ信号を取得する（S122）。そして、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンテーブル１８ａを参照しつつ、タッチ信号に含まれる静電容量の分布情報に基づいて、何れのアイコンicnに対して操作物tの近接があったか判定する（S132）。ここで、「近接」とは、例えば、ユーザーが表示画面Sに対して指を例えば1cm程度まで近づける近接操作である。「アイコンicnに対してタッチ」とは、例えば、ユーザーが表示画面Sでアイコンicnが表示されている部分に対して指を例えば1cm程度まで近づける近接操作である。何れのアイコンicnに対しても近接がなかったと判定した場合は（S132:NO）、オブジェクト表示制御部３０は、処理をS122に戻す。一方、何れかのアイコンicnに対して近接があったと判定した場合は（S132:YES）、オブジェクト表示制御部３０は、その近接があったアイコンicnを特定すると共に、処理をS142に進める。S142において、操作物対向面積演算部３２は、タッチセンサ１３から受信したタッチ信号に基づいて、ユーザーの操作物t（ここでは指。）の表示画面Sに対する対向面積を演算する（S142）。

　次に、オブジェクト表示制御部３０は、S142で演算された対向面積と、アイコンテーブル１８ａを参照して得られる近接があったと特定したアイコンicnの表示面積と、を比較する（S152）。上記対向面積が上記表示面積よりも大きい場合は（S152:YES）、オブジェクト表示制御部３０は、タッチ信号に基づいて、表示画面Sに対するユーザーの近接操作の近接距離（最小近接距離）を演算する（S162）。そして、オブジェクト表示制御部３０は、タッチ信号に基づいて、表示画面Sにおける、表示画面Sに対するユーザーの近接操作の近接位置に対応する位置に、オブジェクトobjを表示する（S172）。本実施形態では、「表示画面Sに対するユーザーの近接操作の近接位置に対応する位置」として、「表示画面Sに対するユーザーの近接操作の近接位置と同じ位置」が採用されている。このとき、オブジェクト表示制御部３０は、表示態様テーブル１８ｂを参照して、近接距離に応じてオブジェクトobjの表示態様を決定する（S172）。また、オブジェクト表示制御部３０は、オブジェクトobjが操作物tによって隠れることのないよう、表示画面Sにオブジェクトobjを操作物tの対向面積よりも大きくなるように表示する（S172）。なお、表示画面Sに対するユーザーの近接操作の近接位置とは、例えば表示画面Sに対するユーザーの近接領域の中心座標であって、タッチ信号により例えば近接領域の重心座標として求められる。

　次に、オブジェクト表示制御部３０は、タッチセンサ制御部１３ａからのタッチ信号を取得する（S182）。そして、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンicn1から操作物tが例えば1cm以上離れたか判定する（S192）。ここで、「アイコンicn1から操作物tが例えば1cm以上離れた」とは、例えば、ユーザーが表示画面Sでアイコンicn1が表示されている部分に対して指を例えば1cm程度まで近づけている状態で、指を表示画面Sから例えば1cm以上離す操作である。アイコンicn1から操作物tが例えば1cm以上離れたと判定したら（S192:YES）、オブジェクト表示制御部３０は、処理をS202に進める。一方、アイコンicn1から操作物tが例えば1cm以上離れていないと判定したら（S192:NO）、オブジェクト表示制御部３０は、処理をS182に戻す。

　S202において、オブジェクト表示制御部３０は、カウンタ３３を起動し（S202）、１秒経過するまで待機する（S212:NO）。このとき、オブジェクト表示制御部３０は、オブジェクトobjの表示を継続している。そして、１秒経過したら（S212:YES）、オブジェクト表示制御部３０は、表示していたオブジェクトobjを消去し（S222）、処理をS122に戻す。

　S152において、アイコンicn2に対して近接があり、上記対向面積が上記表示面積よりも大きくなかった場合は（S152:NO）、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンicn2の表示色を例えば白から赤に変更する（S232）。

　次に、オブジェクト表示制御部３０は、タッチセンサ制御部１３ａからのタッチ信号を取得する（S242）。そして、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンicn1から操作物tが例えば1cm以上離れたか判定する（S252）。アイコンicn2に対するタッチがリリースされたと判定したら（S252:YES）、オブジェクト表示制御部３０は、処理をS262に進める。一方、アイコンicn2から操作物tが例えば1cm以上離れていないと判定したら（S252:NO）、オブジェクト表示制御部３０は、処理をS242に戻す。

　S262において、オブジェクト表示制御部３０は、カウンタ３３を起動し（S262）、１秒経過するまで待機する（S272:NO）。このとき、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンicn2を変更後の表示色のままで表示している。そして、１秒経過したら（S272:YES）、オブジェクト表示制御部３０は、アイコンicn2の表示色を変更前の表示色に戻し（S282）、処理をS122に戻す。

　以上に、本願発明の第4実施形態を説明したが、第4実施形態は、要するに、以下の特長を有している。

（４）オブジェクト表示制御部３０は、操作の状況に応じてオブジェクトobjの表示態様を決定し、操作の状況は、表示画面Sに対するユーザーの近接操作の状況である。

（５）そして、表示画面Sに対するユーザーの近接操作の状況は、表示画面Sに対するユーザーの近接操作の近接距離である。即ち、ユーザーの操作に関する意思は、ユーザーの近接操作の近接距離に色濃く反映される傾向にある。従って、以上の構成によれば、ユーザーが、自己の操作の状況を的確に把握できるようになる。

　また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体（ｎｏｎ－ｔｒａｎｓｉｔｏｒｙ　ｃｏｍｐｕｔｅｒ　ｒｅａｄａｂｌｅ　ｍｅｄｉｕｍ）を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体（ｔａｎｇｉｂｌｅ　ｓｔｏｒａｇｅ　ｍｅｄｉｕｍ）を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体（例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ）、光磁気記録媒体（例えば光磁気ディスク）、ＣＤ－ＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）ＣＤ－Ｒ、ＣＤ－Ｒ／Ｗ、半導体メモリ（例えば、マスクＲＯＭ、ＰＲＯＭ（Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ　ＲＯＭ）、ＥＰＲＯＭ（Ｅｒａｓａｂｌｅ　ＰＲＯＭ）、フラッシュＲＯＭ、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ））を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体（ｔｒａｎｓｉｔｏｒｙ　ｃｏｍｐｕｔｅｒ　ｒｅａｄａｂｌｅ　ｍｅｄｉｕｍ）によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。

　以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。

　この出願は、２０１２年３月１日に出願された日本出願特願２０１２－０４５２２９を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

１　タブレット型コンピュータ
１２　ディスプレイ
１３　タッチセンサ
１８　記憶部
３０　オブジェクト表示制御部
３１　アイコン表示制御部
３２　操作物対向面積演算部

Claims

表示手段が有する表示画面に対する操作を検出する操作検出手段と、
前記操作時に、前記表示画面における前記操作の操作位置に対応する位置にオブジェクトを表示させるオブジェクト表示制御手段と、
を備え、
前記オブジェクト表示制御手段は、前記操作の状況に応じて前記オブジェクトの表示態様を決定する、
情報処理装置。
請求項１に記載の情報処理装置であって、
前記操作の状況は、前記表示画面に対する接触操作の状況である、
情報処理装置。
請求項２に記載の情報処理装置であって、
前記表示画面に対する接触操作の状況は、前記表示画面に対する接触操作の接触力、又は、前記表示画面に対する接触操作の接触面積である、
情報処理装置。
請求項１に記載の情報処理装置であって、
前記操作の状況は、前記表示画面に対する近接操作の状況である、
情報処理装置。
請求項４に記載の情報処理装置であって、
前記表示画面に対する近接操作の状況は、前記表示画面に対する近接操作の近接距離である、
情報処理装置。
表示手段が有する表示画面に対する操作を検出する操作検出手段を備えた情報処理装置の操作状況通知方法であって、
前記操作時に、前記表示画面における前記操作の操作位置に対応する位置にオブジェクトを表示させるに際し、前記操作の状況に応じて前記オブジェクトの表示態様を決定する、
操作状況通知方法。
コンピュータに、請求項６に記載の操作状況通知方法を実行させるためのプログラムを格納する非一時的なコンピュータ可読媒体。
表示手段が有する表示画面に対する操作を検出する操作検出手段と、
前記表示画面に、所定の表示面積を有し、前記操作の対象となる操作対象部を表示させる操作対象部表示制御手段と、
前記操作時に、前記表示画面における前記操作の操作位置に対応する位置にオブジェクトを表示させるオブジェクト表示制御手段と、
前記操作検出手段の検出結果に基づいて、前記表示画面に対する前記操作に供される前記操作の操作物の、前記表示画面に対する対向面積を演算する操作物対向面積演算手段と、
を備え、
前記オブジェクト表示制御手段は、前記操作時に、前記操作物の前記対向面積が、前記操作対象部の前記表示面積と比較して大きい場合に、前記オブジェクトを表示させる、
情報処理装置。
請求項８に記載の情報処理装置であって、
前記オブジェクト表示制御手段は、前記操作の状況に応じて前記オブジェクトの表示態様を決定する、
情報処理装置。
表示手段が有する表示画面に対する操作を検出する操作検出手段を備えた情報処理装置の操作状況通知方法であって、
前記表示画面に、所定の表示面積を有し、前記操作の対象となる操作対象部を表示させ、
前記操作検出手段の検出結果に基づいて、前記表示画面に対する前記操作に供される前記操作の操作物の、前記表示画面に対する対向面積を演算し、
前記操作対象部を操作することに呼応して、前記表示画面において前記操作の操作位置に対応する位置にオブジェクトを表示させるに際し、前記操作時に、前記操作物の前記対向面積が、前記操作対象部の前記表示面積と比較して大きい場合に、前記オブジェクトを表示させる、
操作状況通知方法。