WO2013124920A1

WO2013124920A1 - コンテンツ評価システム、方法、端末及びサーバ

Info

Publication number: WO2013124920A1
Application number: PCT/JP2012/006571
Authority: WO
Inventors: 大輔大島; 洋介本橋; 秀和坂上
Original assignee: 日本電気株式会社
Priority date: 2012-02-24
Filing date: 2012-10-12
Publication date: 2013-08-29

Abstract

　コンテンツ評価システム（１）は、コンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成するノイズ生成手段（１１）と、コンテンツデータにノイズを追加して表示する表示手段（１２）と、表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、表示されたコンテンツデータにおける評価情報を生成する評価手段（１３）と、を備える。そして、以後、コンテンツデータの表示要求を受け付けた際には、評価情報に基づいて適切なコンテンツデータを推薦して表示する。

Description

コンテンツ評価システム、方法、端末及びサーバ

　本発明は、コンテンツ評価システム、方法、端末、サーバ及びプログラムに関し、特に、コンテンツを閲覧するユーザの嗜好を評価するためのコンテンツ評価システム、方法、端末、サーバ及びプログラムに関する。

　近年、ユーザが現在閲覧しているコンテンツに関連するコンテンツを検索及び推薦する技術が、盛んに研究開発されている。例えば、特許文献１に開示される方法では、ユーザＸの嗜好をユーザ特徴ベクトルＸ、ユーザＹの嗜好をユーザ特徴ベクトルＹとする場合に、二人のユーザ特徴ベクトル間の内積を算出して評価する。このような手法は協調フィルタリングと呼ばれる。ユーザ特徴ベクトル間の内積が大きいほど、二人の嗜好が類似していることを意味するため、二人のうちいずれか一方が興味を持ったコンテンツは、もう一方も同様に興味を持つことが予想される。これを利用して、一方が利用したコンテンツをもう一方に対しても推薦する。

　また、暗示的な情報を収集してユーザ特徴ベクトルを構成する方法が、例えば、特許文献２及び３に開示されている。特許文献２にかかるコンテンツ提供装置は、類似ユーザ利用履歴集計部と、抽出コンテンツフィルタリング部と、ページ生成部とを含む。類似ユーザ利用履歴集計部は、ユーザ履歴情報データベースから興味や嗜好が類似する類似ユーザを抽出するとともに、コンテンツＩＤ等のリストに含まれる各関連コンテンツにつき類似ユーザの利用履歴を集計する。そして、抽出コンテンツフィルタリング部は、利用履歴の集計結果に基づいて関連コンテンツのフィルタリングを行う。その後、ページ生成部は、ページデータを生成する。

　また、特許文献３にかかるサーバ装置は、ＨＴＴＰサーバと、評価データ作成部と、予測評価値算出部と、アイテム推薦部とを含む。評価データ作成部は、アクセスログから各々のユーザがアクセスしたアイテムの評価データを作成する。そして、予測評価値算出部は、評価データに基づいてユーザに推薦すべきアイテムを選択するための予測評価値を求め、アイテム推薦部に供給する。

　さらに、特許文献４では、表示範囲座標、情報取得日時、スクロール操作情報、ページ滞在期間などを取得して、ユーザの嗜好情報の判定材料にしている。すなわち、特許文献４にかかる技術は、ユーザが求人情報ページを閲覧した際に、所定の項目の情報がユーザ端末の画面の表示領域により表示されたか否かに基づいて、意欲度を算出する。そして、求人情報ページを表示しているときのユーザ操作に基づいて、表示された項目の情報に対するユーザの関心度を、例えば、スクロールの速度で、算出する。

　尚、特許文献５には、一のコンテンツに対して、複数の段階のスクランブルを行ったスクランブルコンテンツを準備しておき、どのスクランブルコンテンツを表示させるかにより当該コンテンツの開示度を調整することで、当該コンテンツへのアクセス頻度を向上させる技術が開示されている。

特開平０９－２６５４７８号公報特開２０１０－１６５１５５号公報特開２００３－１６７９０１号公報特開２０１１－２１０１９５号公報特開２００８－１２４９７１号公報

　しかしながら、上述した特許文献１～４には、コンテンツを閲覧するユーザにおける当該コンテンツに対する評価操作を収集することが困難であるという問題点がある。

　特許文献１に開示される方法では、ユーザ特徴ベクトルを必要とする。ユーザ特徴ベクトルを獲得するため、一般にユーザに対してアンケート等の形式で嗜好を尋ねる。このため、ユーザにとっては回答の手続きが煩雑で、結果として回答者数が限定されることになる。

　特許文献２では、ページ閲覧要求で指定されたことにより、当該ページへの興味があるものとして登録している。つまり、指定されたページを閲覧する前のユーザの評価操作を収集しているのであって、コンテンツ内容自体の評価操作を収集しているわけではない。

　また、特許文献３では、コンテンツ内のアイテムが選択されたことにより、当該アイテムに興味があるものとして登録している。そのため、アイテムが表示されているコンテンツ自体の評価を収集しているわけではない。

　さらに、特許文献４では、ユーザ操作により、端末装置の表示領域に所定のコンテンツが表示されたか否かの判定結果に基づいて嗜好情報を推定している。一般的なＷｅｂコンテンツのようにリンクを持つ場合は、このような手法を用いてリンクをクリックする操作により、所定の表示領域に所定のコンテンツが表示されたか否かを判定して嗜好情報判断材料とできる。一方、画像やＰＤＦ（Ｐｏｒｔａｂｌｅ　Ｄｏｃｕｍｅｎｔ　Ｆｏｒｍａｔ）などリンクを持たない、又はリンクが少ないコンテンツにおいては、コンテンツ内の嗜好情報位置を推定することは難しい。

　尚、特許文献５にかかる技術は、ユーザにおけるコンテンツの評価操作を収集するための技術ではない。

　本発明は、上述した問題点を考慮してなされたものであり、コンテンツを閲覧するユーザにおける当該コンテンツに対する評価操作を容易に収集するためのコンテンツ評価システム、方法、端末、サーバ及びプログラムを提供することを目的とする。

　本発明の第１の態様にかかるコンテンツ評価システムは、
　コンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成するノイズ生成手段と、
　前記コンテンツデータに前記ノイズを追加して表示する表示手段と、
　前記表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を生成する評価手段と、
　を備える。

　本発明の第２の態様にかかるコンテンツ評価方法は、
　サーバから配信されるコンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成し、
　前記コンテンツデータに前記ノイズを追加して端末に表示し、
　前記端末において表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を生成する。

　本発明の第３の態様にかかるコンテンツ評価端末は、
　受信したコンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成するノイズ生成手段と、
　前記コンテンツデータに前記ノイズを追加して表示する表示手段と、
　前記表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を生成する評価手段と、
　を備える。

　本発明の第４の態様にかかるコンテンツ評価プログラムは、
　受信したコンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成するノイズ生成処理と、
　前記コンテンツデータに前記ノイズを追加して表示する表示処理と、
　前記表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を生成する評価処理と、
　をコンピュータに実行させる。

　本発明の第５の態様にかかるコンテンツ評価サーバは、
　コンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成するノイズ生成手段と、
　前記コンテンツデータに前記ノイズを追加して表示させるように端末へ送信する送信手段と、
　前記端末における前記表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を生成する評価手段と、
　を備える。

　本発明の第６の態様にかかるコンテンツ評価プログラムは、
　コンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成するノイズ生成処理と、
　前記コンテンツデータに前記ノイズを追加して表示させるように端末へ送信する送信処理と、
　前記端末における前記表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を生成する評価処理と、
　をコンピュータに実行させる。

　本発明により、コンテンツを閲覧するユーザにおける当該コンテンツに対する評価操作を容易に収集するためのコンテンツ評価システム、方法、端末、サーバ及びプログラムを提供することができる。

本発明の実施の形態１にかかるコンテンツ評価システムの構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態１にかかるコンテンツ評価処理の流れを示すフローチャートである。本発明の実施の形態２にかかるコンテンツ評価端末の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態２にかかるコンテンツ評価端末のハードウェア構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態３にかかるコンテンツ評価サーバの構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態３にかかるコンテンツ評価サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態４の実施例１にかかるコンテンツ評価システムの構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態４にかかるユーザ嗜好情報生成処理の流れを示すフローチャートである。本発明の実施の形態４にかかるコンテンツ評価処理の流れを示すシーケンス図である。本発明の実施の形態４の実施例２にかかるコンテンツ評価システムの構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態４の実施例３にかかるコンテンツ評価システムの構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態４の実施例４にかかるコンテンツ評価システムの構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態４にかかるノイズの例を示す図である。本発明の実施の形態４にかかるノイズの例を示す図である。本発明の実施の形態５にかかる回路設計支援システムの構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態５にかかるコンテンツ評価処理の流れを示すシーケンス図である。本発明の実施の形態５にかかる関連文書が表示される例を示す図である。本発明の実施の形態５にかかるノイズの例を示す図である。本発明の実施の形態５にかかるユーザ操作により一部のノイズが除去された場合の例を示す図である。

　以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。

＜発明の実施の形態１＞
　図１は、本発明の実施の形態１にかかるコンテンツ評価システム１の構成を示すブロック図である。コンテンツ評価システム１は、ノイズ生成手段１１と、表示手段１２と、評価手段１３とを備える。ノイズ生成手段１１は、コンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成する。表示手段１２は、コンテンツデータにノイズを追加して表示する。評価手段１３は、表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、表示されたコンテンツデータにおける評価情報を生成する。

　図２は、本発明の実施の形態１にかかるコンテンツ評価処理の流れを示すフローチャートである。まず、ノイズ生成手段１１は、ノイズ生成する（Ｓ１１）。次に、表示手段１２は、コンテンツデータにノイズを追加して表示する（Ｓ１２）。そして、評価手段１３は、ユーザの操作に応じて当該コンテンツデータにおける評価情報を生成する（Ｓ１３）。

　このように、本発明の実施の形態１では、表示手段１２によりコンテンツデータとノイズとが併せて表示される。そのため、ユーザは、そのままではコンテンツデータの表示内容を閲覧することに対して阻害要因があり、ストレスを感じる。ここで、もし、ユーザが当該コンテンツデータ自体に興味があれば、当該表示されたノイズに対して何らかの操作を行ってノイズを除こうとする。一方、ユーザが当該コンテンツデータ自体に興味がなければ、コンテンツデータの閲覧を終了するような操作を行うか、または、操作自体を行わない可能性もある。つまり、ユーザは、特許文献１にかかるようなアンケート等の回答としての操作を意識せずに、当該コンテンツデータ自体に対する何らかの評価を表す意思表示を行うこととなる。そのため、評価手段１３は、表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、当該コンテンツデータにおける評価情報を生成することができる。このとき、ユーザの操作がないことについても当該ユーザにおける意思表示とみなすことができる。

　それ故、本発明の実施の形態１により、コンテンツを閲覧するユーザにおける当該コンテンツに対する評価操作を容易に収集することができる。

＜発明の実施の形態２＞
　図３は、本発明の実施の形態２にかかるコンテンツ評価端末２の構成を示すブロック図である。コンテンツ評価端末２は、ノイズ生成手段２１と、表示手段２２と、評価手段２３とを備える。ノイズ生成手段２１は、受信したコンテンツデータＣの表示内容に対するノイズＮＳを生成する。表示手段２２は、コンテンツデータＣにノイズＮＳを追加して表示する。評価手段２３は、表示されたノイズＮＳに対するユーザの操作Ｈに応じて、表示されたコンテンツデータＣにおける評価情報を生成する。

　ここで、本発明の実施の形態２にかかるコンテンツ評価端末２は、上述したコンテンツ評価システム１の一実施例である。コンテンツ評価端末２は、サーバ等（不図示）から配信されたコンテンツデータＣについて、表示手段２２により単に表示するだけではなく、コンテンツデータＣに関するノイズＮＳを追加して表示する。これにより、ユーザは、コンテンツデータＣを認識しにくくなる。よって、ノイズＮＳ対するユーザの操作ＨによりコンテンツデータＣに対する当該ユーザの興味を受け付けることができる。尚、本発明の実施の形態２にかかるコンテンツ評価処理は、図２と同等であるため、図示及び説明を省略する。そのため、本発明の実施の形態２にかかるコンテンツ評価端末２は、実施の形態１と同等の効果を奏することができる。

　図４は、本発明の実施の形態２にかかるコンテンツ評価端末２のハードウェア構成を示すブロック図である。コンテンツ評価端末２は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）２０１と、ＲＡＭ（Random Access Memory）２０２と、ＲＯＭ（Read Only Memory）２０３と、通信部２０４と、ハードディスク２０５とを備える。

　ハードディスク２０５は、不揮発性記憶装置である。ハードディスク２０５は、ＯＳ（不図示）、コンテンツ評価プログラム２０６、コンテンツデータ２０７及びノイズ２０８を格納する。ここで、コンテンツ評価プログラム２０６は、本発明の実施の形態２にかかるコンテンツ評価処理（例えば、図２の処理）が実装されたコンピュータプログラムである。コンテンツデータ２０７は、外部から受信したコンテンツデータＣに相当するものである。ノイズ２０８は、ノイズ生成手段２１に生成されたノイズＮＳに相当するものである。

　ＣＰＵ２０１は、コンテンツ評価端末２における各種処理、ＲＡＭ２０２、ＲＯＭ２０３、通信部２０４及びハードディスク２０５へのアクセス等を制御する。通信部２０４は、コンテンツデータＣの受信等を含む外部との通信を行う。

　コンテンツ評価端末２は、ＣＰＵ２０１が、ＲＡＭ２０２、ＲＯＭ２０３又はハードディスク２０５に格納されたＯＳ、コンテンツ評価プログラム２０６等を読み込み、実行する。これにより、コンテンツ評価端末２は、コンテンツ評価処理を実現することができる。

＜発明の実施の形態３＞
　図５は、本発明の実施の形態３にかかるコンテンツ評価サーバ３の構成を示すブロック図である。コンテンツ評価サーバ３は、ノイズ生成手段３１と、送信手段３２と、評価手段３３とを備える。ノイズ生成手段３１は、コンテンツデータＣの表示内容に対するノイズＮＳ１を生成する。送信手段３２は、コンテンツデータＣにノイズＮＳ２を追加して表示させるように端末（不図示）へ送信する。評価手段３３は、端末における表示されたノイズＮＳ２に対するユーザの操作に応じて、表示されたコンテンツデータＣにおける評価情報を生成する。

　ここで、本発明の実施の形態３にかかるコンテンツ評価サーバ３は、上述したコンテンツ評価システム１の一実施例である。送信手段３２は、端末からのコンテンツデータの要求に応じて所定のコンテンツデータＣを配信する。そして、ノイズ生成手段３１は、例えば、送信手段３２によるコンテンツデータＣの送信後に、コンテンツデータＣの表示内容に対するノイズＮＳ１を生成する。そして、送信手段３２は、コンテンツデータＣの送信先である端末に、別途ノイズＮＳ２として送信する。または、送信手段３２は、コンテンツデータＣと共にノイズＮＳ２を送信してもよい。これにより、端末側で、コンテンツデータＣにノイズＮＳ２が追加されて表示される。そして、当該表示を閲覧したユーザによる操作により、評価手段３３は、当該ユーザのコンテンツデータＣに対する興味を評価することができる。尚、本発明の実施の形態３にかかるコンテンツ評価処理は、図２のステップＳ１２を、送信手段３２がコンテンツデータＣにノイズＮＳ２を追加して表示させるように端末へ送信する、とすればよいため、図示及び説明を省略する。そのため、本発明の実施の形態３にかかるコンテンツ評価サーバ３は、実施の形態１と同等の効果を奏することができる。

　図６は、本発明の実施の形態３にかかるコンテンツ評価サーバ３のハードウェア構成を示すブロック図である。コンテンツ評価サーバ３は、ＣＰＵ３０１と、ＲＡＭ３０２と、ＲＯＭ３０３と、通信部３０４と、ハードディスク３０５とを備える。

　ハードディスク３０５は、不揮発性記憶装置である。ハードディスク３０５は、ＯＳ（不図示）、コンテンツ評価プログラム３０６、コンテンツデータ３０７及びノイズ３０８を格納する。ここで、コンテンツ評価プログラム３０６は、本発明の実施の形態３にかかるコンテンツ評価処理が実装されたコンピュータプログラムである。コンテンツデータ３０７は、配信対象のコンテンツデータＣであり、複数の種類を備えていても良い。ノイズ３０８は、ノイズ生成手段３１に生成されたノイズＮＳ１に相当するものである。

　ＣＰＵ３０１は、コンテンツ評価サーバ３における各種処理、ＲＡＭ３０２、ＲＯＭ３０３、通信部３０４及びハードディスク３０５へのアクセス等を制御する。通信部３０４は、コンテンツデータＣ及びノイズＮＳ２の配信等を含む外部との通信を行う。

　コンテンツ評価サーバ３は、ＣＰＵ３０１が、ＲＡＭ３０２、ＲＯＭ３０３又はハードディスク３０５に格納されたＯＳ、コンテンツ評価プログラム３０６等を読み込み、実行する。これにより、コンテンツ評価サーバ３は、コンテンツ評価処理を実現することができる。

＜発明の実施の形態４＞
　本発明の実施の形態４にかかるコンテンツ評価システム１００は、上述したコンテンツ評価システム１の一実施例である。図７は、本発明の実施の形態４の実施例１にかかるコンテンツ評価システム１００の構成を示すブロック図である。コンテンツ評価システム１００は、サーバ１１０とクライアント１２０とがネットワーク１３０を介して接続されている。

　サーバ１１０は、コンテンツ配信部１１１と、ノイズ生成部１１２と、コンテンツ格納部１１３と、ユーザ嗜好情報格納部１１４と、ユーザ嗜好判定部１１５とを備える。コンテンツ格納部１１３は、配信対象である複数のコンテンツデータを予め格納する記憶装置である。当該コンテンツデータには、例えば、画像やＰＤＦのデータであるものとする。また、コンテンツデータがＰＤＦである場合には、複数のキーワードが含まれるものとする。また、コンテンツデータが画像であっても、複数の箇所にキーワードに相当するものが対応づけられるものとする。ユーザ嗜好情報格納部１１４は、コンテンツデータの識別情報と、当該コンテンツデータに含まれるキーワードと、当該コンテンツデータ内における当該キーワードの表示位置と、当該キーワードに関する評価情報とがキーワードごとに関連付けられたユーザ嗜好情報を格納する記憶装置である。さらに、ユーザ嗜好情報格納部１１４は、ユーザ単位に、ユーザ嗜好情報を管理するようにしてもよい。尚、コンテンツ格納部１１３及びユーザ嗜好情報格納部１１４は、例えば、不揮発性の記憶装置で実現可能である。

　コンテンツ配信部１１１は、クライアント１２０からのコンテンツ配信要求に応じて、配信対象のコンテンツデータを決定し、当該決定したコンテンツデータをコンテンツ格納部１１３から読み出して、要求元のクライアント１２０へ送信する。また、コンテンツ配信部１１１は、ノイズ生成部１１２により生成されたノイズをクライアント１２０へさらに送信する。

　ノイズ生成部１１２は、コンテンツ配信部１１１により配信対象として決定されたコンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成する。言い換えると、ノイズ生成部１１２は、配信するコンテンツデータに重畳するためのノイズを生成する。ここで、ノイズ生成部１１２は、コンテンツデータの表示内容を不鮮明にするデータをノイズとして生成することができる。例えば、当該ノイズとしては、ぼかし、モザイク、揺らぎ、ゴースト、順序入れ替え又はマスクを用いることができる。または、ノイズ生成部１１２は、マウスカーソルの不規則な動作を前記ノイズとして生成することができる。さらに、ノイズ生成部１１２は、コンテンツ配信部１１１によるコンテンツデータの配信後、一定時間経過後に当該コンテンツデータについてのノイズを生成する。

　または、ノイズ生成部１１２は、生成したノイズをコンテンツデータと合成して新たなコンテンツデータを生成してもよい。つまり、ノイズ生成部１１２は、コンテンツデータにノイズを重畳してもよい。そして、この場合、コンテンツ配信部１１１は、要求元のクライアント１２０へノイズが追加されたコンテンツデータを送信する。

　ユーザ嗜好判定部１１５は、クライアント１２０から受信したユーザの操作を示す操作情報に基づいて当該ユーザの嗜好情報を判定する。ユーザ嗜好判定部１１５は、図１の評価手段１３に相当する。言い換えると、ユーザ嗜好判定部１１５は、受信した操作情報に含まれるキーワードにおける評価情報を生成する。具体的には、ユーザ嗜好判定部１１５は、ユーザの操作がノイズを除去する操作である場合に、表示されたコンテンツデータにおける評価情報を高く生成する。また、ユーザ嗜好判定部１１５は、表示されたノイズに対するユーザの何らかの操作を受け付けた場合に、表示されたコンテンツデータにおける評価情報を高く生成し、表示されたノイズに対するユーザの操作を所定時間受け付けなかった場合に、評価情報を低く生成する。

　そして、ユーザ嗜好判定部１１５は、ユーザ嗜好情報格納部１１４を参照して、ユーザの操作により指定された表示位置に関連付けられたキーワードを特定し、当該キーワードと生成した評価情報とを関連付けて当該ユーザの嗜好情報としてユーザ嗜好情報格納部１１４に格納する。このとき、ユーザ嗜好判定部１１５は、閲覧したユーザ単位に嗜好情報を格納しても良い。

　また、クライアント１２０は、コンテンツ表示部１２１と、ユーザ操作記録部１２２とを備える。コンテンツ表示部１２１は、ユーザからのコンテンツを要求する操作に応じて、サーバ１１０に対してコンテンツ要求を送信し、サーバ１１０からその応答としてコンテンツデータを受信し、表示装置（不図示）に表示する。また、コンテンツ表示部１２１は、サーバ１１０からノイズを受信した場合に、コンテンツデータにノイズを追加して表示する。つまり、コンテンツ表示部１２１は、コンテンツデータにノイズを重畳する。または、コンテンツ表示部１２１は、サーバ１１０からノイズが追加されたコンテンツデータを受信した場合は、そのままコンテンツデータを表示する。いずれにしても、コンテンツ表示部１２１は、当初、コンテンツデータを単独で表示し、一定時間経過後に当該コンテンツデータにノイズを追加して表示する。

　これにより、ユーザは、コンテンツデータに当該ノイズが含まれた状態で閲覧することとなり、当該コンテンツデータの認識がしにくくなる。そして、ユーザの操作は、閲覧前のコンテンツデータに対する評価ではなく、閲覧中コンテンツデータに対する評価といえる。つまり、ノイズの存在により完全にコンテンツデータを閲覧できているわけではないが、単にコンテンツデータを指定しただけの操作よりは異なるものである。

　ユーザ操作記録部１２２は、表示装置に表示されたコンテンツデータやノイズに対するユーザからの操作を受け付けて、内部の記憶装置（不図示）に記録する。このとき、ユーザ操作記録部１２２は、受け付けた操作から、コンテンツデータ内の表示位置、操作時刻等を記録する。そして、ユーザ操作記録部１２２は、記録したユーザの操作をサーバ１１０へ送信する。

　図８は、本発明の実施の形態４にかかるユーザ嗜好情報生成処理の流れを示すフローチャートである。まず、サーバ１１０は、外部から登録対象のコンテンツデータを受け付ける（Ｓ２１）。例えば、サーバ１１０は、配信対象の複数のコンテンツデータを受け付ける。次に、サーバ１１０は、コンテンツを選択する（Ｓ２２）。つまり、サーバ１１０は、複数のコンテンツデータのうち未選択のものを登録対象として選択する。

　そして、サーバ１１０は、選択したコンテンツからキーワード及び座標を抽出する（Ｓ２３）。つまり、サーバ１１０は、コンテンツデータに含まれるキーワードを抽出し、当該キーワードが表示される表示位置を特定する。その後、サーバ１１０は、コンテンツＩＤ、キーワード、座標、評価情報の初期値を関連付けて保存する（Ｓ２４）。つまり、サーバ１１０は、ユーザ嗜好情報をユーザ嗜好情報格納部１１４に格納する。このとき、評価情報の初期値としては、例えば、５段階中"３"等であるとよい。

　そして、サーバ１１０は、未選択のコンテンツか存在するか否かを判定する（Ｓ２５）。未選択のコンテンツが存在する場合、全てのコンテンツが選択され登録されるまで、ステップＳ２２～Ｓ２５を繰り返す。

　尚、サーバ１１０は、ユーザ嗜好情報自体を受け付けてユーザ嗜好情報格納部１１４に格納してもよい。

　図９は、本発明の実施の形態４にかかるコンテンツ評価処理の流れを示すシーケンス図である。まず、クライアント１２０は、ユーザからコンテンツデータの指定を受け付けて、サーバ１１０に対してコンテンツの配信要求（コンテンツ要求）を送信する（Ｓ３０１）。

　次に、サーバ１１０は、コンテンツ要求を受信し、当該コンテンツ要求において指定されたコンテンツデータをコンテンツ格納部１１３から選択する（Ｓ３０２）。このとき、サーバ１１０は、コンテンツ要求に指定された情報に基づいてコンテンツ格納部１１３内の複数のコンテンツデータのいずれかを選択する。ここで、コンテンツ要求にコンテンツデータの識別情報自体が指定されていれば、サーバ１１０は、該当するコンテンツデータ自体を選択する。また、コンテンツ要求にユーザが興味を持つキーワード等が含まれている場合には、サーバ１１０は、上述した協調フィルタリングの手法を用いてコンテンツデータを選択してもよい。この場合、サーバ１１０は、当該キーワードによりユーザ嗜好情報格納部１１４を検索し、評価情報が高いキーワードを含むコンテンツＩＤを特定し、当該コンテンツＩＤに対応するコンテンツデータをコンテンツ格納部１１３から選択するようにしてもよい。尚、ステップＳ３０２におけるコンテンツデータの選択の仕方はこれに限定されない。例えば、コンテンツ格納部１１３に格納された複数のコンテンツデータの中からランダムに選択しても構わない。

　そして、サーバ１１０は、選択したコンテンツデータをクライアント１２０へ配信する（Ｓ３０３）。そして、クライアント１２０は、受信したコンテンツデータを単独で表示する（Ｓ３０４）。これにより、ユーザは、クライアント１２０の表示装置を介して、配信されたコンテンツデータを閲覧することができる。そして、ユーザは、コンテンツ内にどんな情報がどこに記載されているかを確認することとなる。

　また、サーバ１１０は、コンテンツ配信部１１１によるコンテンツデータの配信後、一定時間待機し（Ｓ３０５）、その後、ノイズ生成部１１２は、ノイズを生成する（Ｓ３０６）。そして、コンテンツ配信部１１１は、クライアント１２０に対してノイズの追加指示を送信する（Ｓ３０７）。具体的には、コンテンツ配信部１１１は、ノイズ生成部１１２により生成されたノイズの情報を送信する。そして、コンテンツ表示部１２１は、受信したノイズを表示中のコンテンツデータに重畳して表示する（Ｓ３０８）。

　ここで、サーバ１１０が待機する一定時間について、一般的なユーザがコンテンツデータの表示内容の確認に要する時間から概算する。表示装置における一画面内のコンテンツデータの情報量が、例えば、Ａ４サイズ１枚程度である場合、１ページ３６行、１行４０文字と仮定し、１４４０字が標準的な文字数とする（http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/gyoukan/kanri/dtd01.htm#04）。また、日本人の平均的な読書速度は４００～８００字／分であると仮定する（http://www.pc-sokudoku.co.jp/txt/kyohon/29.html）。従って、Ａ４サイズ１ページに記載されている内容を確認するためには概ね２分程度かかるものと想定する。しかし、記載されている内容がユーザにとって適当かどうかは、ページのタイトルや最初の数行だけで判断できることが多いため、その判断には１分も要さないと考えられる。

　そこで、ここでは、１分後に、コンテンツにノイズを重畳させ、閲覧しづらくするものとする。つまり、ノイズ生成部１１２は、コンテンツ配信部１１１によるコンテンツデータの配信後、１分後に当該コンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成するものとする。そして、コンテンツ表示部１２１は、受信したノイズを、表示中のコンテンツデータに追加する。そのため、ユーザは、コンテンツデータが単独で表示されてから概ね１分後に、ノイズにより表示内容が認識しにくくなる。

　ここで、ノイズとは、コンテンツをユーザが正しく表示できないよう擾乱する要素を指す。例えば、本実施の形態では軽度のぼかしやモザイク等であるとよい。一方、コンテンツ全体に対して重度のぼかしやモザイク、黒く塗りつぶすなどの処理は、元の情報が完全に認識できなくなるため、望ましくない。尚、複数ページにわたるコンテンツや、画面サイズに収まりきらないコンテンツを閲覧する場合など、表示領域を切り替える必要がある場合は、表示領域を切り替えるたびノイズを除去し、１分後にノイズを重畳するようにするとよい。ここで、コンテンツ表示部１２１は、例えば、コンテンツデータの前面のフィルタ層にノイズに関するデータを表示することでノイズの重畳を実現できる。但し、ノイズの重畳の仕方はこれに限定されない。

　その後、クライアント１２０は、ユーザからノイズに対する操作を受け付ける（Ｓ３０９）。ユーザは、ノイズが重畳されると、これまで１分程度閲覧していたコンテンツデータの表示内容が閲覧しづらくなる。そして、当該コンテンツデータを引き続き閲覧したいと思えば、ユーザは所望の領域のノイズを除去する操作を行うといえる。一方、既に１分程度閲覧したことにより、当該コンテンツデータに興味がないと判断した場合には、当該コンテンツデータの閲覧を終了する操作を行うか、何も操作をしないといえる。そこで、ユーザには、予めノイズの除去方法を伝えておくものとする。例えば、マウスで所望の領域付近をクリックするなどである。また、ユーザが当該コンテンツデータを表示している表示窓等が閉じられた場合などには、興味がない操作とする。ここでは、ユーザがマウスで所望の領域付近をクリックしたものとする。このとき、コンテンツ表示部１２１は、マウスのクリックに応じて、クリックした座標周辺の領域のノイズを除去する処理を行うようにするとよい。

　そして、ユーザ操作記録部１２２は、ユーザの操作に応じて操作情報を検出する（Ｓ３１０）。例えば、ユーザ操作記録部１２２は、当該ユーザの操作をクライアント１２０内の操作情報としてログファイルに記録する。ここで、ログファイルには少なくとも、前記のノイズ除去例の場合、コンテンツが表示された時間と、マウスがクリックされた座標と時間、コンテンツが閉じられた時間等を記録しておくものとする。また、マウスがクリックされなければ、座標と時間は記録されないこととなる。

　その後、ユーザ操作記録部１２２は、サーバ１１０に対して操作情報を通知する（Ｓ３１１）。例えば、ユーザ操作記録部１２２は、ログファイルを送信する。そして、ユーザ嗜好判定部１１５は、受信した操作情報に基づいてユーザの嗜好情報を判定する（Ｓ３１２）。いわば、ユーザ嗜好判定部１１５は、嗜好情報を推定する。例えば、ユーザ嗜好判定部１１５は、操作情報に含まれるクリックされた座標から、当該コンテンツデータ内のキーワードを特定する。そして、当該キーワードにおける評価情報の値を上げる。一方、ノイズが重畳される前に、コンテンツデータが表示された表示窓が閉じられた場合は、その時間を記録し、評価は前記マウスがクリックされなかった場合より下げる。

　そして、ユーザ嗜好情報格納部１１４は、ユーザの嗜好情報を更新する（Ｓ３１３）。このとき、嗜好情報には少なくとも閲覧したコンテンツの識別子（文書名やＵＲＬなど）、キーワードとその評価情報が含まれる。

　以上のことから、本実施の形態では、ユーザがコンテンツの評価結果を明示的に入力することなく、ノイズで擾乱されたコンテンツに対するユーザ操作に基づいて評価を推定するように構成されているため、ユーザの負担を軽減することができる。また、本実施の形態では、さらに、評価結果を確実に獲得することが可能であるため、定量的な分析が可能になるという効果もある。

　続いて、本発明の実施の形態４にかかる他の実施例について説明する。図１０は、本発明の実施の形態４の実施例２にかかるコンテンツ評価システム１００ａの構成を示すブロック図である。コンテンツ評価システム１００ａは、サーバ１１０ａと、クライアント１２０ａとを備える。特に、コンテンツ評価システム１００ａでは、クライアント１２０ａ側でノイズの生成を行うものである。そのため、ノイズ生成部１２３がサーバ１１０ａではなくクライアント１２０ａの内部に含まれる。すなわち、ノイズ生成部１２３は、コンテンツ配信部１１１から受信したコンテンツデータの表示内容に対するノイズをノイズ生成部１２３により生成し、コンテンツ表示部１２１は、コンテンツデータにノイズを追加して表示できる。そのため、コンテンツ評価システム１００ａについてもコンテンツ評価システム１００と同様の効果を奏することができる。

　図１１は、本発明の実施の形態４の実施例３にかかるコンテンツ評価システム１００ｂの構成を示すブロック図である。コンテンツ評価システム１００ｂは、サーバ１１０ｂと、クライアント１２０ｂとを備える。特に、コンテンツ評価システム１００ｂでは、クライアント１２０ｂ側でユーザの嗜好情報の判定を行うものである。そのため、ユーザ嗜好判定部１２４がサーバ１１０ｂではなくクライアント１２０ｂの内部に含まれる。

　すなわち、ユーザ嗜好判定部１２４は、ユーザの操作を示す操作情報に基づいて当該ユーザの嗜好情報を判定する。また、ユーザ嗜好判定部１２４は、操作情報に含まれるキーワードにおける評価情報を生成する。そして、ユーザ嗜好判定部１２４は、ユーザ嗜好情報格納部１１４を参照して、ユーザの操作により指定された表示位置に関連付けられたキーワードを特定し、当該キーワードと生成した評価情報とを関連付けて当該ユーザの嗜好情報として、サーバ１１０ｂへ送信する。これにより、嗜好情報がユーザ嗜好情報格納部１１４に格納される。そのため、コンテンツ評価システム１００ｂについてもコンテンツ評価システム１００と同様の効果を奏することができる。

　図１２は、本発明の実施の形態４の実施例４にかかるコンテンツ評価システム１００ｃの構成を示すブロック図である。コンテンツ評価システム１００ｃは、サーバ１１０ｃと、クライアント１２０ｃとを備える。クライアント１２０ｃは、クライアント１２０ａと１２０ｂとを組み合わせたものである。そのため、コンテンツ評価システム１００ｃについてもコンテンツ評価システム１００と同様の効果を奏することができる。

　尚、図９のステップＳ３０５において待機時間を１分としているが、あくまでもＡ４サイズ１枚の分量を想定したものであり、表示される情報量によっては変化してもよい。

　また、重畳させるノイズはコンテンツ全体でなく、一部でもよい。一部の場合は、重度のぼかしやモザイク、黒く塗りつぶすなどしてよい。つまり、コンテンツ表示部１２１は、コンテンツデータの一部の領域にノイズを追加して表示するものであってもよい。

　さらに、マウスカーソルをノイズ源として、不規則な動作をさせるようにしてもよい。図１３は、本発明の実施の形態４にかかるノイズの例を示す図である。図１３では、コンテンツデータが単独で表示された後の所定時間後に、マウスカーソルが不規則に移動を始めた際の軌跡の例を示すものである。

　図１４は、本発明の実施の形態４にかかるノイズの例を示す図である。図１４では、コンテンツデータが単独で表示された後の所定時間後に、マウスカーソルが震えるように動作する場合の例を示すものである。尚、ノイズの例はこれに限定されず、表示装置に表示されたコンテンツデータに対するユーザの認識を妨げる状態にするものであればよい。

＜発明の実施の形態５＞
　本発明の実施の形態５では、回路設計の支援をする回路設計支援システムにおいて、設計者が設計を一通り完了した後にデザインレビューを行う場合を想定する。デザインレビューには、設計者が自身で行うセルフレビューと、設計有識者や品質保証部門などを交えて行う集合レビューがある。前者は設計プロセス上の非公式、後者は公式なデザインレビューである。本実施の形態５では両者に適用可能である。

　回路設計のデザインレビューにおいては、作成した回路図に対して、部品のデータシート、設計ガイドライン、類似の設計事例、過去の失敗事例等の関連文書を参照しながら、部門で策定したチェックリストをチェックしていく流れが基本である。従来のデザインレビューは上記の手続きを手作業で行っていたが、最近はこれをＩＴで支援するツールも出てきている。本実施の形態５では、回路図内の部品や配線を選択すると、関連すると思われる文書をシステムが推薦し、参照できるツールを前提に説明する。

　図１５は、本発明の実施の形態５にかかる回路設計支援システム１００ｄの構成を示すブロック図である。サーバ１１０ｄは、サーバ１１０ａと同等の構成に加え、コンテンツ推薦部１１６をさらに備える。コンテンツ推薦部１１６は、ユーザ嗜好情報格納部１１４を参照して、表示されたコンテンツデータ以外のコンテンツデータについての嗜好情報のうち、ユーザ嗜好判定部１１５により特定されたキーワードを含む嗜好情報を選択し、当該選択した嗜好情報にかかるコンテンツデータを推薦する。そして、コンテンツ表示部１２１は、上記推薦されたコンテンツデータを表示する。これにより、既に表示済みのコンテンツデータに関連するコンテンツデータを、ユーザに推薦することができる。特に、コンテンツ推薦部１１６は、嗜好情報のうち評価が高いものを選択することが望ましい。これにより、ノイズに対するユーザの操作に基づいて評価を加味してより有用なデータをユーザに提供できる。

　尚、コンテンツ格納部１１３には、複数のコンテンツデータとして、仕様書、回路図、チェックリスト、不具合事例、類似事例、データシート等のドキュメントのデータが格納されているものとする。また、ユーザ嗜好情報格納部１１４は、複数のコンテンツデータについての複数の嗜好情報が格納されているものとする。

　また、クライアント１２０ｄは、クライアント１２０ａと同等の構成に加え、ノイズ除去部１２５をさらに備える。ノイズ除去部１２５は、表示されたノイズに対するユーザＵの操作Ｈを受け付けた場合に、表示されたコンテンツデータからノイズを除去する。特に、ノイズ除去部１２５は、コンテンツデータの表示領域のうちユーザＵの操作Ｈにより指定された領域から所定範囲のノイズを除去するようにしてもよい。このように、ユーザの興味のある箇所に限定してノイズ除去処理を行うことで、ユーザに対してより早くノイズ除去後のコンテンツデータを表示することができる。さらに、ノイズ除去処理の対象領域が限定されるため、処理負荷を軽減できる。

　図１６は、本発明の実施の形態５にかかるコンテンツ評価処理の流れを示すシーケンス図である。まず、クライアント１２０ｄは、ユーザから回路図内の部品の選択を受け付けて、当該選択された部品の識別情報をサーバ１１０ｄへ送信する（Ｓ４０１）。つまり、ユーザは、クライアント１２０ｄの表示装置に回路図が表示された状態で、着目したい部品を選択する。ここでは説明のため、着目したい部品の識別情報を"ＩＣ１０１"とする。

　次に、サーバ１１０ｄは、部品の選択を受信し、当該選択された部品の識別情報に対応する部品の仕様書データをコンテンツ格納部１１３の中から選択する（Ｓ４０２）。例えば、コンテンツ配信部１１１は、コンテンツＩＤが"ＩＣ１０１"であるコンテンツデータをコンテンツ格納部１１３から読み出す。または、コンテンツ推薦部１１６は、"ＩＣ１０１"に基づく嗜好情報のうち、評価情報が最も高いものを推薦してもよい。

　ここで、ユーザ嗜好情報格納部１１４に格納される嗜好情報には、キーワードごとの評価情報と共に、コンテンツデータごとの評価情報が格納されているものとする。そして、評価情報は１～５の５段階とし、未評価時（初期値）は"３"とする。ここでは、"ＩＣ１０１"の評価情報が"３"であるものとする。ここで、ステップＳ４０２において選択された部品の仕様書は、当該部品に関する関連文書といえる。また、評価情報は、関連文書がユーザにとって有用だったかを示す指標といえる。

　そして、サーバ１１０ｄは、選択した仕様書データ（図１５のＤ３）をクライアント１２０ｄへ配信する（Ｓ４０３）。その後、クライアント１２０ｄのコンテンツ表示部１２１は、受信した仕様書データを表示する（Ｓ４０４）。このとき、クライアント１２０ｄは、コンテンツ表示部１２１により仕様書データが表示された時刻をクライアント１２０ｄ内のログファイルに記録する。

　図１７は、本発明の実施の形態５にかかる関連文書が表示される例を示す図である。ここでは、回路図４１が表示された状態で、ユーザの操作によりクリック箇所ＭＣが選択されたことにより、関連文書４２が表示されたことを示す。

　図１６に戻って説明する。ユーザＵは、表示された関連文書４２を閲覧する。そして、クライアント１２０ｄは、一定時間待機する（Ｓ４０５）。例えば、１分間待機する。その後、ノイズ生成部１２３は、ノイズを生成する（Ｓ４０６）。そして、コンテンツ表示部１２１は、関連文書４２に対してノイズ（図１５のＤ４）を重畳して表示する（Ｓ４０７）。つまり、関連文書は、表示されてから１分後にノイズにより閲覧し難くなる。ここでのノイズは、コンテンツ全体に軽度のぼかしがかかり、一見しただけでは内容を確認できない状態であるものとする（図１８）。例えば、ノイズ生成部１２３は、関連文書４２の前面にフィルタを設け、当該フィルタの透明度を５０％程度にする。尚、透明度の度合いや、ノイズの実現手段はこれに限定されない。

　ユーザＵは、関連文書４２の中でメモリの搭載量について確認したかったものとする。そのため、ユーザＵは、例えば、図１８の状態で、メモリ付近の領域をマウスでクリックするものとする。そこで、ユーザ操作記録部１２２は、ユーザの操作Ｈを受け付ける（Ｓ４０８）。そして、ユーザ操作記録部１２２は、操作情報を検出する（Ｓ４０９）。例えば、ユーザ操作記録部１２２は、ユーザの操作Ｈを受け付けた時刻、座標位置等をログファイルに記録する。

　また、ノイズ除去部１２５は、ユーザの操作Ｈにおける座標位置付近のノイズを除去する（Ｓ４１０）。例えば、ノイズ除去部１２５は、ノイズのうち、指定された座標位置付近のみ透明度を１００％に上げる。尚、全体の透明度を１００％としてもよい。

　図１９は、本発明の実施の形態５にかかるユーザ操作により一部のノイズが除去された場合の例を示す図である。ここでは、領域ＲＡ付近のみノイズが除去されていることを示す。

　その後、ユーザ操作記録部１２２は、操作情報（図１５のＤ５）をサーバ１１０ｄへ通知する（Ｓ４１１）。例えば、ユーザ操作記録部１２２は、上述したログファイルをサーバ１１０ｄへ送信する。そして、ユーザ嗜好判定部１１５は、受信した操作情報に基づいてユーザの嗜好を判定する（Ｓ４１２）。例えば、ユーザ嗜好判定部１１５は、関連文書４２に対してマウスクリックされた座標位置からキーワードを「メモリ情報」として特定する。そして、ユーザ嗜好判定部１１５は、キーワード「メモリ情報」における評価情報を"３"から"４"に上げる。つまり、ログファイルにはユーザＵがクリック操作Ｈによりノイズを除去した記録が存在するため、ユーザが閲覧したいデータがあったとみなし、評価を１増やして４とする。

　その後、ユーザ嗜好判定部１１５は、ユーザ嗜好情報を更新する（Ｓ４１３）。例えば、ユーザ嗜好判定部１１５は、キーワード「メモリ情報」と評価情報"４"とを関連付けた嗜好情報（Ｄ６）によりユーザ嗜好情報格納部１１４を更新する。

　そして、コンテンツ推薦部１１６は、ユーザ嗜好判定部１１５による更新に応じて、コンテンツ格納部１１３の中から推薦コンテンツを選択する（Ｓ４１４）。つまり、コンテンツ推薦部１１６は、ユーザ嗜好情報格納部１１４を参照（図１５のＤ１）し、更新されたキーワードを含むコンテンツデータのうち、表示済みのコンテンツデータ以外のコンテンツデータのうち評価情報が最大のものを選択して、推薦コンテンツ（図１５のＤ２）とする。

　そして、コンテンツ配信部１１１は、推薦コンテンツをクライアント１２０ｄへ配信する（Ｓ４１５）。それに伴い、コンテンツ表示部１２１は、推薦コンテンツを表示する（Ｓ４１６）。

　これにより、ユーザの嗜好をより反映したコンテンツを推薦することができる。

＜その他の発明の実施の形態＞
　このように、上述した本発明の実施の形態１～５によれば、インターネットなどを通じたコンテンツ配信システムにおいて、コンテンツに対するユーザの満足度を推定する用途に適用できる。そして、本発明の実施の形態１～５はコンテンツを評価するシステム、およびプログラムに関し、特にユーザがシステムにより提示されたコンテンツを自動的に推定して評価できるシステム、およびプログラムに関するものということができる。

　ここで、本発明が解決しようとする問題点を補足する。第１の問題点は、システムが推薦した画像やＰＤＦなどリンクが少ないコンテンツをユーザに評価させる際、確実に評価してもらえないということである。その理由は、ユーザに評価のための作業を強いるためである。また、第２の問題点は、推薦精度が低いということである。その理由は、ユーザの評価頻度が低いため、定量的な分析ができないためである。そこで、本発明の目的は、ユーザに評価のための作業を強いることなくコンテンツを評価できるシステムを提供することにある。また、本発明の他の目的は、コンテンツ評価を精度よく実現できるシステムを提供することにある。

　そして、本発明の他の実施の形態にかかるコンテンツ評価システムは、コンテンツ配信手段と、コンテンツ格納手段と、ユーザ嗜好格納手段と、ユーザ嗜好判定手段と、ノイズ生成手段と、コンテンツ表示手段とを備えるものである。当該コンテンツ評価システムは、コンテンツ配信手段がコンテンツをユーザに配信する前、ユーザ嗜好格納手段に嗜好情報を問い合わせ、ユーザ嗜好格納手段からの回答に基づき配信する。これにより、ユーザがコンテンツ表示手段によりコンテンツを閲覧する。そして、閲覧を開始して一定時間経過後にノイズ生成手段により生成されたノイズがコンテンツに重畳され、ノイズにより閲覧しづらくなる。そのため、ノイズが重畳されたコンテンツに対してユーザが何らかの操作をし、ユーザ嗜好判定手段によりその行動を判定し、嗜好情報を評価するよう動作する。このような構成を採用し、ユーザが暗黙的に操作した内容からコンテンツに対する嗜好情報を推定することにより本発明の目的を達成することができる。

　そのため、ユーザが明示的にコンテンツ評価結果を入力せずに評価できる。その理由は、コンテンツに生成されたノイズに対して、ノイズを除去しようとするユーザの行動からコンテンツに対する嗜好度を推定し、評価結果とするためである。また、推薦精度を定量的に評価することが可能になる。その理由は、推薦されたコンテンツに対して毎回確実に評価結果を獲得することが可能になるためである。

　さらに、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、既に述べた本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、上述の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、任意の処理を、ＣＰＵ（Central Processing Unit）にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。

　上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体（non-transitory computer readable medium）を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体（tangible storage medium）を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体（例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ）、光磁気記録媒体（例えば光磁気ディスク）、ＣＤ－ＲＯＭ（Read Only Memory）、ＣＤ－Ｒ、ＣＤ－Ｒ／Ｗ、ＤＶＤ（Digital Versatile Disc）、ＢＤ(Blu-ray(登録商標) Disc)、半導体メモリ（例えば、マスクＲＯＭ、ＰＲＯＭ（Programmable ROM）、ＥＰＲＯＭ（Erasable PROM）、フラッシュＲＯＭ、ＲＡＭ（Random Access Memory））を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体（transitory computer readable medium）によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。

　上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。

　（付記１）
　コンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成するノイズ生成手段と、
　前記コンテンツデータに前記ノイズを追加して表示する表示手段と、
　前記表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を生成する評価手段と、
　を備えるコンテンツ評価システム。

　（付記２）
　前記表示手段は、前記コンテンツデータを単独で表示し、一定時間経過後に当該コンテンツデータに前記ノイズを追加して表示する
　ことを特徴とする付記１に記載のコンテンツ評価システム。

　（付記３）
　前記評価手段は、
　前記ユーザの操作が前記ノイズを除去する操作である場合に、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を高く生成する
　ことを特徴とする付記１又は２に記載のコンテンツ評価システム。

　（付記４）
　前記評価手段は、
　前記表示されたノイズに対する前記ユーザの操作を受け付けた場合に、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を高く生成し、
　前記表示されたノイズに対する前記ユーザの操作を所定時間受け付けなかった場合に、前記評価情報を低く生成する
　ことを特徴とする付記１乃至３のいずれか１項に記載のコンテンツ評価システム。

　（付記５）
　前記コンテンツデータに含まれるキーワードと、当該コンテンツデータ内における当該キーワードの表示位置とを関連付けて記憶する記憶部をさらに備え、
　前記評価手段は、
　前記記憶部を参照して、前記ユーザの操作により指定された表示位置に関連付けられたキーワードを特定し、当該キーワードと前記生成した評価情報とを関連付けて当該ユーザの嗜好情報として前記記憶部に格納する
　ことを特徴とする付記１乃至４のいずれか１項に記載のコンテンツ評価システム。

　（付記６）
　前記記憶部は、複数のコンテンツデータについての複数の前記嗜好情報をさらに記憶し、
　前記記憶部を参照して、前記表示されたコンテンツデータ以外のコンテンツデータについての嗜好情報のうち、前記特定されたキーワードを含む嗜好情報を選択し、当該選択した嗜好情報にかかるコンテンツデータを推薦する推薦手段をさらに備え、
　前記表示手段は、前記推薦されたコンテンツデータを表示する
　ことを特徴とする付記１乃至５のいずれか１項に記載のコンテンツ評価システム。

　（付記７）
　前記表示されたノイズに対する前記ユーザの操作を受け付けた場合に、前記表示されたコンテンツデータから前記ノイズを除去するノイズ除去手段をさらに備える
　ことを特徴とする付記１乃至６のいずれか１項に記載のコンテンツ評価システム。

　（付記８）
　前記ノイズ除去手段は、前記コンテンツデータの表示領域のうち前記ユーザの操作により指定された領域から所定範囲の前記ノイズを除去する
　ことを特徴とする付記７に記載のコンテンツ評価システム。

　（付記９）
　前記表示手段は、前記コンテンツデータの一部の領域に前記ノイズを追加して表示する
　ことを特徴とする付記１乃至８のいずれか１項に記載のコンテンツ評価システム。

　（付記１０）
　前記ノイズ生成手段は、前記コンテンツデータの表示内容を不鮮明にするデータを前記ノイズとして生成する
　ことを特徴とする付記１乃至９のいずれか１項に記載のコンテンツ評価システム。

　（付記１１）
　前記ノイズ追加手段は、ぼかし、モザイク、揺らぎ、ゴースト、順序入れ替え又はマスクを前記ノイズとして追加する
　ことを特徴とする付記１乃至９のいずれか１項に記載のコンテンツ評価システム。

　（付記１２）
　前記ノイズ生成手段は、マウスカーソルの不規則な動作を前記ノイズとして生成する
　ことを特徴とする付記１乃至９のいずれか１項に記載のコンテンツ評価システム。

　（付記１３）
　サーバから配信されるコンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成し、
　前記コンテンツデータに前記ノイズを追加して端末に表示し、
　前記端末において表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を生成する
コンテンツ評価方法。

　（付記１４）
　受信したコンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成するノイズ生成手段と、
　前記コンテンツデータに前記ノイズを追加して表示する表示手段と、
　前記表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を生成する評価手段と、
　を備えるコンテンツ評価端末。

　（付記１５）
　受信したコンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成するノイズ生成処理と、
　前記コンテンツデータに前記ノイズを追加して表示する表示処理と、
　前記表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を生成する評価処理と、
　をコンピュータに実行させるコンテンツ評価プログラム。

　（付記１６）
　コンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成するノイズ生成手段と、
　前記コンテンツデータに前記ノイズを追加して表示させるように端末へ送信する送信手段と、
　前記端末における前記表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を生成する評価手段と、
　を備えるコンテンツ評価サーバ。

　（付記１７）
　コンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成するノイズ生成処理と、
　前記コンテンツデータに前記ノイズを追加して表示させるように端末へ送信する送信処理と、
　前記端末における前記表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を生成する評価処理と、
　をコンピュータに実行させるコンテンツ評価プログラム。

　（付記Ｂ１）
　コンテンツを格納する手段と、
　コンテンツを配信する手段と、
　ユーザの操作情報を記録する手段と、
　コンテンツに対するユーザの嗜好情報を判定する手段と、
　前記嗜好情報を格納する手段と、
　コンテンツを擾乱するノイズを生成する手段と、
　ユーザにコンテンツを表示する手段と
　を備えたことを特徴とするコンテンツ評価システム。
　（付記Ｂ２）
　前記ノイズは、ぼかしやモザイクなど、コンテンツを正常に閲覧しづらくする
ことを特徴とする付記Ｂ１に記載のコンテンツ評価システム。
　（付記Ｂ３）
　前記ノイズは、コンテンツの一部または全部に発生させる
ことを特徴とする付記Ｂ１またはＢ２に記載のコンテンツ評価システム。
　（付記Ｂ４）
　ユーザ操作に基づいて提示するコンテンツ候補を選択し、
　選択したコンテンツがユーザ嗜好に合致するかをユーザ嗜好情報格納部へ問い合わせ、
　よりユーザ嗜好に合致するコンテンツを選択し、
　ユーザにコンテンツを配信し、
　ユーザがコンテンツを閲覧し、
　一定時間経過後にコンテンツにノイズを重畳し閲覧しづらくし、
　閲覧しづらいコンテンツに対するユーザの応答を記録し、
　嗜好情報の判定基準に使用することを特徴とするコンテンツ評価方法。
　（付記Ｂ５）
　コンテンツを格納する処理と、
　コンテンツを配信する処理と、
　ユーザの操作情報を記録する処理と、
　コンテンツに対するユーザの嗜好情報を判定する処理と、
　前記嗜好情報を格納する処理と、
　コンテンツを擾乱するノイズを生成する処理と、
　ユーザにコンテンツを表示する処理と
　をコンピュータに実行させるためのプログラム。
　（付記Ｂ６）
　少なくとも
　ユーザの操作情報を記録する処理と、
　ユーザにコンテンツを表示する処理と
　を備えたことを特徴とする端末。
　（付記Ｂ７）
　前記端末には
　コンテンツを擾乱するノイズを生成する処理、
　コンテンツに対するユーザの嗜好情報を判定する処理、
　のすべてまたはいずれかを
　を備えたことを特徴とする端末。
　（付記Ｂ８）
　少なくとも
　コンテンツを格納する処理と、
　コンテンツを配信する処理と、
　前記嗜好情報を格納する処理と、
　をコンピュータに実行させるためのプログラム。
　を備えたことを特徴とするサーバ。
　（付記Ｂ９）
　前記サーバには
　コンテンツを擾乱するノイズを生成する処理、
　コンテンツに対するユーザの嗜好情報を判定する処理、
　のすべてまたはいずれかを
　を備えたことを特徴とするサーバ。

　以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。

　この出願は、２０１２年２月２４日に出願された日本出願特願２０１２－０３８５９２を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

　１　コンテンツ評価システム
　１１　ノイズ生成手段
　１２　表示手段
　１３　評価手段
　２　コンテンツ評価端末
　２１　ノイズ生成手段
　２２　表示手段
　２３　評価手段
　Ｃ　コンテンツデータ
　ＮＳ　ノイズ
　Ｈ　ユーザの操作
　２　コンテンツ評価端末
　２０１　ＣＰＵ
　２０２　ＲＡＭ
　２０３　ＲＯＭ
　２０４　通信部
　２０５　ハードディスク
　２０６　コンテンツ評価プログラム
　２０７　コンテンツデータ
　２０８　ノイズ
　３　コンテンツ評価サーバ
　３１　ノイズ生成手段
　３２　送信手段
　３３　評価手段
　ＮＳ１　ノイズ
　ＮＳ２　ノイズ
　３　コンテンツ評価サーバ
　３０１　ＣＰＵ
　３０２　ＲＡＭ
　３０３　ＲＯＭ
　３０４　通信部
　３０５　ハードディスク
　３０６　コンテンツ評価プログラム
　３０７　コンテンツデータ
　３０８　ノイズ
　１００　コンテンツ評価システム
　１１０　サーバ
　１１１　コンテンツ配信部
　１１２　ノイズ生成部
　１１３　コンテンツ格納部
　１１４　ユーザ嗜好情報格納部
　１１５　ユーザ嗜好判定部
　１１６　コンテンツ推薦部
　１２０　クライアント
　１２１　コンテンツ表示部
　１２２　ユーザ操作記録部
　１２３　ノイズ生成部
　１２４　ユーザ嗜好判定部
　１２５　ノイズ除去部
　１３０　ネットワーク
　１００ａ　コンテンツ評価システム
　１１０ａ　サーバ
　１２０ａ　クライアント
　１００ｂ　コンテンツ評価システム
　１１０ｂ　サーバ
　１２０ｂ　クライアント
　１００ｃ　コンテンツ評価システム
　１１０ｃ　サーバ
　１２０ｃ　クライアント
　１００ｄ　回路設計支援システム
　１１０ｄ　サーバ
　１２０ｄ　クライアント
　Ｕ　ユーザ
　Ｄ１　コンテンツデータ
　Ｄ２　嗜好情報
　Ｄ３　コンテンツデータ
　Ｄ４　ノイズ
　Ｄ５　操作情報
　Ｄ６　嗜好情報
　ＲＡ　領域
　４１　回路図
　４２　関連文書
　ＭＣ　クリック箇所

Claims

　コンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成するノイズ生成手段と、
　前記コンテンツデータに前記ノイズを追加して表示する表示手段と、
　前記表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を生成する評価手段と、
　を備えるコンテンツ評価システム。
　前記表示手段は、前記コンテンツデータを単独で表示し、一定時間経過後に当該コンテンツデータに前記ノイズを追加して表示する
　ことを特徴とする請求項１に記載のコンテンツ評価システム。
　前記評価手段は、
　前記ユーザの操作が前記ノイズを除去する操作である場合に、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を高く生成する
　ことを特徴とする請求項１又は２に記載のコンテンツ評価システム。
　前記評価手段は、
　前記表示されたノイズに対する前記ユーザの操作を受け付けた場合に、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を高く生成し、
　前記表示されたノイズに対する前記ユーザの操作を所定時間受け付けなかった場合に、前記評価情報を低く生成する
　ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載のコンテンツ評価システム。
　前記コンテンツデータに含まれるキーワードと、当該コンテンツデータ内における当該キーワードの表示位置とを関連付けて記憶する記憶手段をさらに備え、
　前記評価手段は、
　前記記憶手段を参照して、前記ユーザの操作により指定された表示位置に関連付けられたキーワードを特定し、当該キーワードと前記生成した評価情報とを関連付けて当該ユーザの嗜好情報として前記記憶手段に格納する
　ことを特徴とする請求項１乃至４のいずれか１項に記載のコンテンツ評価システム。
　サーバから配信されるコンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成し、
　前記コンテンツデータに前記ノイズを追加して端末に表示し、
　前記端末において表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を生成する
コンテンツ評価方法。
　受信したコンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成するノイズ生成手段と、
　前記コンテンツデータに前記ノイズを追加して表示する表示手段と、
　前記表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を生成する評価手段と、
　を備えるコンテンツ評価端末。
　受信したコンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成するノイズ生成処理と、
　前記コンテンツデータに前記ノイズを追加して表示する表示処理と、
　前記表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を生成する評価処理と、
　をコンピュータに実行させるコンテンツ評価プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
　コンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成するノイズ生成手段と、
　前記コンテンツデータに前記ノイズを追加して表示させるように端末へ送信する送信手段と、
　前記端末における前記表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を生成する評価手段と、
　を備えるコンテンツ評価サーバ。
　コンテンツデータの表示内容に対するノイズを生成するノイズ生成処理と、
　前記コンテンツデータに前記ノイズを追加して表示させるように端末へ送信する送信処理と、
　前記端末における前記表示されたノイズに対するユーザの操作に応じて、前記表示されたコンテンツデータにおける評価情報を生成する評価処理と、
　をコンピュータに実行させるコンテンツ評価プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。