WO2013084739A1 - 半導体装置及び高周波モジュール - Google Patents

半導体装置及び高周波モジュール Download PDF

Info

Publication number
WO2013084739A1
WO2013084739A1 PCT/JP2012/080488 JP2012080488W WO2013084739A1 WO 2013084739 A1 WO2013084739 A1 WO 2013084739A1 JP 2012080488 W JP2012080488 W JP 2012080488W WO 2013084739 A1 WO2013084739 A1 WO 2013084739A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
resistor
terminal
frequency switch
signal
semiconductor device
Prior art date
Application number
PCT/JP2012/080488
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
英吾 丹下
茂樹 小屋
靖 重野
秋重 中島
Original Assignee
株式会社村田製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社村田製作所 filed Critical 株式会社村田製作所
Priority to US14/361,448 priority Critical patent/US9444512B2/en
Priority to JP2013548179A priority patent/JP5721018B2/ja
Publication of WO2013084739A1 publication Critical patent/WO2013084739A1/ja

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/40Circuits
    • H04B1/50Circuits using different frequencies for the two directions of communication
    • H04B1/52Hybrid arrangements, i.e. arrangements for transition from single-path two-direction transmission to single-direction transmission on each of two paths or vice versa
    • H04B1/525Hybrid arrangements, i.e. arrangements for transition from single-path two-direction transmission to single-direction transmission on each of two paths or vice versa with means for reducing leakage of transmitter signal into the receiver
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/005Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission adapting radio receivers, transmitters andtransceivers for operation on two or more bands, i.e. frequency ranges
    • H04B1/0064Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission adapting radio receivers, transmitters andtransceivers for operation on two or more bands, i.e. frequency ranges with separate antennas for the more than one band
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/40Circuits
    • H04B1/44Transmit/receive switching
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B15/00Suppression or limitation of noise or interference
    • H04B15/02Reducing interference from electric apparatus by means located at or near the interfering apparatus
    • H04B15/04Reducing interference from electric apparatus by means located at or near the interfering apparatus the interference being caused by substantially sinusoidal oscillations, e.g. in a receiver or in a tape-recorder

Abstract

 高周波スイッチにおける相互変調歪を低減させる。半導体装置(1)は、アンテナ端子(ANT_LB)と、複数の外部端子(RX_LB、TX_LB、TRX_LB、TERM_LB)と、複数の第1高周波スイッチ(101~104)と、複数の制御端子とを有する。第1高周波スイッチは、複数の第1電界効果トランジスタと、複数の第1電界効果トランジスタのゲート端子に夫々接続される複数の第1抵抗(Rg_1~Rg_6)と、対応する制御端子と第1抵抗との間に設けられる第2抵抗(Rc)とを有する。周波数分割複信方式のRF送信信号とRF受信信号とが供給可能にされる第1端子とアンテナ端子との間に設けられる第1高周波スイッチの第2抵抗は、その電流・電圧特性の線形性が第1抵抗の電流・電圧特性の線形性よりも高くなるように構成される。

Description

半導体装置及び高周波モジュール
 本発明は、無線通信システムのためのアンテナスイッチを内蔵する半導体装置、及びそれを内蔵した高周波モジュールに関し、特にアンテナスイッチにおける相互変調歪を低減させるための有効な技術に関する。
 近年、携帯電話の市場において、GSM(Global System for Mobile Communications)(登録商標)方式に加え、W-CDMA(Wideband-Code DivisionMultiple Access)方式などの第3世代携帯電話の市場が急速に立ち上がり始めている。W-CDMA方式は、GSM方式と異なり、送信信号と受信信号の周波数帯を分割して送信と受信を同時に行う周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)の通信方式である。このように複数の異なる周波数の信号が同時に伝達される信号経路では、それらの信号の高調波成分と基本波成分の和や差によって合成された信号(相互変調歪(IMD:Inter Moulation Distortion))が発生し、主信号を妨害することが問題となっている。例えば、W-CDMAなどFDD方式で通信を行う携帯端末に適用されるアンテナスイッチでは、受信信号は送信信号に比べて電力レベルが低いため、相互変調歪が受信帯域の妨害波となり受信感度を低下させることが大きな問題となっている。そのため、アンテナスイッチにとって相互変調歪は、高次高調波歪(HD)とともに重要な特性とされる。
 アンテナスイッチの従来技術として、特許文献1に開示がある。特許文献1の図2に示されるアンテナスイッチMMICは、アンテナが接続される端子と送信信号が入力される端子との間、及び前記アンテナが接続される端子と受信信号が入力される端子との間に、夫々高周波スイッチが設けられる。当該高周波スイッチは、HEMT(High Electron Mobility Transistor)をマルチゲート(デュアルゲートFET、トリプルゲートFET等)で構成することによって実現され、マルチゲートを構成する夫々のトランジスタのゲートには、ゲート制御用の抵抗を介してHEMTのオン・オフを制御するための制御信号が供給される。前記ゲート制御用の抵抗は、夫々のトランジスタのゲートに接続される複数のゲート抵抗と、前記制御信号が供給される制御線に夫々のゲート抵抗を1つに束ねて接続するための結合用の抵抗と、から構成される。
国際公開WO2008/056747号パンフレット
 しかしながら、前記ゲート抵抗は半導体集積回路に構成される半導体抵抗であるため、完全な線形ではなく非線形な抵抗であり、また、オフしている高周波スイッチにおけるHEMTの夫々のゲート抵抗にRF漏洩信号が不均等に供給されることから、相互変調歪が発生する。そこで、特許文献1では、高周波スイッチにおける相互変調歪を低減させるため、当該文献の図5に示されるような回路構成としている。すなわち、HEMTがオフしているときに当該HEMTのゲートにRF漏洩信号が均等なレベルで供給されるように、夫々のゲート抵抗を当該文献の図5のように接続する。これにより、オフ状態の高周波スイッチにおける夫々のゲート抵抗に流れる電流の歪みを抑圧し、相互変調歪を低減している。
 前述したように、今後、W-CDMA方式などの第3世代携帯電話の市場が更に大きくなることを考えると、相互変調歪の更なる低減が必要であると本願発明者は考えた。相互変調歪をより低減させるには、高抵抗で線形性の高い新たなデバイスを開発する方法も考えられるが、新規開発は長い開発期間と莫大な開発費が必要となり、現実的ではない。また、ゲート制御用の抵抗の抵抗値を大きくすることで相互変調歪を低減させる方法も考えられるが、抵抗値の増大はチップ面積とチップコストの増大を招く。
 本発明の目的は、高周波スイッチにおける相互変調歪を低減させるための技術を提供することにある。
 本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
 本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記のとおりである。
 すなわち、本半導体装置は、アンテナに接続するためのアンテナ端子と、RF信号が供給可能にされる複数の外部端子と、前記アンテナ端子と夫々の前記外部端子との間に設けられる複数の第1高周波スイッチと、夫々の前記第1高周波スイッチのオン・オフを切り替える制御信号を入力するための複数の制御端子と、を有する。前記第1高周波スイッチは、対応する前記外部端子と前記アンテナ端子との間に設けられ、直列接続された複数の第1電界効果トランジスタと、前記複数の第1電界効果トランジスタのゲート端子に夫々接続される複数の第1抵抗と、対応する前記制御端子と前記第1抵抗との間に設けられる第2抵抗と、を有する。前記複数の外部端子のうち少なくとも1つの端子は、周波数分割複信方式のRF送信信号とRF受信信号とが供給可能にされる第1端子であって、前記第1端子と前記アンテナ端子との間に設けられる前記第1高周波スイッチにおける前記第2抵抗は、その電流・電圧特性の線形性が前記第1抵抗の電流・電圧特性の線形性よりも高くなるように構成される。
 本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
 すなわち、相互変調歪をより低減させることができる。
実施の形態1に係る、アンテナスイッチを含む半導体装置を内蔵した携帯電話機のブロック図である。 ローバンド側のスイッチ回路10の回路構成の一例を示す回路図である。 チャネル抵抗Rchの断面構造の一例を示す説明図である。 抵抗Rnpの断面構造の一例を示す説明図である。 チャネル抵抗Rch及びn抵抗Rnpの電流・電圧特性(I-V特性)を例示する説明図である。 チャネル抵抗Rch及びn抵抗Rnpの電流・電圧特性(I-V特性)の2次微分の特性を例示する説明図である。 アンテナスイッチ1における相互変調歪の特性を例示する説明図である。 図7の各条件における相互変調歪とチップ面積増加率を例示する説明図である。 ローバンド側のスイッチ回路10の回路構成の別の一例を示す回路図である。 ハイバンド側のスイッチ回路11の回路構成の一例を示す回路図である。 RFモジュール30の構成を例示する説明図である。
1.実施の形態の概要
 先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
 〔1〕(FDDの送受信端子のスイッチにおける結合用の抵抗に線形性の高い抵抗を用いる)
 本発明の代表的な実施の形態に係る半導体装置(1)は、アンテナ(7、8)に接続するためのアンテナ端子(ANT_LB、ANT_HB)と、RF信号が供給可能にされる複数の外部端子(TRX_LB、TX_LB、RX_LB、TERM_LB、TRX_HB、TX_HB、RX_1800、RX_1900、TERM_HB)と、前記アンテナ端子と夫々の前記外部端子との間に設けられる複数の第1高周波スイッチ(101~104、111~114)と、夫々の前記第1高周波スイッチのオン・オフを切り替える制御信号を入力するための複数の制御端子(TRX_LBC、TX_LBC、RX_LBC、TERM_LBC、TRX_HBC、TX_HBC、RX_1800C、RX_1900C、TERM_HBC)と、を有する。前記第1高周波スイッチは、対応する前記外部端子と前記アンテナ端子との間に設けられ、直列接続された複数の第1電界効果トランジスタ(M1~M6)と、前記複数の第1電界効果トランジスタのゲート端子に夫々接続される複数の第1抵抗(Rg_1~Rg_6)と、対応する前記制御端子と前記第1抵抗との間に設けられる第2抵抗(Rc1)と、を有する。前記複数の外部端子のうち少なくとも1つの端子は、周波数分割複信方式のRF送信信号とRF受信信号とが供給可能にされる第1端子(TRX_LB、TRX_HB)である。前記半導体装置において、前記第1端子と前記アンテナ端子との間に設けられる前記第1高周波スイッチ(101)における前記第2抵抗は、その電流・電圧特性の線形性が前記第1抵抗の電流・電圧特性の線形性よりも高くなるように構成される。
 前述の特許文献1では、オフしている高調波スイッチの前記ゲート抵抗にRF漏洩信号が不均等に供給されることにより発生する相互変調歪に着目しているが、相互変調歪は、オンしている高調波スイッチにおいても発生する。特に、W-CDMA等のFDD方式の送受信信号を伝達する信号経路を形成する高周波スイッチがオンしているとき、当該高周波スイッチにおける前記結合用の抵抗は、前記ゲート抵抗に比べ大きな振幅の電圧が印加されるため、歪に対する感度が高い。そこで、項1の半導体装置では、前記第1端子と前記アンテナ端子との間に設けられる前記第1高周波スイッチにおける前記第2抵抗を、その電流・電圧特性の線形性が前記第1抵抗の電流・電圧特性の線形性よりも高くなるように構成する。これにより、例えばW-CDMA等のFDD方式の送受信信号を伝達する信号経路を形成する第1高周波スイッチにおいて発生する相互変調歪をより低減させることができる。
 〔2〕(FDD以外の送信/受信端子のスイッチにおける結合用の抵抗に線形性の高い抵抗素子を用いる)
 項1の半導体装置において、前記複数の外部端子のうち1つの端子は、周波数分割複信方式以外の第1通信方式(例えば、GSM方式)の送信信号が供給可能にされる第2端子(TX_LB、TX_HB)であり、もう1つの端子は、前記第1通信方式の受信信号が供給可能にされる第3端子(RX_LB、RX_1800、RX_1900)である。また、項1の半導体装置において、前記第2端子と前記アンテナ端子との間に設けられる前記第1高周波スイッチ(103、113)における前記第2抵抗、及び前記第3端子と前記アンテナ端子との間に設けられる前記第1高周波スイッチ(102、112)における前記第2抵抗は、その電流・電圧特性の線形性が前記第1抵抗の電流・電圧特性の線形性よりも高くなるように構成される。
 例えば、前記第1端子と前記アンテナ端子との間の前記第1高周波スイッチがオンしており、前記第1端子と前記アンテナ端子との間でRF信号が伝達されている場合、そのRF信号が、オフしている前記第2端子側の第1高周波スイッチ、又は前記第3端子側の第1高周波スイッチに漏れる可能性がある。上記手段によれば、その漏れたRF信号(RF漏洩信号)が、前記第2端子側又は前記第3端子側の第1高周波スイッチにおける前記第2抵抗に伝播されたとしても、その前記第2抵抗に起因する相互変調歪の発生を抑えることができる。
 〔3〕(終端用の端子のスイッチにおける結合用の抵抗に線形性の高い抵抗素子を用いる)
 項1又は2の半導体装置において、前記複数の外部端子のうち1つの端子は、終端回路(22、23)が接続可能にされる第4端子(TERM_LB、TERM_HB)であって、前記第4端子と前記アンテナ端子との間に設けられる前記第1高周波スイッチ(104、114)における前記第2抵抗は、その電流・電圧特性の線形性が前記第1抵抗の電流・電圧特性の線形性よりも高くなるように構成される。
 これによれば、項2と同様に、RF信号が、オフしている前記第4端子側の第1高周波スイッチに漏れたとしても、前記第4端子側の第1高周波スイッチの前記結合用の抵抗に線形性の高い抵抗を用いることで、RF漏洩信号による相互変調歪を低減させることができる。
 〔4〕(結合用の抵抗にシート抵抗の低い抵抗素子を用いる)
 項1乃至3の何れかの半導体装置において、前記第1抵抗は、第1半導体層(チャネル層604)を用いて構成され、前記第2抵抗は、前記第1半導体層よりも単位面積当たりの抵抗率が低い第2半導体層(n層608)を用いて構成される。
 一般に、半導体層の抵抗成分を利用した抵抗素子は、単位面積当たりの抵抗率が大きくなるほど電流・電圧特性の線形性が悪くなる傾向がある。相互変調歪を低減するために、仮に高周波スイッチのゲート制御用の抵抗を構成する全ての抵抗に単位面積当たりの抵抗率が小さい半導体層の抵抗を用いると、必要な抵抗値を実現するためにより大きなチップ面積が必要となり、コストの増大を招く。項4の半導体装置によれば、チップ面積の増大を抑えつつ、より効果的に相互変調歪を低減させることができる。
 〔5〕(結合用の抵抗はシート抵抗の低い抵抗素子とシート抵抗の高い抵抗素子との合成抵抗)
 項4の半導体装置において、前記第1高周波スイッチは、前記第2抵抗に直列に接続される第3抵抗(Rc2)を更に有し、前記第3抵抗は前記第1半導体層を用いて構成される。
 項5の半導体装置によれば、結合用の抵抗を単位面積当たりの抵抗率が低い第2半導体層だけで構成する場合に比べて、チップ面積の増大を更に抑えることができる。
 〔6〕(ゲート制御用の抵抗を電界効果トランジスタの近傍に配置)
 項1乃至5の何れかの半導体装置において、前記第1抵抗及び前記第2抵抗を含む抵抗回路(Rx)の一端と前記第1電界効果トランジスタのゲート端子とを接続する信号線(1103)は、前記抵抗回路の他端と前記制御端子とを接続する信号線(1104)よりも短くなるように構成される。
 半導体装置の内部は配線や素子が密集しているため、RF信号が他の配線へカップリングする可能性が高い。仮に電界効果トランジスタとゲート制御用の抵抗とが離れて配置されていると、その間の配線長が長くなり、カップリングにより電界効果トランジスタのゲートにRF信号がノイズとして伝播され、電界効果トランジスタの特性が悪化する虞があるが、項6の半導体装置によれば、効果的にカップリングを防止することができる。
 〔7〕(送受信端子とグランドパスとの間の第2高周波スイッチにおける結合用の抵抗に線形性の高い抵抗を用いる)
 項1乃至6の何れかの半導体装置において、前記アンテナ端子と前記第1端子との間に設けられた前記第1高周波スイッチにおける前記複数の電界効果トランジスタがオフしているときに、前記第1端子とグラウンドノード(GND_RXLB、GND_TRXHB)との間に信号経路を形成する第2高周波スイッチ(105、115)を更に有する。前記第2高周波スイッチは、前記第1端子と前記グラウンドノードとの間に設けられ、直列接続された複数の第2電界効果トランジスタ(Ms)と、前記複数の第2電界効果トランジスタの夫々のゲート端子に接続される複数の第4抵抗(Rgs_1~Rgs_4)と、前記グラウンドノードと前記第4抵抗との間に設けられる第5抵抗(Rcs1)と、を含む。項7の半導体装置において、前記第5抵抗は、その電圧・電流特性の線形性が前記第4抵抗の電圧・電流特性の線形性よりも高くなるように構成される。
 これによれば、項2と同様に、RF信号が前記第2高周波スイッチに漏れたとしても、前記第2高周波スイッチの前記結合用の抵抗に線形性の高い抵抗を用いることで、RF漏洩信号による相互変調歪をより低減させることができる。
 〔8〕(第2高周波スイッチにおける結合用の抵抗にシート抵抗の低い抵抗素子を用いる)
 項7の半導体装置において、前記第4抵抗は、第1半導体層(チャネル層604)を用いて構成され、前記第5抵抗は、前記第1半導体層よりも単位面積当たりの抵抗率が低い第2半導体層(n層608)を用いて構成される。
 これによれば、項4と同様に、チップ面積の増大を抑えつつ、より効果的に相互変調歪を低減させることができる。
 〔9〕(第2高周波スイッチにおける結合用の抵抗はシート抵抗の低い抵抗素子とシート抵抗の高い抵抗素子の組み合わせ)
 項8の半導体装置において、前記第2高周波スイッチは、前記第5抵抗に直列に接続される第6抵抗(Rcs2)を更に有し、前記第6抵抗は、前記第1半導体層を用いて構成される。
 これによれば、項5と同様に、チップ面積を更に抑えることができる。
 〔10〕(高周波モジュール)
 本発明の代表的な実施の形態に係る高周波モジュール(30)は、項1乃至9の何れかの半導体装置(1)と、前記制御信号を生成する制御用の半導体装置(2)と、を含む。
 〔11〕(高周波モジュールにおける接続関係)
 項10の高周波モジュールにおいて、前記制御用の半導体装置は、当該半導体装置の一辺に沿って前記制御信号を出力するための複数の出力端子(CL1~CL5、CH1~CH7)を有し、請求項1の半導体装置は、当該半導体装置の一辺に沿って前記複数の制御端子を有する。前記高周波モジュールにおいて、前記出力端子と前記制御端子とは対向して配置され、相互にボンディングワイヤーで接続される。
 〔12〕(FDDの送受信端子のアンテナスイッチにおける結合用の抵抗に線形性の高い抵抗を用いる)
 本発明の代表的な実施の形態に係る別の半導体装置(1)は、アンテナ(7、8)に接続するためのアンテナ端子(ANT_LB)と、周波数分割複信方式のRF送信信号とRF受信信号とが供給可能にされる送受信端子(TRX_LB、TRX_HB)と、前記アンテナ端子と前記送受信端子との間に設けられる第1高周波スイッチ(101)とを有する。前記第1高周波スイッチは、直列接続された複数の電界効果トランジスタ(Mt(M1~M6))と、前記複数の電界効果トランジスタのオン・オフを制御するための制御信号を受け、前記複数の電界効果トランジスタを駆動するための抵抗回路(Rg、Rc1)とを有する。前記抵抗回路は、前記複数の電界効果トランジスタの夫々のゲート端子に接続される複数の第1抵抗(Rg(Rg_1~Rg_6))と、一端に供給された前記制御信号を他端に接続される前記第1抵抗素子に供給するための第2抵抗(Rc1)と、を含む。前記第2抵抗は、その電流・電圧特性の線形性が前記第1抵抗の電流・電圧特性の線形性よりも高くなるように構成される。
 これによれば、項1と同様に、例えばW-CDMA等のFDD方式の送受信信号を伝達する信号経路を形成する第1高周波スイッチにおいて発生する相互変調歪を、より低減させることができる。
 〔13〕(結合用の抵抗にシート抵抗の低い抵抗素子を用いる)
 項12の半導体装置において、前記第1抵抗は、第1半導体層(チャネル層604)を用いて構成され、前記第2抵抗は、前記第1半導体層よりも単位面積当たりの抵抗率が低い第2半導体層(n層608)を用いて構成される。
 これによれば、項4と同様に、チップ面積の増大を抑えつつ、より効果的に相互変調歪を低減させることができる。
 〔14〕(結合用の抵抗はシート抵抗の低い抵抗素子とシート抵抗の高い抵抗素子との合成抵抗)
 項13の半導体装置において、前記第1高周波スイッチは、前記第2抵抗に直列に接続される第3抵抗(Rc2)を更に有し、前記第3抵抗は前記第1半導体層を用いて構成される。
 これによれば、項5と同様に、チップ面積を更に抑えることができる。
 2.実施の形態の詳細
 実施の形態について更に詳述する。
 ≪携帯電話機の構成≫
 図1に、本実施の形態のアンテナスイッチに係る半導体装置を内蔵した携帯電話機のブロック図を例示する。同図には、携帯電話機の機能を実現するための複数の機能ブロックのうち、音声信号の送信/受信を行うための機能ブロックが代表的に示されている。同図に示される携帯電話機100は、例えば、2つの通信方式が切替可能とされる。特に制限されないが、携帯電話機100は、W-CDMA方式とGSM方式の2つの通信方式の信号の送受信が可能とされ、また、夫々の通信方式においてハイバンドとローバンドの2つの周波数帯の信号の送受信が可能とされる。
 携帯電話機100は、音声信号の送信/受信を行うための機能ブロックとして、例えば、RF信号の送受信を行うためのRFシステム部RF_SYS、ベースバンド部(BB)4、マイクロフォン(MIC)5、スピーカ(SPKR)6、及びアンテナ7、8を備える。
 ベースバンド部4は、目的とする通信方式(W-CDMA、又はGSM)に応じて、RFIC3から供給されたベースバンド信号を復調し、アンテナ7、8を介して受信したRF信号に含まれる必要な情報を取得する。例えば、ベースバンド部4は、ベースバンド信号を復調し、音声データを取り出してスピーカ6に出力することで音声の再生を実現する。また、ベースバンド部4は、送信の目的とされる通信方式に応じてベースバンド送信信号を生成する。例えば、マイクロフォン5によって電気信号に変換された音声データを目的とされる通信方式に応じて変調し、ベースバンド送信信号を生成する。生成されたベースバンド送信信号はRFIC3に入力される。更にベースバンド部4は、信号の送受信を行う際に、何れの通信方式で信号を送信するか又は何れの通信方式の信号を受信するかを指示する選択信号SLを出力する。
 RFシステム部RF_SYSは、RFIC3、制御部201、ハイパワーアンプ(HPA)202、204、電力制御部(APC)203、及びアンテナスイッチ1を含んで構成されるRFモジュール(RF_MDL)30と、各種バンドパスフィルタ13、14、17、18、19と、ハイパワーアンプ(HPA)15と、から構成される。RFモジュール30において、制御部201、ハイパワーアンプ(HPA)202、204、及び電力制御部203は、特に制限されないが、制御IC(CNT_IC)2として、公知のCMOS集積回路の製造技術によって1個の単結晶シリコンのような半導体基板に形成されている。
 制御部201は、ベースバンド部4から出力された選択信号SLに応じて制御信号SCを生成する。制御信号SCは、アンテナスイッチ1における高周波スイッチ毎にオン・オフを制御するための複数の信号であり、後述するスイッチ回路10、11の制御端子に夫々入力される。
 RFIC3は、信号の受信時に、アンテナスイッチ1等を介してアンテナ7、8で受信されたRF受信信号を入力し、ベースバンド受信信号を生成する。生成されたベースバンド受信信号はベースバンド部4に出力される。他方、信号の送信時に、RFIC3は、ベースバンド部4で生成されたベースバンド送信信号を入力し、送信の目的とされる通信方式に対応したRF送信信号を生成する。例えば、RFIC3は、GSM方式のRF送信信号(ハイバンド/ローバンド)又は、W-CDMA方式のRF送信信号(ハイバンド/ローバンド)を生成する。
 RFIC3によって生成されたGSM方式のRF送信信号は、ハイパワーアンプ202、204に入力される。ハイパワーアンプ202、204は、RF送信信号を増幅するための電力増幅器であり、入力されたRF送信信号を増幅して出力する。例えば、ハイパワーアンプ202は、GSM方式のローバンドのRF送信信号を増幅して出力し、ハイパワーアンプ204は、GSM方式のハイバンドのRF送信信号を増幅して出力する。電力制御部203は、電力増幅器202、204の増幅率を調整する。例えば、電力制御部203はベースバンド部4から出力された増幅率を指示する信号に基づいて、ハイパワーアンプ202、204の増幅率を決定する。そして、ハイパワーアンプ202、204が目標とする増幅率になるように調整を行う。出力されたRF送信信号はアンテナスイッチ1に入力される。例えば、GSM方式のローバンドのRF送信信号は、アンテナスイッチ1の受信端子TX_LBに入力される。当該RF送信信号は、アンテナスイッチ1を介してアンテナ7から送信される。また、GSM方式のハイバンドのRF送信信号は、アンテナスイッチ1の受信端子TX_HBに入力される。そして、当該RF送信信号は、アンテナスイッチ1を介してアンテナ8から送信される。詳細は後述するが、アンテナスイッチ1は、複数の高周波スイッチを有し、夫々の高周波スイッチのオン・オフが制御されることにより、アンテナ7、8と複数の端子(RX_LB、TX_LB、TRX_LB、TERM_LB、RX_1900、RX_1800、TX_HB、TRX_HB、TERM_HB)との間で信号経路を形成する。何れの信号経路が形成されるかは、制御部201から出力される制御信号SCによって決定される。
 アンテナ7によって受信されたGSM方式のローバンドのRF受信信号は、アンテナスイッチ1を介してバンドパスフィルタ19に入力され、不要な周波数成分が除去されてRFIC3に入力される。他方、アンテナ8によって受信されたGSM方式のハイバンドのRF受信信号は、アンテナスイッチ1を介してバンドパスフィルタ13、14に入力され、不要な周波数成分が除去されてRFIC3に入力される。例えば、GSM方式の1900MHz帯のRF受信信号はバンドバスフィルタ13に入力され、GSM方式の1800MHz帯のRF受信信号はバンドパスフィルタ14に入力される。
 前述したように、W-CDMA方式では信号の送信と受信が同時に行われる。図1のRFシステム部RF_SYSにおいて、W-CDMA方式のローバンドのRF受信信号とRF送信信号は、アンテナ7とバンドバスフィルタ17との間の同一の信号経路で、同時に伝達される。例えば、アンテナ7によって受信されたW-CDMA方式のローバンドのRF受信信号は、アンテナスイッチ1を介してノードTRX_LBの信号経路に伝達されてバンドパスフィルタ17に入力される。そして、バンドパスフィルタ17で不要な周波数成分が除去されてRFIC3に入力される。一方、RFIC3によって生成されたW-CDMA方式のローバンドのRF送信信号は、ハイパワーアンプ15によって増幅された後バンドパスフィルタ17に入力される。そして、バンドパスフィルタ17によって不要な周波数成分が除去された後、ノードTRX_LBに伝達され、アンテナスイッチ1を介してアンテナ7から送信される。
 同様に、W-CDMA方式のハイバンドのRF受信信号とRF送信信号は、アンテナ8とバンドバスフィルタ18との間の同一の信号経路で、同時に伝達される。例えば、アンテナ8によって受信されたW-CDMA方式のハイバンドのRF受信信号は、アンテナスイッチ1を介してノードTRX_HBの信号経路に伝達されてバンドパスフィルタ18に入力される。そして、バンドパスフィルタ18で不要な周波数成分が除去されてRFIC3に入力される。一方、RFIC3によって生成されたW-CDMA方式のハイバンドのRF送信信号は、ハイパワーアンプ15によって増幅された後バンドパスフィルタ18に入力される。そして、バンドパスフィルタ18によって不要な周波数成分が除去された後、ノードTRX_HBに伝達され、アンテナスイッチ1を介してアンテナ8から送信される。
 ≪アンテナスイッチの構成≫
 アンテナスイッチ1について詳細に説明する。アンテナスイッチ1は、特に制限されないが、GaAsのような高い電子移動度を有する1個の化合物半導体基板に形成される。図1に示されるように、アンテナスイッチ1は、ローバンド側のスイッチ回路10とハイバンド側のスイッチ回路11とから構成される。ローバンド側のスイッチ回路10は、シングルポール4スロー(SP4T:Single pole four throw)型のアンテナスイッチであり、ハイバンド側のスイッチ回路11は、シングルポール5スロー(SP5T:Single pole five throw)型のアンテナスイッチである。
 ≪ローバンド側のスイッチ回路10の回路構成≫
 先ず、SP4T型のローバンド側のスイッチ回路10について説明する。
 図2は、ローバンド側のスイッチ回路10の回路構成の一例を示す回路図である。スイッチ回路10は、受信端子RX_LB、送信端子TX_LB、送受信端子TRX_LB、及び終端端子TERM_LBの何れかの端子とアンテナ端子ANT_LBとの間で信号経路を形成し、形成した信号経路以外の信号経路のインピーダンスを極めて高い値に設定することで、必要なアイソレーションを得る。
 スイッチ回路10は、4つの第1高周波スイッチ101~104と、3つの第2高周波スイッチ105~107と、ゲート制御回路108と、複数の端子とを含んで構成される。前記複数の端子は、例えば、アンテナ端子ANT_LB、受信端子RX_LB、送信端子TX_LB、送受信端子TRX_LB、終端端子TERM_LB、制御端子TX_LBC、RX_LBC、TRX_LBC、TERM_LBC、VSW_LB、及び電源端子GND_TXLB、GND_RXLBである。なお、スイッチ回路10における上記複数の端子を表す参照符号は、端子のみならず、当該端子に接続されるノードをも表すものとする。
 アンテナ端子ANT_LBは、アンテナ7と接続される。送受信端子TRX_LBは、W-CDMA方式のローバンドのRF送信信号及びRF受信信号が供給される端子であり、バンドパスフィルタ17に接続される。送受信端子TRX_LBとアンテナ端子ANT_LBとの間には、第1高周波スイッチ101が設けられ、当該第1高周波スイッチ101は、制御信号SCのうち制御端子TRX_LBCに供給される信号によってオン・オフが制御される。また、送受信端子TRX_LBと電源端子GND_RXLBとの間に第2高周波スイッチ105が設けられ、当該第2高周波スイッチ105は、第1高周波スイッチ101と同様に、制御端子TRX_LBCに供給される信号によってオン・オフが制御される。例えば、第2高周波スイッチ105は、第1高周波スイッチ101がオフしている期間に、送受信端子TRX_LBと、グラウンド電位に接続される電源端子GND_RXLBとの間に信号経路を形成する。これにより、第1高周波スイッチ101がオフしているときの送受信端子TRX_LBのインピーダンスを下げている。
 送信端子TX_LBは、GSM方式のローバンドのRF送信信号が供給される端子である。送信端子TX_LBとアンテナ端子ANT_LBとの間に第1高周波スイッチ103が設けられ、当該第1高周波スイッチ103は、制御信号SCのうち制御端子TX_LBCに供給される信号に基づいてオン・オフが制御される。具体的には、ゲート制御回路108が、制御端子TX_LBCに供給された制御信号と、送信端子TX_LBに供給されたRF送信信号とを利用して容量Caを充電する。そして、当該容量Caの充電電圧と制御端子TX_LBCに供給された信号の電圧との和に応じた出力電圧によって第1高周波スイッチ103が駆動される。また、送信端子TX_LBと電源端子GND_TXLBとの間に第2高周波スイッチ106が設けられ、当該第2高周波スイッチ106は制御端子TRX_LBCに供給される信号によってオン・オフが制御される。例えば、第2高周波スイッチ106は、第1高周波スイッチ103がオフしている期間に、送信端子TX_LBと、グラウンド電位に接続される電源端子GND_TXLBとの間に信号経路を形成する。これにより、第1高周波スイッチ103がオフしているときの送信端子TX_LBのインピーダンスを下げている。
 受信端子RX_LBは、バンドパスフィルタ19の入力端子に接続される。受信端子RX_LBとアンテナ端子ANT_LBとの間には、第1高周波スイッチ102が設けられ、当該第1高周波スイッチ102は、制御信号SCのうち制御端子RX_LBCに供給される信号によってオン・オフが制御される。第1高周波スイッチ102がオンすることにより、アンテナ7で受信したGSM方式のローバンドのRF受信信号が受信端子RX_LBに供給される。また、受信端子RX_LBと電源端子GND_RXLBとの間に、第2高周波スイッチ107が設けられ、第2高周波スイッチ107は制御端子RX_LBCに供給される信号によってオン・オフが制御される。例えば、第2高周波スイッチ107は、第1高周波スイッチ102がオフしている期間に、受信端子RX_LBと、グラウンド電位が供給される電源端子GND_RXLBとの間に信号経路を形成する。これにより、第1高周波スイッチ102がオフしているときの受信端子RX_LBのインピーダンスを下げている。
 終端端子TERM_LBは、アンテナ端子ANT_LBに接続されるノードを終端するための外付け抵抗22が接続される端子である。終端端子TERM_LBとアンテナ端子ANT_LBとの間に第1高周波スイッチ104が設けられ、第1高周波スイッチ104は、制御信号SCのうち制御端子TERM_LBCに供給される信号によってオン・オフが制御される。例えば、ローバンド側のRF信号の送受信が停止している期間にハイバンド側のRF信号の送受信が行われる場合には、第1高周波スイッチ104をオンしてアンテナ端子ANT_LBに接続されるノードを終端することで、当該ノードにおけるハイバンド側のRF信号の反射を低減させることができる。
 第1高周波スイッチ101~104の回路構成について詳細に説明する。なお、第1高周波スイッチ101~104の基本的な回路構成は同一とされるため、ここでは、代表的に第1高周波スイッチ101について説明する。
 図2に示されるように、第1高周波スイッチ101は、アンテナ端子ANT_LBと送受信端子TRX_LBとの間に設けられた電界効果トランジスタMtを有する。電界効果トランジスタMtは、ヘテロ接合構造のHEMTが複数個直列に接続されたマルチゲート構造のHEMTである。同図には、電界効果トランジスタMtとして6個のHEMT(M1~M6)が直列に接続される構成例が示されている。マルチゲート構造のHEMTを用いることにより、第1高周波スイッチ101で扱うことができる電圧を増大させるとともに、電界効果トランジスタMtでの損失が小さくなるように低いオン抵抗を確保することができる。トランジスタM1~M6の夫々のドレイン・ソース間には、比較的高い抵抗値(例えば、数十kΩ)の抵抗Rd_1~Rd_6(総称する場合は単に“Rd”と記す。)が接続される。これにより、電界効果トランジスタMtがオフしているときに、ドレイン電圧とソース電圧を等しくすることができる。トランジスタM1のドレイン・ゲート間には容量C1が接続され、トランジスタM6のソース・ゲート間には容量C2が接続される。
 トランジスタM1~M6のゲートは、夫々のゲートに接続される6個の抵抗Rg_1~Rg_6と他の1個の抵抗Rc1から成るゲート制御用の抵抗を介して制御端子TRX_LBCに接続される。なお、以下の説明では、ゲート制御用の抵抗におけるトランジスタM1~M6のゲートに接続される複数の抵抗Rg_1~Rg_6を総称してゲート抵抗Rgと表記するとともに、抵抗Rc1を結合用の抵抗Rc1と表記する。
 トランジスタM1~M6、ゲート抵抗Rg、及び結合用の抵抗Rc1の具体的な接続関係は以下である。例えば、抵抗Rg_1の一端はトランジスタM1のゲートに接続され、他端は抵抗Rg_2の一端及びトランジスタM2のゲートに接続される。抵抗Rg_2の一端はトランジスタM2のゲートに接続され、他端は抵抗Rg_3の一端及びトランジスタM3のゲートに接続される。抵抗Rg_3の一端はトランジスタM3のゲートに接続され、他端は抵抗Rc1の一端に接続される。また、抵抗Rg_6の一端はトランジスタM6のゲートに接続され、他端は抵抗Rg_5の一端及びトランジスタM5のゲートに接続される。抵抗Rg_5の一端はトランジスタM5のゲートに接続され、他端は抵抗Rg_4の一端及びトランジスタM4のゲートに接続される。抵抗Rg_4の一端はトランジスタM4のゲートに接続され、抵抗Rg_4の他端は、前記抵抗Rg_3の他端とともに抵抗Rc1の一端に接続される。抵抗Rc1の他端は制御端子TRX_LBCに接続される。
 上記のように接続されたゲート制御用の抵抗を介して、制御端子TRX_LBCに供給された信号を電界効果トランジスタMtのゲートに入力することで、夫々のトランジスタM1~M6に、略均一なゲート駆動電圧が印加される。また、ゲート抵抗Rg及び結合用の抵抗Rc1の抵抗値を比較的高い抵抗値とすることで、制御端子TRX_LBCにRF信号が漏れることによる損失を低減させることができる。
 アンテナスイッチ1におけるゲート制御用の抵抗として、化合物半導体GaAsからなる半導体基板上に、例えば有機金属気相成長(MOCVD:Metalorganic chemical vapor deposition)により形成されたチャネル層、又はキャップ層を用いることができる。以下、チャネル層を用いた抵抗をチャネル抵抗Rchと称し、キャップ層(n層)を用いた抵抗をn抵抗Rnpと称する。
 図3は、チャネル抵抗Rchの断面構造の一例を示す説明図である。同図に示されるように、化合物半導体GaAsからなる半導体基板601に、例えばMOCVDにより、バッファ層602、電子供給層603、チャネル層604、電子供給層605、キャップ層(n層)606、オーミック層からなる電極607が順次エピタキシャル成長される。チャネル抵抗Rchは、チャネル層604を主な抵抗成分とする。
 図4は、n抵抗Rnpの断面構造の一例を示す説明図である。図3と同様に、半導体基板601に、バッファ層602、電子供給層603、チャネル層604、電子供給層605、キャップ層(n層)608、オーミック層からなる電極607が順次エピタキシャル成長される。n抵抗Rnpは、キャップ層(n層)608を主な抵抗成分とする。キャップ層608は、n+型GaAs層から形成され、n型の導電型を有する不純物イオン(例えば、シリコンイオン)がドープされている。n抵抗Rnpはチャネル抵抗Rchに比べて単位面積当たりの抵抗率が低い。したがって、所定の抵抗値の抵抗をn抵抗Rnpで実現する場合、一般に、n抵抗Rnpはチャネル抵抗Rchに比べてレイアウト面積が大きくなる。一方、n抵抗Rnpは、電流・電圧特性においてチャネル抵抗Rchに比べて高い線形性を有する。
 図5にチャネル抵抗Rch及びn抵抗Rnpの電流・電圧特性(I-V特性)を例示する。同図において、縦軸が抵抗に流れる電流Iresを表し、横軸が抵抗の両端の電圧Vresを表す。参照符号401は、15kΩのチャネル抵抗Rchの特性を表し、参照符号402は、10kΩのチャネル抵抗Rchの特性を表し、参照符号403は、5kΩのチャネル抵抗Rchの特性を表す。また、参照符号404は10kΩのn抵抗Rnpの特性を表し、参照符号405は15kΩのn抵抗Rnpの特性を表し、参照符号406は、10kΩのn抵抗Rnpと5kΩのチャネル抵抗Rchとを直列接続した合成抵抗の特性を表す。
 図6にチャネル抵抗Rch及びn抵抗Rnpの電流・電圧特性の2次微分の特性を例示する。同図において、縦軸が抵抗に流れる電流の2次微分d2I/dV2を表し、横軸が抵抗の両端の電圧Vresを表す。参照符号501は、15kΩのチャネル抵抗Rchの特性を表し、参照符号502は、10kΩのチャネル抵抗Rchの特性を表し、参照符号503は、5kΩのチャネル抵抗Rchの特性を表す。また、参照符号504は10kΩのn抵抗Rnpの特性を表し、参照符号505は15kΩのn抵抗Rnpの特性を表し、参照符号506は10kΩのn抵抗Rnpと5kΩのチャネル抵抗Rchとを直列接続した合成抵抗の特性を表す。図5及び図6から、n抵抗Rnpは、チャネル抵抗Rchに比べて線形性が高いことが理解される。
 前述したように、高周波スイッチのゲート制御用の抵抗に線形性の悪い抵抗を用いることは、相互変調歪の発生原因となる。
 図7に、スイッチ回路10の相互変調歪の特性を例示する。同図には、アンテナスイッチ1におけるアンテナ端子ANT_LBと送受信端子TRX_LBとの間の信号経路にRF送信信号とRF受信信号が同時に入力されたときの相互変調歪の特性が例示される。同図において、縦軸は相互変調歪の大きさを表し、横軸は、アンテナ端子ANT_LBと送受信端子TRX_LBとの間の信号経路に入力されるRF送信信号とRF受信信号との位相差を表す。
 参照符号801~807で示される特性は、スイッチ回路10の各ゲート制御用の抵抗におけるn抵抗Rnpとチャネル抵抗Rchの適用条件を変えた場合の相互変調歪の特性である。例えば、参照符号801は、第1高周波スイッチ101~104及び第2高周波スイッチ105における全てのゲート制御用の抵抗をチャネル抵抗Rchで構成したときの特性を表す。参照符号802は、第1高周波スイッチ101における結合用の抵抗Rcをn抵抗Rnpで構成するとともに、その他の抵抗をチャネル抵抗Rchで構成したときの特性を表す。参照符号803は、第1高周波スイッチ101~104及び第2高周波スイッチ105における結合用の抵抗Rcをn抵抗Rnpで構成するとともに、その他の抵抗をチャネル抵抗Rchで構成したときの特性を表す。参照符号804は、第1高周波スイッチ101~104における結合用の抵抗Rcをn抵抗Rnpで構成するとともに第2高周波スイッチ105における全ての抵抗をチャネル抵抗Rchで構成したときの特性を表す。参照符号805は、第1高周波スイッチ101~104における結合用の抵抗Rc及びゲート抵抗Rg(Rg_1~Rg_6)をn抵抗Rnpで構成したときの特性を表す。参照符号806は、第1高周波スイッチ101~104における結合用の抵抗Rc及びゲート抵抗Rg(Rg_1~Rg_6)と、第2高周波スイッチ105における結合用の抵抗Rcs及びゲート抵抗Rgs(Rgs_1~Rgs_4)をn抵抗Rnpで構成したときの特性を表す。参照符号807は、全ての抵抗を理想抵抗とした場合の特性を表す。図7から、スイッチ回路1における抵抗にn抵抗Rnpを用いる割合が増加するにつれて、相互変調歪が低下することが理解される。
 図8は、図7の各条件における相互変調歪とチップ面積増加率の一例を示す説明図である。参照符号901は、図7の各条件801~807での相互変調歪を表す。参照符号902は、図7の各条件801~807でのチップ面積の増加率を表す。図8に示されるように、スイッチ回路1における抵抗にn抵抗Rnpを用いる割合が増加するにつれて相互変調歪は低下するが、チップ面積は増加する。すなわち、相互変調歪とチップ面積とはトレードオフの関係にあることが理解される。
 以上図7及び図8の結果を踏まえると、アンテナスイッチに要求される相互変調歪の特性と、許容されるチップ面積とに応じて、高周波スイッチのゲート制御用の抵抗に用いる抵抗素子を選定することが望ましい。前述したように、制御端子TRX_LBCからの制御信号を受けるゲート制御用の抵抗には、大きな振幅の電圧が印加されるため、当該ゲート制御用の抵抗の電流・電圧特性の線形性が低いと、相互変調歪が発生する。特に、ゲート制御用の抵抗のうち結合用の抵抗Rc1は、ゲート抵抗Rgに比べて大きな振幅の電圧が印加されるため、歪に対する感度が高い。そこで、チップ面積の増加を抑えつつ相互変調歪を低減する1つの好適な方法として、ゲート制御用の抵抗のうち、結合用の抵抗に線形性の高い抵抗を用いる方法が考えられる。例えば、W-CDMA方式のRF送受信信号を伝達する信号経路を形成するための第1高周波スイッチ101における結合用の抵抗Rc1にn抵抗Rnpを用いて、それ以外の抵抗にチャネル抵抗Rchを用いる。これによれば、W-CDMA方式のローバンドのRF送信信号を送受信するときに、アンテナ端子ANT_LBと送受信端子TRX_LBとの間の信号経路で発生する相互変調歪を大きく低減させることができ、且つチップ面積の増加を抑えることができる。このことは、図8から理解される。例えば、図8の特性901、902に示されるように、第1高周波スイッチ101における結合用の抵抗Rc1をn抵抗Rnpとし、それ以外の抵抗をチャネル抵抗Rchとした条件802では、第1高周波スイッチ101~104及び第2高周波スイッチ105の全てのゲート制御用の抵抗をチャネル抵抗Rchで構成した条件801に比べて相互変調歪の特性が大きく改善され、且つチップ面積の増加が抑えられている。
 更に相互変調歪の特性を改善するには、第1高周波スイッチ101における結合用の抵抗Rc1のみならず、第1高周波スイッチ102~104における結合用の抵抗Rcにもn抵抗Rnpを用いればよい。これによれば、W-CDMA方式のローバンドのRF送信信号を送受信するときに、アンテナ端子ANT_LBと送受信端子TRX_LBとの間の信号経路以外に漏洩するRF信号に起因して発生する相互変調歪を低減させることができ、且つチップ面積の増加を抑えることができる。このことは、図8から理解される。例えば、図8の特性901、902に示されるように、条件803では、条件802に対してチップ面積の大きな増加はないが、相互変調歪の特性が更に改善される。
 チップ面積の増加が許容される場合には、第1高周波スイッチ102~104に加えて、第2高周波スイッチ105の結合用の抵抗Rcsにn抵抗Rnpを用いてもよい。これによれば、第1高周波スイッチ102~104において発生する相互変調歪と、第2高周波スイッチ105を介して漏洩するRF信号に起因して発生する相互変調歪を低減させることができる。
 チップ面積の増加を抑えつつ相互変調歪を低減するもう1つの好適な方法として、結合用の抵抗を、n抵抗Rnpとチャネル抵抗Rchとを直列接続した合成抵抗で実現する方法がある。
 図9は、結合用の抵抗をn抵抗Rnpとチャネル抵抗Rchとの合成抵抗で実現した場合のローバンド側のスイッチ回路10の一例を示す回路図である。同図に示されるように、第1高周波スイッチ101は、n抵抗Rnpで構成される抵抗Rc1と、チャネル抵抗Rchで構成される抵抗Rc2とを直列接続した合成抵抗Rcを、結合用の抵抗とする。特に制限されないが、図9には、抵抗Rc1を5kΩとし、抵抗Rc2を10kΩとした場合が例示される。
 抵抗Rc1と抵抗Rc2による合成抵抗Rcの電流・電圧特性は、例えば、前述の図5及び図6に示される特性406及び特性506となる。図5及び図6に示されるように、抵抗Rc1(5kΩ)と抵抗Rc2(10kΩ)による合成抵抗Rcは、同じ15kΩの抵抗をn抵抗Rnpのみで実現した場合の特性405(505)には及ばないものの、15kΩの抵抗をチャネル抵抗Rchのみで実現した場合の特性401(501)に比べて高い線形性を持つことが理解される。このことから、第1高周波スイッチ101における結合用の抵抗に、チャネル抵抗Rcとn抵抗Rnpの合成抵抗Rcを用いることで、相互変調歪を大きく改善することができ、且つ、n抵抗Rnpのみで結合用の抵抗Rcを構成する場合に比べて、よりチップ面積を抑えることができる。
 また、第1高周波スイッチ101に加え、第1高周波スイッチ102~104の結合用の抵抗Rc及び第2高周波スイッチ105の結合用の抵抗Rcsにも、チャネル抵抗Rc及びn抵抗Rnpの合成抵抗を用いることで、上記と同様に、チップ面積の増加を抑えつつ、相互変調歪をより改善することができる。なお、図9には、第1高周波スイッチ101~104の結合用の抵抗Rc、及び第2高周波スイッチ105の結合用の抵抗Rcsを、チャネル抵抗Rchとn抵抗Rnpの合成抵抗とした回路構成例が示されている。
 ≪ハイバンド側のスイッチ回路11の回路構成≫
 図10は、ハイバンド側のスイッチ回路11の回路構成の一例を示す回路図である。スイッチ回路11は、4つの第1高周波スイッチ111~114と、4つの第2高周波スイッチ115~117、119と、2つの第3高周波スイッチ120、121と、ゲート制御回路118と、複数の端子とを含んで構成される。当該複数の端子は、例えば、アンテナ端子ANT_HB、受信端子RX_1800、RX_1900、送信端子TX_HB、送受信端子TRX_HB、終端端子TERM_HB、複数の制御端子TX_HBC、RXCC_HBC、TRX_HBC、TERM_HBC、VSW_HB、RX_1800C、RX_1900C、及び複数の電源端子GND_TXHB、GND_TRXHB、GND_RXHBである。なお、スイッチ回路11における上記複数の端子を表す参照符号は、端子のみならず、当該端子に接続されるノードをも表すものとする。
 アンテナ端子ANT_HBは、アンテナ8と接続される。送受信端子TRX_HBは、W-CDMA方式のハイバンドのRF送信信号及びRF受信信号が供給される端子であり、バンドパスフィルタ18に接続される。送受信端子TRX_HBとアンテナ端子ANT_HBとの間には、第1高周波スイッチ111が設けられ、当該第1高周波スイッチ111は、制御信号SCのうち制御端子TRX_HBCに供給される信号によってオン・オフが制御される。また、送受信端子TRX_HBと電源端子GND_TRXHBとの間に第2高周波スイッチ115が設けられ、当該第2高周波スイッチ115は制御端子TRX_HBCに供給される信号によってオン・オフが制御される。例えば、第2高周波スイッチ115は、第1高周波スイッチ111がオフしている期間に、送受信端子TRX_HBと、グラウンド電位に接続される電源端子GND_TRXHBとの間に信号経路を形成する。これにより、第1高周波スイッチ111がオフしているときの送受信端子TRX_HBのインピーダンスを下げている。
 送信端子TX_HBは、GSM方式のハイバンドのRF送信信号が供給される端子である。送信端子TX_HBとアンテナ端子ANT_HBとの間に第1高周波スイッチ113が設けられ、当該第1高周波スイッチ113は、制御信号SCのうち制御端子TX_HBCに供給される信号に基づいてオン・オフが制御される。具体的には、ゲート制御回路118が、制御端子TX_HBCに供給された制御信号と、送信端子TX_HBに供給されたRF送信信号とを利用して容量Caを充電する。そして、当該容量Caの充電電圧と制御端子TX_HBCに供給された制御信号の電圧との和に応じた出力電圧によって第1高周波スイッチ113が駆動される。また、送信端子TX_HBと電源端子GND_TXHBとの間に第2高周波スイッチ116が設けられ、当該第2高周波スイッチ116は制御端子TRX_HBCに供給される信号によってオン・オフが制御される。例えば、第2高周波スイッチ116は、第1高周波スイッチ113がオフしている期間に、送信端子TX_HBと、グラウンド電位に接続される電源端子GND_TXHBとの間に信号経路を形成する。これにより、第1高周波スイッチ113がオフしているときの送信端子TX_HBのインピーダンスを下げている。
 スイッチ回路11におけるGSM方式のRF受信信号の信号経路は、1900MHz帯のRF受信信号の信号経路と、1800MHz帯のRF受信信号の信号経路と、から構成される。制御端子VSW_HBは、制御信号SCのうち、基準となるDC電圧を定めるための信号が供給される端子である。制御端子VSW_HBとアンテナ端子ANT_HBとの間には第1高周波スイッチ112が設けられ、当該第1高周波スイッチ112は制御端子RXCC_HBCに供給される制御信号によってオン・オフが制御される。また、制御端子VSW_HBと受信端子RX_1800との間に第3高周波スイッチ120が設けられ、当該第3高周波スイッチ120は、制御信号SCのうち制御端子RX_1800Cに供給される信号によってオン・オフが制御される。すなわち、第1高周波スイッチ112及び第3高周波スイッチ120がオンすることにより、アンテナ8で受信した1800MHz帯のRF受信信号が受信端子RX_1800に供給される。
 また、制御端子VSW_HBと受信端子RX_1900との間に第3高周波スイッチ121が設けられ、当該第3高周波スイッチ121は、制御信号SCのうち制御端子RX_1900Cに供給される制御信号によってオン・オフが制御される。すなわち、第1高周波スイッチ112及び第3高周波スイッチ121がオンすることにより、アンテナ8で受信した1900MHz帯のRF受信信号が受信端子RX_1900に供給される。
 更に、受信端子RX_1800と電源端子GND_RXHBとの間に、第2高周波スイッチ117が設けられ、第2高周波スイッチ117は制御端子RX_1800Cに供給される信号によってオン・オフが制御される。例えば、第2高周波スイッチ117は、第3高周波スイッチ120がオフしている期間に、受信端子RX_1800と、グラウンド電位に接続される電源端子GND_RXHBとの間に信号経路を形成する。これにより、第3高周波スイッチ120がオフしているときの受信端子RX_1800のインピーダンスを下げている。同様に、受信端子RX_1900と電源端子GND_RXHBとの間に、第2高周波スイッチ119が設けられる。第2高周波スイッチ119は制御端子RX_1900Cに供給される信号によってオン・オフが制御される。例えば、第2高周波スイッチ119は、第3高周波スイッチ121がオフしている期間に、受信端子RX_1900と電源端子GND_RXHBとの間に信号経路を形成することで、受信端子RX_1900のインピーダンスを下げている。
 終端端子TERM_HBは、アンテナ端子ANT_HBに接続されるノードを終端するための外付け抵抗23が接続される端子である。終端端子TERM_HBとアンテナ端子ANT_HBとの間に第1高周波スイッチ114が設けられ、当該第1高周波スイッチ114は、制御信号SCのうち制御端子TERM_HBCに供給される制御信号によってオン・オフが制御される。例えば、ハイバンド側のRF信号の送受信が停止している期間にローバンド側のRF信号の送受信が行われる場合には、第1高周波スイッチ114をオンしてアンテナ端子ANT_LBに接続されるノードを終端することで、当該ノードにおけるローバンド側のRF信号の反射を低減させることができる。
 第1高周波スイッチ111~114の基本的な回路構成は、前述のローバンド側の第1高周波スイッチ101~104と同様である。また、第1高周波スイッチ111~114の基本的な回路構成は、前述のローバンド側の第2高周波スイッチ105、106と同様である。第1高周波スイッチ111~114や第2高周波スイッチ105、106におけるゲート制御用の抵抗は、ローバンド側と同様に、アンテナスイッチ1に要求される相互変調歪の特性と許容されるチップ面積とに応じて、線形性の高いn抵抗Rnpを用いる割合が決定される。図10には、前述の図9と同様に、第1高周波スイッチ111~114の結合用の抵抗Rc、及び第2高周波スイッチ115の結合用の抵抗Rcsを、n抵抗Rnpからなる抵抗Rc1(Rcs1)と、チャネル抵抗Rchからなる抵抗Rc2(Rcs2)の合成抵抗で実現した回路構成が例示されている。これによれば、ローバンド側のスイッチ回路10と同様に、チップ面積の増加を抑えつつ、相互変調歪をより改善することができる。
 ≪RFモジュール30と制御IC2との接続関係≫
 図11は、RFモジュール30の構成を例示する説明図である。
 前述したように、アンテナスイッチ1、制御IC2は、1つのRFモジュール30として実現される。図11に示されるように、RFモジュール30において制御IC2の一部の端子とアンテナスイッチ1の一部の端子は、例えばボンディングワイヤーで接続される。具体的には、制御信号SCのうち、スイッチ回路10における各高周波スイッチのオン・オフを制御するための信号を出力するための出力端子CL1~CL5と、制御信号SCのうち、スイッチ回路11における各高周波スイッチのオン・オフを制御するための信号を出力するための出力端子CH1~CH7とが、制御IC2の1辺に沿って配置される。また、制御信号SCを受ける制御端子(例えば、TERM_LBC、TX_LBC、VSW_LB、RX_LBC、TRX_LBC、TERM_HBC、RXCC_HBC、RXCC_HBC、TX_HBC、VSW_HBC、TRX_HBC、RX_1900C、RX_1800C)が、制御IC2に対向するアンテナスイッチ1の1辺に沿って配置される。そして、前記出力端子とそれに対応する前記制御端子とが、ボンディングワイヤーで接続される。
 ≪アンテナスイッチ1におけるレイアウト配置≫
 次に、アンテナスイッチ1の第1高周波スイッチ101~104における電界効果トランジスタMt、ゲート制御用の抵抗Rx、及び制御端子の半導体基板上のレイアウト配置について説明する。図11では、結合用の抵抗Rcとゲート抵抗Rgとを含むゲート制御用の抵抗を参照符号“Rx”で表している。
 仮に、ゲート制御用の抵抗Rxが対応する電界効果トランジスタMtから離れた場所に配置されると、図11に示されるように、ゲート制御用の抵抗Rxと制御端子との間の配線1101は短くなるが、ゲート制御用の抵抗Rxと電界効果トランジスタMtとの間の配線1102は長くなる。配線1102の配線長が長いと、カップリングにより電界効果トランジスタMtのゲートに直接、RF信号がノイズとして伝播され、電界効果トランジスタMtの特性を悪化させる虞がある。そこで、ゲート制御用の抵抗Rxは、対応する電界効果トランジスタMtの近傍に配置される。例えば、図11のように、ゲート制御用の抵抗Rxと電界効果トランジスタMtとの間の配線1103が、制御端子とゲート制御用の抵抗Rxとの間の配線1104よりも短くなるようにゲート制御用の抵抗Rxを配置する。これによれば、ゲート制御用の抵抗Rxと電界効果トランジスタMtとの間の配線によるカップリングの影響を低減させることができる。仮に、カップリングにより配線1104にRF信号がノイズとして伝播されたとしても、配線1104からみた電界効果トランジスタMtのゲート側はインピーダンスが高い状態であるので、そのノイズにより電界効果トランジスタMtの特性が大きく悪化することはない。また、上記と同様の理由から、ゲート制御用の抵抗Rx内のゲート抵抗Rgと結合用の抵抗Rc(Rc1、Rc2)との間の配線長も短くなるように、ゲート抵抗Rgと結合用の抵抗Rcを配置するのが望ましい。
 以上本実施の形態に係るアンテナスイッチ1によれば、比較的大きい振幅の電圧が印加される結合用の抵抗Rcから優先的にn抵抗Rnpを用いることで、チップ面積の増大を抑えつつ、W-CDMA方式のRF送信信号を送受信するときのアンテナスイッチ全体で発生する相互変調歪を低減させることができる。また、ゲート制御用の抵抗Rxを対応する電界効果トランジスタMtの近傍に配置して、ゲート制御用の抵抗Rxと電界効果トランジスタMtとの間の配線をより短くすることで、電界効果トランジスタMtに対するカップリングによる悪影響を低減させることができる。
 以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
 例えば、ゲート制御用の抵抗Rc、Rcsにn+抵抗を用いることに加え、図2、図9、及び図10におけるゲート制御回路108の抵抗Raにもn+抵抗を用いることで、RF漏洩信号に起因して発生する相互変調歪を更に低減させることができる。
 また、アンテナスイッチ1がGaAsのような化合物半導体に形成される場合を一例として示したが、これに限られず、公知のCMOS集積回路の製造技術によって1個の単結晶シリコンのような半導体基板に形成されてもよい。この場合、CMOSプロセスにおいて電流・電圧特性の線形性が比較的高い半導体層を前記結合用の抵抗Rc1に用いれば、上記と同様に、相互変調歪を大きく改善することが可能となる。
 図9において、結合用の抵抗Rcを構成する抵抗Rc1と抵抗Rc2の抵抗値を夫々、5kΩ、10kΩとしたが、これに限られず、要求される相互変調歪の特性や許容されるチップ面積に応じて、夫々の抵抗値を変えてもよい。
 図10において、第1高周波スイッチ111~114の結合用の抵抗Rc及び第2高周波スイッチ115の結合用の抵抗Rcsを、チャネル抵抗Rcとn抵抗Rnpとの合成抵抗とするスイッチ回路11を例示したが、これに限らない。例えば、図2のように、第1高周波スイッチ111~114の結合用の抵抗Rc、及び第2高周波スイッチ115の結合用の抵抗Rcsを、n抵抗Rnpのみを用いて実現してもよい。
 100 携帯電話機
 1 アンテナスイッチ(ANT_SW)
 10 スイッチ回路(SP4T)
 11 スイッチ回路(SP5T)
 2 制御IC(CNT_IC)
 201 制御部
 202、204 ハイパワーアンプ
 203 電力制御部(APC)
 3 RFIC
 4 ベースバンド部(BB)
 5 マイクロフォン(MIC)
 6 スピーカ(SPKR)
 7、8 アンテナ
 13、14、17、18、19 バンドパスフィルタ
 15 ハイパワーアンプ(HPA)
 101~104 第1高周波スイッチ
 105~107 第2高周波スイッチ
 108 ゲート制御回路
 Rg、Rg_1~Rg_6、Rgs、Rgs_1~Rgs_4 ゲート抵抗
 Rc、Rcs 結合用の抵抗
 Mt 電界効果トランジスタ
 M1~M6 HEMT
 Rd、Rd_1~Rd_6 ドレイン・ソース間の抵抗
 C1~C4、Ca 容量
 Ra 抵抗
 601 GaAs半導体基板
 602 バッファ層
 603 電子供給層
 604 チャネル層
 605 電子供給層
 606、608 キャップ層(n層)
 607 オーミック層からなる電極
 401、501 15kΩのチャネル抵抗Rchの特性
 402、502 10kΩのチャネル抵抗Rchの特性
 403、503 5kΩのチャネル抵抗Rchの特性
 404、504 5kΩのn抵抗Rnpの特性
 405、505 15kΩのn抵抗Rnpの特性
 406、506 10kΩのn抵抗Rnpと5kΩのチャネル抵抗Rchとを直列接続した合成抵抗の特性
 801~807 各ゲート制御用の抵抗におけるn抵抗Rnpとチャネル抵抗Rchの適用条件、及び各適用条件での相互変調歪の特性
 901 相互変調歪の特性
 902 チップ面積の増加率
 Rc1 5kΩのチャネル抵抗Rch
 Rc2 10kΩのn抵抗Rnp
 111~114 第1高周波スイッチ
 115 第2高周波スイッチ
 CL1~CL5、CH1~CH7 出力端子
 ANT_LB アンテナ端子
 RX_LB 受信端子
 TX_LB 送信端子
 TRX_LB 送受信端子
 TERM_LB 終端端子
 TX_LBC、RX_LBC、TRX_LBC、TERM_LBC、VSW_LB 制御端子
 GND_TXLB、GND_RXLB 電源端子

Claims (14)

  1.  アンテナに接続するためのアンテナ端子と、
     RF信号が供給可能にされる複数の外部端子と、
     前記アンテナ端子と夫々の前記外部端子との間に設けられる複数の第1高周波スイッチと、
     夫々の前記第1高周波スイッチのオン・オフを切り替える制御信号を入力するための複数の制御端子と、を有する半導体装置であって、
     前記第1高周波スイッチは、
     対応する前記外部端子と前記アンテナ端子との間に設けられ、直列接続された複数の第1電界効果トランジスタと、
     前記複数の第1電界効果トランジスタのゲート端子に夫々接続される複数の第1抵抗と、
     対応する前記制御端子と前記第1抵抗との間に設けられる第2抵抗と、を有し、
     前記複数の外部端子のうち少なくとも1つの端子は、周波数分割複信方式のRF送信信号とRF受信信号とが供給可能にされる第1端子であって、
     前記第1端子と前記アンテナ端子との間に設けられる前記第1高周波スイッチにおける前記第2抵抗は、その電流・電圧特性の線形性が前記第1抵抗の電流・電圧特性の線形性よりも高くなるように構成される半導体装置。
  2.  前記複数の外部端子のうち1つの端子は、周波数分割複信方式以外の第1通信方式の送信信号が供給可能にされる第2端子であり、もう1つの端子は、前記第1通信方式の受信信号が供給可能にされる第3端子であって、
     前記第2端子と前記アンテナ端子との間に設けられる前記第1高周波スイッチにおける前記第2抵抗、及び前記第3端子と前記アンテナ端子との間に設けられる前記第1高周波スイッチにおける前記第2抵抗は、その電流・電圧特性の線形性が前記第1抵抗の電流・電圧特性の線形性よりも高くなるように構成される請求項1の半導体装置。
  3.  前記複数の外部端子のうち1つの端子は、終端回路が接続可能にされる第4端子であって、
     前記第4端子と前記アンテナ端子との間に設けられる前記第1高周波スイッチにおける前記第2抵抗は、その電流・電圧特性の線形性が前記第1抵抗の電流・電圧特性の線形性よりも高くなるように構成される請求項1の半導体装置。
  4.  前記第1抵抗は、第1半導体層を用いて構成され、
     前記第2抵抗は、前記第1半導体層よりも単位面積当たりの抵抗率が低い第2半導体層を用いて構成される、請求項1の半導体装置。
  5.  前記第1高周波スイッチは、前記第2抵抗に直列に接続される第3抵抗を更に有し、
     前記第3抵抗は、前記第1半導体層を用いて構成される請求項4の半導体装置。
  6.  前記第1抵抗及び前記第2抵抗を含む抵抗回路の一端と前記第1電界効果トランジスタのゲート端子とを接続する信号線は、前記抵抗回路の他端と前記制御端子とを接続する信号線よりも短くなるように構成される請求項1の半導体装置。
  7.  前記アンテナ端子と前記第1端子との間に設けられた前記第1高周波スイッチにおける前記複数の電界効果トランジスタがオフしているときに、前記第1端子とグラウンドノードとの間に信号経路を形成する第2高周波スイッチを更に有し、
     前記第2高周波スイッチは、
     前記第1端子と前記グラウンドノードとの間に設けられ、直列接続された複数の第2電界効果トランジスタと、
     前記複数の第2電界効果トランジスタの夫々のゲート端子に接続される複数の第4抵抗と、
     前記グラウンドノードと前記第4抵抗との間に設けられる第5抵抗と、を含み、
     前記第5抵抗は、その電圧・電流特性の線形性が前記第4抵抗の電圧・電流特性の線形性よりも高くなるように構成される請求項1の半導体装置。
  8.  前記第4抵抗は、第1半導体層を用いて構成され、
     前記第5抵抗は、前記第1半導体層よりも単位面積当たりの抵抗率が低い第2半導体層を用いて構成される、請求項7の半導体装置。
  9.  前記第2高周波スイッチは、前記第5抵抗に直列に接続される第6抵抗を更に有し、
     前記第6抵抗は、前記第1半導体層を用いて構成される請求項8の半導体装置。
  10.  請求項1の半導体装置と、
     前記制御信号を生成する制御用の半導体装置と、を含む高周波モジュール。
  11.  前記制御用の半導体装置は、当該半導体装置の一辺に沿って前記制御信号を出力するための複数の出力端子を有し、
     請求項1の半導体装置は、当該半導体装置の一辺に沿って前記複数の制御端子を有し、
     前記出力端子と前記制御端子とは対向して配置され、相互にボンディングワイヤーで接続される請求項10の高周波モジュール。
  12.  アンテナに接続するためのアンテナ端子と、
     周波数分割複信方式のRF送信信号とRF受信信号とが供給可能にされる送受信端子と、
     前記アンテナ端子と前記送受信端子との間に設けられる第1高周波スイッチと、を有する半導体装置であって、
     前記第1高周波スイッチは、
     直列接続された複数の電界効果トランジスタと、
     前記複数の電界効果トランジスタのオン・オフを制御するための制御信号を受け、前記複数の電界効果トランジスタを駆動するための抵抗回路とを有し、
     前記抵抗回路は、前記複数の電界効果トランジスタの夫々のゲート端子に接続される複数の第1抵抗と、
     一端に供給された前記制御信号を他端に接続される前記第1抵抗素子に供給するための第2抵抗と、を含み、
     前記第2抵抗は、その電流・電圧特性の線形性が前記第1抵抗の電流・電圧特性の線形性よりも高くなるように構成される半導体装置。
  13.  前記第1抵抗は、第1半導体層を用いて構成され、
     前記第2抵抗は、前記第1半導体層よりも単位面積当たりの抵抗率が低い第2半導体層を用いて構成される、請求項12の半導体装置。
  14.  前記第1高周波スイッチは、前記第2抵抗に直列に接続される第3抵抗を更に有し、
     前記第3抵抗は、前記第1半導体層を用いて構成される請求項13の半導体装置。
PCT/JP2012/080488 2011-12-09 2012-11-26 半導体装置及び高周波モジュール WO2013084739A1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/361,448 US9444512B2 (en) 2011-12-09 2012-11-26 Semiconductor device and high-frequency module
JP2013548179A JP5721018B2 (ja) 2011-12-09 2012-11-26 半導体装置及び高周波モジュール

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011-269731 2011-12-09
JP2011269731 2011-12-09

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2013084739A1 true WO2013084739A1 (ja) 2013-06-13

Family

ID=48574113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2012/080488 WO2013084739A1 (ja) 2011-12-09 2012-11-26 半導体装置及び高周波モジュール

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9444512B2 (ja)
JP (1) JP5721018B2 (ja)
WO (1) WO2013084739A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017517913A (ja) * 2014-03-26 2017-06-29 ▲華▼▲為▼▲終▼端有限公司 無線周波数フロントエンドシステム、信号伝送制御方法、およびモバイル端末
JP2019050465A (ja) * 2017-09-08 2019-03-28 株式会社日立国際電気 無線伝送装置及び無線伝送方法
US20210306018A1 (en) * 2020-03-31 2021-09-30 Murata Manufacturing Co., Ltd. Radio frequency module and communication device

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9413415B2 (en) * 2011-12-20 2016-08-09 Murata Manufacturing Co., Ltd. High frequency module
US20170284206A1 (en) * 2016-04-05 2017-10-05 General Electric Company High porosity material and method of making thereof
KR102352553B1 (ko) * 2017-10-25 2022-01-18 삼성전자주식회사 복수의 안테나들을 포함하는 전자 장치와 이의 동작 방법

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005072671A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Renesas Technology Corp 通信用電子部品および送受信切替え用半導体装置
JP2008011131A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Renesas Technology Corp 半導体集積回路装置および高周波モジュール
WO2008056747A1 (fr) * 2006-11-09 2008-05-15 Renesas Technology Corp. Circuit intégré semi-conducteur, module rf utilisant celui-ci et dispositif de terminal de communication radio utilisant celui-ci
JP2010258150A (ja) * 2009-04-23 2010-11-11 Renesas Electronics Corp 半導体装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4847486B2 (ja) * 2008-03-25 2011-12-28 株式会社沖データ 駆動回路、ledヘッドおよび画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005072671A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Renesas Technology Corp 通信用電子部品および送受信切替え用半導体装置
JP2008011131A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Renesas Technology Corp 半導体集積回路装置および高周波モジュール
WO2008056747A1 (fr) * 2006-11-09 2008-05-15 Renesas Technology Corp. Circuit intégré semi-conducteur, module rf utilisant celui-ci et dispositif de terminal de communication radio utilisant celui-ci
JP2010258150A (ja) * 2009-04-23 2010-11-11 Renesas Electronics Corp 半導体装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017517913A (ja) * 2014-03-26 2017-06-29 ▲華▼▲為▼▲終▼端有限公司 無線周波数フロントエンドシステム、信号伝送制御方法、およびモバイル端末
JP2019050465A (ja) * 2017-09-08 2019-03-28 株式会社日立国際電気 無線伝送装置及び無線伝送方法
US20210306018A1 (en) * 2020-03-31 2021-09-30 Murata Manufacturing Co., Ltd. Radio frequency module and communication device
US11528044B2 (en) * 2020-03-31 2022-12-13 Murata Manufacturing Co., Ltd. Radio frequency module and communication device

Also Published As

Publication number Publication date
US9444512B2 (en) 2016-09-13
US20140328223A1 (en) 2014-11-06
JP5721018B2 (ja) 2015-05-20
JPWO2013084739A1 (ja) 2015-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10985711B2 (en) Wide bandwidth envelope trackers
US11705876B2 (en) Envelope tracking systems for power amplifiers
US11595006B2 (en) Apparatus and methods for envelope tracking systems with automatic mode selection
JP5721018B2 (ja) 半導体装置及び高周波モジュール
US10879942B2 (en) Demultiplexing apparatus and method of designing the apparatus
CN101252352B (zh) 半导体集成电路器件及高频功率放大器模块
CN106537769B (zh) 与线性和高效宽带功率放大器有关的系统和方法
US10778211B2 (en) Switching circuit and semiconductor module
TW201545470A (zh) 具有並聯射極隨耦器的改良功率放大器偏壓電路
TW201347429A (zh) 高頻電路及具備其之高頻模組
WO2009045686A2 (en) Inverted doherty amplifier with increased off-state impedence
CN106664062B (zh) 集成3路Doherty放大器
CN109964407A (zh) 具有补偿电路的二进制加权衰减器
KR20100049002A (ko) 상호변조 왜곡을 감소시키기 위해 선택가능한 위상 시프팅 모드를 갖는 스위칭 디바이스
JP5313970B2 (ja) 高周波電力増幅器
US20200389166A1 (en) Switch with gate or body connected linearizer
US10756727B2 (en) Switching circuit and high-frequency module
CN105680801B (zh) 一种平衡散热的多模功率放大器及其移动终端
JP2012004777A (ja) 高周波増幅器
US20240056041A1 (en) Saturation detection bandwidth enhancement using virtual grounds
CN213783252U (zh) 低噪声放大电路与电子设备
TW202007076A (zh) 放大器線性升壓電路及用於後失真回饋取消之方法
Acar et al. Large signal and small signal building blocks for cellular infrastructure

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 12856244

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 2013548179

Country of ref document: JP

Kind code of ref document: A

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 14361448

Country of ref document: US

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 12856244

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1