WO2013057839A1 - ナレッジ管理方法、計算機システム及び計算機 - Google Patents
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Abstract
計算機システムは、管理対象システムを構成する構成要素に発生した事象に関する事象情報要素を格納する記憶装置と、事象情報要素の管理を行う1以上の計算機とを有する。記憶装置は、管理対象システムの構成要素に発生した事象に関する事象情報要素に対して、事象情報要素を登録した第1ユーザ以外のユーザに対して当該事象情報要素を公開してもよいか否かを示す公開可否情報を対応付けて記憶する。少なくとも1つの計算機が、検索する事象情報要素に対する検索条件と、検索を所望する第2ユーザを特定するユーザ特定情報とを受け付け、記憶装置から検索条件に該当する事象情報要素を検索し、検索結果中の事象情報要素に対応付けられている公開可否情報に基づいて、検索結果中の事象情報要素から検索するユーザに公開可能な事象情報要素を決定して、決定された事象情報要素を第2ユーザの利用する装置に対して表示させる。
Description
本発明は、管理対象システムの構成要素に発生した事象に関する事象情報要素を管理する技術に関する。
例えば、データセンター等の管理対象システムにおける構成要素に発生した事象(インシデント)に関するナレッジを管理し、そのナレッジを利用することが行われている。また、管理対象システムについてのナレッジを複数のシステム管理者により共有することが行われている。
例えば、管理対象システムについてのナレッジの共有方法としては、管理対象システムの構成要素に関するナレッジを統合管理する構成情報管理装置を設置し、特定の構成要素に対して記録したナレッジを、記録されている特定の構成要素に対するナレッジとしてだけではなく、管理対象システムの中に含まれる同類の構成要素に対するナレッジとしても提示できるようにする方法がある(例えば、特許文献1参照)。
管理対象システムの実行環境が、使用者自身がシステムを設置して利用するオンプレミス環境から、外部のリソースを利用するクラウド環境へと移行しつつある。データセンター事業者は、ユーザに提供するクラウド環境を可能な限り標準化することで、データセンターのシステム管理者(データセンターシステム管理者)が習得すべきスキルやナレッジを限定化している。
しかし、データセンターシステム管理者のナレッジや、ある特定のユーザのシステム管理者(ユーザシステム管理者)がトラブルに遭遇したときにおける解決方法をまとめたナレッジは、別のユーザのシステム管理者には共有されていないことが一般的である。このため、ユーザはトラブル発生時には、一からナレッジを構築しなければならないという問題がある。
また、ユーザシステム管理者が構築したナレッジを、他のユーザシステム管理者に提供することは、セキュリティリスクを負ってしまう可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、管理対象システムの構成要素の事象に関するナレッジを管理し、適切に提供することのできる技術を提供することにある。
本発明の一観点に係るナレッジ管理方法を行う計算機システムは、管理対象システムを構成する構成要素に発生した事象に関する事象情報要素を格納する記憶装置と、事象情報要素の管理を行う1以上の計算機を有する。記憶装置は、管理対象システムの構成要素に発生した事象に関する事象情報要素に対して、事象情報要素を登録した第1ユーザ以外のユーザに対して当該事象情報要素を公開してもよいか否かを示す公開可否情報を対応付けて記憶する。1以上の計算機の少なくとも1つが、検索する事象情報要素に対する検索条件と、検索を所望する第2ユーザを特定する管理者特定情報とを受け付ける。1以上の計算機の少なくとも1つが、記憶装置から検索条件に該当する事象情報要素を検索する。1以上の計算機の少なくとも1つが、検索結果中の事象情報要素に対応付けられている公開可否情報に基づいて、検索結果中の事象情報要素から検索する管理者に公開可能な事象情報要素を決定して、決定された事象情報要素を第2ユーザの利用する装置に対して表示させる。
幾つかの実施例を、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施例は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施例の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
なお、以下の説明では、「aaaテーブル」の表現にて各種情報を説明することがあるが、各種情報は、テーブル以外のデータ構造で表現されていてもよい。データ構造に依存しないことを示すために「aaaテーブル」を「aaa情報」と呼ぶことができる。
また、以下の説明では、処理を実行する機能部を主語として説明を行う場合があるが、機能部は、プロセッサがプログラムを実行することで定められた処理をメモリ及び通信ポート(通信制御デバイス)を用いながら行うため、プロセッサを主語とした説明としてもよい。プログラムは、プログラムソースから各システムにインストールされても良い。プログラムソースは、例えば、プログラム配布サーバ又は記憶メディアであっても良い。また、プロセッサが行う処理の一部又は全部をハードウェア回路により実行するようにしてもよい。
まず、実施例1の概要について説明する。
実施例1に係る管理対象システムであるデータセンターは、複数のユーザに対してクラウド環境を提供している。
はじめに、データセンター事業者のもとでデータセンター全体の管理に従事する管理者(データセンターシステム管理者)と、ユーザの業務システムの管理者(ユーザシステム管理者)について、その役割と課題を説明する。
データセンター事業者は、高いレベルのサービスをユーザに低コストで提供するという厳しい競争に勝ち抜かなければならない。一方、ユーザは、データセンター環境において業務システムをトラブル無く低コストで運用しなければならない。この状況下で、データセンターがユーザに提供するクラウド環境は標準化されているにも関わらず、クラウド環境に関するナレッジが、データセンターシステム管理者とユーザシステム管理者との間で共有されないため、運用管理の効率低下を招いているという課題がある。例えば、あるユーザのシステム管理者がトラブルに遭遇して、その解決方法をナレッジとして習得しても、別のユーザのシステム管理者は、このナレッジの存在を知ることができないため、同種のトラブル発生時には一からナレッジを構築しなければならない。
次に、上記課題を解決する実施例1に係るナレッジ管理方法の概要を示す。例えば、データセンター内で発生するさまざまな事象を、さまざまなシステムの管理者が単一のデータベースに蓄積し、参照する方法では、あるユーザの業務内容が別のユーザに漏洩するなどのセキュリティリスクが存在するため、現実的な解決策にはならない。そこで、実施例1においては、データセンターシステム管理者とユーザシステム管理者がセキュリティリスクを負うことなく、ナレッジを相互に参照可能なデータベース(ナレッジデータベース)を配置する。その概要は以下のとおりである。
1.データセンターシステム管理者は、各ユーザのシステムの運用状況を監視したりユーザからのエスカレーションに対応したりすることで得られた情報を、ナレッジデータベースに登録する。
2.ユーザシステム管理者は、業務システムの構成要素に関する情報を、ナレッジデータベースに登録する。また、業務システムの運用管理において発生するインシデント(=システムの正常運用を阻害する可能性がある事象)に関する情報を、ナレッジデータベースに登録する。
3.ナレッジデータベースの各ナレッジに対する参照権として、データセンターシステム管理者、ナレッジを登録したユーザシステム管理者、それ以外のユーザシステム管理者のいずれかを設定する。ナレッジに対する参照権の設定により、たとえば、ナレッジを登録したユーザシステム管理者以外のユーザシステム管理者が、登録されているナレッジを一切参照できないようにすることができる。ナレッジデータベースに登録されているナレッジの公開可否の設定は、例えば、データセンターシステム管理者またはユーザシステム管理者があらかじめ定義しているルールをもとに判断して設定しておく。
図1は、実施例1に係る計算機システムの構成図である。
計算機システムは、管理対象システム(データセンター)100と、運用監視システム200と、ナレッジ管理システム300と、計算機351とを含む。運用監視システム200は、例えば、1以上の計算機により構成されている。また、ナレッジ管理システム300は、例えば、1以上の計算機により構成されている。なお、運用監視システム200と、ナレッジ管理システム300とを同一の計算機に構成してもよい。
管理対象システム100と、運用監視システム200とは、ネットワーク10を介して通信可能に接続されている。運用監視システム200と、ナレッジ管理システム300とは、ネットワーク20を介して通信可能に接続されている。計算機351は、ネットワーク20を介して、ナレッジ管理システム300と通信可能に接続されている。
管理対象システム100は、データセンター事業者よりユーザに提供されるシステムである。管理対象システム100は、ストレージやネットワークなどの共通インフラ(共通インフラストラクチャ)110や、ユーザの業務を実行する業務システム120を含む。共通インフラ110は、ストレージや、ネットワークのシステム構成要素111(構成要素)を含む。業務システム120は、マシン、OS、ミドルウェア等のシステム構成要素121(構成要素)を含む。
データセンターシステムを管理する管理者(データセンターシステム管理者)は、共通インフラ110を管理する。また、必要に応じてユーザの業務システム120の構成要素121を管理する。たとえば、ユーザからのエスカレーションがきっかけとなる場合や、PaaS(Platform as a Service)、SaaS(Software as a Service)というデータセンターの形態の場合がこれに該当する。
ユーザのシステム管理者(ユーザシステム管理者)は、データセンター100から借り受けている構成要素111、121の上に業務システム120を構築し、運用管理する。障害等の問題が発生すれば、ユーザシステム管理者は問題を解決し、業務システム120の継続的正常運用を図る。問題解決方法としては、(1)ユーザシステム管理者の知見を活用して自己解決する、(2)データセンターシステム管理者のうち「問題が発生しているシステム構成要素の精通者」にエスカレーションして解決を図る、(3)システム構成要素のベンダのサポート窓口にエスカレーションして解決を図る、などがある。ここで、本実施例においては、「データセンターシステム管理者」および「ユーザシステム管理者」を総称する場合には、「システム管理者」ということにする。
ここで、データセンターの形態について説明する。
図2は、実施例1に係るデータセンターの構成図である。同図は、データセンター事業者がユーザに対して提供するシステム実行環境の構成要素の一例と、システム管理者の役割を示した図である。
データセンター事業者が共通インフラ110として用意するストレージ1111やネットワーク1112は、データセンターシステム管理者が管理する。
データセンター事業者が個別のユーザの要求に応じて用意するサーバ(例えば、物理マシン1113、仮想化機構1114、OS1115、多重化機構1116(クラスタソフトウェア等)、ミドルウェア(例えば、APサーバ1213(アプリケーションサーバ)、DBサーバ1212(データベースサーバ)、Webサーバ1211等)は、データセンターの形態によって、データセンターシステム管理者が管理する場合と、ユーザシステム管理者が管理する場合とがある。
ユーザは、データセンター事業者から借り受けた環境上に業務システム120(サービス1214等)を構築する。この業務システム120は、ユーザシステム管理者が管理する。このように構築・管理されるユーザの業務システム120を、ユーザのエンドユーザが利用することとなる。
ここで、図2のいずれかの構成要素に障害が発生してしまうと、その構成要素で構成されている業務システム120のエンドユーザは、業務を継続できなくなってしまう。このような事態が発生しないように、或いは、発生しても迅速に復旧できるように、ユーザシステム管理者およびデータセンターシステム管理者は日々の運用管理を行う。
図3は、データセンターにおけるシステム管理者の役割分担を説明する図である。同図は、データセンター事業者が提供するクラウド環境の形態種別とシステム管理者の役割分担を示した図である。
データセンターの提供形態としては、例えば、IaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、SaaS(Software as a
Service)がある。IaaSは、データセンター事業者がインフラ(サーバを含む)を用意してユーザに提供する形態であり、PaaSは、データセンター事業者がIaaSに加えてミドルウェアを用意してユーザに提供する形態であり、SaaSは、データセンター事業者がPaaSに加えて定型的なソフトウェア(たとえば電子メール、スケジュール管理など)を用意してユーザに提供する形態である。
Service)がある。IaaSは、データセンター事業者がインフラ(サーバを含む)を用意してユーザに提供する形態であり、PaaSは、データセンター事業者がIaaSに加えてミドルウェアを用意してユーザに提供する形態であり、SaaSは、データセンター事業者がPaaSに加えて定型的なソフトウェア(たとえば電子メール、スケジュール管理など)を用意してユーザに提供する形態である。
例えば、IaaSでは、図3に示すように、ストレージの管理、ネットワークの管理は、データセンターシステム管理者が行い、サーバの管理、ミドルウェアの管理、サービス運用管理については、ユーザシステム管理者が行うこととなる。
なお、IaaSでのサーバの管理と、SaaSのサービス運用管理については、初期環境は、データセンターシステム管理者がセットアップを行い、以降はユーザシステム管理者が管理する。
データセンター事業者は、ユーザに提供するクラウド環境を可能な限り標準化することで、データセンターシステム管理者が習得すべきスキルやナレッジを限定化している。このため、データセンター事業者からクラウド環境の提供を受けているそれぞれのユーザ(ユーザシステム管理者)は、皆が似たようなシステム実行環境を運用管理している。しかし、データセンターシステム管理者とユーザシステム管理者とは、自身が蓄積したナレッジを自身のためだけに使っており、ナレッジは共有されていない。1つのデータセンターによって構成要素が提供されるユーザの数が増えれば増えるほど、全体としてみれば、類似環境の運用管理ナレッジが多数蓄積されることとなるが、従来は、これらの貴重なナレッジを共有できないという問題がある。
本実施例においては、1つのデータセンターに関わるシステム管理者が、システム実行環境を運用管理することにより独自に蓄積しているナレッジを、セキュリティリスクに晒すことなく他のシステム管理者と共有して活用できるようにしている。
図1の説明に戻り、ナレッジ管理システム300は、プロセッサ310と、補助記憶装置320と、主記憶装置330と、入出力装置350とを含む。主記憶装置330は、例えば、RAMであり、プロセッサ310が実行するプログラムや、プロセッサ310が使用するデータを記憶する。入出力装置350は、ナレッジ管理システム300を使用する使用者(データセンターシステム管理者、ユーザシステム管理者)による入力を受け付けるマウス、キーボードや、情報を表示するディスプレイである。
プロセッサ310は、主記憶装置330に記憶されているプログラムを実行することにより各種処理を実行する。本実施例では、プロセッサ310がプログラムを実行することにより、ナレッジデータベースマネージャ311が構成される。ナレッジデータベースマネージャ311は、ナレッジ設定部312と、ナレッジ検索部313と、制御部314とを含む。ナレッジ設定部312は、ナレッジデータベース321への設定処理を実行する。ナレッジ検索部313は、ナレッジデータベース321の検索処理を実行する。制御部314は、ナレッジ設定部312及びナレッジ検索部313を呼び出して動作させる制御を実行する。
補助記憶装置320は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)であり、ナレッジデータベース(ナレッジDB)321を記憶する。ナレッジデータベース321は、構成情報322と、トポロジ情報323と、インシデント情報324と、公開可否情報325と、管理者情報326とを記憶する。
構成情報322を記憶するテーブルの一例である構成情報共通データテーブルと、構成情報構成要素固有データテーブルとを図面を参照して説明する。
図4は、実施例1に係る構成情報共通データテーブルの構成図であり、図5は、実施例1に係る構成情報構成要素固有データテーブルの構成図である。
構成情報共通データテーブル401は、「構成要素ID」402、「管理者ID」403、「構成要素種別ID」404、及び「構成要素カテゴリ」405をフィールドとして有する。「構成要素ID」402は、構成要素を一意に識別するIDを格納する。「管理者ID」403は、構成要素の使用者である管理者を一意に識別するIDを格納する。「構成要素種別ID」404は、構成要素の種別を一意に識別するIDを格納する。「構成要素カテゴリ」405は、構成要素のカテゴリを表す値(例えば、APサーバ)を格納する。この「構成要素カテゴリ」405は、例えば、「製品名を特定せず、あらゆるAPサーバで発生した事象が知りたい」といった検索を実現するために利用できる。なお、「構成要素カテゴリ」405は、必ずしも備えなくてもよい。例えば、構成情報共通データテーブル401の一番上のレコードによると、構成要素IDが“K001”の構成要素の管理者の管理者IDは、“U001”であり、構成要素種別IDが“AP_SERVER_01”であり、構成要素カテゴリが“APサーバ”であることがわかる。
構成情報構成要素固有データテーブルは、構成要素種別毎に異なる固有情報を集約したテーブルであり、構成要素種別毎に異なるデータ構造となっている。図5は、1つの構成要素種別(或るAPサーバ、ここでは、構成要素種別IDがAP_SERVER_01のAPサーバ)の構成情報構成要素固有データテーブルを示している。
構成情報構成要素固有テーブル501は、「構成要素ID」502、「バージョン」503、「ログ格納ディレクトリ」504、及び「設定ファイルのパス」505をフィールドとして有する。「構成要素ID」502は、対応する構成要素種別に属する構成要素のIDを格納する。「バージョン」503は、対応する構成要素のバージョンを格納する。「ログ格納ディレクトリ」504は、対応する構成要素のログを格納するディレクトリ名を格納する。「設定ファイルのパス」505は、対応する構成要素を設定するファイルへのパスを格納する。
例えば、1番上のレコードによると、構成要素IDが“K001”の構成要素が含まれ、そのバージョンは、“9.03”であり、ログ格納ディレクトリは、“C:/APSERVER/log”であり、設定ファイルのパスは、“C:/APSERVER/conf/config.properties”であることがわかる。
トポロジ情報323を記憶するテーブルの一例であるトポロジ情報テーブルを、図面を参照して説明する。
図6は、実施例1に係るトポロジ情報テーブルの構成図である。
トポロジ情報テーブル601は、構成要素間の関連を示すテーブルであり、「関連元構成要素ID」602と、「関連先構成要素ID」603とのフィールドを有する。「関連元構成要素ID」602は、関連元となる構成要素のIDを格納する。「関連先構成要素ID」603は、関連先となる構成要素のIDを格納する。
1番上のレコードによると、構成要素IDが“K001”の構成要素、すなわち、“AP_SERVER_01”(図4参照)というAPサーバが、構成要素IDが“K002”、すなわち、“OS_01”(図4参照)というOSと関連を持つことを示している。このトポロジ情報テーブル601によると、“構成要素どうしの相性による障害など、複数の構成要素が関係するインシデントが発生した場合、複数の構成要素に対応する複数の構成要素種別IDをキーとしてナレッジデータベース321を検索することで、複数の構成要素が関係する所望の現象だけを検索することができるようになる。
インシデント情報324を記憶するテーブルの一例であるインシデント情報テーブルを、図面を参照して説明する。
図7は、実施例1に係るインシデント情報テーブルの構成図である。
インシデント情報テーブル701は、管理対象システムの構成要素で発生するインシデント(事象)に関する情報(インシデント情報)のレコード(事象情報要素の一例)を格納する。インシデント情報テーブル701は、大別すると、構成要素に関わらず共通するフィールド(共通フィールド)710と、構成要素に固有のフィールド(固有フィールド)720とを有する。
共通フィールド710には、「インシデントID」711、「管理者ID」712、「構成要素種別ID」713、「構成要素ID」714、「日時情報」715、「関係者情報」716、「顛末情報」717、「自由記述1」718、及び「自由記述2」719のフィールドがある。
「インシデントID」711は、インシデントを一意に表すIDを格納する。「管理者ID」712は、インシデントに対応した管理者を示す管理者IDを格納する。「構成要素種別ID」713は、インシデントが発生した構成要素の種別を表すIDを格納する。「構成要素ID」714は、インシデントが発生した構成要素を示すIDを格納する。「日時情報」715は、インシデントに関連する日時情報を格納する。日時情報としては、同図中(1)に示すように、インシデントが発生した日(事象発生日)、インシデントを解決した日(事象解決日)、インシデントの解決に要した時間等がある。
「関係者情報」716は、インシデントの関係者を格納する。関係者情報としては、同図中(2)に示すように、例えば、ユーザシステム管理者、データセンターシステム管理者、構成要素ベンダのいずれかが設定される。「顛末情報」717は、インシデントに関する顛末の情報(顛末情報)を格納する。顛末情報としては、同図中(3)に示すように、事象の内容と、事象への対処情報と、対処結果の情報とを格納する。事象の内容としては、結果不正、異常終了、ハングアップ、タイムアップ、メモリ不足等が設定される。また、事象への対処情報としては、再起動、修復コマンド実行、ベンダへエスカレーション等が設定される。対処結果の情報としては、完全復旧、一部復旧、復旧せず等が格納される。「自由記述1」718及び「自由記述2」719には、それぞれ自由な情報が設定される。なお、「日時情報」715、「関係者情報」716、及び「顛末情報」717のフィールドは、必ずしも備えていなくてもよい。ここで、各フィールドの内容、又は、各フィールド内に管理される複数種類の内容のそれぞれが詳細事象情報要素である。
固有フィールド720には、「固有情報」721がある。「固有情報」721には、同図(6)に示すように、「ログファイル内容」や「修復コマンド実行履歴」のフィールドがある。「ログファイル内容」は、インシデントの発生した構成要素のログファイルの内容を格納する。「修復コマンド実行履歴」は、インシデントの発生した構成要素に対して実行した修復コマンドの実行履歴を格納する。ここで、各フィールドの内容が、それぞれ詳細事象情報要素である。
公開可否情報325を記憶するテーブルの一例である公開可否情報テーブルを、図面を参照して説明する。
図8は、実施例1に係る公開可否情報テーブルの構成図である。
公開可否情報テーブル801は、ナレッジデータベース321に登録した情報への参照権(公開可否情報)についての設定を管理するテーブルである。この公開可否情報テーブル801は、例えば、システム管理者により、自身が管理する構成要素について、その種別ごとに設定される。公開可否情報テーブル801は、「管理者ID」802と、「構成要素種別ID」803と、「公開可否情報」804とのフィールドを有する。「管理者ID」802は、管理者を示す管理者IDを格納する。「構成要素種別ID」803は、公開可否情報を設定する対象の構成要素の種別を表すIDを格納する。「公開可否情報」804は、公開可否情報を格納する。
「公開可否情報」804は、各構成要素種別に共通するフィールドと、構成要素種別に応じた固有のフィールドとを有する。各構成要素種別に共通するフィールドとしては、「日時情報」(同図中(a))、「関係者情報」(同図中(b))、「顛末情報」(同図中(c))、「自由記述1」(同図中(d))、「自由記述2」(同図中(e))とがある。
各フィールドに対して設定可能な公開可否情報としては、すべてのシステム管理者に対して対応する情報項目を公開する「公開」、データセンターシステム管理者に対してのみ公開する「部分公開」、他のシステム管理者には公開せず、自らのみが参照可能な「非公開」の3種類の中のいずれかとなっている。なお、「顛末情報」に対しては、事象の内容と、事象への対処情報と、対処結果の情報とのそれぞれに対して、公開可否情報が設定できるようになっている。
構成要素種別に応じた固有のフィールドとしては、「ログファイルの内容」、「実行した修復コマンドの履歴」(同図中(f))がある。「ログファイルの内容」に対して設定可能な公開可否情報としては、公開する内容をログファイルの全部とするか、それとも、ログファイルのエラーメッセージIDだけとするかとの設定と、「公開」、「部分公開」、「非公開」のいずれかにするかの設定とを組み合わせた設定が可能となっている。「実行した修復コマンドの履歴」に対して設定可能な公開可否情報としては、「公開」、「部分公開」、「非公開」のいずれかとなっている。
管理者情報326を記憶するテーブルの一例である管理者情報テーブルを、図面を参照して説明する。
図9は、実施例1に係る管理者情報テーブルの構成図である。
管理者情報テーブル901は、「管理者ID」902と、「管理者名」903と、「管理者種別」904と、「パスワード」905とのフィールドを有する。「管理者ID」902は、管理者のIDを格納する。「管理者名」903は、対応する管理者の名前を格納する。「管理者種別」904は、対応する管理者がデータセンターシステム管理者であるのか、ユーザシステム管理者であるかの管理者種別を格納する。「パスワード」905は、認証に利用するパスワードを格納する。例えば、管理者情報テーブル901の一番上のレコードは、管理者IDが“U001”の管理者は、名前が“aaaa”であり、ユーザシステム管理者であり、パスワードが“a123456z”であることを示している。
図1の説明に戻り、計算機351は、プロセッサ、メモリ、入出力装置等を有し、ナレッジ管理システム300とネットワーク20を介して通信をすることができるようになっている。本実施例では、計算機351は、ナレッジ管理システム300とネットワーク20を介して通信することにより、入出力装置350と同様な機能をナレッジ管理システム300に提供することができるようになっている。
運用監視システム200は、プロセッサ210と、補助記憶装置220と、主記憶装置230と、入出力装置250とを含む。主記憶装置230は、例えば、RAMであり、プロセッサ210が実行するプログラムや、プロセッサ210が使用するデータを記憶する。入出力装置250は、運用監視システム200を使用する使用者による入力を受け付けるマウス、キーボードや、情報を表示するディスプレイである。
プロセッサ210は、主記憶装置230に記憶されているプログラムを実行することにより各種処理を実行する。本実施例では、プロセッサ210がプログラムを実行することにより、システム運用状況監視マネージャ211が構成される。システム運用状況監視マネージャ211は、運用状況取得部212と、運用状況-ナレッジ変換部213と、情報設定部214と、制御部215とを含む。
運用状況取得部212は、管理対象システム100の各構成要素(111、121等)の運用状況を取得する。運用状況-ナレッジ変換部213は、運用状況をナレッジデータベース321に登録する処理を実行する。情報設定部214は、入出力装置250から入力された情報をアクセス管理DB221に設定する処理を実行する。制御部215は、運用状況取得部212、運用状況-ナレッジ変換部213及び情報設定部214を呼び出して動作させる制御を行う。
補助記憶装置220は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)であり、アクセス管理データベース(アクセス管理DB)221を記憶する。
アクセス管理DB221は、構成要素アクセス情報222と、ナレッジデータベースマッピング情報223と、管理者情報224とを格納する。管理者情報224は、管理者情報326と同様な管理者情報テーブル(図9参照)である。
構成要素アクセス情報222のテーブルの一例である構成要素アクセス情報テーブルと、ナレッジデータベースマッピング情報223のテーブルの一例であるナレッジデータベースマッピング情報テーブルとを図面を参照して説明する。
図10は、実施例1に係るアクセス管理データベースのテーブルの構成図である。図10Aは、実施例1に係る構成要素アクセス情報テーブルの構成図であり、図10Bは、実施例1に係るナレッジデータベースマッピング情報テーブルの構成図である。
構成要素アクセス情報テーブル1001は、ユーザの業務システムの構成要素にアクセスするために必要な情報を格納したものであり、例えば、データセンターシステム管理者によって設定される。本実施例では、構成要素アクセス情報テーブル1001の設定を用いて、ユーザの業務システムの構成要素を定期的に、あるいは、なんらかの契機でアクセスして、構成要素の運用状況に関する情報を取得する。つまり、データセンター100内のさまざまな構成要素を継続的に監視する。なお、データセンターシステム管理者は、ユーザの業務システムの構成要素の運用状況に関する情報を取得することに対して、あらかじめユーザの同意を得ておく必要がある。
構成要素アクセス情報テーブル1001は、「構成要素ID」1002と、「構成要素種別ID」と、「管理者ID」1004と、「実行情報」1005と、「ナレッジデータベースマッピング情報」1010とのフィールドを有する。「構成要素ID」1002は、アクセスを許可する対象を個々の構成要素単位で指定するための構成要素IDを格納する。「構成要素種別ID」1003は、アクセスを許可する対象を個々の構成要素単位ではなく構成要素種別単位で指定するための構成要素種別IDを格納する。「管理者ID」1004は、アクセスを許可する構成要素の所有者である管理者のIDを格納する。「実行情報」1005は、構成要素へのアクセスを実行するための手順等を格納する。
具体的には、「実行情報」1005には、構成要素にアクセスするときに必要な認証情報としてのID及びパスワード(図10Aの(a))、構成要素から運用状況に関する情報を取得するために実行してよいコマンド、バッチファイル、又はスクリプトの実行パス(図10A(b))、構成要素から運用状況に関する情報を取得してもよいタイミングに関する情報として、コマンド、バッチファイル、又はスクリプトを実行してよい曜日、時間帯、最低実行間隔(図10A(c))等が格納される。「ナレッジデータベースマッピング情報」1010は、構成要素から得られた情報をナレッジデータベースに格納する手順等であるナレッジデータマッピング情報を格納する。本実施例では、ナレッジデータベースマッピング情報の一例として、ナレッジデータベースマッピング情報テーブル(図10B参照)を格納する。
ナレッジデータベースマッピング情報テーブル1010は、アクセス管理データベース221に格納した情報をナレッジデータベース321に転記する際に必要な項目ごとのマッピング情報と、構成要素から得られた結果(運用状況情報)をナレッジデータベース321に格納する際に必要なマッピング情報とを格納するテーブルである。
ナレッジデータベースマッピング情報テーブル1010は、「アクセス管理データベースの項目名」1011と、「ナレッジデータベースの項目名」1012と、「フィルタ」1013とのフィールドを有する。
「アクセス管理データベースの項目名」1011は、アクセス管理データベース221における項目名、又は、構成要素から得られた結果に含まれる項目名を格納する。「ナレッジデータベースの項目名」1012は、対応する項目の値を格納するナレッジデータベース321の項目名を格納する。「フィルタ」1013は、「アクセス管理データベースの項目名」1011の項目名に対応する値を、ナレッジデータベース321の対応する項目に格納させる値に変換するためのフィルタプログラムの実行パスを格納する。フィルタプログラムは、「アクセス管理データベースの項目名」1011の項目の値に適用することで、「ナレッジデータベースの項目名」1012の項目に格納すべき値を生成するためのプログラムである。このフィルタプログラムは、データセンターシステム管理者が予め用意して、補助記憶装置221に格納されている。なお、「アクセス管理データベースの項目名」1011の項目から「ナレッジデータベースの項目名」1012の項目へ値を単にコピーする場合には、「フィルタ」1013には、何も設定されない。
次に、本実施例に係る計算機システムによるナレッジ管理方法における処理について説明する。
はじめに、システム運用状況監視マネージャ211の処理について説明する。システム運用状況監視マネージャ211は、制御部215が、情報設定部214、運用状況取得部212、及び運用状況-ナレッジ変換部213を呼び出すことで動作する。
図11は、実施例1に係るアクセス管理データベース設定処理のフローチャートである。
アクセス管理データベース設定処理は、情報設定部214によって実行される。最初に、情報設定部214は、データセンターシステム管理者から入出力装置250により入力された管理者ID及びパスワードを含むログイン要求に対して、認証処理を行う(ステップS1101)。この結果、ログイン要求が正しい管理者IDで行われていない、すなわち、ログイン要求に含まれる管理者ID及びパスワードが、管理者情報224に管理されている管理者ID及びパスワードと一致しない場合(ステップS1101でNo)には、情報設定部214は、ログインを拒否する(ステップS1102)。
一方、正しい管理者IDでログイン要求が行われている場合(ステップS1101でYes)には、情報設定部214は、入出力装置250により、ユーザに貸し出している構成要素に対する実行情報を入力するようにデータセンターシステム管理者に促し、その入力を受け付ける(ステップS1103)。ここで、データセンターシステム管理者は、構成要素の所有者(ユーザ)の了解を得て、構成要素に対する実行情報を入出力装置250により入力する。入力する情報は、図10Aの「実行情報」1005に格納する情報である。
さらに、情報設定部214は、入出力装置250により、構成要素に対して実行情報に基づいて情報取得を実行することにより得られる実行結果の情報をどのようにナレッジデータベースに格納するかを規定するナレッジデータベースマッピング情報(具体的には、ナレッジデータベースマッピング情報テーブル1010に設定する情報)の入力をデータセンターシステム管理者に対して促し、その入力を受け付ける(ステップS1104)。次いで、情報設定部214は、ステップS1103及びS1104で入力された情報を、アクセス管理データベース221に格納する。なお、入出力装置250を介して実行した処理を、計算機351を介して実行するようにしてもよい。
図12は、実施例1に係る運用状況取得処理のフローチャートである。
運用状況取得処理は、運用状況取得部212によって実行される。最初に、運用状況取得部212は、アクセス管理データベース221の構成要素アクセス情報テーブル1001から、各レコードを取得する(ステップS1201)。次に、運用状況取得部212は、レコード中の「実行情報」1005に登録された所定のタイミングでコマンド等を実行するコマンド実行処理を行う(ステップS1202)。ここで、このコマンド実行処理を取得した各レコードに対して繰り返し行う。なお、データセンターシステム管理者が手動でコマンド等を実行するようにしても良い。
コマンド実行処理では、最初に、運用状況取得部212が「実行情報」1005中のID及びパスワードを用いて構成要素にログインを試みる(ステップS1203)。ログインに成功した場合(ステップS1204でYes)には、構成要素に対して、「実行情報」1005のコマンド等(コマンド、バッチファイル、スクリプト)を実行することにより、構成要素から運用状況を取得することを試みる(ステップS1205)。コマンド等の実行が成功した場合(ステップS1206でYes)には、ここまでの処理で得られた情報、すなわち、構成要素アクセス情報テーブル1001の「管理者ID」1004、「構成要素種別ID」1003、「構成要素ID」1002、任意の情報(例えば、日時情報など)、コマンド等の実行結果、対応するナレッジデータベースマッピング情報テーブル1010を、運用状況-ナレッジ変換部213に渡して処理を終了する。なお、ログインに成功しなかった場合(ステップS1204でNo)、やコマンド等の実行処理でエラーが発生した場合(ステップS1206でNo)には、データセンターシステム管理者にエラーを通知する(ステップS1208)。
図13は、実施例1に係るナレッジデータベース登録処理のフローチャートである。
ナレッジデータベース登録処理は、主に、運用状況-ナレッジ変換部213によって実行される。最初に、運用状況-ナレッジ変換部213は、運用状況取得部212から各種情報の入力を受け取る(ステップS1301)。そして、入力に含まれているナレッジデータベースマッピング情報テーブル1010の各レコードについて、以下の登録処理を繰り返し実行する。
登録処理では、運用状況-ナレッジ変換部213は、レコードの「フィルタ」1013にフィルタプログラム名の実行パスが指定されていない場合(ステップS1303でNo)には、そのレコードの「アクセス管理データベースの項目名」1011に格納されている項目の値を、ナレッジデータベースマネージャ311のナレッジ設定部312を介して、インシデント情報テーブル701の「ナレッジデータベースの項目名」1012に格納されている項目の値として登録する(ステップS1304)。
一方、レコードの「フィルタ」1013にフィルタプログラム名の実行パスが指定されている場合(ステップS1303でYes)には、運用状況-ナレッジ変換部213は、レコードの「アクセス管理データベースの項目名」1011に格納されている項目の値に対して、指定されている実行パスのフィルタプログラムを適用する(ステップS1305)。次いで、運用状況-ナレッジ変換部213は、フィルタプログラムの適用が成功したか否かを判定し(ステップS1306)、フィルタプログラムの適用が成功した場合(ステップS1306でYes)には、フィルタプログラムの適用結果を、ナレッジデータベースマネージャ311のナレッジ設定部312を介して、インシデント情報テーブル701の「ナレッジデータベースの項目名」1012に格納されている項目の値として登録する(ステップS1307)。
一方、フィルタプログラムの適用が成功しなかった場合(ステップS1306でNo)には、入出力装置250により、データセンターシステム管理者にエラーを通知する(ステップS1308)。
以上のようにして、システム運用状況監視マネージャ211は、データセンター100内の構成要素を継続的に監視してシステム運用状況を取得し、得られたナレッジをナレッジデータベース321に登録する。
次に、ナレッジデータベースマネージャ311の処理について説明する。ナレッジデータベースマネージャ311は、制御部314が、ナレッジ設定部312及びナレッジ検索部313を呼び出すことで動作する。
図14は、実施例1に係るナレッジデータベース設定処理のフローチャートである。
ナレッジデータベース設定処理は、主に、ナレッジデータベースマネージャ311のナレッジ設定部312により実行される。ここで、ナレッジデータベース設定処理を、図15乃至図23の画面例を適宜参照して説明する。
最初に、ナレッジ設定部312は、入出力装置350に、ログイン画面1501(図15)を表示させる。ログイン画面1501には、図15に示すように、管理者IDを入力するための管理者ID入力領域1502と、パスワードを入力するためのパスワード入力領域1503とが含まれる。
次いで、ナレッジ設定部312は、入出力装置350により、システム管理者からログイン画面1501に対する管理者ID及びパスワードの入力を受け付け、正しいIDでログイン要求がされているか否か、すなわち、ログイン要求に含まれる管理者ID及びパスワードが、管理者情報326に管理されている管理者ID及びパスワードと一致するか否かを判定し(ステップS1401)、正しいIDでログイン要求がされていない場合、すなわち、ログイン要求に含まれる管理者ID及びパスワードが、管理者情報326に管理されている管理者ID及びパスワードと一致しない場合(ステップS1401でNo)には、ログインを拒否する(ステップS1402)。
一方、正しいIDでログイン要求がされている場合(ステップS1401でYes)には、ナレッジ設定部312は、情報入力指示画面1601(図16)を表示させ、システム管理者からの入力を受け付ける処理(入力受付処理)を開始する(ステップS1403)。情報入力指示画面1601には、図16に示すように、構成情報、トポロジ情報、インシデント情報、公開可否情報を入力する指示が表示される。
まず、ナレッジ設定部312は、構成情報設定画面1701(図17)を入出力装置350に表示させて、システム管理者に対して、各構成要素で共通な項目のデータ(すなわち、構成情報共通データテーブル401の各項目のデータ)の入力要求を行う。構成情報設定画面1701には、図17に示すように、構成情報のカテゴリ(例えば、APサーバ、DBサーバ等)を選択入力するためのリストボックス1702と、構成要素種別IDを選択入力するためのリストボックス1703とが表示される。そして、ナレッジ設定部312は、入出力装置350によりデータの入力を受け付け、構成情報共通データテーブル401に設定する(ステップS1404)。
次いで、ナレッジ設定部312は、構成情報設定画面1701で入力された構成要素種別IDに対応する構成情報の項目を入力するための構成要素種別毎設定画面(例えば、構成要素種別毎設定画面1801(図18))を入出力装置350に表示させて、システム管理者に対して、構成要素種別毎で固有の項目のデータ(例えば、構成情報構成要素固有データテーブル501の各項目のデータ)の入力要求を行う。構成要素種別毎設定画面1801は、構成要素種別IDとして、APサーバの構成要素種別IDが設定されている場合の構成要素種別毎設定画面である。構成要素種別毎設定画面1801には、図18に示すように、ログファイルが格納されるディレクトリを入力するためのディレクトリ入力領域1802と、設定ファイルのパスを入力するためのパス入力領域1803が表示される。そして、ナレッジ設定部312は、入出力装置350によりデータの入力を受け付け、入力されたデータを構成情報構成要素固有データテーブル501に設定する(ステップS1405)。
次いで、ナレッジ設定部312は、システム管理者が管理対象としている構成要素を特定し、構成要素の一覧を含むトポロジ設定画面1901(図19)を入出力装置350に表示させる(ステップS1406)。トポロジ設定画面1901には、図19に示すように、対応するユーザシステム管理者が管理する構成要素IDと構成要素種別とが表示されるとともに、関連元の構成要素を選択指定するためのラジオボタン群1902と、関連先の構成要素を選択指定するためのラジオボタン群1903とが表示される。
ナレッジ設定部312は、入出力装置350により、関連元の構成要素と、関連先の構成要素との指定を受け付け、当該指定に基づいて、トポロジ情報テーブル601に、関連元の構成要素IDと、関連先の構成要素IDとを設定する(ステップS1407)。
次いで、ナレッジ設定部312は、インシデント設定共通画面2001(図20)を入出力装置350に表示させて、システム管理者に対して、インシデント情報で共通な項目のデータ(すなわち、インシデント情報テーブル701の共通フィールド710のデータ)の入力要求を行う。
インシデント設定共通画面2001には、図20に示すように、インシデントに関係する構成要素を追加入力するための追加ボタン2002と、インシデントの発生した日時情報を入力するための発生日時入力領域2003と、インシデントに対する対処が完了した日時情報を入力するための完了日時入力領域2004と、関連者情報(例えば、ユーザシステム管理者、データセンターシステム管理者、システム構成要素ベンダ等)を入力するための関連者情報入力領域2005、2006と、顛末情報の事象、対処、結果を選択入力するためのラジオボックス群2007と、自由記述1を入力するための自由記述1入力領域2008と、自由記述2を入力するための自由記述2入力領域2009と、が表示される。なお、追加ボタン2002を押下すると、追加する構成要素のID等を入力する領域が表示され、入力することができるようになる。
ナレッジ設定部312は、入出力装置350により、インシデントに関係する構成要素、日時情報、関連者情報、顛末情報、自由記述1、自由記述2等の入力を受け付け、これら入力に従って、インシデント情報テーブル701を設定する(ステップS1408)。
次いで、ナレッジ設定部312は、インシデント設定構成要素種別毎画面2101(図21)を入出力装置350に表示させて、システム管理者に対して、インシデント情報で構成要素種別毎で固有の項目のデータ(すなわち、インシデント情報テーブル701の固有フィールド720のデータ)の入力要求を行う。
インシデント設定構成要素種別毎画面2101には、図21に示すように、ログファイルのアップロードをするための参照ボタン2102と、設定ファイルのアップロードをするための参照ボタン2103とが表示される。参照ボタン2102を押下すると、アップロードするログファイルを指定することができる。また、参照ボタン2103を押下すると、アップロードする設定ファイルを指定することができる。
ナレッジ設定部312は、入出力装置350により、インシデント設定構成要素種別毎画面2101において指定されたログファイル、設定ファイルを読み出して、インシデント情報テーブル701に設定する(ステップS1409)。
次いで、ナレッジ設定部312は、公開可否設定共通画面2201(図22)を入出力装置350に表示させて、システム管理者に対して、インシデント情報で共通な項目(すなわち、インシデント情報テーブル701の共通フィールド710の各フィールドの項目)に対する公開可否情報の入力要求を行う。
公開可否設定共通画面2201には、図22に示すように、インシデント情報中の各項目に対応する情報種別に対する公開可否情報として、すべての管理者に公開することを示す公開、他の管理者には公開しないことを示す非公開、データセンターシステム管理者に対してのみ公開することを示す部分公開のいずれかを選択するためのラジオボタン群が表示される。管理者は、情報種別に対応する公開、非公開、部分公開のいずれかに対応するラジオボタンを指定することにより、情報種別に対応する項目の内容に対する公開可否情報を指定することができる。
ナレッジ設定部312は、公開可否設定共通画面2201において指定された公開可否情報に基づいて、公開可否情報テーブル801の公開可否情報を設定する(ステップS1410)。
次いで、ナレッジ設定部312は、設定する構成要素種別に対応する公開可否設定要素種別毎画面(例えば、APサーバの場合には、公開可否設定要素種別毎画面2301(図23))を入出力装置350に表示させて、システム管理者に対して、インシデント情報で構成要素種別毎に固有な項目(すなわち、インシデント情報テーブル701の固有フィールド720の項目)に対する公開可否情報の入力要求を行う。
公開可否設定要素種別毎画面2301には、図23に示すように、インシデント情報中のログファイルに対して、公開、非公開又は部分公開のいずれであるのか、及び公開する内容は、全部なのか、ログのメッセージIDのみなのかを選択するためのリストボックス2302が表示されるとともに、設定ファイルに対して、公開、非公開、又は部分公開のいずれかを選択するためのラジオボタン群2303が表示される。
ナレッジ設定部312は、公開可否設定要素種別毎画面2301において指定された公開可否情報に基づいて、公開可否情報テーブル801の対応する項目の公開可否情報を設定する(ステップS1411)。これにより、ナレッジ設定部312は、システム管理者からの入力受付処理を終了し(ステップS1412)、ナレッジデータベース設定処理を終了する。
図24は、実施例1に係るインシデント情報検索公開処理のフローチャートである。
インシデント情報検索公開処理は、主に、ナレッジデータベースマネージャ311のナレッジ検索部313により実行される。ここで、インシデント情報検索公開処理を、図25及び図26の画面例を適宜参照して説明する。
最初に、ナレッジ検索部313は、入出力装置350に、ログイン画面1501(図15)を表示させる。次いで、ナレッジ検索部313は、入出力装置350により、システム管理者からログイン画面1501に対する管理者ID及びパスワードの入力を受け付け、正しいIDでログイン要求がされているか否か、すなわち、ログイン要求に含まれる管理者ID及びパスワードが、管理者情報326に管理されている管理者ID及びパスワードと一致するか否かを判定し(ステップS2401)、正しいIDでログイン要求がされていない場合、すなわち、ログイン要求に含まれる管理者ID及びパスワードが、管理者情報326に管理されている管理者ID及びパスワードと一致しない場合(ステップS2401でNo)には、ログインを拒否する(ステップS2402)。
一方、正しいIDでログイン要求がされている場合(ステップS2401でYes)には、ナレッジ検索部313は、検索キー入力画面2501(図25)を表示させ、システム管理者からの検索キーの入力を受け付ける(ステップS2403)。
検索キー入力画面2501には、図25に示すように、検索キーとする構成要素カテゴリを選択入力するためのリストボックス2502と、検索キーとする構成要素種別を選択するためのリストボックス2503と、検索キーとするトポロジ情報を入力するためのトポロジ情報入力領域2504と、検索キーとする構成要素種別毎の固有情報を入力するための固有情報入力領域2505とが表示される。なお、検索キーとしては、少なくともいずれか一つの検索キーが入力、又は選択されればよい。
次に、ナレッジ検索部313は、入力された検索キーを用いてナレッジデータベース321の構成情報322、トポロジ情報323、インシデント情報324を検索し、指定された検索キーに合致するインシデント情報テーブル701のレコードを取得する(ステップS2404)。そして、取得したインシデント情報テーブル701のレコードの数だけ、次に述べる公開制御処理を繰り返す(ステップS2405)。
すなわち、ナレッジ検索部313は、取得したインシデント情報テーブル701のレコードから「管理者ID」「構成要素種別ID」を取得し(ステップS2406)、それらを検索キーとしてナレッジデータベース321の公開可否情報テーブル801の対応するレコードを取得する(ステップS2407)。次いで、ナレッジ検索部313は、取得したレコードの公開可否情報を参照して、処理対象のインシデント情報テーブル701のレコードの各項目について、現在ログイン中のシステム管理者に公開可能であるか否かを判定し(ステップS2408)、公開可能であれば、対応する項目の内容を公開するものと決定する(ステップS2409)一方、非公開であれば、対応する項目の内容を非公開に決定する(ステップS2410)。次いで、ナレッジ検索部313は、レコードの各項目の内容を、公開又は非公開の決定に従って編集して、入出力装置350に検索結果表示画面(例えば、検索結果表示画面2601(図26))を表示させる(ステップS2411)。
検索結果表示画面2601においては、図26に示すように、或るインシデントに関するインシデント情報の各項目の内容について、公開可否情報に基づいて公開又は非公開となっている。例えば、関連者情報や、自由記述2、設定ファイルについては、非公開となっており、他の項目については、その内容が公開されている。
以上説明したように、実施例1に係る計算機システムによると、データセンターシステム管理者およびユーザシステム管理者が運用管理を通じて得たナレッジを、セキュリティリスクに晒すことなく、他のシステム管理者が活用できるようになる。ユーザシステム管理者は、このナレッジを活用して障害対処等を適切に行うことで、データセンター環境における業務システムの可用性を高めることが可能になる。データセンター事業者はこのナレッジを活用して知見を高め、ユーザに高いレベルのサービスを提供することが可能になる。
次に、実施例2について説明する。
実施例2に係る計算機システムにおいては、実施例1に係る計算機システムにおいて、ナレッジデータベースの効果的な活用を促進するようにした計算機システムである。この計算機システムでは、ユーザシステム管理者がナレッジを登録して公開し、他の管理者がナレッジを参照してその有用性を高く評価した場合に、ナレッジを登録したユーザシステム管理者の属するユーザのデータセンターの課金を割り引くことで、有用なナレッジの登録および公開を促進させるものである。
図27は、実施例2に係る計算機システムの構成図である。
実施例2に係る計算機システムは、実施例1に係る計算機システムにおいて、ナレッジデータベース321に、公開ナレッジ評価データ327及び課金管理情報328を加え、ナレッジ設定部312に公開ナレッジ集計部315を加え、ナレッジ検索部313にナレッジ評価集計部316を加え、ナレッジデータベースマネージャ311に課金管理部317を加えた構成となっている。
公開ナレッジ評価データ327を記憶するテーブルの一例である公開ナレッジ評価データテーブルを、図面を参照して説明する。
図28は、実施例2に係る公開ナレッジ評価データテーブルの構成図である。
公開ナレッジ評価データテーブル2801は、「インシデントID」2802と、「評価点」2803とのフィールドを有する。「インシデントID」903には、インシデントを一意に識別するIDが格納される。「評価点」2803には、対応するインシデントのインシデント情報に対する評価点が格納される。例えば、公開ナレッジ評価データテーブル2801の一番上のレコードは、インシデントIDが“I001”のインシデント情報の評価点が“100”であることを示している。
課金管理情報328を記憶するテーブルの一例である課金管理テーブルを、図面を参照して説明する。
図29は、実施例2に係る課金管理テーブルの構成図である。
課金管理テーブル2901は、「管理者ID」2902と、「当月割引限度額」2903と、「当月割引額」2904とのフィールドを有する。「管理者ID」2903には、管理者を一意に識別するIDが格納される。「当月割引限度額」2903には、当月の割引限度額が格納される。当月割引限度額は、一般的には、ユーザとデータセンター運営者との間の契約により規定される。「当月割引額」2904には、当月の課金額から実際に割り引かれる額が格納される。例えば、課金管理テーブル2901の一番上のレコードは、管理者IDが“U001”の当月割引限度額が“50,000”円であり、当月割引額が“10,000”円であることを示している。
図30は、実施例2に係る公開ナレッジ評価データテーブル登録処理のフローチャートである。
公開ナレッジ評価データテーブル登録処理は、主に、ナレッジデータベースマネージャ311の公開ナレッジ集計部315により実行される。公開ナレッジ集計部315は、ナレッジ設定部312を介してナレッジデータベース321にインシデント情報テーブル701のレコード(インシデント情報レコード)が登録されるタイミング(ステップS3001)において、当該インシデント情報レコードに対応する公開可否情報を参照して、当該インシデント情報レコードに、他の全ての管理者に対して公開される項目が含まれているか否かを判定する(ステップS3002)。この結果、他の全ての管理者に対して公開される項目が含まれている場合(ステップS3002でYes)には、公開ナレッジ集計部315は、公開ナレッジ評価データテーブル2801に対して、新たなレコードを追加し、「インシデントID」2802にインシデント情報レコードのインシデントIDを設定し、「評価点」2803に、数値“0”を設定する(ステップS3003)。なお、他の全ての管理者に対して公開される項目が含まれていない場合(ステップS3002でNo)には、処理を終了する。
図31は、実施例2に係るナレッジ評価設定処理のフローチャートである。ここで、ナレッジ評価設定処理を、図32の画面例を参照して説明する。
ナレッジ評価設定処理は、主に、ナレッジデータベースマネージャ311のナレッジ評価集計部316により実行される。ここで、ナレッジ検索部313は、システム管理者により検索された場合に、検索結果の画面として、図32に示す評価設定画面3201を入出力装置350に表示するように構成されているものとする。図32に示す評価設定画面3201は、図26に示す検索結果画面2601の構成に加えて、検索結果の内容が有用であったか否かの評価を選択入力するための評価入力領域3202を更に有する。
初めに、ナレッジ評価集計部316は、入出力装置350を介して評価設定画面3201に対する管理者の評価結果を受け取る(ステップS3101)。次いで、ナレッジ評価集計部316は、評価した管理者が、検索結果に対応するインシデント情報テーブル701のレコードを登録した管理者と異なるか否かを判定する(ステップS3102)。
この結果、評価した管理者と、登録した管理者とが異なる場合(ステップS3102でYes)には、正当な評価であるとして、検索結果のインシデントIDをキーとして、公開ナレッジ評価データテーブル2801のレコードを特定し、当該レコードの「評価点」2803の値に、評価結果に応じた評価点を加算する(ステップS3103)。ここで、評価結果が良いほど加算される評価点が高くなるようになっている。なお、評価した管理者と、登録した管理者とが異ならない場合(ステップS3102でNo)には、正当な評価ではないので、何もせず処理を終了する。
図33は、実施例2に係る課金処理のフローチャートである。
課金処理は、ナレッジ評価設定処理が終了するタイミングで、ナレッジ評価集計部316により課金管理部317を呼び出されることにより実行される。なお、課金処理の前には、課金管理テーブル2901の当月割引限度額2903には、データセンターシステム管理者により、各管理者(各管理者の属するユーザ)についての当月割引限度額が設定されているものとする。
まず、課金管理部317は、ナレッジ評価集計部316から、評価がされたインシデントIDと、評価点とを受け取る(ステップS3301)。次いで、課金管理部317は、インシデント情報テーブル701からインシデントIDに対応するインシデント情報レコードを検索し、登録した管理者IDを取得する(ステップS3302)。次に、課金管理部317は、評価点に基づいて割引額を算出する(ステップS3303)。本実施例では、評価点に、予め定められている評価点1点に対する割引額を乗算することにより、割引額を算出している。
次いで、課金管理部317は、課金管理テーブル2901から、取得した管理者IDに対応する当月割引限度額を取得し、算出した割引額と、当月割引限度額とを比較する(ステップS3304)。この結果、割引額が当月割引限度額よりも大きい場合(ステップS3304でYes)には、課金管理部317は、当月割引限度額を課金管理テーブル2901の対応するレコードの当月割引額2904に設定する(ステップS3305)一方、割引額が当月割引限度額以下の場合(ステップS3304でNo)には、課金管理部317は、算出した割引額を課金管理テーブル2901の対応するレコードの当月割引額2904に設定する(ステップS3306)。この後、課金管理テーブル2901に設定された当月割引額が、対応するシステム管理者の属するユーザに対する課金額から割り引かれて請求されることとなる。
以上説明したように、ナレッジデータベース321に登録されたナレッジ(インシデント情報テーブル701のレコード)が他の管理者から良い評価を集めたかどうかを示す評価点を、公開ナレッジ評価データテーブル2801の「評価点」2803に蓄積することができる。そして、公開ナレッジ評価データテーブル2801の「評価点」2803の評価点に応じてナレッジを登録したユーザの課金を割り引くことで、ユーザにインセンティブを与えることができる。この結果、管理者によるナレッジデータベース321への有用な情報の登録が促進され、効果的な活用を促進することが可能になる。
以上、幾つかの実施例を説明したが、本発明は、この実施例に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、実施例1において、アクセス管理データベース221、及び、それを制御するシステム運用状況監視マネージャ211を備えないようにしてもよい。しかし、これらを設けることで、ユーザの業務システムの構成要素で発生しているインシデントを継続的に監視して、得られたナレッジをナレッジデータベース321に登録するができ、有用なナレッジを多数蓄積することができるというメリットがある。
また、実施例1では、運用監視システム200と、ナレッジ管理システム300とは、それぞれ管理者情報324、326を記憶し、管理者の認証を行うようにしていたが、本発明はこれに限られず、例えば、いずれか一方の管理者情報を用いて認証するようにしてもよく、また、他のシステムに管理者情報を記憶させておき、他のシステムに対してID及びパスワードを送信し、このシステムから、その認証結果を受け取るようにしてもよい。
また、実施例1では、インシデント情報を設定する際に、公開可否情報を必ず入力させて設定するようにしていたが、本発明はこれに限られず、例えば、公開可否情報が入力されていない場合には、検索のときに、デフォルトの公開可否情報が使用されるようにしてもよい。この場合に、デフォルトの公開可否情報としては、安全性を重視した設定、すなわち、全てを公開しないという設定としてもよい。
また、実施例1において、例えば、図16の1~4の情報の少なくとも1種類の情報について、管理者が入出力装置350により選択することにより入力できるようにしても良い。この際、インシデント情報の入力が選択された場合には、公開可否情報を入力させる画面を表示させて、管理者により公開可否情報が必ず入力されるようにしてもよい。
また、実施例1においては、一つのインシデントに対するインシデント情報(上記実施例では、インシデント情報テーブルの1レコード)について、インシデント情報を構成する項目(詳細情報要素)を単位として、公開可否情報を設定し、当該設定可否情報に基づいて、対応する項目の公開を制御するようにしていたが、本発明はこれに限られず、例えば、一つのインシデントに対するインシデント情報(1レコード)の全体に対して、1つの公開可否情報を設定し、当該公開可否情報に基づいて、一つのインシデントに対するインシデント情報の公開を制御するようにしてもよい。
100:管理対象システム、200:運用監視システム、300:ナレッジ管理システム、351:計算機
Claims (18)
- 管理対象システムを構成する構成要素に発生した事象に関する情報要素である事象情報要素を1以上格納する記憶装置と、その記憶装置に接続されており前記事象情報要素の管理を行う1以上の計算機と、を有する計算機システム、におけるナレッジ管理方法であって、
(A)前記記憶装置は、前記管理対象システムの構成要素に発生した前記事象に関する事象情報要素に対して、当該事象情報要素を登録した第1ユーザ以外のユーザに対して当該事象情報要素を公開してもよいか否かを示す公開可否情報を対応付けて記憶しており、
(B)検索する事象情報要素に対する検索条件と、検索を所望するユーザである第2ユーザを特定するユーザ特定情報とを受け付け、
(C)前記記憶装置から前記検索条件に該当する事象情報要素を検索し、
(D)検索結果中の事象情報要素に対応付けられている前記公開可否情報に基づいて、検索結果中の事象情報要素から、前記第2ユーザに公開可能な事象情報要素を決定して、決定された事象情報要素を前記第2ユーザの利用する装置に対して表示させる、
ナレッジ管理方法。 - 前記公開可否情報は、その公開可否情報が対応付けられる前記事象情報要素を登録したユーザと同一のユーザである前記第1ユーザによって登録された情報である、
請求項1に記載のナレッジ管理方法。 - 前記事象情報要素には、複数の詳細情報要素が含まれ、
また、前記公開可否情報には、前記事象情報要素の前記詳細情報要素に対する公開可否を示す詳細情報要素用公開可否情報が含まれており、
前記(D)において、前記公開可否情報に基づいて、検索結果中の前記事象情報要素から、前記第2ユーザに公開可能な詳細情報要素を決定して、決定された前記詳細情報要素を前記第2ユーザの利用する装置に対して表示させる、
請求項2に記載のナレッジ管理方法。 - 前記事象情報要素の詳細情報要素として、前記構成要素の前記事象に関するログファイルと、前記構成要素に対する設定に関する設定ファイルとが含まれ、前記公開可否情報には、前記ログファイルと、前記設定ファイルとに対する公開可否情報が含まれている、
請求項3に記載のナレッジ管理方法。 - 前記詳細情報要素には、事象発生日時、事象完了日時、関連者の情報、事象の内容、事象への対処の情報、事象への対処の結果のいずれかを含む、
請求項4に記載のナレッジ管理方法。 - 前記記憶装置は、前記事象情報要素と、当該事象情報要素に対する評価値とを対応付けて記憶しており、
(E)前記表示された事象情報要素に対する検索をした前記ユーザによる評価を受け付け、
(F)前記記憶装置の前記事象情報要素に対応付けられた前記評価値に対して、前記受け付けた評価に基づいた評価値を反映させる、
請求項5に記載のナレッジ管理方法。 - (G)前記事象情報要素に対応付けられた評価値に基づいて、前記事象情報要素を登録したユーザに対する課金額の割引額を決定する、
請求項6に記載のナレッジ管理方法。 - 前記計算機システムは、1以上の計算機を有する第1の計算機サブシステムと、1以上の計算機を有し前記第1の計算機サブシステムとは異なる第2の計算機サブシステムとを有し、
前記第1の計算機サブシステムが、前記管理対象システムの前記構成要素に対してコマンドを逐次発行することにより、前記構成要素の運用状況を取得し、当該運用状況を含む事象情報要素を、前記記憶装置に格納させ、
前記第2の計算機サブシステムが、前記(B)乃至(G)を行う、
請求項7に記載のナレッジ管理方法。 - 管理対象システムを構成する構成要素に発生した事象に関する事象情報要素を格納する記憶装置と、
前記記憶装置に接続されている1以上の計算機と
を有し、
前記記憶装置は、前記管理対象システムの構成要素に発生した前記事象に関する事象情報要素に対して、当該事象情報要素を登録した第1ユーザ以外のユーザに対して当該事象情報要素を公開してもよいか否かを示す公開可否情報を対応付けて記憶しており、
(A)前記1以上の計算機の少なくとも1つが、検索する事象情報要素に対する検索条件と、検索を所望する第2ユーザを特定するユーザ特定情報とを、前記ユーザの入力装置から受け付け、
(B)前記1以上の計算機の少なくとも1つが、前記記憶装置から前記検索条件に該当する事象情報要素を検索し、
(C)前記1以上の計算機の少なくとも1つが、検索結果中の事象情報要素に対応付けられている前記公開可否情報に基づいて、検索結果中の事象情報要素から検索する前記ユーザに公開可能な事象情報要素を決定して、決定された事象情報要素を前記第2ユーザの利用する装置に対して表示させる、
計算機システム。 - 前記公開可否情報は、その公開可否情報が対応付けられる前記事象情報要素を登録したユーザと同一のユーザである前記第1ユーザによって登録された情報である、
請求項9に記載の計算機システム。 - 前記事象情報要素には、前記構成要素の前記事象に関するログファイルと、構成要素に対する設定に関する設定ファイルとが含まれ、前記公開可否情報には、前記ログファイルと、前記設定ファイルとに対する公開可否を示す情報が含まれている、
請求項9に記載の計算機システム。 - 第1の計算機サブシステムと、
前記第1の計算機サブシステムとは異なる第2の計算機サブシステムと
を有し、
前記第1の計算機サブシステムが、複数の前記計算機のうちの1以上の計算機を含み、
前記第2の計算機サブシステムが、前記複数の計算機のうちの、前記第1の計算機サブシステムに含まれている1以上の計算機とは異なる1以上の計算機を含み、
前記第1の計算機サブシステムにおける少なくとも1つの計算機が、前記管理対象システムの前記構成要素に対してコマンドを逐次発行することにより、前記構成要素の運用状況を取得し、当該運用状況を含む事象情報要素を、前記記憶装置に格納させ、
前記第2の計算機サブシステムにおける少なくとも1つの計算機が、前記(A)乃至(C)を行う、
請求項9に記載の計算機システム。 - 前記記憶装置は、前記事象情報要素と、当該事象情報要素に対する評価値とを対応付けて記憶しており、
(D)前記1以上の計算機の少なくとも1つが、前記表示された事象情報要素に対する検索をした前記ユーザによる評価を受け付け、
(E)前記1以上の計算機の少なくとも1つが、前記記憶装置の前記事象情報要素に対して、前記受け付けた評価に基づいた評価値を反映させる、
請求項9に記載の計算機システム。 - (F)前記記憶装置は、ユーザ特定情報と、当該ユーザへの課金情報とを記憶し、
(G)前記1以上の計算機の少なくとも1つが、前記事象情報要素に対応付けられた評価値に基づいて、前記課金情報が示す課金額を調整する、
請求項13に記載の計算機システム。 - 前記事象情報要素には、複数の詳細情報要素が含まれ、
また、前記公開可否情報には、前記事象情報要素の前記詳細情報要素に対する公開可否を示す詳細情報要素用公開可否情報が含まれており、
前記(C)において、前記1以上の計算機の少なくとも1つが、前記公開可否情報に基づいて、検索結果中の前記事象情報要素から、前記第2ユーザに公開可能な詳細情報要素を決定して、決定された前記詳細情報要素を前記第2ユーザの利用する装置に対して表示させる、
請求項9に記載の計算機システム。 - 管理対象システムを構成する構成要素に発生した事象に関する事象情報要素を格納する記憶装置と前記事象情報要素の管理を行う1以上の計算機とを含む計算機システムから前記事象情報要素を受信して表示させる計算機であって、
前記計算機システムとの通信インタフェース装置と、
表示装置と、
前記通信インタフェース装置及び前記表示装置に接続されたプロセッサと
を有し、
前記記憶装置は、前記管理対象システムの構成要素に発生した前記事象に関する事象情報要素に対して、当該事象情報要素を登録した第1ユーザ以外のユーザに対して当該事象情報要素を公開してもよいか否かを示す公開可否情報を対応付けて記憶し、
前記1以上の計算機の少なくとも1つが、検索する事象情報要素に対する検索条件と、検索を所望する第2ユーザを特定するユーザ特定情報とを前記計算機から受け付け、
前記1以上の計算機の少なくとも1つが、前記記憶装置から前記検索条件に該当する事象情報要素を検索し、
前記1以上の計算機の少なくとも1つが、検索結果中の事象情報要素に対応付けられている前記公開可否情報に基づいて、検索結果中の事象情報要素から検索する前記ユーザに公開可能な事象情報要素を決定して、決定された事象情報要素を前記計算機に送信し、
前記プロセッサは、
前記第2ユーザからユーザを特定するユーザ特定情報と、検索する事象情報要素に対する検索条件を受け付けて、前記計算機システムに送信し、
前記計算機システムから受信した前記事象情報要素を前記表示装置に表示させる、
計算機。 - 前記プロセッサは、前記第1ユーザから前記事象情報要素に対応付ける前記公開可否情報を受け付けて、前記計算機システムに送信する、
請求項16に記載の計算機。 - 前記記憶装置は、前記事象情報要素と、当該事象情報要素に対する評価値とを対応付けて記憶しており、
前記プロセッサは、前記第1ユーザから、前記表示された事象情報要素に対する評価を受け付けて、前記計算機システムに送信する、
請求項16に記載の計算機。
Priority Applications (1)
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PCT/JP2011/074348 WO2013057839A1 (ja) | 2011-10-21 | 2011-10-21 | ナレッジ管理方法、計算機システム及び計算機 |
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- 2011-10-21 WO PCT/JP2011/074348 patent/WO2013057839A1/ja active Application Filing
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