WO2013035587A1 - 触覚提示システム - Google Patents

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観 荒井
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    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/016Input arrangements with force or tactile feedback as computer generated output to the user

Abstract

 触覚提示システムは、第1の身体部位から操作を受け付ける映像表示部と、前記操作に対応した触覚を提示する触覚提示装置とを備える。前記触覚提示装置は、前記第1の身体部位とは異なる第2の身体部位に対向配置されるハウジングと、前記ハウジングから出没するように変位することによって前記第2の身体部位に刺激を付与する触覚提示部と、前記触覚提示部を駆動させる駆動部とを有する。前記駆動部は、前記触覚提示部の変位量を任意に変更する。

Description

触覚提示システム
 本発明は、ディスプレイなどの映像表示部と映像表示部への接触を検知するセンサとを備えた端末の操作時に、触覚を提示する触覚提示システムに関する。
 近年、タッチパネルを利用した携帯端末が普及している。インターネット、メール、様々なアプリケーションなどがタッチパネル上で操作されている。一般的に、タッチパネルを備えた携帯端末(タッチパネル端末、映像表示システム)においては、ディスプレイ(映像表示部)上に、ソフトウェアとして再現されるソフトボタンやアイコンに触れることにより各種操作が行われる。このようなタッチパネル端末には、従来のモーメンタリスイッチやテンキーなどが付いた機器を操作したときに知覚されるスイッチの押圧感や、スイッチに対する指の引っ掛かりなどが存在しない。このため、このようなタッチパネル端末では、操作に対する反応やオブジェクトの存在を視覚情報以外で得ることができない。このため、従来の物理的に操作されるモーメンタリスイッチ付きの携帯端末と比較して、文字入力や細かな操作の効率が悪化する問題があった。
 この問題に対して、現在普及しているタッチパネル端末では、振動モータで操作に対する触覚のフィードバックを与え、操作を実感させることが行われている。しかしながら、振動モータによる触覚のフィードバックでは、モーメンタリスイッチや実在する物体を操作する感覚を触覚的に提示することができない。このため、細かな操作感が得られず、誤操作による入力ミスが生じやすい。そのため、さらに優れた触覚を提示する方法が求められていた。
 そこで、特許文献1は、触覚を与える方法を提案している。具体的には、タッチパネルと筐体の間に第一のスイッチと第二のスイッチが設けられる。タッチパネルの操作に対応して、スイッチが押し下げられてタッチパネルが傾くことにより、触覚を与えている。
 特許文献2は、触覚を与える方法を提案している。具体的には、タッチパネルと触覚ピクセルとが設けられる。触覚ピクセルは、アクチュエータと可動部を有する。タッチパネルの操作に応じてアクチュエータが動作し、可動部が第一位置または第二位置(2つの異なる位置)に移動することにより、触覚を与えている。
日本国特開2009-123205号公報 日本国特表2011-510403号公報
 特許文献1の方法では、タッチパネルの操作に対応して、タッチパネル自体が動く構成となっている。このため、タッチパネル端末が大型化、複雑化し、構造的自由度が制約される問題があった。
 特許文献2の方法では、可動部が第一位置と第二位置の2つの異なる位置でのみ可動し、0か1のデジタルの変位による刺激を操作者に与えるのみである。そのため、実際にモーメンタリスイッチを押したときのような連続的なアナログの変位とはならず、操作者に細かな触感を提示できない問題があった。
 この発明は前述した事情に鑑みてなされた。この発明の目的の一例は、タッチパネル端末などの映像表示システムを大型化・複雑化させることなく、操作者が映像表示部を操作した際に、モーメンタリスイッチの操作などの様々な操作をした場合と同様に、連続的な変位の触覚を提示できる触覚提示システムを提供することである。
 前述の課題を解決するために、本発明の実施態様に係る触覚提示システムは、第1の身体部位から操作を受け付ける映像表示部と、前記操作に対応した触覚を提示する触覚提示装置とを備える。前記触覚提示装置は、前記第1の身体部位とは異なる第2の身体部位に対向配置されるハウジングと、前記ハウジングから出没するように変位することによって前記第2の身体部位に刺激を付与する触覚提示部と、前記触覚提示部を駆動させる駆動部とを有する。前記駆動部は、前記触覚提示部の変位量を任意に変更する。
 本発明の実施態様に係る触覚提示システムによれば、駆動部が触覚提示部を変位させる構成となっているので、システムが大型化、複雑化することがなく、構造の自由度の制約がされることがない。そのため、小型の触覚提示システムとすることが可能である。
 また、本発明の実施態様に係る触覚提示システムによれば、映像表示部(例えば、ディスプレイ)を操作する身体部位とは異なる身体部位に、映像表示部の操作に対応した任意の変位を触覚提示部に与え、操作者に刺激を付与する構成となっている。この構成により、映像表示部を操作している身体部位(例えば、指)に、モーメンタリスイッチの操作などの様々な操作をしたときのような感覚を付与することが可能である。
本発明の第一の実施形態に係る触覚提示システムを示す図である。 図1AのA-A線に沿った断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る触覚提示システムの触覚を提示する動作を説明するフロー図である。 本発明の第二の実施形態に係る触覚提示システムを示す図である。 図3AのB-B線に沿った断面図である。 本発明の第三の実施形態に係る触覚提示システムを示す図である。 図4AのC-C線に沿った断面図である。 本発明の第四の実施形態に係る触覚提示システムを示す図である。 図5AのD-D線に沿った断面図である。 本発明の第五の実施形態に係る触覚提示システムを示す図である。 図6AのE-E線に沿った断面図である。 本発明の第六の実施形態に係る触覚提示システムを示す図である。 図7AのF-F線に沿った断面図である。 本発明の第七の実施形態に係る触覚提示システムを示す図である。 図8AのG-G線に沿った断面図である。
 以下に、本発明の実施の形態について添付した図面を参照して説明する。
 本発明の実施形態は、例えば、タッチパネル端末(映像表示システム)を操作したときに、モーメンタリスイッチを操作したときのような触覚を提示する触覚提示システムに関する。
 本発明の第一の実施形態の触覚提示システム100は、図1Aおよび1Bに示すように、タッチパネル(センサ、映像表示部)110と、触覚を提示する触覚提示装置120と、タッチパネル110および触覚提示装置120を収容する筐体130と、を備えている。
 タッチパネル110は、ディスプレイ(映像表示部)とディスプレイへの接触を検知するセンサを備えている。ディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイなどのディスプレイへの接触を検知するセンサを組み込み可能なディスプレイであってもよい。
 ディスプレイへの接触を検知するセンサとしては、例えば、抵抗膜型、音響パルス認識型、静電容量型などのセンサを使用してもよい。
 タッチパネル110の下面(タッチパネル110における操作を受け付ける面の裏面)には、タッチパネルコントローラ111が設けられている。
 タッチパネルコントローラ111は、タッチパネル110のディスプレイの画面を切り替えるコントローラである。本実施形態では、タッチパネルコントローラ111は、例えば、ソフトボタンなどをディスプレイ上に表示するように命令を行っている。本明細書中において、ソフトボタンとは、タッチパネル110のディスプレイ上に表示されるボタンを意味している。
 タッチパネル110およびタッチパネルコントローラ111は、筐体130に支持されている。
 触覚提示装置120は、タッチパネル110を操作する身体部位(第1の身体部位)とは異なる身体部位(第2の身体部位)に刺激を与えることにより、タッチパネル110を操作する身体部位にボタンを押圧する感覚を与える。これは、身体上のある箇所に提示した感覚情報を、タッチパネル110を押圧する動作タイミングや視覚情報に合わせることにより、タッチパネル110を操作している部位にその感覚情報が与えられたかのように知覚する人間の特性を利用している。
 触覚提示装置120は、筐体130の側面の貫通孔に配置される触覚提示部121と、触覚提示部121を駆動させる駆動部122と、を有している。
 触覚提示部121は、触覚提示部121と接触する身体部位に刺激を付与する。タッチパネル110に対する操作に応じて駆動部122が動作することにより、触覚提示部121の筐体130からの突出量が変位する。
 筐体130は、筐体上部131と筐体下部132で構成されている。筐体上部131は、タッチパネルを支持している。筐体下部132は、駆動部122を支持している。筐体下部132の側面は貫通孔を有する。その貫通孔に触覚提示部121が配置されている。
 駆動部122は、DCモータ123と、ピニオン124と、ラック125と、モータコントローラ126と、モータマウント127と、ラック支持台128と、を有している。
 モータマウント127とラック支持台128は、筐体下部132にネジ等により締め付け固定される。モータマウント127に対して、DCモータ123がネジなどにより固定される。ラック支持台128には、ラック125が通っている。ラック支持台128によりラック125が支持されている。ラック125の歯と、ピニオン124の歯とがかみ合っている。ラック125の先端には、触覚提示部121がネジなどにより固定されている。
 ラック125は、DCモータ123に電圧が印加されピニオン124が回転することにより、前後方向(図1Aおよび1Bの左右方向)に進む。これによってラック125に接続された触覚提示部121が可動される。
 第一の実施形態では、タッチパネル端末を左手で保持し、2つの触覚提示部121が端末を保持する左手の親指の付け根と薬指の指先に接触するようにし、右手でタッチパネル110の操作を行う場合について説明する。しかしながら、身体部位のいずれかが触覚提示部121と接触していればよく、触覚提示システム100の持ち方は限定されない。
 次に、第一の実施形態の触覚提示システム100の触覚提示方法について説明する。一番目の触覚提示方法として、モーメンタリスイッチを押して離すときの感覚を提示する方法について、図2のフロー図を参照して説明する。
 第一の実施形態では、図1Aに示す触覚提示部121の筐体下部132からの突出量が約5mmである(触覚提示部121が筐体130の外側に約5mm突出している)ときに、操作者がタッチパネル端末を把持している状態を基本状態と定める。
 基本状態において、まず、タッチパネル110のディスプレイに表示されるソフトボタンに対して、操作する指A(操作指A)が接触する。(ステップS1)
 次に、操作指Aの接触をタッチパネル110のディスプレイ上で、タッチパネル110に備えられたセンサがセンシングする。このセンシングに応答して、タッチパネルコントローラ111により押下された状態のソフトボタンを、ディスプレイ上に表示させる。それと同時にタッチパネル110からの信号は、モータコントローラ126にも無線または有線(図示しない)で送られる。この信号に応答して、モータコントローラ126は、DCモータ123に対して、触覚提示部121が筐体下部132の内方(触覚提示部121の筐体130からの突出量が小さくなる方向)に60msの時間で、約4mm移動するようにDCモータ123の制御を行う。(ステップS2)
 そして、DCモータ123が駆動し、端末を把持する手(把持手B)に接触していた触覚提示部121の突出量が小さくなる。(ステップS3)
 ステップS1~S3の動作により、把持手Bに対して、モーメンタリスイッチを押下するのと類似した触覚刺激を提示し、かつ、操作指Aが操作をするタイミングと同期して触覚刺激を提示することで、把持手Bに与えられた感触が操作指Aに与えられたように感じさせることを可能にする。
 ステップS3の次に、タッチパネルコントローラ111は、タッチパネル110のディスプレイに触れた操作指Aの状態を把握する。
 操作指Aがディスプレイに触れられたままであれば、ボタンを押し続けていることを認識してモータコントローラ126は動作待ちを行う。一方で、タッチパネル110から操作指Aが離れていれば、タッチパネルコントローラ111は、ボタンから指を離したと認識する。(ステップS4)
 次に、タッチパネルコントローラ111は、タッチパネル110のディスプレイに押下されていない状態のソフトボタンを表示させる。また、操作指Aが離れたことを検知したことを示すタッチパネル110からの信号は、モータコントローラ126にも無線または有線で同時に送られる。この信号に応答して、モータコントローラ126はDCモータ123に対して、触覚提示部121が筐体下部132の外方(触覚提示部121の筐体130からの突出量が大きくなる方向)に60msで約4mm移動するように制御を行う。(ステップS5)
 そして、DCモータ123が駆動し、把持手Bに接触していた触覚提示部121の突出量が大きくなる(ステップS6)。
 ステップS4~S6の動作により、DCモータ123が駆動し、触覚提示部121の突出量が大きくなり、把持手Bを触覚提示部121が押し、操作指Aに変位や圧力(刺激)が与えられる。これらの動作により、把持手Bに対して、押圧している指を物理ボタンから離すときと類似した触覚刺激を提示し、かつ、操作指Aが操作するタイミングと同期して触覚刺激を提示することで把持手Bに与えられた感触が操作指Aに与えられたように感じさせることを可能にする。
 上述した一連の動作によって、実際にモーメンタリスイッチを押圧するような変位や圧力の変化を、タッチパネル110を押圧する操作指Aに知覚させることができる。このように、従来の触覚提示システムでは実現できない多様な変位や圧力感覚の提示を、自由度の高い構造で提供することを実現できる。
 モーメンタリスイッチを押したような感覚以外の触覚を提示することも、駆動部の制御を変えることにより可能である。以下に詳細を説明する。
 2番目の触覚提示方法として、物理ボタンの表面を手でなぞった時の凹凸感覚を提示するための方法を説明する。1番目の触覚提示方法の基本状態と同様の状態を基本状態と定める。
 タッチパネル110のディスプレイ上をなぞってきた操作指Aが、タッチパネル110のディスプレイ上に提示されているソフトボタンに触れ始める。操作指Aがソフトボタンに触れ始めたと同時に、モータコントローラ126に信号が送られる。その信号に応答して、モータコントローラ126は触覚提示部121が基本状態よりも約3mm突出するようにDCモータ123を制御する。その後、モータコントローラ126は、操作指Aがソフトボタンの中心に近づくほど、DCモータ123の動作により触覚提示部121の突出量が増加するように制御する。モータコントローラ126は、操作指Aが表示されているソフトボタンの中心にある時に、たとえば約7mmなど、触覚提示部121の突出量が最大となるように制御する。
 これらの操作により、ソフトボタンの中心ほど膨らんだ形状刺激を把持手Bに提示し、操作指Aとソフトボタンとの位置関係に合わせて触覚刺激を提示する。これにより、操作指Aにこれらの形状感を知覚させ、ソフトボタンの凹凸感覚を操作指Aに提示することを実現する。
 次に、3番目の触覚提示方法として、スマートフォンなどで用いられる、タッチパネル110のディスプレイ上で二本の指間の距離を広げることにより画面の拡大ができ、二本の指間の距離を縮めることにより、画面の縮小ができるシステムに対する、直観的触覚フィードバック提示方法を説明する。タッチパネル端末の把持方法が1番目の触覚提示方法と同様の場合について説明するが、これに限定されない。
 タッチパネル110のディスプレイ上で、操作する二本の指A(操作指A)の距離をディスプレイに触れながら広くしていくことで、ディスプレイ上に提示される画面の拡大が行われる。この拡大率に伴い、モータコントローラ111は触覚提示部121の突出量が増加するように、DCモータ123を制御する。これにより把持している手B(把持手B)に、拡大する感覚を触覚的に提示し、操作指Aの動きとタッチパネル110のディスプレイ上に表示される映像が連動して提示される。その結果、操作指Aにあたかも拡大する感覚が提示されているように知覚される。
 上記の場合とは逆に、操作する操作指Aの距離をタッチパネル110のディスプレイに触れながら縮めていくことにより、ディスプレイ上に提示される画面の縮小が行われる。この縮小率に伴い、モータコントローラ126は触覚提示部121の突出量が減少するように、DCモータ123を制御する。これにより把持手Bに、縮小する感覚を触覚的に提示する。操作指Aの動きに連動してこれらの触覚情報が提示される。その結果、操作指Aにあたかも縮小する感覚が提示されるように知覚される。
 これらの一連の制御により、タッチパネル110のディスプレイ上に提示される画面の拡大縮小に連動した触覚刺激を提示し、直観的フィードバックを指Aに知覚させることを可能にする。
 次に、4番目の触覚提示方法として、インターネットブラウジング中に表示されるリンクに触覚的ボタン感覚を付与して、操作する指がリンクに触れリンク先にとんだことを触覚的にフィードバックする方法について説明する。
 操作する指A(操作指A)がタッチパネル110のディスプレイ上に表示されているブラウザのリンクに触れると同時に、タッチパネルコントローラ111から、モータコントローラ126に信号が送られる。モータコントローラ126は、触覚提示部121が筐体下部132の内方に60msの間に約4mm移動させる信号を送る制御を行う。これによりDCモータ123が駆動し、端末を把持する手B(把持手B)に接触していた触覚提示部121による把持手Bへの変位や圧力(刺激)が減少する。
 そして、そのリンク上から指を離したことをタッチパネル110が検出した際に、タッチパネルコントローラ111からモータコントローラ126に信号が送られる。その信号に応答して、モータコントローラ126は、触覚提示部121が筐体130の外方に60msの間に約4mm移動させる制御を行う。これによりDCモータ123が駆動し、把持手Bに触覚提示部121が変位や圧力(刺激)を与える。
 これら一連の動作により、操作指Aの動きに連動して変位や圧力(刺激)を把持指Bに提示することで、操作指Aに変位や圧力(刺激)が与えられたように感じさせる。その結果、ブラウザのリンクをボタンのように実体感のあるものとして知覚させることを可能にする。
 さらに、リンクに飛ぶことを触覚的に表現する方法を記述する。
 二つの触覚刺激をある時間差を持って提示すると、先に提示した触覚刺激と後に提示した触覚刺激を結ぶ線上を触覚刺激が移動したような感触を得ることが知られており、触覚における仮現運動と呼ばれる。この現象を利用し、例えば、リンクにとんだ瞬間に、左側の触覚提示部121をパルス状に動かした数百msec後に右側の触覚提示部121をパルス状に動かすことで、把持手Bに仮現運動を生じさせる。これにより、操作指Aにそれを知覚させ、操作指A上に移動した感覚を知覚させてリンクへ飛んだ感覚を提示することも可能である。
 上述した4つの触覚提示方法において、左右両方の触覚提示部121を必ずしも動かす必要はない。またタッチパネル110のディスプレイ上の空間位置に合わせて、操作指Aの押した場所に近いほうの触覚提示部121のみが動作するようにしてもよい。
 触覚提示部121を一定の速度で動かすだけでなく、途中で速度を変化させることも可能である。例えば、触覚提示部121の加速度が変化することで、移動速度が徐々に速くなったり、移動速度が徐々に下がったりする制御方法など、アプリケーションの目的や状況に応じて最適な制御を行うようにすればよい。例えば、タッチパネル110のディスプレイ上のリンクに画面が飛ぶ(切り替わる)ことを触覚的に表現する場合に、触覚提示部121の突出時に正の加速度を与えることにより、「速度が上がっていき、飛んでいく感覚」を、より具体的に提示することが可能である。
 以上、第一の実施形態の触覚提示システム100によれば、上述のように、タッチパネル端末の構造的自由度を制約することなく、様々な感覚を提示することができる。
 本発明の第二の実施形態に係る指装着型の触覚提示システム200について図3Aおよび3Bを参照して説明する。第二の実施形態と第一の実施形態との相違点について説明する。第一の実施形態では、アクチュエータ(触覚提示装置)がタッチパネル端末内部に組み込まれている。第二の実施形態では、アクチュエータがタッチパネルとは分離している。
 タッチパネル端末と触覚提示部を分離することにより、端末の構造的自由度はさらに向上する。その結果、タッチパネル端末の小型薄型化が可能になる。さらに、触覚を提示するアクチュエータを端末に収める必要がなくなるため、よりアクチュエータを自由度を制限せずに用いることが可能になる。
 第二の実施形態では、タッチパネルを操作する指の根元に触覚提示装置を装着してタッチパネルを操作する形態を例に説明する。しかしながら、この説明は、特に装着する指の箇所を限定しない。
 第二の実施形態における触覚提示システム200は、図3Aおよび3Bに示すように、タッチパネル210と、触覚を提示する触覚提示装置220と、を備えている。
 タッチパネル210は、ディスプレイと、ディスプレイへの接触を検知するセンサとを備えている。ディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイなどのディスプレイへの接触を検知するセンサを組み込み可能なディスプレイであってもよい。
 ディスプレイへの接触を検知するセンサとしては、例えば、抵抗膜型、音響パルス認識型、静電容量型などのセンサを使用してもよい。
 タッチパネル210の下面(タッチパネルにおける操作を受け付ける面の裏面)には、タッチパネルコントローラ211が設けられている。タッチパネルコントローラ211は、タッチパネル210のディスプレイの画面を切り替えるコントローラである。本実施形態では、例えば、ソフトボタンなどをディスプレイ上に表示する命令を行っている。本明細書中において、ソフトボタンとは、タッチパネルのディスプレイ上に表示されるボタンを意味している。
 触覚提示装置220は、タッチパネル210を操作する身体部位とは異なる身体部位に刺激を与えることにより、タッチパネル210を操作する身体部位にボタンを押圧する感覚を与える。第二の実施形態では、タッチパネル210と触覚提示装置220とは分離されている。
 触覚提示装置220は、筐体221と、触覚提示部222と、駆動部223と、を有している。筐体221は、指を挿入可能な挿入孔を有する。触覚提示部222は、筐体の挿入孔に配置される。駆動部223は、触覚提示部222を駆動させる。
 筐体221の挿入孔は、円筒形状であり、触覚提示部222と駆動部223を収容し、指を挿入可能である。挿入孔には、触覚提示部222が出没可能になっている。
 触覚提示部222は、触覚提示部222と接触する身体部位に刺激を付与する。タッチパネル210に対する操作に応じて駆動部223が動作することにより、触覚提示部222の筐体221からの突出量が変位する。
 駆動部223は、DCモータ224と、ピニオン225と、ラック226と、モータマウント227と、ラック支持材228と、モータコントローラ229と、を有している。
 図3Aおよび3Bに示されるように筐体221の内部にモータマウント227とラック支持材228がネジ等により固定される。モータマウント227にはDCモータ224がネジ等により固定される。DCモータ224にはピニオン225がネジ等により固定される。ラック支持材228によって動きが制限されている状態でラック226がラック支持材228を通っている。ラック226はピニオン225と噛み合っている。モータコントローラ229は筐体221に固定されている。モータコントローラ229とタッチパネルコントローラ211は無線または有線(図示なし)でつながっている。モータコントローラ229とDCモータ224も有線または無線(図示なし)でつながっている。DCモータ224が動作することでラック226を通じて触覚提示部222が図3Aおよび3Bの上下方向に前後進運動する。
 第一の実施形態で説明した原理と同様の動作原理に基づいて、第二の実施形態においても触覚の提示が行われる。触覚提示方法の1番目の例として、モーメンタリスイッチを押して離した感覚を提供する場合についてまず説明する。
 第二の実施形態では、筐体221の挿入孔に指Bを挿入し、触覚提示装置220を装着した指Bの根元に図3Aおよび3Bに示す触覚提示部222が5mm程度接触している状態を基本状態と定める。
 タッチパネル210のディスプレイ上に表示されているソフトボタンに、操作する指A(操作指A)が接触する。この時、タッチパネル210のディスプレイ上への操作指Aの接触をタッチパネル210のセンサがセンシングする。このセンシングに応答して、タッチパネルコントローラ229から、押下されているソフトボタンの画像をタッチパネル210のディスプレイ上に表示させるように信号を送る。操作指Aの接触を検知したタッチパネル210からの信号は、モータコントローラ229にも同時に送られる。この信号に応答して、モータコントローラ229はDCモータ224に対して、触覚提示部222が筐体221の内方(図3Aおよび3Bの上方向)に60msecでおよそ4mm移動するように制御を行う。これによりDCモータ224が駆動し、触覚提示部222が筐体の内方(図3Aおよび3Bの上方向)に移動することで、指Bへの変位や圧力(刺激)が減少する。これらの動作により、従来の触覚提示システムよりも良好な、モーメンタリスイッチを押下するのと類似した触覚刺激を指Bに提示し、かつ、操作指Aのタッチパネル210の操作のタイミングと同期して触覚刺激を提示する。その結果、触覚提示部222から指Bに与えられた感触があたかも指Aに与えられたように知覚させることを可能にしている。
 続いて、タッチパネル210に触れていた操作指Aがタッチパネル210から離れる。
 この時、操作する指Aがタッチパネル210のディスプレイ上から離れた瞬間に、タッチパネルコントローラ229から信号が送られ、押下されていない状態のソフトボタンの画像をタッチパネル210のディスプレイに表示させる。操作指Aが離れたことを検知したタッチパネル210からの信号は、モータコントローラ229にも同時に送られる。この信号に応答して、モータコントローラ229はDCモータ224に対して、触覚提示部222が筐体221の外方(図3Aおよび3Bの下方向)に60msecでおよそ4mm移動するようにDCモータ224の制御を行う。これによりDCモータ224が駆動し、指Bに触覚提示部222による変位や圧力(刺激)が提示される。これらの動作により、従来の触覚提示システムよりも良好な、モーメンタリスイッチから指を離すのと類似した触覚刺激を指Bに提示し、かつ操作のタイミングと同期して触覚刺激を提示する。その結果、指Bに与えられた感触があたかも指Aに与えられたように感じさせることを可能にしている。
 これら一連の動作によって、実際のボタンを押下するような変位や圧力の変化(刺激)を、操作指Aに提示する。このように、従来の触覚提示システムでは得られなかった多様な変位や圧力(刺激)の提示を、自由度の高い構造により提供することを実現する。
 さらに、第二の実施形態においては、第一の実施形態と同様に、モーメンタリスイッチを押したような感覚以外の触覚提示も、駆動部の制御を変えることにより可能である。
 2番目の触覚提示方法として、物理ボタンの表面を手でなぞったときの凹凸感覚を提示するための方法を説明する。
 タッチパネル210のディスプレイ上をなぞってきた操作する指A(操作指A)が、ディスプレイに表示されているソフトボタンに触れ始める。操作指Aが触れ始めたと同時に、タッチパネルコントローラ211からモータコントローラ229に信号が送られる。その信号に応答して、モータコントローラ229は、触覚提示部222が基本状態よりも一定量(例えば3mm程度)突出するようにDCモータ224を制御する。その後、モータコントローラ229は、操作指Aがソフトボタンの中心に近づくほど、DCモータ224の動作によって触覚提示部222の突出量が増加するように制御する。モータコントローラ229は、操作指Aがソフトボタンの中心にある時に、触覚提示部222の突出量が最大(例えば7mm程度)になるように制御する。したがって、ソフトボタンの中心ほど膨らんだ形状があるような刺激を、触覚提示装置220を装着している指Bに提示し、操作指Aとソフトボタンとの位置関係に合わせて触覚刺激を提示する。その結果、操作指Aにこれらの形状感を知覚させ、ソフトボタンの凹凸感覚を操作指Aに提示することを実現する。
 3番目の触覚提示方法として、インターネットブラウザ中に表示されるリンクに触覚的ボタン感覚を付与して、操作指がリンクに触れたことを触覚的にフィードバックする方法について説明する。
 タッチパネル210のディスプレイ上で、操作する指A(操作指A)がディスプレイに表示されているブラウザのリンクに触れると同時に、タッチパネルコントローラ211からモータコントローラ229に信号が送られる。この信号に応答して、モータコントローラ211は触覚提示部222が筐体221の内方に60msecの間に、およそ4mm移動するようにDCモータ224の制御を行う。これによりDCモータ224が駆動し、触覚提示装置220を装着した指Bに接触していた触覚提示部222による変位や圧力(刺激)が除かれる。そのタッチパネルのディスプレイのリンク上から指を離したことをタッチパネル210が検出した際に、タッチパネルコントローラ211からモータコントローラ229に信号が送られる。その信号に応答して、モータコントローラ229は、触覚提示部222が筐体221の外方(図3Aおよび3Bの下方向)に60msecの間におよそ4mm移動するようにDCモータ224の制御を行う。これによりDCモータ224が駆動し、触覚提示装置220が装着された指Bに触覚提示部222が変位や圧力(刺激)を与える。
 これら一連の動作により、操作指Aの動きに連動して変位や圧力(刺激)を操作指Bに提示することで、操作指Aに変位や圧力(刺激)が与えられたように感じさせる。その結果、ブラウザのリンクをボタンのように実体感のあるものとして知覚させることを可能にする。
 以上、第二の実施形態の触覚提示システム200によれば、上述のように、構造の自由度の高さを保ちながら、様々な感覚を提示することができる。
 本発明の第三の実施形態に係る触覚を提示する腕装着型の触覚提示システム300について、図4Aおよび4Bを参照して説明する。第三実施形態と第二の実施形態との相違点について説明する。第二の実施形態では、触覚提示装置220が指に装着される。これに対して、第三の実施形態では、触覚提示装置320が腕(手首を含む)に装着される。このため、第三の実施形態の触覚提示装置320は、手を使うような日常の行動を阻害することがなく、より使用しやすい。本実施形態ではタッチパネルを操作する指A(操作指A)と同じ側の腕Bに触覚提示装置320を取り付けて使用する場合について説明する。しかしながら、触覚提示装置320の取り付け方法は、これに限定されない。触覚提示装置220をどちら側の腕に取り付けてもよい。
 第三の実施形態における触覚提示システム300は、図4Aに示すように、タッチパネル310と、触覚を提示する触覚提示装置320と、を備えている。
 タッチパネル310は、ディスプレイとディスプレイへの接触を検知するセンサを備えている。ディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイなどのディスプレイへの接触を検知するセンサを組み込み可能なディスプレイであってもよい。
 ディスプレイへの接触を検知するセンサとしては、例えば、抵抗膜型、音響パルス認識型、静電容量型などのセンサを使用してもよい。
 タッチパネル310の下面(タッチパネル310における操作を受け付ける面の裏面)には、タッチパネルコントローラ311が設けられている。タッチパネルコントローラ311は、タッチパネル310のディスプレイの画面を切り替えるコントローラである。本実施形態では、例えば、ソフトボタンなどをディスプレイ上に表示する命令を行っている。本明細書中において、ソフトボタンとは、タッチパネル310のディスプレイ上に表示されるボタンを意味している。
 触覚提示装置320は、タッチパネル310を操作する身体部位とは異なる身体部位に刺激を与えることにより、タッチパネル310を操作する身体部位にボタンを押圧する感覚を与える。第三の実施形態では、タッチパネル310と触覚提示装置320は分離されている。
 触覚提示装置320は、筐体321と、身体部位に刺激を付与する触覚提示部322と、触覚提示部322を駆動させる駆動部323と、腕に固定する固定ベルト324を有している。
 筐体321は、駆動部323を収容する。筐体321は、触覚提示部322が出没するための貫通孔を有する。
 触覚提示部322は、触覚提示部322と接触する身体部位に刺激を付与する。タッチパネルに対する操作に応じて駆動部323が動作することにより、触覚提示部322の筐体321からの突出量が変位する。
 駆動部323は、DCモータ325と、ピニオン326と、ラック327と、モータマウント328と、ラック支持材329と、モータコントローラ330と、を有している。
 図4Aおよび4Bに示されるように筐体321の内部にモータマウント328とラック支持材329がネジ等により固定される。モータマウント328にはDCモータ325がネジ等により固定される。DCモータ325にはピニオン326がネジ等により固定される。ラック支持材329によって動きが制限されている状態でラック327がラック支持材329を通っている。ラック327はピニオン326と噛み合っている。モータコントローラ330は筐体321に固定されている。モータコントローラ330とタッチパネルコントローラ311は無線または有線(図示なし)でつながっている。モータコントローラ330とDCモータ325も有線または無線(図示なし)でつながっている。DCモータ325が動作することでラック327を通じて、触覚提示部322が図4Aおよび4Bの上下方向に動作し、触覚提示部322と接触する身体部位に刺激を付与する。
 固定ベルト324は筐体321と接続されている。固定ベルト324は、腕や手首等に固定できる。
 モーメンタリスイッチを押下したときの触覚を提示する1番目の触覚提示方法に関して、第三の実施形態においても第一の実施形態で説明した原理と同様の動作原理に基づいて触覚提示が行われる。
 固定ベルト324を腕Bに巻きつけ触覚提示装置320を腕Bに装着し、図4Aおよび4Bに示す触覚提示部322が5mm程度、腕Bに接触している状態を基本状態と定める。
 タッチパネル310のディスプレイに表示されているソフトボタンに対して操作する指(操作指A)が接触する。この時、操作指Aの接触をタッチパネル310のディスプレイ上でタッチパネルのセンサがセンシングする。このセンシングに応答して、タッチパネルコントローラ311から信号が送られ、押下されているソフトボタンの画像をディスプレイに表示させる。操作指Aの接触を検知したタッチパネル310からの信号はタッチパネルコントローラ311からモータコントローラ330にも同時に送られる。この信号に応答して、モータコントローラ330はDCモータ325に対して、触覚提示部322が筐体321の内方(図4Aおよび4Bの上方向)に60msecでおよそ4mm移動するように制御を行う。これによりDCモータ325が駆動し、触覚提示装置320を装着した腕Bに接触する触覚提示部322の筐体321からの変位量が小さくなり、腕Bへの変位や圧力(刺激)が減少する。これらの動作により、従来の触覚提示システム300よりも良好な、物理ボタンを押下するのと類似した変位や圧力(刺激)を腕Bに提示し、かつ操作のタイミングと同期して触覚刺激を付与することで腕Bに与えられた感触があたかも指Aに与えられたように感じさせることを可能にする。
 続いて、タッチパネル310に触れていた操作指Aがタッチパネル310から離れる。
 この時、操作する指Aがタッチパネル310のディスプレイ上から離れた瞬間に、タッチパネルコントローラ311により、押下されていない状態のソフトボタンの画像をタッチパネル310のディスプレイに表示させる。操作指Aが離れたことを検知したことを示すタッチパネル310からの信号は、タッチパネルコントローラ311からモータコントローラ330にも同時に送られる。この信号に応答して、モータコントローラ330はDCモータ325に対して、触覚提示部322が筐体321から突出していく方向(図4Aおよび4Bの下方向)に60msecでおよそ4mm変位するように制御を行う。これによりDCモータ325が駆動し、触覚提示装置320を取り付けた腕Bに触覚提示部322から変位や圧力(刺激)が与えられる。これらの動作により、従来の触覚提示システムよりも良好な、物理ボタンから指を離すときと類似した触覚刺激を腕Bに提示し、かつ、操作指Aの操作のタイミングと同期して触覚刺激を提示することで、腕Bに与えられた感触が指Aに与えられたように感じさせることを可能にする。
 さらに、第三の実施形態においては、第一の実施形態と同様に、モーメンタリスイッチを押したような感覚以外の触覚提示も、駆動部の制御方法を変えることにより可能である。
 2番目の触覚提示方法として、物理ボタンの表面を手でなぞったときの凹凸感覚を提示するための方法を説明する。
 タッチパネル310のディスプレイ上をなぞってきた操作指Aが、ディスプレイに表示されているソフトボタンに触れ始める。操作指Aが触れ始めたと同時に、タッチパネルコントローラ311からモータコントローラ330に信号が送られる。この信号に応答して、モータコントローラ330は触覚提示部322が一定量(例えば3mm程度)突出するようにDCモータ325を制御する。その後、モータコントローラ330は、操作指Aがソフトボタンの中心に近づくほど、DCモータ325の動作によって触覚提示部322の突出量が増加するように制御する。モータコントローラ330は、操作指Aがソフトボタンの中心にある時に、触覚提示部322の突出量が最大(例えば7mm)になるように制御する。したがって、ソフトボタンの中心ほど膨らんだ形状があるような刺激を、触覚提示装置320を装着している腕Bに提示し、操作指Aとソフトボタンとの位置関係に合わせて触覚刺激を提示する。その結果、操作指Aにこれらの形状感を知覚させ、ソフトボタンの凹凸感覚を操作指Aに提示することを実現する。
 3番目の触覚提示方法として、インターネットブラウザ中に表示されるリンクに触覚的ボタン感覚を付与して、タッチパネルを操作する指がリンクに触れたことを触覚的にフィードバックする方法について説明する。
 タッチパネル310のディスプレイ上で、操作する指A(操作指A)がタッチパネル310に表示されているブラウザのリンクに触れると同時に、タッチパネルコントローラ311からモータコントローラ330に信号が送られる。この信号に応答して、モータコントローラ330は触覚提示部322が筐体321の内方(図4Aおよび4Bの上方向)に60msecの間におよそ4mm変位するようにDCモータ325の制御を行う。これによりDCモータ325が駆動し、触覚提示装置320を装着した腕Bに接触していた触覚提示部322による変位や圧力(刺激)が除かれる。ディスプレイのリンク上から指を離したことをタッチパネル310が検出した際に、タッチパネルコントローラ311からモータコントローラ330に信号が送られる。その信号に応答して、モータコントローラ330は、触覚提示部322が筐体321の外方(図4Aおよび4Bの下方向)に60msecの間におよそ4mm変位するように制御を行う。これによりDCモータ325が駆動し、腕Bに触覚提示部322が変位や圧力(刺激)を与える。これら一連の動作により、操作指Aの動きに連動して変位や圧力(刺激)を腕Bに提示することで、操作指Aに変位や圧力(刺激)が与えられたように感じさせる。その結果、ブラウザのリンクをボタンのように実体感のあるものとして知覚させることを可能にする。
 以上、第三の実施形態の触覚提示システム300によれば、上述のように、自由度の高い構造でありながら、多様な感覚を提示することができる。
 次に、本発明の第四の実施形態について説明する。第四の実施形態に係る、身体部位に変位、圧力および摩擦力を提供するデバイス組み込み型の触覚提示システム400について図5Aおよび5Bを参照して説明する。第四実施形態と第一の実施形態との相違点について説明する。第一の実施形態では、アクチュエータとして前後進運動するシリンダ形状の触覚提示部により触覚を提示していた。これに対して、第四の実施形態では回転運動をする触覚提示部により、変位や圧力だけではなく摩擦力も提示する。
 以下に、触覚提示システム400について詳細を説明する。第四の実施形態の触覚提示システム400のタッチパネル110、筐体130、タッチパネルコントローラ111の構成は、第一の実施形態の触覚提示システム100と同様であるので、同一の符号で記載して、詳細な記載を省略する。
 触覚提示システム400は、図5Aおよび5Bで示すように、タッチパネル110と、触覚を提示する触覚提示装置420と、タッチパネル110および触覚提示装置420を収容する筐体130と、を備えている。
 触覚提示装置420は、筐体側面の貫通孔に配置される触覚提示部421と、触覚提示部421を駆動させる駆動部423と、を有している。
 触覚提示部421は、タッチパネル110に対する操作に応じて、駆動部422が動作することにより筐体130からの突出量が変位する。触覚提示部421は、触覚提示部421と接触する身体部位に刺激を付与する。第四の実施形態では、触覚提示部421は円板形状をしている。触覚提示部421は、周方向に凸部422を1箇所以上(図5Aおよび5Bでは、2箇所)有している。
 駆動部423は、DCモータ424と、ギアG1と、ギアG2と、回転軸425と、軸受426と、モータマウント427と、モータコントローラ428と、を有している。
 筐体下部132に取り付けられたモータマウント427にネジ等によりDCモータ424が取り付けられる。同様に筐体下部132に取り付けられた軸受426に回転軸425が挿入されている。回転軸425にはギアG2と触覚提示部421が固定されて取り付けられる。ギアG1とギアG2はかみ合った状態にある。
 したがって、DCモータ424が駆動することにより動力がギアG1を伝達してギアG2に伝わり、回転軸425が回転することで触覚提示部421を回転させる。モータコントローラ428はタッチパネルコントローラ111と有線または無線でつながっている(図示せず)。タッチパネル110に対して任意の操作が行われた際に、タッチパネル110からタッチパネルコントローラ111を通じてモータコントローラ428に信号を送り、DCモータ424を駆動させる。
 次に、触覚提示システム400の作用について、タッチパネル110のディスプレイのソフトボタンに触れた際にモーメンタリスイッチを押した感覚を提示する触覚提示方法について説明する。第四の実施形態の触覚提示システム400において、図5Aおよび5Bにおける触覚提示部421の凸部422が筐体130の貫通孔から突出している状態で、筐体130を把持する薬指が触覚提示部421の凸部422の位置に配置され、筐体130が把持されると定める。
 タッチパネル110に提示されているソフトボタンに対して操作する指A(操作指A)が接触する。タッチパネル110のディスプレイ上への操作指Aの接触をタッチパネル110のセンサがセンシングすると同時に、タッチパネルコントローラ111により、押下されているソフトボタンの画像をタッチパネル110のディスプレイに表示させる。操作指Aの接触を検知したタッチパネル110からの信号は、タッチパネルコントローラ111を介して、モータコントローラ428にも同時に送られる。この信号に応答して、モータコントローラ428はDCモータ424に対して、触覚提示部421の凸部422が筐体下部132に形成された貫通孔から突出している状態から、突出しない状態へと回転させるように制御を行う。
 DCモータ424が駆動し、筐体を把持する手の指B(把持指B)に接触していた触覚提示部421の凸部422による変位や圧力(刺激)が減少する。
 これらの動作により、モーメンタリスイッチを押下するのと類似した、把持指Bへの変位や圧力(刺激)を提示し、かつ、操作指Aのタッチパネル110の操作のタイミングと同期して提示する。その結果、把持指Bに与えられた感触が操作指Aに与えられたように感じさせることを可能にする。
 続いて、タッチパネル110のディスプレイに触れていた操作指Aが、ディスプレイ上から離れる。この時、操作指Aがタッチパネル110のディスプレイ上から離れた瞬間に、タッチパネルコントローラ111に押下されていない状態のソフトボタンをタッチパネル110のディスプレイに表示させる。操作指Aが離れたことを検知したタッチパネル110からの信号はタッチパネルコントローラ111を介して、モータコントローラ428にも同時に送られる。この信号に応答して、モータコントローラ428はDCモータ424に対して、触覚提示部421の凸部422が筐体下部132に形成された貫通穴から突出していない状態から、突出する状態へと回転させる制御を行う。これによりDCモータ424が駆動し、把持指Bを触覚提示部421が押し、把持指Bに変位や圧力(刺激)が提示される。
 これらの動作により、従来の触覚提示システムよりも良好な、モーメンタリスイッチから指の力を抜いたときと類似した変位や圧力(刺激)を提示し、かつ操作のタイミングと同期して触覚刺激を提示する。その結果、把持指Bに与えられた感触が操作指Aに与えられたように感じさせることを可能にする。
 上述のように、DCモータ424を用いた駆動部423により回転運動される触覚提示部421によって、実際のボタンを押下するような変位や圧力(刺激)を、タッチパネル110を操作する操作指Aに知覚させることを可能にする。したがって、構造的に従来の触覚提示システムのように複雑にならず、自由度の高い構造で提供することを実現する。
 さらに、モーメンタリスイッチを押したような感覚以外の触覚提示をすることも駆動部423の制御方法を変えることにより可能である。
 2番目の触覚提示方法として、物理ボタンの表面を手でなぞったときの凹凸感覚を提示するための方法を説明する。
 タッチパネル110のディスプレイ上に操作する指A(操作指A)が、ディスプレイに表示されているソフトボタンに触れ始める。操作指Aが触れ始めたと同時に、タッチパネルコントローラ111がモータコントローラ428に信号を送り、モータコントローラ428から触覚提示部421を回転させる信号を送る。DCモータ424を動作させることで、筐体下部132の貫通孔から触覚提示部421が突出していない状態から突出している状態に近づけていく。その結果、筐体下部132の貫通孔に配置されているタッチパネル端末を把持する指B(把持指B)に対して、触覚提示部421の凸部422を衝突させる。その後、操作指Aがソフトボタンの中心に近づくほど、触覚提示部421の凸部422が把持指Bを押しのけるように回転していくことで、触覚提示部421が把持指Bに与える変位や圧力(刺激)が増加する。操作指Aがソフトボタンの中心にある時に、触覚提示部421が把持指Bに与える変位が最大となる。
 したがって、ソフトボタンの中心に操作指Aが触るときほど、把持指Bにはより大きな刺激が与えられる。このように、操作指Aとソフトボタンとの位置関係に合わせて触覚刺激を提示することにより、操作指Aにボタンの形状が与えられたように知覚させることを可能にする。上述の方法により、物理ボタンの表面を手でなぞったときに感じるボタンの凹凸感を提示することが可能である。
 3番目の制御方法として、タッチパネル110に表示されるブラウザのスクロールに対して、テーブルの上の紙を滑らせて移動させるときのような触感覚を付与する方法について説明する。
 タッチパネル110のディスプレイ上で、操作指Aが、指を下から上にタッチパネルに触れたまま滑らせることにより、もっと下に表示されている内容を確認(表示)する。この時に、操作指Aが動くのと同じタイミングで、タッチパネルコントローラ111がモータコントローラ428に信号を送る。そして、モータコントローラ428は、操作指Aの状況に基づいて触覚提示部421を回転させるようにDCモータ424を動作させることで、筐体下部132の貫通孔に配置されている筐体を把持する指B(把持指B)に触覚提示部421の回転が伝わる。その結果、把持指Bに対して摩擦力と触覚提示部421の形状の特性による凹凸感覚が与えられる。この回転の速度は操作指Aの動かす速度と比例するように制御することで、操作指Bに与えられている摩擦力と凹凸感覚が、あたかも操作指Aに与えられるように知覚される。その結果、摩擦力と凹凸感覚により現実においてテーブルの上で紙を滑らせて移動させるときのような触感覚の提示が実現される。
 第四の実施形態においては、ブラウザ中のリンクに対しても第一の実施形態と同様に、リンクに触れた際に物理ボタンに触れたのと同様の制御を行うことで、リンクを押し込んでリンク先を表示する感覚を提示することが可能である。
 触覚提示部421の回転速度に関しても、速度一定で回転した後に停止するだけではなく、変化させることも可能である。例えば、触覚提示部421が加速度をもち回転速度が徐々に上がったり、回転速度が徐々に下がったりする制御方法などアプリケーションの目的や状況に応じて最適な制御を行ってもよい。例えば、タッチパネル110のディスプレイ上のリンクに飛ぶ(画面が切り替わる)ことを触覚的に表現する場合に、触覚提示部421の突出時に正の回転の加速度を与えることにより、「速度が上がっていき、飛んでいく感覚」を、より具体的に提示することなどが可能である。
 第四の実施の形態では、複数のギアを用いた回転機構により触覚提示部421を駆動しているが、これに限定されない。例えば、偏芯カムなどの機構を用いてもよい。
 以上、第四の実施形態の触覚提示システム400によれば、上述のように、自由度の高い構造でありながら、多様な感覚を提示することができる。
 本発明の第五の実施形態に係る、変位、圧力および摩擦力を提供するデバイス分離型の触覚提示システム500について図6Aおよび6Bを参照して説明する。第五の実施形態と第四の実施形態との相違点について説明する。第四の実施形態では、アクチュエータである駆動部および触覚提示部がタッチパネル端末内部に組み込まれている。これに対して、第五の実施形態では、アクチュエータとタッチパネル端末とは分離しており、アクチュエータを手の任意の指に装着できる。タッチパネル端末と触覚提示部を分離することにより、タッチパネル端末の構造の自由度はさらに向上する。その結果、タッチパネル端末の小型薄型化を可能にしながら、多様な触覚提示も可能にする。
 第五の実施形態では、操作指の根元に触覚提示部を装着してタッチパネルを操作する場合について説明する。しかしながら、この説明は、装着する指や指の位置を特に限定しない。
 以下に、触覚提示システム500の詳細を説明する。第五の実施形態に係る触覚提示システム500のタッチパネル210、タッチパネルコントローラ211、筐体221の構成は、第二の実施形態に係る触覚提示システム200と同様であるので、同一の符号で記載して、詳細な記載を省略する。
 本実施形態における触覚提示システム500は、図6Aおよび6Bに示すように、タッチパネル210と、触覚を提示する触覚提示装置520と、を備えている。
 触覚提示装置520は、タッチパネル210を操作する身体部位とは異なる身体部位に刺激を与えることにより、タッチパネル210を操作する身体部位にボタンを押圧する感覚を与える。第五の実施形態では、タッチパネル210と触覚提示装置520は分離されている。
 触覚提示装置520は、筐体221と、触覚提示部522と、駆動部523とを有している。筐体221は、指を挿入可能な挿入孔を有する。触覚提示部522は、筐体221の挿入孔に配置される。駆動部523は、触覚提示部522を駆動させる。
 触覚提示部522は、タッチパネルに対する操作に応じて駆動部523が動作することにより、筐体221からの突出量が変位する。触覚提示部522は、触覚提示部522と接触する身体部位に刺激を付与する。第五の実施形態では、触覚提示部522は円板形状をしている。触覚提示部522は、周方向に凸部523を1箇所以上(図6Aおよび6Bでは、2箇所)有している。
 駆動部524は、DCモータ525と、モータマウント527と、モータコントローラ529と、を備える。
 筐体221に取り付けられたモータマウント527にネジ等によりDCモータ525が取り付けられる。DCモータ525の軸には触覚提示部522が固定されて取り付けられている。モータコントローラ529はタッチパネルコントローラ211と無線でつながっている。タッチパネル210に対して任意の操作が入力された際に、タッチパネル210からタッチパネルコントローラ211を通じてモータコントローラ529に信号を送り、DCモータ525を駆動させる。
 次に触覚提示システム500の作用について、ディスプレイのソフトボタンに触れた際にモーメンタリスイッチを押した感覚を提示する方法を第四の実施形態で説明した原理と同様の動作原理に基づいて説明する。
 図6Aのタッチパネル210のディスプレイ上に表示されているソフトボタンに対して操作する指A(操作指A)が接触する。タッチパネル210のディスプレイ上への操作指Aの接触をタッチパネル210のセンサがセンシングすると同時に、タッチパネルコントローラ211で押下されているソフトボタンの画像をディスプレイに表示させる。操作指Aの接触を検知したタッチパネル210からの信号はタッチパネルコントローラ211を介して、モータコントローラ529にも送られる。この信号に応答して、モータコントローラ529はDCモータ525に対して、触覚提示部522の凸部523が筐体221の挿入孔へ突出している状態から、突出しない状態へと回転させるように制御を行う。そして、DCモータ525が駆動し、本装置を取り付けた指Bに与えられる変位や圧力(刺激)が減少する。これらの動作により、物理ボタンを押下するのと類似した触覚刺激を提示し、かつ、操作のタイミングと同期して触覚刺激を提示する。その結果、指Bに与えられた感触を操作指Aに与えられたように感じさせることを可能にする。
 続いて、タッチパネル210に触れていた操作指Aがタッチパネル210から離れる。
 この時、操作指Aがタッチパネル210のディスプレイ上から離れた瞬間に、タッチパネルコントローラ211に押下されていない状態のソフトボタンを表示させる。操作指Aが離れたことを検知したことを示すタッチパネル210からの信号はタッチパネルコントローラ211を介して、モータコントローラ529にも同時に送られる。モータコントローラ529はDCモータ525に対して、触覚提示部522の凸部523が筐体221の挿入孔に突出していない状態から、突出する状態へと回転させる制御を行う。これによりDCモータ525が駆動し、指Bを触覚提示部522が押し、指Bに変位や圧力(刺激)が提示される。これらの動作により、従来の触覚提示システムとは異なる、物理ボタンから指の力を抜いたときと類似した変位や圧力(刺激)を提示し、かつ操作のタイミングと同期して触覚刺激を提示する。その結果、指Bに与えられた感触が操作指Aに与えられたように感じさせることを可能にする。
 上述のように、タッチパネル210と分離された触覚提示装置520は、DCモータ525を用いた駆動部524により回転運動される触覚提示部522によって、実際のボタンを押下するような変位や圧力(刺激)を、タッチパネルを操作する操作指Aに知覚させることを可能にする。したがって、構造的に従来の触覚提示システムのように複雑にならず、さらに自由度の高い構造で提供することを実現する。
 さらに、第五の実施形態においては、第四の実施形態と同様に、モーメンタリスイッチを押したような感覚以外の触覚提示も、駆動部524の制御方法を変えることにより可能である。第五の実施形態においては、ボタンの凹凸感や画面のスクロールなどの触感覚提示が第四の実施形態と同様に可能である。
 以上、第五の実施形態の触覚提示システム500によれば、上述のように、自由度の高い構造でありながら、多様な感覚を提示することができる。
 本発明の第六の実施形態に係る、変位や圧力および摩擦力を提供するタッチパネルと触覚提示装置が分離された腕装着型触覚提示システム600について、図7Aおよび7Bを参照して説明する。第六の実施形態と第五の実施形態との相違点について説明する。第五の実施形態では、触覚提示装置が任意の指に装着できるように構成されている。これに対して、第六の実施形態では、触覚提示装置が腕に装着する構成されている。このため、第六の実施形態は、手を使うような日常の行動を阻害することなく、より使用しやすいシステムとなっている。本実施形態では操作指と身体の同側の腕Bに取り付けて使用する場合について説明するが、特にこれに限定されない。
 以下に、触覚提示システム600について詳細を説明する。第六の実施形態に係る触覚提示システム600のタッチパネル310、タッチパネルコントローラ311、筐体321の構成は、第三の実施形態に係る触覚提示システム300と同様であるので、同一の符号で記載して、詳細な記載を省略する。
 第六の実施形態における触覚提示システム600は、図7Aに示すように、タッチパネル310と、触覚を提示する触覚提示装置620と、を備えている。
 触覚提示装置620は、タッチパネル310を操作する身体部位とは異なる身体部位に刺激を与えることにより、タッチパネル310を操作する身体部位にボタンを押圧する感覚を与える。第六の実施形態では、タッチパネル310と触覚提示装置620は分離されている。
 触覚提示装置620は、筐体321と、身体部位に刺激を付与する触覚提示部622と、触覚提示部622を駆動させる駆動部624と、腕に固定する固定ベルト625を有している。
 触覚提示部622は、タッチパネル310に対する操作に応じて、駆動部624が動作することにより筐体321からの突出量が変位する。触覚提示部622は、触覚提示部622と接触する身体部位に刺激を付与する。第六の実施形態では、触覚提示部622は円板形状をしている。触覚提示部622は、周方向に凸部623を1箇所以上(図7Aおよび7Bでは、2箇所)有している。
 駆動部624は、DCモータ626と、モータマウント627と、モータコントローラ628と、を有している。
 筐体321に取り付けられたモータマウント627にネジ等によりDCモータ626が取り付けられる。DCモータ626の軸には触覚提示部622が固定されて取り付けられている。モータコントローラ628はタッチパネルコントローラ311と無線でつながっている。タッチパネル310に対して任意の操作が行われた際に、タッチパネル310からタッチパネルコントローラ311を通じてモータコントローラ628に信号を送り、DCモータ626を駆動させる。
 次に触覚提示システム600の作用について、ソフトボタンに触れた際にモーメンタリスイッチを押した感覚を提示する方法を第四の実施形態で説明した原理と同様の動作原理に基づいて説明する。
 タッチパネル310のディスプレイに表示されるソフトボタンに対して操作指Aが接触する。タッチパネル310のディスプレイへの操作指Aの接触をタッチパネルのセンサがセンシングすると同時に、タッチパネルコントローラ311から押下されているソフトボタンの画像をディスプレイに表示させる。操作指Aの接触を検知したタッチパネル310からの信号はタッチパネルコントローラ311を介して、モータコントローラ628にも送られる。モータコントローラ628は、DCモータ626に対して、触覚提示部622の凸部623が筐体321に形成された穴から突出している状態から、突出しない状態へと回転させる制御を行う。これによりDCモータ626が駆動し、触覚提示装置620を取り付けた腕Bに与えられる変位や圧力(刺激)が減少する。
 これらの動作により、モーメンタリスイッチを押下するのと類似した触覚刺激を腕Bに提示し、かつ、操作のタイミングと同期して触覚刺激を提示する。その結果、腕Bに与えられた感触が指Aに与えられたように感じさせることを可能にする。
 続いて、タッチパネル310に触れていた操作指Aがタッチパネル310から離れる。
 この時、操作指Aがタッチパネル310のディスプレイ上から離れた瞬間に、タッチパネルコントローラ311の制御により、押下されていない状態のソフトボタンをディスプレイに表示させる。操作指Aが離れたことを検知したタッチパネル310からの信号はタッチパネルコントローラ311を介して、モータコントローラ628にも同時に送られる。この信号に応答して、モータコントローラ628はDCモータ626に対して、触覚提示部622の凸部623が筐体321に形成された穴から突出していない状態から、突出する状態へと回転させる制御を行う。これによりDCモータ626が駆動し、触覚提示装置620が装着された腕Bを触覚提示部622が押し、腕Bに対して変位や圧力(刺激)が提示される。
 これらの動作により、従来の触覚提示システムよりも良好な、モーメンタリスイッチから指の力を抜いたときと類似した触覚刺激を提示し、かつ、操作のタイミングと同期して触覚刺激を提示する。その結果、腕Bに与えられた感触を指Aに与えられたように感じさせることを可能にする。
 上述のように、タッチパネルと分離された触覚提示装置620は、DCモータ626を用いた駆動部624により回転運動される触覚提示部622によって、実際のボタンを押下するような変位や圧力(刺激)を、タッチパネル310を操作する操作指Aに知覚させることを可能にする。したがって、本実施形態によれば、構造的に従来の触覚提示システムのように複雑にならず、さらに自由度の高い構造で提供することを実現する。
 さらに、第五実施形態においては、第四実施形態と同様にモーメンタリスイッチを押したような感覚以外の触覚提示であるボタンの凹凸感や画面のスクロールも、駆動部の制御方法を変えることにより実現可能である。
 以上、第六の実施形態の触覚提示システム600によれば、上述のように、自由度の高い構造でありながら、多様な感覚を提示することができる。
 本発明の第七の実施形態に係る、圧力感覚を提供する触覚提示システム700について図8Aおよび8Bを参照して説明する。第七の実施形態と第一の実施形態との相違点について説明する。第七の実施形態では、タッチパネル端末内部に圧力センサが組み込まれている。圧力センサを組み込むことによって、操作指Aがタッチパネルを押し込む圧力の違いを操作に活かすことが可能になる。その結果、一連の触覚提示を含むタッチパネル端末の操作に関する制御をタッチパネル上から手を離さずに行うことができる。
 以下に、触覚提示システム700について詳細を説明する。
 第七の実施形態の触覚提示システム700は、図8Aおよび8Bに示すように、タッチパネル710と、触覚を提示する触覚提示装置720と、タッチパネル710および触覚提示装置を収容する筐体730と、を備えている。
 タッチパネル710は、ディスプレイと、圧力センサ711と、圧力センサ固定板712と、ディスプレイへの接触を検知するセンサを備えている。ディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイなどのディスプレイへの接触を検知するセンサを組み込み可能なディスプレイであってもよい。
 ディスプレイへの接触を検知するセンサとしては、例えば、抵抗膜型、音響パルス認識型、静電容量型などのセンサを使用してもよい。
 タッチパネル710の下面(タッチパネルにおける操作を受け付ける面の裏面)には、タッチパネル圧力センサコントローラ713が設けられている。
 タッチパネル710の裏面と圧力センサ固定板712の間に挟むように圧力センサ711が四カ所に配置される。圧力センサ711は圧力センサ固定板712に接着剤等で固定されている。圧力センサ固定板712はネジ等により筐体730に固定されている。タッチパネル圧力センサコントローラ713は圧力センサ固定板712に固定されている。
 触覚提示装置720は、タッチパネル710を操作する身体部位とは異なる身体部位に刺激を与えることにより、タッチパネル710を操作する身体部位にボタンを押圧する感覚などを与える。
 触覚提示装置720は、筐体側面の貫通孔に配置される触覚提示部722と、触覚提示部を駆動させる駆動部723と、を有している。
 触覚提示部722は、触覚提示部722と接触する身体部位に刺激を付与する。タッチパネル710に対する操作に応じて駆動部723が動作することにより筐体730からの触覚提示部722の突出量が変位する。
 筐体730は、筐体上部731と筐体下部732で構成されている。筐体上部731は、タッチパネル710を支持している。筐体下部732は、駆動部723を支持している。筐体下部732の側面は貫通孔を有する。筐体下部732の貫通孔には、触覚提示部722が配置されている。筐体下部732と筐体上部731はネジ等により固定されている。
 駆動部723は、DCモータ724と、ピニオン725と、ラック726と、モータコントローラ727と、モータマウント728と、ラック支持台729と、を有している。
 モータマウント728とラック支持台729は、筐体下部732にネジ等により締め付け固定される。モータマウント728に対して、DCモータ724がネジなどにより固定される。ラック支持台729には、ラック726が通っている。ラック726は、ラック支持台729により支持されている。ラック726の歯は、ピニオン725歯とかみ合っている。ラック726の先端には、触覚提示部722がネジなどにより固定されている。
 ラック726は、DCモータ724に電圧が印加されピニオン725が回転することにより、前後方向(図8Aおよび8Bの左右方向)に進む。これによってラック726に接続された触覚提示部722が可動される。
 第七の実施形態では、第一の実施形態と同様の触覚提示方法のみならず、圧力センサを加えることで個別に行っていた触覚提示を同時に実現することを可能にする。具体例として、操作指Aにボタンの凹凸感を知覚させると同時に、凸上にボタンが突出している場所でディスプレイに対して垂直方向に力を加えたときに生じるボタンの押し込み感覚を提示する場合の触覚提示方法について説明する。
 触覚提示部722が1mm程度突出している状態で把持している場合を基本状態と定める。タッチパネル710のディスプレイに電話をかけるためのテンキーが表示される。操作者が操作指Aによってタッチパネル710のディスプレイ上を軽い力で触れたまま動かした際に、ディスプレイに表示されているボタンに操作指Aがかかった時点で、タッチパネル圧力センサコントローラ713がモータコントローラ727に信号を送る。そして、DCモータ724を駆動させ、触覚提示部722が瞬間的に3mm程度移動することにより、触覚提示部722が筐体下部732の外方(突出量が増加する方向)に突出する。
 操作指Aが継続してディスプレイ上を動いていき、ボタンの中央に近づくほど突出量が増加し、中央で最大になるよう制御する。更に操作指Aの移動が継続し、ボタン中央から離れていくにしたがって、触覚提示部722の突出量が減少していくように制御する。タッチパネル710のディスプレイに表示されているボタンから操作指Aが外れたときに、タッチパネル圧力センサコントローラ713がモータコントローラ727に信号を送り、DCモータ724を駆動させ、触覚提示部722が瞬間的に3mm程度移動して引っ込む。これらの動きにより、出っ張りのあるボタンに触れた触感を把持手Bに提示しつつ、操作指Aの動きと連動することにより、操作指Aにあたかもその触覚が提示されたように知覚させることを可能にする。その結果、タッチパネル710に表示されているボタンが実際に凹凸を持っているように体感させることができる。
 操作指Aがタッチパネル710のディスプレイに表示されるボタンに触れていて、触覚提示部722が突出しているときに、操作指Aがタッチパネル710に対して垂直方向に押し込むように力をかけることによって、圧力センサ711がその圧力を検知し、任意の閾値を超えることで表示されているボタンに対して押し込んだことを検知する。
 この押し込みを検知した時に、タッチパネル圧力センサコントローラ713がモータコントローラ727に信号を送り、DCモータ724を60msecでおよそ4mm移動するように駆動させて、触覚提示部722を引っ込ませる。同時にタッチパネル710に操作指Aが接触しているボタンの表示を押下された状態の画像をディスプレイに表示する。その後に、操作指Aが力をかけた状態から力を抜き、圧力センサ711が検出する圧力値が任意の閾値を下回った時に、タッチパネル圧力センサコントローラ713がモータコントローラ727に信号を送る。この信号に応答して、モータコントローラ727は、DCモータ724を任意の時間駆動させ、触覚提示部722を60msecでおよそ4mm突出するように駆動させる。また、同時にタッチパネル710のディスプレイの表示を、タッチパネル710に操作指Aが接触している状態のボタンの表示から、押下されていない状態のボタンの表示に変更する。これらの動きにより、出っ張りのあるボタンを押した触感を把持手Bに提示しつつ、操作指Aの動きと連動することにより、操作指Aにあたかもその触覚が提示されたように知覚させることを可能にする。その結果、タッチパネル710のディスプレイに表示されているボタンを実際に押下して戻した感覚を体感させることができる。
 以上のように、本実施形態によれば、圧力を検知することによりボタンの凹凸感と、ボタンの押下感の両方を同時に実現し、操作指を一度もタッチパネル710から離すことなく、多様な触覚提示を自由度の高い構造で実現する。
 また、本実施形態においては、これ以外の操作に対する異なる制御方法についても第一の実施形態の説明において記載された動作と同様の動作を行うことで実現可能である。
 圧力センサ711の応答によって触覚提示部722の制御を変化させることも可能である。強い力で押し込まれたときはより速く触覚提示部722が移動してもよい。例えば、圧力センサ711の応答に比例して触覚提示部722の移動速度がその都度変化する制御をすることにより、実際にモーメンタリスイッチを押したときのようなアナログ制御の感覚を提供することが可能である。
 上記の触覚提示方法は、圧力センサをタッチパネルに組み込むことで、第二、第三、第五、第六の実施形態で記載したようなウェアラブルタイプの触覚提示システムでも同様に実現することが可能である。
 以上、本発明の実施形態によれば、タッチパネル端末を操作した際に、その操作に対応し、触覚提示部の変位量が任意に変更する構成となっている。このため、上述したような多様な触覚を知覚させることが可能である。また、駆動部により触覚提示部が変位する構成となっている。このため、構造の自由度の制約がされることがなく、小型の触覚提示システムとすることが可能である。
 以上、本発明の実施形態に係る触覚提示システムについて説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
 上述した実施形態において、モータの駆動時間や接触提示部の変位量は特に限定されない。各操作者に応じて最適な駆動時間となるように制御してよい。
 触覚提示部の速度変化の制御方法としては、一定速度で触覚提示部が移動し停止するという制御方法のみに限られない。その他に、例えば、加速度をもち速度が徐々に上がったり、速度が徐々に下がったりする制御方法や、圧力センサの値に比例して触覚提示部の移動速度が変化する方法などが考えられる。アプリケーションの目的や状況に応じて最適な制御を行えばよい。
 上述した実施形態では、アクチュエータとしてDCモータを利用した駆動部を用いたが、これに限られない。アクチュエータとして圧電アクチュエータなどを用いてもよい。
 本実施形態では、手、指、腕などに触覚を付与する場合について説明した。しかしながら、触覚を知覚できる身体部位であれば、どのような身体部位に触覚を付与する構成としてもよい。
 タッチパネル端末以外にも、接触を検知することができるならばプロジェクタ(映像表示システム)の投影画面などや3Dディスプレイ(映像表示システム)から表示されている映像などの映像表示部に対して、本発明の実施形態と同様の触覚提示システムを用いてもよい。
 アクチュエータと接触提示部の数は、必要に応じて適宜変更すればよい。
 この出願は、2011年9月7日に出願された日本出願特願2011-194781を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
 本発明は、端末の操作時に、触覚を提示する触覚提示システムに適用することができる。この触覚提示システムによれば、小型化が可能で、連続的な変位の触覚を提示できる。
100 触覚提示システム
120 触覚提示装置
121 触覚提示部
122 駆動部
130 筐体(ハウジング)
200 触覚提示システム
220 触覚提示装置
222 触覚提示部
223 駆動部
221 筐体(ハウジング)
300 触覚提示システム
320 触覚提示装置
322 触覚提示部
323 駆動部
321 筐体(ハウジング)
400 触覚提示システム
420 触覚提示装置
421 触覚提示部
423 駆動部
500 触覚提示システム
520 触覚提示装置
522 触覚提示部
524 駆動部
600 触覚提示システム
620 触覚提示装置
622 触覚提示部
624 駆動部
700 触覚提示システム
711 圧力センサ
720 触覚提示装置
722 触覚提示部
723 駆動部

Claims (9)

  1.  第1の身体部位から操作を受け付ける映像表示部と、前記操作に対応した触覚を提示する触覚提示装置とを備え、
     前記触覚提示装置は、
     前記第1の身体部位とは異なる第2の身体部位に対向配置されるハウジングと、
     前記ハウジングから出没するように変位することによって前記第2の身体部位に刺激を付与する触覚提示部と、
     前記触覚提示部を駆動させる駆動部とを有し、
     前記駆動部は、前記触覚提示部の変位量を任意に変更する触覚提示システム。
  2.  前記映像表示部への接触を検知するセンサをさらに備える請求項1に記載の触覚提示システム。
  3.  前記駆動部は、前記触覚提示部を前後進運動させることにより、前記触覚提示部の変位量を任意に変更する請求項1または請求項2に記載の触覚提示システム。
  4.  前記駆動部は、触覚提示部を回転運動させることにより、前記触覚提示部の変位量を任意に変更する請求項1または請求項2に記載の触覚提示システム。
  5.  前記駆動部は、前記触覚提示部の変位速度を任意に変更する請求項3または請求項4に記載の触覚提示システム。
  6.  前記映像表示部は、ディスプレイである請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の触覚提示システム。
  7.  前記ハウジングは、前記映像表示部を支持する筐体である請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の触覚提示システム。
  8.  前記触覚提示装置は、前記映像表示部と分離されている請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の触覚提示システム。
  9.  前記映像表示部は、前記映像表示部に付与される圧力を検知するセンサを有する請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の触覚提示システム。
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