(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、「背景技術」の欄において記載した従来の方法に関し、以下の課題が生じることを見出した。
つまり、上記の従来例においては、ユーザがコンテンツリストのスクロール操作をする上で、選択したコンテンツを基にその前後のコンテンツを確認したり、次に選択したいコンテンツを探索したりする場合等に、一旦その選択したコンテンツを保持しながらスクロール操作をすることができず、ユーザにその選択したコンテンツを再探索するというような負荷が生じる。また、撮影し取得した複数のコンテンツの中から選出した複数のコンテンツからなるコンテンツリスト上でコンテンツ選択やスクロール操作をする場合に、そのコンテンツリスト上でフォーカスされているコンテンツが、元々の撮影し取得したコンテンツからなるコンテンツリスト上でどういった位置に存在するのかといった関係性が把握できない、といった課題があった。
そして、これにより、ユーザがコンテンツリストのスクロール操作をする場合に、ユーザが多くの操作を行って装置に大きな負荷が生じたり、使用電力が大きく増加したりするおそれがあった。
この課題を解決するために、本発明の一態様に係る表示制御装置は、スクロール動作可能なコンテンツのリストである第一コンテンツリストを表示画面に表示させる第一コンテンツリスト表示部と、前記第一コンテンツリストにおける基点コンテンツを特定する基点コンテンツ特定部と、前記第一コンテンツリストにおける前記基点コンテンツの位置である第一基点コンテンツ位置を取得する基点コンテンツ位置取得部と、前記表示画面に表示された前記第一コンテンツリスト中の所定の領域についての前記第一コンテンツリストにおける位置であるフォーカス位置を取得するフォーカス位置取得部と、取得された前記第一基点コンテンツ位置と前記フォーカス位置との位置相違を算出する位置相違算出部と、前記位置相違が小さくなるように、前記表示画面に表示された前記第一コンテンツリストをスクロールさせる第一スクロール処理部とを備える。
本構成によれば、表示制御装置は、基点コンテンツの位置である第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違が小さくなるように、表示画面に表示された第一コンテンツリストをスクロールさせる。つまり、表示制御装置は、基点コンテンツをフォーカス位置に戻すように、第一コンテンツリストをスクロールさせる。これにより、ユーザが基点コンテンツとして特定したコンテンツを基点としたコンテンツリストのスクロール制御を行うことが可能となる。
このため、ユーザがコンテンツリストにおいてコンテンツ探索をする場合に、選択して特定したコンテンツを基点としてスクロール操作を行うことができ、コンテンツリストのスクロール操作の利便性を高めることができる。これにより、ユーザが多くの操作を行って装置に大きな負荷が生じたり、使用電力が大きく増加したりすることを抑制することができる。
また、例えば、前記位置相違算出部は、前記第一基点コンテンツ位置と前記フォーカス位置との間に物理的な張力を擬似的に発生させた場合の、前記第一基点コンテンツ位置と前記フォーカス位置との間の距離に伴う前記張力の大きさを、前記位置相違として算出する張力算出部を備え、前記第一スクロール処理部は、前記張力の擬似的な復元力に従い前記張力が小さくなるように、前記第一コンテンツリストをスクロールさせることにしてもよい。
これによれば、張力算出部が、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との間の距離に伴う張力の大きさを、位置相違として算出し、第一スクロール処理部が、当該張力の擬似的な復元力に従い当該張力が小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせる。つまり、表示制御装置は、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違を、擬似的に張力を用いて表現し、当該張力が小さくなるように第一コンテンツリストをスクロールさせる。これにより、張力というユーザにとって分かり易い表現を用いて、ユーザが基点コンテンツとして選択したコンテンツを基点としたコンテンツリストのスクロール制御を行うことが可能となる。
また、例えば、前記表示制御装置は、更に、前記張力の大きさを可視化して前記表示画面に表示させる張力表示部を備えることにしてもよい。また、例えば、前記張力表示部は、前記張力を擬似的なゴムまたはバネで表現して表示させることにしてもよい。また、例えば、前記張力表示部は、前記第一基点コンテンツ位置と前記フォーカス位置との間に前記張力を表示させることにしてもよい。
これによれば、表示制御装置は、張力表示部によって、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との間の張力の大きさを可視化して表示画面に表示させる。つまり、当該張力の大きさが可視化されて表示されるので、フォーカス位置に表示されているコンテンツと、基点コンテンツとの位置相違を視覚的に把握することができる。このため、ユーザが基点コンテンツとして選択したコンテンツを基点としたコンテンツリストのスクロール制御を視覚的に行うことが可能となる。
また、例えば、前記表示制御装置は、更に、前記位置相違の大きさを可視化して前記表示画面に表示させる位置相違表示部を備えることにしてもよい。また、例えば、前記位置相違表示部は、前記位置相違の大きさを、線の長さ、線の太さ、色の濃さ、矢印、及び数字のうちの少なくとも1つに対応させて表示させることにしてもよい。
これによれば、表示制御装置は、位置相違表示部によって、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違の大きさを可視化して表示画面に表示させる。つまり、当該位置相違の大きさが可視化されて表示されるので、フォーカス位置に表示されているコンテンツと、基点コンテンツとの位置相違を視覚的に把握することができる。このため、ユーザが基点コンテンツとして選択したコンテンツを基点としたコンテンツリストのスクロール制御を視覚的に行うことが可能となる。
また、例えば、前記表示制御装置は、更に、前記表示画面上の前記第一コンテンツリストとは別領域に、前記基点コンテンツを表示させる基点コンテンツ表示部を備え、前記位置相違算出部は、前記基点コンテンツ表示部により表示された基点コンテンツの位置であって、前記第一基点コンテンツ位置との位置相違が前記第一基点コンテンツ位置と前記フォーカス位置との位置相違と対応する位置である第二基点コンテンツ位置と前記第一基点コンテンツ位置との間に物理的な張力を擬似的に発生させた場合の、前記第二基点コンテンツ位置と前記第一基点コンテンツ位置との間の距離に伴う前記張力の大きさを、前記位置相違として算出する張力算出部を備え、前記第一スクロール処理部は、前記張力の擬似的な復元力に従い前記張力が小さくなるように、前記第一コンテンツリストをスクロールさせることにしてもよい。
これによれば、張力算出部が、第一コンテンツリストとは別領域の基点コンテンツの第二基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との間の距離に伴う張力の大きさを、位置相違として算出し、第一スクロール処理部が、当該張力の擬似的な復元力に従い当該張力が小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせる。つまり、表示制御装置は、第二基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との位置相違を、擬似的に張力を用いて表現し、当該張力が小さくなるように第一コンテンツリストをスクロールさせる。これにより、張力というユーザにとって分かり易い表現を用いて、ユーザが基点コンテンツとして選択したコンテンツを基点としたコンテンツリストのスクロール制御を行うことが可能となる。
また、例えば、前記表示制御装置は、更に、前記張力の大きさを可視化して前記表示画面に表示させる張力表示部を備えることにしてもよい。また、例えば、前記張力表示部は、前記張力を擬似的なゴムまたはバネで表現して表示させることにしてもよい。また、例えば、前記張力表示部は、前記第二基点コンテンツ位置と前記第一基点コンテンツ位置との間に前記張力を表示させることにしてもよい。
これによれば、表示制御装置は、張力表示部によって、第二基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との間の張力の大きさを可視化して表示画面に表示させる。つまり、当該張力の大きさが可視化されて表示されるので、第二基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との位置相違を視覚的に把握することができる。このため、ユーザが基点コンテンツとして選択したコンテンツを基点としたコンテンツリストのスクロール制御を視覚的に行うことが可能となる。
また、例えば、前記表示制御装置は、更に、前記表示画面上の前記第一コンテンツリストとは別領域に、前記基点コンテンツの候補となるコンテンツのリストである第二コンテンツリストを表示させる第二コンテンツリスト表示部を備え、前記位置相違算出部は、前記第二コンテンツリストにおいて特定された基点コンテンツの位置であって、前記第一基点コンテンツ位置との位置相違が前記第一基点コンテンツ位置と前記フォーカス位置との位置相違と対応する位置である第三基点コンテンツ位置と、前記第一基点コンテンツ位置との間に物理的な張力を擬似的に発生させた場合の、前記第三基点コンテンツ位置と前記第一基点コンテンツ位置との間の距離に伴う前記張力の大きさを、前記位置相違として算出する張力算出部を備え、前記第一スクロール処理部は、前記張力の擬似的な復元力に従い前記張力が小さくなるように、前記第一コンテンツリストをスクロールさせることにしてもよい。
これによれば、張力算出部が、第二コンテンツリストにおいて特定された基点コンテンツの第三基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との間の距離に伴う張力の大きさを、位置相違として算出し、第一スクロール処理部が、当該張力の擬似的な復元力に従い当該張力が小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせる。つまり、表示制御装置は、第三基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との位置相違を、擬似的に張力を用いて表現し、当該張力が小さくなるように第一コンテンツリストをスクロールさせる。これにより、張力というユーザにとって分かり易い表現を用いて、ユーザが基点コンテンツとして選択して特定したコンテンツを基点としたコンテンツリストのスクロール制御を行うことが可能となる。
また、例えば、前記表示制御装置は、更に、前記張力の大きさを可視化して前記表示画面に表示させる張力表示部を備えることにしてもよい。また、例えば、前記張力表示部は、前記張力を擬似的なゴムまたはバネで表現して表示させることにしてもよい。また、例えば、前記張力表示部は、前記第三基点コンテンツ位置と前記第一基点コンテンツ位置との間に前記張力を表示させることにしてもよい。
これによれば、表示制御装置は、張力表示部によって、第三基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との間の張力の大きさを可視化して表示画面に表示させる。つまり、当該張力の大きさが可視化されて表示されるので、第三基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との位置相違を視覚的に把握することができる。このため、ユーザが基点コンテンツとして選択したコンテンツを基点としたコンテンツリストのスクロール制御を視覚的に行うことが可能となる。
また、例えば、前記表示制御装置は、更に、前記表示画面上における第一ポイントの位置である第一ポイント位置の指定を受け付ける第一ポイント取得部と、前記表示画面上における第二ポイントの位置である第二ポイント位置の指定を受け付ける第二ポイント取得部と、前記第一基点コンテンツ位置と前記フォーカス位置との位置相違が前記第一ポイント位置と前記第二ポイント位置との位置相違と対応するように、前記第一コンテンツリストをスクロールさせる第二スクロール処理部とを備え、前記第一スクロール処理部は、前記第一ポイント取得部が前記第一ポイント位置の指定を受け付けなくなった場合、または前記第二ポイント取得部が前記第二ポイント位置の指定を受け付けなくなった場合に、前記位置相違が小さくなるように前記第一コンテンツリストをスクロールさせることにしてもよい。
これによれば、第二スクロール処理部が、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違が第一ポイント位置と第二ポイント位置との位置相違と対応するように、第一コンテンツリストをスクロールさせ、第一スクロール処理部が、第一ポイント位置または第二ポイント位置の指定が受け付けられなくなった場合に、当該位置相違が小さくなるように第一コンテンツリストをスクロールさせる。つまり、第一ポイント位置または第二ポイント位置の指定を受け付けることで、第一コンテンツリストはスクロールされるが、第一ポイント位置または第二ポイント位置の指定がなくなれば、当該位置相違が小さくなるように第一コンテンツリストがスクロールする。このため、例えば2本の指を用いて柔軟に第一コンテンツリストをスクロールさせることができるとともに、当該スクロール後においても、ユーザが選択したコンテンツを基点として第一コンテンツリストをスクロールさせることができる。
また、例えば、前記表示制御装置は、更に、前記位置相違算出部は、前記第一基点コンテンツ位置と前記フォーカス位置との間に物理的な張力を擬似的に発生させた場合の、前記第一基点コンテンツ位置と前記フォーカス位置との間の距離に伴う前記張力の大きさを、前記第一基点コンテンツ位置と前記フォーカス位置との位置相違として算出する張力算出部を備え、前記第一スクロール処理部は、前記張力の擬似的な復元力に従い前記張力が小さくなるように、前記第一コンテンツリストをスクロールさせることにしてもよい。
これによれば、第一ポイント位置または第二ポイント位置の指定が受け付けられなくなった場合に、張力算出部が、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との間の距離に伴う張力の大きさを、位置相違として算出し、第一スクロール処理部が、当該張力の擬似的な復元力に従い当該張力が小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせる。つまり、表示制御装置は、第一ポイント位置及び第二ポイント位置の指定による第一コンテンツリストのスクロール後における、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違を、擬似的に張力を用いて表現し、当該張力が小さくなるように第一コンテンツリストをスクロールさせる。これにより、張力というユーザにとって分かり易い表現を用いて、ユーザが基点コンテンツとして選択したコンテンツを基点としたコンテンツリストのスクロール制御を行うことが可能となる。
また、例えば、前記表示制御装置は、更に、前記張力の大きさを可視化して前記表示画面に表示させる張力表示部を備えることにしてもよい。また、例えば、前記張力表示部は、前記張力を擬似的なゴムまたはバネで表現して表示させることにしてもよい。また、例えば、前記張力表示部は、前記第一ポイント位置と前記第二ポイント位置との間に前記張力を表示させることにしてもよい。
これによれば、表示制御装置は、第一スクロール処理部及び第二スクロール処理部による第一コンテンツリストのスクロールにおいて、張力表示部によって、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との間の張力の大きさを可視化して表示画面に表示させる。つまり、当該張力の大きさが可視化されて表示されるので、フォーカス位置に表示されているコンテンツと、基点コンテンツとの位置相違を視覚的に把握することができる。このため、ユーザが基点コンテンツとして選択したコンテンツを基点としたコンテンツリストのスクロール制御を視覚的に行うことが可能となる。
また、例えば、前記第一スクロール処理部は、前記位置相違の大きさに関わらず、同一の時間で前記位置相違が所定の大きさまで小さくなるように、前記第一コンテンツリストをスクロールさせることにしてもよい。
これによれば、第一スクロール処理部は、位置相違の大きさに関わらず、同一の時間で、第一コンテンツリストをスクロールさせる。つまり、第一スクロール処理部は、位置相違が大きくても小さくても、同一の時間で第一コンテンツリストをスクロールさせる。このように、当該位置相違の大きさに依存せず、第一コンテンツリストのスクロールの速度を制御することができる。
また、例えば、前記第一スクロール処理部は、前記位置相違の大きさに対応した時間で前記位置相違が所定の大きさまで小さくなるように、前記第一コンテンツリストをスクロールさせることにしてもよい。
これによれば、第一スクロール処理部は、位置相違の大きさに対応した時間で、第一コンテンツリストをスクロールさせる。例えば、第一スクロール処理部は、位置相違が大きくなるほど長い時間で、第一コンテンツリストをスクロールさせる。このように、当該位置相違の大きさに応じて、第一コンテンツリストのスクロールの速度を制御することができる。
また、例えば、前記第一スクロール処理部は、前記第一基点コンテンツ位置と前記フォーカス位置との間に存在するコンテンツ数に対応した時間で、前記位置相違が所定の大きさまで小さくなるように、前記第一コンテンツリストをスクロールさせることにしてもよい。
これによれば、第一スクロール処理部は、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との間に存在するコンテンツ数に対応した時間で、第一コンテンツリストをスクロールさせる。例えば、第一スクロール処理部は、当該コンテンツ数が多いほど長い時間で、第一コンテンツリストをスクロールさせる。このように、当該コンテンツ数に応じて、第一コンテンツリストのスクロールの速度を制御することができる。
また、例えば、前記第一スクロール処理部は、前記基点コンテンツに対応付けられた時刻と前記フォーカス位置に存在するコンテンツに対応付けられた時刻との関係に対応した時間で、前記位置相違が所定の大きさまで小さくなるように、前記第一コンテンツリストをスクロールさせることにしてもよい。
これによれば、第一スクロール処理部は、基点コンテンツに対応付けられた時刻とフォーカス位置に存在するコンテンツに対応付けられた時刻との関係に対応した時間で、第一コンテンツリストをスクロールさせる。例えば、第一スクロール処理部は、基点コンテンツの撮像時刻と、フォーカス位置に存在するコンテンツの撮像時刻とを比較して、当該時刻の間の時間が長いほど、長い時間で第一コンテンツリストをスクロールさせる。このように、コンテンツに対応付けられた時刻に応じて、第一コンテンツリストのスクロールの速度を制御することができる。
また、例えば、前記基点コンテンツ特定部は、他の機器から、前記基点コンテンツを識別する情報を受信することで、前記情報で識別される基点コンテンツを特定することにしてもよい。
これによれば、基点コンテンツ特定部は、他の機器から、基点コンテンツを識別する情報を受信することで、当該情報で識別される基点コンテンツを特定する。つまり、ユーザが他の機器を操作して、表示制御装置に、基点コンテンツを識別する情報を送信することで、表示制御装置は、当該情報を受信し、当該情報で識別される基点コンテンツの選択を受け付ける。このように、ユーザがタブレットやモバイル端末などによって操作を行うことで、表示制御装置によって大画面テレビなどに表示されたコンテンツリストのスクロール制御を行うことができる。
なお、本発明は、このような表示制御装置として実現することができるだけでなく、表示制御装置が行う特徴的な処理をステップとする表示制御方法として実現することもでき、そのような特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD-ROM等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができる。また、本発明は、このような表示制御装置が備える特徴的な処理部を備える集積回路として実現することもできる。また、これらの装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における表示制御装置100の機能的な構成を示すブロック図である。
同図に示すように、表示制御装置100は、基点コンテンツ選択部110と、基点コンテンツ位置取得部120と、フォーカス位置取得部130と、位置相違算出部140と、第一スクロール処理部150と、第一コンテンツリスト表示部160とを備えている。
第一コンテンツリスト表示部160は、スクロール動作可能なコンテンツのリストである第一コンテンツリストを表示画面101に表示させる。第一コンテンツリストの詳細な説明については、後述する。
基点コンテンツ選択部110は、第一コンテンツリストにおける基点コンテンツの選択を受け付ける。ここで、基点コンテンツとは、第一コンテンツリストで示されるコンテンツのうち、ユーザにより選択されたコンテンツである。つまり、本実施の形態における基点コンテンツ選択部110は、第一コンテンツリストにおける基点コンテンツを、選択により特定する基点コンテンツ特定部として機能する。
具体的には、基点コンテンツ選択部110は、ユーザ操作に基づき、ユーザによるコンテンツ選択に関する情報を取得する。そして、基点コンテンツ選択部110は、取得したコンテンツ選択に関する情報に基づき、ユーザにより選択されたコンテンツを第一コンテンツリストにおける基点コンテンツとして設定する。
基点コンテンツ位置取得部120は、第一コンテンツリストにおける基点コンテンツの位置である第一基点コンテンツ位置を取得する。第一基点コンテンツ位置の詳細な説明については、後述する。
フォーカス位置取得部130は、表示画面101に表示された第一コンテンツリスト中の所定の領域についての第一コンテンツリストにおける位置であるフォーカス位置を取得する。フォーカス位置の詳細な説明については、後述する。
位置相違算出部140は、基点コンテンツ位置取得部120が取得した第一基点コンテンツ位置と、フォーカス位置取得部130が取得したフォーカス位置との位置相違を算出する。つまり、位置相違算出部140は、第一コンテンツリストにおける基点コンテンツ選択部110により設定された基点コンテンツの位置とフォーカス位置との位置関係を把握する。
第一スクロール処理部150は、位置相違算出部140が算出した位置相違が小さくなるように、表示画面101に表示された第一コンテンツリストをスクロールさせる。また、第一スクロール処理部150は、ユーザによるスクロール操作に関する情報に基づき、コンテンツリストのスクロールを制御する。例えば、ユーザによるスクロール操作に関する情報がスクロールやコンテンツリスト停止といった場合には、そのとおりコンテンツリストのスクロール制御を行う。
図2は、本発明の実施の形態1における第一コンテンツリスト、基点コンテンツ位置及びフォーカス位置を説明するための図である。
同図の(a)に示すように、第一コンテンツリストL1は、例えば撮影し取得された写真や動画等のコンテンツが撮影し取得された順番に並べられたリストを表している。表示画面101は、例えばテレビやパソコン、タブレット端末、モバイル端末等のスクリーンやタッチパネルに映し出される画面エリアを表している。また、斜線部分は、第一コンテンツリストL1におけるフォーカス位置Fを示しており、表示画面101に固定配置されている。
同図の(a)では、現在、コンテンツ2が第一コンテンツリストL1における基点コンテンツとして選択されており、第一コンテンツリストL1上のフォーカス位置Fに配置されている。つまり、第一基点コンテンツ位置C1は、フォーカス位置Fと同じ位置である。ユーザは、第一コンテンツリストL1に対するスクロール操作を行うことができる。
同図の(b)は、同図の(a)の状態から、ユーザが第一コンテンツリストL1に対してスクロール操作を行った場合の遷移状態を表しており、ここでは第一コンテンツリストL1を右方向へ4コンテンツ分スクロールしている。この状態では、第一コンテンツリストL1上において、基点コンテンツ2の位置である第一基点コンテンツ位置C1とフォーカス位置Fとの間には、位置相違が生じている。
図3は、本発明の実施の形態1における表示制御装置100が行う処理の一例を示すフローチャートである。
図4は、本発明の実施の形態1における表示制御装置100が行う処理を説明する図である。
まず、図3に示すように、第一コンテンツリスト表示部160は、スクロール動作可能なコンテンツのリストである第一コンテンツリストを表示画面101に表示させる(S102)。具体的には、図4の(a)に示すように、第一コンテンツリスト表示部160は、第一コンテンツリストL1を表示画面101に表示させる。
そして、図2に戻り、基点コンテンツ選択部110は、第一コンテンツリストにおける基点コンテンツの選択を受け付ける(S104)。例えば、図4の(a)に示すように、ユーザが、表示画面101上で第一コンテンツリストL1をスクロールして基点としたいコンテンツを探し、基点コンテンツ1を選択することで、基点コンテンツ選択部110は、当該基点コンテンツの選択を受け付ける。
そして、図2に戻り、基点コンテンツ位置取得部120は、第一コンテンツリストにおける基点コンテンツの位置である第一基点コンテンツ位置を取得する(S106)。具体的には、図4の(b)に示すように、ユーザが更に第一コンテンツリストL1をスクロール操作し、基点コンテンツ位置取得部120は、当該スクロール後の第一基点コンテンツ位置C1を取得する。なお、基点コンテンツ位置取得部120は、第一コンテンツリストL1がスクロールした長さに基づき、当該第一基点コンテンツ位置C1を取得する。
そして、図2に戻り、フォーカス位置取得部130は、表示画面101に表示された第一コンテンツリスト中の所定の領域についての第一コンテンツリストにおける位置であるフォーカス位置を取得する(S108)。具体的には、図4の(a)または(b)に示すように、フォーカス位置取得部130は、フォーカス位置Fを取得する。ここで、フォーカス位置Fは、表示画面101の画面全体を囲う領域に配置されている。
そして、図2に戻り、位置相違算出部140は、基点コンテンツ位置取得部120が取得した第一基点コンテンツ位置と、フォーカス位置取得部130が取得したフォーカス位置との位置相違を算出する(S110)。つまり、位置相違算出部140は、第一基点コンテンツ位置C1とフォーカス位置Fとの位置相違を算出する。
そして、第一スクロール処理部150は、位置相違算出部140が算出した位置相違が小さくなるように、表示画面101に表示された第一コンテンツリストをスクロールさせる(S112)。具体的には、図4の(c)に示すように、第一スクロール処理部150は、第一基点コンテンツ位置C1とフォーカス位置Fとの位置相違が小さくなるように、第一コンテンツリストL1をスクロールさせる。そして、図4の(d)に示すように、第一スクロール処理部150は、基点コンテンツがフォーカス位置Fに配置されると、第一コンテンツリストL1のスクロールを終了させる。
つまり、ユーザが表示画面101から手を離すと、基点コンテンツ1が画面中央に向かうように第一コンテンツリストL1がスクロール制御され、ユーザが第一コンテンツリストL1に対して操作を加えないままでいると、最終的に基点コンテンツ1が画面中央に位置するようになる。
以上のように、本発明の実施の形態1における表示制御装置100によれば、基点コンテンツの位置である第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違が小さくなるように、表示画面に表示された第一コンテンツリストをスクロールさせる。つまり、表示制御装置100は、基点コンテンツをフォーカス位置に戻すように、第一コンテンツリストをスクロールさせる。これにより、ユーザが基点コンテンツとして選択したコンテンツを基点としたコンテンツリストのスクロール制御を行うことが可能となる。
このため、ユーザがコンテンツリストにおいてコンテンツ探索をする場合に、選択したコンテンツを基点としてスクロール操作を行うことができ、コンテンツリストのスクロール操作の利便性を高めることができる。これにより、ユーザが多くの操作を行って装置に大きな負荷が生じたり、使用電力が大きく増加したりすることを抑制することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における表示制御装置200について、説明する。
図5は、本発明の実施の形態2における表示制御装置200の機能的な構成を示すブロック図である。
同図に示すように、表示制御装置200は、基点コンテンツ選択部110と、基点コンテンツ位置取得部120と、フォーカス位置取得部130と、位置相違算出部140と、第一スクロール処理部150と、第一コンテンツリスト表示部160と、位置相違表示部210とを備えている。
ここで、基点コンテンツ選択部110、基点コンテンツ位置取得部120、フォーカス位置取得部130、位置相違算出部140、第一スクロール処理部150、及び第一コンテンツリスト表示部160については、上記実施の形態1における表示制御装置100が備える各処理部と同様の機能を有するため、詳細な説明は省略する。
位置相違表示部210は、位置相違算出部140が算出した位置相違の大きさを可視化して、表示画面101に表示させる。具体的には、位置相違表示部210は、当該位置相違の大きさを、線の長さ、線の太さ、色の濃さ、矢印、及び数字のうちの少なくとも1つに対応させて表示させる。
なお、表示制御装置200は、位置相違算出部140に加えて、または位置相違算出部140の替わりに、音声の大きさによって当該位置相違の大きさを表現する位置相違表現部(図示せず)を備えていることにしてもよい。
図6は、本発明の実施の形態2における表示制御装置200が行う処理の一例を示すフローチャートである。
図7は、本発明の実施の形態2における表示制御装置200が行う処理を説明する図である。
ここで、図6において、第一コンテンツリスト表示部160が第一コンテンツリストを表示画面101に表示(S102)させてから、第一スクロール処理部150が第一コンテンツリストをスクロールさせる(S112)までの処理は、上記実施の形態1における表示制御装置100が行う処理(図3のS102~S112)と同様であるため、詳細な説明は省略する。
そして、図6に示すように、位置相違表示部210は、位置相違算出部140が算出した位置相違の大きさを可視化して、表示画面101に表示させる(S202)。例えば、図7の(b)及び(c)に示すように、位置相違表示部210は、当該位置相違の大きさを、矢印の長さと太さとに対応させて、表示画面101に表示させる。つまり、例えば、位置相違表示部210は、図7の(b)に示すように、当該位置相違の大きさが大きくなれば、矢印が長く及び細くなるように表示させ、図7の(c)に示すように、当該位置相違の大きさが小さくなれば、矢印が短く及び太くなるように表示させる。
以上のように、本発明の実施の形態2における表示制御装置200によれば、位置相違表示部210によって、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違の大きさを可視化して表示画面に表示させる。つまり、当該位置相違の大きさが可視化されて表示されるので、フォーカス位置に表示されているコンテンツと、基点コンテンツとの位置相違を視覚的に把握することができる。このため、ユーザが基点コンテンツとして選択したコンテンツを基点としたコンテンツリストのスクロール制御を視覚的に行うことが可能となる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3における表示制御装置300について、説明する。
図8は、本発明の実施の形態3における表示制御装置300の機能的な構成を示すブロック図である。
同図に示すように、表示制御装置300は、基点コンテンツ選択部110と、基点コンテンツ位置取得部120と、フォーカス位置取得部130と、位置相違算出部310と、第一スクロール処理部150と、第一コンテンツリスト表示部160と、張力表示部320とを備えている。
ここで、基点コンテンツ選択部110、基点コンテンツ位置取得部120、フォーカス位置取得部130、第一スクロール処理部150、及び第一コンテンツリスト表示部160については、上記実施の形態1における表示制御装置100が備える各処理部と同様の機能を有するため、詳細な説明は省略する。
位置相違算出部310は、張力算出部311を備えている。張力算出部311は、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との間に物理的な張力を擬似的に発生させた場合の、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との間の距離に伴う当該張力の大きさを、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違として算出する。
また、第一スクロール処理部150は、張力算出部311が算出した張力の擬似的な復元力に従い当該張力が小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせる。
張力表示部320は、張力の大きさを可視化して表示画面101に表示させる。また、張力表示部320は、当該張力を擬似的なゴムまたはバネで表現して表示させる。また、張力表示部320は、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との間に当該張力を表示させる。
なお、表示制御装置300は、張力表示部320に加えて、または張力表示部320の替わりに、音声の大きさによって当該張力の大きさを表現する張力表現部(図示せず)を備えていることにしてもよい。以下の実施の形態においても、同様である。
図9は、本発明の実施の形態3における表示制御装置300が行う処理の一例を示すフローチャートである。
図10は、本発明の実施の形態3における表示制御装置300が行う処理を説明する図である。
ここで、図8において、第一コンテンツリスト表示部160が第一コンテンツリストを表示画面101に表示(S102)させてから、フォーカス位置取得部130がフォーカス位置を取得する(S108)までの処理は、上記実施の形態1における表示制御装置100が行う処理(図3のS102~S108)と同様であるため、詳細な説明は省略する。
そして、図9に示すように、張力算出部311は、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との間に物理的な張力を擬似的に発生させた場合の、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との間の距離に伴う当該張力の大きさを算出する(S302)。
そして、第一スクロール処理部150は、張力算出部311が算出した張力の擬似的な復元力に従い当該張力が小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせる(S304)。
また、張力表示部320は、張力の大きさを可視化して表示画面101に表示させる(S306)。例えば、図10の(b)及び(c)に示すように、張力表示部320は、当該張力を擬似的なバネで表現して、表示画面101に表示させる。
なお、バネの絵は同図に示した例に限らず、例えば、同図に示したバネと巻き数、太さ、大きさ、または形状などが異なるバネで表現したり、伸びに応じて太さが変化するゴム紐のようなもので表現してもよい。また、バネの位置も同図に示した例に限らず、画面内の任意の位置に表示してもよい。
以上のように、本発明の実施の形態3における表示制御装置300によれば、張力算出部311が、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との間の距離に伴う張力の大きさを、位置相違として算出し、第一スクロール処理部150が、当該張力の擬似的な復元力に従い当該張力が小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせる。つまり、表示制御装置300は、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違を、擬似的に張力を用いて表現し、当該張力が小さくなるように第一コンテンツリストをスクロールさせる。これにより、張力というユーザにとって分かり易い表現を用いて、ユーザが基点コンテンツとして選択したコンテンツを基点としたコンテンツリストのスクロール制御を行うことが可能となる。
また、表示制御装置300は、張力表示部320によって、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との間の張力の大きさを可視化して表示画面101に表示させる。つまり、当該張力の大きさが可視化されて表示されるので、フォーカス位置に表示されているコンテンツと、基点コンテンツとの位置相違を視覚的に把握することができる。このため、ユーザが基点コンテンツとして選択したコンテンツを基点としたコンテンツリストのスクロール制御を視覚的に行うことが可能となる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4における表示制御装置400について、説明する。
図11は、本発明の実施の形態4における表示制御装置400の機能的な構成を示すブロック図である。
同図に示すように、表示制御装置400は、基点コンテンツ選択部110と、基点コンテンツ位置取得部120と、フォーカス位置取得部130と、基点コンテンツ表示部410と、位置相違算出部420と、第一スクロール処理部150と、第一コンテンツリスト表示部160と、張力表示部320とを備えている。
ここで、基点コンテンツ選択部110、基点コンテンツ位置取得部120、フォーカス位置取得部130、第一スクロール処理部150、及び第一コンテンツリスト表示部160については、上記実施の形態1における表示制御装置100が備える各処理部と同様の機能を有するため、詳細な説明は省略する。また、張力表示部320は、上記実施の形態3における表示制御装置300が備える張力表示部320と同様の機能を有するため、詳細な説明は省略する。
基点コンテンツ表示部410は、表示画面101上の第一コンテンツリストとは別領域に、基点コンテンツを表示させる。
位置相違算出部420は、張力算出部421を備えている。張力算出部421は、第一基点コンテンツ位置と第二基点コンテンツ位置との間に物理的な張力を擬似的に発生させた場合の、第一基点コンテンツ位置と第二基点コンテンツ位置との間の距離に伴う張力の大きさを、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違として算出する。ここで、第二基点コンテンツ位置とは、基点コンテンツ表示部410により表示された基点コンテンツの位置であって、第一基点コンテンツ位置との位置相違が第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違と対応する位置である。
また、第一スクロール処理部150は、張力算出部421が算出した張力の擬似的な復元力に従い当該張力が小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせる。
また、張力表示部320は、張力の大きさを可視化して表示画面101に表示させる。また、張力表示部320は、当該張力を擬似的なゴムまたはバネで表現して表示させる。また、張力表示部320は、第二基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との間に当該張力を表示させる。
図12は、本発明の実施の形態4における表示制御装置400が行う処理の一例を示すフローチャートである。
図13及び図14は、本発明の実施の形態4における表示制御装置400が行う処理を説明する図である。
ここで、図12において、第一コンテンツリスト表示部160が第一コンテンツリストを表示画面101に表示(S102)させてから、フォーカス位置取得部130がフォーカス位置を取得する(S108)までの処理は、上記実施の形態1における表示制御装置100が行う処理(図3のS102~S108)と同様であるため、詳細な説明は省略する。
そして、図12に示すように、基点コンテンツ表示部410は、表示画面101上の第一コンテンツリストとは別領域に、基点コンテンツを表示させる(S402)。具体的には、図13の(a)に示すように、第一レイヤR1に、撮影し取得されたコンテンツのリストである第一コンテンツリストL1を表示し、第二レイヤR2に、撮影し取得された第一コンテンツリストL1からユーザにより選出された基点コンテンツの候補のリストを表示するような画面構成となっている。
そして、図12に戻り、張力算出部421は、基点コンテンツ表示部410により表示された基点コンテンツの第二基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との間に物理的な張力を擬似的に発生させた場合の、第一基点コンテンツ位置と第二基点コンテンツ位置との間の距離に伴う張力の大きさを算出する(S404)。具体的には、図13の(b)に示すように、例えば基点コンテンツ3が選択された場合、張力算出部421は、基点コンテンツ3の第一基点コンテンツ位置C1と、基点コンテンツ3の第二基点コンテンツ位置C2との間の距離に伴う張力の大きさを算出する。
なお、第二基点コンテンツ位置C2は、基点コンテンツ表示部410により表示された第二レイヤR2内の位置であって、第一基点コンテンツ位置C1との位置相違が第一基点コンテンツ位置C1とフォーカス位置Fとの位置相違と対応する位置である。つまり、同図では、第一基点コンテンツ位置C1及び第二基点コンテンツ位置C2の水平方向の位置相違と、第一基点コンテンツ位置C1及びフォーカス位置Fとの水平方向の位置相違とは、同じ大きさである。
そして、図12に戻り、第一スクロール処理部150は、張力算出部421が算出した張力の擬似的な復元力に従い当該張力が小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせる(S304)。また、張力表示部320は、張力の大きさを可視化して表示画面101に表示させる(S306)。
このように、図13の(a)~(b)に示すように、ユーザは、第二レイヤR2に表示される基点コンテンツの選出リストをスクロールすることによって、基点コンテンツを選択して変更する。そして、その後ユーザが操作を加えなければ、同図の(c)~(d)のように、第一レイヤR1に表示される第一コンテンツリストL1が、第一基点コンテンツ位置C1がフォーカス位置Fに来るようにスクロール制御される。
また、同図の例では、張力表示部320は、第一レイヤR1に表示される第一コンテンツリストL1上の基点コンテンツと第二レイヤR2に表示される選出リスト上の基点コンテンツとを結ぶゴムにより、第一コンテンツリストL1に働く張力を表現している。
また、図14の例は、図13の例に示すユーザ操作及び画面遷移と同様であるが、図14の(a)~(d)に示すように、第一コンテンツリストL1が、第一基点コンテンツ位置C1がフォーカス位置Fに来るようにスクロール制御される過程を示している。つまり、同図では、張力表示部320によって、第一基点コンテンツ位置C1がフォーカス位置Fに対してどの位置にあるかを数値で示すことで、ユーザにとってスクロール制御過程を分かり易くする方法を表している。また、表示制御装置400は、音声等によってスクロール制御過程を表現することにしてもよい。
以上のように、本発明の実施の形態4における表示制御装置400によれば、張力算出部421が、第一コンテンツリストとは別領域の基点コンテンツの第二基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との間の距離に伴う張力の大きさを、位置相違として算出し、第一スクロール処理部150が、当該張力の擬似的な復元力に従い当該張力が小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせる。つまり、表示制御装置400は、第二基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との位置相違を、擬似的に張力を用いて表現し、当該張力が小さくなるように第一コンテンツリストをスクロールさせる。これにより、張力というユーザにとって分かり易い表現を用いて、ユーザが基点コンテンツとして選択したコンテンツを基点としたコンテンツリストのスクロール制御を行うことが可能となる。
また、表示制御装置400は、張力表示部320によって、第二基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との間の張力の大きさを可視化して表示画面101に表示させる。つまり、当該張力の大きさが可視化されて表示されるので、第二基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との位置相違を視覚的に把握することができる。このため、ユーザが基点コンテンツとして選択したコンテンツを基点としたコンテンツリストのスクロール制御を視覚的に行うことが可能となる。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5における表示制御装置500について、説明する。
図15は、本発明の実施の形態5における表示制御装置500の機能的な構成を示すブロック図である。
同図に示すように、表示制御装置500は、基点コンテンツ選択部110と、基点コンテンツ位置取得部120と、フォーカス位置取得部130と、第二コンテンツリスト表示部510と、位置相違算出部520と、第一スクロール処理部150と、第一コンテンツリスト表示部160と、張力表示部320とを備えている。
ここで、基点コンテンツ選択部110、基点コンテンツ位置取得部120、フォーカス位置取得部130、第一スクロール処理部150、及び第一コンテンツリスト表示部160については、上記実施の形態1における表示制御装置100が備える各処理部と同様の機能を有するため、詳細な説明は省略する。また、張力表示部320は、上記実施の形態3における表示制御装置300が備える張力表示部320と同様の機能を有するため、詳細な説明は省略する。
第二コンテンツリスト表示部510は、表示画面101上の第一コンテンツリストとは別領域に、基点コンテンツの候補となるコンテンツのリストである第二コンテンツリストを表示させる。
位置相違算出部520は、張力算出部521を備えている。張力算出部521は、第三基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との間に物理的な張力を擬似的に発生させた場合の、第三基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との間の距離に伴う張力の大きさを、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違として算出する。ここで、第三基点コンテンツ位置とは、第二コンテンツリストにおいて選択された基点コンテンツの位置であって、第一基点コンテンツ位置との位置相違が第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違と対応する位置である。
また、第一スクロール処理部150は、張力算出部521が算出した張力の擬似的な復元力に従い当該張力が小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせる。
また、張力表示部320は、張力の大きさを可視化して表示画面101に表示させる。また、張力表示部320は、当該張力を擬似的なゴムまたはバネで表現して表示させる。また、張力表示部320は、第三基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との間に当該張力を表示させる。
図16は、本発明の実施の形態5における表示制御装置500が行う処理の一例を示すフローチャートである。
図17及び図18は、本発明の実施の形態5における表示制御装置500が行う処理を説明する図である。
まず、図16に示すように、第一コンテンツリスト表示部160は、第一コンテンツリストを表示画面101に表示させる(S102)。そして、第二コンテンツリスト表示部510は、表示画面101上の第一コンテンツリストとは別領域に、基点コンテンツの候補となるコンテンツのリストである第二コンテンツリストを表示させる(S502)。
具体的には、図17の(a)に示すように、第一コンテンツリスト表示部160は、第一コンテンツリストL1を表示画面101の第一レイヤR1内に表示させるとともに、第二コンテンツリスト表示部510は、第二コンテンツリストL2を第三レイヤR3内に表示させる。ここで、第二コンテンツリストL2は、例えば、ユーザによって第一コンテンツリストL1から基点コンテンツの候補として選出されたコンテンツが選出順に並べられたリストを表している。ここで、第一コンテンツリストL1上のコンテンツ1~5は、第二コンテンツリストL2に並べられたコンテンツ1~5と対応している。
なお、図16において、基点コンテンツ選択部110が第一コンテンツリストにおける基点コンテンツの選択を受け付け(S104)てから、フォーカス位置取得部130がフォーカス位置を取得する(S108)までの処理は、上記実施の形態1における表示制御装置100が行う処理(図3のS104~S108)と同様であるため、詳細な説明は省略する。
そして、図16に示すように、位置相違算出部520は、基点コンテンツ位置とフォーカス位置との間に位置相違があるか否かを判断する(S504)。位置相違算出部520が当該位置相違がないと判断した場合(S504でN)は、S106の処理に戻る。
また、位置相違算出部520が当該位置相違があると判断した場合(S504でY)は、張力算出部521は、第三基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との間の距離に伴う張力の大きさを算出する(S506)。具体的には、図17の(b)に示すように、例えば基点コンテンツ3が選択された場合、張力算出部521は、基点コンテンツ3の第一基点コンテンツ位置C1と、基点コンテンツ3の第三基点コンテンツ位置C3との間の距離に伴う張力の大きさを算出する。
つまり、図17の(b)は、同図の(a)の状態から、ユーザが、第二コンテンツリストL2に対してスクロール操作を行ったり、直接コンテンツを指定したりして基点コンテンツの変更を行った場合の遷移状態を表している。そして、ここでは第一コンテンツリストL1に対する基点コンテンツとなるコンテンツが、基点コンテンツ2から基点コンテンツ3に変更されている。
そして、同図の状態では、第一コンテンツリストL1上において基点コンテンツ3の第一基点コンテンツ位置C1とフォーカス位置Fとの間に相違が生じており、基点コンテンツ3がフォーカス位置Fに引っ張られるような張力T1が第一コンテンツリストL1に働く。
なお、第三基点コンテンツ位置C3とは、第二コンテンツリストL2において選択された基点コンテンツの位置であって、第一基点コンテンツ位置C1との位置相違が第一基点コンテンツ位置C1とフォーカス位置Fとの位置相違と対応する位置である。つまり、同図では、第一基点コンテンツ位置C1及び第三基点コンテンツ位置C3の水平方向の位置相違と、第一基点コンテンツ位置C1及びフォーカス位置Fとの水平方向の位置相違とは、同じ大きさである。
また、同図の(c)は、同図の(a)の状態から、ユーザが、第一コンテンツリストL1に対してスクロール操作を行った場合の遷移状態を表しており、ここでは第一コンテンツリストL1を右方向へ4コンテンツ分スクロールしている。この状態では、第一コンテンツリストL1上において、基点コンテンツ2の第一基点コンテンツ位置C1とフォーカス位置Fとの間に相違が生じており、基点コンテンツ2がフォーカス位置Fに引っ張られるような張力T2が第一コンテンツリストL1に働く。
そして、図16に戻り、第一スクロール処理部150は、第一コンテンツリストに対して、ユーザによる操作があるか否かを判断する(S508)。そして、第一スクロール処理部150は、第一コンテンツリストに対してユーザによる操作があると判断した場合(S508でY)、当該ユーザ操作に基づき、第一コンテンツリストをスクロールさせ(S510)、S106の処理に戻る。
また、第一スクロール処理部150は、第一コンテンツリストに対してユーザによる操作がないと判断した場合(S508でN)、張力算出部521が算出した張力の擬似的な復元力に従い当該張力が小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせる(S304)。つまり、図17の(b)の場合には、第一コンテンツリストL1は基点コンテンツ3がフォーカス位置Fに来るようにスクロールされる。また、図17の(c)の場合には、第一コンテンツリストL1は基点コンテンツ2がフォーカス位置Fに来るようにスクロールされる。
また、張力表示部320は、張力の大きさを可視化して表示画面101に表示させる(S306)。
そして、表示制御装置500は、第一コンテンツリストに対して張力による働きかけがあるか否かを判断する(S512)。表示制御装置500は、当該張力による働きかけがあると判断した場合(S512でY)は、S106の処理に戻り、当該張力による働きかけがないと判断した場合(S512でN)は、処理を終了する。
なお、表示制御装置500は、図16に示した全ての処理を行う必要はなく、当該処理のうち、S504、S508、S510及びS512の少なくとも1つの処理を省略して行うことにてもよい。
また、図18の例では、第一レイヤR1に撮影し取得されたコンテンツのリストである第一コンテンツリストL1を表示し、第二レイヤR2にユーザにより選択された基点コンテンツ、第三レイヤR3に第一コンテンツリストL1からユーザにより選出された基点コンテンツの候補のリストである第二コンテンツリストL2を表示するような画面構成となっている。
同図の例におけるユーザ操作と画面遷移は、例えば、同図の(a)~(b)のように、ユーザは第三レイヤR3に表示される第二コンテンツリストL2をスクロールすることによって基点コンテンツを選択して変更する。そして、その後ユーザが操作を加えなければ、同図の(c)~(d)のように、第一レイヤR1に表示される第一コンテンツリストL1が、第一基点コンテンツ位置C1がフォーカス位置Fに来るようにスクロール制御される。
また、同図の例では、第一レイヤR1に表示される第一コンテンツリストL1上の第一基点コンテンツ位置C1と第三レイヤR3に表示される第二コンテンツリストL2上の第三基点コンテンツ位置C3とを結ぶゴムにより、第一コンテンツリストL1に働く張力を表現している。
以上のように、本発明の実施の形態5における表示制御装置500によれば、張力算出部521が、第二コンテンツリストにおいて選択された基点コンテンツの第三基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との間の距離に伴う張力の大きさを、位置相違として算出し、第一スクロール処理部150が、当該張力の擬似的な復元力に従い当該張力が小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせる。つまり、表示制御装置500は、第三基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との位置相違を、擬似的に張力を用いて表現し、当該張力が小さくなるように第一コンテンツリストをスクロールさせる。これにより、張力というユーザにとって分かり易い表現を用いて、ユーザが基点コンテンツとして選択したコンテンツを基点としたコンテンツリストのスクロール制御を行うことが可能となる。
また、表示制御装置500は、張力表示部320によって、第三基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との間の張力の大きさを可視化して表示画面に表示させる。つまり、当該張力の大きさが可視化されて表示されるので、第三基点コンテンツ位置と第一基点コンテンツ位置との位置相違を視覚的に把握することができる。このため、ユーザが基点コンテンツとして選択したコンテンツを基点としたコンテンツリストのスクロール制御を視覚的に行うことが可能となる。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6における表示制御装置600について、説明する。
図19は、本発明の実施の形態6における表示制御装置600の機能的な構成を示すブロック図である。
同図に示すように、表示制御装置600は、基点コンテンツ選択部110と、基点コンテンツ位置取得部120と、フォーカス位置取得部130と、第一ポイント取得部610と、第二ポイント取得部620と、第二スクロール処理部630と、位置相違算出部640と、第一スクロール処理部150と、第一コンテンツリスト表示部160と、張力表示部320とを備えている。
ここで、基点コンテンツ選択部110、基点コンテンツ位置取得部120、フォーカス位置取得部130、第一スクロール処理部150、及び第一コンテンツリスト表示部160については、上記実施の形態1における表示制御装置100が備える各処理部と同様の機能を有するため、詳細な説明は省略する。また、張力表示部320は、上記実施の形態3における表示制御装置300が備える張力表示部320と同様の機能を有するため、詳細な説明は省略する。
第一ポイント取得部610は、表示画面101上における第一ポイントの位置である第一ポイント位置の指定を受け付ける。例えば、表示画面101上でのユーザ操作によって、第一ポイント取得部610は、第一ポイント位置の指定を受け付ける。
第二ポイント取得部620は、表示画面101上における第二ポイントの位置である第二ポイント位置の指定を受け付ける。例えば、表示画面101上でのユーザ操作によって、第二ポイント取得部620は、第二ポイント位置の指定を受け付ける。
第二スクロール処理部630は、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違が第一ポイント位置と第二ポイント位置との位置相違と対応するように、第一コンテンツリストをスクロールさせる。
位置相違算出部640は、張力算出部641を備えている。張力算出部641は、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との間に物理的な張力を擬似的に発生させた場合の、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との間の距離に伴う張力の大きさを、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違として算出する。
また、第一スクロール処理部150は、第一ポイント取得部610が第一ポイント位置の指定を受け付けなくなった場合、または第二ポイント取得部620が第二ポイント位置の指定を受け付けなくなった場合に、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違が小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせる。第一スクロール処理部は、当該張力の擬似的な復元力に従い当該張力が小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせる。
また、張力表示部320は、張力の大きさを可視化して表示画面101に表示させる。また、張力表示部320は、当該張力を擬似的なゴムまたはバネで表現して表示させる。また、張力表示部320は、第一ポイント位置と第二ポイント位置との間に当該張力を表示させる。
図20は、本発明の実施の形態6における表示制御装置600が行う処理の一例を示すフローチャートである。
図21及び図22は、本発明の実施の形態6における表示制御装置600が行う処理を説明する図である。
ここで、図20において、第一コンテンツリスト表示部160が第一コンテンツリストを表示画面101に表示(S102)させてから、フォーカス位置取得部130がフォーカス位置を取得する(S108)までの処理は、上記実施の形態1における表示制御装置100が行う処理(図3のS102~S108)と同様であるため、詳細な説明は省略する。
そして、図20に示すように、第一ポイント取得部610は、表示画面101上における第一ポイント位置の指定を受け付ける(S602)。
そして、第二ポイント取得部620は、表示画面101上における第二ポイント位置の指定を受け付ける(S604)。
そして、第二スクロール処理部630は、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違が第一ポイント位置と第二ポイント位置との位置相違と対応するように、第一コンテンツリストをスクロールさせる(S606)。
例えば、ユーザは、基点コンテンツ1を選択し、図21の(a)に示すように、片方の手(左手)の指で画面上の基準点となる位置である第一ポイント位置P1をポインティングする。そして、同図の(a)~(c)に示すように、当該ユーザは、もう片方の手(右手)の指でその基準点から位置をずらすように第二ポイント位置P2をポインティングしていく。これにより、両指がポインティングする位置の相違である第一ポイント位置P1と第二ポイント位置P2との位置相違が、第一コンテンツリストL1上の第一基点コンテンツ位置C1とフォーカス位置F(画面中央位置)との位置相違と対応するように、第一コンテンツリストL1がスクロールされる。
そして、図20に戻り、位置相違算出部640は、第一ポイント取得部610が第一ポイント位置の指定を受け付けなくなった、または第二ポイント取得部620が第二ポイント位置の指定を受け付けなくなったか否かを判断する(S608)。位置相違算出部640が、第一ポイント位置及び第二ポイント位置の指定を受け付けていると判断した場合(S608でN)は、S602の処理に戻る。
位置相違算出部640が、第一ポイント位置または第二ポイント位置の指定を受け付けなくなったと判断した場合(S608でY)は、張力算出部641は、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との間の距離に伴う張力の大きさを算出する(S610)。
そして、第一スクロール処理部150は、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違が小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせる(S304)。つまり、第一スクロール処理部は、当該張力の擬似的な復元力に従い当該張力が小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせる。そして、張力表示部320は、張力の大きさを可視化して表示画面101に表示させる(S306)。
具体的には、図21の(c)~(d)に示すように、もう片方の手(右手)の指をタッチパネルから離すと、第一コンテンツリストL1が、第一基点コンテンツ位置C1がフォーカス位置Fに来るようにスクロール制御される。ここでは、両指がポインティングする位置の間にバネ等を表示して、ユーザに操作過程を分かり易くしている。また、選択している基点コンテンツを表示画面101上にポップアップ等により表示することで、ユーザが基点コンテンツを容易に把握し易くしている。
また、図22の例では、ユーザが柔軟に基点コンテンツを変更する過程を示している。同図の(a)~(c)の過程は、図21の(a)~(c)と同様であるが、図22の(c)~(d)のように、基準点をポインティングしていた片方の手(左手)の指をタッチパネルから離すと、画面上の基準点がもう片方の手(右手)の指がポインティングしている位置である第二ポイント位置P2に変わる。
このように、現在表示されている基点コンテンツ2が基点コンテンツとして選択され、第一コンテンツリストL1が、新たな第一基点コンテンツ位置C1がフォーカス位置Fに来るようにスクロール制御される。ここでは、表示画面101上にポップアップ等で表示している基点コンテンツの位置を操作に対応させるように変化させて、ユーザが基点コンテンツの変更を容易に把握し易くしている。
なお、図21及び図22におけるバネの絵はこれらの図に示した例に限らず、例えば、これらの図に示したバネと巻き数、太さ、大きさ、または形状などが異なるバネで表現したり、伸びに応じて太さが変化するゴム紐のようなもので表現してもよい。
また、バネの位置もこれらの図に示した例に限らず、画面内の任意の位置に表示してもよい。つまり、これらの図において、左右の手の指の位置とバネの始点または終点とが一致するようにバネを表示するようにしたが、これに限らず、例えば手の指の位置から所定の距離離れた位置にバネの始点または終点が表示されるように、当該バネを表示するようにしてもよい。
以上のように、本発明の実施の形態6における表示制御装置600によれば、第二スクロール処理部630が、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違が第一ポイント位置と第二ポイント位置との位置相違と対応するように、第一コンテンツリストをスクロールさせ、第一スクロール処理部が、第一ポイント位置または第二ポイント位置の指定が受け付けられなくなった場合に、当該位置相違が小さくなるように第一コンテンツリストをスクロールさせる。つまり、第一ポイント位置または第二ポイント位置の指定を受け付けることで、第一コンテンツリストはスクロールされるが、第一ポイント位置または第二ポイント位置の指定がなくなれば、当該位置相違が小さくなるように第一コンテンツリストがスクロールする。このため、例えば2本の指を用いて柔軟に第一コンテンツリストをスクロールさせることができるとともに、当該スクロール後においても、ユーザが選択したコンテンツを基点として第一コンテンツリストをスクロールさせることができる。
また、第一ポイント位置または第二ポイント位置の指定が受け付けられなくなった場合に、張力算出部641が、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との間の距離に伴う張力の大きさを、位置相違として算出し、第一スクロール処理部150が、当該張力の擬似的な復元力に従い当該張力が小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせる。つまり、表示制御装置600は、第一ポイント位置及び第二ポイント位置の指定による第一コンテンツリストのスクロール後における、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違を、擬似的に張力を用いて表現し、当該張力が小さくなるように第一コンテンツリストをスクロールさせる。これにより、張力というユーザにとって分かり易い表現を用いて、ユーザが基点コンテンツとして選択したコンテンツを基点としたコンテンツリストのスクロール制御を行うことが可能となる。
また、表示制御装置600は、第一スクロール処理部150及び第二スクロール処理部630による第一コンテンツリストのスクロールにおいて、張力表示部320によって、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との間の張力の大きさを可視化して表示画面101に表示させる。つまり、当該張力の大きさが可視化されて表示されるので、フォーカス位置に表示されているコンテンツと、基点コンテンツとの位置相違を視覚的に把握することができる。このため、ユーザが基点コンテンツとして選択したコンテンツを基点としたコンテンツリストのスクロール制御を視覚的に行うことが可能となる。
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7における表示制御装置700について、説明する。上記実施の形態1~6においては、タッチパネルを用いたユーザ操作と画面遷移を用いて説明を行ったが、ユーザ操作や画面表示はタッチパネルを用いたものに限らない。例えば、テレビやパソコン等のスクリーンに画面表示を行い、ユーザ操作はリモコンやキーボード等で行ってもよい。または、テレビやパソコン等のスクリーンに画面表示を行い、そのテレビやパソコン等と機器連携しているタブレットやモバイル端末等でユーザ操作や別画面表示を行ってもよい。
図23は、本発明の実施の形態7における表示制御装置700を説明するための図である。
具体的には、同図は、図13の例に相当する画面表示をテレビやパソコン等の表示機器10のスクリーンにて行い、そのテレビやパソコン等とリモートに機器連携しているタブレットやモバイル端末等の操作機器20にて、表示機器10の第二レイヤR2に画面表示させ、また当該画面表示についてのユーザ操作を行う、といったユーザ操作や画面表示の一例を示している。
ここで、表示機器10は、本実施の形態7における表示制御装置700を備えており、表示制御装置700は、上記実施の形態における基点コンテンツ選択部110などの各処理部を備えている。
そして、基点コンテンツ選択部110は、他の機器である操作機器20から、基点コンテンツを識別する情報を受信することで、当該情報で識別される基点コンテンツの選択を受け付ける。
具体的には、同図に示すように、表示機器10の第一レイヤR1と第二レイヤR2には、それぞれ図13の例の第一レイヤR1と第二レイヤR2に相当する画面表示がなされている。そして、ユーザの手元にあるタブレットやモバイル端末等である操作機器20のタッチパネル画面の第四レイヤR4は、表示機器10における第二レイヤR2と画面表示を共有している。そして、操作機器20のタッチパネル画面の第四レイヤR内にユーザが操作を加えると、それによる操作や画面遷移が、リモート操作の形で表示機器10のスクリーン画面の第二レイヤR2内に反映される。
以上のように、本発明の実施の形態7における表示制御装置700によれば、基点コンテンツ選択部110は、他の機器である操作機器20から、基点コンテンツを識別する情報を受信することで、当該情報で識別される基点コンテンツの選択を受け付ける。つまり、ユーザが操作機器20を操作して、表示制御装置700に、基点コンテンツを識別する情報を送信することで、表示制御装置700は、当該情報を受信し、当該情報で識別される基点コンテンツの選択を受け付ける。このように、ユーザがタブレットやモバイル端末などによって操作を行うことで、表示制御装置700によって大画面テレビなどに表示されたコンテンツリストのスクロール制御を行うことができる。
なお、表示機器10は、クラウド(クラウドコンピューティング)上のコンテンツが並んだコンテンツリストが表示されるサーバであり、ローカル端末である操作機器20から当該クラウド上のコンテンツを操作することにしてもよい。
また、表示制御装置700が有する全ての機能が表示機器10に備えられている必要はなく、表示制御装置700の一部または全部の機能が操作機器20に備えられていてもよい。
(その他の実施の形態)
上記実施の形態では、コンテンツリストにおける基点コンテンツ位置がフォーカス位置と相違がある場合のスクロール制御を張力に基づくものとしたが、その場合のスクロール制御はそれに限らない。
例えば、コンテンツリストにおける基点コンテンツ位置とフォーカス位置との位置相違の大きさに関わらず、同じ時間で基点コンテンツがフォーカス位置に来るようにコンテンツリストをスクロール制御してもよい。
つまり、第一スクロール処理部150は、当該位置相違の大きさに関わらず、同一の時間で当該位置相違が所定の大きさまで小さくなるように第一コンテンツリストをスクロールさせる。このように、第一スクロール処理部150は、当該位置相違の大きさに依存せず、第一コンテンツリストのスクロールの速度を制御することができる。
また、同一速度で基点コンテンツがフォーカス位置に来るように、コンテンツリストをスクロール制御してもよい。
例えば、第一スクロール処理部150は、当該位置相違の大きさに対応した時間で位置相違が所定の大きさまで小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせる。例えば、第一スクロール処理部150は、位置相違が大きくなるほど長い時間で、第一コンテンツリストをスクロールさせる。このように、当該位置相違の大きさに応じて、第一コンテンツリストのスクロールの速度を制御することができる。
また、第一スクロール処理部150は、第一基点コンテンツ位置とフォーカス位置との間に存在するコンテンツ数に対応した時間で、当該位置相違が所定の大きさまで小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせることにしてもよい。例えば、第一スクロール処理部150は、当該コンテンツ数が多いほど長い時間で、第一コンテンツリストをスクロールさせる。このように、当該コンテンツ数に応じて、第一コンテンツリストのスクロールの速度を制御することができる。
また、コンテンツリストにおける基点コンテンツの撮影・取得時刻とフォーカス位置に存在するコンテンツの撮影・取得時刻との差に応じたスクロール制御をしてもよい。つまり、第一スクロール処理部150は、基点コンテンツに対応付けられた時刻とフォーカス位置に存在するコンテンツに対応付けられた時刻との関係に対応した時間で、当該位置相違が所定の大きさまで小さくなるように、第一コンテンツリストをスクロールさせる。このように、コンテンツに対応付けられた時刻に応じて、第一コンテンツリストのスクロールの速度を制御することができる。
また、上記実施の形態での説明では、コンテンツのリスト表示を横軸とし、スクロール操作を左右としたが、これに限らない。
また、上記実施の形態での説明では、例えば図13において、表示画面101に、第一コンテンツリストL1が表示される第一レイヤR1と、基点コンテンツが表示される第二レイヤR2が設けられていることとしたが、当該レイヤの構成は限定されない。例えば、図24に示すように、表示画面101に表示されているコンテンツの位置を示す第五レイヤR5が、表示画面101に設けられていることにしてもよい。図24は、本発明の他の実施の形態における表示制御装置を説明するための図である。同図では、表示画面101に表示されている第一コンテンツリストL1内のコンテンツの存在位置が、第五レイヤR5内の存在位置Aで示されている。
また、画面表示または操作の方法は上記実施の形態での方法に限らない。例えば、コンテンツ表示のサイズまたは形状等は、上記実施の形態と異なるものであってもよい。
また、上記実施の形態での説明では、第一コンテンツリストL1は、撮影し取得されたコンテンツが撮影し取得された順番に並べられたリストを表していることとした。しかし、第一コンテンツリストL1は、上記の例以外のコンテンツが並べられたリストであってもよい。例えば、第一コンテンツリストL1は、SNS(Social Networking Service)等にアップロードされることによりユーザ間で共有された後のコンテンツが並べられたリストであってもよい。
また、第一コンテンツリストL1は、コンテンツが撮影された順番、コンテンツが保存された順番、コンテンツが共有された順番、または、コンテンツがユーザによって所定の規則に従って管理された順番に並べられたリストなど、コンテンツがどのような順番に並べられたリストであってもよい。
また、基点コンテンツとは、第一コンテンツリストL1で示されるコンテンツのうち、ユーザにより選択されたコンテンツであるとしたが、それ以外のものであってもよい。第一コンテンツリストL1で示されるコンテンツの一部に対して予め何らかの付加情報が付されている場合、この付加情報が付されたコンテンツを基点コンテンツとしてもよい。この場合、基点コンテンツ選択部101は、ユーザによる選択を受け付けることなく、コンテンツに付された付加情報に基づき基点コンテンツを特定する基点コンテンツ特定部として機能する。つまり、表示制御装置は、基点コンテンツの選択を受け付けるか否かにかかわらず、第一コンテンツリストにおける基点コンテンツを特定する機能を有していればよい。
例えば、端末に保存されたコンテンツの一部に対して、SNS等にアップロードされることによりユーザ間で共有されたコンテンツに対してその旨を識別するための付加情報が付されている場合、第一コンテンツリストL1を端末に保存されたコンテンツのリストとし、付加情報が付されたコンテンツ(ユーザ間で共有されたコンテンツ)を基点コンテンツとしてもよい。また、例えば、SNS等にアップロードされることによりユーザ間で共有されたコンテンツの一部に対してコメント情報や評価情報が付されたコンテンツが付されている場合、第一コンテンツリストL1をSNS等にアップロードされることによりユーザ間で共有されたコンテンツのリストとし、コメント情報や評価情報が付されたコンテンツを基点コンテンツとしてもよい。
また、上記実施の形態での説明では、第一コンテンツリストL1は、撮影し取得されたコンテンツが並べられたリストであり、第二コンテンツリストL2は、ユーザによって第一コンテンツリストL1から選出されたコンテンツが選出順に並べられたリストを表していることとした。しかし、第一コンテンツリストL1および第二コンテンツリストL2は、上記の例以外のコンテンツが並べられたリストであってもよい。
例えば、第一コンテンツリストL1は、ユーザ間で共有される前のコンテンツが並べられたリストであり、第二コンテンツリストL2は、ユーザ間で共有された後のコンテンツが並べられたリストであってもよい。なお、ユーザ間で共有される前のコンテンツとは、ユーザが所有する端末に保存されたコンテンツであり、ユーザ間で共有された後のコンテンツとは、端末に保存されたコンテンツのうち、SNS等にアップロードされることによりユーザ間で共有されたコンテンツである。また、第一コンテンツリストL1は、ユーザ間で共有された後のコンテンツが並べられたリストであり、第二コンテンツリストL2は、ユーザ間で共有されたコンテンツの中から、例えばユーザの選択により端末に保存されたコンテンツが並べられたリストであってもよい。
また、第二コンテンツリストL2は、コンテンツが撮影された順番、コンテンツが保存された順番、コンテンツが共有された順番、または、コンテンツがユーザによって所定の規則に従って管理された順番に並べられたリストなど、コンテンツがどのような順番に並べられたリストであってもよい。
また、第一コンテンツリストL1や第二コンテンツリストL2などのコンテンツリストの表示形態は、上記実施の形態には限定されない。図25および図26は、本発明の実施の形態におけるコンテンツリストの表示形態の他の例を示す図である。
上記実施の形態での説明では、第一コンテンツリストL1や第二コンテンツリストL2などのコンテンツリストは、コンテンツが直線状に並ぶリストとして表示されていたが、コンテンツリスト中のコンテンツの並びは、円弧状、円形状または螺旋状等どのような並びであってもかまわない。例えば、図25に示すように、第一コンテンツリストL1は、コンテンツが円形状のように曲線状に並ぶリストであってもよい。つまり、例えば、第二コンテンツリストL2において第三基点コンテンツ位置C3のコンテンツが選択された場合に、当該コンテンツに対応する第一コンテンツリストL1上の第一基点コンテンツ位置C1のコンテンツがフォーカス位置Fに近づくように、第一コンテンツリストL1がスクロールする。
また、上記実施の形態での説明では、コンテンツリストは1列(第一コンテンツリストL1)または2列(第一コンテンツリストL1および第二コンテンツリストL2)であることとしたが、コンテンツリストは3列以上であってもよい。例えば、図26に示すように、第一コンテンツリストL1および第二コンテンツリストL2に加え、第三コンテンツリストL3も表示されることにしてもよい。つまり、第二コンテンツリストL2には、第一コンテンツリストL1から選出されたコンテンツが並べられており、第三コンテンツリストL3には、第二コンテンツリストL2から選出されたコンテンツが並べられている。そして、例えば、第三コンテンツリストL3において第四基点コンテンツ位置C4のコンテンツが選択された場合に、当該コンテンツに対応する第二コンテンツリストL2上の第三基点コンテンツ位置C3のコンテンツがフォーカス位置F2に近づくように、第二コンテンツリストL2がスクロールする。また、第二コンテンツリストL2の第三基点コンテンツ位置C3のコンテンツに対応する第一コンテンツリストL1上の第一基点コンテンツ位置C1のコンテンツがフォーカス位置F1に近づくように、第一コンテンツリストL1がスクロールする。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されてもよいし、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
つまり、図1、図5、図8、図11、図15または図19に示した表示制御装置の各構成要素は、ソフトウェアによって実現されてもよい。そして、上記各実施の形態の表示制御装置を実現するソフトウェアは、次のような表示制御方法に含まれるステップをコンピュータに実行させるプログラムである。すなわち、この表示制御方法は、スクロール動作可能なコンテンツのリストである第一コンテンツリストを表示画面に表示させる第一コンテンツリスト表示ステップと、前記第一コンテンツリストにおける基点コンテンツを特定する基点コンテンツ特定ステップと、前記第一コンテンツリストにおける前記基点コンテンツの位置である第一基点コンテンツ位置を取得する基点コンテンツ位置取得ステップと、前記表示画面に表示された前記第一コンテンツリスト中の所定の領域についての前記第一コンテンツリストにおける位置であるフォーカス位置を取得するフォーカス位置取得ステップと、取得された前記第一基点コンテンツ位置と前記フォーカス位置との位置相違を算出する位置相違算出ステップと、前記位置相違が小さくなるように、前記表示画面に表示された前記第一コンテンツリストをスクロールさせる第一スクロール処理ステップとを含む。
また、そのようなプログラムは、CD-ROM等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができる。
また、本発明は、このような表示制御装置が備える特徴的な処理部を備える集積回路(LSI)として実現することもできる。これらは個別に1チップ化されても良いし、一部又は全てを含むように1チップ化されても良い。具体的には、例えば、図1、図5、図8、図11、図15または図19に示された表示制御装置が備える機能ブロック全てが1チップ化されていても良い。
ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
以上、本発明に係る表示制御装置について、上記実施の形態を用いて説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
つまり、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。