WO2012128197A1 - エネルギー管理システム、テレビ受像機、管理装置 - Google Patents
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Abstract
エネルギー管理システム(1)は、情報取得部(24)、処理部(21)およびタイミング制御部(33)を含む。情報取得部(24)は、エネルギー関連情報を取得するように構成される。処理部(21)は、情報取得部(24)が取得したエネルギー関連情報に基づく提示情報をテレビ受像機(3)に提供するように構成される。タイミング制御部(33)は、テレビ受像機(3)で視聴中のコンテンツの種別が所定の表示条件に合致するか否かを判断し、種別が表示条件に合致したときに提示情報をテレビ受像機(3)に表示させるように構成される。
Description
本発明は、エネルギー関連情報をユーザに通知するためのエネルギー管理システム、テレビ受像機、管理装置に関する。
従来から、エネルギー管理システムとして、たとえば電力量計を介して屋内配線に接続される電気製品の消費電力量をモニタするように構成されるシステムが提案されている(たとえば日本国特許出願公開番号2010-175388(以下「文献1」という)参照)。
文献1に記載のシステムでは、テレビに設けられたセンター機能が、各電気製品、電力量計との間で通信を行い、電力量計により測定される総消費電力量の情報と屋内配線に接続される各電気製品の消費電力量を収集してテレビの画面に表示する。
しかし、上述のシステムでは、テレビジョン放送の視聴中に消費電力量の情報がテレビの画面に表示されることにより、テレビジョン放送の視聴というテレビ本来の機能が妨げられ、視聴中のユーザに煩わしさを与える可能性がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されており、エネルギー関連情報をテレビ受像機の画面に表示しながらも、視聴中のユーザに煩わしさを与えにくいエネルギー管理システム、テレビ受像機、管理装置を提供することを目的とする。
本発明のエネルギー管理システム(1)は、エネルギー関連情報を取得するように構成される情報取得部(24)と、前記情報取得部(24)が取得した前記エネルギー関連情報に基づく提示情報をテレビ受像機(3)に提供するように構成される処理部(21)と、前記テレビ受像機(3)で視聴中のコンテンツの種別が所定の表示条件に合致するか否かを判断し、前記種別が前記表示条件に合致したときに前記提示情報を前記テレビ受像機(3)に表示させるように構成されるタイミング制御部(33)とを備える。
一実施形態において、エネルギー管理システム(1)は、提示情報記憶部(22)をさらに備える。提示情報記憶部(22)は、複数の提示情報と、前記複数の提示情報にそれぞれ対応付けられ各々が対応する提示情報の表示(トリガ)に使用されるコンテンツの種別を表す複数の表示条件とを記憶するように構成される。
前記タイミング制御部(33)は、前記テレビ受像機(3)で視聴中のコンテンツの種別が、前記提示情報記憶部(22)から得られ前記処理部(21)からの提示情報に対応付けられる表示条件と合致しときに前記提示情報を前記テレビ受像機(3)に表示させるように構成される。
前記タイミング制御部(33)は、前記テレビ受像機(3)で視聴中のコンテンツの種別が、前記提示情報記憶部(22)から得られ前記処理部(21)からの提示情報に対応付けられる表示条件と合致しときに前記提示情報を前記テレビ受像機(3)に表示させるように構成される。
一実施形態において、エネルギー管理システム(1)は、重要度記憶部(34)をさらに備える。重要度記憶部(34)は、複数の提示情報にそれぞれ対応付けられた複数の重要度と、複数のコンテンツの種別にそれぞれ対応付けられた複数の重要度とを記憶するように構成される。前記タイミング制御部(33)は、前記2種類の重要度を前記表示条件として用い、前記テレビ受像機(3)で視聴中のコンテンツの種別に対応付けられた重要度が前記提示情報に対応付けられた重要度を下回ったときに当該提示情報を前記テレビ受像機(3)に表示させるように構成される。
一実施形態において、エネルギー管理システム(1)は、前記エネルギー関連情報を前記情報取得部(24)に提供するように構成される情報提供装置(8)をさらに備える。
本発明のテレビ受像機(3)は、上記いずれかのエネルギー管理システム(1)に用いられるテレビ受像機である。テレビ受像機(3)は、前記処理部(21)から前記提示情報と前記表示条件とを含む通信データを受信するように構成される装置通信部(31)と、前記タイミング制御部(33)とを備える。前記タイミング制御部(33)は、視聴中の前記コンテンツの種別が前記通信データ中の表示条件に合致するか否かを判断し、前記種別が前記表示条件に合致したときに前記通信データ中の提示情報を前記テレビ受像機(3)に表示させるように構成される。
本発明のテレビ受像機(3)は、上記いずれかのエネルギー管理システム(1)に用いられるテレビ受像機である。テレビ受像機(3)は、前記処理部(21)から前記表示条件を受信するように構成される装置通信部(31)と、前記タイミング制御部(33)とを備える。前記タイミング制御部(33)は、視聴中の前記コンテンツの種別が前記表示条件に合致するか否かを判断し、前記種別が前記表示条件に合致したときに装置通信部(31)を介して前記処理部(21)にトリガ信号を送信し、装置通信部(31)を介して前記処理部(21)から前記提示情報を受信すればその提示情報を前記テレビ受像機(3)に表示させるように構成される。
本発明の管理装置(2)は、上記いずれかのエネルギー管理システム(1)に用いられる管理装置である。管理装置(2)は、前記テレビ受像機(3)との間で通信を行うように構成されるテレビ通信部(23)と、テレビ通信部(23)を通じて前記テレビ受像機(3)で視聴中の前記コンテンツの種別を当該テレビ受像機(3)から取得するように構成される種別取得部(29)と、前記情報取得部(24)と、前記処理部(21)とを備える。前記処理部(21)に前記タイミング制御部(33)が具備される。前記タイミング制御部(33)は、前記種別取得部(29)にて取得された前記コンテンツの種別が前記表示条件に合致するか否かを判断し、前記種別が前記表示条件に合致したときに、テレビ通信部(23)を通じて前記提示情報を前記テレビ受像機(3)に送信するように構成される。
本発明は、タイミング制御部が、テレビ受像機で視聴中のコンテンツの種別が所定の表示条件に合致したときに提示情報をテレビ受像機に表示させるので、エネルギー関連情報をテレビ受像機の画面に表示しながらも、視聴中のユーザに煩わしさを与えにくい。
本発明の好ましい実施形態をさらに詳細に記述する。本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な記述および添付図面に関連して一層良く理解されるものである。
実施形態1に係るエネルギー管理システムの概略図である。
実施形態1に係るエネルギー管理システムの概略図である。
実施形態1に係る管理装置の動作を示す説明図である。
実施形態1に係るテレビの動作を示す説明図である。
実施形態2に係るエネルギー管理システムの概略図である。
実施形態3に係るエネルギー管理システムの概略図である。
(実施形態1)
本実施形態のエネルギー管理システムは、エネルギーの使用状況や発生状況や単価など、エネルギーに関連する情報をユーザに通知するために用いられる。以下では、エネルギー管理システムが一般住宅に用いられており、管理対象のエネルギーが電力(電気エネルギー)である場合を例として説明する。
本実施形態のエネルギー管理システムは、エネルギーの使用状況や発生状況や単価など、エネルギーに関連する情報をユーザに通知するために用いられる。以下では、エネルギー管理システムが一般住宅に用いられており、管理対象のエネルギーが電力(電気エネルギー)である場合を例として説明する。
このエネルギー管理システム1は、図2に示すように、管理装置2と、テレビ受像機(以下「テレビ」と略称する)3とを備えている。管理装置2は、エネルギー(ここでは電力)の使用状況や発生状況や単価など、エネルギーに関連する情報をエネルギー関連情報(以下「関連情報」と略称する)として、当該関連情報に基づく提示情報をテレビ3に表示させるように構成される。
図2では、商用電源の引込線4aに接続された分電盤4が住宅に設けられ、分電盤4には、引込線4aが接続される主幹ブレーカ41と、主幹ブレーカ41の二次側から分岐する複数の電路の各々に挿入される分岐ブレーカ42とが設けられている。各分岐ブレーカ42の二次側には屋内配線4bを介して1または複数の負荷5が接続可能である。ここでいう負荷5には、屋内配線4bに接続される種々の電気機器の他、コンセント、壁スイッチ等の配線器具を含む。
さらに、本実施形態では太陽電池61を具備する太陽光発電設備6が住宅に設けられており、太陽光発電設備6と電力会社から供給される商用電力系統とで系統連系が行われる。すなわち、太陽光発電設備6は、パワーコンディショナ62を具備しており、太陽電池61で生成された直流電力をパワーコンディショナ62のインバータ回路にて交流電力に変換して出力する。パワーコンディショナ62は、分電盤4に設けられている連系ブレーカ43に接続される。連系ブレーカ43の二次側は主幹ブレーカ41の二次側に接続されている。これにより、太陽光発電設備6で生じた電力は、分電盤4を介して各負荷に供給可能であり、各負荷で消費される電力を太陽光発電設備6の出力のみで賄えない場合には、商用電力系統から負荷へ電力供給される。
また、太陽光発電設備6で生成される電力が全ての負荷で消費される電力の合計よりも大きければ、太陽光発電設備6で生じた電力の余剰分(以下「余剰電力」という)は、商用電力系統に逆潮流されて電力会社に売電される。つまり、余剰電力の発生時、パワーコンディショナ62は、余剰電力の電圧を商用電力系統よりも高くすることによって逆潮流を行う。
なお、パワーコンディショナ62には蓄電池(図示せず)が接続されていてもよく、この場合、パワーコンディショナ62は蓄電池の充電および放電の制御を行う。つまり、パワーコンディショナ62は、たとえば昼間に太陽電池61の出力によって蓄電池を充電し、夜間には蓄電池に蓄積された電力をインバータ回路にて交流電力に変換して出力するように構成される。
また、エネルギー管理システム1は、各負荷に供給されている電流を検出するための複数のセンサ部7と、各センサ部7の出力を受けて、各負荷に供給されている電力を計測するための計測装置8とを備えている。ここでは、計測装置8は、負荷に供給されている電力の瞬時値(瞬間消費電力)と、電力量との両方を計測するように構成される。つまり、複数のセンサ部7は、分電盤4内において主幹ブレーカ41の二次側と各分岐ブレーカ42の二次側(屋内配線4b側)に挿入されている。計測装置8は各センサ部7に接続され、センサ部7ごとに(つまりブレーカごとに)負荷に供給される電力の瞬時値および積算値を求め、当該積算値を電力量として計測する。
さらに、センサ部はパワーコンディショナ62にも設けられていてもよい。この場合、計測装置8は、パワーコンディショナ62のセンサ部の出力を受けて、太陽電池61で発電された電力量(発電量)や、蓄電池の残りの電力量(残容量)などを計測することができる。このように計測装置8で計測される電力(瞬時電力、電力量)は、住宅におけるエネルギーに関連する関連情報であって、計測装置8は、関連情報を管理装置2に提供する情報提供装置として機能する。なお、計測装置8は分電盤4と並べて設置されるが、この構成に限らず、計測装置8は他の内器(主幹ブレーカ41や分岐ブレーカ42)と一緒に分電盤4内に収納されていてもよい。
管理装置2は、図1に示すように、提示情報をテレビ3に提供する処理を行うように構成される処理部21と、提示情報等が記憶された提示情報記憶部22と、テレビ3との間で通信を行うように構成されるテレビ通信部23とを有している。
処理部21は、後述の判定部27からの要求を受けて、提示情報記憶部22から提示情報を読み出してテレビ3に提供することによって、提示情報をテレビ3に表示させるように構成される。ここでは、処理部21は、提示情報を提供するように構成されるWebサーバとしての機能を有し、テレビ3は、ユーザが処理部21から提供される提示情報を閲覧することができるように構成されるWebブラウザとしての機能を有している。
テレビ3は、管理装置2から提供された提示情報を画面の一部(たとえば右下の隅)に表示する。具体的には、テレビ3はたとえばテレビジョン放送を受信して表示する視聴中のコンテンツの一部に重なるように提示情報を表示する。ここでいうコンテンツは、ユーザに視聴させる目的でテレビ3が表示している映像(オーディオ及びビデオ)に追加(重畳ないしはスーパーインポーズ)される少なくともイメージまたはビデオであり、オーディオを更に含んでもよい。なお、上記映像は、テレビジョン放送だけでなく、外部機器(DVD再生機やゲーム機など)からテレビ3への入力によって表示される映像(オーディオ及びビデオ)も含む。なお、提示情報の表示形態は上記形態に限らず、たとえば視聴中のコンテンツを縮小し、このコンテンツと並べて提示情報が表示される形態であってもよい。あるいは、一時的にコンテンツの表示を中断して、テレビ3の全画面に提示情報が表示されてもよい。
管理装置2は、計測装置8の計測結果を関連情報として取得するように構成される情報取得部24と、関連情報を記憶するように構成される関連情報記憶部25と、計測装置8との間で通信を行うように構成される計測通信部26とをさらに有している。
情報取得部24は、定期的(たとえば5分ごと)に関連情報を取得し、取得した関連情報を時系列に従って関連情報記憶部25に記憶するように構成される。関連情報記憶部25には、下記表1に例示するように、負荷を特定するための「回路ID」ごとに、「回路名」と、対応する回路における消費電力などのエネルギーの使用状況を含む関連情報(表1では「瞬時消費電力」)と、消費電力が計測された計測日時(表1では「計測タイムスタンプ」)とが対応付けて記憶される。
本実施形態では、管理装置2は、テレビ3、計測装置8と共に、住宅内において汎用の通信プロトコルを利用したLAN(Local Area Network)を構築する。テレビ3と管理装置(テレビ通信部23)2との間、並びに計測装置8と管理装置(計測通信部26)2との間は、LANケーブルによって有線接続されていてもよいし、無線LANによって無線接続されていてもよい。本実施形態では、一例としてテレビ3と管理装置2との間は有線接続とし、計測装置8と管理装置2との間は無線接続とする。なお、これらの接続形態はLAN接続に限らず、たとえばテレビ3と管理装置(テレビ通信部23)2との間はHDMI(High-Definition Multimedia Interface)等の規格に準じた接続形態であってもよい。
また、管理装置2は、関連情報が所定の判定条件を満たすか否かを判定するように構成される判定部27と、判定条件が記憶された条件記憶部28とをさらに有している。
判定部27は、関連情報記憶部25から読み出した関連情報を、条件記憶部28から読み出した判定条件と照らし合わせることにより、関連情報が判定条件を満たすか否かを判定する。条件記憶部28には複数の判定条件が予め記憶されている。判定部27は、情報取得部24が関連情報を取得する度に判定を行い、関連情報が判定条件を満たすと判定した場合、処理部21に要求(送信要求)を出すことにより処理部21に提示情報を表示するための処理を実行させる。条件記憶部28には、下記表2に例示するように、判定条件を特定するための「条件ID」ごとに、判定条件を示す「条件文」と、条件文の内容を文章で記述した「備考」とが対応付けて記憶される。
判定部27から処理部21に出力される送信要求には、判定部27にて合致すると判定された判定条件を特定する条件IDが含まれ、処理部21は、この条件IDに対応する提示情報を提示情報記憶部22から読み出してテレビ3に提供する。つまり、提示情報記憶部22においては提示情報が条件IDに対応付けて提示情報テーブル221として記憶されており、処理部21は、送信要求に含まれる条件IDに対応する提示情報をテレビ3に提供する。提示情報テーブル221としては、下記表3に例示するように、提示情報を特定するための「メッセージID」ごとに、「条件ID」と、提示情報の内容を示す「メッセージ用文言」と、提示情報の表示形式を示す「提示情報タイプ」とが対応付けて記憶される。
また、判定部27から処理部21に出力される送信要求には、条件IDの他、判定条件に合致した関連情報および負荷を特定する回路IDなどが含まれていてもよい。この場合、処理部21は、たとえば送信要求に含まれる関連情報および回路IDを用いることにより、負荷ごとに現在の消費電力や当日の消費電力量を表す提示情報を生成しテレビ3に提供することも可能である。このように関連情報に基づいて生成される提示情報は、テキストに加えて、現在の消費電力等を表すグラフを含んでいてもよい。
なお、管理装置2は、処理部21にて蓄電池の充放電の制御、並びに各負荷のオンオフ制御についても可能となるように構成されていてもよいが、処理部21によるこれらの制御についての詳細な説明は省略する。管理装置2の主な機能である処理部21、情報取得部24、判定部27は、マイコン(マイクロコンピュータ)を主体として実現される。
ところで、本実施形態のエネルギー管理システム1においては、テレビ3は、現在視聴中のコンテンツの種別が所定の表示条件に合致したことをトリガとして提示情報を表示する。言い換えれば、テレビ3は、提示情報を表示するタイミングを、視聴中のコンテンツの種別に応じて決定しており、管理装置1から提示情報の提供があった場合でも、視聴中のコンテンツの種別が表示条件を満たすまでは提示情報を表示しない。ここでいうコンテンツの種別は、たとえば視聴中の番組名または番組のジャンル、あるいはCM(コマーシャルメッセージ)か否かの別、CMのジャンルや内容、DVD再生機、ゲーム機等からの入力によって表示される画面か否かの別などを含む。
具体的に説明すると、提示情報記憶部22には、表示条件が提示情報に対応付けて属性テーブル222として記憶されている。つまり、提示情報記憶部22は、複数の提示情報と、複数の提示情報にそれぞれ対応付けられ各々が対応する提示情報の表示に使用されるコンテンツの種別を表す複数の表示条件とを記憶する。処理部21は、提示情報記憶部22から提示情報を読み出す際、属性テーブル222にて対応付けられている表示条件を一緒に読み出す。処理部21は、提示情報記憶部22から読み出した提示情報と表示条件とを組み合わせて、通信データとしてテレビ通信部23からテレビ3に送信する。なお、判定部27から処理部21への送信要求に関連情報や回路IDなどが含まれている場合、処理部21は、これらの関連情報や回路IDなどの情報を必要に応じて通信データに含めてもよい。
テレビ3は、管理装置2のテレビ通信部23との間で通信を行うように構成される装置通信部31と、テレビ3に提示情報を表示するように構成される表示制御部32とを備えており、管理装置2から送信された提示情報および表示条件を含む通信データを装置通信部31にて受信する。さらに、テレビ3は、タイミング制御部33を備えている。タイミング制御部33は、視聴中のコンテンツの種別が、通信データの表示条件に合致するか否かを判断し、該種別が該表示条件に合致したときに提示情報をテレビ3に表示させるように構成される。タイミング制御部33は、装置通信部31にて通信データが受信されると、現在視聴中のコンテンツの種別が、通信データに含まれている表示条件に合致したときに、同通信データに含まれている提示情報を表示制御部32を通じてテレビ3(の画面)に表示する。
ここにおいて、テレビ3は、管理装置2から受信した通信データをメモリ34に一旦記憶する。テレビ3では、視聴中のコンテンツの種別をメモリ34内の表示条件とタイミング制御部33にて随時照合し、視聴中のコンテンツの種別が表示条件に合致すればメモリ34内の提示情報を表示制御部32を通じてテレビ3に表示する。なお、表示条件が特に指定されていない(下記表4中では「-」と表記)提示情報については、テレビ3は通信データを受信した後すぐに提示情報を表示する。
ここで、属性テーブル222としては、下記表4に例示するように、「メッセージID」ごとに、「優先度」並びに「緊急度」と、「表示条件」と、「制限時間」とが対応付けて記憶される。
また、表4中の「優先度」は、複数の提示情報が同時に表示対象となった場合に提示情報を表示する順番を示す数字であり、ここでは、数字が小さいほど優先度が高いことを表している。つまり、表4中の「ME003」の提示情報と「ME004」の提示情報とは、表示条件が同一であるため、同時に表示条件を満たして表示対象となることが起こり得る。このような場合、「ME003」の提示情報と「ME004」の提示情報とでは、提示情報「ME003」の方が優先度「2」であるため、優先度「3」の提示情報「ME004」よりも先に表示される。ここで、テレビ3は、各提示情報を表示する時間が予め決められていて、優先度が高い提示情報から順次表示する構成においては、この時間が経過するごとに次の提示情報を表示する。
表4中の「緊急度」は、提示情報の緊急性や重要性を示す数字であり、ここでは、数字が小さいほど緊急度が高いことを表している。具体的には、緊急度「1」の提示情報に関しては、テレビ3は、画面が非表示となる待機(スタンバイ)状態にあっても自動的にオンして提示情報を表示することにより、オン状態か待機状態かに関わらず、通信データを受信した後すぐに提示情報を表示する。緊急度「2」の提示情報に関しては、テレビ3は、オン状態の場合のみ、視聴中のコンテンツの種別に関わらず、通信データを受信した後すぐに提示情報を表示する。
緊急度「3」の提示情報に関しては、テレビ3は、特に時間的な制限なく、視聴中のコンテンツの種別が表示条件に合致すれば提示情報を表示する。緊急度「4」の提示情報に関しては、テレビ3は、視聴中のコンテンツの種別が表示条件に合致すれば提示情報を表示し、通信データを受信してから所定の制限時間が経過しても表示条件に合致しなければ提示情報を表示することなくメモリ34から消去する。表4の例では、緊急度「4」である「ME004」の提示情報については制限時間が「1時間」に設定されているので、テレビ3は、通信データを受信してから1時間以内にコンテンツの種別が表示条件に合致した場合のみ「ME004」の提示情報を表示する。緊急度「5」の提示情報に関しては、テレビ3は、通信データを受信した時点で視聴中のコンテンツの種別が表示条件に合致すれば提示情報を表示し、合致しなければ提示情報をメモリ34に記憶することなく破棄する。
このように、緊急度が高い(「1」または「2」)提示情報に関しては、テレビ3は、視聴中のコンテンツの種別に関わらず提示情報の表示を行う。緊急度が低い(「4」または「5」)提示情報に関しては、テレビ3は、視聴中のコンテンツの種別に加えて、時間的な制限を設けて提示情報の表示を行う。
なお、テレビ3は、視聴中のコンテンツの種別を、EPG(電子番組ガイド)やテレビジョン放送の受信信号に含まれるデータに基づいて識別してもよいし、音声や映像を解析することによって識別してもよい。
また、管理装置2がテレビ3に表示させる提示情報は、上述したような情報に限らず、たとえば現在の時間帯における電気料金(単価)や、本日の太陽電池61の発電量予測などの情報でもよい。この場合、管理装置2はインターネットに接続され、電気料金や、発電量予測に用いられる天気などの関連情報をインターネット上のサーバから情報取得部24にて取得する。この構成では、インターネット上のサーバが、関連情報を管理装置2に提供する情報提供装置として機能する。
次に、エネルギー管理システム1の動作について、管理装置2の動作を示す図3、およびテレビ3の動作を示す図4を参照して説明する。
管理装置2は、情報取得部24にて計測装置8から関連情報を定期的に取得し、取得した関連情報を関連情報記憶部25に蓄積する(S1)。管理装置2は、取得した関連情報を関連情報記憶部25に記憶する度に、条件記憶部28に記憶されている判定条件を用いて判定部27にて関連情報記憶部25内の関連情報の判定を行う(S2)。その結果、合致する判定条件がなければ(S3:NO)、管理装置2はS1の処理に戻る。
一方、合致する判定条件があれば(S3:YES)、管理装置2は、この判定条件を特定する条件IDを含む送信要求を、判定部27から処理部21へ出力する(S4)。送信要求を受けた処理部21は、送信要求中の条件IDに対応する提示情報を提示情報記憶部22から読み出してテレビ3に提供する(S5)。このとき、処理部21は、属性テーブル222にて対応付けられている表示条件を提示情報と共に読み出し、提示情報と組み合わせて通信データとしてテレビ通信部23からテレビ3に送信する。
テレビ3は、装置通信部31にて通信データを受信すると(S11)、タイミング制御部33にて通信データ内の表示条件を読み込み(S12)、現在視聴中のコンテンツの種別と表示条件が合致するか否かを判断する(S13)。視聴中のコンテンツが表示条件に合致しなければ(S13:NO)、タイミング制御部33は提示情報の表示処理を保留とし、提示情報を表示条件と共にメモリ34に一旦格納する(S14)。
一方、視聴中のコンテンツが表示条件に合致すれば(S13:YES)、タイミング制御部33は、この表示条件に対応する提示情報を表示する(S17)。このとき、同一の表示条件に対応する提示情報が複数あれば(S15:YES)、タイミング制御部33は、優先度の高い提示情報から順に表示されるように並べ替えを行ってから(S16)、提示情報を順次表示する(S17)。
なお、管理装置2からの通信データに緊急度が含まれていれば、タイミング制御部33は表示条件と共に緊急度を読み込み、特定の緊急度(例えば「2」)によっては、現在視聴中のコンテンツが表示条件に合致するか否かを判断する(S13)ことなく即座に提示情報の表示を行う(S17)。
以上説明した構成の管理装置2によれば、エネルギー(電力)に関連する関連情報に基づく提示情報が、プッシュ方式でテレビ3に表示されるので、ユーザはテレビ3の画面を見てエネルギーに関連する情報を得ることができる。この種の提示情報を表示する場合、即時性は重要ではないが、ユーザの視界に入りやすい位置に表示することが求められる。そのため、提示情報を表示する媒体として、ユーザの視界に入りやすいテレビ3が適している。
ここで、提示情報はテレビ3で視聴中のコンテンツの種別が表示条件に合致したことをトリガにして表示されるので、提示情報の表示はテレビジョン放送の視聴というテレビ3本来の機能の妨げとなりにくい。すなわち、視聴中のコンテンツの種別に関わらず提示情報が表示されると、ユーザはテレビ3の視聴という行為を邪魔されて煩わしく感じることがあるのに対し、本実施形態では、提示情報を表示する際のコンテンツの種別を指定することができる。したがって、管理装置2は、たとえばCM中にのみ提示情報を表示させることにより、テレビジョン放送の視聴の妨げとはなりにくく、テレビジョン放送を視聴中のユーザに煩わしさを与えにくいという利点がある。
また、提示情報記憶部22には、複数の提示情報が属性テーブル222上でコンテンツの種別(表示条件)に対応付けて記憶されており、タイミング制御部33は、コンテンツの種別が表示条件に合致したときに提示情報をテレビ3に表示させる。これにより、テレビ3に表示される提示情報の内容は、テレビ3で視聴中のコンテンツの種別に応じて最適化されることになる。すなわち、提示情報が表示されるタイミングだけでなく、表示される提示情報の内容までも、テレビ3で視聴中のコンテンツの種別に応じて決まることになる。したがって、ユーザに提示される提示情報の内容はテレビ3で視聴中のコンテンツの種別に応じて変化し、テレビジョン放送を視聴中のユーザに煩わしさをより与えにくいという利点がある。
なお、たとえば属性テーブル222上で対応する判定条件が「CM」または「ニュース番組」である提示情報について、提示情報テーブル221では「CM」と「ニュース番組」との種別ごとに別々の内容(メッセージ用文言)が対応付けられていてもよい。この場合、コンテンツの種別と提示情報の内容との対応関係は、処理部21によって提示情報記憶部22から表示条件と一緒に読み出され、表示条件と組み合わされて通信データとしてテレビ通信部23からテレビ3に送信される。タイミング制御部33は、視聴中のコンテンツの種別が表示条件を満たすと、その時点で視聴中のコンテンツの種別に対応する内容の提示情報をテレビ3に表示させる。
さらにまた、タイミング制御部33は、複数の提示情報が同時に表示条件を満たして表示対象となった場合、各提示情報と属性テーブル222上で対応付けられている優先度に従って、各提示情報を順次表示させる。そのため、複数の提示情報を個別に表示しながらも、即時性の要求される提示情報ほど高い優先度を対応付けておくことにより、テレビ3は、即時性の要求される提示情報を極力遅滞なくユーザに提示することができる。
また、本実施形態では、管理装置2は提示情報と表示条件とを含む通信データをテレビ3に送信しており、提示情報を表示するタイミングの判断、つまり視聴中のコンテンツの種別が表示条件に合致するか否かの判断は、テレビ3のタイミング制御部33で行われる。したがって、管理装置2とテレビ3との間では、管理装置2からテレビ3への一方向に通信データが送信されればよく、双方向に通信を行う必要が無いので、通信部の構成の簡略化、通信速度の向上を図ることができる。
一代替実施形態において、エネルギー管理システム1のメモリ34は、上記機能に加えて、重要度記憶部として機能するように構成される。メモリ34の少なくとも重要度記憶部は、不揮発性メモリにより構成され、複数の提示情報(例えば複数のメッセージID)にそれぞれ対応付けられた複数の重要度(第1重要度)と、複数のコンテンツの種別にそれぞれ対応付けられた複数の重要度(第2重要度)とを予め記憶している。また、タイミング制御部33は、第1および第2重要度を表示条件(表4参照)として用いるように構成される。
この実施形態では、タイミング制御部33は、視聴中のコンテンツの種別に対応付けられた重要度が提示情報に対応付けられた重要度を下回ったときにこの提示情報が表示されるように、重要度の大小関係によって提示情報を表示するタイミングの判断を行う。言い換えれば、タイミング制御部33は、視聴中のコンテンツの種別に対応する重要度が提示情報の重要度を下回ると、視聴中のコンテンツの種別が表示条件に合致したと判断して、提示情報を表示する。要するに、タイミング制御部33は、重要度記憶部を参照し、視聴中のコンテンツの重要度を把握して、この重要度よりも重要度の高い提示情報をテレビ3に表示させる。
重要度記憶部には、下記表5に例示するように、「メッセージID」と「コンテンツ種別」との各々について、対応付けられた「重要度」が記憶される。表5中の「重要度」は、提示情報やコンテンツの緊急性や重要性を示す数字であり、ここでは、数字が小さいほど重要度が高いことを表している。なお、重要度記憶部中の重要度はユーザが任意に変更可能である。表5において、メッセージIDに対応する需要度が上記提示情報の重要度である。
この構成によれば、タイミング制御部33は、視聴中のコンテンツと提示情報との間で重要度を比較して、重要度が高い方が優先的に表示されるように、提示情報の表示タイミングを決定する。したがって、タイミング制御部33は、重要度に従って提示情報をテレビ3に表示させることができるので、即時性の求められる情報を遅滞なくユーザに通知できるという利点がある。
ここにおいて、本実施形態のエネルギー管理システム1では、管理装置2が提示情報と表示条件とを含む通信データをテレビ3に送信し、提示情報を表示するタイミングの判断はテレビ3のタイミング制御部33で行われる。そのため、重要度記憶部は、管理装置2とテレビ3とに分かれて設けられていればよい。たとえば、提示情報と重要度との対応関係は管理装置2の提示情報記憶部22に記憶され、コンテンツの種別と重要度との対応関係はテレビ3に記憶されていればよい。
これにより、管理装置2が提示情報の重要度を表示条件として提示情報と共に通信データに含めてテレビ3に送信すれば、テレビ3のタイミング制御部33は、重要度記憶部(34)を通じて、視聴中のコンテンツの種別が通信データ内の表示条件に合致するか否かを判断することができる。つまり、タイミング制御部33は、重要度記憶部を参照して、視聴中のコンテンツの重要度を把握し、把握した重要度よりも通信データ内の重要度(表示条件)が高ければ、通信データ内の提示情報をテレビ3に表示させる。
また、管理装置2の情報取得部24は、電気機器や給湯設備、太陽光発電設備6などの運転状態を通信により取得し、この運転状態に基づいてエネルギーに関する関連情報を取得する構成であってもよい。
なお、テレビ3は、緊急度に関わらず、提示情報の表示に時間的な制限が設けられていてもよい。この場合、テレビ3は、通信データを受信してから所定の有効時間が経過しても視聴中のコンテンツの種別が表示条件に合致しなければ提示情報を表示することなくメモリ34から消去する。
(実施形態2)
本実施形態のエネルギー管理システム1は、図5に示すようにテレビ3で視聴中のコンテンツの種別をテレビ3から取得する種別取得部29を管理装置2に備える点が実施形態1のエネルギー管理システム1と相違する。なお、本実施形態では、実施形態1と同様の構成については実施形態1と同様の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態のエネルギー管理システム1は、図5に示すようにテレビ3で視聴中のコンテンツの種別をテレビ3から取得する種別取得部29を管理装置2に備える点が実施形態1のエネルギー管理システム1と相違する。なお、本実施形態では、実施形態1と同様の構成については実施形態1と同様の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態の管理装置2においては、処理部21は、テレビ3で視聴中のコンテンツの種別が所定の表示条件に合致したことをトリガとして、提示情報をテレビ3に表示させるように構成されるタイミング制御部33を兼ねている。言い換えれば、処理部21は提示情報をテレビ3に表示させるタイミングを、視聴中のコンテンツの種別に応じて決定しており、判定部27からの送信要求があった場合でも、テレビ3で視聴中のコンテンツの種別が表示条件を満たすまでは提示情報を提供しない。
種別取得部29は、テレビ3から送信される視聴中のコンテンツの種別に関する情報(以下「コンテンツ種別情報」という)を、テレビ通信部23を介して定期的(たとえば1分間隔)に取得するように構成される。コンテンツ種別情報は、下記表6に例示するように、日時(表6では「タイムスタンプ」)と、テレビ3の入力の種別(例えば入力端子の種類)を表す「入力切替情報」と、視聴中のコンテンツのジャンル(表6では「表示・番組ジャンル」)と、番組名とが対応付けられた情報である。
処理部21は、判定部27から送信要求を受けると、送信要求に含まれる条件IDに対応する提示情報を提示情報記憶部22から読み出す。このとき、処理部21は、属性テーブル222上で提示情報と対応付けられている表示条件を一緒に読み出し、表示条件に種別取得部29で取得されたコンテンツの種別が合致するか否かを判断する。処理部21は、表示条件に合致するコンテンツの種別が種別取得部29にて取得されると、提示情報をテレビ3に表示させる。
具体的には、処理部21は、判定部27から送信要求を受けて提示情報記憶部22から読み出した提示情報および表示条件を、提示情報記憶部22の一時記憶領域に一旦記憶する。処理部21は、種別取得部29でコンテンツの種別が取得される度に、取得されたコンテンツの種別を一時記憶領域内の表示条件と照合し、表示条件に合致すれば一時記憶領域内の提示情報を通信データとしてテレビ通信部23からテレビ3に送信する。処理部21は、通信データとして送信した提示情報を一時記憶領域から消去する。
管理装置2からの通信データを受信したテレビ3は、提示情報を表示するタイミングの判断を行うことなく、受信した通信データ中の提示情報を即座に表示する。なお、処理部21は、送信要求を受けてから所定の有効時間が経過してもコンテンツの種別が表示条件に合致しなければ、提示情報をテレビ3に表示させることなく一時記憶領域から消去する。
以上説明した本実施形態の構成によれば、実施形態1ではテレビ3に設けられていたタイミング制御部33の機能を、管理装置2の処理部21が兼ねているので、汎用のテレビ3を用いてエネルギー管理システム1を構築することができる。すなわち、本実施形態では、テレビ3はコンテンツ種別情報を出力する機能と、管理装置2から受信した提示情報を表示する機能とを具備していればよく、タイミング制御部はテレビ3には不要であるので、汎用のテレビ3を採用できる。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
本実施形態のエネルギー管理システム1は、図6に示すように、テレビ3のタイミング制御部33(3)が実施形態1のタイミング制御部33の一部として機能し、管理装置2の処理部21が、実施形態1のタイミング制御部33の残部として機能するタイミング制御部33(2)として、テレビ3からのトリガ信号を受けてからテレビ3に提示情報を提供する点が実施形態1のエネルギー管理システム1と相違する。なお、本実施形態では、実施形態1と同様の構成については実施形態1と同様の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態のエネルギー管理システム1は、図6に示すように、テレビ3のタイミング制御部33(3)が実施形態1のタイミング制御部33の一部として機能し、管理装置2の処理部21が、実施形態1のタイミング制御部33の残部として機能するタイミング制御部33(2)として、テレビ3からのトリガ信号を受けてからテレビ3に提示情報を提供する点が実施形態1のエネルギー管理システム1と相違する。なお、本実施形態では、実施形態1と同様の構成については実施形態1と同様の符号を付して適宜説明を省略する。
処理部21は、判定部27から送信要求を受けると、送信要求に含まれる条件IDに対応する提示情報を提示情報記憶部22から読み出す。このとき、処理部21は、属性テーブル222上で提示情報と対応付けられている表示条件を一緒に読み出し、この表示条件を通信データとしてテレビ通信部23を介してテレビ3に送信する。
具体的には、処理部21は、判定部27から送信要求を受けて提示情報記憶部22から読み出した提示情報を、提示情報記憶部22の一時記憶領域に一旦記憶する。テレビ3に設けられているタイミング制御部33(3)は、装置通信部31を介して管理装置2からの通信データを受信すると、視聴中のコンテンツの種別が通信データ内の表示条件に合致するか否かを判断する。その種別が表示条件に合致すれば、タイミング制御部33(3)は、装置通信部31を介して(提示情報を要求するための)トリガ信号を管理装置2に送信する。管理装置2において、処理部21(タイミング制御部33(2))は、テレビ通信部23を介してテレビ3からのトリガ信号を受信すると、一時記憶領域内の提示情報を通信データとしてテレビ通信部23を介してテレビ3に送信する。
テレビ3において、タイミング制御部33(3)が、装置通信部31を介して提示情報を含む通信データを受信すると、提示情報を表示するタイミングの判断を行うことなく(換言すると提示情報を含む通信データの受信タイミングに応じて)、受信した通信データ中の提示情報を即座に表示制御部32を通じてテレビ3に表示させる。なお、処理部21は、送信要求を受けてから所定の有効時間が経過してもトリガ信号を受信しなければ、提示情報をテレビ3に表示させることなく一時記憶領域から消去する。
以上説明した構成によれば、実施形態1ではタイミング制御部33のみが行っていた提示情報の表示タイミングの判断を、管理装置2の処理部21(タイミング制御部33(2))とテレビ3のタイミング制御部33(3)とが分担して行うので、表示タイミングの判断処理に掛かる負担を分散できる。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
なお、エネルギー管理システム1の管理対象となるエネルギーは、電力(電気量)に限らず、水やガスなどであってもよい。すなわち、住宅等の建物内のエリア毎に水、ガスを供給する水道管、ガス管が配設されているので、計測装置は、たとえば水道管、ガス管に設けた流量計によって水、ガスの流量を計測することによって、水、ガスの使用量を計測できる。
本発明を幾つかの好ましい実施形態について記述したが、この発明の本来の精神および範囲、即ち請求の範囲を逸脱することなく、当業者によって様々な修正および変形が可能である。
Claims (7)
- エネルギー関連情報を取得するように構成される情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記エネルギー関連情報に基づく提示情報をテレビ受像機に提供するように構成される処理部と、
前記テレビ受像機で視聴中のコンテンツの種別が所定の表示条件に合致するか否かを判断し、前記種別が前記表示条件に合致したときに前記提示情報を前記テレビ受像機に表示させるように構成されるタイミング制御部と
を備えることを特徴とするエネルギー管理システム。 - 複数の提示情報と、前記複数の提示情報にそれぞれ対応付けられ各々が対応する提示情報の表示に使用されるコンテンツの種別を表す複数の表示条件とを記憶するように構成される提示情報記憶部をさらに備え、
前記タイミング制御部は、前記テレビ受像機で視聴中のコンテンツの種別が、前記提示情報記憶部から得られ前記処理部からの提示情報に対応付けられる表示条件と合致した
前記提示情報を前記テレビ受像機に表示させるように構成される
ことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー管理システム。 - 複数の提示情報にそれぞれ対応付けられた複数の重要度と、複数のコンテンツの種別にそれぞれ対応付けられた複数の重要度とを記憶するように構成される重要度記憶部をさらに備え、
前記タイミング制御部は、前記2種類の重要度を前記表示条件として用い、前記テレビ受像機で視聴中のコンテンツの種別に対応付けられた重要度が前記提示情報に対応付けられた重要度を下回ったときに当該提示情報を前記テレビ受像機に表示させるように構成される
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエネルギー管理システム。 - 前記エネルギー関連情報を前記情報取得部に提供するように構成される情報提供装置をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のエネルギー管理システム。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のエネルギー管理システムに用いられるテレビ受像機であって、
テレビ受像機は、前記処理部から前記提示情報と前記表示条件とを含む通信データを受信するように構成される装置通信部と、前記タイミング制御部とを備え、
前記タイミング制御部は、視聴中の前記コンテンツの種別が前記通信データ中の表示条件に合致するか否かを判断し、前記種別が前記表示条件に合致したときに前記通信データ中の提示情報を前記テレビ受像機に表示させるように構成される
ことを特徴とするテレビ受像機。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のエネルギー管理システムに用いられるテレビ受像機であって、
テレビ受像機は、前記処理部から前記表示条件を受信するように構成される装置通信部と、前記タイミング制御部とを備え、
前記タイミング制御部は、視聴中の前記コンテンツの種別が前記表示条件に合致するか否かを判断し、前記種別が前記表示条件に合致したときに前記装置通信部を介して前記処理部にトリガ信号を送信し、前記装置通信部を介して前記処理部から前記提示情報を受信すればその提示情報を前記テレビ受像機に表示させるように構成される
ことを特徴とするテレビ受像機。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のエネルギー管理システムに用いられる管理装置であって、
管理装置は、前記テレビ受像機との間で通信を行うように構成されるテレビ通信部と、テレビ通信部を通じて前記テレビ受像機で視聴中の前記コンテンツの種別を当該テレビ受像機から取得する種別取得部と、前記情報取得部と、前記処理部とを備え、
前記処理部に前記タイミング制御部が具備され、
前記タイミング制御部は、前記種別取得部にて取得された前記コンテンツの種別が前記表示条件に合致するか否かを判断し、前記種別が前記表示条件に合致したときに、テレビ通信部を通じて前記提示情報を前記テレビ受像機に送信するように構成される
ことを特徴とする管理装置。
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JP2006229498A (ja) * | 2005-02-16 | 2006-08-31 | Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc | 情報処理プログラム、携帯端末装置、及び情報処理方法 |
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Patent Citations (3)
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