WO2012124560A1 - 内視鏡装置 - Google Patents

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淳彦 野川
有浦 茂樹
裕一 多田
一之 高橋
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Abstract

【課題】内視鏡の窓部への汚れの付着を抑制することで、手技が中断されず、かつ小型化が可能な内視鏡装置を提供する。 【解決手段】内部にルーメン111が形成される長尺体11と、前記長尺体の生体に挿入される先端側の端部に配置され、外部の光を取り入れる窓部122を備えて画像を取得する撮像部12と、前記長尺体の先端側の端部に、先端側へ向かって前記ルーメンから少なくとも気体を含む流体を吐出する吐出部15と、を有し、前記吐出部は、前記撮像部に含まれるレンズへの光路を構成する開口であることを特徴とする内視鏡装置10である。

Description

内視鏡装置
 本発明は、挿入方向の先端に設けられる窓部の汚れを抑制できる内視鏡装置に関する。
 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、正常な呼吸を妨げる肺疾患の広範な群を意味し、肺が、肺気腫及び慢性気管支炎から選択される、少なくとも1つの疾患の存在により閉塞する疾患である。COPDは、これらの症状が、しばしば同時に存在し、そして個々の症例において、どの疾患が肺の閉塞を引き起こす原因であるかを確認するのが難しい。臨床的には、COPDは、数ヶ月にわたって一定であり、慢性気管支炎の症例では連続2年以上持続する、肺からの呼気流量の低下によって診断される。
 このうち、肺気腫は、ガス交換の場となる呼吸細気管支、肺胞道、肺胞、及び肺胞嚢を含む肺胞実質と呼ばれる組織に破壊をともなった異常な拡大が生じた状態をいう。正常な肺胞実質は呼息時に収縮するが、気腫化した肺胞実質は呼吸により拡張した後はもとには戻らない。このため、呼気を十分に行えない。その上、肺胞の有効面積や血管床(肺胞の表面に縦横に走る毛細血管)が減るため、肺全体の換気能力が低下する。加えて、炎症によりエラスチンやコラーゲンなどが破壊されているため、肺の弾力性も低下し、気道を引っ張って広げていることができず、気管支が変形しやすい状態になっている。このため、呼気のときに肺が縮むと、その気管支が空気に満たされた周りの肺胞に圧迫されて狭くなり、肺が過膨脹し、空気が出難くなる。
 肺気腫に対する処置としては、現在のところ、一時的に症状を緩和させる酸素療法や薬物療法に加え、外科的方法として、肺の病変部を除去し、肺の正常部の膨張を促す肺縮小手術があるが、肺縮小手術では病変部だけでなく病変部近傍の多くの正常部も除去されるため、患者への負担が大きい。従って、医療用デバイスを経気管的に病変部まで内視鏡を案内し、病変部だけを治療又は手術する低侵襲な処置が望ましい。
 ところで、内視鏡の光を取り入れる窓部(またはレンズ)は、使用時に汚れが取り付いて見え難くなりやすい。このため、汚れた窓部は、窓部に生理的食塩水等の液体を吹き付けるウインドウォッシャー方式や、窓部に接して動くワイパーを用いたワイパー方式等によって洗浄される。
特開2000-135215号公報
 しかしながら、窓部に汚れが付着するたびに窓部を洗浄していると、手技が中断されてしまう。また、ワイパー方式は機構が複雑になるために小型化が困難であり、直径3mm以下の気管支、特に2mm以下、さらには気管支よりも先の特に径が1mmより小さい細気管支、終末細気管支、及び呼吸細気管支等にも内視鏡を挿入することを想定すると、望ましくない。また、一旦窓部に汚れが取り付いた後に洗浄するのでは、窓部から完全に汚れを取り除けない場合がある。
 本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、内視鏡の窓部への汚れの付着を抑制することで、手技が中断されず、かつ小型化が可能な内視鏡装置を提供することを目的とする。
 上記目的を達成するための本発明に係る内視鏡装置は、内部にルーメンが形成される長尺体と、前記長尺体の生体に挿入される先端側の端部に配置され、外部の光を取り入れる窓部を備えて画像を取得する撮像部と、前記長尺体の先端側の端部に、先端側へ向かって前記ルーメンから少なくとも気体を含む流体を吐出する吐出部と、を有し、前記吐出部は、前記撮像部に含まれるレンズへの光路を構成する開口であることを特徴とする、内視鏡装置である。
 上記のように構成した本発明に係る内視鏡装置は、先端側へ向かってルーメンから流体を吐出する吐出部を有しているため、汚れの付着自体を抑制でき、手技が中断されず、かつ簡単な構造で実現できるために小型化が可能である。また、少なくとも気体を含む流体を吐出するため、特に呼吸域等の気体を吐出可能な領域において適用されるが、このような領域では手技の際に気体を吐出し続けることが可能であるため、汚れの付着を抑制しつつ手技を行うことが可能である。
 また、前記吐出部が、前記撮像部に含まれるレンズへの光路を構成する開口であるため、光路を構成する開口を利用して窓部の汚れを抑制できる。
 前記撮像部が、矩形の固体撮像素子と、前記固体撮像素子の4辺の少なくとも1辺に対応して配置される光を照射するための照射部と、を有すれば、照射部を効率的に配置できる。
 前記吐出部に供給される気体を加湿する加湿部を有すれば、呼吸域等の湿潤状態が望ましい領域に使用する際に、吐出される流体による生体への影響を低減できる。
 前記吐出部の総断面積が、0.01~5mmであれば、内視鏡装置を小型化しつつ、窓部への汚れの付着を良好に抑制できる。
 前記検出部からの流体の吐出流量が、0.1~600ml/秒であれば、生体への影響を抑えつつ、窓部への汚れの付着を良好に抑制できる。
 前記長尺体の外径が、3mm以下であれば、内視鏡装置を小型化しつつ、細い体腔への挿入が容易となる。
 前記撮像部の外径が、2.5mm以下であれば、内視鏡装置を小型化しつつ、細い体腔への挿入が容易となる。
第1実施形態に係る内視鏡装置の概略構成図である。 第1実施形態に係る内視鏡装置の長尺体の先端部を示す断面図である。 図2の3-3線に沿う平面図である。 第2実施形態に係る内視鏡装置の長尺体の先端部を示す断面図である。 図4の5-5線に沿う平面図である。 第2実施形態に係る内視鏡装置の他の例を示す断面図である。 第3実施形態に係る内視鏡装置の長尺体の先端部を示す断面図である。 図7の8矢視平面図である。 第4実施形態に係る内視鏡装置の長尺体の先端部を示す断面図である。 図9の10矢視平面図である。 第5実施形態に係る内視鏡装置の長尺体の先端部を示す断面図である。 図11の12矢視平面図である。 第6実施形態に係る内視鏡装置の長尺体の先端部を示す断面図である。 図13の14矢視平面図である。 第7実施形態に係る内視鏡装置を示す平面図である。 第7実施形態に係る内視鏡装置の他の例を示す平面図である。
 以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。
 <第1実施形態>
 第1の実施形態に係る内視鏡装置10は、気管から先の“呼吸域”に挿入されて内部を観察可能な内視鏡を含む装置であり、手技の際に、光を取り込むための窓部122に汚れが付着することを抑制できるものである。なお、本明細書中、“呼吸域”とは、気管、主気管支、葉気管支、気管支、細気管支、終末細気管支、呼吸細気管支、肺胞管(肺胞道)、肺胞、及び肺胞嚢からなる。図中では、呼吸域の一部を、管腔Aとして示している。
 図1~3に示すように、内視鏡装置10は、気管から先の“呼吸域”において分岐する管腔Aに挿入される長尺な長尺体11と、長尺体11の先端側に配置され、管腔A内を撮像する撮像部12と、流体供給源13と、加湿装置14(加湿部)とを有している。なお、本明細書中、“先端側”とは、生体に挿入される側を示し、その反対側を“基端側”と称する。
 長尺体11は、長尺体11を貫通するルーメン111を有する可撓性を備えた管体である。ルーメン111には、長尺体11の基端側の開口が形成せれるポート113から、流体が流入可能となっている。ポート113へは、外部のポンプ等により構成される流体供給源13で加圧された空気が、加湿装置14(加湿部)によって加湿された状態で供給される。加湿装置14には、例えば加温式や超音波式等の加湿機器が適用できるが、これらに限定されない。
 撮像部12は、筒状の撮像ケース121と、撮像ケース121の一端側に設けられる透明な窓部122と、撮像ケース121の内部に配置されて光学系を構成するレンズ123と、撮像ケース121の内部に配置される固体撮像素子124と、観察に必要な光を生体内に照射するための照射部125とを備えている。なお、光学系は、本実施形態では1つのレンズ123で構成されるが、複数のレンズを備えてもよい。また、窓部122は、光学系を構成するレンズの1つであってもよい。撮像部12では、透明な窓部122を透過して撮像ケース121の内部へ導入された光が、レンズ123を介して固体撮像素子124に導かれ、電気信号に変換される。固体撮像素子124で変換された電気信号は、長尺体11のルーメン111内を貫通する撮像ケーブル126を介して、外部に伝送される。撮像部12(撮像ケース121)の外径は、内視鏡装置10を小型化するために、2.5mm以下であることが好ましいが、これに限定されない。
 撮像ケース121は、長尺体11の先端側において、ルーメン111の内壁との間に一定幅の環状のクリアランスC1を有するように、ルーメン111の内壁から延びる支柱114によって固定される。撮像ケース121の外壁とルーメン111の内壁との間のクリアランスC1を有する間隙は、ルーメン111内を流通する流体を先端側へ吐出する吐出部15として機能する。
 照射部125は、長尺体11のルーメン111内を貫通する光ファイバであり、外部の光源から光を供給可能となっている。固体撮像素子124は一般的に矩形で形成されるため、円筒形状の撮像ケース121には、固体撮像素子124の4辺に対応して活用されないデッドスペースが存在し、照射部125はこのデッドスペースを利用して効率的に配置される。
 また、内視鏡装置10は、撮像部12、流体供給源13および加湿装置14を制御する制御部17と、撮像部12で撮像された画像を表示する表示部18とを有している。制御部17は、照射部125である光ファイバに接続される光源をも有する。また、制御部17は、撮像ケーブル126を介して固体撮像素子124からの信号を受信し、表示部18に画像を表示させる。表示部18は、例えば、ブラウン管、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイである。
 長尺体11の外径D1は、大き過ぎると細い気管支への挿入が困難となり、小さ過ぎると固体撮像素子124も小さくなって観察が困難となる。したがって、長尺体11の外径D1は、好ましくは0.3mm~3mmであり、より好ましくは、1.0mm~2.0mmである。なお、長尺体11の外径D1は、必ずしも上記の範囲の寸法に限定されない。
 吐出部15の流路の総断面積は、大き過ぎると流速が遅くなり、小さ過ぎると流量が小さくなるため、いずれにしても汚れの付着の抑制に望ましくない。したがって、吐出部15の流路の総断面積は、0.01~5mmであり、より好ましくは0.02~2mmである。
 吐出部15からの流体の吐出流量は、大き過ぎると生体に影響が生じ、小さ過ぎると汚れの付着の抑制が困難となる。したがって、検出部からの流体の吐出流量は、0.1~600ml/秒であり、より好ましくは、1~200ml/秒である。
 次に、本実施形態に係る内視鏡装置10を用いた手技について説明する。
 まず、術者は、流体供給源13および加湿装置14を作動させて、加湿装置14を介して加湿された空気を、長尺体11のポートに流入させる。これにより、長尺体11の吐出部15から加湿空気が吐出され、窓部122の前方に空気層が形成される。術者は、吐出部15から加湿空気を連続的に吐出させた状態を維持しつつ、長尺体11を患者の口または鼻から気管に挿入する。術者は、照射部125により照らされた管腔Aを表示部18により視認しつつ、分岐を選択しながら長尺体11を目的位置まで挿入する。このとき、長尺体11が細く形成されているため、細い管腔Aまで挿入が可能である。目的位置に到達した後、詳述しないが、観察、穿刺または投薬等の望ましい処置を行う。このように、長尺体11を細い管腔Aまで挿入が可能であるため、肺の正常な部位を残しつつ、肺気腫の低侵襲な処置が可能となる。
 本実施形態に係る内視鏡装置10によれば、撮像部12の周囲に環状に形成される吐出部15から、窓部122の先端側へ向かって流体を吐出しつつ生体内へ挿入するため、窓部122に取り付いた汚れを取り除く以前に、窓部122の先端側に空気層が形成されて窓部122への汚れの付着自体を抑制でき、手技が中断されず、かつ簡単な構造で実現できるために小型化(細径化)が可能である。そして、小型化されることで吐出される流体のレイノルズ数が下がり、少量の流体でも汚れの付着を抑制することが可能となる。また、少なくとも気体を含む流体を吐出するため、特に上気道、下気道(呼吸域)、口腔、消化器等の気体を吐出可能な領域において適用されるが、このような領域では手技の際に気体を吐出し続けることが可能であるため、汚れの付着を抑制しつつ手技を行うことが可能である。
 また、吐出部15のクリアランスC1が周方向に一定であるため、いずれの方向からも汚れの付着を抑制できる。
 また、内視鏡装置10は、吐出部15に供給される気体を加湿する加湿装置14を外部に備えているため、特に呼吸域等の湿潤状態が望ましい領域に使用する際に、吐出される流体の生体への影響を低減できる。
 また、流体供給源13から供給される流体を、高濃度酸素とすることもできる。このようにすれば、内視鏡装置10を呼吸域に使用する際に、呼吸域へ酸素を供給する効果を付加できる。
 また、流体供給源13から供給される流体に、水、生理的食塩水または薬剤を含んだ液体を含ませてもよい。例えば水や生理的食塩水等を含ませることで、窓部122に汚れが付着してしまった際に、窓部122から汚れを効果的に吹き飛ばすことができる。また、薬剤としては、喀痰中の蛋白質を分解して喀痰の粘度を低下させる効果があり去痰薬の成分として利用されアセチルシステインなどが挙げられる。これら薬剤を含ませることで、気管支内の喀痰などによる泡立ちを防止することができる。同様にシリコーン系の消泡剤を用いても喀痰の泡立ちを防止することもできる。
 また、固体撮像素子124を用いて撮像するため、固体撮像素子124は細い撮像ケーブル126によって外部と信号が送受信されることから、撮像ケーブル126と長尺体11の内壁面との間に、吐出する流体のための十分な流路を確保できる。
 <第2実施形態>
 第2の実施形態に係る内視鏡装置20は、吐出部25の構成が、第1実施形態に係る内視鏡装置10と異なる。なお、第1実施形態と同一の機能を有する部位については、同一の符号を付し、重複を避けるため、説明を省略する。
 内視鏡装置20は、図4,5に示すように、長尺体21のルーメン211内の撮像部12が、ルーメンの一部に接して固定されており、吐出部25が環状ではなく、最大クリアランスC2を有する三日月状に形成される。そして、ルーメン211の吐出部25が形成される内壁面には、先端側に向かって内径が狭まるように絞り部251が形成されている。
 第2実施形態に係る内視鏡装置20によれば、流体供給源13および加湿装置14を作動させて、加湿された空気を長尺体21のポート113に流入させると、吐出部25に絞り部251が形成されていることから、窓部122の先端側を覆うように流体が傾斜して吐出される。すなわち、吐出部25が窓部122の全周を囲まない半月状であるが、絞り部251が形成されることで、窓部122の先端側に空気層が形成されて窓部122への汚れの付着を抑制でき、手技が中断されず、かつ簡単な構造で実現できるために小型化(細径化)が可能である。
 また、本実施形態の変形例として、図6に示すように、吐出部25が形成される内壁面には、窓部122方向へ突出する絞り部252が形成されてもよい。このように、絞り部252が窓部122方向へ突出することで、流体供給源13から供給される流体を窓部122へ向かって吐出させて、窓部への汚れの付着を効果的に抑制することができる。
 <第3実施形態>
 第3の実施形態に係る内視鏡装置30は、吐出部35および撮像部32の構成が、第1実施形態に係る内視鏡装置10と異なる。なお、第1実施形態と同一の機能を有する部位については、同一の符号を付し、重複を避けるため、説明を省略する。
 内視鏡装置30は、図7,8に示すように、撮像部32に固体撮像素子を用いずに複数の光ファイバを束ねたファイバスコープを用いており、電気信号ではなく受光した光を直接外部へ導出している。
 撮像部32は、長尺体31の先端側において、ルーメン311の内壁との間に一定幅の環状のクリアランスC3を有するように、ルーメン311の内壁から延びる支柱314によって固定される。そして、ルーメン311の吐出部35が形成される内壁面には、先端側に向かって内径が狭まるように絞り部351が全周に亘って形成されている。
 第3実施形態に係る内視鏡装置30によれば、流体供給源13および加湿装置14を作動させて、加湿された空気を長尺体31のポート113に流入させると、吐出部35に絞り部351が形成されていることから、窓部322の前方へ向かって傾斜するように流体が吐出される。したがって、窓部322の先端側を覆うように空気層が形成されて窓部322への汚れの付着を抑制でき、手技が中断されず、かつ簡単な構造で実現できるために小型化(細径化)が可能である。
 また、吐出部35のクリアランスC3が周方向に一定であるため、いずれの方向からも汚れの付着を抑制できる。
 また、絞り部351が形成されるため、第1実施形態の場合よりも窓部122に近い領域に流体が吐出されることから、窓部322に汚れが付着してしまった際に、窓部322から汚れをより効果的に吹き飛ばすことができる。
 <第4実施形態>
 第4の実施形態に係る内視鏡装置40は、吐出部45の構成が、第1実施形態に係る内視鏡装置10と異なる。なお、第1実施形態と同一の機能を有する部位については、同一の符号を付し、重複を避けるため、説明を省略する。
 内視鏡装置40は、図9,10に示すように、長尺体41のルーメン411内の撮像部12が、ルーメン411と全周に亘って固定されており、吐出部45として、撮像ケース121の周囲に複数の貫通孔451が並んで配置されている。
 第4実施形態に係る内視鏡装置40によれば、流体供給源13および加湿装置14を作動させて、加湿された空気を長尺体41のポート113に流入させると、貫通孔451を有する吐出部45から、窓部122の前方へ向かって流体が吐出される。これにより、窓部122の先端側に空気層が形成されて窓部122への汚れの付着を抑制でき、手技が中断されず、かつ簡単な構造で実現できるために小型化(細径化)が可能である。
 <第5実施形態>
 第5の実施形態に係る内視鏡装置50は、吐出部55および撮像部52の構成が、第1実施形態に係る内視鏡装置10と異なる。なお、第1実施形態と同一の機能を有する部位については、同一の符号を付し、重複を避けるため、説明を省略する。
 内視鏡装置50は、図11,12に示すように、長尺体11のルーメン111内の撮像部52が、ルーメン111と全周に亘って固定されている。撮像ケース521の基端側には、ルーメン111と撮像ケース521の内部を連通する導入孔523が形成されており、撮像ケース521の先端側には、レンズ123への光路を構成する開口である吐出部55が形成されている。
 第5実施形態に係る内視鏡装置50によれば、流体供給源13および加湿装置14を作動させて、加湿された空気を長尺体11のポート113に流入させると、流体がルーメン111から導入孔523を介して撮像ケース521内に流入された後、吐出部55から先端側へ吐出される。吐出部55の寸法は、光学系と共に適宜設計可能であるが、一例として、撮像ケース521の外径が1.2mmである場合に、直径0.3mmまたはそれ以下とすることができる。このような微細な吐出部55から流体を吐出させることで、窓部でもあるレンズ123の先端側に空気層が形成されてレンズ123への汚れの付着を抑制でき、手技が中断されず、かつ簡単な構造で実現できるために小型化(細径化)が可能である。
 <第6実施形態>
 第6の実施形態に係る内視鏡装置60は、照射部625の構成が、第5実施形態に係る内視鏡装置50と異なる。なお、第1実施形態または第5実施形態と同一の機能を有する部位については、同一の符号を付し、重複を避けるため、説明を省略する。ここでは3色の光を分割発光する場合で説明するが、色の数はこれに限定されず、マルチスペクトルカメラを用いる等、デッドスペースを利用できる限りにおいて色数は自由に設定可能である。また、インドシアニングリーンなどの蛍光診断薬剤を用いた近赤外域の特定波長を発光させて観察する装置においても適用される。
 内視鏡装置60は、図13,14に示すように、照射部625として、異なる波長である3色の光を分割発光させて照射する3つのLEDが適用されている。3つのLEDは、固体撮像素子124の4辺のうち3辺に対応して存在するデッドスペースを利用して効率的に配置される。各LEDからの照射光量の損失を少なくするために、撮像ケース521を透明な材質にすることが好ましい。あるいは、吐出部55内を通過可能な光路となるように、ミラー、レンズ等の光学部材(不図示)を組み合わせてもよい。
 第6実施形態に係る内視鏡装置60によれば、3つのLEDである照射部625を用いているため、固体撮像素子124により観測される光の色収差を後処理により補正することができる。
 <第7実施形態>
 第7の実施形態に係る内視鏡装置70は、長尺体71の構成が、第5実施形態に係る内視鏡装置50(図11,12参照)と異なる。なお、第5実施形態と同一の機能を有する部位については、同一の符号を付し、重複を避けるため、説明を省略する。
 内視鏡装置70は、図15に示すように、長尺体71に、内部を貫通するワーキングチャネル72およびリーク用チャネル73(リーク機構)を備えている。ワーキングチャネル72は、例えば鉗子、ブラシ、超音波プローブ、バルーンカテーテル等の医療用デバイスを手元側から挿入可能となっている。リーク用チャネル73は、気体を体外に逃がすための流路として機能し、特に直腸や胃など閉塞されている気管に内視鏡装置70を適用する際に、吐出された気体による生体の過膨張を防ぐことができる。また、リーク機構として、図16に示すように、長尺体71の外表面に突起部74を形成したり、または溝(不図示)を形成することで、生体閉塞部との間に気体が流通可能な流路を確保してもよい。
 本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変できる。例えば、加湿装置14は、必ずしも設けられなくてもよい。レンズ123は、少なくとも空気中の光屈折に適するように設計されるが、空気と屈折率が異なるような物質(例えば生体組織から出る水を含む液体など)がレンズ123の吐出部55側の面に付着する場合であっても撮像性能の低下が最小限となるよう、レンズ123の吐出部55側の面の曲率を減らして設計されることが好ましい。また、第1~第4実施形態の内視鏡装置の照射部125を、第6実施形態と同様にLEDとすることもできる。また、第1~第7の全ての実施形態において、照射光を分割発光させ、各色での屈折率の違いを補正することで、より簡単なレンズでも色収差を減少させることができる。また、第1~第6実施形態に係る内視鏡装置が適用される領域は呼吸域に限定されず、耳鼻、消化器、生殖器(卵管、子宮、膣)、泌尿器(腎盂、尿管、膀胱、尿道)または関節内等でも適用できる。
 さらに、本出願は、2011年3月11日に出願された日本特許出願番号2011-054844号に基づいており、それらの開示内容は、参照され、全体として、組み入れられている。
  10,20,30,40,50,60,70  内視鏡装置、
  11,21,31,41,71  長尺体、
  12,32,52  撮像部、
  14  加湿装置(加湿部)、
  15,25,35,45,55  吐出部、
  111,211,311,411  ルーメン、
  122,322  窓部、
  123  レンズ、
  124  固体撮像素子、
  125,625  照射部、
  251,351  絞り部、
  451  貫通孔、
  C1,C2,C3  クリアランス、
  D1  長尺体の外径。

Claims (7)

  1.  内部にルーメンが形成される長尺体と、
     前記長尺体の生体に挿入される先端側の端部に配置され、外部の光を取り入れる窓部を備えて画像を取得する撮像部と、
     前記長尺体の先端側の端部に、先端側へ向かって前記ルーメンから少なくとも気体を含む流体を吐出する吐出部と、
    を有し、
     前記吐出部は、前記撮像部に含まれるレンズへの光路を構成する開口であることを特徴とする、内視鏡装置。
  2.  前記撮像部は、矩形の固体撮像素子と、前記固体撮像素子の4辺の少なくとも1辺に対応して配置される光を照射するための照射部と、を有する、請求項1に記載の内視鏡装置。
  3.  前記吐出部に供給される気体を加湿する加湿部を有する、請求項1または2に記載の内視鏡装置。
  4.  前記吐出部の総断面積は、0.01~5mmである、請求項1~3のいずれか1項に記載の内視鏡装置。
  5.  前記検出部からの流体の吐出流量は、0.1~600ml/秒である、請求項1~4のいずれか1項に記載の内視鏡装置。
  6.  前記長尺体の外径は、3mm以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載の内視鏡装置。
  7.  前記撮像部の外径は、2.5mm以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載の内視鏡装置。
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