WO2012063890A1 - コアネットワークおよび通信システム - Google Patents

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    • H04W88/181Transcoding devices; Rate adaptation devices

Definitions

  • the transmission rate is 4.75 to 12.2 kbits / s, but in AMR-WB, the transmission rate is 12.65 kbits / s, 14.25 kbits / s, 15.85 kbits / s, 18.25 kbits / s, 19.85 kbits / s, 23.05. kbits / s, 23.85 kbits / s, etc., and AMR-WB consumes a wider bandwidth than AMR-NB.
  • the communication system includes a mobile communication network 10, an EPC (Evolved Packet Core) 30, and a core network 40.
  • a large number of mobile communication devices 12 are connected to the mobile communication network 10.
  • the mobile communication device 12 is, for example, a mobile phone and other communication devices having a voice communication function.
  • the mobile communication network 10 conforms to, for example, LTE (long term evolution), but is not limited thereto.
  • the EPC 30 manages the mobility of each mobile communication device 12.
  • the mobile communication device 12 may be referred to as UE (user equipment).
  • a communication device 52 connected to an external network 50 makes a call for voice communication with a mobile communication device 12 compatible with IMS connected to the mobile communication network 10.
  • the second codec selected at a later stage is the common codec among the at least one codec that can be used by the incoming mobile communication device 12, the codec that can be used by the core network 40, and the outgoing codec.
  • the transmission rate of the codec used on the incoming side can be approximated to the transmission rate of the codec used on the outgoing side, and waste of bandwidth can be suppressed.

Abstract

移動通信ネットワークとネットワークに接続されて通信装置同士の音声通信を確立するコアネットワークが、移動通信装置から着信の移動通信装置で利用可能な少なくとも1つのコーデックを示す着信通知応答を受信する。コアネットワークは、着信通知応答で示された着信の移動通信装置で利用可能な少なくとも1つのコーデックと発信コーデックのうち共通するコーデック、または着信の移動通信装置およびコアネットワークで利用可能で発信コーデックの伝送レートと最も近い伝送レートを持つコーデックを、着信の移動通信装置が利用すべきコーデックとして指定する。

Description

コアネットワークおよび通信システム
 本発明は、通信装置同士の音声通信を確立するコアネットワークおよび通信システムに関する。
 従来、電話を利用した音声通信サービスでは、種々のコーデックが使用されている。例えば、高品質の音声通信サービスのためのコーデックとして、AMR-WB(Adaptive Multi-Rate_Wideband)が提案されている。AMR-WBは、現在世界の電話で使われているAMRコーデックが改善されたものであり、3GPPでは標準化され、ITU-Tでは、G.722.2という名称で知られている(非特許文献1~非特許文献4)。以下、従来のAMRコーデックをAMR-WBと区別するためにAMR-NB(Adaptive Multi-Rate_Narrowband)と呼ぶ。
 AMR-NBでは伝送レートが4.75~12.2kbits/sであるが、AMR-WBでは伝送レートが12.65kbits/s、14.25kbits/s、15.85kbits/s、18.25kbits/s、19.85kbits/s、23.05kbits/s、23.85kbits/sなどであり、AMR-WBはAMR-NBより広い帯域を消費する。
 現在、AMR-WBがコーデックの主流になりつつあるが、ネットワークによって利用可能なコーデックはまちまちである。例えば、あるネットワークでは、AMR-WBとAMR-NBを利用できるのに対し、他のネットワークでは、AMR-NBしか利用できないというようにである。
 例えば携帯電話のような移動通信装置がその移動通信装置が加入している移動通信ネットワーク以外の通信ネットワークに接続された通信装置(例えば固定電話または携帯電話)と音声通信を行う場合には、移動通信ネットワークと他の通信ネットワークを接続するコアネットワークが通信装置同士の音声通信を確立する。このようなコアネットワークとしては、通信装置同士のVoIP(Voice over Internet Protocol)通信を確立するIMS(IP Multimedia Subsystem)が提案されている(非特許文献5)。IMSは、別名MMD(Multimedia Domain)としても知られている。
ITU-T Recommendation G.722.2; "Wideband coding of speech at around 16 kbit/susing Adaptive Multi-Rate Wideband (AMR-WB)", International Telecommunication Union, 2003年7月 3GPP TS 26.190 V5.1.0 (2001-12), 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Speech Codec speech processing functions; "AMR Wideband speech codec; Transcoding functions", 2001年12月 3GPP TS 26.194 V5.0.0 (2001-03), 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Speech Codec speech processing functions; "AMR Wideband speech codec; Voice Activity Detector (VAD)", 2001年3月 3GPP TS 26.171 V5.0.0 (2001-03), 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Speech Codec speech processing functions; "AMR Wideband speech codec; General Description", 2001年3月 3GPP TS 23.228 V10.2.0 (2010-09), 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; "IP Multimedia Subsystem (IMS)"; Stage 2 (Release 10), 2010年9月
 IMSの利用においては、移動通信装置が利用可能なコーデックと、IMSのMGCF(Media Gateway Control Function)でサポートされるコーデックの共通するコーデックが移動通信装置で利用される。移動通信装置が利用するべきコーデックの選択においては、他のネットワークに接続する通信装置で利用可能なコーデックは考慮されない。したがって、AMR-WBとAMR-NBの両方を利用可能な移動通信装置がAMR-WBを利用可能なネットワーク内で発信した場合には、移動通信装置はAMR-WBを利用する。
 
 この場合、他のネットワークに接続する通信装置がAMR-NBしか利用できない場合、移動通信装置からIMSコアネットワークのMGW (Media Gateway)まではAMR-WBが利用され、他のネットワークではAMR-NBが利用されることになる。その場合には、移動通信ネットワーク側がせっかく高い伝送レートのAMR-WBを使っていたとしても、他のネットワーク側が低い伝送レートのAMR-NBを使うために、結果的には音声はAMR-NBに影響された低い音声品質を持つことになる。得られる音声品質が低いのに、移動通信ネットワーク側がAMR-WBの広帯域を消費するのは無駄であり、その広帯域を減らして他の利用者の通信に無線およびコアネットワークの資源を分け与えるのが望ましい。
 そこで、本発明は、着信側で利用されるコーデックを発信側で利用されるコーデックとできるだけ一致させ、帯域を効率的に利用することができるコアネットワークおよび通信システムを提供する。
 本発明に係るコアネットワークは、着信の移動通信装置が接続される移動通信ネットワークと、発信の通信装置が接続される発信ネットワークに接続されており、通信装置同士の音声通信を確立するコアネットワークであって、前記発信ネットワークから前記発信ネットワークで利用されると選択されたコーデックである発信コーデックを示す情報と着信の移動通信装置を識別する識別子を含む接続要求を受信する接続要求受信部と、前記接続要求を受信すると、着信通知を前記着信の移動通信装置に送信する着信通知送信部と、前記着信通知に応答して前記着信の移動通信装置から送信され前記着信の移動通信装置で利用可能な少なくとも1つのコーデックを示す着信通知応答を受信する着信通知応答受信部と、前記着信の移動通信装置が利用すべきコーデックを指定するコーデック指定部と備え、前記コーデック指定部は、前記着信通知応答を前記着信通知応答受信部が受信すると、前記着信通知応答で示された前記着信の移動通信装置で利用可能な少なくとも1つのコーデックと前記コアネットワークで利用可能なコーデックと前記発信コーデックのうち共通するコーデック、または前記着信の移動通信装置および前記コアネットワークで利用可能で前記発信コーデックの伝送レートと最も近い伝送レートを持つコーデックを、前記着信の移動通信装置が利用すべきコーデックとして指定する。
 本発明においては、発信の通信装置から送信された接続要求に応答して、コアネットワークは、着信通知を着信の移動通信装置に送信し、着信の移動通信装置から着信通知応答を受信する。接続要求は、発信ネットワークで利用されると選択されたコーデックである発信コーデックを示し、着信通知応答は、着信の移動通信装置で利用可能な少なくとも1つのコーデックを示す。着信通知応答を受信すると、着信通知応答で示された着信の移動通信装置で利用可能な少なくとも1つのコーデックとコアネットワークで利用可能なコーデックと発信コーデックのうち共通するコーデック、または着信の移動通信装置およびコアネットワークで利用可能で発信コーデックの伝送レートと最も近い伝送レートを持つコーデックを、コアネットワークは、着信の移動通信装置が利用すべきコーデックとして指定する。これにより、着信側で利用されるコーデックの伝送レートを発信側で利用されるコーデックの伝送レートを近似させることができ、帯域の浪費を抑制することができる。
 例えば、コアネットワークと着信の移動通信装置がAMR-WBとAMR-NBの両方を利用可能であって、発信の通信装置で利用可能なコーデックがAMR-NBであると想定する。この場合には、コアネットワークは、着信の移動通信装置が利用すべきコーデックとしてAMR-NBを特定する。これにより、着信の移動通信装置とコアネットワークは、発信の通信装置と同じAMR-NBを用いて音声通信する。このように発信の通信装置に適応してコアネットワークで音声通信に利用されるコーデックを選択することにより、着信側で利用されるコーデックを発信側で利用されるコーデックとできるだけ一致させることができる。したがって、得られる音声品質に見合った帯域のコーデックを着信側が利用するので、移動通信ネットワークおよびコアネットワークでは帯域を効率的に利用することができる。すなわち、着信側で利用されるコーデックに要する帯域を発信側で利用されるコーデックに合わせて減らすことにより、他の利用者の通信に無線およびコアネットワークの資源を分け与えることができる。
 本発明に係るコアネットワークは、前記接続要求を前記接続要求受信部が受信すると、前記コーデック指定部は、前記接続要求で示された前記発信コーデックまたは前記コアネットワークで利用可能で前記発信コーデックの伝送レートと最も近い伝送レートを持つコーデックを、暫定的に、前記着信の移動通信装置が利用すべき第1のコーデックとして指定し、前記着信通知送信部は、前記第1のコーデックを示す前記着信通知を前記着信の移動通信装置に送信し、前記着信通知応答を前記着信通知応答受信部が受信すると、前記コーデック指定部は、前記着信通知応答で示された前記着信の移動通信装置で利用可能な少なくとも1つのコーデックと前記第1のコーデックのうち共通するコーデックを、前記着信の移動通信装置が利用すべき第2のコーデックとして指定すると好ましい。
 コアネットワークと着信の移動通信装置の間の音声通信で利用可能なコーデックは、コアネットワークで利用可能なコーデックと着信の移動通信装置で利用可能なコーデックの共通するコーデックである。まず、コーデック指定部は、発信コーデックがコアネットワークで利用可能であればその発信コーデックを第1のコーデックとして指定し、発信コーデックがコアネットワークで利用可能でなければコアネットワークで利用可能で前記発信コーデックの伝送レートと最も近い伝送レートを持つコーデックを第1のコーデックとして指定する。その後、選択される第2のコーデックは、着信の移動通信装置で利用可能な少なくとも1つのコーデックと第1のコーデックのうち共通するコーデックである。この結果、着信の移動通信装置が利用すべき第2のコーデックは、コアネットワークで利用可能なコーデックと着信の移動通信装置で利用可能なコーデックの共通するコーデックであって、発信コーデックと同じか発信コーデックの伝送レートと最も近い伝送レートを持つ。つまり、コアネットワークと着信の移動通信装置の間の音声通信で利用可能であって、発信コーデックとできるだけ一致するコーデックが、その音声通信で利用される。
 さらにまた、もしも着信の移動通信装置で利用可能なコーデックが唯一であって、それが第1のコーデックと一致していれば、それが第2のコーデックとしてコアネットワークで選択されるはずである。暫定的に指定された第1のコーデックが着信の移動通信装置に通知されると、着信の移動通信装置が第1のコーデックのためのリソースを確保すれば、第1のコーデックが第2のコーデックと一致する場合に、着信の移動通信装置では音声通信の準備のための時間を短縮できる。
 本発明に係るコアネットワークは、前記接続要求受信部が受信した前記接続要求で示された前記発信コーデックを記憶する記憶部をさらに備え、前記接続要求を前記接続要求受信部が受信すると、前記コーデック指定部は、前記コアネットワークで利用可能なコーデックを、暫定的に、前記着信の移動通信装置が利用すべき第1のコーデックとして指定し、前記着信通知送信部は、前記第1のコーデックを示す前記着信通知を前記着信の移動通信装置に送信し、前記着信通知応答を前記着信通知応答受信部が受信すると、前記コーデック指定部は、前記着信通知応答で示された前記着信の移動通信装置で利用可能な少なくとも1つのコーデックと前記コアネットワークで利用可能なコーデックと前記記憶部に記憶された前記発信コーデックのうち共通するコーデック、または前記着信の移動通信装置および前記コアネットワークで利用可能で前記発信コーデックの伝送レートと最も近い伝送レートを持つコーデックを、前記着信の移動通信装置が利用すべき第2のコーデックとして指定してもよい。
 コアネットワークと着信の移動通信装置の間の音声通信で利用可能なコーデックは、コアネットワークで利用可能なコーデックと着信の移動通信装置で利用可能なコーデックの共通するコーデックである。まず、コーデック指定部は、コアネットワークで利用可能なコーデックを、暫定的に、着信の移動通信装置が利用すべき第1のコーデックとして指定する。第1のコーデックの指定では、第1のコーデックが発信コーデックと同じか否か、あるいはこれらが同等の伝送レートを持つか否かは考慮されない。したがって、迅速に第1のコーデックを着信の移動通信装置に通知することができる。その後、選択される第2のコーデックは、着信の移動通信装置で利用可能なコーデックとコアネットワークで利用可能なコーデックと発信コーデックのうち共通するコーデック、または着信の移動通信装置およびコアネットワークで利用可能で前記発信コーデックの伝送レートと最も近い伝送レートを持つコーデックである。したがって、暫定的に指定された第1のコーデックと、後で指定された第2のコーデックが一致する可能性は低い。しかし、暫定的に指定された第1のコーデックが着信の移動通信装置に通知されると、着信の移動通信装置が第1のコーデックのためのリソースを確保すれば、両者が同じ場合には、第1のコーデックのために暫定的に確保されたリソースがそのまま着信の移動通信装置とコアネットワークの間の音声通信のために利用できるので、音声通信の準備のための時間が短縮する可能性がある。さらには、第1のコーデックは、発信コーデックと無関係に選択されるので、第1のコーデックの指定に要する時間が短くなり、結果的に、着信の手順全体の時間が短くなる可能性がある。
 本発明に係る通信システムは、前記コアネットワークと、前記コアネットワークに接続される移動通信ネットワークと、前記移動通信ネットワークに接続する移動通信装置とを備え、前記移動通信装置は、前記着信通知を前記コアネットワークから受信し、前記着信通知に応答して、前記移動通信装置で利用可能な少なくとも1つのコーデックを示す前記着信通知応答を前記コアネットワークに送信する。
 上記の通り、発信の通信装置に適応してコアネットワークで音声通信に利用されるコーデックを選択することにより、着信側で利用されるコーデックを発信側で利用されるコーデックとできるだけ一致させることができる。
本発明の実施の形態に係る通信システムの全体を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る通信システムでの情報フローの例を示すシーケンスダイアグラムの一部である。 図2Aに続く前記シーケンスダイアグラムの一部である。 本発明の第2の実施の形態に係る通信システムでの情報フローを示すシーケンスダイアグラムの一部である。
 以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る様々な実施の形態を説明する。
 図1に示すように、本発明の実施の形態に係る通信システムは、移動通信ネットワーク10と、EPC(Evolved Packet Core)30と、コアネットワーク40とを備える。移動通信ネットワーク10には多数の移動通信装置12が接続する。移動通信装置12は、例えば携帯電話および音声通信機能を持つその他の通信装置である。移動通信ネットワーク10は、例えばLTE(long term evolution)に準拠しているが、それには限定されない。EPC30は、各移動通信装置12のモビリティを管理する。以下では、移動通信装置12をUE(user equipment)と呼ぶことがある。
 コアネットワーク40には、複数の外部ネットワーク50が接続される。外部ネットワーク50は、PSTN(Public Switched Telephone Network)もしくはPLMN(Public Line Mobile Network)などの回線交換ネットワーク、またはその他のネットワーク(例えば、ISUPメッセージをSIPメッセージに包んで送信するSIP-Iに準拠したネットワーク)である。各外部ネットワーク50には多数の通信装置52、例えば、携帯電話または固定電話が接続する。したがって、移動通信ネットワーク10に接続するIMSに対応可能な移動通信装置12と、外部ネットワーク50に接続する通信装置52との通信(音声通信を含む)をコアネットワーク40は確立する。
 コアネットワーク40はIMSコアネットワークである。コアネットワーク40は図示のエンティティ以外にも様々なエンティティを有するが、その主要な構成エンティティは次の通りである。
 P-CSCF(Proxy Call Session Control Function)41は、Session Initiation Protocol (SIP)ルータであって、移動通信装置12からSIPメッセージを受信し、移動通信装置12にSIPメッセージを送信する。
 S-CSCF(Serving Call Session Control Function)42は、SIPルータであって、以下の機能を提供する。
・ユーザの登録情報および提供サービス情報の管理。
・ユーザのセッション管理。
・ユーザにサービスを提供するアプリケーションサーバ43の選択。
また、S-CSCF42は着信装置の電話番号に基づくルーティング機能を持つ。
 AS(Application Server)43は、SIPを利用した音声アプリケーションを提供するサーバである。ユーザ間の音声通信においては、AS43は例えば音声ガイダンス等の付加サービスなどを提供する。
 I-CSCF(Interrogating-CSCF)44は、外部ネットワーク50から移動通信ネットワーク10への着信があった場合に、SLF(Subscriber Location Function)47に着信の移動通信装置12の位置情報を問い合わせ、移動通信装置12の位置情報に基づいて、移動通信装置12への通信に利用するS-CSCFを選択する。すなわち、I-CSCF44は、SIPメッセージを受信してS-CSCFへとSIPメッセージをルーティングする。
 MGCF(Media Gateway Control Function)45は、IMSコアネットワーク40における回線交換ネットワークへの脱出ポイント(breakout-point)である。これは、IMSコアネットワーク40と外部ネットワーク50の間のC-Planeの制御プロトコル変換を行う装置である。具体的には、IMS制御信号であるSIPと、回線交換ネットワークの制御信号であるISUP(ISDN User Part)やBICC(Bearer Independent Call Control)との変換を行う。また、H.248等のプロトコルを利用してMGW46のリソースを制御する。
 MGW(Media Gateway)46は、外部ネットワーク50との接続時のU-Plane(User Plane)のユーザデータである音声等のインタフェース機能を有する。具体的には、移動通信装置12からコアネットワーク40までで利用されるコーデックと外部ネットワーク50で利用されるコーデックが一致しない場合、コーデックの符号変換を行う。
 図1において、コアネットワーク40内の点線のリンクはC-Planeを表し、実線のリンクはU-Planeを表す。U-PlaneはIMSではmedia planeと呼ばれる。
第1の実施の形態
 外部ネットワーク50に接続する通信装置52が、移動通信ネットワーク10に接続するIMSに対応可能な移動通信装置12に音声通信するために、発信すると想定する。
 この場合、発信の外部ネットワーク50は、接続要求としてIAM(ISUP initial address message)を送信する。IAMは、発信の外部ネットワーク50で利用されると選択されたコーデックである発信コーデックを示す情報と着信の移動通信装置12を識別する識別子を含む。発信の外部ネットワーク50で利用されると選択されたコーデックは、外部ネットワーク50で利用可能であって、通信装置52でも利用可能なコーデックである。
 IAMはMGCF45(接続要求受信部)で受信される。IAMを受信すると、MGCF45(着信通知送信部)は、着信通知(SIP_INVITE)を着信の移動通信装置12に送信する。より具体的には、MGCF45はSIP_INVITEをI-CSCF44に送信し、I-CSCF44はSLF47に移動通信装置12の位置情報を問い合わせ、移動通信装置12の位置に適するS-CSCF42を選択する。I-CSCF44は、選択したS-CSCF42にSIP_INVITEを転送する。S-CSCF42は着信の移動通信装置12の電話番号に基づいて、移動通信装置12への通信に利用するP-CSCF41を選択し、このP-CSCF41にSIP_INVITEを転送する。P-CSCF41はSIP_INVITEを移動通信装置12に転送する。SIP_INVITEは、EPC30および移動通信ネットワーク10を経て、着信の移動通信装置12に到達する。
 SIP_INVITEに応答して、着信の移動通信装置12は、着信の移動通信装置で利用可能な少なくとも1つのコーデックを示す着信通知応答(SIP_183メッセージ(Session Progress))を送信する。P-CSCF41(着信通知応答受信部)は、SIP_183メッセージを受信する。SIP_183メッセージは、S-CSCF42、I-CSCF44を経由してMGCF45に到達する。
 MGCF45(コーデック指定部)は、着信の移動通信装置12が利用すべきコーデックを指定する機能を有する。このコーデックの指定は2段階ある。
 まず、外部ネットワーク50からの接続要求(IAM)をMGCF45が受信すると、MGCF45は、このIAMで示された発信コーデックまたはIMSコアネットワーク40で利用可能で発信コーデックの伝送レートと最も近い伝送レートを持つコーデックを、暫定的に、着信の移動通信装置12が利用すべき第1のコーデックとして指定する。具体的には、発信コーデックがコアネットワーク40で利用可能であればその発信コーデックを第1のコーデックとして指定し、発信コーデックがコアネットワーク40で利用可能でなければコアネットワーク40で利用可能で発信コーデックの伝送レートと最も近い伝送レートを持つをコーデックを第1のコーデックとして指定する。MGCF45(着信通知送信部)は、第1のコーデックを示す着信通知(SIP_INVITE)を着信の移動通信装置12に送信する。
 その後、着信の移動通信装置12で利用可能な少なくとも1つのコーデックを示す着信通知応答(SIP_183メッセージ)を受信すると、MGCF45は、着信通知応答で示された着信の移動通信装置12で利用可能な少なくとも1つのコーデックと第1のコーデックのうち共通するコーデックを、着信の移動通信装置12が利用すべき第2のコーデックとして指定する。
 MGCF45は、第2のコーデック通知送信部として機能し、第2のコーデック通知(SIP_PRACK)を着信の移動通信装置12に送信する。このSIP_PRACKは、I-CSCF44、S-CSCF42、P-CSCF41を経由して、さらにEPC30および移動通信ネットワーク10を経て、着信の移動通信装置12に到達する。
 後の段階で選択される第2のコーデックは、着信の移動通信装置12で利用可能な少なくとも1つのコーデックと第1のコーデックのうち共通するコーデックである。この結果、着信の移動通信装置12が利用すべき第2のコーデックは、コアネットワーク40で利用可能なコーデックと着信の移動通信装置12で利用可能なコーデックの共通するコーデックであって、発信コーデックと同じか発信コーデックの伝送レートと最も近い伝送レートを持つ。換言すれば、第2のコーデックは、着信の移動通信装置12で利用可能な少なくとも1つのコーデックとコアネットワーク40で利用可能なコーデックと発信コーデックのうち共通するコーデック、または着信の移動通信装置12およびコアネットワーク40で利用可能で発信コーデックの伝送レートと最も近い伝送レートを持つコーデックである。つまり、コアネットワーク40と着信の移動通信装置12の間の音声通信で利用可能であって、発信コーデックとできるだけ一致するコーデックが、その音声通信で利用される。これにより、着信側で利用されるコーデックの伝送レートを発信側で利用されるコーデックの伝送レートを近似させることができ、帯域の浪費を抑制することができる。
 例えば、コアネットワーク40と着信の移動通信装置12がAMR-WBとAMR-NBの両方を利用可能であって、発信の通信装置52で利用可能なコーデックがAMR-NBであると想定する。この場合には、コアネットワーク40は、着信の移動通信装置12が利用すべき第2のコーデックとしてAMR-NBを特定する。これにより、着信の移動通信装置12とコアネットワーク40は、発信の通信装置52と同じAMR-NBを用いて音声通信する。このように発信の通信装置52に適応してコアネットワーク40で音声通信に利用されるコーデックを選択することにより、着信側で利用されるコーデックを発信側で利用されるコーデックとできるだけ一致させることができる。したがって、得られる音声品質に見合った帯域のコーデックを着信側が利用するので、移動通信ネットワークおよびコアネットワークでは帯域を効率的に利用することができる。すなわち、着信側で利用されるコーデックに要する帯域を発信側で利用されるコーデックに合わせて減らすことにより、他の利用者の通信に無線およびコアネットワークの資源を分け与えることができる。
 もしも着信の移動通信装置12で利用可能なコーデックが唯一であって、それが第1のコーデックと一致していれば、それが第2のコーデックとしてMGCF45で選択されるはずである。暫定的に指定された第1のコーデックが着信の移動通信装置12に通知されると、着信の移動通信装置12が第1のコーデックのためのリソースを確保すれば、第1のコーデックが第2のコーデックと一致する場合に、着信の移動通信装置12では音声通信の準備のための時間を短縮できる。
 図2Aおよび図2Bを参照しながら、第1の実施の形態に係る通信システムでの情報フローの例を説明する。便宜上、移動通信ネットワーク10およびEPC30の図示は省略する。以下では、外部ネットワーク50に接続する通信装置52がUEに音声通信するために、発信すると想定する。この例では、発信ネットワークがPSTNであるが、PLMN等の他の回線交換ネットワークまたはその他のネットワークでもよい。
 通信装置52には着信の移動通信装置12の電話番号が入力される。発信PSTNは、発信コーデックと着信の移動通信装置12を識別する識別子(例えば電話番号)を示す接続要求としてIAMをMGCF45(接続要求受信部)に送信する。
 IAMを受信すると、MGCFは、この音声通信で使用するMGWを選択し、H.248プロトコルを利用してそのMGWを起動する。また、MGCF45(コーデック指定部)は、発信ネットワークから通知された発信コーデックまたはこのIMSコアネットワーク40で利用可能であって伝送レートが発信コーデックと同等のコーデックを第1のコーデックとして指定する。MGCF45(着信通知送信部)は、SDP(Session Description Protocol)に準拠してその第1のコーデックを記述したInitial SDP Offerを含むSIP_INVITEを生成し、これをI-CSCF44に送信する。I-CSCF44はSLF47に移動通信装置12の位置情報を問い合わせ、移動通信装置12の位置に適するS-CSCF42にSIP_INVITEを転送する。
 SIP_INVITEを受信すると、S-CSCF42は、必要に応じてASにサービス制御を要求するとともに、着信の移動通信装置12の電話番号に基づいて、移動通信装置12への通信に利用するP-CSCF41を選択し、このP-CSCF41にSIP_INVITEを転送する。P-CSCF41はSIP_INVITEを移動通信装置12に転送する。
 SIP_INVITEを受信すると、UEは、SDPに準拠してUEのコーデック能力(UEで利用可能なコーデック)を記述したSDP Answerを含むSIP_183メッセージ(Session Progress)を生成して、これを送信する。P-CSCF41(着信通知応答受信部)は、SIP_183メッセージを受信する。SIP_183メッセージは、S-CSCF42、I-CSCF44を経由してMGCF45に到達する。
 他方、MGCF45は、H.248プロトコルを利用してMGWに、MGCFが既に選択したコーデック(すなわち第1のコーデック)を通知し、MGWはそのコーデックに必要なリソースを確保する。
 UEで利用可能な少なくとも1つのコーデックを示す着信通知応答(SIP_183メッセージ)を受信すると、MGCF45は、SIP_183メッセージで示されたUEで利用可能なコーデックとMGCFが既に選択したコーデック(すなわち第1のコーデック)のうち共通するコーデックを、UEが利用すべき第2のコーデックとして指定する。
 MGCF45(第2のコーデック通知送信部)は、MGCFが既に選択したコーデック(すなわち第2のコーデック)を示す2nd SDP Offerを含む第2のコーデック通知(SIP_PRACK)をUEに送信する。このSIP_PRACKは、I-CSCF44、S-CSCF42、P-CSCF41を経由して、UEに到達する。
 図2Bに移り、UEはSIP_200 OKをコアネットワーク40に返信する。SIP_200 OKは、P-CSCFで受信され、S-CSCF、I-CSCFを経由してMGCFに到達する。MGCFは、H.248プロトコルを利用してMGWに、MGCFが新たに選択したコーデック(すなわち第2のコーデック)を通知し、MGWはそのコーデックに必要なリソースを確保する。
 SIP_200 OKを受信すると、MGCFはMGCF内部で音声Media用リソースが確保されているか確認する(Precondition制御)。確認後、MGCFは、MGCFでリソースが確保されたことを通知するSIP_UpdateをUEに送信する。
 SIP_Updateを受信すると、UEは、UE内部で音声Media用リソースが確保されたことを通知するSIP_200 OKをMGCFに送信する。また、UE内部で音声メディア用のリソースが確保されたら(Preconditionが満たされた場合に)、UEはUSER ALERTを開始し、SIP_180 RingingをMGCFに送信する。このメッセージは、着信装置を呼出中であることを示す。SIP_180 Ringingを受信すると、MGCFは、ISUPのACM(Address Complete Message)を発信の外部ネットワーク50に送信する。
 さらに、UEのユーザが呼出に応じてUEがオフフックになると、UEはSIP_200 OKを送信する。SIP_200 OKを受信すると、MGCFはANM(Answer Message)を発信の外部ネットワーク50に送信する。この後、MGCFは、H.248プロトコルを利用してMGWに通信装置52がオフフックになり音声メディア通信が開始したことを通知する。すると、MGCFはSIP_ACKをUEに送信する。
第2の実施の形態
 第2の実施の形態は、第1の実施の形態と基本的に類似し、MGCF45(コーデック指定部)は、着信の移動通信装置12が利用すべきコーデックを2段階で指定する。但し、第2の実施の形態では、着信の移動通信装置12が利用すべき第1のコーデックと第2のコーデックが第1の実施の形態と異なる。以下、主に第1の実施の形態との相違点を説明する。
 まず、外部ネットワーク50からの接続要求(IAM)をMGCF45が受信すると、MGCF45(記憶部)はこのIAMで示された発信コーデックを記憶する。また、IAMを受信すると、MGCF45は、このIAMで示された発信コーデックとは関わりなく、IMSコアネットワーク40で利用可能なコーデックの1つを、暫定的に、着信の移動通信装置12が利用すべき第1のコーデックとして指定する。第1のコーデックの指定では、第1のコーデックが発信コーデックと同じか否か、あるいはこれらが同等の伝送レートを持つか否かは考慮されない。したがって、迅速に第1のコーデックを着信の移動通信装置に通知することができる。MGCF45(着信通知送信部)は、第1のコーデックを示す着信通知(SIP_INVITE)を着信の移動通信装置12に送信する。
 その後、着信の移動通信装置12で利用可能な少なくとも1つのコーデックを示す着信通知応答(SIP_183メッセージ)を受信すると、MGCF45は、着信通知応答で示された着信の移動通信装置12で利用可能な少なくとも1つのコーデックとコアネットワーク40で利用可能なコーデックと記憶部に記憶された発信コーデックのうち共通するコーデックを、着信の移動通信装置12が利用すべき第2のコーデックとして指定する。しかし、共通するコーデックがない場合には、着信の移動通信装置12およびコアネットワーク40で利用可能で発信コーデックの伝送レートと最も近い伝送レートを持つコーデックを、着信の移動通信装置12が利用すべき第2のコーデックとして指定する。
 MGCF45は、第2のコーデック通知送信部として機能し、第2のコーデック通知(SIP_PRACK)を着信の移動通信装置12に送信する。このSIP_PRACKは、I-CSCF44、S-CSCF42、P-CSCF41を経由して、さらにEPC30および移動通信ネットワーク10を経て、着信の移動通信装置12に到達する。
 暫定的に迅速に指定される第1のコーデックは、発信コーデックと無関係に選択されるので、第1のコーデックが第2のコーデックと一致して第2のコーデックとして指定される可能性は低い。しかし、暫定的に指定された第1のコーデックが着信の移動通信装置12に通知されると、着信の移動通信装置12が第1のコーデックのためのリソースを確保すれば、両者が同じ場合には、第1のコーデックのために暫定的に確保されたリソースがそのまま着信の移動通信装置12とコアネットワーク40の間の音声通信のために利用できるので、音声通信の準備のための時間が短縮する可能性がある。さらには、第1のコーデックは、発信コーデックと無関係に選択されるので、第1のコーデックの指定に要する時間が短くなり、結果的に、着信の手順全体の時間が短くなる可能性がある。
 後の段階で選択される第2のコーデックは、第2のコーデックは、着信の移動通信装置12で利用可能な少なくとも1つのコーデックとコアネットワーク40で利用可能なコーデックと発信コーデックのうち共通するコーデック、または着信の移動通信装置12およびコアネットワーク40で利用可能で発信コーデックの伝送レートと最も近い伝送レートを持つコーデックである。つまり、コアネットワーク40と着信の移動通信装置12の間の音声通信で利用可能であって、発信コーデックとできるだけ一致するコーデックが、その音声通信で利用される。これにより、着信側で利用されるコーデックの伝送レートを発信側で利用されるコーデックの伝送レートを近似させることができ、帯域の浪費を抑制することができる。
 例えば、コアネットワーク40と着信の移動通信装置12がAMR-WBとAMR-NBの両方を利用可能であって、発信の通信装置52で利用可能なコーデックがAMR-NBであると想定する。この場合には、コアネットワーク40は、着信の移動通信装置12が利用すべき第2のコーデックとしてAMR-NBを特定する。これにより、着信の移動通信装置12とコアネットワーク40は、発信の通信装置52と同じAMR-NBを用いて音声通信する。このように発信の通信装置52に適応してコアネットワーク40で音声通信に利用されるコーデックを選択することにより、着信側で利用されるコーデックを発信側で利用されるコーデックとできるだけ一致させることができる。したがって、得られる音声品質に見合った帯域のコーデックを着信側が利用するので、移動通信ネットワークおよびコアネットワークでは帯域を効率的に利用することができる。すなわち、着信側で利用されるコーデックに要する帯域を発信側で利用されるコーデックに合わせて減らすことにより、他の利用者の通信に無線およびコアネットワークの資源を分け与えることができる。
 図3を参照しながら、第2の実施の形態に係る通信システムでの情報フローの例を説明する。図2Aおよび図2Bと同様、便宜上、移動通信ネットワーク10およびEPC30の図示は省略する。以下では、外部ネットワーク50に接続する通信装置52がUEに音声通信するために、発信すると想定する。この例では、発信ネットワークがPSTNであるが、PLMN等の他の回線交換ネットワークまたはその他のネットワークでもよい。
 通信装置52には通信装置52の電話番号が入力される。発信PSTNは、発信コーデックと着信の移動通信装置12を識別する識別子(例えば電話番号)を示す接続要求としてIAMをMGCF45(接続要求受信部)に送信する。
 IAMを受信すると、MGCFは、この音声通信で使用するMGWを選択し、H.248プロトコルを利用してそのMGWを起動する。また、MGCF45(記憶部)は、発信ネットワークから通知された発信コーデックを保持すなわち記憶しておく。また、MGCF45(コーデック指定部)は、発信コーデックおよびその伝送速度とは関わりなく、このIMSコアネットワーク40で利用可能なコーデック(MGCFが有するコーデック)の1つを第1のコーデックとして指定する。MGCF45(着信通知送信部)は、SDP(Session Description Protocol)に準拠してその第1のコーデックを記述したInitial SDP Offerを含むSIP_INVITEを生成し、これをI-CSCF44に送信する。I-CSCF44はSLF47に移動通信装置12の位置情報を問い合わせ、移動通信装置12の位置に適するS-CSCF42にSIP_INVITEを転送する。
 SIP_INVITEを受信すると、S-CSCF42は、必要に応じてASにサービス制御を要求するとともに、着信の移動通信装置12の電話番号に基づいて、移動通信装置12への通信に利用するP-CSCF41を選択し、このP-CSCF41にSIP_INVITEを転送する。P-CSCF41はSIP_INVITEを移動通信装置12に転送する。
 SIP_INVITEを受信すると、UEは、SDPに準拠してUEのコーデック能力(UEで利用可能なコーデック)を記述したSDP Answerを含むSIP_183メッセージ(Session Progress)を生成して、これを送信する。P-CSCF41(着信通知応答受信部)は、SIP_183メッセージを受信する。SIP_183メッセージは、S-CSCF42、I-CSCF44を経由してMGCF45に到達する。
 他方、MGCF45は、H.248プロトコルを利用してMGWに、MGCFが既に選択したコーデック(すなわち第1のコーデック)を通知し、MGWはそのコーデックに必要なリソースを確保する。
 UEで利用可能な少なくとも1つのコーデックを示す着信通知応答(SIP_183メッセージ)を受信すると、MGCF45は、第2のコーデックを指定する。MGCF45は、SIP_183メッセージで示されたUEで利用可能な少なくとも1つのコーデックとコアネットワーク40で利用可能なコーデックと記憶部に記憶された発信コーデックのうち共通するコーデックを、着信の移動通信装置12が利用すべき第2のコーデックとして指定する。しかし、共通するコーデックがない場合には、UEおよびコアネットワーク40で利用可能で発信コーデックの伝送レートと最も近い伝送レートを持つコーデックを、UEが利用すべき第2のコーデックとして指定する。
 MGCF45(第2のコーデック通知送信部)は、MGCFが既に選択したコーデック(すなわち第2のコーデック)を示す2nd SDP Offerを含む第2のコーデック通知(SIP_PRACK)をUEに送信する。このSIP_PRACKは、I-CSCF44、S-CSCF42、P-CSCF41を経由して、UEに到達する。
 この後の手順は、図2Bに示されて上述した第1の実施の形態の手順と同じである。
他の変形
 上記の実施の形態においては、コーデックの例はAMR-WBとAMR-NBであるが、他のコーデックが通信システムで利用されてもよい。
 上記の実施の形態においては、コアネットワーク40はIMSコアネットワークであるが、本発明に係るコアネットワークは、IMSコアネットワークに限られない。
 上記の実施の形態においては、発信の通信装置を識別する識別子は発信の通信装置の電話番号であるが、他の識別子を利用してもよい。
10 移動通信ネットワーク、12 移動通信装置、30 EPC、40 コアネットワーク、41 P-CSCF(着信通知応答受信部)、42 S-CSCF、43 AS、44 I-CSCF、45 MGCF(接続要求受信部、着信通知送信部、コーデック指定部、記憶部)、46 MGW、50 外部ネットワーク、52 通信装置。
 

Claims (4)

  1.  着信の移動通信装置が接続される移動通信ネットワークと、発信の通信装置が接続される発信ネットワークに接続されており、通信装置同士の音声通信を確立するコアネットワークであって、
     前記発信ネットワークから前記発信ネットワークで利用されると選択されたコーデックである発信コーデックを示す情報と着信の移動通信装置を識別する識別子を含む接続要求を受信する接続要求受信部と、
     前記接続要求を受信すると、着信通知を前記着信の移動通信装置に送信する着信通知送信部と、
     前記着信通知に応答して前記着信の移動通信装置から送信され前記着信の移動通信装置で利用可能な少なくとも1つのコーデックを示す着信通知応答を受信する着信通知応答受信部と、
     前記着信の移動通信装置が利用すべきコーデックを指定するコーデック指定部と
    を備え、
     前記コーデック指定部は、
     前記着信通知応答を前記着信通知応答受信部が受信すると、前記着信通知応答で示された前記着信の移動通信装置で利用可能な少なくとも1つのコーデックと前記コアネットワークで利用可能なコーデックと前記発信コーデックのうち共通するコーデック、または前記着信の移動通信装置および前記コアネットワークで利用可能で前記発信コーデックの伝送レートと最も近い伝送レートを持つコーデックを、前記着信の移動通信装置が利用すべきコーデックとして指定するコアネットワーク。
  2.  前記接続要求を前記接続要求受信部が受信すると、前記コーデック指定部は、前記接続要求で示された前記発信コーデックまたは前記コアネットワークで利用可能で前記発信コーデックの伝送レートと最も近い伝送レートを持つコーデックを、暫定的に、前記着信の移動通信装置が利用すべき第1のコーデックとして指定し、
     前記着信通知送信部は、前記第1のコーデックを示す前記着信通知を前記着信の移動通信装置に送信し、
     前記着信通知応答を前記着信通知応答受信部が受信すると、前記コーデック指定部は、前記着信通知応答で示された前記着信の移動通信装置で利用可能な少なくとも1つのコーデックと前記第1のコーデックのうち共通するコーデックを、前記着信の移動通信装置が利用すべき第2のコーデックとして指定することを特徴とする請求項1に記載のコアネットワーク。
  3.  前記接続要求受信部が受信した前記接続要求で示された前記発信コーデックを記憶する記憶部をさらに備え、
     前記接続要求を前記接続要求受信部が受信すると、前記コーデック指定部は、前記コアネットワークで利用可能なコーデックを、暫定的に、前記着信の移動通信装置が利用すべき第1のコーデックとして指定し、
     前記着信通知送信部は、前記第1のコーデックを示す前記着信通知を前記着信の移動通信装置に送信し、
     前記着信通知応答を前記着信通知応答受信部が受信すると、前記コーデック指定部は、前記着信通知応答で示された前記着信の移動通信装置で利用可能な少なくとも1つのコーデックと前記コアネットワークで利用可能なコーデックと前記記憶部に記憶された前記発信コーデックのうち共通するコーデック、または前記着信の移動通信装置および前記コアネットワークで利用可能で前記発信コーデックの伝送レートと最も近い伝送レートを持つコーデックを、前記着信の移動通信装置が利用すべき第2のコーデックとして指定することを特徴とする請求項1に記載のコアネットワーク。
  4.  請求項1に記載の前記コアネットワークと、
     前記コアネットワークに接続される移動通信ネットワークと、
     前記移動通信ネットワークに接続する移動通信装置とを備え、
     前記移動通信装置は、前記着信通知を前記コアネットワークから受信し、前記着信通知に応答して、前記移動通信装置で利用可能な少なくとも1つのコーデックを示す前記着信通知応答を前記コアネットワークに送信することを特徴とする通信システム。
     
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