WO2012046504A1 - 通信装置、通信制御方法及び通信システム - Google Patents

通信装置、通信制御方法及び通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】MTC通信におけるトラフィックの輻輳を回避し又は緩和すること。 【解決手段】データパケットの宛て先ノードまでの経路上の上記宛て先ノードとは異なる中間ノードを指定する中間ノード指定情報を、上記データパケットの宛て先フィールドに挿入する通信制御部、及び上記データパケットを送信する送信部、を備える第1の通信装置と、自装置が宛て先フィールドにて指定されている、端末装置から送信され又は端末装置へ送信されるデータパケットを受信する受信部、上記データパケット内の上記宛て先フィールドとは異なるフィールドに含まれる情報から、上記データパケットの宛て先ノードを識別し、当該宛て先ノードを指定する宛て先ノード指定情報を上記宛て先フィールドに挿入する通信制御部、及び上記データパケットを送信する送信部、を備える第2の通信装置と、を含み、上記第2の通信装置は上記中間ノードの候補である、通信システムを提供する。

Description

通信装置、通信制御方法及び通信システム
 本開示は、通信装置、通信制御方法及び通信システムに関する。
 近年、人間が介在することなく通信ネットワークに接続する端末装置が自ら通信を行う、MTC(Machine-Type Communication)通信又はM2M(Machine-to-Machine)通信と呼ばれる通信の一形態の利用が広まっている。例えば、家庭用ガスのメータをMTC端末とし、メータから定期的にガスの残量を事業者のサーバに送信することで、事業者は、検針員による検針作業を要することなく、各家庭でのガスの利用量を把握することができる。また、例えば、自動販売機からの在庫量の送信、コピー機からのトナー残量の送信、運輸業における輸送管理、及びセキュリティのための監視といった様々な用途に、MTC通信は利用され得る。MTC通信の利用は、今後も拡大していくことが予想されている。
 MTC通信の利用が広まるにつれて、通信ネットワークが収容すべき端末の数は格段に増加する。その結果、通信ネットワーク内でトラフィックの輻輳が発生し、通信障害又はQoSの低下などといった問題が生じる可能性が高まる。
 下記特許文献1は、移動体通信ネットワークにおける通信ノードの状態を監視し、輻輳又は異常が検知された場合に端末からの信号の転送経路を変化させる技術を提案している。
特開2009-130657号公報
 しかしながら、上記特許文献1に記載された技術は、輻輳が既に発生している場合にその輻輳による影響を低減するためのものであって、輻輳の発生自体を回避し得るものではない。
 ここで、MTC通信の上述した用途を考えると、MTC通信は、特定の時間及び特定の地域においてデータ送信が集中するリスクを内包している。但し、MTC通信の多くは計画的に行われることから、人間が利用する端末からの通信と異なり、MTC通信におけるデータ送信の集中のリスクを予見することは十分に可能である。また、音声通話及びリアルタイムストリーミングなどのように低遅延が厳しく要求されるケースは、MTC通信では比較的少ない。従って、MTC通信の通信経路をある程度計画的かつ柔軟に制御することで、MTC通信におけるトラフィックの輻輳を回避し又は緩和することが可能であるものと推測される。
 そこで、MTC通信におけるトラフィックの輻輳を回避し又は緩和することのできる、新規かつ改良された仕組みが提供されることが望ましい。
 ある実施形態によれば、データパケットの宛て先ノードまでの経路上の上記宛て先ノードとは異なる中間ノードを指定する中間ノード指定情報を、上記データパケットの宛て先フィールドに挿入する通信制御部と、上記中間ノード指定情報が挿入された上記データパケットを送信する送信部と、を備える通信装置が提供される。
 かかる通信装置は、MTC端末、又はMTC端末から送信されるデータパケットを受信する通信ネットワーク内の基地局若しくはその他の通信ノードであってよい。かかる構成によれば、MTC端末から送信されるデータパケットは、必ずしもデータパケットの宛て先ノードまでの最短経路に沿って伝送されず、上記中間ノードを経由する。
 また、上記通信装置は、端末装置から送信され又は端末装置へ送信される上記データパケットを受信する受信部、をさらに備え、上記通信制御部は、上記端末装置がMTC端末である場合に、上記データパケットの宛て先フィールドに上記中間ノード指定情報を挿入してもよい。
 また、上記通信制御部は、指定すべき中間ノードを特定するための中間ノードデータを用いて、複数の中間ノードの候補から上記データパケットのために指定すべき中間ノードを特定してもよい。
 また、上記通信制御部は、上記データパケットの受信時に上記宛て先フィールドに記述されている情報を、他のフィールドに転記してもよい。
 また、上記通信制御部は、上記宛て先フィールドが変更されたことを示すフラグを上記データパケットに付加してもよい。
 また、上記通信制御部は、上記中間ノードにより上記データパケットの上記宛て先ノードを識別するために使用される制御情報を上記データパケットに挿入してもよい。
 また、上記通信装置は、複数の中間ノードの候補のうちの1つであってもよい。
 また、上記通信装置は、上記データパケットを生成するMTC端末であってもよい。
 また、別の実施形態によれば、データパケットの宛て先ノードまでの経路上の上記宛て先ノードとは異なる中間ノードを指定する中間ノード指定情報を、上記データパケットの宛て先フィールドに挿入することと、上記中間ノード指定情報が挿入された上記データパケットを送信することと、を含む通信制御方法が提供される。
 また、別の実施形態によれば、自装置が宛て先フィールドにおいて指定されている、端末装置から送信され又は端末装置へ送信されるデータパケットを受信する受信部と、上記データパケット内の上記宛て先フィールドとは異なるフィールドに含まれる情報から、上記データパケットの宛て先ノードを識別し、識別した当該宛て先ノードを指定する宛て先ノード指定情報を上記宛て先フィールドに挿入する通信制御部と、上記宛て先ノード指定情報が挿入された上記データパケットを送信する送信部と、を備える通信装置が提供される。
 また、上記通信装置は、上記データパケット内の制御情報と上記データパケットの宛て先ノードとを対応付ける宛て先ノードデータを記憶する記憶部、をさらに備え、上記通信制御部は、上記宛て先ノードデータを用いて上記データパケットの上記宛て先ノードを識別してもよい。
 また、上記制御情報は、上記端末装置の端末ID、クラス若しくはグループ、上記データパケットに関連するアプリケーションのアプリケーションID若しくはクラス、又は上記アプリケーションを提供する事業者を特定する情報を含んでもよい。
 また、上記通信装置は、上記宛て先ノードデータを更新するための更新データを情報管理サーバから取得し、取得した上記更新データを用いて上記宛て先ノードデータを更新する情報管理部、をさらに備えてもよい。
 また、上記通信制御部は、上記宛て先フィールドとは異なるフィールドに上記宛て先フィールドから転記された情報から、上記データパケットの上記宛て先ノードを識別してもよい。
 また、別の実施形態によれば、複数の通信ノードを含む通信ネットワーク内の通信装置における通信制御方法であって、自装置が宛て先フィールドにおいて指定されている、端末装置から送信され又は端末装置へ送信されるデータパケットを受信することと、上記データパケット内の上記宛て先フィールドとは異なるフィールドに含まれる情報から、上記データパケットの宛て先ノードを識別することと、識別した上記宛て先ノードを指定する宛て先ノード指定情報を上記宛て先フィールドに挿入することと、上記宛て先ノード指定情報が挿入された上記データパケットを送信することと、を含む通信制御方法が提供される。
 また、別の実施形態によれば、データパケットの宛て先ノードまでの経路上の上記宛て先ノードとは異なる中間ノードを指定する中間ノード指定情報を、上記データパケットの宛て先フィールドに挿入する通信制御部、及び上記中間ノード指定情報が挿入された上記データパケットを送信する送信部、を備える第1の通信装置と、自装置が宛て先フィールドにおいて指定されている、端末装置から送信され又は端末装置へ送信されるデータパケットを受信する受信部、上記データパケット内の上記宛て先フィールドとは異なるフィールドに含まれる情報から、上記データパケットの宛て先ノードを識別し、識別した当該宛て先ノードを指定する宛て先ノード指定情報を上記宛て先フィールドに挿入する通信制御部、及び上記宛て先ノード指定情報が挿入された上記データパケットを送信する送信部、を備える第2の通信装置と、を含み、上記第2の通信装置は、上記中間ノードの候補である、通信システムが提供される。
 また、別の実施形態によれば、MTC端末から送信され又はMTC端末へ送信されるデータパケット内の制御情報と上記データパケットの宛て先ノードとを対応付ける宛て先ノードデータを記憶する記憶部と、上記記憶部により記憶されている上記宛て先ノードデータの更新を管理する管理部と、上記データパケットの上記宛て先ノードまでの経路上の上記宛て先ノードとは異なる中間ノードに、上記宛て先ノードデータに関する更新データを送信する送信部と、を備える通信装置が提供される。
 また、上記制御情報は、MTC端末の端末ID、クラス若しくはグループ、上記データパケットに関連するアプリケーションのアプリケーションID若しくはクラス、又は上記アプリケーションを提供する事業者を特定する情報を含んでもよい。
 以上説明したように、本開示に係る技術によれば、MTC通信におけるトラフィックの輻輳を回避し又は緩和することができる。
第1の実施形態に係る通信システムの概要を示す模式図である。 第1の実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 パケットフォーマットの一例について説明するための説明図である。 第1の実施形態に係るデータ送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る基地局の構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る制御情報挿入処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る転送ノードの構成の一例を示すブロック図である。 転送先データの第1の例について説明するための説明図である。 転送先データの第2の例について説明するための説明図である。 第1の実施形態に係るデータ転送処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る通信システムの概要を示す模式図である。 第2の実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係るデータ送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る基地局の構成の一例を示すブロック図である。 中間ノードデータの第1の例について説明するための説明図である。 中間ノードデータの第2の例について説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る宛て先フィールド更新処理の第1の例について説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る宛て先フィールド更新処理の第2の例について説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る宛て先フィールド更新処理の第3の例について説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る宛て先フィールド更新処理の第4の例について説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る宛て先フィールド更新処理の第5の例について説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る基地局によるデータ転送処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る基地局によるデータ転送処理の流れの他の例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る中間ノードの構成の一例を示すブロック図である。 宛て先ノードデータの一例について説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る中間ノードによるデータ転送処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る中間ノードによるデータ転送処理の流れの他の例を示すフローチャートである。 第2の実施形態により実現され得る通信経路の例について説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る情報管理サーバの構成の一例を示すブロック図である。 更新データの一例について説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る更新データ配信処理の流れの第1の例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る更新データ配信処理の流れの第2の例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る宛て先ノードデータ更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。
 以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付すことにより重複説明を省略する。
 また、以下の順序にしたがって当該「発明を実施するための形態」を説明する。
  1.第1の実施形態の説明
   1-1.システムの概要
   1-2.端末装置
   1-3.基地局
   1-4.転送ノード
   1-5.第1の実施形態のまとめ
   1-6.応用例
  2.第2の実施形態の説明
   2-1.システムの概要
   2-2.端末装置
   2-3.基地局
   2-4.中間ノード
   2-5.通信経路の例
   2-6.情報管理サーバ
   2-7.DRXの管理
   2-8.第2の実施形態のまとめ
   2-9.応用例
 <1.第1の実施形態の説明>
  [1-1.システムの概要]
 まず、図1~図9を用いて、第1の実施形態を説明する。図1は、第1の実施形態に係る通信システム1の概要を示す模式図である。図1を参照すると、通信システム1は、複数の端末装置100a~100e、複数の基地局120a~120d、複数の通信装置140a~140d、及び複数のアプリケーションサーバ190a~190cを含む。複数の通信装置140a~140dは、通信システム1におけるコアネットワーク10を形成する。基地局120d、アプリケーションサーバ190a及び190bは、ネットワーク20に接続される。
 本明細書では、端末装置100a~100eを互いに区別する必要がない場合には、これらを端末装置100と総称する。基地局120(120a~120d)、通信装置140(140a~140d)、及びアプリケーションサーバ190(190a~190c)についても同様とする。
 端末装置100は、MTC端末として動作する無線通信装置である。各端末装置100は、自らが属するセルに無線通信サービスを提供している基地局120との間で、無線信号を送受信する。例えば、端末装置100は、ガスの利用量又は自動販売器の在庫量などのアプリケーションデータを生成し、生成したアプリケーションデータを含むデータパケットを基地局120へ送信する。端末装置100から基地局120へ送信されたデータパケットは、最終的には、いくつかの通信ノードを経由して、目的とするアプリケーションサーバ190へ届けられる。
 基地局120は、例えばLTE(Long Term Evolution)又はLTE-Advancedなどに代表されるセルラー通信方式に従って、自装置の周囲に広がるセル内に無線通信サービスを提供する通信ノードである。基地局120は、例えば、端末装置100により生成されるアプリケーションデータを含むデータパケットを受信し、受信したデータパケットをコアネットワーク10の通信装置140へ転送する。また、基地局120は、コアネットワーク10を経由して転送されてくる端末装置100宛てのデータパケットを受信し、受信したデータパケットを宛て先の端末装置100へ転送する。
 図1の例において、基地局120a~120cは、コアネットワーク10に直接接続されるいわゆるマクロセルの基地局である。一方、基地局120dは、ネットワーク20を介してコアネットワーク10と接続されるフェムトセルの基地局(LTEではHeNB(Home eNB)とも呼ばれる)である。これら基地局120は、端末装置100のようなMTC端末のみならず、一般的なユーザ端末にも無線通信サービスを提供してよい。
 通信装置140は、コアネットワーク10を形成する通信ノードである。各通信装置140は、例えば、RNC(Radio Network Controller)、MME(Mobility Management Entity)、HSS(Home Subscriber Server)、SGSN(Serving GPRS Support Node)又はGGSN(Gateway GPRS Support Node)などであってもよい。また、各通信装置140は、例えば、これら通信ノード間を接続するスイッチ又はルータなどのネットワーク装置であってもよい。通信装置140は、例えば、端末装置100から送信され又は端末装置100へ送信されるデータパケットを受信し、受信したデータパケットを宛て先のアプリケーションサーバ190へ届くように順次転送する。
 図1に示した通信装置140のうち、例えば、通信装置140dは、いわゆるゲートウェイの役割を有するGGSNであり、コアネットワーク10とネットワーク20との境界に位置する。ネットワーク20は、例えば、インターネットなどのIP(Internet Protocol)ネットワークであってもよく、又はATM(Asynchronous Transfer Mode)ネットワークなどの非IPネットワークであってもよい。
 アプリケーションサーバ190は、例えば、ガス料金の課金、又は自動販売機への商品の配送のプランニングなどのアプリケーション(AP)機能を有するサーバ装置である。MTC端末から送信されるアプリケーションデータを利用するこのようなサーバ装置は、MTCサーバとも呼ばれる。アプリケーションサーバ190は、ネットワーク20に接続されてもよく、又はコアネットワーク10内に存在してもよい。図1の例では、アプリケーションサーバ190a及び190bはネットワーク20に接続され、アプリケーションサーバ190cはコアネットワーク10内に存在する。アプリケーションサーバ190cは、コアネットワーク10を形成する通信ノードと物理的に同一の装置上に実装されてもよい。
 アプリケーションサーバ190は、例えば、端末装置100から送信されるデータパケットを最終的に受信する。そして、アプリケーションサーバ190は、受信したデータパケットに含まれるアプリケーションデータを取得して、上で例示したようなアプリケーション機能を実行する。また、アプリケーションサーバ190は、MTC端末に関する設定の入力を受け付けるためのユーザインタフェースをユーザに提供してもよい。MTC端末に関する設定とは、例えば、アプリケーションサーバ190と端末装置100との間のMTC通信のスケジュールに関する設定を含み得る。
 図1に例示した通信システム1において、多数のMTC端末が存在する場合には、MTC端末から送信されるデータパケットが、宛て先のアプリケーションサーバ190までの通信経路上で輻輳を生じさせる可能性がある。特に、定期的なデータの収集を要するアプリケーションが導入されると、特定の時間又は特定の地域において端末装置100から一斉にデータパケットが送信され得る。但し、MTC通信の多くは計画的に行われるため、MTC通信による輻輳が生じる前に、これを回避できる余地がある。また、MTC通信の目的がデータ収集であるような場合には、データパケットは必ずしも最大のレートでアプリケーションサーバ190に届かなくてもよい。そこで、本実施形態では、次項より説明する各装置の構成を採用することにより、MTC通信におけるトラフィックの輻輳の発生を回避し又は緩和する。
 なお、本明細書において、「通信ノード」又は「通信装置」という用語は、特に符号が付されない場合において、図1に例示した端末装置100、基地局120、通信装置140及びアプリケーションサーバ190のいずれをも表し得ることに留意されたい。
  [1-2.端末装置]
   (1)装置の構成例
 図2は、本実施形態に係る端末装置100の構成の一例を示すブロック図である。図2を参照すると、端末装置100は、アプリケーション部102、記憶部104、通信制御部110、無線送信部112及び無線受信部114を備える。
 アプリケーション部102は、アプリケーションサーバ190へ送信されるべきアプリケーションデータを生成し、生成したアプリケーションデータを通信制御部110へ出力する。アプリケーション部102により生成されるアプリケーションデータは、アプリケーションの目的に応じて、例えばガスの利用量、自動販売機の在庫量、コピー機のトナー残量、又は輸送管理のための位置データなど、任意の種類のデータを含み得る。アプリケーションデータの生成は、例えば、予め設定される時刻又は頻度で定期的に行われてもよい。その代わりに、アプリケーションデータの生成は、所定のイベント(例えば、一定量を超える在庫量の減少など)の発生をきっかけとして行われてもよい。
 記憶部104は、ハードディスク又は半導体メモリなどの記憶媒体を用いて、アプリケーション部102及び通信制御部110による処理のためのプログラム及びデータを記憶する。また、記憶部104は、アプリケーション部102によるアプリケーションデータの生成の基礎となるデータを記憶する。また、記憶部104は、後に説明するデータパケットに挿入される制御情報の少なくとも一部を予め記憶する。
 通信制御部110は、アプリケーションサーバ190へ送信されるべきアプリケーションデータがアプリケーション部102から入力されると、当該アプリケーションデータを含むデータパケットを生成する。そして、通信制御部110は、生成したデータパケットを無線送信部112から送信させる。また、通信制御部110は、無線受信部114によりデータパケットが受信されると、当該データパケットに含まれるアプリケーションデータを取得してアプリケーション部102へ出力する。
 無線送信部112及び無線受信部114は、アンテナ及びRF(Radio Frequency)回路を有する。無線送信部112は、通信制御部110により生成されるデータパケットをエアインタフェース上で無線信号として基地局120へ送信する。また、無線受信部114は、エアインタフェース上で無線信号として基地局120から送信されるデータパケットを受信し、受信したデータパケットを通信制御部110へ出力する。
   (2)パケットフォーマットの例
 図3は、本実施形態において端末装置100が送信するデータパケットのパケットフォーマットの一例について説明するための説明図である。図3を参照すると、本実施形態に係るデータパケットは、ヘッダ領域HS及びデータ領域DSを含む。図3に例示したように、ヘッダ領域HSは、制御情報が格納される8つのフィールドF1~F8を有する。データ領域DSは、上述したアプリケーションデータを格納するための領域である。
 ヘッダ領域HSの宛て先フィールドF1には、データパケットの宛て先ノードを指定する情報が格納される。宛て先フィールドF1に格納される情報は、例えば、宛て先ノードのIP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレス、ホスト名又はその他の固有の識別子などであってよい。端末装置100がアプリケーションデータを送信する場合には、対応するアプリケーション機能を提供するアプリケーションサーバ190が宛て先ノードとなる。また、端末装置100がデータパケットを受信する場合には、当該端末装置100が宛て先ノードとなる。
 送信元フィールドF2には、データパケットの送信元ノードを指定する送信元ノード情報が格納される。端末装置100がアプリケーションデータをアプリケーションサーバ190へ送信する場合には、当該アプリケーションデータを生成した端末装置100が送信元ノードとなる。
 アプリケーション(AP)クラスフィールドF3及びAP ID(IDentifier)フィールドF4は、APクラス及びAP IDをそれぞれ格納するためのフィールドである。APクラス及びAP IDは、データパケットに関連するアプリケーションに関する制御情報である。APクラスは、アプリケーションをいくつかのクラスに分類した場合の、個々のアプリケーションが属するクラスを表す。例えば、サービス品質(QoS)要件に応じて分類されるQoSクラスがAPクラスとして利用されてもよい。AP IDは、個々のアプリケーションを一意に識別するための識別子である。各端末装置100がサポートするAPクラス及びAP IDの値は、記憶部104により予め記憶され得る。
 端末クラスフィールドF5、端末グループ(Grp)フィールドF6及び端末IDフィールドF7は、端末クラス、端末グループ及び端末IDをそれぞれ格納するためのフィールドである。端末クラス、端末グループ及び端末IDは、MTC端末に関する制御情報である。端末クラス及び端末グループは、MTC端末をいくつかのクラス及びグループに分類した場合の、個々の端末装置が属するクラス及びグループをそれぞれ表す。例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project) TS(Technical Specification)22.368によれば、MTC端末は、そのサービス分野に応じて、セキュリティ機器、交通関連機器、支払機器、健康医療関連機器、遠隔操作機器、計測機器及びコンシューマ機器などに分類され得る。また、例えば、支払機器であれば自動販売機又はPOS(Point of sales)機器、計測機器であれば電力メータ又はガスメータなどのように、MTC端末をその用途に応じてより詳細に分類することもできる。端末クラスとは、例えば、このようなサービス分野又は用途に応じたMTC端末の分類であってもよい。また、3GPP TS22.368は、例えばQoSポリシー又は最大ビットレートなどの観点で定義される1つ以上のグループに各MTC端末を割り当てることを提案している。端末グループとは、例えば、このようなグループベースのMTC端末の管理のために定義されるグループであってもよい。なお、当然ながら、他の考え方に従ったMTC端末の分類が利用されてもよい。端末IDは、個々の端末装置を一意に識別するための識別子である。各端末装置100の端末クラス、端末グループ及び端末IDの値は、記憶部104により予め記憶され得る。
 事業者IDフィールドF8は、各端末装置100が送信するデータパケットに関連するアプリケーションを提供する事業者を一意に特定する事業者IDを格納するためのフィールドである。事業者IDもまた、記憶部104により予め記憶され得る。
   (3)データ送信処理の流れ
 図4は、本実施形態に係る端末装置100によるデータ送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。
 図4を参照すると、まず、端末装置100のアプリケーション部102は、定期的に又は所定のイベントの発生に応じて、アプリケーションデータを生成する(ステップS102)。次に、通信制御部110は、生成されたアプリケーションデータについてのAPクラス及びAP IDなどのアプリケーションに関する制御情報を、記憶部104から取得する(ステップS104)。また、通信制御部110は、端末装置100のMTC端末に関する端末クラス、端末グループ及び端末IDなどの制御情報を、記憶部104から取得する(ステップS106)。次に、通信制御部110は、取得した制御情報とアプリケーションデータとを用いて、図3に例示したパケットフォーマットを有するデータパケットを生成する(ステップS108)。なお、ここで生成されるデータパケットの宛て先は、例えば、アプリケーションデータと関連付けてアプリケーション部102により指定され得る。そして、無線送信部112は、通信制御部110により生成されたデータパケットを基地局120へ送信する(ステップS110)。
 なお、ここでは端末装置100がデータパケットに制御情報を挿入する例について説明したが、その他の通信ノード(例えば、基地局120又は通信装置140など)が端末装置100の代わりにデータパケットに制御情報を挿入してもよい。データパケットに制御情報を挿入する装置は、図1に例示していない装置(例えば、端末装置100と基地局120との間に介在し得る中継局など)であってもよい。次項では、一例として、基地局120がデータパケットに制御情報の一部を挿入する例を説明する。
  [1-3.基地局]
   (1)装置の構成例
 図5は、本実施形態に係る基地局120の構成の一例を示すブロック図である。図5を参照すると、基地局120は、無線受信部122、無線送信部124、送信部126、受信部128、記憶部130及び通信制御部132を備える。
 無線受信部122及び無線送信部124は、複数の端末装置100との間で無線通信を行うためのアンテナ及びRF回路を有する。無線受信部122は、端末装置100から送信されるデータパケットを受信し、受信したデータパケットを通信制御部132へ出力する。また、無線送信部124は、端末装置100を宛て先とするデータパケットが通信制御部132から入力されると、当該データパケットを端末装置100へ送信する。
 送信部126及び受信部128は、基地局120がコアネットワーク10の通信装置140との間で通信を行うための通信インタフェースである。送信部126は、通信制御部132からデータパケットが入力されると、当該データパケットをコアネットワーク10へ送信する。受信部128は、コアネットワーク10からデータパケットを受信すると、当該データパケットを通信制御部132へ出力する。
 記憶部130は、記憶媒体を用いて、通信制御部132による処理のためのプログラム及びデータを記憶する。また、記憶部130は、図3に例示した制御情報の一部を、各端末装置100の端末ID又はアドレス情報と関連付けて予め記憶してもよい。
 通信制御部132は、例えば、LTE又はLTE-Aなどの標準仕様に従って、基地局120をセルラー通信のための基地局として動作させる。また、本実施形態において、通信制御部132は、端末装置100の代わりに、端末装置100から送信されるデータパケットに上述した制御情報を挿入し得る。例えば、通信制御部132は、端末装置100からのデータパケットが無線受信部122から入力されると、当該データパケット内に記述された端末ID又は送信元アドレスと関連付けられている制御情報を記憶部130から取得する。そして、通信制御部132は、取得した制御情報をデータパケットに挿入する。
   (2)制御情報挿入処理の流れ
 図6は、本実施形態に係る基地局120による制御情報挿入処理の流れの一例を示すフローチャートである。
 図6を参照すると、まず、基地局120の無線受信部122は、端末装置100から送信されたデータパケットを受信する(ステップS122)。そして、無線受信部122は、受信したデータパケットを通信制御部132へ出力する。次に、通信制御部132は、受信したデータパケットがMTC通信のためのパケットであるか否かを判定する(ステップS124)。MTC通信のためのパケットとは、送信元がMTC端末であるパケット、及び最終的な宛て先がMTC端末であるパケットの双方を含む。通信制御部132は、例えば、データパケットに含まれる端末グループ若しくは端末クラスを参照することにより、又はデータパケットに含まれる端末IDを予め登録されるIDリストと照合することにより、データパケットがMTC通信のためのパケットであるか否かを判定することができる。その代わりに、通信制御部132は、例えば、データパケットに含まれるAPクラスを参照することにより、又はデータパケットに含まれるAP IDを予め登録されるIDリストと照合することにより、データパケットがMTC通信のためのパケットであるか否かを判定してもよい。ここで、データパケットがMTC通信のためのパケットであれば、続いてステップS126及びS128の処理が行われる。
 送信元の装置がMTC端末である場合、通信制御部132は、データパケットにアプリケーションに関する制御情報(APクラス及びAP IDなど)を挿入する(ステップS126)。また、通信制御部132は、データパケットにMTC端末に関する制御情報(端末クラス又は端末グループなど)を挿入する(ステップS128)。
 次に、通信制御部132は、データパケットを再生成する(ステップS130)。そして、再生成されたデータパケットは、送信部126からコアネットワーク10へ転送される(ステップS132)。
 なお、次に説明する通信装置140(転送ノード)によるデータ転送処理のために利用される全ての制御情報が端末装置100によりデータパケットに挿入される場合には、図6に例示した基地局120による制御情報挿入処理は省略される。その場合、基地局120は、端末装置100から送信されるデータパケットを、通常のユーザ端末から送信されるデータパケットと同様に、コアネットワーク10へ転送する。
  [1-4.転送ノード]
   (1)装置の構成例
 図7は、本実施形態に係る通信装置140の構成の一例を示すブロック図である。図7を参照すると、通信装置140は、受信部142、送信部144、記憶部150、及び通信制御部152を備える。
 受信部142及び送信部144は、通信装置140が他の通信装置との間で通信を行うための通信インタフェースである。受信部142は、他の通信装置からデータパケットを受信すると、当該データパケットを通信制御部152へ出力する。送信部144は、通信制御部152からデータパケットが入力されると、当該データパケットを他の通信装置へ送信する。
 記憶部150は、記憶媒体を用いて、通信制御部152による処理のためのプログラム及びデータを記憶する。また、記憶部150は、データパケット内の制御情報に基づく分類とデータパケットの転送先ノードとを対応付ける転送先データを記憶する。記憶部150により記憶される転送先データの例について、後に例を挙げて説明する。
 通信制御部152は、受信部142により受信されたデータパケットの送信元の装置がMTC端末である場合に、トラフィックが分散されるように、複数の転送先ノードの候補からデータパケットの転送先ノードを選択する。より具体的には、本実施形態において、通信制御部152は、データパケット内の制御情報に基づいてデータパケットの転送先ノードを選択する。例えば、通信制御部152は、データパケット内の制御情報に応じてデータパケットを分類し、記憶部150により記憶されている転送先データにおいて当該データパケットの分類と対応付けられた転送先ノードを、当該データパケットの転送先ノードとして選択してもよい。その代わりに、通信制御部152は、例えば、同じ分類に属するデータパケットの転送先が複数の転送先ノードに分散されるように、各データパケットの転送先ノードを選択してもよい。通信制御部152による転送先ノードの選択は、典型的には、データパケットの宛て先ノードまでの経路に関するルーティングメトリックとは関係なく行われる。即ち、本実施形態に係る通信装置140は、必ずしも宛て先ノードまでのホップ数又は通信経路のコストなどのメトリックが最小となる転送先ノードを選択するわけではない。
 図8A及び図8Bは、それぞれ、通信装置140による転送先ノードの選択のために使用され得る転送先データの一例について説明するための説明図である。
 図8Aを参照すると、第1の例としての転送先データ151aが示されている。転送先データ151aは、「アプリケーションクラス」、「端末ID」及び「転送先ノード」という3つのデータ項目を有する。第1の例においては、通信制御部152は、データパケット内の制御情報に含まれるアプリケーションクラス及び端末IDに応じて、データパケットを6つのカテゴリに分類する。例えば、アプリケーションクラスが「C1」である場合には、端末IDの下位2ビットに応じて、データパケットは、第1から第4のいずれかのカテゴリに分類される。第1のカテゴリ(端末IDの下位2ビット=「00」)に分類されるデータパケットの転送先ノードは、ノードN1である。第2のカテゴリ(端末IDの下位2ビット=「01」)に分類されるデータパケットの転送先ノードは、ノードN2である。第3のカテゴリ(端末IDの下位2ビット=「10」)に分類されるデータパケットの転送先ノードは、ノードN3である。第4のカテゴリ(端末IDの下位2ビット=「11」)に分類されるデータパケットの転送先ノードは、ノードN4である。また、アプリケーションクラスが「C2」である場合には、端末IDによらず、データパケットは、第5のカテゴリに分類される。第5のカテゴリに分類されるデータパケットの転送先ノードは、ノードN5である。アプリケーションクラスが「C3」である場合には、端末IDによらず、データパケットは、第6のカテゴリに分類される。第6のカテゴリに分類されるデータパケットの転送先ノードは、ノードN6である。
 アプリケーションクラス「C1」は、例えば、QoSに関して低遅延が推奨される(例えば、許容される遅延の上限値が指定されている)クラスである。この場合には、第1の例のように端末IDに応じてデータパケットの転送先を複数の転送先ノードに分散させて輻輳の発生を回避し、QoS違反のリスクを低減することができる。なお、通信制御部152は、端末IDを用いることなく、例えばラウンドロビン方式又はランダム方式で、アプリケーションクラス「C1」のデータパケットの転送先を4つの転送先ノードN1~N4の間で分散させてもよい。
 また、第1の例では、異なるアプリケーションクラスのデータパケットが異なる転送先ノードへ転送される。例えば、ノードN5及びノードN6は、ノードN1~N4と比較してスループットが高くないノード又は低速なリンクを有するノードであってもよい。このようにアプリケーションごとに異なる転送先ノードを選択することで、トラフィックの輻輳が生じる可能性はさらに低減され得る。
 図8Bを参照すると、第2の例としての転送先データ151bが示されている。転送先データ151bは、「端末クラス」及び「転送先ノード」という2つのデータ項目を有する。第2の例においては、通信制御部152は、データパケット内の制御情報に含まれる端末クラスに応じて、データパケットを4つのカテゴリに分類する。例えば、端末クラスが「T1」である場合には、データパケットは第1のカテゴリに分類され、転送先ノードとしてノードN1が選択される。端末クラスが「T2」である場合には、データパケットは第2のカテゴリに分類され、転送先ノードとしてノードN2が選択される。端末クラスが「T3」である場合には、データパケットは第3のカテゴリに分類され、転送先ノードとしてノードN3が選択される。端末クラスが「T4」である場合には、データパケットは第4のカテゴリに分類され、転送先ノードとしてノードN4が選択される。
 第2の例では、異なる端末クラスのデータパケットが異なる転送先ノードへ転送されるため、端末クラス間でデータパケットの転送先が分散される。そのため、データパケットの輻輳の可能性が低減される。なお、通信制御部152は、例えば、同じ端末クラスの端末装置100からのデータパケットの転送先を、4つの転送先ノードN1~N4の間でラウンドロビン方式又はランダム方式で分散させてもよい。また、端末クラスの代わりに端末グループが使用されてもよい。
 なお、コアネットワーク10内に存在する全ての通信装置140がここで説明した転送先ノードとしての機能を有しなくてもよい。また、転送先ノードデータの内容は、転送先ノードとして機能する通信装置140ごとに異なってもよい。即ち、第1の転送先ノードが図8Aに例示した転送先データを有し、一方で第2の転送先ノードが図8Bに例示した転送先データを有してもよい。転送先ノードデータは、各転送先ノードにおいて個別に登録及び更新されてもよく、又は第2の実施形態において説明するような情報管理サーバにおいて一括的に管理され、動的に更新されてもよい。
   (2)データ転送処理の流れ
 図9は、本実施形態に係る通信装置140によるデータ転送処理の流れの一例を示すフローチャートである。
 図9を参照すると、まず、通信装置140の受信部142は、端末装置100から送信されたデータパケットを受信する(ステップS142)。そして、受信部142は、受信したデータパケットを通信制御部152へ出力する。次に、通信制御部152は、受信したデータパケットがMTC通信のためのパケットであるか否かを判定する(ステップS144)。ここで、データパケットがMTC通信のためのパケットであれば、処理はステップS146へ進む。一方、データパケットがMTC通信のためのパケットでなければ、処理はステップS154へ進む。
 ステップS146では、通信制御部152は、データパケットのヘッダ領域に含まれる制御情報を取得する(ステップS146)。次に、通信制御部152は、取得した制御情報に応じてデータパケットを複数のカテゴリのいずれかに分類する(ステップS148)。次に、通信制御部152は、データパケットが属するカテゴリに対応する転送先ノードが記憶部150に記憶されている転送先ノードデータに存在するか否かを判定する(ステップS150)。ここで、対応する転送先ノードが転送先ノードデータに存在する場合には、処理はステップS152へ進む。一方、対応する転送先ノードが転送先ノードデータに存在しない場合には、処理はステップS154へ進む。
 ステップS152では、通信制御部152は、転送先ノードデータにおいてデータパケットが属するカテゴリに対応付けられている転送先ノードを、データパケットの転送先ノードとして選択する(ステップS152)。一方、ステップS154では、通信制御部152は、既定の転送先ノードを、データパケットの転送先ノードとして選択する(ステップS154)。ここで、既定の転送先ノードとは、例えば、予め固定的に定義される転送先ノードであってもよく、又はルーティングメトリックに応じて動的に選択される転送先ノードであってもよい。
 そして、送信部144は、通信制御部152により選択された転送先ノードへデータパケットを転送する(ステップS156)。
  [1-5.第1の実施形態のまとめ]
 ここまで、図1~図9を用いて、第1の実施形態について説明した。本実施形態によれば、MTC端末からデータパケットが送信された場合に、通信ネットワーク内の転送ノードによって、複数の転送先ノードの候補から転送先ノードが選択され、選択された転送先ノードへ当該データパケットが転送される。それにより、MTC通信のトラフィックを複数の経路に分散させ、輻輳を回避し又は緩和することができる。また、結果として、通信システムに収容可能なMTC端末の数を増加させることができる。
 また、本実施形態によれば、転送ノードは、データパケット内の制御情報に基づいて転送先ノードを選択する。かかる制御情報は、MTC通信に関連するアプリケーション又はMTC端末の種類の観点でデータパケットを分類するために用いられ得る。かかる構成によれば、アプリケーションの種類又は端末の種類などに応じて計画的にデータパケットを分散させることができる。例えば、一斉にデータを送信する可能性のある同種のアプリケーションの又は同種の端末からのデータパケットの転送先を、複数の転送先ノードの間で分散させることも可能である。従って、MTC通信による輻輳の発生を未然に回避し、又は輻輳を効果的に緩和することができる。
 また、標準的にデータパケット内に包含される情報を制御情報として利用することで、MTC端末又は基地局などの既存の装置に処理ロジックの改変などのインパクトを与えることなく、上述した輻輳回避のためのメカニズムを導入することができる。
 また、本実施形態によれば、転送ノードにおける転送先ノードの選択は、宛て先ノードまでの経路に関するルーティングメトリックとは関係なく行われ得る。これは、通常の(人間が利用する)ユーザ端末による通信と比較して必ずしも最大のレートでデータが宛て先に届かなくてもよいケースの多いMTC通信の特性に着目した考え方である。従って、MTC通信のデータパケットは、ルーティングメトリックの観点でいわゆる「最適な」通信経路に集中することがない。その結果、例えば優先度の高い音声通話又はリアルタイムストリーミングなどの非MTC通信を、MTC通信が阻害するリスクが低減される。
  [1-6.応用例]
 第1の実施形態では、主にMTC端末から送信されるデータパケットの転送先を複数の転送先ノードの候補の間で分散させる例について説明した。しかしながら、上述した転送先ノードの選択の仕組みは、MTC端末へ送信されるデータパケットにも同様に適用可能である。例えば、図1に示した通信装置140は、端末装置100へ送信されるデータパケットについての複数の転送先ノードの候補を記述する追加的な転送先データを有し、データパケット内の制御情報とその追加的な転送先データとに基づいて、トラフィックが分散されるように、端末装置100へ送信されるデータパケットの転送先ノードを複数の転送先ノードの候補から選択してもよい。
 <2.第2の実施形態の説明>
 次に、図10~図24を用いて、第2の実施形態を説明する。第1の実施形態では、転送ノードがMTC通信のトラフィックを分散させることで、特定の通信経路へのトラフィックの集中が未然に防がれる。本節で説明する第2の実施形態では、MTC通信のトラフィックを後述する中間ノードを経由する経路に導くことで、やはり特定の通信経路へのトラフィックの集中を防止する。
  [2-1.システムの概要]
 図10は、第2の実施形態に係る通信システム2の概要を示す模式図である。図10を参照すると、通信システム2は、複数の端末装置200a~200d、複数の基地局220a~220c、コアネットワーク10内の通信装置140、240a及び240b、情報管理サーバ270、並びに複数のアプリケーションサーバ190a~190cを含む。
 端末装置200は、第1の実施形態に係る端末装置100と同様、MTC端末として動作する無線通信装置である。各端末装置200は、自らが属するセルに無線通信サービスを提供している基地局220との間で、無線信号を送受信する。端末装置200は、例えば、アプリケーションデータを生成し、生成したアプリケーションデータを含むデータパケットを基地局220へ送信する。端末装置200から基地局220へ送信されたデータパケットは、最終的には、いくつかの通信ノードを経由して、目的とするアプリケーションサーバ190へ届けられる。但し、本実施形態では、端末装置200は、最終的な宛て先である宛て先ノードとは異なる通信ノードを指定する情報を、データパケットの宛て先フィールドにおいて指定し得る。本明細書では、このように、MTC端末から送信されるデータパケットの(最終的な宛て先ではなく)一時的な宛て先として指定される通信ノードを、中間ノードという。
 基地局220は、第1の実施形態に係る基地局220と同様、例えばLTE又はLTE-Advancedなどに代表されるセルラー通信方式に従って、自装置の周囲に広がるセル内に無線通信サービスを提供する通信ノードである。基地局220は、例えば、端末装置200により生成されるアプリケーションデータを含むデータパケットを受信し、受信したデータパケットをコアネットワーク10の通信ノードへ転送する。但し、本実施形態では、基地局220は、転送するデータパケットの宛て先フィールドに中間ノードを指定する情報を挿入し得る。また、基地局220は、コアネットワーク10を経由して転送されてくる端末装置200宛てのデータパケットを受信し、受信したデータパケットを宛て先の端末装置200へ転送する。
 通信装置240は、中間ノードとして指定される可能性のある通信ノードである。各通信装置240は、例えば、RNC、MME、HSS、SGSN若しくはGGSNなどであってもよく、又はこれら通信ノード間を接続するスイッチ若しくはルータなどであってもよい。通信装置240は、例えば、自装置が宛て先フィールドにおいて指定されているデータパケットを受信し、データパケット内の制御情報を用いて適切な宛て先ノードを識別し、識別した宛て先ノードに向けてデータパケットを転送する。
 情報管理サーバ270は、中間ノードが宛て先ノードを識別する際に使用する宛て先ノードデータのマスタを管理する通信装置である。図10の例では、情報管理サーバ270は、ネットワーク20に接続されている。しかしながら、かかる例に限定されず、情報管理サーバ270は、例えば、コアネットワーク10内に存在してもよい。また、情報管理サーバ270は、コアネットワーク10を形成する通信ノードと物理的に同一の装置上に実装されてもよい。情報管理サーバ270は、宛て先ノードデータのマスタに加えて、第1の実施形態で説明した転送先データのマスタを管理してもよい。
  [2-2.端末装置]
   (1)装置の構成例
 図11は、本実施形態に係る端末装置200の構成の一例を示すブロック図である。図11を参照すると、端末装置200は、アプリケーション部102、記憶部204、通信制御部210、無線送信部112及び無線受信部114を備える。
 記憶部204は、記憶媒体を用いて、アプリケーション部102及び通信制御部210による処理のためのプログラム及びデータを記憶する。また、記憶部204は、第1の実施形態に係る端末装置100の記憶部104と同様、アプリケーション部102によるアプリケーションデータの生成の基礎となるデータを記憶する。また、記憶部204は、データパケットに挿入される制御情報を予め記憶する。さらに本実施形態において、記憶部204は、データパケットの最終的な宛て先ノードまでの経路上の宛て先ノードとは異なる中間ノードを指定する中間ノード指定情報を、例えばアプリケーションと関連付けて予め記憶する。中間ノード指定情報とは、例えば、中間ノードのIPアドレス、MACアドレス、ホスト名又はその他の固有の識別子などであってよい。
 通信制御部210は、アプリケーションサーバ190へ送信されるべきアプリケーションデータがアプリケーション部102から入力されると、当該アプリケーションデータを含むデータパケットを生成する。このとき、通信制御部210は、データパケットの宛て先フィールドに、記憶部204においてアプリケーションと関連付けて記憶されている中間ノード指定情報を挿入し得る。そして、通信制御部210は、生成したデータパケットを無線送信部112から送信させる。また、通信制御部210は、無線受信部114によりデータパケットが受信されると、当該データパケットに含まれるアプリケーションデータを取得してアプリケーション部102へ出力する。
   (2)データ送信処理の流れ
 図12は、本実施形態に係る端末装置200によるデータ送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。
 図12を参照すると、まず、端末装置200のアプリケーション部102は、定期的に又は所定のイベントの発生に応じて、アプリケーションデータを生成する(ステップS202)。次に、通信制御部210は、生成されたアプリケーションデータについてのAPクラス及びAP IDなどのアプリケーションに関する制御情報を、記憶部204から取得する(ステップS204)。また、通信制御部210は、端末装置200のMTC端末に関する端末クラス、端末グループ及び端末IDなどの制御情報を、記憶部204から取得する(ステップS206)。次に、通信制御部210は、データパケットの宛て先フィールドに挿入すべき中間ノード指定情報を、記憶部204から取得する(ステップS208)。次に、通信制御部210は、取得した中間ノード指定情報及び制御情報をヘッダ領域に、アプリケーションデータをデータ領域にそれぞれ含むデータパケットを生成する(ステップS210)。そして、無線送信部112は、通信制御部210により生成されたデータパケットを基地局220へ送信する(ステップS212)。
 なお、ここでは端末装置200がデータパケットに制御情報を挿入する例について説明したが、その他の通信ノード(例えば、基地局220又は通信装置240など)が端末装置200の代わりにデータパケットに制御情報を挿入してもよい。また、次に説明するように、端末装置200の代わりに、その他の通信ノードが中間ノード指定情報を宛て先フィールドに挿入してもよい。中間ノード指定情報を宛て先フィールドに挿入する装置は、図10に例示していない装置(例えば、端末装置200と基地局220との間に介在し得る中継局など)であってもよい。次項では、一例として、基地局220が中間ノード指定情報を宛て先フィールドに挿入する例を説明する。なお、次項の例において、端末装置200は、一般的なデータ送信処理と同様、最終的な宛て先ノードを指定する宛て先ノード指定情報を宛て先フィールドに挿入し得る。
  [2-3.基地局]
   (1)装置の構成例
 図13は、本実施形態に係る基地局220の構成の一例を示すブロック図である。図13を参照すると、基地局220は、無線受信部122、無線送信部124、送信部126、受信部128、記憶部230及び通信制御部232を備える。
 記憶部230は、記憶媒体を用いて、通信制御部232による処理のためのプログラム及びデータを記憶する。また、記憶部230は、図3に例示した制御情報の少なくとも一部を、各端末装置200の端末ID又はアドレス情報と関連付けて予め記憶する。また、本実施形態において、記憶部230は、データパケットのために指定すべき中間ノードの候補をリスト化した中間ノードデータを予め記憶する。
 図14A及び図14Bは、それぞれ、中間ノードデータの一例について説明するための説明図である。図14Aを参照すると、第1の例としての中間ノードデータ231aが示されている。中間ノードデータ231aは、「アプリケーションクラス」及び「中間ノード」という2つのデータ項目を有する。この場合、中間ノードデータ231aは、データパケットのアプリケーションクラスごとに、指定すべき中間ノードを定義するデータである。一方、図14Bを参照すると、第2の例としての中間ノードデータ231bが示されている。中間ノードデータ231bは、「端末クラス」及び「中間ノード」という2つのデータ項目を有する。この場合、中間ノードデータ231bは、データパケットの端末クラスごとに、指定すべき中間ノードを定義するデータである。なお、これらの例に限定されず、中間ノードデータは、図3に例示したような任意の制御情報と関連付けて中間ノードを定義するデータであってよい。
 通信制御部232は、例えば、LTE又はLTE-Aなどの標準仕様に従って、基地局220をセルラー通信のための基地局として動作させる。また、本実施形態において、通信制御部232は、無線受信部122により受信されるデータパケットの宛て先フィールドに、当該データパケットの最終的な宛て先ノードとは異なる中間ノードを指定する中間ノード指定情報を挿入し得る。例えば、通信制御部232は、端末装置200からのデータパケットが無線受信部122から入力されると、当該データパケット内に記述されたアプリケーションクラス又は端末クラスと関連付けられている中間ノードを、記憶部230により記憶されている上述した中間ノードデータを用いて特定する。そして、通信制御部232は、特定した中間ノードを指定する中間ノード指定情報を、データパケットの宛て先フィールドに挿入する。ここでの宛て先フィールドの更新処理の複数のパターンについて、後に例を挙げて詳細に説明する。なお、通信制御部232は、複数の中間ノードの候補から、例えばラウンドロビン方式又はランダム方式で、データパケットごとに異なる中間ノードを指定してもよい。
 また、通信制御部232は、中間ノードによりデータパケットの最終的な宛て先ノードを識別するために使用される制御情報を、端末装置200の代わりに、端末装置200から送信されるデータパケットに挿入してもよい。最終的な宛て先ノードを識別するために使用される制御情報とは、例えば、図3を用いて説明した制御情報のうちの少なくとも1つを含み得る。
   (2)宛て先フィールド更新処理の例
 図15A~図15Eは、それぞれ、本実施形態に係る通信制御部232による宛て先フィールド更新処理の一例について説明するための説明図である。各図には、通信制御部232による更新の前後の宛て先フィールドの内容が示されている。
 図15Aに示した第1の例において、通信制御部232は、データパケットの宛て先フィールドF1に挿入されている宛て先ノードに関する情報を、単純に中間ノード指定情報(例えば、中間ノードのIPアドレス又はホスト名など)で上書きする。この場合、宛て先フィールド更新処理は、最も簡易に実現され得る。
 図15Bに示した第2の例において、通信制御部232は、データパケットの宛て先フィールドF1に挿入されている宛て先ノードに関する情報を中間ノード指定情報で上書きする(F1b)と共に、宛て先フィールドF1が変更されたことを示すフラグをデータパケットに付加する(F1a)。この場合、更新後のデータパケットを受信する中間ノードは、フラグを参照することにより、宛て先フィールドF1が変更されているか否かを知ることができる。なお、データパケット内でのフラグの位置は、図15Bに例示した位置とは異なる位置であってもよい。
 図15Cに示した第3の例においては、宛て先フィールドF1が、フラグ用のサブフィールドF1a及びノード情報用のサブフィールドF1bに予め分割されている。この場合、例えば、端末装置200は、サブフィールドF1aのフラグをゼロに設定すると共に、サブフィールドF1bに宛て先ノードに関する情報を挿入したデータパケットを送信する。そして、基地局220の通信制御部232は、サブフィールドF1aのフラグを1に更新すると共に、サブフィールドF1bを中間ノード指定情報で上書きする。この場合、データパケットを受信する全ての通信ノードは、フラグ用のサブフィールドF1aを参照することにより、宛て先フィールドF1が変更されているか否かを知ることができる。
 図15Dに示した第4の例において、通信制御部232は、フラグを1に更新し、宛て先フィールドF1に中間ノード指定情報を挿入すると共に、データパケットの受信時に宛て先フィールドF1に記述されている情報を予備フィールドF9に転記する。この場合、更新後のデータパケットを受信する中間ノードは、予備フィールドF9に転記された宛て先ノードに関する情報を参照することにより、最終的な宛て先ノードを識別することができる。
 図15Eに示した第5の例は、1つのデータパケットの転送に際して複数の中間ノードが順に指定される場合に採用され得る、宛て先フィールド更新処理の例を示している。この場合、まず、基地局220の通信制御部232は、宛て先フィールドF1に中間ノード指定情報を挿入すると共に、最終的な宛て先ノード(宛て先ノード1)を指定する情報を予備フィールドF9に転記する。次に、データパケットを受信した中間ノードは、宛て先フィールドF1に新たな中間ノード指定情報を挿入すると共に、宛て先フィールドF1に記載された元の中間ノード指定情報を、さらに予備フィールドF9に転記する。このとき、更新の有無を示す2値のフラグの代わりに、更新の回数を示す情報をデータパケットに付加する(更新回数をインクリメントする)ことが望ましい。それにより、更新後のデータパケットを受信する中間ノードは、予備フィールドF9に転記されたノード情報の個数を容易に知ることができる。第5の例においては、予備フィールドF9が中間ノードの指定の履歴を表すため、1つの中間ノードが複数回指定されることによりループ状の通信経路が形成されることを防止することができる。
   (3)データ転送処理の流れ
 図16A及び図16Bは、それぞれ、本実施形態に係る基地局220によるデータ転送処理の流れの一例を示すフローチャートである。
 図16Aは、図15A~図15Cに例示した宛て先フィールド更新処理を含む流れの一例を示している。図16Aの例において、まず、基地局220の無線受信部122は、端末装置200から送信されたデータパケットを受信する(ステップS222)。そして、無線受信部122は、受信したデータパケットを通信制御部232へ出力する。次に、通信制御部232は、受信したデータパケットがMTC通信のためのパケットであるか否かを判定する(ステップS224)。ここで、データパケットがMTC通信のためのパケットであれば、続いてステップS226~S232の処理が行われる。
 送信元の装置がMTC端末である場合、通信制御部232は、データパケットの宛て先フィールドにおいて指定すべき中間ノードを、中間ノードデータを用いて特定する(ステップS226)。次に、通信制御部232は、特定した中間ノードを指定する中間ノード指定情報を、データパケットの宛て先フィールドに挿入する(ステップS230)。次に、通信制御部232は、宛て先フィールドが変更されたことを示すフラグ(例えば、フラグ=1)をデータパケットに設定する(ステップS232)
 そして、データパケットは、送信部126からコアネットワーク10へ転送される(ステップS234)。
 図16Bは、図15D及び図15Eに例示した宛て先フィールド更新処理を含む流れの一例を示している。図16Bの例において、まず、基地局220の無線受信部122は、端末装置200から送信されたデータパケットを受信する(ステップS222)。そして、無線受信部122は、受信したデータパケットを通信制御部232へ出力する。次に、通信制御部232は、受信したデータパケットがMTC通信のためのパケットであるか否かを判定する(ステップS224)。ここで、データパケットがMTC通信のためのパケットであれば、続いてステップS226~S233の処理が行われる。
 送信元の装置がMTC端末である場合、通信制御部232は、データパケットの宛て先フィールドにおいて指定すべき中間ノードを、中間ノードデータを用いて特定する(ステップS226)。次に、通信制御部232は、データパケットの受信時に宛て先フィールドに記述されている宛て先ノードに関する情報を予備フィールドなどの他のフィールドに転記する(ステップS228)。次に、通信制御部232は、特定した中間ノードを指定する中間ノード指定情報を、データパケットの宛て先フィールドに挿入する(ステップS230)。次に、通信制御部232は、フラグを更新する(ステップS233)
 そして、データパケットは、送信部126からコアネットワーク10へ転送される(ステップS234)。
  [2-4.中間ノード]
   (1)装置の構成例
 図17は、中間ノードとして動作する通信装置240の構成の一例を示すブロック図である。図17を参照すると、通信装置240は、受信部142、送信部144、記憶部250、通信制御部252及び情報管理部254を備える。
 記憶部250は、記憶媒体を用いて、通信制御部252及び情報管理部254による処理のためのプログラム及びデータを記憶する。また、本実施形態において、記憶部250は、データパケット内の制御情報とデータパケットの宛て先ノードとを対応付ける、後述する宛て先ノードデータを記憶してもよい。また、記憶部250は、第1の実施形態に係る通信装置140の記憶部150と同様、データパケット内の制御情報とデータパケットの転送先ノードとを対応付ける転送先データを記憶してもよい。
 通信制御部252は、自装置が宛て先フィールドにおいて指定されているデータパケットを受信部142が受信すると、宛て先フィールドとは異なるフィールドに含まれる情報から、当該データパケットの最終的な宛て先ノードを識別する。より具体的には、通信制御部252は、例えば、データパケット内の制御情報とデータパケットの宛て先ノードとを対応付ける宛て先ノードデータを用いて、データパケットごとに最終的な宛て先ノードを識別することができる。
 図18は、記憶部250により記憶され得る宛て先ノードデータの一例について説明するための説明図である。図18を参照すると、一例としての宛て先ノードデータ251は、「アプリケーションクラス」、「端末クラス」、「事業者」及び「宛て先ノード」という4つのデータ項目を有する。このうち、「アプリケーションクラス」、「端末クラス」及び「事業者」の組合せが、いずれかの宛て先ノードを識別するための識別キーとなる。例えば、アプリケーションクラスが「C1」、端末クラスが「T3」、事業者が「J01」であるデータパケットは、宛て先ノードD1に対応する。アプリケーションクラスが「C1」、端末クラスが「T3」、事業者が「J02」であるデータパケットは、宛て先ノードD2に対応する(残りのレコードについての説明は省略する)。なお、宛て先ノードを識別するための識別キーとして用いられ得る制御情報は、かかる例に限定されない。例えば、図3に例示した制御情報(又は他の制御情報)のうち任意の項目が、宛て先ノードを識別するための識別キーとして用いられてよい。本実施形態において、このような宛て先ノードデータは、図10に例示した情報管理サーバ270において管理され、中間ノード間で共有され得る。
 通信制御部252は、このような宛て先ノードデータを用いて、データパケット内の制御情報と対応する宛て先ノードを最終的な宛て先ノードとして識別することができる。なお、中間ノードを指定した装置(例えば、上述した基地局220)により予備フィールドに宛て先ノードに関する情報が転記されている場合には、通信制御部252は、宛て先ノードデータを用いることなく、最終的な宛て先ノードを識別することができる。その場合、記憶部250は、図18に例示した宛て先ノードデータを記憶しなくてもよい。
 通信制御部252は、上述したように識別した宛て先ノードを指定する宛て先ノード指定情報を、データパケットの宛て先フィールドに挿入する。即ち、通信制御部252は、一時的に指定された宛て先フィールドの情報を、最終的にデータパケットが到達すべき宛て先ノードの情報に修正する。そして、通信制御部252は、最終的な宛て先ノード指定情報を宛て先フィールドに含むデータパケットを、送信部144により送信させる。
 なお、通信制御部252は、第1の実施形態に係る転送ノードと同様、トラフィックが分散されるように、複数の転送先ノードの候補からデータパケットの転送先ノード(次のホップ)を選択してもよい。また、通信制御部252は、最終的な宛て先ノードの代わりに、別の中間ノードを指定する中間ノード指定情報を宛て先フィールドに挿入して、当該別の中間ノードへデータパケットをさらに転送してもよい。
 情報管理部254は、記憶部250により記憶されている宛て先ノードデータを更新するための更新データを情報管理サーバ270から取得し、取得した更新データを用いて宛て先ノードデータを更新する。情報管理部254は、更新データの配信を一定の頻度で定期的に情報管理サーバ270に要求してもよい。その代わりに、情報管理部254は、情報管理サーバ270から更新データが受信された場合に、受動的に宛て先ノードデータを更新してもよい。
   (2)データ転送処理の流れ
 図19A及び図19Bは、それぞれ、本実施形態に係る通信装置240によるデータ転送処理の流れの一例を示すフローチャートである。
 図19Aは、宛て先ノードデータを用いた宛て先ノードの識別処理を含む流れの一例を示している。図19Aの例において、まず、通信装置240の受信部142は、端末装置200から送信されたデータパケットを受信する(ステップS242)。そして、受信部142は、受信したデータパケットを通信制御部252へ出力する。次に、通信制御部252は、受信したデータパケットがMTC通信のためのパケットであるか否かを判定する(ステップS244)。ここで、データパケットがMTC通信のためのパケットであれば、処理はステップS246へ進む。一方、データパケットがMTC通信のためのパケットでなければ、処理はステップS254へ進む。
 ステップS246では、通信制御部252は、データパケットのヘッダ領域に含まれる制御情報を取得する(ステップS246)。次に、通信制御部252は、例えば、取得した制御情報に含まれるアプリケーションクラス、端末クラス及び事業者の組合せに対応する転送先ノードを、宛て先ノードデータを用いて識別する(ステップS248)。そして、通信制御部252は、識別した宛て先ノードを指定する宛て先ノード指定情報を、データパケットの宛て先フィールドに挿入する(ステップS250)。このとき、通信制御部252は、必要に応じてデータパケット内のフラグの値を更新する。
 そして、送信部144は、次のホップ(例えば、トラフィックが分散されるように選択される転送先ノード又は既定の通信ノード)へデータパケットを転送する(ステップS254)。
 図19Bは、宛て先ノードデータを用いないデータ転送処理の流れの一例を示している。図19Bの例において、まず、通信装置240の受信部142は、端末装置200から送信されたデータパケットを受信する(ステップS242)。そして、受信部142は、受信したデータパケットを通信制御部252へ出力する。次に、通信制御部252は、受信したデータパケットがMTC通信のためのパケットであるか否かを判定する(ステップS244)。ここで、データパケットがMTC通信のためのパケットであれば、処理はステップS247へ進む。一方、データパケットがMTC通信のためのパケットでなければ、処理はステップS254へ進む。
 ステップS247では、通信制御部252は、データパケット内のフラグを参照することにより、宛て先フィールドが変更されているか否かを判定する(ステップS247)。ここで、宛て先フィールドが変更されている場合には、処理はステップS249へ進む。一方、宛て先フィールドが変更されていない場合には、処理はステップS254へ進む。
 ステップS249では、通信制御部252は、データパケット内の予備フィールドに転記された情報から宛て先ノードを識別する(ステップS249)。そして、通信制御部252は、識別した宛て先ノードを指定する宛て先ノード指定情報を、データパケットの宛て先フィールドに挿入する(ステップS252)。このとき、通信制御部252は、必要に応じてデータパケット内のフラグの値を更新する。
 そして、送信部144は、次のホップ(例えば、トラフィックが分散されるように選択される転送先ノード又は既定の通信ノード)へデータパケットを転送する(ステップS254)。
  [2-5.通信経路の例]
 図20は、本実施形態により実現され得る通信経路の例について説明するための説明図である。図20を参照すると、一例としてのMTC通信の送信元である端末装置200と、宛て先であるアプリケーションサーバ190との間の簡略化された3つの通信経路R1、R2及びR3が示されている。なお、ACK及びNACKなど付随的に行われる制御シグナリングについては、図中に示していない。通信経路R1は、端末装置200とアプリケーションサーバ190との間の最短の(ルーティングメトリックが最適な)経路である。一方、通信経路R2及びR3は、通信経路R1に含まれる一部のリンクを迂回する冗長な経路である。
 例えば、端末装置200又は基地局220がデータパケットの宛て先フィールドにおいて中間ノードM1を指定した場合には、当該データパケットは通信経路R2を経由してアプリケーションサーバ190に到達し得る。また、例えば、端末装置200又は基地局220が中間ノードM2を指定し、さらに中間ノードM2が中間ノードM3を指定した場合には、当該データパケットは通信経路R3を経由してアプリケーションサーバ190に到達し得る。このようにMTC通信のデータパケットを最短の経路から迂回させることで、トラフィックが分散され、特定の通信経路へのトラフィックの集中が未然に防がれる。
  [2-6.情報管理サーバ]
   (1)装置の構成例
 図21は、本実施形態に係る情報管理サーバ270の構成の一例を示すブロック図である。図21を参照すると、情報管理サーバ270は、受信部272、送信部274、記憶部280及び情報管理部282を備える。
 受信部272及び送信部274は、情報管理サーバ270が他の通信装置との間で通信を行うための通信インタフェースである。
 記憶部280は、記憶媒体を用いて、図18に例示した宛て先ノードデータと同様のデータ項目を有する宛て先ノードデータのマスタを記憶する。また、記憶部280は、図14A及び図14Bに例示した中間ノードデータと同様のデータ項目を有する中間ノードデータのマスタを記憶してもよい。さらに、記憶部280は、第1の実施形態で説明した転送先データのマスタを記憶してもよい。
 情報管理部282は、記憶部280により記憶される情報についてのマスタ管理機能を提供する。例えば、情報管理部282は、通信システム2に新たにアプリケーションサーバ190が導入された場合にアプリケーションに関する新たな情報の登録を受け付けるためのインタフェースを提供する。当該インタフェースは、例えば、装置の画面上でユーザからの情報入力を受け付けるグラフィカルユーザインタフェース(GUI)であってよい。その代わりに、当該インタフェースは、例えば、アプリケーションサーバ190から登録情報を受信するAPI(Application Program Interface)であってもよい。また、情報管理部282が提供するインタフェースは、登録済みの情報の変更及び削除を受け付けてもよい。そして、情報管理部282は、マスタの更新(情報の追加、変更又は削除)が発生すると、マスタの差分に基づく更新データを通信システム2に含まれる通信ノードへ配信する。
   (2)更新データの例
 図22は、更新データの一例について説明するための説明図である。例えば、事業者J01が、新たにアプリケーションサーバD1、D3及びD5を導入した場合を想定する。その場合、事業者J01のユーザ(エンジニア)は、情報管理部282が提供するユーザインタフェースを介して、アプリケーションサーバD1、D3及びD5の各々についての情報を情報管理サーバ270に登録する。ここで登録される情報は、例えば、各アプリケーションサーバに対応する、アプリケーションクラス、端末クラス及びMTC通信のための通信スケジュールなどを含み得る。その結果、情報管理部282は、記憶部280により記憶されている宛て先ノードデータのマスタを更新すると共に、図22に例示したような更新データ283を生成する。
 図22を参照すると、更新データ283は、事業者IDをキーとして、宛て先ノードの候補となり得るアプリケーションサーバごとに、対応するアプリケーションクラス、端末クラス及び通信スケジュールの情報を記述したデータである。更新データ283の各レコードには、「追加」、「変更」又は「削除」などの値をとり得る「更新区分」が付与される。情報管理サーバ270からこのような更新データ283を受信した中間ノードは、更新データ283を用いて、個々に記憶している宛て先ノードデータを最新のマスタに同期させる。
   (3)更新データ配信処理の流れ
 図23A及び図23Bは、それぞれ、本実施形態に係る情報管理サーバ270による更新データ配信処理の流れの一例を示すフローチャートである。
 図23Aは、マスタの更新の都度、更新データが中間ノードへ配信される例を示している。図23Aの例において、まず、情報管理サーバ270の情報管理部282は、GUIを介して(又はアプリケーションサーバ190から)、アプリケーションサーバ190についての登録情報を取得する(ステップS272)。次に、情報管理部282は、取得した登録情報を用いて、記憶部280により記憶されている宛て先ノードデータのマスタを更新する(ステップS274)。次に、情報管理部282は、更新により生じたマスタの差分に基づいて、図22に例示したような更新データを生成する(ステップS276)。そして、送信部274は、情報管理部282により生成された更新データを、各中間ノードに配信する(ステップS278)。なお、更新データは、各中間ノードへブロードキャストされてもよく、個別にユニキャスト又はマルチキャストされてもよい。
 図23Bは、中間ノードからの要求に応じて更新データが中間ノードへ配信される例を示している。図23Bの例において、情報管理サーバ270の受信部272により中間ノードからの更新データ配信要求が受信されると、処理はステップS284へ進む(ステップS282)。ステップS284において、情報管理部282は、更新データの前回の配信以降、宛て先ノードデータのマスタに差分が生じているか否かを判定する(ステップS284)。ここで、宛て先ノードデータのマスタに差分が生じている場合には、情報管理部282は、マスタの差分に基づいて更新データを生成する(ステップS286)。そして、送信部274は、情報管理部282により生成された更新データを、要求元の中間ノードに配信する(ステップS278)。一方、宛て先ノードデータのマスタに差分が生じていない場合には、情報管理部282は、差分が無いことを要求元の中間ノードに通知する(ステップS289)。
 なお、図23A及び図23Bの例に限定されず、情報管理サーバ270は、例えば、一定の頻度で定期的にマスタの差分の有無を判定し、差分が生じている場合に能動的に各中間ノードへ更新データを配信してもよい。
   (4)データ更新処理の流れ
 図24は、本実施形態に係る中間ノードによる宛て先ノードデータ更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。
 図24を参照すると、まず、通信装置240の受信部142は、情報管理サーバ270から配信される宛て先ノードデータの更新データを受信する(ステップS291)。次に、情報管理部254は、更新データ内に新たなアプリケーションクラスが存在するか否かを判定する(ステップS292)。ここで、更新データ内に新たなアプリケーションクラスが存在する場合には、当該新たなアプリケーションクラスを図18に例示した宛て先ノードデータ251に追加する(ステップS293)。また、情報管理部254は、更新データ内に新たな端末クラスが存在するか否かを判定する(ステップS294)。ここで、更新データ内に新たな端末クラスが存在する場合には、当該新たな端末クラスを宛て先ノードデータ251に追加する(ステップS295)。さらに、情報管理部254は、更新データ内の事業者IDが新たな事業者の事業者IDであるか否かを判定する(ステップS296)。ここで、更新データ内の事業者IDが新たな事業者の事業者IDである場合には、当該新たな事業者の事業者IDを宛て先ノードデータ251に追加する(ステップS297)。そして、情報管理部254は、更新データ内のアプリケーションクラス、端末クラス及び事業者IDの組合せに対応する宛て先ノード(のIPアドレス又はホスト名などの情報)を宛て先ノードデータ251に追加し、又は既存の宛て先ノードを更新する(ステップS298)。
  [2-7.DRXの管理]
 なお、図22に例示した更新データ283に含まれる通信スケジュール情報は、中間ノードからさらに対応する各端末装置200へ配信され得る。その代わりに、情報管理サーバ270は、更新データ283とは別に通信スケジュール情報を各端末装置200へ配信してもよい。通信スケジュール情報を受信した各端末装置200は、当該通信スケジュール情報に従って自装置のスリープ時間を制御し、間欠動作(DRX:Discontinuous Reception)を実現する。
 端末装置200の間欠動作の制御は、図22に例示した通信スケジュール情報のように、1日1回(“every day”)又は1週間に1回(“every week”)といった単純なパラメータに従って制御されてもよい。例えば、1日1回(“every day”)が指定された場合には、端末装置200の無線受信部122及び無線送信部124は、1日1回だけ任意の時間帯にウェイクアップし、その時間帯にアプリケーションデータを生成して上述したデータパケットをアプリケーションサーバ190に送信する。通信スケジュール情報は、間欠動作の周期に加えて、ウェイクアップの時間帯に関する情報(例えば、開始時刻及び終了時刻又は時間長など)を含んでもよい。
 また、各端末装置200について、基地局220又はその他の通信ノードにより、上述したウェイクアップの時間帯におけるより短い補助的な間欠動作の周期が決定されてもよい。その場合には、端末装置200の無線受信部122及び無線送信部124は、指定されたウェイクアップの時間帯においても、例えば自装置のために通信リソースがスケジューリングされたタイミングを除いて、スリープし得る。それにより、端末装置200の消費電力をより大きく低減することができる。
  [2-8.第2の実施形態のまとめ]
 ここまで、図10~図24を用いて、第2の実施形態について説明した。本実施形態によれば、データパケットの宛て先ノードまでの経路上の、宛て先ノードとは異なる中間ノードを指定する中間ノード指定情報が、MTC端末から送信されるデータパケットの宛て先フィールドに挿入される。それにより、MTC通信のトラフィックが特定の通信経路に集中することなく、指定された中間ノードを経由する経路に迂回する。その結果、トラフィックが分散され、MTC通信におけるトラフィックの輻輳が回避され又は緩和される。
 また、本実施形態によれば、宛て先フィールドに中間ノード指定情報を挿入する装置は、MTC端末からデータパケットを受信する通信ノード(例えば、基地局など)であってよい。このような通信ノードがデータパケットに中間ノード指定情報を挿入する場合には、MTC端末に処理ロジックの改変などのインパクトを与えることなく、上述した実施形態による輻輳回避の手法を導入することができる。
 また、本実施形態によれば、指定された中間ノードは、データパケット内に挿入されるMTC端末に関する制御情報、又は予備的なフィールドに転記される情報から、データパケットの最終的な宛て先ノードを識別する。従って、データパケットの宛て先フィールドが変更された場合であっても、中間ノードを経由して適切にデータパケットを最終的な宛て先ノード(例えば、対応するアプリケーションサーバ)に届けることができる。
 本実施形態において、MTC端末に関する制御情報を用いて宛て先ノードが識別される場合には、予備的なフィールドに宛て先ノードに関する情報を転記する必要がないため、既存のパケットフォーマットを効果的に活用することができる。一方、予備的なフィールドに転記される情報から宛て先ノードが識別される場合には、各中間ノードは宛て先ノードデータを保持しなくてよいため、宛て先ノードデータの参照に要する処理コスト及び記憶媒体のリソースを削減することができる。
  [2-9.応用例]
 第2の実施形態では、主にMTC端末から送信されるデータパケットを中間ノードを経由する経路に迂回させる例について説明した。しかしながら、上述した中間ノードの指定の仕組みは、MTC端末へ送信されるデータパケットにも適用可能である。例えば、図10に示した通信装置140は、図15D又は図15Eに示した宛て先フィールド更新処理に従って、端末装置200へ送信されるデータパケットの宛て先フィールドに中間ノード指定情報を挿入すると共に、宛て先フィールドに記述されていた端末装置200のアドレスなどの情報を予備フィールドに転記してもよい。
 なお、本明細書において説明した各装置による一連の制御処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記憶媒体に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、実行時にRAM(Random Access Memory)に読み込まれ、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサにより実行される。
 また、本明細書では、MTC端末である端末装置100及び200が無線通信によりネットワークにアクセスする例について主に説明した。しかしながら、上述した2つの実施形態の効果は、MTC端末が有線通信によりネットワークにアクセスする場合にも同等に享受され得る。
 以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
 1,2      通信システム
 10       コアネットワーク
 20       ネットワーク
 100,200  端末装置
 120,220  基地局
 140      通信装置(転送ノード)
 240      通信装置(中間ノード)
 270      情報管理サーバ
 190      アプリケーションサーバ

Claims (18)

  1.  データパケットの宛て先ノードまでの経路上の前記宛て先ノードとは異なる中間ノードを指定する中間ノード指定情報を、前記データパケットの宛て先フィールドに挿入する通信制御部と、
     前記中間ノード指定情報が挿入された前記データパケットを送信する送信部と、
     を備える通信装置。
  2.  前記通信装置は、端末装置から送信され又は端末装置へ送信される前記データパケットを受信する受信部、をさらに備え、
     前記通信制御部は、前記端末装置がMTC端末である場合に、前記データパケットの宛て先フィールドに前記中間ノード指定情報を挿入する、
     請求項1に記載の通信装置。
  3.  前記通信制御部は、指定すべき中間ノードを特定するための中間ノードデータを用いて、複数の中間ノードの候補から前記データパケットのために指定すべき中間ノードを特定する、請求項2に記載の通信装置。
  4.  前記通信制御部は、前記データパケットの受信時に前記宛て先フィールドに記述されている情報を、他のフィールドに転記する、請求項2に記載の通信装置。
  5.  前記通信制御部は、前記宛て先フィールドが変更されたことを示すフラグを前記データパケットに付加する、請求項4に記載の通信装置。
  6.  前記通信制御部は、前記中間ノードにより前記データパケットの前記宛て先ノードを識別するために使用される制御情報を前記データパケットに挿入する、請求項1に記載の通信装置。
  7.  前記通信装置は、複数の中間ノードの候補のうちの1つである、請求項1に記載の通信装置。
  8.  前記通信装置は、前記データパケットを生成するMTC端末である、請求項1に記載の通信装置。
  9.  データパケットの宛て先ノードまでの経路上の前記宛て先ノードとは異なる中間ノードを指定する中間ノード指定情報を、前記データパケットの宛て先フィールドに挿入することと、
     前記中間ノード指定情報が挿入された前記データパケットを送信することと、
     を含む通信制御方法。
  10.  自装置が宛て先フィールドにおいて指定されている、端末装置から送信され又は端末装置へ送信されるデータパケットを受信する受信部と、
     前記データパケット内の前記宛て先フィールドとは異なるフィールドに含まれる情報から、前記データパケットの宛て先ノードを識別し、識別した当該宛て先ノードを指定する宛て先ノード指定情報を前記宛て先フィールドに挿入する通信制御部と、
     前記宛て先ノード指定情報が挿入された前記データパケットを送信する送信部と、
     を備える通信装置。
  11.  前記通信装置は、前記データパケット内の制御情報と前記データパケットの宛て先ノードとを対応付ける宛て先ノードデータを記憶する記憶部、をさらに備え、
     前記通信制御部は、前記宛て先ノードデータを用いて前記データパケットの前記宛て先ノードを識別する、請求項10に記載の通信装置。
  12.  前記制御情報は、前記端末装置の端末ID、クラス若しくはグループ、前記データパケットに関連するアプリケーションのアプリケーションID若しくはクラス、又は前記アプリケーションを提供する事業者を特定する情報を含む、請求項11に記載の通信装置。
  13.  前記通信装置は、前記宛て先ノードデータを更新するための更新データを情報管理サーバから取得し、取得した前記更新データを用いて前記宛て先ノードデータを更新する情報管理部、をさらに備える、請求項11に記載の通信装置。
  14.  前記通信制御部は、前記宛て先フィールドとは異なるフィールドに前記宛て先フィールドから転記された情報から、前記データパケットの前記宛て先ノードを識別する、請求項10に記載の通信装置。
  15.  複数の通信ノードを含む通信ネットワーク内の通信装置における通信制御方法であって、
     自装置が宛て先フィールドにおいて指定されている、端末装置から送信され又は端末装置へ送信されるデータパケットを受信することと、
     前記データパケット内の前記宛て先フィールドとは異なるフィールドに含まれる情報から、前記データパケットの宛て先ノードを識別することと、
     識別した前記宛て先ノードを指定する宛て先ノード指定情報を前記宛て先フィールドに挿入することと、
     前記宛て先ノード指定情報が挿入された前記データパケットを送信することと、
     を含む通信制御方法。
  16.  データパケットの宛て先ノードまでの経路上の前記宛て先ノードとは異なる中間ノードを指定する中間ノード指定情報を、前記データパケットの宛て先フィールドに挿入する通信制御部、及び
     前記中間ノード指定情報が挿入された前記データパケットを送信する送信部、
     を備える第1の通信装置と、
     自装置が宛て先フィールドにおいて指定されている、端末装置から送信され又は端末装置へ送信されるデータパケットを受信する受信部、
     前記データパケット内の前記宛て先フィールドとは異なるフィールドに含まれる情報から、前記データパケットの宛て先ノードを識別し、識別した当該宛て先ノードを指定する宛て先ノード指定情報を前記宛て先フィールドに挿入する通信制御部、及び
     前記宛て先ノード指定情報が挿入された前記データパケットを送信する送信部、
     を備える第2の通信装置と、
     を含み、
     前記第2の通信装置は、前記中間ノードの候補である、
     通信システム。
  17.  MTC端末から送信され又はMTC端末へ送信されるデータパケット内の制御情報と前記データパケットの宛て先ノードとを対応付ける宛て先ノードデータを記憶する記憶部と、
     前記記憶部により記憶されている前記宛て先ノードデータの更新を管理する管理部と、
     前記データパケットの前記宛て先ノードまでの経路上の前記宛て先ノードとは異なる中間ノードに、前記宛て先ノードデータに関する更新データを送信する送信部と、
     を備える通信装置。
  18.  前記制御情報は、MTC端末の端末ID、クラス若しくはグループ、前記データパケットに関連するアプリケーションのアプリケーションID若しくはクラス、又は前記アプリケーションを提供する事業者を特定する情報を含む、請求項17に記載の通信装置。
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