WO2012020593A1

WO2012020593A1 - 照明装置および表示装置

Info

Publication number: WO2012020593A1
Application number: PCT/JP2011/062447
Authority: WO
Inventors: 良武石元
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2010-08-09
Filing date: 2011-05-31
Publication date: 2012-02-16
Also published as: US20130135901A1

Abstract

　導光板の加工作業の効率を向上させることが可能な照明装置を提供する。この照明装置は、バックシャーシ（２１）に収容される導光板（２３）と、その導光板（２３）を押圧することにより導光板（２３）の保持を行う押圧部材（３１）とを備えている。そして、押圧部材（３１）が複数の押圧部材（３１）を含んでいるとともに、導光板（２３）の複数の側端面（２３ｃ～２３ｆ）のそれぞれの側に押圧部材（３１）が少なくとも１つずつ配置されており、複数の側端面（２３ｃ～２３ｆ）のそれぞれが押圧部材（３１）で個別に押圧されている。

Description

照明装置および表示装置

　本発明は、照明装置および表示装置に関する。

　表示装置の一つである液晶表示装置では、映像を表示する液晶表示パネルが非発光であるため、液晶表示パネルの裏面側（液晶表示パネルの表示面側とは反対側）に照明装置を設置し、その照明装置からの光で液晶表示パネルを照明するようになっている。なお、液晶表示パネルの裏面側に設置される照明装置は、たとえば、バックライトユニットなどと称されている。

　また、液晶表示装置に設置されるバックライトユニットは、大別すると直下型とエッジライト型との２種類に分類される。

　その構成を簡単に説明すると、直下型のバックライトユニットでは、液晶表示パネルの直下（液晶表示パネルの裏面と対向する領域）に光源が配置されている。そして、光源から発せられた光は、光学シート（拡散シート、レンズシートおよび偏光シートなど）を介して液晶表示パネルを照明する。

　一方で、エッジライト型のバックライトユニットでは、液晶表示パネルの直下に導光板が配置され、その導光板の所定の側端面と対向するように光源が配置されている。エッジライト型のバックライトユニットの照明動作としては、光源から光が発せられると、その光が導光板の所定の側端面から導光板内に導入される。そして、導光板内に導入された光は、反復反射を繰り返して導光板の前面（液晶表示パネル側に向く面）から面状に出射した後、光学シートを介して液晶表示パネルを照明する。

　これら２種類のバックライトユニットは用途に応じて使い分けられるが、薄型に特化した液晶表示装置では、薄型化に有利なエッジライト型のバックライトユニットが採用される。

　ところで、エッジライト型のバックライトユニットでは、通常、導光板や光源などの構成部材を筐体（収容容器）の収容領域内に収容している。そして、筐体の収容領域内において導光板を保持し、かつ、位置決めしている。

　導光板の位置決め方法としては、たとえば、筐体に位置決め用の凸部を形成するとともに、さらに、その筐体の凸部が嵌め込まれる位置決め用の凹部を導光板に形成し、筐体の凸部を導光板の凹部に嵌め込むという方法が従来から知られている（たとえば、特許文献１参照）。

　また、別の方法として、筐体の収容領域内に位置決めピンを取り付け、その位置決めピンを導光板の位置決め用の凹部に嵌め込むという方法も従来から知られている。

　いずれにしても、従来では、位置決めのための何らかの加工を導光板に対して施すようにしている。

特開２０１０－２７４５号公報

　しかしながら、上記した従来の方法を用いて導光板の位置決めを行うようにすると、導光板の位置決めについては良好になされるが、導光板の加工時において位置決め用の凹部を導光板に形成する工程が必須となる。すなわち、導光板の加工にかかる時間が増大してしまう。その結果、従来の方法を用いて導光板の位置決めを行う場合には、導光板の加工作業の効率を向上させるのが困難となってしまう。

　本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、導光板の加工作業の効率を向上させることが可能な照明装置および表示装置を提供することを目的とする。

　上記目的を達成するために、本発明の第１の局面による照明装置は、筐体と、筐体に収容され、被照明体側に向くことになる前面および前面の反対面である後面と、前面および後面に繋がる複数の側端面とを有する導光板と、導光板を押圧することにより導光板の保持を行う押圧部材とを備えている。そして、押圧部材が複数の押圧部材を含んでいるとともに、導光板の複数の側端面のそれぞれの側に押圧部材が少なくとも１つずつ配置されており、導光板の複数の側端面のそれぞれが押圧部材で個別に押圧されている。

　第１の局面による照明装置では、上記のように、導光板を押圧部材で押圧することにより導光板を保持するようにした構成において、導光板の複数の側端面のそれぞれの側に押圧部材を少なくとも１つずつ配置し、導光板の複数の側端面のそれぞれを押圧部材で個別に押圧することによって、導光板の板厚方向に対して垂直な方向に導光板が移動（位置ずれ）しないように保持される。すなわち、導光板の板厚方向に対して垂直な方向における導光板の位置決めがなされる。これにより、導光板の板厚方向に対して垂直な方向における導光板の位置決めを行うための位置決め部材を別途設ける必要がなく、当然、その位置決め部材が嵌め込まれる位置決め用の凹部を導光板に形成する必要もない。したがって、導光板に位置決め用の凹部を形成する必要がない分だけ、導光板の加工時間が短縮されるので、導光板の加工作業の効率を向上させることが可能となる。

　第１の局面による照明装置において、押圧部材が弾性変形可能なクッション材からなっていることが好ましい。このように構成すれば、導光板が熱の影響で膨張変形したとしても、導光板の膨張変形を押圧部材で吸収することができるので、導光板の複数の側端面のそれぞれと押圧部材との間に予め空隙を設けておく必要はない。さらに、導光板の複数の側端面のそれぞれを押圧部材が押圧しているときには、押圧部材が弾性変形（圧縮変形）した状態となっているので、導光板が収縮変形したとしても、導光板の複数の側端面のそれぞれと押圧部材との間に空隙が生じないように押圧部材が復元変形する。これらのことにより、導光板のガタツキが抑制される。すなわち、導光板の位置決めが不十分になることなく、導光板の加工作業の効率を向上させることができる。

　第１の局面による照明装置において、導光板の複数の側端面のそれぞれの側に押圧部材が２つ以上ずつ配置されていることがより好ましい。このように構成すれば、導光板の保持および位置決めを確実に行うことができる。

　第１の局面による照明装置において、導光板の前面と対向する側からの平面視における導光板の外形形状が四角形状とされており、平面視における導光板の４つの隅部が押圧部材で押圧されるように、導光板の複数の側端面のそれぞれの側に押圧部材が２つずつ配置されていることが好ましい。すなわち、平面視における導光板の４つの隅部のそれぞれの側に押圧部材が２つずつ配置されていることが好ましい。このように構成すれば、平面視における外形形状が四角形状とされた導光板を用いる場合に、その導光板の保持および位置決めをバランス良く行うことができる。

　第１の局面による照明装置において、押圧部材が固着される固定部材をさらに備え、その固定部材が筐体に取り付けられていてもよい。このように構成すれば、押圧部材の固定を容易に行うことができる。さらに、何らかの理由で押圧部材を交換しなければならない場合に、固定部材を筐体から取り外すことにより、容易に、押圧部材の交換を行うことができる。

　また、第１の局面による照明装置において、押圧部材が筐体に固着されていてもよく、押圧部材が導光板に固着されていてもよい。このように構成すれば、押圧部材の固定を容易に行うことができる。

　本発明の第２の局面による表示装置は、第１の局面による照明装置と、その照明装置からの光で照明される表示パネルとを備えている。

　このように構成された表示装置では、導光板の加工作業の効率を向上させることが可能となる。

　以上のように、本発明によれば、導光板の加工作業の効率を向上させることが可能な照明装置および表示装置を得ることができる。

本発明の一実施形態による照明装置を備えた表示装置の分解斜視図である（押圧部材については省略）。本発明の一実施形態による照明装置の一部（光源の周辺部分）を拡大した断面図である。本発明の一実施形態による照明装置を導光板の前面と対向する側から見た場合の平面図である（光学シートについては省略）。本発明の一実施形態による照明装置の一部（押圧部材の周辺部分）を拡大した断面図である。本発明の一実施形態による照明装置の押圧部材の斜視図である。本発明の変形例による照明装置の一部（押圧部材の周辺部分）を拡大した断面図である。本発明の変形例による照明装置の押圧部材の固定方法を説明するための図である。本発明の変形例による照明装置の押圧部材の固定方法を説明するための図である。本発明の変形例による照明装置を導光板の前面と対向する側から見た場合の平面図である（光学シートについては省略）。

　本発明の一実施形態による照明装置を備えた表示装置の構成について、図１～図５を参照して説明する。

　この表示装置は液晶表示装置であって、図１に示すように、映像を表示する液晶表示パネル１０と、液晶表示パネル１０の表示面側とは反対の裏面側に設置されるバックライトユニット２０とを少なくとも備えている。なお、液晶表示パネル１０は、本発明の「被照明体」および「表示パネル」の一例である。また、バックライトユニット２０は、本発明の「照明装置」の一例である。

　また、液晶表示装置には筐体としてのベゼルＢＺがさらに備えられていて、そのベゼルＢＺによって、液晶表示パネル１０およびバックライトユニット２０が液晶表示パネル１０の表示面側から覆われている。

　液晶表示パネル１０は、実際に映像が表示される表示領域と、その表示領域の外縁領域である非表示領域とを有している。そして、液晶表示パネル１０の表示領域には、マトリクス状に配列された複数の画素が作り込まれている。

　複数の画素のそれぞれは、スイッチング素子、画素電極および共通電極などによって駆動されるようになっている。なお、図面を見易くするため、スイッチング素子、画素電極および共通電極は図示しておらず、それらに対して電気的に接続される配線などについても図示していない。

　スイッチング素子はＴＦＴ（薄膜トランジスタ）からなっていて、スイッチング素子のゲートはゲート線（走査線）に接続され、スイッチング素子のソースはソース線（データ線）に接続される。また、スイッチング素子のドレインには画素電極が接続されるとともに、その画素電極と対向するように共通電極が配置され、さらに、画素電極と共通電極との間に液晶（図示せず）が挟持される。なお、スイッチング素子は各画素に個々に設けられており、画素電極も各画素に個々に設けられている。一方、共通電極については、その名の通り、各画素で共通となっている。

　そして、表示動作の際には、映像信号に基づいて、液晶の光学的性質（光透過率）が画素毎に変化される。具体的には、各画素において、スイッチング素子を介して画素電極に所定の電力が供給されることにより、画素電極と共通電極との間に電界が発生される。そして、画素電極と共通電極との間に発生した電界によって、液晶の配向、すなわち、液晶を透過する光の透過率が変化される。

　このため、バックライトユニット２０からバックライト光が出射され、そのバックライト光によって液晶表示パネル１０の裏面が照明されると、液晶表示パネル１０を透過するバックライト光の透過量が画素毎に異ならされることになる。これにより、液晶表示パネル１０の表示面に所望の映像が表示される。

　以下に、液晶表示パネル１０およびバックライトユニット２０の構成についてより詳細に説明する。

　液晶表示パネル１０は、図１に示すように、２枚の透明基板１１および１２を少なくとも備えている。一方の透明基板１１は、アクティブマトリクス基板と称されるものであって、他方の透明基板１２は、透明基板１１に対して対向配置されることから対向基板と称される場合もあるし、カラーフィルタ基板と称される場合もある。

　一方の透明基板１１の所定面上には、スイッチング素子および画素電極が形成されているとともに、それらに電気的に接続されるゲート線（走査線）およびソース線（データ線）も形成されている。また、他方の透明基板１２の所定面上には、共通電極が形成されている。なお、他方の透明基板１２の所定面上には、共通電極に加えて、必要に応じてカラーフィルタがさらに形成される。そして、２枚の透明電極１１および１２のそれぞれの所定面は、液晶を特定方向に配向させることが可能な配向膜（図示せず）によって覆われている。

　また、２枚の透明基板１１および１２は、それぞれの所定面が向き合うように、シール材（図示せず）を介して互いに貼り合わされている。そして、２枚の透明基板１１および１２の間に液晶が封止されている。これによって、画素電極と共通電極との間（一方の透明基板１１の所定面を覆う配向膜と他方の透明電極１２の所定面を覆う配向膜との間）に液晶が挟持された状態となっている。

　さらに、２枚の透明基板１１および１２のそれぞれの外形サイズは互いに異ならされていて、透明基板１１の外形サイズが透明基板１２の外形サイズよりも大きくなっている。したがって、２枚の透明基板１１および１２は互いに貼り合わされているが、透明基板１１および１２のそれぞれの所定端は互いに合致しておらず、透明基板１１の所定面の一部が透明基板１２から露出されている。この透明基板１１の所定面の露出した部分は、非表示領域の一領域であって、透明基板１１にドライバ（図示せず）を電気的に接続するために用いられる。

　また、２枚の透明基板１１および１２の所定面（液晶側の面）とは反対側の面のそれぞれには、特定の振動方向の光波だけを透過させる偏光シート１３が１枚ずつ貼付されている。そして、２枚の偏光シート１３のそれぞれの透過軸方向は、互いに約９０°ずらされている。

　この液晶表示パネル１０の裏面側に設置されるバックライトユニット２０は、図１および図２に示すように、エッジライト型であって、バックシャーシ２１と、反射シート２２と、導光板２３と、光学シート２４と、光源モジュール２５とを少なくとも備えている。なお、バックシャーシ２１は、本発明の「筐体」の一例である。

　バックシャーシ２１は、液晶表示パネル１０側が開口された略箱状に形成されている。すなわち、バックシャーシ２１は、底部と、その底部の外周に立設された側部とを有していることになる。そして、バックシャーシ２１の底部および側部で取り囲まれた領域が収容領域とされており、そのバックシャーシ２１の収容領域内に、反射シート２２、導光板２３、光学シート２４および光源モジュール２５が収容される。

　反射シート２２は、バックシャーシ２１の底部の内面（底面）上に載置されている。すなわち、この反射シート２２の存在によって、バックシャーシ２１の底部の内面（底面）が光反射面となっている。

　導光板２３は、光源モジュール２５からの光を導入して液晶表示パネル１０側に向けて出射するためのものであって、前面２３ａおよびその反対面である後面２３ｂと、前面２３ａおよび後面２３ｂに繋がる複数の側端面とを有しているとともに、バックシャーシ２１の底部の内面（底面）上に反射シート２２を介して載置されている。そして、導光板２３の前面２３ａが液晶表示パネル１０側に向けられ、導光板２３の後面２３ｂがバックシャーシ２１の底部側に向けられている。

　これにより、導光板２３の前面２３ａは、導光板２３内に導入された光（光源モジュール２５からの光）を液晶表示パネル１０側に向けて出射するための光出射面となる。一方で、導光板２３の後面２３ｂは、反射シート２２によって覆われるため、光出射面とはならない。

　また、導光板２３の前面２３ａと対向する側からの平面視（図３参照）においては、導光板２３の外形形状（前面２３ａおよび後面２３ｂの平面形状）は凹凸のない長方形状となっている。すなわち、この導光板２３は、それぞれが平坦面（意図的に形成された凹凸を持たない略平らな面）とされた４つの側端面２３ｃ～２３ｆを有していることになる。そして、導光板２３の４つの側端面２３ｃ～２３ｆのうちの側端面２３ｃは、光源モジュール２５からの光が入射する光入射面となっている。このため、導光板２３の側端面２３ｃを介して、光源モジュール２５からの光が導光板２３内に導入される。

　なお、導光板２３の側端面２３ｃおよび２３ｄは、互いに逆方向を向き、かつ、平面視における導光板２３の長手方向（Ｘ方向）に平行になっている面である。また、導光板２３の側端面２３ｅおよび２３ｆは、互いに逆方向を向き、かつ、平面視における導光板２３の短手方向（Ｙ方向）に平行になっている面である。

　また、図１および図２に示す光学シート２４は、拡散シートやレンズシートなどを含んでおり、導光板２３の前面（光出射面）２３ａ上に載置されている。そして、この光学シート２４によって、導光板２３の前面（光出射面）２３ａから出射された光の拡散や集光などが行われる。

　光源モジュール２５は、バックライト光の基となる光（導光板２３内に導入される光）を生成するためのものであって、導光板２３の側端面（光入射面）２３ｃの側に配置されている。なお、光源モジュール２５の使用数は特に限定されるものではない。たとえば、図示しないが、光源モジュール２５をさらに追加し、その追加した光源モジュール２５を導光板２３の側端面２３ｄの側に配置するようにしてもよい。言い換えると、導光板２３の側端面２３ｃに加えて、導光板２３の側端面２３ｄについても光入射面として機能させてもよい。

　光源モジュール２５の構造としては、同一のプリント基板２６の実装面２６ａに複数のＬＥＤ２７が実装されたものとなっている。なお、ＬＥＤ２７の実装数は特に限定されるものではなく、用途に応じて変更可能である。

　プリント基板２６は、短冊状に形成されたＦＰＣ（フレキシブルプリント配線板）などからなっていて、その実装面２６ａが導光板２３の側端面（光入射面）２３ｃと向き合うように保持されている。このため、プリント基板２６の実装面２６ａに実装されたＬＥＤ２７も導光板２３の側端面（光入射面）２３ｃと対向することになる。これにより、ＬＥＤ２７から光が発せられると、その光が導光板２３の側端面（光入射面）２３ｃに入射して導光板２３内に導入される。

　ＬＥＤ２７は白色ＬＥＤであって、たとえば、青色（青紫色）のＬＥＤ光を黄色に変換する蛍光体と青色ＬＥＤ（青紫色ＬＥＤ）とを組み合わせたものである。なお、青色（青紫色）のＬＥＤ光を緑色および赤色にそれぞれ変換する蛍光体と青色ＬＥＤ（青紫色ＬＥＤ）とを組み合わせたものをＬＥＤ２７としてもよく、青色ＬＥＤ、緑色ＬＥＤおよび赤色ＬＥＤの３種類のＬＥＤを組み合わせたものをＬＥＤ２７としてもよい。

　ところで、光源モジュール２５からの光を導光板２３の側端面（光入射面）２３ｃに効率的に入射させるためには、バックシャーシ２１の収容領域内において導光板２３を精度良く位置決めしておくことが必要となる。

　したがって、本実施形態では、図３に示すように、バックシャーシ２１とは異なる部材である押圧部材３１を導光板２３と共にバックシャーシ２１の収容領域内に収容し、その押圧部材３１を用いてバックシャーシ２１の収容領域内における導光板２３の位置決めを精度良く行うようにしている。なお、図面の簡略化のため、押圧部材３１は図１には図示していない。

　押圧部材３１の使用数は８個とされていて、その押圧部材３１は導光板２３の４つの側端面２３ｃ～２３ｆのそれぞれの側に２つずつ配置されている。

　押圧部材３１の具体的な配置位置としては、導光板２３の側端面（光入射面）２３ｃの側に位置する２つの押圧部材３１は、光源モジュール２５から導光板２３の側端面（光入射面）２３ｃに向かう光の進行が阻害されないように（光源モジュール２５の配置領域を避けるように）、導光板２３の側端面（光入射面）２３ｃのＸ方向における一方端部および他方端部のそれぞれに対して対向配置されている。さらに、導光板２３の側端面２３ｄの側に位置する２つの押圧部材３１についても、導光板２３の側端面２３ｄのＸ方向における一方端部および他方端部のそれぞれに対して対向配置されている。

　また、導光板２３の側端面２３ｅの側に位置する２つの押圧部材３１は、導光板２３の側端面２３ｅのＹ方向における一方端部および他方端部のそれぞれに対して対向配置されており、同様に、導光板２３の側端面２３ｆの側に位置する２つの押圧部材３１についても、導光板２３の側端面２３ｆのＹ方向における一方端部および他方端部のそれぞれに対して対向配置されている。

　そして、この押圧部材３１によって、導光板２３の４つの側端面２３ｃ～２３ｆがそれぞれ押圧されている。言い換えると、本実施形態では、４つの側端面２３ｃ～２３ｆを有する導光板２３を用いているが、その導光板２３の４つの側端面２３ｃ～２３ｆの全てが押圧部材３１で押圧されている。

　具体的には、導光板２３の側端面２３ｃは押圧部材３１によってＹ方向の一方向（側端面２３ｃから側端面２３ｄに向かう方向）に押圧され、導光板２３の側端面２３ｄは押圧部材３１によってＹ方向の一方向とは反対の他方向（側端面２３ｄから側端面２３ｃに向かう方向）に押圧されている。また、導光板２３の側端面２３ｅは押圧部材３１によってＸ方向の一方向（側端面２３ｅから側端面２３ｆに向かう方向）に押圧され、導光板２３の側端面２３ｆは押圧部材３１によってＸ方向の一方向とは反対の他方向（側端面２３ｆから側端面２３ｅに向かう方向）に押圧されている。

　これにより、導光板２３の側端面２３ｃおよび２３ｄが押圧部材３１によって互いに逆方向に押圧され、かつ、導光板２３の側端面２３ｅおよび２３ｆも押圧部材３１によって互いに逆方向に押圧された状態となるので、導光板２３がＸ方向およびＹ方向に移動しないように保持される。すなわち、導光板２３のＸ方向およびＹ方向における位置決めがなされる。なお、導光板２３の前面２３ａと対向する側から平面的に見た場合には、導光板２３の４つの隅部（図３中の破線で示された部分）Ｃが押圧部材３２で押圧された状態となっている。

　押圧部材３１の具体的な構造としては、弾性変形可能なクッション材からなる部材が押圧部材３１とされている。なお、押圧部材３１の構成材料であるクッション材は、たとえば、ウレタンやスポンジなどである。

　さらに、図３～図５に示すように、押圧部材３１は固定部材３２に対して固着されている。この固定部材３２は、略直方体の樹脂ブロックからなっていて、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂およびＡＢＳ（アクリロニトリル－ブタジエン－スチレン）樹脂などを構成材料としている。そして、押圧部材３１が固定部材３２に固着され、かつ、その固定部材３２がバックシャーシ２１の底部に取り付けられていることによって、バックシャーシ２１の収容領域内において押圧部材３１が固定されている。

　また、押圧部材３１の固定部材３２に対する固着位置としては、固定部材３２と導光板２３の側端面２３ｃ（２３ｄ～２３ｆ）との間に押圧部材３１が挟み込まれるような位置とされている。そして、押圧部材３１によって導光板２３の側端面２３ｃ（２３ｄ～２３ｆ）が押圧されているときには、押圧部材３１が弾性変形（圧縮変形）している。すなわち、導光板２３の側端面２３ｃ（２３ｄ～２３ｆ）を押圧するような付勢力が押圧部材３１に発生している。

　なお、バックシャーシ２１の底部に対する固定部材３２の取り付け方法は特に限定されるものではない。たとえば、図示しないが、バックシャーシ２１の底部に固定部材３２をネジ止めしてもよい。あるいは、固定部材３２に係合片を一体的に形成し、その固定部材３２の係合片をバックシャーシ２１の底部に係合させてもよい。

　本実施形態では、上記のように、導光板２３の４つの側端面２３ｃ～２３ｆのそれぞれの側に押圧部材３１を少なくとも１つずつ配置するとともに、導光板２３の４つの側端面２３ｃ～２３ｆのそれぞれを押圧部材３１で個別に押圧することによって、導光板２３の板厚方向に対して垂直な方向（Ｘ方向およびＹ方向）に導光板２３が移動（位置ずれ）しないように保持される。すなわち、Ｘ方向およびＹ方向における導光板２３の位置決めがなされる。これにより、Ｘ方向およびＹ方向における導光板２３の位置決めを行うための位置決め部材を別途設ける必要がなく、当然、その位置決め部材が嵌め込まれる位置決め用の凹部を導光板２３に形成する必要もない。したがって、導光板２３に位置決め用の凹部を形成する必要がない分だけ、導光板２３の加工時間が短縮されるので、導光板２３の加工作業の効率を向上させることが可能となる。

　また、本実施形態では、上記のように、押圧部材３１の構成材料として弾性変形可能なクッション材を用いることによって、導光板２３が熱の影響で膨張変形したとしても、導光板２３の膨張変形を押圧部材３１で吸収することができるので、導光板２３の４つの側端面２３ｃ～２３ｆのそれぞれと押圧部材３１との間に予め空隙を設けておく必要がなくなる。さらに、導光板２３の４つの側端面２３ｃ～２３ｆのそれぞれを押圧部材３１が押圧しているときには、押圧部材３１が弾性変形（圧縮変形）した状態となっているので、導光板２３が収縮変形したとしても、導光板２３の４つの側端面２３ｃ～２３ｆのそれぞれと押圧部材３１との間に空隙が生じないように押圧部材３１が復元変形する。これらのことにより、導光板２３のガタツキが抑制される。すなわち、導光板２３の位置決めが不十分になることなく、導光板２３の加工作業の効率を向上させることができる。

　また、本実施形態では、上記のように、導光板２３の４つの側端面２３ｃ～２３ｆのそれぞれの側に押圧部材３１を２つずつ配置することによって、導光板２３の保持および位置決めを確実に行うことができる。さらに、本実施形態では、導光板２３の４つの隅部Ｃが押圧部材３１で押圧された状態となっているので、導光板２３の保持および位置決めがバランス良く行われる。

　また、本実施形態では、上記のように、押圧部材３１を固定部材３２に固着し、その固定部材３２をバックシャーシ２１の底部に取り付けることによって、押圧部材３１の固定を容易に行うことができる。さらに、何らかの理由で押圧部材３１を交換しなければならない場合には、固定部材３２をバックシャーシ２１の底部から取り外すことにより、容易に、押圧部材３１の交換を行うことができる。

　今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。

　たとえば、上記実施形態では、押圧部材３１を固定部材３２に固着し、その固定部材３２をバックシャーシ２１の底部に取り付けるようにしたが、本発明はこれに限らず、図６に示すように、押圧部材３１が固着された固定部材３２をバックシャーシ２１の側部に取り付けるようにしてもよい。この場合、バックシャーシ２１の側部に対する固定部材３２の取り付けは、バックシャーシ２１の底部に固定部材３２を取り付ける場合と同様の方法を用いることができる。

　また、図７に示すように、固定部材３２を省略し、バックシャーシ２１の側部に押圧部材３１を固着してもよい。すなわち、バックシャーシ２１の側部を固定部材３２として機能させてもよい。このようにすれば、固定部材３２を取り付けるためのスペースをバックシャーシ２１の収容領域内に確保する必要がなくなる。このため、バックシャーシ２１の外形サイズを小さくすることができるので、バックライトユニット２０の小型化が図られる。なお、バックシャーシ２１の側部に対する押圧部材３１の固着は、何らかの接着部材３３を用いればよい。

　さらに、図８に示すように、導光板２３の４つの側端面２３ｃ～２３ｆのそれぞれに押圧部材３１を固着するようにしてもよい。この場合には、押圧部材３１の固着面とは反対側の反固着面をバックシャーシ２１の側部に当接させることにより、上記実施形態と同様の効果が得られる。

　また、上記実施形態では、導光板２３の４つの側端面２３ｃ～２３ｆのそれぞれの側に押圧部材３１を２つずつ配置したが、本発明はこれに限らず、導光板２３の４つの側端面２３ｃ～２３ｆのそれぞれの側に配置される押圧部材３１が１つずつであってもよいし、３つ以上ずつであってもよい。また、導光板２３の４つの側端面２３ｃ～２３ｆのそれぞれの側に配置される押圧部材３１の個数が互いに異なっていてもよい。

　一例として、図９に示すように、導光板２３の４つの側端面２３ｃ～２３ｆのうち、側端面（光入射面）２３ｃの側については押圧部材３１を２つ配置し、側端面２３ｄの側にはＸ方向に長い押圧部材３１を１つ配置し、側端面２３ｅおよび２３ｆのそれぞれの側にはＹ方向に長い押圧部材３１を１つずつ配置してもよい。

　また、上記実施形態では、バックライトユニット２０の光源としてＬＥＤ２７を用いたが、本発明はこれに限らず、冷陰極管などをバックライトユニット２０の光源としてもよい。

　また、上記実施形態では、液晶表示装置に本発明を適用する例について説明したが、本発明はこれに限らず、液晶表示装置以外の表示装置に本発明を適用してもよい。

　　１０　液晶表示パネル（表示パネル）
　　２０　バックライトユニット（照明装置）
　　２１　バックシャーシ（筐体）
　　２３　導光板
　　２３ａ　前面
　　２３ｂ　後面
　　２３ｃ、２３ｄ、２３ｅ、２３ｆ　側端面
　　３１　押圧部材
　　３２　固定部材
　　Ｃ　隅部

Claims

　筐体と、
　前記筐体に収容され、被照明体側に向くことになる前面および前記前面の反対面である後面と、前記前面および前記後面に繋がる複数の側端面とを有する導光板と、
　前記導光板を押圧することにより前記導光板の保持を行う押圧部材とを備え、
　前記押圧部材が複数の押圧部材を含んでいるとともに、前記導光板の複数の側端面のそれぞれの側に前記押圧部材が少なくとも１つずつ配置されており、
　前記導光板の複数の側端面のそれぞれが前記押圧部材で個別に押圧されていることを特徴とする照明装置。
　前記押圧部材が弾性変形可能なクッション材からなっていることを特徴とする請求項１に記載の照明装置。
　前記導光板の複数の側端面のそれぞれの側に前記押圧部材が２つ以上ずつ配置されていることを特徴とする請求項１または２に記載の照明装置。
　前記導光板の前面と対向する側からの平面視における前記導光板の外形形状が四角形状とされており、
　平面視における前記導光板の４つの隅部が前記押圧部材で押圧されるように、前記導光板の複数の側端面のそれぞれの側に前記押圧部材が２つずつ配置されていることを特徴とする請求項１～３のいずれかに記載の照明装置。
　前記押圧部材が固着される固定部材をさらに備え、
　前記固定部材が前記筐体に取り付けられていることを特徴とする請求項１～４のいずれかに記載の照明装置。
　前記押圧部材が前記筐体に固着されていることを特徴とする請求項１～４のいずれかに記載の照明装置。
　前記押圧部材が前記導光板に固着されていることを特徴とする請求項１～４のいずれかに記載の照明装置。
　請求項１～７のいずれかに記載の照明装置と、
　前記照明装置からの光で照明される表示パネルとを備えていることを特徴とする表示装置。