WO2012008240A1

WO2012008240A1 - 表示装置およびテレビ受信装置

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Publication number: WO2012008240A1
Application number: PCT/JP2011/063019
Authority: WO
Inventors: 達朗黒田
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2010-07-15
Filing date: 2011-06-07
Publication date: 2012-01-19

Abstract

本発明に係る表示装置は、表示パネル１１と、表示パネル１１に対して光を照射する照明装置２０とを備え、照明装置２０は、複数の光源２１と、該光源２１を収容する筐体２２とを有し、表示パネル１１には、この表示パネル１１の駆動を制御する制御基板１５が接続され、筐体２２および制御基板１５のうち一方には凸部４０を有する凸側嵌合部４１が設けられ、他方には凸部４０に嵌合可能な凹部４２を有する凹側嵌合部４３が設けられており、凸側嵌合部４１の凸部４０と凹側嵌合部４３の凹部４２とが嵌合することで、制御基板１５が筐体２２に固定されるものとなっており、凸側嵌合部４１と凹側嵌合部４３とのうち少なくとも一方が相手側との接触により弾性変形することで、凸部４０と凹部４２とが嵌合または離脱する。

Description

表示装置およびテレビ受信装置

　本発明は、表示装置およびテレビ受信装置に関する。

　従来より、表示装置として、例えば特許文献１に記載の表示装置が知られている。この表示装置は、画像が表示される表示パネルと、表示パネルに対して光を照射する照明装置とを備えてなり、照明装置は、光源を収容する筐体を有している。

　表示パネルには、表示パネルの駆動を制御する制御基板が接続されている。制御基板は、表示パネルの外周に沿って配置され、ネジ等の固定部品により、筐体の側面に固定されている。

特開２０１０－１１３２１４号公報

（発明が解決しようとする課題）
　ところで、上記したように制御基板をネジ等で固定した場合には、制御基板の取り付けおよび取り外しを比較的容易に行うことができるため、リサイクルやメンテナンスの上で有利である。しかし、部品管理の上では、部品点数が少ないほど有利であることから、ネジ等の部品を使用することなく、制御基板の取付および取り外しを容易に行いたいという要望があった。

　本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ネジ等の固定部品を使用することなく、制御基板の取り付けおよび取り外しを容易に行うことが可能な表示装置およびテレビ受信装置を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）
　本発明の表示装置は、画像が表示される表示パネルと、前記表示パネルに対して光を照射する照明装置とを備え、前記照明装置は、複数の光源と、該光源を収容する筐体とを有し、前記表示パネルには、この表示パネルの駆動を制御する制御基板が接続され、前記筐体および前記制御基板のうち一方には凸部を有する凸側嵌合部が設けられ、他方には前記凸部に嵌合可能な凹部を有する凹側嵌合部が設けられており、前記凸側嵌合部の前記凸部と前記凹側嵌合部の前記凹部とが嵌合することで、前記制御基板が前記筐体に固定されるものとなっており、前記凸側嵌合部と前記凹側嵌合部とのうち少なくとも一方が相手側との接触により弾性変形することで、前記凸部と前記凹部とが嵌合または離脱するものである。

　このような構成によれば、凸側嵌合部の凸部と凹側嵌合部の凹部とを嵌合させることで、制御基板を筐体に固定することができるから、ネジ等の固定部品を使用しなくてよい。また、凸側嵌合部と凹側嵌合部とを接触させるようにして、制御基板と筐体とを接近もしくは離間させることで、凸側嵌合部および凹側嵌合部の少なくとも一方が弾性変形して凸部と凹部とが嵌合もしくは離脱するから、制御基板の取り付けおよび取り外しを容易に行うことができる。したがって、ネジ等の固定部品を使用することなく、制御基板の取り付けおよび取り外しを容易に行うことができる。

　また、前記制御基板は、その板面が前記筐体の壁面に沿う姿勢で前記筐体に取り付けられるものとしてもよい。
　また、前記筐体には、その壁面との間に前記制御基板の差し込みを可能とする間隔をあけて前記壁面から離れて位置し、前記制御基板の前記壁面から離間する方向への変位を規制する変位規制部が設けられているものとしてもよい。このような構成によれば、制御基板が、筐体から不用意に離脱してしまうことを防ぐことができる。

　また、前記筐体に前記凸側嵌合部が設けられ、前記制御基板に前記凹側嵌合部が設けられており、前記凹側嵌合部は、前記制御基板の周縁部に形成され、前記凹部は前記制御基板の板面方向の外側に開口する形状をなしているものとしてもよい。
　このような構成によれば、制御基板を、筐体の壁面に沿う方向に押し込むことで、凹側嵌合部を凸側嵌合部に嵌合させることができ、それとは反対方向に引き抜くことで、凹側嵌合部を凸側嵌合部から離脱させることができる。

　また、前記凸側嵌合部は、前記筐体の壁面に沿う方向に立ち上がる軸部を有し、この軸部の立ち上がり端に前記凸部が設けられたものとしてもよい。
　また、前記凸側嵌合部には、前記軸部のみから側方に突出し、前記筐体の壁面との間に前記制御基板の差し込みを可能とする間隔をあけて前記壁面から離れて位置し、前記制御基板の前記壁面から離間する方向への変位を規制する変位規制部が、一体に形成されているものとしてもよい。

　また、前記凸側嵌合部には、前記筐体の壁面に沿う方向に立ち上がる複数の弾性片が、互いに接近または離間する方向に弾性変形可能に設けられているものとしてもよい。
　また、前記凹側嵌合部は、前記制御基板の周縁のうち対向する両端縁部に形成され、前記凹部は、前記端縁の一部分を前記凸部の外形に沿う形状に形成することでなるものとしてもよい。

　また、前記筐体に前記凸側嵌合部が設けられ、前記制御基板に前記凹側嵌合部が設けられており、前記凸側嵌合部には、前記筐体の壁面との間に前記制御基板の差し込みを可能とする間隔をあけて前記壁面から離れて位置し、前記制御基板の前記壁面から離間する方向への変位を規制する変位規制部が設けられ、前記凸部は、前記変位規制部の前記壁面と対向する側の面に突出して設けられているものとしてもよい。

　また、前記筐体および前記制御基板には、前記凸部と前記凹部との嵌合および離脱方向に略平行をなす面が当接し合うことで、前記筐体と前記制御基板とを前記嵌合方向に相対的にスライドさせるスライド部が設けられているものとしてもよい。

　また、前記スライド部は、前記制御基板に形成されて前記筐体に対する嵌合方向の前方に開口する切れ込み部と、前記筐体に設けられて前記切れ込み部に進入する進入部とを有するものとしてもよい。
　また、前記スライド部は、前記筐体に設けられて前記制御基板の周縁のうち前記嵌合方向に延びる縁に沿う軌道部を有するものとしてもよい。

　また、前記凸側嵌合部および前記凹側嵌合部のうち少なくとも一方には、前記凸部と前記凹部とを嵌合させる際の相手側との接触部分に、その嵌合動作に伴って前記弾性変形を少しずつ生じさせる形状をなす嵌合案内面が形成されているものとしてもよい。
　このような構成によれば、凸部と凹部とを嵌合させる際に、凸側嵌合部と凹側嵌合部とが引っ掛かりにくいので、制御基板をスムーズに筐体に取り付けることができる。

　また、前記凸側嵌合部および前記凹側嵌合部のうち少なくとも一方には、前記凸部と前記凹部とを離脱させる際の相手側との接触部分に、その離脱動作に伴って前記弾性変形を少しずつ生じさせる形状をなす離脱案内面が形成されているものとしてもよい。
　このような構成によれば、凸部と凹部とを離脱させる際に、凸側嵌合部と凹側嵌合部とが引っ掛かりにくいので、制御基板を筐体からスムーズに取り外すことができる。

　また、前記制御基板は、一方向に長い方形状をなし、前記凸側嵌合部または前記凹側嵌合部は、前記制御基板の長手方向の両端部に設けられているものとしてもよい。
　また、前記表示パネルが液晶を用いた液晶パネルであるものとしてもよい。
　本発明のテレビ受信装置は、前記表示装置を備える。

（発明の効果）
　本発明によれば、ネジ等の固定部品を使用することなく、制御基板の取り付けおよび取り外しを容易に行うことが可能な表示装置およびテレビ受信装置を提供することができる。

実施形態１にかかるテレビ受信装置の概略構成を示す分解斜視図液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図ドライバ基板が接続された液晶パネルの平面図ドライバ基板が筐体に取り付けられる前の状態を示す液晶表示装置の一部拡大斜視図ドライバ基板が筐体に取り付けられた状態を示す液晶表示装置の一部拡大斜視図ドライバ基板が筐体に取り付けられる前の状態を示す液晶表示装置の一部拡大側面図ドライバ基板が筐体に取り付けられた状態を示す液晶表示装置の一部拡大側面図図７のＡ－Ａ位置における断面に相当する断面図図８のＢ－Ｂ位置における断面に相当する断面図実施形態２にかかる液晶表示装置であって、ドライバ基板が筐体に取り付けられる前の状態を示す一部拡大側面図図１０のＣ－Ｃ位置における断面に相当する断面図実施形態３にかかる液晶表示装置であって、ドライバ基板が筐体に取り付けられる前の状態を示す一部拡大側面図実施形態４にかかる液晶表示装置であって、ドライバ基板が筐体に取り付けられる前の状態を示す一部拡大側面図ドライバ基板が筐体に取り付けられた状態を示す液晶表示装置の一部拡大側面図実施形態５にかかる液晶表示装置であって、ドライバ基板が筐体に取り付けられる前の状態を示す一部拡大側面図ドライバ基板が筐体に取り付けられた状態を示す液晶表示装置の一部拡大側面図図１６のＤ－Ｄ位置における断面に相当する断面図実施形態６にかかる液晶表示装置であって、ドライバ基板が筐体に取り付けられる前の状態を示す一部拡大斜視図ドライバ基板が筐体に取り付けられる前の状態を示す液晶表示装置の一部拡大側面図ドライバ基板が筐体に取り付けられた状態を示す液晶表示装置の一部拡大側面図図２０のＥ－Ｅ位置における断面に相当する断面図他の実施形態（１０）にかかる液晶表示装置であって、ドライバ基板が筐体に取り付けられる前の状態を示す一部拡大側面図他の実施形態（１１）にかかる液晶表示装置であって、ドライバ基板が筐体に取り付けられる前の状態を示す一部拡大側面図

　＜実施形態１＞
　以下、本発明の実施形態１を図１～図９によって説明する。本実施形態では、液晶表示装置（表示装置）１０を備えるテレビ受信装置ＴＶについて例示する。テレビ受信装置ＴＶは、図１に示すように、液晶表示装置１０と、液晶表示装置１０を表裏から挟むようにして収容するキャビネットＣａ，Ｃｂと、電源Ｐと、テレビ放送などを受信するためのチューナーＴと、スタンドＳとを備えている。液晶表示装置１０は、表示面１１Ａを略鉛直方向に向けた縦置き姿勢でキャビネットＣａ，Ｃｂに収容されている。以下、各構成部材において、図１の左下側（テレビ受信装置ＴＶの正面側、表示側）を表方、右上側を裏方、上側を上方、下側を下方として説明する。

　液晶表示装置１０は、全体として横長な矩形状をなし、図２に示すように、画像を表示可能な液晶パネル１１（表示パネル）と、液晶パネル１１に向けて光を照射する外部光源であるバックライト装置２０（照明装置）とを有し、これらがベゼル３０等の保持部材により一体的に保持されている。

　液晶パネル１１は、横長の矩形状をなす一対の透明な（透光性を有する）ガラス製の基板１２，１３と、両基板１２，１３の間に介在し、電圧印加に伴って光学特性が変化する液晶層（図示せず）とを有している。両基板１２，１３は、表側がＣＦ基板１２、裏側がアレイ基板１３とされている。

　アレイ基板１３には、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子（例えばＴＦＴ）と、そのスイッチング素子に接続された画素電極等とが設けられ、ＣＦ基板１２には、対向電極と、Ｒ，Ｇ，Ｂ等の各着色部が所定配列で配置されたカラーフィルタ等が設けられている。

　アレイ基板１３はＣＦ基板１２よりも一回り大きい形状に形成され、その周縁部のうちＣＦ基板１２の周縁よりも外側に突出した縁部には、外部回路と接続される端子部（図示せず）が設けられている。なお、両基板１２，１３の外面側には、それぞれ表裏一対の偏光板（図示せず）が配されている。

　液晶パネル１１の周囲には、複数（本実施形態では３枚）のドライバ基板（制御基板）１５が配置され、ドライバ基板１５と液晶パネル１１とは、複数のフレキシブル基板１４を介して接続されている（図３）。ドライバ基板１５は、液晶パネル１１の駆動を制御するものであり、フレキシブル基板１４を介して液晶パネル１１の駆動を行うためのゲート信号を液晶パネル１１に供給するゲートドライバ基板、または、液晶パネル１１の駆動を行うためのソース信号を液晶パネル１１に供給するソースドライバ基板である。

　フレキシブル基板１４は、可撓性を有する薄膜状のフィルム基材１４Ａに、図示しない配線パターンがプリントされるとともに、液晶ドライバ集積回路として機能する半導体チップ１４Ｂが搭載されてなるものである。フレキシブル基板１４としては、ＴＣＰ（Tape Carrier Package）やＣＯＦ（Chip On Film）、ＳＯＦ（System On Film）などが用いられる。

　フレキシブル基板１４は全体として長方形状をなし、その長手方向の両端部のうち一端側が、液晶パネル１１のアレイ基板１３に電気的に接続され、他端側がドライバ基板１５に電気的に接続されている。フレキシブル基板１４は、後述する筐体２２の表面から側面に沿うように湾曲して配置され、それぞれの端部が、アレイ基板１３の端子部およびドライバ基板１５の端子部に対してＡＣＦ１６（Anisotropic Conductive Film：異方性導電接着剤）を介して圧着接続されている（図８参照）。

　ドライバ基板１５は合成樹脂製であって、一方向に細長い略方形の板状をなし、表面にはコンデンサや抵抗などの電気部品（図示せず）が実装されるとともに配線パターン（図示せず）がプリントされている。ドライバ基板１５は、液晶パネル１１（アレイ基板１３）の周縁部のうち端子部が設けられた縁部に沿って配置されている。ドライバ基板１５は、液晶パネル１１の一対の長辺のうち下側の辺に沿って２枚、一対の短辺のうち表示面１１Ａに向かって右側の辺に沿って１枚が備えられている。

　ドライバ基板１５は、その板面が液晶パネル１１の表示面１１Ａと略垂直になる姿勢で、液晶パネル１１の外側に離間した位置に配置され、バックライト装置２０の筐体２２に取り付けられている。

　バックライト装置２０は、所謂直下型のバックライト装置２０であって、液晶パネル１１の背面直下に備えられている。
　バックライト装置２０は、複数の蛍光ランプ２１（光源）と、蛍光ランプ２１を収容する筐体２２とを有している（図２参照）。

　筐体２２は、板状をなす底部材２３と、この底部材２３の周縁から表側に立ち上がる壁部材２４とを有し、全体として表側が開口した浅い略箱型をなしている。
　底部材２３は金属製であって、一方向に長い略方形をなし、底部材２３の表面に、蛍光ランプ２１が並列配置されている。蛍光ランプ２１は細長い管状をなし、その長さ方向（軸方向）を底部材２３の長手方向と一致させた状態で、かつ多数本が互いに略平行に並んだ状態で配置されている。

　壁部材２４は、樹脂材料を成形加工したものであり、全体として一方向に長い略方形の枠状をなしている。壁部材２４は、底部材２３の周縁に沿って表側に立ち上がる壁板２５と、壁板２５の立ち上がり端縁から、その全周にわたり内側に突出する天井板２６とを有している。

　天井板２６は、その板面が底部材２３と略平行をなし、天井板２６の幅寸法（壁板２５からの突出寸法）は、全体にわたり略一定とされている。天井板２６の表側の面には、液晶パネル１１の周縁部が載置される。

　液晶パネル１１は、天井板２６の表側に、弾性材料（ゴム材料や発泡樹脂材料など）からなる緩衝部材３１を介して載置されている（図８参照）。液晶パネル１１は、枠状の金属部材からなるベゼル３０と、バックライト装置２０の筐体２２（天井板２６）とにより、周縁部分が挟み込まれることでバックライト装置２０と一体に保持されている。

　壁板２５は、その表裏方向の高さ寸法（底部材２３からの立ち上がり寸法）が、全体にわたり略一定とされている。壁板２５は、底部材２３の板面に対して略垂直をなし、ドライバ基板１５は、その板面が壁板２５の壁面２５Ａに沿う姿勢で、筐体２２に取り付けられている（図８参照）。

　そして、筐体２２には、凸部４０を有する凸側嵌合部４１が設けられ、ドライバ基板１５には、凸部４０に嵌合可能な凹部４２を有する凹側嵌合部４３が設けられている。ドライバ基板１５は、凸側嵌合部４１の凸部４０と凹側嵌合部４３の凹部４２とが嵌合することで、筐体２２に固定される。

　凸側嵌合部４１は、筐体２２の壁部材２４と一体に形成され、樹脂材料からなる壁部材２４の製造時に一度に成形加工されている。凸側嵌合部４１は、図２に示すように、壁部材２４の長手方向に延びる一対の長辺壁部２４Ａのうち一方の長辺壁部２４Ａ（下側の長辺壁部２４Ａ）と、短手方向に延びる一対の短辺壁部２４Ｂのうち一方の短辺壁部２４Ｂ（表示面１１Ａに向って右側の短辺壁部２４Ｂ）とに設けられている。

　凸側嵌合部４１は、壁部材２４のうち各ドライバ基板１５の長手方向の端部に対応する位置に一ずつ、すなわち長辺壁部２４Ａにおいては、２枚のドライバ基板１５の両端部に対応する４か所に一ずつ、短辺壁部２４Ｂにおいては、１枚のドライバ基板１５の両端部に対応する２か所に一ずつ設けられている。全ての凸側嵌合部４１は、ほぼ同じ大きさおよび同じ形状をなしている。

　凸側嵌合部４１は、壁部材２４の外側の壁面２５Ａから外方に突出する形状をなしている。凸側嵌合部４１の壁部材２４からの突出寸法は、その全体にわたり略一定とされている。この突出寸法は、少なくともドライバ基板１５の板厚寸法よりも大きく設定されている。

　凸側嵌合部４１は、壁部材２４の壁面２５Ａにおいて裏側寄りの位置に設けられ、その裏側端は、壁部材２４の裏側端と一致している（図６参照）。凸側嵌合部４１は、筐体２２の壁面２５Ａに沿う方向に立ち上がる軸部４４を有し、この軸部４４の立ち上がり端には凸部４０が設けられている。凸側嵌合部４１の軸部４４を壁部材２４の外側から見ると、表裏方向に細長い矩形状をなし、その軸線は、筐体２２の底部材２３に対して略垂直をなしている。また、軸部４４を壁部材２４の外側から見たときの幅方向の両端面は、互いに略平行をなすとともに、壁部材２４の壁面２５Ａに対して略垂直をなしている。

　凸部４０は、壁部材２４の外側から見ると、略円形状をなしている。凸部４０の中心は、軸部４４の軸線上に位置し、凸部４０の径寸法は、軸部４４の幅寸法よりも大きくされている。そして、凸部４０の幅方向の両端部は、軸部４４から幅方向の両側方に突出している。

　凸部４０の周面は円弧状をなし、この周面のうち表側の略半分の部分は、凸部４０と凹部４２とを嵌合させる際に凹側嵌合部４３と接触し、その嵌合動作を案内する嵌合案内面４５であり、また凸部４０の周面のうち裏側の略半分の部分は、凸部４０と凹部４２とを離脱させる際に凹側嵌合部４３と接触し、その離脱動作を案内する離脱案内面４６である。

　嵌合案内面４５は、表側から裏側に向かって（凸部４０に対する凹部４２の嵌合方向の前方に向かって）、少しずつ側方に突出する形状をなし、側方に膨らむ弧状をなしている。
嵌合案内面４５は、凸部４０と凹部４２との嵌合動作に伴って凹側嵌合部４３の弾性変形を少しずつ大きくさせる形状をなしている。

　離脱案内面４６は、裏側から表側に向かって（凹部４２の凸部４０からの離脱方向の前方に向って）、少しずつ側方に突出する形状をなし、側方に膨らむ弧状をなしている。離脱案内面４６は、凸部４０と凹部４２との離脱動作に伴って凹側嵌合部４３の弾性変形を少しずつ大きくさせる形状をなしている。

　凸側嵌合部４１には、ドライバ基板１５の、筐体２２の壁面２５Ａから離間する方向への変位を規制する変位規制部４７が一体に形成されている。変位規制部４７は、軸部４４のみから側方に突出する形状をなし、凸側嵌合部４１のうち凸部４０よりも裏側に位置している。すなわち変位規制部４７の表裏方向の高さ寸法は、軸部４４の表裏方向の高さ寸法よりも小さく、変位規制部４７と凸部４０とは表裏方向に離れた位置に設けられている。

　変位規制部４７は、図４に示すように、軸部４４の外側の部分（軸部４４のうち筐体２２からの突出方向における突出端側の部分）から側方に突出しており、変位規制部４７と筐体２２の壁面２５Ａとの間には、ドライバ基板１５の差し込みを可能とする隙間が設けられている。詳しくは、変位規制部４７と筐体２２の壁面２５Ａとの間の寸法は、ドライバ基板１５の板厚寸法よりも若干大きい寸法とされている（図８参照）。変位規制部４７は、筐体２２の壁面２５Ａと対向し、筐体２２の壁面２５Ａと変位規制部４７とは、略平行をなしている。

　変位規制部４７は、壁部材２４の外側から見ると、軸部４４の両側に同等の寸法だけ突出する矩形状をなし、軸部４４の両側でほぼ同じ形状・同じ大きさをなしている（図６参照）。また、変位規制部４７の外側の面（筐体２２側とは反対側の面）と軸部４４の外側の面とは、その境界に段差が形成されておらず、平坦な面を形成している。

　凹側嵌合部４３は、各ドライバ基板１５の長手方向の両端部に、一ずつ設けられている。凹側嵌合部４３は、各ドライバ基板１５の周縁部のうち、各ドライバ基板１５を筐体２２に取り付けたときに裏側に位置する縁部に形成されている。

　凹側嵌合部４３は、凸側嵌合部４１の外形形状に沿う形状に切り欠き形成されている。凹側嵌合部４３は、凸側嵌合部４１の軸部４４の外形形状に沿って細長く延びる溝状をなす軸嵌合部４８と、凸部４０の外形形状に沿って略円形状をなす凹部４２とを有している。

　軸嵌合部４８は、ドライバ基板１５の周縁のうち長手方向に延びる一の縁の位置からドライバ基板１５の短手方向に沿って延びている。軸嵌合部４８の両側縁は略平行をなし、その幅寸法は全長にわたり略一定とされている。軸嵌合部４８の延長方向の一端側は、ドライバ基板１５の側方（板面方向の外側）に開口している。

　凹部４２は、壁部材２４の外側から見ると、略円形状をなしている。凹部４２の中心は、軸嵌合部４８の軸線上に位置し、凹部４２の径寸法は、軸嵌合部４８の幅寸法よりも大きくされている。そして、凹部４２の幅方向の両端部は、軸嵌合部４８から幅方向の両側方に突出している。凹部４２は、軸嵌合部４８の延長方向の一端側に、軸嵌合部４８と連通して設けられており、軸嵌合部４８を介してドライバ基板１５の板面方向の外側に開口している。

　凹側嵌合部４３のうち軸嵌合部４８の両側に位置する部分は、凸側嵌合部４１との接触により、軸嵌合部４８の幅寸法が広くなる方向に弾性変形し、凹側嵌合部４３と凸側嵌合部４１との嵌合が完了したときには、軸嵌合部４８の幅寸法が狭くなる方向に弾性復帰可能とされた弾性変形部４９とされている。

　次に、ドライバ基板１５を、筐体２２に取り付ける作業および筐体２２から取り外す作業について説明する。
　ドライバ基板１５を筐体２２に取り付ける際には、まず、ドライバ基板１５に設けられた各凹側嵌合部４３が、筐体２２に設けられた各凸側嵌合部４１と対向するようにドライバ基板１５を位置合わせしながら（図６参照）、ドライバ基板１５を筐体２２の壁面２５Ａに沿って裏側へ移動させる。すると、ドライバ基板１５の凹側嵌合部４３の弾性変形部４９が、凸側嵌合部４１の嵌合案内面４５に当接し、嵌合案内面４５の湾曲形状に案内されて互いに離れる方向に弾性変形する。そして、凸部４０が軸嵌合部４８にスムーズに挿入されていき、弾性変形部４９が、変位規制部４７と筐体２２との間に徐々に差し込まれていく。

　引き続きドライバ基板１５を筐体２２の壁面２５Ａに沿って裏側へ押し込むと、弾性変形部４９が凸部４０の全体を乗り越えて弾性復帰し、同時に凸部４０と凹部４２とが嵌合する。このとき、凸側嵌合部４１の軸部４４と凹側嵌合部４３の軸嵌合部４８とが嵌合し、弾性変形部４９の大部分が変位規制部４７と筐体２２との間に差し込まれた状態になる（図７参照）。こうして、ドライバ基板１５の、筐体２２への取り付け作業は完了する。

　一方、ドライバ基板１５を筐体２２から取り外す際には、筐体２２に取り付けられているドライバ基板１５を、筐体２２の壁面２５Ａに沿って表側へ引き抜く。すると、弾性変形部４９が、凸側嵌合部４１の離脱案内面４６に当接し、その湾曲形状に案内されて互いに離れる方向に弾性変形する。そして、凸部４０が、凹部４２から軸嵌合部４８側にスムーズに移動し、また弾性変形部４９が、変位規制部４７と筐体２２との間から引き抜かれていく。

　引き続きドライバ基板１５を筐体２２の壁面２５Ａに沿って表側へ引き抜くと、弾性変形部４９の全体が凸部４０を乗り越え、すなわち凸部４０が軸嵌合部４８の全長を通り過ぎて凹側嵌合部４３と凸側嵌合部４１とが離間し、同時に弾性変形部４９が弾性復帰する（図６参照）。こうして、ドライバ基板１５の、筐体２２からの取り外し作業が完了する。

　上記のように構成された本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
　本実施形態の液晶表示装置１０は、画像が表示される液晶パネル１１と、液晶パネル１１に対して光を照射するバックライト装置２０とを備え、バックライト装置２０は、複数の蛍光ランプ２１と、該蛍光ランプ２１を収容する筐体２２とを有し、液晶パネル１１には、この液晶パネル１１の駆動を制御するドライバ基板１５が接続され、筐体２２には凸部４０を有する凸側嵌合部４１が設けられ、ドライバ基板１５には凸部４０に嵌合可能な凹部４２を有する凹側嵌合部４３が設けられており、凸側嵌合部４１の凸部４０と凹側嵌合部４３の凹部４２とが嵌合することで、ドライバ基板１５が筐体２２に固定されるものとなっており、凹側嵌合部４３が相手側との接触により弾性変形することで、凸部４０と凹部４２とが嵌合または離脱するものである。

　これにより、凸側嵌合部４１の凸部４０と凹側嵌合部４３の凹部４２とを嵌合させることで、ドライバ基板１５を筐体２２に固定することができるから、ネジ等の固定部品を使用しなくてよい。また、凸側嵌合部４１と凹側嵌合部４３とを接触させるようにして、ドライバ基板１５と筐体２２とを接近もしくは離間させることで、凹側嵌合部４３が弾性変形して凸部４０と凹部４２とが嵌合もしくは離脱するから、ドライバ基板１５の取り付けおよび取り外しを容易に行うことができる。したがって、ネジ等の固定部品を使用することなく、ドライバ基板１５の取り付けおよび取り外しを容易に行うことができる。

　また、凸側嵌合部４１には、凸部４０と凹部４２とを嵌合させる際の凹側嵌合部４３との接触部分に、その嵌合動作に伴って凹側嵌合部４３の弾性変形を少しずつ生じさせる形状をなす嵌合案内面４５が形成されている。これにより、凸部４０と凹部４２とを嵌合させる際に、凸側嵌合部４１と凹側嵌合部４３とが引っ掛かりにくいので、ドライバ基板１５をスムーズに筐体２２に取り付けることができる。

　また、凸側嵌合部４１には、凸部４０と凹部４２とを離脱させる際の相手側との接触部分に、その離脱動作に伴って凹側嵌合部４３の弾性変形を少しずつ生じさせる形状をなす離脱案内面４６が形成されている。これにより、凸部４０と凹部４２とを離脱させる際に、凸側嵌合部４１と凹側嵌合部４３とが引っ掛かりにくいので、ドライバ基板１５を筐体２２からスムーズに取り外すことができる。

　また、ドライバ基板１５は、一方向に長い方形状をなし、凹側嵌合部４３は、ドライバ基板１５の長手方向の両端部に設けられている。これにより、ドライバ基板１５は、長手方向の両端部が筐体２２に固定されるから、安定した姿勢を保つことができる。

　また、筐体２２には、その壁面２５Ａとの間にドライバ基板１５の差し込みを可能とする隙間を有して、壁面２５Ａと対向する形状をなし、ドライバ基板１５の壁面２５Ａから離間する方向への変位を規制する変位規制部４７が設けられている。これにより、ドライバ基板１５が、筐体２２から不用意に離脱してしまうことを防ぐことができる。

　また、凹側嵌合部４３は、ドライバ基板１５の周縁部に形成され、凹部４２はドライバ基板１５の板面方向の外側に開口する形状をなしている。これにより、ドライバ基板１５を、筐体２２の壁面２５Ａに沿う方向に押し込むことで、凹側嵌合部４３を凸側嵌合部４１に嵌合させることができ、それとは反対方向に引き抜くことで、凹側嵌合部４３を凸側嵌合部４１から離脱させることができる。

　また、凸側嵌合部４１には、変位規制部４７が一体に形成され、この変位規制部４７は、軸部４４のみから側方に突出する形状をなしている。これにより、凸側嵌合部４１と変位規制部４７とを別々に設ける場合に比べて、筐体２２の構造をシンプルにすることができる。また、凸部４０は、変位規制部４７に覆われることなく露出しているので、凸部４０と凹部４２との嵌合状態を視認することができ、ドライバ基板１５を確実に筐体２２に取り付けることができる。

　＜実施形態２＞
　次に、本発明を具体化した実施形態２に係るテレビ受信装置ＴＶを図１０および図１１によって説明する。
　本実施形態のテレビ受信装置ＴＶは、凸側嵌合部５０に、筐体２２の壁面２５Ａに沿う方向に立ち上がる複数の弾性片５１が、互いに接近および離間する方向に弾性変形可能に設けられている点で、実施形態１とは相違する。なお、実施形態１と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。

　本実施形態に係るテレビ受信装置ＴＶは、実施形態１と同様に、液晶表示装置１０と、液晶表示装置１０を表裏から挟むようにして収容するキャビネットＣａ，Ｃｂと、電源Ｐと、テレビ放送などを受信するためのチューナーＴと、スタンドＳとを備えている。

　また、液晶表示装置１０は、実施形態１と同様に、画像を表示可能な液晶パネル１１と、液晶パネル１１に向けて光を照射する外部光源であるバックライト装置２０とを有し、バックライト装置２０は、複数の蛍光ランプ２１と、蛍光ランプ２１を収容する筐体２２とを有している。そして、筐体２２には、凸部４０を有する凸側嵌合部５０が設けられ、ドライバ基板１５には、凸部４０に嵌合可能な凹部４２を有する凹側嵌合部４３が設けられており、凸部４０と凹部４２とが嵌合することで、ドライバ基板１５が筐体２２に固定される。

　凹側嵌合部４３は、実施形態１と同様、各ドライバ基板１５の長手方向の両端部に一ずつ設けられ、それぞれ凸側嵌合部５０の軸部４４の外形形状に沿って細長く延びる溝状をなす軸嵌合部４８と、凸部４０の外形形状に沿って略円形状をなす凹部４２とを有している。また、凹側嵌合部４３のうち軸嵌合部４８の両側に位置する部分は、実施形態１と同様、凸側嵌合部５０との接触により、軸嵌合部４８の幅寸法が広くなる方向に弾性変形し、凹側嵌合部４３と凸側嵌合部５０との嵌合が完了したときには、軸嵌合部４８の幅寸法が狭くなる方向に弾性復帰可能とされた弾性変形部４９とされている。

　凸側嵌合部５０は、実施形態１と同様に、筐体２２の壁部材２４と一体に形成されており、壁部材２４の長辺壁部２４Ａと短辺壁部２４Ｂとに設けられている。凸側嵌合部５０は、実施形態１と同様、壁部材２４のうち各ドライバ基板１５の長手方向の端部に対応する位置に一ずつ設けられ、全ての凸側嵌合部５０は、ほぼ同じ大きさおよび同じ形状をなしている。

　凸側嵌合部５０は、実施形態１と同様、壁部材２４の外側の壁面２５Ａから外方に突出する形状をなし、その壁部材２４からの突出寸法は、全体にわたり略一定とされている。また、凸側嵌合部５０は、実施形態１と同様、筐体２２の壁面２５Ａに沿う方向に立ち上がる軸部４４を有し、この軸部４４の立ち上がり端には凸部４０が設けられている。また、実施形態１と同様、凸側嵌合部５０には、ドライバ基板１５の、筐体２２の壁面２５Ａから離間する方向への変位を規制する変位規制部４７が一体に形成されている。

　そして、凸側嵌合部５０には、軸部４４のうち表側の端部から凸部４０の全体にわたる部分、言い換えると、凸側嵌合部５０のうち変位規制部４７よりも表側に位置する部分に、スリット５２が入れられている。このスリット５２は、凸側嵌合部５０の幅方向の中心線に沿って延び、軸部４４の一部分と凸部４０とはこのスリット５２により幅方向に等分割されている。なお、スリット５２の幅寸法は、表裏方向の全体にわたり略一定とされている。

　スリット５２を挟んだ両側には、一対の弾性片５１が立ちあげられている。一対の弾性片５１は、ほぼ同じ大きさ・同じ形状をなして同等の剛性を有し、スリット５２を挟んで対称形状に形成されている。弾性片５１は、筐体２２の壁面２５Ａに沿って裏側から表側に向って片持ち状に立ち上がっている。一対の弾性片５１は、凹側嵌合部４３との接触により、凸部４０の幅寸法が小さくなる方向および凸部４０の幅寸法が大きくなる方向に弾性変形可能とされている。

　各弾性片５１は、軸部４４の一部分を構成する軸構成部５３と、凸部４０の一部分を構成する凸構成部５４とを有している。各弾性片５１を壁部材２４の外側から見ると、軸構成部５３は表裏方向に細長い矩形状をなし、凸構成部５４は半円形状をなしている。一対の凸構成部５４からなる凸部４０は、実施形態１と同様、壁部材２４の外側から見ると略円形状をなし、その周面は円弧状をなしている。

　凸構成部５４の外側の面（スリット５２とは反対側の面）は、外側に膨らんだ円弧形状をなしている。凸構成部５４の外側の面のうち表側の略半分の部分は、凸部４０と凹部４２とを嵌合させる際に凹側嵌合部４３と接触し、その嵌合動作を案内する嵌合案内面４５であり、また裏側の略半分の部分は、凸部４０と凹部４２とを離脱させる際に凹側嵌合部４３と接触し、その離脱動作を案内する離脱案内面４６である。嵌合案内面４５は、実施形態１と同様、凸部４０と凹部４２との嵌合動作に伴って、凸側嵌合部５０および凹側嵌合部４３の弾性変形を少しずつ大きくさせる形状をなし、離脱案内面４６は、実施形態１と同様、凸部４０と凹部４２との離脱動作に伴って凸側嵌合部５０および凹側嵌合部４３の弾性変形を少しずつ大きくさせる形状をなしている。

　筐体２２の壁部材２４には、凸側嵌合部５０の弾性片５１の弾性変位を許容するべく、変位許容部５５が形成されている。変位許容部５５は、壁部材２４のうち一対の弾性片５１と対向する部分に設けられ、壁板２５の当該部分を、その板厚方向の両方向に開口する窓形状に形成してなる。変位許容部５５は、凸側嵌合部５０のうち変位規制部４７よりも表側の部分（軸部４４の一部分および凸部４０）の外形に沿って一回り大きい形状をなしている。この変位許容部５５を設けることで、凸側嵌合部５０を筐体２２と一体に形成しつつ、その壁面２５Ａと弾性片５１とを離間した位置関係にしている。

　次に、ドライバ基板１５を、筐体２２に取り付ける作業および筐体２２から取り外す作業について説明する。
　ドライバ基板１５を筐体２２に取り付ける際には、まず、実施形態１と同様、ドライバ基板１５に設けられた各凹側嵌合部４３が、筐体２２に設けられた各凸側嵌合部５０と対向するようにドライバ基板１５を位置合わせしながら、ドライバ基板１５を筐体２２の壁面２５Ａに沿って裏側へ移動させる（図１０参照）。すると、ドライバ基板１５の凹側嵌合部４３の弾性変形部４９が、凸側嵌合部５０の凸構成部５４の嵌合案内面４５に当接し、その嵌合動作に伴って凸構成部５４が互いに接近する方向に少しずつ弾性変形するとともに、弾性変形部４９が互いに離れる方向に少しずつ弾性変形する。そして、凸側嵌合部５０の凸構成部５４が、凹側嵌合部４３の軸嵌合部４８にスムーズに挿入されていき、また弾性変形部４９が、変位規制部４７と筐体２２との間に徐々に差し込まれていく。

　引き続きドライバ基板１５を筐体２２の壁面２５Ａに沿って裏側へ押し込むと、弾性変形部４９が凸構成部５４（凸部４０）の全体を乗り越えて弾性片５１および弾性変形部４９が弾性復帰し、同時に凸構成部５４（凸部４０）と凹部４２とが嵌合する。こうして、実施形態１と同様、ドライバ基板１５の、筐体２２への取り付け作業が完了する。

　一方、ドライバ基板１５を筐体２２から取り外す際には、実施形態１と同様、筐体２２に取り付けられているドライバ基板１５を、筐体２２の壁面２５Ａに沿って表側へ引き抜く。すると、弾性変形部４９が、凸構成部５４の離脱案内面４６に当接し、その離脱動作に伴って、凸構成部５４が互いに接近する方向に少しずつ弾性変形するとともに、弾性変形部４９が互いに離れる方向に少しずつ弾性変形する。そして、凸側嵌合部５０の凸構成部５４が、凹側嵌合部４３の凹部４２から軸嵌合部４８側にスムーズに移動し、また弾性変形部４９が、変位規制部４７と筐体２２との間から引き抜かれていく。

　引き続きドライバ基板１５を筐体２２の壁面２５Ａに沿って表側へ引き抜くと、弾性変形部４９の全体が凸構成部５４（凸部４０）を乗り越え（凸構成部５４が軸嵌合部４８の全長を通り過ぎ）て凹側嵌合部４３と凸側嵌合部５０とが離間し、同時に弾性片５１および弾性変形部４９が弾性復帰する。こうして、ドライバ基板１５の、筐体２２からの取り外し作業が完了する。

　以上のように本実施形態においては、凸側嵌合部５０には、筐体２２の壁面２５Ａに沿う方向に立ち上がる一対の弾性片５１が、互いに接近および離間する方向に弾性変形可能に設けられているから、凸部４０と凹部４２との係合代をより大きくして係合力を高めることができ、しかもスムーズな嵌合および離脱動作を実現することができる。

　＜実施形態３＞
　次に、本発明を具体化した実施形態３に係るテレビ受信装置ＴＶを図１２によって説明する。
　本実施形態のテレビ受信装置ＴＶは、凹部６２および軸嵌合部６１が、ドライバ基板１５の長手方向の両端縁に形成され、この端縁の一部分を凸部４０および軸部４４の外形に沿う形状に形成することでなる点で、実施形態１とは相違する。なお、実施形態１と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。

　また、液晶表示装置１０は、実施形態１と同様に、画像を表示可能な液晶パネル１１と、液晶パネル１１に向けて光を照射する外部光源であるバックライト装置２０とを有し、バックライト装置２０は、複数の蛍光ランプ２１と、蛍光ランプ２１を収容する筐体２２とを有している。そして、筐体２２には、凸部４０を有する凸側嵌合部４１が設けられ、ドライバ基板１５には、凸部４０に嵌合可能な凹部６２を有する凹側嵌合部６０が設けられており、凸側嵌合部４１の凸部４０と凹側嵌合部６０の凹部６２とが嵌合することで、ドライバ基板１５が筐体２２に固定される。

　凸側嵌合部４１は、実施形態１と同様に、壁部材２４のうち各ドライバ基板１５の長手方向の端部に対応する位置に一ずつ設けられ、筐体２２の壁部材２４と一体に形成されている。また、凸側嵌合部４１は、実施形態１と同様、筐体２２の壁面２５Ａに沿う方向に立ち上がる軸部４４を有し、この軸部４４の立ち上がり端には凸部４０が設けられている。また、実施形態１と同様、凸側嵌合部４１には、ドライバ基板１５の、筐体２２の壁面２５Ａから離間する方向への変位を規制する変位規制部４７が一体に形成されている。

　そして、凹側嵌合部６０は、実施形態１と同様、各ドライバ基板１５の長手方向の両端部に、一ずつ設けられ、各ドライバ基板１５の周縁部のうち、各ドライバ基板１５を筐体２２に取り付けたときに裏側（底部材２３側）に位置する縁部に形成されている。

　凹側嵌合部６０は、各ドライバ基板１５の裏側の角部に設けられ、凸側嵌合部４１の軸部４４の外形に沿う軸嵌合部６１と、凸部４０の外形形状に沿う凹部６２とを有している。この軸嵌合部６１と凹部６２とは、一のドライバ基板１５の取り付けに用いられる一対の凸側嵌合部４１のうち、その並び方向の内側部分（凸側嵌合部４１の幅方向の略半分の部分）の外形形状に沿う形状に切り欠き形成されている。軸嵌合部６１および凹部６２は、ドライバ基板１５の長手方向および短手方向の両方向に開放された形態をなしている。

　そして、凹側嵌合部６０のうち軸嵌合部６１の側方に位置する部分は、実施形態１と同様、凸側嵌合部４１との接触により、軸嵌合部６１の幅寸法が広くなる方向に弾性変形し、凹側嵌合部６０と凸側嵌合部４１との嵌合が完了したときには、軸嵌合部６１の幅寸法が狭くなる方向に弾性復帰可能とされた弾性変形部４９とされている。

　以上のように本実施形態においては、凹部６２および軸嵌合部６１は、ドライバ基板１５の長手方向の両端縁に形成されて凸部４０および軸部４４の外形に沿う形状をなし、凹部６２および軸嵌合部６１は板面方向の２方向に開放されているから、ドライバ基板１５の筐体２２への取り付け作業、または筐体２２からの取り外し作業の際に受ける抵抗力を小さくすることができ、さらにドライバ基板１５を安定した姿勢に保つことができる。

　＜実施形態４＞
　次に、本発明を具体化した実施形態４に係るテレビ受信装置ＴＶを図１３および図１４によって説明する。
　本実施形態のテレビ受信装置ＴＶは、変位規制部７０が凸側嵌合部４１から離れた位置に設けられるとともに、筐体２２およびドライバ基板１５には、凸部４０と凹部４２との嵌合および離脱方向に略平行をなす面が当接し合うことで、筐体２２とドライバ基板１５とを嵌合方向に相対的にスライドさせるスライド部７１が設けられている点で、実施形態１とは相違する。なお、実施形態１と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。

　また、液晶表示装置１０は、実施形態１と同様に、画像を表示可能な液晶パネル１１と、液晶パネル１１に向けて光を照射する外部光源であるバックライト装置２０とを有し、バックライト装置２０は、複数の蛍光ランプ２１と、蛍光ランプ２１を収容する筐体２２とを有している。そして、筐体２２には、凸部４０を有する凸側嵌合部４１が設けられ、ドライバ基板１５には、凸部４０に嵌合可能な凹部４２を有する凹側嵌合部４３が設けられており、凸部４０と凹部４２とが嵌合することで、ドライバ基板１５が筐体２２に固定される。

　凸側嵌合部４１は、実施形態１と同様、筐体２２の壁面２５Ａに沿う方向に立ち上がる軸部４４と、この軸部４４の立ち上がり端に設けられた凸部４０とを有し、凹側嵌合部４３は、実施形態１と同様、凸側嵌合部４１の軸部４４の外形形状に沿って細長く延びる溝状をなす軸嵌合部４８と、凸部４０の外形形状に沿って略円形状をなす凹部４２とを有している。

　そして、筐体２２およびドライバ基板１５には、筐体２２とドライバ基板１５とを嵌合方向に相対的にスライドさせるスライド部７１が設けられている。スライド部７１は、一組の凸側嵌合部４１および凹側嵌合部４３（一のドライバ基板１５の固定に用いられる一対の凸側嵌合部４１および一対の凹側嵌合部４３）の外側の位置に設けられている。

　スライド部７１は、ドライバ基板１５に形成されて板面方向の側方（筐体２２に対する嵌合方向の前方）に開口する切れ込み部７２と、筐体２２に設けられて切れ込み部７２に進入する進入部７３とを有している。

　切れ込み部７２は、凹側嵌合部４３の両外側に一ずつ形成されている。切れ込み部７２とそれに近接する凹側嵌合部４３との間の間隔は、ドライバ基板１５の長手方向の両端部において同等とされている。切れ込み部７２は、ドライバ基板１５の周縁のうち長手方向に延びる一の縁の位置からドライバ基板１５の短手方向に沿って延び、凹側嵌合部４３の軸嵌合部４８と略平行をなしている。また、切れ込み部７２の延長方向の寸法は、凹側嵌合部４３の軸嵌合部４８から凹部４２までにわたる長さ寸法と同等とされ、切れ込み部７２の幅方向の寸法は、軸嵌合部４８の同方向の寸法と同等とされている。切れ込み部７２の両側面７４（凸部４０と凹部４２との嵌合および離脱方向に略平行をなす面）は互いに略平行をなしている。

　進入部７３は、筐体２２に一体に形成されている。進入部７３は、筐体２２の壁面２５Ａに沿って表裏方向に立ち上がる角柱状をなし、その軸線は、筐体２２の底部材２３に対して略垂直をなしている。進入部７３の表裏方向の寸法は、切れ込み部７２の表裏方向の寸法と同等であり、進入部７３の幅方向の寸法は、切れ込み部７２の幅方向の寸法と同等である。進入部７３の両側面７５（凸部４０と凹部４２との嵌合および離脱方向に略平行をなす面）は、互いに略平行をなすとともに、壁部材２４の壁面２５Ａに対して略垂直をなしている。

　変位規制部７０は、進入部７３の外側の部分（進入部７３のうち筐体２２からの突出方向における突出端側の部分）から側方に突出しており、実施形態１と同様、変位規制部７０と筐体２２の壁面２５Ａとの間には、ドライバ基板１５の差し込みを可能とする隙間が設けられている。変位規制部７０は、壁部材２４の外側から見ると、進入部７３の両側に同等の寸法だけ突出する矩形状をなし、進入部７３の両側でほぼ同じ形状および同じ大きさをなしている。また、実施形態１と同様、変位規制部７０の外側の面（筐体２２側とは反対側の面）と進入部７３の外側の面とは、その境界に段差が形成されておらず、平坦な面を形成している。なお、変位規制部７０の表裏方向の寸法は、進入部７３の表裏方向の寸法と同等とされている。

　次に、ドライバ基板１５を、筐体２２に取り付ける作業および筐体２２から取り外す作業について説明する。
　ドライバ基板１５を筐体２２に取り付ける際には、図１３に示すように、ドライバ基板１５に設けられた各凹側嵌合部４３および切れ込み部７２が、筐体２２に設けられた各凸側嵌合部４１および進入部７３と対向するようにドライバ基板１５を位置合わせしながら、ドライバ基板１５を筐体２２の壁面２５Ａに沿って裏側へ移動させる。すると、実施形態１と同様、ドライバ基板１５の凹側嵌合部４３の弾性変形部４９が、凸側嵌合部４１の嵌合案内面４５に当接し、嵌合案内面４５の湾曲形状に案内されて互いに離れる方向に弾性変形する。また、ドライバ基板１５の切れ込み部７２に筐体２２の進入部７３が進入するとともに、ドライバ基板１５の切れ込み部７２の両側の部分が変位規制部７０と筐体２２との間に徐々に差し込まれていく。

　引き続きドライバ基板１５を筐体２２の壁面２５Ａに沿って裏側へ押し込むと、実施形態１と同様、弾性変形部４９が凸部４０の全体を乗り越えて弾性復帰し、同時に凸部４０と凹部４２とが嵌合してドライバ基板１５の、筐体２２への取り付け作業が完了する。この凸側嵌合部４１と凹側嵌合部４３との嵌合動作の間、切れ込み部７２の側面７４と進入部７３の側面７５とがそれぞれ当接し合い、これにより、ドライバ基板１５は筐体２２に対して嵌合方向の側方に位置ずれすることを規制されつつ、嵌合方向の前方にスライドするようになっている。

　一方、ドライバ基板１５を筐体２２から取り外す際には、実施形態１と同様、筐体２２に取り付けられているドライバ基板１５を、筐体２２の壁面２５Ａに沿って表側へ引き抜くと、弾性変形部４９が凸側嵌合部４１の離脱案内面４６に当接して弾性変形し、やがて凸部４０が軸嵌合部４８の全長を通り過ぎて凹側嵌合部４３と凸側嵌合部４１とが離間して弾性変形部４９が弾性復帰し、ドライバ基板１５の、筐体２２からの取り外し作業が完了する。この凸側嵌合部４１と凹側嵌合部４３との離脱動作の間、切れ込み部７２の側面７４と進入部７３の側面７５とがそれぞれ当接し合い、これにより、ドライバ基板１５は筐体２２に対して嵌合方向の側方に位置ずれすることを規制されつつ、離脱方向（嵌合方向の後方）にスライドするようになっている。

　以上のように本実施形態においては、筐体２２およびドライバ基板１５には、凸部４０と凹部４２との嵌合および離脱方向に平行をなす面７４，７５が当接し合うことで、筐体２２とドライバ基板１５とを嵌合方向および離脱方向に相対的にスライドさせるスライド部７１が設けられているから、ドライバ基板１５を、筐体２２に取り付ける作業および筐体２２から取り外す作業をスムーズに行うことができる。

　＜実施形態５＞
　次に、本発明を具体化した実施形態５に係るテレビ受信装置ＴＶを図１５ないし図１７によって説明する。
　本実施形態のテレビ受信装置ＴＶは、スライド部８０が、ドライバ基板１５の周縁のうち嵌合方向に延びる縁（短縁１５Ａ)に沿う軌道部８１を有するものである点で、実施形態４とは相違する。なお、実施形態４と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。

　本実施形態に係るテレビ受信装置ＴＶは、実施形態４と同様に、液晶表示装置１０と、液晶表示装置１０を表裏から挟むようにして収容するキャビネットＣａ，Ｃｂと、電源Ｐと、テレビ放送などを受信するためのチューナーＴと、スタンドＳとを備えている。

　また、液晶表示装置１０は、実施形態４と同様に、画像を表示可能な液晶パネル１１と、液晶パネル１１に向けて光を照射する外部光源であるバックライト装置２０とを有し、バックライト装置２０は、複数の蛍光ランプ２１と、蛍光ランプ２１を収容する筐体２２とを有している。そして、筐体２２には、凸部４０を有する凸側嵌合部４１が設けられ、ドライバ基板１５には、凸部４０に嵌合可能な凹部４２を有する凹側嵌合部４３が設けられており、凸部４０と凹部４２とが嵌合することで、ドライバ基板１５が筐体２２に固定される。

　そして、実施形態４と同様、凸側嵌合部４１は、筐体２２の壁面２５Ａに沿う方向に立ち上がる軸部４４と、この軸部４４の立ち上がり端に設けられた凸部４０とを有し、凹側嵌合部４３は、凸側嵌合部４１の軸部４４の外形形状に沿って細長く延びる溝状をなす軸嵌合部４８と、凸部４０の外形形状に沿って略円形状をなす凹部４２とを有している。

　スライド部８０は、ドライバ基板１５の周縁のうち一対の短縁１５Ａに沿う軌道部８１を有している。軌道部８１は、筐体２２の壁面２５Ａのうちドライバ基板１５の取り付け部の両側方に設けられ、筐体２２の壁面２５Ａに沿って表裏方向に立ち上がる角柱状をなしている。軌道部８１の両側面（凸部４０と凹部４２との嵌合および離脱方向に平行をなす面）８２は、互いに略平行をなすとともに、壁部材２４の壁面２５Ａに対して略垂直をなしている。軌道部８１の両側面８２のうち内側面８２Ａ（ドライバ基板１５の取り付け部が設けられている側の面）が、ドライバ基板１５の短縁１５Ａに当接し、ドライバ基板１５は、長手方向の両側を一対の軌道部８１に挟まれるようにして、筐体２２に対して取り付けられる。

　変位規制部８３は、実施形態４と同様、軌道部８１の外側の部分（軌道部８１のうち筐体２２からの突出方向における突出端側の部分）から側方に突出しており、変位規制部８３と筐体２２の壁面２５Ａとの間には、ドライバ基板１５の差し込みを可能とする隙間が設けられている。この変位規制部８３と筐体２２との間には、ドライバ基板１５の長手方向の両端角部が差し入れられる。

　変位規制部８３は、壁部材２４の外側から見ると、軌道部８１からドライバ基板１５の取り付け部側（凸側嵌合部４１側）に向かって突出する矩形状をなし、その表裏方向の寸法は、軌道部８１の表裏方向の寸法と同等とされている。なお、変位規制部８３の表裏方向の寸法は、軌道部８１からの突出寸法よりも大きくされている。

　また、変位規制部８３および軌道部８１を表裏方向から見ると、変位規制部８３と軌道部８１とが略垂直をなすＬ字状をなしている（図１７参照）。そして、実施形態４と同様、変位規制部８３の外側の面（筐体２２側とは反対側の面）と軌道部８１の外側の面とは、その境界に段差が形成されておらず、平坦な面を形成している。

　ドライバ基板１５を筐体２２に取り付ける際、または筐体２２から取り外す際には、凸側嵌合部４１と凹側嵌合部４３との嵌合または離脱動作の間、ドライバ基板１５の短縁１５Ａと、軌道部８１の内側面８２Ａとが当接し合い、ドライバ基板１５が筐体２２に対して嵌合方向の側方に位置ずれすることが規制される。

　以上のように本実施形態においては、スライド部８０が、ドライバ基板１５の周縁のうち嵌合方向に延びる端縁１５Ａに沿う軌道部８１を有するものであるから、ドライバ基板１５に切り欠き部を形成せずとも、ドライバ基板１５を、筐体２２に取り付ける作業および筐体２２から取り外す作業をスムーズに行うことができるという効果を得られる。

　＜実施形態６＞
　次に、本発明を具体化した実施形態６に係るテレビ受信装置ＴＶを図１８ないし図２１によって説明する。
　本実施形態のテレビ受信装置ＴＶは、凸部９０が、変位規制部９１の筐体２２側の面に突出して設けられたものである点で、実施形態１とは相違する。なお、実施形態１と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。

　また、液晶表示装置１０は、実施形態１と同様に、画像を表示可能な液晶パネル１１と、液晶パネル１１に向けて光を照射する外部光源であるバックライト装置２０とを有し、バックライト装置２０は、複数の蛍光ランプ２１と、蛍光ランプ２１を収容する筐体２２とを有している。そして、筐体２２には、凸部９０を有する凸側嵌合部９３が設けられ、ドライバ基板１５には、凸部９０に嵌合可能な凹部９４を有する凹側嵌合部９５が設けられており、凸部９０と凹部９４とが嵌合することで、ドライバ基板１５が筐体２２に固定される。

　また、筐体２２およびドライバ基板１５には、実施形態４のスライド部７１と同様の構成を有するスライド部（第一スライド部９６と称する）と、実施形態５のスライド部８０と同様の構成を有するスライド部（第二スライド部９７と称する）とが設けられている。

　第一スライド部９６は、切れ込み部９８と進入部９９とを有している。進入部９９と切れ込み部９８とは、表裏方向の寸法が同等とされ、ドライバ基板１５が筐体２２に取り付けられた状態では、進入部９９の表側端と切れ込み部９８の表側端とが当接することで、ドライバ基板１５の裏側への位置ずれが防止される。

　第二スライド部９７は、ドライバ基板１５の周縁のうち一対の短縁１５Ａに沿う軌道部１００を有している。軌道部１００には、実施形態５と同様、変位規制部９１が一体に設けられている。

　変位規制部９１は、実施形態５と同様、軌道部１００からドライバ基板１５の取り付け部側（凸側嵌合部９３側）に向かって突出し、その表裏方向の寸法は、軌道部１００の表裏方向の寸法と同等とされている。また、変位規制部９１と筐体２２との間には、実施形態５と同様、ドライバ基板１５の長手方向の両端角部が差し入れられる。変位規制部９１は、表裏方向の寸法よりも軌道部１００からの突出方向の寸法の方が若干大きい略矩形状をなし、軌道部１００を支点として、筐体２２の壁面２５Ａに接近・離間する方向に弾性変位可能とされている。

　そして、変位規制部９１の内面（筐体２２の壁面２５Ａ側の面）には、凸部９０が設けられている。凸部９０は変位規制部９１のうち軌道部１００とは反対側の端縁に若干寄った位置に設けられている。凸部９０は、変位規制部９１の内面から内側（筐体２２の壁面２５Ａ側）に向かってドーム状をなして突出し、内側から見ると略円形をなしている。

　凸部９０の外周面のうち表側の略半分の部分は、凸部９０と凹部９４とを嵌合させる際に凹側嵌合部９５と接触し、その嵌合動作を案内する嵌合案内面１０１であり、また凸部９０の周面のうち裏側の略半分の部分は、凸部９０と凹部９４とを離脱させる際に凹側嵌合部９５と接触し、その離脱動作を案内する離脱案内面１０２である。

　嵌合案内面１０１は、表側から裏側に向かって（凸部９０に対する凹部９４の嵌合方向の前方に向かって）、少しずつ内側に突出する形状をなし、内側に膨らむ弧状をなしている。離脱案内面１０２は、裏側から表側に向かって（凹部９４の凸部９０からの離脱方向の前方に向って）、少しずつ内側に突出する形状をなし、内側に膨らむ弧状をなしている。なお、変位規制部９１および凸部９０は、筐体２２の壁部材２４に一体成型されており、筐体２２の壁板２５のうち変位規制部９１と対向する部分には、凸部９０を形成するための金型の抜き穴１０３が開口している。

　凹部９４は、凸部９０の外形形状に沿って全周が閉じた円形状をなし、ドライバ基板１５の板厚方向に貫通する孔である。

　次に、ドライバ基板１５を、筐体２２に取り付ける作業および筐体２２から取り外す作業について説明する。
　ドライバ基板１５を筐体２２に取り付ける際には、ドライバ基板１５に設けられた切れ込み部９８が、筐体２２に設けられた進入部９９と対向するようにドライバ基板１５を位置合わせしながら（図１９参照）、ドライバ基板１５を筐体２２の壁面２５Ａに沿って裏側へ移動させる。すると、ドライバ基板１５の両短縁１５Ａが軌道部１００に沿い、また変位規制部９１の凸部９０にドライバ基板１５の凹側嵌合部９５が当接し、嵌合案内面１０１の湾曲形状に案内されることで、変位規制部９１が筐体２２の壁面２５Ａから離れる側に弾性変位する。

　引き続きドライバ基板１５を筐体２２の壁面２５Ａに沿って裏側へ押し込むと、ドライバ基板１５の凹側嵌合部９５のうち凹部９４の裏側に位置する部分が凸部９０の全体を乗り越えて、変位規制部９１が弾性復帰し、同時に凸部９０と凹部９４とが嵌合して、ドライバ基板１５の、筐体２２への取り付け作業が完了する。この凸側嵌合部９３と凹側嵌合部９５との嵌合動作の間、切れ込み部９８の側面１０４と進入部９９の側面１０５、およびドライバ基板１５の短縁１５Ａと軌道部１００の側面１０６とが当接し合い、これにより、ドライバ基板１５が筐体２２に対して嵌合方向の側方に位置ずれすることが規制され、ドライバ基板１５は嵌合方向の前方に相対的にスライドするようになっている。

　一方、ドライバ基板１５を筐体２２から取り外す際には、実施形態１と同様、ドライバ基板１５を筐体２２の壁面２５Ａに沿って表側へ引き抜くと、ドライバ基板１５の凹側嵌合部９５のうち凹部９４の裏側の部分が、凸部９０の離脱案内面１０２に当接し、変位規制部９１が外側に弾性変形する。そして、ドライバ基板１５の凹側嵌合部９５のうち凹部９４の裏側の部分が凸部９０を通り過ぎると、変位規制部９１が弾性復帰し、凹側嵌合部９５と凸側嵌合部９３とが離間して、ドライバ基板１５の、筐体２２からの取り外し作業が完了する。この凸側嵌合部９３と凹側嵌合部９５との離脱動作の間、切れ込み部９８の側面１０４と進入部９９の側面１０５、およびドライバ基板１５の短縁１５Ａと軌道部１００の側面１０６が当接し合い、これにより、ドライバ基板１５が筐体２２に対して嵌合方向の側方に位置ずれすることが規制され、ドライバ基板１５は離脱方向に相対的にスライドするようになっている。

　以上のように本実施形態においては、凸側嵌合部９３の凸部９０と凹側嵌合部９５の凹部９４とを嵌合させることで、ドライバ基板１５を筐体２２に固定することができるから、ネジ等の固定部品を使用しなくてよい。また、筐体２２およびドライバ基板１５には、第一スライド部９６および第二スライド部９７が設けられているから、ドライバ基板１５を、筐体２２に取り付ける作業および筐体２２から取り外す作業をスムーズに行うことができる。

　＜他の実施形態＞
　本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。

　（１）上記実施形態では、筐体２２に凸側嵌合部４１（５０）（９３）が設けられ、ドライバ基板１５に凹側嵌合部４３（６０）（９５）が設けられているが、反対に、ドライバ基板に凸側嵌合部を設け、筐体に凹側嵌合部を設けてもよく、例えば、ドライバ基板には、その板厚方向に突出する凸部を有する凸側嵌合部を設け、筐体には、この凸部に対して、ドライバ基板の板面方向に沿う方向に嵌合または離脱可能な凹部を有する凹側嵌合部を設けてもよい。

　（２）上記実施形態では、変位規制部４７（７０）（８３）（９１）と筐体２２の壁面２５Ａとの間の寸法は、ドライバ基板１５の板厚寸法よりも若干大きい寸法とされているが、これに限らず、ドライバ基板１５を差し込み可能であれば、ドライバ基板１５の板厚寸法より若干小さい寸法としてもよい。

　（３）上記実施形態では、変位規制部４７（７０）（８３）（９１）と筐体２２の壁面２５Ａとは略平行とされているが、これに限らず、例えば、変位規制部と筐体の壁面との間隔が、裏側から表側に向かって少しずつ狭くなる形態としてもよい。

　（４）上記実施形態では、嵌合案内面４５（１０１）および離脱案内面４６（１０２）は、凸側嵌合部４１（５０）（９３）側に形成されているが、これに限らず、嵌合案内面および離脱案内面は、凹側嵌合部側に形成してもよく、また両方に形成してもよい。

　（５）上記実施形態では、嵌合案内面４５（１０１）および離脱案内面４６（１０２）はともに弧面とされているが、これに限らず、例えば、凸部と凹部との嵌合方向または離脱方向に対して斜め方向に傾斜する傾斜面としてもよい。

　（６）上記実施形態では、凹側嵌合部４３（６０）（９５）は、ドライバ基板１５の長手方向の両端部に設けられているが、凹側嵌合部の位置および個数は、ドライバ基板の形状または大きさにより適宜決めるのがよい。

　（７）上記実施形態では、ドライバ基板１５は、筐体２２の壁部材２４の壁面２５Ａに沿って取り付けられるものとされているが、これに限らず、例えば、筐体の底部材の壁面に沿って取り付けるものであってもよい。

　（８）実施形態２では、凸側嵌合部５０には同等の剛性を有する一対の弾性片５１が設けられているが、これに限らず、例えば、凸側嵌合部には、比較的剛性の大きい柱部材と、これに対して接近または離間方向に弾性変形可能な一の弾性片、もしくは３以上の弾性片が設けられるものとしてもよい。

　（９）実施形態３では、筐体２２に設けられた変位許容部５５は、壁部材２４の壁板２５の板厚方向の両側に開口する形状をなしているが、これに限らず、変位許容部は、壁板の板厚方向の一方向のみに開口する窪みであってもよい。

　（１０）実施形態４では、変位規制部７０およびスライド部７１は、一組の凸側嵌合部４１および凹側嵌合部４３（一のドライバ基板１５の固定に用いられる一対の凸側嵌合部４１および凹側嵌合部４３）の外側の位置に設けられているが、これに限らず、例えば、図２２に示すように、変位規制部７０およびスライド部７１を、一組の凸側嵌合部および凹側嵌合部の内側の位置に設けるようにしてもよく、これに加えて、凹側嵌合部を、実施形態３と同様の構成を有する凹側嵌合部６０としてもよい。

　（１１）実施形態６では、スライド部９６およびスライド部９７を有しているが、これに限らず、例えば、図２３に示すように、スライド部９７のみを有するものとしてもよい。ここで、スライド部９６は、筐体２２に取り付けられたドライバ基板１５の裏側への位置ずれを防止する機能を有するものであるが、このスライド部９６の代わりに、ドライバ基板１５を支持してドライバ基板１５の裏側へ位置ずれを規制する支持部１１０を形成してもよい。支持部１１０は、変位規制部９１と筐体２２との間に設け、軌道部１００の裏側端から変位規制部９１の裏側端縁に沿うものとしてもよい。

　ＴＶ…テレビ受信装置、１０…液晶表示装置（表示装置）、１１…液晶パネル（表示パネル）、１５…ドライバ基板（制御基板）、１５Ａ…短縁（制御基板の周縁のうち嵌合方向に延びる縁）、２０…バックライト装置（照明装置）、２１…蛍光ランプ（光源）、２２…筐体、２５Ａ…壁面、４０，９０…凸部、４１，５０，９３…凸側嵌合部、４２，６２，９４…凹部、４３，６０，９５…凹側嵌合部、４４…軸部、４５，１０１…嵌合案内面、４６，１０２…離脱案内面、４７，７０，８３，９１…変位規制部、５１…弾性片、７１，８０，９６，９７…スライド部、７２，９８…切れ込み部、７３，９９…進入部、７４，１０４…切れ込み部の側面（凸部と凹部との嵌合および離脱方向に略平行をなす面）、７５，１０５…進入部の側面（凸部と凹部との嵌合および離脱方向に略平行をなす面）、８１，１００…軌道部、８２，１０６…軌道部の側面（凸部と凹部との嵌合および離脱方向に略平行をなす面）

Claims

　画像が表示される表示パネルと、前記表示パネルに対して光を照射する照明装置とを備え、
　前記照明装置は、複数の光源と、該光源を収容する筐体とを有し、
　前記表示パネルには、この表示パネルの駆動を制御する制御基板が接続され、
　前記筐体および前記制御基板のうち一方には凸部を有する凸側嵌合部が設けられ、他方には前記凸部に嵌合可能な凹部を有する凹側嵌合部が設けられており、
　前記凸側嵌合部の前記凸部と前記凹側嵌合部の前記凹部とが嵌合することで、前記制御基板が前記筐体に固定されるものとなっており、
　前記凸側嵌合部と前記凹側嵌合部とのうち少なくとも一方が相手側との接触により弾性変形することで、前記凸部と前記凹部とが嵌合または離脱する表示装置。
　前記制御基板は、その板面が前記筐体の壁面に沿う姿勢で前記筐体に取り付けられる請求項１に記載の表示装置。
　前記筐体には、その壁面との間に前記制御基板の差し込みを可能とする間隔をあけて前記壁面から離れて位置し、前記制御基板の前記壁面から離間する方向への変位を規制する変位規制部が設けられている請求項２に記載の表示装置。
　前記筐体に前記凸側嵌合部が設けられ、前記制御基板に前記凹側嵌合部が設けられており、
　前記凹側嵌合部は、前記制御基板の周縁部に形成され、前記凹部は前記制御基板の板面方向の外側に開口する形状をなしている請求項２または請求項３に記載の表示装置。
　前記凸側嵌合部は、前記筐体の壁面に沿う方向に立ち上がる軸部を有し、この軸部の立ち上がり端に前記凸部が設けられたものである請求項４に記載の表示装置。
　前記凸側嵌合部には、前記軸部のみから側方に突出し、前記筐体の壁面との間に前記制御基板の差し込みを可能とする間隔をあけて前記壁面から離れて位置し、前記制御基板の前記壁面から離間する方向への変位を規制する変位規制部が、一体に形成されている請求項４または請求項５に記載の表示装置。
　前記凸側嵌合部には、前記筐体の壁面に沿う方向に立ち上がる複数の弾性片が、互いに接近または離間する方向に弾性変形可能に設けられている請求項５または請求項６に記載の表示装置。
　前記凹側嵌合部は、前記制御基板の周縁のうち対向する両端縁部に形成され、前記凹部は、前記端縁の一部分を前記凸部の外形に沿う形状に形成することでなる請求項４ないし請求項７のいずれか一項に記載の表示装置。
　前記筐体に前記凸側嵌合部が設けられ、前記制御基板に前記凹側嵌合部が設けられており、
　前記凸側嵌合部には、前記筐体の壁面との間に前記制御基板の差し込みを可能とする間隔をあけて前記壁面から離れて位置し、前記制御基板の前記壁面から離間する方向への変位を規制する変位規制部が設けられ、前記凸部は、前記変位規制部の前記壁面と対向する側の面に突出して設けられている請求項２または請求項３に記載の表示装置。
　前記筐体および前記制御基板には、前記凸部と前記凹部との嵌合および離脱方向に略平行をなす面が当接し合うことで、前記筐体と前記制御基板とを前記嵌合方向に相対的にスライドさせるスライド部が設けられている請求項１ないし請求項９のいずれか一項に記載の表示装置。
　前記スライド部は、前記制御基板に形成されて前記筐体に対する嵌合方向の前方に開口する切れ込み部と、前記筐体に設けられて前記切れ込み部に進入する進入部とを有するものである請求項１０に記載の表示装置。
　前記スライド部は、前記筐体に設けられて前記制御基板の周縁のうち前記嵌合方向に延びる縁に沿う軌道部を有するものである請求項１０または請求項１１に記載の表示装置。
　前記凸側嵌合部および前記凹側嵌合部のうち少なくとも一方には、前記凸部と前記凹部とを嵌合させる際の相手側との接触部分に、その嵌合動作に伴って前記弾性変形を少しずつ生じさせる形状をなす嵌合案内面が形成されている請求項１ないし請求項１２のいずれか一項に記載の表示装置。
　前記凸側嵌合部および前記凹側嵌合部のうち少なくとも一方には、前記凸部と前記凹部とを離脱させる際の相手側との接触部分に、その離脱動作に伴って前記弾性変形を少しずつ生じさせる形状をなす離脱案内面が形成されている請求項１ないし請求項１３のいずれか一項に記載の表示装置。
　前記制御基板は、一方向に長い方形状をなし、
　前記凸側嵌合部または前記凹側嵌合部は、前記制御基板の長手方向の両端部に設けられている請求項１ないし請求項１４のいずれか一項に記載の表示装置。
　前記表示パネルが液晶を用いた液晶パネルであることを特徴とする請求項１ないし請求項１５のいずれか１項に記載の表示装置。
　請求項１ないし請求項１６のいずれか１項に記載の表示装置を備えることを特徴とするテレビ受信装置。