WO2012002116A1 - 電子機器、動作制御方法 - Google Patents

Abstract

　販売支援装置（１）は、本体（４）、連結部（１０）、及び入力表示部（２）の互いの位置関係を判断する磁気近接スイッチ（１１・１２・１３）と、販売支援装置（１）で動作するアプリケーションを、磁気近接スイッチ（１１・１２・１３）が判断した位置関係に関連付けて動作させるアプリ動作部（４４）と、を備える。これにより、販売支援装置（１）は、回動自在に形成された筐体各部の互いの位置関係に関連付けてアプリケーションを動作させることができる。

Description

電子機器、動作制御方法

　本発明は、回動自在に形成された筐体各部の互いの位置関係に関連付けてアプリケーションを動作させることが可能な電子機器、及び当該電子機器で動作するアプリケーションの動作制御方法に関する。

　従来、表示部が本体に対して回動可能に設けられたノート型パソコンが知られている。そのようなノート型パソコンとして、特許文献１に記載の情報処理装置が挙げられる。

　特許文献１の情報処理装置は、いわゆる一般的に普及しているノート型パソコンの形状を有し、さらに、表示部の表示面とは反対側の面に他の表示面を有する。これにより、特許文献１の情報処理装置は、筐体ケースの開閉に係らず、ユーザが所望する画像情報を当該ユーザに視認させることを可能としている。

　また、本体、当該本体に対して一端が回動可能に連結された連結部、及び当該連結部の他端において、当該連結部に対して回動可能に連結された表示部を有する販売支援装置が特許文献２に開示されている。

　特許文献２に記載の販売支援装置は、上記構成を備えることにより、販売員側を向く表示面と顧客側を向く表示面との２表面構造を有し、販売員と顧客とが対面した状態でコミュニケーションしながら商談を進めることを可能にしている。

　さらに、表示部の表示面を本体に設けられたキーボードと対向するように折り畳んだ収納状態と、キー入力操作が行えるように、表示部の表示面を本体に対してある角度以上開いたキー入力操作状態と、ペン入力操作もしくはタッチパネル方式での入力が行えるように、本体のキーボードの上方で表示部の表示面を上向きに配置したペン入力操作状態との３つの状態を取りうる電子機器が特許文献３、４に開示されている。

日本国公開特許公報「特開２０００－２８４８５８号公報（２０００年１０月１３日公開）」 日本国公開特許公報「特開２００２－３６６２８３号公報（２００２年１２月２０日公開）」 日本国公開特許公報「特開平６－３２４７５９号公報（１９９４年１１月２５日公開）」 日本国公開特許公報「特開２００４－１９９２１９号公報（２００４年７月１５日公開）」

　しかしながら、特許文献１の情報処理装置は、本体および表示部を備えるものの、本体および表示部に回動可能に連結された連結部を備えていない。したがって、当該情報処理装置は、本体に対する表示部の開閉というシンプルな動作のみを行うものであって、特許文献２の販売支援装置のように、販売員と顧客とが対面した状態でコミュニケーションを行える状態を作り出すことはできない。また、当該情報処理装置は、特許文献３、４に記載の電子機器のように、収納状態、キー入力操作状態、及びペン入力操作状態という複数の状態を作り出すこともできない。

　さらに、特許文献２～４の技術は、回動自在に連結された本体、連結部、及び表示部を有することにより、様々な状態を作り出し、それぞれの状態に適った用途をユーザに提供しうるものの、回動自在に連結された筐体各部の互いの位置関係は、ユーザ自身の判断に任されている。したがって、様々な発展的な使用態様、例えば、筐体各部の互いの位置関係を判断することが可能な構成を電子機器に設けておくことにより、その判断結果に基づくアプリケーションの起動、動作等を自動的に実行させるといった発展的な使用態様は、特許文献２～４の技術では実現しえない。

　なお、特許文献１の情報処理装置は、本体部の表面に形成された孔部の中に、表示部の爪部が嵌合されたときに、この爪部によって押下される開閉検出スイッチを有し、これにより、当該スイッチにより本体部に対して表示部が開状態か閉状態かを検出することを可能としている。

　しかしながら、特許文献１に記載の情報処理装置は、本体に対する表示部の開閉という一動作のみを行うものであり、上記開閉検出スイッチは、その一動作の検出のためだけに設けられている。したがって、特許文献２～４に記載された、本体、連結部、表示部を有することにより様々な状態を作り出すことが可能な情報処理装置に上記開閉検出スイッチを適用したとしても、上記様々な状態が作り出されたときの筐体各部の位置関係が判断されることはない。さらに、特許文献１に記載の情報処理装置は、孔部と爪部とが嵌合することにより開閉状態を検出するという開閉検出スイッチの構造ゆえに、その配設位置や、検出状態の調節といった柔軟な設計を実現しえない。

　本願発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、回動自在に形成された筐体各部の互いの位置関係に関連付けてアプリケーションを動作させることが可能な電子機器、及び当該電子機器で動作するアプリケーションの動作制御方法を提供することにある。

　本発明に係る電子機器は、上記の課題を解決するために、操作部を有する本体と、表示面を有する表示部と、一端が上記本体に対して回動自在に連結され、他端が上記表示部に回動自在に連結された連結部と、を備える電子機器であって、上記本体、上記連結部、及び上記表示部の互いの位置関係を判断する位置判断部と、自機器で動作するアプリケーションを、上記位置判断部によって判断された上記位置関係に関連付けて動作させる動作制御手段と、を備えることを特徴としている。

　本発明に係る電子機器で動作するアプリケーションの動作制御方法は、上記の課題を解決するために、操作部を有する本体と、表示面を有する表示部と、一端が上記本体に対して回動自在に連結され、他端が上記表示部に回動自在に連結された連結部と、を備える電子機器で動作するアプリケーションの動作制御方法であって、上記本体、上記連結部、及び上記表示部の互いの位置関係を判断する位置判断ステップと、自機器で動作するアプリケーションを、上記位置判断ステップにて判断された上記位置関係に関連付けて動作させる動作制御ステップと、を含むことを特徴としている。

　上記構成によれば、本発明に係る電子機器は、本体と、連結部と、表示部とを有し、かつ、連結部は、一端が上記本体に、他端が上記表示部に、それぞれ回動自在に連結されている。したがって、本発明に係る電子機器は、多様な形状（状態）を形成することができる。その多様な状態として、例えば、上記表示部の表示面が上記本体の上記操作部と対向する位置に配置されてなる状態、上記表示面が上記操作部に対してある角度開いてなる状態、上記連結部が上記本体に対して立ち上がり、上記表示面が上記操作部の側に位置するユーザとは逆の方向を向いた状態、上記連結部を上記本体と略平行になるほどに上記ユーザとは逆の方向に回動させ、かつ、上記表示面が上方を向いた状態などが挙げられる。つまり、本発明に係る電子機器は、上記構成を備えることにより、本体および表示部のみを備え連結部を備えていない従来の電子機器に比べて、複雑で多様な状態を形成することができる。

　さらに、上記構成によれば、本発明に係る電子機器（及び動作制御方法）は、位置判断部（位置判断ステップ）を備えることにより、上記本体、上記連結部、及び上記表示部の互いの位置関係を判断することができる。そして、本発明に係る電子機器（及び動作制御方法）は、さらに動作制御手段（動作制御ステップ）を備えることにより、自機器で動作するアプリケーションを、上記位置判断部（位置判断ステップ）によって判断された上記位置関係に関連付けて動作させることができる。

　したがって、本発明に係る電子機器（及び動作制御方法）は、上記本体、上記連結部、及び上記表示部の互いの位置関係に応じてアプリケーションを動作させることができるため、上記複雑で多様な状態それぞれについても、その状態に応じてアプリケーションを動作させることが可能である。

　このように、本発明に係る電子機器（及び動作制御方法）は、上記複雑で多様な状態を形成でき、しかも、その状態それぞれについて、その状態に応じてアプリケーションを動作させることができるため、アプリケーションを精確かつ迅速に動作させることができ、それゆえ、アプリケーションの動作をユーザ操作に依存していた従来の電子機器に比べて、格段に利便性を向上させることができる。

　なお、ここでいうアプリケーションとは、電子機器の起動プログラム、電子機器の用途ごとに準備されたソフト等を含むものとする。

　本発明に係る電子機器は、以上のように、上記本体、上記連結部、及び上記表示部の互いの位置関係を判断する位置判断部と、自機器で動作するアプリケーションを、上記位置判断部によって判断された上記位置関係に関連付けて動作させる動作制御手段と、を備える構成である。

　また、本発明に係る電子機器で動作するアプリケーションの動作制御方法は、以上のように、上記本体、上記連結部、及び上記表示部の互いの位置関係を判断する位置判断ステップと、自機器で動作するアプリケーションを、上記位置判断ステップにて判断された上記位置関係に関連付けて動作させる動作制御ステップと、を含む構成である。

　それゆえ、回動自在に形成された筐体各部の互いの位置関係に関連付けてアプリケーションを動作させることが可能な電子機器、及び当該電子機器で動作するアプリケーションの動作制御方法を提供することができるという効果を奏する。

本実施の形態に係る磁気近接センサが磁石の存在を検知する様子を説明するための販売支援装置の概略断面図であり、（ａ）は表示部閉状態を、（ｂ）は通常表示状態を、（ｃ）はプレゼンテーション状態を、（ｄ）は顧客入力状態を示す図であり、（ｅ）は、販売支援装置の一変形例における顧客入力状態を示す図である。 本実施の形態に係る販売支援装置の外観構成を説明するための図であり、（ａ）は表示部閉状態を、（ｂ）は通常表示状態を、（ｃ）はプレゼンテーション状態を、（ｄ）は顧客入力状態を示す斜視図である。 本実施の形態に係る販売支援装置において磁石および磁気近接センサが設けられる位置の一例を説明するための図である。 本実施の形態に係る販売支援装置の各状態に関連付けられたアプリの起動を説明するための図であり、（ａ）は表示部閉状態を、（ｂ）は通常表示状態を、（ｃ）はプレゼンテーション状態を、（ｄ）は顧客入力状態を示す図である。 本実施の形態に係る販売支援装置の概略構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る販売支援装置の使用例を説明するための概略図であり、（ａ）は通常表示状態を、（ｂ）はプレゼンテーション状態を、（ｃ）は顧客入力状態における使用例を示す図である。 メインプログラムのフローチャートである。 通常状態用アプリケーションＡ１の一例を説明するフローチャートである。 プレゼンテーション用アプリケーションＡ２の一例を説明するフローチャートである。 顧客入力用アプリケーションＡ３の一例を説明するフローチャートである。 本実施の形態に係る販売支援装置を説明するための概略図であり、（ａ）は表示部閉状態を、（ｂ）は通常表示状態を、（ｃ）は第２通常表示状態を、図１１（ｄ）は第３通常表示状態を、（ｅ）は、プレゼンテーション状態をそれぞれ示す。 本実施の形態に係る販売支援装置の概略配線図である。

　以下、図面を参照しつつ、本発明に係る販売支援装置（電子機器）１について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
〔販売支援装置１の構成〕
　〔販売支援装置１の外観構成〕
　まず、販売支援装置（電子機器）１の外観構成について、図２を参照して説明する。なお、説明の便宜のため、図２において、販売支援装置１の長手方向がＸ軸、そのＸ軸に垂直な方向がＹ軸、Ｘ軸とＹ軸とに垂直な方向（重力方向）がＺ軸であるものとして説明する。また、以降の説明において、上側、下側という場合、重力のかかる方向が下側、その反対側が上側であるものとする。

　図２は、販売支援装置１の外観構成を説明するための図であり、図２（ａ）は表示部閉状態を、図２（ｂ）は通常表示状態を、図２（ｃ）はプレゼンテーション状態を、図２（ｄ）は顧客入力状態を示す斜視図である。

　以下、表示部閉状態、通常表示状態、プレゼンテーション状態、顧客入力状態について概略説明する。なお、以下の説明において、販売員（不図示）とは、キー入力操作部（操作部）５の側に位置するユーザのことを言い、顧客（不図示）とは、その販売員の対面に位置する他のユーザのことを言う。

　まず、図２（ａ）の表示部閉状態とは、入力表示部（表示部）２の入力表示面（表示面）３（不図示）が本体４のキー入力操作部（操作部）５と対向する位置に配置されてなる状態をいい、入力表示部２と連結部１０とが当接（近接）し、さらに、入力表示部２と本体４とが当接（近接）している状態である。したがって、この状態では、販売員は、入力表示面３に表示される画像を見ることはできない。

　図２（ｂ）の通常表示状態とは、販売員が入力表示面３を見ながらキー入力操作部５によるキー入力操作が行えるように、入力表示面３がキー入力操作部５に対してある角度開いてなる状態をいう。上記角度は、販売員が入力表示面３に表示される画像を好適に確認できる９０度～１２０度が好ましいが、必ずしもその範囲である必要はない。通常表示状態では、販売員にとって上記角度の調節が容易であることから、入力表示部２と連結部１０とが当接（近接）している。

　図２（ｃ）のプレゼンテーション状態とは、連結部１０が本体４に対して立ち上がった状態で、入力表示面３が顧客の側を向き、連結部１０に設けられたサブ表示面９が販売員の方を向いている状態を言う。この状態では、入力表示部２、本体４、及び連結部１０は、いずれも当接することなく互いにある角度開いて配置されている。これにより、販売員は、サブ表示面９に表示された情報、画像、映像を確認しつつ、顧客に対して商品説明をすることができる。また、顧客は、入力表示面３に表示された画像を確認し、販売員の説明を聞くことにより、当該商品についての理解を深めることができる。

　なお、入力表示面３およびサブ表示面９に表示される情報、画像、映像はそれぞれ、使用するアプリケーションによって同じあるいは相違する場合がある。例えば、画像が相違する場合とは、販売員が説明用に用いる画像には詳細情報を含ませておき、顧客が確認する画像には概略情報のみを含ませておく、といったケースである。

　図２（ｄ）の顧客入力状態とは、連結部１０を本体４と略平行になるほどに顧客側に回動させ、かつ、入力表示面３が顧客にとって見やすい角度に位置決めされた状態を言う。これにより、顧客は、商品の購入を決めて契約するとき、あるいは、アンケート調査に協力するときなど、入力表示面３へ入力操作を行うことができる。なお、連結部１０は、顧客側に最大限に回動していることが好ましく、これにより、顧客が入力操作するときの入力表示部２の上下の揺れ（振動）を軽減することができる。

　〔販売支援装置１の各部詳細〕
　次に、販売支援装置１の各部詳細を説明する。

　販売支援装置１は、販売員が顧客に対して商品の説明を行ったり、その説明を受けて顧客が商品を購入するときに、契約手続を行うときなどに使用される。なお、販売支援装置１は、複数の販売支援装置１がサーバを介して接続し、商品の残数などをリアルタイムで更新する、といった構成で実現されていてもよい。

　販売支援装置１は、図２に示すように、ペン入力可能な入力表示面３を有する平板状の入力表示部２と、キー入力操作部５を有する平板状の本体４と、入力表示部２を本体４に連結する平板状の連結部１０とを備えている。また、販売支援装置１は、連結部１０の一端部を本体４に対して回動可能に連結する本体側ヒンジ７と、入力表示部２を連結部１０の他端部に回動可能に連結する表示部側ヒンジ８とを備える。さらに、販売支援装置１は、本体４のキー入力操作部５の近傍にタッチパッド６を備えていてもよい。

　入力表示面３は、ＬＣＤ（液晶ディスプレイ）、ＰＤＰ（プラズマディスプレイパネル）、またはＣＲＴ（cathode-ray tube）ディスプレイなどのフラットディスプレイと、データ入力手段としての透明タブレット（データ入力部）とが重ねられた構成である。これにより、ペンによるペン入力が可能となる。なお、データ入力手段は、タッチパネル技術を用いた指入力等が可能なものであってもよい。

　なお、本実施の形態では、入力表示面３は、入力操作が可能に構成されているものとして説明している。しかしながら、入力操作を受け付けない表示面で構成されていてもよい。

　本体４の上面に設けられたキー入力操作部５は、ユーザが販売支援装置１を動作させるための指示信号を入力するものであり、一例としてキーボードが挙げられる。なお、不図示であるが、販売支援装置１は、他の操作部として、販売支援装置１を遠隔操作するリモコンや、販売支援装置１自体に設けられた操作ボタン、あるいは、販売支援装置１に接続されたマウスなどを有してもよい。

　連結部１０は、本体４と入力表示部２とを連結するものであり、その一端において本体側ヒンジ７と連結し、他端において表示部側ヒンジ８と連結している。

　ここで、連結部１０を本体４に対して垂直方向に回動させて、連結部１０におけるキー入力操作部５側の面を連結部表面、その裏面を連結部裏面としたときに、連結部表面にサブ表示面９を有していてもよい。なお、サブ表示面９は、上述した入力表示面３と同様の構成を備えるものと考えてよい。

　なお、入力表示面３およびサブ表示面９に表示される情報、画像、映像はそれぞれ、使用するアプリケーションによって同じあるいは相違する場合がある。例えば、画像が相違する場合とは、販売員が説明用に用いる画像には詳細情報を含ませておき、顧客が確認する画像には概略情報のみを含ませておく、といったケースである。

　本体側ヒンジ７は、本体４の端部において連結部１０を回動可能に連結する。すなわち、本体側ヒンジ７は、図２（ｂ）等に示すように、本体４のＹ軸方向の端部（キー入力操作部５から見て、タッチパッド６が配設されている側とは反対側の端部）において、連結部１０を回動可能に連結する。

　表示部側ヒンジ８は、連結部１０の他端部を入力表示部２に対して回動可能に連結するものであり、入力表示部２の裏面側に設けられている。連結部１０の他端部は、図２（ｃ）等に示すように、入力表示部２の裏面の中央部付近において、入力表示部２に対して回動可能に連結されている。

　以上、販売支援装置１の各部詳細を説明した。なお、本実施の形態では、本発明に係る電子機器は、販売支援装置であるものとして説明しているが、販売支援装置に限らず、他の用途に用いてもよい。

　〔磁石および磁気近接センサについて〕
　販売支援装置１では、本体４、連結部１０、および入力表示部２の３部材のうち、任意に選択される１つの部材である一方側部材に対して、磁石が配置されており、本体４、連結部１０、および入力表示部２の３部材うち、上記一方側部材を除く２部材から任意に選択される他方側部材に対して、連結部１０を用いた回動動作によって上記一方側部材が近接したときに、上記磁石により発生される磁気を検知できる範囲に、磁気検知センサが、上記他方側部材に配置されている。

　したがって、本体４に磁石されているときには、本体４が一方側部材となり、連結部１０に磁気検知センサが配置されているときに、連結部１０が他方側部材となる。

　以下、磁石と、その磁石により発生される磁気を検知できる範囲（以下、「所定の範囲」と称する。）に配置される磁気近接センサ（磁気検知部）について、図３を用いて説明する。図３は、販売支援装置１において磁石１１ａ・１２ａ・１３ａおよび磁気近接センサ１１ｂ・１２ｂ・１３ｂが設けられる位置の一例を説明するための図である。

　なお、「所定の範囲内」は、磁石の特性に応じて変化するものであり、発生する磁気が大きい磁石であれば所定の範囲内は広くなり、発生する磁気が小さい磁石であれば所定の範囲内は狭くなる。

　まず、同図（ａ）に示すように、本体４におけるキー入力操作部５が設けられている側の面を本体表面、入力表示部２における入力表示面３が設けられている側の面を表示部表面としたときに、磁石１１ａおよび磁気近接センサ１１ｂは、本体表面側であってキー入力操作部５を除く領域と表示部表面側であって入力表示部２を除く領域とにそれぞれ配置されている。そして、磁石１１ａおよび磁気近接センサ１１ｂは、連結部１０をキー入力操作部５の方向に回動させて、本体４と連結部１０とが当接（近接）したときに、上記所定の範囲内に存在するように、位置決めされている。なお、同図（ａ）では、磁石１１ａが本体４側に、磁気近接センサ１１ｂが入力表示部２側に設けられているが、その逆であってもよい。このことは、後述する磁石１２ａおよび磁気近接センサ１２ｂ、磁石１３ａおよび磁気近接センサ１３ｂについても同様である。

　次に、同図（ａ）に示すように、入力表示部２における入力表示面３が設けられている側とは反対側の面を表示部裏面とし、連結部１０を本体４に対して垂直方向に回動させて、連結部１０におけるキー入力操作部５側の面を連結部表面、その裏面を連結部裏面としたときに、磁石１２ａおよび磁気近接センサ１２ｂは、入力表示部２における表示部裏面側と連結部１０における連結部表面側とにそれぞれ配置されている。そして、磁石１２ａおよび磁気近接センサ１２ｂは、入力表示部２を連結部１０の方向に回動させて、入力表示部２と連結部１０とが当接（近接）したときに、所定の範囲内に存在するように、位置決めされている。

　続いて、同図（ｂ）に示すように、連結部１０を本体４に対して垂直方向に回動させて、連結部１０におけるキー入力操作部５側の面を連結部表面、その裏面を連結部裏面としたときに、磁石１３ａおよび磁気近接センサ１３ｂは、連結部１０を本体４に対して回動させる本体側ヒンジ（回動部）７の近傍における、連結部裏面側と本体４とにそれぞれ配置されている。そして、磁石１３ａおよび磁気近接センサ１３ｂは、連結部１０を本体４のキー入力操作部５とは反対側の方向に回動させて、本体４と連結部１０とが近接したときに、所定の範囲内に存在するように、位置決めされている。

　なお、図３に記載された販売支援装置１において磁石１１ａ・１２ａ・１３ａおよび磁気近接センサ１１ｂ・１２ｂ・１３ｂが設けられる位置はあくまで一例であって、上記条件に適うのであれば、当然に他の位置であってよい。

　次に、磁気近接センサ１１ｂ・１２ｂ・１３ｂが磁石１１ａ・１２ａ・１３ａの存在を検知する様子を図１により説明する。なお、図２等を参照して説明した各部についての説明は省略する。

　図１は、磁気近接センサ１１ｂ・１２ｂ・１３ｂが磁石１１ａ・１２ａ・１３ａの存在を検知する様子を説明するための販売支援装置１の概略断面図であり、図１（ａ）は表示部閉状態を、図１（ｂ）は通常表示状態を、図１（ｃ）はプレゼンテーション状態を、図１（ｄ）は顧客入力状態を示す図であり、図１（ｅ）は、販売支援装置１の一変形例における顧客入力状態を示す図である。なお、以下の説明では、説明の便宜上、磁気近接センサが磁石の存在を検知したことを「ＯＮ」、検知しないことを「ＯＦＦ」と表現する。

　同図（ａ）に示す表示部閉状態では、入力表示部２と本体４とが当接し、入力表示部２と連結部１０とが当接し、本体４と連結部１０とが離れているため、磁気近接センサ１１ｂ・１２ｂがＯＮ、磁気近接センサ１３ｂがＯＦＦとなる。

　したがって、磁気近接センサ１１ｂ「ＯＮ」、磁気近接センサ１２ｂ「ＯＮ」、磁気近接センサ１３ｂ「ＯＦＦ」という検知結果になれば、販売支援装置１は表示部閉状態にあると判断することができる。

　同図（ｂ）に示す通常表示状態では、入力表示部２と本体４とが離れ、入力表示部２と連結部１０とが当接し、本体４と連結部１０とが離れているため、磁気近接センサ１２ｂがＯＮ、磁気近接センサ１１ｂ・１３ｂがＯＦＦとなる。

　したがって、磁気近接センサ１１ｂ「ＯＦＦ」、磁気近接センサ１２ｂ「ＯＮ」、磁気近接センサ１３ｂ「ＯＦＦ」という検知結果になれば、販売支援装置１は通常表示状態にあると判断することができる。

　同図（ｃ）に示すプレゼンテーション状態では、入力表示部２と本体４とが離れ、入力表示部２と連結部１０とが離れ、本体４と連結部１０とが離れているため、近接センサ１１ｂ・１２ｂ・１３ｂがＯＦＦとなる。

　したがって、磁気近接センサ１１ｂ「ＯＦＦ」、磁気近接センサ１２ｂ「ＯＦＦ」、磁気近接センサ１３ｂ「ＯＦＦ」という検知結果になれば、販売支援装置１はプレゼンテーション状態にあると判断することができる。

　同図（ｄ）に示す顧客入力状態では、入力表示部２と本体４とが離れ、入力表示部２と連結部１０とが離れ、本体４と連結部１０とが本体側ヒンジ７の近傍で当接しているため、近接センサ１３ｂがＯＮ、近接センサ１１ｂ・１２ｂがＯＦＦとなる。

　したがって、磁気近接センサ１１ｂ「ＯＦＦ」、磁気近接センサ１２ｂ「ＯＦＦ」、磁気近接センサ１３ｂ「ＯＮ」という検知結果になれば、販売支援装置１は顧客入力状態にあると判断することができる。

　このように、各磁気近接センサのＯＮ、ＯＦＦの組み合わせによって、販売支援装置１がどの状態にあるかを判断することが可能となる。なお、本実施形態では、販売支援装置１は三対の磁石および磁気近接センサを有するものとして説明しているが、その数量は三対に限られない。

　例えば、販売支援装置１が磁石１１ａおよび磁気近接センサ１１ｂのみを有しているときを考える。このとき、磁気近接センサ１１ｂがＯＮとなれば、入力表示部２と本体４とが当接（近接）している、つまり、販売支援装置１は表示部閉状態にあると判断することができる。あるいは、販売支援装置１が磁石１３ａおよび磁気近接センサ１３ｂのみを有しているときを考える。このとき、磁気近接センサ１３ｂがＯＮとなれば、本体４と連結部１０とが当接（近接）している、つまり、販売支援装置１は顧客入力状態にあると判断することができる。

　したがって、販売支援装置１は、必ずしも複数対の磁石および磁気近接センサを有する必要はない。ただし、複数対の磁石および磁気近接センサを有していれば、その検知結果の組み合わせによって、さらに通常表示状態、プレゼンテーション状態をも判断することができ、上記各状態に後述するアプリケーションの動作を関連付けるときのバリエーションを拡げることもできる。それゆえ、販売支援装置１は、複数対の磁石および磁気近接センサを有していることが好ましい。

　次に、図１（ｅ）を参照して、販売支援装置１の一変形例における顧客入力状態を説明する。

　図１（ｄ）の販売支援装置１は、顧客入力状態において、本体４と連結部１０とが本体側ヒンジ７の近傍で当接する構造となっていた。しかしながら、図１（ｅ）では、本体４と連結部１０とが本体側ヒンジ７の近傍で当接する構造とはなっていないにも係らず、販売支援装置１は顧客入力状態にあると判断される。

　これは、磁石１３ａから発生する磁気が強く、磁石１３ａと磁気近接センサ１３ｂとが近接した状態において、磁気近接センサ１３ｂは、磁石１３ａが所定の範囲内に存在することを検知しうるためである。つまり、「所定の範囲内」は、磁石の特性に応じて変化するものであり、磁石と磁気近接センサとの距離が多少離れていても「所定の範囲内」に含まれうる。したがって、販売支援装置１における本体側ヒンジ７廻りのデザインによっては、図１（ｅ）の構造を採用することも可能である。

　このことは、磁石１１ａと磁気近接センサ１１ｂ、及び磁石１２ａと磁気近接センサ１２ｂとの関係においても同様であり、磁気近接センサ（１１ｃ）が磁石１１ａ（１２ａ）を検知するときに、磁気近接センサ（１１ｃ）と磁石１１ａ（１２ａ）との距離が多少離れていても「所定の範囲内」に含まれうる。

　なお。磁石および磁気近接センサは、入力表示部２、本体４、及び連結部１０の表面に露出するように埋め込まれていてもよいし、あるいは、各部の内部に埋め込まれ、外部に露出することなく取り付けられた構成で実現されてもよい。

　〔販売支援装置１の各状態に関連付けられたアプリの起動について〕
　次に、販売支援装置１の各状態に関連付けられたアプリの起動を図４により概略説明する。図４は、販売支援装置１の各状態に関連付けられたアプリの起動を説明するための図であり、図４（ａ）は表示部閉状態を、図４（ｂ）は通常表示状態を、図４（ｃ）はプレゼンテーション状態を、図４（ｄ）は顧客入力状態を示す図である。なお、各図では、磁石１１ａおよび磁気近接センサ１１ｂを一対として磁気近接スイッチＳ１、磁石１２ａおよび磁気近接センサ１２ｂを一対として磁気近接スイッチＳ２、磁石１３ａおよび磁気近接センサ１３ｂを一対として磁気近接スイッチＳ３としている。

　同図（ａ）では、Ｓ１及びＳ２がＯＮ、Ｓ３がＯＦＦであることから、販売支援装置１は表示部閉状態にあると判断される。この状態では、メインプグラムは起動せず、入力表示面３およびサブ表示面９は非表示状態にある。

　同図（ｂ）では、Ｓ２がＯＮ、Ｓ１・Ｓ３がＯＦＦであることから、販売支援装置１は通常表示状態にあると判断される。この状態において、メインプログラムが起動して、通常状態用アプリケーションＡ１（詳細は後述）が動作することにより、顧客説明用の各種情報などが入力表示面３に表示される。

　同図（ｃ）では、Ｓ１～Ｓ３がすべてＯＦＦであることから、販売支援装置１はプレゼンテーション状態にあると判断される。この状態において、プレゼンテーション用アプリケーションＡ２（詳細は後述）が動作する。これにより、入力表示面３には顧客向けの商品説明内容が表示され、サブ表示面９には販売員向けの詳細説明内容、操作ガイダンスなどを表示される。なお、通常表示状態からプレゼンテーション状態に移行する際に、顧客が画像を確認しやすいように、入力表示面３に表示される画像は上下反転するように制御される。

　同図（ｄ）では、Ｓ３がＯＮ、Ｓ１・Ｓ２がＯＦＦであることから、販売支援装置１は顧客入力状態にあると判断される。この状態において、顧客入力用アプリケーションＡ３（詳細は後述）が動作する。これにより、入力表示面３における商品選択用の画面表示、商品価格の表示、注意事項の表示、購入オプションの選択入力などが可能になる。このとき、サブ表示面９は非表示状態にある。なお、プレゼンテーション状態から引き続き、入力表示面３に表示される画像が上下反転するように制御されている。

　このように、販売支援装置１では、各状態に関連付けられてアプリが起動（動作）し、その結果、状態に応じた情報が入力表示面３、サブ表示面９に表示される。

　〔販売支援装置１の内部構造について〕
　次に、〔販売支援装置１の各状態に関連付けられたアプリの起動について〕の欄で説明した動作を実現する販売支援装置１の内部構造を図５により説明する。図５は、販売支援装置１の概略構成を示すブロック図である。なお、図１等を参照して説明した各部についての説明は省略する。

　同図に示すように、販売支援装置１は、少なくとも、磁気近接スイッチ（位置判断部）１１・１２・１３と、制御部４０と、記憶部５０と、ＣＰＵ５５と、入力表示面３と、サブ表示面９とを有する。

　磁気近接スイッチ１１、１２、１３はそれぞれ、磁石１１ａおよび磁気近接センサ１１ｂ、磁石１２ａおよび磁気近接センサ１２ｂ、磁石１３ａおよび磁気近接センサ１３ｂからなる。

　記憶部５０は、磁気近接センサ１１ｂ・１２ｂ・１３ｂによる検知結果と、入力表示部２、本体４、及び連結部１０の互いの位置関係とを対応付けた位置関係テーブルを記憶している。さらに、記憶部５０は、商品価格、商品仕様、商品説明、機能比較などの詳細情報等も記憶している。

　記憶部５０は、ＲＡＭ（Random Access Memory）、ＲＯＭ（Read Only Memory）、ＳＲＡＭ（Static RAM）、フラッシュメモリなど、およびこれらの混成で構成されてもよい。ただし、データ量が大きい情報が記憶される場合には、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）で構成されることが好ましいが、これに限定されるものではない。なお、記憶部５０は、販売支援装置１の内部または外部の何れに設けられていてもよい。

　制御部４０は、位置決定部４２と、アプリ動作部（動作制御手段）４４と、表示制御部４６とを備える。

　位置決定部４２は、磁気近接スイッチ１１、１２、１３から検知結果を取得するとともに、記憶部５０から位置関係テーブルを取得する。そして、磁気近接スイッチ１１、１２、１３から取得した検知結果と位置関係テーブルとを照合することにより、入力表示部２、本体４、及び連結部１０の互いの位置関係（表示部閉状態、通常表示状態、プレゼンテーション状態、顧客入力状態の何れであるか）を決定する。そして、位置決定部４２は、決定した位置関係を示す情報（以下、「位置情報」と称する場合もある。）をアプリ動作部４４に出力する。

　アプリ動作部４４は、位置決定部４２から位置情報を取得すると、その位置情報に対応する位置関係に関連付けられたアプリケーションをＣＰＵ５５に実行させる。一例として、図４（ｃ）を参照して説明した例を挙げると、「販売支援装置１はプレゼンテーション状態にある」と位置決定部４２が決定したとき、アプリ動作部４４はプレゼンテーション用アプリケーションＡ２をＣＰＵ５５に実行させる。

　表示制御部４６は、ＣＰＵ５５が処理した処理結果を入力表示面３および／またはサブ表示面９に出力するものである。一例として、図４（ｃ）を参照して説明した例を挙げる。前述したように、アプリ動作部４４は、顧客側に向けられた入力表示面３、及び販売員側に向けられたサブ表示面９に所定の画像が表示されるように、プレゼンテーション用アプリケーションＡ２をＣＰＵ５５に実行させる。そして、表示制御部４６は、ＣＰＵ５５が処理した処理結果を入力表示面３および／またはサブ表示面９に出力する。なお、通常表示状態からプレゼンテーション状態に移行するとき、あるいは顧客入力状態において、表示制御部４６は、顧客が画像を確認しやすいように、入力表示面３に表示される画像を上下反転するように制御する。

　このようにして、販売員および顧客は、入力表示面３および／またはサブ表示面９に表示される各種情報を確認することができる。
〔実施例〕
　次に、商品販売の現場において販売支援装置１が使用される具体的な実施例を図６～図１０により説明する。

　図６は、販売支援装置１の使用例を説明するための概略図であり、同図（ａ）は通常表示状態を、同図（ｂ）はプレゼンテーション状態を、同図（ｃ）は顧客入力状態における使用例を示す図である。

　まず、同図に示す実施例では、販売支援装置１のユーザは、おもに、販売店員、セールス説明員（以下、販売員）である。販売員は、机を挟んで顧客と相対し、販売支援装置１を用いて商品の説明を行う。

　同図（ａ）について、販売員は通常表示状態にて販売支援装置１の電源を入れ、これによりメインプログラムが起動する。なお、図示しない表示部閉状態から通常表示状態に移行することにより、メインプログラムが自動的に起動するように設定されていてもよい。なお、Ｓ１「ＯＦＦ」、Ｓ２「ＯＮ」、Ｓ３「ＯＦＦ」という検知結果に基づき、入力表示面３は表示状態に、サブ表示面９は非表示状態になる。また、このとき、入力表示面３へのペン入力操作（または、タッチパネル入力）の入力検出が有効になる。

　この状態で、アプリ動作部４４は、通常状態用アプリケーションＡ１を動作させる。そして、アプリケーションＡ１の動作によって、顧客説明用の各種情報が入力表示面３に表示される。例えば、複数の商品から目的の商品を選ぶためのメニューが表示されたり、価格、商品仕様、商品説明、機能比較などの詳細情報が入力表示面３に表示される。

　上記の詳細情報は記憶部５０に保存されておればよく、アプリケーションＡ１は、販売員の入力操作に応じて記憶部５０から必要な情報を取り出し、その詳細情報を入力表示面３に表示させる。なお、販売員は、タッチパネル及び／又はキー入力操作部５による入力表示面３への入力操作により、必要な情報の選択、表示内容の切り替えなどを行う。そして、販売員は、入力表示面３に表示された情報を確認しつつ、顧客に対して商品の説明を行う。

　同図（ｂ）について、販売員は、図、アニメーション、写真などを使って顧客に対して詳細説明を行いたいときには、入力表示面３を顧客側に向け、サブ表示面９を自身に向ける。

　このとき、販売支援装置１は、プレゼンテーション状態にあるため、Ｓ１「ＯＦＦ」、Ｓ２「ＯＦＦ」、Ｓ３「ＯＦＦ」という検知結果が得られる。これにより、表示制御部４６は、入力表示面３に表示される画像を上下反転するように制御し、サブ表示面９を通常表示状態にする。また、アプリ動作部４４は、プレゼンテーション用アプリケーションＡ２を動作させるとともに、顧客が触っても誤動作しないよう、入力表示面３へのタッチ入力の入力検出を無効にする。

　アプリケーションＡ２は、入力表示面３に顧客向けの商品説明内容を表示させ、サブ表示面９に販売員向けの詳細説明内容、操作ガイダンスなどを表示させる。表示内容は記憶部５０に保存されておればよく、アプリケーションＡ２は、販売員の入力操作に応じて記憶部５０から必要な情報を取り出し、その情報を入力表示面３及び／またはサブ表示面９に表示させる。

　一例として、サブ表示面９には、複数の商品から目的の商品を選ぶためのメニューが表示され、キー入力操作部５による入力操作により番号入力した商品の情報が表示される。すると、顧客側の入力表示面３には、顧客が商品内容を理解しやすいように図、アニメーション、写真などが表示され、販売員は、サブ表示面９に表示される詳細説明を読み上げることにより、顧客の理解をさらに助ける。画面の切り替えなどは販売員の操作によって行われる。

　同図（ｃ）について、顧客が商品購入を決めたとき、販売員は入力表示面３を顧客側に寝かせるように倒す。すると、販売支援装置１は、顧客入力状態となり、Ｓ１「ＯＦＦ」、Ｓ２「ＯＦＦ」、Ｓ３「ＯＮ」という検知結果が得られる。これにより、表示制御部４６は、プレゼンテーション状態から引き続き入力表示面３に表示される画像を上下反転するように制御し、かつ、サブ表示面９を非表示状態にする。さらに、アプリ動作部４４は、顧客入力用アプリケーションＡ３を動作させて、顧客が入力できるよう、入力表示面３へのタッチ入力の入力検出が有効になる。なお、アプリケーションＡ３は、商品価格の表示、注意事項の表示、購入オプションの選択入力、支払い方法の選択入力、契約、カード支払いのサイン記入などを可能とさせるアプリケーションである。

　顧客入力状態での動作例として、顧客は、入力表示面３に表示される商品内容を確認し、必要に応じて入力表示面３へのタッチ入力にて選択入力を行う、あるいは、ペンによるサインの記入を行う。

　このようにして、販売支援装置１を用いることにより、販売員および顧客は、商品説明から購入手続きまでの一連の動作を行うことができる。
〔動作の流れ〕
　次に、図７～図１０により、メインプログラム、及びアプリケーションＡ１～Ａ３の動作の流れについて説明する。

　〔メインプログラム〕
　図７は、メインプログラムのフローチャートである。

　Ｓ１０では、位置決定部４２が、磁気近接スイッチＳ１～Ｓ３の検知結果を確認する。

　Ｓ２０では、Ｓ１＝ＯＮ、Ｓ２＝ＯＮ、Ｓ３＝ＯＦＦかどうかが確認される。「Ｙｅｓ」であれば、位置決定部４２は、販売支援装置１が表示部閉状態にあると決定し、Ｓ２２に進む。

　Ｓ２２では、販売支援装置１は表示部閉状態にあることから、表示制御部４６は、入力表示面３（以下、図７～図１０では、便宜上「Ｌ１」と称する。）およびサブ表示面９（以下、図７～図１０では、便宜上「Ｌ２」と称する。）を非表示にする。また、入力表示面３へのタッチパネル入力（以下、図７～図１０では、入力検出のことを「Ｔ１」と称する。）は、制御部４０によって、その入力検出が無効とされる。なお、ここではタッチパネル入力としているが、ペン入力であってもよい。

　次に、Ｓ２４に進み、位置決定部４２は、磁気近接スイッチＳ１～Ｓ３の検知結果に変化があるかどうかを確認する。変化があれば、同図のＳ１０に戻る。変化がなければ、Ｓ２４を繰り返す。

　Ｓ２０で「Ｎｏ」であれば、Ｓ３０に進む。Ｓ３０では、Ｓ１＝ＯＦＦ、Ｓ２＝ＯＮ、Ｓ３＝ＯＦＦかどうかが確認される。「Ｙｅｓ」であれば、位置決定部４２は、販売支援装置１が通常表示状態にあると決定し、Ｓ３２に進む。

　Ｓ３２では、販売支援装置１は通常表示状態にあることから、表示制御部４６は、Ｌ１を通常表示に、Ｌ２を非表示にする。また、入力表示面３へのタッチパネル入力Ｔ１は、制御部４０によって、その入力検出が有効とされる。

　次にＳ３４に進み、アプリ動作部４４は、通常状態用アプリケーションＡ１を動作させて、それにより顧客説明用の各種情報などがＬ１に表示される。なお、アプリケーションＡ１の動作については、図８により詳細に説明する。

　次に、Ｓ２４に進み、位置決定部４２は、磁気近接スイッチＳ１～Ｓ３の検知結果に変化があるかどうかを確認する。変化があれば、同図のＳ１０に戻る。変化がなければ、Ｓ３４を繰り返す。

　Ｓ３０で「Ｎｏ」であれば、Ｓ４０に進む。Ｓ４０では、Ｓ１＝ＯＦＦ、Ｓ２＝ＯＦＦ、Ｓ３＝ＯＦＦかどうかが確認される。「Ｙｅｓ」であれば、位置決定部４２は、販売支援装置１がプレゼンテーション状態にあると決定し、Ｓ４２に進む。

　Ｓ４２では、販売支援装置１はプレゼンテーション状態にあることから、表示制御部４６は、Ｌ１を上下反転表示に、Ｌ２を通常表示にする。また、入力表示面３へのタッチパネル入力Ｔ１は、制御部４０によって、その入力検出が無効とされる。

　次にＳ４４に進み、アプリ動作部４４は、プレゼンテーション用アプリケーションＡ２動作させる。これにより、Ｌ１には顧客向けの商品説明内容が表示され、Ｌ２には販売員向けの詳細説明内容、操作ガイダンスなどを表示される。なお、アプリケーションＡ２の動作については、図９により詳細に説明する。

　次に、Ｓ４６に進み、位置決定部４２は、磁気近接スイッチＳ１～Ｓ３の検知結果に変化があるかどうかを確認する。変化があれば、同図のＳ１０に戻る。変化がなければ、Ｓ４６を繰り返す。

　Ｓ４０で「Ｎｏ」であれば、Ｓ５０に進む。Ｓ５０では、Ｓ１＝ＯＦＦ、Ｓ２＝ＯＦＦ、Ｓ３＝ＯＮかどうかが確認される。「Ｙｅｓ」であれば、位置決定部４２は、販売支援装置１が顧客入力状態にあると決定し、Ｓ５２に進む。

　Ｓ５２では、販売支援装置１は顧客入力状態にあることから、表示制御部４６は、Ｌ１を上下反転表示に、Ｌ２を非表示にする。また、入力表示面３へのタッチパネル入力Ｔ１は、制御部４０によって、その入力検出が有効とされる。

　次にＳ５４に進み、アプリ動作部４４は、顧客入力用アプリケーションＡ３を動作させる。これにより、入力表示面３における商品選択用の画面表示、商品価格の表示、注意事項の表示、購入オプションの選択入力などが可能になる。なお、アプリケーションＡ３の動作については、図１０により詳細に説明する。

　次に、Ｓ５６に進み、位置決定部４２は、磁気近接スイッチＳ１～Ｓ３の検知結果に変化があるかどうかを確認する。変化があれば、同図のＳ１０に戻る。変化がなければ、Ｓ５６を繰り返す。

　以上のように、メインプログラムは動作する。

　〔アプリケーションＡ１〕
　図８は、通常状態用アプリケーションＡ１の一例を説明するフローチャートである。なお、同図のフローチャートは、図７のＳ３４の詳細を説明するものである。

　まずＳ１００では、通常状態用アプリケーションＡ１が実行されると、表示制御部４６は、記憶部５０（以下便宜上「ＨＤＤ」と称する。）に記憶された画面情報（トップメニュー）をＬ１に表示させる。トップメニューは、例えば、「１．商品選択、２．機能比較表、３．その他」という画面である。

　次に、Ｓ１１０では、キー入力操作部５からキーボード操作の有無が判断される。「Ｙｅｓ」であればＳ１１５に進み、「Ｎｏ」であればＳ１２０に進む。

　Ｓ１１５では、表示制御部４６は、販売員の入力操作に応じて、ＨＤＤに記憶された情報を取得しＬ１に表示させる。例えば、「１．商品選択、２．機能比較表、３．その他」という表示画面において、販売者が「１．商品選択」を選択することにより、Ｌ１には、「（商品選択）　１．商品Ａ[ｘｘｘｘ]　２．商品Ｂ[ｙｙｙｙｙｙ]　３．商品Ｃ[ｚｚｚ]　０．トップメニューへ」という画面が表示される。続いて、Ｓ１２０に進む。

　Ｓ１２０では、タッチパネル操作Ｔ１の有無が判断される。「Ｙｅｓ」であればＳ１２５に進み、「Ｎｏ」であればＳ１３０に進む。

　Ｓ１２５では、表示制御部４６は、販売員の入力操作に応じて、ＨＤＤに記憶された情報を取得しＬ１に表示させる。例えば、「（商品選択）　１．商品Ａ[ｘｘｘｘ]　２．商品Ｂ[ｙｙｙｙｙｙ]　３．商品Ｃ[ｚｚｚ]　０．トップメニューへ」という表示画面において、販売者が「商品Ａ[ｘｘｘｘ]」を示す領域をタッチしたとする。これにより、Ｌ１には、商品Ａに関する商品説明の画面が表示される。このとき、図、写真、イラスト等も表示されてよい。続いて、Ｓ１３０に進む。

　Ｓ１３０では、商品選択をしたときに、その商品番号がＨＤＤに保存される。したがって、「商品Ａ[ｘｘｘｘ]」を選択した場合には、その商品番号[ｘｘｘｘ]がＨＤＤに保存される。

　その後、Ｓ１４０に進み、位置決定部４２は、磁気近接スイッチＳ１～Ｓ３の検知結果に変化があるかどうかを確認する。変化があれば、図７のＳ１０に戻る。変化がなければ、Ｓ１１０を繰り返す。

　なお、ＨＤＤに何らかの情報を記録（保存）する動作は、一般的な電子機器で用いられる方法でよいため、ここでの詳細説明は省略する。

　以上のように、アプリケーションＡ１が動作する。

　〔アプリケーションＡ２〕
　図９は、プレゼンテーション用アプリケーションＡ２の一例を説明するフローチャートである。なお、同図のフローチャートは、図７のＳ４４の詳細を説明するものである。

　まずＳ２００では、ＣＰＵ５５が、ＨＤＤに商品番号が保存されているかどうかを確認する。「Ｙｅｓ」であればＳ２１０に進み、「Ｎｏ」であればＳ２２０に進む。

　Ｓ２１０では、表示制御部４６が、ＨＤＤに記憶された商品番号に関連する商品情報をＬ１、Ｌ２に表示させる。

　なお、商品情報は、複数の商品番号に関するものであってよい。また、Ｌ１に表示される商品情報は顧客用、Ｌ２に表示される商品情報は販売者用として、それぞれ異なる内容を表示させてもよい。したがって、Ｌ１に図、写真、イラスト等を表示することによって顧客がより理解し易い表示画面としてよく、Ｌ２には、当該商品の操作説明を詳細に表示し、販売員が顧客に対して説明容易な表示画面としてもよい。

　なお、Ｌ１に表示される内容は、例えば、「どのような商品をお探しでしょうか　１．商品Ａ　２．商品Ｂ　３．商品Ｃ」といったものである。また、Ｌ２に表示される内容は、例えば、「１．商品Ａ[ＸＸＸＸＸ]　２．商品Ｂ[ｙｙｙｙｙｙ]　３．商品Ｃ[ｚｚｚ]　０．操作説明」といったものである。

　Ｓ２２０は、Ｓ２００においてＨＤＤに商品番号が保存されていないときに進む。Ｓ２２０では、表示制御部４６が、ＨＤＤに記憶された選択画面情報を表示部Ｌ１、Ｌ２に表示する。このとき、予め決められた選択画面情報がＬ１、Ｌ２に表示される。その選択画面情報は、顧客が、表示された選択画面情報から、所望の商品をタッチパネル入力等により選択可能に表示されているものと考えてよい。

　次に、Ｓ２３０では、キー入力操作部５からキーボード操作の有無が判断される。「Ｙｅｓ」であればＳ２３２に進み、「Ｎｏ」であればＳ２４０に進む。

　Ｓ２３２では、表示制御部４６は、販売員の入力操作に応じて、ＨＤＤに記憶された情報を取得しＬ１またはＬ２に表示させる。例えば、販売員がＳ２１０で商品Ａを選択したときには、その商品Ａに関する情報がＬ１またはＬ２に表示される。たとえば、Ｌ１では、図９に記載するように、「商品Ａのご説明・・」という情報を表示して、顧客がより理解し易い画面が表示される。また、Ｌ２には、販売員が顧客に対して商品をアピールするために、「アピールポイント・・」という情報を表示する。

　Ｓ２３４では、商品選択したときに、その商品番号がＨＤＤに保存される。したがって、「商品Ａ[ｘｘｘｘ]」を選択した場合には、その商品番号[ｘｘｘｘ]がＨＤＤに保存される。

　その後、Ｓ２４０に進み、位置決定部４２は、磁気近接スイッチＳ１～Ｓ３の検知結果に変化があるかどうかを確認する。変化があれば、図７のＳ１０に戻る。変化がなければ、Ｓ２３０を繰り返す。

　以上のように、アプリケーションＡ２が動作する。

　〔アプリケーションＡ３〕
　図１０は、顧客入力用アプリケーションＡ３の一例を説明するフローチャートである。なお、同図のフローチャートは、図７のＳ５４の詳細を説明するものである。

　まずＳ３００では、ＣＰＵ５５が、ＨＤＤに商品番号が保存されているかどうかを確認する。「Ｙｅｓ」であればＳ３１０に進み、「Ｎｏ」であればＳ３２０に進む。

　Ｓ３１０では、表示制御部４６が、ＨＤＤに記憶された商品番号に関連する商品購入情報をＬ１に表示させる。その表示は、例えば、「どの商品をご購入でしょうか・・・」といった情報である。このとき、複数の商品番号（商品Ａ、商品Ｂ、商品Ｃなど）に関する商品購入情報が表示されてもよい。

　Ｓ３２０へは、Ｓ３００においてＨＤＤに商品番号が保存されていないときに進む。Ｓ３２０は、表示制御部４６が、ＨＤＤに記憶された選択画面情報を表示部Ｌ１に表示する。これは、上述の「どの商品をご購入でしょうか・・・」といった情報であってよい。

　次に、Ｓ３３０では、キー入力操作部５からキーボード操作の有無が判断される。「Ｙｅｓ」であればＳ３３５に進み、「Ｎｏ」であればＳ３４０に進む。

　Ｓ３３５では、表示制御部４６は、販売員の入力操作に応じて、ＨＤＤに記憶された情報を取得しＬ１に表示させる。例えば、「商品Ａご購入手続き　価格：ｏｏｏｏｏｏｏ　
オプション価格＋ｏｏｏ　 [1.有] [2.無]　支払方法　　[1.現金]　[2.ローン]　[3.カード]」といった表示画面において、販売者が[3.カード] を選択することにより、Ｌ１には、「金額：ｏｏｏｏｏｏｏｏ　カード番号：ｘｘｘｘｘｘｘｘ」という画面が表示される。

　Ｓ３４０では、タッチパネル操作Ｔ１の有無が判断される。「Ｙｅｓ」であればＳ３４５に進み、「Ｎｏ」であればＳ３５０に進む。

　Ｓ３４５では、表示制御部４６は、顧客の入力操作に応じて、ＨＤＤに記憶された情報を取得しＬ１に表示させる。例えば、「商品Ａご購入手続き　価格：ｏｏｏｏｏｏｏ　
オプション価格＋ｏｏｏ　 [1.有] [2.無]　支払方法　　[1.現金]　[2.ローン]　[3.カード]」といった表示画面において、顧客が[3.カード] を示す領域をタッチしたとする。これにより、Ｌ１には、「金額：ｏｏｏｏｏｏｏｏ　カード番号：ｘｘｘｘｘｘｘｘ」という画面が表示される。そして、さらに「上記内容でよろしければ以下にサインをお願いします。」という欄の下を示す領域に、顧客がサインをすることもでき、これにより契約手続が完了するようにできる。

　その後、Ｓ３５０に進み、位置決定部４２は、磁気近接スイッチＳ１～Ｓ３の検知結果に変化があるかどうかを確認する。変化があれば、図７のＳ１０に戻る。変化がなければ、Ｓ３３０を繰り返す。

　以上のように、アプリケーションＡ３が動作する。

　このようにして、メインプログラム、及びアプリケーションＡ１～Ａ３が動作する。なお、ここで説明した内容はあくまで一例であって、販売支援装置１の使用目的等に応じて、メインプログラム、及びアプリケーションの動作は当然に相違する。
〔磁気近接スイッチの取付位置（他の実施例）〕
　次に、販売支援装置１に取り付けられた磁気近接スイッチとは異なる位置に磁気近接スイッチを設けた販売支援装置１００を図１１により説明する。図１１は、本実施の形態に係る販売支援装置１００を説明するための概略図であり、図１１（ａ）は表示部閉状態を、図１１（ｂ）は通常表示状態を、図１１（ｃ）は第２通常表示状態を、図１１（ｄ）は第３通常表示状態を、図１１（ｅ）は、プレゼンテーション状態をそれぞれ示す。

　なお、図１１において、磁気近接センサＰ１～Ｐ４は星印で表されている。また、黒星はＯＮの磁気近接センサを、白星はＯＦＦの磁気近接センサを示す。さらに、磁石は、Ｑ１、Ｑ２の黒丸で表現されている。

　以下、それぞれの状態について概略説明する。なお、図１等を参照してすでに説明した内容についての説明は省略する。

　まず、第２通常表示状態、第３通常表示状態について説明する。

　図１１（ｃ）の第２通常表示状態とは、通常表示状態から入力表示部２および連結部１０を当接させた状態で販売員側に回動させ、次に、入力表示部２と連結部１０とがある角度を有するように、入力表示部２に対して連結部１０を回動させてなる状態をいう。このとき、入力表示面３は販売員側を向いている。また、入力表示部２と連結部１０とによってキー入力操作部５の操作スペースが塞がれており、販売員は、入力表示面３を見ながらキー入力操作部５によるキー入力操作を行えない状態にある。

　図１１（ｄ）の第３通常表示状態とは、第２通常表示状態から、さらに連結部１０を本体４に当接するまで回動させ、さらに、入力表示部２の先端部が本体４に当接するまで回動させた状態である。このとき、入力表示部２と連結部１０とは当接した状態にあり、入力表示面３は上方向（すなわち、販売員側）を向いている。

　このように、販売支援装置１は、図１１（ａ）～図１１（ｅ）に示される各状態を取りうる構成で実現されている。

　そして、販売支援装置１００では、磁気近接センサＰ１、Ｐ２は本体４に取り付けられ、磁気近接センサＰ３、Ｐ４は連結部１０に取り付けられている。また、磁石Ｑ１、Ｑ２は、入力表示部２に取り付けられている。そして、磁気近接センサＰ１～Ｐ４、磁石Ｑ１、Ｑ２の具体的な取付位置は次のようになっている。

　すなわち、図１１（ａ）の表示部閉状態では、磁気近接センサＰ２と磁石Ｑ１とが互いに所定の範囲内に存在し、磁気近接センサＰ２は磁石Ｑ１の存在を検知することができる。また、磁気近接センサＰ３と磁石Ｑ２とが互いに所定の範囲内に存在し、磁気近接センサＰ３は磁石Ｑ２の存在を検知することができる。

　図１１（ｂ）の通常表示状態では、磁気近接センサＰ３と磁石Ｑ２とが互いに所定の範囲内に存在し、磁気近接センサＰ３は磁石Ｑ２の存在を検知することができる。

　図１１（ｃ）の第２通常表示状態では、磁気近接センサＰ２と磁石Ｑ２とが互いに所定の範囲内に存在し、磁気近接センサＰ２は磁石Ｑ２の存在を検知することができる。

　図１１（ｄ）の第３通常表示状態では、磁気近接センサＰ４と磁石Ｑ１とが互いに所定の範囲内に存在し、磁気近接センサＰ４は磁石Ｑ１の存在を検知することができる。

　図１１（ｅ）のプレゼンテーション状態では、どの磁気近接センサも、磁石Ｑ１、磁石Ｑ２と所定の範囲内に存在せず、磁石Ｑ１、磁石Ｑ２の存在を検知することができない。

　なお、磁石Ｑ１および磁石Ｑ２は、磁気近接センサＰ１～Ｐ４による上記検知が可能なように、磁石の特性が選択されるものとする。

　そして、販売支援装置１００は、各状態における磁気近接センサＰ１～Ｐ４のＯＮ、ＯＦＦの組み合わせに基づいて（図１１参照）、〔販売支援装置１の各状態に関連付けられたアプリの起動について〕の欄で説明したように、各状態に関連付けられたアプリケーションが起動するように構成される。

　このように、販売支援装置１００では、磁気近接センサ及び磁石の数量は相違する。それにも係らず、磁気近接センサ及び磁石の取付位置を図１１のように位置決めすることにより、各状態に適したアプリケーションを起動（動作）させることができる。その結果、磁石の数量を減らすことができ、装置の製造コストを下げることができるという効果を奏する。
〔販売支援装置１・１００の配線〕
　次に、販売支援装置１・１００の配線を図１２により説明する。図１２は、販売支援装置１・１００の概略配線図である。同図では、左側に販売支援装置１・１００の斜視図を、右側に販売支援装置１・１００の側面図を記載し、中央の正面図に太線・破線によって配線を表している。なお、同図の配線（太線・破線）は説明の便宜のため単純化して記載しており、実際には複数の配線が束ねて設けられている。したがって、本体４から入力表示面３およびサブ表示面９へは別の配線が引っ張られ、互いに異なる情報、画像等が表示面に表示される場合も当然にある。

　本体４と連結部１０との間の配線は、本体４および本体側ヒンジ７にそれぞれ配線用孔部（図中のグレー部分）が形成され、その配線用孔部を通って設けられている。そして、連結部１０では、サブ表示面９の両側を通り、表示部側ヒンジ８を介して、連結部１０から入力表示部２へ配線が引っ張られている。

　以上、販売支援装置１・１００における配線の概要を説明した。しかしながら、配線の位置、方法等はここで説明した方法に限られず、他の部品のレイアウト等との兼ね合いで決めてよい。
〔効果〕
　以下、販売支援装置１・１００によって得られる効果を説明する。

　販売支援装置１は、キー入力操作部５を有する本体４と、入力表示面３を有する入力表示部２と、一端が本体４に対して回動自在に連結され、他端が入力表示部２に回動自在に連結された連結部１０と、を備える販売支援装置１であって、本体４、連結部１０、及び入力表示部２の互いの位置関係を判断する磁気近接スイッチ１１・１２・１３と、自機器で動作するアプリケーションを、磁気近接スイッチ１１・１２・１３によって判断された位置関係に関連付けて動作させるアプリ動作部４４と、を備える。

　また、販売支援装置１で動作するアプリケーションの動作制御方法は、キー入力操作部５を有する本体４と、入力表示面３を有する入力表示部２と、一端が本体４に対して回動自在に連結され、他端が入力表示部２に回動自在に連結された連結部１０と、を備える販売支援装置１で動作するアプリケーションの動作制御方法であって、本体４、連結部１０、及び入力表示部２の互いの位置関係を判断する位置判断ステップと、自機器で動作するアプリケーションを、上記位置判断ステップにて判断された上記位置関係に関連付けて動作させる動作制御ステップと、を含む。

　上記構成によれば、販売支援装置１は、本体４と、連結部１０と、入力表示部２とを有し、かつ、連結部１０は、一端が本体４に、他端が入力表示部２に、それぞれ回動自在に連結されている。したがって、販売支援装置１は、多様な形状（状態）を形成することができる。その多様な状態として、例えば、入力表示部２の入力表示面３が本体４のキー入力操作部５と対向する位置に配置されてなる状態、入力表示面３がキー入力操作部５に対してある角度開いてなる状態、連結部１０が本体４に対して立ち上がり、入力表示面３がキー入力操作部５の側に位置するユーザとは逆の方向を向いた状態、連結部１０を本体４と略平行になるほどにユーザとは逆の方向に回動させ、かつ、入力表示面３が上方を向いた状態などが挙げられる。つまり、販売支援装置１は、上記構成を備えることにより、本体４および入力表示部２のみを備え連結部１０を備えていない従来の電子機器に比べて、複雑で多様な状態を形成することができる。

　さらに、上記構成によれば、販売支援装置１（及び動作制御方法）は、磁気近接スイッチ１１・１２・１３（位置判断ステップ）を備えることにより、本体４、連結部１０、及び入力表示部２の互いの位置関係を判断することができる。そして、販売支援装置１（及び動作制御方法）は、さらにアプリ動作部４４（動作制御ステップ）を備えることにより、自機器で動作するアプリケーションを、磁気近接スイッチ１１・１２・１３（位置判断ステップ）によって判断された位置関係に関連付けて動作させることができる。

　したがって、販売支援装置１（及び動作制御方法）は、本体４、連結部１０、及び入力表示部２の互いの位置関係に応じてアプリケーションを動作させることができるため、複雑で多様な状態それぞれについても、その状態に応じてアプリケーションを動作させることが可能である。

　このように、販売支援装置１（及び動作制御方法）は、複雑で多様な状態を形成でき、しかも、その状態それぞれについて、その状態に応じてアプリケーションを動作させることができるため、アプリケーションを精確かつ迅速に動作させることができ、それゆえ、アプリケーションの動作をユーザ操作に依存していた電子機器に比べて、格段に利便性を向上させることができる。

　なお、ここでいうアプリケーションとは、販売支援装置１の起動プログラム、販売支援装置１の用途ごとに準備されたソフト等を含むものとする。

　販売支援装置１では、アプリ動作部４４は、磁気近接スイッチ１１・１２・１３による判断結果と、上記位置関係に関連付けられたアプリケーションの動作とを対応付けた動作テーブルと、磁気近接スイッチ１１・１２・１３から取得した判断結果とに基づいて、上記位置関係に関連付けられたアプリケーションの動作を実行させる。

　上記構成とすることにより、アプリ動作部４４は、上記動作テーブルを参照しつつ、磁気近接スイッチ１１・１２・１３取得した判断結果に基づいて、上記位置関係に関連付けられたアプリケーションの動作を確実かつ迅速に実行させることができるという効果を奏する。とくに、販売支援装置１は、上記複雑で多様な状態を形成できるため、予め動作テーブルを設けておくことにより得られる上記効果により、ユーザにとっての利便性を大幅に高めることができる。

　また、販売支援装置１では、磁気近接スイッチ１１・１２・１３は、磁石１１ａ・１２ａ・１３ａと、その磁石１１ａ・１２ａ・１３ａにより発生される磁気を検知する磁気近接センサ１１ｂ・１２ｂ・１３ｂとを備える構成であってよい。

　また、販売支援装置１では、磁石は、本体４、連結部１０、および入力表示部２の３部材のうち、任意に選択される１つの部材である一方側部材に対して配置されており、
　磁気近接センサは、本体４、連結部１０、および入力表示部２の３部材うち、一方側部材を除く２部材から任意に選択される他方側部材に対して、連結部１０を用いた回動動作によって一方側部材が近接したときに、磁石により発生される磁気を検知できる範囲に、他方側部材に配置されている構成であってよい。

　販売支援装置１では、一方側部材に対して磁石が配置され、他方側部材に対して磁気検知部が配置されている。そして、その磁気検知部は、連結部１０を用いた回動動作によって一方側部材が近接したときに、磁石により発生される磁気を検知できる範囲に、他方側部材に配置されている。

　したがって、一対の磁石および磁気近接センサが、例えば本体４と入力表示部２とにそれぞれ配置されているときには、磁気近接センサの検知結果に基づき、磁気近接スイッチは、両者の位置関係を判断することができる。同様に、一対の磁石および磁気近接センサが、入力表示部２と連結部１０とに、あるいは連結部１０と本体４とにそれぞれ配置されているときには、磁気近接センサの検知結果に基づき、磁気近接スイッチは、一方側部材と他方側部材との互いの位置関係を、すなわち販売支援装置１の筐体形状を判断することが可能となる。

　このように、販売支援装置１は、一方側部材に対して磁石が配置され、他方側部材に対して、連結部１０を用いた回動動作によって一方側部材が近接したときに、磁石により発生される磁気を検知できる範囲に、磁気近接センサが他方側部材に配置されていることにより、磁気近接スイッチは、本体４、連結部１０、及び入力表示部２の互いの位置関係を判断することが可能となる。それゆえ、アプリ動作部４４は、その検知結果に基づき、自機器で動作するアプリケーションを、磁気近接スイッチ１１・１２・１３によって判断された位置関係に関連付けて動作させることができる。

　なお、磁気近接スイッチは、磁石に近接するほど検知する磁気が大きくなる。したがって、その磁気がある閾値を超えたときにＯＮ、検知する磁気が閾値よりも低いときにＯＦＦとし、そのＯＮ／ＯＦＦに対応する部材間の位置関係を予め決めておけば、本体４、連結部１０、及び入力表示部２の互いの位置関係を判断することができる。また、使用する磁石の特性が変われば、磁気近接スイッチが閾値を検知する位置も変えることができるため、用途、デザイン、設計者の意図等を最大限に反映した販売支援装置１を実現することができる。

　また、販売支援装置１では、上記一方側部材は、本体４および入力表示部２の２部材のうち、いずれか一方であり、上記他方側部材は、本体４および入力表示部２の２部材のうち、一方側部材として選択されていない方であり、本体４におけるキー入力操作部５が設けられている側の面を本体表面、入力表示部２における入力表示面３が設けられている側の面を入力表示部表面としたときに、磁石１１ａおよび磁気検知センサ１１ｂは、本体表面側であってキー入力操作部５を除く領域と入力表示部表面側であって入力表示部２を除く領域とにそれぞれ配置されている構成であってよい。

　上記構成によれば、磁石１１ａおよび磁気検知センサ１１ｂが各領域にそれぞれ配置されることにより、連結部１０を本体４に対して回動させて、本体４と入力表示部２とが近接したときに、磁気検知センサ１１ｂは、本体４と入力表示部２とが互いに近接した位置関係にあると判断することができる。

　さらに、次のような効果も有する。すなわち、上記構成によれば、磁石１１ａおよび磁気検知センサ１１ｂは、キー入力操作部５および入力表示面３とは異なる位置（領域）に配置される。ここで、一般的には、キー入力操作部５は本体表面の中心部付近に、入力表示面３は入力表示部表面の中心部付近にレイアウトされるため、上記領域は、本体表面および入力表示部表面の外縁部側に当する。そして、その外縁部は、中心部に比べて磁石および磁気検知センサ１１ｂを配置するスペースが取りやすいため、設計者にとって設計自由度の高い装置を実現することができる。また、磁石１１ａおよび磁気検知センサ１１ｂが上記領域（上記外縁部）に配置されることにより、特性の異なる磁石を適宜交換可能な設計とすることもでき、これにより、用途等に応じて磁石を交換するというユーザビリティーに優れた装置を実現することもできる。

　また、販売支援装置１では、上記一方側部材は、入力表示部２および連結部１０の２部材のうち、いずれか一方であり、上記他方側部材は、入力表示部２および連結部１０の２部材のうち、一方側部材として選択されていない方であり、入力表示部２における入力表示面３が設けられている側とは反対側の面を入力表示部裏面とし、連結部１０を本体４に対して垂直方向に回動させて、連結部１０におけるキー入力操作部５側の面を連結部表面、その裏面を連結部裏面としたときに、磁石１２ａおよび磁気検知センサ１２ｂは、入力表示部２における入力表示部裏面側と連結部１０における連結部表面側とにそれぞれ配置されている構成であってよい。

　上記構成によれば、磁石１２ａおよび磁気検知センサ１２ｂが、入力表示部裏面と連結部表面とにそれぞれ配置されている。これにより、入力表示部２を連結部１０に対して回動させて、入力表示部裏面と連結部表面とが近接したときに、磁気検知センサ１１ｂ・１２ｂ・１３ｂは、入力表示部裏面と連結部表面とが互いに近接した位置関係にあると判断することができる。

　また、販売支援装置１では、上記一方側部材は、連結部１０および本体４の２部材のうち、いずれか一方であり、上記他方側部材は、連結部１０および上記本体４の２部材のうち、一方側部材として選択されていない方であり、連結部１０を本体４に対して垂直方向に回動させて、連結部１０におけるキー入力操作部５側の面を連結部表面、その裏面を連結部裏面としたときに、磁石１３ａおよび磁気検知センサ１３ｂは、連結部１０を本体４に対して回動させる本体側ヒンジ７の近傍における、連結部裏面側と本体４とにそれぞれ配置されている構成であってよい。

　上記構成によれば、磁石１３ａおよび磁気検知センサ１３ｂが、連結部１０を本体４に対して回動させる本体側ヒンジ７の近傍における、連結部裏面側と本体４とにそれぞれ配置されている。これにより、連結部１０を本体４に対して回動させて、連結部裏面と本体４とが近接したときに、磁気検知センサ１３ｂは、連結部裏面と本体４とが互いに近接した位置関係にあると判断することができる。

　なお、連結部１０を本体４に対して回動させて、連結部裏面と本体４とが近接したときとは、連結部１０を本体４に対して、キー入力操作部５側とは反対側に回動させたときをいう。したがって、この状態は、キー入力操作部５側に位置するユーザ（販売員）と対面する他のユーザ（顧客）の側に入力表示面３が向けられた状態であるため、磁気検知センサ１３ｂが連結部裏面と本体４とが互いに近接した位置関係にあると判断したときは、入力表示面３が顧客の側に向けられた状態にあると判断することもできる。

　また、販売支援装置１では、アプリ動作部４４は、アプリケーションの起動、アプリケーションのシャットダウン、入力表示部２における表示の上下反転、及び入力表示部２における表示／非表示の切換えの何れかを実行させる構成であってよい。

　また、販売支援装置１では、連結部表面にサブ入力表示面９を有する構成であってよい。

　連結部表面にサブ入力表示面９が設けられているとき、販売支援装置１は、入力表示面３およびサブ入力表示面９という２つの入力表示面３を有することになり、入力表示面３およびサブ入力表示面９の使い分け、ユーザへの画像の見せ方等において複雑な処理が要求される。また、販売支援装置１が本体４、連結部１０、入力表示部２を備えることによって作り出される様々な状態（筐体形状）に応じて、その複雑な処理は内容が異なってくる。

　したがって、本体４、連結部１０、及び入力表示部２の互いの位置関係を判断することが特に重要となるとき、例えば連結部表面にサブ入力表示面９が設けられているときに、販売支援装置１は好適に対応することができる。

　本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。

　なお、実施形態では、本発明に係る電子機器は販売支援装置１であるものとして説明した。しかしながら、対面状態で画面に表示された画像（情報）を用いて説明を行う場面、例えば、金融、証券、保険などの窓口説明、または役所などのサービス窓口などの場面において、本発明に係る電子機器を好適に適用することができる。

　本発明に係る電子機器は、上記動作制御手段は、上記位置判断部による判断結果と、上記位置関係に関連付けられた上記アプリケーションの動作とを対応付けた動作テーブルと、上記位置判断部から取得した判断結果とに基づいて、上記位置関係に関連付けられた上記アプリケーションの動作を実行させる構成であってよい。

　上記構成とすることにより、動作制御手段は、上記動作テーブルを参照しつつ、上記位置判断部から取得した判断結果に基づいて、上記位置関係に関連付けられたアプリケーションの動作を確実かつ迅速に実行させることができるという効果を奏する。とくに、本発明に係る電子機器は、上記複雑で多様な状態を形成できるため、予め動作テーブルを設けておくことにより得られる上記効果により、ユーザにとっての利便性を大幅に高めることができる。

　また、本発明に係る電子機器では、上記位置判断部は、磁石と、その磁石により発生される磁気を検知する磁気検知部とを備える構成であってよい。

　また、本発明に係る電子機器では、上記磁石は、上記本体、上記連結部、および上記表示部の３部材のうち、任意に選択される１つの部材である一方側部材に対して配置されており、上記磁気検知部は、上記本体、上記連結部、および上記表示部の３部材うち、上記一方側部材を除く２部材から任意に選択される他方側部材に対して、上記連結部を用いた回動動作によって上記一方側部材が近接したときに、上記磁石により発生される磁気を検知できる範囲に、上記他方側部材に配置されている構成であってよい。

　本発明に係る電子機器では、上記一方側部材に対して磁石が配置され、上記他方側部材に対して磁気検知部が配置されている。そして、その磁気検知部は、上記連結部を用いた回動動作によって上記一方側部材が近接したときに、上記磁石により発生される磁気を検知できる範囲に、上記他方側部材に配置されている。

　したがって、一対の磁石および磁気検知部が、例えば本体と表示部とにそれぞれ配置されているときには、磁気検知部の検知結果に基づき、上記位置判断部は、両者の位置関係を判断することができる。同様に、一対の磁石および磁気検知部が、表示部と連結部とに、あるいは連結部と本体とにそれぞれ配置されているときには、磁気検知部の検知結果に基づき、上記位置判断部は、一方側部材と他方側部材との互いの位置関係を、すなわち電子機器の筐体形状を判断することが可能となる。

　このように、本発明に係る電子機器は、上記一方側部材に対して磁石が配置され、他方側部材に対して、上記連結部を用いた回動動作によって上記一方側部材が近接したときに、上記磁石により発生される磁気を検知できる範囲に、磁気検知部が上記他方側部材に配置されていることにより、上記位置判断部は、本体、連結部、及び表示部の互いの位置関係を判断することが可能となる。それゆえ、上記動作制御手段は、その検知結果に基づき、自機器で動作するアプリケーションを、上記位置判断部によって判断された上記位置関係に関連付けて動作させることができる。

　なお、磁気検知部は、磁石に近接するほど検知する磁気が大きくなる。したがって、その磁気がある閾値を超えたときにＯＮ、検知する磁気が閾値よりも低いときにＯＦＦとし、そのＯＮ／ＯＦＦに対応する部材間の位置関係を予め決めておけば、本体、連結部、及び表示部の互いの位置関係を判断することができる。また、使用する磁石の特性が変われば、磁気検知部が上記閾値を検知する位置も変えることができるため、用途、デザイン、設計者の意図等を最大限に反映した電子機器を実現することができる。

　また、本発明に係る電子機器では、上記一方側部材は、上記本体および上記表示部の２部材のうち、いずれか一方であり、上記他方側部材は、上記本体および上記表示部の２部材のうち、一方側部材として選択されていない方であり、上記本体における上記操作部が設けられている側の面を本体表面、上記表示部における表示面が設けられている側の面を表示部表面としたときに、上記磁石および上記磁気検知部は、上記本体表面側であって上記操作部を除く領域と上記表示部表面側であって上記表示部を除く領域とにそれぞれ配置されている構成であってよい。

　上記構成によれば、上記磁石および上記磁気検知部が上記各領域にそれぞれ配置されることにより、上記連結部を上記本体に対して回動させて、上記本体と上記表示部とが近接したときに、磁気検知部の検知結果に基づき、上記位置判断部は、上記本体と上記表示部とが互いに近接した位置関係にあると判断することができる。

　さらに、次のような効果も有する。すなわち、上記構成によれば、上記磁石および上記磁気検知部は、上記操作部および上記表示面とは異なる位置（領域）に配置される。ここで、一般的には、操作部は本体表面の中心部付近に、表示面は表示部表面の中心部付近にレイアウトされるため、上記領域は、本体表面および表示部表面の外縁部側に該当する。そして、その外縁部は、中心部に比べて磁石および磁気検知部を配置するスペースが取りやすいため、設計者にとって設計自由度の高い機器を実現することができる。また、上記磁石および上記磁気検知部が上記領域（上記外縁部）に配置されることにより、特性の異なる磁石を適宜交換可能な設計とすることもでき、これにより、用途等に応じて磁石を交換するというユーザビリティーに優れた機器を実現することもできる。

　また、本発明に係る電子機器では、上記一方側部材は、上記表示部および上記連結部の２部材のうち、いずれか一方であり、上記他方側部材は、上記表示部および上記連結部の２部材のうち、一方側部材として選択されていない方であり、上記表示部における表示面が設けられている側とは反対側の面を表示部裏面とし、上記連結部を上記本体に対して垂直方向に回動させて、上記連結部における上記操作部側の面を連結部表面、その裏面を連結部裏面としたときに、上記磁石および上記磁気検知部は、上記表示部における上記表示部裏面側と上記連結部における上記連結部表面側とにそれぞれ配置されている構成であってよい。

　上記構成によれば、上記磁石および上記磁気検知部が、上記表示部裏面と上記連結部表面とにそれぞれ配置されている。これにより、上記表示部を上記連結部に対して回動させて、上記表示部裏面と上記連結部表面とが近接したときに、磁気検知部の検知結果に基づき、上記位置判断部は、上記表示部裏面と上記連結部表面とが互いに近接した位置関係にあると判断することができる。

　また、本発明に係る電子機器では、上記一方側部材は、上記連結部および上記本体の２部材のうち、いずれか一方であり、上記他方側部材は、上記連結部および上記本体の２部材のうち、一方側部材として選択されていない方であり、上記連結部を上記本体に対して垂直方向に回動させて、上記連結部における上記操作部側の面を連結部表面、その裏面を連結部裏面としたときに、上記磁石および上記磁気検知部は、上記連結部を上記本体に対して回動させる回動部の近傍における、上記連結部裏面側と上記本体とにそれぞれ配置されている構成であってよい。

　上記構成によれば、上記磁石および上記磁気検知部が、上記連結部を上記本体に対して回動させる回動部の近傍における、上記連結部裏面側と上記本体とにそれぞれ配置されている。これにより、上記連結部を上記本体に対して回動させて、上記連結部裏面と上記本体とが近接したときに、磁気検知部の検知結果に基づき、上記位置判断部は、上記連結部裏面と上記本体とが互いに近接した位置関係にあると判断することができる。

　なお、上記連結部を上記本体に対して回動させて、上記連結部裏面と上記本体とが近接したときとは、上記連結部を上記本体に対して、上記操作部側とは反対側に回動させたときをいう。したがって、この状態は、操作部側に位置するユーザと対面する他のユーザの側に上記表示面が向けられた状態であるため、磁気検知部の検知結果に基づき、上記位置判断部が上記連結部裏面と上記本体とが互いに近接した位置関係にあると判断したときは、上記表示面が上記他のユーザの側に向けられた状態にあると判断することもできる。

　また、本発明に係る電子機器では、上記動作制御手段は、上記アプリケーションの起動、上記アプリケーションのシャットダウン、上記表示部における表示の上下反転、及び上記表示部における表示／非表示の切換えの何れかを実行させる構成であってよい。

　また、本発明に係る電子機器では、上記連結部表面にサブ表示面を有する構成であってよい。

　上記連結部表面にサブ表示面が設けられているとき、本発明に係る電子機器は、上記表示面および上記サブ表示面という２つの表示面を有することになり、表示面およびサブ表示面の使い分け、ユーザへの画像の見せ方等において複雑な処理が要求される。また、本発明に係る電子機器が本体、連結部、表示部を備えることによって作り出される様々な状態（筐体形状）に応じて、その複雑な処理は内容が異なってくる。

　したがって、本体、連結部、及び表示部の互いの位置関係を判断することが特に重要となるとき、例えば上記連結部表面にサブ表示面が設けられているときに、本願発明に係る電子機器は好適に対応することができる。

　本発明は回動自在に形成された筐体各部の互いの位置関係に関連付けてアプリケーションを動作させることが可能な電子機器に関し、とくに、商品説明から購入手続きまでの一連の動作を可能とするＰＣ（販売支援装置）に好適に適用することができる。

１・１００　販売支援装置（電子機器）
２　入力表示部（表示部）
３　入力表示面（表示面）
４　本体
５　キー入力操作部（操作部）
６　タッチパッド
７　本体側ヒンジ（回動部）
８　表示部側ヒンジ
９　サブ表示面
１０　連結部
１１・１２・１３　磁気近接スイッチ（位置判断部）
１１ａ・１２ａ・１３ａ　磁石
１１ｂ・１２ｂ・１３ｂ　磁気近接センサ（磁気検知部）
４０　制御部
４２　位置決定部
４４　アプリ動作部（動作制御手段）
４６　表示制御部
５０　記憶部
５５　ＣＰＵ

Claims (10)

1. 　操作部を有する本体と、表示面を有する表示部と、一端が上記本体に対して回動自在に連結され、他端が上記表示部に回動自在に連結された連結部と、を備える電子機器であって、
   　上記本体、上記連結部、及び上記表示部の互いの位置関係を判断する位置判断部と、
   　自機器で動作するアプリケーションを、上記位置判断部によって判断された上記位置関係に関連付けて動作させる動作制御手段と、を備えることを特徴とする電子機器。
2. 　上記動作制御手段は、上記位置判断部による判断結果と、上記位置関係に関連付けられた上記アプリケーションの動作とを対応付けた動作テーブルと、上記位置判断部から取得した判断結果とに基づいて、上記位置関係に関連付けられた上記アプリケーションの動作を実行させることを特徴とする請求項１に記載の電子機器。
3. 　上記位置判断部は、磁石と、その磁石により発生される磁気を検知する磁気検知部とを備えることを特徴とする請求項１または２に記載の電子機器。
4. 　上記磁石は、上記本体、上記連結部、および上記表示部の３部材のうち、任意に選択される１つの部材である一方側部材に対して配置されており、
   　上記磁気検知部は、上記本体、上記連結部、および上記表示部の３部材うち、上記一方側部材を除く２部材から任意に選択される他方側部材に対して、上記連結部を用いた回動動作によって上記一方側部材が近接したときに、上記磁石により発生される磁気を検知できる範囲に、上記他方側部材に配置されていることを特徴とする請求項３に記載の電子機器。
5. 　上記一方側部材は、上記本体および上記表示部の２部材のうち、いずれか一方であり、上記他方側部材は、上記本体および上記表示部の２部材のうち、一方側部材として選択されていない方であり、
   　上記本体における上記操作部が設けられている側の面を本体表面、上記表示部における表示面が設けられている側の面を表示部表面としたときに、
   　上記磁石および上記磁気検知部は、上記本体表面側であって上記操作部を除く領域と上記表示部表面側であって上記表示部を除く領域とにそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項４に記載の電子機器。
6. 　上記一方側部材は、上記表示部および上記連結部の２部材のうち、いずれか一方であり、上記他方側部材は、上記表示部および上記連結部の２部材のうち、一方側部材として選択されていない方であり、
   　上記表示部における表示面が設けられている側とは反対側の面を表示部裏面とし、上記連結部を上記本体に対して垂直方向に回動させて、上記連結部における上記操作部側の面を連結部表面、その裏面を連結部裏面としたときに、
   　上記磁石および上記磁気検知部は、上記表示部における上記表示部裏面側と上記連結部における上記連結部表面側とにそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項４または５に記載の電子機器。
7. 　上記一方側部材は、上記連結部および上記本体の２部材のうち、いずれか一方であり、上記他方側部材は、上記連結部および上記本体の２部材のうち、一方側部材として選択されていない方であり、
   　上記連結部を上記本体に対して垂直方向に回動させて、上記連結部における上記操作部側の面を連結部表面、その裏面を連結部裏面としたときに、
   　上記磁石および上記磁気検知部は、上記連結部を上記本体に対して回動させる回動部の近傍における、上記連結部裏面側と上記本体とにそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項４から６の何れか１項に記載の電子機器。
8. 　上記動作制御手段は、上記アプリケーションの起動、上記アプリケーションのシャットダウン、上記表示部における表示の上下反転、及び上記表示部における表示／非表示の切換えの何れかを実行させることを特徴とする請求項１から７の何れか１項に記載の電子機器。
9. 　上記連結部表面にサブ表示面を有することを特徴とする請求項１から８の何れか１項に記載の電子機器。
10. 　操作部を有する本体と、表示面を有する表示部と、一端が上記本体に対して回動自在に連結され、他端が上記表示部に回動自在に連結された連結部と、を備える電子機器で動作するアプリケーションの動作制御方法であって、
    　上記本体、上記連結部、及び上記表示部の互いの位置関係を判断する位置判断ステップと、
    　自機器で動作するアプリケーションを、上記位置判断ステップにて判断された上記位置関係に関連付けて動作させる動作制御ステップと、を含むことを特徴とする動作制御方法。
     

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