特許法第30条第2項適用 1.第1の公開 ウェブサイトの掲載日 2020年10月28日 ウェブサイトのアドレス https://download.lenovo.com/consumer/mobiles/ModeSwitcherSubscription-1.0.xml https://pcsupport.lenovo.com 2.第2の公開 出荷日 2020年11月10日 出荷した場所 LCFC(Hefei)Electronics Technology Co.,Ltd. No.3188-1 Yungu Road,Econ and Tech Development Zone,Hefei,Anhui 230601
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
まず、本発明の実施形態の概要について説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置10の外観を示す斜視図である。本実施形態に係る情報処理装置10は、クラムシェル型(ノート型)のPC(パーソナルコンピュータ)である。情報処理装置10は、第1筐体101、第2筐体102、及びヒンジ機構103を備える。第1筐体101及び第2筐体102は、略四角形の板状(例えば、平板状)の筐体である。第1筐体101の側面の一つと第2筐体102の側面の一つとがヒンジ機構103を介して結合(連結)されており、ヒンジ機構103がなす回転軸の周りに第1筐体101と第2筐体102とが相対的に回動可能である。第1筐体101と第2筐体102との回転軸の周りの開き角θが略0°の状態が、第1筐体101と第2筐体102とが重なり合って閉じた状態である。第1筐体101と第2筐体102とが閉じた状態のことを「閉状態」(closed)と称する。閉状態において第1筐体101と第2筐体102との互いに対面する側の面を、それぞれの「内面」と呼び、内面に対して反対側の面を「外面」と称する。開き角θとは、第1筐体101の内面と第2筐体102の内面とがなす角とも言うことができる。閉状態に対して第1筐体101と第2筐体102とが開いた状態のことを「開状態」と称する。開状態とは、開き角θが予め設定された閾値(例えば、10°)より大きくなるまで、第1筐体101と第2筐体102とが相対的に回動された状態である。
また、情報処理装置10は、カメラ16と、ディスプレイ150とを備える。カメラ16は、第1筐体101の内面に設けられている。ディスプレイ150は、第1筐体101の内面から第2筐体102の内面に亘って設けられている。カメラ16は、例えば第1筐体101のディスプレイ150の画面領域の外側の部分に設けられ、ディスプレイ150に対面する側に存在するユーザなどを撮像することが可能である。ディスプレイ150は、第1筐体101と第2筐体102との相対的な回動による開き角θに合わせて屈曲可能なフレキシブルディスプレイである(図3、4参照)。フレキシブルディスプレイとしては、有機ELディスプレイ等が用いられる。情報処理装置10は、ディスプレイ150の画面領域の全体を1つの表示領域DAとして1画面構成として表示を制御することも、ディスプレイ150の画面領域を第1表示領域DA1と第2表示領域DA2との2つの表示領域に分けて2画面構成として表示を制御することも可能である。ここで、第1表示領域DA1と第2表示領域DA2とは、互いに重ならない表示領域である。ここでは、ディスプレイ150の画面領域のうち第1筐体101の内面側に対応する表示領域が第1表示領域DA1、第2筐体102の内面側に対応する表示領域が第2表示領域DA2であるとする。
なお、ディスプレイ150の画面領域の上にはタッチセンサが設けられている。情報処理装置10は、ディスプレイ150の画面領域に対するタッチ操作を検出することが可能である。ユーザは、情報処理装置10を開状態にすることにより、第1筐体101と第2筐体102のそれぞれの内面に設けられたディスプレイ150の表示を視認することやディスプレイ150へのタッチ操作が可能となり、情報処理装置10の使用が可能となる。
また、情報処理装置10は、1画面構成の表示から2画面構成の表示に遷移した場合、2画面のうちのプライマリ画面に、実行中のアプリケーションのウィンドウのうちのアクティブウィンドウを表示させ、セカンダリ画面に非アクティブウィンドウのサムネイル画像を表示させる。以下では、1画面構成で表示する動作モードのことを「1画面モード」、2画面構成で表示する動作モードのことを「2画面モード」と称する。アクティブウィンドウとは、現在選択されユーザの操作対象となっているウィンドウであり、ディスプレイ150の最前面に表示されているウィンドウのことである。プライマリ画面に表示させるアクティブウィンドウは、2画面モードへ遷移する直前の1画面モードのときにアクティブウィンドウとして表示されていたウィンドウである。一方、非アクティブウィンドウとは、2画面モードへ遷移する直前の1画面モードのときのアクティブウィンドウ以外のウィンドウである。以下では、非アクティブウィンドウのサムネイル画像が表示されるウィンドウを「サムネイルウィンドウ」とも称する。
図2は、本実施形態に係るサムネイルウィンドウの一例を示す図である。この図は、図1に示す情報処理装置10が、1画面モードから2画面モードに遷移したときのサムネイルウィンドウの一例を示しいている。クラムシェル型のPCの一般的な2画面モードでの使用形態では、第1表示領域DA1と第2表示領域DA2とが横向きで上下に縦に並ぶ向きである。表示領域が横向きとは、長方形の表示領域の4辺のうちの長辺が横方向、短辺が縦方向になる向きである。縦は垂直(上下)方向に対応し、横は水平(左右)方向に対応する。垂直方向は、典型的には鉛直方向である。すなわち、第1表示領域DA1の表示の向きにおいて下側となる端辺が、第2表示領域DA2の表示の向きにおいて上側となる端辺側となるように、第1表示領域DA1と第2表示領域DA2とが配置されている。ここでは、第1表示領域DA1がプライマリ画面に対応し、第2表示領域DA2がセカンダリ画面に対応する。なお、表示領域を反転させて、第2表示領域DA2をプライマリ画面、第1表示領域DA1をセカンダリ画面とすることも可能である。さらには、どちらの表示領域をプライマリ画面にするかの選択を、ユーザ操作や各種センサによる読み取り値に戻づくデバイスの状態、使用履歴等に基づき切り替えるようにすることも可能である。これらの表示モードの切り替えについて詳しくは後述する。
情報処理装置10は、1画面モードから2画面モードに遷移したときに、1画面モードで実行中のアプリケーション(以下、単に「アプリ」と称する)のアクティブウィンドウを第1表示領域DA1(プライマリ画面)に表示させる。例えば、情報処理装置10は、1画面モードで表示領域DAに表示されていたアクティブウィンドウを、2画面モードに遷移すると第1表示領域DA1の表示領域全体にアクティブウィンドウとして最前面に表示(全画面表示)させる。また、情報処理装置10は、1画面モードで非アクティブウィンドウであったウィンドウを、2画面モードに遷移すると第1表示領域DA1のアクティブウィンドウが表示されている最前面の後ろのレイヤに、1画面モードのときのレイヤ関係(ウィンドウの重なり順)を維持した状態で対応させる。よって、第1表示領域DA1では、アクティブウィンドウが全画面表示され、非アクティブウィンドウはアクティブウィンドウの後ろのレイヤに存在するものの表示はされない(ユーザからは見えない)状態となる。
また、情報処理装置10は、1画面モードから2画面モードに遷移すると、1画面モードで非アクティブウィンドウであったウィンドウのサムネイル画像を生成して第2表示領域DA2にサムネイルウィンドウを表示させる。非アクティブウィンドウが複数ある場合には、情報処理装置10は、複数の非アクティブウィンドウのサムネイル画像が並ぶサムネイルウィンドウを第2表示領域DA2に表示させる。ユーザの操作(例えば、タップ操作)によりいずれかのサムネイル画像が選択された場合、情報処理装置10は、第2表示領域DA2に表示させていたサムネイル画像のすべてを閉じて(非表示にして)、選択されたサムネイル画像に対応する非アクティブウィンドウをアクティブウィンドウとして第2表示領域DA2に表示させる。具体的には一例として、情報処理装置10は、選択されたサムネイル画像に対応する非アクティブウィンドウを第1表示領域DA1から第2表示領域DA2へ移動させた上で、アクティブウィンドウとして最大化して表示(第2表示領域DA2内で全画面表示)させる。
なお、このサムネイルウィンドウには、一又は複数の各ウィンドウの縮小画像がサムネイルとして第2表示領域DA2(セカンダリ画面)に並べられて表示される。サムネイルウィンドウの上端には、タイトルバーB1が表示される。タイトルバーB1の右端の閉じるボタン「×」は、サムネイルウィンドウを閉じるための操作子として表示されている。ユーザは、このタイトルバーB1の閉じるボタン「×」に対して操作(例えば、タップ操作)することで、サムネイル画像のすべてを閉じる(非表示にする)ことも可能である。
なお、第1表示領域DA1でアクティブウィンドウの後ろのレイヤに存在する非アクティブウィンドウ(すなわち、第2表示領域DA2にサムネイル表示される非アクティブウィンドウの本体(実ウィンドウ))は、アクティブウィンドウの背面に隠れるように同サイズで優先順に従って重ねて配置されてもよいし、アクティブウィンドウより小さいサイズで優先順に従って重ねて配置されてもよい。また、第1表示領域DA1でアクティブウィンドウの後ろのレイヤに存在する非アクティブウィンドウ(すなわち、第2表示領域DA2でサムネイル表示される非アクティブウィンドウの本体(実ウィンドウ))は、一旦全て最小化(例えば、Windows(登録商標)ではタスクバー上にアイコンのみが存在する状態)されてもよいし、或いはサムネイルウィンドウが半透過(シースルー)表示でない場合には、その背面に配置されても構わない。要するに、第2表示領域DA2でサムネイル表示される非アクティブウィンドウの本体(実ウィンドウ)は、一旦ユーザから見えないように処理されればよい。そして、第2表示領域DA2には、その後サムネイルウィンドウで選択されたサムネイル画像のアプリのウィンドウがアクティブウィンドウとして最前面に表示される。
また、第2表示領域DA2の下端に表示されているタスクバーB2は、第1表示領域DA1及び第2表示領域DA2に共通のタスクバーとして1か所に表示されている。なお、タスクバーB2が表示される位置は、第1表示領域DA1または第2表示領域DA2の左端または右端としてもよいし、第1表示領域DA1の上端としてもよい。また、第1表示領域DA1と第2表示領域DA2のそれぞれにタスクバーが表示されてもよい。タスクバーが表示される位置がいずれであっても本発明の適用を制限するものではない。
このように、1画面モードから2画面モードに遷移すると、第1表示領域DA1(プライマリ画面)には1画面モードで表示領域DAに表示されていたアクティブウィンドウが表示され、第2表示領域DA2(セカンダリ画面)には1画面モードで非アクティブウィンドウであったウィンドウのサムネイル画像が表示される。また、第2表示領域DA2に表示されていたサムネイル画像のいずれかが選択されると、選択されたサムネイル画像に対応する非アクティブウィンドウがアクティブウィンドウとして第2表示領域DA2に表示される。つまり、第2表示領域DA2の表示状態としては、サムネイルウィンドウが表示される状態と、実行中のアプリのいずれかのウィンドウが表示される状態とが含まれる。
次に、情報処理装置10の使用形態と画面モードについて詳しく説明する。まず、情報処理装置10の使用形態としては、第1筐体101と第2筐体102との開き角θによって、第1筐体101と第2筐体102とが折れ曲がった状態(Bent form)と、第1筐体101と第2筐体102とが折れ曲がっていない平面の状態(Flat form)とに分けられる。以下では、第1筐体101と第2筐体102とが折れ曲がった状態(Bent form)のことを単に「折れ曲がった状態(Bent form)」、第1筐体101と第2筐体102とが折れ曲がっていない平面の状態(Flat form)のことを単に「平面の状態(Flat form)」と称する。折れ曲がった状態(Bent form)では、第1筐体101と第2筐体102とに亘って設けられているディスプレイ150も折れ曲がった状態になる。平面の状態(Flat form)では、ディスプレイ150も平面の状態になる。
図3は、折れ曲がった状態(Bent form)の情報処理装置10の一例を示す側面図である。ディスプレイ150が第1筐体101と第2筐体102とに亘って(またがって)配置されている。ディスプレイ150の画面領域(図1に示す表示領域DA)は、ヒンジ機構103に対応する部分を折り目として折り曲げ(屈曲)が可能であり、この折り目を境に第1筐体101側の表示領域を第1表示領域DA1、第2筐体102側の表示領域を第2表示領域DA2として示している。ディスプレイ150は、第1筐体101と第2筐体102との回動(開き角θ)に応じて屈曲する。情報処理装置10は、開き角θに応じて折れ曲がった状態(Bent form)であるか否かを判別する。一例として10°<θ<170°である場合に、情報処理装置10は、折れ曲がった状態(Bent form)であると判別する。この状態は、所謂クラムシェルモードやブックモードという使用形態に相当する。
図4は、平面の状態(Flat form)の情報処理装置10の一例を示す側面図である。情報処理装置10は、典型的には開き角θが180°である場合に平面の状態(Flat form)であると判別するが、一例として、170°≦θ≦180°である場合に平面の状態(Flat form)であると判別してもよい。例えば、第1筐体101と第2筐体102との開き角θが180°の場合、ディスプレイ150も平面の状態となる。この状態は、所謂タブレットモードという使用形態に相当する。
次に、図5を参照して、情報処理装置10の各種の使用形態による表示モードについて詳しく説明する。
図5は、本実施形態に係る情報処理装置10の各種の表示モードの具体例を示す図である。情報処理装置10は、第1筐体101と第2筐体102との開き角θ、情報処理装置10の姿勢(向き)、1画面モードであるか2画面モードであるかなどによって分類される使用形態で表示モードが異なる。なお、1画面のことはシングルスクリーン、2画面のことはスプリットスクリーンまたはデュアルスクリーンなどともいわれる。
表示モード(a)は、使用形態として第1筐体101と第2筐体102とが閉状態(Closed)であるときの表示モードである。例えば、この閉状態では、情報処理装置10は、例えばスリープや休止状態(ハイバネーション)などの待機状態となり、ディスプレイ150が表示オフの状態である。このスリープや休止状態(ハイバネーション)などの待機状態は、例えばACPI(Advanced Configuration and Power Interface)で規定されているシステムの電源状態のS3またはS4に相当する。
表示モード(b)は、使用形態としては折れ曲がった状態(Bent form)で、且つディスプレイ150の画面領域を第1表示領域DA1と第2表示領域DA2との2つの表示領域に分けて表示を制御する2画面モードであるときの表示モードである。また、情報処理装置10の向きは、第1表示領域DA1と第2表示領域DA2とが縦向きで左右に横に並ぶ向きである。表示領域が縦向きとは、長方形の表示領域の4辺のうちの長辺が縦方向、短辺が横方向になる向きである。表示領域が縦向きの場合は表示の向きも縦向きであり、長辺に沿う方向が上下方向に対応し短辺に沿う方向が左右方向になる向きで表示される。この使用形態は、本を開いたときの左右の頁が左右の画面に相当するような使用形態であり、所謂ブックモードに相当する。この使用形態は、折れ曲がった状態(Bent form)で、且つ第1表示領域DA1と第2表示領域DA2とが横並びで2つを合わせた表示領域が横長であることから、「Fold Landscape」とも称する。
この表示モード(b)では、情報処理装置10は、例えば通常の動作状態で、左側の第1表示領域DA1がプライマリ画面として、右側の第2表示領域DA2がセカンダリ画面として、2画面の表示モードとなる。なお、表示モード(b)において、第1表示領域DA1及び第2表示領域DA2とプライマリ画面及びセカンダリ画面との対応関係は、逆としてもよい。
表示モード(c-1)は、表示モード(b)と同様に、折れ曲がった状態(Bent form)で、且つディスプレイ150の画面領域を第1表示領域DA1と第2表示領域DA2との2つの表示領域に分けて表示を制御する2画面モードであるときの表示モードであるが、情報処理装置10の向きが異なる使用形態である。情報処理装置10の向きは、第1表示領域DA1と第2表示領域DA2とが横向きで上下に縦に並ぶ向きである。表示領域が横向きとは、長方形の表示領域の4辺のうちの長辺が横方向、短辺が縦方向になる向きである。表示領域が横向きの場合は表示の向きも横向きであり、短辺に沿う方向が上下方向に対応し長辺に沿う方向が左右方向になる向きで表示される。この使用形態はクラムシェル(Clamshell)型のPCの一般的な使用形態の一つである。
この表示モード(c-1)では、情報処理装置10は、例えば通常の動作状態で、第1表示領域DA1がプライマリ画面として、第2表示領域DA2がセカンダリ画面として、2画面の表示モードとなる。なお、表示モード(c-1)において、第1表示領域DA1及び第2表示領域DA2とプライマリ画面及びセカンダリ画面との対応関係は、逆としてもよい。
例えば、情報処理装置10は、情報処理装置10の姿勢(向き)の変化を検出することで、表示モード(b)から表示モード(c-1)または表示モード(c-1)から表示モード(b)へ自動的に切り替える(Switch by Rotation)。例えば、表示モード(b)に対して表示モード(c-1)は図示でディスプレイ150が右方向へ90度回転した状態であるため、情報処理装置10は、表示モード(b)の状態から右方向へ所定の角度(例えば45度)以上回転したことを検出すると、表示モード(c-1)へ切り替える。また、表示モード(c-1)に対して表示モード(b)は図示でディスプレイ150が左方向へ90度回転した状態であるため、情報処理装置10は、表示モード(c-1)の状態から左方向へ所定の角度(例えば45度)以上回転したことを検出すると、表示モード(b)へ切り替える。
表示モード(c-2)は、表示モード(c-1)と同様に、折れ曲がった状態(Bent form)で情報処理装置10の向きも同じであるが、情報処理装置10に接続可能な外付けのキーボード30(Dockable mini KBD:KeyBord)が接続されていることが異なる。この使用形態は、クラムシェル(Clamshell)型のPCの一般的な使用形態に物理的なキーボード30が接続されている状態である。例えば、キーボード30は、第2表示領域DA2のサイズとほぼ同等であり、第2表示領域DA2の上に載置可能に構成されている。一例として、キーボード30は、底面の内部(端部)にはマグネットが設けられており、第2表示領域DA2の上に載置すると、第2筐体102の内面端部の金属部分と吸着されて固定される。これにより、元々物理的なキーボードが設けられている旧来からのクラムシェル型のPCと同様の使用形態となる。また、情報処理装置10とキーボード30とは、例えば、Bluetooth(登録商標)で接続される。この表示モード(c-2)では、情報処理装置10は、第2表示領域DA2はキーボードで視認できなくなるため、黒表示または表示オフに制御する。つまり、この表示モード(c-2)は、表示に有効なのは半分の画面のみとなる表示モード(以下、「ハーフ画面モード」と称する)であり、第1表示領域DA1のみを使用した1画面モードとなる。
例えば、情報処理装置10は、表示モード(c-1)の状態で、外付けのキーボードとの接続を検出すると、表示モード(c-1)から表示モード(c-2)へ自動的に切り替える(Switch by Dock)。
表示モード(d)は、表示モード(b)と同様に、折れ曲がった状態(Bent form)で、情報処理装置10の向きも同じであるが、ディスプレイ150の画面領域の全体を1つの表示領域DAとして表示を制御する1画面モードであることが異なる。この使用形態は、表示モード(b)に対して、1画面モードであることが異なるが、折れ曲がった状態(Bent form)で、且つ表示領域DAが横長であることから、「Fold Landscape」とも称する。表示領域DAは横向きであり、表示の向きも横向きである。
ここで、折れ曲がった状態(Bent form)における1画面モードと2画面モードとの切り替えは、例えば、ユーザの操作により行われる。例えば、情報処理装置10は、1画面モードと2画面モードとを切り替え可能なUI(User Interface)としての操作子(以下、「表示モード切替アイコン」と称する)をタスクバーB2(図2参照)に表示させてもよい。表示モード切替アイコンは、操作されるごとに1画面モードと2画面モードとが交互に切り替わるトグルスイッチとして機能してもよい。一例として、情報処理装置10は、表示モード(b)の状態で、表示モード切替アイコンに対する操作を検出すると、表示モード(b)から表示モード(d)へ切り替える(Switch by UI)。
なお、1画面モードと2画面モードとを切り替えるためのUIは、タスクバーB2に表示されるアイコンに限定されるものではなく、任意のUIを用いることができる。例えば、1画面モードと2画面モードとを切り替えるためのUIは、タスクバーB2に初めから表示されるアイコンではなく、タスクバーB2の所定箇所に対して操作を行うことにより表示されるアイコンであってもよい。また、情報処理装置10は、1画面モードと2画面モードとの切り替えの設定が可能なポップアップ画面を表示させ、そのポップアップ画面内に表示モード切替アイコンを表示させてもよい。また、表示モード切替アイコンは、1画面モードと2画面モードとの切り替えのみではなく、2画面モードにおけるプライマリ画面とセカンダリ画面との入れ替えなどが可能な仕様としてもよい。この表示モード切替アイコンの具体例については後述する。
表示モード(e)は、表示モード(c-1)と同様に、折れ曲がった状態(Bent form)で、情報処理装置10の向きも同じであるが、ディスプレイ150の画面領域の全体を1つの表示領域DAとして表示を制御する1画面モードであることが異なる。この使用形態は、表示モード(c-1)に対して、1画面モードであることが異なるが、折れ曲がった状態(Bent form)と情報処理装置10の向きから、クラムシェル(Clamshell)型のPCの使用形態に相当する。表示領域DAは縦向きであり、表示の向きも縦向きである。
例えば、情報処理装置10は、情報処理装置10の姿勢(向き)の変化を検出することで、表示モード(d)から表示モード(e)へ、または表示モード(e)から表示モード(d)へ自動的に切り替える(Switch by Rotation)。例えば、表示モード(d)に対して表示モード(e)は図示でディスプレイ150が右方向へ90度回転した状態であるため、情報処理装置10は、表示モード(d)の状態から右方向へ所定の角度(例えば45度)以上回転したことを検出すると、表示モード(e)へ切り替える。また、表示モード(e)に対して表示モード(d)は図示でディスプレイ150が左方向へ90度回転した状態であるため、情報処理装置10は、表示モード(e)の状態から左方向へ所定の角度(例えば45度)以上回転したことを検出すると、表示モード(d)へ切り替える。
表示モード(d´)は、表示モード(d)と同様に、1画面モードで、情報処理装置10の向きも表示領域DAが横長となる向きであるが、平面の状態(Flat form)であることが異なる。平面の状態(Flat form)とは、第1筐体101と第2筐体102との開き角θが略180°の状態である。この使用形態は、図4を参照して説明した所謂タブレットモードに対応するものであり、平面の状態(Flat form)で、且つ表示領域DAが横長であることから、「Flat Landscape」とも称する。この表示モード(d´)は、表示モード(d)に対して第1筐体101と第2筐体102との開き角θが異なるだけである。表示モード(d)と同様に、表示領域DAは横向きであり、表示の向きも横向きである。
表示モード(e´)は、表示モード(e)と同様に、1画面モードで、情報処理装置10の向きも表示領域DAが縦長となる向きであるが、平面の状態(Flat form)であることが異なる。この使用形態は、平面の状態(Flat form)で、且つ表示領域DAが縦長であることから、「Flat Portrait」とも称する。この表示モード(e´)は、表示モード(e)に対して第1筐体101と第2筐体102との開き角θが異なるだけである。表示モード(e)と同様に、表示領域DAは縦向きであり、表示の向きも縦向きである。
例えば、情報処理装置10は、情報処理装置10の姿勢(向き)の変化を検出することで、表示モード(d´)から表示モード(e´)へ、または表示モード(e´)から表示モード(d´)へ自動的に切り替える(Switch by Rotation)。例えば、表示モード(d´)に対して表示モード(e´)は図示でディスプレイ150が右方向へ90度回転した状態であるため、情報処理装置10は、表示モード(d´)の状態から右方向へ所定の角度(例えば45度)以上回転したことを検出すると、表示モード(e´)へ切り替える。また、表示モード(e´)に対して表示モード(d´)は図示でディスプレイ150が左方向へ90度回転した状態であるため、情報処理装置10は、表示モード(e´)の状態から左方向へ所定の角度(例えば45度)以上回転したことを検出すると、表示モード(d´)へ切り替える。
なお、表示モード(d´)及び表示モード(e´)において、前述した表示モード切替アイコンに対してユーザが操作を行うことにより、平面の状態(Flat form)のまま2画面モードに切り替えることも可能である。例えば、表示モード(d´)の状態から2画面モードに切り替えると、平面の状態(Flat form)で表示状態は表示モード(b)と同様になる。また、表示モード(e´)の状態から2画面モードに切り替えると、平面の状態(Flat form)で表示状態は表示モード(c-1)と同様になる。
また、情報処理装置10は、表示モード(e´)の状態でキーボード30との接続を検出すると、表示モード(e´)から表示モード(c-2´)へ自動的に切り替える(Switch by Dock)。表示モード(c-2´)は、平面の状態(Flat form)であり、表示モード(c-2)に対して第1筐体101と第2筐体102との開き角θが異なるだけである。この表示モード(c-2´)では、情報処理装置10は、第2表示領域DA2はキーボードで視認できなくなるため、黒表示または表示オフに制御する。つまり、この表示モード(c-2´)は、表示モード(c-2)と同様に、表示に有効なのは半分の1画面のみとなるハーフ画面モードである。
また、情報処理装置10は、平面の状態(Flat form)から折れ曲がった状態(Bent form)への変化を検出した場合、1画面モードから2画面モードに切り替えるようにすることもできる。例えば、情報処理装置10は、第1筐体101と第2筐体102との開き角θに基づいて、表示モード(d´)の状態において折れ曲がった状態(Bent form)への変化を検出した場合、表示モード(d´)から表示モード(b)へ自動的に切り替える。また、情報処理装置10は、第1筐体101と第2筐体102との開き角θに基づいて、表示モード(e´)の状態において折れ曲がった状態(Bent form)への変化を検出した場合、表示モード(e´)から表示モード(c-1)へ自動的に切り替える。
なお、例えば表示モード(b)、(c-1)、(c-2)、(d)、(e)、(d´)、(e´)、(c-2´)において、1画面モードであっても2画面モードであっても、タスクバー(図2に示すタスクバーB2)は、ディスプレイ150の画面領域内の1か所(例えば、表示領域の最下部)のみに表示される。また、前述したように、第1表示領域DA1と第2表示領域DA2のそれぞれにタスクバーが表示されてもよい。
(表示モードの切り替え操作)
次に、ユーザの操作により表示モードを切り替える際の操作仕様の具体例を説明する。
図6は、本実施形態に係る表示モード切替操作の操作仕様の一例を示す図である。例えば、図6(A)に示すように、表示モードの切替メニューを表示させるアイコンC1がタスクバーB2に表示されている。このアイコンC1に対して操作がされると、表示モードの切替メニューがポップアップ画面として表示される。なお、折れ曲がった状態(Bent form)から折れ曲がっていない平面の状態(Flat form)へ変化したときに表示モードの切替メニューがポップアップ画面として表示されてもよい。また、平面の状態(Flat form)から折れ曲がった状態(Bent form)へ変化したときに表示モードの切替メニューがポップアップ画面として表示されてもよい。
切替メニューには、1画面モードと2画面モードとの切り替え、及び2画面モードにおける第1表示領域DA1と第2表示領域DA2とのそれぞれに表示させる表示データの入れ替え(プライマリ画面とセカンダリ画面の入れ替え)をユーザが指示するための表示モード切替アイコンが表示モードの選択肢として表示される。切替メニューには、そのときの使用形態(ディスプレイ150の向き)によってユーザが選択可能な表示モードの選択肢が表示される。
図6(B)は、使用形態が「Landscape」(表示モード(b)、表示モード(d)、表示モード(d´)など)のときに表示される切替メニューM1を示している。なお、図中の「1」はプライマリ画面であることを示し、「2」はセカンダリ画面であることを示している。切替メニューM1には、表示モード切替アイコンC11、表示モード切替アイコンC12、及び表示モード切替アイコンC13が表示される。表示モード切替アイコンC11は、1画面モード(表示モード(d)及び表示モード(d´))を選択するための操作子として表示される。表示モード切替アイコンC12は、2画面モード(表示モード(b))で第1表示領域DA1がプライマリ画面及び第2表示領域DA2がセカンダリ画面となる表示モードを選択するための操作子として表示される。表示モード切替アイコンC13は、2画面モード(表示モード(b))で第2表示領域DA2がプライマリ画面及び第1表示領域DA1がセカンダリ画面となる表示モードを選択するための操作子として表示される。以下では、第1表示領域DA1がプライマリ画面及び第2表示領域DA2がセカンダリ画面となる2画面モードに対して、第2表示領域DA2がプライマリ画面及び第1表示領域DA1がセカンダリ画面となる2画面モードを区別して説明する場合には「反転2画面モード」と称する。
なお、現在の表示モードに対応する表示モード切替アイコンは、他の表示モード切替アイコンと区別可能な表示態様で表示される。ここでは、表示モード切替アイコンC11が現在の表示モードであることがわかるように、他の表示モード切替アイコンC12、C13に対して強調表示されている。
図6(C)は、使用形態が「Clamshell」(表示モード(c-1)、表示モード(e)、表示モード(e´)など)のときに表示される切替メニューM2を示している。切替メニューM2には、表示モード切替アイコンC21、表示モード切替アイコンC22、及び表示モード切替アイコンC23が表示される。表示モード切替アイコンC21は、1画面モード(表示モード(e)及び表示モード(e´))を選択するための操作子として表示される。表示モード切替アイコンC22は、2画面モード(表示モード(c-1))で第1表示領域DA1がプライマリ画面及び第2表示領域DA2がセカンダリ画面となる表示モードを選択するための操作子として表示される。表示モード切替アイコンC23は、2画面モード(表示モード(c-1))で第2表示領域DA2がプライマリ画面、第1表示領域DA1がセカンダリ画面となる表示モード(即ち、反転2画面モード)を選択するための操作子として表示される。
なお、図6(B)に示す切替メニューM1と同様に、現在の表示モードに対応する表示モード切替アイコンは、他の表示モード切替アイコンと区別可能な表示態様で表示される。ここでは、表示モード切替アイコンC21が現在の表示モードであることがわかるように、他の表示モード切替アイコンC22、C23に対して強調表示されている。
ユーザは、切替メニューM1または切替メニューM2に表示されている表示モード切替アイコンのいずれかを任意に選択することが可能である。表示モード切替アイコンのいずれかをユーザが選択した場合、切替メニューの表示は終了される。或いは、切替メニューM1または切替メニューM2が表示されてから所定時間(例えば、3~5秒)経過してもユーザがいずれの表示モード切替アイコンを選択しなかった場合、切替メニューの表示は終了される。また、切替メニューの右上の閉じるボタン「×」に対してユーザが操作した場合、ポップアップされている切替メニューの画面の外側をユーザが操作した場合、または情報処理装置10の向きが変更された場合、切替メニューの表示は終了される。表示モードの切替後に2画面モードの場合には、セカンダリ画面はサムネイルウィンドウが表示され、サムネイルウィンドウの中で選択されたサムネイル画像に対応するアプリのウィンドウが最大化されて表示される。なお、キーボード30が接続されている状態では、第1表示領域DA1のみ表示が有効となるハーフ画面モード(表示モード(c-2)に固定されるため、切替メニューは表示されない。
(表示モードの切り替えによる表示制御)
次に、1画面モードから2画面モードまたは反転2画面モードへの切り替え、及び2画面モードと反転2画面モードとの切り替えの際の表示制御について説明する。
図7は、本実施形態に係る表示モードの切り替えによる表示制御の一例を示す図である。この図では、使用形態が「Landscape」のときの例を示しているが、使用形態が「Clamshell」でも同様である。また、折れ曲がった状態(Bent form)であっても、平面の状態(Flat form)でも同様である。
図7(A)は1画面モード、図7(B)は2画面モード、図7(C)は反転2画面モードの状態をそれぞれ示している。図示する2画面モードの例では、第1表示領域DA1がプライマリ画面及び第2表示領域DA2がセカンダリ画面である。一方、図示する反転2画面モードの例では、第2表示領域DA2がプライマリ画面、第1表示領域DA1がセカンダリ画面である。
1画面モード(図7(A))から2画面モード(図7(B))に切り替わった場合、第1表示領域DA1(プライマリ画面)に1画面モードにおけるアクティブウィンドウが表示され、第2表示領域DA2(セカンダリ画面)にはサムネイルウィンドウが表示される。また、1画面モード(図7(A))から反転2画面モード(図7(C))に切り替わった場合、第2表示領域DA2(プライマリ画面)に1画面モードにおけるアクティブウィンドウが表示され、第1表示領域DA1(セカンダリ画面)にはサムネイルウィンドウが表示される。即ち、1画面モードから2画面モードまたは反転2画面モードに切り替わったときには、セカンダリ画面には常にサムネイルウィンドウが表示される。その後、サムネイルウィンドウに表示されているサムネイル画像のいずれかがユーザにより選択されると、選択されたサムネイル画像に対応するアプリのウィンドウがアクティブウィンドウとしてセカンダリ画面に表示(例えば、全画面表示)される。
一方、2画面モードと反転2画面モードとの切り替えの場合、切り替え前のプライマリ画面となる表示領域の表示を切り替え後のプライマリ画面となる表示領域への表示とし、切り替え前のセカンダリ画面となる表示領域の表示を切り替え後のセカンダリ画面となる表示領域への表示とする。具体的には、2画面モード(図7(B))から反転2画面モード(図7(C))に切り替わった場合、切り替え前の第1表示領域DA1(プライマリ画面)に表示されていたアクティブウィンドウが切り替え後の第2表示領域DA2(プライマリ画面)に表示され、切り替え前の第2表示領域DA2(セカンダリ画面)に表示されていたアクティブウィンドウが切り替え後の第1表示領域DA1(セカンダリ画面)に表示される。また、反転2画面モード(図7(C))から2画面モード(図7(B))に切り替わった場合、切り替え前の第2表示領域DA2(プライマリ画面)に表示されていたアクティブウィンドウが切り替え後の第1表示領域DA1(プライマリ画面)に表示され、切り替え前の第1表示領域DA1(セカンダリ画面)に表示されていたアクティブウィンドウが切り替え後の第2表示領域DA2(セカンダリ画面)に表示される。
例えば、切り替え前のセカンダリ画面にサムネイルウィンドウが表示されていた場合には、切り替え後のセカンダリ画面にもサムネイルウィンドウが表示される。また、切り替え前のセカンダリ画面にアクティブウィンドウが表示されていた場合には、切り替え後のセカンダリ画面にもアクティブウィンドウが表示される。このように、1画面モードから2画面モードまたは反転2画面モードへの切り替えでは、切り替え後のセカンダリ画面にサムネイルウィンドウがまず表示されるが、2画面モードと反転2画面モードとの切り替えでは、プライマリ画面と同様にセカンダリ画面も切り替え前の表示が維持される。
なお、1画面モードから2画面モードまたは反転2画面モードへの切り替えの際に、起動中のアプリが2つしかない場合には、切り替え後のプライマリ画面に1画面モードにおけるアクティブウィンドウが表示され、セカンダリ画面はサムネイルウィンドウが表示されることなく1画面モードにおける非アクティブウィンドウがアクティブウィンドウとして表示されてもよい。このとき、プライマリ画面及びセカンダリ画面ともに、最大化されたウィンドウが表示されてもよい。
(情報処理装置10の構成)
以下、情報処理装置10の具体的な構成について説明する。
図8は、本実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置10は、通信部11と、RAM(Random Access Memory)12と、記憶部13と、スピーカ14と、表示部15と、カメラ16と、第1加速度センサ161と、第2加速度センサ162と、ホールセンサ17と、制御部18とを備えている。これらの各部は、バスなどを介して通信可能に接続されている。
通信部11は、例えば、複数のイーサネット(登録商標)ポートや複数のUSB(Universal Serial Bus)等のデジタル入出力ポート、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)等の無線通信を行う通信デバイス等を含んで構成される。例えば、通信部11は、Bluetooth(登録商標)を用いて、前述の外付けのキーボード30などと通信することが可能である。
RAM12には、制御部18により実行される処理のプログラムやデータが展開され、適宜、各種データの保存または消去が行われる。例えば、RAM12は、ディスプレイ150の表示用のビデオメモリ(V-RAM)としても機能する。一例として、RAM12は、ディスプレイ150を1画面モードで制御する際の表示領域DAに表示されるデータのビデオメモリとして機能する。また、RAM12は、ディスプレイ150を2画面モードで制御する際の第1表示領域DA1及び第2表示領域DA2に表示されるデータのビデオメモリとして機能する。また、RAM12には、実行中のアプリの情報や、実行中のアプリのうちの使用中のアプリ(アクティブウィンドウのアプリ)、それ以外の非アクティブウィンドウのアプリの情報、各ウィンドウがどの表示領域に表示されているかの情報などを記憶する。なお、RAM12は、揮発性メモリであるため、RAM12への給電が停止されるとデータを保持しない。RAM12への給電が停止される際に保持が必要なデータは、記憶部13に移される。
記憶部13は、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Resad Only Memory)、Flash-ROMなどのいずれか一つ又は複数を含んで構成される。例えば、記憶部13には、BIOS(Basic Input Output System)のプログラムや設定データ、OS(Operating System)やOS上で動作するアプリのプログラム、及びアプリで使用される各種のデータなどが保存される。
スピーカ14は、電子音や音声などを出力する。
表示部15は、ディスプレイ150とタッチセンサ155とを備えている。ディスプレイ150は、前述したように、第1筐体101と第2筐体102との相対的な回動による開き角θに合わせて屈曲可能なフレキシブルディスプレイである。ディスプレイ150は、制御部18の制御に応じて、図5を参照して説明した各表示モードに対応する表示を行う。タッチセンサ155は、ディスプレイ150の画面上に設けられており、画面に対するタッチ操作を検出する。例えば、タッチセンサ155は、1画面モードの際には、表示領域DAに対するタッチ操作を検出する。また、タッチセンサ155は、2画面モードの際には、第1表示領域DA1及び第2表示領域DA2の一方または両方に対するタッチ操作を検出する。タッチ操作には、タップ操作、スライド操作、フリック操作、スワイプ操作、ピンチ操作などが含まれる。タッチセンサ155は、タッチ操作を検出し、検出した操作に基づく操作情報を制御部18へ出力する。
カメラ16は、レンズ及び撮像素子などを含んで構成されている。カメラ16は、制御部18の制御に応じて、画像(静止画や動画)を撮像し、撮像した画像のデータを出力する。
第1加速度センサ161は、第1筐体101の内部に設けられており、第1筐体101の向き及び向きの変化を検出する。例えば、第1表示領域DA1の長手方向に平行な方向をX1方向、短手方向に平行な方向をY1方向、X1方向及びY1方向に垂直な方向をZ1方向とすると、第1加速度センサ161は、X1方向、Y1方向、及びZ1方向のそれぞれの加速度を検出し、検出結果を制御部18へ出力する。
第2加速度センサ162は、第2筐体102の内部に設けられており、第2筐体102の向き及び向きの変化を検出する。例えば、第2表示領域DA2の長手方向に平行な方向をX2方向、短手方向に平行な方向をY2方向、X2方向及びY2方向に垂直な方向をZ2方向とすると、第2加速度センサ162は、X2方向、Y2方向、及びZ2方向のそれぞれの加速度を検出し、検出結果を制御部18へ出力する。
ホールセンサ17は、キーボード30の接続を検出するために設けられている。例えば、第2筐体102の第2表示領域DA2の上にキーボード30が載置されると、キーボード30の底面の内部に設けられたマグネットが接近することにより磁界が変化し、ホールセンサ17の検出値(出力値)が変化する。つまり、ホールセンサ17は、キーボード30が載置されているか否かによって異なる検出結果を出力する。
制御部18は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、マイクロコンピュータ(Microcomputer)等のプロセッサを含んで構成されており、それらが記憶部13等に記憶されたプログラム(BIOSや、OS、OS上で動作するアプリなどの各種プログラム)を実行することにより各種の機能を実現する。例えば、制御部18は、第1加速度センサ161及び第2加速度センサ162の検出結果に基づいて、情報処理装置10の姿勢(向き)を検出する。また、制御部18は、第1加速度センサ161及び第2加速度センサ162の検出結果に基づいて、開状態であるか又は閉状態であるか、及び開状態の場合に折れ曲がった状態(Bent form)であるか又は平面の状態(Flat form)であるかなどを検出する。
また、制御部18は、ユーザによる表示モード切替操作(例えば、図6に示す表示モード切替アイコンに対する操作)を検出する。また、制御部18は、ホールセンサ17の検出結果に基づいて、キーボード30との接続を検出する。なお、このキーボード30との接続とは、第2表示領域DA2の上へのキーボード30の載置のことを指しており、通信の接続のことを指すものではない。キーボード30との通信の接続については、制御部18は、Bluetooth(登録商標)の機能などを用いて検出する。
また、制御部18は、システムの状態、情報処理装置10の姿勢(向き)、開状態であるか又は閉状態であるか、及び開状態の場合に折れ曲がった状態(Bent form)であるか又は平面の状態(Flat form)であるか、ユーザによる表示モード切替操作、キーボード30との接続などを検出することによって、図5及び図6を参照して説明したディスプレイ150への表示の制御を行う。
次に、制御部18が実行する処理のうちの表示制御処理に関連する機能構成について説明する。
図9は、本実施形態に係る表示制御処理に関連する機能構成の一例を示すブロック図である。制御部18は、システム処理部181と、検出処理部182と、表示処理部183とを備えている。ここで、システム処理部181は、例えばOS又はBIOSなどに基づいてCPUが処理を実行する機能構成である。また、検出処理部182は、例えばOS又はBIOSなどの処理を実行するCPUとは別のマイクロコンピュータが各種検出処理を実行する機能構成である。表示処理部183は、例えばOS上で動作するプログラムに基づいてCPUが処理を実行する機能構成である。
システム処理部181は、OSを起動するとともに、OS上で動作するドライバやアプリなどの各種プログラムを実行する。また、システム処理部181は、実行中のアプリを示す情報(例えば、アプリIDを含む情報)及び実行中のアプリのうちユーザによって使用中のアプリ(すなわち、ウィンドウがアクティブなアプリ)を示す情報などを含むアプリ情報を生成する実行アプリ情報生成部1811を備えている。システム処理部181は、実行アプリ情報生成部1811により生成されたアプリ情報をRAM12に記憶させる。
検出処理部182は、情報処理装置10の状態を検出する機能構成として、開閉検出部1821と、姿勢検出部1822と、接続検出部1823とを備えている。開閉検出部1821は、第1加速度センサ161及び第2加速度センサ162の検出結果に基づいて、情報処理装置10が開状態であるか閉状態であるかを検出する。また、開閉検出部1821は、情報処理装置10が開状態である場合、第1加速度センサ161及び第2加速度センサ162の検出結果に基づいて、第1筐体101と第2筐体102との開き角θを検出する。そして、開閉検出部1821は、検出した開き角θに基づいて、折れ曲がった状態(Bent form)であるか或いは平面の状態(Flat form)であるかを検出する。姿勢検出部1822は、第1加速度センサ161及び第2加速度センサ162の検出結果に基づいて、情報処理装置10の姿勢(向き)を検出する。接続検出部1823は、キーボード30との接続を検出する。例えば、接続検出部1823は、ホールセンサ17の検出結果に基づいて、第2表示領域DA2の上にキーボード30が載置されているか否かを検出することにより、キーボード30との接続を検出する。検出処理部182は、開閉検出部1821、姿勢検出部1822、及び接続検出部1823による検出結果(情報処理装置10の状態)を表示処理部183へ出力する。
また、検出処理部182は、情報処理装置10に対する操作を検出する機能構成として、操作検出部1824を備えている。操作検出部1824は、ディスプレイ150の画面上に設けられているタッチセンサ155から出力される操作情報に基づいて、ユーザの操作を検出する。例えば、操作検出部1824は、表示モードの切り替えが可能な切替メニュー画面(図6参照)に対するユーザの操作に基づく操作情報を取得し、取得した操作情報に基づいて、ユーザが表示モードを切り替える表示モード切替操作を検出する。検出処理部182は、検出したユーザの操作情報を表示処理部183へ出力する。
表示処理部183は、検出処理部182から取得する情報処理装置10の開閉状態および姿勢(向き)、ユーザの操作などに基づいて、表示モードを判定して切り替える。また、表示処理部183は、システム処理部181から取得するアプリ情報に基づいて、実行中のアプリのウィンドウ(アクティブウィンドウ及び非アクティブウィンドウ)の表示を表示モードに応じて制御する。具体的には、表示モード判定部1831と、表示モード切替部1832と、サムネイル生成部1833と、表示制御部1834とを備える。
表示モード判定部1831は、検出処理部182により検出された情報処理装置10の状態またはユーザの操作についての検出結果に基づいて、表示モードを判定する判定処理を行う。例えば、表示モード判定部1831は、情報処理装置10の開閉状態の検出結果、開状態である場合に折れ曲がった状態(Bent form)であるか或いは平面の状態(Flat form)であるかの検出結果、情報処理装置10の姿勢(向き)の検出結果、ユーザの操作情報を検出処理部182から取得する。そして、表示モード判定部1831は、検出処理部182から取得した各検出結果及び操作情報に基づいて、図5を参照して説明した表示モードを判定する。
表示モード切替部1832は、表示モード判定部1831により判定された表示モードに基づいて、図5を参照して説明した表示モードに切り替える表示モード切替処理を行う。例えば、表示モード切替部1832は、表示モード判定部1831により判定された表示モードに基づいて、1画面モードと2画面モード(或いは反転2画面モード)との切替、各表示領域の向き、各表示領域の表示内容などの表示モードを設定する。表示制御部1834は、表示モード切替部1832によって設定された表示モードに従って、各表示領域へ表示させる表示データを出力して表示させる表示制御処理を行う。
ここで、制御部18が実行する表示制御処理の動作について説明する。
図10は、本実施形態に係る開閉検出による表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
(ステップS101)制御部18は、第1加速度センサ161及び第2加速度センサ162の検出結果に基づいて、情報処理装置10が開状態であるか閉状態であるかを検出する。そして、ステップS103の処理に進む。
(ステップS103)制御部18は、ステップS101の検出結果に基づいて、情報処理装置10の閉状態から開状態への変化または開状態から閉状態への変化を検出したか否かを判定する。制御部18は、閉状態から開状態への変化を検出したと判定した場合、ステップS105の処理に進む。一方、制御部18は、開状態から閉状態への変化を検出したと判定した場合、ステップS107の処理に進む。
(ステップS105)制御部18は、閉状態から開状態への変化を検出したと判定した場合、ディスプレイ150の表示をオンに制御する。
(ステップS107)制御部18は、開状態から閉状態への変化を検出したと判定した場合、ディスプレイ150の表示をオフに制御する。
なお、この表示制御処理は、例えば所定の周期で繰り返し実行される。表示オンに制御されている状態では、次に説明するように、1画面モードと2画面モード(或いは反転2画面モード)とを切り替える表示モード切替処理が実行される。
次に、制御部18が実行する表示モード切替処理の動作について説明する。
図11は、本実施形態に係る表示モード切替処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、制御部18が、図10に示す開閉検出による表示制御処理によって閉状態から開状態への変化を検出したことにより表示をオンに制御した後の処理として説明する。
(ステップS201)制御部18は、第1加速度センサ161及び第2加速度センサ162の検出結果に基づいて、第1筐体101と第2筐体102との開き角θを検出する。そして、ステップS203の処理に進む。
(ステップS203)制御部18は、ステップS201で検出した開き角θに基づいて、折れ曲がった状態(Bent form)から平面の状態(Flat form)に変化したか否かを判定する。制御部18は、折れ曲がった状態(Bent form)から平面の状態(Flat form)に変化したと判定した場合(YES)、ステップS205の処理に進む。一方、制御部18は、折れ曲がっていない平面の状態(Flat form)から平面の状態(Flat form)に変化していないと判定した場合(NO)、ステップS207の処理に進む。
(ステップS205)制御部18は、ステップS203で折れ曲がった状態(Bent form)から平面の状態(Flat form)に変化したと判定した場合、1画面モードに設定する。例えば、制御部18は、上記判定の直前の設定が2画面モードであった場合には2画面モードから1画面モードに切り替える。また、制御部18は、上記判定の直前の設定が1画面モードであった場合には1画面モードの設定を継続する。なお、制御部18は、表示モードとしては、第1加速度センサ161及び第2加速度センサ162の検出結果に基づいて検出した情報処理装置10の姿勢(向き)に基づいて、図5に示す表示モード(d´)または表示モード(e´)に制御する。そして、ステップS201の処理に戻る。
(ステップS207)制御部18は、ステップS201で検出した開き角θに基づいて、平面の状態(Flat form)から折れ曲がった状態(Bent form)に変化したか否かを判定する。制御部18は、平面の状態(Flat form)から折れ曲がった状態(Bent form)に変化したと判定した場合(YES)、ステップS209の処理に進む。一方、制御部18は、平面の状態(Flat form)から折れ曲がった状態(Bent form)に変化していないと判定した場合(NO)、ステップS211の処理に進む。
(ステップS209)制御部18は、ステップS207で、平面の状態(Flat form)から折れ曲がった状態(Bent form)に変化したと判定した場合、2画面モードに設定する。例えば、制御部18は、上記判定の直前の設定が2画面モードであった場合には2画面モードの設定を継続する。また、制御部18は、上記判定の直前の設定が1画面モードであった場合には1画面モードから2画面モードに切り替える。なお、制御部18は、表示モードとしては、第1加速度センサ161及び第2加速度センサ162の検出結果に基づいて検出した情報処理装置10の姿勢(向き)に基づいて、図5に示す表示モード(b)または表示モード(c-1)に制御する。ステップS201の処理に戻る。
(ステップS211)制御部18は、タッチセンサ155から出力される操作情報に基づいて、ユーザによる表示モード切替操作があったか否かを判定する。例えば、制御部18は、図6に示す切替メニューM1または切替メニューM2に表示されている表示モード切替アイコンのいずれかを選択する操作があった場合、表示モード切替操作があったと判定する。制御部18は、表示モード切替操作があったと判定した場合(YES)、ステップS215の処理に進む。一方、制御部18は、表示モード切替操作がないと判定した場合(NO)、ステップS201の処理に戻る。
(ステップS213)制御部18は、表示モード切替操作によってユーザに選択された表示モード切替アイコンの表示モードを判定し、表示モードを制御する。例えば、制御部18は、1画面モードに対応する表示モード切替アイコンC11又はC21(図6参照)を選択する操作があった場合には、ステップS215の処理に進む。また、制御部18は、2画面モードに対応する表示モード切替アイコンC12又はC22(図6参照)を選択する操作があった場合には、ステップS217の処理に進む。また、制御部18は、反転2画面モードに対応する表示モード切替アイコンC13又はC23(図6参照)を選択する操作があった場合には、ステップS219の処理に進む。
(ステップS215)制御部18は、1画面モードの表示モードに設定する。例えば、制御部18は、表示モード切替操作が行われる前の設定が2画面モードであった場合には2画面モードから1画面モードに切り替える。また、制御部18は、表示モード切替操作が行われる前の設定が1画面モードであった場合には1画面モードの設定を継続する。具体的には、制御部18は、表示モード切替アイコンC11を選択する操作があった場合、折れ曲がった状態(Bent form)であれば表示モード(d)、平面の状態(Flat form)であれば表示モード(d´)となるように制御する。また、制御部18は、表示モード切替アイコンC21を選択する操作があった場合、表示モード(e)または表示モード(e´)となるように制御する。そして、ステップS201の処理に戻る。
(ステップS217)制御部18は、2画面モードの表示モードに設定する。例えば、制御部18は、表示モード切替操作が行われる前の設定が1画面モードであった場合には1画面モードから2画面モードに切り替える。また、制御部18は、表示モード切替操作が行われる前の設定が反転2画面モードであった場合には反転2画面モードから2画面モードに切り替える。また、制御部18は、表示モード切替操作が行われる前の設定が2画面モードであった場合には2画面モードの設定を継続する。具体的には、制御部18は、表示モード切替アイコンC12を選択する操作があった場合、折れ曲がった状態(Bent form)であれば表示モード(b)、平面の状態(Flat form)であれば平面の状態(Flat form)で表示モード(b)と同様の表示となるように制御する。また、制御部18は、表示モード切替アイコンC22を選択する操作があった場合、折れ曲がった状態(Bent form)であれば表示モード(c-1)、平面の状態(Flat form)であれば平面の状態(Flat form)で表示モード(c-1)と同様の表示となるように制御する。なお、このとき、表示モード(b)及び表示モード(c-1)のいずれにおいても、第1表示領域DA1がプライマリ画面であり、第2表示領域DA2がセカンダリ画面である。そして、ステップS201の処理に戻る。
(ステップS219)制御部18は、反転2画面モードの表示モードに設定する。例えば、制御部18は、表示モード切替操作が行われる前の設定が1画面モードであった場合には1画面モードから反転2画面モードに切り替える。また、制御部18は、表示モード切替操作が行われる前の設定が2画面モードであった場合には2画面モードから反転2画面モードに切り替える。また、制御部18は、表示モード切替操作が行われる前の設定が反転2画面モードであった場合には反転2画面モードの設定を継続する。具体的には、制御部18は、表示モード切替アイコンC13を選択する操作があった場合には、折れ曲がった状態(Bent form)であれば表示モード(b)、平面の状態(Flat form)であれば平面の状態(Flat form)で表示モード(b)と同様の表示となるように制御する。また、制御部18は、表示モード切替アイコンC23を選択する操作があった場合には、折れ曲がった状態(Bent form)であれば表示モード(c-1)、平面の状態(Flat form)であれば平面の状態(Flat form)で表示モード(c-1)と同様の表示となるように制御する。なお、このとき、表示モード(b)及び表示モード(c-1)のいずれにおいても、第2表示領域DA2がプライマリ画面であり、第1表示領域DA1がセカンダリ画面である。そして、ステップS201の処理に戻る。
なお、制御部18は、折れ曲がった状態(Bent form)と折れ曲がっていない平面の状態(Flat form)との変化に応じて自動で表示モードの切り替えを行わない構成としてもよい。この構成の場合、制御部18は、図11に示す処理の例においてステップS201~S209の処理を行わず、ステップS211~S219の処理を行うようにする。また、制御部18は、折れ曲がった状態(Bent form)と折れ曲がっていない平面の状態(Flat form)との変化に応じて自動で表示モードの切り替えを行う制御モードと、当該表示モードの切り替えを自動では行わない制御モードとを備え、これらの制御モードをユーザが選択可能な構成としてもよい。
また、ステップS211において制御部18がユーザによる表示モード切替操作があったか否かを判定するが、このときにユーザが操作する操作対象(例えば、図5に示す切替メニューM1または切替メニューM2)は、例えばユーザの操作(例えば、図5に示すアイコンC1に対する操作)に応じてポップアップ表示される。一方、制御部18は、折れ曲がった状態(Bent form)と折れ曲がっていない平面の状態(Flat form)との変化に応じて自動で表示モードの切り替えを行わない構成(或いは制御モード)の場合には、折れ曲がった状態(Bent form)と折れ曲がっていない平面の状態(Flat form)との変化に応じてユーザが操作する操作対象(例えば、図5に示す切替メニューM1または切替メニューM2)を表示させる構成としてもよい。この場合、制御部18は、図11に示す処理の例においてステップS205及びS209の処理を行わず、ステップS203及びS209のYES判定で、ユーザが操作する操作対象(例えば、図5に示す切替メニューM1または切替メニューM2)を表示させてステップS211の処理へ進む。
図9に戻り、サムネイル生成部1833は、実行中のアプリのウィンドウのうちの非アクティブウィンドウに対応するサムネイル画像を生成する。このサムネイル画像は、サムネイルウィンドウに表示させるためのものである(図2参照)。表示制御部1834は、表示モード切替部1832によって設定された表示モードに従って、各表示領域へ表示させるアプリのウィンドウやサムネウィンドウの表示データを出力して表示させる。
例えば、表示制御部1834は、1画面モードから2画面モードに切り替わることに応じて、1画面モードにおいて表示領域DAに表示されていたアクティブウィンドウを第1表示領域DA1に表示させる。なお、第1表示領域DA1は、2画面モードに切り替わったときにはデフォルトでプライマリ画面に設定される。また、表示制御部1834は、表示モード切替部1832により1画面モードから2画面モード又は反転2画面モードへの切り替えが行われた場合、1画面モードにおけるアクティブウィンドウを第1表示領域DA1及び第2表示領域DA2のうちのプライマリ画面となる表示領域に表示させるとともに、サムネイルウィンドウを第1表示領域DA1及び第2表示領域DA2のうちのセカンダリ画面となる表示領域に表示させる。一方、表示制御部1834は、表示モード切替部1832により2画面モードと反転2画面モードとの切り替えを行った場合、切り替え前のプライマリ画面となる表示領域に表示されているアクティブウィンドウを、切り替え後のプライマリ画面となる表示領域に表示させるとともに、切り替え前のセカンダリ画面となる表示領域の表示を切り替え後のセカンダリ画面となる表示領域への表示とする。
例えば、表示制御部1834は、切り替え前のセカンダリ画面となる表示領域にサムネイルウィンドウを表示させている場合には、切り替え後のセカンダリ画面となる表示領域にも上記サムネイルウィンドウを表示させる。また、表示制御部1834は、切り替え前のセカンダリ画面となる表示領域にサムネイルウィンドウ(サムネイル画像)から選択されたアクティブウィンドウを表示させている場合には、切り替え後のセカンダリ画面となる表示領域にも上記アクティブウィンドウを表示させる。
なお、表示制御部1834は、実行中のアプリが2つの場合、表示モード切替部1832により1画面モードから2画面モード又は反転2画面モードへの切り替えを行った場合、1画面モードにおけるアクティブウィンドウを第1表示領域DA1及び第2表示領域DA2のうちのプライマリ画面となる表示領域に表示させ、1画面モードにおけるアクティブウィンドウ以外の非アクティブウィンドウを第1表示領域DA1及び第2表示領域DA2のうちのセカンダリ画面となる表示領域に表示させてもよい。
ここで、1画面モードから2画面モード(或いは反転2画面モード)への切り替えが行われたときの表示制御処理の動作について説明する。
図12は、本実施形態に係る1画面モードから2画面モードへの切り替え時の表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
(ステップS301)制御部18は、1画面モードから2画面モードへの切り替えが行われたか否かを判定する。制御部18は、1画面モードから2画面モードへの切り替えが行われていないと判定した場合(NO)、1画面モードを継続し、サムネイルウィンドウを表示せずに処理を終了する。一方、制御部18は、1画面モードから2画面モードへの切り替えが行われたと判定した場合(YES)、ステップS303の処理に進む。
(ステップS303)制御部18は、第1加速度センサ161及び第2加速度センサ162の検出結果に基づいて情報処理装置10の姿勢(向き)を検出する。そして、ステップS305の処理に進む。
(ステップS305)制御部18は、ステップS303で検出した情報処理装置10の姿勢(向き)に基づいて、情報処理装置10の使用形態が「Landscape」であるか「Clamshell」であるかを判定する。例えば、制御部18は、「Landscape」であると判定した場合、ステップS307の処理に進む。一方、制御部18は、「Clamshell」であると判定した場合、ステップS309の処理に進む。
(ステップS307)制御部18は、「Landscape」であると判定した場合、表示モード(b)に制御する(図5参照)。なお、表示モード(b)は、折れ曲がった状態(Bent form)の表示モード(Fold Landscape)の例であるが、平面の状態(Flat form)でも同様である。そして、ステップS311の処理に進む。
(ステップS309)制御部18は、「Clamshell」であると判定した場合、表示モード(c-1)に制御する(図5参照)。なお、表示モード(c-1)は、折れ曲がった状態(Bent form)の表示モードの例であるが、平面の状態(Flat form)でも同様である。そして、ステップS311の処理に進む。
(ステップS311)制御部18は、1画面モードから2画面モードへの切り替えが反転2画面モードへの切り替えであるか否かを判定する。制御部18は、反転2画面モードへの切り替えでは無いと判定して場合(NO)、ステップS313の処理に進む。一方、制御部18は、反転2画面モードへの切り替えであると判定した場合(YES)、ステップS315の処理に進む。
(ステップS313)制御部18は、第1表示領域DA1(プライマリ画面)に1画面モードにおけるアクティブウィンドウを表示させ、第2表示領域DA2(セカンダリ画面)にサムネイルウィンドウを表示させる。
(ステップS315)制御部18は、第2表示領域DA2(プライマリ画面)に1画面モードにおけるアクティブウィンドウを表示させ、第1表示領域DA1(セカンダリ画面)にサムネイルウィンドウを表示させる。
次に、2画面モードと反転2画面モードとの切り替えが行われたときの表示制御処理の動作について説明する。
図13は、本実施形態に係る2画面モードと反転2画面モードとの切り替え時の表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
(ステップS401)制御部18は、2画面モードから反転2画面モードへの切り替えであるか否かを判定する。制御部18は、2画面モードから反転2画面モードへの切り替えであると判定した場合(YES)、ステップS405の処理に進む。一方、制御部18は、2画面モードから反転2画面モードへの切り替えではないと判定した場合(NO)、ステップS403の処理に進む。
(ステップS403)制御部18は、反転2画面モードから2画面モードへの切り替えであるか否かを判定する。制御部18は、反転2画面モードから2画面モードへの切り替えであると判定した場合(YES)、ステップS407の処理に進む。一方、制御部18は、反転2画面モードから2画面モードへの切り替えではないと判定した場合(NO)、表示の切り替えを行わずに処理を終了する。
(ステップS405)制御部18は、プライマリ画面を第1表示領域DA1から第2表示領域DA2へ入れ替え、切り替え前の第1表示領域DA1の表示を切り替え後の第2表示領域DA2の表示とする。また、制御部18は、セカンダリ画面を第2表示領域DA2から第1表示領域DA1へ入れ替え、切り替え前の第2表示領域DA2の表示を切り替え後の第1表示領域DA1の表示とする。
(ステップS407)制御部18は、プライマリ画面を第2表示領域DA2から第1表示領域DA1へ入れ替え、切り替え前の第2表示領域DA2の表示を切り替え後の第1表示領域DA1の表示とする。また、制御部18は、セカンダリ画面を第1表示領域DA1から第2表示領域DA2へ入れ替え、切り替え前の第1表示領域DA1の表示を切り替え後の第2表示領域DA2の表示とする。
次に、2画面モードまたは反転2画面モードにおいてサムネイルウィンドウに表示されているサムネイル画像が選択されたときの表示制御処理の動作について説明する。
図14は、本実施形態に係るサムネイルウィンドウの表示制御処理の一例を示すフローチャートである。なお、2画面モードのときのセカンダリ画面は第2表示領域DA2、反転2画面モードのときのセカンダリ画面は第1表示領域DA1である。
(ステップS501)制御部18は、セカンダリ画面に表示させているサムネイル画像のいずれかが選択されたか否かを判定する。制御部18は、サムネイル画像が選択されていないと判定した場合(NO)、ステップS503の処理に進む。一方、制御部18は、サムネイル画像のいずれかが選択されたと判定した場合(YES)、ステップS507の処理に進む。
(ステップS503)制御部18は、セカンダリ画面に表示させているサムネイルウィンドウのタイトルバーに表示されている閉じるボタンに対して操作がされたか否かを判定する。制御部18は、閉じるボタンに対して操作がされたと判定した場合(YES)、ステップS505の処理に進む。一方、制御部18は、閉じるボタンに対して操作がされていないと判定した場合(NO)、ステップS501の処理に戻る。
(ステップS505)制御部18は、ステップS503で閉じるボタンに対して操作がされたと判定した場合、サムネイルウィンドウを閉じて、処理を終了する。
(ステップS507)制御部18は、ステップS501でサムネイル画像のいずれかが選択されたと判定した場合、サムネイルウィンドウを閉じて、ステップS509の処理に進む。
(ステップS509)制御部18は、選択されたサムネイル画像に対応する非アクティブウィンドウを、セカンダリ画面にアクティブウィンドウとして最大化して表示(全画面表示)させる。
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置10は、折り畳み可能な1つのディスプレイ150と、少なくともプログラムを記憶する記憶部13(メモリの一例)と、記憶部13に記憶されたプログラムを実行する制御部18(例えば、制御部18に含まれるCPU、GPU、マイクロコンピュータ等のプロセッサの一例)とを備える。制御部18は、記憶部13に記憶されたプログラムを実行することにより、ディスプレイ150の画面領域を1つの表示領域として表示を制御する1画面モード(第1表示モード)と、ディスプレイ150の画面領域を第1表示領域DA1と第2表示領域DA2との2つの表示領域に分割し、第1表示領域DA1をプライマリ画面及び第2表示領域DA2をセカンダリ画面として表示を制御する2画面モード(第2表示モード)と、第2表示領域DA2をプライマリ画面及び第1表示領域DA1をセカンダリ画面として表示を制御する反転2画面モード(第3表示モード)とを切り替える表示モード切替処理を行う。また、制御部18は、表示モード切替処理により1画面モードから2画面モード又は反転2画面モードへの切り替えを行った場合、1画面モードにおけるアクティブウィンドウを第1表示領域DA1及び第2表示領域DA2のうちのプライマリ画面となる表示領域に表示させるとともに、1画面モードにおけるアクティブウィンドウ以外の非アクティブウィンドウに対応するサムネイル画像を第1表示領域DA1及び第2表示領域DA2のうちのセカンダリ画面となる表示領域に表示させる表示制御処理を行う。一方、制御部18は、表示モード切替処理により2画面モードと反転2画面モードとの切り替えを行った場合、切り替え前の表示モードにおいてセカンダリ画面となる表示領域の表示を、切り替え後の表示モードにおいてセカンダリ画面となる表示領域への表示とする表示制御処理を行う。
これにより、情報処理装置10は、1画面モードから2画面モード(或いは反転2画面モード)への切り替えた場合には、1画面モードで使用していたアプリをそのままプライマリ画面で使用を続けることができるとともにセカンダリ画面で他の実行中のアプリを容易に確認することができ、2画面モードと反転2画面モードとの切り替えでは、プライマリ画面とセカンダリ画面が入れ替わるだけで、既にセカンダリ画面に選択されたアプリのウィンドウが表示されている場合にはサムネイルウィンドウに切り替わらないため、ユーザにとって利便性がよい。よって、情報処理装置10は、折り畳み可能なディスプレイ150への表示を適切に制御することができる。
また、制御部18は、表示モード切替処理により2画面モードと反転2画面モードとの切り替えを行った場合、表示制御処理により、切り替え前の表示モードにおいてセカンダリ画面となる表示領域にサムネイルウィンドウ(サムネイル画像)を表示させている場合には、切り替え後の表示モードにおいてセカンダリ画面となる表示領域に上記サムネイルウィンドウ(サムネイル画像)を表示させる。
これにより、情報処理装置10は、2画面モードと反転2画面モードとの切り替えでは、セカンダリ画面にサムネイルウィンドウが表示されている場合には切り替え後のセカンダリ画面にもサムネイルウィンドウが表示されるため、切り替え前と後でプライマリ画面とセカンダリ画面が入れ替わるだけであり、ユーザにとって利便性がよい。よって、情報処理装置10は、折り畳み可能なディスプレイ150への表示を適切に制御することができる。
また、制御部18は、表示モード切替処理により2画面モードと反転2画面モードとの切り替えを行った場合、表示制御処理により、切り替え前の表示モードにおいてセカンダリ画面となる表示領域にサムネイルウィンドウ(サムネイル画像)から選択されたアクティブウィンドウを表示させている場合には、切り替え後の表示モードにおいてセカンダリ画面となる表示領域に上記アクティブウィンドウを表示させる。
これにより、情報処理装置10は、2画面モードと反転2画面モードとの切り替えでは、プライマリ画面とセカンダリ画面が入れ替わるだけで、既にセカンダリ画面に選択されたアプリのウィンドウが表示されている場合にはサムネイルウィンドウに切り替わらないため、ユーザにとって利便性がよい。よって、情報処理装置10は、折り畳み可能なディスプレイ150への表示を適切に制御することができる。
また、制御部18は、表示モード切替処理により2画面モードと反転2画面モードとの切り替えを行った場合、表示制御処理により、切り替え前の表示モードにおいてプライマリ画面となる表示領域に表示されているアクティブウィンドウを、切り替え後の表示モードにおいてプライマリ画面となる表示領域に表示させる。
これにより、情報処理装置10は、2画面モードと反転2画面モードとの切り替えでは、プライマリ画面で使用していたアプリを切り替わり後のプライマリ画面で使用を続けることができるため、ユーザにとって利便性がよい。よって、情報処理装置10は、折り畳み可能なディスプレイ150への表示を適切に制御することができる。
また、制御部18は、実行中のアプリが2つの場合、表示モード切替処理により1画面モードから2画面モード又は反転2画面モードへの切り替えを行った場合、1画面モードにおけるアクティブウィンドウを第1表示領域DA1及び第2表示領域DA2のうちのプライマリ画面となる表示領域に表示させ、1画面モードにおけるアクティブウィンドウ以外の非アクティブウィンドウを第1表示領域DA1及び第2表示領域DA2のうちのセカンダリ画面となる表示領域に表示させてもよい。
これにより、情報処理装置10は、1画面モードから2画面モード又は反転2画面モードへの切り替えを行った場合でも、実行中のアプリが2つしかない場合にはサムネイルウィンドウを表示させるのではなく、実行中の2つのアプリのウィンドウのそれぞれがプライマリ画面とセカンダリ画面のそれぞれに表示されるため、ユーザにとって利便性がよい。実行中のアプリが2つしかない場合にはサムネイルウィンドウを表示させても選択肢となるサムネイル画像は1つしか表示されないため、あまり意味が無い。よって、情報処理装置10は、折り畳み可能なディスプレイ150への表示を適切に制御することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置10における制御方法は、制御部18(例えば、制御部18に含まれるCPU、GPU、マイクロコンピュータ等のプロセッサの一例)が、記憶部13(メモリの一例)に記憶されたプログラムを実行することにより、ディスプレイ150の画面領域を1つの表示領域として表示を制御する1画面モード(第1表示モード)と、ディスプレイ150の画面領域を第1表示領域DA1と第2表示領域DA2との2つの表示領域に分割し、第1表示領域DA1をプライマリ画面及び第2表示領域DA2をセカンダリ画面として表示を制御する2画面モード(第2表示モード)と、第2表示領域DA2をプライマリ画面及び第1表示領域DA1をセカンダリ画面として表示を制御する反転2画面モード(第3表示モード)とを切り替えるステップと、1画面モードから2画面モード又は反転2画面モードへの切り替えを行った場合、1画面モードにおけるアクティブウィンドウを第1表示領域DA1及び第2表示領域DA2のうちのプライマリ画面となる表示領域に表示させるとともに、1画面モードにおけるアクティブウィンドウ以外の非アクティブウィンドウに対応するサムネイル画像を第1表示領域DA1及び第2表示領域DA2のうちのセカンダリ画面となる表示領域に表示させるステップと、2画面モードと反転2画面モードとの切り替えを行った場合、切り替え前の表示モードにおいてセカンダリ画面となる表示領域の表示を、切り替え後の表示モードにおいてセカンダリ画面となる表示領域への表示とするステップとを含む。
これにより、情報処理装置10は、1画面モードから2画面モード(或いは反転2画面モード)への切り替えた場合には、1画面モードで使用していたアプリをそのままプライマリ画面で使用を続けることができるとともにセカンダリ画面で他の実行中のアプリを容易に確認することができ、2画面モードと反転2画面モードとの切り替えでは、プライマリ画面とセカンダリ画面が入れ替わるだけで、既にセカンダリ画面に選択されたアプリのウィンドウが表示されている場合にはサムネイルウィンドウに切り替わらないため、ユーザにとって利便性がよい。よって、情報処理装置10は、折り畳み可能なディスプレイ150への表示を適切に制御することができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
また、上記実施形態では、2画面モードのデフォルトで第1表示領域DA1をプライマリ画面及び第2表示領域DA2をセカンダリ画面とし、反転2画面モードにおいて第2表示領域DA2をプライマリ画面及び第1表示領域DA1をセカンダリ画面とする例を説明したが、プライマリ画面とセカンダリ画面の対応関係は逆でもよい。つまり、2画面モードのデフォルトで第2表示領域DA2をプライマリ画面及び第1表示領域DA1をセカンダリ画面とし、反転2画面モードにおいて第1表示領域DA1をプライマリ画面及び第2表示領域DA2をセカンダリ画面としてもよい。
また、上述した実施形態では、ディスプレイ150の画面領域を1つの表示領域DAとして表示を制御する1画面モードと、第1表示領域DA1と第2表示領域DA2との2つの表示領域に分割して表示を制御する2画面モードとの例を説明したが、ディスプレイ150の画面領域を分割する場合、2つの表示領域に分割するのみに限られるものではなく、3以上の表示領域に分割してもよい。例えば、ディスプレイ150の画面領域を3つの表示領域に分割して表示を制御する3画面モードとした場合でも、ディスプレイ150の回転に応じて、3つの表示領域のそれぞれに表示させる表示データを入れ替えずに、3つの表示領域のそれぞれの表示の向きを変更してもよい。
また、上述した実施形態では、入力部(タッチセンサ)と表示部とが一体となって構成されている複数のタッチパネル式のディスプレイに対するタッチ操作の例を説明したが、タッチ操作に限定されるものではなく、マウスによるクリック操作、ジェスチャーによる操作などとしてもよい。
なお、上述した制御部18は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した制御部18のそれぞれが備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述した制御部18のそれぞれが備える各構成における処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部又は外部に設けられた記録媒体も含まれる。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に制御部18が備える各構成で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、上述した実施形態における制御部18が備える各機能の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。