WO2011114559A1 - 点検項目抽出方法および点検方法 - Google Patents

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Abstract

 複雑な装置であっても、点検すべき項目を実用的に絞り込むことが可能な点検項目抽出方法、および点検方法を提供する。複数の部品で構成された装置の各部品を記載した部品リストを作し、部品リストに記載された各部品について、装置中で使用中に生じる部品劣化が確認される部品検査項目をその部品リストに追記し、装置が有する機能を発揮するためにその装置で生じる動作および/または状態を記載した動作状態リストを作り、動作状態リストに記載された個々の動作および/または状態について、動作および/または状態の変化が確認される動作状態検査項目をその動作状態リストに追記し、部品リストの部品検査項目と前記動作状態リストの動作状態検査項目とについて、装置中で現実に因果関係を持って対応しているものを確認して対応表を作り、対応表中で複数の部品検査項目と対応している動作状態検査項目を探す。

Description

点検項目抽出方法および点検方法
 本発明は、点検項目抽出方法、およびその点検項目抽出方法を用いた点検方法に関する。
 例えば工業製品を製造するプラントに代表される、多数の部品で構成された装置の運用では、運転中断による製品品質や製造効率の低下を抑えるため、保守点検が重視されている。
 部品故障による装置の運転中断を抑える方法として、各部品について、例えばバスタブ曲線によって表される標準的な寿命を把握しておき、標準寿命に対し余裕を見込んだ短い期間で無条件に交換していく方法がある。しかし、この方法では、個々の部品は、実際の劣化が考慮されずに交換されていくため、部品の無駄な廃棄が避けられない。
 また、別の方法として、装置を構成する個々の部品すべての状態を点検し、状態が劣化した部品を交換する方法も知られている。しかし、工場のプラントのような大規模な装置は多数の部品で構成されている。これらすべての部品の状態を点検しようとすると、点検項目が膨大となり、点検周期が部品劣化の進行に追いつかず、却って故障を招くおそれがある。
 このように、部品の劣化による状態の検査によって、装置の保守を行う、いわゆる結果系管理では、部品の無駄または点検漏れのリスクが大きい。そこで、装置の機能を検査することによって、原因としての劣化部品を探る、いわゆる原因系管理が考えられている。
 例えば、用紙に画像を形成するプリンタにおいて、用紙の搬送経路上に用紙タイミングセンサを設けて、用紙の通過時間を判断してジャムを検知し、以降の用紙搬送を中止することが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
 また、プラント監視装置において、プラントを階層的に整理した機能階層モデルの各ノードで、各プラント機能が正常か異常かを判断するための知識を管理することが知られている(例えば、特許文献2参照。)。このプラント管理装置では、異常検出時には、階層関係に基づきグループ化して情報を提示する。
特開2005-33559号公報 特開平6-137909号公報
 プリンタのような用紙搬送を単純に処理する装置であれば、各センサの通過タイミングによって、搬送経路上の劣化領域を特定することは容易であるが、複雑な処理を行うプラントでは、処理対象の通過時間だけで部品の劣化を判定することは容易でない。また、上記特許文献2に示すように、プラントが階層的にモデル化してありさえすれば、異常検出時等に情報を提示することは容易になるものの、階層的にモデル化することは困難である。上記特許文献2には、任意のプラントをどのようにして階層的にモデル化するかが説明されておらず、この結果、プラントの階層的なモデル化は、熟練者の経験と勘に頼ることとなり、実用的でない。
 本発明は上記問題点を解決し、対象が複雑な装置でも、点検すべき項目を客観的に絞り込むことが可能な点検項目抽出方法、および点検方法を提供することを目的とするものである。
 上記目的を達成する本発明の点検項目抽出方法は、
 複数の部品で構成された装置の各部品を記載した部品リストを作る部品リスト作成ステップと、
 上記部品リストに記載された各部品について、上記装置中で使用中に生じる部品劣化が確認される部品検査項目をその部品リストに追記する部品検査項目追記ステップと、
 上記装置が有する機能を発揮するためにその装置で生じる動作および/または状態を記載した動作状態リストを作る動作状態リスト作成ステップと、
 上記動作状態リストに記載された個々の動作および/または状態について、動作および/または状態の変化が確認される動作状態検査項目をその動作状態リストに追記する状態検査項目追記ステップと、
 上記部品リストの部品検査項目と上記動作状態リストの動作状態検査項目とについて、上記装置中で現実に因果関係を持って対応しているものを確認して対応表を作る対応表作成ステップと、
 上記対応表中で複数の部品検査項目と対応している動作状態検査項目を探す検査項目探査ステップとを有することを特徴とする。
 本発明の点検項目抽出方法では、部品リストに追記された部品検査項目と、装置で生じる動作および/または状態の動作状態リストに追記された動作状態検査項目とから対応表を作成することによって、複数の部品検査項目と対応している動作状態検査項目を探すことが可能となり、複数の部品検査項目と対応している検査項目を客観的に絞り込むことが可能となる。検査項目が絞り込まれることで、複雑な装置であっても、短い周期で検査を行うことが可能となる。
 ここで、上記本発明の点検項目抽出方法において、上記検査項目探査ステップは、上記対応表中の複数の動作状態検査項目のうち、対応している部品検査項目の数が、他の動作状態検査項目に対応している部品検査項目の数よりも多い動作状態検査項目を探すステップであることが好ましい。
 対応している部品検査項目の多い動作状態検査項目を実際に検査する項目とすることにより、総合的な検査項目数を効率的に減少させることができる。
 また、上記目的を達成する本発明の点検方法は、
 複数の部品で構成された装置の各部品を記載した部品リストを作る部品リスト作成ステップと、
 上記部品リストに記載された各部品について、上記装置中で使用中に生じる部品劣化が確認される部品検査項目をその部品リストに追記する部品検査項目追記ステップと、
 上記装置が有する機能を発揮するためにその装置で生じる動作および/または状態を記載した動作状態リストを作る動作状態リスト作成ステップと、
 上記動作状態リストに記載された個々の動作および/または状態について、動作および/または状態の変化が確認される動作状態検査項目をその動作状態リストに追記する状態検査項目追記ステップと、
 上記部品リストの部品検査項目と上記動作状態リストの動作状態検査項目とについて、上記装置中で現実に因果関係を持って対応しているものを確認して対応表を作る対応表作成ステップと、
 上記対応表中で複数の部品検査項目と対応している動作状態検査項目を探す検査項目探査ステップと、
 上記検査項目探査ステップ結果として、見つかった動作状態検査項目について、上記装置に対して定期的に点検する点検ステップとを有することを特徴とする。
 本発明の点検方法によれば、検査項目が、複数の部品検査項目と対応しているものとして探し出された項目に絞り込まれるので、短い周期で検査の周期を短縮することができ、装置の故障を抑えつつ、部品を実際の寿命まで活用することができる。
 また、上記本発明の点検方法においても、上記検査項目探査ステップは、上記対応表中の複数の動作状態検査項目のうち、対応している部品検査項目の数が、他の動作状態検査項目に対応している部品検査項目の数よりも多い動作状態検査項目を探すステップであることが好ましい。
 以上説明したように、本発明によれば、複雑な装置であっても、点検すべき項目を実用的に絞り込むことが可能な点検項目抽出方法および点検方法が実現する。
本発明の実施形態の点検対象例としての装置を示す構成図である。 本発明の実施形態の点検対象例としての装置を示すもう一つの構成図である。 本発明の点検項目抽出方法の一実施形態を示すフローチャートである。 図1に示す装置のうちの第4工程装置の詳細を示す構成図である。 第4工程装置の部品リストである。 図5に示す部品リストに、部品検査項目が追記されたリストである。 第4工程装置の動作状態リストである。 動作状態検査項目が追記された動作状態リストである。 図6に示す部品リストの部品検査項目と、図8に示す動作状態検査項目とについて、対応しているものに印を追記した対応リストである。 本発明の点検方法の一実施形態を説明するフローチャートである。 本実施形態の点検項目抽出方法を図1に示す装置の第1工程装置について実施して作成されたリストである。 第1工程装置1の動作状態リストである。 図11に示す部品リストの部品検査項目と、図12に示す動作状態検査項目とについて、対応しているものに印を追記した対応リストである。
 以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
 図1および図2は、本発明の実施形態である点検項目抽出方法および点検方法の点検対象例としての装置を示す構成図である。
 図1および図2に示す装置10は、連続したウエブ表面に複数の層を形成することによって印画紙を製造するプラントである。装置10は、第1工程装置1、第2工程装置2、第3工程装置3、第4工程装置4、第5工程装置5、第6工程装置6、第7工程装置7、第8工程装置8、および、第9工程装置9を備えている。装置10の各工程装置1~9は、図1と図2とに分かれて示されている。具体的には、第1工程装置1から第5工程装置5までと、第7工程装置7から第9工程装置9までとが、図1に示されている。第6工程装置6が図2に示されている。
 装置10は、一連に続いた長尺のウエブを第1工程装置1から第9工程装置9まで送って、第1工程装置1から第9工程装置9までの工程を順次通過させる。ウエブは、第1工程装置1から第9工程装置9に至るまで1つに繋がっている。
 例えば、第1工程装置1は、ウエブを1つに繋ぎあわせて他の工程装置に供給する供給装置であり、旋回自在なターレット11を備えている。ターレット11が備える不図示の2つの送出軸には、原料となるウエブが巻いたロール12,13が2つ装着される。第1工程装置1は、2つのウエブのロール12,13のうち一方のウエブのロール12からウエブを引き出して、第2工程装置2に供給する。この一方のロール12からウエブの最後の端が引き出されると、ターレット11が半回転分旋回し、今度は他方のロール23からウエブの引き出しが開始する。第1工程装置1は、後から引き出されたウエブの先端を、先に引き出されたウエブの後端に接続する。上記他方のロール23からウエブが引き出されている間に、ターレット11には、ウエブの引き出しが完了したロールに替えて、新たなロールが装着される。このようにして、第1工程装置1は、エンドレスに繋がったウエブを供給する。
 第1工程装置1から供給されたウエブは、第2工程装置2で供給速度が調整され、次に、第3工程装置で除塵装置3aによる除塵が行われる。次に、ウエブは、第4工程装置によって熱処理が施された後、第5工程装置5、第6工程装置6、第7工程装置7、第8工程装置8、および、第9工程装置9によって順に処理される。これら第5工程装置5~第9工程装置9の処理における処理の詳細は、本実施形態の点検項目抽出方法および点検方法の説明とは直接関係しないので省略する。処理が完了したウエブは、第9処理装置9が備えるワインダ91によって巻き取られる。
 図1および図2に示すように、装置10は、第1工程装置1~第9工程装置9による種々の処理を施す。処理対象のウエブは、上述したように連続体であるため、上流側の装置による処理を行いつつ下流側の装置による処理を停止するといったことができない。つまり、第1工程装置1~第9工程装置9のいずれに故障があっても、直ちに残りの工程装置の運転に支障を来たす。このように、装置10における装置の運転支障とその原因となる部品の故障とは複雑に関係している。装置10の点検では、第1工程装置1~第9工程装置9のすべてが備える多数の部品の劣化を検知する必要がある。
 図3は、本発明の点検項目抽出方法の一実施形態を示すフローチャートである。
 図3に示す点検項目抽出方法は、部品リスト作成ステップ(S11)、部品検査項目追記ステップ(S12)、動作状態リスト作成ステップ(S13)、状態検査項目追記ステップ(S14)、対応表作成ステップ(S15)、および、検査項目探査ステップ(S16)を有する。
 以下に、点検項目抽出方法の各ステップを説明するが、ここでは、図1および図2に示す装置10のうち、第4工程装置4を対象として、点検項目抽出方法を実施する例を説明する。まず先に、点検項目抽出の対象となる第4工程を、より詳細に説明する。
 図4は、図1に示す装置のうちの第4工程装置の詳細を示す構成図である。図4には、第4工程装置4が、前段の、除塵装置3aを含む第3工程装置3とともに示されている。
 第4工程装置4は、第3工程装置3で除塵処理が施されたウエブに熱処理を施す装置である。第4工程装置4は、4つのヒートロール41a,41b,41c,41d、4つの冷却ロール42a,42b,42c,42d、12のパスロール43a,43b,43c,43d,43e,43f,43g,43h,43i,43j,43k,43l、および、5つのテンションロール44a,44b,44c,44dを備えている。これらのロールは、いずれも周面にウエブが架け渡されるものであり、ウエブの移動とともに回転する。
 ヒートロール41a~41dは、ヒータを内蔵しており、ウエブを加熱する。ヒートロール41a~41dは、例えば回転駆動源に架け渡されたポリベルトを介して駆動力が伝達され、回転駆動される。冷却ロール42a~42dは、ウエブを冷却するロールである。冷却ロール42a~42dのそれぞれは、図示はしないが、冷却水が通過する芯部と、この芯部を取り囲んで回転する回転筒とからなる2重構造を有しており、回転筒は、ロータリージョイントや伝導軸を介して回転自在に支持されている。パスロール43a~43lおよびテンションロール44a~44dは、ウエブを所定の経路に沿って案内するためのものである。特に、テンションロール44a~44dは、ウエブに張力(テンション)を付与するため、冷却ロール42a~42dから遠ざかる方向に力が付与されている。
 続いて、図3に示す点検項目抽出方法をステップの順に説明する。
 まず、部品リスト作成ステップ(S11)では、装置の各部品を記載した部品リストを作る。
 図5は、第4工程装置の部品リストである。
 図5の部品リストには、部位「TM」で表される第4工程装置4を構成する各装置、各装置の要素機器、および要素部品が列挙されている。装置欄の「冷却ロール装置」、「冷却ロール装置1」、「冷却ロール装置2」、および「冷却ロール装置3」は、図4に示す冷却ロール42a~42dをそれぞれ表し、「ヒートロール装置1」、「ヒートロール装置2」、「ヒートロール装置3」、および「ヒートロール装置4」は、図4に示すヒートロール41a~41dをそれぞれ表している。なお、図5では、煩雑なリストによる分かり難さを避けるため、リストのうち、第4工程装置4の主要な機器であるヒートロール41a~41d、および冷却ロール42a~42dまで示されている。また、部品リストの要素機器欄には、装置の要素機器および要素部品が挙げられている。例えば、冷却ロール1の要素機器として伝導軸およびロータリージョイントが挙げられており、その要素部品としてベアリングが挙げられている。
 次に、部品検査項目追記ステップ(図3のS12)では、部品リストに記載された各部品について、装置10(図1,2)中で使用中に生じる部品劣化が確認される部品検査項目をその部品リストに追記する。
 図6は、図5に示す部品リストに、部品検査項目が追記されたリストである。
 部品検査項目追記ステップ(S12)では、図5に示す部品リストの要素部品のそれぞれについて、装置10(図1,2)中で使用中にどんな劣化が生じるか、劣化したらどんな症状が出るかを追記し、さらに、劣化の症状を示す具体的な変化現象を追記する。この変化現象は、対象の要素部品が装置中で担う機能に基づいて、装置中におけるその要素部品の箇所に現れる変化現象である。
 例えば、「冷却ロール装置1」のベアリングについて、使用中に疲労または磨耗といった劣化が生じ、その結果、症状として、異音の発生や振動の増大が生じ、また、回転不良となることが追記されている。またさらに、ベアリングの異音・振動の症状の具体的な変化現象として、冷却ロール1の異音・振動が挙げられている。また、冷却ロール装置1のベアリングは、第4工程装置の中で、ウエブにテンションを付与した状態で搬送する機能に関連する。この観点から、ベアリングの回転不良の症状の具体的な変化現象として、ウエブのテンション異常が挙げられている。このテンション異常は、このベアリングが備えられた冷却ロール装置1の箇所でのテンション異常である。従って、従来の検査方法では、図6に挙げられた現象を一つひとつ点検していくこととなり、点検項目が膨大となる。
 次に、本実施形態における動作状態リスト作成ステップ(図3のS13)では、第4工程装置4(図1参照)が有する機能を発揮するために、第4工程装置4で生じる動作および/または状態を記載した動作状態リストを作る。
 図7は、第4工程装置4の動作状態リストである。
 図7の動作状態リストの「動作」欄には、第4工程装置4の基本的な動作機能として、ウエブを均等に熱処理することが挙げられている。動作状態リストの「要求機能」欄には、そのために、装置10で生じる動作および/または状態として、ウエブ全体に亘り一定のウエブ張力(テンション)でウエブを搬送させることと、ウエブの滑らかな搬送が挙げられている。
 次に、状態検査項目追記ステップ(図3のS14)では、図7に示す動作状態リストに記載された個々の動作および/または状態について、動作および/または状態の変化が確認される動作状態検査項目を、動作状態リストに追記する。
 図8は、動作状態検査項目が追記された動作状態リストである。
 図8の動作状態リストには、「要求機能」欄に記載された、一定のウエブ張力について、ロールのテンションの検査が挙げられている。ここで、ロールのテンションとは、図4に示すテンションロール44a~44dに付与された力であり、例えばテンションロール44a~44dのうち一つのテンションロール44dの軸受に取り付けられたセンサによって測定されるものである。テンションロール44dに付与された力は、第4工程装置4を搬送されるウエブ全体に生じる張力の代表として、テンションロール44dにおけるウエブの張力を表している。
 また、五感診断は、視覚、聴覚、嗅覚、および触覚のいずれかまたは組合せを用いて診断する検査である。なお、ここで、五感診断は、人間の感覚器官を用いて判断するものに限られず、感覚器官に対応する人工のセンサを用いて検査するものも含まれる。
 次に、対応表作成ステップ(図3のS15)では、部品検査項目追記ステップ(S12)で追記した部品リストの部品検査項目と、状態検査項目追記ステップ(S14)で追記した動作状態リストの動作状態検査項目とについて、前記装置中で現実に因果関係を持って対応しているものを確認して対応表を作る。すなわち、部品検査項目にある各機能の不良が、動作状態リスト中の動作状態検査項目の各々に実際に影響を及ぼしているか否かを順に確認していく。
 因果関係を実際に確認する手法としては、例えば、部品点検項目で検出できる劣化を生じている部品を装着してみて、各状態検査項目での検出が可能か否か確かめるという手法が考えられる。
 図9は、図6に示す部品リストの部品検査項目と、図8に示す動作状態検査項目とについて、対応しているものに印を追記した対応リストである。具体的には、図9のうち、図6に対し動作状態検査項目欄として追記された部分が対応リストである。
 図9における対応リスト、すなわち動作状態検査項目欄の、1から7までの番号は、図8の動作状態リストにおける、動作状態検査項目の番号と同じである。
 例えば、「冷却ロール装置1」の「ベアリング」についての「疲労、磨耗」を検査する部品検査項目として、「冷却ロール1異音・振動」がある。「冷却ロール1」すなわち図4に示す冷却ロール42bの異音振動は、動作状態検査項目における冷却ロールの五感診断に影響を与える項目である。したがって、「冷却ロール装置1」の「ベアリング」についての「冷却ロール1異音・振動」に対応する動作状態検査項目欄では、対応する「2」の欄に印が付される。また、「冷却ロール装置1」の「ベアリング」についての「疲労、磨耗」を検査する別の部品検査項目として、回転不良によるウエブテンション異常がある。冷却ロール42bのベアリング異常により回転不良が起きると、冷却ロール42bで搬送されるウエブのその箇所でテンションに異常が生じる。そのような局所的なテンション異常が、テンションロール44a~44dを搬送されるウエブ全体に亘るテンションの代表箇所での検査値に影響することが確認された結果として、「冷却ロール装置1」の「ベアリング」についての「ウエブテンション異常」に対応する動作状態検査項目欄では、「1」の欄に印が付されている。
 このようにして、すべての要素部品について、動作状態検査項目に対する因果関係を確認する。
 次に、検査項目探査ステップ(図3のS16)では、対応表中で複数の部品検査項目と対応している動作状態検査項目を探す。検査項目探査ステップでは、動作状態検査項目のうち、対応している部品検査項目の数が、他の動作状態検査項目に対応している部品検査項目の数よりも多い動作状態検査項目を探す。例えば、図9に示す対応リスト、すなわち動作状態検査項目欄の1から7までの項目のうち、「1」のテンション異常は、対応している要素部品の数が15であり、「2」や「3」といった他の項目よりも対応している要素部品が多い。そこで、検査項目探査ステップでは、「1」の動作状態検査項目を選択する。図9に示すリストの例では、動作状態検査項目の「1」、すなわちテンションロール44a~44dのテンション異常を検査すると、この1つの項目の検査によって、リストに挙げられた要素部品のすべての劣化が網羅されることになる。なお、選択した動作状態検査項目への対応から漏れた要素部品があれば、さらに別の動作状態検査項目を選択する。リストに挙げられた動作状態検査項目をすべて選択しても対応から漏れて残った要素部品については、例外として、部品の状態を個別に検査するものとする。
 上述した点検項目抽出方法を、装置10(図1,2)のすべての工程装置について実施することで、装置10の動作状態検査項目が抽出される。
 このように、本実施形態の点検項目抽出方法によれば、図9に示す対応表を作成することによって、複数の要素部品と対応している動作状態検査項目を探すことが可能となり、経験と勘に依存することなく、複数の要素部品と対応している検査項目をより客観的に絞り込むことが可能となる。
 続いて、本発明の点検方法の一実施形態について説明する。
 図10は、本発明の点検方法の一実施形態を説明するフローチャートである。
 図10に示す点検方法は、図1および図2に示す装置10を点検する方法であり、定期点検ステップ(S21)、劣化検出ステップ(S22)、個別点検ステップ(S23)、および修理・交換ステップ(S24)を有する。
 定期点検ステップ(S21)は、定期的に実施されるステップである。この定期点検ステップ(S21)では、装置10(図1,2)に対し、上述した点検項目抽出方法により抽出された動作状態検査項目を検査する。抽出された動作状態検査項目は、例えば図6のリストに示すような、個々の部品の状態を検査するための項目に比べ項目が少ない。したがって、例えば、数日毎あるいは数時間毎といった短い周期で、個々の部品の状態を網羅した検査を実行することができる。
 定期点検ステップ(S21)の結果、劣化が検出されないと判断した場合には(S22でNo)、定期点検ステップ(S21)を繰り返すこととなる。劣化が検出されたと判断した場合には(S22でYes)、個別点検ステップ(S23)で、個々の部品を点検する。より詳細には、図9のリストを参照して、定期点検ステップ(S21)における劣化が検出された動作状態検査項目に該当する部品を個別に検査していく。個別点検ステップ(S23)で個別に点検すべき部品は、定期点検ステップ(S21)の動作状態検査項目により絞り込まれているので、個別点検ステップ(S23)に要する時間および手間は軽減される。
 最後に、個別点検ステップ(S23)で劣化が検出された部品は、修理・交換ステップ(S24)で修理または交換する。
 このように、本実施形態の点検方法によれば、点検項目抽出方法により絞り込まれた動作状態検査項目を検査することによって、短い周期で、個々の部品の状態を網羅した検査を定期的に実行することができる。
 上述した実施形態では、図1および図2に示す装置10のうちの第4工程装置4について、点検項目抽出方法を実施した例を説明したが、点検項目抽出方法は、残りの工程装置についても実施される。
 図11は、本実施形態の点検項目抽出方法を図1に示す装置10の第1工程装置1について実施して作成された部品リストである。
 図11の部品リストは、部品リスト作成ステップ(図3のS11)で作成された、第1工程装置1の部品のリストに、さらに、部品検査項目追記ステップ(図3のS12)で、部品劣化が確認される部品検査項目が追記されたリストである。
 図11の部品リストによれば、例えば、部位「UW」で表される第1工程装置1は、ウエブを送出する送出軸を有し、送出軸は駆動装置を有し、駆動装置は直流モータを有している。さらに、直流モータは、ベアリング、コイル、および、ブラシといった要素部品を有している。例えば、ベアリングの劣化には疲労があり、疲労は異音、振動増加、発熱、および負荷増加として確認される。
 図12は、第1工程装置1の動作状態リストである。
 図12の動作状態リストは、動作状態リスト作成ステップ(図3のS13)で作成された動作状態リストに、さらに、状態検査項目追記ステップ(図3のS14)で動作および/または状態の変化が確認される動作状態検査項目が追記されたリストである。
 図12の動作状態リストの「動作」欄には、第1工程装置1の基本的な動作機能として、例えば、実ロールの回転が挙げられている。動作状態リストの「要求機能」欄には、そのために、装置10で生じる動作および/または状態として、一定速度で回転することが挙げられている。さらに、動作状態リストの「要求機能」欄に記載された、一定速度について、動作状態検査項目として、実ロール回転速度が追記されている。なお、図12の動作状態リストの項目1~8までは、第1工程装置1の基本的な動作機能に基づく動作状態検査項目であるが、項目9~19までは、後に説明する対応表を網羅する便宜上付加した項目である。
 図13は、図11に示す部品リストの部品検査項目と、図12に示す動作状態検査項目とについて、対応しているものに印を追記した対応リストである。具体的には、図13のうち、図11に対し動作状態検査項目欄として追記された部分が対応リストである。
 図13における対応リスト、すなわち動作状態検査項目欄の、1から19までの番号は、図12の動作状態リストにおける、動作状態検査項目の番号と同じである。
 例えば、「送出軸」の「直流モータ」の「ベアリング」についての「疲労」を検査する部品検査項目として、異音・振動・発熱・負荷がある。負荷は、動作状態検査項目における実ロールの回転速度に影響を与える項目である。したがって、「送出軸」の「直流モータ」の「ベアリング」についての「異音・振動・発熱・負荷」に対応する動作状態検査項目欄では、対応する「1」の欄に印が付される。また、振動は、動作状態検査項目における送出軸の五感点検に影響を与える項目である。したがって、「送出軸」の「直流モータ」の「ベアリング」についての「異音・振動・発熱・負荷」に対応する動作状態検査項目欄では、対応する「9」の欄にも印が付される。なお、動作状態検査項目のうち、「5」の五感点検は、各部品の点検となるが、図13の表では、表示スペースの便宜から1つの欄にまとめて示している。
 このようにして、すべての要素部品について、動作状態検査項目に対する因果関係を検査する。
 本実施形態の点検項目抽出方法における検査項目探査ステップ(図3のS16)では、対応表中で複数の部品検査項目と対応している動作状態検査項目を探す。検査項目探査ステップでは、動作状態検査項目のうち、対応している部品検査項目の数が、他の動作状態検査項目に対応している部品検査項目の数よりも多い動作状態検査項目を探す。ここで、動作状態検査項目は、1つの欄になっているが、実際には、部品それぞれの検査であり、検査項目探査ステップでは、部品ごと1つの項目とみなす。
 図13に示すリストの例から、まず、動作状態検査項目の「5」すなわち油圧の異常を選択する。動作状態検査項目の「5」すなわち油圧の異常を検査すると、この1つの項目の検査によって、リストに挙げられた送出軸装置のダイヤフラム・歪みゲージにおける疲労、ターレット旋回装置のオイルシール・Oリングにおける磨耗、送出軸の油圧減圧弁や油圧逆止弁の磨耗・硬化、および、送出軸のリリーフ弁の疲労のすべての劣化が網羅されることになる。つまり、動作状態検査項目の油圧異常の検査は、図13に示すリストのうち、7つの部品検査項目を検査することに対応する。
 このように、本実施形態の点検項目抽出方法によれば、点検すべき項目を客観的に絞り込むことができ、絞り込んだ点検項目によって、個々の部品の状態を網羅した検査を短い周期で実行することができる。
 10  装置
S11  部品リスト作成ステップ
S12  部品検査項目追記ステップ
S13  動作状態リスト作成ステップ
S14  状態検査項目追記ステップ
S15  対応表作成ステップ
S16  検査項目探査ステップ
S21  定期点検ステップ(点検ステップ)

Claims (4)

  1.  複数の部品で構成された装置の各部品を記載した部品リストを作る部品リスト作成ステップと、
     前記部品リストに記載された各部品について、前記装置中で使用中に生じる部品劣化が確認される部品検査項目をその部品リストに追記する部品検査項目追記ステップと、
     前記装置が有する機能を発揮するためにその装置で生じる動作および/または状態を記載した動作状態リストを作る動作状態リスト作成ステップと、
     前記動作状態リストに記載された個々の動作および/または状態について、動作および/または状態の変化が確認される動作状態検査項目をその動作状態リストに追記する状態検査項目追記ステップと、
     前記部品リストの部品検査項目と前記動作状態リストの動作状態検査項目とについて、前記装置中で現実に因果関係を持って対応しているものを確認して対応表を作る対応表作成ステップと、
     前記対応表中で複数の部品検査項目と対応している動作状態検査項目を探す検査項目探査ステップとを有することを特徴とする点検項目抽出方法。
  2.  前記検査項目探査ステップが、前記対応表中の複数の動作状態検査項目のうち、対応している部品検査項目の数が、他の動作状態検査項目に対応している部品検査項目の数よりも多い動作状態検査項目を探すステップであることを特徴とする請求項1記載の点検項目抽出方法。
  3.  複数の部品で構成された装置の各部品を記載した部品リストを作る部品リスト作成ステップと、
     前記部品リストに記載された各部品について、前記装置中で使用中に生じる部品劣化が確認される部品検査項目をその部品リストに追記する部品検査項目追記ステップと、
     前記装置が有する機能を発揮するためにその装置で生じる動作および/または状態を記載した動作状態リストを作る動作状態リスト作成ステップと、
     前記動作状態リストに記載された個々の動作および/または状態について、動作および/または状態の変化が確認される動作状態検査項目をその動作状態リストに追記する状態検査項目追記ステップと、
     前記部品リストの部品検査項目と前記動作状態リストの動作状態検査項目とについて、前記装置中で現実に因果関係を持って対応しているものを確認して対応表を作る対応表作成ステップと、
     前記対応表中で複数の部品検査項目と対応している動作状態検査項目を探す検査項目探査ステップと、
     前記検査項目探査ステップ結果として、見つかった動作状態検査項目について、前記装置に対して定期的に点検する点検ステップとを有することを特徴とする点検方法。
  4.  前記検査項目探査ステップが、前記対応表中の複数の動作状態検査項目のうち、対応している部品検査項目の数が、他の動作状態検査項目に対応している部品検査項目の数よりも多い動作状態検査項目を探すステップであることを特徴とする請求項3記載の点検方法。
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