WO2011096197A1 - ガスタービンエンジンの燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

 本発明に係るガスタービンエンジンの燃料供給装置は、集合燃料通路63からの燃料をパイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65に分配する燃料分配器66を備えている。燃料分配器66は、燃料入口75の燃料圧力に応じて移動し、当該移動の距離に応じてパイロットポート76およびメインポート77の開閉を行う移動体72を有している。燃料入口75の燃料圧力が所定の値以下のときにはパイロット燃料通路64にのみ燃料が供給され、所定の値を超えるときにはパイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65の両方に燃料が供給される。

Description

ガスタービンエンジンの燃料供給装置
 本発明は、パイロットバーナとメインバーナとを有する燃焼器に燃料を供給するガスタービンエンジンの燃料供給装置に関する。
 ガスタービンエンジンにおいては、環境保全への配慮から、燃焼により排出される排ガスの組成に関して厳しい環境基準が設けられており、排ガスから窒素酸化物(以下、N0という)などの有害物質を低減することが求められている。一方、大型のガスタービンや航空機用エンジンでは、低燃費化および高出力化の要請から、圧力比が高く設定される傾向にあり、それに伴って燃料供給装置入口における空気の高温および高圧化が進んでいる。この燃料供給装置の入口空気温度の高温化によって燃焼温度も高くなり、排ガス中のN0をむしろ増加させる要因になることが懸念されている。
 そこで、近年では、N0発生量を効果的に低減できる希薄予混合気燃焼方式と、着火性能および保炎性能に優れた拡散燃焼方式の2つの燃焼方式を組み合わせた複合燃焼方式が提案されている。希薄予混合気燃焼方式は、空気と燃料を予め混合して燃料濃度を均一化した混合気を燃焼させる方式である。この方式では、局所的に火炎温度が高温となる燃焼領域が存在せず、かつ燃料の希薄化により全体的にも火炎温度を低くできることから、N0発生量を効果的に低減できる利点がある。その反面、希薄予混合気燃焼方式は、大量の空気と燃料を均一に混合することから、燃焼領域の局所燃料濃度が非常に薄くなってしまい、特に低負荷時での燃焼安定性が低下する課題がある。一方、拡散燃焼方式は、燃料と空気とを拡散および混合しながら燃焼させる方式である。この方式は、低負荷時にも吹き消えが起こり難く、保炎性能が優れている利点がある。よって、希薄予混合気燃焼方式と拡散燃焼方式を組み合わせた複合燃焼方式は、始動時および低負荷時には拡散燃焼領域において燃焼安定性を保持できるとともに、高負荷時には希薄予混合気燃焼領域においてN0発生量の低減を図ることができる。
 前記複合燃焼方式による燃料供給装置は、燃焼室内に拡散燃焼方式による拡散燃焼領域を形成するように燃料を噴霧するパイロットバーナと、前記燃焼室内に希薄予混合気燃焼方式による予混合燃焼領域を形成するように燃料と空気の予混合気を供給するメインバーナとを備えている。この燃料供給装置は、始動時や低負荷時にパイロットバーナにのみ燃料を供給し、高負荷時にパイロットバーナに加えてメインバーナにも燃料を供給するように構成されている。そして、ガスタービンエンジンが低負荷時から高負荷時に移行する際、燃料供給装置は安定燃焼性と低NOx化にとって適切な値を保ちながら、パイロットバーナとメインバーナへの燃料分配率が1対0から例えば1対9まで緩やかに変化するよう制御する。
 このような複雑な制御を行うために、従来、パイロットバーナへ燃料を供給するパイロット燃料通路とメインバーナへ燃料を供給するメイン燃料通路のそれぞれに流量制御弁を設け、これらをコントローラで制御していた(特許文献1)。
 しかし、このように2つの燃料通路のそれぞれに流量制御弁を設けると、これら流量制御弁とコントローラがエンジン全体の重量およびコストに占める割合が、航空機用と産業用、あるいは大型機用と小型機用とで異なるものの、特に小型の航空機用ガスタービンにおいて大きくなり、その影響は無視できない。このことが、追加の燃料制御システム(流量制御弁やコントローラ)を必要とする複合燃焼方式を小型の航空機用ガスタービンに適用する妨げとなっていた。さらに、燃料制御システムが追加されることにより、重量の増大および構造の複雑化を招いてしまう。
 そこで、本出願人は、パイロットバーナへ燃料を供給するパイロット燃料通路およびメインバーナへ燃料を供給するメイン燃料通路と、両通路に燃料を供給する集合燃料通路との間に燃料分配器を設け、これらをコントローラで制御するシステムを提案した(特許文献2)。
特開平5-52124号公報 特許第4220558号公報
 上記燃料分配器を用いたシステムでは、パイロットバーナとメインバーナへ燃料を分配するために、パイロット燃料通路とメイン燃料通路へ燃料を分配している。この燃料分配を円滑にかつ精度良く行うには、燃料分配器における燃料のシール性を確保しなければならない。ところが、このシール性を十分確保するのは難しい。
 本発明は、拡散燃焼方式および希薄予混合気燃焼方式の2つの燃焼方式を組み合わせた複合燃焼方式において、燃料流量制御を簡素な構造で安価に、かつ燃料シール性の十分な確保を実現できるガスタービンエンジンの燃料供給装置を提供することを目的とする。
 上記目的を達成するために、本発明に係るガスタービンエンジンの燃料供給装置は、パイロットバーナとメインバーナを有する燃焼器に燃料を供給するガスタービンエンジンの燃料供給装置であって、前記パイロットバーナに燃料を供給するパイロット燃料通路と、前記メインバーナに燃料を供給するメイン燃料通路と、前記パイロット燃料通路およびメイン燃料通路に燃料を供給する集合燃料通路と、前記集合燃料通路からの燃料をパイロット燃料通路およびメイン燃料通路に分配する燃料分配器と、を備え、前記燃料分配器は、前記集合燃料通路からの燃料が導入される燃料入口と、前記パイロット燃料通路に接続されるパイロットポートと、前記メイン燃料通路に接続されるメインポートと、前記燃料入口の燃料圧力に応じて移動し、当該移動の距離に応じて前記パイロットポートおよび前記メインポートの開閉を行う移動体と、を有し、前記燃料入口の燃料圧力が所定の値以下のときには前記パイロット燃料通路にのみ燃料が供給され、前記所定の値を超えるときには前記パイロット燃料通路および前記メイン燃料通路の両方に燃料が供給されるように構成されている。
 この構成によれば、燃料分配器により、パイロット燃料通路およびメイン燃料通路への燃料分配量が燃料圧力に応じて自動的に調整されるので、パイロット燃料用とメイン燃料用にそれぞれ流量制御弁を設ける必要がなくなるから、構造が簡素化され、複雑な制御回路も不要となるから安価で、適切な拡散燃焼および予混合気燃焼を行わせることができる。
 本発明において、前記燃料分配器は、前記パイロットポートを複数有するとともに、前記メインポートを複数有しており、前記燃料入口の燃料圧力が大きくなるに従って、開放されている前記パイロットポートの数が減ってゆき、閉止されている前記メインポートの数が減ってゆくように構成してもよい。
 この構成によれば、複数のメインポートおよび複数のパイロットポートが順次開弁または閉弁するので、各燃料圧力領域におけるパイロット燃料通路およびメイン燃料通路への燃料分配量を円滑に調整することができる。
 また、本発明において、前記燃料分配器は、各ポートに設けられ各ポートを開閉する弁体と、前記弁体を弁座に押圧して前記ポートを閉止するばね体と、前記ばね体の力に抗して前記弁体を弁座から離間する方向に押し上げて前記ポートを開放する押上げピンと、をさらに備え、前記移動体はカム面を有しており、前記移動体が前記燃料入口の燃料圧力に応じて移動することで、前記カム面によって前記押上げピンが押し上げられ、押し上げられた前記押上げピンによって前記弁体が移動し、前記弁体の移動により前記各ポートの開閉が行われるように構成されていてもよい。
 この構成によれば、この燃料分配器は複雑な制御回路で作動するものではなく、燃料圧力によって自動的に作動するものであるから、制御回路の誤作動による燃料の流量制御不良のおそれもない。しかも、各ポートは移動体のカム面と押上げピンとからなるカム機構により、弁体をばね体で弁座に押圧して閉弁させるので、高いシール機能を有しており、燃料シール性を十分に確保することができる。
 また、本発明において、前記弁体はボールであり、前記弁座は前記ボールよりも高い弾性を有する材料からなるシールリングであってもよい。これにより、簡素な構造で高い燃料シール性を確保することができる。
 また、本発明において、前記各ポートがハウジング・ユニットに設けられ、前記移動体が前記ハウジング・ユニットに収納されて軸方向に移動するピストンであり、前記ピストンの外周に前記カム面が形成されていることが好ましい。これにより、ハウジングがシリンダの役割を担って、燃料入口の燃料圧力に応じてピストンがハウジング内を移動し、移動に伴って各ポートを開弁または閉弁するという単純な構成となるから、燃料分配器の構造が簡略化される。
 また、本発明において、前記複数のパイロットポートおよびメインポートはそれぞれ、前記ピストンの軸方向に並んで配置されていることが好ましい。これにより、燃料分配器の小型化が可能となる。
 前記ピストンは、ピストンの軸方向に延びて前記カム面を形成するカム溝を有し、前記カム溝内に前記燃料入口が開口していることが好ましい。これにより、燃料圧力に応じたパイロット燃料通路およびメイン燃料通路への燃料分配量を円滑に調整できる。
 本発明において、前記パイロット燃料通路およびメイン燃料通路は複数の前記燃料噴射ユニットに燃料を供給するものであってもよい。つまり、単一の燃料分配器からパイロット燃料通路およびメイン燃料通路を通って複数の燃料噴射ユニットに燃料を供給する単一燃料分配器タイプとしてもよい。これとは異なり、前記集合燃料通路を各燃料噴射ユニットごとに1つずつ設け、前記パイロット燃料通路およびメイン燃料通路を含む燃料マニホールドを各燃料噴射ユニットごとに独立させた複数燃料分配器タイプとすることもできる。両タイプは、燃料分配器と燃料マニホールドのそれぞれの重量とコストに関する得失を考慮して、適宜選択される。単一燃料分配器タイプでは、燃料分配器が1つで済み、複数燃料分配器タイプでは、各燃料噴射ユニットの燃料分配器に至るまでの太い(大流量用の)集合燃料通路が一つで済む。
 本発明のガスタービンエンジンの燃料供給装置によれば、簡単で安価な構造で、各燃料圧力時におけるパイロット燃料通路およびメイン燃料通路への燃料分配量を円滑に調整することができ、かつ複数のパイロットポートおよびメインポートは燃料シール性を十分に確保することができる。
本発明の第1実施形態に係るガスタービンエンジンの燃料供給装置を示す概略正面図である。 図1のII-II線に沿った拡大断面図である。 燃料制御系統を示す系統図である。 起動前の燃料分配器を示す断面図である。 図4のV-V線に沿った拡大断面図である。 (A)は燃料分配器のパイロットポートの閉止状態、(B)はパイロットポートの閉止状態から開放状態への移行状態、(C)はパイロットポートの開放状態を示す断面図である。(D)は(A)のVID-VID線に沿った断面図である。 メインポートの閉止から開放状態への移行状態を示す断面図である。 燃料分配器における燃料圧力変動にともなう流量変動を示す曲線である。 本発明の第2実施形態に係る燃料制御系統を示す系統図である。 図9における燃料噴射ユニットの要部を拡大して示す側面図である。
 以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る燃料供給装置を備えたガスタービンエンジンの燃焼器1の頭部を示している。この燃焼器1は、ガスタービンエンジンの図示しない圧縮機から供給される圧縮空気に燃料を混合して生成した混合気を燃焼させて、その燃焼により発生する高温かつ高圧の燃焼ガスをタービンに送ってタービンを駆動するものである。
 燃焼器1はアニュラー型であり、筒状のアウタケーシング7の内側に筒状のインナケーシング8がガスタービンエンジンの中心軸Cを中心に配置されている。このアウタケーシング7及びインナケーシング8により、環状の内部空間を有する燃焼器ハウジング6が構成されている。この燃焼器ハウジング6の環状の内部空間には、筒状のアウタライナ10の内側に筒状のインナライナ11が配置されており、両ライナにより燃焼筒9が形成されている。この燃焼筒9は、燃焼器ハウジング6と同心状に配置されている。燃焼筒9は内部に環状の燃焼室12が形成されており、燃焼筒9の頂壁9aには、燃焼室12内に燃料を噴射する複数(この実施形態では14個)の燃料噴射ユニット2が設けられている。各燃料噴射ユニット2は、燃焼筒9と同心の円上に等間隔に配設されている。各燃料噴射ユニット2は、パイロットバーナ3と、メインバーナ4とを有している。メインバーナ4は、パイロットバーナ3の外周を囲むように、かつ、パイロットバーナ3と同心状に設けられている。パイロットバーナ3は拡散燃焼方式用のバーナであり、メインバーナ4は予混合燃焼方式用のバーナである。両バーナの詳細については後述する。
 着火を行うための2つの点火栓13は、アウタケーシング7およびアウタライナ10を貫通して、燃焼筒9の径方向に延び、かつその先端が燃料噴射ユニット2に相対向するように設けられている。この燃焼器1では、2つの点火栓13に対向する2つの燃料噴射ユニット2が噴射する可燃混合気に着火した後、この燃焼による火炎が、隣接する燃料噴射ユニット2の可燃混合気へ、さらに隣接する燃料噴射ユニットの可燃混合気へと移ってゆき、最終的には全周にわたって火炎が広がる。
 図2は図1のII-II線に沿った拡大断面図である。前記燃焼器ハウジング6の環状の内部空間には、圧縮機から送給される圧縮空気CAが環状のプレディフューザ通路14を介して導入される。この導入された圧縮空気CAは、燃料噴射ユニット2に供給されるとともに、燃焼筒9のアウタライナ10およびインナライナ11にそれぞれ複数形成された空気導入口17から燃焼室12内に供給される。アウタケーシング7に支持された燃料配管ユニット18は、燃焼筒9の基部19に接続されている。燃料配管ユニット18は、前記パイロットバーナ3へ拡散燃焼用の燃料を供給する第1燃料供給系統F1および前記メインバーナ4へ希薄予混合燃焼用の燃料を供給する第2燃料供給系統F2をそれぞれ形成している。燃料噴射ユニット2はその外周部に設けたフランジ5Aと、アウタライナ10に設けた支持体5Bとを介してアウタライナ10に支持されている。さらに、このアウタライナ10は、ライナ固定ピンPでアウタケーシング7に支持されている。燃焼筒9の下流端部にはタービンの第1段ノズルTNが接続されている。
 前記パイロットバーナ3は燃料噴射ユニット2の中央部に設けられている。このパイロットバーナ3は、燃料ノズル31と、拡散ノズル32と、内外二重のスワーラ33とを有している。第1燃料供給系統F1からの拡散燃焼用の燃料Fは燃料ノズル31から噴射される。燃料ノズル31から噴射された燃料Fは、スワーラ33を通過した圧縮空気CAにより微粒子化されたのち、拡散ノズル32を経て燃焼室12内に噴霧され、拡散燃焼領域50を形成する。
 パイロットバーナ3の外周を囲む形で、環状の前記メインバーナ4が設けられている。このメインバーナ4は、周方向に等間隔で配置された燃料ノズル41と、予混合通路42と、内外二重のスワーラ43とを有している。第2燃料供給系統F2から供給された予混合燃焼用燃料Fは、燃料ノズル41から予混合通路42内に噴射される。予混合通路42内に噴射された予混合燃焼用燃料Fはスワーラ43を通過した圧縮空気CAと混合され、予混合気となる。この予混合気が燃焼室12内に噴射され、予混合燃焼領域51を形成する。
 パイロットバーナ3には、全ての負荷領域において第1燃料供給系統F1から燃料Fが供給される。これに対し、メインバーナ4には、高負荷領域(高燃料圧力領域)及び中負荷領域(中燃料圧力領域)において、第2燃料供給系統F2から燃料Fが供給される。高負荷領域は、最大負荷の例えば70%以上の負荷の領域である。中負荷領域は、高負荷領域と低負荷領域(低燃料圧力領域)の間にあり、例えば最大負荷の40~70%の負荷の領域である。なお、メインバーナ4は、例えば、最大負荷の40%以下の負荷の領域である低負荷領域において、燃料Fが供給されないことから、メインバーナ4には圧縮空気CAのみが通過して燃焼室12に供給される。
 つぎに、前記ガスタービンエンジンの燃料制御系統について、図3を参照しながら説明する。図3に示すように、燃焼器1の各燃料噴射ユニット2には、共通のパイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65が接続されている。また、パイロット燃料通路64の上流端とメイン燃料通路65の上流端は、集合燃料通路63に接続されている。集合燃料通路63には燃料ポンプ60と全体流量制御弁62が設けられており、全体流量制御弁62は燃料コントローラ61によって制御されている。前記燃料ポンプ60により燃料Fが集合燃料通路63内に送給される。また燃料コントローラ61は、外部のスロットルレバーの操作などによる出力指令信号を受け、これに基づいて全体流量制御弁62の開度を設定する。この全体流量制御弁62の開度が適切に設定されることにより、集合燃料通路63、パイロット燃料通路64、およびメイン燃料通路65を介して燃焼器1全体に必要な量の燃料が供給される。
 集合燃料通路63とパイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65との分岐部には燃料分配器66が設けられている。前記パイロット燃料通路64はさらに複数(14本)に分岐している。分岐した各分岐通路64aは、対応する燃料噴射ユニット2の第1燃料供給系統F1を介してパイロットバーナ3に連通している。同様に、前記メイン燃料通路65も複数に分岐(14本)している。分岐した各分岐通路65aは、対応する燃料噴射ユニット2の第2燃料供給系統F2を介してメインバーナ4に連通している。このメイン燃料通路65には、一定以下のエンジン負荷のとき、つまり、ガスタービンエンジンの始動時を含む低負荷領域で同通路65を遮断する遮断弁67が設けられている。これにより、低負荷領域ではメイン燃料通路65がより確実に閉止されて、パイロットバーナ3による拡散燃焼のみが行われるため、着火性や保炎性を含む燃焼の安定性が確保される。
 図4は燃料分配器66を模式的に示す断面図である。図4に示すように、この燃料分配器66は複数のポートを有するマルチポート式であり、またシリンダ状に形成されたシリンダタイプである。ハウジング・ユニット71は、シリンダを形成する円筒状の内側ハウジング71aと、その外周を囲む円筒状の外側ハウジング71bとからなる。内側ハウジング71aの上端は蓋体98によって閉止されており、この内側ハウジング71aの中空部74に、軸方向C1に移動する移動体72が挿入されている。移動体72は、先端(上端)の大径のピストンヘッド72aとこれに続く小径のピストンボデイ72bとからなるピストンを有している。ピストンボデイ72bには、後述するカム面90が形成されている。
 ピストンボデイ72bの基端(下端)には、内側ハウジング71aを貫通して軸方向外方に突出するピストンロッド72cが設けられている。このピストンロッド72cの突出端部にボルトBがねじ込まれている。ボルトBにはばね受座100が嵌合されており、また、内側ハウジング71aの下面との間にはコイル状の圧縮形の復帰用ばね体73が取り付けられている。復帰用ばね体73によって、移動体72には図4の下方向への力が加わっている。ボルトBとばね受座100との間に装着されたスペーサSPの厚みを変えることによって、復帰用ばね体73の初期歪み量が調整される。
 ピストンボデイ72bのカム面90と内側ハウジング71aの間にはカム溝91が形成されている。カム溝91は、ハウジング・ユニット71の軸方向C1に延びている。内側ハウジング71aおよび外側ハウジング71bには、これらを貫通する集合燃料通路63の下流部63aが形成されている。この下流部63aの先端に位置する燃料入口75は、中空部74側、つまりカム溝91側に開口している。これにより、集合燃料通路63からの燃料Fがカム溝91に導入される。ハウジング・ユニット71の内側ハウジング71aおよび外側ハウジング71bには、径方向に延びる複数(10個)の通路が形成されている。これらの通路のうち左側の5つの通路は、パイロット燃料通路64と中空部74(カム溝91)とを接続しており、パイロットポート76が形成されている。これらのパイロットポート76は、ピストン72の軸方向に並んで配置されている。また、右側の5つの通路は、メイン燃料通路65と中空部74(カム溝91)とを接続しており、メインポート77が形成されている。これらのメインポート77は、ピストン72の軸方向に並んで配置されている。
 燃料分配器66のハウジング・ユニット71に設けられた各パイロットポート76および各メインポート77の周辺の構造はいずれも同一の構造である。以下では、代表として、1つのパイロットポート76について詳細に説明する。図6(A)~(C)は、パイロットポート76周辺の断面図である。このうち、図6(A)はパイロットポート76の閉止状態を示しており、図6(B)はパイロットポート76の閉止状態と開放状態との間の移行状態を示しており、図6(C)はパイロットポート76の開放状態を示している。図6(D)は図6(A)のVID-VID線に沿った断面図である。
 図6(A)に示すように、内側ハウジング71aには、円形断面のピン孔102が形成されている。また、外側ハウジング71bには、ピン孔102よりも大径の円形断面の弁孔101が形成されている。さらに、内側ハウジング71aには、両孔102、101を接続する凹所103が形成されている。この弁孔101には、鋼製のボールからなる弁体81が挿入されている。また、ピン孔102には、弁体81を弁座82から離間する方向に押し上げて開放状態(図6(C))にする押上げピン84が挿入されている。凹所103には、弁体81よりも高い弾性を有する材料からなる弁座82が装着されている。また、弁孔101には、弁体81を弁座82に押圧して閉止状態にするコイルスプリングからなる閉止用ばね体83が挿入されている。弁座82は、ゴムまたは樹脂製のシールリングにより形成されている。各弁孔101におけるボール81よりも下流側(左側)は、図4に示すように集合路99へと集合しており、パイロット燃料通路64に連通している。
 押上げピン84は、内側ハウジング71aの軸心、つまり移動体72の軸心C1と直交する方向に延びる筒状のピン本体85を有している。このピン本体85は、ピン孔102に挿入されており、軸心C2に沿って移動することができる。ピン本体85の左側の基端85aは常にボール81と接している。ピン本体85の先端には、カムフォロワ部86が一体的に形成されている。このカムフォロワ部86は、膨出形状を有し、カム溝91内に突出して移動体72のパイロット側のカム面90Aと常に接している。つまり、前記移動体72のカム面90と押上げピン84のカムフォロワ部86とによりカム機構が構成されている。
 ピン本体85の中空部87は、カムフォロワ部86に形成された貫通孔88を介してカム溝91に連通している。貫通孔88は、図6(D)に示すように、軸心C2と直交する方向に放射状に延びて複数箇所(4箇所)に形成されている。図6(A)のピン本体85の基端には周方向に間隔をおいた複数個所(4箇所)が切欠されて、複数の導通口89が形成されている。これらの導通口89によってパイロットポート76が構成されている。
 また、図4に示すように、移動体72の下方のピストンロッド72cと上方の先端のピストンヘッド72aの外周壁にそれぞれシールリングS1、S2が設けられており、これにより移動体72と内側ハウジング71a間が封止されている。上方のシールリングS2により燃料Fがカム溝91から内側ハウジング71a上方の中空部74へ漏れるのが防止されている。また、下方のシールリングS1により、燃料Fが燃料分配器66の下方外部に漏れるのが防止されている。
 移動体72は前記燃料入口75の燃料圧力が十分に低いときは、図6(A)に示すように、閉止用ばね体83によって弁体81が弁座82に押し付けられて閉止状態となる。このとき、押上げピン84のカムフォロワ部86は、カム面90Aの後述する凹面93Aに当接している。燃料圧力が上昇すると、図6(B)に示すように、弁体81が押上げピン84によって押し上げられ、弁座82から離間して開放状態となる。後述するカム斜面部90Aaはピン本体85を開放状態となる方向に移動させる。このとき、中空部87と弁孔101とは、導通口89を介して連通した状態となっている。燃料圧力がさらに上昇すると、図6(C)に示すように、弁体81が押上げピン84によって一層押上げられて弁座82からさらに離間してパイロットポート76が大きく開放される。
 図7は、メインポート77周辺の断面図であり、メインポート77の閉止状態と開放状態との間の移行状態を示している。この図は図6(B)を左右反転させたものに相当する。メインポート77の移行状態では、ピン本体85の先端のカムフォロワ部86が、カム溝91内に突出して移動体72のメイン側カム面90Bと当接している。弁体81が押上げピン84によって押上げられて弁座82から離間して開放状態になる。カム斜面部90Baはピン本体85を開放状態となる方向に移動させる。
 前記カム面90A、Bは、カム溝91内の燃料圧力の上昇に伴って、パイロットポート76とメインポート77をつぎのように開閉させる。まず、カム溝91内の燃料圧力が低い低燃料圧力領域では、すべてのパイロットポート76が開放状態にある。続いて、カム溝91内の燃料圧力が上昇して中燃料圧力領域に至ると移動体72の上昇に伴って、パイロットポート76のうち下段のものから順に閉止され、また、メインポート77のうち下段のものから順に開放されていく。高燃料圧力領域ではさらに移動体72の上昇に伴って、最も上方のパイロットポート76を除く他の4つのパイロットポート76が閉止され、また、すべてのメインポート77が開放される。
 このように両ポート76、77を開閉させるために、移動体72のパイロット側カム面90Aとメイン側カム面90Bには、つぎのように凹凸面が形成されている。移動体72のパイロット側カム面90Aには、平坦な凸面92Aと平坦な凹面93Aとが交互に形成されている。また、凸面92Aと凹面93Aとは、押上げ斜面94A又は押下げ斜面95Aによって接続されている。パイロット側カム面90Aは、基端から先端に向かって(上方向に向かって)、凸面92Aの軸方向長さa1が順次長くなり、凹面93Aの軸方向長さb1が順次短くなるように形成されている。また、移動体72の基端側(下側)の押上げピン84の方が、より高い燃料圧力となったときに、つまり、移動体72がより上方に移動したときに、カムフォロワ部86が押下げ斜面95Aに接し始めるように、凸面92Aと押し下げ斜面95Aの境界位置が定められている。
 メイン側カム面90Bには、平坦な凸面92Bと平坦な凹面93Bとが交互に形成されている。また、凸面92Bと凹面93Bとは、押上げ斜面94B又は押下げ斜面95Bによって接続されている。メイン側カム面90Bは、基端から先端に向かって(上方向に向かって)、凸面92Bの軸方向長さa2が順次短くなり、凹面93Bの軸方向長さb2が順次長くなるように形成されている。また、移動体72の基端側(下側)の押上げピン84の方が、より高い燃料圧力となったときに、カムフォロワ部86が押上げ斜面94Bに接しはじめるように、凹面93Bと押上げ斜面94Bの境界位置が定められている。
 これにより、ピストン72の移動に伴って、複数個のパイロットポート76が順次閉止または開放される一方、これとは逆に複数個のメインポート77が順次開放または閉止されることになる。よって、燃料圧力に応じて、各ポートは順次開放または閉止する方向へ円滑に移行するから、各燃料圧力領域におけるパイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65への燃料分配量を円滑に調整することができる。
 また、内側ハウジング71aの先端部(上部)には、回り止め機構96が配置されている。この回り止め機構96により、ピストン72の回り止めを行って、パイロット側カム面90Aとパイロット側の押上げピン84を正確に対向させ、また、メイン側カム面90Bとメイン側の押上げピン84を正確に対向させることができる。回り止め機構96は、図5に示すように、内側ハウジング71aの内周面に装着されて軸方向(シリンダ軸心C1の方向)に延びるキー96aと、ピストンヘッド72aの外周面に形成されたキー溝96bとを有している。この回り止め機構96によって、ピストン72が軸方向に移動することができ、かつ、内側ハウジング71aに対して周方向に相対移動できなくなる。なお、回り止め機構96として、キー96aとキー溝96bの組合せに代えて次のような構成としてもよい。つまり、図4の二点鎖線で示すように、内側ハウジング71aに、軸心C1から偏心した位置で軸方向下方に延びる案内棒97を固定し、この案内棒97をピストン72に軸方向に相対移動自在となるように嵌め込む構造としてもよい。
 つぎに、上記構成の燃料供給装置の動作について説明する。図3に示す燃料供給装置では、作動時に燃料Fが燃料ポンプ60から集合燃料通路63に導入され、全体流量制御弁62により流量が調整される。その後、燃料Fは燃料分配器66を経て、パイロット燃料通路64とメイン燃料通路65に分配され、各燃料噴射ユニット2のパイロットバーナ3とメインバーナ4に供給される。このように、パイロット燃料通路64とメイン燃料通路65は、すべての燃料噴射ユニット2にとって共通の通路となっている。
 燃料入口75からカム溝91内に導入される燃料Fの圧力が低負荷領域に対応した低燃料圧力領域の場合、この燃料圧力によるピストンヘッド72aの押上げ力よりもばね体73の力が大きく、移動体72は図4に図示した最下方の初期位置にある。この状態で、すべてのパイロットポート76の押上げピン84は、図6(C)に示すようなパイロットカム面90Aの凸面92A上に乗り上げた状態にあり、弁体81を押上げて弁座82から離間させている。これにより、カム溝91内の燃料Fは、押上げピン84の貫通孔88、中空部87、および導通口89(パイロットポート76)を通って、弁孔101内に入る。弁孔101無いに入った燃料Fは、図4に示すように集合路99を経てパイロット燃料通路64に供給される。
 図8の横軸は、燃料入口75の圧力と燃焼室12内の圧力(パイロットバーナ3の出口EXの圧力と同じ)との差圧(以下、「燃料差圧」と称す。)を示し、縦軸は燃料Fの流量を示している。燃料差圧は、エンジン負荷に対応している。また、図中の太線で示した曲線は、パイロット燃料通路64を通る燃料流量とメイン燃料通路65を通る燃料流量を合わせた流量(以下、「合計流量」と称す。)を示している。すべてのパイロットポート76が開放されている低燃料圧力領域Z1では、合計流量は、そのままパイロット燃料通路64を通る燃料流量となる。図8に示すように、低燃料圧力領域Z1では、燃料差圧の上昇とともに、パイロット燃料通路64を通る燃料流量が徐々に増大する。
 低燃料圧力領域Z1では、パイロットポート76からパイロット燃料通路64を経て供給された燃料Fにより、図3に示す燃料噴射ユニット2ではパイロットバーナ3による拡散燃焼のみが行われるため、着火性や保炎性に優れた安定燃焼が確保される。なお、低負荷領域Z1には、規定の30%MTO(Max Take Off:最大離陸出力)が含まれている。
 低燃料圧力領域Z1ではすべてのメインポート77が閉止されている。つまり、燃料圧力によるピストンヘッド72aの押上げ力よりも復帰用ばね体73の力が大きく、移動体72は図4に図示する最下方の初期位置にある。この状態では、すべてのメインポート77の押上げピン84は、メインカム面90Aの凹面93A上に落ち込んでいる。そのため、図7の弁体81は、閉止用ばね体83によって弁座82に押し付けられて閉止状態となっている。このように、各ポートはそれぞれ閉止時に高いシール機能を有しているので、特に、低燃料圧力領域での各メインポート77の閉止時における燃料シール性を十分に確保することができる。
 燃料差圧が徐々に大きくなると、図8のP1に達する手前から、移動体72が復帰用ばね体73の力に抗して上方に移動し始める。そして、燃料差圧がP1に達して中燃料圧力領域Z2に入ると、パイロット側の最下段の押上げピン84が凸面92Aから押下げ斜面95Aに乗り移ってパイロットポート76を閉じ始める。これに対して、メイン側の最下段の押上げピン84は、凹面93Bから押上げ斜面94Bに乗り移ってメインポート77を開放し始める。中燃料圧力領域Z2では、燃料差圧の上昇に伴って、パイロット側の押上げピン84が最下段から最上段の1つ下段まで、順次凹面93Aに落ち込んで、パイロットポート76を閉止する。これにより、パイロット燃料通路64を通る燃料流量は図8の曲線A1で示すように燃料差圧の上昇とともに減少する。中燃料圧力領域Z2の終期となる燃料差圧P2の時点では最上段のパイロットポート76のみが開放されている。
 他方、中燃料圧力領域Z2では、図4のメイン側の押上げピン84が最下段のものから順に押上げ斜面94Bを経て凸面92Bに乗り上げてメインポート77を開放する。これにより、メイン燃料通路65を通る燃料流量が図8の曲線Bで示すように徐々に増大する。燃料差圧がP2の時点ではすべてのメインポート77が開放される。こうして、燃料Fの大部分がメイン燃料通路65に供給され、残部がパイロット燃料通路64に供給される。
 これにより、燃料噴射ユニット2にはパイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65の両方から燃料Fが供給されることになり、パイロットバーナ3とメインバーナ4の両方が作動する。図8の中負荷領域Z2における曲線Cで示す合計流量は、全体流量制御弁62により設定される。ここで、図4のパイロット燃料通路64への燃料の供給は、複数のパイロットポート76を順次閉じながら行われるので、パイロット燃料通路64を通る燃料流量を円滑に低減させることができる。
 さらに、燃料差圧が高負荷に対応した図8の高燃料圧力領域Z3になると、メインポート77がすべて開放されて、燃料Fがメイン燃料通路65に供給された状態で、燃料差圧の上昇とともに燃料流量が増大する。パイロット燃料通路64についても、最上段のパイロットポート76のみを介して燃料Fが供給され続け、燃料差圧の上昇とともに燃料流量が増大する。このとき、パイロットポート76からパイロット燃料通路64に供給される燃料流量と、メインポート77からメイン燃料通路65に供給される燃料流量との比が、予め決められた1:9となるように燃料Fが供給される。所定以上の燃料圧力になると、ピストン72の上昇は蓋体98により規制され、それ以上、上方向に移動しないように設定されている。
 こうして、図8の高負荷領域Z3において、パイロット燃料通路64を通過する燃料流量は、曲線A2で示すように、合計流量の1割程度に抑えられながら燃料差圧とともに増大する。また、メイン燃料通路65を通過する燃料流量は、曲線B1で示すように、合計流量の9割程度を維持しながら増大する。なお、負荷領域Z3には、規定の85%MTOが含まれている。このように、高負荷領域Z3では、主にメインバーナ4による予混合気燃焼が行われて低NOx化を実現しつつ、副次的にパイロットバーナ3による拡散燃焼が行われて安定燃焼性が確保される。
 以上のように、本発明では、集合燃料通路63とパイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65との分岐部に設けた燃料分配器66により、パイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65への燃料分配量が燃料圧力に応じて、すなわち、エンジン負荷に応じて自動的に調整され、燃焼器1において適切な拡散燃焼および予混合気燃焼を行うことができる。また、パイロット燃料通路64とメイン燃料通路65のそれぞれに流量調整弁を設ける必要がなくなるため、構造が簡素化され、複雑な制御回路も不要となるので、安価になる。しかも、燃料圧力に応じて、複数のパイロットポート76およびメインポート77は順次開放と閉止との間を移行するので、各燃料圧力時におけるパイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65への燃料分配量を円滑に調整することができる。さらに、各ポートは移動体72のカム面90と押上げピン84のカムフォロワ部86からなるカム機構により、弁体81をばね体83で弁座82に押圧して閉止状態とするので高いシール機能を有しており、燃料シール性を十分に確保することができる。
 また、移動体72をピストンとし、ハウジング・ユニット71をシリンダとすることで、ピストン72がハウジング71内を移動するという単純な構成となるから、燃料分配器66の構造が簡略化される。
 図9は、本発明の第2実施形態に係る燃料制御系統を示す系統図である。この実施形態では、集合燃料通路63が各燃料噴射ユニット2まで延長されており、各燃料噴射ユニット2に燃料分配器66が1つずつ設けられている。したがって、前記パイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65は燃料噴射ユニット2ごとに独立している。燃料分配器66は、例えば図10に示すように、各燃料噴射ユニット2の燃料配管ユニット18に内蔵される。これにより、各燃料噴射ユニット2に至るまで、太い1本の集合燃料通路63で足りるから、第1実施形態のようにパイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65の2本を用いる場合に比べ、燃料噴射ユニット2に至るまでの配管作業が容易となる。この第2実施形態のその他の動作および作用は第1実施形態の場合と同様である。
 上記実施形態では、燃焼器は燃料噴射方式であるが、これに何ら限定されるものではなく、例えばエアブラスト式でもよい。また、メインバーナは予混合気燃焼方式であるが、例えば拡散燃焼方式でもよい。
1 燃焼器
2 燃料噴射ユニット
3 パイロットバーナ
4 メインバーナ
12 燃焼室
62 全体流量制御弁
63 集合燃料通路
64 パイロット燃料通路
65 メイン燃料通路
66 燃料分配器
67 遮断弁
70 燃料供給部
71 ハウジング(シリンダ)
72 移動体(ピストン)
75 燃料入口
76 パイロットポート
77 メインポート
81 弁体
82 弁座
83 ばね体
84 押上げピン
90 カム面
91 カム溝
F 燃料
Z1 低負荷ゾーン
Z2 中負荷ゾーン
Z3 高負荷ゾーン

Claims (9)

  1.  パイロットバーナとメインバーナを有する燃焼器に燃料を供給するガスタービンエンジンの燃料供給装置であって、
     前記パイロットバーナに燃料を供給するパイロット燃料通路と、
     前記メインバーナに燃料を供給するメイン燃料通路と、
     前記パイロット燃料通路およびメイン燃料通路に燃料を供給する集合燃料通路と、
     前記集合燃料通路からの燃料をパイロット燃料通路およびメイン燃料通路に分配する燃料分配器と、を備え、
     前記燃料分配器は、
     前記集合燃料通路からの燃料が導入される燃料入口と、
     前記パイロット燃料通路に接続されるパイロットポートと、
     前記メイン燃料通路に接続されるメインポートと、
     前記燃料入口の燃料圧力に応じて移動し、当該移動の距離に応じて前記パイロットポートおよび前記メインポートの開閉を行う移動体と、を有し、
     前記燃料入口の燃料圧力が所定の値以下のときには前記パイロット燃料通路にのみ燃料が供給され、前記所定の値を超えるときには前記パイロット燃料通路および前記メイン燃料通路の両方に燃料が供給されるように構成されている、ガスタービンエンジンの燃料供給装置。
  2.  前記燃料分配器は、前記パイロットポートを複数有するとともに、前記メインポートを複数有しており、
     前記燃料入口の燃料圧力が大きくなるに従って、開放されている前記パイロットポートの数が減ってゆき、閉止されている前記メインポートの数が減ってゆくように構成されている、請求項1に記載のガスタービンエンジンの燃料供給装置。
  3.  前記燃料分配器は、
     各ポートに設けられ、各ポートを開閉する弁体と、
     前記弁体を弁座に押圧して前記ポートを閉止するばね体と、
     前記ばね体の力に抗して前記弁体を弁座から離間する方向に押し上げて前記ポートを開放する押上げピンと、をさらに備え、
     前記移動体はカム面を有しており、
     前記移動体が前記燃料入口の燃料圧力に応じて移動することで、前記カム面によって前記押上げピンが押し上げられ、押し上げられた前記押上げピンによって前記弁体が移動し、前記弁体の移動により前記各ポートの開閉が行われるように構成されている、請求項2に記載のガスタービンエンジンの燃料供給装置。
  4.  前記弁体はボールであり、前記弁座は前記ボールよりも高い弾性を有する材料からなるシールリングである、請求項3に記載のガスタービンエンジンの燃料供給装置。
  5.  前記各ポートがハウジング・ユニットに設けられ、前記移動体が前記ハウジング・ユニットに収納されて軸方向に移動するピストンであり、前記ピストンの外周に前記カム面が形成されている、請求項3または4に記載のガスタービンエンジンの燃料供給装置。
  6.  前記複数のパイロットポートおよびメインポートはそれぞれ、前記ピストンの軸方向に並んで配置されている、請求項5に記載のガスタービンエンジンの燃料供給装置。
  7.  前記ピストンは、ピストンの軸方向に延びて前記カム面を形成するカム溝を有し、前記カム溝内に前記燃料入口が開口している、請求項5または6に記載のガスタービンエンジンの燃料供給装置。
  8.  前記パイロット燃料通路およびメイン燃料通路が複数の前記燃料噴射ユニットに燃料を供給する、請求項1~7のいずれか一の項に記載のガスタービンエンジンの燃料供給装置。
  9.  前記燃料噴射ユニットは複数設けられており、前記燃料分配器は各燃料噴射ユニットごとに1つずつ設けられ、前記パイロット燃料通路およびメイン燃料通路が各燃料噴射ユニットごとに独立している、請求項1~8のいずれか一の項に記載のガスタービンエンジンの燃料供給装置。
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