WO2011048901A1

WO2011048901A1 - 会議支援システム

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Publication number: WO2011048901A1
Application number: PCT/JP2010/066154
Authority: WO
Inventors: 正木　賢治
Original assignee: コニカミノルタホールディングス株式会社
Priority date: 2009-10-22
Filing date: 2010-09-17
Publication date: 2011-04-28

Abstract

　会議支援システムにおいては、端末装置において、ユーザが入力した書込データが管理サーバ（１０）に送信される。そして、管理サーバ（１０）は、当該書込データを受信して表示装置（４０）に書込データオブジェクトとして表示する。また、ユーザの端末装置の操作に従う姿勢データが端末装置から管理サーバ（１０）に送信される。管理サーバ（１０）は、端末装置から送信された姿勢データに基づいて、表示した書込データオブジェクトを移動させる。これにより、ユーザは、端末装置を操作して入力した書込データオブジェクトを所定位置に配置する。

Description

会議支援システム

　本発明は、会議支援システムに関し、複数人でアイデアを創出する作業を行う際において、円滑な作業が可能な会議支援システムに関する。

　個人または複数人で、新しい知識を創出したり、各人が持っているアイデアを集約する際に用いられる技法として、ＫＪ法と呼ばれる方法が知られている。ＫＪ法は、ブレインストーミング等によって抽出されたアイデアや意見を１つずつカードに書き込み、それらの内容について、内容の近いもの同士を集めて分類するグループ化を繰り返し、グループ間の関係性を整理するという方法である。そして、この作業の中で、アイデアの本質の発見や新たなアイデアの創出が行われる。

　ＫＪ法を行う際に、一般に前述のカードとして附箋が用いられ、模造紙等にその附箋を貼り付ける形態で行う手法がよく用いられる。

　しかし、このような手法は、電子化等により附箋に記載したアイデア等の情報を記録に残そうとする場合、そのための手間が掛かるという問題がある。電子化には、デジタルカメラ等で画像として記憶するという方法をとることが可能であるが、後々に利用することを考えると、附箋に書いたアイデアとしてのキーワードを書き起こす作業が発生する。

　例えば、特開２００８－１２３２６５号公報（特許文献１）においては、無線タグ付きのカードが複数設けられ、各無線タグ付きのカードに情報が入力される。そして、台紙上に各無線タグ付きのカードを配置して、配置された状態を画面で確認等する方式が開示されており、当該方式により、アイデア等を抽出して電子化を簡易にすることが可能となる。

　しかしながら、ユーザは、情報を入力したカードを持って、台紙のところまで行き、台紙に貼る作業工程が必要であり、ユーザの利便性に欠ける。

　一方、特開２００３－１６２３６４号公報（特許文献２）においては、電子ホワイトボードと、電子ホワイトボードにおけるアプリケーションによる操作を遠隔で実行することが可能な端末装置とで構成されるシステムが開示されている。すなわち、当該構成においては、電子ホワイトボードにおけるアプリケーションを遠隔の場所から操作することが可能な方式が開示されているが、当該方式においては、１台の端末装置のみがアプリケーションを操作する方式が示されており、複数のユーザが並列的に作業することができず利便性に欠けるという問題がある。

特開２００８－１２３２６５号公報特開２００３－１６２３６４号公報

　本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、ユーザの円滑な作業を促進して利便性の高い会議支援システムを提供することを目的とする。

　本発明の係る会議支援システムは、表示制御装置と、少なくとも１つの端末装置とを備える。端末装置は、表示制御装置に表示する情報を入力するための入力部と、端末装置の姿勢を検知する姿勢検知部と、表示制御装置に対して入力部により入力された入力データおよび姿勢検知部により検知された姿勢データを送信する第１の通信部とを含む。表示制御装置は、情報を表示する表示部と、端末装置から送信された入力データおよび姿勢データを受信する第２の通信部と、第２の通信部により受信された入力データに基づいた入力情報を表示部に表示する制御部とを含む。制御部は、第２の通信部により受信された端末装置から送信された姿勢データに基づいて表示部に表示された入力情報を移動させる。

　好ましくは、端末装置は、表示部に入力情報を表示する座標位置を指定する座標入力部をさらに含む。第１の通信部は、座標入力部により指定された座標位置データをさらに送信する。制御部は、第２の通信部により受信された座標位置データに基づく表示部の初期位置に入力情報を表示する。

　特に、座標入力部は、端末装置に設けられたタッチパネルに相当する。
　好ましくは、表示部には、可視可能なマーカが表示され、制御部は、端末装置から送信された姿勢データに基づいて移動する入力情報がマーカを通過するかどうかを判断する。入力情報がマーカを通過すると判断した場合には、第２の通信部によりマーカを通過したことを示す通過情報を端末装置に送信する。

　特に、端末装置は、第１の通信部により受信された通過情報に基づいてマーカを通過したことをユーザに通知する通知部をさらに含む。

　特に、通知部は、ユーザに対して、マーカを通過したことを視覚的手段、聴覚的手段、触覚的手段の少なくともいずれかにより通知する。

　好ましくは、端末装置は、端末装置における処理の終了時に表示制御装置の第２の通信部から送信される情報データ、および入力部により入力された入力データを記憶する記憶部と、記憶部に記憶された情報データ、および入力部により入力された入力データを表示する表示部とをさらに含む。

　特に、記憶部に記憶された情報データおよび入力データは、表示部に表示された後、消去される。

　好ましくは、表示部には、入力情報とは別の入力情報が表示されており、制御部は、端末装置から送信された姿勢データに基づいて移動する入力情報が別の入力情報と重なるかどうかを判断し、入力情報が別の入力情報と重なると判断した場合には、別の入力情報が停止しているか否かに応じて第２の通信部により別の入力情報と重なることを示す情報を端末装置に送信する。

　特に、制御部は、別の入力情報が停止している場合には、別の入力情報と重なる領域を非表示にして入力情報を移動させる。

　本発明の係る会議支援システムは、表示制御装置と、少なくとも１つの端末装置とを備える。表示制御装置の制御部は、端末装置から送信された端末装置の姿勢データに基づいて表示部に表示された入力情報を移動させる。したがって、簡易に入力情報を目的の場所に移動させて表示させることが可能であり利便性が高く、ユーザの円滑な作業を促進することが可能である。

本発明の実施の形態１に従う会議支援システムについて説明する図である。本発明の実施の形態１に従う表示装置およびサーバ装置の構成を説明する図である。本発明の実施の形態に従う端末装置２の外観構成図について説明する図である。本発明の実施の形態１に従う端末装置２の機能ブロック図について説明する図である。本発明の実施の形態１に従う端末装置２を起動した場合における処理について説明する図である。本発明の実施の形態１に従う入力モードについて説明する図である。タッチペン１０８により描画エリア１００に書込入力された一例を説明する図である。本発明の実施の形態１に従う送信モードについて説明する図である。姿勢データの差ベクトルについて説明する図である。本発明の実施の形態１に従う管理サーバを起動した際の処理について説明する図である。本発明の実施の形態１に従う端末管理テーブルの一例について説明する図である。管理サーバ１０において、本発明の実施の形態１に従う書込データを受信した場合の処理について説明する図である。本発明の実施の形態１に従う書込データオブジェクトの移動処理のフローについて説明する図である。ディスプレイ４１の表示領域２００における書込データオブジェクトの移動処理について説明する図である。本発明の実施の形態１に従う管理サーバ１０から送信される操作完了ステータス情報の内容について説明する図である。本発明の実施の形態１に従う管理サーバ１０からのメッセージを表示した場合の一例が示されている図である。端末装置２と管理サーバ１０との間での情報の遣り取りについて説明する図である。本発明の実施の形態１の変形例について説明する図である。本発明の実施の形態１の変形例に従う書込データオブジェクトの移動処理について説明する図である。本発明の実施の形態１の変形例に従うＦＢ信号判定処理について説明する図である。本発明の実施の形態１の変形例に従う移動判定処理について説明する図である。本発明の実施の形態１の変形例に従う移動判定処理における移動処理を説明する概念図である。本発明の実施の形態２に従う送信モードについて説明する図である。端末装置２に表示された配置領域の概念図について説明する図である。管理サーバにおいて、本発明の実施の形態２に従う書込データを受信した場合の処理について説明する図である。管理サーバ１０から端末装置２に送信される配置領域情報の内容について説明する図である。本発明の実施の形態２に従うディスプレイ４１の表示領域２００における書込データオブジェクトの移動処理について説明する図である。端末装置２の処理を終了する場合のフローについて説明する図である。管理サーバ１０において、端末装置２からの終了コマンドを受信した場合の処理について説明する図である。管理サーバ１０から送信される終了ステータス情報の内容について説明する図である。管理サーバ１０からのメッセージを表示した場合の一例が示されている図である。

　以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明において同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。

　（実施の形態１）
　図１を用いて、本発明の実施の形態１に従う会議支援システムについて説明する。

　図１を参照して、会議支援システムは、管理サーバ１０と、表示装置４０と、端末装置２～８とを備える。

　管理サーバ１０は、表示装置４０と接続されているものとする。なお、本例においては、一例として、表示装置４０と管理サーバ１０とがそれぞれ別個に設けられた構成について説明するが、特にこれに限られず、全ての機能が１つにまとめられた１つの表示制御装置として構成することも可能であるし、あるいは、一部の機能が別の装置として構成されていても良い。

　表示装置４０は、管理サーバ１０から表示データを受けて情報を表示する。
　管理サーバ１０は、表示装置４０を管理あるいは制御するとともに、各端末装置２～８との間でデータの送受信を実行する。

　端末装置２～８は、携帯可能であり、後述するが、ユーザが自己のアイデア等の書込データを入力する入力デバイスである。なお、ここでは、一例として複数（４台）の端末装置が設けられた構成について説明しているが、特に１台でも良く、また、さらに複数台設けた構成とすることも可能である。

　後述するが、会議支援システムにおいては、端末装置において、ユーザが入力した書込データが管理サーバ１０に送信される。そして、管理サーバ１０は、当該書込データを受信して表示装置４０に書込データオブジェクトとして表示する。また、ユーザの端末装置の操作に従う姿勢データが端末装置から管理サーバ１０に送信される。管理サーバ１０は、端末装置から送信された姿勢データに基づいて、表示した書込データオブジェクトを移動させる。これにより、ユーザは、端末装置を操作して入力した書込データオブジェクトを所定位置に配置することが可能となる。

　なお、図１においては、一例として、端末装置に対してＹ方向側にディスプレイ４１が設けられており、Ｘ方向に沿って端末装置が設けられている場合が示されている。

　図２を用いて、本発明の実施の形態１に従う表示装置およびサーバ装置の構成を説明する。

　図２を参照して、本発明の実施の形態１に従う表示装置４０は、ディスプレイ４１と、タッチパネル４２とを含む。

　管理サーバ１０は、入力部１２と、表示制御部１４と、ＣＰＵ１６と、通信部１８と、電源制御部２０と、記憶部２４と、各部を接続する内部バス３４とを含む。

　入力部１２は、表示装置４０のタッチパネル４２からの座標位置データの入力を受ける。

　表示制御部１４は、表示装置４０のディスプレイ４１に表示する表示データを出力する。例えば、本例においては、後述するが端末装置から送信された書込データが書込データオブジェクトとしてディスプレイ４１に表示されるように出力する。

　ＣＰＵ１６は、ＲＯＭ２８に格納されているソフトウェアプログラムをロードして管理サーバ１０全体を制御する。

　通信部１８は、各端末装置２～８との間でデータの授受を実行する。
　電源制御部２０は、管理サーバ１０の電源を制御する。

　記憶部２４は、一時的な記憶が可能なＲＡＭ２６と、各種、管理サーバ１０を制御するためのソフトウェアプログラムを記憶するＲＯＭ２８とを含む。

　ＲＡＭ２６は、ＣＰＵ１６における制御処理に必要なデータを一時的に格納するワークエリアとして用いられるとともに、端末装置を管理する端末管理テーブル３０を含む。

　図３を用いて、本発明の実施の形態に従う端末装置２の外観構成図について説明する。なお、端末装置４～８の各装置についても同様の構成である。

　図３を参照して、端末装置２は、本体部１０６と、タッチペン１０８とを含む。本体部１０６の正面には、描画エリア１００が設けられる。また、本体部１０６の描画エリア１００に対して右側端部および左側端部にそれぞれ、電源ボタン１０２と、送信ボタン１０４とが設けられる。

　電源ボタン１０２は、本体部１０６の電源をＯＮ／ＯＦＦするボタンである。すなわち、電源がＯＦＦされた状態で、ボタンを押下した場合には、電源がＯＮされる。また、電源がＯＮされた状態で再度、ボタンを押下した場合には、電源がＯＦＦされるものとする。

　送信ボタン１０４は、本体部１０６から管理サーバ１０にデータの送信を指示するボタンである。

　描画エリア１００は、タッチペン１０８を用いてユーザが有するアイデア等の文字あるいは文章等を書込入力する領域である。なお、描画エリアは、情報を表示する表示エリアとしても機能する。

　図４を用いて、本発明の実施の形態１に従う端末装置２の機能ブロック図について説明する。

　図４を参照して、本発明の実施の形態１に従う端末装置２は、表示部５０と、表示制御部５２と、振動制御部５４と、ＲＯＭ５７と、ＣＰＵ５８と、姿勢感知部６０と、描画制御部６２と、メモリ６４と、通信部６６と、電源制御部６８と、入力部７０と、各部を接続する内部バス６９とを含む。

　表示部５０は、表示制御部５２の制御により端末装置２の描画エリア１００に情報を表示する。

　振動制御部５４は、後述するＦＢ信号の入力に従って本体部１０６を振動させる。
　入力部７０は、タッチパネル５６を含み、タッチパネル５６からの入力指示を受け付ける。また、電源ボタン１０２および送信ボタン１０４を含む。なお、本例においては、描画エリア１００に対応してタッチパネル５６が設けられているものとする。なお、タッチパネル５６は、描画エリア１００と完全同一の領域に設ける必要はなく、それよりも大きくても良いし、あるいは、少し小さめに設けるようにすることも可能である。

　ＣＰＵ５８は、ＲＯＭ５７に格納されている端末装置２の機能を実行するためのソフトウェアプログラムをロードして端末装置２全体を制御する。

　姿勢感知部６０は、本体部１０６の姿勢（体勢）を感知する。すなわち、感知結果に基づく姿勢データを生成する。

　姿勢感知部６０としては、公知のジャイロスコープを用いたもの、加速度センサを用いたもの、あるいは、その両方を用いたもの等を適用することが可能である。たとえば、ＭＥＭＳジャイロ、および加速度センサを用いて姿勢角（ロール角、ピッチ角）等を計測する姿勢角検出器等が好適に用いられるが、これに限られず、本体部１０６の姿勢（体勢）が感知できるものであればどのようなものでも良い。たとえば、加速度センサのみを異なる方向の２軸又は３軸に配置するようにしても良い。

　描画制御部６２は、タッチパネル５６を介してタッチペン１０８により描画エリア１００に書込入力されるタッチペン１０８の軌跡に従う文字、図形等を描画処理して表示制御部５２を介して表示部５０に表示する。

　メモリ６４は、描画制御部６２あるいはＣＰＵ５８におけるワーキングメモリ、また、一時的に情報を格納する領域として用いられる。

　通信部６６は、送信ボタン１０４の操作指示に従って管理サーバ１０との間でデータの授受を実行する。

　電源制御部６８は、電源ボタン１０２の操作指示に従って端末装置２の電源を制御する。

　図５を用いて、本発明の実施の形態１に従う端末装置２を起動した場合における処理について説明する。

　図５を参照して、まず、端末装置２の電源ボタンをＯＮ（オン）したかどうかを判断する（ステップＳ２）。

　具体的には、ＣＰＵ５８は、入力部７０に含まれる電源ボタン１０２が押下されたかどうかを判断する。

　次に、電源ボタン１０２が押下された場合（ステップＳ２においてＹＥＳ）には、起動処理を実行する（ステップＳ３）。

　具体的には、ＣＰＵ５８は、ＲＯＭ５７に格納されているソフトウェアプログラムを読み込んで管理サーバ１０との間での通信処理を実行するための通信初期設定処理等、各種初期設定処理を実行する。

　そして、次に、管理サーバ１０に接続要求を送信する（ステップＳ４）。具体的には、ＣＰＵ５８は、通信部６６を介して接続要求信号を管理サーバ１０に送信する。

　そして、次に、接続応答を受信したかどうかを判断する（ステップＳ６）。具体的には、ＣＰＵ５８は、通信部６６を介して管理サーバ１０から接続応答信号を受信したかどうかを判断する。

　ＣＰＵ５８は、管理サーバ１０から接続応答信号を受信したと判断した場合（ステップＳ６においてＹＥＳ）には、描画エリア１００に対してアイデア等の書込データの入力が可能な入力モードに移行する（ステップＳ８）。具体的には、ＣＰＵ５８は、入力モードに移行する際に、描画制御部６２に指示し、描画制御部６２の機能として描画エリアに対する書込入力処理を実行するものとする。

　図６を用いて、本発明の実施の形態１に従う入力モードについて説明する。
　図６を参照して、描画エリアに入力指示が有るかどうかを判断する（ステップＳ３０）。

　具体的には、描画制御部６２は、タッチパネル５６を介してタッチペン１０８により描画エリア１００に対して軌跡等の入力指示があるかどうかを判断する。

　そして、描画制御部６２は、入力指示が有る場合（ステップＳ３０においてＹＥＳ）には、入力指示に従って書込内容を保存する（ステップＳ３２）。具体的には、タッチペン１０８の描画エリア１００内の軌跡に従う書込内容をメモリ６４に保存する。

　次に、描画制御部６２は、その書込内容を描画エリア１００に表示する（ステップＳ３４）。

　そして、処理を終了する（リターン）。
　当該処理、すなわち、入力モードにおける処理は、送信ボタンが押下されるまで繰り返される。

　図７を用いて、タッチペン１０８により描画エリア１００に書込入力された一例を説明する。

　図７を参照して、ここでは、描画エリア１００に「ＡＡＡ・・・」の書込データ１０９が表示されている場合が示されている。

　再び、図５を参照して、次に、送信ボタンをＯＮしたかどうかを判断する（ステップＳ１０）。具体的には、ＣＰＵ５８は、入力部７０に含まれる送信ボタン１０４が押下されたかどうかを判断する。

　送信ボタンを押下したと判断した場合（ステップＳ１０においてＹＥＳ）には、入力モードで書込入力した書込データを管理サーバ１０に送信等する送信モードに移行する（ステップＳ１２）。すなわち、描画制御部６２における描画処理を終了する。そして、再び、ステップＳ８に戻る。

　図８を用いて、本発明の実施の形態１に従う送信モードについて説明する。
　まず、メモリ６４に保存された書込データを送信する（ステップＳ４０）。

　具体的には、ＣＰＵ５８は、通信部６６を介してメモリ６４に保存された書込データを管理サーバ１０に送信する。本例においては、一例として、図７で説明した書込データ１０９が送信されるものとする。

　そして、次に、ＣＰＵ５８は、姿勢感知部６０に対して指示して姿勢データを取得する（ステップＳ４１）。なお、ＣＰＵ５８から姿勢感知部６０に対して姿勢データの取得指示があった場合には、まず、姿勢感知部６０における姿勢データはリセットされて初期状態に設定されるものとする。初期状態に設定されて以降、姿勢感知部６０は、初期状態の本体部１０６の姿勢状態の向きを基準ベクトルとした場合に、変位した本体部１０６の姿勢状態の向きを変位ベクトルとした場合の基準ベクトルとの差ベクトルを感知して姿勢データとして生成するものとする。

　図９を用いて、姿勢データの差ベクトルについて説明する。
　図９（Ａ）を参照して、ここでは、本体部１０６の向きを示すリセット時における基準ベクトル（３次元）が示されている。このままの状態を維持している場合には、差ベクトルは生じない。

　図９（Ｂ）を参照して、本体部１０６を右方向に旋回させた場合が示されている。この場合の本体部１０６の向きを示す変位ベクトルが示されている。そして、変位ベクトルと基準ベクトルとの差ベクトルが姿勢データとして管理サーバ１０に送信されるものとする。なお、当該場合に限られず、例えば、基準ベクトルから変位した角度等のデータを用いるようにしても良い。

　例えば、本体部１０６を左右方向に傾けることにより書込データオブジェクトを左右方向に制御し、上下方向に傾けることにより書込データオブジェクトを上下方向に制御することができるものとする。また、移動する速度は一定とすることも可能であるが、例えば、傾きの大きさで移動する速度を速い、遅い等に切り替えて制御することも可能である。

　再び図８を参照して、次に、ＣＰＵ５８は、取得した姿勢データを管理サーバ１０に送信する（ステップＳ４２）。

　次に、ＣＰＵ５８は、管理サーバ１０からＦＢ信号を通信部６６を介して受信したかどうかを判断する（ステップＳ４３）。

　ＣＰＵ５８は、管理サーバ１０からＦＢ信号を通信部６６を介して受信した場合（ステップＳ４３においてＹＥＳ）には、ＦＢ信号に基づいて振動制御部５４における振動処理を実行する（ステップＳ４４）。そして、ステップＳ４５に進む。

　一方、ＣＰＵ５８は、管理サーバ１０からＦＢ信号を通信部６６を介して受信しない場合（ステップＳ４３においてＮＯ）には、ステップＳ４５に進む。

　そして、ＣＰＵ５８は、送信ボタン１０４の押下が継続されているかどうかを判断する（ステップＳ４５）。

　送信ボタンの押下が継続されていると判断した場合（ステップＳ４５においてＹＥＳ）には、ステップＳ４１に戻り、姿勢感知部６０で本体部１０６の姿勢状態の変位を感知して生成された姿勢データを取得し、そして、ＣＰＵ５８は、当該姿勢データを管理サーバ１０に送信する。

　すなわち、送信ボタン１０４が押下されている状態が継続している間、姿勢データが管理サーバ１０に送信され続けることになる。

　なお、姿勢感知部６０において、本体部１０６の姿勢状態の変位を感知して姿勢データを生成するタイミングは、所定期間毎に実行するものとする。

　後述するが、当該姿勢データを管理サーバ１０は、受信して、ディスプレイに表示された書込入力オブジェクトを移動させることが可能となる。

　ステップＳ４５において、送信ボタン１０４の押下が継続されていない、すなわち、送信ボタンの押下が解除されたと判断した場合には、次に、ＣＰＵ５８は、通信部６６を介して貼り付けコマンドを送信する（ステップＳ４６）。後述するがこの貼り付けコマンドにより移動中の書込データオブジェクトは停止するものとする。

　次に、ＣＰＵ５８は、送信ボタン１０４の再押下が有るかどうかを判断する（ステップＳ４７）。

　ＣＰＵ５８は、送信ボタン１０４の再押下が有ると判断した場合（ステップＳ４７においてＹＥＳ）には、ステップＳ４１に戻る。すなわち、再び、姿勢感知部６０は、姿勢データを取得し、ＣＰＵ５８は、当該姿勢データを管理サーバ１０に送信する。すなわち、一度貼り付けコマンドにより移動中の書込データオブジェクトが停止した後、再度、書込データオブジェクトを移動させることが可能となる。

　次に、ＣＰＵ５８は、送信ボタン１０４の再押下が無いと判断した場合（ステップＳ４７においてＮＯ）には、所定期間が経過したかどうかを判断する（ステップＳ４８）。

　ステップＳ４８において、ＣＰＵ５８は、所定期間が経過していないと判断した場合（ステップＳ４８においてＮＯ）には、ステップＳ４７に戻る。すなわち、送信ボタン１０４の再押下が有るかどうかを判断する。

　ステップＳ４８において、ＣＰＵ５８は、所定期間が経過したと判断した場合（ステップＳ４８においてＹＥＳ）には、次に進み、管理サーバ１０からの情報を受信したかどうかを判断する（ステップＳ４９）。なお、ステップＳ４８において所定期間が経過した場合には、貼り付けコマンドが確定して、端末装置から書込データオブジェクトを再移動させることはできないものとする。

　次に、ステップＳ４９において、ＣＰＵ５８は、管理サーバ１０からの情報を受信したと判断した場合（ステップＳ４９においてＹＥＳ）には、次に管理サーバ１０からの情報を表示する（ステップＳ５０）。

　そして、処理を終了する（リターン）。
　そして、再び、ステップＳ８に戻り、別の書込データを入力する場合には、入力モードおよび送信モードにおいて同様の処理を繰り返して書込データを送信することが可能である。

　図１０を用いて、本発明の実施の形態１に従う管理サーバを起動した際の処理について説明する。なお、本例においては、一例として端末装置２との間で通信接続を実行する場合について説明する。

　まず、管理サーバ１０の電源ボタンをＯＮ（オン）したかどうかを判断する（ステップＳ２０）。

　具体的には、ＣＰＵ１６は、図示しない入力部１２に含まれる電源ボタンが押下されたかどうかを判断する。

　次に、電源ボタンをＯＮした場合（ステップＳ２０においてＹＥＳ）には、起動処理を実行する（ステップＳ２１）。

　具体的には、ＣＰＵ１６は、ＲＯＭ２８に格納されているソフトウェアプログラムを読み込んで端末装置との間での通信処理を実行するための通信初期設定処理、また、管理サーバ１０の各種初期設定処理を実行する。

　そして、次に、端末装置２から接続要求を受信があったかどうかを判断する（ステップＳ２２）。具体的には、ＣＰＵ１６は、通信部１８を介して接続要求信号を受信したかどうかを判断する。

　そして、次に、ＣＰＵ１６は、接続要求信号を受信した場合（ステップＳ２２においてＹＥＳ）には、接続応答を送信する（ステップＳ２４）。具体的には、ＣＰＵ１６は、通信部１８を介して接続応答信号を送信する。

　次に、端末装置２を登録する（ステップＳ２６）。具体的には、ＣＰＵ１６は、接続要求信号に含まれている端末装置２を識別する識別情報に基づいて記憶部２４の端末管理テーブル３０に登録する。当該処理により、通信接続が可能な装置が登録されることになる。なお、本例においては、端末装置２について説明したが、端末装置２に限られず、他の端末装置４～８についても同様である。

　図１１を用いて、本発明の実施の形態１に従う端末管理テーブルの一例について説明する。

　図１１を参照して、本例においては、一例として、端末管理テーブルに端末装置Ａ、端末装置Ｂ、端末装置Ｃの名称が登録されている場合が示されている。なお、本例においては、端末装置Ａ、端末装置Ｂ、端末装置Ｃの名称が登録されている場合を例に挙げているが、当該形式ではなく、例えばＭＡＣアドレス等の端末装置を識別可能な識別情報を登録するようにしても良い。

　そして、登録された各端末装置について、接続可すなわち通信接続が可能な状態として登録されている場合が示されている。すなわち、本例においては、一例として、端末装置Ａ、端末装置Ｂ、端末装置Ｃがそれぞれ通信接続が可能な状態であり管理サーバ１０においてマルチプロセス処理によりそれぞれを並列的に操作することが可能である。

　なお、本例においては、一例として、管理サーバ１０のＣＰＵ１６の処理能力に基づいて一度に通信接続が可能な端末装置の台数は予め所定台数（本例においては一例として３台）に設定されているものとする。図示しないが、４台目の端末装置が管理サーバにアクセスした場合には、端末管理テーブルに端末装置は登録されるが通信接続ができない状態であるため通信不可として登録される。なお、その場合には、端末装置に対して管理サーバ１０からその旨の情報を送信するようにしても良い。

　図１２を用いて、管理サーバ１０において、本発明の実施の形態１に従う書込データを受信した場合の処理について説明する。

　本例においては、一例として、端末装置２から書込データを受信した場合について説明する。

　図１２を参照して、まず、ＣＰＵ１６は、通信部１８を介して端末装置２から書込データを受信したかどうかを判断する（ステップＳ６０）。

　ＣＰＵ１６は、端末装置２から通信部１８を介して書込データを受信したと判断した場合（ステップＳ６０においてＹＥＳ）には、次に、書込データに対応した識別番号（ＩＤ）を発行する（ステップＳ６２）。

　そして、次に、ＣＰＵ１６は、記入内容出現エリアに書込データオブジェクトを表示する（ステップＳ６４）。具体的には、ＣＰＵ１６は、表示制御部１４を介してディスプレイ４１の記入内容出現エリアに書込データオブジェクトを表示する。

　そして、次に、ＣＰＵ１６は、書込データオブジェクト移動処理を実行する（ステップＳ６６）。書込データオブジェクト移動処理の詳細については後述する。

　次に、ＣＰＵ１６は、通信部１８を介して貼り付けコマンドを受信したかどうかを判断する（ステップＳ６８）。

　ＣＰＵ１６は、通信部１８を介して貼り付けコマンドを受信した場合（ステップＳ６８においてＹＥＳ）には、次に、書込データオブジェクトの移動処理を停止する（ステップＳ７０）。

　そして、次に、ＣＰＵ１６は、再び、姿勢データを受信したかどうかを判断する（ステップＳ７２）。

　ステップＳ７２において、再び、姿勢データを受信した場合（ステップＳ７２においてＹＥＳ）には、「Ｉ」に進む。具体的には、図１３のステップＳ８２に進む。すなわち、姿勢データを受信した場合には、再度、書込データオブジェクト移動処理を実行する。

　一方、ＣＰＵ１６は、姿勢データを受信しないと判断した場合（ステップＳ７２においてＮＯ）には、所定期間が経過したかどうかを判断する（ステップＳ７４）。

　ステップＳ７４において、ＣＰＵ１６は、所定期間が経過していないと判断した場合（ステップＳ７４においてＮＯ）には、再びステップＳ７２に戻る。所定期間が経過した場合に、貼り付けコマンドは有効なものとして処理され、書込データオブジェクトの移動処理が終了する。すなわち、書込データオブジェクトは、端末装置２の姿勢データに従って移動する処理は実行されない。

　ステップＳ７４において、ＣＰＵ１６は、所定期間が経過したと判断した場合（ステップＳ７４においてＹＥＳ）には、操作完了ステータス情報を送信する（ステップＳ７６）。具体的には、操作完了ステータス情報を通信部１８を介して端末装置２に送信する。

　そして、処理を終了する（エンド）。
　図１３を用いて、本発明の実施の形態１に従う書込データオブジェクトの移動処理のフローについて説明する。

　図１３を参照して、まず、ＣＰＵ１６は、通信部１８を介して端末装置２から姿勢データを受信したかどうかを判断する（ステップＳ８０）。

　ステップＳ８０において、ＣＰＵ１６は、姿勢データを受信したと判断した場合（ステップＳ８０においてＹＥＳ）には、姿勢データに基づいて移動量を計算する（ステップＳ８２）。一例として、移動量の計算は、姿勢データである差ベクトルのデータに基づいて計算するものとする。例えば、図９で説明した差ベクトルのデータ座標（Ｘ，Ｙ，Ｚ）をＸＺ平面座標に変換したデータベクトルとして当該データベクトルに基づいて所定の係数を乗算して移動量を計算することが可能である。

　例えば、本体部１０６を右方向に旋回させた場合には、データベクトルの向きに従って、一例として右方向に書込データオブジェクトが移動する。

　そして、次に、ＣＰＵ１６は、移動可能エリアに移動かどうかを判断する（ステップＳ８４）。具体的には、ＣＰＵ１６は、現在の位置座標から計算された移動量に従う移動座標において移動可能エリアか否かを判断する。例えば、ディスプレイ４１の表示領域２００内の移動かどうかを判断する。

　ステップＳ８４において、移動可能エリアに移動しないと判断される場合には、移動処理は実行されない（リターン）。

　一方、ＣＰＵ１６は、移動可能エリアに移動すると判断した場合には、移動量に従って書込データオブジェクトがディスプレイの表示領域２００を区分するグリッド線と重なるかどうかを判断する（ステップＳ８６）。

　なお、本実施例において、重なるというのは、２つのものが接触して少なくとも一部が重なり合う状態、また、一時的に重なる状態のことも含むものとする。なお、本例においては、一例としてグリッド線を例に挙げて説明するが特にこれに限られず、可視可能なマーカ等であればどんなものでも良い。

　ＣＰＵ１６は、移動量に従って書込データオブジェクトがグリッド線と重なると判断した場合には、次に、ＦＢ信号（通過信号）を送信する（ステップＳ８８）。そして、ステップＳ９０に進む。

　ＦＢ信号は、後述するが、端末装置２側が当該信号を受信した場合には、振動制御部５４において本体部１０６を振動させるコマンドである。

　一方、ＣＰＵ１６は、グリッド線と重ならないと判断した場合（ステップＳ８６においてＮＯ）には、ステップＳ９０に進み、ステップＳ９０において、移動量に従って移動処理を実行する（ステップＳ９０）。

　そして、処理を終了する（リターン）。
　なお、上記の処理は、姿勢データの受信に伴い、貼り付けコマンドを受信するまで当該処理が繰り返されるため書込データオブジェクトの移動処理が継続して実行されることになる。

　図１４を用いて、ディスプレイ４１の表示領域２００における書込データオブジェクトの移動処理について説明する。

　図１４を参照して、ここでは、初期位置である記入内容出現エリアから目的位置まで書込データオブジェクトを移動させる場合の概念図が示されている。

　具体的には、まず、表示領域２００の左端上の記入内容出現エリアに書込データオブジェクトが表示される。

　そして、端末装置２から継続して送信される姿勢データに基づいて書込データオブジェクトが表示領域２００内において移動していくことになる。

　本例においては、表示領域２００には、可視可能なグリッド線２０２が縦方向および横方向に設けられている。一例として、縦方向に４本、横方向に２本のグリッド線が設けられている場合が示されている。

　また、表示領域２００には、４つの見出し（表題）となるキーワードが表示されている。具体的には、「企業の利益とは」、「社会企業家とは」、「ワークライフバランスとは」、「企業の社会貢献とは」が示されている。なお、これら表題は、予め管理サーバ１０の入力部１２を介して管理者が入力することにより表示オブジェクトとして、ディスプレイ４１に表示されるものとする。なお、管理者は、タッチパネル４２を介して、ディスプレイ４１に表示されている表示オブジェクト等を自由に移動させたり編集したりすることが可能であるものとする。

　当該表題に対応して、ユーザは書込データオブジェクトである書込データを目的となる表題に対応する位置に移動させることが可能である。

　例えば、初期位置から目的位置にまで書込データオブジェクトを移動させる場合において、中間位置等においては、グリッド線と重なる位置となるためＦＢ信号が端末装置２に送信される。

　したがって、端末装置２においては、ＦＢ信号に応答して本体部１０６が振動制御部５４が振動することになる。これにより、端末装置２を操作しているユーザは、自己が使用している端末装置２が振動することにより、現在、自己が操作している書込データオブジェクトがどの位置にあるのかを容易に把握することが可能である。

　なお、ここでは、記入内容出現エリアとして、三角の領域が示されているが特にこれに限られず、音や、明度の変化、アニメーション等により当該領域をユーザに提示するようにしても良い。

　図１５を用いて、本発明の実施の形態１に従う管理サーバ１０から送信される操作完了ステータス情報の内容について説明する。

　図１５を参照して、ここでは、通信接続を実行した管理サーバのシリアルナンバと、現在の稼動状態、発行ＩＤ、管理サーバからのメッセージを含む操作完了ステータス情報が管理サーバ１０から端末装置２に送信される。

　ここで、現在の稼動状態は、管理サーバ１０との間で通信接続が可能状態であることを示す情報が含まれている。発行ＩＤは、図１２のＩＤ発行処理において、書込データの受信に応答して発行されたＩＤである。そして、管理サーバからのメッセージとしては、端末装置の操作が完了したことを示す情報が含まれている。

　図１６を用いて、本発明の実施の形態１に従う管理サーバ１０からのメッセージを表示した場合について説明する。

　図１６を参照して、ここでは、描画エリア１００において、具体的には、「正常に送信されました。残り時間は１０分です。」と表示されている。

　当該表示を見て、ユーザは、自己が送信した書込データの送信が完了したことを確認することができるととともに、管理サーバ１０からの情報に基づいて、例えば、残り時間の間に次の書込データを入力して送信することを検討することも可能である。

　図１７を用いて、端末装置２と管理サーバ１０との間での情報の遣り取りについて説明する。

　図１７を参照して、電源がＯＮされて（シーケンスｓｑ１）、次に、起動処理が実行される（シーケンスｓｑ２）。

　次に、接続要求信号を管理サーバ１０に送信する（シーケンスｓｑ３）。
　管理サーバ１０側において、電源がＯＮされて（シーケンスｓｑ４）、次に、起動処理が実行される（シーケンスｓｑ５）。

　管理サーバ１０は、接続要求信号を受信して、接続応答信号を送信する（シーケンスｓｑ６）。そして、端末装置を登録する（シーケンスｓｑ８）。

　端末装置２は、管理サーバ１０からの接続応答信号を受信して入力モードに移行する（シーケンスｓｑ９）。

　そして、描画エリア１００に入力する（シーケンスｓｑ１０）。
　そして、次に、描画エリア１００に入力した書込データを保存する（シーケンスｓｑ１２）。

　そして、次に、書込データを表示する（シーケンスｓｑ１４）。
　次に、書込入力が完了した後、送信ボタンを押下する（シーケンスｓｑ１６）。

　これにより、送信モードに移行する（シーケンスｓｑ１７）。
　端末装置２から書込データが管理サーバ１０に送信される（シーケンスｓｑ１８）。

　管理サーバ１０は、書込データを受信して、ＩＤを発行する（シーケンスｓｑ２０）。
　そして、次に、書込データオブジェクトを表示領域２００に表示する（シーケンスｓｑ２２）。

　次に、端末装置２は、姿勢データを送信する（シーケンスｓｑ２４）。
　管理サーバ１０は、端末装置２からの姿勢データに従って書込データオブジェクト移動処理を実行する（シーケンスｓｑ２６）。

　端末装置２は、送信ボタンを解除する（シーケンスｓｑ２８）。
　これに伴い、端末装置２は、管理サーバ１０に貼り付けコマンドを送信する（シーケンスｓｑ３０）。

　管理サーバ１０は、貼り付けコマンドを受信して、書込データオブジェクトを停止する（シーケンスｓｑ３２）。

　そして、管理サーバ１０は、操作完了ステータス情報を送信する（シーケンスｓｑ３４）。

　端末装置２は、操作完了ステータス情報に従ってメッセージを表示する（シーケンスｓｑ３６）。

　本例においては、端末装置２についてのみ説明したが、マルチタスク制御により複数の端末装置が並列的に書込データを送信して、書込データオブジェクト移動処理を実行するようにすることも可能である。

　本実施の形態１に従う方式により、ユーザは、入力モードにおいて、ユーザが有するアイデア等の書込入力した文字、あるいは文章等の内容をディスプレイ４１に簡易に表示させることが可能である。また、当該表示された書込データオブジェクトを端末装置の姿勢データに基づいて所望の位置に移動させることが可能であり、利便性に供する。また、複数のユーザが並列的に書込データオブジェクトを移動させることが可能であるため円滑な作業が可能である。

　したがって、例えば、一例として、ＫＪ法について、本発明の実施の形態に従う会議支援システムにより、ユーザが有するアイデア等を簡易に電子化して実現することが可能である。

　なお、本例においては、移動していた書込データオブジェクトについて、貼り付けコマンドが有効なものとされて停止した場合には、基本的に、書込データオブジェクトを端末装置２により自由に移動させることはできない。一方で、管理者は、タッチパネル４２を介して自由に書込データオブジェクトの位置を移動させることができるものとする。また、書込データオブジェクトについては、上述したようにＩＤが発行される。したがって、発行されたＩＤを例えば、端末装置２の表示部から指示可能なようにすることにより、指示されたＩＤに対応する書込データオブジェクトを再度、移動可能なように制御するようにしても良い。

　（実施の形態１の変形例）
　図１８を用いて、本発明の実施の形態１の変形例について説明する。

　図１８を参照して、ここでは、３つの書込データオブジェクトが表示領域２００に表示されている場合が示されている。

　具体的には、書込データオブジェクトＰ，Ｑ，Ｒが示されている。本例においては、一例として、書込データオブジェクトＰ，Ｒが移動中であり、書込データオブジェクトＱが停止された状態である場合について説明する。

　図１９を用いて、本発明の実施の形態１の変形例に従う書込データオブジェクトの移動処理について説明する。

　図１９を参照して、まず、ＣＰＵ１６は、通信部１８を介して端末装置２から姿勢データを受信したかどうかを判断する（ステップＳ８０）。

　ステップＳ８０において、ＣＰＵ１６は、姿勢データを受信したと判断した場合（ステップＳ８０においてＹＥＳ）には、姿勢データに基づいて移動量を計算する（ステップＳ８２）。

　そして、次に、ＣＰＵ１６は、移動可能エリアに移動かどうかを判断する（ステップＳ８４）。具体的には、ＣＰＵ１６は、現在の位置座標から計算された移動量に従う移動座標において移動可能エリアか否かを判断する。例えば、ディスプレイ４１の表示領域２００内の移動かどうかを判断する。移動可能エリアに移動しない場合には、処理を終了する（リターン）。

　一方、ステップＳ８４において、移動可能エリアに移動可能であると判断した場合（ステップＳ８４においてＹＥＳ）には、ＣＰＵ１６は、ＦＢ信号判定処理を実行する（ステップＳ１００）。

　図２０を用いて、本発明の実施の形態１の変形例に従うＦＢ信号判定処理について説明する。当該処理は、グリッド線と重なるか、あるいは、他の書込データオブジェクトとの関係においてＦＢ信号を送信するかどうかを判定する処理である。

　図２０を参照して、まず、ＣＰＵ１６は、移動量に従って書込データオブジェクトがディスプレイの表示領域２００を区分するグリッド線と重なるかどうかを判断する（ステップＳ１１０）。

　そして、次に、ＣＰＵ１６は、移動量に従って書込データオブジェクトがグリッド線と重なると判断した場合（ステップＳ１１０においてＹＥＳ）には、ＦＢ信号を送信する（ステップＳ１１２）。そして、処理を終了する（リターン）。

　一方、ＣＰＵ１６は、移動量に従って書込データオブジェクトがグリッド線と重ならないと判断した場合（ステップＳ１１０においてＮＯ）には、次に、移動量に従って他の書込データオブジェクトと重なるかどうかを判断する（ステップＳ１１４）。

　ＣＰＵ１６や、他の書込データオブジェクトと重ならないと判断した場合（ステップＳ１１４においてＮＯ）には、処理を終了する（リターン）。

　ステップＳ１１４において、ＣＰＵ１６は、移動量に従って他の書込データオブジェクトと重なると判断した場合（ステップＳ１１４においてＹＥＳ）には、他の書込データオブジェクトが停止しているかどうかを判断する（ステップＳ１１６）。

　ステップＳ１１６において、ＣＰＵ１６は、他の書込データオブジェクトが停止していると判断した場合（ステップＳ１１６において停止）には、ＦＢ信号を送信する（ステップＳ１１２）。

　一方、ステップＳ１１６において、ＣＰＵ１６は、他の書込データオブジェクトが移動中であると判断した場合（ステップＳ１１６において移動中）には、ＦＢ信号を送信することなく、処理を終了する（リターン）。

　したがって、当該ＦＢ信号判定処理により、グリッド線と重なる場合には、ＦＢ信号を送信するとともに、他の書込データオブジェクトとの関係において、停止している他の書込データオブジェクトと重なる場合には、ＦＢ信号を送信する。一方、移動中の他の書込データオブジェクトとの間で移動量に従って重なるような状況の場合には、後述するが移動が禁止されるためＦＢ信号は送信されない。

　すなわち、端末装置は、停止している他の書込データオブジェクトと重なる場合には、ＦＢ信号を受信して、振動処理が実行されるため他の書込データオブジェクトとの位置関係を容易に把握することが可能であり、一例として両者が重ならない位置に書込データオブジェクトを移動させることが可能である。また、複数の書込データオブジェクトが移動しているような場合には、ＦＢ信号を送信しないようにすることにより互いの衝突を気にせず円滑な作業が可能である。

　なお、本例においては、移動中の他の書込データオブジェクトとの間で移動量に従って重なるような状況の場合にＦＢ信号を送信しない場合について説明したが、ＦＢ信号を送信するようにすることも可能である。すなわち、書込データオブジェクト同士が互いに衝突するような状況の場合には、ＦＢ信号を送信するようにして、端末装置側で振動処理を実行することにより他の書込データオブジェクトの位置関係を容易に把握することが可能である。

　再び、図１９を参照して、次に、ＣＰＵ１６は、移動判定処理を実行する（ステップＳ１０２）。そして、処理を終了する（リターン）。

　図２１を用いて、本発明の実施の形態１の変形例に従う移動判定処理について説明する。

　図２１を参照して、まず、ＣＰＵ１６は、移動量に従って他の書込データオブジェクトと重なるかどうかを判断する（ステップＳ１２０）。

　ＣＰＵ１６は、ステップＳ１２０において、移動量に従って他の書込データオブジェクトと重なると判断した場合（ステップＳ１２０においてＹＥＳ）には、他の書込データオブジェクトが停止しているかどうかを判断する（ステップＳ１２４）。

　そして、ステップＳ１２４において、ＣＰＵ１６は、他の書込データオブジェクトが停止していると判断した場合（ステップＳ１２４において停止）には、他の書込データオブジェクトと重なる領域を非表示にして、移動量に従って移動処理を実行する（ステップＳ１２６）。

　そして、処理を終了する（リターン）。
　一方、ステップＳ１２４において、ＣＰＵ１６は、他の書込データオブジェクトが移動中であると判断した場合（ステップＳ１２４において移動中）には、他の書込データオブジェクトと重なる方向への移動処理を禁止する（ステップＳ１２８）。そして、処理を終了する（リターン）。

　一方、ステップＳ１２０において、ＣＰＵ１６は、移動量に従って他の書込データオブジェクトと重ならないと判断した場合（ステップＳ１２０においてＮＯ）には、移動量に従って移動処理を実行する（ステップＳ１２２）。そして、処理を終了する（リターン）。

　図２２を用いて、本発明の実施の形態１の変形例に従う移動判定処理における移動処理について説明する。

　図２２（Ａ）を参照して、ここでは、端末装置２の操作により書込データオブジェクトＰが移動中であり、書込データオブジェクトＱが停止した状態である場合が示されている。

　図２２（Ｂ）は、書込データオブジェクトＱに対して書込データオブジェクトＰが移動中で重なり合う場合が示されている。当該場合において、書込データオブジェクトＰは、書込データオブジェクトＱと重なる領域が一部非表示とされた状態が示されている。

　停止している書込データオブジェクトＱと移動している書込データオブジェクトＰが重なるような場合において、重なる領域については、停止している書込データオブジェクトＱを優先表示することにより、書込データオブジェクトＱの書込データ内容に対して注視していたユーザの注意を逸らすことなく、書込データオブジェクトＰの移動処理を実行することが可能である。

　なお、本例においては、停止している書込データオブジェクトＱと移動している書込データオブジェクトＰとが重なるような場合において、重なる領域については、停止している書込データオブジェクトＱを優先表示する場合について説明するが、いずれも表示させるようにすることも可能である。また、逆に、移動している書込データオブジェクトＰを優先表示するようにすることも可能である。

　また、書込データオブジェクトに色や、大きさや、半透明等の属性を設けて、属性に応じて、優先表示するあるいは非表示とするかを設定するようにしても良い。

　図２２（Ｃ）は、ここでは、端末装置２の操作により書込データオブジェクトＰが移動中であり、別の端末装置の操作により書込データオブジェクトＲも移動中である場合が示されている。

　図２２（Ｄ）は、書込データオブジェクトＲと書込データオブジェクトＰとが衝突した場合が示されている。当該場合において、書込データオブジェクトＰも書込データオブジェクトＲも移動中であるため重なる方向への移動が禁止されている場合が示されている。

　なお、本例においては、移動中の他の書込データオブジェクトとは重ならないように移動処理する場合について説明したが、特にこれに限られず、互いに重なるように移動処理を実行するようにしても良い。また、その際に、ＦＢ信号を送信するようにしても良い。また、移動中の場合には、速度に従って表示の形態を変更するようにしても良い。例えば、遅い書込データオブジェクトと速い書込データオブジェクトとが重なるような場合には、速い書込データオブジェクトを一部非表示とされた状態とすることも可能である。

　（実施の形態２）
　上記の実施の形態１においては、端末装置２から送信した書込データが書込データオブジェクトとして表示領域２００の記入内容出現エリアに表示する場合について説明した。

　一方で、最初に書込データオブジェクトを表示する領域を指定することが可能であれば、ユーザが書込データオブジェクトを移動させる処理を簡易にすることが可能であり利便性に供する。

　図２３を用いて、本発明の実施の形態２に従う送信モードについて説明する。
　図２３を参照して、まず、メモリ６４に保存された書込データを送信する（ステップＳ４０）。

　具体的には、ＣＰＵ５８は、通信部６６を介してメモリ６４に保存された書込データを管理サーバ１０に送信する。

　そして、次に、ＣＰＵ５８は、通信部６６を介して管理サーバ１０から配置領域情報を受信したかどうかを判断する（ステップＳ１３０）。

　次に、ＣＰＵ５８は、配置領域情報を受信した場合には、配置領域情報に基づいて配置領域を描画エリアに表示する（ステップＳ１３２）。

　図２４を用いて、端末装置２に表示された配置領域の概念図について説明する。
　図２４を参照して、ここでは、端末装置２に表示領域２００を示すエリア画像１２０が示された場合が示されている。

　ユーザは、タッチペン１０８を用いて、当該エリア画像１２０における位置１２２を指定することが可能であるものとする。

　再び図２３を参照して、次に、ＣＰＵ５８は、配置領域指定入力を受け付ける（ステップＳ１３３）。具体的には、ＣＰＵ５８は、タッチパネル５６を介して図２４で説明したエリア画像１２０における位置１２２における指定入力を受け付ける。

　次に、ＣＰＵ５８は、送信ボタン１０４が押下されたかどうかを判断する（ステップＳ１３４）。

　ＣＰＵ５８は、送信ボタン１０４が押下されたと判断した場合には、送信ボタン１０４の押下に従って、通信部６６を介して配置領域指示データを管理サーバ１０に送信する（ステップＳ１３６）。

　次に、ＣＰＵ５８は、姿勢感知部６０に対して指示して姿勢データを取得する（ステップＳ４１）。なお、ＣＰＵ５８から姿勢感知部６０に対して姿勢データの指示があった場合には、まず、姿勢感知部６０における姿勢データはリセットされて初期状態に設定されるものとする。初期状態に設定されて以降、姿勢感知部６０は、初期状態の本体部１０６の姿勢状態の向きを基準ベクトルとした場合に、変位した本体部１０６の姿勢状態の向きを変位ベクトルとした場合の基準ベクトルとの差ベクトルを感知して姿勢データとして生成するものとする。

　そして、次に、ＣＰＵ５８は、取得した姿勢データを管理サーバ１０に送信する（ステップＳ４２）。

　以降の処理については、図８で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。

　図２５を用いて、管理サーバにおいて、本発明の実施の形態２に従う書込データを受信した場合の処理について説明する。

　図２５を参照して、まず、ＣＰＵ１６は、通信部１８を介して端末装置２から書込データを受信したかどうかを判断する（ステップＳ６０）。

　次に、ＣＰＵ１６は、通信部１８を介して端末装置２に配置領域情報を送信する（ステップＳ１４０）。

　図２６を用いて、管理サーバ１０から端末装置２に送信される配置領域情報の内容について説明する。

　図２６を参照して、ここでは、通信接続を実行した管理サーバ１０のシリアルナンバと、現在の稼動状態、発行ＩＤ、管理サーバ１０からのメッセージ、ディスプレイ４１のサイズ情報、ディスプレイ４１の現時点の低解像度画像を含む操作完了ステータス情報が管理サーバ１０から端末装置２に送信される。

　ここで、ディスプレイ４１のサイズ情報および現時点の低解像度画像に基づいて、端末装置２の表示部５０の表示サイズに合わせたエリア画像が表示される。なお、管理サーバ１０からのメッセージとしては、例えば、「位置を指定ください。」等のタッチペン１０８による位置の入力を促す情報が含まれている。

　再び、図２５を参照して、次に、ＣＰＵ１６は、通信部１８を介して、端末装置２から送信された配置領域指示データを受信したかどうかを判断する（ステップＳ１４２）。なお、当該配置領域指示データには、エリア画像のサイズと、指定した位置の座標データが含まれており、当該データに基づいて、ディスプレイ４１に表示されている表示領域２００のどの部分をユーザが指定したかが判断できるものとする。

　ステップＳ１４２において、ＣＰＵ１６は、通信部１８を介して配置領域指示データが受信されたと判断した場合（ステップＳ１４２においてＹＥＳ）には、表示制御部１４を介して指定位置に書込データオブジェクトを表示する（ステップＳ１４４）。

　そして、次に、ＣＰＵ１６は、書込データオブジェクト移動処理を実行する（ステップＳ６６）。以降の処理については、図１３で説明したのと同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。

　図２７を用いて、本発明の実施の形態２に従うディスプレイ４１の表示領域２００における書込データオブジェクトの移動処理について説明する。

　図２７を参照して、ここでは、指定位置に書込データオブジェクトが表示されて、目的位置まで書込データオブジェクトを移動させた場合が示されている。

　図２７に示されるように、最初に表示される指定位置を指定することにより、ユーザが書込データオブジェクトを移動させる距離を短くして、簡易に所望の位置に配置することが可能となり、利便性に供する。

　次に、端末装置の処理を終了する場合について説明する。
　図２８を用いて、端末装置２の処理を終了する場合のフローについて説明する。

　図２８を参照して、ＣＰＵ５８は、所定期間無操作か、あるいは、電源ボタン１０２が押下（ＯＦＦ）されたかどうかを判断する（ステップＳ１５０）。

　ステップＳ１５０において、ＣＰＵ５８は、所定期間無操作、あるいは、電源ボタン１０２が押下（ＯＦＦ）された場合には、終了コマンドを送信する（ステップＳ１５２）。

　次に、ＣＰＵ５８は、管理サーバ１０からの情報を受信したかどうかを判断する（ステップＳ１５４）。

　次に、ステップＳ１５４において、ＣＰＵ５８は、通信部６６を介して管理サーバ１０からの情報を受信した場合には、管理サーバ１０からの情報を表示部５０に表示する（ステップＳ１５６）。

　次に、ＣＰＵ５８は、メモリ６４をリセットする（ステップＳ１５８）。
　次に、ＣＰＵ５８は、電源を遮断するように電源制御部６８に指示する（ステップＳ１６０）。

　そして、処理を終了する（エンド）。
　本方式においては、端末装置２の処理を終了する場合には、端末装置に格納されているメモリの内容をリセットすることにより端末装置に例えば書込入力した情報を消去して使用したユーザのプライバシを保護することが可能である。すなわち、別のユーザが当該端末装置２を次に使用した場合であっても前のユーザの情報は消去されているため、セキュリティを確保しつつ複数のユーザで一台の端末装置を利用することも可能であり利便性に供する。

　図２９を用いて、管理サーバ１０において、端末装置２からの終了コマンドを受信した場合の処理について説明する。

　図２９を参照して、ＣＰＵ１６は、通信部１８を介して終了コマンドを受信したかどうかを判断する（ステップＳ１７０）。

　ステップＳ１７０において、ＣＰＵ１６は、端末装置２から終了コマンドを受信した場合には、次に、記憶部２４に格納されている登録情報を削除する（ステップＳ１７２）。具体的には、ＲＡＭ２６の端末管理テーブル３０に格納されている登録情報を削除する。
これに伴い端末装置２との間の通信接続が遮断される。

　なお、一例として、管理サーバ１０の端末管理テーブル３０に格納された登録情報が削除されることにより、例えば、台数の関係上、通信接続ができない状態であった端末装置が通信接続が可能な状態として登録されるようにすることが可能である。その場合には、端末装置に対して管理サーバ１０からその旨の情報を送信するようにしても良い。

　そして、次に、ＣＰＵ１６は、通信部１８を介して終了ステータス情報を端末装置２に送信する（ステップＳ１７４）。

　そして、処理を終了する（エンド）。
　図３０を用いて、管理サーバ１０から送信される終了ステータス情報の内容について説明する。

　図３０を参照して、ここでは、管理サーバ１０のシリアルナンバと、現在の稼動状態、管理サーバ１０からのメッセージを含む終了ステータス情報が管理サーバ１０から端末装置２に送信される。現在の稼動状態は、終了コマンドにより登録情報が削除されたため通信不可に設定された旨を示す情報が格納される。また、管理サーバ１０からのメッセージとしては、例えば、一例として、「エコモードのため自動ＯＦＦになりました。使用時は再度電源を入れて下さい。」のメッセージを含めることができる。

　図３１を用いて、管理サーバ１０からのメッセージを表示した場合の一例について説明する。

　図３１に示されるように、「エコモードのため自動ＯＦＦになりました。使用時は再度電源を入れて下さい。」と表示されている。

　当該表示を見て、ユーザは、自己の端末装置２がエコモードとなり、管理サーバ１０との通信接続が切断されたことを確認することができる。

　なお、実施の形態１の変形例で説明した方式を本実施の形態２に従う方式に適用することも可能である。

　本例においては、一例として、ＦＢ信号を受信した場合に、振動制御部５４により本体部１０６を振動させることによりユーザに触覚により、一例として他の書込データオブジェクトとの位置関係を通知する方式について説明したが、特にこれに限られず、例えば、ＦＢ信号に応答して音声を出力するようにして、ユーザに聴覚により、一例として他の書込データオブジェクトとの位置関係を通知する方式を採用しても良い。あるいは、ＦＢ信号に応答してＬＥＤを発光あるいは、点滅等させることによりユーザに視覚により訴えるようにしてもよい。あるいは、これらを組み合わせるようにすることも可能である。

　また、本例においては、書込データオブジェクトが表示される位置を指定する、配置領域指定入力として、端末装置２の表示部に対してタッチペン１０８により指定入力する場合について説明したが、当該配置領域指定入力として、別のデバイスと連動させて当該デバイスを用いて配置領域指定入力を実行するようにしても良い。例えば、別のデバイスとして、ウェアラブルディスプレイを用いて位置を指定する入力を実行するようにしても良い。あるいは、視線入力装置を用いて位置を指定する入力を実行することも可能である。

　なお、端末装置２等あるいは管理サーバ１０を制御する各部について、コンピュータを機能させて、上述のフローで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、ＣＤ－ＲＯＭ（Compact　Disk-Read　Only　Memory）、ＲＯＭ（Read　Only　Memory）、ＲＡＭ（Random　Access　Memory）およびメモリカードなどの一時的でないコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。

　なお、プログラムは、コンピュータのオペレーションシステム（ＯＳ）の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずＯＳと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。

　また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。

　提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。

　今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

　２～８　端末装置、１０　管理サーバ、１２，７０　入力部、１４　表示制御部、１６，５８　ＣＰＵ、１８，６６　通信部、２０，６８　電源制御部、２４　記憶部、２６　ＲＡＭ、２８，５７　ＲＯＭ、３０　端末管理テーブル、３４，６９　内部バス、４０　表示装置、４１　ディスプレイ、４２，８６　タッチパネル、５０　表示部、５２　表示制御部、５４　振動制御部、６０　姿勢感知部、６２　描画制御部、６４　メモリ、１００　描画エリア、１０２　電源ボタン、１０４　送信ボタン、１０６　本体部、１０８　タッチペン。

Claims

　表示制御装置（１０，４０）と、
　少なくとも１つの端末装置（２，４，６，８）とを備え、
　端末装置は、
　前記表示制御装置に表示する情報を入力するための入力部（７０）と、
　前記端末装置の姿勢を検知する姿勢検知部（６０）と、
　前記表示制御装置に対して前記入力部により入力された入力データおよび前記姿勢検知部により検知された姿勢データを送信する第１の通信部（６６）とを含み、
　前記表示制御装置（１０，４０）は、
　情報を表示する表示部（４１）と、
　前記端末装置から送信された入力データおよび姿勢データを受信する第２の通信部（１８）と、
　前記第２の通信部により受信された入力データに基づいた入力情報を前記表示部に表示する制御部（１６）とを含み、
　前記制御部は、前記第２の通信部により受信された前記端末装置から送信された姿勢データに基づいて前記表示部に表示された前記入力情報を移動させる、会議支援システム。
　前記端末装置は、前記表示部に前記入力情報を表示する座標位置を指定する座標入力部（５６）をさらに含み、
　前記第１の通信部は、前記座標入力部により指定された座標位置データをさらに送信し、
　前記制御部は、前記第２の通信部により受信された前記座標位置データに基づく前記表示部の初期位置に前記入力情報を表示する、請求の範囲１記載の会議支援システム。
　前記座標入力部は、前記端末装置に設けられたタッチパネル（５６）に相当する、請求の範囲２記載の会議支援システム。
　前記表示部には、可視可能なマーカ（２０２）が表示され、
　前記制御部は、
　前記端末装置から送信された姿勢データに基づいて移動する前記入力情報が前記マーカを通過するかどうかを判断し、
　前記入力情報が前記マーカを通過すると判断した場合には、前記第２の通信部により前記マーカを通過したことを示す通過情報を前記端末装置に送信する、請求の範囲１記載の会議支援システム。
　前記端末装置は、前記第１の通信部により受信された前記通過情報に基づいて前記マーカを通過したことをユーザに通知する通知部（５４）をさらに含む、請求の範囲４記載の会議支援システム。
　前記通知部は、前記ユーザに対して、前記マーカを通過したことを視覚的手段、聴覚的手段、触覚的手段の少なくともいずれかにより通知する、請求の範囲５記載の会議支援システム。
　前記端末装置は、
　前記端末装置における処理の終了時に前記表示制御装置の前記第２の通信部から送信される情報データ、および前記入力部により入力された入力データを記憶する記憶部（６４）と、
　前記記憶部に記憶された前記情報データ、および前記入力部により入力された入力データを表示する表示部（５０）とをさらに含む、請求の範囲１～６のいずれか一項に記載の会議支援システム。
　前記記憶部に記憶された情報データおよび入力データは、前記表示部に表示された後、消去される、請求の範囲７記載の会議支援システム。
　前記表示部には、前記入力情報とは別の入力情報が表示されており、
　前記制御部は、
　前記端末装置から送信された姿勢データに基づいて移動する前記入力情報が前記別の入力情報と重なるかどうかを判断し、
　前記入力情報が前記別の入力情報と重なると判断した場合には、前記別の入力情報が停止しているか否かに応じて前記第２の通信部により前記別の入力情報と重なることを示す情報を前記端末装置に送信する、請求の範囲１記載の会議支援システム。
　前記制御部は、前記別の入力情報が停止している場合には、前記別の入力情報と重なる領域を非表示にして前記入力情報を移動させる、請求の範囲９記載の会議支援システム。